JP5027559B2 - 建築用開閉装置における落下防止装置 - Google Patents

建築用開閉装置における落下防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5027559B2
JP5027559B2 JP2007134105A JP2007134105A JP5027559B2 JP 5027559 B2 JP5027559 B2 JP 5027559B2 JP 2007134105 A JP2007134105 A JP 2007134105A JP 2007134105 A JP2007134105 A JP 2007134105A JP 5027559 B2 JP5027559 B2 JP 5027559B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balance
lock
rotation
rotating
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007134105A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008285959A (ja
Inventor
博 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Shutter Corp
Original Assignee
Sanwa Shutter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Shutter Corp filed Critical Sanwa Shutter Corp
Priority to JP2007134105A priority Critical patent/JP5027559B2/ja
Publication of JP2008285959A publication Critical patent/JP2008285959A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5027559B2 publication Critical patent/JP5027559B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Description

本発明は、建築物の開口部であって、工場やガレージの出入り口部等に設けられる建築用開閉装置における落下防止装置の技術分野に属するものである。
一般に、この種建築用開閉装置のなかには、開口部の上部に回転体を設け、該回転体の正逆回転に基づいて開口部に設けた開閉体が開閉作動するように構成することがあり、このようなものにおいて、回転体に、一端部が躯体に連結されるバランス弾機の他端部を連結し、開閉体の閉鎖作動に伴いバランス弾機を巻き締めて、開閉体の荷重にバランスする蓄勢力が蓄勢されるように構成することにより、開閉体の開放作動が軽快になるようにしている。
ところで、このような建築用開閉装置において、バランス弾機は、経時的な疲労等により切断(破損)することが考えられ、バランス弾機が切断すると開閉体が自重落下することがあり、バランス弾機の切断に基づく落下防止装置を設けることが求められている。
このような落下防止装置としては、オーバーヘッド式の開閉装置において、ワイヤドラムが一体的に外嵌される回転支軸(回転体)に、軸方向に突出するロック歯が形成された爪車を一体的に外嵌する一方、バランス弾機の一端部と躯体側に固定される支持ブラケットとの連結部において、支持ブラケットに、バランス弾機の一端部を回転支軸の軸方向に移動自在に連結して、バランス弾機の切断でバランス弾機の一端部が支持ブラケットに対して軸方向に変位するよう構成するとともに、バランス弾機の一端部に、爪車に係脱自在に係止する爪付きプレートを一体的に設けて、バランス弾機の切断に伴う軸方向の変位で爪付きプレートが爪車側に変位してロック歯に係止し、回転支軸の回転を規制するようにしたものが提唱されている。
実公平7−43436号公報
