JP5026204B2 - 鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶鋼に交流磁場を印加して溶鋼を鋳造する鋼の連続鋳造方法に関する。
鋼の連続鋳造において、鋳造された鋳片の表面性状を改善するために、例えば鋳型を周回するように設置した電磁コイルに交流電流を流して、鋳型内に吐出された溶鋼に交流磁場を印加することが行われている。この交流磁場と鋳型内に発生する誘導電流の相互作用によって、鋳型の中心方向、すなわち鋳型の側面から溶鋼を引き離す方向に電磁力が作用する。そして、この電磁力によって、鋳型内の溶鋼に攪拌流が形成され、凝固シェルが鋳型の側面から離れる。その結果、溶鋼のメニスカス上に粉状で供給され溶鋼の顕熱によって溶融した潤滑剤が、鋳型と凝固シェルの間に流れ込みやすくなり、鋳片の表面疵を減少させることができる、いわゆる軟接触鋳造が可能となる(非特許文献1)。
しかしながら、図5に示すように、鋳型100内の溶鋼101に対して、単に電磁コイル102によって交流磁場を印加しただけでは、浸漬ノズル103から吐出される溶鋼101の吐出流104が鋳型100の側面に沿って上方に向かい、メニスカス105近傍において、交流磁場の電磁力によって形成される攪拌流106と干渉することがあった。その結果、メニスカス105近傍の溶鋼101に乱れが発生することがあった。
そこで、例えば図6に示すように、浸漬ノズル103の吐出孔110を下方に向け、かつ、吐出孔110を電磁コイル102の中心より下方に配置することによって、吐出孔110からの吐出流104が上方に向かうのを抑制し、メニスカス105近傍において、攪拌流106と吐出流104が干渉するのを抑制する方法が提案されている(特許文献1)。また、例えば図7に示すように、浸漬ノズル103の吐出孔110を下方に向け、吐出孔110の下方に電磁ブレーキ装置120を配置して、吐出孔110からの吐出流104に静磁場を印加することによって、吐出流104が上方に向かうのを抑制する方法が提案されている(特許文献2)。
T.Toh et al. "ElectromagneticControl of Initial Solidification in Continuous Casting of Steel by LowFrequency Alternating Magnetic Field" ISIJ-Int.Vol.37,No.11 (1997),p1112-1119 特開平11−188460号公報 特開平7−148555号公報
ところで、浸漬ノズル103を介して鋳型100内に溶鋼101を供給する場合、通常、浸漬ノズル103内を洗浄するために、不活性ガス、例えばArガス(アルゴンガス)を浸漬ノズル103内に吹き込みながら鋳型100内に溶鋼101を供給している。このArガス気泡が鋳型100の側面に形成された凝固シェルに捕捉されると、鋳造される鋳片の品質が悪くなってしまうため、溶鋼101の鋳造において、Arガス気泡を除去する必要がある。また、吐出流104中には例えばアルミナやスラグ系の非金属介在物が含まれることがあり、この介在物も除去する必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載された浸漬ノズル103の吐出孔110を下方に向け、電磁コイル102の中心より下方に配置する方法では、吐出流104が上昇するのを抑制して、メニスカス105近傍の吐出流104と攪拌流106との干渉を抑制することができるが、溶鋼101が下方に吐出されるために、吐出流104中のArガス気泡や介在物が鋳片の内部に残存するおそれがあった。
