JP5022171B2 - 筆記具用インキ収容管 - Google Patents
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また、2種以上の熱可塑性樹脂で押し出し成形された接着層を有しない積層構造からなることを特徴とする筆記具用インキ収容管(例えば、特許文献3参照)が知られている。
また、上記特許文献3に記載される筆記具用インキ収容管では、界面での剥離などは生じないが、金属チップを継ぎ手部材を介することなく直接インキ収容管に圧入により取り付けた場合には、圧入した部材との嵌合力が経時的に低下して抜けやすくなるなどの課題がある。
一方、油性インキ、水性インキを初めとする筆記具用インキは、近年、種々の溶剤等を組合わせた組成のものが開発されてきており、耐溶剤性、耐吸湿性等に優れると共に、汎用性にも優れた筆記具用インキ収容管の要望も高まってきている。
(1) 筆記具用インキを収容する筆記具用インキ収容管であって、該筆記具用インキ収容管は熱可塑性樹脂の押出成形による単層構造から構成されると共に、少なくとも1つ以上のストライプ部を有することを特徴とする筆記具用インキ収容管。
(2) ストライプ部は、ストライプ部以外の部分と同じ組成の熱可塑性樹脂で2種以上の成分で押出成形されていることを特徴とする上記(1)記載の筆記具用インキ収容管。
(3) 熱可塑性樹脂は、オレフィン系樹脂であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の筆記具用インキ収容管。
(4) 筆記具用インキが、分子内の炭素数が4以上のアルコール類、多価アルコール類、グリコールモノエーテル類から選ばれる少なくとも1種の溶剤を含有するインキから構成されていることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の筆記具用インキ収容管。
(5) インキ収容管後端部には、インキの溶剤揮発及び吸湿を防ぐインキ追従体を有することを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の筆記具用インキ収容管。
本発明において「単層構造」とは、フィラーなどの無機物あるいは有機物が充填されていても構わない単一の樹脂層から形成される構造である。
本発明の筆記具用インキ収容管は、筆記具用インキを収容する筆記具用インキ収容管が熱可塑性樹脂の押出成形による単層構造から構成されると共に、少なくとも1つ以上のストライプ部を有することを特徴とするものである。
本実施形態の筆記具用インキ収容管Aは、図1(a)〜(c)に示すように、ボールペン型チップ部材10を継手部材を介することなくインキ収容管11の先端開口部に直接圧入することにより取り付けられている。このインキ収容管11には筆記具用インキ12、本実施形態ではボールペン用インキが充填されている。なお、13はインキ追従体である。
このインキ収容管11は、熱可塑性樹脂の押出成形による単層構造から構成されると共に、少なくとも1つ以上のストライプ部、本実施形態では、インキ収容管11の上端から下端までの鉛直方向に1つのストライプ部11aを有している。
本発明では、上記チップ直差し嵌合においても、初期の嵌合力を維持して経時的な嵌合力の低下を防止(経時的にも必要な嵌合力を確保)できるものとなる。なお、嵌合力が不足の場合は、インキがリフィールに残っている状態で嵌合が外れると、インキ漏れが生じることとなる。また、インキが消費された後のリフィール交換において、ペン先部を摘まんで引っ張り抜くという動作を必要とする場合がある。従って、十分な嵌合力がなければリフィール交換が困難となるものである。
環状オレフィン樹脂としては、例えば、環状オレフィンコポリマー、具体的には、APL(アペル)シリーズ(APL6509T、APL6013T、APL6011T、APL6015T、APL8008F、APL8009T、APL5014DP、以上、三井化学社製)、C5留分中のジシクロペンタジエンを主原料にする非晶質ポリオレフィン、具体的には、ゼオネックス、ゼオネア(以上、日本ゼオン社製)、アートン(JSR社製)などが挙げられる。また、高分子量オレフィン樹脂としては、超高分子量(平均分子量100万〜800万)ポリエチレン、具体的には、ハイゼックスミリオン240S(平均分子量210万)、同340M(平均分子量360万)、同630M(平均分子量575万、以上、三井化学社製)などが挙げられる。
好ましくは、コスト、製造性等の点から、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、環状オレフィン樹脂、高分子量オレフィン樹脂などのオレフィン系樹脂の使用が望ましい。
また、押出成形としては、例えば、単層共押出成形、多層共押出成形などを用いることができる。
また、用いることができる有機物質としては、例えば、筆記具用インキによる成形品に対する割れ、外界からの吸湿、透過性などの悪影響を抑制できるような有機物質であれば特に限定されず、例えば、コーンスターチ、ロジン系やリン酸エステル系等の核剤などの少なくとも1種が挙げられる。
