JP5024457B2 - 車両制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、車両の重心高さを推定する機能を有する車両制御装置に関する。
従来の車両制御装置として、車両の発進加速中の車速の変化とその間の燃料消費量とを用いて車両総重量を演算し、車両総重量、制動時の後軸荷重変化量、ホイールベース、バネ下質量、制動時のエアサスペンションの圧力、及び制動時の減速加速度により車両重心高さを推定し、当該推定値を車両制御に反映させるものが知られている(例えば、特許文献1)。
ここで、上述の車両制御装置にあっては、十分な精度で車両総重量や車両重心高さの推定を行うことができず、推定値を制御へ反映するに際して改善が求められていた。例えば、車両の挙動安定性の向上ための制御を行う際に車両重心高さの推定値が実際よりも低く演算された場合や、燃費の予測を行う際に車両総重量の推定値が実際よりも軽く演算された場合は、制御の効果が不十分となる可能性がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、車両の挙動安定性を向上させると共に、車両制御の効果を十分に発揮させることのできる車両制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両制御装置は、車両の挙動に基づいて車重と車両の重心高さとの積を示す曲線を演算する演算ユニットと、車両について予め定められて車重と重心高さとの関係を示した直線を曲線に重ね合わせることによって、車重及び重心高さの範囲を限定する範囲限定ユニットと、範囲限定ユニットで限定された範囲の中から、車重の値及び重心高さの値を選択する選択ユニットと、を備え、選択ユニットは、車重の値として、範囲の中における車重の中間の値よりも大きい値を選択すると共に、重心高さの値として、範囲の中における重心高さの中間の値よりも大きい値を選択することを特徴とする。
本発明に係る車両制御装置によれば、選択ユニットは、車重の値として、範囲限定ユニットが限定した範囲の中における車重の中間の値よりも大きい値を選択すると共に、重心高さの値として、範囲の中における重心高さの中間の値よりも大きい値を選択することができる。例えば、車両の挙動安定性の向上のための制御を行う際は、車両の重心高さが大きいほど厳しい条件となり、燃費の予測のための制御を行う際は、車重が大きいほど厳しい条件となる。従って、選択部は、範囲限定ユニットが限定した範囲のうち、少なくとも中間の値よりも厳しい条件となる値を選択することによって、車両制御の確実性を向上させることができる。このように、範囲限定ユニットで範囲を限定することで実際の車重及び重心高さに近い値を推定しつつも、車両制御において厳しい条件となる値を選択することによって、車両の挙動安定性を向上させると共に、車両制御の効果を十分に発揮させることができる。
また、本発明に係る車両制御装置において、選択ユニットは、車重の値として、範囲の境界位置における車重の値を選択すると共に、重心高さの値として、範囲の境界位置における重心高さの値を選択することが好ましい。選択ユニットは、範囲の境界位置における車重の値、すなわち限定された範囲の中における車重の最大値を選択すると共に、範囲の境界位置における重心高さの値、すなわち限定された範囲の中における重心高さの最大値を選択することができる。これによって、選択ユニットは、車両制御において最も厳しい条件となる値を選択することができ、車両制御の確実性を一層向上させることができる。
本発明によれば、車両の挙動安定性を向上させると共に、車両制御の効果を十分に発揮させることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る車両制御装置に好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両制御装置1のブロック構成を示した図である。車両制御装置1は、車両の車重と重心高さとを推定し、当該推定値を車両制御処理に用いる機能を有している。車両制御装置1は、ECU(Electronic Control Unit)2、加速度検知部3、横加速度検知部4、前軸荷重検知部6、後軸荷重検知部7、ロール角検知部8を備えて構成されている。
加速度検知部3は、車両の前後加速度を検知する機能を有しており、例えば、ABSやVSCで使用している加速度センサによって構成されている。あるいは、加速度検知部3は、車輪速に基づいて前後加速度を検知してもよい。加速度検知部3は、検知した車両の前後加速度をECU2に出力する機能を有している。横加速度検知部4は、車両の横加速度を検知する機能を有しており、横加速度センサによって構成されている。横加速度検知部4は、検知した横加速度をECU2へ出力する機能を有している。
