JP5025023B2 - 流し台 - Google Patents

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敦史 大月
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Description

この発明は、厨房家具としての流し台に関する。
本出願人は、左右スライド式の複数のシンクパーツを水平方向に案内する4段(又はそれ以上の段数)のスライド案内部をシンクの前壁及び後壁の互いに対応する高さに有する多段シンクユニットを提案した(特許文献1参照)。これによれば、シンクパーツの管理・収納を容易として、シンク領域のほぼ全面を作業スペース(調理スペース)として活用することが可能となり、調理作業の効率向上に寄与することができる。
特開2003−96858号公報
ところで、調理作業中に、例えば調理のための準備段階において、又は調理作業の進行に伴って、下記のように収納を必要とする物(被収納物)が数多く発生する。
(a)調理や盛り付けのために仮置きしておく食材・食器等の未使用物;
(b)調理中に使用した食器類(カップ・皿等)、調理用具類(鍋・ボール・ざる等)等の洗い物;
(c)調理により発生した生ごみ等の不要物(廃棄物)。
したがって、これら被収納物の収納領域(収納場所)が確保されていないと、
(1)シンク領域あるいはその周辺領域(いわゆるワークトップと称する作業領域)に被収納物を置く場合には、調理スペースが狭くなり調理作業が円滑に行えなくなる。
(2)調理作業をたびたび中断して洗い物を洗ったり不要物を捨てたりしなければならないので、調理に専念できなくなる。
(3)それらによって調理作業の効率が低下し、調理時間が長くなってしまうおそれがある。
また、調理後(又は食事後)において、調理や食事に使用した食器類(カップ・皿等)、調理用具類(鍋・ボール・ざる等)等の洗い物(被収納物)を収納する場所(置き場所)が不足すると、作業領域に被収納物が散乱することになる。特に、まとめ洗いをする場合には、乱雑な印象を与えるばかりでなく、次の調理作業にも支障を来すおそれがある。
本発明の課題は、作業効率の低下を防止しつつ、調理作業中・調理後等に発生する各種の被収納物を収納できるシンクを備えた流し台を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明で前提となる流し台は、
凹状に形成されたシンクを有する天板部と、その天板部より下側に設定された台所用品収納部とを備えた流し台において、
前記シンクの下部が前記台所用品収納部に入り込む深さで延長されて該台所用品収納部の収納空間の上部を占有し、そのシンクの下部延長部が前記台所用品収納部の上部収納空間に取って代わって、調理に関連する器具、食器等の被収納物を収納するかさもの収納部と水を溜める水溜部との兼用スペースを形成することができる。
つまり、上記流し台は、
左右スライド式の複数のシンクパーツを水平方向に案内する4段又はそれ以上の段数のスライド案内部を、前壁及び後壁の互いに対応する高さに有するシンクを備えた流し台であって、
前記スライド案内部を含む各段のシンクパーツスライド面とシンク底面とによって上下に区画される4層又はそれ以上の層数の空間領域のうち、最も下方に位置するシンクパーツスライド面を基準面として、その基準面より上方の空間領域を調理等の作業スペースとし、前記基準面とその下方のシンク底面とによって区画された最下層の空間領域が、調理に関連する器具、食器等の被収納物を収納するかさもの収納部と水を溜める水溜部との兼用スペースを形成することになる。
このような流し台では、深く形成したシンクの最下層の空間領域をかさもの収納部と水溜部との兼用スペースとして利用できるので、調理作業中・調理後等に発生する洗い物、未使用物、不要物等の被収納物を最も目立たない最下層の空間領域(かさもの収納部)に収納できる。また、洗い物用の水溜部としても大容量の水を溜めておくことができる。それらによって、基準面より上方の空間領域を調理スペースとして広く使えるので調理作業が円滑に行え、また、調理作業を中断せずにすむので調理に専念できる。その結果、作業効率の低下を防止し、調理時間の短縮化を図ることができる。さらに、調理や食事に使用した食器類、調理用具類等の洗い物(被収納物)を最下層の空間領域に収納しておけるので、清潔感を損なわず、まとめ洗いをする場合にも便利である。
そして、上記課題を解決するために、本発明に係る流し台は、
左右スライド式の複数のシンクパーツを水平方向に案内する4段又はそれ以上の段数のスライド案内部を、前壁及び後壁の互いに対応する高さに有するシンクを備えた流し台であって、
前記スライド案内部を含む各段のシンクパーツスライド面とシンク底面とによって上下に区画される4層又はそれ以上の層数の空間領域のうち、最も下方に位置するシンクパーツスライド面を基準面として、その基準面より上方の空間領域を調理等の作業スペースとし、前記基準面とその下方のシンク底面とによって区画された最下層の空間領域の深さが他の層の空間領域のいずれの深さよりも大で、かつ他の層の空間領域の合計深さの2/3以上に形成され、
