JP2018084023A - セット金具及び金具付パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】壁面に対する木質パネルの取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができ、しかも壁面に木質パネルを取り付けて外装する際に、堅固でがたつきのない安定した取付構造を得ること。【解決手段】パネル側のフック金具10と、壁面側の受け金具20とを組み合わせたセット金具Aを設ける。フック金具10は、垂下する板状のフック12を含む。受け金具20は、フック受22を含む。フック12の面とこの面に対向する当該フック受22の対向面とのいずれか一方には、他方に向かって突出し、かつフック12をフック受22内にストロークSの終端部S2近傍まで挿入した位置において当該フック12をフック受22の内側に弾性的に押圧する突出部27が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、セット金具及び金具付パネルに関し、特に木質パネルを建築物の外壁面等の施工に好適なセット金具及び金具付パネルに関する。
戦後に造林された人工林を資源として有効活用し、国土保全など森林の多面的機能の低下防止を図るため、わが国では、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律が平成22年10月に施行された。
同法の施行に伴い、木質素材で作成した下見板(cladding board)やサイディングボード、或いはルーバー等(以下、「木質パネル」と総称する。)を用いて壁面を外装する需要が高まっている。
そのような木質パネルの施工にあたっては、風等による外力が加わってもがたつきが生じないよう、堅固に固定される必要がある。一方、木質パネルの耐久期間は、石材や窯業系のものに比べて比較的短いので、頻繁に木質パネルのメンテナンス作業や、交換作業を行う必要がある。
かかる要請に応え得る構成として、例えば、特許文献1が知られている。
同文献の図9(a)には、木製ルーバー(木質パネル)を構成する複数のルーバー部材を支持する支持体を設け、当該支持体の裏面と、建造物の躯体(壁面)に固定された壁面パネルの表面とに予め金具を固定しておき、両金具にボルトを挿通してナットで締め付ける構成が開示されている。
また、同文献の図9(b)には、前記壁面パネルに対し、個々のルーバー部材ごとにボルトで固定する構造を開示している。
特開2015−48623号公報
上述の特許文献1のような構成では、木質パネルを壁面に外装し、また取り外しも可能となる。
しかしながら、特許文献1の構成によって、木質パネルを取り付ける取り付け作業や、取り付けられた木質パネルを取り外す取り外し作業を行うことは、必ずしも容易ではない。
特に、特許文献1の構成では、木質パネルとしての木製ルーバーの裏面に固定された金具と、壁面パネルの表面に固定された金具とを位置合わせしてボルトを挿通する作業が必要である。木質パネルは、比較的重い(例えば、30Kg程度。)ので、そのような重量物を、例えば足場の上で支持し、金具同士の位置を合わせてボルトを挿通する作業は、きわめて効率が悪く、取り付け作業が困難であった。
また、ボルトでの取り付け作業や、ボルトを螺脱する取り外し作業を、例えば高所で行う必要があるので、作業中、ボルトを落下させやすい、という問題もある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、壁面に対する木質パネルの取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができ、しかも壁面に木質パネルを取り付けて外装する際に、堅固でがたつきのない安定した取付構造を得ることのできるセット金具及び金具付パネルを提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、木質パネルを建築物の壁面に着脱可能に固定するセット金具であって、前記木質パネルの裏面に固定されるパネル側固定板と前記パネル側固定板に片持ち状に突出して垂下する板状のフックとを含むフック金具と、前記壁面に固定される壁面側固定板と前記壁面側固定板に設けられて前記フックを遊嵌状態で上下に挿抜可能な開口を有するフック受とを含む受け金具と、を備え、前記受け金具のフック受は、前記壁面側固定板に対向する受板と、前記受板の両側部と一体的に設けられて前記壁面側固定板側に延び少なくとも上端部が前記壁面側固定板に固定される一対の側板と、を有し、前記フックと前記フック受とのいずれか一方には、当該フックの板厚方向に沿って突出し、かつ前記フックを前記フック受内に挿入したときのストロークの終端部において当該フックを前記フック受の内側に弾性的に押圧する突出部が設けられていることを特徴とするセット金具である。
この態様では、木質パネルを壁面に対し着脱可能に固定する際に、壁面に固定される受け金具と、木質パネルに固定されるフック金具とを用いることにより、木質パネルを上下に動かす動作で取り付け作業や取り外し作業を行うことができ、例えば高所で行う場合においても、作業性が格段に向上する。
特に、本態様のフックは、片持ち状に垂下しているので、木質パネルを下ろす動作で壁面のフック受に導入される。よって、木質パネルの重量をいわば利用して取り付け作業を行うことができるので、ボルトの挿通作業に比べ、格段に効率が向上し、取り付け作業が容易になる。
