JP5029558B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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本発明は、車両用空調装置に関するものである。
一般的な車両用空調装置では、空調ケースのうち蒸発器の下方に位置する底部にドレイン穴を設け、このドレイン穴から空調ケースの内部に存在する水を排出するようにしている(例えば、特許文献1参照)。また、文献に開示されているか否かは不明であるが、このドレイン穴に逆止弁を設けているものもある。
実開平1−171708号公報
ところで、空調ケースの空気吸込口の空気上流側に連なる吸気通路の底部が空気吸込口の下端よりも下側に位置する場合、下記の通り、この吸気通路の底部に、外気から吸い込まれた雨水、降雪、洗車等の水が溜まるという問題が生じる。ここでいう吸気通路とは、空気吸込口に向かって流れる空気が流れる部位であり、通風ダクトや内外気切替箱等が該当する。
図12に、本発明者が検討した空調ケースの部分断面図を示す。例えば、図12に示すように、空調ケース2の空気吸込口7に連なる内外気切替箱3の底部3aが、空気吸込口7の下端7aよりも下側に位置する場合、内外気切替箱3の底部3aに水60が溜まるという問題が生じる。
なお、この水が溜まるという問題は、内外気切替箱3の底部3aの高さ方向での位置を空気吸込口7の下端7aに揃える、もしくは、空気吸込口7の下端7aよりも高い構成を採用できれば、生じない問題であって、内外気切替箱3の底部3aが空気吸込口7の下端7aよりも下側に位置する構成を採用せざるを得ない事情がある場合に発生する問題である。
内外気切替箱3の底部3aが空気吸込口7の下端7aよりも下側に位置する構成を採用せざるを得ない事情としては、車両における空調ケース2および内外気切替箱3の搭載スペースに制約がある場合や、空調ケース内部におけるレイアウトにより空気吸込口7の位置に制約がある場合や、内外気切替箱3の内気および外気の取り入れ口3b、3cの大きさを空調ケース2の空気吸込口7よりも大きくする必要がある場合等が挙げられる。
また、内外気切替箱3の底部3aが空気吸込口7の下端7aよりも下側に位置する場合であっても、内外気切替箱3の底部3aに流入した水が、送風機4による風流れに乗って空調ケース2内の上述したドレイン穴に水が到達すれば、このドレイン穴から排水することが可能であるが、内外気切替箱3の底部に溜まった水は、送風機4によって吸い出されないので、この水を排出する手段が別途必要となる。
この排水手段としては、内外気切替箱3の底部3aから空調ケース2の底のドレイン穴に導くためのゴムホース等の配水管を空調ケースの外側に設けることが考えられる。しかし、車両側において空調ケース2の周辺にスペースが無い場合、配水管を用いることができない。
また、他の排水手段としては、空調ケース2の送風機4の下流側に位置する蒸発器周辺の空気通路を構成する壁と、送風機4の上流側に位置する内外気切替3の壁とに穴を設け、これらの穴を連通させることが考えられる。
しかし、この場合、送風機下流側の空気通路の圧力は、送風機上流側の吸気通路の圧力よりも高いため、単に、蒸発器周辺の空気通路と内外気切替箱とを連通させても、内外気切替箱から蒸発器周辺の空気通路へ水は流れない。逆に、この場合では、その連通部位を通じて、蒸発器周辺の空気通路を流れる空気が内外気切替箱から漏れるという問題が生じてしまう。
本発明は上記点に鑑みて、空調ケース内を流れる空気の漏れを抑制しつつ、空気吸込口の上流側に連なる吸気通路に流入した水の排出が可能な構造を空調ケースの内部に備える車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、エアフィルタ(8)として吸水性を有するものが用いられており、フィルタ上端支持壁(22)のエアフィルタ(8)の上方に位置する一部分(45)に、フィルタ上端支持壁(22)を貫通する貫通部(46)が設けられ、さらに、吸気通路(3)の底部(3a)から貫通部(46)に通じる排水通路(38、26)が設けられていることを特徴としている。
本発明では、このように排水通路(38、26)および貫通部(46)を設けることによって、吸気通路(3)の底部に流入した水をエアフィルタ(8)に導き、エアフィルタ(8)に吸水させるようにしている。
したがって、本発明によれば、エアフィルタに吸水させるようにしているので、高圧側である空調ケースの送風機下流側の空気通路内に、低圧側である吸気通路の底部に流入した水を排出できる。なお、エアフィルタが吸った水は、空調ケースの送風機下流側の空気通路に設けられる上記背景技術の欄に記載したドレイン穴から排出されることにより、もしくは、自然乾燥により、空調ケースの外部に排出される。
