JP5030221B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における演出表示を制御する技術に関する。
従来、各種の弾球遊技機のうち、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と呼ばれていた遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行するものとして知られている(例えば、特許文献1参照)。表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ変動画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、大当たりの当選確率を通常状態より高めた確率変動状態を設けることにより、大当たりが立て続けに発生するような状況を作って遊技者の期待を高めることもなされる。
特開2003−230714号公報
ここで、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機に別の遊技性を併せ持たせることによって複合的な遊技性を実現する場合、どのように複数の遊技性を経由して遊技が進行するかによって全体的な出玉の傾向が定まることとなる。しかし、それぞれの遊技性の違いを考慮しても、意図通りに進行しやすい遊技の設計は必ずしも容易ではない。特に大当たりの獲得チャンスはすべての遊技者に対してばらつきなく付与されるよう設計されなければ、遊技者の遊技意欲の減退に繋がりかねない。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、弾球遊技機の設計において遊技者の利益獲得傾向を最適化するための技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1の始動口と、第1の始動口への入球を契機に第1の抽選を実行する第1抽選手段と、第1の抽選の結果を示すための第1の図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1の抽選が当たりの場合に遊技球が入球可能な状態へ変化する可変入球装置と、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である第1の特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1表示制御手段により変動表示される第1の図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより第1の特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2の始動口と、第2の始動口への入球を契機に第2の抽選を実行する第2抽選手段と、第2の抽選の結果を示すための第2の図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2表示制御手段により変動表示される第2の図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに入球容易な状態へ変化する可変入球口と、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である第2の特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、可変入球口への入球により第2作動条件が成立したと判定し、可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより第2の特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において可変入球装置内の特定領域へ入球した場合に第2の特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、可変入球装置を引き続き入球可能な状態へ変化させることにより第2の特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、特別遊技の終了後に第1の図柄が所定回数変動表示される期間において、特別遊技の獲得容易性が通常状態より遊技者に有利となる特定遊技を実行する特定遊技制御手段と、特定遊技の実行中において可変入球装置が入球可能な状態に変化したときは第1の図柄を強制的に外れ図柄で停止させてその図柄変動を終了させる作動回避手段と、を備える。
ここで「第1の図柄を強制的に外れ図柄で停止」は、主に外観上の表示処理として予定していた変動表示時間が最後まで経過していなくとも外れ図柄で停止表示することを意味する。また、内部処理として予定していた変動表示時間の進行終了を伴う処理であってもよい。可変入球装置の変化は第2の特別遊技開始を意味してもよい。なお、特定遊技の実行中において可変入球装置が入球可能な状態に変化したときに、必ず第1の図柄を強制的に外れ図柄で停止させる態様としてもよいし、さらに別の条件を満たしたときに第1の図柄を強制的に外れ図柄で停止させる態様としてもよい。「特別遊技の獲得容易性」は、第1の特別遊技に関する獲得容易性であってもよいし、第2の特別遊技に関する獲得容易性であってもよい。たとえば第1の特別遊技の獲得容易性は、第1の抽選で当たりとなる確率を意味してもよい。たとえば第2の特別遊技の獲得容易性は、第2の図柄の変動時間の短さや可変入球口の変化時間の長さなど、可変入球口への入球容易性に影響する要素であってもよい。
この態様によると、第1の図柄の変動が1回終わるまでに可変入球装置が1回変化する限りは図柄変動の終了タイミングと可変入球装置の変化タイミングとが一致するので、特定遊技の期間を規定する第1の図柄の変動回数と可変入球装置が入球可能な状態に変化する回数とが概ね一致しやすくなる。これにより、特定遊技中における可変入球装置の変化回数がほぼ一定となるので、特別遊技の獲得容易な機会を遊技者にほぼ均等に付与することができ、遊技者の十分な利益を確保することができる。また、特定遊技中における可変入球装置の変化回数のばらつきが低減され、特別遊技の獲得チャンスが均等になるので、遊技機の開発者にとって出玉設計が容易となる。
作動回避手段は、入球可能な状態に変化した可変入球装置へさらに遊技球が入球したことを条件として第1の図柄を強制的に停止させてもよい。この場合、特定遊技の実行中において可変入球装置が入球可能な状態に変化しただけでは足りず、さらにその遊技球が可変入球装置へ入球したときに第1の図柄を強制的に停止させる。この態様によると、第1の図柄の変動が1回終わるまでに可変入球装置へ少なくとも1球入球する限りは図柄変動の終了タイミングと可変入球装置への入球タイミングが一致するので、特定遊技の期間を規定する第1の図柄の変動回数と可変入球装置への入球回数とが概ね一致しやすくなる。これにより、特定遊技中における可変入球装置への入球回数がほぼ一定となるので、特別遊技の獲得容易な機会を遊技者にほぼ均等に付与することができ、遊技者の十分な利益を確保することができる。また、特定遊技中における可変入球装置への入球回数のばらつきが低減され、特別遊技の獲得チャンスが均等になるので、遊技機の開発者にとって出玉設計が容易となる。
特定遊技制御手段は、特定遊技の実行中においては、可変入球口が入球容易な状態へ変化する可能性を通常状態より高めることにより第2の特別遊技の獲得容易性を高めてもよい。この態様における特定遊技は、第2の特別遊技の獲得容易性が通常より高まる状態であり、そうした機会の回数が特定遊技中の第1の図柄の変動回数と概ね等しくなる。これにより、特定遊技中における第2の特別遊技の獲得容易な機会を遊技者にほぼ均等に付与することができ、遊技者の十分な利益を確保することができる。また、特定遊技中における第2の特別遊技の発生回数のばらつきが低減されるので、遊技機の開発者にとって出玉設計が容易となる。