また、壁面に取り付けられた木質パネルの取替作業においても、セット金具は、いずれも壁面上の所定位置又は木質パネルの裏面に固定されたままの状態で作業を行うことができる。そのため、ボルトなどの着脱作業が不要になり、作業中に木質パネルから分離した部材が落下する恐れもない。
加えて本態様では、フックがフック受の開口に遊嵌状態で挿抜されているので、作業者は、フックの探りを入れやすくなり、スムーズにフックをフック受内に挿入することができる。さらに、本態様では、受板の両側部には、一対の側板が一体的(一体形成の他、溶接等により接続された態様を含む)に形成され、これら一対の側板の少なくとも上端部が当該壁面側固定板に固定されているので、フック受の開口は、堅固な機械構造を提供する。よって、フック受に探りを入れながらフックを挿入するときにこじれ等が生じても、十分な耐久性を発揮することができ、しかも、フック受がフックの挿抜動作に追従しなくなるので、取り外し動作も一層容易になる。
一方、フックを当該ストロークの終端部まで挿入すると、突出部は、当該フックをフック受の内側に弾性的に押圧する。そのため、フックが間隔を隔ててフック受に挿抜されるように形状や寸法が設定されているにも拘わらず、木質パネルの厚み方向のがたつきが、上下方向のがたつきとともに規制される。
好ましい態様のセット金具において、前記フックは、前記板厚方向に間隔を隔てて前記開口に挿入されるものであり、前記間隔は、当該受板の板厚の2倍から5倍の範囲に設定されており、前記突出部の突出量は、前記間隔と前記受板の板厚との差の125%から150%の範囲に設定される。この態様では、フックの挿抜作業に支障がなく、しかも、フックを確実に押圧してパネル板厚方向のがたつきを規制することができる。
好ましい態様のセット金具において、前記フックと前記受板のいずれか一方に形成される係合凸部と、前記フックと前記受板のいずれか他方に形成され、前記係合凸部と係合して前記ストロークの終端部を規定する係合凹部とを備えている。この態様では、係合凸部と係合凹部とが係合することにより、簡易な抜き出し規制を図ることができ、さらには、固定された木質パネルの高さを揃えることができる。よって、作業者は、フックを受け金具のフック受に上から下へ挿入するだけで、容易に木質パネルを壁面に固定することができる。しかも、複数の木質パネルで一つの外装デザインが構成されている仕様のものを施工する際も、隣接する木質パネル同士の高さを精緻に揃えることができる。一方、木質パネルを取り外すときは、木質パネルを把持し、上側に持ち上げるだけでよい。この結果、係合凸部と係合凹部との係合が外れ、フックは、フック受の上方に抜け出る。
好ましい態様のセット金具において、前記係合凹部は、前記突出部よりも上端側で前記係合凸部を係止させるように前記受板に形成されており、前記係合凸部は、前記フックの幅方向に並んで対をなす半球状に形成されている。この態様では、半球状に形成されて対をなす係合凸部を係合凹部に係止させるので、各係合凸部と係合凹部との接触面積を低減することができる。よって、係合凸部と係合凹部とが係合している際に、過度にロックされなくなり、フックの取り外し作業に余計な負担となることがない。しかも、突出部と、この突出部よりも上端側で係合凹部に係止する二つの係合凸部とによって、3点で受板がフックを保持することができるので、安定した支持構造を得ることができる。
好ましい態様のセット金具において、前記係合凹部は、上下に延び、かつ前記ストロークの始端部側が前記係合凸部を遊嵌させる大きさに設定されているとともに前記ストロークの終端部側に進むに伴って狭くなることにより、当該フックをストロークの終端部で左右に位置決めするように係合凸部をガイドするテーパ形状のガイド面を備えている。この態様では、係合凸部がフックのストロークの終端部に到達するまでは、係合凸部は係合凹部と遊嵌し、小さな抵抗で移動することができるので、挿抜作業が容易になる。そのため、フック受の開口幅や係合凹部の上流側の開口幅を大きく設定し、より抵抗が少なく作業性の高い挿抜構造を得ることができる。しかも、フック受の開口幅をフックの幅よりも大きく設定したり、係合凹部の上流側の開口幅を大きく設定したりしても、ストロークの終端部で係合凸部を左右に位置決めし、木質パネル間の高さを揃えることができる。
好ましい態様のセット金具において、前記係合凹部は、前記受板を貫通する孔である。この態様では、プレス加工時に受板の対応箇所を穿孔することにより、簡易に係合凹部を形成することができる。
好ましい態様のセット金具において、前記フックを前記ストロークの終端部まで当該フック受内に装着した際、前記壁面側固定板と前記フックとが面接触し、前記受板と前記パネル側固定板とが面接触するように構成されている。この態様では、突出部によってパネルの板厚方向のがたつきが規制されることと相俟って、フック金具と受け金具とが面接触状態で連結されることになる。よって、例えば、一枚の木質パネルを複数個のセット金具で固定することにより、これら複数のフック金具によって壁面沿いの同一平面上で木質パネルを位置決めする効果を奏し、パネル同士の不陸をも抑制することができる。
