JP5024683B2 - 磁気ビーズ - Google Patents

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Description

磁気テープ、磁気記録ディスク等の磁気記録媒体や、電波吸収体、インダクタ、プリント基板等の電子デバイス(ヨークなどの軟磁性形状体)、更には核酸抽出用磁気ビーズや医療用マイクロスフィアの原材料に用いる磁性金属微粒子およびその製造方法に関する。
電子機器の小型軽量化に伴い、電子デバイスを構成する原材料自体もナノサイズ化が要求されている。同時にデバイスの高性能化も実現しなければならない。例えば磁気記録密度の向上を目的として、磁気テープに塗布する磁性微粒子のナノサイズ化と磁化の向上が同時に要求される。
ナノ磁性微粒子の製法は、共沈法や水熱合成法などで代表される液相合成法が主流であった。上記液相法で得られるナノ磁性微粒子はフェライトやマグネタイトなどの酸化物微粒子であった。また最近では金属有機物質の熱分解を利用した手法がとられており、例えばFe(CO)からFeのナノ微粒子を合成するものがある。
金属の磁性微粒子は酸化物に比べて磁化が大きいため、工業的利用への期待が大きい。例えば、金属Feはその飽和磁化が218A・m/kgと酸化鉄に比べて非常に大きく、磁場応答性に優れる、信号強度が大きくとれる、といったメリットがある。しかし金属Feなどの金属微粒子は容易に酸化するため、特に100μm以下、さらには1μm以下の微粒子状にした場合は比表面積が極端に増大してしまい、微粒子が大気中で激しく酸化して燃えてしまう、水溶液中で激しく酸化して変質してしまう、磁性が劣化してしまう等の問題が生じ、乾燥微粒子として取り扱うことが難しかった。そのためフェライトやマグネタイトなどの酸化物微粒子がより広く利用されてきた。
そこで、金属微粒子を乾燥微粒子として取り扱う際、金属としての機能を損なわせないためには、微粒子を直接大気(酸素)に触れさせないように微粒子表面に被膜を付与することが不可欠である。しかし、金属酸化物で表面を被覆する方法は、少なからず金属微粒子を酸化劣化させている(特許文献1)。
そこで、金属微粒子をグラファイトでコーティングする手法が報告されている(特許文献2)。しかし、本手法に従って金属微粒子をグラファイトコーティングするためには、金属が炭素を溶融する状態を作るために1600℃〜2800℃という極めて高い温度で金属微粒子を熱処理しなければならず、金属微粒子の焼結が懸念される。この問題を打開する被覆方法として、窒化ほう素(BN)による金属微粒子の被覆が挙げられる(例えば、非特許文献1)。BNは「るつぼ」に用いられる材料であり、融点が3000℃と高く熱的安定性に優れているとともに、金属との反応性が低い。また絶縁性を有するという特徴がある。金属微粒子にBN被膜を付与する製法は、(1)金属とBの混合粉末を窒素雰囲気中でアーク放電によって加熱する、あるいは(2)金属とBの混合粉末を水素とアンモニアの混合雰囲気中で加熱する、あるいは(3)硝酸金属塩と尿素とホウ酸の混合物を水素雰囲気中で熱処理する、といった方法がある。特に製法(2)と(3)は1000℃の低温で熱処理するため、上記グラファイトコーティングに比べて微粒子焼結の大幅な抑制が期待される。
特開2000−30920号公報(第9〜11頁、図2) 特開平9−143502号公報(第3〜4頁、図5)
「インターナショナル ジャーナル オブ インオーガニック マテリアルズ 3 2001(International Journal of Inorganic Materials 3 2001)」,2001年,p.597
特許文献2に開示されるような金属微粒子表面にグラファイトをコーティングする手法が考案されたが、生産効率が低く実用性に乏しいという課題があった。また金属微粒子に窒化ほう素をコーティングする手法が考案されたが、ほう素粉末が非常に高価で原料コストが高いという課題があった。さらに、グラファイトはグラフェンシートが積層した構造をしているため、球状の微粒子を被覆する場合には必ず格子欠陥が導入される。窒化ホウ素の場合も同様に積層構造であるため、完全結晶の被覆層を得ることは困難であった。したがって、これらの欠陥が存在する被覆では、磁気ビーズ用途など高度の耐食性が要求される用途においては満足の行くものとは言えなかった。そこで、耐食性がいっそう高い金属微粒子と、それを安価・簡易に提供できる工業生産性に優れた製造方法が望まれていた。
