JP2009035950A - 板材用取付金物および板材用取付金物の取付構造、板材の取付方法 - Google Patents

板材用取付金物および板材用取付金物の取付構造、板材の取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】板材を下地材に容易かつ確実に取り付けることができる板材用取付金物および板材用取付金物の取付構造、板材の取付方法の提供。
【解決手段】板材1の裏面の下端部近傍の第1差込金物10と、この第1差込金物10よりも上方に位置する第2差込金物20と、第1差込金物10および第2差込金物20が差し込まれる受け金物30とからなる板材用取付金物および板材用取付金物の取付構造、板材の取付方法。第1差込金物10の本体差込部11を受け金物本体31に差し込むとともに、第1差込金物10の引掛部12の傾斜板部31bの上端部に当接する部分を軸にして回動させる。これによって板材を立て起こし、全ての第1差込金物および第2差込金物を、受け金物本体に同時に差し込むことができ、しかも、板材や下地材に取り付けられる全ての金物に気を配る必要がない。
【選択図】図1

Description

本発明は、垂直に立設された下地材に、この下地材の表面を覆う板材を取り付けるための板材用取付金物および板材用取付金物の取付構造、板材用取付金物を用いた板材の取付方法に関する。
住宅等の建物の外壁の施工する際に、外部に面する構造用合板の表面を下地材にして、この下地材に、外装材等の壁用面材を取り付ける場合がある。その方法として、下地材の表面に受け金物を取り付けるとともに、壁用面材の裏面に掛け金物を取り付け、掛け金物を受け金物に掛けることによって、壁用面材を下地材に取り付ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このような受け金物および掛け金物の技術は、外装材等の壁用面材だけでなく、例えば外壁面に取り付けられる看板や、店舗等で使用される姿見、壁に沿って設置される絵画の額や本棚等、様々なものに適用することが可能である。つまり、板状に形成されたもの(以下、板材)を、下地材に取り付ける際に好適である。
特開2004−300720号公報
ところが、板材の下地材への取り付けに、受け金物および掛け金物のような技術を採用した場合、これら受け金物および掛け金物は、それぞれ下地材および板材の上下方向に間隔をあけて複数取り付けられるため、全ての掛け金物を、全ての受け金物に同時に掛けなければならず、全ての受け金物および掛け金物に同時に気を配らなければならなかった。
しかしながら、例えば、比較的面積の大きい板材を取り付けるに際して、作業者が一人の場合、作業者は板材を正面から抱えたまま作業を行わなければならない。このため、作業者が板材の背面側にある全ての受け金物および掛け金物に気を配ることは困難であり、全ての掛け金物を、全ての受け金物に同時に掛けることができない場合があった。
本発明の課題は、板材を下地材に容易かつ確実に取り付けることができる板材用取付金物および板材用取付金物の取付構造、板材の取付方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、垂直に立設された下地材2に、この下地材2の表面を覆う板材1を取り付けるための板材用取付金物において、
前記板材1の裏面の下端部近傍に取り付けられる第1差込金物10と、この第1差込金物10よりも上方に位置し、前記板材1の裏面に取り付けられる複数の第2差込金物20と、これら第1差込金物10および第2差込金物20の取付位置に対応して前記下地材2の表面に複数取り付けられる受け金物30とからなり、
この受け金物30は、上方向に開口する開口部31aを有して前記第1差込金物10および第2差込金物20が差し込まれる受け金物本体31を備えるとともに、この受け金物本体31は、前記下地材2に対向し、かつ下方に向かって徐々に下地材2との間隔が狭まるように傾斜する傾斜板部31bを備えており、
前記第1差込金物10は、下方に向かって延出し、前記受け金物本体31に差し込まれる本体差込部11を備えるとともに、この本体差込部11は、この本体差込部11の上部に一体的に形成され、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛かる引掛部12とを備えており、
この第1差込金物10は、前記引掛部12の前記傾斜板部31bの上端部に当接する部分を軸にして回動可能となっていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記第1差込金物10は、下方に向かって延出し、前記受け金物本体31に差し込まれる本体差込部11を備えるとともに、この本体差込部11は、この本体差込部11の上部に一体的に形成され、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛かる引掛部12とを備え、この第1差込金物10は、前記引掛部12の前記傾斜板部31bの上端部に当接する部分を軸にして回動可能となっているので、前記第1差込金物10の本体差込部11を前記受け金物本体31に差し込みながら、前記第1差込金物10の引掛部12を前記受け金物本体31の傾斜板部31bに引っ掛けた後に、この第1差込金物10を、前記引掛部12の前記傾斜板部31bの上端部に当接する部分を軸にして回動させることによって、この第1差込金物10を支点にして、前記板材1を立て起こすことができる。また、前記引掛部12は、前記本体差込部11の上部に一体的に形成されているので、前記板材1を垂直に立て起こした後、この引掛部12を、前記受け金物本体31に差し込むことができる。