本発明の別の態様は、建築物の壁面に着脱可能に固定される木質パネルと、この木質パネルの裏面に固定されるフック金具と、を備え、前記木質パネルを前記壁面に固定する際に前記フック金具を壁面に設けられた受け金具のフック受に取り付ける金具付パネルであって、前記フック金具は、前記木質パネルの裏面に固定されるパネル側固定板と、前記パネル側固定板に片持ち状に突出して垂下する板状のフックと、を含み、前記フックは、前記フック受に設けられた開口へ当該フックを挿入したときのストロークの終端部において当該受け金具に設けられた突出部によって当該フック受の内側に押圧される自由端部を有することを特徴とする金具付パネルである。この態様では、受け具が予め壁面に固定されている建築構造物の外壁面に、製品化された木質パネルを直ちに装着することができるので、現場での取り付け作業等が不要になり、施工作業が一層容易になる。
好ましい態様の金具付パネルにおいて、前記フック金具を複数個裏面に有する枠材と、前記枠材の表面に保持される外装材とを備えている。この態様では、外装材を枠材と一体化し、当該枠材に取り付けられたフック金具を介して壁面に固定されることにより、壁面に所望の外装デザインを施した木質パネルを着脱可能に固定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、木質パネルを壁面に対し着脱可能に固定する際に、壁面に固定される受け金具と、木質パネルに固定されるフック金具とを用いることにより、木質パネルを上下に動かす動作で取り付け作業や取り外し作業を行うことができるので、木質パネルを取り付ける取り付け作業や、取り付けられた木質パネルを取り外す取り外し作業を高所で行う場合においても、作業性が格段に向上する。加えて、堅固でがたつきのない安定した取付構造を得ることができ、しかも壁面に対する木質パネルの取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
本発明のさらなる特徴、目的、構成、並びに作用効果は、添付図面と併せて読むべき以下の詳細な説明から容易に理解できるであろう。
本発明の実施の一形態に係るセット金具の一例を示す斜視図である。 図1のセット金具を構成するフック金具を示し、(A)は、正面図、(B)は側面図である。 図1のセット金具を構成する受け金具を示し、(A)は、正面図、(B)は側面図、(C)は、平面図である。 図1のセット金具を用いた金具付パネルと壁面の状態を示す斜視図である。 図4の金具付パネルを示し、(A)は、正面略図、(B)は固定時の側面略図である。 図4の金具付パネルの施工過程を示す正面略図である。 図1のセット金具が組み付けられる過程を示し、(A)は、挿入開始時点を示す側面図、(B)は挿入途中を示す一部断面側面図、(C)は、挿入完了時を示す一部断面側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、図1を参照して、本発明に係るセット金具Aは、木質パネル30(図4〜図6参照)に固定されるフック金具10と、壁面に固定される受け金具20とを二つ一組にしたものである。これらの金具10、20は、いずれもステンレス製のプレスの一体成型品であり、フック金具10を受け金具20に固定することにより、木質パネル30(図4〜図6参照)を壁面に着脱可能に固定するものである。
以下、各金具10、20について説明する。
図2を参照して、フック金具10は、パネル側固定板11と、このパネル側固定板11に一体形成されたフック12とを有するステンレス製の板金部材である。
フック金具10のパネル側固定板11は、正面でみて左右がやや長い長方形の平らな金属板である。一例として、パネル側固定板11の全幅W1は、50mm、全高H1は、40mm程度に設定されている。パネル側固定板11の四隅には、ボルト(又はコーチスクリューやコーススレッド等のねじ部材)で具体化される締結部材(図示せず)を挿通する挿通孔14が形成されている。このパネル側固定板11の上縁部中央部分には、上方から裏面側に折り返されて片持ち状に垂下するフック12が形成されている。
次に、フック金具10のフック12は、パネル側固定板11の背面に対し、所定の間隔G1を隔てて平行に対向している。間隔G1の寸法は、後述する受板24の板厚t2と関連しており、例えば、板厚t2の2倍から5倍程度(図2の例では約3倍程度)に設定されている。フック12の正面は、下端側に向かうにつれて細くなるようにその自由端部12aの両側面が傾斜している。また、フック12の高さH11は、パネル側固定板11の全高H1の約2/3程度に設定されており、前記自由端部12aがパネル側固定板11の裏面に対向している。フック12の幅W11は、パネル側固定板11の全幅W1よりも狭く設定されている。
次に、受け金具20は、壁面に固定される壁面側固定板21と、この壁面側固定板21の前面に形成され、壁面側固定板21とともに、フック金具10のフック12を上下に挿抜可能な開口22aを形成するフック受22とを有している。
受け金具20の壁面側固定板21は、平面で見て、左右に長く延びる長方形であり、その四隅には、埋め込みボルト等の締結部材(図示せず)を挿通する挿通孔23が形成されている。この壁面側固定板21の全幅W2は、十分な強度を確保するための寸法に設定されている。また、壁面側固定板21の全高H2は、フック金具10とほぼ同一又は僅かに高く設定されている。
