JP5181902B2 - 電気集じん機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気中の浮遊粒子状物質を捕集し空気清浄を行うための電気集じん機に関する。
従来、この種の電気集じん機は、以下のようなものが知られており、図8を参照しながら説明する(例えば特許文献1参照)。
図8に示すように空気の流れと平行して面状の接地電極81を備え、それと平行して支持体82と複数の針状電極83からなる放電電極84を備え、直流高圧電源から直流高電圧を放電電極84に供給することにより、接地電極81と放電電極84間でコロナ放電を発生させ、空気中の浮遊粒子状物質を帯電・捕集している。
接地電極81の材質は鋼・ステンレス・アルミ等の金属を用いる。また針状電極83の材質は鋼・ステンレスを用いるのが通常であるが、腐食性や耐食性を考慮し、チタン・イリジウム・白金・ロジウム・タングステン等の金属やこれらの合金を用いる場合もある。
この時、接地電極81にある針状電極83と放電電極84との電極間距離は30mm、針状電極83への印加電圧は18kVとなっている。
特開昭59−59258号公報
このような従来の電気集じん機は、接地電極と放電電極の電極間距離を狭くしすぎると、火花放電が頻発し電気集じん機本来の集じん性能を得られなくなる。また電極間距離を広くすればその問題は解決できるが、電気集じん機全体のコロナ放電量が少なくなってしまい、これもまた電気集じん機の集じん性能の低下へとつながる。
従来の電気集じん機は、火花放電の頻発しない距離まで電極間距離を広げ、放電電極を空気の流れ方向に複数配置することで、全体としてコロナ放電量を確保し、集じん性能を維持している。それに合わせて面状の接地電極も空気の流れ方向に大きくなっている。
このことで、電気集じん機全体の大きさが大きくなり、重量が重くなっていたため、設置する場所のスペースの確保や荷重に対する強度を耐えられるようにする必要があった。また、空気の流れる方向に電気集じん機が大きくなることで、圧力損失も大きくなり、そのために送風機の動力も多く必要となっていた。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、火花放電の継続的な発生を抑えることで、電気集じん機全体の大きさを小型にでき、コロナ放電量は確保できるので、小型でありながら十分に電気集じん機としての集じん性能を確保する事が出来る電気集じん機を提供することを目的としている。
本発明の電気集じん機は上記目的を達成するために、コロナ放電を発生させる放電電極とアースに接続された接地電極が空気の流れる方向と平行になるように配置され、前記放電電極は電気的に絶縁性のある絶縁性基板と針状電極と導電部とを備え、前記導電部から並列接続になるように前記針状電極を複数接続し、前記絶縁性基板上に設けた前記導電部には高電圧発生手段から高電圧が供給され、一箇所の前記針状電極と前記接地電極の間に規定以上のコロナ放電が生じた場合は、規定以上のコロナ放電が生じた箇所の前記針状電極と前記高電圧発生手段を絶縁し、前記導電部と前記絶縁性基板から突出させた針状電極との間に抵抗体を設け、前記絶縁は、前記導電部と前記抵抗体を結ぶ導線パターンが断線するように構成されており、抵抗体として金属製のリード線のない角板状の形状をしたチップ抵抗器を使用し、抵抗体の周囲を絶縁性樹脂でモールドし、抵抗体を設置している部分の絶縁性基板に貫通穴を設けたことを特徴としたものである。
この手段により、一箇所の針状電極と接地電極の間で火花放電が発生した場合に、その針状電極と高電圧発生手段のみを絶縁することで継続した火花放電をなくすことができる。また、この手段により、電気集じん機を小型にすることができる。またこの手段により、抵抗体の両端で電位差が大きくなったときに、抵抗体の沿面または空間を通じて、短絡現象が発生するのを防ぐことができる。またこの手段により、絶縁性基板に面した側の抵抗体の表面にも絶縁性樹脂でモールドすることが容易になる。
本発明によれば火花放電の連続的な発生を防ぎ、小型化を行いつつ集じん性能を確保できるという効果のある電気集じん機を提供できる。