更に、成形部材同士を圧入するインキ収容管の場合、嵌合部の割れ抑制目的にエラストマーを含むゴム成分、例えば、オレフィン系エラストマー等をコンパウンドしたものを使用することができる。
これらの無機フィラー、有機物質、エラストマー等の含有量は、ストライプ部11aに上記特性を付与する点から、ストライプ部11aに用いる組成物全量に対して、0.001〜50重量%含有することが望ましい。
この割れの発生は、樹脂の物理的性質、特に破断伸びに依存する傾向がある。上記の各樹脂は、この破断伸びが汎用の樹脂でPPと比較して概ね小さくなるため、割れが生じやすくなると考えられる。従って、本発明では、例えば、ストライプ部11aにこのような樹脂を用いた場合、11bに破断伸びの異なる樹脂を用いることで、これらの課題を解決することが可能となる。
なお、耐溶剤性/耐吸湿性が優れた樹脂の破断伸びが、汎用PPに比べ大きくなる場合も考えられる。この場合は、もう一方の樹脂について破断伸びの小さいものを用いることで、インキ収容管全体としての物理的性質を調整することが可能となる。
上記では、割れの防止という観点から樹脂の破断伸びに着目して説明したが、インキ収容管に求められる性能が他の物理的性質(例えば、引っ張り強度、引っ張り弾性率、曲げ強度、曲げ弾性率、衝撃度、ロックウェル硬度等)に依存する場合には、その目的に応じた樹脂の組み合わせとすることができる。
なお、図1(b)及び(c)の図面上において、ストライプ部11aとストライプ部以外の部分11bとは判り易くするため界面があるように分断線を図示しているが、これらの境界には界面がないものである(後述する図2においても同様である)。
また、インキ収容管の肉厚(厚さ)は、収容するインキ種、用いる樹脂種、筆記具種などにより変動するが、好ましくは、強度、耐溶剤透過性、吸湿抑制、成形性、透明性、デザイン性などの点から、好ましくは、0.05〜2.0mm、更に好ましくは、0.3〜1.5mmとすることが望ましい。
具体的に用いることができるアルコール類としては、炭素数が2以上の脂肪族アルコールであり、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブチルアルコール、1−ペンタノール、イソアミルアルコール、sec−アミルアルコール、3−ペンタノール、tert−アミルアルコール、n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、n−へブタノール、2−へブタノール、3−へブタノール、n−オクタノール、2−オクタノール、2−エチルヘキサノール、3,5,5−トリメチルヘキサノール、ノナノール、n−デカノール、ウンデカノール、n−デカノール、トリメチルノニルアルコール、テトラデカノール、へブタデカノール、シクロヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノール、ベンジルアルコールやその他多種の高級アルコール等が挙げられる。
更に、グリコールモノエーテルとしては、例えば、ブチルエーテル、へキシルエーテル、2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノへキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールターシャリーブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラプロピレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
これらの溶剤の中で特に好ましいのは安全性及び経口毒性等の点から好ましくはエチレングリコール誘導体等以外の有機溶剤を使用した方が好ましい。
これらの溶剤の含有量は、インキ全量に対して、20〜80重量%とすることが好ましい。
筆記具用インキに含有される任意成分としては、例えば、インキに悪影響を及ぼさず相溶することができる防錆剤、防黴剤、界面活性剤、潤滑剤及び湿潤剤等を含有することができる。特に、脂肪酸などは、潤滑剤として好適に使用できる。また、乾燥抑制用添加剤として製品特性上、悪影響を及ぼさない範囲で主溶剤に相溶する不揮発性溶剤等も含有することができる。
用いることができるインキ追従体としては、インキに使用する溶剤に対して低透過性、低拡散性が必要であり、そのベースとしては不揮発性や難揮発性の流動体、具体的には、ポリブテンや流動パラフィン等、本発明に用いる上記特性等の溶剤と基本的に相溶性を有さない非シリコン系の油脂類を使用することができる。
これらの物質の粘度が低い場合には、増粘剤やゲル化剤を用いることが好ましい。具体的には、金属セッケン類、ベントナイト類、脂肪酸アマイド類、水添ヒマシ油類、酸化チタンやシリカやアルミナ等を含む金属微粒子類、セルロース類、エラストマー類等が挙げられる。
この筆記具用インキ収容管Aは、ボールペン用軸体に装着してボールペンとして用いられる。