さらに、この第1差込金物10よりも上方に位置するようにして前記複数の第2差込金物20が、前記板材1の裏面に取り付けられるとともに、前記受け金物30が、前記第1差込金物10および第2差込金物20の取付位置に対応して前記下地材2の表面に複数取り付けられているので、前記板材1が立て起こされるにつれて、下方側に位置する第2差込金物20から上方側に位置する第2差込金物20へと、徐々に前記受け金物本体31に接近していくこととなる。そして、最上方に位置する第2差込金物20が、前記受け金物本体31の開口部31aに接近し、前記板材1が垂直に立て起こされ、この開口部31aから前記受け金物本体31に差し込まれる時に、その他の第1差込金物10および第2差込金物20も、前記受け金物本体31に同時に差し込まれることとなる。
したがって、前記第1差込金物10を、前記受け金物本体31に差し込んでから板材1を立て起こし、さらに前記第2差込金物20を徐々に受け金物本体31に接近させていくだけで、全ての第1差込金物10および第2差込金物20を、前記受け金物本体31に同時に差し込むことができる。しかも、このように前記第1差込金物10を前記受け金物本体31に差し込むことをきっかけにして、前記第2差込金物20を前記受け金物本体31に差し込むことができ、延いては前記板材1を下地材2に取り付けることができるので、従来とは異なり、前記板材1や下地材2に取り付けられる全ての金物に気を配る必要をなくすことができ、前記板材1を下地材2に容易かつ確実に取り付けることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1に記載の板材用取付金物において、
前記第2差込金物20は、前記受け金物本体31に差し込まれる本体差込部21を備えるとともに、この本体差込部21は、この本体差込部21の下部に一体的に形成され、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛かる引掛部22と、この引掛部22の下部に、下方に向かって膨らむように断面円弧状に形成された摺動部22aとを備えており、
この第2差込金物20は、前記摺動部22aの外周面に沿って前記傾斜板部31bの上端面を摺動可能となっていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記本体差込部21は、この本体差込部21の下部に一体的に形成され、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛かる引掛部22と、この引掛部22の下部に、下方に向かって膨らむように断面円弧状に形成された摺動部22aとを備え、この第2差込金物20は、前記摺動部22aの外周面に沿って前記傾斜板部31bの上端面を摺動可能となっているので、前記板材1を立て起こし、前記第2差込金物20を、前記受け金物本体31に接近させた際に、前記引掛部22を、前記傾斜板部31bの上端部に引っ掛けることができる。さらに、引掛部22を傾斜板部31bの上端部に引っ掛けた状態から、さらに前記板材1を立て起しながら前記下地材2に接近させることによって、前記第2差込金物20を、前記引掛部22の引掛状態を解除しながら、前記摺動部22aの外周面に沿って前記傾斜板部31bの上端面を摺動させることができる。そして、この摺動部22aが、前記傾斜板部31bの上端面を摺動していくにつれて、前記第2差込金物20を前記受け金物本体31の開口部31aに接近させることができるので、前記板材1が垂直に立て起こされた際に、前記第2差込金物20の本体差込部21を、前記受け金物本体31に差し込むことができる。また、前記引掛部22および摺動部22aは、前記本体差込部21の下部に一体的に形成されているので、前記板材1を垂直に立て起こした後、これら引掛部22および摺動部22aを、前記受け金物本体31に差し込むことができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1または2に記載の板材用取付金物において、
前記第1差込金物10および第2差込金物20は、前記本体差込部11,21の上端部に一体的に形成され、かつ前記受け金物本体31の開口部31aよりも幅広に形成される当接板部13,23をそれぞれ備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記第1差込金物10および第2差込金物20は、前記本体差込部11,21の上端部に一体的に形成され、かつ前記受け金物本体31の開口部31aよりも幅広に形成される当接板部13,23をそれぞれ備えているので、これら第1差込金物10および第2差込金物20を、前記受け金物本体31に差し込んだ際に、前記当接板部13,23が、前記受け金物本体31の上端部に当接することとなる。これによって、前記受け金物30上に、前記第1差込金物10および第2差込金物20を支持することができるので、前記板材1を下地材2により確実に取り付けることができる。
