JPH0852381A - 電気集塵機の制御装置 - Google Patents

電気集塵機の制御装置

Info

Publication number
JPH0852381A
JPH0852381A JP18965794A JP18965794A JPH0852381A JP H0852381 A JPH0852381 A JP H0852381A JP 18965794 A JP18965794 A JP 18965794A JP 18965794 A JP18965794 A JP 18965794A JP H0852381 A JPH0852381 A JP H0852381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
electrodes
control signal
output
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18965794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3112384B2 (ja
Inventor
So Kashima
宗 鹿嶌
Hitoshi Tada
仁 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP06189657A priority Critical patent/JP3112384B2/ja
Publication of JPH0852381A publication Critical patent/JPH0852381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3112384B2 publication Critical patent/JP3112384B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電気集塵機の起動時間の短縮と、火花放電の
抑制。 【構成】 トンネル内の粉塵を含む空気の温度Tp、電
気集塵機の電極間の印加電圧Vpを検出し、空気温度T
pをパラメータとする印加電圧Vpに対する許容最大放
電電流I1を求め、許容最大放電電流I1が検出電流I
pを超えていれば、印加電圧Vsを予め定める時間変化
率で上昇し、以下であればその印加電圧Vsを低下させ
ることなく保持し、火花放電を抑制して円滑に希望する
定常運転のための高電圧Vb1に、もたらす。さらに空
気の予め定める基準温度Tbと定常運転時の予め定める
印加電圧Vbとによって、定常運転時の放電電流I2を
求め、この放電電流I2と検出電流Ipとの差Ebによ
って、設定された印加電圧Vbを補正し、火花放電を抑
制して定常運転時の定電流運転を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばトンネル内の
空気の粉塵を集塵除去するために好適に実施することが
できる電気集塵機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル内の空気に含まれている粉塵を
集塵除去するために用いられる電気集塵機を洗浄するた
めに、加圧された水を吹付け、これによって電気集塵機
の絶縁碍子および電極などに捕集した粉塵を除去し、こ
うしてトンネル粉塵の連続捕集を行っている。このよう
な電極の水洗浄後の電極などが充分に乾燥していない状
態で、または夜間の電気集塵機の停止中に絶縁碍子およ
び電極などの表面に存在する粉塵が吸湿した状態で、電
極間に高電圧を印加すると、短絡が起こり、起動するこ
とができないことがある。したがって先行技術では、電
気集塵機の定常運転時の電圧、たとえば11kV未満の
低い電圧を、所定時間印加した後に、定常運転のための
高電圧を印加している。
【0003】このような先行技術では、電気集塵機の起
動時における絶縁碍子および電極などの状態は、その都
度、異なり、また空気の状態(たとえば温度、圧力、湿
度、粉塵濃度など)が変化しており、それに応じて火花
放電の形態が変わり、したがって上述の短絡が生じない
ように低い電圧を印加しなければならない時間は、その
都度、異なっている。それにもかかわらず、先行技術で
は低い電圧を印加する時間を比較的長い一定時間に設定
しており、これによって絶縁碍子および電極などの吸湿
状態が悪いときであっても短絡などを生じないようにし
ている。したがって先行技術では、起動のために低い電
圧を電極間に印加する時間が不必要に長く、そのため定
常運転に復帰するのに時間がかかるという問題がある。
【0004】また先行技術では、電気集塵機の定常運転
時には、電極間の印加電圧を火花放電回数で制御してお
り、すなわち予め定める時間、たとえば30秒間内に予
め定める回数、たとえば30回以上電極間で火花放電を
発生したことが検出されると、印加電圧を瞬時停止させ
て、定常運転時の高電圧から一定の電圧、たとえば10
0〜200Vだけ低下した電圧を印加し、その後、定常
運転時の高電圧にまで時間経過に伴って徐々に上昇して
いる。電極間に火花放電が発生すると、空気中に含まれ
ている粉塵への帯電作用がなくなり、また電極に付着集
塵されている粉塵が再飛散し、集塵効率が低下してしま
う。
【0005】このような先行技術では、定常運転時にお
いて電気集塵機の電極間を流れる粉塵を含む空気の状態
は、たえず変化しており、その空気の状態によって火花
放電の形態が変わり、そのため火花放電を確実に検出す
ることができない。したがってこの先行技術のように、
火花放電回数のみで印加電圧を制御する構成では、火花
放電を抑制しかつ集塵効率を向上した最適な電圧を電極
間に印加して供給することはできない。電気集塵機で
は、電極間に火花放電が生じる直前の高電圧で、電極間
のコロナ放電電流が最大になり、イオン放出量が最大と
なり、これによって粉塵が荷電されて集塵効率が向上さ
れる。先行技術では、このような最適な集塵状態を保つ
ことができない。火花放電に関する先行技術として、特
開昭61−465がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、起動