また、抵抗体の両端で発生する短絡現象を防止することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、コロナ放電を発生させる放電電極とアースに接続された接地電極が空気の流れる方向と平行になるように配置され、前記放電電極は電気的に絶縁性のある絶縁性基板と針状電極と導電部とを備え、前記導電部から並列接続になるように前記針状電極を複数接続し、前記絶縁性基板上に設けた前記導電部には高電圧発生手段から高電圧が供給され、一箇所の前記針状電極と前記接地電極の間に規定以上のコロナ放電が生じた場合は、規定以上のコロナ放電が生じた箇所の前記針状電極と前記高電圧発生手段を絶縁し、前記導電部と前記絶縁性基板から突出させた針状電極との間に抵抗体を設け、前記絶縁は、前記導電部と前記抵抗体を結ぶ導線パターンが断線するように構成されているものであり、火花放電の連続的な発生を防止することができ、放電電極と接地電極の電極間距離を近づけることができるので小型になり、さらにコロナ放電量を増加させることができるので集じん性能が上がるという作用を有する。また、放電電極と接地電極が離れている場合は抵抗体の中を電流が流れやすいが、近づくことで電流が増加すると抵抗体により電流が流れにくくなるため、火花放電の発生を防止することができ、放電電極と接地電極の電極間距離を近づけることができるので小型になり、さらにコロナ放電量を増加させることができるので集じん性能が上がるという作用を有する。また、抵抗体として金属製のリード線のない角板状の形状をしたチップ抵抗器を使用したものであり、抵抗体のサイズが小さいため、放電電極の絶縁性基板の大きさを小さくすることができるので、電気集じん機が小型になるという作用を有する。また、抵抗体の周囲を絶縁性樹脂でモールドしたものであり、抵抗体の両端で電位差が大きくなったときに、抵抗体の沿面または空間を通じて、短絡現象が発生するのを防ぐことができるという作用を有する。また、抵抗体を設置している部分の絶縁性基板に貫通穴を設けたものであり、絶縁性基板に面した側の抵抗体の表面にも絶縁性樹脂でモールドすることが容易になるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における電気集じん機の断面構成図、図2は本発明の実施の形態1における帯電部と集じん部の斜視図、図3は本発明の実施の形態1における放電電極の詳細図である。
図1に示すように、空気中の浮遊粒子状物質を帯電させる帯電部1と、帯電された浮遊粒子状物質を捕集する集じん部2とを備え、集じん部2の下流には、ダクト3内に浮遊粒子状物質を含んだ空気を引き込むための送風手段4である送風機(本実施の形態1では軸流送風機)を備えている。帯電部1と集じん部2に高電圧を供給する高電圧発生手段5は、本実施の形態1では直流高圧電源であり、電流検出手段7と制御器6が電気的に接続されている。
つぎに、図1における動作を説明する。送風機の吸引によって、ダクト3内に流入した浮遊粒子状物質を含む空気は、帯電部1を通過する際にコロナ放電により浮遊粒子状物質が帯電され、集じん部2の電界のクーロン力によって集じん電極24に捕集、除去され、清浄空気となって送風機から機外へ排出される。この時、帯電部1および集じん部2へは、高電圧発生手段5から直流高電圧(例えば、帯電部1へは−8kV、集じん部2へは−8kV)が供給され、これらの制御は制御器6によって行われる。
図2は、帯電部1と集じん部2の斜視構成図であり、帯電部1は高電圧を印加する放電電極21とアースに接続された接地電極22が空気の流れ方向(矢印方向)に平行に積層配置されており、集じん部2は高電圧を印加する荷電電極23とアースに接続された集じん電極24(一例としてステンレス板)が空気の流れ方向(矢印方向)に平行に積層配置されている。
図2においては、帯電部1の放電電極21と接地電極22との隙間、および集じん部2の荷電電極23と接地電極22との隙間を矢印の如く空気が流れ、帯電部1において放電電極21と接地電極22との間に発生したコロナ放電(本実施の形態1ではマイナス放電)によって空気中の浮遊粒子状物質が負電位に帯電され、集じん部2において荷電電極23(本実施の形態1では負極)と集じん電極24(本実施の形態1では正極)との間に発生した電界によって、負電位に帯電した浮遊粒子状物質がクーロン力により集じん電極(正極)に付着し捕集される。