また、エアフィルタ(8)の上端部(8b)とフィルタ上端支持壁(22)との間への風の侵入が阻止されているので、エアフィルタ8の上端部(8b)は風圧がかからない部位である。したがって、本発明によれば、水を通過させるための貫通部の形成場所を、フィルタ上端支持壁のエアフィルタの上方に位置する一部分(45)としているので、空調ケース内を流れる空気の漏れを抑制できる。
以上のことから、本発明によれば、空調ケース内の空気通路からの空気漏れを抑制しつつ、空気吸込口の上流側に連なる空気通路に流入した水の排出が可能な構造を空調ケースの内部に備える車両用空調装置を提供できる。
貫通部の具体的な構成としては、例えば、請求項2に記載の構成を採用できる。すなわち、凹部(43)と凸部(44)とが嵌合している嵌合部のうちエアフィルタ(8)の上方に位置する一部分(45)では、凹部(43)と凸部(44)との隙間(46)を、嵌合部の一部分(45)を除く他の部分での凹部と凸部との隙間よりも大きくしたことによって、貫通部を構成することが可能である。
また、請求項3に記載の発明では、フィルタ上端支持壁(22)は、エアフィルタ(8)の上端面の一部を抑える突起部(22a)と、エアフィルタ(8)の上端部(8b)を挟み込んで気密するシール部(22b)とを有しており、突起部(22a)およびシール部(22b)によって、エアフィルタ(8)の上端部(8b)とフィルタ上端支持壁(22)との間に、空気通路からの風の侵入が阻止されている空間が形成されていることを特徴としている。例えば、このようなフィルタ上端支持壁に、請求項1、2に記載の貫通部を形成することができる。
また、請求項4に記載の発明では、空調ケース(2)の内部に設けられ、送風機(4)を収容するスクロールケース部(12)の少なくとも一部を構成する仕切り壁(21)を有し、フィルタ上端支持壁(22)は、仕切り壁(21)との間に冷房用熱交換器(5)が配置されている空気通路とは別の空間(26)を形成しており、フィルタ上端支持壁(22)と仕切り壁(21)との間に形成された空間(26)と、吸気通路(3)の底部(3a)とを連通する排水管部(38)が設けられていることを特徴としている。例えば、本発明のように、フィルタ上端支持壁(22)と仕切り壁(21)との間に形成された空間(26)と、排水管部(38)とによって、請求項1に記載の排水通路を構成することができる。
請求項5に記載の発明では、パッキン(50)として吸水性を有するものが用いられており、熱交換器上端支持壁(23)のパッキン(50)の上方に位置する一部分(47)に、熱交換器上端支持壁(23)を貫通する貫通部(46)が設けられており、さらに、吸気通路(3)の底部(3a)から貫通部(46)に通じる排水通路(38、26)が設けられていることを特徴としている。
本発明では、このように排水通路(38、26)および貫通部(46)を設けることによって、吸気通路(3)の底部に流入した水をパッキン(50)に導き、パッキン(50)に吸水させるようにしている。
したがって、本発明によれば、パッキン(50)に吸水させるようにしているので、高圧側である空調ケースの送風機下流側の空気通路内に、低圧側である吸気通路の底部に流入した水を排出できる。なお、パッキンが吸った水は、空調ケースの送風機下流側の空気通路に設けられる上記背景技術の欄に記載したドレイン穴から排出されることにより、もしくは、自然乾燥により、空調ケースの外部に排出される。
また、冷房用熱交換器(5)の上端部(5b)と熱交換器上端支持壁(23)との間への風の侵入が阻止されているので、冷房用熱交換器(5)の上端部(5b)およびパッキンは風圧がかからない部位である。したがって、本発明によれば、水を通過させるための貫通部の形成場所を、熱交換器上端支持壁(23)のパッキン(50)の上方に位置する一部分(47)としているので、空調ケース内を流れる空気の漏れを抑制できる。
以上のことから、本発明によれば、空調ケース内の空気通路からの空気漏れを抑制しつつ、空気吸込口の上流側に連なる空気通路に流入した水の排出が可能な構造を空調ケースの内部に備える車両用空調装置を提供できる。
貫通部の具体的な構成としては、例えば、請求項6に記載の構成を採用できる。すなわち、凹部(43)と凸部(44)とが嵌合している嵌合部のうちパッキン(50)の上方に位置する一部分(47)では、凹部(43)と凸部(44)との隙間(46)を、嵌合部の一部分(47)を除く他の部分での凹部と凸部との隙間よりも大きくしたことによって、貫通部を構成することができる。
また、請求項7に記載の発明では、熱交換器上端支持壁(23)はパッキン(50)の一部と接する突起部(23a)を有し、突起部(23a)によって熱交換器上端支持壁(23)とパッキン(50)との間に、空気通路からの風の侵入が阻止されている空間が形成されていることを特徴としている。例えば、このような熱交換器上端支持壁に、請求項5、6に記載の貫通部を形成することができる。
