JP5029767B2 - 抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法、タッチパネル装置、及び表示装置 - Google Patents

抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法、タッチパネル装置、及び表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法、タッチパネル装置、及び表示装置、特に、同時に押圧された2点の2点間距離情報も検出する、抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法、タッチパネル装置、及び表示装置に関する。
抵抗膜式として知られるタッチパネル装置は、間隙を設けて対向配置された押圧側の基板及び裏側の基板の互いに対向する面に、それぞれ押圧側抵抗膜及び裏側抵抗膜を設けた構成を有する。押圧側基板が、押圧側抵抗膜が形成されている面と反対側の面側からタッチされることにより押圧されて撓むと、押圧側抵抗膜と裏側抵抗膜とが局部的に接触し、押圧側抵抗膜と裏側抵抗膜は、その接触点において電気的に導通する。このような抵抗膜式のタッチパネル装置では、駆動回路により押圧側抵抗膜の両端間と裏側抵抗膜の両端間とに交互に電圧を印加し、前記接触点における導通に基づき、当該接触点の位置をタッチ位置として検出する。
前記の様な抵抗膜式のタッチパネル装置は、タッチ箇所(押圧箇所)が1点であることを前提にして接触点を演算導出している。従って、複数点が同時に押圧された場合、前記一対の抵抗膜が複数の接触点で導通するため、それらの点の中間の位置が押圧されたという誤った検出をする。そこで、例えば特許文献1には、複数点が押圧されると、例えば前記押圧側抵抗膜の両端間の抵抗値が低下する現象を利用して、複数点が押圧されたことを判定する技術が開示されている。
特開平8−241161号公報
特許文献1に開示されているタッチパネル装置においては、誤検出を防止することを目的として、複数点が押圧されたことを判定している。これに対して、様々な操作を実現するための入力手段として、複数点が同時に押圧されていることを有意な情報として取得するタッチパネル装置が求められている。特に2点が同時に押圧された場合の2点間距離情報を検出することは有意義である。
そこで本発明は、予め定めた領域の2点が同時に押圧された場合の2点間距離情報又は2点間距離の変化情報を検出することができる、抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法、タッチパネル装置、及び、表示装置を提供することを目的とする。
前記目的を果たすため、本発明の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法の一態様は、第1の抵抗膜の第1の方向における両端間を短絡し且つ第2の抵抗膜の第2の方向における両端間に予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端での電位を計測する第1のステップと、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端間を短絡し且つ前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端間に前記予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端での電位を計測する第2のステップと、前記第1のステップで計測した前記電位と前記第2のステップで計測した前記電位とに基づいて前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する第3のステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法の別の一態様は、第1の抵抗膜の第1の方向の端である第1の端領域と該第1の抵抗膜の前記第1の方向と反対の方向の端である第2の端領域との間に予め定めた電圧を印加し且つ第2の抵抗膜の第2の方向の端である第3の端領域を開放した第1の状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向と反対の方向の端である第4の端領域の電位を第1の電位として計測する第1のステップと、前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に前記電圧を印加し且つ前記第1の端領域を開放した第2の状態で、前記第2の端領域の電位を第2の電位として計測する第2のステップと、前記第1の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第3の状態で、前記第3の端領域の電位を第3の電位として計測する第3のステップと、前記第1の端領域と前記第3の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第4の状態で、前記第4の端領域の電位を第4の電位として計測する第4のステップと、前記第1の端領域と前記第2の端領域とを短絡させ且つ前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に予め定めた値の電流を供給した第5の状態で、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の電位を第5の電位として計測する第5のステップと、前記第3の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電流を供給した第6の状態で、前記第3の端領域と前記第4の端領域の電位を第6の電位として計測する第6のステップと、前記第1の電位、前記第2の電位、前記第3の電位、前記第4の電位、前記第5の電位及び前記第6の電位に基づいて、前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する第7のステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のタッチパネル装置の一態様は、第1の抵抗膜と、前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、を有するタッチパネルと、前記第1の抵抗膜の第1の方向における両端間を短絡し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向における両端間に予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端での電位を計測し、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端間を短絡し且つ前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端間に前記予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端での電位を計測し、前記計測した2つの電位に基づいて前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、駆動回路と、を具備することを特徴とする。
本発明のタッチパネル装置の別の一態様は、第1の抵抗膜と、前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、を有するタッチパネルと、前記第1の抵抗膜の第1の方向の端である第1の端領域と該第1の抵抗膜の前記第1の方向と反対の方向の端である第2の端領域との間に予め定めた電圧を印加し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向の端である第3の端領域を開放した第1の状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向と反対の方向の端である第4の端領域の電位を第1の電位として計測し、前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に前記電圧を印加し且つ前記第1の端領域を開放した第2の状態で、前記第2の端領域の電位を第2の電位として計測し、前記第1の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第3の状態で、前記第3の端領域の電位を第3の電位として計測し、前記第1の端領域と前記第3の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第4の状態で、前記第4の端領域の電位を第4の電位として計測し、前記第1の端領域と前記第2の端領域とを短絡させ且つ前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に予め定めた値の電流を供給した第5の状態で、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の電位を第5の電位として計測し、前記第3の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電流を供給した第6の状態で、前記第3の端領域と前記第4の端領域の電位を第6の電位として計測し、前記第1の電位、前記第2の電位、前記第3の電位、前記第4の電位、前記第5の電位及び前記第6の電位に基づいて、前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、駆動回路と、を具備することを特徴とする。
本発明の表示装置の一態様は、画像を表示する表示パネルと、第1の抵抗膜と、前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、を有するタッチパネルと、前記第1の抵抗膜の第1の方向における両端間を短絡し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向における両端間に予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端での電位を計測し、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端間を短絡し且つ前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端間に前記予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端での電位を計測し、前記計測した2つの電位に基づいて前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、駆動回路と、を具備することを特徴とする。
本発明の表示装置の別の一態様は、画像を表示する表示パネルと、第1の抵抗膜と、前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、を有するタッチパネルと、前記第1の抵抗膜の第1の方向の端である第1の端領域と該第1の抵抗膜の前記第1の方向と反対の方向の端である第2の端領域との間に予め定めた電圧を印加し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向の端である第3の端領域を開放した第1の状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向と反対の方向の端である第4の端領域の電位を第1の電位として計測し、前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に前記電圧を印加し且つ前記第1の端領域を開放した第2の状態で、前記第2の端領域の電位を第2の電位として計測し、前記第1の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第3の状態で、前記第3の端領域の電位を第3の電位として計測し、前記第1の端領域と前記第3の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第4の状態で、前記第4の端領域の電位を第4の電位として計測し、前記第1の端領域と前記第2の端領域とを短絡させ且つ前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に予め定めた値の電流を供給した第5の状態で、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の電位を第5の電位として計測し、前記第3の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電流を供給した第6の状態で、前記第3の端領域と前記第4の端領域の電位を第6の電位として計測し、前記第1の電位、前記第2の電位、前記第3の電位、前記第4の電位、前記第5の電位及び前記第6の電位に基づいて、前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、駆動回路と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、予め定めた領域の2点が同時に押圧された場合の2点間距離情報又は2点間距離の変化情報を検出することができる、抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法、タッチパネル装置、及び、表示装置を提供できる。