時において、電極間の電圧を定常運転時の高電圧まで、
できるだけ短い時間で、しかも火花放電を生じることな
く、上昇させることができるようにした電気集塵機の制
御装置を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、定常運転時におい
て、火花放電回数を低減し、しかも集塵効率を向上する
ことができるようにした電気集塵機の制御装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電圧を印加し
た電極間に粉塵を含むガスを流過する電気集塵機の制御
装置において、前記ガスの温度Tpを検出する温度検出
手段と、電極間の印加電圧Vpを検出する電圧計と、電
極に流れる電流Ipを検出する電流計と、温度検出手段
と電圧計の出力とに応答し、許容最大放電電流I1を求
める演算手段と、演算手段の出力I1と電流計の検出電
流Ipとの差を求める減算手段と、減算手段の出力に応
答し、許容最大放電電流I1が検出電流Ipを超えると
き、電極間に印加する電圧を予め定める時間変化率で上
昇する電圧制御信号を導出し、許容最大放電電流I1が
検出電流Ip以下のとき、電極間に印加する電圧を保持
する電圧制御信号を導出する電圧制御信号発生手段と、
電圧制御信号に応答して、電圧を発生して電極間に供給
する電圧発生手段とを含むことを特徴とする電気集塵機
の制御装置である。また本発明は、電圧を印加した電極
間に粉塵を含むガスを流過する電気集塵機の制御装置に
おいて、前記ガスの予め定める基準温度Tbを設定する
基準温度設定手段と、定常運転時の電極間の予め定める
印加電圧Vbを設定する印加電圧設定手段と、基準温度
設定手段と印加電圧設定手段との出力に応答し、定常運
転時の放電電流I2を求める演算手段と、電極に流れる
電流Ipを検出する電流計と、演算手段の出力I2と電
流計の検出電流Ipとの差を求める減算手段と、前記設
定された印加電圧Vbを、減算手段の出力によって補正
し、その補正した電圧の電圧制御信号を導出する電圧制
御信号発生手段と、電圧制御信号に応答して、電圧を発
生して電極間に供給する電圧発生手段とを含むことを特
徴とする電気集塵機の制御装置である。また本発明は、
電圧を印加した電極間に粉塵を含むガスを流過する電気
集塵機の制御装置において、前記ガスの温度Tpを検出
する温度検出手段と、定常運転時の電極間の予め定める
印加電圧Vbを設定する印加電圧設定手段と、温度検出
手段と印加電圧設定手段との出力に応答し、定常運転時
の放電電流I2を求める演算手段と、電極に流れる電流
Ipを検出する電流計と、演算手段の出力I2と電流計
の検出電流Ipとの差を求める減算手段と、前記設定さ
れた印加電圧Vbを、減算手段の出力によって補正し、
その補正した電圧の電圧制御信号を導出する電圧制御信
号発生手段と、電圧制御信号に応答して、電圧を発生し
て電極間に供給する電圧発生手段とを含むことを特徴と
する電気集塵機の制御装置である。また本発明は、電圧
を印加した電極間に粉塵を含むガスを流過する電気集塵
機の制御装置において、前記ガスの予め定める基準温度
Tbを設定する基準温度設定手段と、前記ガスの温度T
pを検出する温度検出手段と、基準温度設定手段または
温度検出手段の出力を切換えて導出する切換え手段と、
定常運転時の電極間の予め定める印加電圧Vbを設定す
る印加電圧設定手段と、切換え手段からの出力と印加電
圧設定手段の出力とに応答し、定常運転時の放電電流I
2を求める演算手段と、電極に流れる電流Ipを検出す
る電流計と、演算手段の出力I2と電流計の検出電流I
pとの差を求める減算手段と、前記設定された印加電圧
Vbを、減算手段の出力によって補正し、その補正した
電圧の電圧制御信号を導出する電圧制御信号発生手段
と、電圧制御信号に応答して、電圧を発生して電極間に
供給する電圧発生手段とを含むことを特徴とする電気集
塵機の制御装置である。また本発明は、電圧を印加した
電極間に粉塵を含むガスを流過する電気集塵機の制御装
置において、前記ガスの温度Tpを検出する温度検出手
段と、電極間の印加電圧Vpを検出する電圧計と、電極
に流れる電流Ipを検出する電流計と、温度検出手段と
電圧計の出力とに応答し、許容最大放電電流を求める第
1演算手段と、第1演算手段の出力I1と電流計の検出
電流Ipとの差を求める第1減算手段と、第1減算手段
の出力に応答し、許容最大放電電流I1が検出電流Ip
を超えるとき、電極間に印加する電圧を予め定める時間
変化率で上昇する電圧制御信号を導出し、許容最大放電
電流I1が検出電流Ip以下のとき、電極間に印加する
電圧を保持する電圧制御信号を導出する第1電圧制御信
号発生手段と、前記ガスの予め定める基準温度Tbを設
定する基準温度設定手段と、温度検出手段と基準温度設
定手段との出力を切換えて導出する第1切換え手段と、
定常運転時の電極間の予め定める印加電圧Vbを設定す
る印加電圧設定手段と、第1切換え手段からの出力と印
加電圧設定手段の出力とに応答し、定常運転時の放電電
流I2を求める第2演算手段と、第2演算手段の出力I
2と電流計の検出電流Ipとの差を求める第2減算手段
と、前記設定された印加電圧Vbを、第2減算手段の出
力によって補正し、その補正した電圧の電圧制御信号を
導出する第2電圧制御信号発生手段と、第1および第2
の電圧制御信号に応答し、第1電圧制御信号による電圧
Vsが第2電圧制御信号による電圧Vb1未満であると
き、第1電圧制御信号を導出し、第1電圧制御信号によ
る電圧Vsが第2電圧制御信号による電圧Vb1以上で
あるとき、第2電圧制御信号を導出する第2切換え手段
と、第2切換え手段からの第1または第2の電圧制御信
号に応答して、電圧を発生して電極間に供給する電圧発
生手段とを含むことを特徴とする電気集塵機の制御装置
である。
【0009】
【作用】電気集塵機では、粉塵を含むガス、たとえば空
気が流過する電極間に電圧を印加してコロナ放電を発生
し、粉塵粒子を帯電させ、その帯電した粉塵粒子を電極
に静電力によって移動して集塵が行われる。集塵効率は
一般に、コロナ放電電流が大きいほど、良好である。コ
ロナ放電電流は、電極間の印加電圧が高いほど大きくな