ところが、前記従来のものは、爪車と爪付きプレートとが回転支軸の軸方向に並んで設けられており、爪付きプレートが軸方向に変位することにより爪車のロック歯に係止して回転支軸の回転規制をする構成となっている。この場合に、爪付きプレートは、バランス弾機により爪車と係止しないように予め爪車と離れる方向に引っ張られており、バランス弾機の切断で前記引っ張り力が喪失することで、爪付きプレートと支持ブラケットとの間に設けた付勢弾機の付勢力が爪付きプレートを爪車側に変位させる構成となっている。このため、回転支軸(爪車)側に大きな回転力(付勢弾機の付勢力を上回るような回転負荷)が作用したような場合では、爪付きプレートが付勢弾機の付勢力に抗して爪車から離れる方向に変位する惧れがあり、これに対処するには、付勢弾機の付勢力を大きくすることになるが、このようにすると、予めバランス弾機に大きな引っ張り力を付与して爪付きプレートを引っ張らなければならず、このようにすると、バランス弾機への負荷が大きくなって耐久性に劣るという問題がある。
しかも、このものでは、バランス弾機の一端部と爪付きプレートとは、支持ブラケットに開設された貫通孔を貫通する回転支軸の軸芯と同方向を向く連結部材により連結されており、バランス弾機が切断された場合では、連結部材が貫通孔内を軸方向に変位することで爪車に爪付きプレートが係止するように構成されている。これに対し、バランス弾機が切断した場合、バランス弾機は巻き締められている状態から一気に巻き戻す回転方向の負荷を受けるため、支持ブラケットに対して回転方向の負荷が発生し、該負荷は、連結部材を介して支持ブラケットの貫通孔に作用している。このため、バランス弾機の切断で爪付きプレートが爪車側に変位しようとする場合に、連結部材が支持ブラケットに回転方向の負荷も作用しているため、支持ブラケットの貫通孔に擦れるような状態で軸方向に変位することになり、しかも、連結部材は周回り方向に複数配設されているため、爪付きプレートの軸方向への変位が円滑でなくなり、バランス弾機の切断に伴う瞬時の変位が遅れて回転支軸の回転規制が遅れることが想定されて問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体開口部に設けた開閉体を、回転体の正逆回転に基づいて開閉作動するよう連繋し、前記回転体に、一端部が躯体に連結されるバランス弾機の他端部を連結し、回転体の閉鎖方向の回転によりバランス弾機を巻き締めて、開閉体の荷重にバランスする蓄勢力を蓄勢するように構成した建築用開閉装置において、バランス弾機と躯体との連結部に設けられる開閉体の落下防止装置は、躯体側に固定される固定部材と、バランス弾機の一端部に一体化され、前記固定部材に対して周回り方向の相対変位を許容するよう該固定部材に連結される連結部材と、回転体と一体回転し、周回り方向外周面に複数のロック歯が形成されたロック体と、基端部が固定部材に枢支され、回転中心が、係止爪先端部の係止位置であるロック歯の歯底位置における接線を基準にして回転体配設側とは反対側で、かつ、前記係止位置に対し回転体の閉鎖方向の回転側に位置していて、先端部がロック歯に干渉しない非作用姿勢とロック歯に係止して回転体の閉鎖方向の回転を規制する作用姿勢とに揺動変姿する係止爪と、前記連結部材の固定部材に対する回転体の閉鎖方向とは逆側に向けての相対変位に伴い回転して前記ロック体を非作用姿勢から作用姿勢に変姿する回転レバーとを備えていて、係止爪を、バランス弾機の切断に伴う蓄勢力の反力を受けることで連結部材の固定部材に対する回転体閉鎖方向とは逆側に向けての相対変位を受けて非作用姿勢から作用姿勢に変姿して回転体の閉鎖方向の回転規制をするように構成するにあたり、前記係止爪の基端部と先端部とのあいだの部位であって、前記接線に対して係止爪の回転中心がある側に位置する部位のロック体側の半部には変形凹部が形成されたものにして、係止爪を、係止爪先端部が前記バランス弾機切断に伴いロック歯と係止することで、変形凹部が回転体の閉鎖方向の回転側でかつロック歯側に向けて押し潰されることになって衝撃緩衝するとともに係止爪先端部がロック歯の歯底側に向けて変形するように構成した建築用開閉装置における落下防止装置である。
請求項1の発明とすることにより、信頼性が高く、しかも、耐久性に優れた落下防止装置にできると共に、回転体の回転規制時の衝撃吸収が図れるとともに、ロック歯と係止爪との係止が一層解除され難く、信頼性のさらなる向上を図ることができる。
つぎに、本発明の実施の形態の一例について、図面に基づいて説明する。
図面において、1はオーバーヘッド式の建築用開閉装置であって、該建築用開閉装置1を構成するドア体(開閉体)2は、複数枚のパネル体2aを折曲自在に連結して構成されている。そして、各パネル体2aの左右両側部にはそれぞれガイドローラ2bが設けられており、これらガイドローラ2bは、躯体開口部の左右両側に立設する垂直レール3aと天井部に設けられた水平レール3b、これらレール3a、3bとの間を連結するR状レール3cとで湾曲状に形成されたガイドレール3のガイド溝3dに嵌合しており、ドア体2は、ガイドレール3の移動案内を受ける状態で開閉作動するように設定されている。
