JP5024104B2 - 電気集じん機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気中の浮遊粒子状物質を捕集し空気清浄を行うための電気集じん機に関する。
従来、この種の電気集じん機は、集じん効率を確保するために、帯電部に針状電極を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その電気集じん機について、図6を参照しながら説明する。図6において、101は集じん部を兼ねた帯電部で、集じん板102と、集じん板102に平行(図5の紙面手前方向)に空気の流れの上流部103から下流部104にかけて複数個配置された支持体105から構成され、支持体105には集じん板102に平行に針状電極106が突出して取り付けられている。
上流部103から下流部104に向けて流れる空気中に含まれる浮遊粒子状物質は、針状電極106と集じん板102との間に流れるコロナ放電によって帯電された後、集じん板102にクーロン力によって捕集され除去される。電極に針状電極106を使用したのは、コロナ放電を効率よく行うためのもので、この従来の電気集じん機では、針状電極106の支持体105からの突出長さはH=20mm、1つの支持体105に配置されたとなり合う針状電極106の針ピッチはP=10mm、となり合う支持体105に取り付けられた針状電極106先端の列間隔はL=45mmに設定されている。この時、針状電極106と集じん板102との距離(図6の紙面奥方向の間隔距離)はD=30mm、針状電極106と集じん板102との間に印加される電圧差はV=18kVとなっている。
特開昭59−59258号公報(第1−5頁、図1)
このような従来の電気集じん機では、針状電極と集じん板との距離Dに対して針状電極と集じん板との間に印加される電圧Vが高く、運転中に火花放電が発生し、集じん板に捕集された可燃性物質が部分的に異常過熱され、集じん板などが熱により変形し耐久寿命が短くなるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、コロナ放電量を確保した上で、火花放電の発生を防止し、耐久性の高い電気集じん機を提供することを目的としている。
本発明の電気集じん機は、上記目的を達成するために、放電電極と接地電極とを空気の流れ方向に平行に積層配置し空気中の浮遊粒子状物質を帯電させる帯電部と、荷電極板と接地極板とを空気の流れ方向に平行に積層配置し帯電部で帯電された空気中の浮遊粒子状物質を捕集する集じん部と、帯電部と集じん部内に浮遊粒子状物質を含んだ空気を流入させる送風機と、浮遊粒子状物質を捕集するために帯電部と集じん部に高電圧を供給する高圧電源とを備え、帯電部の放電電極と接地電極との間へ印加する電位差Vと、帯電部の放電電極と接地電極の間の距離Dとの関係が、電位差Vが3kVを超え7kV以下のとき距離Dを30〜45mmとし、電位差Vが7kVを超え12kV以下のとき距離Dを40〜60mmとし、放電電極は接地電極に平行に配置された支持部から突出した複数の針状電極を有し、運転中に前記帯電部および前記集じん部を通過する空気の面風速が5〜15m/sとなるように、前記送風機の回転数を調整し、運転中に前記帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が所定値以下に低下した時に、前記高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給を停止するものである。
この手段により、高風速により異常過熱を抑える機能が発揮できない時は運転を停止することができ、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、高風速により異常過熱を抑え耐久性を確保することができ、火花放電を防止し耐久性を確保することができる。
また、他の手段は、帯電部の放電電極へ供給する電圧Vと帯電部の放電電極と接地電極の間の距離Dとの関係が、電圧Vが+3kVを超え+7kV以下のとき距離Dを30〜45mmとし、電圧Vが7kVを超え12kV以下のとき距離Dを40〜60mmとし、運転中に前記帯電部および前記集じん部を通過する空気の面風速が5〜15m/sとなるように、前記送風機の回転数を調整し、運転中に前記帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が所定値以下に低下した時に、前記高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給を停止したものである。
この手段により、高風速により異常過熱を抑える機能が発揮できない時は運転を停止することができ、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、高風速により異常過熱を抑え耐久性を確保することができ、オゾンの発生量を抑えることができ、人体への悪影響を少なくすることができる。
また、他の手段は、帯電部の放電電極へ供給する電圧Vと帯電部の放電電極と接地電極の間の距離Dとの関係が、電圧Vが−3kV未満で−7kV以上のとき距離Dを30〜45mmとし、電圧Vが−7kV未満で−12kV以上のとき距離Dを40〜60mmとし、運転中に前記帯電部および前記集じん部を通過する空気の面風速が5〜15m/sとなるように、前記送風機の回転数を調整し、運転中に前記帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が所定値以下に低下した時に、前記高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給を停止したものである。
