JP2008079010A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LNA基板において入出力間のアイソレーションを十分にとることのできるアンテナ装置の提供。
【解決手段】可撓性の誘電体フィルム部材により形成された筒体11と、前記誘電体フィルム部材の一面に形成された4つの導線14からなるヘリカルアンテナ部12と、LNA20を搭載し筒体11の内周側であって軸方向に沿って配置される基板7と、筒体11の下部に形成されたLNA20への出力端子16と、ヘリカルアンテナ部12からの電気信号を処理する信号処理手段に接続されるケーブル2と、を備えることを特徴とするアンテナ装置において、基板7には、出力端子16からの入力部21とケーブル2への出力部22とが設けられており、入力部21と出力部22との間には複数のスルーホール24が穿設されていることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、アンテナ装置に係り、特に、筒型のアンテナ装置に関する。
近年、衛星波(人工衛星からの電波)または地上波(地上での電波)を受信して、デジタルラジオ放送を聴取可能にしたデジタルラジオ受信機が開発されている。このようなデジタルラジオ受信機は、一般には自動車等の移動体に搭載され、周波数が約2.3GHz帯の電波を受信してラジオ放送を聴取することが可能となっている。そして、約2.3GHz帯の周波数の電波を受信するアンテナ装置としては、例えば、パッチアンテナ等の平面型アンテナ、ループアンテナやヘリカルアンテナ等の円筒型アンテナが挙げられる。アンテナ装置は、デジタルラジオチューナに対してケーブルおよびコネクタを介して接続されるようになっている。
ここで、ヘリカルアンテナは、円筒状または円柱状の絶縁部材に少なくとも一つの導線をヘリックス状(らせん状)に周設して構成されており、衛星波等の円偏波を効率よく受信することができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。導線の数は、受信感度を向上させるためには多い方が好ましいが、円筒状または円柱状の絶縁部材に複数の導線を精度良く周設するのは困難である。
そこで、可撓性の誘電体フィルムの一面に複数の導線からなるアンテナパターンを印刷したものを円筒状に形成することによってヘリカルアンテナを製造する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。このようなヘリカルアンテナの場合、複数の導線で受信された複数の衛星波(円偏波)は、移相器による位相のシフトにより互いに位相を一致させて合成された後、低雑音増幅器(以下、「LNA」)によって増幅され、受信機本体へ送られる。すなわち、ヘリカルアンテナと移相器とLNAとの組み合わせで、アンテナ装置が構成されるようになっている。
また、本発明者らは、ヘリカルアンテナの内側にLNA等の電子部品を搭載する基板を内蔵することにより、アンテナ装置の軸方向の長さ寸法を小さくすることが可能なアンテナ装置1も開発している(図1参照)。このようなアンテナ装置は、アンテナパターンが一面に印刷されて筒状に形成された可撓性の誘電体フィルムと、LNAを搭載して誘電体フィルムの内側に位置する基板50と、誘電体フィルムを覆う筒状の外装ケースとを備えている。
誘電体フィルムの展開図(図4参照)に示されるように、誘電体フィルムの一面には、複数の導線からなるアンテナパターンが印刷されたヘリカルアンテナ部12と、筒状に形成されて移相器として機能するフェーズシフタ部13とが備えられている。誘電体フィルムが筒状に形成されると、軸方向上方にヘリカルアンテナ部12が位置し、その下方にフェーズシフタ部13が位置するようになっている。また、フェーズシフタ部13の下端には移相器の出力端子16が設けられている。筒状の誘電体フィルムの内側には、出力端子16とケーブル2とに電気的に接続されるLNA20が搭載された基板50が、軸方向に沿って延在するように備えられている。
特開2001−339227号公報 特開2003−37430号公報
しかしながら、従来のアンテナ装置においては、筒状の誘電体フィルムの下端に移相器の出力端子16が設けられるため、基板50の下部に移相器からの入力部51を設ける必要があった(図9参照)。また、ケーブル2はアンテナ装置の下方に備えられるため、ケーブル2への出力部52も基板50の下方に設ける必要があった。そのため、基板50上で移相器からの入力部51とケーブルへの出力部52とが近接してしまい、入出力間で十分なアイソレーションをとることができないという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、筒状のヘリカルアンテナの内側に位置する基板において入出力間のアイソレーションを十分にとることのできるアンテナ装置の提供を目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、アンテナ装置において、