り、さらに高くすると火花放電の形態に移行する。コロ
ナ放電電流は、電極間を流れるガスの温度が高くなる
と、電極間の印加電圧が同じであっても、大きくなる。
【0010】本発明に従えば、粉塵を含むガス、たとえ
ば空気の温度Tpを温度検出手段によって検出し、また
電極間に印加されている電圧Vpを電圧計で検出し、こ
の検出温度Tpと検出電圧Vpとによって演算手段27
では、たとえばガス温度Tpをパラメータとする印加電
圧Vpに対する電極間の許容最大放電電流I1を、メモ
リのテーブルなどによって求め、減算手段31では、演
算手段27の出力である許容最大放電電流I1と電流計
によって検出された電極間の検出電流Ipとの大小関係
を減算手段によって比較して検出し、許容最大放電電流
I1が検出電流Ipを超えれば、予め定める時間変化率
で電極間に印加する電圧を上昇し、こうして電極間の放
電電流Ipが許容値I1を超えないように印加電圧を上
昇させる。許容最大放電電流I1が検出された電流Ip
以下であれば、印加電圧を保持し、すなわちその電極間
の電圧を低下させることなく、一定に保ったままとす
る。こうして電極間に火花放電を起こさずに、印加電圧
を最短の時間で定常運転のための高電圧まで上昇させる
ことができる。こうしてガス温度と放電電流とに基づい
て、印加電圧の上昇パターンまたは上昇率が決定され、
電気集塵機の円滑な起動が行われる。
【0011】また本発明に従えば、定常運転時には、電
極間のコロナ放電を生じさせる放電電流I2がほぼ一定
になるように定電流動作が行われる。すなわち粉塵を含
むガスの予め定める基準温度Tb、たとえば25℃を基
準温度設定手段で設定し、また定常運転時の電極間に印
加する電圧Vbを、たとえば11kVに印加電圧設定手
段で設定し、このような基準温度Tbと予め定められた
印加電圧Vbとによって、演算手段44では、たとえば
ガス温度Tbをパラメータとする印加電圧Vbに対する
放電電流特性をメモリのテーブルとしてストアしておく
ことなどによって、定常運転時の放電電流I2を求め、
減算手段48では、演算手段44の出力である放電電流
I2と電流計によって検出された電極間のコロナ放電の
ための検出された放電電流Ipとの差Ebを減算手段4
8で求め、その減算手段48の出力によって、印加電圧
設定手段で設定された印加電圧Vbを補正し、たとえば
放電電流I2が検出電流Ipを超えていれば、設定され
た印加電圧を上昇するように補正し、また放電電流I2
が検出電流Ip以下であれば、設定印加電圧を減少し、
こうして電極間の電流がほぼ一定となるように定常運転
が行われる。これによって定常運転時の火花放電回数を
大幅に低減することができ、集塵効率を良好にすること
ができる。
【0012】特に本発明では、粉塵を含むガスの温度が
高くなったときであっても、電極間の放電電流値は、演
算手段44によって求められた放電電流I2に保たれた
ままであり、このとき電極間の印加電圧が一定であると
すれば、温度が上昇することによって、電極間の放電電
流が増大することになり、こうして放電電流I2が電極
に流れる電流Ip未満であって、かつその差(=I2−
Ip)が大きくなり、したがって設定印加電圧Vbが低
く補正されることになる。要約すると、ガス温度が高く
なったときには、放電電流値は一定に保たれたままであ
って、印加電圧が低下する。したがって火花放電回数を
大幅に低減することができるのである。
【0013】また本発明に従えば、電気集塵機の定常運
転時に、粉塵を含むガスの温度を温度検出手段によって
検出し、その検出温度と、印加電圧設定手段によって設
定された予め定める印加電圧とによって定常運転時の放
電電流I2を求め、この放電電流I2と電流計の検出電
流Ipとの大小関係、または差に基づいて、設定印加電
圧を補正する。これによって放電電流I2が、ガス温度
Tpの変化に連動して変化し、したがって電極間に印加
される電圧の変動が小さくなり、定電圧制御が行われ
る。すなわち、定常時の設定印加電圧Vbは一定であ
り、ガスの温度が変化することによって、演算手段で得
られる放電電流I2が変化し、この演算手段で得られる
放電電流I2が、実際の値、すなわち検出電流Ipと一
致しているのであれば、それらの差Eb(=I2−I
p)は零または一定値であり、これによって電極間に与
えられる電圧が設定印加電圧Vbまたはその設定印加電
圧Vbに対応する一定値に保たれる。こうして上述のよ
うに定電圧制御が行われる。
【0014】さらに本発明に従えば、起動のために電極
間に与える電圧Vsが、定常運転のために電極間に与え
られる電圧Vb1以上になるまでは、その起動のための
電圧Vsが電極間に与えられ、円滑に起動から定常運転
に第2切換え手段の働きによって移行することができ
る。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の電気集塵機の制
御装置の一部の構成を示すブロック図である。この電気
集塵機は、図2に示されるように車道用トンネル1の側
壁に連通した電気集塵機用トンネル2内に、参照符3で
示されるようにして配置される。この集塵機用トンネル
2内には、送風機17および制御装置10が設けられ、
これによって車道用トンネル1内の粉塵を含む汚染空気
をトンネル2にバイパスして縦流換気システムを構成す
る。これによって空気中の粉塵を除去した清浄化した空
気を、車道用トンネル2の空間に吹出す。これによって
車道用トンネル2内の見通し距離の改善を行うことがで
きる。
【0016】電気集塵機3は、図3の平面図に示される
ように、帯電部4と集塵部5とから成る。図4は、帯電
部4の正面図である。間隔をあけて配置された平板状の
複数の電極6間に放電線である複数の電極7が配置され
る。平板状の電極6は、ライン8を介して接地される。
放電線である電極7は、ライン9に接続され、制御装置
10から正の電圧が印加されて供給される。これらの電
極6,7間に流れる放電電流は、電流計11によって検
出され、電極6,7間の電圧は電圧計12によって検出
される。
【0017】帯電部4の下流側には、集塵部5が配置さ
れる。この集塵部5は、その正面が図5に示されるよう