この手段により、高風速により異常過熱を抑える機能が発揮できない時は運転を停止することができ、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、高風速により異常過熱を抑え耐久性を確保することができ、針状電極の先端の酸化欠損量を抑えることができ、針状電極の耐久性を向上させることができる。
また、他の手段は、針状電極の支持部からの突出長さHを20〜40mmとしたものである。
これにより、コロナ放電量を十分確保し集じん効率を高めることができる。
また、他の手段は、1つの支持部に配置されたとなり合う針状電極の針ピッチPを30〜50mmとしたものである。
これにより、コロナ放電量を十分確保し集じん効率を高めることができる。
また、他の手段は、支持部が空気の流れ方向の上流部から下流部にかけて複数個配置され、となり合う支持部に取り付けられた針状電極先端の列間隔Lを30〜60mmとしたものである。
これにより、コロナ放電量を十分確保し集じん効率を高めることができる。
また、他の手段は、針状電極先端の曲面半径Rを0.1mm以下としたものである。
これにより、コロナ放電量を十分確保し集じん効率を高めることができる。
また、他の手段は、帯電部への空気流入部に異物除去のためのフィルターを設けたものである。
これにより、異物が原因となる火花放電を防止し耐久性を確保することができる。
また、他の手段は、帯電部への空気流入部に異物検知手段を設け、異物検知手段が異物を検知した時に、高圧電源からの帯電部への高電圧供給を停止するものである。
これにより、異物が原因となる火花放電を確実に防止し耐久性を確保することができる。
また、他の手段は、高圧電源には電流検知器を設け、帯電部で火花放電が発生し電流検知器が所定電流以上の電流を検知した時に、高圧電源からの帯電部への高電圧供給を停止するものである。
これにより、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、火花放電が継続して発生しないようにし、耐久性を確保することができる。
また、他の手段は、帯電部の放電電極と接地電極を定期的に洗浄するための水噴射機能を含む洗浄手段を設けたものである。
これにより、放電電極と接地電極に付着する可燃性物質を除去し、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、異常過熱を防止し耐久性を確保することができる。
また、他の手段は、帯電部への高電圧供給を停止した後に、洗浄手段により水噴射を含む洗浄動作を行うものである。
これにより、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、水噴射により異常過熱を抑え耐久性を確保することができる。
また、他の手段は、帯電部への高電圧供給を停止した後に、洗浄手段により水噴射を含む洗浄動作を行った時に、警報信号を出力するものである。
これにより、火花放電が発生するような異常状態を知らしめ、すみやかに点検などの措置を行うことができる。
また、他の手段は、集じん部の荷電極板を体積抵抗率が109Ω・cm以上の樹脂フィルムで被覆または樹脂材料でコーティングしたものである。
これにより、帯電部だけでなく、集じん部の火花放電も防止し耐久性を確保することができる。
また、他の手段は、集じん部の荷電極板を被覆する樹脂フィルムまたはコーティングする材料の絶縁破壊電圧Vmと、高圧電源から供給される集じん部への供給電圧Vcとの関係が、常にVm>Vcを満たすように設定されたものである。
これにより、集じん部の火花放電を確実に防止し耐久性を確保することができる。
また、他の手段は、運転中に帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が低下し、高圧電源からの帯電部および集じん部への高電圧供給が停止した時に、警報信号を出力するものである。
これにより、高風速により異常過熱を抑える機能が発揮できない異常状態を知らしめ、すみやかに点検などの措置を行うことができる。
また、他の手段は、帯電部および集じん部を通過する空気の面風速低下を検知する手段として、送風機の回転数検知手段を用いたものである。
これにより、面風速低下の検知を安価に行うことができる。
また、他の手段は、帯電部または集じん部を通過する空気の面風速低下を検知する手段として、帯電部または集じん部に設けられた風速検知手段を用いたものである。
これにより、面風速低下の検知を正確に行うことができる。
本発明によれば、高風速により異常過熱を抑える機能が発揮できない時は運転を停止することができ、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、高風速により異常過熱を抑え耐久性を確保することができる。コロナ放電量を十分確保した上で、火花放電の発生を防止し耐久性の高い電気集じん機を提供できる。
また、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、火花放電が継続して発生しないようにする、もしくは異常過熱を防止するなどして、耐久性を確保するという効果を奏する。