特定遊技の実行中における第1の図柄の平均的な変動時間が特定遊技の実行中における第2の図柄の平均的な変動時間より長くなるように第1の図柄の変動時間を決定する図柄決定手段をさらに備えてもよい。たとえば、特定遊技中における第1の図柄の変動時間を第2の図柄の変動時間と比べて十分に長くしておいた場合、1回の第1の図柄の変動において1回は可変入球装置の変化または可変入球装置へ入球する可能性が高くなる。すなわち、特定遊技中における第1の図柄の変動回数と可変入球装置の変化または可変入球装置への入球の回数とが一致する可能性は、第1の図柄の変動時間が第2の図柄の変動時間より長いほど高まる。このように、第1の図柄と第2の図柄の変動時間の長さの違いによって、特定遊技中における第1の図柄の変動回数と可変入球装置の変化または可変入球装置への入球の回数との一致可能性を自在に設計でき、遊技機の開発者にとって出玉設計が容易となる。ここでいう「平均的な変動時間」は、実際に算出して得られる変動時間の平均値であってもよいが、厳密な平均値でなくとも第1の図柄の変動時間が第2の図柄の変動時間より概ね長ければ足りる趣旨である。
作動回避手段は、第1の図柄の変動表示の契機となった第1の抽選の結果が外れであった場合に限り第1の図柄を強制的に外れ図柄で停止させてもよい。この態様によれば、内部的に抽選で当たりが発生しているときにまで強制的に外れにはしないため、遊技者に対して必要以上に利益制限してしまうことを回避することができる。この場合、第2の特別遊技の終了後に直ちに第1の図柄でも当たりが発生し、第1の特別遊技を発生させることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、特定遊技における遊技者の利益獲得機会がより均等となる遊技機を設計することができる。
本実施例に示すぱちんこ遊技機は、通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技を複数の形態で複合的に提供する。すなわち、第1特別遊技として、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を、第2特別遊技として、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を提供する。第1特別遊技は、以下の過程を経て発生する。すなわち、遊技球が始動入賞口に入球すると第1の抽選が実行されるとともに、その結果を示すための特別図柄の変動表示がなされる。第1の抽選が当たりとなり、特別図柄が所定の当たり態様で停止されると、第1特別遊技が開始される。第2特別遊技は、以下の過程を経て発生する。すなわち、遊技球が普通電役入球口に入球すると、第2大入賞口が一時的に開放されて第2特別遊技の第1段階が開始される。第2大入賞口に入球した遊技球がその内部の特定領域を通過すると、第2特別遊技の第2段階が開始され、第2特別遊技は継続される。
第1特別遊技または第2特別遊技が終了すると、第2特別遊技の獲得容易性が通常状態より遊技者に有利となる特定遊技に移行する。特定遊技は、特別遊技の終了後、特別図柄の変動回数が所定回数(以下、「継続回数」とよぶ)に達するまで継続する。本実施例の特定遊技の期間を規定する特別図柄の変動回数は20回であり、特定遊技開始後、20回の変動がなされた後に通常状態へ戻る。この特定遊技中においては、普通電役入球口への入球容易性が高まるので、第2特別遊技の発生可能性が高まる。特定遊技中に第2特別遊技が発生した場合は、第2特別遊技が終了しても特定遊技は継続される。通常状態の通常遊技においては、普通電役入球口への入球容易性が低いため、まずは遊技球を始動入賞口に入球させて第1特別遊技を発生させ、特定遊技に移行させた上で、第2特別遊技を繰り返し狙う遊技方法が定石となる。
図1は、ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側へ所定の指示入力をするために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、センター飾り64、第1始動入賞口24、第2始動入賞口25、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、作動口68を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。第1始動入賞口24、第2始動入賞口25は、請求項にいう「第1の始動口」に相当する入球口であってもよい。作動口68は、請求項にいう「第2の始動口」に相当する入球口であってもよい。普通電役入球口26は、請求項にいう「可変入球口」に相当する入球口であってもよい。第1大入賞口28および第2大入賞口30は、請求項にいう「可変入球装置」に相当する入球口であってもよい。
第1始動入賞口24は、遊技球の入球を検出する入球検出装置32を含む。第2始動入賞口25は、遊技球の入球を検出する入球検出装置33を含む。本実施例においては、周囲の釘の配置などの関係で、第2始動入賞口25よりも第1始動入賞口24の方が入球が容易となっており、入球効率が高い構成となっている。作動口68は、遊技球の入球を検出する入球検出装置38を含む。第1始動入賞口24は遊技領域52において中央下方に設けられ、第2始動入賞口25は遊技領域52の右方に設けられる。作動口68は第2始動入賞口25の右上に設けられる。普通電役入球口26は、遊技球の入球を検出する入球検出装置34を含む。普通電役入球口26は、その入球する入口を拡開する普通電動役物と、その普通電動役物を開閉させる普通電役ソレノイド76とを含む。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出する入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させる大入賞口ソレノイド83とを含む。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出する入球検出装置81と、第2大入賞口30の羽根を開閉させる大入賞口ソレノイド80とを含む。
普通電役入球口26は、普通電動役物が開閉することにより入球可能な状態と入球不可状態の間で変化する。具体的には、普通電役入球口26は、普通電役ソレノイド76による駆動力で開放状態または閉鎖状態への変化が可能な可変入球口として機能する。普通電役入球口26は、遊技領域52の右下方に設けられる。普通電動役物が閉鎖状態にあるとき普通電役入球口26の入球口は遮蔽され、遊技球は普通電役入球口26に落入しない。ただし、変形例においては通常時に遮蔽されないよう構成してもよい。その場合、普通電動役物の開放状態は閉鎖状態よりも入球容易な状態となる。普通電動役物が開放状態となると遊技球は普通電動役物の横方向から普通電役入球口26に落入可能となる。
普通電役入球口26の1回の開放時間は、通常状態においては、たとえば0.8秒程度の短時間である。そのため、通常状態においては、遊技球が普通電役入球口26に落入する可能性は小さい。一方、特定遊技中においては普通電役入球口26の1回の開放時間が通常状態よりも長く設定されるので、遊技球は普通電役入球口26に落入しやすくなる。このときの開放時間は、たとえば、3.0秒程度に設定される。
第1大入賞口28は、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第1大入賞口28は、大入賞口ソレノイド83による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
第2大入賞口30もまた、入球可能な状態と入球不可状態との間で変化する。具体的には、第2大入賞口30は、大入賞口ソレノイド80による駆動力で開放状態と閉鎖状態の間で状態変化が可能な可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、普通電役入球口26への入球を契機に開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態のときは入球できず、開放状態となってはじめて入球可能となる。