図3は放電電極21の詳細図であり、電気的に絶縁性のある絶縁性基板31の片側に電気的に導電性のある導電部32(本実施の形態1では銅泊)が設けられており、この導電部32には高電圧発生手段5から高電圧が印加されている。絶縁性基板31が反っていると針状電極34と接地電極22との距離に違いが出てきて、コロナ放電の発生量が不均一になるため、絶縁性基板31は反りのない状態が望ましい。また界面活性剤や水を使用して洗浄することがあるので、それらに耐えられる材質でなければならない。
そのため、本実施の形態1では、ガラス不織布とガラス布とを重ね合わせ、エポキシ樹脂を含浸させたガラスエポキシ基板を使用している。絶縁性基板31の表面に電気抵抗値を持った抵抗体33(本実施の形態1では金属製のリード線のない角板状の形状をしたチップ抵抗器を使用し、電気抵抗値は50MΩ)を並列に複数配置し、導電部32と抵抗体33はハンダ付けにて電気的に接続され固定されている。また、導電部32と抵抗体33の間には導線パターン36を設置している。
同様に、針状電極34が抵抗体33と直列にハンダ付けにて接続されている。この時、針状電極34の先端は絶縁性基板31から突出している。本実施の形態1では、図3に示すように針状電極34の片側先端のみが絶縁性基板31から突出しているが、針状電極34の両先端が絶縁性基板31から突出していても良い。針状電極34と接地電極22とが万一距離が近づいた場合、放電電流が増加し、抵抗体33の両端での電位差が大きくなり、抵抗体33表面または空間を通じて短絡する可能性があり、また抵抗体33を捕集物質や界面活性剤・水などに耐えられるよう、抵抗体33の周囲を絶縁性樹脂(本実施の形態1では、シリコーン樹脂)でモールドし抵抗体33の腐食や短絡を防いでいる。
また抵抗体33の設置されている部分の絶縁性基板31には貫通穴35が開いており、抵抗体33の裏側(絶縁性基板31側)にも隙間なく容易にモールド出来るようになっている。
次に図3の針状電極34の構成について説明する。針状電極34の材質は本実施の形態1では鋼などに比べ酸化が防げるステンレスを使用し、先端に向かって徐々に径が細くなり、先端は先端径R0.3mm以下(望ましくは20μm以下)とすると、コロナ放電量を十分確保することが出来る。R0.3mm以上ではコロナ放電量が少なくなってくるため、集じん性能を維持しようとすると、針状電極34の数を増加させなければならず、装置が大型化してしまう。
そのために隣り合う針状電極34同士の距離(ピッチ)と、絶縁性基板31から突出する長さは、コロナ放電が干渉したり、放電量が少なくなりすぎたりするため、最適範囲に設定しなければならない。その範囲を次の実験より求めた。
実験は、まず針状電極34を1本用いて、絶縁性基板31からの突出長さを変化させ、放電電流を測定した。この時、針状電極34と対向するアースに接続されたステンレス板は平行に配置され、電極間距離Dは15mm、針状電極34には直流高電圧−8.0kVを印加し、その時の針状電極34先端径はR20μmである。
この結果を図4に示す。電極間距離Dと突出長さJとの関係は、0.8D≦J≦1.4Dが最適範囲であり、放電電流値がピークになっている突出長さ15mmが望ましい。放電電流のピーク値の90%以上あれば電気集じん機の大きさとコロナ放電量の関係が丁度良く保たれる。この時の突出長さの下限は図4より12mm(電極間距離Dの0.8倍)となる。また1.4Dより長いと電流は増加しないにもかかわらず、針状電極34が長くなる一方なので、電気集じん機の大きさが大きくなってしまう。
この結果を元に、電極間距離15mm、突出長さ15mmに固定し、隣り合う針状電極34同士のピッチを変化させ、その時の放電電流を測定した。同様に針状電極34への印加電圧は−8.0kV、針状電極34の配置は120mm幅を固定し、その幅の中でピッチを変化させ針状電極34を配置させた。そのためこの結果は、長さ(120mm)当たりの放電電流を表している。