4は、開口部上方に回転自在に支持される回転軸(本発明の回転体に相当する)であって、回転軸4の左右両端部には一対のワイヤドラム5が回転軸4と一体回転する状態で外嵌固定されており、これらワイヤドラム5に巻装されるワイヤ5aの遊端は、前記ドア体2の最下端のパネル体2cに連結されている。そして、回転軸4が正逆回転することに伴いワイヤドラム5が回転すると、ワイヤ5aが巻き出し、巻き戻しされ、これによって、ドア体2が垂直レール3aに位置して開口部を閉鎖する全閉姿勢と、水平レール3bに位置して開口部を開放する全開姿勢との間を開閉作動するように構成されている。
一方、前記回転軸4は、本実施の形態では、左右一対の軸部4a、4bに分割されており、ジョイント部材4cを介して軸方向に並ぶ状態で連結することにより一体回転するように構成されている。これら各軸部4a、4bは、開口部上方の躯体に軸方向所定間隙を存して複数箇所に固定された第一支持ブラケット6に軸受け6aを介して回転自在に支持されている。そして、これら各軸部4a、4bの連結部(ジョイント部材4c配設部)近傍には、一対の第二支持ブラケット(本発明の「固定部材」に相当する。)7がそれぞれ躯体に固定される状態で設けられるが、これら第二支持ブラケット7は、平面視コ字形に形成され、互いに近接する内側支持片7aと、互いに離間する外側支持片7bと、これらの間の固定片7cとを備えて構成されている。そして、各内側支持片7aには、前記第一支持ブラケット6に設けられるのと同様な軸受け6aが設けられ、該軸受6aを介して各軸4a、4bが回転自在に支持されている。一方、各外側支持片7bは、本発明の躯体側の固定部材に相当しており、各軸部4a、4bが遊嵌する貫通孔7dが開設されており、これら外側支持片7bと各軸部4a、4bとの間に、それぞれ左右一対のバランス弾機8、9が介装されている。
前記各バランス弾機8、9はコイル弾機により構成されており、後述するように、各バランス弾機8、9の互いに近接する側の端部である一端部8a、9aがそれぞれ外側支持片7bに連結され、互いに離間する側の端部である他端部8b、9bがそれぞれ各軸部4a、4b(本実施の形態では、各軸部4a、4bの左右方向略中央部)に固定されている。そして、ドア体2を閉鎖する方向であって、図5の矢印R方向に回転軸4(各軸部4a、4b)が回転することにより、各バランス弾機8、9がそれぞれ巻き締められて蓄勢され、該蓄勢力がワイヤ5aに作用するドア体2の荷重にバランスするように設定されている。
そして、ドア体2は、手動による開閉操作がなされることに伴い回転軸4が正逆回転するように構成されているが、閉鎖操作では、ドア体2の自重に基づく閉鎖作動となって軽快に操作することができ、開放操作では、ドア体2の閉鎖作動において蓄勢されるバランス弾機8、9の蓄勢力により軽快に操作することができるように構成されている。
前記バランス弾機8、9の他端部8b、9bは、それぞれ軸用連結部材10を介して各軸部4a、4bに連結されるように構成されており、軸用連結部材10は、各軸部4a、4bに対し周回り方向の回転は規制される状態で連結されている。そして、各バランス弾機8、9が回転軸4の回転に伴い回転して巻き締め、巻き戻しがなされると、バランス弾機他端部8b、9b(軸側連結部材10)は、軸部4a、4bの軸方向に変位するように設定されている。
一方、各バランス弾機8、9の一端部8a、9aにはそれぞれブラケット用連結部材11が設けられており、これら連結部材11が、本発明の落下防止装置12を構成する各第二支持ブラケット7の外側支持片7bにそれぞれ連結されている。
ここで、前記各外側支持片7bに連結されるバランス弾機8、9は、それぞれ左右勝手違いのものが設けられている。このため、各バランス弾機8、9に対応する落下防止装置12は、同様の構成のものが左右勝手違いの状態で設けられている。そこで、本実施の形態では、図1、3の図面に向かって右側に配されるバランス弾機9に対応する落下防止装置12について詳述し、左側に配されるバランス弾機8に対応する落下防止装置12についての説明は、同様の符号を付すことにより省略する。
前記ブラケット用連結部材11は、バランス弾機9の一端側部位に遊嵌状に内嵌する細径部11aと、該細径部11aよりも大径で一端部9aが固定される連結プレート11bとを備えて構成されている。さらに、前記連結プレート11bの左右方向内側面には、周回り方向二箇所において外側支持片7b側(左右方向内方)に向けて突出する連結ボルト11cが径方向に対向する状態で螺合されている。