本発明者は上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果本発明に至った。
本発明の磁性金属微粒子の製造方法は、酸化物の標準生成自由エネルギーがΔGM1−O>ΔGM2−Oの関係を満たす磁性金属元素M1の酸化物粉末と元素M2を含む粉末(前記M2はTi、AlおよびSiのいずれかである。)とを混合し、その混合粉末を非酸化性雰囲気中で熱処理することにより、元素M2によって還元された磁性金属元素M1の微粒子の表面をM2の酸化物(前記M2の酸化物は、Ti酸化物(前記Ti酸化物はTi、Ti、TiO(但し、xは0.3〜2である。)、TiOから選ばれる少なくとも1種である。)、Al酸化物(前記Al酸化物はAl、AlO(但し、yは1.0〜1.5である。)から選ばれる少なくとも1種である。)、SiOのいずれかである。)によって被覆した平均粒径が0.01〜100μmである磁性金属微粒子を得ることを特徴とする。前記熱処理において、磁性金属元素M1に対してかかる関係を満たす元素M2を含む粉末を用いることにより、磁性金属元素M1の酸化物粉末が元素M2によって還元されると同時に、元素M2の酸化物の被覆が形成される。したがって、磁性金属元素M1の微粒子の生成と被覆の形成が同一の熱処理工程で行なわれるため、工程が極めて簡略化されて生産性向上に寄与すると共に、磁性金属微粒子の酸化劣化を防止することができる。熱処理温度は900℃〜1500℃の範囲内で行われることが好ましい。
前記製造方法において、前記磁性金属元素M1がFeであり、前記元素M2を含む粉末がTiまたはTiCであり、前記M2の酸化物はTi、Ti、TiO(但し、xは0.3〜2である。)、TiOから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。或いは前記磁性金属元素M1がFeであり、前記元素M2を含む粉末がAlであり、前記M2の酸化物はAl、AlO(但し、yは1.0〜1.5である。)から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。或いは前記磁性金属元素M1がFeであり、前記元素M2を含む粉末がSiであり、前記M2の酸化物はSiOであることを特徴とする。これらのM2元素はFeに比べて酸化物の標準生成エネルギーが小さいため、Feの酸化物を効率よくかつ確実に還元することができる。したがって、飽和磁化が高く、耐食性にも優れた磁性金属微粒子を提供することができる。
本発明の磁気ビーズは、酸化物の標準生成自由エネルギーがΔGM1−O>ΔGM2−Oの関係を満たす磁性金属元素M1の微粒子状の相が、元素M2の酸化物(前記M2の酸化物は、Ti酸化物(前記Ti酸化物はTi、Ti、TiO(但し、xは0.3〜2である。)、TiOから選ばれる少なくとも1種である。)、Al酸化物(前記Al酸化物はAl、AlO(但し、yは1.0〜1.5である。)から選ばれる少なくとも1種である。)、SiOのいずれかである。)の被覆状の相によって内包されていることを特徴とする。磁性金属元素M1の微粒子を、前記関係を満たすM2の酸化物で被覆することによって、耐食性に優れた磁気ビーズとすることができる。
本発明の他の磁性金属微粒子は、酸化物の標準生成自由エネルギーが、磁性金属元素M1に対してΔGM1−O>ΔGM2−Oの関係を満たす元素M2の酸化物(前記M2の酸化物は、Ti酸化物(前記Ti酸化物はTi、Ti、TiO(但し、xは0.3〜2である。)、TiOから選ばれる少なくとも1種である。)、Al酸化物(前記Al酸化物はAl、AlO(但し、yは1.0〜1.5である。)から選ばれる少なくとも1種である。)、SiOのいずれか)から成る一つの母粒子中に、2個以上の前記磁性金属元素M1の微粒子が含まれていることを特徴とする。該構成の磁性金属微粒子とすることで、耐食性に優れた粒子を得るととともに、粒子の比重・分散性を制御することができる。