この結果を図5に示す。針状電極34と接地電極22との電極間距離Dと隣り合う針状電極34同士のピッチPとの関係は、0.4D≦P≦1.4Dとするのが最適範囲となる。放電電流のピークになっているピッチ10mmが望ましい。放電電流のピーク値の90%以上あれば電気集じん機の大きさとコロナ放電量の関係が丁度良く保たれる。ピーク値67μAの90%である60μA以上となるのがピッチ6mm〜21mmとなる。6mm未満は針状電極34が密集しすぎるため重量が増加したり、抵抗体33の数もそれに伴い増えるためコストメリットもない。
次に本実施の形態1において、電気集じん機を小型にしながら、電気集じん機の性能を維持出来る作用について説明する。通常、放電電極21は例えば1mm以下の細い金属線であったり、針状電極状となっており、抵抗体33は使用されていない。この状態では放電電極21と接地電極22の距離を近づけていくとある距離から火花放電が発生する。火花放電が発生した時は、空気の電気抵抗値が0に近づき、放電電極21の印加電圧も0に近づく。このためコロナ放電の発生が止まり、空気中の浮遊粒子状物質を帯電させることが出来なくなり、集じん性能が低下してしまう。
また、放電電極21と接地電極22との距離を広く取りすぎると、コロナ放電の発生量が極端に少なくなり、集じん性能が低下してしまう。これらを踏まえ従来の電気集じん機は、放電電極21と接地電極22との距離を火花放電の発生しないぎりぎりの距離まで近づけ、コロナ放電量を確保するために、放電電極21を空気の流れる方向に数を複数設けていた。それに伴い接地電極22の大きさも空気の流れる方向に大きくなるため、全体として大きさ・重量とも大きくなっていた。
そこで本発明では、コロナ放電を発生させる針状電極34と、抵抗体33を直列に接続させた。こうすると、抵抗体33部分でオームの法則により電圧降下が発生する。放電電極21と接地電極22との距離を離すと、抵抗体33を流れる電流が少なくなるので、抵抗体33における電圧降下は小さくなり、針状電極34先端でコロナ放電に必要な電圧は十分確保される。
放電電極21と接地電極22との距離を近づけていくと、抵抗体33を流れる電流量が増加していくので、抵抗体33における電圧降下は大きくなり、針状電極34先端は放電電極21と接地電極22との距離を近づくにつれ電圧が低下していく。距離を近づけても火花放電の発生がなくなるため、放電電極21と接地電極22との距離を縮め、針状電極34の1本当たりのコロナ放電量を増加させられるため、空気の流れる方向に複数放電電極21を設ける必要がなくなり、小型にすることが可能となる。この時コロナ放電量は維持されているため、集じん性能が減ることなく維持されている。
次に、抵抗体33の電気抵抗値を変化させた場合の、火花放電発生距離と放電電流の違いを実験した結果を説明する。実験はステンレス板をアースに接続し針状電極34は先端径が20μmのものを使用し、ステンレス板に対して垂直になるように針状電極34を配置し、針状電極34先端とステンレス板の距離は15mmに設定した。針状電極34には抵抗器が電気的に接続され抵抗器一次側には直流高電圧−8.0kVが印加されている。
抵抗器の値を変化させたときの放電電流を図6(右軸)に示す。また、針状電極34先端とステンレス板との距離を縮めていき、火花放電が発生したときの距離を火花放電発生距離とし、その結果も図6(左軸)に示している。この結果から、抵抗値を上昇させていくと、放電電流が少なくなっていき、火花放電発生距離もそれに伴い縮まっていっている。
抵抗体33を挿入すると放電電流は減少するが、火花放電発生距離が縮まっていくため、放電電極21と接地電極22の距離を縮めることができ、距離を縮めると放電電流が増加するため、空気の流れる方向に放電電極21を複数配置する必要がなくなり、小型化を実現しつつ、放電電流を維持できるため、集じん性能を維持することができる。適切な抵抗値については、10MΩ未満であると抵抗値が0の時と火花放電発生距離に違いがほとんどない。
また200MΩより大きくした場合、図6のグラフから推測すると、放電電流は相変わらず減少していくが、火花放電発生距離の減少はほとんどなくなっており、200MΩより大きい抵抗値を使用すると、放電電流の減少がほとんどで、小型化にはつながりにくい。このため抵抗値は10MΩ〜200MΩの範囲が適正となる。