前軸荷重検知部6は、車両M1の前軸FSに作用する荷重Ffを検知する機能を有しており(図3、図5参照)、前軸FSに設けられた圧力センサなどによって構成されている。後軸荷重検知部7は、車両M1の後軸RSに作用する荷重Frを検知する機能を有しており(図3、図5参照)、後軸RSに設けられた圧力センサなどによって構成されている。前軸荷重検知部6及び後軸荷重検知部7は、検知した荷重をECU2へ出力する機能を有している。
ロール角検知部8は、車両M1のロール角φを検知する機能を有しており、ロール角センサによって構成されている。ロール角検知部8は、カーテンエアバッグのセンサと共有することができる。ロール角検知部8は、検知したロール角をECU2へ出力する機能を有している。
ECU2は、車両制御装置1全体の制御を行う電子制御ユニットであり、例えばCPUを主体として構成され、ROM、RAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などを備えている。このECU7は、演算部(演算ユニット)11、範囲限定部(範囲限定ユニット)12、選択部(選択ユニット)13を備えて構成されている。
演算部11は、車両の挙動に基づいて車重と車両の重心高さとの積を示す曲線を演算する機能を有している。演算部11は、具体的には、車両が平坦な道路や坂道を走行している場合に、車両の前輪や後輪周りのモーメントのつりあいに基づいて車重と重心高さとの積を演算する機能を有している。更に、演算部11は、車両が所定の横加速度で旋回している場合に、ローリングモーメントや重力によるモーメントのつりあいに基づいて車重と重心高さとの積を演算する機能を有している。
範囲限定部12は、車重と重心高さとの関係を示し、車両の諸元に基づいて予め定められた直線を演算部11で演算した曲線に重ね合わせることによって、車重及び重心高さの範囲を限定する機能を有している。範囲限定部12が範囲を限定する方法の詳細については後述する。
選択部13は、範囲限定部12で限定された範囲の中から、車重の値及び重心高さの値を選択する機能を有している。また、選択部13は、車重の値として、範囲限定部12で限定された範囲の中における車重の中間の値よりも大きい値を選択すると共に、重心高さの値として、範囲限定部12で限定された範囲の中における重心高さの中間の値よりも大きい値を選択する機能を有している。また、選択部13は、車重の値として、範囲限定部12で限定された範囲の境界位置における車重の値を選択すると共に、重心高さの値として、範囲限定部12で限定された範囲の境界位置における重心高さの値を選択する機能を有している。
次に、図2〜図6を参照して本実施形態に係る車両制御装置1の動作について説明する。図2は、本実施形態に係る車両制御装置1における制御処理を示すフローチャートである。図3は、車両M1を側方から見た図であり、車両M1に作用する各加速度や荷重を示した図である。図4は、車両M1の車重及び重心高さの範囲を限定するために用いられる線図である。図5は、車両M1を側方から見た図であり、坂道を走行する車両M1に作用する各加速度や荷重を示した図である。図6は、旋回している車両M1を正面から見た図であり、車両M1に作用する各加速度を示した図である。
まず、図2、図3、図4を参照して、前輪周りのモーメントのつりあいを演算することによって、平坦な道路を走行している場合における車両M1の車重及び重心高さを推定する場合における制御処理について説明する。図3において、Mは車両M1の車重を示し、hは地面を基準としたときの車両M1の重心Gの重心高さを示し、Lは車両M1のホイールベースを示し、Lfは車両M1の前軸FSから重心Gまでの水平方向における距離を示し、Lrは車両M1の後軸RSから重心Gまでの水平方向における距離を示している。また、Ffは前軸FSに作用する荷重を示し、Frは後軸RSに作用する荷重を示し、gxは前後加速度を示し、gは重力加速度を示している。