また、特許文献2に記載された電磁ブレーキ装置120によって溶鋼101の吐出流104に静磁場を印加する方法では、吐出流104が上昇するのを抑制して、メニスカス105近傍の吐出流104と攪拌流106との干渉を抑制することができるが、発明者らが調べたところ、図8に示すように、吐出流104に静磁場を印加することによって、吐出流104と逆向きの対向流130が形成されることが分かった。そして単に静磁場を印加しただけでは、対向流130は、上昇しながら鋳型100の側面方向に流れることが分かった。この対向流130によって、吐出流104中のArガス気泡や介在物が浮上し鋳型100の側面に形成された凝固シェルに捕捉されてしまう。そのため、Arガス気泡や介在物が鋳片の表層あるいは内部に残存するおそれがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、連続鋳造される鋳片に含まれるArガス気泡や介在物を減少させ、鋳片の品質を従来よりも向上させることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、一対の長辺と一対の短辺からなる鋳型内に浸漬ノズルを介して溶鋼を供給し、前記鋳型の周囲に配置した電磁コイルによって溶鋼に交流磁場を印加して、当該交流磁場によって前記鋳型の中心方向に電磁力を作用させながら溶鋼を凝固させる鋼の連続鋳造方法であって、前記浸漬ノズル内に不活性ガスを吹き込み、当該浸漬ノズルから吐出される溶鋼の吐出流に対して、前記鋳型の幅方向に均一な磁束密度分布を有する静磁場を前記鋳型の厚み方向に印加し、当該静磁場によって形成される前記吐出流と逆向きの対向流によって、前記吐出流中に含まれる前記不活性ガス気泡を浮上させ、前記交流磁場の電磁力によって形成される溶鋼の攪拌流によって、前記浮上する不活性ガス気泡を前記鋳型の中心方向に流動させることを特徴としている。
本発明によれば、鋳型内の溶鋼に対して、浸漬ノズルから吐出される溶鋼の吐出流に含まれる不活性ガス気泡が浮上するように静磁場を印加し、かつ、浮上した不活性ガス気泡が鋳型の中心方向、すなわち鋳型の側面から溶鋼を引き離す方向に流動するように交流磁場を印加しているので、不活性ガス気泡が鋳型側面の凝固シェルに捕捉されるのを抑制することができる。また、吐出流中に含まれる介在物も浮上して鋳型の中心方向に流動するので、凝固シェルに捕捉されるのを抑制することができる。これによって、鋳造される鋳片の表層の品質を向上させることができる。また、上述のように静磁場を印加しているので、不活性ガス気泡や介在物が鋳型内に深く侵入せず、鋳片の内部の品質を向上させることができる。さらに、上述のように静磁場を印加しているので、従来のように浸漬ノズルからの吐出流自体が鋳型の側面に沿って上昇せず、攪拌流と干渉することもないため、メニスカス近傍の溶鋼の乱れを抑制することができ、鋳片の表面性状を改善することができる。したがって、本発明によれば、鋳片の表面性状を改善すると共に、鋳片の表層と内部の品質を向上させることができる。
前記のように吐出流中の不活性ガスや介在物を浮上させ、鋳型の中心方向に流動させるために、前記静磁場はその磁束密度が下記式(1)を満たすように印加され、かつ、前記交流磁場はその磁束密度が下記式(2)を満たすように印加される。
≧CQ/A・・・・(1)
≧C Q/A(但し、B=0、かつ、B=0を除く)・・・・・(2)
但し、B:静磁場の磁束密度(T)、B:交流磁場の磁束密度(T)、Q:溶鋼の質量流量(kg/秒)、A:浸漬ノズルに形成された溶鋼の吐出孔の断面積の総和(m)、C:定数、C:定数
なお、定数Cと定数Cは、鋳造の対象となる鋼種及び鋳片の品質の閾値で決まる定数である。これらの定数Cと定数Cは、鋳造幅や鋳造速度の変化には依存しない定数であるから、代表的な鋳造条件において静磁場と交流磁場の各磁束密度を変更した試験を実施し、鋳片の許容品質の閾値によって定数を決定する。許容品質の閾値の決定方法としては、例えば一般に鋳幅が狭く、鋳造速度が速い条件が最も品質が悪くなる傾向があるので、この条件において静磁場と交流磁場を印加しない品質データ(例えば、鋳片サンプルの全幅、鋳造方向に100mmで、厚み方向に表面から50mm深さあたりに含まれる不活性ガス気泡と介在物の個数)を基準値とする。そして、試験によって計測された不活性ガス気泡と介在物の個数が、例えばこの基準値の3割の個数となるように許容品質の閾値が決定される。不活性ガス気泡と介在物の個数の基準値は要求される鋳片の品質に応じて設定されるが、本発明者らの実験的知見から、基準値の3割以下であれば鋳片の品質に問題がないことが確認されている。なお、印加される交流磁場の周波数は適宜固定して使用する。これによって、定数Cと定数Cは、鋳造条件の変化に対して一義的に決定される。