また、全ての前記第1差込金物10および第2差込金物20の当接板部13,23が前記受け金物本体31の上端部に当接した状態が、前記板材1が下地材2に正しく取り付けられた状態となるので、これら当接板部13,23が、前記受け金物本体31の上端部に当接しているか否かを確認することで、前記板材1が下地材2に正しく取り付けられているか否かを確認することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3および図4に示すように、前記板材1の裏面および下地材2の表面に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の板材用取付金物を取り付けてなる板材用取付金物の取付構造であって、
前記板材1の裏面の一方の側端部には、前記第1差込金物10が、前記板材1の下端部近傍に位置して取り付けられるとともに、前記第2差込金物20が、この第1差込金物10よりも上方に位置して複数取り付けられ、さらに、これら第1差込金物10および第2差込金物20は、上下方向に所定間隔で配置されており、
前記板材1の裏面の他方の側端部には、複数の前記第2差込金物20が、一方の側端部に取り付けられた前記第1差込金物10よりも上方に位置して取り付けられ、かつ上下方向に所定間隔で配置されており、
前記下地材2の表面には、前記第1差込金物10および第2差込金物20の取付位置に対応して前記受け金物30が複数取り付けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記第1差込金物10が前記板材1の下端部近傍に位置しており、前記板材1の裏面の両側端部に取り付けられる全ての第2差込金物20は、この第1差込金物10よりも上方に位置するとともに、それぞれ所定の間隔をあけて配置されているので、前記板材の裏面の両側端部に取り付けられる各差込金物10,20は、板材1の裏面の一方の側端部と他方の側端部とに対称的に取り付けられるものではなく、前記板材1の裏面の一方の側端部に取り付けられる第1差込金物10および第2差込金物20が、前記板材1の裏面の他方の側端部に取り付けられる第2差込金物20に対して、それぞれ低い位置に取り付けられることとなる。すなわち、前記第1差込金物10は、前記板材1の最下方に配置され、前記第2差込金物20は、前記板材1の裏面の両側端部にジグザグ状に配置されることとなり、それぞれ異なる高さ位置に取り付けられることとなる。したがって、前記第1差込金物10を前記受け金物30の受け金物本体31に差し込んだ後に、前記板材1を立て起こすだけで、前記第2差込金物20を、下方から上方に向かって徐々に受け金物30に接近させていくことができるので、全ての第1差込金物10および第2差込金物20を、前記受け金物本体31に同時に差し込むことができる。
これによって、前記第1差込金物10を前記受け金物30の受け金物本体31に差し込むことをきっかけにして、前記第2差込金物20を前記受け金物本体31に差し込むことができ、延いては板材1を前記下地材2に取り付けることができるので、従来とは異なり、前記板材1や下地材2に取り付けられる全ての金物に気を配る必要をなくすことができるので、前記板材1を下地材2に、さらに容易かつ確実に取り付けることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項3に記載の板材用取付金物を用いて、板材1を下地材2に取り付ける板材1の取付方法であって、
前記第1差込金物10および第2差込金物20が取り付けられた板材1を、前記受け金物30が取り付けられた下地材2に取り付けるに際し、
前記第1差込金物10の本体差込部11を、前記受け金物本体31に差し込みむとともに、この本体差込部11の引掛部12を、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛けた後に、前記第1差込金物10を、前記引掛部12の前記傾斜板部31bの上端部に当接する部分を軸にして回動させて前記板材1を立て起こし、
前記板材1の立て起こしに合わせて、前記複数の第2差込金物20を下方から徐々に、それぞれの対応する受け金物30に接近させ、各第2差込金物20と受け金物30とが互いに接近した際に、該第2差込金物20の引掛部22を、受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛け、
次に、前記第2差込金物20を、前記摺動部22aの外周面に沿って前記傾斜板部31bの上端面を摺動させて前記受け金物本体31の開口部31aに接近させると同時に、前記第1差込金物10の引掛部12の引掛状態を解除することによって、前記板材1を、この板材1と下地材2とが平行となるように立て起こすとともに前記下地材2に接近させ、