前記磁気ビーズのX線回折パターンにおける元素M2の酸化物の回折ピークのうち強度が最も大きいピークは、その半値幅が0.3°以下であり、かつ磁性金属元素M1の回折ピークのうち強度が最も大きいピークに対する強度比が0.001以上であることを特徴とする。該構成は、被覆の結晶性が良好であることを意味し、かかる被覆を有する磁気ビーズは高い信頼性・耐食性を具備する。
前記磁性金属微粒子において、前記磁性金属元素M1がFeであり、前記元素M2がTiであり、前記M2の酸化物はTi、Ti、TiO(但し、xは0.3〜2である。)、TiOから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。或いは前記磁性金属元素M1がFeであり、前記元素M2がAlであり、前記M2の酸化物は、Al、AlO(但し、yは1.0〜1.5である。)から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。或いは前記磁性金属元素M1がFeであり、前記元素M2がSiであり、前記M2の酸化物はSiOであることを特徴とする。磁性金属元素M1を飽和磁化の高い磁性元素であるFeとし、M2元素を酸化物の標準生成エネルギーの小さいAl、Tiのうちの少なくとも一種とする構成は、緻密な被覆が得やすく、飽和磁化が高く、耐食性に優れた磁性金属微粒子を提供することができる。
前記磁気ビーズにおいて、飽和磁化の値が100〜180A・m/kgであることを特徴とする。かかる飽和磁化の範囲は、被覆の厚の制御、非磁性粒子の除去によって実現することができ、高飽和磁化と高耐食性を兼ね備えた磁気ビーズを提供することができる。前記M2の酸化物からなる被覆状の相と前記磁性金属元素M1の微粒子状の相の間には、前記磁性金属元素M1の酸化層がなく連続してなる。
前記磁気ビーズは、純水100質量部に対して、上記本発明に係る磁性金属微粒子1質量部を投入して、1時間保持した場合の前記純水中へのFeの溶出量が0.10ppm以下であることを特徴とする。緻密な被覆により耐食性が向上した本発明の磁気ビーズを用いることにより、高度な耐食性が要求される用途に使用できる。
本発明により、量産性に優れた安価な耐食性に優れた磁気ビーズを提供することができる。
本発明の製造方法は磁性金属微粒子の被覆方法に相当する。すなわち、酸化物の標準生成自由エネルギーがΔGM1−O>ΔGM2−Oの関係を満たす磁性金属元素M1の酸化物粉末と元素M2を含む粉末とを混合し、その混合粉末を非酸化性雰囲気中で熱処理することにより、元素M2によって還元された磁性金属元素M1の微粒子の表面をM2の酸化物によって被覆する。この製法において用いられる磁性金属元素M1の酸化物粉末は、目標とする金属微粒子の粒径に合わせてその粒径を自由に選択することができる。磁性金属元素M1の酸化物粉末の粒径は0.001μm〜5μmの範囲から選ばれることが好ましい。粒径が0.001μm未満の酸化物微粒子は粉末の「かさ」が大きくなるだけでなく2次凝集が激しいため、その後の製造プロセスでの取り扱いが困難になる。また5μmを越える酸化物微粒子の粉末は比表面積が小さくなり、結果として還元反応が進行しにくくなる。実用的には1〜1000nmの範囲が好適である。磁性金属元素M1としては磁性材料であるFe、Co、Ni、またはこれらを含む合金などが選ばれ、酸化物粉末としてはFe、Fe、CoO、Co、NiOが挙げられる。このうち、Feは飽和磁化が高いため、磁性金属元素M1として特に好ましい。
元素M2を含む粉末において、酸化物の標準生成自由エネルギーがΔGM1−O>ΔGM2−Oの関係を満足するものであればM1酸化物を還元することができる。ここでΔGMi−OとはMi酸化物の標準生成エネルギーの値を表している(iは1または2)。例えばM1酸化物としてFeを考えた場合、ΔGFe2O3=−740kJ/molよりも小さいΔGM2−Oを有するものは、Al、As、CeO、Ce、Co、Cr、Ga、HfO、In、Mn、Mn、Nb、SiO、TiO、Ti、Ti、V、V、V、ZrO、Sc、Y、Ta、希土類元素の酸化物などが挙げられるが、中でもAl、SiO、TiO、Ti、Tiが好ましい。すなわち元素M2はAl、As、Ce、Co、Cr、Ga、Hf、In、Mn、Nb、Ti、V、Zr、Sc、Y、Ta、各希土類元素の中から選択されるのが好ましく、元素M2を含む粉末であればFeを還元することができる。また、元素M2を含む粉末は、異種または同種の元素M2を含む2種類以上の粉末を使用してもよい。特にAl、Tiについては、Al、Ti、TiのΔGFe2O3が小さく、酸化鉄を還元しやすいので元素M2として好ましい。Al、Tiを被覆に用いることで被覆された磁性金属微粒子の比重が低下し、例えば磁気ビーズ用途のように液体中に分散させる場合に好適である。