可撓性の誘電体フィルム部材により形成された筒体と、
前記誘電体フィルム部材の一面に形成された少なくとも一つの導線からなるアンテナパターンと、
低雑音増幅器を搭載し前記筒体の内側で軸方向に沿って配置される基板とを備え、
前記基板には、
前記筒体の下部に形成された前記低雑音増幅器への出力端子からの入力部と、
前記アンテナパターンからの電気信号を処理する信号処理手段に接続される伝送手段への出力部と、
前記入力部と前記出力部との間に設けられた信号遮蔽手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアンテナ装置において、
前記信号遮蔽手段は、前記入力部と前記出力部との間の領域に穿設されたスルーホールであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のアンテナ装置において、
前記アンテナパターンは複数の導線からなり、
前記誘電体フィルムの一面には前記アンテナパターンと電気的に接続されたフェーズシフタパターンが形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のアンテナ装置において、
前記誘電体フィルム部材の他面であって前記フェーズシフタパターンに対向する位置には、グランド面が形成されており、
前記筒体は前記誘電体フィルム部材の他面が外面となるように形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記筒体を被覆し軸方向における先端が閉塞された筒状の外装ケースと、
前記外装ケースと前記筒体との間隙で挟持されて前記アンテナパターンの誘電率を調整させる間隙調整部材と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、筒体にアンテナパターンと低雑音増幅器への出力端子とを備え、筒体の内側に低雑音増幅器を搭載する基板が軸方向に沿うように配置されるアンテナ装置において、基板の下部には出力端子からの入力部と伝送手段への出力部とが近接して設けられるが、信号遮蔽手段により入力部と出力部との間での信号切り離しが行なわれるので、入出力間のアイソレーションを十分にとることが可能である。したがって、入出力間の信号漏洩を低減して、正帰還がかかり異常発振することを防止することも可能である。さらに、アイソレーションを十分にとることができるので、入力部と出力部の間の距離を大きくする必要が無く、基板の大型化を防止するとともに、アンテナ装置の小型化が可能である。
請求項2に記載の発明によれば、基板において入力部と出力部との間の領域にスルーホールを設けることにより入力部と出力部との間の電界を誘導して信号切り離しを行なうので、信号遮蔽手段を簡易な構成とすることができるとともに入出力間のアイソレーションをとることが可能である。
請求項3に記載の発明によれば、複数の導線を備えるアンテナパターンとフェーズシフタパターンとを備えるので、複数の導線で受信した電波の位相をフェーズシフタパターンで調整して合成し、その電気信号を低雑音増幅器で増幅させてから伝送手段を介して信号処理手段に送信する。したがって、1本の導線で電波を受信するより受信感度を高めることが可能である。
請求項4に記載の発明によれば、筒体においてフェーズシフタパターンの外側にはシールド部材として機能するグランド面が形成されているので、アンテナ装置の特性に影響を与えるノイズの侵入を軽減することが可能である。
請求項5に記載の発明によれば、外装ケースと筒体との間隙で挟持されて、アンテナパターンの誘電率を調整させる間隙調整部材を備えており、筒体のアンテナパターン部分の周波数特性を容易に調整することが可能である。
以下に、本発明に係るアンテナ装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
図1および図2(a)に示すように、本実施形態におけるアンテナ装置1はデジタルラジオ受信機用の円筒型アンテナであり、信号処理手段としてのデジタルラジオチューナ(図示省略)に対して伝送手段としてのケーブル2を介して接続されている。デジタルラジオチューナは、可搬型音響機器等の可搬型電子機器(図示省略)の筐体に内蔵されるものである。
図3に示すように、アンテナ装置1には、軸方向における先端が閉塞された円筒形状の外装ケース3が備えられている。外装ケース3の内周面の基端部には、軸方向に沿って削成された一対の溝4が、半径方向において対向するように配設されている。ここで、図1における軸方向上側をアンテナ装置1の先端側、軸方向下側をアンテナ装置1の基端側とする。