その後、前記第1差込金物10および第2差込金物20を、これら第1差込金物10および第2差込金物20の当接板部13,23が前記受け金物本体31の上端部に当接するまで、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの傾斜面に沿って斜め下方に摺動させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記複数の第2差込金物20の引掛部22を、それぞれ受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛けておき、前記第2差込金物20を、前記摺動部22aの外周面に沿って前記傾斜板部31bの上端面を摺動させて前記受け金物本体31の開口部31aに接近させると同時に、前記第1差込金物10の引掛部12の引掛状態を解除することによって、前記第1差込金物10および第2差込金物20の引掛部12,22の引掛状態を全て解除することができるので、前記板材1を、この板材1と下地材2とが平行となるように確実に立て起こすことができるとともに、前記下地材2に確実に接近させることができる。
そして、その後、前記第1差込金物10および第2差込金物20を、これら第1差込金物10および第2差込金物20の当接板部13,23が前記受け金物本体31の上端部に当接するまで、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの傾斜面に沿って斜め下方に摺動させるので、これら第1差込金物10および第2差込金物20の摺動に合わせて、前記板材1を、前記下地材2へと徐々に接近させながら下方へと移動させるようにして、前記下地材2に取り付けることができる。すなわち、前記板材1を下地材2に取り付ける際は、前記第1差込金物10および第2差込金物20の引掛状態が解除された後に、前記板材1を、自重によって前記傾斜板部31bの傾斜面に沿って斜め下方に移動させることによって、前記下地材2に接近させながら取り付けできるので、前記板材1を下地材2に、より一層容易かつ確実に取り付けることができる。
本発明によれば、板材の裏面の下端部近傍に取り付けられる第1差込金物を、下地材の表面に取り付けられた受け金物本体に差し込んでから板材を立て起こし、さらに、第1差込金物よりも上方に位置する第2差込金物を徐々に受け金物本体に接近させていくだけで、全ての第1差込金物および第2差込金物を、受け金物本体に同時に差し込むことができる。
しかも、このように第1差込金物を受け金物本体に差し込むことをきっかけにして、第2差込金物を受け金物本体に差し込むことができ、延いては板材を下地材2に取り付けることができるので、従来とは異なり、板材や下地材に取り付けられる全ての金物に気を配る必要をなくすことができ、板材を下地材に容易かつ確実に取り付けることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の板材用取付金物は、図1〜図4に示すように、垂直に立設された下地材2に、この下地材2の表面を覆う板材1を取り付けるためのものであり、前記板材1の裏面の下端部近傍に取り付けられる第1差込金物10と、この第1差込金物10よりも上方に位置し、前記板材1の裏面に取り付けられる複数の第2差込金物20と、これら第1差込金物10および第2差込金物20の取付位置に対応して前記下地材2の表面に複数取り付けられる受け金物30とからなる。
また、前記受け金物30は、上方向に開口する開口部31aを有して前記第1差込金物10および第2差込金物20が差し込まれる受け金物本体31を備えるとともに、この受け金物本体31は、前記下地材2に対向し、かつ下方に向かって徐々に下地材2との間隔が狭まるように傾斜する傾斜板部31bを備えている。
また、前記第1差込金物10は、下方に向かって延出し、前記受け金物本体31に差し込まれる本体差込部11を備えるとともに、この本体差込部11は、この本体差込部11の上部に一体的に形成され、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛かる引掛部12とを備えており、この第1差込金物10は、前記引掛部12の前記傾斜板部31bの上端部に当接する部分を軸にして回動可能となっている。
また、前記第2差込金物20は、図1および図2に示すように、前記受け金物本体31に差し込まれる本体差込部21を備えるとともに、この本体差込部21は、この本体差込部21の下部に一体的に形成され、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛かる引掛部22と、この引掛部22の下部に、下方に向かって膨らむように断面円弧状に形成された摺動部22aとを備えており、この第2差込金物20は、前記摺動部22aの外周面に沿って前記傾斜板部31bの上端面を摺動可能となっている。
ここで、本実施の形態の下地材2は、建物の壁を構成する壁パネルの一面側に貼り付けられた面材であり、本実施の形態の板材1は、前記面材の表面を覆うように取り付けられる外装材である。しかし、これに限られるものではなく、これら板材1および下地材2の関係を、例えば外壁面に取り付けられる看板や、店舗等で使用される姿見、壁に沿って設置される絵画の額や本棚等、様々なものに適用することが可能であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、前記第1差込金物10および第2差込金物20、受け金物30は、いずれも同種の金属からなる。また、前記第1差込金物10は、図3および図4に示すように、前記板材1の一方の側端部に取り付けられ、前記第2差込金物20は、前記板材1の裏面の両側端部に取り付けられている。この第2差込金物20は、前記板材1の両側端部に取り付けられるので、左側端部用のものと右側端部用のものとが左右対称で構成されている。
