JP2013244423A - 集じん効率最適化システムおよび集じん効率最適化方法 - Google Patents

集じん効率最適化システムおよび集じん効率最適化方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 複数のフローと、各フローを構成する複数のセクションとを有する電気集じん装置において、荷電不良が発生した場合であっても集じん効率の低下を低減する集じん効率最適化システムおよび集じん効率最適化方法を提供する。
【解決手段】 複数のフローFと、各フローFを構成する複数のセクションSとを有する電気集じん装置2の集じん効率最適化システム1であって、各フローFへの排ガスGの流入量を調節可能な補助ダンパ22と、荷電不良が発生し荷電停止したセクションSを検出する荷電停止検出部31と、荷電停止検出部31で検出されたセクションSに該当するフローFへの排ガスGの流入量が他のセクションSへの排ガスGの流入量の1/2となるように補助ダンパ22を制御する補助ダンパ制御部32と、を備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数のフローと、各フローを構成する複数のセクションとを有する電気集じん装置において、荷電不良が発生した場合であっても集じん効率の低下を低減する集じん効率最適化システムおよび集じん効率最適化方法に関する。
火力発電所の脱じん装置としては、例えば電気集じん装置(EP:Electrostatic Precipitator)が知られている。ここで、電気集じん装置とは、直流高電圧によってコロナ放電を発生させ、放電極部においてガス中のダストを帯電させて、この帯電粒子を電極間に形成された電界中に通過させ、集じん極部においてガスと分離捕集する装置である。大規模(大容量)火力発電所では、大量の排ガスを処理するために、複数のガスフローを複数段に分けて複数区画(セクション)を構成するようになっている。これにより、1段目で処理しきれずガス中に残ったばいじんを、次段以降で処理することができるため、ばいじんをより削減できるようになっている。電気集じん装置の各フローの入口にはダンパが設置されており、通常時は全開となるように開度を制御する。また、集じん極部を叩いてばいじんを分離捕集する際には、ダンパが全閉となるように開度を制御する。
このような電気集じん装置は、経年劣化によって放電極部に短絡が発生し荷電不良を生じるようになる。このような場合には、電気集じん装置の内部を点検する必要があるため、ばいじんの規制値の許容範囲内となるように、荷電不良が発生したセクションの荷電を停止し閉鎖する必要がある。
電気集じん装置に関して、荷電停止した際も出口煤煙濃度が排出規制値を満たすよう援助することができる荷電停止時運転制御装置に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−131758号公報
ところで、電気集じん装置の1セクションを荷電停止した状態での運転方法は、例えば以下のようなものが考えられる。
(1)ダンパを制御せずに運転
(2)該フローのダンパを閉止して運転
(3)該フローのダンパの開度を小さくして運転
しかしながら、(1)の場合は、排ガスが荷電停止したセクションにもそのまま流入してしまうため、集じん効率の低下が大きくなるという問題がある。また、(2)の場合は、荷電停止したセクションが閉止されてしまうため、他のセクションへの排ガスの流入量が増加してしまうため、集じん効率の低下が大きくなるという問題がある。さらに、(3)の場合は、既設のダンパにおいては、ダンパが傾斜した側の壁際で極端にガス流速が遅くなるおそれがあり、部分的にガス流速が設計値を超えるおそれがあるとともに、集じん効率の大幅な低下が予測されるものであった。
そこで、この発明は、複数のフローと、各フローを構成する複数のセクションとを有する電気集じん装置において、荷電不良が発生した場合であっても集じん効率の低下を低減する集じん効率最適化システムおよび集じん効率最適化方法を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、複数のフローと、前記各フローを構成する複数のセクションとを有する電気集じん装置の集じん効率最適化システムであって、前記各フローへのガスの流入量を調節可能な流入量調節手段と、荷電不良が発生し荷電停止したセクションを検出する荷電停止検出手段と、前記荷電停止検出手段で検出された前記セクションに該当する前記フローへのガスの流入量が所定量となるように前記流入量調節手段を制御する流入量調節手段制御手段と、を備えることを特徴とする集じん効率最適化システムである。