また、アンテナ装置1には、外装ケース3の基端を閉鎖する円筒状のアンダーキャップ5が備えられている。アンダーキャップ5の底面にはブーツ6を介してケーブル2が貫通されるようになっている。また、アンダーキャップ5の外周には、後述する基板7に係止する一対の係止爪8が、半径方向において対称位置に配設されている。アンダーキャップ5の内周側には、アンテナ装置1の防水性向上のためのパッキン9が備えられている。パッキン9には、後述する基板7とケーブル2を嵌通させる嵌通孔10が、軸方向に沿って形成されている。
外装ケース3の内側には、可撓性の誘電体フィルム部材を筒状に丸めて形成された筒体11が同軸状に備えられている。図4の展開図に示すように、筒体11の内周面を構成する誘電体フィルムの一面には、筒状に形成されてヘリカルアンテナとして機能するヘリカルアンテナ部12と、筒状に形成された際にヘリカルアンテナ部12の下方に位置することとなるフェーズシフタ部13とが備えられている。筒状(図4中矢印方向)に丸める際の誘電体フィルムの側縁同士の連結方法に特に制限は無く、例えば、両面接着テープ、接着剤または半田等を用いるようになっている。
図4(a)に示すように、略平行四辺形状のヘリカルアンテナ部12には、4つの導線14…からなるアンテナパターンが形成されている。各導線14は、誘電体フィルムが筒状に形成された際に螺旋を描いてヘリカルアンテナとして機能するように形成されている。ここで、導線14の数および形状に特に制限は無く適宜変更可能である。
略矩形状のフェーズシフタ部13には、各導線14に電気的に接続するフェーズシフタパターン15が形成されている。フェーズシフタパターン15は、筒状に丸めた際に各導線14からの信号の位相を一致させる移相器として機能するように形成されている。また、フェーズシフタパターン15の末端には、各導線14からの信号を合成したものを出力する出力端子16が備えられている。
図4(b)に示すように、筒体11の外周面を構成する誘電体フィルムの他面であってフェーズシフタパターン15と対向する位置には、ヘリカルアンテナのグランドとして機能するグランド面17が形成されている。本実施形態におけるグランド面17は、フェーズシフタ部13の反対面の略全域に渡って形成されている。グランド面17の形状はグランドとして機能すれば特に制限はないが、少なくともフェーズシフタパターン15を覆うように形成することで、移相器のシールド部材としても機能するため好ましい。
図3に示すように、筒体11の上端部には、外装ケース3との隙間を保持する環状クッション18が備えられている。環状クッション18は発泡ウレタン等の弾性材料から形成されており、外装ケース3の内周面に環状クッション18の外周面が圧接されるようになっている。つまり、環状クッション18は筒体11と外装ケース3との隙間を一定に保持し、筒体11と外装ケース3とが常に同軸状に位置するようになっている。
環状クッション18の上方であって筒体11の外周には、外装ケース3の閉塞面と筒体11との間隙を調整する間隙調整部材19が備えられている。間隙調整部材19は、筒体11の外周面に周設されてヘリカルアンテナの先端部の誘電率を変動させる発泡ウレタン等の材料から形成されている。つまり、間隙調整部材19の大きさや材質等を変更させることにより、アンテナ装置1の周波数特性を調整させるようになっている。また、本実施形態においては環状クッション18と間隙調整部材19を、発泡ウレタンを用いて一体に形成することとしても良い。
筒体11の内側の下部には、平板状の基板7が、フェーズシフタパターン15の出力端子16が形成されている領域に対向しかつその長手方向が軸方向に沿うように配置されている(図5参照)。基板7の外形に特に制限は無いが、実装部品を搭載できる形状であれば良い。基板7の材料に特に制限は無く、所望の誘電率に応じて公知の誘電体(絶縁体)を用いることができる。
図6に示すように、基板7の面上には、出力端子16からの信号を増幅するLNA20が搭載されている。基板7の面上であってLNA20の下方には、移相器の出力端子16に電気的に接続されて信号が入力される入力部21が備えられている。基板7の面上であって入力部21の下方には、LNA20で増幅された信号を外部に出力する出力部22が備えられている。また、基板7には、入力部21からLNA20を経由して出力部22につながる導通パターン23が形成されている。
また、基板7の面上であって入力部21と出力部22との間の領域には、信号遮蔽手段としての複数のスルーホール24…が穿設されている。図7に示すように、スルーホール24は基板7を貫通する孔部26の内周面に銅等の導電部材27をめっきして形成されており、入力部21と出力部22との間の電界を誘導するようになっている。なお、信号遮蔽手段としては、入力部21と出力部22との間の電界を誘導し、互いに干渉することを回避させることができるものであればよく、金属ピン等でも良い。また、本実施形態においては基板7の全面に複数のスルーホールが形成されている。