まず、各金物10,20,30について図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態の第1差込金物10は、前記板材1の裏面に取り付けられるものであり、前記板材1の下端部近傍に位置しており、前記第2差込金物20のうち、最も下方に位置する第2差込金物20よりも下方に位置している。また、上述のように前記板材1の裏面の一方の側端部に取り付けられている。
また、前記第1差込金物10は、図2(a)に示すように、この第1差込金物10を前記板材1の裏面に取り付けるために、この板材1の裏面に固定される固定板部14を備えている。この固定板部14には、ビス用の孔が形成されている。
また、この固定板部14には、この固定板部14の側端部から直交方向に向かって所定寸法だけ突出する支持板部15が一体的に設けられている。
さらに、この支持板部15には、この支持板部15の突出方向端部から、前記固定板部14とは逆方向に所定寸法だけ延出する当接板部13が一体的に設けられている。
そして、この当接板部13の下端部から下方に向かって延出し、前記受け金物本体31に差し込まれる本体差込部11が一体的に設けられており、この本体差込部11には、上述のように引掛部12が一体的に形成されている。
なお、前記本体差込部11は、この本体差込部11の延出方向先端が、前記傾斜板部31bの傾斜角度に合わせて若干屈曲している。
また、前記引掛部12は、前記本体差込部11に対して、側面視略横臥U字状に前記板材1側に膨らむようにして形成されており、図1(a),(b)に示すように、この引掛部12の下面が、前記傾斜板部31bの上端部に引っ掛かるようになっている。そして、このように前記傾斜板部31bの上端部に引っかかる引掛部12の部位を軸にして、前記第1差込金物10自体を回動させることができる。したがって、この第1差込金物10を支点にして、前記板材1を、前記下地材2に合わせて垂直に立て起こすことができる。
また、前記引掛部12は、前記本体差込部11の上部に一体的に形成されているので、前記板材1を垂直に立て起こした後、この引掛部12を、前記受け金物本体31に差し込むことができる。
さらに、前記当接板部13は、前記受け金物本体31の開口部31aよりも幅広に形成されている。したがって、前記第1差込金物10を、前記受け金物本体31に差し込んだ際に、前記当接板部13が、前記受け金物本体31の上端部に当接することとなる。これによって、前記受け金物30上に、前記第1差込金物10を支持することができるので、前記板材1を下地材2に確実に取り付けることができる。
一方、前記第2差込金物20は、図2(b)に示すように、この第2差込金物20を前記板材1の裏面に取り付けるために、この板材1の裏面に固定される固定板部24を備えている。この固定板部24には、ビス用の孔が形成されている。
また、この固定板部24には、この固定板部24の側端部から直交方向に向かって所定寸法だけ突出する支持板部25が一体的に設けられている。
さらに、この支持板部25には、この支持板部25の突出方向端部から、前記固定板部24とは逆方向に所定寸法だけ延出する当接板部23が一体的に設けられている。
そして、この当接板部23の下端部から下方に向かって突出し、前記受け金物本体31に差し込まれる本体差込部21が一体的に設けられており、この本体差込部21には、上述のように引掛部22が一体的に形成されている。
なお、前記本体差込部21は、前記第1差込金物10の本体差込部11よりも短尺であり、この寸法差を利用して、前記第1差込金物10の本体差込部11を前記受け金物本体31に差し込んだ状態のまま、前記第2差込金物20の本体差込部21の引掛部22を前記傾斜板部31bの上端部に引っ掛けたり、この本体差込部21を前記受け金物本体31に差し込んだりすることができる。
また、前記引掛部22は、前記下地材2側に突出しており、図1(b)に示すように、前記板材1を立て起こし、前記第2差込金物20を、前記受け金物本体31に接近させた際に、前記傾斜板部31bの上端部に引っ掛けることができる。
さらに、前記摺動部22aは、上述のように、前記引掛部22の下部に、下方に向かって膨らむように断面円弧状に形成されたものであり、図1(b)〜図1(d)引掛部22を傾斜板部31bの上端部に引っ掛けた状態から、さらに前記板材1を立て起しながら前記下地材2に接近させることによって、前記第2差込金物20を、前記引掛部22の引掛状態を解除しながら、前記摺動部22aの外周面に沿って前記傾斜板部31bの上端面を摺動させることができるようになっている。
そして、これら引掛部22および摺動部22aは、前記本体差込部21の下部に一体的に形成されているので、前記板材1を垂直に立て起こした後、これら引掛部22および摺動部22aを、前記受け金物本体31に差し込むことができる。
また、前記当接板部23は、前記受け金物本体31の開口部31aよりも幅広に形成されている。したがって、前記第2差込金物20を、前記受け金物本体31に差し込んだ際に、前記当接板部23が、前記受け金物本体31の上端部に当接することとなる。これによって、前記受け金物30上に、前記第2差込金物20を支持することができるので、前記板材1を下地材2に確実に取り付けることができる。