前記式(1)は、静磁場によって発生する電磁力が溶鋼の吐出流の慣性力よりも大きくなるような静磁場の磁束密度B の最小値を示す条件式である。前記式(1)を満たすように静磁場を印加することによって、溶鋼の吐出流の逆向きの対向流の流速が吐出流の流速よりも十分大きくなり、溶鋼中の不活性ガス気泡や介在物を浮上させることができる。また、前記式(2)は、交流磁場によって発生する電磁力が静磁場によって発生する電磁力よりも大きくなるような交流磁場の磁束密度B の最小値を示す条件式である。前記式(2)を満たすように交流磁場を印加することによって、交流磁場によって形成される溶鋼の攪拌流の流速が、静磁場によって形成される対向流の流速よりも大きくなり、溶鋼中の不活性ガス気泡や介在物を鋳型の中心方向に流動させることができる。
本発明によれば、鋳片の表面性状を改善すると共に、鋳片の表層と内部の不活性ガス気泡や介在物の個数を減少させることができ、鋳片の品質を向上させることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる鋼の連続鋳造方法を実施するための連続鋳造設備1の鋳型近傍の構成を示す平面図であり、図2は、連続鋳造設備1の鋳型近傍の構成を示す縦断面図である。
連続鋳造設備1は、図1に示すように例えば水平断面が長方形の鋳型2を有している。鋳型2内の溶鋼3のメニスカス4上には、図2に示すように、潤滑剤として例えば溶融酸化物を有するパウダー5が供給されている。鋳型2の内側面には、溶鋼3が冷却されて凝固した凝固シェル6が形成されている。
鋳型2内の上部には、図2に示すように浸漬ノズル7が設けられ、浸漬ノズル7はその下部が鋳型2内の溶鋼3に浸漬している。溶鋼3は、浸漬ノズル7の上部に設けられたダンディッシュ(図示せず)から浸漬ノズル7を介して鋳型2内に供給される。浸漬ノズル7の側面の下端近傍には、鋳型2内へ斜め下向きに溶鋼3を吐出する吐出孔8が2箇所形成されている。吐出孔8、8は、鋳型2の短辺2a側に形成されている。吐出孔8から吐出される吐出流9には、浸漬ノズル7内を洗浄するために吹き込まれる不活性ガスとしてのArガス気泡10や例えばアルミナやスラグ系の介在物11が含まれている。
鋳型2の周囲には、図1及び図2に示すように、交流電流を通電できる電磁コイル20が周回して埋設されている。電磁コイル20は、その上端がほぼ溶鋼3のメニスカス4と同じ高さになるように設けられている。電磁コイル20は、交流電流が通電されることによって、図3に示すように、例えば鋳型2内の溶鋼3に対して、交流磁場21を鋳型2の高さ方向に印加することができる。この交流磁場21によって、鋳型2の厚み方向(短辺2a方向)に誘導電流22が発生する。そして、この誘導電流22と交流磁場21によって、溶鋼3に鋳型2の鋳型の中心方向、すなわち鋳型2の側面から溶鋼3を引き離す方向に向かう電磁力23が作用し、メニスカス4近傍の溶鋼3を凸状に盛り上げメニスカス4形状を変化させる。そして、パウダー5を鋳型2と凝固シェル6の間に流入させ、後述する溶鋼3内の攪拌流24によって溶鋼3内のArガス気泡10や介在物11が除去される。一方、交流磁場21から発生する電磁力23によって、鋳型2内の溶鋼3には、電磁コイル20の鉛直中心位置よりも上方では、鋳型2の側面に沿って下降する方向の溶鋼3の攪拌流24が形成され、電磁コイル20の鉛直中心位置よりも下方では、鋳型2の側面に沿って上昇する方向の攪拌流25が形成される。