前記最下層の空間領域は、洗浄すべき食器、調理器具等の未洗浄の被収納物である洗い物を一時的に載置する洗い物収納スペースを形成するために、前記4層又はそれ以上の層数の空間領域における最も上方に位置するシンクパーツスライド面を第1スライド面、そこから下に向かって順次少なくとも第2スライド面、第3スライド面、第4スライド面を規定したとき、第1及び第2スライド面間の第1深さ間隔、第2及び第3スライド面間の第2深さ間隔、第3及び第4スライド面間の第3深さ間隔において、第1深さ間隔及び第3深さ間隔は小間隔とされ、中間の第2深さ間隔は第1及び第3深さ間隔より大きい中間隔とされ、さらに前記基準面と前記シンク底面との間の最下方深さ間隔が前記第2深さ間隔より更に大きい大間隔とされて、その大間隔の最下方深さ間隔内に未洗浄の前記洗い物を一時的に収納するとともに、
前記シンクパーツとして前記基準面をスライド可能なスライドシンクが付加され、そのスライドシンクの深さは前記最下層の空間領域を除く他の層の空間領域のいずれの深さよりも大で、該スライドシンクの底部が前記シンク底面に対し前記他の層の空間領域のいずれの深さよりも小さい隙間で近接して着脱可能にセットされ、前記最下層の空間領域は、前記洗い物を一時的に載置する洗い物収納スペースと、前記洗い物を前記スライドシンク内に漬け置きする洗い物漬け置きスペースとに兼用の領域とされ、
前記最下層の空間領域が前記洗い物収納スペース及び洗い物漬け置きスペースのいずれに用いられる場合であっても、前記基準面より上方の空間領域を調理等の前記作業スペースとして使用可能であることを特徴とする。
また、上記流し台は、
左右スライド式の複数のシンクパーツを水平方向に案内する4段又はそれ以上の段数のスライド案内部を、前壁及び後壁の互いに対応する高さに有するシンクを備えた流し台であって、
前記スライド案内部を含む各段のシンクパーツスライド面とシンク底面とによって上下に区画される4層又はそれ以上の層数の空間領域のうち、最も下方に位置するシンクパーツスライド面を基準面として、その基準面より上方の空間領域を調理等の作業スペースとし、前記基準面とその下方のシンク底面とによって区画された最下層の空間領域の容積が他の層の空間領域のいずれの容積よりも大で、かつ他の層の空間領域の合計容積の2/3以上に形成され、
前記最下層の空間領域は、調理に関連する器具、食器等の被収納物を収納するかさもの収納部と水を溜める水溜部との兼用スペースを形成する場合がある
これらの流し台によれば、シンクの最下層の空間領域(かさもの収納部と水溜部との兼用スペース)の深さ(又は容積)が他の層の空間領域の合計の2/3以上にも達するので、上記被収納物、特に大鍋・大ざるのような大きな洗い物や洗剤容器のような背の高い物でもかさもの収納部(最下層の空間領域)に収納できる。なお、このときかさもの収納部の深さ(又は容積)はシンクの全深さ(又は全容積)のほぼ4割以上となる。また、かさもの収納部の深さ(又は容積)が他の層の空間領域の合計深さ(又は合計容積)の2/3未満の場合、すなわち、シンクの全深さ(又は全容積)の4割未満の場合には、大鍋・大ざるのような大きな洗い物や洗剤容器のような背の高い物がかさもの収納部から上方に突出するおそれがある。
このようなかさもの収納部(最下層の空間領域)は、例えば、調理中に使用した鍋・ボール・ざる等の洗い物、調理・盛り付けのために仮置きする食材・食器等の未使用物、及び調理により発生した生ごみ等の不要物のうち少なくともいずれかを収納するための収納領域として利用することができる。その際、かさもの収納部の下端に位置するシンク底面を、天板部より下側に設定された台所用品収納部に入り込む深さで延長してかさもの収納部を形成する場合には、かさもの収納部に大容量の水を溜めたり、大鍋・大ざるのような大きな洗い物や洗剤容器のような背の高い物でも収納することができる。
以上に述べた流し台において、複数のシンクパーツを最下段のスライド案内部にセットすることにより、かさもの収納部が全面にわたって蓋をされた状態とすることができる。これによって、かさもの収納部の内部が覆い隠されるようになるので、基準面より上方の空間領域を作業領域として(あたかも調理台のように)広く使用することができる。また、洗い物をかさもの収納部に収納しても、乱雑な印象を与えず清潔感のあるシンクとすることができる。
一方、複数のシンクパーツを上下方向に重なり合うように最下段を除く各段のスライド案内部にセットすることにより、かさもの収納部が一部において上方に向け開放された状態とすることができる。これによって、洗い物、不要物等のかさもの収納部への収納や未使用物等のかさもの収納部からの取り出しが円滑に行える。また、調理作業において流水洗浄や茹でこぼし等を行う際にも排水を円滑に行うことができる。
ところで、シンクの前壁は、前側のスライド案内部を連結して、下側に行くほど後壁に接近するようにほぼ垂直な階段状に形成される一方、シンクの後壁は、後側のスライド案内部を連結して、下側に行くほど前壁から遠ざかるように傾斜して形成され、各段のスライド案内部の前後の間隔をほぼ等しくすることにより、各段のスライド案内部が複数のシンクパーツを互換しつつスライド可能に支持することができる。これによって、複数のシンクパーツを最下段のスライド案内部に集中的にセットする状態と、各段のスライド案内部に上下に重合してセットする状態とに変更するために、シンクパーツを異なる段に入れ替え操作するとき、スライド案内部への着脱が容易に行える。したがって、かさもの収納部がシンクの最下層に配置されていても、調理作業や被収納物の出し入れ操作が円滑に行える。
