JP2013230454A - 電気集塵機用電源の制御方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した集塵効率を長く維持出来、異常放電後も正常な電界形成を再開して集塵作用を継続して、メンテナンス頻度を減らす電気集塵機用電源の制御方式を提供する。
【解決手段】電気集塵機2がイオン化部3と集塵部4とこれらの電源5とでなり、電気集塵機2に、イオン化部3に一定電流を送る定電流制御部6と、集塵部4に所定電圧を印加し、異常放電を検知する検知部7からの情報により集塵部4に異常放電しない所定電圧にする指令を出す電圧段階制御部8と、電圧変更指令により所定電圧を変更する電圧変更部9と、を付加させて、イオン化部3に定電流制御部6により一定電流を送り、且つ集塵部4に電圧段階制御部8により所定電圧を印加し、集塵部4に異常放電が発生した際、一旦電源5を遮断した後、電圧変更部9により異常放電が発生しない所定電圧に変更して集塵部4に印加し、異常放電発生後も集塵作用を継続することで、上記課題を達成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、イオン化部と集塵部とを有してなる電気集塵機用の電源の制御方式に関し、詳しくは、イオン化部に一定電流を送ると共に集塵部に所定電圧を印加し、集塵部に火花放電などの異常放電が発生した後、自動復帰して正常な集塵作用を行うことが出来る電気集塵機用電源の制御方式に関する。
電気集塵機は、図9に示すように、コロナ放電などによって空気中の浮遊粒子を帯電させるためのイオン化線50及びイオン化電極51を有するイオン化部52と、帯電した浮遊粒子をクーロン力により捕集するための集塵電極板53及び集塵対電極板54を交互に配置し且つこれらをスペーサにて等間隔に備えてなる集塵部55と、これらイオン化部52及び集塵部55に電力を供給する電源56と、からなるものである。そして、この電気集塵機は、イオン化部52にて空気中の浮遊粒子を帯電し、集塵部55にて帯電した浮遊粒子を捕集して、空気中の浮遊粒子を除去して、環境を良好に保持するのに使用されるものである。ところが、この電気集塵機は、空気中の湿度が高かったり、集塵の継続によって、イオン化部52ではコロナ放電などが安定して起き辛くなり、集塵部55では激しく火花が飛ぶ火花放電などの異常放電が発生することになって、空気中の浮遊粒子の集塵効率が低下すると共に、捕集した浮遊粒子が可燃物である場合火災の原因になりかねない。
上記電気集塵機のイオン化部52及び集塵部55に電源56から電力を供給する方式には、従来、大別して定電圧方式と定電流方式とがある。定電圧方式は、イオン化部52及び集塵部55双方に一定電圧を印加する方式であり、定電流方式は、イオン化部52に一定電流を送るが集塵部55には一定電圧を印加する方式である。これらの電力供給方式はいずれも制御部57によりなされる。
従来の定電圧方式は、集塵を続けると、イオン化部52のイオン化線50の表面が浮遊粒子により汚れたり、酸化したりするので、最初に設定した一定電圧では電流値が低下して、コロナ放電などが起きづらくなり、集塵効率の低下を招く。一方、集塵部55の集塵電極板53及び集塵対電極板54に集塵し堆積した浮遊粒子により火花放電などの異常放電が発生する。一旦、火花放電などの異常放電が発生すると、集塵電極板53及び集塵対電極板54に対し電源56からの高い所定電圧の印加を停止しなければ、火花放電などの異常放電は継続することになり、最悪火災になる虞がある。したがって、電源56からの一定電圧の印加を停止することになるが、異常放電の原因が解消されない限り、再び、一定電圧の印加を開始しても、すぐに火花放電などの異常放電に移行してしまう。このため、この電気集塵機は、異常放電の原因が解消されない間期待されている、空気中の浮遊粒子を除去して環境を良好に保持する機能が、失われたままになる。
また、従来の定電流方式は、集塵を続けてイオン化線50の表面が浮遊粒子により汚れたり、酸化しても、イオン化線50に一定電流が流れているからコロナ放電などに影響がなく、集塵効率の低下を招くこともない。しかしながら、集塵部55の集塵電極板53及び集塵対電極板54に集塵し堆積した浮遊粒子により、火花放電などの異常放電が発生する事態は、定電流方式でも集塵部55には一定電圧を印加するから、上記の定電圧方式と変わらない。