図3に示すように、本発明では火花放電発生距離を縮めることが出来ているが、万が一導電物体が飛来してくるなどの事態が発生した場合、それが針状電極34と接地電極22とを短絡させた場合、異常電流が流れ短絡部分の発熱や、高電圧発生手段5のトランスに負荷をかけてしまうため、電流がある閾値(本実施の形態1では、通常のコロナ放電電流値の10倍の値に設定)を超えると導電部32と抵抗体33を結ぶ導線パターン36が断線するように構成されているため、短絡した1本の針状電極34のみが高電圧の供給が停止するようになっている。
場合によっては電流検出手段7により、電流がある閾値(本実施の形態1では、通常のコロナ放電電流値の10倍の値に設定)を超えたことを検出して、針状電極34への高電圧の供給を遮断することも可能である。
参考の形態
図7は本発明の参考の形態における放電電極21の詳細図である。実施の形態1と同様部分の説明は省略する。本参考の形態では、抵抗体33にジルコニア系セラミックスを使用し、針状電極34の材質はタングステンで太さφ0.5mmの丸棒である。
セラミックスに酸化鉄またはカーボンなどの導電性フィラーを混入することで、抵抗値の調整が容易になる。
針状電極34は、材質をタングステンにし、太さφ0.3〜1.0mmの丸棒にすることで、針状電極34の耐久性を向上させることができる。タングステンを使用することで、コロナ放電の発生による針状電極34先端部の強力な酸化作用を低減することができ、また太さが変わらない丸棒を使用することで、万一針状電極34先端が酸化し、針状電極34の長さが短くなっていったとしても、太さが変わらないので、初期状態に近い能力を継続して発生させることができるため、頻繁に針状電極34を交換する必要がなくなる。針状電極34の太さは、φ0.3mm未満にすると、強度が弱くなるためにすぐに折れ曲がり、接地電極22と接触し短絡してしまう。
また、φ1.0mmより大きくするとコロナ放電の発生量が少なくなり、十分な集じん性能を確保できなくなる。
なお、本参考の形態では針状電極34の両端を絶縁性基板31から突出させているが、このようにすることで、コロナ放電量を倍に増加させることが出来る。この方法は実施の形態1においても使用することが可能であり、集じん性能をさらに向上させることが出来る。
本発明は、空気中の浮遊粒子状物質に可燃性物質が含まれている場合の空気清浄方式として有効であり、集じん効率を確保した上で、火花放電の発生を抑えて装置を小型にすることができる電気集じん機を提供するものである。
本発明の実施の形態1の電気集じん機を示す断面構成図 同帯電部と集じん部の斜視構成図 同放電電極の詳細図 同針状電極の突出長さと放電電流の実験結果を示すグラフ 同針状電極のピッチと放電電流の実験結果を示すグラフ 同火花放電発生距離と放電電流の抵抗を変化させたときの実験結果を示すグラフ 本発明の参考の形態の放電電極を示す詳細図 従来の電気集じん機を示す図
符号の説明
1 帯電部
2 集じん部
3 ダクト
4 送風手段
5 高電圧発生手段
6 制御器
7 電流検出手段
21 放電電極
22 接地電極
23 荷電電極
24 集じん電極
31 絶縁性基板
32 導電部
33 抵抗体
34 針状電極
35 貫通穴
36 導線パターン

Claims (1)

  1. コロナ放電を発生させる放電電極とアースに接続された接地電極が空気の流れる方向と平行になるように配置され、前記放電電極は電気的に絶縁性のある絶縁性基板と針状電極と導電部とを備え、前記導電部から並列接続になるように前記針状電極を複数接続し、前記絶縁性基板上に設けた前記導電部には高電圧発生手段から高電圧が供給され、少なくとも一箇所の前記針状電極と前記接地電極の間に規定以上のコロナ放電が生じた場合は、規定以上のコロナ放電が生じた箇所の前記針状電極と前記高電圧発生手段を絶縁し、
    前記導電部と前記絶縁性基板から突出させた針状電極との間に抵抗体を設け、
    前記絶縁は、前記導電部と前記抵抗体を結ぶ導線パターンが断線するように構成されており、
    抵抗体として金属製のリード線のない角板状の形状をしたチップ抵抗器を使用し、
    抵抗体の周囲を絶縁性樹脂でモールドし、
    抵抗体を設置している部分の絶縁性基板に貫通穴を設けた電気集じん機。
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