また、かさもの収納部を構成するシンクの前壁及び後壁を、ともにほぼ鉛直方向に延びて平行状に形成することが望ましい。つまり、シンクの中で最も深いかさもの収納部(最下層の空間領域)に相当する後壁部分が、前壁から遠ざかるように傾斜せずにほぼ鉛直方向に延びて前壁と平行状に形成されている。そこで、シンクを製造する際、最初に機械的プレス加工(深絞り加工)によって最も深い有底筒状のかさもの収納部を形成し、その後人手による曲げ作業等によってかさもの収納部より上方に位置する各段のスライド案内部を形成できる。あるいは、人手による曲げ作業等によって各段のスライド案内部を形成した上方部分を、加工済のかさもの収納部に溶接等で接合できる。いずれにしても、最も深いかさもの収納部を機械加工で形成できるので、シンク(流し台)の製造コストを抑制することができる。
ところで、このような流し台は、
左右スライド式の複数のシンクパーツを水平方向に案内する4段又はそれ以上の段数のスライド案内部を前壁及び後壁の互いに対応する高さに有するシンクを備えた流し台であって、
前記スライド案内部を含む各段のシンクパーツスライド面とシンク底面とによって上下に区画される4層又はそれ以上の層数の空間領域のうち、最も下方に位置するシンクパーツスライド面を基準面として、その基準面より上方の空間領域を調理等の作業スペースとし、前記基準面とその下方のシンク底面とによって区画された最下層の空間領域が、調理に関連する器具、食器等の被収納物を収納するかさもの収納部と水を溜める水溜部との兼用スペースを形成する一方、
少なくとも1のシンクパーツは、そのフランジ部が最下段の前記スライド案内部に載置されるとともに、その本体部が調理に関連する食器等の被収納物を収納し、及び/又は水を溜めておくことのできるスライド収納部に構成されて前記兼用スペースに入り込んで配置される場合がある。
また、このような流し台は、
左右スライド式の複数のシンクパーツを水平方向に案内する4段又はそれ以上の段数のスライド案内部を前壁及び後壁の互いに対応する高さに有するシンクを備えた流し台であって、
前記スライド案内部を含む各段のシンクパーツスライド面とシンク底面とによって上下に区画される4層又はそれ以上の層数の空間領域のうち、最も下方に位置するシンクパーツスライド面を基準面として、その基準面より上方の空間領域を調理等の作業スペースとし、前記基準面とその下方のシンク底面とによって区画された最下層の空間領域の深さが他の層の空間領域のいずれの深さよりも大で、かつ他の層の空間領域の合計深さの2/3以上に形成され、
前記最下層の空間領域は、調理に関連する器具、食器等の被収納物を収納するかさもの収納部と水を溜める水溜部との兼用スペースを形成する一方、
少なくとも1のシンクパーツは、そのフランジ部が最下段の前記スライド案内部に載置されるとともに、その本体部が調理に関連する食器等の被収納物を収納し、及び/又は水を溜めておくことのできるスライド収納部に構成されて前記兼用スペースに入り込んで配置される場合がある。
さらに、このような流し台は、
左右スライド式の複数のシンクパーツを水平方向に案内する4段又はそれ以上の段数のスライド案内部を前壁及び後壁の互いに対応する高さに有するシンクを備えた流し台であって、
前記スライド案内部を含む各段のシンクパーツスライド面とシンク底面とによって上下に区画される4層又はそれ以上の層数の空間領域のうち、最も下方に位置するシンクパーツスライド面を基準面として、その基準面より上方の空間領域を調理等の作業スペースとし、前記基準面とその下方のシンク底面とによって区画された最下層の空間領域の容積が他の層の空間領域のいずれの容積よりも大で、かつ他の層の空間領域の合計容積の2/3以上に形成され、
前記最下層の空間領域は、調理に関連する器具、食器等の被収納物を収納するかさもの収納部と水を溜める水溜部との兼用スペースを形成する一方、
少なくとも1のシンクパーツは、そのフランジ部が最下段の前記スライド案内部に載置されるとともに、その本体部が調理に関連する食器等の被収納物を収納し、及び/又は水を溜めておくことのできるスライド収納部に構成されて前記兼用スペースに入り込んで配置される場合がある。
これらの流し台によれば、深く形成したシンクの最下層の空間領域をかさもの収納部として、またその最下層の空間領域に配置されたシンクパーツの本体部をスライド収納部として、それぞれ利用できる。したがって、調理作業中に発生する洗い物、未使用物、不要物等の被収納物を最も目立たない最下層の空間領域(かさもの収納部及び/又はスライド収納部)に収納でき、収納をシステム化することができる。また、かさもの収納部及び/又はスライド収納部に洗い物用の大容量の水を溜めておくことができる。それらによって、基準面より上方の空間領域を調理スペースとして広く使えるので調理作業が円滑に行え、また、調理作業を中断せずにすむので調理に専念できる。その結果、作業効率の低下を防止し、調理時間の短縮化を図ることができる。さらに、調理や食事に使用した食器類、調理用具類等の洗い物(被収納物)を最下層の空間領域(かさもの収納部及び/又はスライド収納部)に収納しておけるので、清潔感を損なわず、まとめ洗いをする場合にも便利である。