一方、右側に位置する第二支持ブラケット7の外側支持片7bは、軸部4bが遊嵌する貫通孔7dが開設されており、該貫通孔7dの外周に、周回り方向に沿う長孔7eが周回り方向二箇所において開設されるが、これら長孔7eは、径方向に対向(上下方向に対向)に位置するように設定されている。これら各長孔7eは、回転軸4がドア体2を開放する回転方向であって、図5の反矢印R方向(開放方向)の孔縁が大径孔7fに形成されている。
そして、バランス弾機9を弾装する場合では、一端部9aが連結されるブラケット用連結部材11の各連結ボルト11cを、それぞれ第二支持ブラケット外側支持片7bの一対の長孔7eの大径孔7fに、外側支持片7bの左右方向外方(図3において右方)から挿し込み、ボルト頭を外側支持片7bの左右方向内方側に突出させるとともに、ボルト頭を長孔7fの小径側の端部に変位させ、各連結ボルト11cが外側支持片7bから抜け止めされた状態とする。さらに、前記状態から、バランス弾機9の他端部9b(軸用連結部材10)側を所定回転させ、ドア体2の全開姿勢においてワイヤドラム5に作用する荷重にバランスする蓄勢力が蓄勢されるまで巻き締め、この状態において、他端部9b側の軸用連結部材10を軸部4bに固定することでバランス弾機9の弾装がなされるように構成されている。このように弾装された状態において、バランス弾機9の連結ボルト11cと外側支持片7bとの連結は、連結ボルト1cがバランス弾機9の蓄勢力を受けて長孔7eの小径側の端部、即ち、回転軸4がドア体2を閉鎖させるための回転方向(図4の矢印R方向閉鎖方向の端縁部)である閉鎖側端縁7gに係止する状態に保持されるが、蓄勢力が消失した状態では、連結ボルト11cが長孔7eの周回り方向のストロークに相当する相対的な回転変位を許容されるように設定されている。
ここで、バランス弾機一端部9aに相当するブラケット用連結部材11の連結ボルト11cは、前述したように、バランス弾機9の蓄勢力を受ける巻き締められている状態では長孔7eの閉鎖側端縁7gに強制的に係止している。これに対し、バランス弾機9が切断して蓄勢力が消失した場合では、バランス弾機9の一端部9a(連結ボルト11c)には、前記長孔閉鎖側端縁7gに強制的に係止する負荷の反力を受けて、逆方向の周回り方向の負荷が瞬間的に作用する。このため、連結ボルト11cは、バランス弾機9が蓄勢されている状態では長孔7eの閉鎖側端縁7gに係止しているが、バランス弾機9が切断して反力が作用した場合では、連結ボルト11cが長孔7e内を開放方向(矢印X方向、反矢印R方向、大径孔7f)側へ相対変位するように設定されている。
一方、前記外側支持片7bの連結ボルト11cのボルト頭が突出する側である左右方向内側に位置する軸部4bには、落下防止装置12を構成する本発明のロック体13が回り止めされる状態で(一体的に)外嵌されている。前記ロック体13は、外径方向に突出する複数のロック歯13aが外周面に形成されたロック片13bを備えて構成され、該ロック片13bと外側支持片7bとの間には隙間Sが形成されている。
一方、外側支持片7bの左右方向内方の面には、一方の長孔(本実施の形態では下方に位置する長孔)7e形成部位の近傍に位置して回転レバー14が設けられている。前記回転レバー14は、外側支持片7bに沿うようプレート状に形成された本体部14aの後端側部位が、枢支ピン14bにより外側支持片7bに枢支される構成となっており、本体部14aは、枢支ピン14bを支点として外側支持片7bに沿って揺動するように構成されている。また、本体部14aの前方上縁部には、前方ほど下位となる傾斜面14dが形成されているとともに、前方下端縁には、外側支持片7bの下端縁に係止する規制片14cが左右方向外方に向けて折曲形成されている。さらに、本体部14aの後端縁であって、枢支ピン14bによる枢支部の後方には、ロック片13b側(左右方向内方)に向けて延出する作用片14eが折曲形成されている。これによって、回転レバー14は、規制片14cが外側支持片7bの下端縁に係止し、作用片14eが上方に向けて起立する上動姿勢から、枢支ピン14bを支点として前端部が下方に、後端部が上方に揺動する自由姿勢となるように構成されている。尚、作用片14eのロック片13b側への延出量は、前記隙間Sを越えてロック片13bに積層する部位にまで延出形成されている。
