JP5021449B2 - 凸版印刷用原版およびその製造方法、凸版印刷版の製造方法、ならびにインク受容層形成用組成物 - Google Patents
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Description
前記インク受容層は、質量平均分子量が互いに異なるヒドロキシアルキルセルロースを少なくとも2種以上含む。
前記遮光パターンをマスクとして、前記感光性樹脂層に前記露光波長の波長域の光を照射する照射工程、および、
前記露光波長の波長域の光が露光されずに未硬化状態にある前記感光性樹脂層の非照射領域を除去して、印刷用の凸状パターンを有する樹脂層を形成する樹脂層形成工程、を含む。
本発明のインク受容層形成用組成物は、少なくとも2種以上の、質量平均分子量が互いに異なるヒドロキシアルキルセルロースを含有する。
ヒドロキシアルキルセルロースは、遮光インクを保持することができる成分であり、その分子量によって、遮光インク保持能が異なる。そのため、このように、少なくとも2種以上の、質量平均分子量が互いに異なるヒドロキシアルキルセルロースを含むことにより、インク受容層におけるインクのにじみ性、遮光性および保護層であるカバーシートの剥離性の調整をすることができ、それにより、インクの種類に応じた印刷特性を実現することができる。
本発明のインク受容層形成用組成物は、さらに、有機溶剤を含有していてもよい。有機溶剤を含有することにより、感光性樹脂層上へのインク受容層形成用組成物の塗布を容易にすることができる。有機溶剤は、ヒドロキシアルキルセルロースを可溶または分散するための溶剤であり、上記役割を果たすことができる溶剤であれば、特に制限されることはない。有機溶剤としては、たとえば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール等の低級アルコール類、ジブチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルプロピルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸n‐プロピル、酢酸n‐ブチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、などを挙げることができる。これら有機溶剤は、単独でもまた混合しても用いることができる。
本発明に係るインク受容層形成用組成物は、上記成分の他に、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールなどの多価アルコールを含有させてもよい。インク受容層に多価アルコールを含有させることにより、特に、水系インクの記録特性を損なうことなく、フレキソ印刷版への追従性を良好にすることができる。この場合、多価アルコールの含有量は、インク受容層中の樹脂100質量部に対し40質量部以下とすることが好ましく、5〜25質量部とすることがより好ましい。上記範囲である場合、水系インクの記録特性の向上を図ることができる。
図1を参照しつつ、本発明に係る凸版印刷用原版について説明する。図1は、凸版印刷用原版を模式的に示す断面図である。図1に示すように、凸版印刷用原版は、基材10と、この基材10上に形成された感光性樹脂層20と、さらにその上にインク受容層30とを有する積層体である。さらに、図示しないが、必要に応じて、インク受容層の上にカバーシートを、また、インク受容層とカバーシートとの間に易剥離層を設けることもできる。
本発明の凸版印刷用原版を構成する基材10としては、凸版印刷版として用いる印刷条件に必要とされる機械的強度などの物理性能を満たす、通常の凸版印刷版に用いられる公知の金属プラスチックフィルム、紙およびこれらの複合化された形態のすべての基材を使用することができる。これらには付加重合ポリマーおよび線状縮合ポリマーにより形成されるようなポリマー性フィルム、透明なフォームおよび織物、不織布、たとえばガラス繊維織物、およびスチール、アルミニウムなどの金属が含まれる。基材はバック露光が容易なように非赤外線に対して透明であることが好ましい。より好適な基材としては、ポリエチレンまたはポリエステルフィルムが挙げられ、特にポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。前記フィルムとしては、厚さ50μm〜300μmのフィルム、好ましくは厚さ75μm〜200μmのフィルムが用いられる。この基材は、必要に応じて、感光性樹脂層との間を薄い粘着促進層で被覆されていてもよい。この粘着促進層としては、たとえば、ポリカーボネートと、フェノキシ樹脂と、多価イソシアネートとの混合物からなるものが好適に用いられる。
本発明に用いられる感光性樹脂層は、感光性樹脂組成物を用いて膜を形成しこれを硬化させて得られる層である。本発明に用いることができる感光性樹脂組成物としては、従来から公知のものを使用でき特に限定されない。たとえば、下記の感光性樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤、を含む組成物が挙げられる。
感光性樹脂としては、光照射によって架橋可能な重合性の不飽和基を有していればよく、具体的には、後述する光重合開始剤により、光重合性モノマーと架橋する樹脂が好ましく用いられる。このような樹脂としてはエラストマー樹脂が好ましく用いられる。