まず、演算部11は加速度検知部3、横加速度検知部4、前軸荷重検知部6、後軸荷重検知部7、ロール角検知部8から各値を入力される(ステップS10)。このS10の処理では、前後加速度gx、前軸荷重Ff、後軸荷重Fr、横加速度gyが入力されると共に、所定時間経過後の前後加速度gx´、前軸荷重Ff´、後軸荷重Fr´、横加速度gy´も順次入力される。次に、演算部11は前輪周りのモーメントのつりあいの式に基づいて、車重Mと重心高さhの積(M・h)を示す式を求める(ステップS12)。具体的には、演算部11は、前輪周りのモーメントのつりあいの式(1)を取得する。更に、演算部11は、前後加速度がgx´に変化し、後軸荷重がFr´となった場合、式(1)と同様にモーメントのつりあいの式(2)を取得する。次に、演算部11は、式(1)から式(2)を引くことによって式(3)を得る。また、演算部11は、式(3)を変形することによって、車重Mと重心高さhの積(M・h)を示す式(4)を得る。これによって、図4に示すように車重Mと重心高さhの積を示す曲線C1が得られる。
Fr・L=M・g・Lf+M・gx・h …式(1)
Fr´・L=M・g・Lf+M・gx´・h …式(2)
(Fr―Fr´)L=M・h(gx−gx´) …式(3)
M・h=(Fr―Fr´)L/(gx−gx´) …式(4)
Fr´・L=M・g・Lf+M・gx´・h …式(2)
(Fr―Fr´)L=M・h(gx−gx´) …式(3)
M・h=(Fr―Fr´)L/(gx−gx´) …式(4)
範囲限定部12は、車重M及び重心高さhの範囲FDを限定する(ステップS14)。具体的に、範囲限定部12は、図4に示すグラフ上において、直線L1,L2と曲線C1とを重ね合わせることによって、車重M及び重心高さhの範囲FDを限定する。なお、図4に示すグラフでは、横軸が車重Mを示し、縦軸が重心高さhを示している。直線L1,L2は、車両M1の諸元に基づいて予め定められ、車重Mと重心高さhとの関係を示した線図である。直線L1は、所定の車重Mに対して想定される最大の重心高さを各車重Mについてプロットすることで予め設定される。また、直線L2は、所定の車重Mに対して想定される最小の重心高さを各車重Mについてプロットすることで予め設定される。最低車重をMmin最低重心高さをhminとした場合、直線L1,L2はいずれも座標(Mmin,hmin)を通過し、直線L1の傾きは直線L2よりも大きく設定される。
範囲限定部12は、S12で取得した曲線C1と、直線L1,L2を重ね合わせることによって、曲線C1と直線L1の交点P1における車重M1と重心高さh1を取得すると共に、曲線C1と直線L2の交点P2における車重M2と重心高さh2を取得する。次に、範囲限定部12は、座標(M1,h2)の位置に座標点P3を設定すると共に、座標(M2,h1)の位置に座標点P4を設定する。これによって、範囲限定部12は、P1(M1,h1)、P2(M2,h2)、P3(M1,h2)、P4(M2,h1)を頂点とする長方形で取り囲まれる領域を車重M及び重心高さhの範囲FDとして限定する。
選択部13は、S14で限定された範囲FDの中から、車重Mの値及び重心高さhの値を選択する(ステップS16)。選択部13は、車両の挙動安定性の向上のための制御を行う際や燃費の予測のための制御を行う際に厳しい条件となるように各値を選択する。車両の挙動安定性の向上の制御では車両の重心高さhが大きいほど厳しい条件となり、燃費の予測のための制御では車重Mが大きいほど厳しい条件となる。従って、選択部13は、車重Mとして、範囲FDの境界位置における値であるM2を選択し、重心高さhとして、範囲FDの境界位置における値であるh1を選択する(すなわちP4における値を選択する)。また、選択部13は、境界位置における値である(M2,h1)に代えて、車重Mの値として、範囲FDの中における車重の中間の値である(M1+M2)/2よりも大きい値を選択すると共に、重心高さhの値として、範囲FDの中における重心高さの中間の値である(h1+h2)/2よりも大きい値を選択することができる。なお、座標((M1+M2)/2,(h1+h2)/2))で示される座標点P5は、範囲FDの中心点である。
S16の処理が終了すると図2に示す処理は終了し、選択した各値を各制御部に出力すると共に再びS10から処理を開始する。
次に、図2、図3、図4を参照して、後輪周りのモーメントのつりあいを演算することによって、平坦な道路を走行している場合における車両M1の車重及び重心高さを推定する場合における制御処理について説明する。ただし、本制御処理では、S10の入力処理、S14の範囲限定処理、S16の選択処理は、前輪周りのモーメントのつりあいを演算した場合の制御処理と同様の処理がなされるため、S12の演算処理についてのみ説明する。