浸漬ノズル7の吐出孔8の下方には、図2に示すように、例えば電磁石などの電磁ブレーキ装置30が設けられている。電磁ブレーキ装置30は、鋳型2の長辺2bの外側に対向して設けられている。電磁ブレーキ装置30は、図4に示すように、浸漬ノズル7から吐出した溶鋼3の吐出流9に対して、鋳型2の幅方向(長辺2b方向)にほぼ一様な磁束密度分布を有する静磁場31を鋳型2の厚み方向(短辺2a方向)に印加することができる。この静磁場31と吐出孔8から吐出した溶鋼3の吐出流9によって、鋳型2の幅方向(長辺2b方向)に誘導電流32が発生する。そして、この誘導電流32と静磁場31によって、吐出流9の近傍に吐出流9と逆向きの対向流33が形成される。対向流33は、吐出流9の吐出角度とほぼ同じ角度で浸漬ノズル7に衝突した後、鋳型2の側面方向に拡散しながらメニスカス9まで上昇する。
以上の電磁ブレーキ装置30によって発生する静磁場31は、その磁束密度B が下記式(1)を満たすように印加される。また、電磁コイル20によって発生する交流磁場21は、その磁束密度B が下記式(2)を満たすように印加される。
≧CQ/A・・・・(1)
≧C Q/A(但し、B=0、かつ、B=0を除く)・・・・・(2)
但し、B:静磁場31の磁束密度(T)、B:交流磁場21の磁束密度(T)、Q:溶鋼3の質量流量(kg/秒)、A:浸漬ノズル7の吐出孔8の断面積の総和(m)、C:定数、C:定数
前記式(1)は、電磁ブレーキ装置30の静磁場31によって形成される対向流33が浸漬ノズル7に衝突した後上昇するよう、対向流33の流速が浸漬ノズル7からの吐出流9の流速よりも十分大きくするための静磁場31の磁束密度B の最小値の条件式を示している。
具体的には、下記式(3)に示すように、電磁ブレーキ装置30によって発生する電磁力(σvB )と、浸漬ノズル7からの吐出流9の慣性力(ρv)との比で表されるインタラクションパラメータPが一定以上であればよい。ここで、浸漬ノズル7から吐出される溶鋼3の流速vは、下記式(4)に示すように、溶鋼3の質量流量Qを溶鋼3の密度ρ及び浸漬ノズル7の吐出孔8の断面積の総和Aで除した値に比例する。そして、下記式(3)と下記式(4)を静磁場31の磁束密度B について下記式(5)に示すように整理し、定数(C/σ)をCとすると、前記式(1)が導出される。
P=(σvB )/(ρv)≧C・・・・(3)
v∝Q/(ρA)・・・・(4)
≧(C/σ)Q/A・・・・(5)
但し、σ:溶鋼3の電気伝導度(S/m)ρ:溶鋼3の密度(kg/m)、v:溶鋼3の流速(m/秒)、C:定数、C:定数
前記式(2)は、電磁ブレーキ装置30の静磁場31によって形成される対向流33が鋳型2の中心方向に流動するように、電磁コイル20の交流磁場21によって形成される攪拌流24、25の流速が、対向流33の流速よりも大きくするための交流磁場21の磁束密度B の最小値の条件式を示している。
具体的には、下記式(6)に示すように、攪拌流24、25の流速vが対向流33の流速vよりも大きければよい。ここで、攪拌流24、25の流速vは、下記式(7)に示すように電磁コイル20の電磁力(B /2μ)の平方根に比例する。また、対向流33の流速vは、下記式(8)に示すように電磁ブレーキ装置30の電磁力(σvB )の平方根に比例する。これらの式(6)〜(8)を整理すると、下記式(9)に示すように電磁コイル20の電磁力(B /2μ)と電磁ブレーキ装置30の電磁力(σvB )の関係式が導出される。そして、この式(9)を交流磁場21の磁束密度B について下記式(10)に示すように整理し、定数(2μσC)をCとすると、前記式(2)が導出される。
≧v・・・・(6)
∝√(B /2μ)・・・・(7)
∝√(σvB )・・・・(8)
(B /2μ)≧C(σvB )・・・・(9)
≧(2μσC)B Q/A・・・・(10)
但し、v:攪拌流24、25の流速(m/秒)、v:対向流33の流速(m/秒)、μ:溶鋼3の透磁率(H/m)、C:定数
なお、前記式(1)の定数Cと前記式(2)のCは、鋳造の対象となる溶鋼3の鋼種及び鋳片の品質の閾値で決まる定数であり、代表的な鋳造条件において静磁場と交流磁場の各磁束密度を変更した試験を実施して決定される。鋳片の品質の閾値は、鋳幅が狭く、鋳造速度が速い条件における100mm単位鋳片長さあたりの鋳片に含まれるArガス気泡10と介在物11の個数を基準値として、試験結果がその基準値の3割の個数となるように決定される。そして、Cと定数Cは、定数鋳造条件の変化に対して一義的に決定される。
