JP5021351B2 - 衛星受信用コンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、フィードホーンやケースを合成樹脂にて形成した衛星受信用コンバータに関する。
従来、パラボラ反射鏡の焦点位置に配置されて、衛星放送電波を受信し、所定周波数帯の中間周波信号に周波数変換して出力する衛星受信用コンバータにおいては、軽量化を図るために、衛星放送電波を取り込むためのフィードホーンやケースを、表面を金属メッキした合成樹脂にて形成することが提案されている(例えば、特許文献1、2等参照)。
特開2001−119202号公報 特開2004−7043号公報
しかしながら、上記のようにフィードホーンやケースを合成樹脂にて形成する場合、その形状によっては、樹脂表面に均一に金属メッキを施すことができず、衛星受信用コンバータの受信特性が低下することがあった。
つまり、合成樹脂の表面に金属メッキにて導電層を形成する際には、一般に、まず銅の無電解メッキによって樹脂表面に銅の層を形成し、その後、その形成した銅の層を利用して樹脂表面に電気を流す電解メッキを行うことで、ニッケルやクロムの層を形成する、といったことが行われる。
しかし、無電解メッキでは、2つ以上の壁面で囲まれる角部が存在すると、その角部に空気溜まりができて、角部をメッキできなくなるという問題があり、また、電解メッキでは、合成樹脂にこのような角部が存在すると、樹脂表面で電気(電界)が集中する部分と分散する部分ができて導電層にムラができてしまうという問題がある。
そして、このように、フィードホーンやケースを構成している合成樹脂の表面に導電層がない領域ができたり、導電層にムラができると、電波の漏れが生じて、所望の受信特性が得られなくなってしまう。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、フィードホーンやケースを合成樹脂にて形成した衛星受信用コンバータにおいて、これら各部を金属メッキし易い形状とすることにより、メッキ不良によって受信特性が低下するのを防止することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、衛星放送電波が入力されるフィードホーンと、前記衛星放送電波を受信して電気信号に変換する変換素子が実装された回路基板と、前記フィードホーンの後端側周囲に設けられ、前記回路基板を支持して、前記衛星放送電波を受信可能な位置に位置決めする支持ケースとを備え、前記フィードホーン及び支持ケースが、表面を金属メッキしてなる合成樹脂にて形成された衛星受信用コンバータであって、
前記フィードホーンには、少なくとも、当該フィードホーンの開口面側表面及び導波路となる内側表面に金属メッキが施され、
前記支持ケースには、少なくとも、前記フィードホーンの内壁と前記回路基板のグランドパターンとの間に位置する内側表面に金属メッキが施され、
前記フィードホーン及び支持ケースの金属メッキ部分で2以上の壁面にて囲まれる角部は、メッキ時に空気溜まりが形成されることのないよう、断面円弧状に形成され、
しかも、前記フィードホーンの開口端周囲には、溝部を挟んでコルゲートが形成されており、
前記コルゲートには、
当該コルゲートの前記溝部側の内壁から外壁へと貫通し、且つ、前記衛星放送電波の受信特性に影響を与えることのない幅に設定された切り欠きが、
当該コルゲートの開口端側から前記溝部の底面にかけて複数形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の衛星受信用コンバータにおいて、前記溝部の底面には、後端面まで貫通する孔が穿設されていることを特徴とする。
また次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の衛星受信用コンバータにおいて、前記溝部は、断面U字状に形成されていることを特徴とする。
一方、請求項4に記載の発明は、衛星放送電波が入力されるフィードホーンと、前記衛星放送電波を受信して電気信号に変換する変換素子が実装された回路基板と、前記フィードホーンの後端側周囲に設けられ、前記回路基板を支持して、前記衛星放送電波を受信可能な位置に位置決めする支持ケースとを備え、前記フィードホーン及び支持ケースが、表面を金属メッキしてなる合成樹脂にて形成された衛星受信用コンバータであって、
前記フィードホーンには、少なくとも、当該フィードホーンの開口面側表面及び導波路となる内側表面に金属メッキが施され、
前記支持ケースには、少なくとも、前記フィードホーンの内壁と前記回路基板のグランドパターンとの間に位置する内側表面に金属メッキが施され、