また、請求項8に記載の発明では、空調ケース(2)の内部に設けられ、送風機(4)を収容するスクロールケース部(12)の少なくとも一部を構成する仕切り壁(21)を有し、熱交換器上端支持壁(23)は、仕切り壁(21)との間に冷房用熱交換器(5)が配置されている空気通路とは別の空間(26)を形成しており、熱交換器上端支持壁(23)と仕切り壁(21)との間に形成された空間(26)と、吸気通路(3)の底部(3a)とを連通する排水管部(38)が設けられていることを特徴としている。例えば、本発明のように、熱交換器上端支持壁(23)と仕切り壁(21)との間に形成された空間(26)と、排水管部(38)とによって、請求項5に記載の排水通路を構成することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態における車両用空調装置1の空調ケース2の正面図を示す。また、図2に、図1中の空調ケース2の矢印II方向での第1側面図を示し、図3に、図1中の空調ケース2の矢印III方向での第2側面図を示す。また、図4に、図2、3中の空調ケース2のIV−IV線断面図を示す。なお、図1〜4中の上下等の矢印方向は車両搭載時の方向を示している。
本実施形態の車両用空調装置1は、車両の計器盤よりも前方側であって、車両の左右方向の中央に配置されるものである。
まず、車両用空調装置1の全体構成を説明する。車両用空調装置1は、図1〜3に示す空調ケース2および内外気切替箱3を備え、さらに、図4に示すように、空調ケース2内に配置された送風機4、蒸発器5およびヒータコア6を備えている。
空調ケース2は、図4に示すように、送風機4、蒸発器5およびヒータコア6等を内部に収容するとともに、内部に空気通路を形成するものである。図2に示すように、空調ケース2には空気吸込口7が設けられており、この空気吸込口7から吸入した空気が空調ケース2の内部を流れる。
内外気切替箱3は、図2に示すように、空気吸込口7の空気流れ上流側に連なっている。内外気切替箱3は、車両の内気を吸入するための開口部と、車両の外気を吸入するための開口部と、これらの開口部を開閉する開閉ドアとを有している。内外気切替箱3は、底部3aが空気吸込口7の下端7aよりも下側に位置した状態で、空調ケース2に接続されている。本実施形態では、この内外気切替箱3が空気吸込口7に吸入される空気の通路である吸気通路を構成している。
図4に示すように、送風機4は、回転軸4aを中心に回転して送風することで、空調ケース2内部の空気流れを形成するものであり、遠心式多翼ファンが用いられている。送風機4の回転軸4aの向きは水平であって、車両左右方向に平行となっている。送風機4は、空調ケース2の上側かつ車両前方側に配置されている。
蒸発器5は、内部を通過する冷媒と送風機4によって空調ケース2内部に吸い込まれた空気とを熱交換させて空気を冷却する冷房用熱交換器である。蒸発器5は、送風機11の下側かつ車両前方側に配置されている。また、蒸発器5の空気流入面5aは鉛直方向に略平行であり、上端部5bと下端部5cとが空調ケース2に保持されている。
また、空調ケース2の内部の送風機4よりも空気流れ下流側であって蒸発器5よりも空気流れ上流側にエアフィルタ8が配置されている。このエアフィルタ8は、蒸発器5に流入する空気中の粉塵等を取り除くものであり、空気を通過させつつ異物を除去できるとともに、吸水性を有するものである。このようなエアフィルタ8としては、例えば、PET、PP等の樹脂繊維の集合体よりなる不織布が採用可能である。
エアフィルタ8は、蒸発器5に流入する空気中の粉塵等の異物を除去するために、蒸発器5の空気流入面5aの全域を覆う形状および大きさである。エアフィルタ8は、その空気流入面8aが蒸発器5と平行な状態で、蒸発器の直前に配置されている。
ヒータコア6は、エンジン冷却水と蒸発器5を通過した空気とを熱交換させて空気を加熱する暖房用熱交換器である。ヒータコア6は送風機4の下側かつ蒸発器5よりも車両後方側に配置されている。
また、空調ケース2の上部であって、蒸発器5およびヒータコア6の空気流れ下流側の部位にフェイス吹出用開口部9、フット吹出用開口部10およびデフロスタ吹出用開口部11が形成されている。
本実施形態では、送風機4、蒸発器5、ヒータコア6、各吹出用開口部9〜11の配置関係より、空調ケース2の内部では、下方に向かって送風機4から吹き出された風が、Uターンしながら蒸発器5、ヒータコア6を通過して、空調ケース2の上方に向かって流れるようになっている。そして、各吹出用開口部9〜11から蒸発器5およびヒータコア6によって所定温度に調整された空調風が吹き出されるようになっている。
次に、本実施形態の空調ケース2について、より詳細に説明する。
図4に示すように、空調ケース2には、スクロールケース部12が形成されている。スクロールケース部12は、送風機4を収容するとともに、送風機4から吹き出す風の通路を形成するものである。スクロールケース部12は渦巻き状に形成されており、空気通路は巻き始め部13から巻き終わり部を経由して吹出口12aに空気を導くようになっている。巻き始め部13は送風機4との距離が最も短い部位を意味する。