このようなスライド収納部(シンクパーツの本体部)は、例えば、調理中に使用した食器等の洗い物、調理・盛り付けのために仮置きする食材・食器等の未使用物、及び調理により発生した生ごみ等の不要物のうち少なくともいずれかを収納するための収納領域として利用することができる。
その際、最下段のスライド案内部に載置されたシンクパーツは、水を溜めたり流したりできるスライドシンク、食材・食器等の水切りができる水切りかご、及び生ごみ等の水切り収納ができるごみ収納かごのうち少なくともいずれかを含むことが望ましい。これらのシンクパーツによって、スライド収納部を、例えば、食器類・調理用具類等の洗い物の漬け置き洗い、野菜等の食材や茶碗等の食器の水切り、生ごみ等の水切り収納といった幅広い用途に使用することができ、場合によっては収納以外にも用いることができる。
このうち、水切りかごは、使用後の食器類を収納するとともに、水を溜めた状態で最下段のスライド案内部に載置されたスライドシンク内に浸漬することにより、その食器類を漬け置き洗いする第一の使用形態と、スライドシンクから取り出して最下段のスライド案内部に載置することにより、その食器類の水切りを行う第二の使用形態と、に併用でき、使用態様の多様化を図ることができる。
あるいは、水切りかごは、調理用の食材類を収納するとともに、水を溜めた状態で最下段のスライド案内部に載置された前記スライドシンク内に浸漬することにより、その食材類を予洗したり乾燥を防いだりする第一の使用形態と、スライドシンクから取り出して最下段のスライド案内部に載置することにより、その食材類の水切りを行う第二の使用形態と、に併用でき、使用態様の多様化を図ることができる。
以上に述べた流し台において、複数のシンクパーツを最下段以外の特定の段のスライド案内部にセットすることにより、スライド収納部が全面にわたって蓋をされた状態とすることができる。これによって、スライド収納部を構成するシンクパーツ本体部の内部が覆い隠されるようになるので、基準面より上方の空間領域を作業領域として(あたかも調理台のように)広く使用することができる。また、洗い物をスライド収納部に収納しても、乱雑な印象を与えず清潔感のある流し台とすることができる。
一方、複数のシンクパーツを上下方向に重なり合うように最下段を除く各段のスライド案内部にセットすることにより、スライド収納部が一部において上方に向け開放された状態とすることができる。これによって、洗い物、不要物等のスライド収納部への収納や未使用物等のスライド収納部からの取り出しが円滑に行える。また、調理作業において流水洗浄や茹でこぼし等を行う際にも排水を円滑に行うことができる。
本発明に係る流し台を示す平面図及び正面図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面図。 収納領域の使用例を示す説明図。 シンクパーツの1つであるスライドシンクを示す図。 図5のC−C断面図及びD−D断面拡大図。 図5のスライドシンクの斜視図。 図5のスライドシンクの細部を示す図。 他のシンクパーツである水切りかごを示す図。 水切りかごの使用方法の一例を示す説明図。 さらに他のシンクパーツであるごみ収納かごを示す図。 図11のごみ収納かごの斜視図及び細部を示す図。 多段シンクの使用方法の一例を示す説明図。 多段シンクの使用方法の他の例を示す説明図。 水受け容器を示す図。 水切り板を示す図。 水切り具をシンクパーツとして使用する形態を示す図。 さらに他のシンクパーツである孔あきスライドプレートを示す図。 収納領域の構成を示す説明図。
以下、この発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る流し台を示す平面図及び正面図であり、図2はそのA−A断面図、図3はそのB−B断面図である。この流し台1の天板部2は、深絞り等により前後方向の奥行よりも左右方向の幅の方が大きい矩形状に形成された有底容器状の多段シンク(以下、単にシンクともいう)4と後述するシンクパーツとを有する多段シンクユニット(以下、単にシンクユニットともいう)3を備え、また、その周囲にフランジ12を有している。多段シンク4の後方の左右端部には、フランジ12上に給水栓10,10が配置されている。なお、7は多段シンク4の底面13eに開口する排出口、11はフランジ12を延長してガス器具(図示せず)を備えるガステーブルである。
また、給水栓10,10の間のフランジ12上には、例えば日常頻繁に使う茶碗・湯呑み・コップ等の食器類を仮置きしたり仮水切りしたりするための流し台用水切り具(以下、単に水切り具ともいう)8が載置されている。この水切り具8は、細長い小判型形状(例えば長さが幅の4倍以上)に形成され、その長手方向が水平方向(天板部2と平行な方向)でかつ左右方向(給水栓10,10の配列方向)に沿うように配置され、左右の給水栓10,10の間隔とほぼ等しく(若干短く)形成されている。さらに、水切り具8は天板部2(すなわち、シンク4及びフランジ12の表面材)と同じ材質の金属(例えばステンレス鋼)で構成され、天板部2に作り付け(一体形成された据え置き型)であるかのような一体感を有している。