前記フィードホーン及び支持ケースの金属メッキ部分で2以上の壁面にて囲まれる角部は、メッキ時に空気溜まりが形成されることのないよう、断面円弧状に形成され、
しかも、前記フィードホーンの開口端周囲には、金属メッキされた環状の合成樹脂を嵌合することにより、コルゲートが形成されていることを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の衛星受信用コンバータにおいて、前記フィードホーンと支持ケースとは合成樹脂にて一体形成されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の衛星受信用コンバータにおいて、前記支持ケースには、当該衛星受信用コンバータを、パラボラ反射鏡からその焦点位置まで引き出されたアームの先端に固定するためのアーム固定部が突設されており、該アーム固定部表面には、金属メッキが施されず、合成樹脂が露出していることを特徴とする。
請求項1に記載の衛星受信用コンバータにおいては、フィードホーンと、このフィードホーンの後端側に回路基板を位置決めする支持ケースとが合成樹脂にて形成されている。そして、フィードホーンには、少なくとも、フィードホーンの開口面側表面及び導波路となる内側表面に金属メッキが施され、支持ケースには、少なくとも、フィードホーンの内壁と回路基板のグランドパターンとの間に位置する内側表面に金属メッキが施される。また、フィードホーン及び支持ケースにおいて、金属メッキが施される表面部分で、2以上の壁面にて囲まれる角部は、メッキ時に空気溜まりが形成されることのないよう、断面円弧状に形成されている。
このため、本発明によれば、フィードホーン及び支持ケースの無電解メッキ時に、角部に空気溜まりが形成されて、メッキ不良が生じたり、その後の電解メッキ時に角部周囲で電気が集中する部分と分散する部分ができて、メッキのムラが生じるのを防止することができ、フィードホーンを介して取り込まれた衛星放送電波を、回路基板に実装された変換素子にて効率よく電気信号に変換することができるようになる。
なお、メッキに適した角部の断面形状は円弧形状であるが、その円弧の半径は、1mm〜1.5mm以上にすることが望ましい。つまり、メッキ可能な孔部の最小径は、メッキ液の粘度によって異なるが、上述したように、無電解メッキで銅層を形成し、電解メッキで銅層の上にニッケル層やクロム層を形成すような場合には、2mm〜3mmとなる。このため、角部の断面を円弧状にする場合には、メッキ可能な孔部の最小径に対応して、円弧の半径を、最低でも1mm〜1.5mm以上にすることが望ましい。
また、この円弧の半径は、大きくすればするほど、メッキ不良が生じるのを防止できるが、円弧の半径を大きくすると、フィードホーンや支持ケースを形成している合成樹脂の量が多くなって、軽量化の妨げになる。従って、この円弧の半径は、メッキに支承を来すことのない範囲内にて小さくすることが望ましく、最大でも2.5mm以下にするとよい。
また、請求項1に記載の衛星受信用コンバータにおいては、フィードホーンの開口端周囲に、溝部を挟んでコルゲートが形成されている。そして、コルゲートには、コルゲートの開口端側から溝部の底面にかけて、複数の切り欠きが形成されている。また、この切り欠きは、コルゲートの溝部側の内壁から外壁へと貫通し、しかも、その幅は、衛星放送電波の受信特性に影響を与えることのない幅に設定されている。
このため、フィードホーンのメッキ時には、コルゲートの切り欠き部分を通って溝部内部にメッキ液が侵入することになり、溝部に空気溜まりができて、フィードホーンとコルゲートとの間にメッキ不良が生じるのを防止できる。
よって、本発明の衛星受信用コンバータによれば、フィードホーンの周囲に合成樹脂にてコルゲートを形成しても、コルゲートとフィードホーンとの電気的接続を確保して、コルゲートにより受信特性(指向特性)を改善することができるようになる。
なお、コルゲートに形成する切り欠き部分は、その幅を大きくすればするほど、メッキ液が通りやすくなるが、その幅を大きくしすぎると、受信特性を低下させてしまうことになる。
そして、本願発明者らの実験によれば、衛星受信用コンバータが放送衛星(若しくは通信衛星)からの衛星放送電波(十数GHzの電波)を受信するものであれば、コルゲートに形成する切り欠きの幅を5mm程度にしても、受信特性が変化することはなかった。
従って、衛星放送電波を受信する衛星受信用コンバータの場合、コルゲートに形成する切り欠きの幅は、5mm程度にすればよいことになる。