さらに、全ての前記第1差込金物10および第2差込金物20の当接板部13,23が前記受け金物本体31の上端部に当接した状態が、前記板材1が下地材2に正しく取り付けられた状態となるので、これら当接板部13,23が、前記受け金物本体31の上端部に当接しているか否かを確認することで、前記板材1が下地材2に正しく取り付けられているか否かを確認することができる。
一方、前記受け金物30は、図2(c)に示すように、上方向に開口する開口部31aを有して前記第1差込金物10および第2差込金物20が差し込まれる受け金物本体31を備えている。また、本実施の形態の受け金物本体31は下方向にも開口しており、平断面視凹型に形成されている。
また、この受け金物30は、前記受け金物本体30の周囲に一体的に形成され、受け金物30自体を前記下地材2の表面に取り付けるために、この下地材2の表面に固定される固定板部32を備えている。この固定板部32には、ビス用の孔が形成されている。
さらに、前記受け金物本体31は、前記下地材2に対向し、かつ下方に向かって徐々に下地材2との間隔が狭まるように傾斜する傾斜板部31bを備えている。この傾斜板部31bは、前記板材1を下地材2に取り付けるに際し、前記第1差込金物10および第2差込金物20の引掛状態が解除された後に、前記板材1を、自重によって該傾斜板部31bの傾斜面に沿って斜め下方に移動させるためのものであり、これによって、前記板材1を、前記下地材2に接近させながら取り付けできる。
また、前記板材1を下地材2に取り付けた際に、これら板材1と下地材2との間には、前記第1差込金物10、第2差込金物20、受け金物30が介在しているので、これら板材1および下地材2間に通気層を形成することができる。
なお、本実施の形態の第1差込金物10および第2差込金物20、受け金物30は、以上のようにして形成されているが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
次に、本実施の形態の板材用取付金物の取付構造について図面を参照して説明する。
すなわち、図3および図4に示すように、前記板材1の裏面の一方の側端部には、前記第1差込金物10が、前記板材1の下端部近傍に位置して取り付けられるとともに、前記第2差込金物20が、この第1差込金物10よりも上方に位置して複数取り付けられ、さらに、これら第1差込金物10および第2差込金物20は、上下方向に所定間隔で配置されている。
また、前記板材1の裏面の他方の側端部には、複数の前記第2差込金物20が、一方の側端部に取り付けられた前記第1差込金物10よりも上方に位置して取り付けられ、かつ上下方向に所定間隔で配置されている。
そして、前記下地材2の表面には、前記第1差込金物10および第2差込金物20の取付位置に対応して前記受け金物30が複数取り付けられている。
ここで、前記板材1の裏面の一方の側端部に取り付けられる第1差込金物10および第2差込金物20同士の所定間隔と、前記板材1の裏面の他方の側端部に取り付けられる第2差込金物20同士の所定間隔とは、同一の寸法である。
したがって、前記第1差込金物10が前記板材1の下端部近傍に位置しており、前記板材1の裏面の両側端部に取り付けられる全ての第2差込金物20は、この第1差込金物10よりも上方に位置するとともに、それぞれ所定の間隔をあけて配置されているので、前記板材の裏面の両側端部に取り付けられる各差込金物10,20は、板材1の裏面の一方の側端部と他方の側端部とに対称的に取り付けられるものではなく、前記板材1の裏面の一方の側端部に取り付けられる第1差込金物10および第2差込金物20が、前記板材1の裏面の他方の側端部に取り付けられる第2差込金物20に対して、それぞれ低い位置に取り付けられることとなる。
なお、前記第1差込金物10および第2差込金物20を前記板材1の裏面に取り付ける際は、前記固定板部14,24をそれぞれ前記板材1の裏面の一方または他方の側端部に固定する。また、前記受け金物30を前記下地材2の表面に取り付ける際は、前記固定板部32を前記下地材2の表面に、前記第1差込金物10および第2差込金物20の取付位置に対応させるようにして固定する。
また、これら第1差込金物10および第2差込金物20は、図3に示すように、前記当接板部13,23および本体差込部11,21の一部が、前記板材1の両側端部よりも外側に位置するようにして取り付けられている。そして、このように外側に位置しているので、前記板材1を下地材2に取り付けた後に、前記当接板部13,23を、ビス止め等によって前記下地材2に固定できるようになっており、前記板材1の取付強度を格段に向上させることが可能となる。
また、図5に示すように、前記板材1と板材1aとを隣接させた際に、これら隣接する板材1,1a間の目地に、前記当接板部13,23位置することとなるので、この目地からビス等を設けることができるようになっている。
なお、この場合は、前記当接板部13,23および本体差込部11,21の一部が、前記板材1の両側端部よりも外側に位置しているので、一方の板材1を下地材2に取り付けた状態で、他方の板材1aを立て起こして、前記板材1に隣接させながら下地材2へと取り付けることができないので、これら板材1,1a同士を隣接させながら同時に立て起こして、同時に前記下地材2に取り付けるものとする。