このシンク4の前壁5及び後壁6には、図2に示すように、前側のスライド案内部5a、5b、5c及び5dと、後側のスライド案内部6a、6b、6c及び6dが形成されている。これらスライド案内部5a〜5d及び6a〜6dとしての段部は、4段とされて、前壁5及び後壁6で互いに対応する高さ(水平方向において4段の各段が同じ高さ)になるように形成されている。
また、前側のスライド案内部5a〜5dは、下側に行くほどシンク4の内側に入り込むように形成され、言い換えれば下側の段部(スライド案内部)ほど後壁に接近するように垂直な階段状に形成されている。一方、後側のスライド案内部6a〜6dもシンク底面13eに近い段部ほど(下側のものほど)奥部に入り込むように、言い換えれば前壁から遠ざかるように傾斜して(逆階段状に)形成されている。そして、5a及び6a、5b及び6b、5c及び6c並びに5d及び6dの間隔は等しくなるように設定されている。つまり、前側のスライド案内部5a〜5dが垂直な階段状に突出(傾斜)していく一方、後側のスライド案内部6a〜6dはこれに対応して後方傾斜しているということになる。
このように、前壁5は、前側のスライド案内部5a〜5dを連結して、下側に行くほど後壁6に接近するようにほぼ垂直な階段状の壁部5pに形成される。一方、後壁6は、後側のスライド案内部6a〜6dを連結して、下側に行くほど前壁5から遠ざかるように傾斜する壁部6pに形成される。そして、各段のスライド案内部5a〜5d、6a〜6dの前後の間隔をほぼ等しくすることにより、各段のスライド案内部5a〜5d、6a〜6dが複数のシンクパーツ(後述)を互換しつつスライド可能に支持することができる。
ところで、シンク4は、図2に示すように、スライド案内部5a〜5d、6a〜6dを含む4段のシンクパーツスライド面13a〜13dとシンク底面13eとによって、上下4層の空間領域S1〜S4が形成される。このうち、最も下方に位置するシンクパーツスライド面13d(基準面)とシンク底面13eとによって区画された最下層の空間領域S4の深さH4(例えば150mm)が他の層の空間領域S1,S2,S3のいずれの深さよりも大で、かつ他の層の空間領域の合計深さH0の2/3以上(例えば、H4=0.7H0)に構成されている。なお、このとき最下層の空間領域S4の深さH4は、シンク4の全深さHのほぼ4割以上(例えば、H4=0.41H)となる。
同様に、最下層の空間領域S4の容積V4が他の層の空間領域S1,S2,S3のいずれの容積よりも大で、かつ他の層の空間領域の合計容積V0の2/3以上(例えば、V4=0.7V0)に構成されている。なお、このとき最下層の空間領域S4の容積V4は、シンク4の全容積Vのほぼ4割以上(例えば、V4=0.41V)となる。
そこで、図4に示すように、シンク4(シンクユニット3)の最下層の空間領域S4は、調理中に使用した鍋・ボール・ざる等の洗い物、調理・盛り付けのために仮置きする食材・食器等の未使用物、及び調理により発生した生ごみ等の不要物のうち少なくともいずれかを収納するための第一の収納領域S41(かさもの収納部;水溜部)として利用される(図4(a))。したがって、最下層以外の空間領域S1〜S3(基準面13dより上方の空間領域;図2参照)が主として作業スペース(調理スペース)として使用されることになる(図4(b))。
図19に示すように、最下層の空間領域S4を深く構成したことにより、流し台1において、天板部2の下方に位置する上下複数段(例えば2段)の引出し部B(台所用品収納部)のうち最上段の引出しB1はシンク4(最下層の空間領域S4)で大半が占められることになる。すなわち、収納領域(最下層の空間領域S4)の下端に位置するシンク底面13eは、天板部2(シンク4)の下側に設置された引出し部Bに入り込む深さで延長され、従来上段の引出しB1が設置されていた空間を占有している。その結果、シンク4の最下層の空間領域S4が従来の上段の引出しB1の収納空間に取って代わって、前述の第一の収納領域S41(かさもの収納部;水溜部)を形成している。したがって、調理に関連する器具、食器等は、従来の上段の引出しB1に取って代わったシンク4の下部延長部(第一の収納領域S41)に収納されることとなり、上段の引出しB1を設ける(又は引き出す)必要がなくなる。なお、上段の引出しB1の下方に位置していた下段の引出しB2は従来通り調理用具等の収納に利用される。
図2に戻り、最下層の空間領域S4(第一の収納領域S41)を構成する前壁5e及び後壁6eは、ともにほぼ鉛直方向に延びて平行状に形成されている。つまり、シンク4の中で最も深い最下層の空間領域S4(第一の収納領域S41)に相当する後壁部分6eが、前壁5eから遠ざかるように傾斜せずにほぼ鉛直方向に延びて前壁5eと平行状に形成されている。これによって、最下層の空間領域S4を構成する前壁5e及び後壁6eを最初に機械的プレス加工(深絞り加工)によって形成することができる。