また、異常状態になった時は運転を停止する、もしくは異常状態を知らしめすみやかに点検などの措置を行うという効果も奏する。
また、帯電部だけでなく、集じん部の火花放電も防止し耐久性を確保するという効果も奏する。
本発明の請求項1記載の発明は、帯電部の放電電極と接地電極との間へ印加する電位差Vと、帯電部の放電電極と接地電極の間の距離Dとの関係が、電位差Vが3kVを超え7kV以下のとき距離Dを30〜45mmとし、電位差Vが7kVを超え12kV以下のとき距離Dを40〜60mmとし、放電電極は接地電極に平行に配置された支持部から突出した複数の針状電極を有し、運転中に前記帯電部および前記集じん部を通過する空気の面風速が5〜15m/sとなるように、前記送風機の回転数を調整し、運転中に前記帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が所定値以下に低下した時に、前記高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給を停止するため、高風速により異常過熱を抑える機能が発揮できない時は運転を停止するという作用を有し、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、高風速により異常過熱を抑え耐久性を確保するという作用を有し、コロナ放電量を確保した上で距離Dを大きくとることによって、火花放電を防止し耐久性を確保するという作用を有する。
本発明の請求項2記載の発明は、帯電部の放電電極へ供給する電圧Vと帯電部の放電電極と接地電極の間の距離Dとの関係が、電圧Vが+3kVを超え+7kV以下のとき距離Dを30〜45mmとし、電圧Vが7kVを超え12kV以下のとき距離Dを40〜60mmとし、運転中に前記帯電部および前記集じん部を通過する空気の面風速が5〜15m/sとなるように、前記送風機の回転数を調整し、運転中に前記帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が所定値以下に低下した時に、前記高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給を停止することによって、高風速により異常過熱を抑える機能が発揮できない時は運転を停止するという作用を有し、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、高風速により異常過熱を抑え耐久性を確保するという作用を有し、オゾンの発生量を抑えることができ、人体への悪影響を少なくするという作用を有する。
本発明の請求項3記載の発明は、帯電部の放電電極へ供給する電圧Vと帯電部の放電電極と接地電極の間の距離Dとの関係が、電圧Vが−3kV未満で−7kV以上のとき距離Dを30〜45mmとし、電圧Vが−7kV未満で−12kV以上のとき距離Dを40〜60mmとし、運転中に前記帯電部および前記集じん部を通過する空気の面風速が5〜15m/sとなるように、前記送風機の回転数を調整し、運転中に前記帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が所定値以下に低下した時に、前記高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給を停止することによって、高風速により異常過熱を抑える機能が発揮できない時は運転を停止するという作用を有し、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、高風速により異常過熱を抑え耐久性を確保するという作用を有し、針状電極の先端の酸化欠損量を抑えることができ、針状電極の耐久性を向上させるという作用を有する。
本発明の請求項4記載の発明は、針状電極の支持部からの突出長さHを20〜40mmとしたため、コロナ放電量を十分確保し集じん効率を高めるという作用を有する。
本発明の請求項5記載の発明は、1つの支持部に配置されたとなり合う針状電極の針ピッチPを30〜50mmとしたため、コロナ放電量を十分確保し集じん効率を高めるという作用を有する。
本発明の請求項6記載の発明は、支持部が空気の流れ方向の上流部から下流部にかけて複数個配置され、となり合う支持部に取り付けられた針状電極先端の列間隔Lを30〜60mmとしたため、コロナ放電量を十分確保し集じん効率を高めるという作用を有する。
本発明の請求項7記載の発明は、針状電極先端の曲面半径Rを0.1mm以下としたため、コロナ放電量を十分確保し集じん効率を高めるという作用を有する。
本発明の請求項8記載の発明は、帯電部への空気流入部に異物除去のためのフィルターを設けたため、異物が原因となる火花放電を防止し耐久性を確保するという作用を有する。
本発明の請求項9記載の発明は、帯電部への空気流入部に異物検知手段を設け、異物検知手段が異物を検知した時に、高圧電源からの帯電部への高電圧供給を停止するため、異物が原因となる火花放電を確実に防止し耐久性を確保するという作用を有する。
本発明の請求項10記載の発明は、高圧電源には電流検知器を設け、帯電部で火花放電が発生し電流検知器が所定電流以上の電流を検知した時に、高圧電源からの帯電部への高電圧供給を停止するため、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、火花放電が継続して発生しないようにし、耐久性を確保するという作用を有する。