タッチパネル装置を備えた表示装置の構成例を示す側面図。 タッチパネル一例を示す拡大断面図。 第1の実施形態に係るタッチパネル装置の全体構成の例を示す図。 タッチパネルの一部分がタッチされたときの当該タッチパネルの状態を説明する為の断面図。 タッチパネルへのタッチ位置を検出する処理を説明するためのフローチャート。 駆動回路により設定される第1の状態を説明する為の回路図。 第1の状態で検出される電位の一例を説明する為の図。 駆動回路により設定される第2の状態を説明する為の回路図。 第2の状態で検出される電位の一例を説明する為の図。 駆動回路により設定される第3の状態を説明する為の回路図。 第3の状態で1点がタッチされた場合に検出される電位の一例であり、記憶部が記憶するYU接地テーブルの一例を示す図。 第3の状態で2点がタッチされた場合に検出される電位を説明する為の図。 検出される電位とYU接地テーブルの値の差の判定を説明する為の図。 駆動回路により設定される第4の状態を説明する為の回路図。 第4の状態で1点がタッチされた場合に検出される電位の一例であり、記憶部が記憶するYD接地テーブルの一例を示す図。 第4の状態で2点がタッチされた場合に検出される電位を説明する為の図。 検出される電位とYD接地テーブルの値の差の判定を説明する為の図。 駆動回路により設定される第5の状態を説明する為の回路図。 第5の状態で2点がタッチされている場合の等価回路図。 第5の状態で2点がタッチされた場合に検出される電位を説明する為の図。 駆動回路により設定される第6の状態を説明する為の回路図。 第6の状態で2点がタッチされている場合の等価回路図。 第6の状態で2点がタッチされた場合に検出される電位を説明する為の図。 本発明の抵抗膜式タッチパネル装置の応用例を説明する為の図。 第2の実施形態に係るタッチパネル装置の全体構成の例を示す図。 タッチパネルへのタッチ位置を検出する処理を説明するためのフローチャート。 第5の状態で2点がタッチされた場合に検出される電位の補正値を説明する為の図。 第6の状態で2点がタッチされた場合に検出される電位の補正値を説明する為の図。 2点間距離に係る値を説明する為の図。
[第1の実施形態]
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のタッチパネル装置2を表示装置1に装着した場合の概略側面図である。表示装置1は、画像表示領域90aに画像が表示される表示パネル90と、この表示パネル90の画像表示領域90aにタッチ検出領域10aが対向するように配置されたタッチパネル装置2と、により構成されている。ここで、タッチパネル装置2は、表示パネル90に対して、ユーザが画像表示領域90aに表示される画像を観察する側に配置される。
前記表示パネル90は、画像表示領域90aに複数の画素が配列されているものであり、例えばアクティブマトリクス型の液晶表示パネル90である。アクティブマトリクス型の液晶表示パネル90は、予め定めた間隙を設けて対向配置され、周縁部において枠状のシール材94を介して接合されたガラス等からなる透明な一対の基板92,93を有する。また、一対の基板92,93は、一対の偏光板95,96によって挟持されている。以後において、一対の基板92,93のうち、タッチパネル装置2に近い側に配置される基板を観察側基板92として、また、タッチパネル装置2から遠い側に配置される基板を裏面側基板93として、表記する。更に、一対の偏光板95,96のうち、タッチパネル装置2に近い側に配置される偏光板を観察側偏光板95として、また、タッチパネル装置2から遠い側に配置される偏光板を裏面側偏光板96として表記する。
そして、観察側基板92の裏面側基板93と対向する面には、酸化インジウム錫(ITO)などの透明な導電材料からなる一枚膜状の共通電極が形成されている。また、裏面側基板93の観察側基板92と対向する面には、画素電極が共通電極に対向するように複数設けられている。各画素電極は、薄膜トランジスタに接続されている。そして、観察側基板92と裏面側基板93との間の間隙のうち、シール材94により囲まれた領域には、液晶が封入されている。即ち、アクティブマトリクス型の液晶表示パネル90は、薄膜トランジスタに接続された画素電極とこの画素電極に対向する共通電極との間に液晶層が設けられた画素が、画像表示領域90aに複数配列された構成になっている。そして、画素電極と共通電極との間の電位差が制御されることによって液晶の配向状態が変化し、これによって、表示パネル90を通過する光の透過光量を画素毎に制御可能に構成されている。
ところで、液晶層の配向モードは、ツイステッドネマティック型、スーパーツイステッドネマティック型、非ツイストのホモジニアス型、垂直配向型、ベンド配向型の何れでもよい。また、液晶層として封入される液晶は、誘電率異方性が正のものであってもよいし負のものであってもよい。更には、強誘電性液晶であってもよいし、反強誘電性液晶であってもよい。また、表示パネル90は、縦電界によって液晶の配向状態を制御するものに限らず横電界によって液晶の配向状態を制御するものであってもよい。更に、表示パネル90は、液晶表示パネルに限らず、有機EL(エレクトロルミネッセンス)等を用いた表示パネルであってもよい。
タッチパネル装置2は、タッチ検出領域10aが設けられたタッチパネル10と、タッチ検出領域10aへのタッチ位置を検出する駆動回路80とを有している。
タッチパネル10は、透明な材料からなる一対の基板11,12を有している。ここで、以後は、一対の基板11,12のうち、表示パネル90から遠い側に配置される基板を第1の基板11として、また、表示パネル90に近い側に配置される基板を第2の基板12として表記する。
なお、タッチパネル10は、表示パネル90における観察側偏光板95に対して第2の基板12が透明な粘着材又は樹脂等からなる接着層97により貼り合わされることによって、表示パネル90と一体化されている。
タッチパネル10の構成について更に説明する。第1の基板11は、例えば矩形形状に形成されたガラス板又は樹脂フィルム等である。第2の基板12は、例えば第1の基板11とほぼ同じ大きさの矩形形状に形成されたガラス板等である。
図2に示すように、第2の基板12は、第1の基板11と対向する面に、例えば酸化インジウム錫(ITO)からなる透明な第2の抵抗膜14が形成されている。
一方、第1の基板11は、第2の基板12と対向する面に、透明な絶縁材料からなる複数の突起部15が形成されている。複数の突起部15は、基板平面において直交する2方向の何れの方向においても突起部15の配置間隔が間隔P1で等間隔になるように(ただし、後述するスペーサ17が配置される位置を除く)、タッチ検出領域10aに対応させてマトリクス状に配列されている。また、複数の突起部15の高さは、互いに等しくなるように形成されている。
そして、第1の基板11上には、これら複数の突起部15を覆うようにして、例えば酸化インジウム錫(ITO)からなる透明な第1の抵抗膜13が形成されている。
ここで、第1の抵抗膜13と第2の抵抗膜14は、タッチ検出領域10aよりも広い範囲にわたって形成されている。
また、第1の基板11には、第1の抵抗膜13上に透明な絶縁材料からなる複数のスペーサ17が形成されている。複数のスペーサ17は、配置間隔P2が突起部15の配置間隔P1の整数倍になるように、且つ、それぞれのスペーサ17が隣接する2つの突起部15の中間に位置するように、マトリクス状に配列されている。
換言すると、第1の抵抗膜13下に原則的には間隔P1毎に突起部15が配置されるが、例外的に間隔P2毎に突起部15が配置されず、代わりにその位置に、第1の抵抗膜13上ではあるが、1つのスペーサ17が配置されている。
なお、複数のスペーサ17の高さは、互いに等しくなるように形成されているとともに、突起部15の高さよりも高く形成されている。従って、第1の基板11に対して第2の基板を、第1の抵抗膜13と第2の抵抗膜14とが対向するように重ね合わせると、スペーサ17の頂部が第2の抵抗膜14に接触する。このため、スペーサ17によって、これら2枚の基板が互いに平行な状態に保たれる。またこのとき、第2の抵抗膜14は、突起部15の頂部を覆う領域の第1の抵抗膜13との間に、突起部15の高さとスペーサ17の高さの差に応じたギャップΔdが形成される。
そして、第1の基板11と第2の基板12は、タッチ検出領域を囲むように枠状に塗布されたシール材10bによって、上述のような状態になるように貼り合わされている。なお、枠状のシール材10bによって囲まれることで形成された空間には、絶縁性の液体20が満たされている。この絶縁性の液体20は、前記空間と、第1の基板11、第2の基板12、第1の抵抗膜13、及び第2の抵抗膜14との間の光の屈折率の差を小さくするためのものである。前記空間と、第1の基板11、第2の基板12、第1の抵抗膜13、及び第2の抵抗膜14との間の光の屈折率の差は、空気と第1の基板11、第2の基板12、第1の抵抗膜13、及び第2の抵抗膜14との間の光の屈折率の差よりも小さい。例えば絶縁性の液体20と基板11,12との間の光の屈折率の差は、0.1以下となることが好ましい。
ところで、第1の基板11と第2の基板12は、互いの対向面にベースコートとして予めSiO膜を成膜しておくことが好ましい。即ち、第2の基板12における第1の基板11と対向する面には、ベースコートとしてSiO膜を成膜した後に第2の抵抗膜14を形成することが好ましい。また、第1の基板11における第2の基板12と対向する面には、ベースコートとしてSiO膜を成膜した後に突起部15を形成することが好ましい。
この様な構成により、当該タッチパネル10においては、外面側から第1の基板11がタッチにより押圧されると、押圧された位置に対応する領域の第1の基板11が第2の基板12側に向かって撓み、この領域に位置する第1の抵抗膜13が突起部15の頂部で第2の抵抗膜14に接触する。その結果、第1の抵抗膜13と第2の抵抗膜14は、押圧された位置に対応する領域で電気的に導通する。そして、駆動回路80は、この電気的導通に基づいて、後に詳述するようにして、押圧(タッチ)された位置を検出する。
図3に示すように平面形状が矩形形状に形成されたタッチパネル10の各辺のうち、左右方向に延伸する辺と平行な方向をX軸方向、上下方向に延伸する辺と平行な方向をY軸方向として以下説明する。
第1の抵抗膜13には、X軸方向の両端にY軸方向に沿う帯状の低抵抗な電極が形成されている。即ち、第1の抵抗膜13には、X軸方向の一方の縁部(紙面左側)に帯状の左端電極18aが第1のX軸電極として形成され、X軸方向の他方の縁部(紙面右側)に帯状の右端電極18bが第2のX軸電極として形成されている。左端電極18aと右端電極18bとにおけるY軸方向の長さは、第1の抵抗膜13のY軸方向の長さに等しい。
また、第2の抵抗膜14には、Y軸方向の両端にX軸方向に沿う帯状の低抵抗な電極が形成されている。即ち、第2の抵抗膜14には、Y軸方向の一方の縁部(紙面上側)に帯状の上端電極19aが第1のY軸電極として形成され、Y軸方向の他方の縁部(紙面下側)に帯状の下端電極19bが第2のY軸電極として形成されている。上端電極19aと下端電極19bとにおけるX軸方向の長さは、第2の抵抗膜14のX軸方向の長さに等しい。
左端電極18aは、端子XLを介して駆動回路80に接続されている。右端電極18bは、端子XRを介して駆動回路80に接続されている。上端電極19aは、端子YUを介して駆動回路80に接続されている。下端電極19bは、端子YDを介して駆動回路80に接続されている。
駆動回路80は、定電圧源32、定電流源33、電位計測部34、制御部35、及びメモリ等の記憶部37を有している。