感光性樹脂層に含まれる1種類以上のモノマーとしては、曇りのない透明な感光性樹脂層が形成できるよう、上記バインダーと相溶性を有するモノマーを用いる必要がある。
光重合開始剤としては、一般に知られているものを用いることができる。このような開始剤の一例として、ベンゾフェノンのような芳香族ケトン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α‐メチロールベンゾインメチルエーテル、α‐メトキシベンゾインメチルエーテル、2,4‐ジエトキシフェニルアセトフェノン等のベンゾインエーテル類;置換及び非置換の多核キノン類;1‐ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4‐ジメトキシ‐1,2‐ジフェニルエタン‐1‐オン、2‐メチル‐1‐〔4‐(メチルチオ)フェニル〕‐モルフォリノプロパン‐1‐オン、2‐ベンジル‐2‐ジメチルアミノ‐1‐(4‐モルフォリノフェニル)‐ブタン‐1‐オン、2‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐1‐フェニルプロパン‐1‐オン、2,4,6‐トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、1‐(4‐(2‐ヒドロキシエトキシ)フェニル)2‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐1‐プロパン‐1‐オン、2,4‐ジエチルチオキサントン、2‐クロロチオキサントン、2,4‐ジメチルチオキサントン、3,3‐ジメチル‐4‐メトキシベンゾフェノン、ベンゾフェノン、1‐クロロ‐4‐プロポキシチオキサントン、1‐(4‐イソプロピルフェニル)‐2‐ヒドロキシ‐2‐メチルプロパン‐1‐オン、1‐(4‐ドデシルフェニル)‐2‐ヒドロキシ‐2‐メチルプロパン‐1‐オン、4‐ベンゾイル‐4’‐メチルジメチルスルフィド、4‐ジメチルアミノ安息香酸、4‐ジメチルアミノ安息香酸メチル、4‐ジメチルアミノ安息香酸エチル、4‐ジメチルアミノ安息香酸ブチル、4‐ジメチルアミノ安息香酸‐2‐エチルヘキシル、4‐ジメチルアミノ安息香酸‐2‐イソアミル、2,4’‐ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンジル‐β‐メトキシエチルアセタール、o‐ベンゾイル安息香酸メチル、ビス(4‐ジメチルアミノフェニル)ケトン、4,4’‐ビスジエチルアミノベンゾフェノン、4,4’‐ジクロロベンゾフェノン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン‐n‐ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、p‐ジメチルアミノアセトフェノン、p‐tert‐ブチルトリクロロアセトフェノン、p‐tert‐ブチルジクロロアセトフェノン、2‐(o‐クロロフェニル)‐4,5‐ジフェニルイミダゾリル二量体、チオキサントン、2‐メチルチオキサントン、2‐イソプロピルチオキサントン、ジベンゾスベロン、α,α‐ジクロロ‐4‐フェノキシアセトフェノン、ベンチル‐4‐ジメチルアミノベンゾエート、9‐フェニルアクリジン、1,7‐ビス‐(9‐アクリジニル)へプタン、1,5‐ビス‐(9‐アクリジニル)ペンタン、1,3‐ビス‐(9‐アクリジニル)プロパンなどが挙げられる。
さらに、感光性樹脂層を形成する感光性樹脂組成物には、要求される特性に応じて増感剤、熱重合禁止剤、可塑剤、発色剤等の添加剤を用いることができる。この感光性樹脂組成物の調製法としては様々な方法が使用できるが、たとえば、配合される原料を適当な溶剤、たとえば、クロロホルム、テトラクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素類、ジブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルプロピルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸n‐プロピル、酢酸n‐ブチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、等の溶剤(これら有機溶剤は、単独でもまた混合でも用いることができる)に溶解させて混合し、型枠の中に流延して溶剤を蒸発させ、そのまま板とすることも、また、溶剤を用いず、ニーダーあるいはロールミルで混練し、押出機、射出成形機、プレスなどにより所望の厚さの板に成形することもできる。
本発明に用いられるインク受容層30は、上述のインク受容層形成用組成物を用いて形成された層である。インク受容層30は、前記感光性樹脂層20上に直接積層されることによって機能する被覆層である。そのため、感光性樹脂層20と相溶性や反応性を持たない成分から構成することが必要である。また、インク受容層30の特性として、イメージパターンに従った遮光パターンを形成する印刷インクを保持し、かつ感光性樹脂層20へ酸素が不必要に作用することがないように酸素透過を抑制するという少なくとも二つの特性を有する。