遊技盤50の略中央に設けられたセンター飾り64には、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、特別図柄変動用の保留ランプ20が設けられている。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。特別図柄表示装置61は、7セグメントLEDで構成される表示手段であり、特別図柄192を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄192は、第1始動入賞口24または第2始動入賞口25への入球を契機に実行される抽選(以下、「特別図柄抽選」とよぶ)の結果に応じた図柄であり、第1特別遊技を発生させるか否かを示す役割をもつ。すなわち、第1始動入賞口24または第2始動入賞口25に入球すると、特別図柄192が変動表示され、表示に先立って決定された変動時間の経過後に特別図柄抽選の結果を示す態様にて停止する。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の右方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。特別図柄192は、請求項にいう「第1の図柄」であってもよい。
演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。また、演出表示装置60は、第1特別遊技や第2特別遊技において遊技者の賞球獲得に対する期待感を喚起するための演出においても演出的な画像を表示させる。
作動口68は遊技領域52の右方に設けられる。作動口68への遊技球の通過は普通電役入球口26の普通電動役物を拡開させるか否かを決定する普通図柄抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、普通図柄抽選の結果を示すための普通図柄194がランプを点滅させる形で普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は遊技領域52の左方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄194の変動表示が当たりの態様で停止すると、普通電役入球口26が所定時間拡開する。普通図柄変動用の保留ランプ21は普通図柄表示装置59の近傍に設けられる。普通図柄194は、請求項にいう「第2の図柄」であってもよい。
特別図柄変動用の保留ランプ20は4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄192の変動の保留球数を表示する。保留球数とは、特別図柄192の変動中や特別遊技の実行中に遊技球が第1始動入賞口24または第2始動入賞口25へ落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「特図抽選値」ともよぶ)の個数であり、特別図柄192の変動表示がまだ実行されていない入賞球の数を示す。いわば、特別図柄変動の実行予定数である。普通図柄変動用の保留ランプ21も4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄194の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄194の変動中に作動口68へ遊技球が落入したときに抽選値として取得される抽選乱数(以下、「普図抽選値」ともよぶ)の個数であり、普通図柄194の変動がまだ実行されていない入球の数を示す。いわば、普通図柄変動の実行予定数である。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が第1始動入賞口24、第2始動入賞口25、普通電役入球口26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。第1始動入賞口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
第1始動入賞口24または第2始動入賞口25に入球すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、第1大入賞口28の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、第1大入賞口28は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような第1大入賞口28の開閉が所定回数、例えば7回繰り返される。
特別遊技が発生した場合、特別遊技終了後の通常遊技において、特定遊技が開始される。本実施例においては、20回の変動表示がなされた後で元の通常状態に戻される。特定遊技においては、普通図柄表示装置59における普通図柄の変動時間が短縮され、また、普通電役入球口26の開放時間も長くなる。そのため、通常状態の通常遊技に比べて格段に普通電役入球口26へ入球しやすくなる。普通図柄の変動時間は、特定遊技中において短縮されるので、特定遊技中における特別図柄の平均的な変動時間は普通図柄の平均的な変動時間より相対的に長くなる。また、特定遊技中に特別図柄の変動時間も短縮される仕様とする場合であっても、特別図柄の特定遊技中における平均的な変動時間が特定遊技中における普通図柄の平均的な変動時間より長くなるように設計される。開放された普通電役入球口26に入球すると、第2大入賞口30が開放される。これにより、第2特別遊技に移行する。第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階と呼ぶ。
センター飾り64は、その内側に、センター飾り64の外部から隔てられる形で仕切られた空間を形成している。第2大入賞口30はセンター飾り64の左側に取り付けられており、開放された第2大入賞口30に入球した遊技球はセンター飾り64の内部に設けられた通路31を通って内側の空間へ流入する。その空間には、誘導装置62、特定領域22、流出領域66が設けられている。通路31の内部には、入球検出装置81が設けられ、第2大入賞口30への入球が検出される。センター飾り64の内側に入球した遊技球は特定領域22または流出領域66の方向に導かれる。誘導装置62は、低速で回転しており、遊技球を特定領域22と流出領域66のいずれかへ導くよう作用する。特定領域22は入球口の形状を有し、つねに左右方向に往復移動している。このように、誘導装置62の回転状態と特定領域22の往復移動の位置関係や遊技球の勢いなどによって、遊技球が特定領域22へ入球するか、流出領域66へ入球するかが決まる。
特定領域22への入球は入球検出装置36により検出され、流出領域66への入球は流出検出装置37により検出される。なお、入球検出装置36および流出検出装置37をまとめて、排出検出装置35とよぶ。入球検出装置36および流出検出装置37は、特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球を計数する。それぞれの領域への入球数の和が入球検出装置81により計数された入球数と一致すると、第2大入賞口30に入球したすべての遊技球が、特定領域22または流出領域66に入球したと判定される。