定電圧源32及び定電流源33は、端子XRを介して右端電極18bに、又は端子YUを介して上端電極19aに電圧又は電流を供給する電源である。また、電位計測部34は、端子XLを介して左端電極18aの、端子XRを介して右端電極18bの、端子YUを介して上端電極19aの、又は端子YDを介して下端電極19bの電位を計測するための電位計である。電位計測部34は、例えばA/D変換器であり、電位のデジタル値を制御部35に出力する。制御部35は、タッチパネル装置2の全体を制御するものであり、また、タッチされた位置の検出のための演算を行う演算部としても機能する。記憶部37は、後に説明する「YU接地テーブル52」、「YD接地テーブル54」等が予め記憶されているものである。
次に、本実施形態に係るタッチパネル装置2の動作について説明する。タッチパネル10は、外面側から第1の基板11が指先99等でタッチされることによって押圧されると、図4に示すように、押圧された位置に対応する領域の第1の基板11が第2の基板12側に向かって撓む。このとき、この領域に位置する第1の抵抗膜13が突起部15の頂部で第2の抵抗膜14に接触する。その結果、第1の抵抗膜13と第2の抵抗膜14は、押圧された位置に対応する領域で電気的に導通する。
なお、図4においては、説明しやすいように、突起部15等の縮尺が実際とは異なり大きく強調されている。また、図4においては、指先によって第1の基板11が押圧される事で、1つの突起部15上で、第1の抵抗膜13が第2の抵抗膜14に対して接触する図となっているが、1箇所が押圧されたときに互いに隣接した複数の突起部15上で、第1の抵抗膜13が第2の抵抗膜14に対して接触する場合も、以降の説明は同じである。
以下、タッチされた位置の検出方法について図5に示すフローチャートを参照して説明する。本実施形態の検出方法では、タッチ検出領域に対して1点がタッチされたか、2点が同時にタッチされたかを判定することができる。更に、2点が同時にタッチされた場合に、その2点間の距離情報、特に2点間の距離の変化情報をも検出することができる。ここで、2点間の距離の変化情報とは、同時にタッチされた2点間の距離が、以前より広がったか狭まったかを表す情報である。即ち、本実施形態の検出方法では、第1の抵抗膜13と第2の抵抗膜14との間の接触状態として1点が接触しているのか、2点が同時に接触しているのかを判定することができる。更に、2点が同時に接触している場合に、その2点間の距離情報をも検出することができる。
まず、ステップS1において、制御部35は、2点間の距離の変化情報を導出する際に用いるフラグとしての変数Multiに「0」を代入する。
次に、ステップS2において、制御部35は、図6に示す様に、端子XLを接地し、端子XRに定電圧源32を接続して電圧を印加する。また同時に、端子YDには何も接続せず、端子YUに電位計測部34を接続する。この状態を第1の状態と呼ぶことにする。即ち、第1の状態では、第1の抵抗膜13のX軸方向の一方の端18aと反対方向の端18bとの間に電圧が印加され、且つ、第2の抵抗膜14のY軸方向における一方の端19bが開放された状態になっている。そして、電位計測部34は、第2の抵抗膜14のY軸方向における他方端19aでの電位を計測可能に接続されている。
上記の通り、例えば左端電極18aは、第1の端領域として機能する。例えば右端電極18bは、第2の端領域として機能する。例えば下端電極19bは、第3の端領域として機能する。例えば上端電極19aは、第4の端領域として機能する。
ここで、第1の抵抗膜13のX軸方向について、左端電極18aが設置されている側の端のX座標の値を0、右端電極18bが設置されている側の端のX座標の値を1、1点がタッチされた場合の当該タッチされた位置のX座標の値をx、第1の抵抗膜13のX軸方向の両端間の抵抗値をrx、電位計測部34の内部抵抗値をRとする。第1の状態において、定電圧源32によって第1の抵抗膜13のX軸方向の両端間に印加する電圧をV0とすると、電位計測部34が計測する電位V(x)は、rx≪Rであるため、
V(x)=V0・x ・・・(1)
で表すことができる。この様にして、第1の状態では、タッチ位置が一点のみであれば、電位計測部34により計測される電位V(x)に基づいて、このタッチされた1点のX座標の値が検出され得る。
本実施形態の説明では、以後、例として、タッチパネル10のタッチ検出領域10aをX軸方向に6区画(X1−X6)、Y軸方向に8区画(Y1−Y8)に区切ったマトリクスによって表される座標を用いて説明する。なお、X軸方向において、X1を左端電極18a側とし、X6を右端電極18b側とする。また、Y軸方向において、Y1を上端電極19a側とし、Y8を下端電極19b側とする。そして、この例では、定電圧源32の電圧を5.0Vとしたときに計測される電位の例を示しながら説明する。
前記第1の状態においてタッチ検出領域10aに対して1点のみがタッチされた場合の、タッチ位置と電位計測部34によって計測される電位との関係の例を図7に示す。図7に示す通り、X軸方向に対しては、タッチ位置に応じて互いに異なる電位を検出することができるため、1点のみがタッチされるのであれば、電位計測部34によって計測される電位によって、制御部35は、タッチされた位置のX座標の値を確定することができる。
しかし、前記第1の状態で同時に2点がタッチされた場合、電位計測部34によって計測される電位は、図7と同様な電位が計測されるため、この段階では、制御部35は、1点のみがタッチされたのか2点がタッチされたのかが確定できない。従って、この段階では、実際には1点のみがタッチされていた場合であっても、制御部35は、タッチされた位置のX座標の値を確定することができない。
即ち、前記第1の状態で同時に2点がタッチされた場合、電位計測部34によって計測される電位は、タッチされた2点の中間の位置の1点のみがタッチされたときの電位と等しくなるため、この段階では、制御部35は、1点がタッチされたのか2点がタッチされたのかを確定できない。例えば、座標(X5、Y1)と座標(X3,Y7)の2点が同時にタッチされた場合、電位計測部34によって計測される電位は、X4に対応する1点のみがタッチされたときと同じ2.9Vとなる。
ところで、ステップS2において、制御部35は、1点がタッチされたか2点が同時にタッチされたかに関わらず、第1の状態で電位計測部34によって計測される電位V(X0)を取得する。そして、制御部35は、取得した電位V(X0)と前記式(1)とに基づいてX座標の値X0を第1の参照データとして導出する。ここでX0は、1点がタッチされていた場合は当該タッチされた位置のX座標の値を、2点が同時にタッチされていた場合は当該タッチされた2点の中間の位置におけるX座標の値を示すことになる。
ここで、X座標の値X0は、必ずしも前記式(1)と取得した電位V(X0)とに基づいて求めなくとも良い。即ち、図7に示したような第1の状態においてタッチ検出領域10aに対して1点のみがタッチされた場合の、タッチ位置と電位計測部34によって計測される電位との関係を、第1状態タッチテーブル42として予め取得し、このテーブルを記憶部37に記憶させておく。そして、制御部35が、この記憶部37に記憶されている第1状態タッチテーブル42を参照して、取得した電位V(X0)に基づきX座標の値X0を導出する構成としてもよい。
次にステップS3において、制御部35は、図8に示す様に、端子YUに定電圧源32を接続して5Vの電圧を印加し、端子YDを接地する。また同時に、端子XLには何も接続せず、端子XRに電位計測部34を接続する。この状態を第2の状態と呼ぶことにする。即ち、第2の状態では、第2の抵抗膜14のY軸方向の一方の端19aと反対方向の端19bとの間に電圧が印加され、且つ、第1の抵抗膜13におけるX軸方向の一方端18aが開放された状態になっている。そして、電位計測部34は、第1の抵抗膜13のX軸方向における他方の端18bでの電位を計測可能に接続されている。
ここで、第1の抵抗膜13のY軸方向について、上端電極19aが設置されている側の端のY座標の値を0、下端電極19bが設置されている側の端のY座標の値を1、1点がタッチされた場合の当該タッチされた位置のY座標の値をy、第1の抵抗膜13のY軸方向の両端間の抵抗値をry、電位計測部34の内部抵抗値をRとする。第2の状態において、定電圧源32によって第1の抵抗膜13のY軸方向の両端間に印加する電圧をV0とすると、電位計測部34が計測する電位V(y)は、ry≪Rであるため、
V(y)=V0・y ・・・(2)
で表すことができる。この様にして、第2の状態では、タッチ位置が一点のみであれば、電位計測部34により計測される電位に基づいて、このタッチされた1点のY座標の値が検出され得る。
第2の状態においてタッチ検出領域10aに対して1点のみがタッチされた場合の、図7と同様なタッチした位置と電位計測部34によって計測される電位との関係の例を図9に示す。図9に示す通り、Y軸方向に対しては、タッチ位置に応じて互いに異なる電位を検出することができるため、1点のみがタッチされるのであれば、電位計測部34によって計測される電位によって、制御部35は、タッチされた位置のY座標の値を確定することができる。
しかし、前記第2の状態で同時に2点がタッチされた場合、電位計測部34によって計測される電位は、図9と同様な電位が計測されるため、この段階では、制御部35は、1点のみがタッチされたのか2点がタッチされたのかが確定できない。従って、この段階では、実際には1点のみがタッチされていた場合であっても、制御部35は、タッチされた位置のY座標位置を確定することができない。
即ち、前記第2の状態で同時に2点がタッチされた場合、電位計測部34によって計測される電位は、タッチされた2点の中間の位置の1点のみがタッチされたときの電位と等しくなるため、この段階では、制御部35は、1点がタッチされたのか2点がタッチされたのかが確定できない。例えば、座標(X5、Y1)と座標(X3,Y7)の2点が同時にタッチされた場合、電位計測部34によって計測される電位は、Y4に対応する1点のみがタッチされたときと同じ2.8Vとなる。
ところで、ステップS3において、制御部35は、1点がタッチされたか2点が同時にタッチされたかに関わらず、第2の状態で電位計測部34によって計測される電位V(Y0)を取得する。そして、制御部35は、取得した電位V(Y0)と前記式(2)とに基づいてY座標の値Y0を第2の参照データとして導出する。ここでY0は、1点がタッチされていた場合は当該タッチされた位置のY座標を、2点が同時にタッチされていた場合は当該タッチされた2点の中間の位置におけるY座標の値を示すことになる。
ここで、Y座標の値Y0は、必ずしも前記式(2)と取得した電位V(Y0)とに基づいて求めなくとも良い。即ち、図9に示したような第2の状態においてタッチ検出領域10aに対して1点のみがタッチされた場合の、タッチ位置と電位計測部34によって計測される電位との関係を、第2状態タッチテーブル44として予め取得し、このテーブルを記憶部37に記憶させておく。そして、制御部35が、この記憶部37に記憶されている第2状態タッチテーブル44を参照して、取得した電位V(Y0)に基づきY座標の値Y0を導出する構成としてもよい。
次にステップS4において、制御部35は、図10に示す様に、端子XRに定電圧源32を接続して5Vの電圧を印加し、端子XLを接地する。また同時に、端子YUを接地し、端子YDに電位計測部34を接続する。この状態を第3の状態と呼ぶことにする。即ち、第3の状態では、第1の抵抗膜13のX軸方向における一方端18aと第2の抵抗膜14のY軸方向における他方端19aとの間が短絡され、且つ、第1の抵抗膜13のX軸方向における両端18a,18b間に前記電圧が印加される状態になっている。そして、電位計測部34は、第2の抵抗膜14のY軸方向における一方端19bでの電位を計測可能に接続されている。
第3の状態においてタッチ検出領域10aに対して1点のみがタッチされた場合の、図7と同様なタッチした位置と電位計測部34によって計測される電位との関係の例を図11に示す。図11に示した関係を、「YU接地テーブル52」と呼ぶことにする。本実施形態では、このYU接地テーブル52を予め取得して記憶部37に記憶させている。なお、端子XLと端子YUが接地されているので、YU接地テーブル52は、X1の列側及びY1の行側の電位が低く、(X6,Y8)側の電位が高い値となっている。
ステップS4においては、1点のみがタッチされた場合は、タッチされた位置に応じて前記YU接地テーブル52に示した電位が、電位計測部34によって計測されることになる。
一方2点がタッチされた場合は、以下の様な電位が計測されることになる。即ち、例えば、ステップS1で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出される、座標(X5、Y1)と座標(X3,Y7)の2点が同時にタッチされた場合、1.1Vが検出される。
