JP4253938B2 - 空調装置のドレン構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調装置のドレン構造に関するもので、蒸発器等の冷却用熱交換器が略水平状態で空調ケーシング内に配設されたものに適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
空調装置においては、空気を冷却する際に発生する凝縮水が吹出口から室内に吹き出してしまうおそれがあるので、例えば実公昭55−3302号公報に記載のごとく、凝縮水を排水する排水口を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、出願人は、空調装置(空調ケーシング)の小型化を図るべく、蒸発器を略水平に空調ケーシング(以下、ケーシングと略す。)内に配設したもの(特開平9−123748号)を出願している。
【0004】
そこで、発明者は、蒸発器を略水平にケーシング内に配設したもの(以下、このものを水平置きユニットと呼ぶ。)に適したドレン構造として、図3に示すような水平置きユニットを試作検討したが、以下に述べる問題が発生した。
【0005】
すなわち、上記試作品は、インシュレータ6とケーシング3の内壁との間に所定の隙間7を形成するとともに、この隙間7を蒸発器2の下端側に溜まった凝縮水を排水口5に導く排水通路としている。
【0006】
また、蒸発器2の前面側(蒸発器のうち空気流れ上流側の面2b)に付着した凝縮水、及び外部(吸入口)からケーシング3内に進入した雨水等の水分については、排水通路を形成するインシュレータ6に設けた連通口8から排水通路7に流し込み、蒸発器2の下端側に溜まった凝縮水と共に排水口5から排出するようにしている。
【0007】
しかし、上記試作品では、連通口8から排水通路7に流れ込む凝縮水と共に送風空気が排水通路7内に流入するため、この流入した送風空気の風圧(動圧)及び連通口を通過した直後の送風空気の乱れにより、排水通路7を流通する凝縮水が巻き上げられ、蒸発器2の下端側に溜まった凝縮水をスムーズ(速やか)に排水することができないという問題が発生した。
【0008】
本発明は、上記点に鑑み、凝縮水等の水分を速やかにケーシング外に排水することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1、2に記載の発明では、冷却用熱交換器(2)の下端側に溜まった第1凝縮水を排水口(5)に導く排水通路(7)を構成するとともに、冷却用熱交換器(2)に向かって流通する空気の動圧が排水通路(7)を流通する第1凝縮水に作用することを防止する壁部材(6)を有し、壁部材(6)には、冷却用熱交換器(2)より空気流れ上流側の空間(4a)と排水通路(7)とを連通させる連通口(8)が設けられており、冷却用熱交換器(2)のうち空気流れ上流側の面(2b)に付着した第2凝縮水は、壁部材(6)の表面を伝って連通口(8)から排水通路(7)に流入するようになっており、さらに、壁部材(6)のうち連通口(8)の外縁部には、この外縁部から排水口(5)に向けて延びて、連通口(8)から排水通路(7)内に流入する空気を排水口(5)側に向けて案内する案内部材(9)が設けられていることを特徴とする。
【0010】
これにより、流入した空気の風圧(動圧)を緩和する(小さくする)とともに、連通口(8)を通過した直後の空気が乱れることを抑制できるので、排水通路(7)を流通する凝縮水が巻き上げられることを防止でき、凝縮水をスムーズ(速やか)に排水することができる。
【0012】
また、請求項2に記載のごとく、壁部材(6)にて空調ケーシング(3)の内外間を熱が伝わることを抑制する断熱部材を兼ねさせてもよい。
【0013】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、本発明に係る空調装置のドレン構造を水平置きユニットに適用したものであって、図1は車両用空調装置(水平置きユニット)1のうち蒸発器2部分の拡大図である。ここで、蒸発器2は、フロン等の冷媒を蒸発させることにより、車室内に吹き出す空気(以下、この空気を空調風と呼ぶ。)を冷却する冷却用熱交換器である。
【0015】
3は蒸発器2を収納するとともに、空調風が流通する空気通路4を構成する樹脂製(本実施形態では、ポリプロピレン製)の空調ケーシング(以下、ケーシングと略す。)であり、蒸発器2は、ケーシング3(空気通路4)のうち空調風が大きく(略90°)転向する転向部3aに配設されている。
【0016】
ここで、蒸発器2は、転向部3aにおいて、その車両後方側端部側(紙面右側)が車両前方側端部側(紙面左側)より僅かに下方側に位置するように略水平な状態でケーシング3に固定されている。
【0017】
5はケーシング3内の水分(凝縮水及びケーシング3内に流入した雨水等)をケーシング3外に排水する排水口(ドレン口)であり、この排水口5は、ケーシング3のうち最も下方側部位であって、蒸発器2より空調風流れ上流側で開口している。
【0018】
6は、蒸発器2の下端側2aに溜まった凝縮水(以下、この凝縮水を第1凝縮水と呼ぶ。)を排水口5に導く排水通路7を構成するとともに、蒸発器2に向かって流通する空調風の動圧(風圧)が排水通路7を流通する第1凝縮水に作用することを防止する壁部材であり、この壁部材6は、ケーシング3の内外間を熱が伝わることを抑制する断熱部材(インシュレータ)を兼ねるものである。このため、本実施形態では、壁部材6はポリスチレン等の撥水性及び断熱性に優れた(熱伝導率の小さい)樹脂材にて形成されている。