に、平板状の複数の電極13,14が対向して交互に配
置される。一方の電極13は、ライン15を介して接地
される。他方の電極14は、ライン16を介して制御装
置10に接続され、正の電圧が与えられる。こうして粉
塵を含む空気が帯電部4の電極6,7間に流過すること
によって、その粉塵がコロナ放電によって帯電され、こ
の帯電された粉塵が集塵部5の電極13,14に静電力
で付着して集塵される。電極6,7;13,14は、一
定期間毎に、水が噴射されて水洗浄されて粉塵が捕集さ
れて払い落とされる。
【0018】これらの電極13,14間に流れる放電電
流は、電流計19によって検出され、電極13,14間
の電圧は電圧計20によって検出される。集塵機用トン
ネル2を流れる空気の温度は、温度検出手段21によっ
て検出される。
【0019】図6は、電気集塵機3の制御装置10の全
体の構成を示すブロック図である。電気集塵機3の帯電
部4のために、帯電部用制御回路22と火花制御回路2
3と直流電圧発生回路24とが備えられる。同様にして
集塵部5のために、集塵部用制御回路22a、火花制御
回路23a、直流高電圧発生回路24aが備えられる。
温度検出手段21の出力は帯電部用制御回路22および
集塵部用制御回路22aにそれぞれ与えられる。帯電部
4の電流計11の出力は帯電部用制御回路22に与えら
れるとともに、ライン25を介して火花制御回路23に
与えられる。帯電部4の電圧計12の出力は帯電部用制
御回路22に与えられる。また同様にして集塵部5にお
ける電流計19の出力は集塵部用制御回路22aに与え
られるとともに、火花制御回路23aにライン25aを
介して与えられる。集塵部5の電圧計20の出力は集塵
部用制御回路22aに与えられる。このような集塵部5
に関する各構成要素22a,23a,24aは、帯電部
4のための各構成要素22,23,24と同様な構成を
有している。
【0020】再び図1を参照して、電気集塵機3の帯電
部4のための帯電部用制御回路22において、演算手段
27には、温度検出手段21によって検出された空気の
温度Tpを表す信号が与えられ、また電圧計12によっ
て検出された電極6,7間の電圧Vpからフィルタ28
を介する出力が与えられる。フィルタ28は、電圧計1
2の出力の不所望な変動をなくす働きをする。演算手段
27は、空気の検出温度Tpをパラメータとした電極
6,7間の印加電圧と許容されたい放電電流I1の図7
に示される特性をメモリのテーブルとして備えている。
印加電圧の上昇に伴って、許容最大放電電流I1が大き
くなり、また空気の温度Tpの上昇に伴って、印加電圧
が一定であっても、放電電流I1が増大する。図7の特
性のライン29に比べてライン30の特性は、空気の温
度Tpが高いときの特性である。許容最大放電電流I1
は、帯電部4の電極6,7間でコロナ放電が生じてお
り、火花放電が発生しない最大の電流をいう。
【0021】演算手段27の出力は、減算回路31に与
えられる。この減算回路31には、電流計11によって
検出された電極6,7間の放電電流Ipがフィルタ32
によって不所望な変動がなくされて、減算回路31に与
えられる。減算回路31は、演算手段27によって求め
られた許容最大放電電流I1から電流計11によって検
出された検出電流Ipを減算して、その差Egを求め
る。
【0022】 Eg = I1 − Ip …(1) 判定回路33は、減算回路31の出力Egに応答し、 Eg > 0 …(2) であるならば、起動時の電極6,7間に印加すべき電圧
Vの予め定める時間変化率Kgを表す信号を出力する。
【0023】
【数1】
【0024】また Eg ≦ 0 …(4) であれば、起動時に電極6,7間に印加すべき電圧Vの
時間変化率を式5で示されるように零とし、その印加電
圧Vを保持する。
【0025】
【数2】
【0026】こうして許容最大放電電流I1が検出電流
Ipを超えるとき、すなわち検出電流Ipが許容最大放
電電流I1未満であるときには、時間変化率Kgで上昇
する印加電圧を表す信号を導出し、また許容最大放電電
流I1が検出電流Ip以下のとき、すなわち検出電流I
pが許容最大放電電流I1以上であるときには、印加電
圧を現状維持とする。この時間変化率Kgは、時間変化
率測定手段34によって、手動で調整して設定すること
ができる。
【0027】減算回路31は、電流I1,Ipの大小関
係を比較して検出する機能のみを有していてもよい。
【0028】判定回路33の出力は起動電圧制御信号発
生手段35に与えられ、電極6,7間に印加する電圧V
sを表す電圧制御信号をライン36に導出する。図8
は、起動電圧制御信号発生手段35から導出される電圧
制御信号の表す印加電圧Vsの時間経過を示す図であ
る。時刻t1から、前述の式3で示される時間変化率で
印加電圧を上昇し、その後時間変化率を式5で示される
ように零とし、また同様に時刻t2,t3から時間変化
率Kgで印加電圧を上昇し、その後時間変化率を零とす
る。このような動作を繰り返して、電極6,7間の印加
電圧を時間経過にともなって上昇してゆく。時間変化率
Kgは、たとえば200V/secであってもよい。
【0029】集塵機3の帯電部4の定常運転時の印加電
圧は、次のようにして定められる。切換えスイッチ38
の一方の個別接点39と他方の個別接点40には、共通
接点41が切換えてたとえば手動によって操作されるよ
うに構成されており、一方の個別接点39には、基準温
度設定手段42からの基準温度Tb、たとえば25℃を
表す信号がライン43を介して与えられる。もう1つの
個別接点40には、温度検出手段21による検出温度T
pを表す信号が、電圧制御のために与えられる。基準温
度設定手段42からライン43を介して一方の個別接点
39に与えられる信号は、定電流制御のために用いられ
る。切換えスイッチ38の共通接点41の出力は演算手
段44に与えられる。この演算手段44にはまた、電圧
設定手段45からの定常運転時の設定電圧Vb、たとえ
ば11kVを表す信号が、ライン46を介して与えられ
る。
【0030】演算手段44は、図9に示されるように、
切換えスイッチ38の共通接点41を介する信号によっ
て表される空気の温度をパラメータとした帯電部4にお