ここでの具体例の場合、2点が同時にタッチされることにより、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出されることになるタッチ位置は17組である。17組のタッチされた位置と電位計測部34によって計測される電位との関係を図12に示す。図12において、同時にタッチされる2点には、同じ値を記している。例えば、図12は、座標(X2,Y6)と座標(X6,Y2)が同時にタッチされると、ステップS4では1.0Vが検出されることを意味している。また例えば、座標(X3,Y3)と座標(X5,Y5)が同時にタッチされると、ステップS4では1.7Vが検出されることを意味している。この図に示す通り、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出される場合でも、ステップS4では、同時にタッチされる2点の組合せによって、電位計測部34によって計測される電位は異なる。
ところで、ステップS4において、制御部35は、1点がタッチされたか2点が同時にタッチされたかに関わらず、第3の状態で電位計測部34によって計測される電位V(S4)を取得する。
次にステップS5において、制御部35は、記憶部37から上述した「YU接地テーブル52」を読み出す。そして、制御部35は、ステップS2で求めた第1の参照データとしてのX0とステップS3で求めた第2の参照データとしてのY0とに基づき、YU接地テーブル52の座標(X0,Y0)の値であるVYU(X0,Y0)と、ステップS4で取得したV(S4)を比較する。VYU(X0,Y0)とV(S4)の差が、予め定めた第1の閾値より大きければ、制御部35は、処理をステップS9に移す。一方、VYU(X0,Y0)とV(S4)の差が予め定めた第1の閾値以下であれば、制御部35は、処理をステップS6に移す。
例えば、前記第1の閾値を0.4とする。図11に示した例では、VYU(X4,Y4)=1.0Vである。図13において○印を付した座標がタッチされた場合には、V(S4)が1.5V以上になり、従って、差が前記第1の閾値よりも大きくなるため、処理がステップS9に移ることになる。一方、図13において×印を付した座標がタッチされた場合には、V(S4)が0.6V以上1.4V以下であるので、従って、差が前記第1の閾値以下になるため、処理がステップS6に移ることになる。この例では、第1の閾値を0.4としたが、この値は使用するタッチパネルによって調整される。
次にステップS6において、制御部35は、図14に示す様に、端子XRに定電圧源32を接続して5Vの電圧を印加し、端子XLを接地する。また同時に、端子YDを接地し、端子YUに電位計測部34を接続する。この状態を第4の状態と呼ぶことにする。即ち、第4の状態では、第1の抵抗膜13のX軸方向における一方端18aと第2の抵抗膜14のY軸方向における一方端19bとの間が短絡され、且つ、第1の抵抗膜13のX軸方向における両端18a,18b間に電圧が印加される状態になっている。そして、電位計測部34は、第2の抵抗膜14のY軸方向における他方端19aでの電位を計測可能に接続されている。
第4の状態においてタッチ検出領域10aに対して1点のみがタッチされた場合の、図11の「YU接地テーブル52」と同様なタッチした位置と電位計測部34によって計測される電位との関係の例を図15に示す。図15に示した関係を、「YD接地テーブル54」と呼ぶことにする。本実施形態では、このYD接地テーブル54を予め取得して記憶部37に記憶させている。
ステップS6においては、1点のみがタッチされた場合は、タッチされた位置に応じて前記YD接地テーブル54に示した電位が、電位計測部34によって計測されることになる。
一方、2点がタッチされた場合は、以下の様な電位が計測されることになる。即ち、例えば、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出される、座標(X5,Y1)と座標(X3,Y7)の2点が同時にタッチされた場合、2.1Vが検出される。
ここでの具体例の場合、2点が同時にタッチされることにより、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出されることになるタッチ位置は17組である。17組のタッチされた位置と電位計測部34によって計測される電位との関係を図16に示す。図16において、同時にタッチされる2点には、同じ値を記している。例えば、図16は、座標(X2,Y6)と座標(X6,Y2)が同時にタッチされると、ステップS6では2.2Vが検出されることを意味している。また例えば、座標(X3,Y3)と座標(X5,Y5)が同時にタッチされると、ステップS6では1.6Vが検出されることを意味している。この図に示す通り、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出される場合でも、ステップS6では、同時にタッチされる2点の組合せによって、電位計測部34によって計測される電位は異なる。
ところで、ステップS6において、制御部35は、1点がタッチされたか2点が同時にタッチされたかに関わらず、第4の状態で電位計測部34によって計測される電位V(S6)を取得する。
次にステップS7において、制御部35は、記憶部37から上述した「YD接地テーブル54」を読み出す。そして、制御部35は、ステップS2で求めた第1の参照データとしてのX0とステップS3で求めた第2の参照データとしてのY0とに基づき、YD接地テーブル54の座標(X0,Y0)の値であるVYD(X0,Y0)と、ステップS6で取得したV(S6)を比較する。VYD(X0,Y0)とV(S6)の差が、予め定めた第2の閾値より大きければ、制御部35は、処理をステップS9に移す。一方、VYD(X0,Y0)とV(S6)の差が第2の閾値以下であれば、制御部35は、処理をステップS8に移す。
例えば、前記第2の閾値を0.6とする。図15に示した例では、VYD(X4,Y4)=1.2Vである。図17に○印を付した座標がタッチされた場合には、V(S6)が1.9V以上になり、従って、差が前記第2の閾値よりも大きくなるため、処理がステップS9に移ることになる。一方、図17に×印を付した座標がタッチされた場合には、V(S6)が0.6V以上1.8V以下であるので、従って、差が前記第2の閾値以下になるため、処理がステップS8に移ることになる。この例では、第2の閾値を0.6としたが、この値は使用するタッチパネルによって調整される。
前記の通り、ステップS8に移るのは、ステップS5においてV(S4)とVYU(X0,Y0)の値が近いと判定され、且つ、ステップS7においてV(S6)とVYD(X0,Y0)の値が近いと判定された場合である。そして、制御部35は、ステップS8において、このような場合をタッチ検出領域に対して1点のみがタッチされたシングルタッチであると判定する。ここで、タッチ検出領域に対して1点のみがタッチされていた場合のタッチ位置は、X座標位置がステップS2で第1の参照データX0として導出済みであり、また、Y座標位置がステップS3で第2の参照データY0として導出済みである。
従って、ステップS8において、制御部35は、シングルタッチである旨と、タッチ位置として座標(X0,Y0)に係る情報とを含む信号を、当該タッチパネル装置2での検出値として出力する。その後制御部35は、処理をステップS1に戻す。なお、検出値は、例えば表示装置1が組み込まれている電子機器の制御装置に対して出力される。この検出値を取得した制御装置は、タッチパネルが1点のみタッチされたとして、シングルタッチに対応した所定の処理を実行することができる。
一方、ステップS9に移るのは、ステップS5とステップS7とを順に経てシングルタッチであると判定できないものであり、このような場合は、2点が同時にタッチされたと判定する。そして、制御部35は、ステップS9において、このような場合をタッチ検出領域に対して2点がタッチされたマルチタッチであると判定するとともに、同時にタッチされた2点間の距離の導出を開始する。
ステップS9において、制御部35は、図18に示す様に、端子YUに定電流源33を接続し、端子YDを接地する。また同時に、端子XLと端子XRとの間を短絡させ、そこに電位計測部34を接続する。この状態を第5の状態と呼ぶことにする。即ち、第5の状態では、第1の抵抗膜13のX軸方向における両端18a,18b間が短絡され、且つ、第2の抵抗膜14のY軸方向における両端19a,19b間に電流が供給される状態になっている。そして、電位計測部34は、第1の抵抗膜13のX軸方向における両端18a,18bでの電位を計測可能に接続されている。
なお、ここでは、定電流源33は10mAの電流を供給するものとして以下具体的に説明する。
図19は、タッチ検出領域10aに対して、2点がタッチされているときの第5の状態をより詳細な等価回路として示した図である。図19において、破線で囲まれた領域がタッチ検出領域10aに対応している、即ち、破線で囲まれた領域が第1の抵抗膜13及び第2の抵抗膜14が形成された領域に対応している。
ここで、端子YUから第2の抵抗膜14までの抵抗値をR1、端子YDから第2の抵抗膜14までの抵抗値をR5とする。また、端子XRから第1の抵抗膜13までの抵抗値をR11、端子XLから第1の抵抗膜13までの抵抗値をR12とする。即ち、R1、R5、R11及びR12は、タッチ検出領域10a以外における配線抵抗等を示しており、タッチパネル毎に固有の定数である。
また、図19において、ノードNa1は、タッチされている2点のうちの一方の点における第2の抵抗膜14上の点を示している。また、ノードNb1は、タッチされている2点のうちの一方の点における第1の抵抗膜13上の点を示している。従って、抵抗値R6は、タッチされている2点のうちの一方の点における第2の抵抗膜14と第1の抵抗膜13との間の接触抵抗を示している。
また、ノードNa2は、タッチされている2点のうちの他方の点における第2の抵抗膜14上の点を示している。また、ノードNb2は、タッチされている2点のうちの他方の点における第1の抵抗膜13上の点を示している。従って、抵抗値R7は、タッチされている2点のうちの他方の点における第2の抵抗膜14と第1の抵抗膜13との間の接触抵抗を示している。
そして、第2の抵抗膜14のY軸方向の抵抗は、タッチされた2点を境にして抵抗値を3分割した等価回路として示すことができる。即ち、タッチされている2点のうちの一方の点から上端電極19aまでの抵抗値R2と、タッチされている2点のうちの他方の点から下端電極19bまでの抵抗値R4と、タッチされている2点間の抵抗値R3と、に分割して示すことができる。
また、第1の抵抗膜13のX軸方向の抵抗は、タッチされている2点間の抵抗値をR8として、タッチされている2点のうち右端電極18bに近いほうのタッチ点から右端電極18bまでの抵抗値をR9として、タッチされている2点のうち左端電極18aに近いほうのタッチ点から右端電極18bまでの抵抗値をR10として、それぞれ示される。
ここで、R6及びR7は、第1の抵抗膜13と第2の抵抗膜14との間の接触抵抗を示しているため、タッチされている2点間の距離に応じてはその値は変化しない。一方、R2,R3,R4,R8,R9及びR10は、タッチされている2点間の距離に応じてその値が変化する。例えば、タッチされている2点間の距離が遠くなるにつれて、R3及びR8はその値が増大し、R2,R4,R9及びR10はその値が減少する。換言すると、タッチされている2点間の距離が近くなるにつれて、R3及びR8はその値が減少し、R2,R4,R9及びR10はその値が増大する。
ところで、第5の状態では、電源に定電流源33を用いているため、R4及びR5に流入する電流量は一定である。このため、電位計測部34によって計測される電位の変化に対して、支配的に貢献するのは、R9及びR10での値の変化である。従って、第5の状態で、電位計測部34によって計測される電位の変化を計測することにより、R9及びR10での値の変化、即ち、タッチされた2点のX軸方向の距離の変化を検出することができる。
この第5の状態において、タッチされた2点の中間の位置が例えば(X4,Y4)になるように2点がタッチされた場合は、以下の様な電位が計測されることになる。即ち、例えば、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出される、座標(X5,Y1)と座標(X3,Y7)の2点が同時にタッチされた場合、2.5Vが検出される。