次に、請求項2に記載の衛星受信用コンバータにおいては、フィードホーン周囲の外壁とコルゲートの内壁との間に形成される溝部の底面に、その後端面まで貫通する孔が穿設されている。
このため、フィードホーンのメッキ時には、この孔を通って溝部内部にメッキ液が侵入することになり、溝部に空気溜まりができて、フィードホーンとコルゲートとの間にメッキ不良が生じるのを、より良好に防止できる。
なお、このように溝部の底面にメッキ液を通す孔を穿設する場合、その孔の径は大きく
すればするほどよいことから、溝部の幅と一致させるとよい。そして、溝部の幅は、メッキ可能な孔部の最小径に対応して、2mm〜3mm若しくはそれ以上に設定する必要があるため、溝部の底面に穿設する孔の径も、これに対応して設定すればよい。
次に、請求項3に記載の衛星受信用コンバータにおいては、溝部が断面U字状に形成されている。このため、溝部の底に平面を形成した場合に比べて、溝部内に金属メッキをより良好に形成することができるようになり、受信特性(指向特性)を改善することができるようになる。
一方、請求項4に記載の衛星受信用コンバータにおいては、フィードホーンの開口端周囲に、金属メッキされた環状の合成樹脂を嵌合することにより、コルゲートが形成されている。
このため、本発明の衛星受信用コンバータによれば、フィードホーンの開口端周囲とコルゲートを形成する合成樹脂とに別々に金属メッキを施すことができるようになり、フィードホーン周囲の外壁とコルゲートの内壁との間に形成される溝部にメッキ不良が生じることはない。
よって、請求項4に記載の衛星受信用コンバータにおいても、請求項1〜請求項3に記載のものと同様、コルゲートを正常に機能させて、衛星受信用コンバータの受信特性(指向特性)を改善することができる。
次に、請求項5に記載の衛星受信用コンバータにおいては、フィードホーンと支持ケースとが合成樹脂にて一体形成されている。このため、従来の衛星受信用コンバータのように、フィードホーンを合成樹脂にて形成し、回路基板のケースを金属板にて形成して、これらを接合する、といったことが不要となり、衛星受信用コンバータを安価に実現することができる。
また、請求項6に記載の衛星受信用コンバータにおいては、パラボラ反射鏡からその焦点位置まで引き出されたアームの先端に当該衛星受信用コンバータを固定するためのアーム固定部が、支持ケースに突設されている。そして、このアーム固定部表面には、金属メッキが施されず、合成樹脂が露出している。
このため、本発明の衛星受信用コンバータによれば、支持ケースに突設されたアーム固定部を介して、パラボラ反射鏡から引き出されたアームの先端に簡単に取り付けることができ、しかも、その取り付け部分は、金属メッキが施されていない絶縁性の合成樹脂にて形成されていることから、衛星受信用コンバータと、パラボラ反射鏡とを絶縁して、衛星受信用コンバータが接地されるのを防止できる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
なお、以下の説明において、図1は本発明が適用された実施形態の受信アンテナの構成を表す斜視図、図2はその受信アンテナに設けられた衛星受信用コンバータ(以下単にコンバータという)の外観を表す説明図、図3はそのコンバータの裏蓋を外した状態を表す説明図である。
また図2において、(a)はコンバータをホーンの開口端側から見た正面図であり、(b)はコンバータを図2(a)の上方から見た平面図、(c)は、コンバータを図2(a)の右方向から見た側面図である。
また、図3において、(a)はコンバータをホーンの開口端とは反対側から見た裏面図であり、(b)はコンバータを図3(a)のA−A線断面図である。
本実施形態の受信アンテナ2は、放送衛星(BS)若しくは通信衛星(CS)から送信された十数GHz帯の電波を受信するのに使用されるものであり、図1に示すように、パ
ラボラ反射鏡4と、パラボラ反射鏡4の焦点位置にアーム6を介して配置されたコンバータ8とから構成されている。
コンバータ8は、パラボラ反射鏡4にて集波された電波を受信し、その受信信号を1〜数GHz帯の中間周波信号に周波数変換して出力するものであり、図2に示すように、パラボラ反射鏡4にて反射・収束された電波を受け入れるフィードホーン10と、フィードホーン10の後端側に一体的に形成され、受信用の回路基板30(図2(b)参照)を支持してフィードホーン10の後端側に位置決めする支持ケース12とを備える。
フィードホーン10の開口端周囲には、溝部22を挟んでコルゲート20が形成されており、支持ケース12のフィードホーン10とは反対側は、回路基板30を内部に収納可能な箱状に形成されている。そして、この支持ケース12のフィードホーン10とは反対側は、回路基板30を収納できるように開口しており、その開口は裏蓋14にて密閉されている。