【0019】
そして、壁部材6のうち排水口5側の端部には、排水通路7と蒸発器2より空調風流れ上流側の空間4aとを連通させる連通口8が形成されており、この連通口8の外縁部には、この外縁部から排水口5の中心に向けて延びて、連通口8から排水通路7内に流入する空調風を排水口5側に向けて案内する(転向させる)するベルマウス状の案内転向部材(フランジ部、ベルマウス部)9が設けられている。なお、本実施形態では、案内転向部材9は、壁部材6と一体成形されている。
【0020】
因みに、10は車両が傾いたときであっても、凝縮水をスムーズに排水通路7に導くための凝縮水案内突起(凝縮水案内リブ)である。
【0021】
次に、本発明の特徴を述べる。
【0022】
本実施形態によれば、蒸発器2の前面側(蒸発器2のうち空気流れ上流側の面2b)に付着した凝縮水、及び外部からケーシング3(空間4a)内に進入した雨水等の水分(以下、これらを第2凝縮水と呼ぶ。)は、壁部材6の表面を伝って連通口8から排水通路7に流入し、第1凝縮水と合流して排水口5からケーシング3外に排出される。
【0023】
このとき、第2凝縮水と共に空調風が排水通路7内に流入するが、案内転向部材9により、その流入した空調風が排水口5側に向けて案内される(転向させられる)ので、流入した空調風の風圧(動圧)を緩和する(小さくする)とともに、連通口8を通過した直後の空調風が乱れることを抑制できる。したがって、排水通路7を流通する第1、2凝縮水が巻き上げられることを防止できるので、第1、2凝縮水をスムーズ(速やか)に排水することができる。
【0024】
ところで、案内転向部材9は、連通口8の外縁部から排水口5に向けてベルマウス状に突出するものであるので、その突出寸法a、b(図2参照)が過度に小さいと十分な案内(転向)効果が発揮されない。また、案内転向部9の先端側から排水口5の入口部5a(図2参照)までの距離cが過度に大きいと、案内転向部9にて空調風を排水口5に向けて転向させても、凝縮水をスムーズに排水させる効果は発揮されない。
【0025】
そこで、本実施形態では、案内転向部材9の突出寸法a、bを1mm以上とするとともに、案内転向部9の先端側から排水口5の入口部5aまでの距離cを40mm以下としている。なお、距離cが略0の場合には、第2凝縮水は排水通路7に合流しない場合もある。
【0026】
ところで、上述の実施形態では、水平置きユニットに本発明を適用したが、蒸発器2を略鉛直方向に配設したものであってもよい。
【0027】
また、上述の実施形態では、案内転向部材9はベルマウス状のものを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の形状であってもよい。
【0028】
また、上述の実施形態では、壁部材6が断熱部材(インシュレータ)を兼ねていたが、例えば壁部材6をケーシング3と一体成形してもよい。
【0029】
また、上述の実施形態では、案内転向部材9が連通口8の外縁部全周に渡って形成されていたが、空調風の流入方向に応じて、適宜、連通口8の外縁部の一部に案内転向部材9を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るドレン構造の模式図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】試作品に係るドレン構造の模式図である。
【符号の説明】
2…蒸発器(冷却用熱交換器)、3…空調ケーシング、4…空気通路、
5…排水口、6…壁部材、7…排水通路、8…連通口、9…案内転向部材。
Claims (2)
- 空気を冷却する冷却用熱交換器(2)と、
前記冷却用熱交換器(2)を収納して空気通路(4)を構成するとともに、前記冷却用熱交換器(2)より空気流れ上流側にて開口した排水口(5)を有する空調ケーシング(3)と、
前記冷却用熱交換器(2)の下端側に溜まった第1凝縮水を前記排水口(5)に導く排水通路(7)を構成するとともに、前記冷却用熱交換器(2)に向かって流通する空気の動圧が前記排水通路(7)を流通する前記第1凝縮水に作用することを防止する壁部材(6)とを有し、
前記壁部材(6)には、前記冷却用熱交換器(2)より空気流れ上流側の空間(4a)と前記排水通路(7)とを連通させる連通口(8)が設けられており、
前記冷却用熱交換器(2)のうち空気流れ上流側の面(2b)に付着した第2凝縮水は、前記壁部材(6)の表面を伝って前記連通口(8)から前記排水通路(7)に流入するようになっており、
さらに、前記壁部材(6)のうち前記連通口(8)の外縁部には、この外縁部から前記排水口(5)に向けて延びて、前記連通口(8)から前記排水通路(7)内に流入する空気を前記排水口(5)側に向けて案内する案内部材(9)が設けられていることを特徴とする空調装置のドレン構造。 - 前記壁部材(6)は、前記空調ケーシング(3)の内外間を熱が伝わることを抑制する断熱部材を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の空調装置のドレン構造。
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