本発明の請求項11記載の発明は、帯電部の放電電極と接地電極を定期的に洗浄するための水噴射機能を含む洗浄手段を設けたため、放電電極と接地電極に付着する可燃性物質を除去し、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、異常過熱を防止し耐久性を確保するという作用を有する。
本発明の請求項12記載の発明は、帯電部への高電圧供給を停止した後に、洗浄手段により水噴射を含む洗浄動作を行うため、異常時などで万一火花放電が発生した場合でも、水噴射により異常過熱を抑え耐久性を確保するという作用を有する。
本発明の請求項13記載の発明は、帯電部への高電圧供給を停止した後に、洗浄手段により水噴射を含む洗浄動作を行った時に、警報信号を出力するため、火花放電が発生するような異常状態を知らしめ、すみやかに点検などの措置を行うという作用を有する。
本発明の請求項14記載の発明は、集じん部の荷電極板を体積抵抗率が109Ω・cm以上の樹脂フィルムで被覆または樹脂材料でコーティングしたため、帯電部だけでなく、集じん部の火花放電も防止し耐久性を確保するという作用を有する。
本発明の請求項15記載の発明は、集じん部の荷電極板を被覆する樹脂フィルムまたはコーティングする材料の絶縁破壊電圧Vmと、高圧電源から供給される集じん部への供給電圧Vcとの関係が、常にVm>Vcを満たすように設定されたため、集じん部の火花放電を確実に防止し耐久性を確保するという作用を有する。
本発明の請求項16記載の発明は、運転中に帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が低下し、高圧電源からの帯電部および集じん部への高電圧供給が停止した時に、警報信号を出力するため、高風速により異常過熱を抑える機能が発揮できない異常状態を知らしめ、すみやかに点検などの措置を行うという作用を有する。
本発明の請求項17記載の発明は、帯電部および集じん部を通過する空気の面風速低下を検知する手段として、送風機の回転数検知手段を用いたため、面風速低下の検知を安価に行うという作用を有する。
本発明の請求項18記載の発明は、帯電部または集じん部を通過する空気の面風速低下を検知する手段として、帯電部または集じん部に設けられた風速検知手段を用いたため、面風速低下の検知を正確に行うという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電気集じん機の断面構成図、図2は本発明の実施の形態1における帯電部と集じん部の斜視構成図、図3は本発明の実施の形態1における放電電極詳細図で、図3(a)は図2におけるA方向矢視平面図、図3(b)は図2におけるB方向矢視側面図である。
図1に示すように、ダクト1内に、空気中の浮遊粒子状物質を帯電させる帯電部21と、帯電された浮遊粒子状物質を捕集する集じん部31とを備え、集じん部31の下流には、ダクト1内に浮遊粒子状物質を含んだ空気を引き込むための電動機2と回転数検知手段11としての回転計11aとを有する送風機12を備えている。13は、帯電部21と集じん部31に高電圧を供給する高圧電源で、電流検知器14と制御器3に電気的に接続されている。15は、空気流入部16に設けられたフィルターで、フィルター15と帯電部21との間には異物検知手段17としての赤外線センサ17aが取り付けられている。帯電部21と集じん部31の上方には、洗浄手段18としての水噴射ノズル18aが設けられている。集じん部31の下流には、風速検知手段19としての風速センサ19aが取り付けられている。
つぎに、図1における動作を説明する。送風機12の吸引によって、空気流入部16からダクト1内に流入した浮遊粒子状物質を含む空気は、フィルター15によって大きな異物(例えば5mm以上の綿ほこりなど)を除去されたあと、帯電部21を通過する際にコロナ放電により浮遊粒子状物質が帯電され、集じん部31の電界のクーロン力によって極板に捕集、除去され、清浄空気となって送風機12から機外へ排出される。この時、帯電部21および集じん部31へは、高圧電源13から直流高電圧(例えば、帯電部21へは後述の7kV、集じん部31へは6kV)が供給され、これらの制御は制御器3によって行われる。帯電部21および集じん部31が浮遊粒子状物質の付着によって汚れた時は、定期的(例えば1週間に1回)に洗浄手段18としての水噴射ノズル18aから所定時間(例えば30分間)水を噴射することにより洗浄することができる。なお、この洗浄手段18には、より洗浄を効果的に行うために、洗剤の噴霧機構を付加してもよい。
図2は帯電部21と集じん部31の斜視構成図であり、帯電部21は高電圧を印加する導電性物質(一例としてステンレス)の放電電極22とアースに接続された導電性物質(一例としてステンレス)の接地電極23が空気の流れ方向(矢印方向)に平行に積層配置されており、集じん部31は高電圧を印加する導電性物質(一例としてステンレス)の荷電極板32とアースに接続された導電性物質(一例としてステンレス)の接地極板33が空気の流れ方向(矢印方向)に平行に積層配置されている。導電性物質はここではステンレスとしたがアルミニウムや導電性塗料や導電性フィルムなどでもよい。図2においては、帯電部21の放電電極22と接地電極23との隙間、および集じん部31の荷電極板32と接地極板33との隙間を矢印の如く空気が流れ、帯電部21において放電電極22と接地電極23との間に発生したコロナ放電によって空気中の浮遊粒子状物質が正電位に帯電され、集じん部31において荷電極板32と接地極板33との間に発生した電界によって、正電位に帯電した浮遊粒子状物質がクーロン力により接地極板33(負極)に付着、捕集される。