一方、前記第1差込金物10および第2差込金物20を、図4に示すように、前記板材1の両側端部よりも外側にはみ出ないように取り付けるようにしてもよい。
このように、これら第1差込金物10および第2差込金物20が、前記板材1の両側端部よりも外側にはみ出さないことによって、図示はしないが、前記板材1同士を隣接させて前記下地材2に取り付ける際に、これら板材1同士を、互いに影響しあうことなく立て起こすことができる。
そして、本実施の形態の板材の取付構造によれば、前記第1差込金物10は、前記板材1の最下方に配置され、前記第2差込金物20は、前記板材1の裏面の両側端部にジグザグ状に配置されることとなり、それぞれ異なる高さ位置に取り付けられることとなる。
したがって、前記第1差込金物10を前記受け金物30の受け金物本体31に差し込んだ後に、前記板材1を立て起こすだけで、前記第2差込金物20を、下方から上方に向かって徐々に受け金物30に接近させていくことができるので、全ての第1差込金物10および第2差込金物20を、前記受け金物本体31に同時に差し込むことができる。
これによって、前記第1差込金物10を前記受け金物30の受け金物本体31に差し込むことをきっかけにして、前記第2差込金物20を前記受け金物本体31に差し込むことができ、延いては板材1を前記下地材2に取り付けることができるので、従来とは異なり、前記板材1や下地材2に取り付けられる全ての金物に気を配る必要をなくすことができるので、前記板材1を下地材2に容易かつ確実に取り付けることができる。
次に、本実施の形態の板材用取付金物を用いて、前記板材1を下地材2に取り付ける板材1の取付方法について図面を参照して説明する。
まず、図1(a)および図3に示すように、前記板材1の裏面の一方の側端部に、前記第1差込金物10を、前記板材1の下端部近傍に位置するように取り付けるとともに、前記第2差込金物20を、第1差込金物10よりも上方に位置するように複数取り付ける。なお、これら第1差込金物10および第2差込金物20を取り付ける際は、上下方向に所定の間隔をあけて配置する。
また、前記板材1の裏面の他方の側端部に、複数の前記第2差込金物20を、一方の側端部に取り付けられた前記第1差込金物10よりも上方に位置するように取り付け、かつ上下方向に所定の間隔をあけて配置する。
そして、前記下地材2の表面に、前記第1差込金物10および第2差込金物20の取付位置に対応するように前記受け金物30を複数取り付ける。
続いて、図1(a)に示すように、前記第1差込金物10の本体差込部11を、前記受け金物本体31に差し込みむとともに、この本体差込部11の引掛部12を、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛ける。
その後、前記第1差込金物10を、前記引掛部12の前記傾斜板部31bの上端部に当接する部分を軸にして回動させるようにして前記板材1を立て起こす。
また、前記板材1の立て起こしに合わせて、前記複数の第2差込金物20を下方から徐々に、それぞれの対応する受け金物30に接近させ、各第2差込金物20と受け金物30とが互いに接近した際に、該第2差込金物20の引掛部22を、図1(b)に示すように、受け金物本体31の傾斜板部31bの上端部に引っ掛ける。
続いて、図1(c)に示すように、前記第2差込金物20を、前記摺動部22aの外周面に沿って前記傾斜板部31bの上端面を摺動させて前記受け金物本体31の開口部31aに接近させる。これと同時に、前記第1差込金物10の引掛部12の引掛状態を解除することによって、前記板材1を、この板材1と下地材2とが平行となるように立て起こすとともに前記下地材2に接近させる。
その後、前記第1差込金物10および第2差込金物20を、図1(d),(e)に示すように、これら第1差込金物10および第2差込金物20の当接板部13,23が前記受け金物本体31の上端部に当接するまで、前記受け金物本体31の傾斜板部31bの傾斜面に沿って斜め下方に摺動させる。
したがって、これら第1差込金物10および第2差込金物20の摺動に合わせて、前記板材1を、前記下地材2へと徐々に接近させながら下方へと移動させるようにして、前記下地材2に取り付けることができる。すなわち、前記板材1を下地材2に取り付ける際は、前記第1差込金物10および第2差込金物20の引掛状態が解除された後に、前記板材1を、自重によって前記傾斜板部31bの傾斜面に沿って斜め下方に移動させることによって、前記下地材2に接近させながら取り付けできる。
以上のようにして、前記板材1を下地材2に取り付けることができる。
本実施の形態によれば、前記第1差込金物10を、前記受け金物本体31に差し込んでから板材1を立て起こし、さらに前記第2差込金物20を徐々に受け金物本体31に接近させていくだけで、全ての第1差込金物10および第2差込金物20を、前記受け金物本体31に同時に差し込むことができる。しかも、このように前記第1差込金物10を前記受け金物本体31に差し込むことをきっかけにして、前記第2差込金物20を前記受け金物本体31に差し込むことができ、延いては前記板材1を下地材2に取り付けることができるので、従来とは異なり、前記板材1や下地材2に取り付けられる全ての金物に気を配る必要をなくすことができ、前記板材1を下地材2に容易かつ確実に取り付けることができる。