スクロールケース部12は、送風機4の径方向外側に位置し、送風機4の外縁との間に空気通路を形成する側壁部を有している。この側壁部は、空調ケース2の内部空間を仕切る仕切り壁21や、空調ケース2の外形をなす壁14等によって構成されている。仕切り壁21は、吹出口12aの一部およびスクロールケース部12の側壁部のうち巻き始め部13を含む所定部分を構成している。
また、空調ケース2の内部には、エアフィルタ8の上端部8bを支持するフィルタ上端支持壁22と、蒸発器5の上端部5bを支持する熱交換器上端支持壁としての蒸発器上端支持壁23と、ヒータコア6の上端部6bを支持するヒータコア上端支持壁24と、ヒータコア6の下端部6cを支持するヒータコア下端支持壁25とが形成されている。これらの支持壁22〜25は、車両左右方向に延びており、空調ケース2の内部空間を仕切っている。
スクロールケース部12の一部を構成する仕切り壁21と、フィルタ上端支持壁22、蒸発器上端支持壁23は連続しており、空調ケース2の内部には、これらの壁21、22、23に囲まれた空間26が形成されている。この空間26は、蒸発器5が配置されている空気通路とは別の空間である。
また、空調ケース2の下方であって、蒸発器5の下方にはドレイン穴27が形成されている。また、空調ケース2の下方であって、空調ケース2の外形をなす壁14の一部によって、エアフィルタ8の下端部8cおよび蒸発器5の下端部5cが支持されている。
このような構成の空調ケース2は、樹脂製であって、複数に分割された分割ケース体の組み合わせによって構成されている。具体的には、図1〜3に示すように、空調ケース2は、主に、上側ケース部31と、下側ケース部32とを有している。
さらに、上側ケース部31は、図2、3に示すように、車両左右方向での中央に分割面33を有しており、左側の第1ケース部34と右側の第2ケース部35とによって構成されている。
ただし、この分割面33は上側ケース部31の外壁の分割位置を示しており、空調ケース2の内部に形成されている壁の分割位置は、分割面33とは異なっている。具体的には、スクロールケース部12の一部を構成する仕切り壁21と、フィルタ上端支持壁22の一部と、蒸発器上端支持壁23の一部とについては、第1、第2ケース部34、35のどちらにも一体ではなく、図2にて破線で示される別体部品41として構成されている。
図5に、図1中のV−V線断面図を示す。図5は、図2と同じ方向で見た図である。図5に示すように、フィルタ上端支持壁22および蒸発器上端支持壁23は、第1ケース部34、第2ケース部35、別体部品41のそれぞれの部位として、3つに分割されており、これらが結合することで構成される。
図5には示されていないが、エアフィルタ8および蒸発器5は、それぞれ、図5中で左右方向に延びるフィルタ上端支持壁22および蒸発器上端支持壁23と同等の長さである。したがって、フィルタ上端支持壁22および蒸発器上端支持壁23は、それぞれ、エアフィルタ8および蒸発器5に対向する部位を通る分割位置で、第1ケース部34、第2ケース部35、別体部品41の3つに分割されている。
また、図5に示すように、フィルタ上端支持壁22および蒸発器上端支持壁23は、内外気切替箱3の底部3aよりも低い位置に配置されている。
そして、空調ケース2には、仕切壁21、フィルタ上端支持壁22および蒸発器上端支持壁23に囲まれた空間26に連通する開口部36が設けられている。一方、内外気切替箱3の底部3aには開口部37と、この開口部37を空調ケース側の開口部36に連通させる排水管部38とが設けられている。これにより、内外気切替箱3の底部3aと、仕切壁21、フィルタ上端支持壁22および蒸発器上端支持壁23に囲まれた空間26とが連通している。
図6に、図2中の車両用空調装置1に対して第1ケース部34を外した状態の車両用空調装置1の内部を示す。図6は、第2ケース部35と別体部品41とが嵌合した状態の車両用空調装置1の内部を図4と同じ方向で見た図である。さらに、図7に、図6中の別体部品41およびその周辺部分の拡大図を示す。
図7に示すように、フィルタ上端支持壁22は、エアフィルタ8の上端部8bを覆う形状であるとともに、エアフィルタ8の上端部8bとフィルタ上端支持壁22との間への風の侵入を阻止した状態でエアフィルタ8を支持している。
具体的には、フィルタ上端支持壁22は、エアフィルタ8の上端面の一部に接してこの上端面を抑える突起部22aと、エアフィルタ8の上端部8bを挟み込んで気密するシール部22bとを有している。これらによって、フィルタ上端支持壁22とエアフィルタ8の上端部8bとの間に、送風機4から吹き出された風の侵入が阻止されている空間、すなわち、送風圧力のかからない領域が形成されている。
また、蒸発器上端支持壁23は、蒸発器5の上端部5bを覆う形状であるとともに、蒸発器5の上端部5bと蒸発器上端支持壁23との間への風の侵入を阻止した状態で蒸発器5を支持している。