このような状況から、電極に電力を供給する電力供給手段と、この電力供給手段で電極に電力を供給している際の電圧もしくは電極の絶縁抵抗を検出する検出手段と、この検出手段で検出した電圧低下もしくは電極の絶縁抵抗の低下が湿気に起因するか否かを、電力供給手段よりも出力の小さい電力であり、この電力供給手段が供給する、電圧の40ないし100%の電圧および電流の1ないし30%の電流を電極に供給することで判断する定電圧定電流負荷特性である判断手段と、を有する電気集塵機の電源装置がある。これにより、電気集塵機の電極の電圧低下の原因が火花放電などの異常放電が発生しているような重大な場合であるか、あるいは湿気などによる自然回復可能な軽微な場合であるかを判断する。その判断が重大な場合は、電力供給手段から電極への電力の供給を止め、電気集塵機の損傷を防ぐと共にその原因を除去するためのメンテナンスを実行し、その判断が軽微な場合は、自然回復を期待して電力供給手段からの電極への電力の供給を続け、空気中の浮遊粒子を除去して環境を良好に保持する機能を継続させることができるものである(例えば、特開2008−68207号公報参照)。
特開2008−68207号公報
上記特許文献1の電気集塵機の電源装置は、電気集塵機の電極における電圧低下の原因が、重大な場合であるか、あるいは自然回復可能な湿気などによる軽微な場合であるかを判断して、その判断が重大な場合は、電力の供給を止めメンテナンスを実行し、軽微な場合は、電力の供給を続け空気中の浮遊粒子を除去して環境を良好に保持する機能を継続させるものである。しかしながら、判断手段により重大な場合と判断した中にも、電極への電力の供給の際若干電圧を下げてやれば、火花放電などの異常放電が停止する場合があり、そのような場合でも直ちに電力供給手段から電極への電力の供給を止め、その原因を除去するためのメンテナンスを実行することになる。従って、原因除去のメンテナンスが終了するまで、電気集塵機は停止したままとなり、その間、空気中の浮遊粒子を除去して、環境を良好に保持する機能を継続させることができないばかりか、メンテナンス頻度が多くなることになる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、イオン化部におけるコロナ放電などを安定して継続でき、集塵部に環境の変動などにより、火花放電などの異常放電が起きても、速やかに正常な電界形成を再開して集塵作用を継続して、メンテナンス頻度を減らすことが出来る電気集塵機用電源の制御方式を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、請求項1記載の発明は、電気集塵機が、空気中の浮遊粒子を帯電するイオン化部と、帯電した浮遊粒子をクーロン力により捕集する集塵部と、該集塵部及び前記イオン化部に電力を供給する電源と、からなり、前記電気集塵機に、前記イオン化部に一定電流を送るが設定電圧を上回らない定電流制御部と、前記集塵部に所定電圧を印加すると共に、印加電圧値及び電流値の急激な変動を招く異常放電を検知する検知部を備え、該検知部からの異常放電情報に基づき前記集塵部に異常放電しない段階まで所定電圧を変更する指令を出す電圧段階制御部と、該電圧段階制御部からの電圧変更指令により所定電圧を変更する電圧変更部と、を付加させてなるものであり、前記イオン化部に前記電源から前記定電流制御部により一定電流を送り、且つ前記集塵部に前記電源から前記電圧段階制御部により所定電圧を印加し、前記集塵部に異常放電が発生した際、前記電圧段階制御部により、前記電源と前記集塵部とを一旦遮断したあと、前記電圧変更部によって異常放電が発生しない所定電圧に変更して前記集塵部に印加し、異常放電発生後にも集塵作用を継続するようにしたことを特徴とする電気集塵機用電源の制御方式である。
また、請求項2記載の発明は、前記電圧段階制御部が、CPU(中央処理装置)から増幅回路に所定値のPWM(パルス幅変調)信号を出力して、該PWM信号に沿う所定電圧を前記電圧変更部から前記集塵部に印加するようにした電気集塵機用電源の制御方式である。