演算部11は後輪周りのモーメントのつりあいの式に基づいて、車重Mと重心高さhの積(M・h)を示す式を求める(ステップS12)。具体的には、演算部11は、後輪周りのモーメントのつりあいの式(5)を取得する。更に、演算部11は、前後加速度がgx´に変化し、前軸荷重がFf´となった場合、式(5)と同様にモーメントのつりあいの式(6)を取得する。次に、演算部11は、式(5)から式(6)を引くことによって式(7)を得る。また、演算部11は、式(7)を変形することによって、車重Mと重心高さhの積(M・h)を示す式(8)を得る。これによって、図4に示すように車重Mと重心高さhの積を示す曲線C2が得られる。
Ff・L+M・gx・h=M・g・Lr …式(5)
Ff´・L+M・gx´・h=M・g・Lr …式(6)
(Ff−Ff´)L+M・h(gx−gx´)=0 …式(7)
M・h=−(Ff−Ff´)L/(gx−gx´) …式(8)
Ff´・L+M・gx´・h=M・g・Lr …式(6)
(Ff−Ff´)L+M・h(gx−gx´)=0 …式(7)
M・h=−(Ff−Ff´)L/(gx−gx´) …式(8)
次に、図2、図4、図5を参照して、勾配角度θの坂道を走行している場合における車両M1の車重及び重心高さを推定する場合における制御処理について説明する。ただし、本制御処理では、S10の入力処理、S14の範囲限定処理、S16の選択処理は、M1が平坦な道路を走行している場合の制御処理と同様の処理がなされるため、S12の演算処理についてのみ説明する。図5において、Mは車両M1の車重を示し、hは地面を基準としたときの車両M1の重心Gの重心高さを示し、Lは車両M1のホイールベースを示し、Lfは車両M1の前軸FSから重心Gまでの道路に対する平行方向における距離を示し、Lrは車両M1の後軸RSから重心Gまでの道路に対する平行方向における距離を示している。また、Ffは前軸FSに作用する荷重を示し、Frは後軸RSに作用する荷重を示し、gxは前後加速度を示し、gは重力加速度を示している。
演算部11は前輪周りのモーメントのつりあいの式に基づいて、車重Mと重心高さhの積(M・h)を示す式を求める(ステップS12)。具体的には、演算部11は、前輪周りのモーメントのつりあいの式(9)を取得し、式(9)を変形することで式(10)を取得する。更に、演算部11は、前後加速度がgx´に変化し、後軸荷重がFr´となった場合、式(9)及び式(10)と同様にモーメントのつりあいの式(11)及び式(12)を取得する。次に、演算部11は、式(10)から式(12)を引くことによって式(13)を得る。また、演算部11は、式(13)を変形することによって、車重Mと重心高さhの積(M・h)を示す式(14)を得る。これによって、図4に示すように車重Mと重心高さhの積を示す曲線C3が得られる。
Fr・L=M・g・cosθ・Lf+(M・g・sinθ+M・gx)h …式(9)
Fr・L=M・g・cosθ・Lf+M・h(g・sinθ+gx) …式(10)
Fr´・L=M・g・cosθ・Lf+(M・g・sinθ+M・gx´)h …式(11)
Fr´・L=M・g・cosθ・Lf+M・h(g・sinθ+gx´) …式(12)
(Fr―Fr´)L=M・h(gx−gx´) …式(13)
M・h=(Fr―Fr´)L/(gx−gx´) …式(14)
Fr・L=M・g・cosθ・Lf+M・h(g・sinθ+gx) …式(10)
Fr´・L=M・g・cosθ・Lf+(M・g・sinθ+M・gx´)h …式(11)
Fr´・L=M・g・cosθ・Lf+M・h(g・sinθ+gx´) …式(12)
(Fr―Fr´)L=M・h(gx−gx´) …式(13)
M・h=(Fr―Fr´)L/(gx−gx´) …式(14)
なお、演算部11は、式(10)から式(12)を引くときにM・h・g・sinθの項を残すことによって式(15)を得て、この式(15)を変形することによって式(16)を得てもよい。車両M1が坂道を走行しているときに加速度センサを用いて前後加速度を検知した場合、(g・sinθ+gx)、(g・sinθ+gx´)はいずれもセンサ出力値であるため、式(16)を用いてM・hを求めるときは、加速度センサの出力値をそのまま用いることができる。
(Fr―Fr´)L=M・h{(g・sinθ+gx)−(g・sinθ+gx´)} …式(15)
M・h=(Fr―Fr´)L/{(g・sinθ+gx)−(g・sinθ+gx´)} …式(16)
M・h=(Fr―Fr´)L/{(g・sinθ+gx)−(g・sinθ+gx´)} …式(16)
次に、図2、図4、図5を参照して、前後加速度がgxからgx´へ変化する間に坂道の勾配角度がθからθ´へ変化した場合における車両M1の車重及び重心高さを推定する場合における制御処理について説明する。ただし、本制御処理では、S10の入力処理、S14の範囲限定処理、S16の選択処理は、M1が平坦な道路を走行している場合の制御処理と同様の処理がなされるため、S12の演算処理についてのみ説明する。