具体的には、蒸発器上端支持壁23は気密用の突起部23aを有しており、この突起部23aが、蒸発器5の上端部5bを覆う気密用のパッキン50に押し当てられている。これにより、蒸発器上端支持壁23とパッキン50との間に、送風機4から吹き出された風の侵入が阻止されている空間、すなわち、送風圧力のかからない領域が形成されている。
また、図7に示すように、別体部品41の各壁21〜23の先端面42には、第1ケース部34の各壁21〜23の先端面と嵌合する嵌合部43が形成されている。
ここで、図8(a)に図7中の領域A1の拡大図を示し、図8(b)に(a)中の嵌合部43の断面図を示す。また、図9に、図8中のIX−IX線断面図を示し、図10に、図8中のX−X線断面図を示す。なお、図9、10では、別体部品41の嵌合部43に、第1ケース部34の嵌合部44が嵌合した状態を示している。また、図9は、図5中の破線領域A2の拡大図に相当する。
図8(b)、図9に示すように、別体部品41には嵌合部としての凹部43が形成されている。また、図9に示すように、第1ケース部34には嵌合部としての凸部44が形成されている。凹部43は、所定間隔D1で対向する壁面43a、43bを有しており、これらの壁面43a、43bの間に凸部44が挿入される。
この凹部43の間隔D1は、図7、8中のフィルタ上端支持壁22のエアフィルタ8の上方に位置する一部分45を除いて、凹部43が形成されている全ての領域で同一である。そして、図7、8中の一部分45では、図10に示すように、凹部43の間隔D2が、この部分45を除く他の部分での凹部43の間隔D1よりも大きくなっている。これに対して、凸部44の幅は全領域で同一である。
このため、図10に示すように、別体部品41と第1ケース部34とが嵌合した状態のとき、上記の一部分45では、凹部43と凸部44との間に隙間46が形成される。このため、上記の一部分45では、この隙間46から水を漏らすことができる。
なお、図10において別体部品41と第1ケース部34とが完全に密着している部分は、実際には、隙間を有しているため、上記の一部分45では、図10中の破線矢印に示すように、水が通過できるようになっている。
また、同様に、図9では凹部43と凸部44とが完全に密着しているように示されているが、実際には、上記の一部分45を除く他の部分は、凹部43と凸部44とが完全に密着して嵌合するのではなく、わずかな隙間を有した状態で嵌合する。このため、上記の一部分45では、凹部43と凸部44との間に形成される隙間46が他の部分での隙間よりも大きくなっている。
したがって、本実施形態では、上記の一部分45を除く他の部分での嵌合部に生じている隙間よりも拡大させた隙間46によって、上記の一部分45にフィルタ上端支持壁22を貫通する貫通部46を形成している。そして、貫通部46は、図10に示すように、壁に垂直な直線状に延びているのではなく、凸部に沿って何回も屈曲して延びている形状である。
また、貫通部46は、上述の通り、内外気切替箱3が接続される側である第1ケース部24と、別体部品41との嵌合部に設けられている。すなわち、貫通部46は、フィルタ上端支持壁22が有する2カ所の分割位置のうち空気吸込口7に近い方の分割位置での嵌合部に設けられている。ちなみに、貫通部46は、図5中の破線領域A2に対して、図5中の紙面垂直方向で図の手前側に位置する。
次に、上述の構成の車両用空調装置1において、内外気切替箱3の底部3aに水が流入した場合の排水について説明する。
上述の通り、本実施形態では、内外気切替箱3の底部3aと、仕切壁21、フィルタ上端支持壁22および蒸発器上端支持壁23に囲まれた空間26とを連通させる配水管部38を設けており、この配水管部38と、仕切壁21、フィルタ上端支持壁22および蒸発器上端支持壁23に囲まれた空間26とによって、内外気切替箱3の底部3aから一部分45の貫通部46に通じる排水通路を形成している。
これにより、内外気切替箱3の底部3aに流入した水は、重力によって、図5中の矢印のように、排水管部38を通って空間26に流れ込み、図7、8中の矢印のように、フィルタ上端支持壁22の嵌合部の一部分45に形成された貫通部46から染み出る。そして、貫通部46から染み出た水は、エアフィルタ8に到達して吸収される。 その後、エアフィルタ8が吸った水は、空調ケース2の下方のドレイン穴27から排出されることにより、もしくは、自然乾燥により、空調ケース2の外部に排出される。
本実施形態では、このように、内外気切替箱3の底部3aに流入した水を、送風圧力のかからない領域であるフィルタ上端支持壁22とエアフィルタ8の上端部8bとの間の空間に排出した後、エアフィルタ8に吸わせるようにしている。これにより、低圧側である送風機4の上流側の内外気切替箱3の底部3aから高圧側である送風機4の下流側の空気通路内に排水が可能となっている。
また、貫通部46は、フィルタ上端支持壁22とエアフィルタ8の上端部8bとの間の送風圧力がかからない領域に連通しているので、この貫通部46を介して、空調ケース内を流れる空気が漏れることはない。