入力部21と出力端子16および出力部22とケーブル2の電気的な接続方法に特に制限は無く、適宜変更可能である。本実施形態においては、筒体11を構成する誘電体フィルムの出力端子16が形成された領域が内側に湾曲されており、入力部21と出力端子16とが半田により接続されている。また、出力部22にはケーブル2の一端が半田により固定されており(図5参照)、増幅された信号がケーブル2を介してデジタルラジオチューナに送信されるようになっている。
基板7の両側縁には、筒体11より外側に突出して外装ケース3の溝4に嵌合する嵌合部28,28が備えられている。また、基板7の側縁であって嵌合部28の下部には、アンダーキャップ5の係止爪8が係止される切り欠き29が形成されている。嵌合部28および切り欠き29の形状および数に特に制限は無く、基板7と外装ケース3またはアンダーキャップ5との固定ができれば良い。
次に、本実施形態におけるアンテナ装置1の製造方法について説明する。
まず、筒体11を構成する誘電体フィルムの一面に導線14およびフェーズシフタパターン15を、他面にグランド面17を形成する。そして、誘電体フィルムをヘリカルアンテナ部12が軸方向上側かつ内周面となるように筒状に丸めて固定し、筒体11を形成する。
次に、LNA20を搭載した基板7を、フェーズシフタパターン15の出力端子16と入力部21とが対向するように、筒体11の内側に下端から挿入する。そして、誘電体フィルムの出力端子16が形成された領域を基板7側に湾曲させ、半田により固定する。このようにしてヘリカルアンテナ、移相器およびLNA20を電気的に接続する。
一方、ケーブル2の一端には、アンダーキャップ5、ブーツ6およびパッキン9を順に予め貫通させておく。そして、基板7の出力部22にケーブル2の一端を半田により固定する。基板7とケーブル2を固定した後、基板7をパッキン9の嵌通孔10に挿入させ、パッキン9とアンダーキャップ5との間でブーツ6を挟持させる。すると、アンダーキャップ5の係止爪8が基板7の切り欠き29に係止され、アンダーキャップ5、ブーツ6、パッキン9および基板7の固定が完了する。
その後、筒体11の上端に、環状クッション18および間隙調整部材19を順に取り付ける。そして、外装ケース3に筒体11をその上端から挿入し、外装ケース3の溝4に基板7の嵌合部28を嵌合させる。さらに、外装ケース3の下端とアンダーキャップ5とを超音波溶着によって接合し、アンテナ装置1を密閉する(図2(b)参照)。
次に、本実施形態におけるアンテナ装置1の作用について説明する。
ヘリカルアンテナ部12において各導線14が電波を受信すると、各信号はフェーズシフタパターン15に入射する。フェーズシフタパターン15は各導線14からの信号の位相をシフトして1つに合成し、出力端子16に送信する。この際、グランド面17はヘリカルアンテナのグランドとして機能しかつフェーズシフタパターン15のシールド部材としても機能する。
出力端子16に送信された信号は、基板7の入力部21から導通パターン23に入力されてLNA20に入射する。LNA20は入射した信号を増幅し、導通パターン23を介して出力部22に送信する。出力部22に送信された信号は、ケーブル2を介してデジタルラジオチューナに送信される。この際、入力部21と出力部22においてはそれぞれ電界が生じているが、その間に介在するスルーホール24によりこれら電界は誘導され、互いに干渉しないようになっている。
次に、本実施形態におけるアンテナ装置1の帯域通過特性について説明する。
図8に示すように、従来のアンテナ装置1の帯域通過特性は、(B)である。本実施形態では(A)である。このように、入力部21と出力部22との距離は同じでもスルーホール24を設けることにより入力部21と出力部22とのアイソレーションが向上するようになっている。また、図8からわかるように、本発明のアンテナ装置1においては帯域通過特性の曲線が平坦状となっており、従来のように帯域通過特性の曲線が凹状に低下するのを防止する。
以上のように、本実施形態のアンテナ装置1によれば、筒体11に少なくとも1つの導線14と出力端子16とを備え、筒体11の内周側にLNA20を搭載する基板7が軸方向に沿うように配置されるアンテナ装置1であり、基板7の下部には出力端子16からの入力部21とケーブル2への出力部22とが近接して設けられるが、スルーホール24により入力部21と出力部22との間での信号切り離しが行なわれるので、入出力間のアイソレーションを十分にとることが可能である。したがって、入出力間の信号漏洩を低減して、正帰還がかかり異常発振することを防止することも可能である。