この発明によれば、荷電停止検出手段によって荷電不良が検出されると、当該セクションへのガスの流入量が所定量となるように、流入量調節手段制御手段によって流入量調節手段が制御される。
請求項2の発明は、複数のフローと、前記各フローを構成する複数のセクションとを有する電気集じん装置の集じん効率最適化方法であって、前記各フローへのガスの流入量を調節可能な流入量調節手段を配設し、荷電不良が発生し荷電停止したセクションを検出し、荷電停止した前記セクションに該当する前記フローへのガスの流入量が所定量となるように前記流入量調節手段を制御する、ことを特徴とする集じん効率最適化方法である。
請求項1または請求項2に記載の発明によれば、荷電不良が発生し荷電停止したセクションに該当するフローへのガスの流入量を調節して削減できるので、荷電停止したセクションへガスがそのまま流入してしまうことを防止できるため、ガスが未処理となることを防止し、集じん効率の低下を低減することができる。また、荷電停止したセクションを閉止しないので、他のセクションに該当するフローへのガスの流入量が増加することを抑制できるため、集じん効率の低下を防止することができる。このため、電気集じん装置における集じん効率を維持することができるので、環境負荷の増大を抑止可能である。
また、荷電不良が発生したセクションに該当するフローへのガスの流入量を削減するので、例えば異なるフローのセクションで荷電不良が発生した場合であっても、該当セクションに該当するフローへのガスの流入量を削減することができる。このため、荷電停止した複数のセクションを閉止してしまわないので、他のセクションに該当するフローへのガスの流入量が大幅に増加することを防止し、集じん効率の低下を防止することができる。これにより、複数のセクションで荷電不良が発生した場合であっても、集じん効率の低下を低減することができる。
この発明の実施の形態に係る電気集じん装置の概略構成図である。 図1の電気集じん装置の集じん効率を維持するための集じん効率最適化システムを示す概略構成ブロック図である。 図1の電気集じん装置のセクションの状態を示す概略図であり、1セクションが停止した状態を示している。 図1の電気集じん装置のセクションの状態を示す概略図であり、複数フローの1セクションが停止した状態を示している。 従来の電気集じん装置のセクションの状態を示す概略図であり、同一フローの2セクションが停止した状態を示している。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図4は、この発明の実施の形態を示している。集じん効率最適化システム1は、図1に示すような複数のフローF1〜F4と、各フローF1〜F4を構成する複数のセクションS1−1〜S4−2とを有する電気集じん装置2において、荷電不良が発生した場合であっても集じん効率の低下を低減するものである。集じん効率最適化システム1は、図2に示すように、主として、電気集じん装置2と電気集じん装置2を制御するための集じん効率最適化装置3とを備えている。
電気集じん装置2は、この実施の形態では図1に示すように、4つフローF1、F2、F3、F4が、それぞれ2段に分けられて、8つのセクションS1−1、S1−2、・・・、S4−1、S4−2を有している。この電気集じん装置2は、各フローFの入口側にダンパ21がそれぞれ配設されており、通常時は排ガスGが各フローFおよび各セクションSに均等に流入するように設定されている。各ダンパ21は、開閉が制御可能であり、通常時は開状態に、集じん極部(図示略)を叩いてばいじんを分離捕集する際には閉状態になるように制御されている。
流入量調節手段としての補助ダンパ22は、各フローFの入口側であってダンパ21の上流側に配設されており、各フローFへの排ガスGの流入量を調節可能なダンパである。補助ダンパ22は、図2に示すように、後述する集じん効率最適化装置3の流入量調節手段制御手段としての補助ダンパ制御部32によって開閉制御されるものである。この補助ダンパ22は、2枚の羽根板によって略くの字型に形成されており、角度が調節可能となっており、流路に対する開度を調節自在である。具体的には、補助ダンパ22を流路に対して開いた状態では、該フローFへ流入する排ガスGの流入量を小さくし、補助ダンパ22を流路に対して閉じた状態では、該フローFへ流入する排ガスGの流入量を大きくすることができる。この実施の形態では、具体的には、荷電停止したセクションSに該当するフローFの流入量が他のセクションSに該当するフローFの流入量の1/2となるように、該補助ダンパ22の開度を小にする。ここで、荷電停止したセクションSに該当するフローFの流入量を他のセクションSに該当するフローFの流入量の1/2とするのは、荷電を継続している健全セクションSにおける残ばいじん量と、荷電停止した不健全セクションSにおける残ばいじん量とが等しくなるようにするためである。