このように、本実施形態では、空調ケース内の空気通路からの空気漏れを抑制しつつ、空気吸込口の上流側に連なる空気通路に流入した水の排出が可能な構造を空調ケースの内部に構成している。よって、本実施形態によれば、従来の空調装置と比較して、空調ケースの外部に設置するゴムホースや、空気漏れを防ぐ逆止弁などの追加部品の使用を省略することができるので、コストダウンおよび省スペース化が達成できる。
(第2実施形態)
図11に、別体部品41の蒸発器上端支持壁23を構成する部分の先端面42の拡大図を示す。なお、図11は、図7中の破線領域A3の拡大図に相当する。以下では、第1実施形態と異なる点を説明する。
第1実施形態では、貫通部46を形成する位置を、フィルタ上端支持壁22の一部分45としたが、本実施形態では、図11に示すように、蒸発器上端支持壁23の一部分47としている。
この蒸発器上端支持壁23の一部分47は、パッキン50の上方に位置する部分であり、送風機4から吹き出された風の侵入が阻止されている空間、すなわち、送風圧力のかからない領域をパッキン50との間に形成する蒸発器上端支持壁23の一部分である。
パッキン50は、風洩れを防ぎつつ、吸水性を有するものである。このようなパッキンとしては、例えば、連続する複数の気泡を有する連泡体が採用可能である。
貫通部46は、第1実施形態と同様に、図10に示すように、嵌合部43、44の隙間46を、他の部分での嵌合部に生じている隙間よりも拡大させることによって形成されたものである。
本実施形態では、内外気切替箱3の底部3aに流入した水を、図11中の矢印で示すように、送風圧力のかからない領域である蒸発器上端支持壁23とパッキン50との間の空間に排出した後、パッキン50に吸わせるようにしている。
このようにしても、低圧側である送風機4の上流側の内外気切替箱3の底部3aから高圧側である送風機4の下流側の空気通路内に排水することができる。なお、パッキン50に吸収された水は、空調ケース2の下方のドレイン穴27から排出されることにより、もしくは、自然乾燥により、空調ケース2の外部に排出される。
なお、本実施形態の場合では、車両用空調装置1の構成については、エアフィル8を省略した構成としても良い。
(他の実施形態)
(1)第1、第2実施形態では、別体部品41の嵌合部を凹部43とし、第1ケース部34の嵌合部を凸部44としたが、これらを入れ替えても良い。
(2)第1、第2実施形態では、図10のように、凹部43の間隔D2を、他の部分での凹部43の間隔D1よりも大きくすることで、貫通部46を形成していたが、凸部44の幅を凹部43の間隔D1よりも小さくすることで、貫通部46を形成しても良い。
(3)第1、第2実施形態では、嵌合部に設けた隙間46によって貫通部を構成していたが、嵌合部に隙間を設ける代わりに、単に、壁に設けた貫通穴によって貫通部を構成しても良い。
特に、第2実施形態で説明したように、蒸発器上端支持壁23のパッキン50の上方に位置する部分47に貫通部を設ける場合のように、シール性が高い部位に貫通部を設ける場合では、単純な形状の貫通穴によって貫通部を構成しても風洩れが発生しないので、このような構成とすることで、容易に貫通部を形成できる。
(4)第1実施形態では、フィルタ上端支持壁22とエアフィルタ8の上端部8bとの間に、送風機4から吹き出された風の侵入が阻止された空間が存在していたが、この空間が存在していなくても良い。すなわち、フィルタ上端支持壁22がエアフィルタ8の上端面と接した状態として、送風機4からの送風がエアフィルタ8の上端部8bに直接当たらないようにしても良い。この場合、フィルタ上端支持壁22とエアフィルタ8の上端面との接触面が、送風圧力のかからない領域となっている。
同様に、第2実施形態では、蒸発器上端支持壁23とパッキン50との間に、送風機4から吹き出された風の侵入が阻止された空間が存在していたが、この空間が存在していなくても良い。
(5)第1、第2実施形態では、排水管部38を介して、内外気切替箱3の底部3aと連通させる空間として、仕切壁21、フィルタ上端支持壁22および蒸発器上端支持壁23に囲まれた空間26を採用していたが、他の壁によって構成された空間を採用しても良い。
すなわち、例えば、第1実施形態の場合では、少なくともフィルタ上端支持壁22と仕切壁21以外の壁とによって囲まれる空間を形成し、この空間と内外気切替箱3の底部3aとを連通させても良い。同様に、第2実施形態の場合では、蒸発器上端支持壁23と仕切壁21以外の壁とによって囲まれる空間を形成し、この空間と内外気切替箱3の底部3aとを連通させても良い。
(6)第1、第2実施形態では、図5に示されるように、排水管部38を内外気切替箱3に形成していたが、排水管部38を空調ケース2に形成したり、空調ケース2および内外気切替箱3の両方とは別の部品として排水管部38を形成したりしても良い。
(7)上述の実施形態では、吸気通路としての内外気切替箱3の底部3aが空気吸込口7の下端7aよりも下側に位置した状態で、空調ケース2に接続されている場合を説明したが、吸気通路としての吸気ダクト部の底部が空気吸込口7の下端7aよりも下側に位置した状態で、空調ケース2に接続されている場合においても、本発明は適用可能である。