演算部11は前輪周りのモーメントのつりあいの式に基づいて、車重Mと重心高さhの積(M・h)を示す式を求める(ステップS12)。具体的には、演算部11は、前輪周りのモーメントのつりあいの式(17)を取得し、式(17)を変形することで式(18)を取得する。更に、演算部11は、前後加速度がgx´に変化し、後軸荷重がFr´となり、更に勾配角度がθ´になった場合、式(17)及び式(18)と同様にモーメントのつりあいの式(19)及び式(20)を取得する。次に、演算部11は、式(18)から式(20)を引くことによって式(21)を得る。また、演算部11は、式(21)を変形することによって、車重Mと重心高さhの積(M・h)を示す式(22)を得る。式(22)に示すように、積(M・h)は道路勾配変化の影響を受けることが分かる。
Fr・L=M・g・cosθ・Lf+(M・g・sinθ+M・gx)h …式(17)
Fr・L=M・g・cosθ・Lf+M・h(g・sinθ+gx) …式(18)
Fr´・L=M・g・cosθ´・Lf+(M・g・sinθ´+M・gx´)h …式(19)
Fr´・L=M・g・cosθ´・Lf+M・h(g・sinθ´+gx´) …式(20)
(Fr―Fr´)L=M・g・Lf(cosθ―cosθ´)+M・h{(g・sinθ+gx)−(g・sinθ´+gx´)} …式(21)
M・h={(Fr―Fr´)L−M・g・Lf(cosθ―cosθ´)}/{(g・sinθ+gx)−(g・sinθ´+gx´)} …式(22)
Fr・L=M・g・cosθ・Lf+M・h(g・sinθ+gx) …式(18)
Fr´・L=M・g・cosθ´・Lf+(M・g・sinθ´+M・gx´)h …式(19)
Fr´・L=M・g・cosθ´・Lf+M・h(g・sinθ´+gx´) …式(20)
(Fr―Fr´)L=M・g・Lf(cosθ―cosθ´)+M・h{(g・sinθ+gx)−(g・sinθ´+gx´)} …式(21)
M・h={(Fr―Fr´)L−M・g・Lf(cosθ―cosθ´)}/{(g・sinθ+gx)−(g・sinθ´+gx´)} …式(22)
gxの変化に対してθの変化が無視できる程度に小さければ、式(22)は、式(23)あるいは式(24)となり、図4に示すように車重Mと重心高さhの積を示す曲線C4が得られる。gxが変化している間のθの変化が十分に小さいかどうかの判定は、車輪速度を基にして求まる前後加速度の変化と、前後加速度センサの出力値から求まる前後加速度の変化を比較することによって行う。前後加速度センサは、加速度ゼロでの出力ドリフト、いわゆる0点ドリフトの影響がありえるが、上述の方法だと差を使用することでドリフト分がキャンセルされるため、0点ドリフトの影響を考慮する必要がなくなる。
M・h=(Fr―Fr´)L/(gx−gx´) …式(23)
M・h=(Fr―Fr´)L/{(g・sinθ+gx)−(g・sinθ+gx´)} …式(24)
M・h=(Fr―Fr´)L/{(g・sinθ+gx)−(g・sinθ+gx´)} …式(24)
次に、図2、図4、図6を参照して、車両M1が横加速度gyで旋回している場合における車重及び重心高さを推定する場合における制御処理について説明する。ただし、本制御処理では、S10の入力処理、S14の範囲限定処理、S16の選択処理は、M1が平坦な道路を走行している場合での前輪周りのモーメントのつりあいの制御処理と同様の処理がなされるため、S12の演算処理についてのみ説明する。図6において、Mは車両M1の車重を示し、hsはロールセンタRCと車両M1の重心Gとの間の距離を示し、φはロール角を示し、gyは横加速度を示し、gは重力加速度を示している。なお、この処理においては、hsが「重心高さ」となる。図4では、重心高さhが重心高さhsに置き換えられる。
演算部11は、車重Mと重心高さhsの積(M・hs)を示す式を求める(ステップS12)。具体的には、車両M1に作用する慣性力によるローリングモーメントがM・gy・cosφ・hsと表され、車両M1の傾きで生じる重力によるローリングモーメントがM・g・sinφ・hsと表される。従って、ロール剛性をKφとすると、演算部11は式(25)を取得する。横加速度検知部4として、横加速度センサを車両M1のうちロールする箇所に取り付けると、検知される横加速度gysensは、式(26)で示される。演算部11は式(25)を変形して式(27)を取得し、式(28)を取得する。これによって、図4に示すように車重Mと重心高さhsの積を示す曲線C5が得られる。