さらに、本発明の凸版印刷用原版には、必要に応じて、インク受容層30の上に保護層としてカバーシートを積層することができる。また、インク受容層とカバーシートとの間に易剥離層を設けることもできる。
次に、本発明に係る凸版印刷用原版の製造方法および凸版印刷版の製造方法について、図2を参照しつつ説明する。図2は、本発明に係る凸版印刷版の製造工程を説明する断面図である。なお、以下の説明では、凸版印刷用原版の製造方法について説明し、次に、製造された凸版印刷用原版を用いて凸版印刷版を製造する方法について説明する。
まず、感光性樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤およびその他の成分を混合して調製した感光性樹脂組成物をホットメルトに成形し、これを所望の厚さとなるようにカレンダー掛けする。この感光性樹脂組成物を基材10の上に載せ、加熱することにより、図2(a)に示すように、基材10の上に、感光性樹脂層20を形成する。また、その他の方法として、感光性樹脂層は、押出機を利用して感光性樹脂組成物を溶融、混合、脱気および濾過した後、基材と一時的なカバーシートとの間に押し出し、カレンダー掛けして所望の厚さとする、あるいは金型中に基材とカバーシートとを置き、両者の間に感光性樹脂組成物を射出する、等の方法で、基材の上に感光性樹脂層を形成することもできる。
次に、前述のインク受容層形成用組成物を調製する。インク受容層形成用組成物の調製は、1.の項で説明した互いに質量平均分子量が異なるヒドロキシアルキルセルロースをそれぞれ溶剤に溶解した溶解液を調製し、この溶解液同士を混合する、または、固形物であるヒドロキシアルキルセルロースを固形状(粉体)のまま、たとえば、プラネタリーミキサーなどの機械的な攪拌により混合する、など種々の方法により行なうことができる。
次に、図2(c)に示すように、前記製造方法で得られた凸版印刷用原版のインク受容層30に、遮光インク40と図示しないインクジェットプリンターとを用いて、インク受容層30内に遮光インク40を浸透させ、インク浸透域32を形成し、遮光パターンを記録する。遮光インクによる遮光パターンは、遮光インク40がインク受容層30中に浸透することによって、層中に形成される。これによって、インク受容層30はマスク画像層となる。
次に、図2(d)に示すように、感光性樹脂層20上にマスク画像層が形成された凸版印刷用原版に対して、300nm〜700nmの波長域の光を照射(矢印で図示)する。これにより、感光性樹脂層20に照射領域22と非照射領域24とを有する露光膜を得ることができる。
次に、図2(e)に示すように、露光膜の非照射領域24に位置する感光性樹脂層を、現像液によって溶解除去し、凸版印刷用原版に画像を形成する。これにより、凸版印刷版のパターンが形成される。
(インク受容層の形成)
HPC−L(ヒドロキシプロピルセルロース、質量平均分子量125000;株式会社日本曹達社製)を固形分濃度5%となるようにメチルエチルケトンに溶解し、インク受容層形成用組成物(A)(以下、「組成物(A)」と称する)を得た。さらに、HPC−M(ヒドロキシプロピルセルロース、質量平均分子量692000;株式会社日本曹達社製)を固形分濃度5%となるようにメチルエチルケトンに溶解し、インク受容層形成用組成物(B)(以下、「組成物(B)」と称する)を得た。厚さ100μmのカバーシートとなるポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「D層」と称する)上に、組成物(A),(B)をそれぞれ表1に示した割合で混合した後、混合液を用いて乾燥後の膜厚が3μmとなるようにバーコーターを用いて塗布した。得られた塗膜を100℃で5分間乾燥して、インク受容層(以下、「C層」と称する)を形成した。このインク受容層およびD層の370nmの吸光度を測定したところ0.0(全透過)であった。
一方、質量平均分子量240,000のスチレン‐ブタジエン共重合体(商品名:D−1155、JSRシェルエラストマー社製)100質量部、質量平均分子量1,000の液状1,2‐ポリブタジエン(商品名:ニッソ−PB−1000、日本曹達社製)70質量部、トリメチロールプロパントリアクリレート10質量部、メトキシフェニルアセトフェノン3質量部、2,6‐ジ‐tert‐ブチル‐4‐ヒドロキシトルエン0.05質量部、オイルブルー#503(オリエント化学社製)0.002質量部をテトラヒドロフラン0.2質量部からなる溶媒に溶解して感光性樹脂組成物を調製した。得られた調製物を高粘度用ポンプにて押出機に圧入し、押出機内で混練しつつ、厚さが2.84mmとなるようにポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「A層」と称する)に押し、感光性樹脂層(以下、「B層」と称する)を形成した。
前記インク受容層が形成された積層体と、前記感光性樹脂層が形成された積層体とを、B層とC層とが向き合うように貼り合わせて、圧着ローラーを用いてラミネートし、凸版印刷用原版を製造した。