放電極23は、各セクションSにそれぞれ配設されており、該セクションSに荷電不良などの不具合が発生した際に荷電停止するように制御されている。つまり、例えばセクションS2−1の放電極23が荷電停止した場合であっても、他のセクションSの放電極23は荷電が継続されるようになっている。この放電極23は、図2に示すように、後述する集じん効率最適化装置3の荷電停止検出部31によって、その荷電状態が常時監視されており、荷電停止が検出されるようになっている。
このような電気集じん装置2は、一般的な構成の電気集じん装置と同等の構成であるため、詳細な説明は省略する。
集じん効率最適化装置3は、図2に示すように、主として荷電停止検出部31と、補助ダンパ制御部32と、記憶部33と、これらの制御を行う制御部30とを備えている。この集じん効率最適化装置3は、火力発電所の監視制御室(図示略)に配設されている。
荷電停止検出部31は、放電極23の荷電状態を常時監視しており、荷電不良が発生して荷電停止したセクションSを検出して、そのデータを制御部30に伝送するものである。
補助ダンパ制御部32は、荷電停止検出部31で検出されたセクションSに該当するフローFへの排ガスGの流入量が所定量となるように、該セクションSのフローFに配設されている補助ダンパ22を制御する機能を有するプログラム、タスクである。すなわち、補助ダンパ制御部32は、荷電停止検出部31から制御部30に荷電停止したセクションSのデータが伝送されたと判断すると、該セクションSの補助ダンパ22に制御信号を伝送するようになっている。この補助ダンパ制御部32は、電気集じん装置2の稼働中、つまり、集じん効率最適化システム1の稼働中は常時起動されるように、制御部30によってプログラミングされている。
具体的には例えば、補助ダンパ制御部32は、図3に示すように、荷電停止検出部31がセクションS2−1の荷電停止を検出した場合は、セクションS2−1に該当するフローF2の流入量が健全セクションSに該当するフローFの流入量の1/2となるように、図1に示すセクションS2−1、つまり、フローF2の補助ダンパ22の開度を小にする。
また、例えば、補助ダンパ制御部32は、図4に示すように、荷電停止検出部31が2つのセクションS2−1、S4−2の荷電停止を検出した場合は、セクションS2−1、S4−2の流入量が健全セクションSの流入量の1/2となるように、図1に示すセクションS2−1、S4−2、つまり、フローF2、F4の各補助ダンパ22の開度を小にする。
記憶部33は、荷電停止検出部31によって検出されたデータや、制御部30に伝送されたその他の運転データを記憶したり、プログラム、タスクを記憶したりしている。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)などで構成され、プログラム、タスクとしての補助ダンパ制御部32を起動したりするものである。
次に、このような構成の集じん効率最適化システム1における電気集じん装置2の制御方法および作用について説明する。ここで、電気集じん装置2の運転時は、荷電停止検出部31によって放電極23の荷電状態が常時監視され、そのデータが制御部30に伝送されている。
例えば、図3に示すようにセクションS2−1において荷電不良が発生し、荷電停止されると、荷電停止検出部31によってセクションS2−1の荷電停止が検出されて、そのデータが制御部30に伝送される。
そして、補助ダンパ制御部32によって、制御部30がデータを受信したことが検知されて、荷電停止しているセクションS2−1に該当するフローF2への排ガスGの流入量が他のセクションSに該当するフローFへの排ガスGの流入量の1/2に減少するように、フローF2に配設されている補助ダンパ22の開度が調節されて、フローF2の流入量が削減される。
ここで、この実施の形態における電気集じん装置2は、各フローFがそれぞれ2段に分けられていることから、1段ごとの集じん効率ηを90%とすると、電気集じん装置2の集じん効率ηは99%となる。