板材を下地材に取り付ける際の手順を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る板材用取付金物を示す斜視図であり、(a)は第1差込金物であり、(b)は第2差込金物であり、(c)は受け金物である。 図2に示す板材用取付金物の取付構造の一例を示す背面図である。 図2に示す板材用取付金物の取付構造の一例を示す背面図である。 図2に示す板材用取付金物の取付構造の一例を示す背面図である。
符号の説明
1 板材
2 下地材
10 第1差込金物
11 本体差込部
12 引掛部
20 第2差込金物
30 受け金物
31b 傾斜板部

Claims (5)

  1. 垂直に立設された下地材に、この下地材の表面を覆う板材を取り付けるための板材用取付金物において、
    前記板材の裏面の下端部近傍に取り付けられる第1差込金物と、この第1差込金物よりも上方に位置し、前記板材の裏面に取り付けられる複数の第2差込金物と、これら第1差込金物および第2差込金物の取付位置に対応して前記下地材の表面に複数取り付けられる受け金物とからなり、
    この受け金物は、上方向に開口する開口部を有して前記第1差込金物および第2差込金物が差し込まれる受け金物本体を備えるとともに、この受け金物本体は、前記下地材に対向し、かつ下方に向かって徐々に下地材との間隔が狭まるように傾斜する傾斜板部を備えており、
    前記第1差込金物は、下方に向かって延出し、前記受け金物本体に差し込まれる本体差込部を備えるとともに、この本体差込部は、この本体差込部の上部に一体的に形成され、前記受け金物本体の傾斜板部の上端部に引っ掛かる引掛部とを備えており、
    この第1差込金物は、前記引掛部の前記傾斜板部の上端部に当接する部分を軸にして回動可能となっていることを特徴とする板材用取付金物。
  2. 請求項1に記載の板材用取付金物において、
    前記第2差込金物は、前記受け金物本体に差し込まれる本体差込部を備えるとともに、この本体差込部は、この本体差込部の下部に一体的に形成され、前記受け金物本体の傾斜板部の上端部に引っ掛かる引掛部と、この引掛部の下部に、下方に向かって膨らむように断面円弧状に形成された摺動部とを備えており、
    この第2差込金物は、前記摺動部の外周面に沿って前記傾斜板部の上端面を摺動可能となっていることを特徴とする板材用取付金物。
  3. 請求項1または2に記載の板材用取付金物において、
    前記第1差込金物および第2差込金物は、前記本体差込部の上端部に一体的に形成され、かつ前記受け金物本体の開口部よりも幅広に形成される当接板部をそれぞれ備えていることを特徴とする板材用取付金物。
  4. 前記板材の裏面および下地材の表面に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の板材用取付金物を取り付けてなる板材用取付金物の取付構造であって、
    前記板材の裏面の一方の側端部には、前記第1差込金物が、前記板材の下端部近傍に位置して取り付けられるとともに、前記第2差込金物が、この第1差込金物よりも上方に位置して複数取り付けられ、さらに、これら第1差込金物および第2差込金物は、上下方向に所定間隔で配置されており、
    前記板材の裏面の他方の側端部には、複数の前記第2差込金物が、一方の側端部に取り付けられた前記第1差込金物よりも上方に位置して取り付けられ、かつ上下方向に所定間隔で配置されており、
    前記下地材の表面には、前記第1差込金物および第2差込金物の取付位置に対応して前記受け金物が複数取り付けられていることを特徴とする板材用取付金物の取付構造。
  5. 請求項3に記載の板材用取付金物を用いて、板材を下地材に取り付ける板材の取付方法であって、
    前記第1差込金物および第2差込金物が取り付けられた板材を、前記受け金物が取り付けられた下地材に取り付けるに際し、
    前記第1差込金物の本体差込部を、前記受け金物本体に差し込みむとともに、この本体差込部の引掛部を、前記受け金物本体の傾斜板部の上端部に引っ掛けた後に、前記第1差込金物を、前記引掛部の前記傾斜板部の上端部に当接する部分を軸にして回動させて前記板材を立て起こし、
    前記板材の立て起こしに合わせて、前記複数の第2差込金物を下方から徐々に、それぞれの対応する受け金物に接近させ、各第2差込金物と受け金物とが互いに接近した際に、該第2差込金物の引掛部を、受け金物本体の傾斜板部の上端部に引っ掛け、
    次に、前記第2差込金物を、前記摺動部の外周面に沿って前記傾斜板部の上端面を摺動させて前記受け金物本体の開口部に接近させると同時に、前記第1差込金物の引掛部の引掛状態を解除することによって、前記板材を、この板材と下地材とが平行となるように立て起こすとともに前記下地材に接近させ、
    その後、前記第1差込金物および第2差込金物を、これら第1差込金物および第2差込金物の当接板部が前記受け金物本体の上端部に当接するまで、前記受け金物本体の傾斜板部の傾斜面に沿って斜め下方に摺動させることを特徴とする板材の取付方法。
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