実施例1〜3にて用いたHPC−LおよびHPC−Mを準備し、実施例4では質量比(HPC−L:HPC−M)が66:34に、実施例5では質量比が80:20に、実施例6では質量比が90:10となるように、それぞれ混合し、プラネタリーミキサーを用いて、攪拌し均一にし、インク受容層形成用組成物を得た。その後、厚さ100μmのカバーシートとなるポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「D層」と称する)上に、実施例4〜6にかかるインク受容層形成用組成物を設置し、200℃、20kg/cm2にて、形成後のインク受容層の膜厚が3μmとなるよう、5分間プレスした。このようにして得られたインク受容層およびD層の370nmの吸光度を測定したところ0.0(全透過)であった。
比較例1,2では、組成物(A)および組成物(B)の混合割合が異なる以外は、実施例1〜3と同様にして,比較例に係る凸版印刷用原版を形成した。なお、比較例1,2における混合割合も表1に併せて示す。
実施例1〜6および比較例1,2に係る凸版印刷用原版のD層を剥離し、ローランド・ディージー社製フラットベットインクジェットプリンタを用い、TOKTEDインク(株式会社東京応化工業製)をC層の上に選択的に印字した。この評価結果を表2に示す。
ついで、得られた印字部の370nmの吸光度を測定したところ、3.0であった。つぎに、370nmに中心波長を有する紫外線を、A層側から75mJ/cm2 で照射して、バック露光を行った。引き続いて、画像層側から2500mJ/cm2 で照射して、メイン露光を行った。芳香族炭化水素系現像液(商品名FDO−S2、株式会社東京応化工業製)を現像液として、液温25℃で4分間現像を行った。得られた版面には、現像残渣などの再付着が認められなかった。現像処理後、55℃で50分間乾燥した後、250nmに中心波長を有する紫外線蛍光ランプを用いて後処理を行ない、さらに、370nmに中心波長を有する紫外線を3000mJ/cm2 で照射して後露光を行ない、凸版印刷版を得た。得られた凸版印刷版の状態を評価した。評価結果を表2に示す。
評価1、2で使用したインクをフォト・ブラックインクICBK24(EPSON社製)に変更した以外は、評価2と同様の方法により凸版印刷版の状態を評価した。評価結果を表2に示す。
実施例1〜6および比較例1,2に係る凸版印刷用原版のカバーシートの剥離性を表2に示す。なお剥離試験は、手でインク受容層からカバーシートを剥離したものを評価した。
評価1 ○:にじみ性の調整が良好だった
△:若干スジが発生するがにじみ性の調整については実用レベルであった
×:にじみ性の調整不良が発生した
評価2、3 ○:インクの遮光性が良好であって誤露光部がない
△:若干の誤露光部が発生するが実用レベルであった
×:インクの隠ぺい性が不良であり、誤露光部が発生したか、又はインクが にじみ過ぎて、パターン形成ができなかった
評価4 ○:剥離性良好でハンドリング性も良好であった
△:若干剥離性が悪いが実用レベルでハンドリング性も良好であった
×:剥離性が強すぎ剥離できないか、又は剥離性が弱すぎハンドリング性が 不良であった
20 感光性樹脂層
22 照射領域
24 非照射領域
30 インク受容層
32 インク浸透域
40 遮光インク
Claims (8)
- 感光性樹脂層と、該感光性樹脂層の上に設けられたインク受容層とを含有する凸版印刷用原版であって、
前記インク受容層は、質量平均分子量が互いに異なるヒドロキシアルキルセルロースを少なくとも2種以上含むことを特徴とする凸版印刷用原版。 - 前記インク受容層の上に保護層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の凸版印刷用原版。
- 前記ヒドロキシアルキルセルロースのアルキル基は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状アルキル基であることを特徴とする請求項1または2に記載の凸版印刷用原版。
- 前記ヒドロキシアルキルセルロースがヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースであることを特徴とする請求項3に記載の凸版印刷用原版。
- 前記ヒドロキシアルキルセルロースの質量平均分子量の範囲が、
(A)1×104〜3×105のものと、
(B)4×105〜1×106のものと、を含むことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の凸版印刷用原版。 - 前記(A)と、前記(B)との質量比は、(A):(B)=55:45〜95:5であることを特徴とする請求項5に記載の凸版印刷用原版。
- 請求項1から6の何れか1項に記載の凸版印刷用原版のインク受容層に、露光波長を遮断する遮光インクを用いて遮光パターンを形成するパターン形成工程、
前記遮光パターンをマスクとして、前記感光性樹脂層に前記露光波長の波長域の光を照射する照射工程、および、
前記露光波長の波長域の光が露光されずに未硬化状態にある前記感光性樹脂層の非照射領域を除去して、印刷用の凸状パターンを有する樹脂層を形成する樹脂層形成工程、を含むことを特徴とする凸版印刷版の製造方法。 - 前記遮光インクとして、300nm〜450nmに吸収性を有する遮光インクを用いることを特徴とする請求項7に記載の凸版印刷版の製造方法。
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