(8)上述の実施形態では、空調ケースの内部が図4に示すレイアウトである車両用空調装置1を例として説明したが、他のレイアウトの車両用空調装置に対しても本発明は適用可能である。例えば、空調ケース内部の送風機の下方の位置に、上端部と下端部が保持された状態で冷房用熱交換器としての蒸発器が配置された車両用空調装置、すなわち、蒸発器の上方に空気吸込口が配置された車両用空調装置に、本発明は適用可能である。
第1実施形態における車両用空調装置1の空調ケース2の正面図である。 図1中の空調ケース2の矢印II方向で見た第1側面図である。 図1中の空調ケース2の矢印III方向で見た第2側面図である。 図2、3中の空調ケース2のIV−IV線断面図である。 図1中の空調ケース2および内外気切替箱3のV−V線断面図である。 図2中の車両用空調装置1に対して第1ケース部34を外した状態のときの車両用空調装置1の内部を示す平面図である。 図6中の別体部品41およびその周辺部分の拡大図である。 (a)は図7中の領域A1の拡大図であり、(b)は(a)中の嵌合部43の断面図である。 図8中のIX−IX線断面図である。 図8中のX−X線断面図である。 第2実施形態における別体部品41の蒸発器上端支持壁23を構成する部分の先端面42の拡大図である。 本発明者が検討した空調ケース2および内外気切替箱3の部分断面図である。
符号の説明
1 車両用空調装置
2 空調ケース
3 内外気切替箱
4 送風機
5 蒸発器
7 空気吸込口
8 エアフィルタ
21 スクロールケース部の一部をなす仕切り壁
22 フィルタ上端支持壁
23 蒸発器上端支持壁
26 スクロールケース部の一部をなす仕切り壁、フィルタ上端支持壁および蒸発器上端支持壁によって囲まれた空間部
38 排水管部
46 貫通部
50 パッキン

Claims (8)

  1. 空気吸込口(7)が設けられており、前記空気吸込口(7)から吸入した空気の空気通路を内部に形成する空調ケース(2)と、
    前記空調ケース(2)の内部に配置され、前記空調ケース(2)内部の空気流れを形成する送風機(4)と、
    前記空調ケース(2)内部の前記送風機(4)の下方の位置に、上端部(5b)と下端部(5c)が保持された状態で配置され、冷媒と空気との熱交換により空気を冷却する冷房用熱交換器(5)と、
    前記空気吸込口(7)の空気上流側に連なり、前記空気吸込口(7)に吸入される空気が流れる吸気通路(3)とを備え、
    前記吸気通路(3)の底部(3a)が前記空気吸込口(7)の下端(7a)よりも下側に位置する車両用空調装置であって、
    前記空調ケース(2)の内部の前記送風機(4)よりも空気流れ下流側であって前記冷房用熱交換器(5)よりも空気流れ上流側に、上端部(8b)と下端部(8c)が保持された状態で配置され、空気中の粉塵を取り除くエアフィルタ(8)と、
    前記空調ケース(2)の内部に設けられ、前記空調ケース(2)の内部空間を仕切るとともに、前記エアフィルタ(8)の上端部(8b)を支持するフィルタ上端支持壁(22)とを有し、
    前記エアフィルタ(8)として吸水性を有するものが用いられており、
    前記フィルタ上端支持壁(22)は、前記エアフィルタ(8)の上端部(8b)を覆う形状であって、前記エアフィルタ(8)の上端部(8b)と前記フィルタ上端支持壁(22)との間への前記空気通路からの風の侵入を阻止した状態で前記エアフィルタ(8)を支持しており、
    前記フィルタ上端支持壁(22)の前記エアフィルタ(8)の上方に位置する一部分(45)に、前記フィルタ上端支持壁(22)を貫通する貫通部(46)が設けられており、
    さらに、前記吸気通路(3)の底部(3a)から前記貫通部(46)に通じる排水通路(38、26)が設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記フィルタ上端支持壁(22)は、前記エアフィルタ(8)に対向する部位を通る分割位置で分割された分割体同士(34、41)の結合によって構成され、
    一方の分割体(41)に設けられた凹部(43)に、他方の分割体(34)に設けられた凸部(44)を嵌合することによって、前記分割体同士(34、41)が結合しており、
    前記凹部(43)と前記凸部(44)とが嵌合している嵌合部のうち前記エアフィルタ(8)の上方に位置する一部分(45)では、前記凹部(43)と前記凸部(44)との隙間(46)を、前記嵌合部の前記一部分(45)を除く他の部分での前記凹部と前記凸部との隙間よりも大きくしたことによって、前記貫通部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記フィルタ上端支持壁(22)は、前記エアフィルタ(8)の上端面の一部を抑える突起部(22a)と、前記エアフィルタ(8)の上端部(8b)を挟み込んで気密するシール部(22b)とを有しており、