そして、回転レバー14は、上動姿勢になっている状態において、傾斜面14dは、バランス弾機9の一端部9aに相当する連結ボルト11cが外側支持片7bの長孔7eの閉鎖側端縁7gに係止する状態では連結ボルト11cに干渉することはないが、連結ボルト11cが長孔7eの開放側端部である大径孔7f側に変位する場合では、該変位の過程で連結ボルト11cが傾斜面14dを押圧し、本体部14aを下方揺動せしめるように設定されている。
さらに、外側支持片7bには、ロック体13配設部の後方の下方部位に位置して左右方向内方に突出する固定ピン15が設けられており、該固定ピン15の突出先端部に、本発明の係止爪16の基端部16aに開設された貫通孔16bが回転自在な状態で外嵌支持(枢支)されている。前記係止爪16は、ロック歯13が形成されたロック片13bに対し径方向に対向する位置関係で配設され、固定ピン15を支点として回転(揺動)することにより、先端部16cがロック歯13aに係止(噛合)する作用姿勢と、ロック歯13aから離間してロック歯13aとの係止を解除する非作用姿勢とに揺動変姿するように設定されている。さらに、固定ピン15には捻り弾機15aが外嵌状に設けられており、捻り弾機15aの一端を外側支持片7bに固定させる一方、他端部を係止爪先端部16c側の後端面に係止させることで、係止爪16を作用姿勢に向けて付勢するように設定されている。
また、係止爪16の基端部16aには、ロック体13側(前方)に向けて突出する突起16dが一体形成されている。前記突起16dは、捻り弾機15aの付勢力を受けて下方に向けて付勢されており、該突起16dに上動姿勢に変姿させた回転レバー14の作用片14eを当接させることで非作用姿勢となるが、この状態において、突起16dは、捻り弾機15aの付勢力を受けて下方に向けて付勢されており、該付勢力を受けた突起16dが作用片14eを下方に向けて付勢することにより、回転レバー14が上動姿勢に弾持され、これによって、係止爪16が非作用姿勢に保持(弾持)されるように設定されている。
このように構成された落下防止装置12において、例えば、図1、3の図面に向かって右側のバランス弾機9が切断された場合では、前述したように、バランス弾機9の蓄勢力がゼロの状態に変化するため、バランス弾機9の外側支持片7bとの連結部である一端部9a(連結ボルト11c)に、反矢印R方向の反力が瞬間的に作用する状態となる。これによって、連結ボルト11cは、長孔7eの閉鎖側端縁7gに係止する状態から、長孔7eの大径孔7f側に変位するが、該大径孔7f側への変位の過程で、連結ボルト11cが回転レバー14の本体部14aに干渉し、傾斜面14dを捻り弾機15aの付勢力に抗して強制的に下動せしめることにより、回転レバー14の作用片14eが係止爪16の突起16dとの係止を解除するように設定されている。この状態となると、係止爪16は、直ちに捻り弾機15aの付勢力を受けて作用姿勢となり、先端部16cがロック歯13aに係止(噛合)して、ロック体13と一体の軸部4b(回転軸4)の閉鎖方向(矢印R方向)の回転を規制するように設定されている。この場合に、係止爪16を作用姿勢に付勢する捻り弾機15aの付勢力は、係止爪16を瞬時に作用姿勢に変姿する程度の大きさであればよく、殊更大きな付勢力に設定する必要はない。
このように、落下防止装置12は、何れか一方のバランス弾機8、9が切断することにより、対応する軸部4a、4bの回転規制をし、もって、回転軸4の回転規制がなされて、ドア体2の落下が防止されるように構成されている。
このとき、係止爪16の回転中心(固定ピン15の固定位置の中心は、先端部16cとロック歯13aとの係止部である係止位置における接線Mを基準として、回転軸4配設側とは反対側の部位で、しかも、前記係止位置に対して回転軸4の閉鎖方向(矢印R方向)の回転側に位置するように設定されている。これによって、係止爪16は、先端部16cがロック歯13aに係止する状態では、係止爪16がロック歯13a側に倒れ込んで先端部16cがロック歯13aの歯底側に噛み合う方向に係止しており、回転軸4に大きな負荷が作用して閉鎖方向(矢印R方向)に回転しようとした場合に、ロック歯13aは、係止爪先端部16cをロック歯13aの歯底側に誘導するように作用するため、先端部16cとロック歯13aとの係止が解除されにくく、回転軸4の回転規制が確実になされて信頼性の高い落下防止装置12となるように構成されている。