受け金具20のフック受22は、壁面側固定板21の下縁部中央部分に形成されている。具体的には、フック受22は、前記下縁部中央部分から上方に折り返されて壁面側固定板21の前面に対し、所定の間隔G2(例えば、フック12の板厚t1の2倍から5倍。図2の例では約3倍程度。)対向する受板24と、受板24の両側部に一体形成されて対をなし、壁面側固定板21の方に折り曲げられる一対の側板25、25とを有している。
フック受22の受板24は、正面でみて略正方形の板状部位である。図示の例では、受板24の両側下部に一対の段差22b、22bが形成されている。受板24の高さH21は、フック12の高さH3よりも僅かに短く、フック12をほぼ全長にわたって収容可能な空間を壁面側固定板21との間に形成している。この受板24の幅W21は、フック金具10のフック12が開口22aに対し、間隔を隔てて挿抜されるように(換言すれば、開口幅W22がフック12の幅W11よりも広くなるように)、フック12の幅W11よりも幾分広く(例えば、1.2倍程度。)設定されている(図3(C)参照)。
フック12及びフック受22が、上述のような形状や寸法に形成されることにより、フック12は、受け金具20の開口22aに対し、受板24の板厚方向の間隔(間隔G2−板厚t1)を隔てて(或いは遊びをもって)挿抜可能に構成される(図3(C)参照)。また、フック12は、フック受22の上端を始端部S1とし、フック受けの下端近傍を終端部S2とするストロークS(又は挿入量)の間でフック22に挿抜されることになる(図7(A)〜(C)参照)。
次に、フックをフック受22に挿入する際のストロークSを規定するため、フック12の上下方向中央部分には、左右に並ぶ一対の係合凸部16、16が形成されているとともに、フック受22には、これら係合凸部16、16に対応する係合凹部26、26が形成されている。
フック12の係合凸部16、16は、いずれも概ね半球形で、パネル側固定板11に向かい突出している。また、間隔G1内における係合凸部16、16の突出量P1は、各係合凸部16、16が、受け金具20の後述する係合凹部26、26に係止できる程度(例えば、間隔G1と受板24の板厚t2との間の差(間隔G1−板厚t2)の125%から150%に設定されている。
一方、受板24の前面には、フック12に形成された係合凸部16、16に対応する一対の係合凹部26、26が形成されている。図示の例において、係合凹部26、26は、プレス加工時に形成され、受板24を貫通する一対の孔である。各係合凹部26、26は、受板24の上部近傍から水平に開き、下側に向かうにつれて狭くなる対称形のテーパ形状に形成されており、それぞれの両側部にテーパ状のガイド面26a、26aを形成している。さらに係合凹部26、26の各下端は、対応する係合凸部16、16の下端湾曲面に沿って湾曲した形状に形成されている。各係合凹部26の上端側の幅W23は、係合凸部16、16を遊嵌させることができるように、フック12の係合凸部16、16の直径よりも幾分大きく設定されている一方、各係合凹部26の下端の幅W24は、係合凸部16、16を所定の位置で係止させることができるように、係合凸部16直径と略同じに設定されている。
フック12の係合凸部16、16と、フック受22の係合凹部26、26とが上述のように形成されることにより、フック12をフック受22内に挿入した際、係合凸部16、16の下端が係合凹部26、26の下端に係止するまでフック12は、フック受22内に挿入され、係合凹部26、26の下端は、フック12をフック受22内に挿入するときのストロークSの終端部S2を規定する(図7(C)参照)。また、上記構成を採用することにより、フック12の係合凸部16、16は、係合凹部26、26の下端に係止するまでは、係合凹部26、26に遊嵌した状態で移動できるようになっている。そのため、フック12は、ストロークSの終端部S2に達するまでは、比較的小さな力で動かされる。なお、係合凹部26、26の上端から受板24の上端までの間隔は、挿入動作を容易にするため、可及的に短く設定される。
次に、受板24の下端近傍には、概ね半球形の突出部27が形成されている。突出部27は、受板24から、壁面側固定板21に向かって突出している。突出部27の突出量P2は、壁面側固定板21と当該突出部27との間にフック12を弾性的に挟み込み、かつ比較的堅固にフック12を押圧することができる程度(例えば、間隔G2とフック12の板厚t1との間の差(隙間G2−板厚t1)の125%から150%(図2の例では約130%程度)に設定されている。突出部27が形成される位置は、フック12がストロークSの終端部S2に到達する直前の位置でフック12と突出部27が係合し、フック12がストロークSの終端部S2まで挿入されて、係合凸部16、16が係合凹部26、26に係止した位置で突出部27が壁面側固定板21との間でフック12を弾性的に挟み込む位置に設定される。そのため、フック12が開口22aに対し、間隔を隔てて挿抜されるように形状や寸法が設定されているにも拘わらず、木質パネル30の厚み方向のがたつきや、上下方向のがたつきをとともに規制することが可能になる。