磁性金属元素M1の酸化物が酸化鉄で、元素M2がTiの場合、前記酸化鉄を還元するTiは、Ti単独に限定されず、Ti−Al、Ti−X1(元素X1:Ag、Au、Bi、C、Cu、Cs、Cd、Ge、Ga、Hg、K、N、Na、Pd、Pt、Rb、Rh、S、Sn、Tl、Te、Znから少なくとも一つ)等のTi化合物、あるいはそれらの混合物であっても良い。元素X1の限定理由は、元素X1の酸化物生成の標準生成自由エネルギーFX−OがTiOの生成標準自由エネルギーFTiO(=−490kJ/mol)よりも大きい物質である。もしFX−O<FTiOなる元素X1を選択すると元素X1が還元剤として作用し、Ti酸化物が生成しなくなる。酸化鉄を還元するに足るTiが含まれていれば、元素X1の含有量は特に限定されない。一方、磁性金属元素M1の酸化物が酸化鉄で、元素M2がAlの場合、前記酸化鉄を還元するAlは、Al単独に限定されず、Al−Ti、Al−X2(元素X2:Ag、Am、As、Au、Ba、Be、Bi、C、Ca、Cd、Cr、Cs、Cu、Ga、Gd、Ge、Hg、In、Ir、K、Li、Lu、Mg、Mn、Mo、N、Na、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Rh、Re、S、Sb、Sc、Si、Sn、Sr、Tc、Te、Tl、V、W、Zn、Zrから少なくとも一つ)等のAl化合物、あるいはそれら化合物であってもよい。元素X2の限定理由は、元素X2の酸化物生成の標準生成自由エネルギーFX−OがAlの生成標準自由エネルギーFAl2O3(=−1580kJ/mol)よりも大きい物質である。もしFX−O<FAl2O3なる元素X2を選択すると元素X2が還元剤として作用し、Al酸化物が生成しなくなる。酸化鉄を還元するに足るAlが含まれていれば、X2の含有量は特に限定されない。
M2含有粉末の粒径は1nm〜1mmの範囲が好ましく、より還元反応を効率的に行なうためには1nm〜0.1mmの範囲が好ましい。0.1mmを超える粒径となると還元反応温度が高温となり、昇降温に時間がかかるために熱処理サイクルが長くなって効率が落ちる、あるいは炉自体の部材に耐熱品を使用しなければならず、設備コストが高くなる、などの短所が顕著となる。さらに好ましくは、0.01μm〜20μmの範囲であり、特に好ましくは0.1μm〜5μmである。粒径が0.01μm未満であると大気中での酸化が著しくなり、還元剤として機能しにくくなる。20μm超であると比表面積が小さく、還元反応が十分に進行しない。特に0.1μm〜5μmの範囲であれば、大気中での酸化を抑制しつつ、還元反応の十分な進行を図ることができる。
上記M1酸化物の粉末と元素M2含有粉末との混合比は、元素M2がM1酸化物を還元する化学量論比近傍が好ましく、より好ましくは元素M2が上記化学量論比よりも過剰となることが好ましい。元素M2が不足すると、熱処理中にM1酸化物粉末が焼結してしまい、最終的にバルク化してしまうので適さない。例えばTi含有粉あるいはAl含有粉で酸化鉄を還元する場合は、Ti含有粉あるいはAl含有粉は混合粉全体の25〜60mass%が好ましい。25mass%未満であると還元が不十分となり、60mass%超とするとFeの比率が低下して磁化低下の原因となり相応しくない。より好ましくは30〜50mass%である。上記M1酸化物の粉末と元素M2含有粉末との混合には、乳鉢、スターラー、V字型ミキサー、ボールミル、振動ミル、その他一般的な混合かくはん手法の中から選択できる。