さらに、図5、6から明らかなように、前記係止爪16の基端部16aと先端部16cとのあいだの部位であって、前記接線Mに対して係止爪16の回転中心Oがある側に位置する部位のロック体13側の半部には、後方に向けて切り欠くことにより変形凹部16eが形成されている。これによって、係止爪16は、図6に示すように、ロック歯13aに係止したとき、まず、変形凹部16eが潰れることになり、これによって、回転軸4(軸部4b)が閉鎖方向に回転しようとする力を吸収して衝撃吸収(衝撃緩衝)することができるように設定されている。さらに、変形凹部16eが接線M側に潰れることにより、係止爪先端部16cは、一層ロック歯13aの歯底側に倒れ込む姿勢に変姿することになり、ロック歯13aとの係止が一層解除され難くなるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、バランス弾機8、9の何れかが切断すると、バランス弾機8または9の切断に伴い非作用姿勢から作用姿勢に揺動する係止爪16の先端部16cが、回転軸4に設けられたロック体13の外周面に形成のロック歯13aに噛合して、軸部4aまたは4bの回転規制をすることで、回転軸4全体の回転規制がなされてドア体2の落下が防止される。この場合に、係止爪16は、先端部16cがロック歯13aの歯底側に向けて揺動することで係止する構成となっているので、回転軸4側に大きな負荷が作用したような場合であっても、係止爪16との係止が解除されにくくなって、信頼性の高い落下防止装置12とすることができる。しかも、この場合に、係止爪16を作用姿勢に付勢する捻り弾機15aの付勢力を、係止爪16を瞬時に作用姿勢に変姿する程度の大きさに設定すればよく、従来のもののように、爪プレートを付勢する弾機の付勢力を、係止爪との係止解除を回避するのに要する大きさに設定する必要がなく、これによって、信頼性が高く、しかも、耐久性に優れた落下防止装置とすることができる。
しかも、このものでは、係止爪16の枢支部が、先端部16cとロック歯13aとの係止位置に対し、該係止位置における接線Mを基準として回転軸4の配設側とは反対側の部位で、しかも、前記係止位置に対して回転軸4の閉鎖方向(矢印R方向)に位置しているので、係止爪16は、先端部16cがロック歯13aの歯底側に倒れ込む姿勢となって係止することになり、ロック歯13aとの係止が解除されにくく、しかも、回転軸4に大きな負荷が作用して閉鎖方向に回転しようとするロック歯13aの作動は、係止爪先端部16cをロック歯13aの歯底側に誘導するように作用するため、回転軸4の回転規制が一層確実になって、落下防止装置12の信頼性を一層向上することができる。
そのうえ、このものでは、バランス弾機8、9が巻き締め状態から切断されることにより、周回り方向に変位することを受けて係止爪16を作用姿勢に変姿させる構成としているため、係止爪16を迅速、かつ、円滑に変姿させることができて、回転軸4を素早く回転規制することができる。
因みに、バランス弾機8、9の切断時では、回転軸4はドア体2の荷重を受けて一気に回転しようとし、このとき、回転軸4の回転規制に遅滞が生じると、ドア体2の荷重による負荷が増大して回転規制のために大きな力が必要となる。このため、切断から直ちに回転規制を行なうことで、係止爪16が回転軸4から受ける負荷を小さくできて、落下防止装置の信頼性を一層高くすることができる。
しかも、このものでは、係止爪16に変形凹部16eが形成されているので、回転軸4の回転規制時の衝撃吸収ができるばかりでなく、変形凹部16eが潰れることで係止爪先端部16cがロック歯13aの歯底側に一層倒れ込んだ姿勢とすることができて、ロック歯13aと係止爪先端部16cとの係止を一層解除され難くすることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、建築用開閉装置としては、オーバーヘッド式ドアに限らず、開閉体を回転体を備えた巻き取り装置に巻き取るようなシャッター装置であっても、本発明を実施することができる。
さらに、回転体に設けられるバランス弾機は、一つであっても、また、三つ以上であってもよく、何れの場合も、各バランス弾機ごとに落下防止装置を設けることで、何れか一つのバランス弾機の切断で、回転体の回転規制をすることができる。
図8に示す第二の実施の形態は、回転軸17に一つのバランス弾機18が設けられている。この場合に、バランス弾機18は、右側のワイヤドラム19の近傍において配設されており、該バランス弾機18の一端部18a部位には、第一の実施の形態において左側に設けられたものと同様の落下防止装置12が設けられている。そして、この場合でも、バランス弾機18の切断で、係止爪16が揺動してロック歯13aに係止し、回転軸17の回転規制をすることでドア体の落下を防止できる。