また、請求項3記載の発明は、前記電圧段階制御部が、前記集塵部と前記電源との間に並列に配置したn個の抵抗(R1<R2…<Rn−1<Rn)を有してなる電圧変更部に指令を出すことで、前記集塵部と前記電源との間に抵抗R1を接続している時に前記検知部が異常放電を検知した際、前記集塵部と前記電源とを一旦遮断した後、前記集塵部と前記電源との間に抵抗値の大なる抵抗R2に切り替えてから、その所定電圧を印加し、以後設置したn−2個の抵抗だけ順次抵抗値の大なる抵抗R3〜Rnに切り替えて、段階的に所定電圧を変更し前記集塵部に印加するようにした電気集塵機用電源の制御方式である。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、イオン化部に電源から定電流制御部により一定電流を送り、イオン化部に安定したコロナ放電などを起こし、ここを通過する空気中の浮遊粒子を帯電し、集塵部に電源から電圧段階制御部により所定電圧を印加して、集塵部に安定した電界を生じさせ、ここを通る帯電浮遊粒子を捕集し、その捕集過程で検知部が集塵部に異常放電が発生したこと検知した際、その異常放電情報を受けて電圧段階制御部により、電源と集塵部とを一旦遮断したあと、電圧変更部により所定電圧を変更して集塵部に印加し、異常放電を止めて集塵作用をさらなる異常放電が発生するまで継続し、以後、上記した異常放電発生、異常放電一時遮断、所定電圧変更、異常放電停止および集塵作用継続の一連のサイクルを許容回数続ける。
上記第2の課題解決手段による作用は、異常放電情報を受けた電圧段階制御部が、電源と集塵部とを一旦遮断したあと、CPU(中央処理装置)から増幅回路に異常放電情報に沿う所定値のPWM(パルス幅変調)信号を出力して、このPWM信号に沿う所定電圧を集塵部に印加し、以後PWM信号を変更して、段階的に所定電圧を変更し集塵部に対して印加し、異常放電発生後も集塵作用を継続する。
上記第3の課題解決手段による作用は、集塵部と電源との間に抵抗R1を接続している時に検知部が異常放電を検知した際、集塵部と電源とを一旦遮断した後、集塵部と電源との間に抵抗値の大なる抵抗R2に切り替えてから、その所定電圧を集塵部に対して印加し、以後設置したn−2個の抵抗だけ順次抵抗値の大なる抵抗R3〜Rnに切り替えて、段階的に所定電圧を変更し集塵部に対して印加し、異常放電発生後も集塵作用を継続する。
以上詳述したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1記載の発明は、イオン化部におけるコロナ放電などを安定して継続でき、集塵部に環境の変動などにより、火花放電などの異常放電が起きても、速やかに正常な電界形成を再開して集塵作用を継続することが出来、全体として、メンテナンス頻度を減らすことが出来る効果がある。
また、請求項2記載の発明は、上記効果に加えて、電圧段階制御部が異常放電情報に沿うPWM信号をCPUにて自在に出力することができ、よりきめの細かい所定電圧を集塵部に対して印加出来、一度火花放電などの異常放電が起きてしまっても、速やかに正常な電界形成を再開することができる効果がある。
また、請求項3記載の発明は、上記効果に加えて、電圧段階制御部が集塵部と電源との間に並列に配置したn個の抵抗と、集塵部の異常放電を検知する検知部とで構成しただけであるから、構成がシンプルであるのに、一度火花放電などの異常放電が起きてしまっても、速やかに正常な電界形成を再開することができる効果がある。
本発明の実施の形態を示す電気集塵機用電源の制御方式を電気集塵機に採用した概念図である(実施例1)。 本発明の実施形態における電気集塵機用電源の制御方式の電圧変更部を示す結線図である(実施例1)。 本発明の実施形態における電気集塵機用電源の制御方式の他の電圧変更部を示す結線図である(実施例1)。 イオン化部に対する電力供給が定電圧方式の場合の喫煙した煙草の本数と集塵効率との特性図である。 イオン化部に対する電力供給が定電流方式の場合の喫煙した煙草の本数と集塵効率との特性図である(実施例1)。 イオン化部および集塵部に対する電力供給が定電圧方式の場合の喫煙した煙草の本数と集塵効率との特性図中に異常放電が発生した状態を示した図である。 イオン化部および集塵部に対する電力供給が定電流方式の場合の喫煙した煙草の本数と集塵効率との特性図中に異常放電が発生した状態を示した図である。 本発明の実施形態を示す電気集塵機用電源の制御方式によるイオン化部および集塵部に対する電力供給がなされた場合の喫煙した煙草の本数と集塵効率との特性図中に異常放電が発生した状態を示した図である(実施例1)。 従来の電気集塵機用電源の制御方式を示す図1と同状の概念図である。