次に、具体的なシンクパーツの例を順次説明する。図5〜図8は、シンクパーツとしてのスライドシンク40を示すものである。図5に示すスライドシンク40は、ステンレス鋼等の金属板製でいわばスライドするシンクともいうべき深底容器状のもので、外周部にフランジ部41を有し、また容器状の本体部42の底部に排出口43があり、ここに止水栓44を差し込んで水を溜めたり、止水栓44を除いて水を排出したりすることができる。また、このスライドシンク40のスライド方向におけるフランジ部41の両側縁には手を掛ける凹部45が互いに対向して形成されている。
図6に示すように、スライドシンク40の上端からやや下がった位置には、スライドシンク40に満たす水の水位を規定する複数(例えば4個)の水流出孔46(オーバーフロー孔)が形成され、円形状の孔46から水が本来のシンク4に流下することにより、スライドシンク40から水が溢れないようになっている。
図7に示すように、スライドシンク40の4つの角及び2つの凹部45には樹脂パッド47が固着されており、この樹脂パッド47は、段部48(図8参照)を含む角部の円弧状部に沿って外側へ突出するように固着され、この樹脂パッド47の部分で前述のスライド案内部5a〜5d、6a〜6dの段部に接し、ここを摺動することとなる。これにより、摺動時の異音を解消し、また着座状態を安定的なものとする。
このスライドシンク40は、図4及び図19に示すように、フランジ部41が最下段のスライド案内部5d,6dに載置されるとともに、本体部42が最下層の空間領域S4に配置されている。そして、本体部42は、例えば、調理中に使用した食器等の洗い物を収納するための収納領域として利用される。ここで、スライドシンク40の本体部42と最下層の空間領域S4との関係は次のようになる。前述の通り、最下層の空間領域S4全体が鍋、食器等を収納し、水を溜めておくことのできる第一の収納領域S41(かさもの収納部と水溜部との兼用スペース)を構成する。さらに、スライドシンク40の本体部42が第一の収納領域S41内に入り込んで配置され、第二の収納領域S42(スライド収納部)を構成する。この第二の収納領域S42(本体部42)にも鍋、食器等を収納し、水を溜めておくことができる。
図9は、シンクパーツとしての水切りかご50を示すものである。図9に示す水切りかご50は、ステンレス鋼等の金属棒を曲げることによってかご状に形成され、外周部に枠状のフランジ部51を有し、また内部に渦巻き状の本体部52を有する。
この水切りかご50は、図10に示すように、使用後の食器類(又は調理用の食材類)を収納するとともに、水を溜めた状態で最下段のスライド案内部5d,6d(図4(b)参照)に載置されたスライドシンク40内に浸漬することにより、その食器類を漬け置き洗いする(又は食材類を予洗したり乾燥を防いだりする)第一の使用形態(図10(a))で使用される。また、水切りかご50は、スライドシンク40から取り出してフランジ部51を最下段のスライド案内部5d,6d(図4(b)参照)に載置することにより、その食器類(又は食材類)の水切りを行う第二の使用形態(図10(b))でも使用される。したがって、水切りかご50の本体部52も第二の収納領域S42を構成する(図19参照)。
図11及び図12は、シンクパーツとしてのごみ収納かご60を示すものである。図11に示すごみ収納かご60は、ステンレス鋼等の金属板製でいわばスライドする生ごみ入れ(あるいはざる)ともいうべき扁平容器状のもので、外周部にフランジ部61を有し、また容器状の本体部62の周面及び底面には多数の水抜き孔63(パンチング孔)を有している。また、このごみ収納かご60のスライド方向におけるフランジ部61の両側縁には手を掛ける凹部65が互いに対向して形成されている。なお、ごみ収納かご60はスライド方向に細長形態とされ、前記したスライドシンク40のおよそ半分の幅に形成されている。
図12に示すように、ごみ収納かご60の4つの角及び2つの凹部65には樹脂パッド67が固着されており、この樹脂パッド67は、段部68(図12(b)参照)を含む角部の円弧状部に沿って外側へ突出するように固着され、この樹脂パッド67の部分で前述のスライド案内部5a〜5d、6a〜6dの段部に接し、ここを摺動することとなる。これにより、スライドシンク40の場合と同様に摺動時の異音を解消し、また着座状態を安定的なものとする。
このごみ収納かご60は、図4に示すように、フランジ部61が最下段のスライド案内部5d,6dに載置されるとともに、本体部62が最下層の空間領域S4に配置されている。そして、本体部62は、例えば、調理により発生した生ごみ等を水切り収納するための収納領域として利用される。つまり、最下層の空間領域S4全体が第一の収納領域S41を構成する一方、ごみ収納かご60の本体部62も第二の収納領域S42を構成する(図19参照)。なお、ごみ収納かご60を用いて、調理・盛り付けのために仮置きする食材・食器等の未使用物を水切り収納してもよい。
図13は、多段シンク4の使用方法の一例を示す説明図である。図4において、複数のシンクパーツを最下段以外の特定の段(例えば上から3段目)のスライド案内部(例えば5c,6c;図2参照)にセットすることにより、第一及び第二の収納領域S41,S42が全面にわたって蓋をされた状態となる(図13(a))。