M1酸化物粉末とM2含有粉末の混合粉を非酸化性雰囲気中で熱処理すると、M1酸化物粉末とM2含有粉末との接触部で還元反応が開始され、最終的にはM2の酸化物で表面を被覆された磁性金属元素M1微粒子が生成する。ここで、M2の酸化物の元素M2は1種類でもよいが、2種類以上であってもよい。熱処理時の雰囲気は非酸化性雰囲気が好ましい。例えばAr,Heなどの不活性ガスやN、CO、NHなどを使用することができるが、これらに限定されない。また熱処理温度および時間は還元反応が十分進行するに足る条件であることが好ましい。より、具体的には、熱処理温度は900℃〜1500℃の範囲が好ましい。この熱処理により、酸化鉄中の酸素がTiやAlなどの元素M2に移行し、Ti酸化物あるいはAl酸化物などの元素M2の酸化物等が、還元されたFe粒子を内包し、被覆するようになる。熱処理温度は900℃未満であると還元反応が十分に進行せず、1500℃超であるとTiまたはAlなどの元素M2の酸化が激しく起こり、酸化反応に伴う発熱により試料が溶融状態となってバルク化してしまう。
前記磁性金属元素M1微粒子を内包し、被覆するM2の酸化物等は、例えば元素M2がTiの場合を例にとると、Ti酸化物は、Ti、TiO、Ti、TiO等が代表的であるが、それらの混相でもよく、TiO(x:0.3〜2)で表される組成が好適である。xが0.3未満であるとTiOは化学的に不安定で酸化活性度が高くなり、耐食性が低下する。また出発原料にTi―X1(元素X1:Ag、Au、Bi、C、Cu、Cs、Cd、Ge、Ga、Hg、K、N、Na、Pd、Pt、Rb、Rh、S、Sn、Tl、Te、Znから少なくとも一つ)化合物を用いた場合は、Ti酸化物に元素Xが含有されていてもよい。また、例えば元素M2がAlの場合を例にとると、前記磁性金属微粒子を内包するAl酸化物は、Alが代表的であるがこれに限定されず、AlO(y:1.0〜1.5)で表される組成が好適である。yが1.0未満であるとAlOは化学的に不安定であり、同様に耐食性が低下する。出発原料にAl−X(元素X:Ag、Am、As、Au、Ba、Be、Bi、C、Ca、Cd、Cr、Cs、Cu、Ga、Gd、Ge、Hg、In、Ir、K、Li、Lu、Mg、Mn、Mo、N、Na、Os、Pb、Pd、Pt、Rb、Rh、Re、S、Sb、Sc、Si、Sn、Sr、Tc、Te、Tl、V、W、Zn、Zrから少なくとも一つ)化合物を用いた場合は、Al酸化物に元素Xが含有されていても良い。
被覆物質と磁性金属元素M1微粒子は、必ずしもコアーシェル構造になっている必要はなく、M2の酸化物で構成される微粒子の中に2個以上の磁性金属元素M1微粒子が分散した構造であっても構わない。すなわちM2の酸化物等の母粒子の中に磁性金属元素M1微粒子が2個以上含まれている構成によれば、磁性金属元素M1微粒子を確実に被覆しやすく、耐食性を向上するうえで好ましい。
上記製造方法により、M1酸化物の粉末と元素M2含有粉末との混合粉末を非酸化性雰囲気で上記条件で熱処理することにより、元素M2によって還元された磁性金属元素M1の微粒子であって、表面をM2の酸化物によって被覆されていることを特徴とする磁性金属微粒子を得ることができる。該磁性金属微粒子の粒径は、M1酸化物粉末の粒径に依存する。例えば、高い耐食性、分散性を得るためには、前記磁性金属微粒子の平均粒径は、0.01μm〜100μmが好ましい。0.01μm未満であると十分な厚さの被覆を確保できず耐食性が低下する。また100μmを超えると、液体中での分散性が低下する。より好ましくは0.1〜10μmである。なお、平均粒径は、レーザー回折による湿式粒度測定器で測定したd50の値を代表例として用いた。
また、M2の酸化物の被覆の厚さは1〜800nmが好ましい。1nm未満であると十分な耐食性が得られない。また、800nm超であると、磁性金属微粒子全体の粒径が大きくなり液中での分散性が低下する他、飽和磁化が減少する。より、好ましくは5〜500nmである。なお、被覆の厚さは透過電子顕微鏡(TEM)写真から算出し、厚さが不均一な場合は、最大厚さと最小厚さの平均を被覆の厚さとした。