この実施の形態においては、1段目のセクション(不健全セクション)S2−1は荷電停止されて集じん処理がされず、他のセクション(健全セクション)S1−1、S3−1、S4−1は荷電されており集じん処理が継続されている。このとき、不健全セクションS2−1に該当するフローF2への排ガスGの流入量は、健全セクションS1−1、S3−1、S4−1に該当するフローF1、F3、F4への排ガスGの流入量の1/2となるように制御される。つまり、具体的には、不健全セクションS2−1には、排ガスGの1/7が流れ、健全セクションS1−1、S3−1、S4−1には、それぞれ排ガスGの2/7が流れる。また、2段目のセクションS1−2、S2−2、S3−2、S4−2は、いずれも荷電されて集じん処理が継続されており、それぞれ1段目と同じ流入量の排ガスGが流れる。ここで、不健全セクションS2−1の排ガスGの流入量は、健全セクションS1−1、S3−1、S4−1の排ガスGの流入量の1/2であり、残るばいじん量が等しくなるように設定されている。ここで、集じん率(1−η)の対数は、荷電時間(滞留時間)tに比例することが知られている。具体的には、残るばいじん量は、健全セクションでは、10−2×7/8=10−1.75であり、不健全セクションでは、10−1×7/4=10−1.75である。これらにより、この場合の電気集じん装置2の集じん効率η1は、
η1=100%−10−1.75
=100%−1.78%
=98.22%
と、算出される。ここで、1.78%は、ばいじん量である。
これに対して、従来の電気集じん装置において流入量を制御しない場合は、不健全セクションS2−1が荷電停止しても、各フローF、各セクションSにそれぞれ排ガスGの1/4の流入量が流れる。このため、集じん効率η2を、100%−(通過するばいじん量の割合)で算出すると、この場合の従来の電気集じん装置の集じん効率η2は、
η2=100%−((10%×1/4)+(1%×3/4))
=100%−3.25%
=96.75%
と、算出される。ここで、3.25%は、ばいじん量である。
また、図5に示すように従来の電気集じん装置において不健全セクションS2−1への排ガスGの流入をカット、すなわち、フローF2への排ガスGの流入をカットする場合は、健全セクションS1−1、S3−1、S4−1には、それぞれ排ガスGの1/3が流れることになるため、流入量は4/3倍となり、滞留時間tは3/4倍となる。これにより、滞留時間tの変化から集じん効率ηを算出することができる。つまり、集じん効率η3は、
η3=100%−10−(3/4+3/4)
=100%−10−1.5
=100%−3.16%
=96.84%
と、算出される。ここで、3.16%は、ばいじん量である。
したがって、集じん効率ηはη1>η2>η3となり、具体的にはη2の96.75%や、η3の96.84%からη1の98.22%に改善する。また、ばいじん量も56%低減する。
また、例えば、図4に示すように複数セクションS2−1、S4−2に荷電不良が発生し、荷電停止されると、この実施の形態における電気集じん装置2は、不健全セクションS2−1、S4−2に該当するフローF2、F4への排ガスGの流入量が健全セクションSに該当するフローFへの排ガスGの流入量の1/2に減少するように、フローF2、F4に配設されている各補助ダンパ22の開度が調節される。このため、不健全セクションS2−1、S4−2には、排ガスGの1/6が流れ、健全セクションS1−1、S3−1には、それぞれ排ガスGの1/3が流れる。このとき、不健全セクションS2−1、S4−2と、健全セクションS1−1、S3−1は、残るばいじん量が等しくなるように設定されており、残るばいじん量は、具体的には、健全セクションでは、10−2×3/4=10−1.5であり、不健全セクションでは、10−1×3/2=10−1.5である。これらにより、この場合の電気集じん装置2の集じん効率η4は、
η4=100%−10−1.5
=100%−3.16%
=96.84%
と、算出される。ここで、3.16%は、ばいじん量である。
これに対して、従来の電気集じん装置において不健全セクションS2−1、S4−2への排ガスGの流入をカット、すなわち、フローF2、F4への排ガスGの流入をカットする場合は、健全セクションS1−1、S3−1には、それぞれ排ガスGの流入量の1/2が流れることになるため、流入量は2倍となり、滞留時間tは1/2倍となる。つまり、集じん効率η5は、