遊技球がセンター飾り64の内部の特定領域22に入球することが、第2特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するための継続条件となる。継続条件が成立すると、第1特別遊技と同様に、第1大入賞口28の開閉動作が所定回数、たとえば7回繰り返される。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。第2特別遊技の発生原因となった特定領域22への入球が特定遊技中であった場合、その第2特別遊技終了後の通常遊技も再び特定遊技へ移行するが、特定領域22に入球が特定遊技中でなかった場合は、その第2特別遊技終了後は通常状態での通常遊技へ戻り、特定遊技とはならない。したがって、特定遊技中は比較的高い確率で第2特別遊技が繰り返し発生するチャンスとなる。
なお、変形例におけるぱちんこ遊技機10では、第1大入賞口28の機能をすべて第2大入賞口30に持たせることにより、第1大入賞口28のない遊技機を実現してもよい。これにより、特別遊技の動作制御の単純化、製造コストの削減、遊技領域52のスペース有効活用をさらに進めることができる。
センター飾り64の上部に打球された遊技球は、センター飾り64の左側に転動すれば釘や風車に当たりながらその一部が第1始動入賞口24や第1大入賞口28へ向かい、センター飾り64の右側に転動すれば作動口68、第2大入賞口30、第2始動入賞口25、普通電役入球口26、第1始動入賞口24、第1大入賞口28へ向かう。ただし、センター飾り64へ流れた遊技球の多くは作動口68、第2大入賞口30、第2始動入賞口25、普通電役入球口26に入球する配置となっているので、その遊技球が第1始動入賞口24や第1大入賞口28まで到達する可能性は、センター飾り64の左側を通る遊技球に比べて低い。したがって、第1始動入賞口24、第1大入賞口28を目標に狙った打球をする場合は、遊技者は打球強度を弱めにしてセンター飾り64の左側へ遊技球が流れるようにすればよい。逆に、作動口68、第2大入賞口30、第2始動入賞口25、普通電役入球口26を目標に狙った打球をする場合は、遊技者は打球強度を強めにしてセンター飾り64の右側へ遊技球が流れるようにすればよい。また、第2始動入賞口25よりも第1始動入賞口24の方が入球が容易なため、第1特別遊技の発生を狙うときは第2始動入賞口25を目標とするよりも第1始動入賞口24を目標として発射する方が効率的である。このように、本実施例においては、第1特別遊技の発生を狙うときは第1始動入賞口24への入球を目標とし、第2特別遊技の発生を狙うときは作動口68への入球を目標とするなど、2種類の遊技性が複合している。第1始動入賞口24と作動口68は、遊技球の発射強弱によっていずれかを目標にした打ち分けが可能な程度に互いに離れた位置に設けられるので、そのときの遊技状態に応じて遊技者は発射強度を変化させることとなる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側の構成を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に第1始動入賞口24、第2始動入賞口25、作動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動入賞口24、第2始動入賞口25、作動口68、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、演出表示装置60、特別図柄表示装置61、普通図柄表示装置59、スピーカ18、操作ボタン82のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、第1抽選手段112、第2抽選手段113、図柄決定手段114、保留制御手段118、メイン表示制御手段122、特別遊技制御手段126、開閉制御手段132、特定遊技制御手段133を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段140、演出決定手段142、演出表示制御手段144を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入球口への入球を判定する。入球判定手段110は、入球検出装置32または入球検出装置33から始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動入賞口24または第2始動入賞口25に入賞したと判定し、入球検出装置38から通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判定する。入球判定手段110は、入球検出装置78から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口28に入賞したと判定し、入球検出装置81から大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口30に入賞したと判定する。さらに、入球判定手段110は、第2大入賞口30における特定領域22や流出領域66への入球も判定する。
第1抽選手段112は、第1始動入賞口24または第2始動入賞口25への入球を契機に第1特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を特図抽選値として取得する。たとえば、特図抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。第1抽選手段112が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と特図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
第2抽選手段113は、作動口68への入球を契機に普通電役入球口26を開放するか否かを判定するために乱数の値を普図抽選値として取得する。たとえば、普図抽選値は「0」から「511」までの値範囲から取得される。第2抽選手段113が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。
図柄決定手段114は、特図決定手段115と普図決定手段116を含む。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第1抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄192の停止図柄を決定する。特図決定手段115は、第1抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。特図決定手段115は、特別図柄192の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、特別図柄192の変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。特図決定手段115は、特定遊技中における特別図柄の平均的な変動時間が特定遊技中における普通図柄の平均的な変動時間より長くなるような特別図柄のパターン決定テーブルを用いて変動時間を決定する。特図決定手段115は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段122および後述する演出決定手段142へ送出する。
普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第2抽選手段113による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて普通図柄194の停止図柄を決定する。普図決定手段116は、通常状態において、たとえば10秒から60秒の間で変動時間をランダムに選択し、特定遊技中は通常状態よりも短い、たとえば1秒という変動時間を選択する。普図決定手段116は、普通図柄194の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、普通図柄194の変動時間を決定するために参照すべき時間決定テーブルを保持する。普図決定手段116は、決定した停止図柄および変動時間を示すデータを普通図柄表示装置59へ送出する。普通図柄194の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段132が普通電役入球口26の普通電動役物を所定時間拡開する。