また、本発明では、磁性金属元素M1の酸化物の還元による磁性金属元素M1の微粒子の生成とM2元素酸化物の被覆の形成を同一の熱処理工程で行なうため、熱処理で得られた被覆された磁性金属微粒子の、磁性金属元素M1部分と被覆との間に、磁性金属元素M1の酸化層は明確には確認されない。また、900℃以上に加熱した熱処理を施すため、被覆の結晶性が高く、ゾル−ゲル法等によって得られるアモルファス或いは結晶性の低い被覆に比べて高耐食性を発揮する。本発明では、磁性金属微粒子のX線回折パターンにおけるM2の酸化物の回折ピークで、強度が最も大きいピークの半値幅が0.3°以下であり、かつ磁性金属元素M1の回折ピークのうち強度が最も大きいピークに対する前記ピークの強度比が0.001以上であることを結晶性の良否判断に用いた。磁性金属微粒子のX線回折パターンにおいて、M2の酸化物等のピークがかかる範囲となる磁性金属微粒子は、その被覆が高い結晶性を示し、その結果高耐食性も実現する。アモルファス或いは結晶性の悪い被覆の場合は、ピークが観察されないか、ピークがブロードになるため、上記ピーク強度比が小さくなるとともに、半値幅も広がる。なお、前記強度比は結晶性上、特に上限を必要としないが、その強度比が高くなることは被覆部分の割合が多くなることを意味する。被覆部分の割合が多くなりすぎると、飽和磁化の低下が顕著になるため、前記強度比は3以下が好ましい。ここにX線回折パターンの測定は集中ビーム方式を採用し、入射線と回折線の試料面に対する角度が1:2となるような角度走査法によって測定した。放射線光源としては、例えばFe粒子が主体の場合にはCuKα線源が用いられる。半値幅は、不要なバックグランドの回折強度を除外した実質的な回折ピーク強度の半分の強度を与える2点の角度として定義される。
前記製法によって得られた磁性金属微粒子は、酸化物等の非磁性成分を過剰に含んでいる場合があるため、永久磁石を用いて磁性金属微粒子だけを回収する磁気分離操作を施すことが好ましい。かかる磁気分離操作を行なうことによって、100A・m/kg以上の飽和磁化(bcc構造の金属Fe粒子が46%以上含有されていることに相当)を有する磁性金属微粒子を得ることができる。また、高い飽和磁化を得るためには非磁性部分である被覆はなるべく薄いことが好ましいが、十分な耐食性を得るためには、十分な被覆厚を有していることが好ましく、その場合の飽和磁化は180A・m/kg以下とする。
本発明の磁性金属微粒子において、コアとなる磁性金属元素M1をFe、被覆に含まれる元素M2をAl、Tiのうち少なくとも1種とし、結晶性の高い被覆とすることで、高い耐食性を実現することができる。この場合、純水100質量部に対して、上記本発明に係る磁性金属微粒子1質量部を投入して、1時間保持した場合の前記純水中へのFeの溶出量が0.10ppm以下であることが好ましい。なお、本発明では、イオン交換および蒸留したものを純水として用い、Feの溶出量はFeが溶出した純水をICPにて分析し、そのFeの濃度をもってFeの溶出量とした。Feの溶出量を前記範囲とすることで、溶液中の使用においても高い耐食性が要求される磁気ビーズ等に対しても、本発明の磁性金属微粒子を好適に用いることができる。Feの溶出量は少ないほど好ましく、より好ましくは、0.05ppmである。
以下、実施例により本発明を説明する。ただし、これら実施例により本発明が必ずしも限定されるものではない。
(実施例1)
平均粒径0.03μmのα−Fe粉と平均粒径17μmのTi粉を質量比で1:1となるように秤量し、V字型混合機で10分間混合した。得られた混合粉をアルミナボートに適量充填し、窒素ガス中にて1200℃×2時間の熱処理を行なった。室温まで冷却した後にアルミナボートを取り出し、熱処理された試料粉末を回収した。
上記試料粉末のX線回折パターンを図1に示す。リガク製解析ソフト「Jade,ver.5」にて解析すると、図1の回折パターンはα−Fe、Ti、TiNに同定された。図1のグラフの横軸は回折の2θ(°)に相当し、縦軸は回折の強度(相対値)に相当する。
酸化物の標準生成エネルギーは、ΔGFe2O3=−742kJ/molに対してΔGTi3O5=−2317kJ/molであり、Tiの標準生成エネルギーがより小さい。すなわち、α−FeはTiによって還元されてTiが生成し、還元に寄与しなかった余剰のTiが雰囲気中のN原子と反応してTiNが生成したと考えられる。
上記試料粉末の組織を高分解能電子顕微鏡(HRTEM)によって観察した。図2はFIB加工により切り出した代表的な粉末の断面のHRTEM像である。図3に図2の組織を模写した概略図を示す。組織の各相をEDX分析により組成分析すると、粒径0.5μm付近のFe粒子1,2,3,4の複数個がTi5で被覆されていることがわかる。白色の部分は空洞6に相当する。図中の横棒は、長さ500nmのスケールを表わす。