本発明における筆記具用インキ収容管は、上記実施形態のボールペンの他、サインペン、筆ペン、直液式筆記具などの筆記具の用途に応じて、種々の筆記具用インキ収容管とすることができるものである。
また、金属チップ部材を直接インキ収容管に取り付けることができるので、従来における継ぎ手部材の必要性はなく、部品点数が減ることでコストダウンにつながり、更にインキ収容管の径を細くすることが可能となるので、複数のリフィールを有する多機能ペンとすることができる。
更に、筆記具用インキの溶剤として、特に、吸湿性の強い有機溶剤となる分子内の炭素数が4以上のアルコール類、多価アルコール類、グリコールモノエーテル類から選ばれる少なくとも1種の溶剤を用いた筆記具用インキに対しても優れた耐吸湿性等の耐溶剤性が発揮できるものとなる。
図2(a)のインキ収容管Bは、熱可塑性樹脂の押出成形による単層構造から構成されると共に、インキ収容管11の上端から下端までの鉛直方向に所定間隔毎に3つのストライプ部11cを有する構造である点でのみ、上記実施形態のインキ収容管Aと相違するものであり、上記実施形態のインキ収容管Aと同様に機能するものである。この実施形態では、3つのストライプ部11cを有するので、上記実施形態のインキ収容管Aよりも耐衝撃性、耐圧入性に優れたものとなる。
上記各実施形態において、本発明の効果を損なわない範囲で、ストライプ部及び/又はストライプ部以外の部分に色材等を混ぜ合わせることで、色彩豊富なデザイン上にも優れた筆記具用インキ収容管としてもよいものである。
〔実施例1〜16及び比較例1〜16〕
(1) 各実施例及び比較例に用いる下記に示す評価用インキ(4種):1〜4を使用し、並びに、下記方法により成形されたインキ収容管(8種):1〜8を作製した。
着色剤:スピロンブラックGMHスペシャル(保土ヶ谷化学工業社製) 5%
:バリファーストバイオレット#1702(オリエント化学工業社製) 23%
樹脂 :ポリビニールブチラール BM−1(積水化学社製) 4%
:YP90L(ヤスハラケミカル社製) 8%
溶剤 :3−メトキシブタノール 35%
:3−メトキシ−3−メチルブタノール 25%
着色剤:バリファーストバイオレット#1702(オリエント化学工業社製) 26%
樹脂 :ポリビニールブチラール BM−1(積水化学社製) 4%
:ハイラック110H(日立化成社製) 10%
溶剤 :ヘキシレングリコール 10%
:3−メトキシ−3−メチルブタノール 50%
着色剤:スピロンイエローC−GNH(保土ヶ谷化学工業社製) 20%
樹脂 :ポリビニールブチラール BM−S(積水化学社製) 8%
:ハイラック110H(日立化成社製) 12%
溶剤 :エタノール 60%
着色剤:スピロンイエローC−GNH(保土ヶ谷化学工業社製) 10%
樹脂 :ベッカサイト1111(日立化成社製) 30%
溶剤 :ジプロピレングリコールジメチルエーテル 60%
下記1〜8に記載の各熱可塑性樹脂を用いて、押出成形又は共押出成形により内径4.0mm、1.0mm厚の形で筒状に押出成形したものを、長さを100mmに切断した。なお、下記1〜4については、図2(a)の構造のもの〔A、ストライプの幅:0.3mm〕、並びに図2(d)の構造のもの〔B、ストライプの幅:0.3mm、厚さ:11d;0.3mm、11b;0.3mm〕を2種作製した。
1.図2(a)の11c及び図2(d)の11d、11f:ポリプロピレン〔破断伸び500%以上;ASTM−D638試験法(以下同様)〕、図2(a)の11b及び図2(d)の11b:ポリプロピレンに対して鱗片状マイカ(A−21、山田雲母製作所社製)1質量%充填物(破断伸び170%)
2.図2(a)の11c及び図2(d)の11d、11f:ポリプロピレン(破断伸び500%以上)、図2(a)の11b及び図2(d)の11b:環状オレフィン(APL6509T、三井化学社製、破断伸び60%)
3.図2(a)の11c及び図2(d)の11d、11f:ポリプロピレン(破断伸び500%以上)、図2(a)の11b及び図2(d)の11b:オレフィン系エラストマーで改質した改質環状オレフィン(APL6509T、三井化学社製)/α−オレフィンエラストマー(配合比:重量比8/2)(破断伸び80%)
4.図2(a)の11c及び図2(d)の11d、11f:改質環状ポリオレフィン(APL6509T、三井化学社製)/ブタジエン系改質剤(M−511、カネカ社製)(配合比:重量比8/2)(破断伸び80%)、図2(a)の11b及び図2(d)の11b:環状オレフィン(APL6509T、三井化学社製、破断伸び60%)
5.ポリプロピレン(破断伸び500%以上)
6.アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS、破断伸び50%)
7.環状オレフィン(APL6509T、三井化学社製、破断伸び60%)
8.特開2003−320783号公報記載の段落0028におけるインキ収容管2の形状:第1層(内層)/第2層(外層)=ポリプロピレン(0.4mm、破断伸び500%以上)/環状オレフィン(APL6509T、三井化学社製、破断伸び60%)