ここでの具体例の場合、2点が同時にタッチされることにより、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出されることになるタッチ位置は17組である。17組のタッチされた位置と電位計測部34によって計測される電位との関係を図20に示す。図20において、同時にタッチされる2点には、同じ値を記している。例えば、図20は、座標(X2,Y6)と座標(X6,Y2)が同時にタッチされると、ステップS9では2.0Vが検出されることを意味している。また例えば、座標(X3,Y3)と座標(X5,Y5)が同時にタッチされると、ステップS9では2.4Vが検出されることを意味している。この図に示す通り、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出される場合でも、ステップS9では、同時にタッチされる2点の組合せによって、特にX軸方向の2点間の距離によって、電位計測部34によって計測される電位は異なる。
即ち、このステップS9においては、制御部35は、上述したような第5の状態で電位計測部34によって計測される電位V(X)を取得する。
次にステップS10において、制御部35は、図21に示す様に、端子XRに定電流源33を接続し、端子XLを接地する。また同時に、端子YUと端子YDとの間を短絡させ、そこに電位計測部34を接続する。この状態を第6の状態と呼ぶことにする。即ち、第6の状態では、第2の抵抗膜14のY軸方向における両端19a,19b間が短絡され、且つ、第1の抵抗膜13のX軸方向における両端18a,18b間に電流が供給される状態になっている。そして、電位計測部34は、第2の抵抗膜14のY軸方向における両端19a,19bでの電位を計測可能に接続されている。
図22は、タッチ検出領域10aに対して、2点がタッチされているときの第6の状態をより詳細な等価回路として示した図である。図22において、破線で囲まれた領域がタッチ検出領域10aに対応している、即ち、破線で囲まれた領域が第1の抵抗膜13及び第2の抵抗膜14が形成された領域に対応している。
そして、抵抗値R26は、タッチされている2点のうちの一方の点における第2の抵抗膜14と第1の抵抗膜13との間の接触抵抗を示している。また、抵抗値R27は、タッチされている2点のうちの他方の点における第2の抵抗膜14と第1の抵抗膜13との間の接触抵抗を示している。
更に、第1の抵抗膜13のX軸方向の抵抗は、タッチされた2点を境にして抵抗値を3分割した等価回路として示すことができる。即ち、タッチされている2点のうちの一方の点から右端電極18bまでの抵抗値R22と、タッチされている2点のうちの他方の点から左端電極18aまでの抵抗値R24と、タッチされている2点間の抵抗値R23とに分割して示すことができる。
また、第2の抵抗膜14のY軸方向の抵抗は、タッチされている2点間の抵抗値をR28として、タッチされている2点のうち上端電極19aに近いほうのタッチ点から上端電極19aまでの抵抗値をR29として、タッチされている2点のうち下端電極19bに近いほうのタッチ点から下端電極19bまでの抵抗値をR30として、それぞれ示される。
ここで、R26及びR27は、第1の抵抗膜13と第2の抵抗膜14との間の接触抵抗を示しているため、タッチされている2点間の距離に応じてはその値は変化しないが、R22,R23,R24,R28,R29及びR30は、タッチされている2点間の距離に応じてその値が変化する。例えば、タッチされている2点間の距離が遠くなるにつれて、R23及びR28はその値が増大し、R22,R24,R29及びR30はその値が減少する。換言すると、タッチされている2点間の距離が近くなるにつれて、R23及びR28はその値が減少し、R22,R24,R29及びR30はその値が増大する。
ところで、第6の状態においても、電源に定電流源33を用いているため、R24及びR12に流入する電流量は一定である。このため、電位計測部34によって計測される電位の変化に対して、支配的に貢献するのは、R29及びR30での値の変化である。従って、第6の状態で、電位計測部34によって計測される電位の変化を計測することにより、R29及びR30での値の変化、即ち、タッチされた2点のY軸方向の距離の変化を検出することができる。
この第6の状態において、タッチされた2点の中間の位置が例えば(X4,Y4)になるように2点がタッチされた場合は、以下の様な電位が計測されることになる。即ち、例えば、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出される、座標(X5,Y1)と座標(X3,Y7)の2点が同時にタッチされた場合、3.0Vが検出される。
ここでの具体例の場合、2点が同時にタッチされることにより、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出されることになるタッチ位置は17組である。17組のタッチされた位置と電位計測部34によって計測される電位との関係を図23に示す。図23において、同時にタッチされる2点には、同じ値を記している。例えば、図23は、座標(X2,Y6)と座標(X6,Y2)が同時にタッチされると、ステップS10では3.4Vが検出されることを意味している。また例えば、座標(X3,Y3)と座標(X5,Y5)が同時にタッチされると、ステップS9では3.6Vが検出されることを意味している。この図に示す通り、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出される場合でも、ステップS10では、同時にタッチされる2点の組合せによって、特にY軸方向の2点間の距離によって、電位計測部34によって計測される電位は異なる。
即ち、このステップS10においては、制御部35は、上述したような第6の状態で電位計測部34によって計測される電位V(Y)を取得する。
次にステップS11において、制御部35は、変数Multiが「1」であるか否かを判断する。変数Multiが「1」でない場合、即ち、変数Multiが「0」である場合、制御部35は、処理をステップS12に進める。
ステップS12において、制御部35は、V(X)を一時記憶しておくための変数DisXに、ステップS9で取得したV(X)を代入する。
次にステップS13において、制御部35は、V(Y)を一時記憶しておくための変数DisYに、ステップS10で取得したV(Y)を代入する。
続いてステップS14において、制御部35は、変数Multiに「1」を代入し、ステップS2に戻る。
即ち、ステップS11においてステップS12に進むのは、本繰り返し処理の前回の処理におけるステップS4乃至ステップS7の判断において、1点がタッチされたと判断されて、変数DisX及び変数DisYに値が入力されていないときである。
一方、ステップS11において変数Multiが「1」であると判断された場合、制御部35は、処理をステップS15に進める。
ステップS15において、制御部35は、変数DisXとステップS9で取得したV(X)との差、即ち(DisX−V(X))を、X軸方向の2点間の距離の変化を示す変数diffXに代入する。即ち、本繰り返し処理における前回の処理におけるV(X)と今回の処理におけるV(X)との差を、変数diffXに代入する。
次にステップS16において、制御部35は、ステップS15と同様に、変数DisYとステップS10で取得したV(Y)との差、即ち(DisY−V(Y))を、Y軸方向の2点間の距離の変化を示す変数diffYに代入する。即ち、本繰り返し処理における前回の処理におけるV(Y)と今回の処理におけるV(Y)との差を、変数diffYに代入する。
次にステップS17において、制御部35は、変数DisXにステップS9で取得したV(X)を代入する。
次にステップS18において、制御部35は、変数DisYにステップS10で取得したV(Y)を代入する。
次にステップS19において、制御部35は、変数diffXと変数diffYとのうち絶対値が大きい方の値を変数Chgに代入する。即ち、変数Chgは、X軸方向の2点間の距離の変化及びY軸方向の2点間の距離の変化のうち大きい方の値を示す。
次にステップS20において、制御部35は、マルチタッチである旨、並びに、座標(X0,Y0)及びChgの情報を含む信号を、当該タッチパネル装置2での検出値として出力する。その後制御部35は、処理をステップS2に戻す。
ここで、変数Chgの値が正であることは、繰り返し処理における前回の処理から今回の処理の間に同時にタッチされた2点間の距離が広がっていることを示す。逆に、変数Chgの値が負であることは、繰り返し処理における前回の処理から今回の処理の間に同時にタッチされた2点間の距離が狭まっていることを示す。また、変数Chgの絶対値の大きさは、おおよそ繰り返し処理における前回の処理から今回の処理の間の2点間の距離の変化の量を示す。
ステップS20において、検出値は、例えば表示装置1が組み込まれている電子機器の制御装置に対して出力される。この検出値を取得した制御装置は、タッチパネルが2点タッチされたとして、又は、タッチされた2点の位置が変化したものとして、マルチタッチに対応した所定の処理を実行することができる。
例えば、ステップS2で2.9Vが検出され、ステップS3で2.8Vが検出される、(X4,Y4)を中心として、本繰り返し処理の最初の回では座標(X3,Y5)と座標(X5,Y3)の2点がタッチされており、2回目では座標(X3,Y6)と座標(X5,Y2)の2点がタッチされており、3回目では座標(X2,Y7)と座標(X6,Y1)の2点がタッチされている状態に変化していく場合、以下の様に動作する。
本繰り返し処理の最初の処理のステップS9において、2.5Vが、ステップS10において3.6Vが取得される。ステップS11における判断で変数Multi=0なので、ステップS12においてDisX=2.5が、ステップS13においてDisY=3.6が代入される。そして、ステップS14においてMulti=1が代入される。
本繰り返し処理の2回目の処理のステップS9において、2.5Vが、ステップS10において3.4Vが取得される。ステップS11における判断で変数Multi=1なので、ステップS15においてdiffX=(2.5−2.5)=0が、ステップS16においてdiffY=(3.6−3.4)=0.2がそれぞれ代入される。ステップS19において、diffX及びdiffYのうち絶対値が大きい方である0.2が変数Chgに代入される。ステップS20において、タッチされた2点の中点の座標である(X4,Y4)、及びChg=0.2が出力される。ここでChgが正の値であることは、2点間距離が拡大したことを示している。
本繰り返し処理の3回目の処理のステップS9において、2.0Vが、ステップS10において3.0Vが取得される。ステップS11における判断で変数Multi=1なので、ステップS15においてdiffX=(2.5−2.0)=0.5が、ステップS16においてdiffY=(3.4−3.0)=0.4がそれぞれ代入される。ステップS19において、diffX及びdiffYのうち絶対値が大きい方である0.5が変数Chgに代入される。ステップS20において、タッチされた2点の中点の座標である(X4,Y4)、及びChg=0.5が出力される。ここでChgが正の値であることは、2点間距離が2回目の処理よりも更に拡大したことを示している。
この様に、例えばV(X0)は、第1の電位に相当し、例えばV(Y0)は、第2の電位に相当し、例えばV(S4)は、第3の電位に相当し、例えばV(S6)は、第4の電位に相当し、V(X)は、第5の電位に相当し、V(Y)は、第6の電位に相当する。
そして、このようなタッチパネル装置により検出されるタッチ位置の検出値に基づけば、該タッチパネル装置を搭載した電子機器は、例えば、図1に示した表示パネル90の画像表示領域に表示させた画像中の1点をタッチパネル10を介して指定したり、タッチ点を任意の方向に移動させることにより、表示画像をスクロールさせたりするような仕様に加えて、例えば、図24に示す様に、表示パネル90に表示した画像を、特定位置を中心として拡大表示させたい場合には、当該中心位置を挟んで2本の指先99でタッチパネル10にタッチし、この2本の指先99の間隔を広げるようにタッチパネル10上を移動させる、といった仕様を設定することができる。同様に表示を縮小させたい場合には、指先99の間隔を狭めるようにタッチパネル10上を移動させる、といった仕様を設定できる。