η5=100%−((10%×1/2)+(1%×1/2))
=100%−5.5%
=94.5%
と、算出される。ここで、5.5%は、ばいじん量である。
したがって、集じん効率ηは94.5%から96.84%に改善する。また、ばいじん量も57%低減する。
このように、電気集じん装置2において、荷電不良が発生した場合であっても、補助ダンパ制御部32によって該セクションSに該当するフローFの流入量が所定量となるように補助ダンパ22を制御することにより、集じん効率ηの低下が低減されるとともに、ばいじん量も低減される。
以上のように、この集じん効率最適化システム1および集じん効率最適化方法によれば、荷電不良が発生し荷電停止したセクションSに該当するフローFへの排ガスGの流入量を削減できるので、荷電停止したセクションへ排ガスGがそのまま流入してしまうことを防止できるため、集じん効率ηの低下を防止することができる。また、荷電停止したセクションSが閉止されて、他のセクションSに該当するフローFへの排ガスGの流入量が増加することを防止できるため、集じん効率ηの低下を防止することができる。具体的には、荷電停止したセクションSに流入した排ガスGは、同一フローFの他のセクションSにおいて処理できるため、効率的に排ガスGを処理することが可能である。なお、この際に、荷電停止したセクションSに流入する排ガスGの流入量が削減されているため、同一フローFの他のセクションSが高負荷になることがなく、排ガスGを効果的に処理可能である。このため、電気集じん装置2における集じん効率ηを維持することができるので、環境負荷の増大を抑止可能である。
また、荷電不良が発生したセクションSに該当するフローFへの排ガスGの流入量を削減するので、例えば異なるフローFのセクションSで荷電不良が発生した場合であっても、該当セクションSへの排ガスGの流入量を削減することができる。このため、荷電停止した複数のセクションSを閉止してしまわないので、他のセクションSへの排ガスGの流入量が大幅に増加することを防止し、集じん効率ηの低下を防止することができる。これにより、複数のセクションSで荷電不良が発生した場合であっても、集じん効率ηの低下を低減することができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、補助ダンパ22は、2枚の羽根板によって略くの字型に形成されているものとして説明したが、流入量を調節可能なものであればよく、その形状は限定されないことはもちろんである。
また、同一フローFの全てのセクションS、例えば図5に示すようにセクションS2−1とS2−2とで荷電停止した場合は、当該フローF2においてはいずれのセクションS2−1、S2−2ともに荷電停止しており排ガスGを処理できないため、フローF2への排ガスGの流入量がゼロとなるように補助ダンパ22を制御するように補助ダンパ制御部32をプログラミングしてもよい。
1 集じん効率最適化システム
2 電気集じん装置
21 ダンパ
22 補助ダンパ(流入量調節手段)
23 放電極
3 集じん効率最適化装置
31 荷電停止検出部(荷電停止検出手段)
32 補助ダンパ制御部(流入量調節手段制御手段)
30 制御部
F フロー
S セクション
G 排ガス(ガス)

Claims (2)

  1. 複数のフローと、前記各フローを構成する複数のセクションとを有する電気集じん装置の集じん効率最適化システムであって、
    前記各フローへのガスの流入量を調節可能な流入量調節手段と、
    荷電不良が発生し荷電停止したセクションを検出する荷電停止検出手段と、
    前記荷電停止検出手段で検出された前記セクションに該当する前記フローへのガスの流入量が所定量となるように前記流入量調節手段を制御する流入量調節手段制御手段と、
    を備えることを特徴とする集じん効率最適化システム。
  2. 複数のフローと、前記各フローを構成する複数のセクションとを有する電気集じん装置の集じん効率最適化方法であって、
    前記各フローへのガスの流入量を調節可能な流入量調節手段を配設し、
    荷電不良が発生し荷電停止したセクションを検出し、
    荷電停止した前記セクションに該当する前記フローへのガスの流入量が所定量となるように前記流入量調節手段を制御する、
    ことを特徴とする集じん効率最適化方法。
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