なお、ここでは全面にわたって蓋をするためのシンクパーツとして、図18に示す孔あきスライドプレート30を3枚使用している。図18に示す孔あきスライドプレート30はステンレス等の金属板で、外周部が下方に曲げられた縁部31とされて剛性強度が確保されている。スライドプレート30には多数の水抜き用の貫通孔33(パンチング孔)が形成され、スライド方向における両側縁に、手を掛ける凹部35が形成されている。プレート30の4つの角及び2つの凹部35には樹脂パッド37が固着されており、この樹脂パッド37の部分で前述のスライド案内部5a〜5d、6a〜6dの段面に接し、ここを摺動することとなる。これにより、スライドシンク40やごみ収納かご60の場合と同様に摺動時の異音を解消し、また着座状態を安定的なものとする。
図13(a)に戻り、第二の収納領域S42を構成するシンクパーツ本体部(例えばスライドシンク本体部42)の内部が覆い隠されるようになるので、基準面(最も下方に位置するシンクパーツスライド面13d;図2参照)より上方の空間領域を作業領域として(あたかも調理台のように)広く使える。また、洗い物を第一又は第二の収納領域S41,S42に収納しても、乱雑な印象を与えず清潔感のあるシンク4(シンクユニット3)となる。
一方、図4において、複数のシンクパーツを上下方向に重なり合うように最下段以外の各段のスライド案内部(例えば5a〜5c,6a〜6c;図2参照)にセットすることにより、第一又は第二の収納領域S41,S42が一部において上方に向け開放された状態となる(図13(b))。なお、ここでも上下方向に重なり合うようにセットするためのシンクパーツとして、上記スライドプレート30を3枚使用している。このように洗い物、不要物等の第一又は第二の収納領域S41,S42への収納や未使用物等の第一又は第二の収納領域S41,S42からの取り出しが円滑に行える。また、調理作業において流水洗浄や茹でこぼし等を行う際にも排水を円滑に行える。
なお、スライドプレート30等のスライド案内部5a〜5d,6a〜6dへのセットに際しては、図3において例えばまず奥部の段部6bにパーツを入れ、その状態で手前を段部5bに落とし込めば容易にセットができる。また、取り外すときは手前を段部5bから持ち上げて斜めにし、その斜めの状態で手前に引くようにすれば、奥部も段部6bから除去できる。他の段部(スライド案内部)についても同様である。つまり、奥部の各段部6a〜6dをつなぐ壁部は奥部に向かって傾斜する壁部6pを有し、一方、前壁において各段部5a〜5dを連結する壁部は傾斜しないほぼ垂直な壁部5pとなっている。
図14は、多段シンク4の使用方法の他の例を示す説明図である。図4において、スライドシンク40及びごみ収納かご60を最下段のスライド案内部5d,6dから取り外すと、最下層の空間領域S4全体が第一の収納領域S41となる。そこで、複数のシンクパーツを最下段のスライド案内部5d,6dにセットすることにより、第一の収納領域S41が全面にわたって蓋をされた状態となる(図14(a))。なお、ここでも全面にわたって蓋をするためのシンクパーツとして、上記スライドプレート30を3枚使用している。このように、第一の収納領域S41の内部が覆い隠されるようになるので、シンク領域を作業領域として(あたかも調理台のように)広く使える。また、洗い物を第一の収納領域S41に収納しても、乱雑な印象を与えず清潔感のあるシンク4(シンクユニット3)となる。
一方、複数のシンクパーツを上下方向に重なり合うように最下段を除く各段のスライド案内部(例えば5a〜5c,6a〜6c;図2参照)にセットすることにより、第一の収納領域S41が一部において上方に向け開放された状態となる(図14(b))。なお、ここでも上下方向に重なり合うようにセットするためのシンクパーツとして、上記スライドプレート30を3枚使用している。このように、洗い物、不要物等の第一の収納領域S41への収納や未使用物等の第一の収納領域S41からの取り出しが円滑に行える。また、調理作業において流水洗浄や茹でこぼし等を行う際にも排水を円滑に行える。
次に、図1に示すように、水切り具8は、水受け容器81と水切り板82とを有している。水受け容器81の詳細を図15に、また、水切り板82の詳細を図16に示す。水受け容器81は、流し台1の天板部2に載置される細長小判型の底部81aと、底部81aの周縁に沿って立ち上がる立ち上がり壁81bとを有している(図15)。一方、水切り板82は、水受け容器81に蓋状に被せられ、多数の水抜き用の貫通孔82c(パンチング孔)を有している(図16)。
図15に示すように、水受け容器81の立ち上がり壁81bの上縁から外側へ向けて底部81aと平行状(水平状)に鍔部81cが一体形成されている。また、鍔部81cの外縁から下方へ向けて立ち上がり壁81bと平行状(鉛直状)に補強壁81dが一体形成されている。このように、鍔部81cと補強壁81dとを設けることにより、細長い水受け容器81のたわみを小さくしている。
また、水受け容器81の底部81aの下面側(天板部2側)に、樹脂製の複数(例えば6個)の位置保持部材81eが固定されている。位置保持部材81eは、天板部2(フランジ12)の表面との接触に伴う摩擦によって、水受け容器81(水切り具80)の移動が阻止されているので、フランジ12の表面が水で濡れていても、水切り具80が浮き上がって移動することはない。