このように、本実施形態に依れば、単純な構造のため安価に製造できる抵抗膜式タッチパネルにより、同時に2点がタッチされた場合の2点の中間の位置と2点間の距離情報、特にタッチされた2点間の距離の変化情報を検出することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。ここで第2の実施形態の説明では、第1の実施形態との相違点に限定して説明し、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。第1の実施形態によれば、変数Chgの値を求めることにより、繰り返し処理における前回の処理から今回の処理の間に、同時にタッチされた2点間の距離が広がったか狭まったかという情報と、おおよその2点間の距離の変化の量を求めることができる。然し乍、同じ2点間距離でも、タッチされた2点の中間の位置に応じて、V(X)及びV(Y)の値は変化する。このため、V(X)及びV(Y)に基づいて同時にタッチされた2点間の距離の値を求める場合、求まる値の誤差は大きくなる。なお、第1の実施形態において、2点の中間の位置が変化せずに、その2点間の距離が変化している場合は、この誤差は問題とならない。第2の実施形態では、V(X)及びV(Y)の値を、タッチされた2点の中間の位置に応じて補正し、タッチされた2点間の距離の値という距離情報を精度よく求める場合について説明する。
図25に第2の実施形態に係るタッチパネル装置102を示す。図25に示すように、第1の実施形態でのタッチパネル装置2と異なっている点は、記憶部37に、V(X)に対する補正情報56及びV(Y)に対する補正情報58が記憶されている点である。本実施形態では、V(X)に対する補正情報56及びV(Y)に対する補正情報58を用いて、V(X)及びV(Y)の値を補正する。例えば、V(X)の補正値をV(X)’、V(Y)の補正値をV(Y)’としたとき、補正値V(X)’及びV(Y)’は、それぞれ下記式により算出することができる。
V(X)’=(V(X)−STDX1)/STDX2 ・・・(3)
V(Y)’=(V(Y)−STDY1)/STDY2 ・・・(4)
ここで、V(X)に対する補正情報56には、例えばタッチされた2点の中間の位置と前記STDX1及びSTDX2との関係が含まれており、V(Y)に対する補正情報58には、例えばタッチされた2点の中間の位置と前記STDY1及びSTDY2との関係が含まれている。
例えばX軸方向に4列分離れた2点(例えばX2の列の点とX6の列の点)がタッチされたときに得られる補正値V(X)’の値の最小値が0になる様にし、X軸方向の分解能の限界まで近接した2点がタッチされたときに得られる補正値V(X)’の値の最大値が10になる様にする補正を考える。この場合、STDX1及びSTDX2は、例えば予め、次の様に求めておくことができる。例えば図20に示した、(X4,Y4)を2点の中間の位置としたときに対応するSTDX1及びSTDX2は、図20に示したX軸方向に4列分離れた2点がタッチされたときに得られる値の最小値MIN1が1.9であり、X軸方向の分解能の限界まで近接した2点がタッチされたときに得られる最大値MAX1が2.7である。従って、STDX1=MIN1、STDX2=(MAX1−MIN1)/10より、STDX1及びSTDX2は、それぞれ1.9及び0.08と求まる。この様に、各位置に対するSTDX1及びSTDX2の関係を予め求め、V(X)に対する補正情報56として記憶部37に予め記憶させておく。
同様に、例えばY軸方向に6行分離れた2点(例えばY1の行の点とY7の行の点)がタッチされたときに得られる補正値V(Y)’の値の最小値が0になる様にし、Y軸方向の分解能の限界まで近接した2点がタッチされたときに得られる補正値V(Y)’の値の最大値が10になる様にする補正を考える。この場合、例えば図23に示した、(X4,Y4)を2点の中間の位置としたときに対応するSTDY1及びSTDY2は、図23に示したY軸方向に6行分離れた2点がタッチされたときに得られる値の最小値MIN2が2.9であり、Y軸方向の分解能の限界まで近接した2点がタッチされたときに得られる最大値MAX2が4.2である。従って、STDY1=MIN2、STDY2=(MAX2−MIN2)/10より、STDY1及びSTDY2は、それぞれ2.9及び0.13と求まる。この様に、各中点に対するSTDY1及びSTDY2の関係を予め求め、V(Y)に対する補正情報58として記憶部37に予め記憶させておく。
本実施形態において制御部35が実施する位置の検出方法を説明する。本実施形態では、図5を参照して説明した第1の実施形態の検出方法におけるステップS10とステップS11との間に、距離値算出処理を行う。距離値算出処理を説明するフローチャートを図26に示す。
図5を参照して説明した処理のステップS10の後、ステップS21において、制御部35は、V(X)に対する補正情報56に含まれるSTDX1及びSTDX2と、V(Y)に対する補正情報58に含まれるSTDY1及びSTDY2とを記憶部37から読み出す。ここで制御部35は、ステップS2で取得したV(X0)とステップS3で取得したV(Y0)とに基づいて求まるタッチされた2点の中間の座標(X0,Y0)に対応するSTDX1、STDX2、STDY1及びSTDY2を読み出す。
ステップS22において、制御部35は、式(3)に基づいて、V(X)に対する補正値V(X)’を算出し、算出したV(X)’をV(X)に代入する。
例えば、2点の中間の位置が(X4,Y4)の場合、STDX1は1.9、STDX2は0.08である。これらの値と式(3)に基づいてV(X)’を次式(5)で算出する。
V(X)’=(V(X)−1.9)/0.08 ・・・(5)
制御部35は、補正値V(X)’を新たにV(X)に代入する。その結果、例えば図20に示したタッチされた2点の位置とV(X)との関係は補正され、タッチされた2点の位置と補正後の新たなV(X)との関係は、図27に示す様になる。補正後の新たなV(X)は、タッチされた2点のX軸方向の距離を表し、この値が大きい程タッチされた2点のX軸方向の距離が小さいことを表す。
ステップS23において、制御部35は、式(4)に基づいて、V(Y)に対する補正値V(Y)’を算出し、算出したV(Y)’をV(Y)に代入する。
例えば、2点の中間の位置が(X4,Y4)の場合、STDY1は2.9、STDX2は0.13である。これらの値と式(4)に基づいてV(Y)’を次式(6)で算出する。
V(Y)’=(V(Y)−2.9)/0.13 ・・・(6)
制御部35は、補正値V(Y)’を新たにV(Y)に代入する。その結果、例えば図23に示したタッチされた2点の位置とV(Y)との関係は補正され、タッチされた2点の位置と補正後の新たなV(Y)との関係は、図28に示す様になる。補正後の新たなV(Y)は、タッチされた2点のY軸方向の距離を表し、この値が大きい程タッチされた2点のY軸方向の距離が小さいことを表す。
次にステップS24において、制御部35は、ステップS22で得られた補正後のV(X)及びステップS23で得られた補正後のV(Y)より、タッチされた2点間距離に係る値Dis(X0,Y0)を、所謂3平方の定理、即ち、下記式(7)によって求める。
Dis(X0,Y0)=(V(X)+V(Y)1/2 ・・・(7)
例えば、図27及び図28に示した17組の、ステップS31で2.9Vが検出されステップS32で2.8Vが検出される場合の、タッチされた位置と2点間距離に係る値Dis(X0,Y0)との関係は、図28の様になる。つまりDis(X0,Y0)は、タッチされた2点間の距離を表し、この値が大きい程タッチされた2点間の距離が大きいことを表す。なお、同時にタッチされた2点の中間の位置は、座標(X0,Y0)である。
Dis(X0,Y0)は、2点の中間の位置に応じて補正したV(X)及びV(Y)を用いて算出されるので、2点の中間の位置に依存せず、タッチ検出領域10aの何れの位置においても、同時にタッチされた2点間の距離に比例した値を示す。
次にステップS25において、制御部35は、マルチタッチである旨、並びに、座標(X0,Y0)及びDis(X0,Y0)の情報を含む信号を、当該タッチパネル装置2での検出値として出力する。
ステップS25において出力される検出値は、例えば表示装置1が組み込まれている電子機器の制御装置に入力される。この検出値を取得した制御装置は、タッチパネルが2点タッチされたとして、又は、タッチされた2点間の距離を示す値に応じて、マルチタッチに対応した所定の処理を実行することができる。
次に、制御部35は、距離値算出処理を終了し、処理を図5を参照して説明した処理のステップS11に戻す。その後制御部35は、ステップS11乃至ステップS20において、第1の実施形態の場合と同様に、同時にタッチされた2点間の距離の変化を求めその結果を出力する。ここで、第2の実施形態では、V(X)及びV(Y)には、ステップS22及びステップS23において2点の中間の位置の座標(X0,Y0)応じて補正された値を用いる。従って、第2の実施形態で得られる2点間の距離の変化の値は、第1の実施形態と比較して、精度が良い。
以上の通り、第2の実施形態ではタッチされた2点間の距離情報を精度よく検出することができる。なお、第2の実施形態において、制御部35は、ステップS11乃至ステップS20における2点間の距離の変化の算出及びその結果の出力を、不要であれば省略することもできる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、端子XLと端子XRの間や端子YUと端子YDの間に印加する電圧の向きを反転させることもできるし、第3の状態及び第4の状態において、定電圧源32によって電圧を印加する端子を端子YUと端子YD間とし、電位計測部34によって電位を計測する端子と接地する端子の組み合わせを端子XLと端子XRにしても良い。また、第5の状態及び第6の状態において、定電流源33によって電流を供給する端子を端子XLや端子YDとしても良い。その場合、端子の変更にあわせて、処理を変更し、記憶部37に記憶しているテーブル等も変更すれば良い。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適当な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても、発明が解決しようとする課題の欄で述べられた課題が解決でき、かつ、発明の効果が得られる場合には、この構成要素が削除された構成も発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 第1の抵抗膜の第1の方向における両端間を短絡し且つ第2の抵抗膜の第2の方向における両端間に予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端での電位を計測する第1のステップと、
前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端間を短絡し且つ前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端間に前記予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端での電位を計測する第2のステップと、
前記第1のステップで計測した前記電位と前記第2のステップで計測した前記電位とに基づいて前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する第3のステップと、
を含むことを特徴とする抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
[2] 第1の抵抗膜の第1の方向の端である第1の端領域と該第1の抵抗膜の前記第1の方向と反対の方向の端である第2の端領域との間に予め定めた電圧を印加し且つ第2の抵抗膜の第2の方向の端である第3の端領域を開放した第1の状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向と反対の方向の端である第4の端領域の電位を第1の電位として計測する第1のステップと、
前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に前記電圧を印加し且つ前記第1の端領域を開放した第2の状態で、前記第2の端領域の電位を第2の電位として計測する第2のステップと、
前記第1の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第3の状態で、前記第3の端領域の電位を第3の電位として計測する第3のステップと、
前記第1の端領域と前記第3の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第4の状態で、前記第4の端領域の電位を第4の電位として計測する第4のステップと、
前記第1の端領域と前記第2の端領域とを短絡させ且つ前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に予め定めた値の電流を供給した第5の状態で、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の電位を第5の電位として計測する第5のステップと、