ける印加電圧Vbと放電電流I2の特性を、メモリのテ
ーブルとして有している。切換えスイッチ38の共通接
点41、個別接点39に導通して接続している定電流制
御時では、セットされた基準温度Tbと設定電圧Vbと
から、帯電部4における設定された放電電流I2を表す
信号を導出して減算回路48に与える。図9のライン4
9の特性に比べて、ライン50の特性は、帯電部4にお
ける粉塵を含む空気の温度が高いときの特性である。ラ
イン49,50の各特性は、図7に関連して述べた許容
最大放電電流未満であって、かつ近似した値を有してい
る。これによってコロナ放電電流を大きくして、イオン
放出量を大きくすることができ、空気に含まれている粉
塵の帯電を効率よく行うことができ、集塵効率が高ま
る。
【0031】減算回路48には、帯電部4の電流計11
の検出電流Ipを表す信号が、上述のようにフィルタ3
2を介して与えられる。減算回路48は、演算手段44
から出力される定常運転時の放電電流I2と検出電流I
pの差Ebを減算して求める。
【0032】 Eb = I2 − Ip …(6) 補正値演算回路52は、減算回路48の出力Ebと、係
数設定回路53で設定された係数Kbとの積Mbを演算
して求める。
【0033】 Mb = Kb ・ Eb …(7) 係数設定回路53によって設定される係数Kbは、0〜
1の間の値であってもよく、また1を超える値であって
もよく、正の値である。この係数Kbは、手動操作によ
って調整することができる。補正値演算回路52の出力
は、加算回路54に与えられ、ライン46を介する電圧
設定手段45からの設定電圧Vbとともに加算されて、
定常運転時の補正された印加電圧Vb1を表す電圧制御
信号を、ライン55に導出する。こうして補正値演算回
路52と加算回路54とは、設定された印加電圧Vbを
補正して定常運転のための電圧制御信号を発生する手段
を構成する。
【0034】ライン36を介する起動電圧制御信号発生
手段35からの起動時の印加電圧Vsを表す信号と加算
回路54からの定常時の印加電圧Vb1を表す定常運転
電圧制御信号とは、切換え回路57のスイッチ58およ
び59を介して加算回路60に与えられ、その加算回路
60の出力は、印加電圧V0を表す電圧制御信号とし
て、火花制御回路23にライン61を介して与えられ
る。切換え回路57は、ライン36,55の出力に応答
し、 Vs < Vb1 …(9) であれば、スイッチ58を導通し、スイッチ59を遮断
し、また Vs ≧ Vb1 …(10) であるときには、スイッチ58を遮断し、スイッチ59
を導通する。こうして起動時の印加電圧Vsが定常運転
時の印加電圧Vb1に達するまでは、そのライン36を
介する印加電圧Vsを表す電圧制御信号がライン61を
介して火花制御回路23に与えられ、またその起動時の
印加電圧Vsが定常運転時の印加電圧Vb1に達する
と、スイッチ58,59が切換えられて、その定常運転
時の印加電圧Vb1を表す電圧制御信号がライン61を
介して火花制御回路23に与えられる。一度定常運転時
の印加電圧Vb1に切換えれば、停止するまでVb1を
火花制御回路23に与える。切換え回路57とスイッチ
58,59とは、切換え手段を構成する。
【0035】定常運転時の印加電圧Vb1は、電気集塵
機3を流過する空気の温度が上昇し、この結果、電流計
11によって検出される電流Ipが、増大し、基準温度
Tbに対応して演算手段44から導出される放電電流I
2を超えると、減算回路48の出力Ebが負値となり、
したがって、定常運転のための印加電圧Vb1が低下さ
れる結果になる。空気温度が低下すれば、これとは逆の
動作が行われる。こうして切換えスイッチ38の共通接
点41が個別接点39に導通されている状態では、定常
運転時には、印加電圧Vb1が制御されて、その帯電部
4の放電電流Ipの変動が小さくされ、上述のように定
電流制御が達成される。
【0036】火花制御回路23では、電流計11の放電
電流Ipを表す信号がライン25を介して与えられ、こ
れによってその電流Ipが増大すれば、火花放電が発生
したものと検出することができ、予め定める時間毎の火
花放電回数がカウンタ63によって計数される。設定回
路64は、前記予め定める時間中の火花放電回数を予め
設定し、比較回路65は、カウンタ63の計数値が、設
定回路64で設定した予め定める値以上になると、電極
6,7間への電圧の供給を休止し、または供給電圧を一
旦低下して再上昇するための印加電圧V0aを表す信号
を、ライン66を介して高電圧発生回路24に与える。
高電圧発生回路24は、ライン66を介する印加電圧V
0aが帯電部4の電極6,7間に与えられるように、高
電圧を発生する。
【0037】図10は、火花発生回路23の動作を説明
するための波形図である。ライン61を介して火花発生
回路23に与えられる電圧制御信号の表す印加電圧V0
は、図10において仮想線で示され、またライン66を
介して出力される電圧制御信号の表す印加電圧V0a
は、図10において実線で示されている。図10の時刻
t1,t2,t3の各動作は、前述の図8に関連して述
べたとおりであり、起動時において時間経過に伴って印
加電圧Vsが上昇してゆく。時刻t3aにおいて、前述
の式10で示されるように起動のための印加電圧Vsが
上昇して起動動作が終了した後には、切換え手段57の
働きによって、印加電圧Vb1を表す定常運転のための
電圧制御信号がライン61を介して火花制御回路23に
与えられる。
【0038】時刻t4において帯電部4の電極6,7間
で火花が発生すると、電流計11の検出電流Ipが大き
くなり、これによって火花発生が検出され、印加電圧V
0aを瞬時に零となるように印加電圧の供給を休止す
る。また時刻t5〜t6に示されるように、予め定める
時間内に火花発生回数が予め定める値以上になると、電
極6,7間の印加する電圧を、ΔV1、たとえば200
Vだけ低下し、その後時間経過に伴って印加電圧を上昇
する。設定回路64によって設定される値は、たとえば
30秒間に10回の火花放電回数であってもよい。
【0039】時刻t7〜t8に示されるようにたとえば
約1分間にわたり、連続的に火花放電が発生されたとき