上記方法により得られた各インキ収容管の先端に金属製の継ぎ手部材を介することなく直接ボール径1.0mmのボールペンチップ部材を取り付け、後端部より上記評価用インキ(4種):1〜4を所定量充填して、後端部より更にインキ追従体(流動パラフィン)を所定量充填することで各々の油性ボールペン用インキ収容管サンプルを作製した。
下記表1〜2に実施例及び比較例となる上記各評価用インキとインキ収容管サンプルの組み合わせた油性ボールペン用インキ収容管サンプルを示す。
これらの評価結果を下記表1〜表2に示す。
温度50±5℃、湿度30%及び80%の環境下で2週間放置し、インキ収容管内の吸湿率、透過率を測定及び算出した。また、外観上の変化も観察した。
なお、吸湿率の測定は、評価用インキの水分量をカールフィッシャー水分計(京都電子工業社製MKA−210)により測定し、水分率をブランクとの差より吸湿率として算出した。
また、透過率の測定は、インキ充填量の変化量と上記水分率より補正を行い、溶剤透過率として算出した。
吸湿率の度合いを下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:吸湿率が1.00%以下のもの
○:吸湿率が1.00超過〜1.50%未満
△:吸湿率が1.50〜2.00%未満
×:吸湿率が2.00%以上のもの
透過率の度合いを下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:透過率が1.00%以下のもの
○:透過率が1.00超過〜1.50%未満
△:透過率が1.50〜2.00%未満
×:透過率が2.00%以上のもの
50℃±5℃、80%環境下で2週間放置し、目視にて劣化度合いを下記評価基準で評価した。
評価基準:
○:外観が何も変化なかったもの
△:外観に割れや白くに濁った状態あるいは変形が観察されたもの(程度が少ない)
×:外観に割れや白くに濁った状態あるいは変形が観察されたもの(程度が多い)
初期状態(取り付け後)における、インキ収容管のクレージング、顕微鏡による割れを下記評価基準で評価した。
評価基準:
○:クレージング・割れが全く無いか、または、殆ど無いもの
△:クレージング等が少ないもの
×:クレージング等が多いもの
温度0−50℃(0℃、12時間―50℃12時間サイクル)の環境下で1ヶ月放置後のチップ引き抜き力(抜け荷重)を下記評価基準で評価した。
上記チップ引き抜き力とは、継ぎ手部材を介さず、チップを直接リフィールに圧入させた後、そのチップを引き抜くのに必要な応力を指す。その測定方法は、プッシュプルゲージ500N(アイコーエンジニアリング社製)を用いて測定した。
なお、上記インキ収容管の変化の評価等は、主に外観変化であり、チップ引き抜き力と関連するものであるが、外観上に変化が表れない状態であっても(例えば、割れが生じなくとも)、チップ引き抜き力が低下することがあるため、インキ収容管の変化と経時後のチップ引き抜き力を合わせて評価したものである。
評価基準:
◎:経時後のチップ引き抜き力が、初期値に対し80%以上
○:経時後のチップ引き抜き力が、初期値に対し60%以上
△:経時後のチップ引き抜き力が、初期値に対し50%以上
×:経時後のチップ引き抜き力が、初期値に対し50%未満
11 インキ収容管
11a ストライプ部
11b ストライプ部以外の部分
Claims (5)
- 筆記具用インキを収容すると共に、先端に金属チップ部材を直接又は継手部材を介して取り付けられる筆記具用インキ収容管であって、該筆記具用インキ収容管は熱可塑性樹脂の押出成形による単層構造から構成されると共に、インキ収容管に上端から下端までの鉛直方向に形成され、かつ、インキ収容管の内周面及び外周面に連続形成された、少なくとも1つ以上のストライプ部を有し、該ストライプ部を構成する樹脂は、ストライプ部以外の部分の樹脂と破断伸びが異なることを特徴とする筆記具用インキ収容管。
- ストライプ部は、ストライプ部以外の部分と同じ組成の熱可塑性樹脂で2種以上の成分で押出成形されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具用インキ収容管。
- 熱可塑性樹脂は、オレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記具用インキ収容管。
- 筆記具用インキが、分子内の炭素数が4以上のアルコール類、多価アルコール類、グリコールモノエーテル類から選ばれる少なくとも1種の溶剤を含有するインキから構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の筆記具用インキ収容管。
- インキ収容管後端部には、インキの溶剤揮発及び吸湿を防ぐインキ追従体を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の筆記具用インキ収容管。
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