前記第3の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電流を供給した第6の状態で、前記第3の端領域と前記第4の端領域の電位を第6の電位として計測する第6のステップと、
前記第1の電位、前記第2の電位、前記第3の電位、前記第4の電位、前記第5の電位及び前記第6の電位に基づいて、前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する第7のステップと、
を含むことを特徴とする抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
[3] 前記第1の電位と前記第2の電位とに基づいて前記2点の中間の位置情報を導出する第8のステップを更に含むことを特徴とする[2]に記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
[4] 前記第7のステップは、前記第1の抵抗膜と前記第2の抵抗膜との接触点の数が1点でないと判定された場合に実施されることを特徴とする[2]又は[3]に記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
[5] 前記第7のステップは、
前記第1の電位と前記第2の電位と前記第5の電位とに基づいて、前記第1の方向における前記2点間の第1の距離情報を導出するステップと、
前記第1の電位と前記第2の電位と前記第6の電位とに基づいて、前記第2の方向における前記2点間の第2の距離情報を導出するステップと、
を含むことを特徴とする[2]乃至[4]のうち何れかに記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
[6] 前記第1の方向と前記第2の方向は互いに直交する方向であることを特徴とする[2]乃至[5]のうち何れかに記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
[7] 前記第1の抵抗膜と前記第2の抵抗膜は、互いに対向するように配置されていることを特徴とする[2]乃至[6]のうち何れかに記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
[8] 第1の抵抗膜と、
前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、
を有するタッチパネルと、
前記第1の抵抗膜の第1の方向における両端間を短絡し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向における両端間に予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端での電位を計測し、
前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端間を短絡し且つ前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端間に前記予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端での電位を計測し、
前記計測した2つの電位に基づいて前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、
駆動回路と、
を具備することを特徴とするタッチパネル装置。
[9] 第1の抵抗膜と、
前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、
を有するタッチパネルと、
前記第1の抵抗膜の第1の方向の端である第1の端領域と該第1の抵抗膜の前記第1の方向と反対の方向の端である第2の端領域との間に予め定めた電圧を印加し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向の端である第3の端領域を開放した第1の状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向と反対の方向の端である第4の端領域の電位を第1の電位として計測し、
前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に前記電圧を印加し且つ前記第1の端領域を開放した第2の状態で、前記第2の端領域の電位を第2の電位として計測し、
前記第1の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第3の状態で、前記第3の端領域の電位を第3の電位として計測し、
前記第1の端領域と前記第3の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第4の状態で、前記第4の端領域の電位を第4の電位として計測し、
前記第1の端領域と前記第2の端領域とを短絡させ且つ前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に予め定めた値の電流を供給した第5の状態で、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の電位を第5の電位として計測し、
前記第3の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電流を供給した第6の状態で、前記第3の端領域と前記第4の端領域の電位を第6の電位として計測し、
前記第1の電位、前記第2の電位、前記第3の電位、前記第4の電位、前記第5の電位及び前記第6の電位に基づいて、前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、
駆動回路と、
を具備することを特徴とするタッチパネル装置。
[10] 前記駆動回路は、更に前記第1の電位と前記第2の電位とに基づいて前記2点の中間の位置情報を導出することを特徴とする[9]に記載のタッチパネル装置。
[11] 前記駆動回路は、前記第1の抵抗膜と前記第2の抵抗膜との接触点の数が1点でないと判定した場合に前記2点間の前記距離情報を導出することを特徴とする[9]又は[10]に記載のタッチパネル装置。
[12] 前記第1の方向と前記第2の方向は互いに直交する方向であることを特徴とする[9]乃至[11]のうち何れかに記載のタッチパネル装置。
[13] 前記タッチパネルは、
前記第1の抵抗膜が形成された第1基板と、
前記第1基板と前記第1の抵抗膜との間に介在するように配列された複数の突起部と、
を有していることを特徴とする[9]乃至[12]のうち何れかに記載のタッチパネル装置。
[14] 前記2点間の前記距離情報の導出は、
前記第1の電位と前記第2の電位と前記第5の電位とに基づいて、前記第1の方向における前記2点間の第1の距離情報の導出と、
前記第1の電位と前記第2の電位と前記第6の電位とに基づいて、前記第2の方向における前記2点間の第2の距離情報の導出と、
を含むことを特徴とする[9]乃至[13]のうち何れかに記載のタッチパネル装置。
[15] 画像を表示する表示パネルと、
第1の抵抗膜と、
前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、
を有するタッチパネルと、
前記第1の抵抗膜の第1の方向における両端間を短絡し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向における両端間に予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端での電位を計測し、
前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端間を短絡し且つ前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端間に前記予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端での電位を計測し、
前記計測した2つの電位に基づいて前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、
駆動回路と、
を具備することを特徴とする表示装置。
[16] 画像を表示する表示パネルと、
第1の抵抗膜と、
前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、
を有するタッチパネルと、
前記第1の抵抗膜の第1の方向の端である第1の端領域と該第1の抵抗膜の前記第1の方向と反対の方向の端である第2の端領域との間に予め定めた電圧を印加し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向の端である第3の端領域を開放した第1の状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向と反対の方向の端である第4の端領域の電位を第1の電位として計測し、
前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に前記電圧を印加し且つ前記第1の端領域を開放した第2の状態で、前記第2の端領域の電位を第2の電位として計測し、
前記第1の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第3の状態で、前記第3の端領域の電位を第3の電位として計測し、
前記第1の端領域と前記第3の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第4の状態で、前記第4の端領域の電位を第4の電位として計測し、
前記第1の端領域と前記第2の端領域とを短絡させ且つ前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に予め定めた値の電流を供給した第5の状態で、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の電位を第5の電位として計測し、
前記第3の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電流を供給した第6の状態で、前記第3の端領域と前記第4の端領域の電位を第6の電位として計測し、
前記第1の電位、前記第2の電位、前記第3の電位、前記第4の電位、前記第5の電位及び前記第6の電位に基づいて、前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、
駆動回路と、
を具備することを特徴とする表示装置。
[17] 前記表示パネルは画像表示領域が前記タッチパネルにおけるタッチ検出領域に対して対向するように配置されている[15]又は[16]に記載の表示装置。
2…タッチパネル装置、10…タッチパネル、10a…タッチ検出領域、10b…シール材、11…第1の基板、12…第2の基板、13…第1の抵抗膜、14…第2の抵抗膜、15…突起部、17…スペーサ、18a…左端電極、18b…右端電極、19a…上端電極、19b…下端電極、20…液体、32…定電圧源、33…定電流源、34…電位計測部、35…制御部、37…記憶部、42…第1状態タッチテーブル、44…第2状態タッチテーブル、52…YU接地テーブル、54…YD接地テーブル、56…V(X)に対する補正情報、58…V(Y)に対する補正情報、80…駆動回路、90a…画像表示領域、90…表示パネル、92…観察側基板、93…裏面側基板、94…シール材、95…観察側偏光板、96…裏面側偏光板、97…接着層、99…指先、102…タッチパネル装置。

Claims (17)

  1. 第1の抵抗膜の第1の方向における両端間を短絡し且つ第2の抵抗膜の第2の方向における両端間に予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端での電位を計測する第1のステップと、
    前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端間を短絡し且つ前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端間に前記予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端での電位を計測する第2のステップと、
    前記第1のステップで計測した前記電位と前記第2のステップで計測した前記電位とに基づいて前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する第3のステップと、
    を含むことを特徴とする抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