オーバーヘッド式の開閉装置の概略正面図である。 オーバーヘッド式の開閉装置の概略側面図である。 回転軸の一部切り欠き平面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれ落下防止装置を説明する正面図、背面図である。 係止爪の作動が追記された図4(A)のX−X断面図である。 係止爪の作動が追記された図4(A)のX−X断面図である。 落下防止装置を説明する平面図である。 第二の実施の形態における回転軸の平面図である。
符号の説明
1 建築用開閉装置
2 ドア体
3 ガイドレール
4 回転軸
4b 軸部
7 第二支持ブラケット
7b 外側支持片
9 バランス弾機
9a 一端部
11c 連結ボルト
12 落下防止装置
13 ロック体
13a ロック歯
14 回転レバー
14e 作用片
15 固定ピン
15a 捻り弾機
16 係止爪
16c 先端部
16d 突起

Claims (1)

  1. 躯体開口部に設けた開閉体を、回転体の正逆回転に基づいて開閉作動するよう連繋し、前記回転体に、一端部が躯体に連結されるバランス弾機の他端部を連結し、回転体の閉鎖方向の回転によりバランス弾機を巻き締めて、開閉体の荷重にバランスする蓄勢力を蓄勢するように構成した建築用開閉装置において、バランス弾機と躯体との連結部に設けられる開閉体の落下防止装置は、躯体側に固定される固定部材と、バランス弾機の一端部に一体化され、前記固定部材に対して周回り方向の相対変位を許容するよう該固定部材に連結される連結部材と、回転体と一体回転し、周回り方向外周面に複数のロック歯が形成されたロック体と、基端部が固定部材に枢支され、回転中心が、係止爪先端部の係止位置であるロック歯の歯底位置における接線を基準にして回転体配設側とは反対側で、かつ、前記係止位置に対し回転体の閉鎖方向の回転側に位置していて、先端部がロック歯に干渉しない非作用姿勢とロック歯に係止して回転体の閉鎖方向の回転を規制する作用姿勢とに揺動変姿する係止爪と、前記連結部材の固定部材に対する回転体の閉鎖方向とは逆側に向けての相対変位に伴い回転して前記ロック体を非作用姿勢から作用姿勢に変姿する回転レバーとを備えていて、係止爪を、バランス弾機の切断に伴う蓄勢力の反力を受けることで連結部材の固定部材に対する回転体閉鎖方向とは逆側に向けての相対変位を受けて非作用姿勢から作用姿勢に変姿して回転体の閉鎖方向の回転規制をするように構成するにあたり、前記係止爪の基端部と先端部とのあいだの部位であって、前記接線に対して係止爪の回転中心がある側に位置する部位のロック体側の半部には変形凹部が形成されたものにして、係止爪を、係止爪先端部が前記バランス弾機切断に伴いロック歯と係止することで、変形凹部が回転体の閉鎖方向の回転側でかつロック歯側に向けて押し潰されることになって衝撃緩衝するとともに係止爪先端部がロック歯の歯底側に向けて変形するように構成した建築用開閉装置における落下防止装置。
JP2007134105A 2007-05-21 2007-05-21 建築用開閉装置における落下防止装置 Active JP5027559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007134105A JP5027559B2 (ja) 2007-05-21 2007-05-21 建築用開閉装置における落下防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007134105A JP5027559B2 (ja) 2007-05-21 2007-05-21 建築用開閉装置における落下防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008285959A JP2008285959A (ja) 2008-11-27
JP5027559B2 true JP5027559B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=40145952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007134105A Active JP5027559B2 (ja) 2007-05-21 2007-05-21 建築用開閉装置における落下防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5027559B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7479899B2 (ja) * 2020-03-31 2024-05-09 三和シヤッター工業株式会社 ホイール、該ホイールを備えたロック装置、該ロック装置を備えた扉体落下防止装置