更に上記試料粉末の磁気特性をVSM(振動型磁力計)により測定した。最大印加磁場を1.6MA/mとして測定した結果、飽和磁化Ms:65.8A・m/kg、保磁力iHc:1.3kA/mであった。
図1でα―Fe以外で強度の最も大きいTiのピークの半値幅、Fe(110)ピークに対するピーク強度比を表2に示した。ピーク半値幅は0.3以下と小さく、ピーク強度は0.001以上が得られており、被覆の結晶性も良好であった。
また、耐食性を評価するため、得られた試料粉末0.2gを純水20g中へ投入して1時間経過後、上澄み液だけを取り出し、溶液中のFeイオン濃度をICP分析により測定した。なお、純水には、イオン交換と蒸留したものを使用した。その結果、Feの溶出量は0.01ppm未満であった。このようにTi酸化物等で内包されたFe粒子は溶出が少なく、耐食性に優れていることが分かる。
(実施例2)
平均粒径0.03μmのα−Fe粉と平均粒径4.8μmのSi粉を質量比で1:1となるように秤量し、V字型混合機で10分間混合した。得られた混合粉をアルミナボートに適量充填し、窒素ガス中にて1200℃×2時間の熱処理を行なった。室温まで冷却した後にアルミナボートを取り出し、熱処理された試料粉末を回収した。
上記試料粉末のX線回折パターンを図4に示す。実施例1と同様にして解析した結果、図4の回折パターンはα−Fe、SiO、Siに同定された。SiOの標準生成エネルギーは、ΔGSiO2=−856kJ/molであり、α−Feの標準生成エネルギーよりも小さい。すなわちSiが還元剤として作用してFeを還元し、SiOが生成したと考えられる。図4のグラフの横軸は回折の2θ(°)に相当し、縦軸は回折の強度(相対値)に相当する。
図5は実施例1と同様にして観察したHRTEM像である。図6に図5の構造を模式的に説明するための概略図を示す。Fe粒子7がSiO8によって被覆されている。図中の横棒は、長さ500nmのスケールを表わす。また、実施例1と同様にして測定した磁気特性の値は、飽和磁化Ms:55.2A・m/kg、保磁力iHc:1.5kA/mであった。
図4でα―Fe以外で強度の最も大きいSiのピークの半値幅、Fe(110)ピークに対するピーク強度比を表2に示した。ピーク半値幅は0.3以下と小さく、ピーク強度は0.001以上が得られており、被覆の結晶性も良好であった。
(実施例3)
平均粒径0.03μmのα―Fe粉35gと平均粒径1μmのTiC粉15g(質量比で7:3)をポリ容器に投入し、更にジルコニアボールを500g加えて密閉したポリ容器を回転させ攪拌混合した。得られた混合粉を適量アルミナボートに充填し、管状電気炉を用い、窒素ガス中にて1200℃×2時間の熱処理を行なった。その後、磁性金属微粒子を精製するため、アルコール溶媒中に前記生成物を投入し混合分散させた、永久磁石を用いて磁性金属微粒子のみを捕捉して、分離した。その後、ドラフト内で精製粉を乾燥させ、本発明の磁性金属微粒子を得た。この磁性金属微粒子を透過型電子顕微鏡で観察した結果を図7に、その模式図を図8に示す。約350nmの粒径を有するFe粒子をTiOが内包している約1μm径の粒子が確認できたまた、被覆層の厚さは270μmであった。各相の組成比はEDX分析により決定した(図9)。またこの磁性金属微粒子を最大印加磁場1.6MA/mとしてVSMにより磁化測定した結果、140A・m/kgの高い値が得られた。更にこの磁性金属微粒子の平均粒径をレーザー回折粒度分布計で測定した結果、d50は2.4μmであった。耐食性を評価するため、上記磁性金属微粒子0.2gを純水20ml中へ投入して1時間経過後、上澄み液だけを取り出し、溶液中のFeイオン濃度をICP分析により測定した。その結果、0.01ppm未満であった。またこの磁性金属微粒子について回折角度2θ=20°〜80°の範囲でX線回折測定を行ったところ、α−Fe以外にTi酸化物に相当する回折ピークが出現していることを確認した。それらピークの中で強度が最大であるピークについて回折角度、ピーク半値幅及びFe(110)ピーク強度に対するピーク強度比を表に示した。ピーク半値幅は0.3以下と小さく、ピーク強度は0.001以上が得られている。
(比較例1)