Kφ・φ=M・gy・cosφ・hs+M・g・sinφ・hs …式(25)
gysens=gy・cosφ+g・sinφ …式(26)
Kφ・φ=M・hs(gy・cosφ+g・sinφ) …式(27)
M・hs=Kφ・φ/gysens …式(28)
gysens=gy・cosφ+g・sinφ …式(26)
Kφ・φ=M・hs(gy・cosφ+g・sinφ) …式(27)
M・hs=Kφ・φ/gysens …式(28)
以上によって、本実施形態に係る車両制御装置1によれば、選択部13は、車重Mの値として、範囲限定部12が限定した範囲FDの中における車重Mの中間の値(M1+M2)/2よりも大きい値を選択すると共に、重心高さhの値として、範囲FDの中における重心高さの中間の値(h1+h2)/2よりも大きい値を選択することができる。例えば、車両の挙動安定性の向上のための制御を行う際は、車両の重心高さhが大きいほど厳しい条件となり、燃費の予測のための制御を行う際は、車重Mが大きいほど厳しい条件となる。従って、選択部13は、範囲限定部12が限定した範囲FDのうち、少なくとも中間の値よりも厳しい条件となる値を選択することによって、車両制御の確実性を向上させることができる。このように、範囲限定部12で範囲FDを限定することで実際の車重及び重心高さに近い値を推定しつつも、車両制御において厳しい条件となる値を選択することによって、車両の挙動安定性を向上させると共に、車両制御の効果を十分に発揮させることができる。
また、本発明に係る車両制御装置1において、選択部13は、車重Mの値として、範囲FDの境界位置における車重の値であるM2を選択すると共に、重心高さの値として、範囲FDの境界位置における重心高さの値であるh1を選択する。このように、選択部13は、範囲FDの境界位置における車重の値、すなわち限定された範囲FDの中における車重の最大値を選択すると共に、範囲FDの境界位置における重心高さの値、すなわち限定された範囲FDの中における重心高さの最大値を選択することができる。これによって、選択部13は、車両制御において最も厳しい条件となる値を選択することができ、車両制御の確実性を一層向上させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、車両制御装置1は、加速度検知部3、横加側度検知部4、前軸荷重検知部6、後軸荷重検知部7、ロール角検知部8を全て備えており、前輪や後輪周りのモーメントのつりあいに基づいた演算及びロール角に基づいた演算を全て行うことができたが、例えば、前輪や後輪周りのモーメントのつりあいに基づいた演算のみから車重と重心高さを推定する車両制御装置としてもよく、あるいは、ロール角に基づいた演算のみから車重と重心高さを推定する車両制御装置としてもよく、更に、前輪周りと後輪周りとのいずれか一方のみのモーメントのつりあいに基づいた演算を行う車両制御装置としてもよい。
また、図4では、曲線C1〜C5がいずれも同一の曲線として説明されているが、加速度、荷重、横加速度、ロール角によってそれぞれ異なる曲線となってもよい。
本発明は、車重及び重心高さを推定して車両制御を行う際に利用可能である。
1…車両制御装置、11…演算部(演算ユニット)、12…範囲限定部(範囲限定ユニット)、13…選択部(選択ユニット)、M1…車両、M…車重、h,hs…重心高さ、C1,C2,C3,C4,C5…曲線、FD…範囲。
Claims (2)
- 車両の挙動に基づいて車重と前記車両の重心高さとの積を示す曲線を演算する演算ユニットと、
前記車両について予め定められて前記車重と前記重心高さとの関係を示した直線を前記曲線に重ね合わせることによって、前記車重及び前記重心高さの範囲を限定する範囲限定ユニットと、
前記範囲限定ユニットで限定された前記範囲の中から、前記車重の値及び前記重心高さの値を選択する選択ユニットと、を備え、
前記選択ユニットは、前記車重の値として、前記範囲の中における前記車重の中間の値よりも大きい値を選択すると共に、前記重心高さの値として、前記範囲の中における前記重心高さの中間の値よりも大きい値を選択することを特徴とする車両制御装置。 - 前記選択ユニットは、前記車重の値として、前記範囲の境界位置における前記車重の値を選択すると共に、前記重心高さの値として、前記範囲の境界位置における前記重心高さの値を選択することを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。
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