JP7394684B2 (ja) * 2020-03-31 2023-12-08 三和シヤッター工業株式会社 ロック装置、及び、該ロック装置を備えた扉体落下防止装置。
JP7429586B2 (ja) 2020-03-31 2024-02-08 三和シヤッター工業株式会社 ロック装置、及び、該ロック装置を備えた扉体落下防止装置。

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0446069Y2 (ja) * 1985-01-18 1992-10-29
JPH0743436Y2 (ja) * 1986-07-16 1995-10-09 三和シヤツタ−工業株式会社 シヤツタ−の落下防止装置
FR2837866B1 (fr) * 2002-03-28 2005-09-23 Simu Dispositif de securite et mecanisme de manoeuvre d'une installation de fermeture ou de protection solaire incorporant un tel dispositif
JP4440631B2 (ja) * 2003-12-26 2010-03-24 文化シヤッター株式会社 開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008285959A (ja) 2008-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1831494B1 (en) Winding and anti-drop assembly for door counterbalance system
US8146964B2 (en) Support mechanism and a latch mechanism
US6986378B2 (en) Braking device for garage doors and the like
JP5027559B2 (ja) 建築用開閉装置における落下防止装置
US6655088B1 (en) Safety break for an overhead door
US9186527B2 (en) Rappelling device
NO339545B1 (no) Rulledør.
CN102362040A (zh) 车门用自动关闭装置
US8956101B2 (en) Spare wheel storage assembly for a vehicle
US20110240236A1 (en) Ratchet system for winding a rolling door assembly
JP4549065B2 (ja) 閉鎖又は日除け設備を操作するために使用される安全装置及びかかる装置を備える機構
JP2950980B2 (ja) 安全ベルト用慣性リール装置
JP2008272034A (ja) 回動装置及びその回動装置を用いた洗濯機
JP6485864B2 (ja) 張力付与装置
US10815708B2 (en) Positioner mechanism using linear adjusting lock
CA2504030A1 (en) Special quiet anchor for spring fitting in counterbalancing door, and door assembly including the same
JP4385182B2 (ja) オーバーヘッドドアの安全装置
JP5211360B2 (ja) 引き戸クローザ
WO2023068195A1 (ja) 窓開閉システム
KR20130002851A (ko) 케이블형 트렁크 리드 개폐장치
JP2014185490A (ja) 回転力伝達機構、窓開閉装置
KR102586693B1 (ko) 승강식 개폐문의 비상정지장치
JP5192141B2 (ja) 開閉装置用急閉鎖抑制装置
JP2012026131A (ja) オーバーヘッドドアの急降下防止装置
JP2022088083A (ja) 駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120622

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5027559

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150