次に、フック受22の一対の側板25、25は、受板24の上縁から突出部27が形成されている高さまで上下に延びている。図示の例では、各側板25、25の上端部25aがろう付けにより、壁面側固定板21に固定されており、フック受22は、これら側板25、25を介して堅固に一体化されている。上記ろう付けは、受板24の両側部の少なくとも上端部25aであれば十分であるが、一対の側板25、25の上下方向全長にわたって施されていてもよい。また、スポット溶接であってもよい。
次に、図4〜図6を参照して、上述したセット金具Aを用いて、建築物の外壁面40に着脱可能に固定される木質パネル30を建造物の外壁面に固定する例を説明する。
まず、図4及び図5を参照して、木質パネル30は、枠材31と、枠材31の表面に固定される外装材32とを備えている。枠材31は、例えば熱処理等により、耐蝕性を強化された強化木材の角材である。図示の枠材31は、四角形のフレーム形状に組まれた枠体を構成している。枠材31が構成する枠体の大きさは、様々であるが、例えば、1m角の正方形のものや、幅がそれよりも短く設定された長方形のものであってもよい。
外装材32は、枠材31によって固定される複数の単位部材で構成される木質材である。外装材32は、その配列等により、よろい張り、無双張り、積層張り、木口張り、縦ルーバー、横ルーバー等、種々の仕様に仕上げられる。縦ルーバーの場合、枠材31は、上下に配設された一対の角材であってもよい。図4及び図5に例示したように、本実施形態に係る木質パネル30では、全体として任意のデザインを表す複数の外装材32が、枠材31によって一体化され、当該枠材31に取り付けられたフック金具10を介して外壁面40に固定されることにより、外壁面40に所望の外装デザインを施した木質パネル30を着脱可能に固定することができる。
さらに、図示の態様では、予め工場で木質パネル30の裏面の四隅部分に、上述したセット金具Aのフック金具10が図略の締結部材でそれぞれ締結されることにより、金具付パネル50が構成され、規格製品として出荷される。
このため図4及び図5に示す態様では、受け具が予め外壁面40に固定されている建築構造物の外壁面40に、製品化された木質パネル30を直ちに装着することができるので、現場での取り付け作業等が不要になり、施工作業が一層容易になる。
図6を参照して、具体的には、施工時においては、第1の工程として、建築構造物の外壁面40に、木質パネル30の寸法に適合するように、取付位置を決定し、墨出しを行う。次いで、第2の工程として、受け金具20を墨出しされた位置に固定する。さらに、第3の工程として、金具付パネル50を外壁面40の一方から他方へ、下側から順に取り付ける。この装着工程においては、作業者は、探りを入れながら、金具付パネル50のフック金具10を対応する受け金具20に位置合わせし、それぞれのフック12を対応するフック受22に導入するだけでよい。ここで、フック受22の側部を構成する一対の側板25、25の少なくとも上端部25aがろう付けで壁面側固定板21に固定されているので、フック12が位置決めされる過程でフック受22内で受板24と当接しても、フック受22が変形することはない。
フック12が導入されると、金具付パネル50は、自重で下方に移動し、僅かな押し込み調整のみで、各係合凸部16が係合凹部26の下端に係止する位置まで降下し、固定される。
この装着作業におけるセット金具の作用について、図7を参照しながらフック金具10のフック12が、受け金具20のフック受22に挿入する過程を説明する。
まず、ストロークSの始端部S1から、係合凸部16、16が受板24の上縁に当接する位置までの区間S10(図7(A)参照)では、フック12の下端部がフック受22の内部に遊嵌し、フック12とフック受22との位置を合わせてフック12の挿入を開始することができる。
次に、係合凸部16、16が受板24の上縁に当接する位置から受板24の係合凹部26内に入り込むまでの区間S11(図7(B)参照)において、係合凸部16、16がさらにフック12に挿入されると、係合凸部16、16は、壁面側固定板21と受板24との間で弾性的に押し込まれるとともに、パネル側固定板11とフック12との間で受板24が係合凸部16、16を介して挟み込まれるので、若干抵抗が大きくなるが、区間S11は、係合凹部26、26の上端から受板24の上端までの間隔が可及的に短く設定されているため、比較的短くなっている。そのため、作業者は、木質パネル30の自重と相俟って、比較的短い区間S11を経て比較的小さな力で木質パネル30を下ろし、係合凸部16を係合凹部26、26内に入り込ませることができる。
係合凸部16、16が係合凹部26、26の上端側に入り込んでからストロークSの終端部S2(係合凸部16、16が係合凹部26、26の下端に係止する位置)までの区間S12(図7(C)参照)において、係合凸部16、16がさらにフック12に挿入されると、フック12の自由端部12aは、当該ストロークSの終端部S2近傍において突出部27と当接を開始し、その後は、壁面側固定板21と突出部27との間に挟み込まれる。そして、係合凸部16、16は、係合凹部26、26の下端に係止し、この状態で両金具10、20が堅固に連結される(図6(C)参照)。この連結状態では、フック12の下端が壁面側固定板21と突出部27との間に挟み込まれるとともに、パネル側固定板11とフック12との間で受板24が挟み込まれるので、木質パネル30の板厚方向のがたつきが全くなくなるとともに、その挟圧力によって、上下方向の抜け止め機能をも奏することになる。