実施例3の出発原料であるTiCの代わりに平均粒径0.02μmのカーボンブラック粉を用いた以外は、実施例1と同様の手順で混合・熱処理を行なった。得られた生成粉をTEM観察した結果、膜厚約10nmのC膜で被覆されたFe粒子を確認した。更に生成粉から実施例1と同様の手順で磁性金属微粒子を精製した。得られた磁性金属微粒子の飽和磁化、平均粒径d50、溶出量を表にまとめた。なお、各測定及び評価方法は実施例1と同様である。
(実施例4)
実施例3の出発原料であるTiCの代わりに平均粒径3μmのAl粉を用いた以外は、実施例2と同様の手順で混合・熱処理を行なった。得られた生成粉をTEM観察した。図10はその観察例で、図11にその模式図を示す。5nm厚のAl膜がFe粒子を被覆している組織が確認できる。更に生成粉から磁性金属微粒子だけを実施例1と同様の手法で精製した。得られた磁性金属微粒子(試料粉末)の飽和磁化、平均粒径d50、溶出量を表1にまとめた。また得られた磁性金属微粒子について実施例3と同様にX線回折測定を行った結果、Al酸化物に相当する回折ピークが出現していた。回折強度が最大であったピークについて回折角度、ピーク半値幅及びα−Fe(110)ピーク強度に対するピーク強度比を表に示した。ピーク半値幅は0.3以下と小さく、ピーク強度比は0.001以上の値が得られた
本発明は、磁気テープ、磁気記録ディスク等の磁気記録媒体や、電波吸収体、インダクタ、プリント基板等の電子デバイス(ヨークなどの軟磁性形状体)、更には核酸抽出用磁気ビーズや医療用マイクロスフィアの原材料に用いる磁性金属微粒子およびその製造方法に利用することができる。
実施例1の試料粉末のX線回折パターンを示すグラフである。 電子顕微鏡で観察した実施例1に係る磁性金属微粒子の断面構造の顕微鏡写真である。 図2の構造を模式的に説明するための概略図である。 実施例2の試料粉末のX線回折パターンを示すグラフである。 電子顕微鏡で観察した実施例2に係る磁性金属微粒子の断面構造の顕微鏡写真である。 図5の構造を模式的に説明するための概略図である。 電子顕微鏡で観察した実施例3に係る磁性金属微粒子の顕微鏡写真である。 図7の構造を模式的に説明するための概略図である。 図7の磁性金属微粒子のFe粒子部および被覆部のエネルギー分散型分光法(EDX)のスペクトルである。 電子顕微鏡で観察した実施例4に係る磁性金属微粒子の顕微鏡写真である。 図10の構造を模式的に説明するための概略図である。
1,2,3,4、9、11:Fe粒子、
5:Ti
6:空洞、
7:Fe粒子、
8:SiO
10:TiO
12:Al

Claims (5)

  1. 酸化物の標準生成自由エネルギーがΔGM1−O>ΔGM2−Oの関係を満たす磁性金属元素M1の微粒子状の相が、元素M2の酸化物(前記M2の酸化物は、Ti酸化物(前記Ti酸化物はTi、Ti、TiO(但し、xは0.3〜2である。)、TiOから選ばれる少なくとも1種である。))の被覆状の相に内包されていることを特徴とする磁気ビーズ。
  2. 前記磁気ビーズのX線回折パターンにおける元素M2の酸化物の回折ピークのうち強度が最も大きいピークは、その半値幅が0.3°以下であり、かつ磁性金属元素M1の回折ピークのうち強度が最も大きいピークに対する強度比が0.001以上であることを特徴とする請求項1に記載の磁気ビーズ。
  3. 飽和磁化の値が100〜180A・m/kgであることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ビーズ。
  4. 前記M2の酸化物からなる被覆状の相と前記磁性金属元素M1の微粒子状の相は、前記被覆状の相と前記微粒子状の相の間に前記磁性金属元素M1の酸化層がなく、連続してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気ビーズ。
  5. 純水100質量部に対して、請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気ビーズ1質量部を投入して、1時間保持した場合の前記純水中へのFeの溶出量が0.10ppm以下であることを特徴とする磁気ビーズ。
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