また、本実施形態のように基板7を筒体11の内周側に備えるアンテナ装置1において、入力部21と出力部22との距離に関わらずアイソレーションを十分にとることができるので、基板7の大型化を防止することが可能である。ここで、出力端子16はフェーズシフタパターン15の末端に備えられるため、筒体11の下部に出力端子16が位置し、基板7は入力部21より下の領域が筒体11から軸方向下側に突出することとなる。しかし、本発明によれば、入力部21と出力部22とを近接させて、筒体11から軸方向下側に突出する基板7の領域を小さくしてアンテナ装置1自体の軸方向における小型化を図ることも可能である。
また、信号遮蔽手段としてスルーホール24を設けるので、信号遮蔽手段を簡易な構成とすることができるとともに入出力間のアイソレーションを容易にとることが可能である。
また、複数の導線14を備えるアンテナパターンとフェーズシフタパターンとを備えるので、複数の導線14で受信した電波の位相をフェーズシフタパターン15で調整して1つに合成し、その電気信号をLNA20で増幅させてからケーブル2を介してデジタルラジオチューナに送信する。したがって、1本の導線で電波を受信するより受信感度を高めることが可能である。
また、筒体11においてフェーズシフタパターン15の外周側にはシールド部材として機能するグランド面17が形成されているので、アンテナ装置の特性に影響を与えるノイズを軽減することが可能である。
さらに、外装ケース3と筒体11との間隙で挟持されてアンテナパターンの誘電率を調整させる間隙調整部材19を備えており、筒体11のアンテナパターン部分の周波数特性を容易に調整することも可能である。
本実施形態に係るアンテナ装置の側面図である。 図2(a)は本実施形態に係るアンテナ装置の縦断面図であり、図2(b)は一部拡大図である。 本実施形態に係るアンテナ装置の分解図である。 図4(a)は筒体を構成する誘電体フィルムの一面の展開図であり、図4(b)は誘電体フィルムの他面の展開図である。 筒体と基板の分解図である。 本実施形態に係る基板の平面図である。 図6におけるA−A線における断面図である。 図8(A)は、本実施形態に係るアンテナ装置の帯域通過特性を示すグラフである。図8(B)は、従来のアンテナ装置の帯域通過特性を示すグラフである。 本実施形態に係るアンテナ装置における基板の平面図である。
符号の説明
1 アンテナ装置
2 ケーブル
3 外装ケース
5 アンダーキャップ
6 ブーツ
7 基板
8 係止爪
9 パッキン
10 嵌通孔
11 筒体
12 ヘリカルアンテナ部
13 フェーズシフタ部
14 導線
15 フェーズシフタパターン
16 出力端子
17 グランド面
18 環状クッション
19 間隙調整部材
20 LNA
21 入力部
22 出力部
23 導通パターン
24 スルーホール
26 孔部
27 導電部材

Claims (5)

  1. 可撓性の誘電体フィルム部材により形成された筒体と、
    前記誘電体フィルム部材の一面に形成された少なくとも一つの導線からなるアンテナパターンと、
    低雑音増幅器を搭載し前記筒体の内側で軸方向に沿って配置される基板とを備え、
    前記基板には、
    前記筒体の下部に形成された前記低雑音増幅器への出力端子からの入力部と、
    前記アンテナパターンからの電気信号を処理する信号処理手段に接続される伝送手段への出力部と、
    前記入力部と前記出力部との間に設けられた信号遮蔽手段と、
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記信号遮蔽手段は、前記入力部と前記出力部との間の領域に穿設されたスルーホールであることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナパターンは複数の導線からなり、
    前記誘電体フィルムの一面には前記アンテナパターンと電気的に接続されたフェーズシフタパターンが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記誘電体フィルム部材の他面であって前記フェーズシフタパターンに対向する位置には、グランド面が形成されており、
    前記筒体は前記誘電体フィルム部材の他面が外面となるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記筒体を被覆し軸方向における先端が閉塞された筒状の外装ケースと、
    前記外装ケースと前記筒体との間隙で挟持されて前記アンテナパターンの誘電率を調整させる間隙調整部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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