一方、メンテナンス等の理由により、一旦取り付けた金具付パネル50を外壁面40から取り外すときは、上側の金具付パネル50から順に上向きに持ち上げるだけでよい。
これにより、フック12は、上述した順序とは逆に区間S12、S11、S10の順に持ち上げられ、遂には、フック受22から離脱する。
なお、金具付パネル50を上下多段に固定する場合、上側の金具付パネル50の上がり代が確保されていれば、上側の金具付パネル50と下側の金具付パネル50との間は、上がり代を設ける必要はない。上側の金具付パネル50を取り外すことにより、下側の金具付パネル50の上がり代を確保できるからである。
以上説明したように、本実施形態によれば、木質パネル30を外壁面40に対し着脱可能に固定する際に、外壁面40に固定される受け金具20と、木質パネル30に固定されるフック金具10とを用いることにより、木質パネル30を上下に動かす動作で取り付け作業や取り外し作業を行うことができる。
したがって、木質パネル30を取り付ける取り付け作業や、取り付けられた木質パネル30を取り外す取り外し作業が格段に効率的になる。
特に、本実施形態のフック12は、片持ち状に垂下しているので、下向きに木質パネル30を下ろす動作で外壁面40のフック受22に導入される。そのため、木質パネル30の重量をいわば利用して取り付け作業を行うことができるので、従来技術のようなボルトの挿通作業に比べ、格段に効率が向上し、取り付け作業が容易になる。
また、外壁面40に取り付けられた木質パネル30の取替作業のいずれにおいても、セット金具Aは、いずれも外壁面40上の所定位置又は木質パネル30の裏面に固定されたままの状態で作業を行うことができる。そのため、高所でボルト等の締結部材を着脱する必要がなくなり、作業中に木質パネル30から分離したボルト等の締結部材が落下する恐れもない。
加えて本実施形態では、フック12がフック受22の開口22aに遊嵌状態で挿抜されるので、作業者は、フック12の探りを入れやすくなり、スムーズにフック12をフック受22内に挿入することができる。さらに、本実施形態では、受板24の両側部には、一対の側板25が一体的に形成され、これら一対の側板25の少なくとも上端部25aが、例えばろう付けやスポット溶接等によって、当該壁面側固定板21に固定されているので、フック受22の開口22aは、堅固な機械構造を提供する。よって、フック受22に探りを入れながらフック12を挿入するときにこじれ等が生じても、十分な耐久性を発揮することができ、しかも、フック受22がフック12の挿抜動作に追従しなくなるので、取り外し動作も一層容易になる。
一方、図7(C)の区間S12において、フック12を当該ストロークSの終端部S2まで挿入した位置においては、突出部27は、当該フック12をフック受22の内側に弾性的に押圧する。そのため、フック12が間隔を隔てて挿抜されるように形状や寸法が設定されているにも拘わらず、木質パネル30の厚み方向のがたつきが、上下方向のがたつきとともに規制される。
また、本実施形態では、フック12は、板厚方向に間隔(又はG2−t1で表される差)を隔てて開口22aに挿入されるものであり、突出部27の突出量P2は、前記間隔(G2−t1)の125%から150%の範囲に設定される(図3(B)参照)。そのため本実施形態では、フック12の挿抜作業に支障がなく、しかも、フック12を確実に押圧してパネル板厚方向のがたつきを規制することができる。
また、本実施形態では、フック12と受板24のいずれか一方に形成される係合凸部16と、フック12と受板24のいずれか他方に形成され、係合凸部16と係合してストロークSの終端部S2を規定する係合凹部26とを備えている。このため本実施形態では、係合凸部16と係合凹部26とが係合することにより、固定された木質パネル30の高さを揃えることができる。よって、作業者は、フック12を受け金具20のフック受22に上から下へ挿入するだけで、容易に木質パネル30を外壁面40に固定することができる。しかも、複数の木質パネル30で一つの外装デザインが構成されている仕様のものを施工する際も、隣接する木質パネル30同士の高さを精緻に揃えることができる。
一方、木質パネル30を取り外すときは、木質パネル30を把持し、上側に持ち上げるだけでよい。この結果、係合凸部16と係合凹部26との係合が外れ、フック12は、フック受22の上方に抜け出る。
また、本実施形態では、係合凹部26、26は、突出部27よりも上端側で係合凸部16、16を係止させるように受板24に形成されており、係合凸部16、16は、フック12の幅方向に並んで対をなす半球状に形成されている。このため本実施形態では、半球状に形成されて対をなす係合凸部16、16を係合凹部26、26に係止させるので、各係合凸部16、16と係合凹部26、26との接触面積を低減することができる。しかも、突出部27と、この突出部27よりも上端側で係合凹部26、26に係止する二つの係合凸部16、16とによって、3点で受板24がフック12を保持することができるので、安定した支持構造を得ることができ、フック12の支持構造が一層堅固になる。なお、係合凸部16、16を対にする場合においても、係合凹部26、26を対にすることは、必ずしも必要ではない。可能であれば、両係合凸部16、16を係止させることができる幅方向に延びた一つの孔であってもよい。