図面において、電気集塵機用電源の制御方式1(以下、単に「電源制御方式」という)は、電気集塵機2が、空気中の浮遊粒子を帯電するイオン化部3と、帯電した浮遊粒子をクーロン力により捕集する集塵部4と、これらのイオン化部3及び集塵部4に電力を供給する電源5と、からなり、この電気集塵機2に、イオン化部3に一定電流を送るが設定電圧を上回らない定電流制御部6と、集塵部4に所定電圧を印加すると共に、印加電圧値及び電流値の急激な変動を招く異常放電を検知する検知部7を備え、この検知部7からの異常放電情報に基づき集塵部4に異常放電しない段階まで所定電圧を変更する指令を出す電圧段階制御部8と、この電圧段階制御部8からの電圧変更指令により所定電圧を変更する電圧変更部9と、を付加させてなるものであり、イオン化部3に電源5から定電流制御部6により一定電流を送り、且つ集塵部4に電源5から電圧段階制御部8により所定電圧を印加し、集塵部4に異常放電が発生した際、電圧段階制御部8により、電源5と集塵部4とを一旦遮断したあと、電圧変更部9によって異常放電が発生しない所定電圧に変更して集塵部4に印加し、異常放電発生後にも集塵作用を継続するようにしたものである。
前記電気集塵機2は、いわゆる2段荷電型電気集塵機と呼ばれるものであり、イオン化部3と、集塵部4と、その電源5とからなる。一方、電源制御方式1は、上記の電気集塵機2に付加させたものであり、具体的には、電源5とイオン化部3との間に定電流制御部6を介在させ、且つ、電源5と集塵部4との間に検知部7を備えた電圧段階制御部8および電圧変更部9を介在させたものものである。
前記電気集塵機2のイオン化部3は、コロナ放電などにより空気中の浮遊粒子を帯電するためのイオン化線10およびイオン化電極11からなり、イオン化線10は電源5のプラス極5aに、イオン化電極11は電源5のマイナス極5bに、それぞれ接続している。
前記電気集塵機2の集塵部4は、帯電した浮遊粒子をクーロン力により捕集するための集塵電極板12および集塵対電極板13を交互に配置し、且つ、これらを交互にスペーサにて等間隔に備えてなるものであり、集塵電極板12と集塵対電極板13との間に高い所定電圧を印加することにより高い電界を形成するために電源5に接続し、さらに、集塵電極板12と電源5との間に高抵抗体14を接続している。そして、集塵電極板12は電源5のプラス極5aに、集塵対電極板13は電源5のマイナス極5bにそれぞれ接続している。
電源5は、電気集塵機2のイオン化部3および集塵部4に対して必要な電圧及び電流を供給するものであり、これらの条件を満たせるものであれば、特に限定がない。なお、図1中、15は電源5とイオン化部3および集塵部4との接続をオンオフするためのスイッチである。
電源制御方式1の定電流制御部6は、イオン化部3のイオン化線10に電源5から一定電流、例えば、0.3ないし2.0mAの範囲内の一定電流を送るためのものであるが、この際の適正電圧は、7000Vないし8000Vの範囲内である。しかしながら、この定電流制御部6は、上記の0.3ないし2.0mAの範囲内の一定電流を送るため、7000Vないし8000Vの範囲の電圧を著しく逸脱するような電圧、例えば、10000V以上になるようなことを防ぐための公知の機能を備えている。
電源制御方式1の電圧段階制御部8は、集塵部4の集塵電極板12に電源5から所定電圧、例えば、1500ないし4500Vの範囲内の所定電圧を印加するための指令を出すものであるが、この際の電流は、0.05ないし0.1mAの範囲である。さらに、検知部7は、集塵部4の放電部5に対し印加している電圧値並びに電流値の急激な変動をを招く異常放電を検知するものであり、例えば、集塵部4の電圧値が4000Vで、電流値が0.1mAで正常な電界形成がなされている場合、何らかの原因で集塵部4の環境が急激に変動して、電圧値が2500〜3000V、電流値が0.2mAに急激に変動するような異常放電を検知するものである。