には、印加電圧V0aを時間経過に伴って低下してゆ
き、その後の時間t8では、印加電圧を0とし、この印
加電圧V0aを零とする時間を、予め定める時間、たと
えば1分間とする。その後時刻t9では、印加電圧を時
間経過に伴って上昇してゆく。時刻t10で、電極6,
7の短絡が電圧計12の出力によって検出され、その時
間が、時刻t10aまでのたとえば約2.5秒間継続し
たときには、その後の時刻t11までのたとえば1分
間、印加電圧V0aを休止する。時刻t11から、再び
印加電圧V0aを上昇する。時刻t12以降で短絡が継
続して発生されることが検出されると、時刻t12から
たとえば約5〜10分間経過した時刻t13では、電気
集塵機3の電極6,7;13,14に圧力水を噴射して
水洗浄を行うべきことを指令する信号を、時刻t13に
おいて、火花制御回路23が導出して、水洗浄手段によ
って水洗浄を行う。この水洗浄後においては、再び前述
の時刻t1以降の集塵のための起動動作が繰り返され
る。
【0040】切換えスイッチ38の共通接点41を個別
接点40に切換えて導通すると、演算手段44は、空気
の検出温度Tpをパラメータとする設定電圧Vbに対応
した定常運転時の放電電流I2を表す信号を導出し、こ
の放電電流I2は、空気温度Tpの変化に連動して変化
するので、印加電圧Vb1の変動が小さくなる。こうし
て定電圧制御が行われる。
【0041】本発明の他の実施例として、補正値演算手
段52が省略され、減算回路48の出力が加算回路54
に直接に与えられるようにしてもよい。制御装置10
は、マイクロコンピュータなどによって実現されるよう
にしてもよい。
【0042】定常運転時における帯電部4の電極6,7
間に印加される電圧は、直流10〜12kVであり、た
とえば前述のように11kVであっもよく、また集塵部
5では、電極13,14間の定常運転時における印加電
圧は、たとえば直流5〜6kVに選ばれる。
【0043】本発明は、上述のようにトンネル内の空気
を再利用する換気システムに関連して実施されてもよい
けれども、トンネル換気に限らず、たとえば脱硝装置の
入口ガスの粉塵を除去するために本発明が実施されても
よく、その他の広範囲の技術分野において本発明が実施
される。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電気集塵
機の起動時に、粉塵を含むガスの温度Tpと、電極間の
印加電圧Vpとによって、たとえばガス温度をパラメー
タとする印加電圧Vpに対応する許容最大放電電流I1
を演算手段27によって求め、この許容最大放電電流I
1と電流計の検出電流Ipとの大小関係によって、許容
最大放電電流I1が検出電流Ipを超えれば、電極間に
印加する電圧を予め定める時間変化率で上昇し、以下で
あれば電極間に印加する電圧を保持し、こうして起動時
における電極間の放電電流が許容値である許容最大放電
電流I1を超えないように電極間の印加電圧Vsを上昇
させることができるようになり、これによって火花放電
を起こさずに、最短の時間で印加電圧を定常運転時の高
電圧まで上昇させることができるようになる。
【0045】また本発明によれば、定常運転時には、粉
塵を含むガスの予め定める基準温度Tbと、定常運転時
の電極間の予め定める印加電圧Vbとに基づく演算手段
における放電電流特性に従って、放電電極間の定常運転
時の実際の放電電流が、演算手段44から求められる放
電電流I2を超えないように、設定された印加電圧Vb
を補正し、これによって定常運転時の火花放電回数を大
幅に低減することができるようになり、しかも集塵効率
を向上することができる。特にガス温度が高くなったと
き、放電電流値はそのままで、印加電圧を前述の先行技
術に比べて低くすることができるようになり、大幅に火
花放電回数の低減が可能になり、定電流運転が可能とな
る。
【0046】また本発明によれば、定常運転時には、粉
塵を含むガスの温度Tpを温度検出手段によって検出
し、この検出温度Tpと、定常運転時の予め定める印加
電圧Vbとに基づいて、放電電流特性に従い、演算手段
44によって放電電流I2を求め、この演算手段44に
よって求められた放電電流I2と電流計の検出電流Ip
の大小関係によって前記設定印加電圧Vbを補正するよ
うにし、定電圧運転を行うことができる。
【0047】さらに本発明によれば、起動時に第1演算
手段27を用いて電極間の印加電圧Vsを定め、また定
常運転時の印加電圧Vb1は、第1切換え手段38によ
って選択された検出ガス温度Tpまたは基準温度Tb
と、定常運転時の設定印加電圧Vbとに基づいて第2演
算手段44で求められる放電電流I2によって設定印加
電圧Vbを補正し、こうして定常運転時の定電流制御ま
たは定電圧制御を切換えて行うことができるようにし、
さらに起動時の第1電圧制御信号発生手段33,35に
よって定められる起動時の印加電圧Vsが、定常運転時
のための第2電圧制御信号発生手段52,53,54に
よって定められる印加電圧Vb1に達すると、第2切換
え手段57,58,59の働きによって起動状態から定
常運転に円滑に移行することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気集塵機の制御装置の帯
電部の起動のための構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の電気集塵機の制御装置が関
連して実施されるトンネル内空気を再利用する換気シス
テムの構成を簡略化して示す水平断面図である。
【図3】電気集塵機3の帯電部4および集塵部5の構成
を簡略化して示す平面図である。
【図4】電気集塵機3の帯電部4の構成を示す簡略化し
て示す正面図である。
【図5】電気集塵機3の集塵部5の構成を簡略化して示
す正面図である。
【図6】電気集塵機3の制御装置10の全体の構成を示
すブロック図である。
【図7】図1に示される演算手段27の動作を説明する
ための印加電圧Vbと放電電流I1との関係を示すグラ
フである。
【図8】帯電部4における起動時の印加電圧Vsの時間
経過を示す図である。
【図9】図1における定常運転のための演算手段44の