また、本実施形態では、係合凹部26は、上下に延び、かつストロークSの始端部S1側が係合凸部16を遊嵌させる大きさ(幅W23)に設定されているとともにストロークSの終端部S2側に進むに伴って狭くなることにより、当該フック12を前記ストロークSの終端部で左右に位置決めするように係合凸部16をガイドするテーパ形状のガイド面26aを備えている。このため本実施形態では、係合凸部16がフック12のストロークSの終端部S2に到達するまでは、係合凹部26と遊嵌し、小さな抵抗で移動することができる。そのため、挿抜作業が容易になる。そのため、フック受22の開口幅W22や係合凹部26の上流側の開口幅W23を大きく設定し、より抵抗が少なく作業性の高い挿抜構造を得ることができる。しかも、フック受22の開口幅W22をフック12の幅W11よりも大きく設定したり(図3(C)参照)、係合凹部26の上流側の開口幅W23(図3(B)参照)を大きく設定したりしても、ストロークSの終端部S2で係合凸部16を係止させ、木質パネル30間の上下高さの不揃いを解消することができる。
また、本実施形態では、係合凹部26、26は、受板24を貫通する孔である。このため本実施形態では、プレス加工時に受板24の対応箇所を穿孔することにより、簡易に係合凹部26、26を形成することができる。
また、本実施形態の別の態様は、建築物の外壁面40に着脱可能に固定される木質パネル30と、この木質パネル30の裏面に固定されるフック金具10と、を備え、木質パネル30を外壁面40に固定する際にフック金具10を外壁面40に設けられた受け金具20のフック受22に取り付ける金具付パネル50である。同金具付パネル50は、フック金具10は、木質パネル30の裏面に固定されるパネル側固定板11と、このパネル側固定板11に片持ち状に突出して垂下する板状のフック12と、を含み、フック12は、フック受22に設けられた開口22aへ挿入されたときのストロークSの終端部S2近傍において、当該受け金具20に設けられた突出部27によって当該フック受22の内側(図示の例では、壁面側固定板21)に押圧される自由端部12aを有する。
かかる態様においては、受け具が予め外壁面40に固定されている建築構造物の外壁面に、製品化された木質パネル30を直ちに装着することができるので、現場での取り付け作業等が不要になり、施工作業が一層容易になる。
また、本実施形態では、フック金具を複数個裏面に有する枠材と、枠材の表面に保持される外装材とを備えている。このため本実施形態では、図4〜図6に例示したように、複数の単位素材からなる外装材を枠材と一体化し、当該枠材に取り付けられたフック金具を介して壁面に固定されることにより、所望の外装デザインを施した木質パネルを壁面に着脱可能に固定することができる。
さらに、本実施形態に係るセット金具Aを用いた木質パネルの固定構造では、フック12をストロークSの終端部S2までフック受22内に装着した際、壁面側固定板21の正面とフック12の裏面とが面接触し、受板24の正面とパネル側固定板11の裏面とが面接触する構造になっている。そのため本実施形態では、突出部27によって木質パネル30の板厚方向のがたつきが規制されることと相俟って、フック金具10と受け金具20とが面接触状態で連結されることになる。よって、例えば、一枚の木質パネル30を複数個のセット金具Aで固定することにより、これら複数のフック金具Aによって壁面沿いの同一平面上で木質パネルを位置決めする効果を奏し、パネル同士の不陸をも抑制することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはいうまでもない。
図4〜図6に示した通り、セット金具Aの具体的な態様としては、木質パネル30の裏面に予めフック金具10が固定された金具付パネル50を出荷時に生産しておき、現場では、外壁面40に受け金具20を固定して、施工することが好ましい。しかしながら、現場での施工条件は、種々多様であるので、墨出し工程(第1の工程)の後、墨出しされた取付位置に適合するように、各木質パネル30の裏面にフック金具10を現場で固定してもよい。
また、木質パネル30に固定されるフック金具10の個数は、木質パネル30の重量やサイズ、用途に応じて一つでもよく、複数でもよい。
木質パネル30は、外装用に好適であるが、公共施設のロビー等、内装用の外壁面40に用いるものであってもよい。
図示の例では、係合凸部16をフック12に設け、係合凹部26をフック受22の受板24に形成したが、逆にしてもよい。その場合には、テーパの向きを図3に示した形状のガイド面26aと上下逆向きに傾斜し、上端部が狭くなるガイド面をフック12側に形成することが好ましい。かかる形状においても、ストロークSの終端部S2のところで、係合凹部26の上端部が係合凸部16に係止することにより、上下方向の位置決めを図ることができる。
さらに、図示の例では、突出部27を受板24に形成しているが、突出部をフック側に形成してもよい。その場合には、フック12に設けた突出部が、受板24の上端近傍で圧縮されるように形成することが好ましい。そのように構成することにより、フックのストローク終端近傍でフックに形成された突出部が受板24の内壁に押圧されて、フックを壁面側固定板21との間で挟み込み、板厚方向のがたつきを規制することができる。
また、係合凹部26を壁面側固定板21に形成し、フック12の係合凸部16を壁面側固定板21に突出する方向に形成してもよい。