そして、この検知部7が集塵部4の上記異常放電を検知すると、その異常放電情報を電圧段階制御部8が受信し、その異常放電情報を受信した電圧段階制御部8は、集塵部4と電源5とをスイッチにより一旦遮断した後、前記電圧変更部9に対して、集塵部4における印加する所定電圧が低くなれば異常放電を回避できる事実に着目して、異常放電しない段階まで所定電圧を変更する指令を発信し、この電圧変更指令を受信した電圧変更部9は、異常放電しない段階の所定電圧、例えば、上記4000Vから200V引き下げて、3800Vに変更する。以下、再び集塵部4に異常放電が発生した場合、上記した手順にて順次所定電圧を引き下げることで、対応する。
なお、電圧段階制御部8および電圧変更部9による所定電圧の変更は、例えば、図2に示すように、異常放電情報を受信した電圧段階制御部8のCPU20が、受信した異常放電情報と予め記憶している情報とを対比して、集塵部4に異常放電しない段階の所定電圧を決め、その電圧変更指令をPWM(パルス幅変調)信号として増幅回路21に発信する。そして、PWM信号を受信した増幅回路21、昇圧トランス22および昇圧回路23で構成する電圧変更部9を経て、上記したPWM信号に沿う所定電圧を集塵部4に印加する。
また、上記の電圧段階制御部8および電圧変更部9による所定電圧の変更は、例えば、図3に示すようなものでもよい。すなわち、電圧段階制御部8Aが、集塵部4と電源5の間に並列に配置したn個の抵抗(R1<R2…<Rn−1<Rn)を有してなる電圧変更部9Aに指令を出すことで、集塵部4と電源5との間に抵抗R1を接続している時に検知部7が異常放電を検知した際、集塵部4と電源5とをスイッチにより一旦遮断した後、集塵部4と電源5との間に抵抗値の大なる抵抗R2に切り替えてから、集塵部4に異常放電しない段階の所定電圧を印加し、集塵部4における異常放電後にも正常な集塵を回復させ、以後再び異常放電が発生しない限り、正常な集塵を継続するようになる。以後設置したn−2個の抵抗Rだけ順次抵抗値の大なる抵抗R3〜Rnに切り替えて、段階的に所定電圧を変更して集塵部4に印加するようにして、異常放電後も集塵作用を継続することが出来るようにしたものである。
なお、n個の抵抗Rの抵抗値は、数MΩの範囲内にあり、且つ、R1<R2…<Rn−1<Rnの関係にある。抵抗Rの数量は特に限定が無いが、3ないし5個が適正な数量となる。
以下に、上記構成になる電気集塵機用電源の制御方式1の作用について詳述する。
まず、電源5をオンした状態で、塵や煙草の煙などの浮遊粒子を含んだ空気が、図1の矢線K方向から電気集塵機2のイオン化部3内に入ると、このイオン化部3のイオン化線10およびイオン化電極11間に生じているコロナ放電などにより、空気中の浮遊粒子を帯電する。そして、電気集塵機2の運転継続に伴い、イオン化線10の表面が汚れたり酸化などによって、初期の印加電圧よりも高い電圧でないと、コロナ放電などが安定的に生じづらくなるが、このイオン化部3のイオン化線10には、定電流制御部6により電源5から一定電流、例えば、0.3ないし2.0mAの範囲内の一定電流が送られているため、イオン化線10表面に汚れや酸化などが生じても、初期の印加電圧よりも高い電圧に有効に対応出来て、コロナ放電などが安定的に生じ、イオン化部3における浮遊粒子に対する帯電能力の低下がなく、したがって、イオン化線10表面の汚れや酸化などの影響による集塵効率の低下がないことになる。なお、図4および5にて、イオン化線10に初期の印加電圧が変わらない定電圧方式およびイオン化線10に一定電流を送る定電流方式における、喫煙した煙草の本数と集塵効率との特性図を示す。