図3は帯電部21の放電電極詳細図であり、図3(a)A方向矢視平面図は図2においてA方向から放電電極22を見た平面図、図3(b)B方向矢視側面図は図2においてB方向から放電電極22と接地電極23を見た側面図である。図3(a)A方向矢視平面図にあるように、放電電極22は空気の流れ方向の上流部24から下流部25にかけて複数個(本実施の形態1では2個)配置された支持部26に針状電極27がそれぞれ複数個、突出して取り付けられている。ここで、高圧電源13から帯電部21の放電電極22へ供給する電圧Vと帯電部21の放電電極22と接地電極23の間の距離Dとの関係は、電圧Vが+3kVを超え+7kV以下のとき距離Dを30〜45mm、電圧Vが7kVを超え12kV以下のとき距離Dを40〜60mmとしている。望ましくは、距離D=30mm、電圧V=7kVである。
一般的に、帯電部21におけるコロナ放電量を確保するためには、距離Dに対し電圧Vを高くする方が望ましい。従来の電気集じん機の例では、距離D=30mm、電圧V=18kVとなっており、電圧Vを18kVまで上げない場合でも、例えば電圧V=11kVでは通常、距離D=15mm程度としている。しかし、このような電圧Vと距離Dの関係では高電圧印加中に火花放電が発生するため、電圧Vに対して火花放電が起らない距離Dまで離すことが重要である。実験によると、電圧V=7kVにおける火花放電発生限界距離はDa=10mm、電圧V=12kVにおける火花放電発生限界距離はDa=20mmであり、この距離Daに対し安全率をもった大きな距離Dを設定すれば、火花放電は発生しない。火花放電が発生しない距離を理論計算で導き出すのは難しいが、経験的な基準として、電気用品安全法の設計基準に記されている沿面距離を含む空間距離、すなわち、高電圧がかかっても絶対に火花放電が発生しない距離を採用すると、電圧Vが+3kVを超え+7kV以下のとき距離Dは30mm以上、電圧Vが7kVを超え12kV以下のとき距離Dは40mm以上が適切である。ただし、距離Dを大きくしすぎても、コロナ放電量が小さくなるため限界があり、後述する放電電極の形状においては、電圧Vが+3kVを超え+7kV以下のとき距離Dは45mm以下、電圧Vが7kVを超え12kV以下のとき距離Dは60mm以下が適切である。ここで、電圧Vの設定範囲は、下限はコロナ放電が発生する下限電圧から、上限は帯電部21以外の電装部も空間距離をとる必要があるという制約から、電圧Vは+3kVを超え+12kV以下が適切である。また、放電電極22に印加する電圧をプラス電圧としているのは、マイナス電圧の印加に比べてオゾンの発生量を抑えることができ、人体への悪影響を少なくすることができるためである。すなわち、このプラス電圧印加の方式は、電気集じん機の近くに人がいる閉鎖空間などで使用する場合に効果を発揮する。
一方、このように距離Dを離すことによって、従来の放電電極ではコロナ放電量を十分確保することができず、その結果集じん効率が低下するという課題があった。そこで、放電電極22の設定を最適化したところ、図3に示すように、針状電極27の支持部26からの突出長さHは20〜40mm、1つの支持部26に配置されたとなり合う針状電極27の針ピッチPは30〜50mm、となり合う支持部26に取り付けられた針状電極27先端の列間隔Lは30〜60mm、また、針状電極27先端の曲面半径Rは0.1mm以下という結果を得た。突出長さHは、20mm未満であればコロナ放電量が十分確保できず、20mm以上あれば針状電極27の1本当りのコロナ放電量が確保できるが、突出長さHが大きすぎると限られた面積に配置される複数個の支持部26の本数が少なくなり、トータルコロナ放電量が減少するため、突出長さはH=20〜40mmが適切である。望ましくはH=25mmが最適である。針ピッチPは、30mm未満であればコロナ放電量が十分確保できず、30mm以上あれば針状電極27の1本当りのコロナ放電量が確保できるが、針ピッチPが大きすぎると針状電極27を配置する本数が少なくなり、トータルコロナ放電量が減少するため、針ピッチはP=30〜50mmが適切である。望ましくはP=40mmが最適である。列間隔Lは、30mm未満であればコロナ放電量が十分確保できず、30mm以上あれば針状電極27の1本当りのコロナ放電量が確保できるが、列間隔Lが大きすぎると限られた面積に配置される複数個の支持部26の本数が少なくなり、トータルコロナ放電量が減少するため、列間隔はL=30〜60mmが適切である。望ましくはL=50mmが最適である。また、針状電極27の先端は、尖っているほどコロナ放電量が多くなるため、先端の曲面半径Rを極力小さくし、Rは0.1mm以下とすることが望ましい。
以上の構成により、コロナ放電量を十分確保し集じん効率を高めた上で、運転中に火花放電が発生し帯電部21や集じん部31に付着した可燃性物質が部分的に異常過熱され集じん板などが熱により変形することがないため、電気集じん機の耐久性を高めることができる。
なお、図3では、1本の支持部26に対し両側へ針状電極27が突出配置されているが、設計的な都合または製造上の都合により、図4に示すように支持部26に対し針状電極27の突出が片側であってもよい。この場合、列間隔Lの設定は、針状電極27の先端ととなり合う支持部26との間隔により定義される。