また、突出部27を壁面側固定板21に形成してもよい。
また、フック金具10の仕様として、フック12の上下方向の長さ(高さ)が異なる仕様のものを複数(例えば2種類)用意しておき、金具付パネル50の上下方向において、上側にはフック12が短い仕様のフック金具10を、下側には、フック12が長い仕様のフック金具10を用いてもよい。その場合には、強度の向上と、挿抜作業の作業性向上とを両立させることができる。
さらにまた、フック12の上下方向の長さが異なる仕様のフック金具10を採用する場合には、各仕様のフック12の長さに応じて、上下方向に複数の突出部27を受板24に有する受け金具20を採用してもよい。その場合には、同一の受け金具20で複数のフック金具10に対応可能な汎用性を持たせることができる。
10 フック金具
11 パネル側固定板
12 フック
12a 自由端部
14 挿通孔
16 係合凸部
20 受け金具
21 壁面側固定板
22 フック受
22a 開口
24 受板
25 側板
25a 上端部
26 係合凹部
26a ガイド面
27 突出部
30 木質パネル
31 枠材
32 外装材
40 外壁面(壁面の一例)
50 金具付パネル
A セット金具
P2 突出量

Claims (9)

  1. 木質パネルを建築物の壁面に着脱可能に固定するセット金具であって、
    前記木質パネルの裏面に固定されるパネル側固定板と前記パネル側固定板に片持ち状に突出して垂下する板状のフックとを含むフック金具と、
    前記壁面に固定される壁面側固定板と前記壁面側固定板に設けられて前記フックを遊嵌状態で上下に挿抜可能な開口を有するフック受とを含む受け金具と、
    を備え、
    前記受け金具のフック受は、前記壁面側固定板に対向する受板と、前記受板の両側部と一体的に設けられて前記壁面側固定板側に延び少なくとも上端部が前記壁面側固定板に固定される一対の側板と、を有し、
    前記フックと前記フック受とのいずれか一方には、当該フックの板厚方向に沿って突出し、かつ前記フックを前記フック受内に挿入したときのストロークの終端部において当該フックを前記フック受の内側に弾性的に押圧する突出部が設けられている
    ことを特徴とするセット金具。
  2. 請求項1に記載のセット金具において、
    前記フックは、前記板厚方向に間隔を隔てて前記開口に挿入されるものであり、前記間隔は、当該受板の板厚の2倍から5倍の範囲に設定されており、前記突出部の突出量は、前記間隔と前記受板の板厚との差の125%から150%の範囲に設定される
    ことを特徴とするセット金具。
  3. 請求項1又は2に記載のセット金具において、
    前記フックと前記受板のいずれか一方に形成される係合凸部と、
    前記フックと前記受板のいずれか他方に形成され、前記係合凸部と係合して前記ストロークの終端部を規定する係合凹部と
    を備えていることを特徴とするセット金具。
  4. 請求項3に記載のセット金具において、
    前記係合凹部は、前記突出部よりも上端側で前記係合凸部を係止させるように前記受板に形成されており、
    前記係合凸部は、前記フックの幅方向に並んで対をなす半球状に形成されている
    ことを特徴とするセット金具。
  5. 請求項4に記載のセット金具において、
    前記係合凹部は、上下に延び、かつ前記ストロークの始端部側が前記係合凸部を遊嵌させる大きさに設定されているとともに前記ストロークの終端部側に進むに伴って狭くなることにより、当該フックをストロークの終端部で左右に位置決めするように係合凸部をガイドするテーパ形状のガイド面を備えている
    ことを特徴とするセット金具。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載のセット金具において、
    前記係合凹部は、前記受板を貫通する孔である
    ことを特徴とするセット金具。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のセット金具において、
    前記フックを前記ストロークの終端部まで当該フック受内に装着した際、前記壁面側固定板と前記フックとが面接触し、前記受板と前記パネル側固定板とが面接触するように構成されていることを特徴とするセット金具。
  8. 建築物の壁面に着脱可能に固定される木質パネルと、この木質パネルの裏面に固定されるフック金具と、を備え、前記木質パネルを前記壁面に固定する際に前記フック金具を壁面に設けられた受け金具のフック受に取り付ける金具付パネルであって、
    前記フック金具は、前記木質パネルの裏面に固定されるパネル側固定板と、前記パネル側固定板に片持ち状に突出して垂下する板状のフックと、を含み、前記フックは、前記フック受に設けられた開口へ当該フックを挿入したときのストロークの終端部において当該受け金具に設けられた突出部によって当該フック受の内側に押圧される自由端部を有する
    ことを特徴とする金具付パネル。
  9. 請求項8に記載の金具付パネルにおいて、
    前記フック金具を複数個裏面に有する枠材と、
    前記枠材の表面に保持される外装材と
    を備えていることを特徴とする金具付パネル。
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