動作を説明するための印加電圧Vbと放電電流I2との
関係を示すグラフである。
【図10】火花制御回路23の動作を説明するための印
加電圧V0,V0aを示す図である。
【符号の説明】
1 車道用トンネル 2 電気集塵機用トンネル 3 電気集塵機 4 帯電部 5 集塵部 6,7;13,14 電極 10 制御装置 11,19 電流計 12,20 電圧計 21 温度検出手段 22 帯電部用制御回路 22a 集塵部用制御回路 23,23a 火花制御回路 24,24a 直流電圧発生手段 27,44 演算手段 31,48 減算回路 33 判定手段 35 起動電圧制御信号発生手段 38 切換えスイッチ 42 基準温度設定手段 45 印加電圧設定手段 52 補正値演算手段 54,60 加算回路 57 切換え回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加した電極間に粉塵を含むガス
    を流過する電気集塵機の制御装置において、 前記ガスの温度Tpを検出する温度検出手段と、 電極間の印加電圧Vpを検出する電圧計と、 電極に流れる電流Ipを検出する電流計と、 温度検出手段と電圧計の出力とに応答し、許容最大放電
    電流I1を求める演算手段と、 演算手段の出力I1と電流計の検出電流Ipとの差を求
    める減算手段と、 減算手段の出力に応答し、許容最大放電電流I1が検出
    電流Ipを超えるとき、電極間に印加する電圧を予め定
    める時間変化率で上昇する電圧制御信号を導出し、許容
    最大放電電流I1が検出電流Ip以下のとき、電極間に
    印加する電圧を保持する電圧制御信号を導出する電圧制
    御信号発生手段と、 電圧制御信号に応答して、電圧を発生して電極間に供給
    する電圧発生手段とを含むことを特徴とする電気集塵機
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 電圧を印加した電極間に粉塵を含むガス
    を流過する電気集塵機の制御装置において、 前記ガスの予め定める基準温度Tbを設定する基準温度
    設定手段と、 定常運転時の電極間の予め定める印加電圧Vbを設定す
    る印加電圧設定手段と、 基準温度設定手段と印加電圧設定手段との出力に応答
    し、定常運転時の放電電流I2を求める演算手段と、 電極に流れる電流Ipを検出する電流計と、 演算手段の出力I2と電流計の検出電流Ipとの差を求
    める減算手段と、 前記設定された印加電圧Vbを、減算手段の出力によっ
    て補正し、その補正した電圧の電圧制御信号を導出する
    電圧制御信号発生手段と、 電圧制御信号に応答して、電圧を発生して電極間に供給
    する電圧発生手段とを含むことを特徴とする電気集塵機
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 電圧を印加した電極間に粉塵を含むガス
    を流過する電気集塵機の制御装置において、 前記ガスの温度Tpを検出する温度検出手段と、 定常運転時の電極間の予め定める印加電圧Vbを設定す
    る印加電圧設定手段と、 温度検出手段と印加電圧設定手段との出力に応答し、定
    常運転時の放電電流I2を求める演算手段と、 電極に流れる電流Ipを検出する電流計と、 演算手段の出力I2と電流計の検出電流Ipとの差を求
    める減算手段と、 前記設定された印加電圧Vbを、減算手段の出力によっ
    て補正し、その補正した電圧の電圧制御信号を導出する
    電圧制御信号発生手段と、 電圧制御信号に応答して、電圧を発生して電極間に供給
    する電圧発生手段とを含むことを特徴とする電気集塵機
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 電圧を印加した電極間に粉塵を含むガス
    を流過する電気集塵機の制御装置において、 前記ガスの予め定める基準温度Tbを設定する基準温度
    設定手段と、 前記ガスの温度Tpを検出する温度検出手段と、 基準温度設定手段または温度検出手段の出力を切換えて
    導出する切換え手段と、 定常運転時の電極間の予め定める印加電圧Vbを設定す
    る印加電圧設定手段と、 切換え手段からの出力と印加電圧設定手段の出力とに応
    答し、定常運転時の放電電流I2を求める演算手段と、 電極に流れる電流Ipを検出する電流計と、 演算手段の出力I2と電流計の検出電流Ipとの差を求
    める減算手段と、 前記設定された印加電圧Vbを、減算手段の出力によっ
    て補正し、その補正した電圧の電圧制御信号を導出する
    電圧制御信号発生手段と、 電圧制御信号に応答して、電圧を発生して電極間に供給
    する電圧発生手段とを含むことを特徴とする電気集塵機
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 電圧を印加した電極間に粉塵を含むガス
    を流過する電気集塵機の制御装置において、 前記ガスの温度Tpを検出する温度検出手段と、 電極間の印加電圧Vpを検出する電圧計と、 電極に流れる電流Ipを検出する電流計と、 温度検出手段と電圧計の出力とに応答し、許容最大放電
    電流を求める第1演算手段と、 第1演算手段の出力I1と電流計の検出電流Ipとの差
    を求める第1減算手段と、 第1減算手段の出力に応答し、許容最大放電電流I1が
    検出電流Ipを超えるとき、電極間に印加する電圧を予
    め定める時間変化率で上昇する電圧制御信号を導出し、
    許容最大放電電流I1が検出電流Ip以下のとき、電極
    間に印加する電圧を保持する電圧制御信号を導出する第
    1電圧制御信号発生手段と、 前記ガスの予め定める基準温度Tbを設定する基準温度
    設定手段と、 温度検出手段と基準温度設定手段との出力を切換えて導
    出する第1切換え手段と、 定常運転時の電極間の予め定める印加電圧Vbを設定す
    る印加電圧設定手段と、 第1切換え手段からの出力と印加電圧設定手段の出力と
    に応答し、定常運転時の放電電流I2を求める第2演算