つぎに、これまで述べてきた帯電部21の火花放電防止方法に対し、集じん部31の火花放電防止方法について述べる。集じん部31の荷電極板32表面には、荷電極板32を被覆する樹脂フィルム(図示せず)が貼り付けられている。あるいは、樹脂フィルムに代わって、樹脂材料がコーティングされていてもよい。通常、荷電極板32が金属板の生地のままであると、空気の絶縁破壊が起きた時に、その箇所の空気の電気抵抗が限りなくゼロに近づき、集中して電流が流れ火花放電が発生する。一方、荷電極板32の表面に樹脂材料をフィルム被覆またはコーティングした場合は、もし、空気の絶縁破壊が起き、その箇所の空気の電気抵抗が限りなくゼロに近づいた時でも、樹脂材料の抵抗が直列にあるため、他の箇所の抵抗(空気抵抗+樹脂抵抗)と比べて抵抗値の差が少なく、電流を分散させ一箇所に集中して電流が流れずに火花放電の発生を防止することができる。集じん部31の役割は、荷電極板32と接地極板33との間に発生した電界によって、正電位に帯電した浮遊粒子状物質がクーロン力により接地極板33(負極)に付着、捕集させるもので、帯電部21と違いコロナ放電を行う必要がないため、前述の樹脂材料の電気抵抗は所定値(一例として体積抵抗率R=109Ω・cm)以上であれば火花放電を防止する効果を奏する。
もし、樹脂材料の絶縁破壊電圧Vmが低く、高圧電源13から供給される集じん部31への印加電圧Vcより低い場合は、前述のように空気の絶縁破壊が起きた時に、その箇所の空気の電気抵抗が限りなくゼロに近づき、樹脂材料へ直接印加電圧Vcと同等の電圧がかかることになり、樹脂材料が絶縁破壊を起こして穴があき、結局は樹脂材料がない場合と同じ状況となり、火花放電を防止することができない。したがって、本実施の形態1では、樹脂材料の絶縁破壊電圧Vmと、高圧電源13から供給される集じん部31への印加電圧Vcとの関係が、常にVm>Vcを満たすように、高い絶縁破壊電圧Vmの樹脂材料(例えばPET、PP、PVDFなど)を選定するとともに、印加電圧Vcが絶縁破壊電圧Vmを超えないような制御を制御器3によって行っている。これにより、集じん部31の火花放電も確実に防止することができる。
以上のように、帯電部21と集じん部31で火花放電を防止する措置を講じてきたが、それでもなお、異常事態が発生して火花放電が発生することも考えられる。本発明の実施の形態1では、これら異常事態に対しても耐久性を確保した電気集じん機を提供することができる。
その第1の手段として、空気流入部16にはフィルター15が設けられ、帯電部21に流入する大きな異物(例えば5mm以上の綿ほこりなど)を除去するとともに、万一、フィルター15をすり抜けた異物があったとしても、フィルター15と帯電部21との間の赤外線センサ17aによって異物を検知し、高圧電源13からの帯電部21への高電圧供給を停止する。これは、導電性のある異物が帯電部21の放電電極22と接地電極23との間に入った時に火花放電が発生する可能性があるためで、そのような事態を未然に防止、または発生した時はそれ以上継続しないようにしたものである。それでも万一、火花放電が発生した場合は、帯電部21に大電流が流れるため、高圧電源13に設けられた電流検知器14が所定電流(例えば0.1A)以上を検知することによって、高圧電源13からの帯電部21への高電圧供給を停止するものである。これらの異常事態で運転を停止した場合は、警報出力することによって、異常状態を知らしめ、すみやかに点検などの措置を行うことが可能となる。
第2の手段としては、帯電部21の放電電極22および接地電極23に付着した特にカーボンなどの導電性物質を含む浮遊粒子状物質により火花放電が発生する可能性があるため、帯電部21および集じん部31が浮遊粒子状物質の付着によって汚れた時は、定期的(例えば1週間に1回)に洗浄手段18としての水噴射ノズル18aから所定時間(例えば30分間)水を噴射することにより洗浄するものである。さらに、この水噴射機能を利用して、万一火花放電が発生し、帯電部21や集じん部31に付着した可燃性物質が部分的に異常過熱しても、水噴射ノズル18aから所定時間(例えば5分間)水を噴射することにより、異常過熱を抑えることができ、電気集じん機の耐久性を高めることができる。これらの異常事態で運転を停止した場合も、警報出力することによって、異常状態を知らしめ、すみやかに点検などの措置を行うことが可能となる。
第3の手段としては、送風機12の回転計11aを用いて電動機2を制御し、運転中に帯電部21および集じん部31を通過する空気の面風速を5〜15m/sとしたものである。これは、万一火花放電が発生し、帯電部21や集じん部31に付着した可燃性物質が部分的に異常過熱しても、5m/s以上の面風速があれば、異常過熱を冷却する効果があるためで、面風速が所定値(例えば3m/s)以下となり、異常過熱を防止する機能が発揮できない時は運転を停止するとともに、警報出力することによって、異常状態を知らしめ、すみやかに点検などの措置を行うことが可能となる。この時、面風速低下を検知する手段としては風速検知手段19としての風速センサ19aを用いている。これにより、面風速低下の原因が送風機12による場合と送風機12が正常であっても閉塞などの流路異常があった場合のいずれの場合でも正確に面風速低下を検知できるが、流路異常が考えられない場合には、機器を安価に製造するために、回転数検知手段11としての回転計11aの信号で面風速低下を判断してもよい。