本実施の形態にかかる連続鋳造設備1は以上のように構成されており、次にこの連続鋳造設備1を用いた溶鋼3の連続鋳造方法について説明する。
先ず、浸漬ノズル7内にArガスを吹き込みながら、浸漬ノズル7の吐出孔8から鋳型2内に溶鋼3を吐出する。溶鋼3は斜め下方に吐出され、吐出孔8から鋳型2の短辺2aに向かって吐出流9が形成される。吐出流9にはArガス気泡10や介在物11が含まれており、これらのArガス気泡10や介在物11は、鋳型2内の溶鋼3中に浮遊する。
浸漬ノズル7から溶鋼3を吐出すると同時に、電磁ブレーキ装置30を作動させ、静磁場31がその磁束密度B が前記式(1)を満たすように印加される。この静磁場31によって、吐出流9と逆向きの対向流33が形成され、対向流33が浸漬ノズル7に衝突して、メニスカス9へ上昇する。そして、溶鋼3中に浮遊しているArガス気泡10や介在物11が、対向流33に乗って浮上する。
上述の電磁ブレーキ装置30の作動と同時に、電磁コイル20に交流電流を通電し、交流磁場21がその磁束密度B が前記式(2)を満たすように印加される。この交流磁場21によって、溶鋼3に鋳型2の側面に沿って下降する攪拌流24と鋳型2の側面に沿って上昇する攪拌流25が形成される。この攪拌流24、25の流速vは対向流33の流速vよりも大きいため、対向流33が鋳型2の側面方向に拡散せずに、鋳型2の中心方向に押し込められる。そうすると、対向流33に乗って浮上するArガス気泡10や介在物11は、鋳型2の中心付近をメニスカス4まで浮上する。そして、Arガス気泡10や介在物11は、鋳型2の側面の凝固シェル6に捕捉されることなく、メニスカス4上のパウダー5に取り込まれて除去される。
このようにArガス気泡10や介在物11が除去された溶鋼3は凝固し、下方に連続的に引き抜かれて鋳片に鋳造される。
以上の実施の形態によれば、電磁ブレーキ装置30によって発生する静磁場31が、前記式(1)を満たすように印加されるので、浸漬ノズル7から吐出される吐出流9の逆向きの対向流33の流速が十分大きくなり、溶鋼3中のArガス気泡10や介在物11を浮上させることができる。したがって、Arガス気泡10や介在物11を鋳型2内に深く侵入させず、鋳片の内部の品質を向上させることができる。
また、電磁コイル20によって発生する交流磁場21が、前記式(2)を満たすように印加されるので、交流磁場21によって形成される溶鋼3の攪拌流24、25の流速が、静磁場31によって形成される対向流33の流速よりも大きくなり、溶鋼3中のArガス気泡10や介在物11を鋳型2の中心方向に流動させることができる。これによって、Arガス気泡10や介在物11が鋳型2の側面の凝固シェル6に捕捉されるのを抑制することができ、鋳造される鋳片の表層の品質を向上させることができる。
さらに、このように交流磁場21を印加しているので、従来のように浸漬ノズル7からの吐出流9自体が鋳型2の側面に沿って上昇せず、攪拌流24と干渉することもないため、メニスカス4近傍の溶鋼の乱れを抑制することができる。したがって、鋳片の表面性状を改善することができる。以上のように本実施の形態によれば、鋳片の表面性状を改善すると共に、鋳片の表層と内部の品質を向上させることができる。
なお、以上の実施の形態では、浸漬ノズル7から吐出される溶鋼3は、斜め下向きに鋳型2の短辺2aに向かって吐出されていたが、浸漬ノズル7から下方に向かって吐出されてもよい。かかる場合でも、電磁ブレーキ装置30の静磁場31によって、下向きの吐出流9に対して上向きの対向流33が形成され、Arガス気泡10や介在物11を浮上させながら、電磁コイル20の交流磁場21によって、浮上するArガス気泡10や介在物11を鋳型2の中心方向に流動させることができる。