さらに、水受け容器81の補強壁81dの下縁は、底部81aの下面よりも下方にあり、天板部2(フランジ12)の表面よりも上方に位置している。これによって、補強壁81dの下縁とフランジ12の表面との間隔Kは、底部81aの下面とフランジ12の表面との隙間Sよりも小さくなる。したがって、間隔Kからの塵埃の侵入が防止され、隙間Sでの通風によりカビ等の発生が防止される。
図16に示すように、水切り板82の長手方向両端部に保持部82bが形成されている。具体的には、この保持部82bは、長手方向の軸線を挟んで両側に、水受け容器81への着脱時に指を掛けるための切欠として計4個形成されている。これによって、水受け容器81内に溜まった水を捨てるときには、4個の切欠(保持部)82bを左右の親指と人差し指とで保持し、水切り板82を長手方向の軸線周りに回転させるようにすると、長尺の水切り板82を水受け容器81からスムーズに取り外せる。
また、水切り板82には、長手方向の軸線を挟んで両側の側縁から斜め下方へ向けて支持壁82cが一体形成されている。この支持壁82cの下端縁は、樹脂被覆部82dを介して水受け容器81の底部81a上面に接触して支持されている。このように、支持壁82cを設けることにより長尺状の水切り板82のたわみを小さくし、樹脂被覆部82dを設けることにより支持壁82cの摩耗・変形等を防止している。
図17は水切り具8をシンクパーツとして使用する形態を示している。ここでは、水切り具8は、長手方向をシンク4の前後方向に沿わせるとともに、スライド案内部(例えば、1段目の5a,6a)に左右スライド可能に載置され、シンクパーツとして機能する。これによって、水切り具8の機能性が向上するため、用途の拡大(例えば、ガステーブル11とシンク4との間での小物移動)を図れる。
以上の説明では、シンクパーツとして、スライドシンク40,水切りかご50,ごみ収納かご60及びスライドプレート30の4種類を挙げたが、これ以外の各種のシンクパーツを使用し得ることはもちろんである。また、多段シンクの段数についても、4段以外に5段以上とすることもできる。
1 流し台
2 天板部
3 多段シンクユニット(シンクユニット)
4 多段シンク(シンク)
5 前壁
5a〜5d 前側のスライド案内部
6 後壁
6a〜6d 後側のスライド案内部
8 流し台用水切り具
81 水受け容器
82 水切り板
13a〜13d シンクパーツスライド面
13e シンク底面
30 スライドプレート(シンクパーツ)
40 スライドシンク(シンクパーツ)
50 水切りかご(シンクパーツ)
60 ごみ収納かご(シンクパーツ)
B 引出し部(台所用品収納部)
S1〜S4 空間領域
S41 第一の収納領域(かさもの収納部;水溜部)
S42 第二の収納領域(スライド収納部)

Claims (1)

  1. 左右スライド式の複数のシンクパーツを水平方向に案内する4段又はそれ以上の段数のスライド案内部を、前壁及び後壁の互いに対応する高さに有するシンクを備えた流し台であって、
    前記スライド案内部を含む各段のシンクパーツスライド面とシンク底面とによって上下に区画される4層又はそれ以上の層数の空間領域のうち、最も下方に位置するシンクパーツスライド面を基準面として、その基準面より上方の空間領域を調理等の作業スペースとし、前記基準面とその下方のシンク底面とによって区画された最下層の空間領域の深さが他の層の空間領域のいずれの深さよりも大で、かつ他の層の空間領域の合計深さの2/3以上に形成され、
    前記最下層の空間領域、洗浄すべき食器、調理器具等の未洗浄の被収納物である洗い物を一時的に載置する洗い物収納スペースを形成するために、前記4層又はそれ以上の層数の空間領域における最も上方に位置するシンクパーツスライド面を第1スライド面、そこから下に向かって順次少なくとも第2スライド面、第3スライド面、第4スライド面を規定したとき、第1及び第2スライド面間の第1深さ間隔、第2及び第3スライド面間の第2深さ間隔、第3及び第4スライド面間の第3深さ間隔において、第1深さ間隔及び第3深さ間隔は小間隔とされ、中間の第2深さ間隔は第1及び第3深さ間隔より大きい中間隔とされ、さらに前記基準面と前記シンク底面との間の最下方深さ間隔が前記第2深さ間隔より更に大きい大間隔とされて、その大間隔の最下方深さ間隔内に未洗浄の前記洗い物を一時的に収納するとともに、
    前記シンクパーツとして前記基準面をスライド可能なスライドシンクが付加され、そのスライドシンクの深さは前記最下層の空間領域を除く他の層の空間領域のいずれの深さよりも大で、該スライドシンクの底部が前記シンク底面に対し前記他の層の空間領域のいずれの深さよりも小さい隙間で近接して着脱可能にセットされ、前記最下層の空間領域は、前記洗い物を一時的に載置する洗い物収納スペースと、前記洗い物を前記スライドシンク内に漬け置きする洗い物漬け置きスペースとに兼用の領域とされ、
    前記最下層の空間領域が前記洗い物収納スペース及び洗い物漬け置きスペースのいずれに用いられる場合であっても、前記基準面より上方の空間領域を調理等の前記作業スペースとして使用可能であることを特徴とする流し台。
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