フィードホーン10、支持ケース12、及びコルゲート20は、合成樹脂にて一体形成されており、裏蓋14は、合成樹脂にて、支持ケース12のフィードホーン10とは反対側の開口に嵌合可能に形成されている。
そして、コルゲート20や溝部22を含むフィードホーン10の開口端側表面、導波路となるフィードホーン10の内側表面、及び、支持ケース12においてフィードホーン10の内側表面から回路基板30が当接される当接部に至る支持ケース12の内側表面には、金属メッキが施されており、回路基板30のフィードホーン10とは反対側の基板面には、電波を受信して中間周波信号に変換する信号変換部50(図4参照)を覆う金属製のシールドケース40が設けられている。
なお、このシールドケース40は、回路基板30を支持ケース12との間に挟んだ状態で、支持ケース12にねじ止め固定されている。また、回路基板30の基板面において、支持ケース12に当接される部分、及び、シールドケース40の開口端が当接される部分は、信号変換部50を囲むようにグランドパターンが形成されている。
このため、回路基板30の信号変換部50は、フィードホーン10の後端面に当接される内側部分を除いて、支持ケース12の内側表面に金属メッキにて形成された導電層とシールドケース40とでシールドされることになる。
また、支持ケース12の側壁(図2、3における下方の側壁)には、回路基板30から受信信号(中間周波信号)を取り出すための端子32を固定する端子固定部16が形成されており、回路基板30には、この端子固定部16に固定された端子32に接続されている。
つまり、図4に示す如く、回路基板30には、フィードホーン10を介して取り込まれた衛星放送電波を電気信号に変換し、更にその受信信号を中間周波信号に周波数変換する信号変換部50とは別に、周波数変換後の中間周波信号を増幅して、端子32から端末側に出力する出力増幅回路(出力AMP)56や、受信端末側から端子32に入力された直流電圧を分離する電源分離フィルタ57、及び、この電源分離フィルタ57にて分離された直流電圧から出力アンプ56や信号変換部50を動作させる電源電圧を生成する電源回路58が組み込まれており、端子32には、電源分離フィルタ57を介して出力AMP56が接続されている。
なお、回路基板30において、シールドケース40等でシールドされる信号変換部50
は、衛星放送電波を電気信号に変換する変換素子であるプローブ等からなる受信部51と、受信部51からの受信信号を増幅する増幅回路(ローノイズアンプ:LNA)52と、周波数変換用の高周波信号(周波数:十数MHz)を発生する発振器54と、増幅回路52で増幅された受信信号と発振器54で生成された高周波信号とを混合して受信信号をダウンコンバートするミキサ53と、このミキサ53にてダウンコンバートされた受信信号(つまり中間周波信号)のみを選択的に通過させるバンドパスフィルタ(BPF)55とから構成されている。
また次に、支持ケース12において、端子固定部16が形成された側壁からは、フィードホーン10のビーム放射方向に向けて斜めに、アーム固定部18が突設されている。このアーム固定部18は、パラボラ反射鏡4から引き出されたアーム6の先端部分に当該コンバータ8を固定するためのものであり、フィードホーン10や支持ケース12と一緒に合成樹脂にて一体形成されている。そして、このアーム固定部18には、アーム6にねじ止め固定するためのねじ孔が穿設されている。
上記のように、本実施形態のコンバータ8においては、フィードホーン10と支持ケース12とが合成樹脂にて一体形成されており、フィードホーン10の開口端側表面及び内側表面、並びに、支持ケース12においてシールドケース40と共に回路基板30の信号変換部50を囲みシールドする内側表面には、金属メッキにより導電層が形成されている。
そして、フィードホーン10及び支持ケース12において、金属メッキにより導電層が形成される部分で、2以上の壁面にて囲まれる角部は、メッキ時に空気溜まりが形成されることのないよう、断面円弧状に形成されている。
具体的には、フィードホーン10の開口端側でフィードホーン10の外壁とその周囲のコルゲート20との間の溝部22の底面や、支持ケース12の内側に形成された凹部26(図3(b)参照)の底面には、メッキ液が流入し難く、空気溜まりが形成され易い角部が存在するが、この角部に空気溜まりが形成されることのないよう、この角部の断面形状を、半径1〜1.5mm程度の円弧形状にしている。