以下、本発明の鋼の連続鋳造方法を用いた場合に、溶鋼に含まれるAr気泡と介在物を除去する効果について説明する。本実施例を行うに際し、鋼の連続鋳造を行う設備として、先に図1及び図2に示した連続鋳造設備1を用いた。
連続鋳造装置1の鋳型2には、幅が1200mm、高さが900mm、厚みが250mmの鋳型を用いた。鋳型2の下方には、長さが2.5mの垂直部(図示せず)と曲げ半径が7.5mの曲げ部(図示せず)が上からこの順で設けられている。浸漬ノズル7には、外径が150mmで、内径が90mmのノズルを用いた。浸漬ノズル7は、その吐出孔8の中心位置がメニスカス4から300mm深さとなる位置に設けられている。浸漬ノズル7には円形の吐出孔8が鋳型2の短辺2a側に2箇所に形成され、吐出孔8の断面積の総和Aは10053mm(直径80mm)であり、吐出孔8の吐出角度は30度である。電磁コイル20としてのソレノイドコイルは、高さが150mmで、使用周波数が60Hzであり、その上端がメニスカス9と同一の位置となる位置に設けられている。電磁コイル20によって発生する交流磁場21は、その磁束密度Bが0T、0.03T、0.05T、0.07Tの4通りで印加された。電磁ブレーキ装置30によって発生する静磁場31は、その磁束密度Bが0T、0.1T、0.3T、0.4Tの5通りで印加された。溶鋼3には低炭アルミキルド鋼を用い、溶鋼3の鋳造速度としては0.025m/秒と0.033m/秒の2通りの条件で鋼の鋳造を行った。
以上の連続鋳造装置1を用いて溶鋼3を鋳造し、鋳片の表層と内部において、鋳片の全幅、鋳造方向の長さ100mm、表面からの深さ1mmの間隔で段削りをして、100μm以上の径のArガス気泡10と介在物11の個数を計測した。ここで、鋳片の表層は表面から20mmの深さまでと定義し、鋳片の内部は表面から20mm〜50mmの深さと定義している。なお、本実施例において、前記式(1)における定数Cは8×10−6とし、前記式(2)における定数Cは4×10−6としている。
溶鋼4の鋳造速度が0.025m/秒の場合のArガス気泡10と介在物11の計測結果を表1に、鋳造速度が0.033m/秒の場合のArガス気泡10と介在物11の計測結果を表2に示す。Arガス気泡10と介在物11の計測結果としては、電磁コイル20による交流磁場21及び電磁ブレーキ装置30による静磁場31が印加されずに鋳造された鋳片中のArガス気泡10と介在物11の個数を基準値(1.0)として、この基準値に対するArガス気泡10と介在物11の個数の指数が示されている。また、表1及び表2中には、交流磁場21の磁束密度B と静磁場31の磁束密度B が、前記式(1)又は(2)を満たしているかどうかの評価についても示され、式(1)又は(2)を満たしていれば“○”が示され、式(1)又は(2)を満たしていなければ“−”が示されている。
表1及び表2を参照すると、溶鋼4に静磁場31と交流磁場21の両方が印加された場合、鋳片の表層のArガス気泡10と介在物11の個数指数は0.8以下であり、鋳片の内部のArガス気泡10と介在物11の個数指数は0.9以下であった。これらの計測結果は、静磁場31と交流磁場21の両方が印加されない場合の鋳片の表層の個数指数1.0と内部の個数指数1.0よりもそれぞれ小さい値であった。したがって、静磁場31と交流磁場21を両方印加することによって、鋳片の表層と内部の両方でArガス気泡10と介在物11を減少させることができ、鋳片の表層と内部の品質が向上することが分かった。また、溶鋼4に印加された交流磁場21の磁束密度B と静磁場31の磁束密度B が、前記式(1)及び(2)の両方を満たしている場合、鋳片の表層のArガス気泡10と介在物11の個数指数は0.3以下であり、鋳片の内部のArガス気泡10と介在物11の個数指数は0.4以下であった。したがって、磁束密度B とB が前記式(1)及び(2)を満たすことによって、鋳片の表層と内部の両方でArガス気泡10と介在物11をさらに減少させることができ、鋳片の表層と内部の品質がさらに向上することが分かった。