    前記突起部(22a)および前記シール部(22b)によって、前記エアフィルタ(8)の上端部(8b)と前記フィルタ上端支持壁(22)との間に、前記空気通路からの風の侵入が阻止されている空間が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記空調ケース(2)の内部に設けられ、前記送風機(4)を収容するスクロールケース部(12)の少なくとも一部を構成する仕切り壁(21)を有し、
    前記フィルタ上端支持壁(22)は、前記仕切り壁(21)との間に前記冷房用熱交換器(5)が配置されている前記空気通路とは別の空間(26)を形成しており、
    前記フィルタ上端支持壁(22)と前記仕切り壁(21)との間に形成された前記空間(26)と、前記吸気通路(3)の底部(3a)とを連通する排水管部(38)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 空気吸込口(7)が設けられており、前記空気吸込口(7)から吸入した空気の空気通路を内部に形成する空調ケース(2)と、
    前記空調ケース(2)の内部に配置され、前記空調ケース(2)内部の空気流れを形成する送風機(4)と、
    前記空調ケース(2)内部の前記送風機(4)の下方の位置に、上端部(5b)と下端部(5c)が保持された状態で配置され、冷媒と空気との熱交換により空気を冷却する冷房用熱交換器(5)と、
    前記空調ケース(2)の内部に設けられ、前記空調ケース(2)の内部空間を仕切るとともに、前記冷房用熱交換器(5)の上端部(5b)を支持する熱交換器上端支持壁(23)と、
    前記空気吸込口(7)の空気上流側に連なり、前記空気吸込口(7)に吸入される空気が流れる吸気通路(3)とを備え、
    前記吸気通路(3)の底部(3a)が前記空気吸込口(7)の下端(7a)よりも下側に位置する車両用空調装置であって、
    前記熱交換器上端支持壁(23)は、前記冷房用熱交換器(5)の上端部(5b)を覆う形状であって、前記冷房用熱交換器(5)の上端部(5b)を覆う気密用のパッキン(50)を介して、前記冷房用熱交換器(5)の上端部(5b)と前記熱交換器上端支持壁(23)との間への前記空気通路からの風の侵入を阻止した状態で前記冷房用熱交換器(5)を支持しており、
    前記パッキン(50)として吸水性を有するものが用いられており、
    前記熱交換器上端支持壁(23)の前記パッキン(50)の上方に位置する一部分(47)に、前記熱交換器上端支持壁(23)を貫通する貫通部(46)が設けられており、
    さらに、前記吸気通路(3)の底部(3a)から前記貫通部(46)に通じる排水通路(38、26)が設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 前記熱交換器上端支持壁(23)は、前記パッキン(50)に対向する部位を通る分割位置で分割された分割体同士(34、41)の結合によって構成され、
    一方の分割体(41)に設けられた凹部(43)に、他方の分割体(34)に設けられた凸部(44)を嵌合することによって、前記分割体同士(34、41)が結合しており、
    前記凹部(43)と前記凸部(44)とが嵌合している前記嵌合部のうち前記パッキン(50)の上方に位置する一部分(47)では、前記凹部(43)と前記凸部(44)との隙間(46)を、前記嵌合部の前記一部分(47)を除く他の部分での前記凹部と前記凸部との隙間よりも大きくしたことによって、前記貫通部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記熱交換器上端支持壁(23)は前記パッキン(50)の一部と接する突起部(23a)を有し、前記突起部(23a)によって前記熱交換器上端支持壁(23)と前記パッキン(50)との間に、空気通路からの風の侵入が阻止されている空間が形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の車両用空調装置。
  8. 前記空調ケース(2)の内部に設けられ、前記送風機(4)を収容するスクロールケース部(12)の少なくとも一部を構成する仕切り壁(21)を有し、
    前記熱交換器上端支持壁(23)は、前記仕切り壁(21)との間に前記冷房用熱交換器(5)が配置されている前記空気通路とは別の空間(26)を形成しており、
    前記熱交換器上端支持壁(23)と前記仕切り壁(21)との間に形成された前記空間(26)と、前記吸気通路(3)の底部(3a)とを連通する排水管部(38)が設けられていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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