    手段と、 第2演算手段の出力I2と電流計の検出電流Ipとの差
    を求める第2減算手段と、 前記設定された印加電圧Vbを、第2減算手段の出力に
    よって補正し、その補正した電圧の電圧制御信号を導出
    する第2電圧制御信号発生手段と、 第1および第2の電圧制御信号に応答し、第1電圧制御
    信号による電圧Vsが第2電圧制御信号による電圧Vb
    1未満であるとき、第1電圧制御信号を導出し、第1電
    圧制御信号による電圧Vsが第2電圧制御信号による電
    圧Vb1以上であるとき、第2電圧制御信号を導出する
    第2切換え手段と、 第2切換え手段からの第1または第2の電圧制御信号に
    応答して、電圧を発生して電極間に供給する電圧発生手
    段とを含むことを特徴とする電気集塵機の制御装置。
JP06189657A 1994-08-11 1994-08-11 電気集塵機の制御装置 Expired - Lifetime JP3112384B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06189657A JP3112384B2 (ja) 1994-08-11 1994-08-11 電気集塵機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06189657A JP3112384B2 (ja) 1994-08-11 1994-08-11 電気集塵機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0852381A true JPH0852381A (ja) 1996-02-27
JP3112384B2 JP3112384B2 (ja) 2000-11-27

Family

ID=16244992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06189657A Expired - Lifetime JP3112384B2 (ja) 1994-08-11 1994-08-11 電気集塵機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3112384B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013230454A (ja) * 2012-04-29 2013-11-14 Tornex Inc 電気集塵機用電源の制御方式
CN106391315A (zh) * 2016-08-30 2017-02-15 浙江菲达环保科技股份有限公司 一种除尘器高频电源闪络控制方法
CN113924166A (zh) * 2019-06-10 2022-01-11 三菱电机株式会社 集尘器具及搭载有集尘器具的空调机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013230454A (ja) * 2012-04-29 2013-11-14 Tornex Inc 電気集塵機用電源の制御方式
CN106391315A (zh) * 2016-08-30 2017-02-15 浙江菲达环保科技股份有限公司 一种除尘器高频电源闪络控制方法
CN113924166A (zh) * 2019-06-10 2022-01-11 三菱电机株式会社 集尘器具及搭载有集尘器具的空调机
CN113924166B (zh) * 2019-06-10 2024-04-02 三菱电机株式会社 集尘器具及搭载有集尘器具的空调机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3112384B2 (ja) 2000-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070279829A1 (en) Control system for static neutralizer
US7357828B2 (en) Air cleaner including constant current power supply
WO2007052589A1 (ja) 直流式イオナイザ
JP3112384B2 (ja) 電気集塵機の制御装置
JP2018126714A (ja) 電気集塵装置および送風機
JP2709030B2 (ja) 電気集塵機の洗浄時期検出方法および装置
JP2750089B2 (ja) 電気集塵機の制御装置および運転起動方法
CN110691963A (zh) 灰尘测量设备和方法
JP2628528B2 (ja) 粉塵濃度検出装置及びそれを備えた空気清浄機
JPH0216445A (ja) 粉塵濃度検出装置及びそれを備えた空気清浄機
JPH0878183A (ja) 除電装置
JPH07275735A (ja) トンネル用電気集じん機の運転方法
JPH0263563A (ja) 空気清浄機の集塵装置
JP2002263524A (ja) 電気集じん装置
JPH07299386A (ja) 空気清浄器及び粒子状物質濃度検出器
JPH04349956A (ja) 静電塗装装置
KR100251472B1 (ko) 전기집진기 및 그 제어방법
JP7187797B2 (ja) 荷電装置
JP3529656B2 (ja) 空気清浄装置
JPH05104027A (ja) 電気集塵装置の運転方法
SE9601763D0 (sv) Förfarande vid styrning av en elektrostatisk stoftavskiljare
JPH0724358A (ja) 焼結機主排ガス用電気集塵機の運転制御方法
JPS59132952A (ja) 空気清浄器の表示装置
JPS6041559A (ja) 静電集塵装置における捕集ダストの回収方法
JPH05212311A (ja) 電気集塵装置の運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

EXPY Cancellation because of completion of term