保留制御手段118は、第1保留手段119と第2保留手段120を含む。第1保留手段119は、特別図柄192の変動表示中や特別遊技の実行中に第1始動入賞口24または第2始動入賞口25への入球があったとき、その入球に対応する特図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。第2保留手段120は、普通図柄194の変動表示中に作動口68への入球があったとき、その入球に対応する普図抽選値を上限個数である4個まで保留球として記憶する。
メイン表示制御手段122は、特図表示手段123と普図表示手段124を含む。特図表示手段123は、第1抽選手段112による抽選の結果を、特図決定手段115により決定された変動パターンにしたがって特別図柄192の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。特図表示手段123は、特別図柄192の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段144へ送信することにより、特図表示手段123および演出表示制御手段144による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図表示手段124は、決められた変動時間にて普通図柄194の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。
特別遊技制御手段126は、第1作動条件保持手段127、第2作動条件保持手段128、第1特別遊技実行手段129、第2特別遊技実行手段130、作動回避手段131を含む。第1作動条件保持手段127は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持し、第2作動条件保持手段128は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第1作動条件には、特別図柄192が当たり態様で停止することが条件として定められている。第2作動条件には、普通電役入球口26への入球が条件として定められている。
第1特別遊技実行手段129は、第1抽選手段112による抽選結果が当たりであった場合に、第1特別遊技を実行する。第1特別遊技は、第1大入賞口28の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした単位遊技が複数回実行される。単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
第2特別遊技実行手段130は、第2抽選手段113による抽選結果が当たりとなって普通電役入球口26に遊技球が入球した場合に、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階に分けられる。第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階を開始するための条件が成立したことを示すとともに、その後、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立している。第2特別遊技の第1段階では1回目の単位遊技として第2大入賞口30が開放され、第2段階では2回目以降の単位遊技として、第1大入賞口28が複数回開放される。第2段階での単位遊技の回数は例えば7回であり、1回につき第1大入賞口28を約30秒間開放させる。
作動回避手段131は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる。いいかえれば、第1特別遊技と第2特別遊技が同時並行的に実行されないように排他制御する。第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避され、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれも実行されない。特別図柄192が変動表示されている間に第2作動条件が成立した場合、すなわち第2大入賞口30が開放された場合、作動回避手段131は特別図柄192の変動表示における変動時間のタイマ進行を中断させる。ただし、特定遊技中に第2大入賞口30が開放されてその第2大入賞口30に入球があった場合は、作動回避手段131は特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させてその図柄変動を終了させる。このように、特別図柄変動が1回終わるまでに第2大入賞口30の開放ないし入球が1回なされる限りは特別図柄変動の終了タイミングと第2大入賞口30の開放ないし入球のタイミングとが一致するので、特定遊技の期間を規定する特別図柄の変動回数と第2大入賞口30の開放回数や入球回数とが概ね一致しやすくなる。これにより、特定遊技中における第2大入賞口30の開放回数または入球回数がほぼ一定となるので、特別遊技の獲得容易な機会を遊技者にほぼ均等に付与することができ、遊技者の十分な利益を確保することができる。また、特定遊技中における第2大入賞口30の開放回数または入球回数のばらつきが低減され、特別遊技の獲得チャンスが均等になるので、遊技機の開発者にとって出玉設計が容易となる。
ここで、特定遊技中における特別図柄の変動時間は、その平均的な変動時間が普通図柄の平均的な変動時間より長くなるよう設計されている。特に本実施例においては特定遊技中の普通図柄変動は1秒にまで短縮されており、特別図柄の変動時間より十分に短い。したがって、特定遊技中に特別図柄が1回変動される間に、普通図柄が少なくとも1回は変動し、通常は複数回変動し得る。そのため、特定遊技中に特別図柄が1回変動される間に第2大入賞口30が1回は開放される可能性が高い。これにより、特定遊技中における特別図柄の変動回数と第2大入賞口30への入球回数を概ね等しくすることができる。本実施例における特定遊技の期間では特別図柄が20回変動するので、ほぼ20回の第2大入賞口30への入球を保証するような遊技性を実現することができる。
なお、特別遊技が終了する間際に遊技者が誤って勇み足的に遊技領域52の右側を狙った打球を始めてしまい、特定遊技開始前に遊技球が作動口68を通過してしまったような場合、普通図柄は最長で60秒もの長い時間にわたって変動してしまう。その場合、普通図柄が変動する間に特別図柄が複数回変動してしまい、特定遊技の期間を規定する変動回数の消化が進行し、遊技者の利益が実質的に損なわれかねない。そこで本実施例では、特図決定手段115が特別図柄の変動時間を普通図柄の変動時間より長くなるように決定することにより、普通図柄の変動時間が長い場合にも特別図柄の変動が十分に長くなるよう調整してもよい。これにより、不意に普通図柄よりも特別図柄が多く変動してしまうような事態を回避することができる。また、決定された特別図柄の変動時間が仮に長くなりすぎたとしても、普通図柄の変動が停止して第2大入賞口30へ入球があれば特別図柄も停止されるので、実際の変動時間が不必要に長時間となることもない。
作動回避手段131は、特別図柄の変動表示の契機となった特別図柄抽選の結果が外れであった場合に限り特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させる。当たりの場合にまで強制的に外れにせず、遊技者の利益を必要以上に制限しない形で演出内容の制御を実現することができる。