さらに、上記の帯電した浮遊粒子を含んだ空気が集塵部4内に入ると、この集塵部4の複数の集塵電極板12及び複数の集塵対電極板13間に所定電圧を印加することで、生じている高い電界によって、帯電した浮遊粒子をクーロン力により複数の集塵電極板12もしくは複数の集塵対電極板13にて捕集し、集塵部4から集塵後の清浄空気を排出することになる。電気集塵機2の運転継続に伴う、浮遊粒子の堆積などによる複数の集塵電極板12及び複数の集塵対電極板13間における環境の変動によって、火花放電などの異常放電が生じ場合、複数の集塵電極板12及び集塵対電極板13間に高い電界を維持出来ないばかりか、所定電圧すら印加出来ない状況に追い込まれる。しかしながら、集塵部4の複数の集塵電極板12には、電圧段階制御部8および電圧変更部9により電源5から印加する所定電圧を一旦遮断し、その後段階的に所定電圧を変更することで、異常放電を一旦停止すると共に、その後再び高い電界を生じさせているため、複数の集塵電極板12及び複数の集塵対電極板13間に異常放電が生じたあとも、若干集塵効率は低下するものの、集塵作用を継続するから、集塵部4の洗浄などのメンテナンス間隔を延長することが可能となる。
なお、図6および7にて、集塵電極板12に初期の印加電圧が変わらない定電圧方式およびイオン化線10に一定電流を送る定電流方式における、喫煙した煙草の本数と異常放電発生(×印で示す)との特性図を示し、図8にて、本発明の集塵電極板12に印加する電圧を段階的に変更する段階電圧方式における、喫煙した煙草の本数と異常放電発生(×印で示す)との特性図を示す。なお、図8の点線は従来方式の場合を示す。
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることを理解されるべきである。
本発明の電気集塵機用電源の制御方式は、イオン化部におけるコロナ放電などを安定して継続でき、集塵部に環境の変動などにより、火花放電などの異常放電が起きても、速やかに正常な放電を再開して集塵作用を継続して、全体として集塵効率を高め、メンテナンス頻度も減らしたいような場合に、利用可能性が極めて高くなる。
1 電気集塵機用電源の制御方式
2 電気集塵機
3、52 イオン化部
4、55 集塵部
5、56 電源
5a プラス極
5b マイナス極
6 定電流制御部
7 検知部
8、8A 電圧段階制御部
9、9A 電圧変更部
10、50 イオン化線
11、51 イオン化電極
12、53 集塵電極板
13、54 集塵対電極板
14 高抵抗体
15 スイッチ
20 CPU
21 増幅回路
22 昇圧トランス
23 昇圧回路
57 制御部
R、R1−Rn 抵抗

Claims (3)

  1. 電気集塵機が、空気中の浮遊粒子を帯電するイオン化部と、帯電した浮遊粒子をクーロン力により捕集する集塵部と、該集塵部及び前記イオン化部に電力を供給する電源と、からなり、前記電気集塵機に、前記イオン化部に一定電流を送るが設定電圧を上回らない定電流制御部と、前記集塵部に所定電圧を印加すると共に、印加電圧値及び電流値の急激な変動を招く異常放電を検知する検知部を備え、該検知部からの異常放電情報に基づき前記集塵部に異常放電しない段階まで所定電圧を変更する指令を出す電圧段階制御部と、該電圧段階制御部からの電圧変更指令により所定電圧を変更する電圧変更部と、を付加させてなるものであり、前記イオン化部に前記電源から前記定電流制御部により一定電流を送り、且つ前記集塵部に前記電源から前記電圧段階制御部により所定電圧を印加し、前記集塵部に異常放電が発生した際、前記電圧段階制御部により、前記電源と前記集塵部とを一旦遮断したあと、前記電圧変更部によって異常放電が発生しない所定電圧に変更して前記集塵部に印加し、異常放電発生後にも集塵作用を継続するようにしたことを特徴とする電気集塵機用電源の制御方式。
  2. 前記電圧段階制御部が、CPU(中央処理装置)から増幅回路に所定値のPWM(パルス幅変調)信号を出力して、該PWM信号に沿う所定電圧を前記電圧変更部から前記集塵部に印加するようにした請求項1記載の電気集塵機用電源の制御方式。
  3. 前記電圧段階制御部が、前記集塵部と前記電源との間に並列に配置したn個の抵抗(R1<R2…<Rn−1<Rn)を有してなる電圧変更部に指令を出すことで、前記集塵部と前記電源との間に抵抗R1を接続している時に前記検知部が異常放電を検知した際、前記集塵部と前記電源とを一旦遮断した後、前記集塵部と前記電源との間に抵抗値の大なる抵抗R2に切り替えてから、その所定電圧を印加し、以後設置したn−2個の抵抗だけ順次抵抗値の大なる抵抗R3〜Rnに切り替えて、段階的に所定電圧を変更して前記集塵部に印加するようにした請求項1記載の電気集塵機用電源の制御方式。
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