なお、フィードホーン10及び支持ケース12への金属メッキは、まず、銅の無電解メッキによって、これら各部の表面に銅の層を形成し、更に、その上に、電解メッキによってニッケル層、及び、クロム層を形成する、といった手順で行われる。
また、本実施形態では、フィードホーン10の外壁とその周囲のコルゲート20との間に形成される溝部22の幅(間隙)を、溝部22をメッキするのに必要な約3mmにしているが、メッキ時の条件によっては、溝部22の内部にメッキ不良が生じることも考えられることから、更に、コルゲート20の一部(本実施形態では、フィードホーン10を開口面側からみて上下左右の4カ所)を溝部22の底面まで切り欠く(図2(a)に示す切り欠き24参照)ことによって、溝部22内にメッキ液が確実に侵入して、溝部22内を均一にメッキできるようにしている。なお、この切り欠き24の幅は、受信特性に影響を与えることのないよう、約5mmに設定されている。
従って、本実施形態のコンバータ8によれば、フィードホーン10及び支持ケース12の無電解メッキ時に、フィードホーン10周囲の溝部22や支持ケース12内側の角部に空気溜まりが形成されて、メッキできない部分が生じたり、その後の電解メッキ時にこれら各部でメッキのムラが生じるのを防止することができるようになり、こうしたメッキ不良によってコンバータ8の受信特性が低下するのを防止できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、溝部22の幅は約3mmに設定し、その底面に形成される角部は、半径1〜1.5mmの円弧形状であるものとして説明したが、これらの寸法は受信特性とメッキ性能とを考慮して適宜設定すればよく、例えば、図5(a)に示すように、溝部の幅と深さとを一致させて、溝部の断面がU時状になるようにしてもよい。
具体的には、例えば、受信対象となる衛星放送電波の周波数が12GHzである場合、溝部22のフィードホーン10側開口端部から、溝部22の側壁、底面及び側壁を通って、コルゲート20側開口端部に至る長さは、約12.5mm必要となるため、この場合には、溝部22の幅及び深さが約5mmとなるよう、溝部22を断面U字状に形成すればよい。
また例えば、上記実施形態では、溝部22にメッキ液が侵入し易くなるよう、コルゲート20の一部に切り欠き24を形成したが、例えば、図5(b−1)、(b−2)に示すように、溝部22には、その底面から後端面まで貫通する複数の孔29(図では、溝部22の幅と略同じ径を有する孔)を穿設するようにしてもよい。つまり、このようにしても、メッキ時には、この孔29を通って溝部22内部にメッキ液が侵入し易くなり、メッキ不良の発生を抑制することができる。
なお、図5(b−1)は、フィードホーン10を開口端側から見た正面図であり、(b−2)はフィードホーン10を左右一対の孔を通るように切断した状態を表す断面図である。そして、この図に示した孔29と、図2に示した切り欠き24は、受信特性に影響を与えることのない範囲内にて、一つのフィードホーン10にそれぞれ形成するようにしてもよい。
一方、フィードホーン10の周囲にコルゲート20を形成するに当たって、その間の溝部22内に確実に金属メッキを施すことができるようにするには、図5(c−1)に示すように、コルゲート20と溝部22の一部を構成する環状部材28をフィードホーン10とは別体で構成し、図5(c−2)に点線で示すように、この環状部材28を、接着剤等を利用して、フィードホーン10の開口端に嵌合固定することにより、コルゲート20付きのフィードホーン10を形成するようにしてもよい。なお、この場合、環状部材28は、フィードホーン10と同様、合成樹脂にて形成して、その表面に金属メッキを施すことで作製すればよい。
また次に、上記実施形態では、コルゲート20や溝部22を含むフィードホーン10の開口端側表面と、導波路となるフィードホーン10の内側表面と、支持ケース12においてフィードホーン10の内側表面から回路基板30が当接される当接部に至る支持ケース12の内側表面とに、金属メッキが施されているものとして説明したが、他の部分については、金属メッキを施しても、金属メッキを施さず合成樹脂の状態にしてもよい。
但し、フィードホーン10及び支持ケース12の周囲全域に金属メッキを施した場合、少なくともアーム固定部18だけは金属メッキを施さず、合成樹脂の状態にしておくことが望ましい。これは、アーム固定部18を、絶縁性を有する合成樹脂の状態にしておければ、コンバータ8をアーム6に固定した際、アーム固定部18にて、コンバータ8とパラボラ反射鏡4とを絶縁して、コンバータ8が大地に接地されるのを防止できる。