なお、面風速が大きすぎると集じん効率確保が難しくなるため、面風速の上限は15m/sとしている。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における電気集じん機の帯電部と集じん部の斜視構成図である。図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図5において、帯電部21の放電電極22および集じん部31の荷電極板32には、それぞれマイナスの高電圧(例えば、集じん部31の荷電極板32へは−6kV)が印加されている。すなわち、帯電部21において放電電極22と接地電極23との間に発生したコロナ放電によって空気中の浮遊粒子状物質が負電位に帯電され、集じん部31において荷電極板32と接地極板33との間に発生した電界によって、負電位に帯電した浮遊粒子状物質がクーロン力により接地極板33(正極)に付着、捕集されるものである。
帯電部21においては、放電電極22と接地電極23との間へ印加する電位差Vと、放電電極22と接地電極23の間の距離Dとの関係が、実施の形態1と同様であり、本実施の形態2では極性のみ異なっているため、印加電圧が−3kV未満で−7kV以上のとき距離Dを30〜45mmとし、印加電圧が−7kV未満で−12kV以上のとき距離Dを40〜60mmとしている。望ましくは、距離D=30mm、電圧V=−kVである。
放電電極22に印加する電圧をマイナス電圧としている理由は、プラス電圧の印加に比べて、図3および図4に示す針状電極27(例えばステンレス製)の先端の酸化欠損量を抑制することができるためである。実験によると、帯電部21の放電電極22と接地電極23との間の距離Dが30mm、放電電極22と接地電極23との間へ印加する電位差Vが8kVにおいて、初期通電時と1000時間連続通電後の電流値を比較測定すると、針状電極27の針1本当たりに流れる電流値は、プラス電圧の印加の場合は初期通電時に対して連続通電後は約30%程度まで低下するのに対し、マイナス電圧の印加の場合は初期通電時に対して連続通電後は約70%程度に留まり電流値の経年的低下が抑制される。この時の針状電極27の先端を観察すると、プラス電圧を印加した場合は、先端が欠損し黒色の酸化皮膜で覆われており、これにより先端のコロナ放電量(電流値)が大幅に低下しているのに対し、マイナス電圧を印加した場合は、先端の酸化欠損量が少なく、先端からのコロナ放電量(電流値)も確保されている。このメカニズムは、プラス電圧を印加した場合は、コロナ放電時に発生するオゾンが、プラス電極である針状電極27付近に留まるため、ステンレス製の電極先端の酸化劣化が激しく、これに対して、マイナス電圧に印加した場合は、コロナ放電時に発生するオゾンが、プラス電極である接地電極23側に移動するため、ステンレス製の電極先端の酸化劣化が抑制されているためである。その結果、コロナ放電量(電流値)の低下が少なくなり、長期に渡って電気集じんの機能が損なわれないため、耐久性を向上させることができるものである。
本発明は、空気中の浮遊粒子状物質に可燃性物質が含まれている場合の空気清浄方式として有効であり、集じん効率を確保した上で、火花放電を発生させずに耐久性の高い電気集じん機を提供することができる。
本発明の実施の形態1の電気集じん機の断面構成図 同帯電部と集じん部の斜視構成図 同放電電極詳細図((a)同A方向矢視平面図、(b)同B方向矢視側面図) 本発明の実施の形態1の別の放電電極詳細図 本発明の実施の形態2の電気集じん機の帯電部と集じん部の斜視構成図 従来の電気集じん機の構成図
符号の説明
11 回転数検知手段
11a 回転計
12 送風機
13 高圧電源
14 電流検知器
15 フィルター
16 空気流入部
17 異物検知手段
17a 赤外線センサ
18 洗浄手段
18a 水噴射ノズル
19 風速検知手段
19a 風速センサ
21 帯電部
22 放電電極
23 接地電極
24 上流部
25 下流部
26 支持部
27 針状電極
31 集じん部
32 荷電極板
33 接地極板

Claims (18)

  1. 放電電極と接地電極とを空気の流れ方向に平行に積層配置し空気中の浮遊粒子状物質を帯電させる帯電部と、荷電極板と接地極板とを空気の流れ方向に平行に積層配置し前記帯電部で帯電された空気中の浮遊粒子状物質を捕集する集じん部と、前記帯電部と前記集じん部内に浮遊粒子状物質を含んだ空気を流入させる送風機と、浮遊粒子状物質を捕集するために前記帯電部と前記集じん部に高電圧を供給する高圧電源とを備え、前記帯電部の前記放電電極と前記接地電極との間へ印加する電位差Vと、前記帯電部の前記放電電極と前記接地電極の間の距離Dとの関係が、電位差Vが3kVを超え7kV以下のとき距離Dを30〜45mmとし、電位差Vが7kVを超え12kV以下のとき距離Dを40〜60mmとし、前記放電電極は前記接地電極に平行に配置された支持部から突出した複数の針状電極を有し、運転中に前記帯電部および前記集じん部を通過する空気の面風速が5〜15m/sとなるように、前記送風機の回転数を調整し、運転中に前記帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が所定値以下に低下した時に、前記高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給を停止する電気集じん機。