特定遊技制御手段133は、通常遊技における遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。第1抽選手段112による抽選が当たりとなった場合に、その第1特別遊技の終了後に特定遊技へ移行する。また、特定遊技中に第2特別遊技が発生した場合もまた、その第2特別遊技の終了後に特定遊技へ移行する。その他の場合は、第1特別遊技または第2特別遊技の終了後であっても特定遊技へは移行しない。特定遊技へ移行した場合、図柄変動回数が所定の継続回数、すなわち20回に達するか、次の第1特別遊技または第2特別遊技が発生したときに特定遊技が終了する。
特定遊技制御手段133は、特定遊技の開始時と終了時において図柄決定手段114と開閉制御手段132に特定遊技の開始と終了を示す情報を送信する。特定遊技中は、普図決定手段116は普通図柄の変動時間を短縮する。また、特定遊技中における開閉制御手段132は、普通図柄抽選が当たりのときに、通常状態よりも長い開放時間にて普通電役入球口26を開放する。
開閉制御手段132は、普通電役入球口26の普通電動役物、第1大入賞口28、第2大入賞口30の開閉を制御する。開閉制御手段132は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電役ソレノイド76に開放指示を送り、普通電役入球口26を開放させる。同様に、開閉制御手段132は、第1特別遊技中は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させ、第2特別遊技の第1段階は大入賞口ソレノイド80に開放指示を送って第2大入賞口30を開放させ、第2特別遊技の第2段階は大入賞口ソレノイド83に開放指示を送って第1大入賞口28を開放させる。
パターン記憶手段140は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして変動表示における変動開始から停止までの変動過程が定められた複数の変動パターンデータを保持する。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。
演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置および変動パターンを、第1抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターンに応じて決定する。これにより特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンが選択される。演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば第1抽選手段112による判定結果が第1特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。第1抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段142は、装飾図柄の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段144へ送る。
演出表示制御手段144は、第1抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動パターンデータにしたがって演出表示装置60へ演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段144は、遊技効果ランプの点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
図4は、特定遊技中における特別図柄の変動表示中に第2大入賞口30の開放および入球があった場合の処理を示すタイムチャートである。図中の「A」は第1特別遊技に対応する特別図柄の変動表示などの過程を示し、「B」は第2特別遊技に対応する第2大入賞口30の開放などの過程を示す。第1特別遊技が開始され(S200)、その第1特別遊技が終了すると(S202)、特別図柄の変動開始とともに特定遊技が開始される(S204)。特定遊技中であるこの期間に第2大入賞口30が開放されて第2特別遊技が開始されると(S206)、特別図柄の変動タイマの進行が中断される(S208)。開放された第2大入賞口30へ遊技球が入球すると(S210)、特別図柄を外れ図柄で強制的に停止させてその図柄変動を終了させる(S212)。第2大入賞口30へ入球した遊技球が特定領域22へ入球せずに第2特別遊技が終了したとき(S214)、あらたに特別図柄の変動が開始される(S216)。再び第2大入賞口30が開放されて第2特別遊技が開始されると(S218)、特別図柄の変動タイマの進行が中断される(S220)。開放された第2大入賞口30へ遊技球が入球すると(S222)、特別図柄を外れ図柄で強制的に停止させてその図柄変動を終了させる(S224)。第2大入賞口30へ入球した遊技球が特定領域22へ入球せずに第2特別遊技が終了したとき(S226)、あらたに特別図柄の変動が開始される(S228)。このように、特定遊技中に第2大入賞口30へ入球があるたびに特別図柄を強制的に外れ図柄で停止させることにより、特定遊技中における特別図柄の変動回数と第2大入賞口30への入球回数を概ね一致させることが可能となる。これにより、特定遊技期間における特別図柄の変動回数を定めることは実質的に第2大入賞口30への入球回数を定めることにもなり、遊技機の開発者にとって出玉設計が容易となる。
再び第2大入賞口30が開放されて第2特別遊技が開始されたとき(S230)、特別図柄の変動タイマの進行は中断されるが(S232)、そのときの特別図柄の抽選結果が当たりであった場合は、開放された第2大入賞口30へ遊技球が入球しても(S234)、特別図柄を外れ図柄で強制的に停止させずにタイマ中断をそのまま継続し(S236)、特別図柄は変動し続ける。第2大入賞口30へ入球した遊技球が特定領域22へ入球せずに第2特別遊技が終了したとき(S238)、特別図柄の変動タイマの進行が再開され(S240)、特別図柄は当たり図柄で停止され(S242)、第1特別遊技が開始されて特定遊技が終了する(S244)。
図5は、ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。まず、遊技球が第1始動入賞口24、第2始動入賞口25、普通電役入球口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30へ入球した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、特別図柄抽選などの通常遊技の処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、第1特別遊技または第2特別遊技の処理を実行し(S16)、S10における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図6は、図5におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。ここでは、特別図柄192の変動表示、および、装飾図柄190を含む演出画像の変動表示を処理し(S30)、普通図柄194の変動表示を処理する(S31)。なお、S30、S31の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どの順序で処理してもよい。
図7は、図6のS30における特別図柄および演出画像の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。以下、特に断らない限り「図柄」は特別図柄192と装飾図柄190の双方を示す。第1保留手段119に特図抽選値の保留がなされている場合であって(S40のY)、図柄変動が表示中でなければ(S42のN)、特別図柄抽選の当否判定や図柄決定、変動パターンの選択などが処理され(S44)、特別図柄192および装飾図柄190の変動表示が開始される(S46)。S40において特図抽選値が保留されていなかった場合は(S40のN)、S42からS46までの処理がスキップされる。S42において既に図柄変動中であれば(S42のY)、S44とS46の処理がスキップされる。