また、表1及び表2を参照すると、静磁場31の磁束密度B が前記式(1)を満たしている場合、鋳片内部のArガス気泡10と介在物11の個数指数が0.2〜0.5であった。これによって、Arガス気泡10と介在物11が鋳型2の内部に深く侵入せず、適切に浮上していることが分かった。また、交流磁場21の磁束密度B と静磁場31の磁束密度B が、前記式(1)及び(2)の両方を満たしている場合、鋳片表層のArガス気泡10と介在物11の個数指数が0.2〜0.3であった。これによって、Arガス気泡10と介在物11が凝固シェル6に捕捉されることなく、適切に除去されていることが分かった。したがって、交流磁場21の磁束密度B と静磁場31の磁束密度B が、前記式(1)及び(2)の両方を満たしている場合には、鋳片の表層と内部の両方でArガス気泡10と介在物11を格段に減少させることができ、鋳片の品質を向上できることが分かった。
Figure 0005026204
Figure 0005026204
本発明は、溶鋼に交流磁場を印加して溶鋼を鋳造する鋼の連続鋳造方法に有用である。
本実施の形態にかかる鋼の連続鋳造方法を実施するための連続鋳造設備の鋳型近傍の構成を示す平面図である。 本実施の形態にかかる鋼の連続鋳造方法を実施するための連続鋳造設備の鋳型近傍の構成を示す縦断面図である。(a)は鋳型の幅方向(長辺方向)の縦断面図であり、(b)は鋳型の厚み方向(短辺方向)の縦断面図である。 電磁コイルに交流を流した場合の交流磁場、誘導電流、攪拌流の流れを示した説明図である。 電磁ブレーキ装置を作動させた場合の静磁場、誘導電流、対向流の流れを示した説明図である。 従来の連続鋳造設備の鋳型近傍の構成を示す縦断面図である。(a)は鋳型の幅方向(長辺方向)の縦断面図であり、(b)は鋳型の厚み方向(短辺方向)の縦断面図である。 従来の連続鋳造設備の鋳型近傍の構成を示す縦断面図である。(a)は鋳型の幅方向(長辺方向)の縦断面図であり、(b)は鋳型の厚み方向(短辺方向)の縦断面図である。 従来の連続鋳造設備の鋳型近傍の構成を示す縦断面図である。 図7における溶鋼の対向流の流れを示した説明図である。
符号の説明
1 連続鋳造設備
2 鋳型
2a 鋳型の短辺
2b 鋳型の長辺
3 溶鋼
4 メニスカス
5 パウダー
6 凝固シェル
7 浸漬ノズル
8 吐出孔
9 吐出流
10 Arガス気泡
11 介在物
20 電磁コイル
21 交流磁場
22 誘導電流
23 電磁力
24、25 攪拌流
30 電磁ブレーキ装置
31 静磁場
32 誘導電流
33 対向流

Claims (2)

  1. 一対の長辺と一対の短辺からなる鋳型内に浸漬ノズルを介して溶鋼を供給し、前記鋳型の周囲に配置した電磁コイルによって溶鋼に交流磁場を印加して、当該交流磁場によって前記鋳型の中心方向に電磁力を作用させながら溶鋼を凝固させる鋼の連続鋳造方法であって、
    前記浸漬ノズル内に不活性ガスを吹き込み、
    当該浸漬ノズルから吐出される溶鋼の吐出流に対して、前記鋳型の幅方向に均一な磁束密度分布を有する静磁場を前記鋳型の厚み方向に印加し、
    当該静磁場によって形成される前記吐出流と逆向きの対向流によって、前記吐出流中に含まれる前記不活性ガス気泡を浮上させ、
    前記交流磁場の電磁力によって形成される溶鋼の攪拌流によって、前記浮上する不活性ガス気泡を前記鋳型の中心方向に流動させることを特徴とする、鋼の連続鋳造方法。
  2. 前記静磁場の磁束密度は下記式(1)を満たし、かつ、前記交流磁場の磁束密度は下記式(2)を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の鋼の連続鋳造方法。
    ≧CQ/A・・・・(1)
    ≧C Q/A(但し、B=0、かつ、B=0を除く)・・・・・(2)
    但し、B:静磁場の磁束密度(T)、B:交流磁場の磁束密度(T)、Q:溶鋼の質量流量(kg/秒)、A:浸漬ノズルに形成された溶鋼の吐出孔の断面積の総和(m)、C:定数、C:定数
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