JP5019954B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
容器回転型の撹拌装置は回転数の増加に伴い搬送量は増大する。しかし、臨界回転数(剤に働く遠心力=重力となる回転数)を超えると搬送量は急激に低下しゼロになる。そのため比較的低い回転数で用いられる。例えば特許文献2では0.5から5rpmの回転数で駆動している。このように回転が遅いため、投入物を連続的に撹拌し排出を行う場合、容器の大きさの割に搬送量が少ないという問題があった。
前記撹拌部は、中空の撹拌容器と該容器の内側に固定された複数の撹拌部材を備え、撹拌容器の軸線を水平方向にして回転させることで撹拌を行う装置であって、
前記撹拌容器の軸線方向における両端には開口部を有し、その片方の開口部からは前記現像手段から排出された現像剤が補給され、他方の開口部からは当該撹拌容器内で前記現像手段から排出された現像剤と、前記補給されたトナーとを混合撹拌した現像剤を排出するように構成されており、
前記撹拌容器を以下の式で示される回転数Nよりも大きな回転数で撹拌する際、前記攪拌容器が一回転する間に少なくとも一度、回転を一時停止することを特徴とする現像装置を提案する。
N=√(g/r)×60/(2π)
ただし、rは撹拌容器の回転半径(cm)、mは現像剤の質量、Nは1分あたりの回転数である。
さらに、本発明は、前記撹拌部の排出部近傍に設けられ、当該撹拌部から排出された現像剤を一旦収容する現像剤収容部を設けると、効果的である。
さらにまた、本発明は、前記撹拌部の入口側に剤を強制的に送り込むスクリューを設けると、効果的である。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、請求項1ないし7の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置を提案する。
図1は本発明の現像装置全体の構成を示す斜視図である。
図1において、符号1は像担持体としての感光体ドラムであり、図示しない帯電器及び光書込み装置によって表面に静電潜像が形成される。符号10は現像手段であり、図2に示すように、現像手段10はトナーとキャリアを有する乾式の二成分系現像剤Dを収容した現像ケース11と、感光体ドラム1に対向配置されて回転する現像ローラ12と、回転しながら現像剤Dを撹拌しながら搬送するスクリュー13,14と、前記現像ローラ13によって磁力で吸い上げ、吸着され、ドクターブレード15で均一が厚さに均されてから、感光体に接する事で感光体上の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する構成である。
また、図1の符号20は現像剤排出路としての循環往路であり、現像器内部で循環する現像剤を外部の撹拌部30に向けて排出する。撹拌部30では現像剤とトナーを撹拌し、適切な帯電量、トナー濃度に調整する。調整された現像剤は現像剤循環路としての循環復路21を経由して再び現像手段10に搬送される。
撹拌部30は、現像手段10とは別体のユニットとして構成されていて、別位置に配置され、現像剤のトナー濃度と帯電量を一定に調整する機能を有する。また、循環往路20の撹拌部直前には、新しいトナーを補給するトナーカートリッジ16が撹拌部30にトナー補給路17を介して接続されている。
また、図4(a),(b),(c)に示す本発明の別の実施形態の撹拌部60では軸線を水平方向にして回転させる撹拌容器61の内壁に4枚の角度を付けてねじった撹拌羽62a〜62dで構成された撹拌部材が設けられている。この4枚の撹拌羽62a〜62dは入口側と出口側で同じ方向へ90度回転した位置にねじられて取り付けられている。
なお、図3及び図4の撹拌容器31,61の内部を帯電付与部材で構成すると、回転時の容器内壁と現像剤との摩擦によってトナーへの帯電付与が期待でき望ましい。
そのため、撹拌時に現像剤同士の衝突による現像剤へのストレスは小さく、現像剤の劣化が起こり難い撹拌方式である。そのため撹拌部を新たに設けることによるストレスの増加はほとんどないという利点がある。
mr(2πN/60)^2=mgから
N=√(g/r)×60/(2π)である。
ただし、rは撹拌容器の回転半径(cm)、mは現像剤の質量、Nは1分あたりの回転数である。
回転数の制御例を図6に示す。
図6のaは間欠的に回転数をゼロにする場合、bは間欠的に回転数をN未満にする場合、cは角加速度を変化させる場合の制御例である。いずれの場合も撹拌容器が一回転する間に一度回転数がN未満になっている。aのように回転を止める制御を行うと現像剤の帯電量は高くなる。またbのように回転を止めない場合搬送量の低下が少ない。cのように角加速度を変動させると、制御は複雑になるが、搬送量の時間的な変動が少ない。なお、図6では回転数を周期的に変動させているが、必ずしも周期的である必要はない。
図7は回転数と搬送量の関係を示す図である。
比較例のように、一定の回転数で駆動すると回転数が210rpmを超えると搬送量がゼロになる。それに対し本実施例のように間欠動作で回転させた場合は、搬送量は維持できる。
本実施例の構成では、210rpm以上の回転数で間欠的に回転を行うことで、それ以下の一定の回転数で撹拌する場合に比べると、帯電量が高い現像剤を十分に供給することが可能になる。
30,60 撹拌部
31,61 撹拌容器
32,62a〜62d 撹拌羽
Claims (8)
- 2成分現像剤を用いて像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該現像手段とは別に配置され、前記現像手段から排出された現像剤とトナー補給部から補給されたトナーを撹拌する撹拌部と、前記現像手段から排出された現像剤を前記撹拌部に送り、前記撹拌部から排出された現像剤を前記現像手段に戻す循環経路とを有する現像装置において、
前記撹拌部は、中空の撹拌容器と該容器の内側に固定された複数の撹拌部材を備え、撹拌容器の軸線を水平方向にして回転させることで撹拌を行う装置であって、
前記撹拌容器の軸線方向における両端には開口部を有し、その片方の開口部からは前記現像手段から排出された現像剤が補給され、他方の開口部からは当該撹拌容器内で前記現像手段から排出された現像剤と、前記補給されたトナーとを混合撹拌した現像剤を排出するように構成されており、
前記撹拌容器を以下の式で示される回転数Nよりも大きな回転数で撹拌する際、前記攪拌容器が一回転する間に少なくとも一度、回転を一時停止することを特徴とする現像装置。
N=√(g/r)×60/(2π)
ただし、rは撹拌容器の回転半径(cm)、mは現像剤の質量、Nは1分あたりの回転数である。 - 請求項1に記載の現像装置おいて、前記撹拌容器を撹拌中にその角加速度を変化させることを特徴とする現像装置。
- 請求項1または2に記載の現像装置において、前記撹拌部の排出部近傍に設けられ、当該撹拌部から排出された現像剤を一旦収容する現像剤収容部を設けたことを特徴とする現像装置。
- 請求項1ないし3の何れかに記載の現像装置において、前記撹拌部に備えた前記撹拌部材がコイルであることを特徴とする現像装置。
- 請求項1ないし3の何れかに記載の現像装置において、前記撹拌部に備えた前記撹拌部材が角度をもった羽であることを特徴とする現像装置。
- 請求項4または5に記載の現像装置において、前記撹拌部の入口側に剤を強制的に送り込むスクリューを設けたことを特徴とする現像装置。
- 請求項6に記載の現像装置において、前記撹拌容器の内壁を帯電付与部材で構成することを特徴とする現像装置。
- 請求項1ないし7の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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