ここで、図柄の変動表示中でなければ(S48のN)、S30の図柄変動処理はそのまま終了する。一方、図柄の変動表示が開始済であれば(S48のY)、図柄の変動表示を処理し(S50)、変動時間が変動停止タイミングまで達したとき(S52のY)、図柄の変動表示は停止される(S58)。特定遊技中であって(S60のY)、特図抽選が当たりでなければ(S61のN)、変動回数をインクリメントし(S62)、その変動回数が所定の継続回数に達すれば(S64のY)、特定遊技を終了する(S66)。変動回数が継続回数に達していなければ(S64のN)、S66をスキップする。特定遊技中に(S60のY)、当たりになった場合も(S61のY)、特定遊技を終了する(S66)。特定遊技中でなかった場合(S60のN)、S61らS66までの処理をスキップする。図柄の停止タイミングでなかった場合もまたS30のフローを終了する(S52のN)。
図8は、図6のS31における普通図柄の変動処理を詳細に示すフローチャートである。第2保留手段120に普図抽選値の保留がなされている場合(S80のY)、普通図柄194が変動表示中でなければ(S82のN)、第2抽選手段113が普通図柄抽選として当否判定処理を実行し(S84)、普通図柄194の変動表示が開始される(S90)。S80において普図抽選値が保留されていなかった場合は(S80のN)、S82からS90までの処理はスキップされ、S82において普通図柄194が変動表示中であった場合は(S82のY)、S84およびS90の処理がスキップされる。
続いて、普通図柄194の変動表示が開始済であれば(S92のY)、普通図柄194の変動表示を処理し(S94)、定められた変動時間が経過して普通図柄194の変動表示の停止タイミングに達したときは(S96のY)、変動表示中の普通図柄194は停止する(S98)。停止図柄が当たり態様であれば(S100のY)、普通電役入球口26が開放され(S102)、停止図柄が当たり態様でなければ(S100のN)、S102の処理はスキップされる。変動時間経過前である場合(S96のN)、S98からS102の処理はスキップされる。S92において変動表示が開始されていないときは(S92のN)、S94からS102の処理はスキップされる。
図9は、図5におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。実行中の特別遊技が第1特別遊技であれば(S110のY)、第1特別遊技の制御を処理し(S112)、実行中の特別遊技が第1特別遊技でなければ(S110のN)、第2特別遊技の制御を処理する(S114)。
図10は、図9のS112における第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。まず、第1大入賞口28が開放済でなければ(S120のN)、演出表示制御手段144が第1特別遊技の演出を開始し(S122)、開閉制御手段132が第1大入賞口28を開放する(S123)。このとき、普通図柄が変動表示中であれば(S124のY)、その変動タイマの進行を中断する(S125)。普通図柄が変動表示中でなければ(S124のN)、S125をスキップする。第1大入賞口28が開放済であれば(S120のY)、S122からS125までの処理はスキップされる。第1大入賞口28が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S126のY)、または、開放時間が経過していないものの(S126のN)、第1大入賞口28への入球数が9球以上に達した場合には(S128のY)、開閉制御手段132が第1大入賞口28を一旦閉鎖させる(S130)。開放時間が経過しておらず(S126のN)、第1大入賞口28への入球数も9球以上に達していない場合は(S128のN)、S130以降の処理をスキップしてS112のフローを終了する。
S130における第1大入賞口28の閉鎖後、単位遊技数が所定回数に達して終了タイミングとなった場合(S132のY)、演出表示制御手段144は第1特別遊技の演出を終了させ(S134)、特別遊技制御手段126は第1特別遊技を終了させる(S136)。特定遊技への移行条件を満たす場合(S140のY)、特定遊技に移行し(S142)、満たさなければ(S140のN)、S142の処理をスキップする。S132において単位遊技数が所定回数に達していなければ(S132のN)、単位遊技数に1を加算してS112のフローを終了する(S138)。
図11は、図9のS114における第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。第2特別遊技が開始済でなければ(S150のN)、第2大入賞口30を開放する(S151)。このとき、特別図柄の変動タイマが進行中であれば(S152のY)、その進行を中断する(S153)。特別図柄の変動タイマが進行中でなければ(S152のN)、S153をスキップする。S150において第2特別遊技が開始済であれば(S150のY)、S151からS153までをスキップする。第1段階にある場合(S154のY)、第2大入賞口30の開放時間以内であって(S155のN)、第2大入賞口30に入球があり(S156のY)、特別図柄抽選が外れであった場合に(S157のY)、特別図柄を外れ図柄にて強制的に停止して特別図柄変動を終了させる(S158)。第2大入賞口30に入球がない場合や(S156のN)、特別図柄抽選が当たりの場合には(S157のN)、S158をスキップする。第2大入賞口30の開放時間が経過していれば(S155のY)、第2大入賞口30を閉鎖する(S159)。ここで、第2大入賞口30の内部にある特定領域22への入球があったときは(S160のY)、ただちに第2段階への移行を示すフラグを立て(S162)、S168へジャンプする。このとき、まだ第2大入賞口30が開放していれば閉鎖する。一方、第1段階において特定領域22への入球がない状態で(S160のN)、第1段階の終了条件が満たされてしまった場合は(S164のY)、第1段階を終了するとともに第2特別遊技も終了し(S165)、特別図柄の変動タイマが中断中であれば(S166のY)、タイマ進行を再開し(S167)、中断中でなければ(S166のN)、S167をスキップする。S164でいう終了条件は、第2大入賞口30の閉鎖から一定時間が経過するか、第2大入賞口30への入球検出数と排出検出数が10球以上の数で一致した場合である。この終了条件が満たされていなければ(S164のN)、S165からS167まではスキップされる。なお、第1段階にない場合はS155からS167の処理はスキップされる(S154のN)。第2段階への移行フラグが立っている場合(S168のY)、図10に示される特別遊技の処理を、第2特別遊技の第2段階の遊技として実行する(S170)。第2段階への移行フラグが立っていない場合はS170をスキップする(S168のN)。なお、S170における第2特別遊技の第2段階とS112における第1特別遊技は基本的に同様の動作を処理するため、ここでは図10における説明のうち「第1特別遊技」を「第2特別遊技」と読み替えるものとする。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例においては、特定遊技中に第2大入賞口30が開放されて遊技球が入球したときに特別図柄を外れ図柄で強制的に停止させる例を説明した。変形例においては、特定遊技中に第2大入賞口30への入球があったか否かにかかわらず第2大入賞口30が開放されただけで特別図柄を外れ図柄で強制的に停止させる構成としてもよい。この場合においても、遊技球が打球され続けている限りは、開放された第2大入賞口30にほぼ確実に遊技球の入球があると考えられるため、特定遊技の期間における特別図柄の変動回数と第2大入賞口30への入球回数を概ね一致させることができる。