  2. 第1の抵抗膜の第1の方向の端である第1の端領域と該第1の抵抗膜の前記第1の方向と反対の方向の端である第2の端領域との間に予め定めた電圧を印加し且つ第2の抵抗膜の第2の方向の端である第3の端領域を開放した第1の状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向と反対の方向の端である第4の端領域の電位を第1の電位として計測する第1のステップと、
    前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に前記電圧を印加し且つ前記第1の端領域を開放した第2の状態で、前記第2の端領域の電位を第2の電位として計測する第2のステップと、
    前記第1の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第3の状態で、前記第3の端領域の電位を第3の電位として計測する第3のステップと、
    前記第1の端領域と前記第3の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第4の状態で、前記第4の端領域の電位を第4の電位として計測する第4のステップと、
    前記第1の端領域と前記第2の端領域とを短絡させ且つ前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に予め定めた値の電流を供給した第5の状態で、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の電位を第5の電位として計測する第5のステップと、
    前記第3の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電流を供給した第6の状態で、前記第3の端領域と前記第4の端領域の電位を第6の電位として計測する第6のステップと、
    前記第1の電位、前記第2の電位、前記第3の電位、前記第4の電位、前記第5の電位及び前記第6の電位に基づいて、前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する第7のステップと、
    を含むことを特徴とする抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
  3. 前記第1の電位と前記第2の電位とに基づいて前記2点の中間の位置情報を導出する第8のステップを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
  4. 前記第7のステップは、前記第1の抵抗膜と前記第2の抵抗膜との接触点の数が1点でないと判定された場合に実施されることを特徴とする請求項2又は3に記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
  5. 前記第7のステップは、
    前記第1の電位と前記第2の電位と前記第5の電位とに基づいて、前記第1の方向における前記2点間の第1の距離情報を導出するステップと、
    前記第1の電位と前記第2の電位と前記第6の電位とに基づいて、前記第2の方向における前記2点間の第2の距離情報を導出するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項2乃至4のうち何れか1項に記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
  6. 前記第1の方向と前記第2の方向は互いに直交する方向であることを特徴とする請求項2乃至5のうち何れか1項に記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
  7. 前記第1の抵抗膜と前記第2の抵抗膜は、互いに対向するように配置されていることを特徴とする請求項2乃至6のうち何れか1項に記載の抵抗膜式タッチパネルの接触状態検出方法。
  8. 第1の抵抗膜と、
    前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、
    を有するタッチパネルと、
    前記第1の抵抗膜の第1の方向における両端間を短絡し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向における両端間に予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端での電位を計測し、
    前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端間を短絡し且つ前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端間に前記予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端での電位を計測し、
    前記計測した2つの電位に基づいて前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、
    駆動回路と、
    を具備することを特徴とするタッチパネル装置。
  9. 第1の抵抗膜と、
    前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、
    を有するタッチパネルと、
    前記第1の抵抗膜の第1の方向の端である第1の端領域と該第1の抵抗膜の前記第1の方向と反対の方向の端である第2の端領域との間に予め定めた電圧を印加し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向の端である第3の端領域を開放した第1の状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向と反対の方向の端である第4の端領域の電位を第1の電位として計測し、
    前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に前記電圧を印加し且つ前記第1の端領域を開放した第2の状態で、前記第2の端領域の電位を第2の電位として計測し、
    前記第1の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第3の状態で、前記第3の端領域の電位を第3の電位として計測し、
    前記第1の端領域と前記第3の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第4の状態で、前記第4の端領域の電位を第4の電位として計測し、
    前記第1の端領域と前記第2の端領域とを短絡させ且つ前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に予め定めた値の電流を供給した第5の状態で、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の電位を第5の電位として計測し、
    前記第3の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電流を供給した第6の状態で、前記第3の端領域と前記第4の端領域の電位を第6の電位として計測し、
    前記第1の電位、前記第2の電位、前記第3の電位、前記第4の電位、前記第5の電位及び前記第6の電位に基づいて、前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、
    駆動回路と、
    を具備することを特徴とするタッチパネル装置。
  10. 前記駆動回路は、更に前記第1の電位と前記第2の電位とに基づいて前記2点の中間の位置情報を導出することを特徴とする請求項9に記載のタッチパネル装置。
  11. 前記駆動回路は、前記第1の抵抗膜と前記第2の抵抗膜との接触点の数が1点でないと判定した場合に前記2点間の前記距離情報を導出することを特徴とする請求項9又は10に記載のタッチパネル装置。
  12. 前記第1の方向と前記第2の方向は互いに直交する方向であることを特徴とする請求項9乃至11のうち何れか1項に記載のタッチパネル装置。
  13. 前記タッチパネルは、
    前記第1の抵抗膜が形成された第1基板と、
    前記第1基板と前記第1の抵抗膜との間に介在するように配列された複数の突起部と、
    を有していることを特徴とする請求項9乃至12のうち何れか1項に記載のタッチパネル装置。
  14. 前記2点間の前記距離情報の導出は、
    前記第1の電位と前記第2の電位と前記第5の電位とに基づいて、前記第1の方向における前記2点間の第1の距離情報の導出と、
    前記第1の電位と前記第2の電位と前記第6の電位とに基づいて、前記第2の方向における前記2点間の第2の距離情報の導出と、
    を含むことを特徴とする請求項9乃至13のうち何れか1項に記載のタッチパネル装置。
  15. 画像を表示する表示パネルと、
    第1の抵抗膜と、
    前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、
    を有するタッチパネルと、
    前記第1の抵抗膜の第1の方向における両端間を短絡し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向における両端間に予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端での電位を計測し、
    前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端間を短絡し且つ前記第1の抵抗膜の前記第1の方向における前記両端間に前記予め定めた値の電流を供給した状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向における前記両端での電位を計測し、
    前記計測した2つの電位に基づいて前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、
    駆動回路と、
    を具備することを特徴とする表示装置。
  16. 画像を表示する表示パネルと、
    第1の抵抗膜と、
    前記第1の抵抗膜と対向する第2の抵抗膜と、
    を有するタッチパネルと、
    前記第1の抵抗膜の第1の方向の端である第1の端領域と該第1の抵抗膜の前記第1の方向と反対の方向の端である第2の端領域との間に予め定めた電圧を印加し且つ前記第2の抵抗膜の第2の方向の端である第3の端領域を開放した第1の状態で、前記第2の抵抗膜の前記第2の方向と反対の方向の端である第4の端領域の電位を第1の電位として計測し、
    前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に前記電圧を印加し且つ前記第1の端領域を開放した第2の状態で、前記第2の端領域の電位を第2の電位として計測し、
    前記第1の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第3の状態で、前記第3の端領域の電位を第3の電位として計測し、
    前記第1の端領域と前記第3の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電圧を印加した第4の状態で、前記第4の端領域の電位を第4の電位として計測し、
    前記第1の端領域と前記第2の端領域とを短絡させ且つ前記第3の端領域と前記第4の端領域との間に予め定めた値の電流を供給した第5の状態で、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の電位を第5の電位として計測し、
    前記第3の端領域と前記第4の端領域とを短絡させ且つ前記第1の端領域と前記第2の端領域との間に前記電流を供給した第6の状態で、前記第3の端領域と前記第4の端領域の電位を第6の電位として計測し、
    前記第1の電位、前記第2の電位、前記第3の電位、前記第4の電位、前記第5の電位及び前記第6の電位に基づいて、前記第1の抵抗膜が前記第2の抵抗膜に対して2点で接触するときの前記2点間の距離情報を導出する、
    駆動回路と、
    を具備することを特徴とする表示装置。
  17. 前記表示パネルは画像表示領域が前記タッチパネルにおけるタッチ検出領域に対して対向するように配置されている請求項15又は16に記載の表示装置。
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