また更に、上記実施形態では、フィードホーン10と支持ケース12とは、合成樹脂にて一体的に形成されているものとして説明したが、これら各部は、各々別体で形成して、
導電性を有する接着剤等で接合するようにしてもよい。
実施形態の受信アンテナの構成を表す斜視図である。 実施形態のコンバータの外観を表す説明図である。 図2に示したコンバータの内部構成を表す説明図である。 回路基板に形成された電気回路の構成を表すブロック図である。 コンバータの変形例を表す説明図である。
符号の説明
2…受信アンテナ、4…パラボラ反射鏡、6…アーム、8…コンバータ、10…フィードホーン、12…支持ケース、14…裏蓋、16…端子固定部、18…アーム固定部、20…コルゲート、22…溝部、24…切り欠き、26…凹部、28…環状部材、29…孔、30…回路基板、32…端子、40…シールドケース、50…信号変換部。

Claims (6)

  1. 衛星放送電波が入力されるフィードホーンと、
    前記衛星放送電波を受信して電気信号に変換する変換素子が実装された回路基板と、
    前記フィードホーンの後端側周囲に設けられ、前記回路基板を支持して、前記衛星放送電波を受信可能な位置に位置決めする支持ケースと、
    を備え、前記フィードホーン及び支持ケースが、表面を金属メッキしてなる合成樹脂にて形成された衛星受信用コンバータであって、
    前記フィードホーンには、少なくとも、当該フィードホーンの開口面側表面及び導波路となる内側表面に金属メッキが施され、
    前記支持ケースには、少なくとも、前記フィードホーンの内壁と前記回路基板のグランドパターンとの間に位置する内側表面に金属メッキが施され、
    前記フィードホーン及び支持ケースの金属メッキ部分で2以上の壁面にて囲まれる角部は、メッキ時に空気溜まりが形成されることのないよう、断面円弧状に形成され、
    しかも、前記フィードホーンの開口端周囲には、溝部を挟んでコルゲートが形成されており、
    前記コルゲートには、
    当該コルゲートの前記溝部側の内壁から外壁へと貫通し、且つ、前記衛星放送電波の受信特性に影響を与えることのない幅に設定された切り欠きが、
    当該コルゲートの開口端側から前記溝部の底面にかけて複数形成されていることを特徴とする衛星受信用コンバータ。
  2. 前記溝部の底面には、後端面まで貫通する孔が穿設されていることを特徴とする請求項1に記載の衛星受信用コンバータ。
  3. 前記溝部は、断面U字状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衛星受信用コンバータ。
  4. 衛星放送電波が入力されるフィードホーンと、
    前記衛星放送電波を受信して電気信号に変換する変換素子が実装された回路基板と、
    前記フィードホーンの後端側周囲に設けられ、前記回路基板を支持して、前記衛星放送電波を受信可能な位置に位置決めする支持ケースと、
    を備え、前記フィードホーン及び支持ケースが、表面を金属メッキしてなる合成樹脂にて形成された衛星受信用コンバータであって、
    前記フィードホーンには、少なくとも、当該フィードホーンの開口面側表面及び導波路となる内側表面に金属メッキが施され、
    前記支持ケースには、少なくとも、前記フィードホーンの内壁と前記回路基板のグランドパターンとの間に位置する内側表面に金属メッキが施され、
    前記フィードホーン及び支持ケースの金属メッキ部分で2以上の壁面にて囲まれる角部は、メッキ時に空気溜まりが形成されることのないよう、断面円弧状に形成され、
    しかも、前記フィードホーンの開口端周囲には、金属メッキされた環状の合成樹脂を嵌合することにより、コルゲートが形成されていることを特徴とする衛星受信用コンバータ。
  5. 前記フィードホーンと支持ケースとは合成樹脂にて一体形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の衛星受信用コンバータ。
  6. 前記支持ケースには、当該衛星受信用コンバータを、パラボラ反射鏡からその焦点位置まで引き出されたアームの先端に固定するためのアーム固定部が突設されており、該アーム固定部には、金属メッキが施されず、合成樹脂が露出していることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の衛星受信用コンバータ。
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