本実施例においては、請求項にいう可変入球装置として第1大入賞口28と第2大入賞口30の二つの大入賞口が設けられた例を説明した。変形例においては、請求項にいう可変入球装置として単一の大入賞口を設ける構成としてもよい。たとえば、本実施例における第2大入賞口30を第1特別遊技および第2特別遊技の双方で可変入球装置として兼用する構成とし、第1大入賞口28を設けない構成としてもよい。
本実施例においては、特定遊技として普通図柄の変動時間短縮や普通電役入球口26の入球容易性が向上する構成を例に説明した。変形例においては、特定遊技の一つとして、所定回数の図柄変動を実行期間とする特別図柄抽選の確率変動状態を例にしてもよい。その場合もまた、特定遊技の期間における第2大入賞口30への入球回数が概ね一定となり、出玉設計の負担が軽減される。
本実施例においては、特別図柄抽選が当たりのときに遊技球が第2大入賞口30へ入球しても特別図柄の変動表示を停止させずに変動タイマを中断させたままにする例を説明した。変形例においては、特別図柄抽選が当たりであるときに遊技球が第2大入賞口30へ入球した場合、そのタイミングで特別図柄の変動表示を当たり図柄で停止させてから第2特別遊技または第1特別遊技を続けて発生させる構成としてもよい。
ぱちんこ遊技機の正面側の構成を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側の構成を示す図である。 ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 特定遊技中における特別図柄の変動表示中に第2大入賞口の開放および入球があった場合の処理を示すタイムチャートである。 ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。 図5におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図6のS30における特別図柄および演出画像の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図6のS31における普通図柄の変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図5におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図9のS112における第1特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図9のS114における第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 22 特定領域、 28 第1大入賞口、 30 第2大入賞口、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 59 普通図柄表示装置、 60 演出表示装置、 61 特別図柄表示装置、 100 遊技制御装置、 112 第1抽選手段、 113 第2抽選手段、 122 メイン表示制御手段、 123 特図表示手段、 124 普図表示手段、 126 特別遊技制御手段、 127 第1作動条件保持手段、 128 第2作動条件保持手段、 129 第1特別遊技実行手段、 130 第2特別遊技実行手段、 131 作動回避手段、 133 特定遊技制御手段、 142 演出決定手段、 144 演出表示制御手段。

Claims (4)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1の始動口と、
    前記第1の始動口への入球を契機に第1の抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第1の抽選の結果を示すための第1の図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1の抽選が当たりの場合に遊技球が入球可能な状態へ変化する第1可変入球装置と、
    通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である第1の特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    前記第1表示制御手段により変動表示される前記第1の図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより前記第1の特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2の始動口と、
    前記第2の始動口への入球を契機に第2の抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第2の抽選の結果を示すための第2の図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される前記第2の図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに入球容易な状態へ変化する可変入球口と、
    通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である第2の特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記可変入球口への入球により前記第2作動条件が成立したと判定し、第2可変入球装置を入球可能な状態に変化させることにより前記第2の特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において前記第2可変入球装置内の特定領域へ入球した場合に前記第2の特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置を引き続き入球可能な状態へ変化させることにより前記第2の特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、
    前記特別遊技の終了後に前記第1の図柄が所定回数変動表示される期間において、特別遊技の獲得容易性が通常状態より遊技者に有利となる特定遊技を実行する特定遊技制御手段と、
    前記特定遊技の実行中における前記第1の図柄の平均的な変動時間が前記特定遊技の実行中における前記第2の図柄の平均的な変動時間より長くなるように前記第1の図柄の変動時間を決定する図柄決定手段と、
    前記特定遊技の実行中において前記第2可変入球装置が入球可能な状態に変化したときは前記第1の図柄を強制的に外れ図柄で停止させてその図柄変動を終了させる作動回避手段と、
    を備えることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記作動回避手段は、前記入球可能な状態に変化した前記第2可変入球装置へさらに遊技球が入球したことを条件として前記第1の図柄を強制的に停止させることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記特定遊技制御手段は、前記特定遊技の実行中においては、前記可変入球口が入球容易な状態へ変化する可能性を通常状態より高めることにより前記第2の特別遊技の獲得容易性を高めることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記作動回避手段は、前記第1の図柄の変動表示の契機となった前記第1の抽選の結果が外れであった場合に限り前記第1の図柄を強制的に外れ図柄で停止させることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の弾球遊技機。
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