  2. 放電電極と接地電極とを空気の流れ方向に平行に積層配置し空気中の浮遊粒子状物質を帯電させる帯電部と、荷電極板と接地極板とを空気の流れ方向に平行に積層配置し前記帯電部で帯電された空気中の浮遊粒子状物質を捕集する集じん部と、前記帯電部と前記集じん部内に浮遊粒子状物質を含んだ空気を流入させる送風機と、浮遊粒子状物質を捕集するために前記帯電部と前記集じん部に高電圧を供給する高圧電源とを備え、前記帯電部の前記放電電極へ供給する電圧Vと前記帯電部の前記放電電極と前記接地電極の間の距離Dとの関係が、電圧Vが+3kVを超え+7kV以下のとき距離Dを30〜45mmとし、電圧Vが7kVを超え12kV以下のとき距離Dを40〜60mmとし、前記放電電極は前記接地電極に平行に配置された支持部から突出した複数の針状電極を有し、運転中に前記帯電部および前記集じん部を通過する空気の面風速が5〜15m/sとなるように、前記送風機の回転数を調整し、運転中に前記帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が所定値以下に低下した時に、前記高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給を停止する電気集じん機。
  3. 放電電極と接地電極とを空気の流れ方向に平行に積層配置し空気中の浮遊粒子状物質を帯電させる帯電部と、荷電極板と接地極板とを空気の流れ方向に平行に積層配置し前記帯電部で帯電された空気中の浮遊粒子状物質を捕集する集じん部と、前記帯電部と前記集じん部内に浮遊粒子状物質を含んだ空気を流入させる送風機と、浮遊粒子状物質を捕集するために前記帯電部と前記集じん部に高電圧を供給する高圧電源とを備え、前記帯電部の前記放電電極へ供給する電圧Vと前記帯電部の前記放電電極と前記接地電極の間の距離Dとの関係が、電圧Vが−3kV未満で−7kV以上のとき距離Dを30〜45mmとし、電圧Vが−7kV未満で−12kV以上のとき距離Dを40〜60mmとし、前記放電電極は前記接地電極に平行に配置された支持部から突出した複数の針状電極を有し、運転中に前記帯電部および前記集じん部を通過する空気の面風速が5〜15m/sとなるように、前記送風機の回転数を調整し、運転中に前記帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が所定値以下に低下した時に、前記高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給を停止する電気集じん機。
  4. 針状電極の支持部からの突出長さHを20〜40mmとした請求項1〜3のいずれかに記載の電気集じん機。
  5. 1つの支持部に配置されたとなり合う針状電極の針ピッチPを30〜50mmとした請求項1〜4のいずれかに記載の電気集じん機。
  6. 支持部は空気の流れ方向の上流部から下流部にかけて複数個配置され、となり合う前記支持部に取り付けられた針状電極先端の列間隔Lを30〜60mmとした請求項1〜5のいずれかに記載の電気集じん機。
  7. 針状電極先端の曲面半径Rを0.1mm以下とした請求項1〜6のいずれかに記載の電気集じん機。
  8. 帯電部への空気流入部に異物除去のためのフィルターを設けた請求項1〜7のいずれかに記載の電気集じん機。
  9. 帯電部への空気流入部に異物検知手段を設け、前記異物検知手段が異物を検知した時に、高圧電源からの前記帯電部への高電圧供給を停止する請求項1〜8のいずれかに記載の電気集じん機。
  10. 高圧電源には電流検知器を設け、帯電部で火花放電が発生し前記電流検知器が所定電流以上の電流を検知した時に、前記高圧電源からの前記帯電部への高電圧供給を停止する請求項1〜8のいずれかに記載の電気集じん機。
  11. 帯電部の放電電極と接地電極を定期的に洗浄するための水噴射機能を含む洗浄手段を設けた請求項9または10記載の電気集じん機。
  12. 帯電部への高電圧供給を停止した後に、洗浄手段により水噴射を含む洗浄動作を行う請求項11記載の電気集じん機。
  13. 帯電部への高電圧供給を停止した後に、洗浄手段により水噴射を含む洗浄動作を行った時に、警報信号を出力する請求項12記載の電気集じん機。
  14. 集じん部の荷電極板を体積抵抗率が10Ω・cm以上の樹脂フィルムで被覆または樹脂材料でコーティングした請求項1〜13のいずれかに記載の電気集じん機。
  15. 集じん部の荷電極板を被覆する樹脂フィルムまたはコーティングする材料の絶縁破壊電圧Vmと、高圧電源から供給される前記集じん部への供給電圧Vcとの関係が、常にVm>Vcを満たすように設定された請求項14記載の電気集じん機。
  16. 運転中に帯電部および集じん部を通過する空気の面風速が低下し、高圧電源からの前記帯電部および前記集じん部への高電圧供給が停止した時に、警報信号を出力する請求項1〜15のいずれかに記載の電気集じん機。
  17. 帯電部および集じん部を通過する空気の面風速低下を検知する手段として、送風機の回転数検知手段を用いた請求項15または16記載の電気集じん機。
  18. 帯電部または集じん部を通過する空気の面風速低下を検知する手段として、前記帯電部または前記集じん部に設けられた風速検知手段を用いた請求項15または16記載の電気集じん機。
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