JP6828499B2 - 画像形成装置、および、現像装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置に関し、特に、トナーを含む現像剤を、トナー像が形成される現像領域に供給する現像装置を制御するのに適した画像形成装置、および、その現像装置に関する。
従来、MFP(Multi-Functional Peripheral)、プリンタ、および、ファクシミリなどの画像形成装置の現像装置において、トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤が用いられる場合がある。このような2成分現像剤は、帯電量が不安定になると、印刷品質が低下したり、現像装置からトナーが飛散したりする。
現像剤の帯電量は、トナーと磁性キャリアとの衝突エネルギの増加によって安定する。衝突エネルギは、現像剤を撹拌する撹拌エネルギによって調整することができる。撹拌エネルギは、撹拌時間、撹拌速度、および、撹拌トルクによって変化する。
たとえば、現像装置において、現像ローラ(以下「現像剤担持体」ともいう)の累積回転時間、および、前回の画像形成要求からの放置時間の少なくとも一方に応じて、撹拌羽根(以下「搬送部材」ともいう)の撹拌時間および撹拌速度の少なくとも一方を変化させるものがあった(たとえば、特許文献1参照)。
特開2010−156911号公報
しかし、従来の技術においては、撹拌時間および撹拌速度の少なくとも一方の増加による撹拌エネルギの大部分が、現像装置内で現像剤を循環させるための搬送エネルギとして消費される。このため、撹拌エネルギを増加させることによって現像剤の帯電量をさらに効率良く安定化することが考えられる。
この発明は上述の問題を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、現像剤の帯電量を効率良く安定化させることが可能な画像形成装置および現像装置を提供することである。
上述の目的を達成するために、この発明のある局面によれば、画像形成装置は、トナーを含む現像剤を、トナー像が形成される現像領域に供給する現像装置と、制御部とを備える。現像装置は、循環経路に沿って所定方向に現像剤を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材を含む。制御部は、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれによって搬送される現像剤の搬送速度に差が生じるように搬送部材の動作を制御する。
好ましくは、搬送部材は、回転されることで現像剤を回転軸方向に搬送しながら撹拌する。制御部は、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれによって搬送される現像剤の搬送速度に差が生じるように搬送部材の回転速度を制御する。
さらに好ましくは、各々の搬送部材は、回転速度が同じであれば、同程度の搬送速度で現像剤を搬送可能である。制御部は、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれの回転速度に差が生じるように搬送部材の回転速度を制御する。
好ましくは、制御部は、第1搬送部材の搬送速度が、第1搬送部材よりも現像領域から遠い第2搬送部材の搬送速度よりも速くなるように搬送部材の搬送速度を制御する。
好ましくは、制御部は、現像領域に現像剤を供給する前に、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれの搬送速度の差を、現像剤を撹拌せずに放置している時間に応じて変化させる。
好ましくは、制御部は、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれの搬送速度の差を周期的に変化させる。
好ましくは、搬送部材のいずれかを動作させるためのトルクを検出する検出部をさらに備える。制御部は、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれの搬送速度の差を、検出部によって検出されたトルクに応じて変化させる。
好ましくは、制御部は、現像領域に現像剤を供給する前は、現像領域に現像剤を供給するときよりも、循環経路の現像領域に近い部分の現像剤の量が少なくなるように搬送部材の搬送速度を制御する。
好ましくは、現像装置は、現像領域に現像剤を供給する供給部材をさらに備える。複数の搬送部材は、循環経路のうち供給部材に沿った第1循環経路に設けられる第1搬送部材と、第1循環経路の所定方向に対する下流側の連通部で連通する第2循環経路に設けられる第2搬送部材とを含む。現像装置は、連通部に現像剤を滞留させる滞留部をさらに備える。
この発明の他の局面によれば、現像装置は、トナーを含む現像剤を、トナー像が形成される現像領域に供給する現像装置である。現像装置は、循環経路に沿って所定方向に現像剤を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材を備える。各々の搬送部材は、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれによって搬送される現像剤の搬送速度に差が生じるように動作可能である。
この発明に従えば、現像剤の帯電量を効率良く安定化させることが可能な画像形成装置および現像装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置の構成の概略を示すブロック図である。 この実施の形態における画像形成装置の主要部を示す図である。 この実施の形態における現像装置の構成の概略を示す図である。 第3の実施の形態における現像装置の搬送部材の回転速度比の変化を示す図である。 第4の実施の形態における現像装置の構成の概略を示す図である。 第5の実施の形態における現像装置の構成の概略を示す図である。 第5の実施の形態における現像装置の現像剤の液面を示す図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態における画像形成装置100の構成の概略を示すブロック図である。図1を参照して、画像形成装置100は、画像形成装置100の全体を制御するための制御部210と、所定の情報を記憶するための記憶部220と、画像形成装置100を操作するための操作部230と、画像形成装置100の所定の情報を表示するための表示部240と、外部の装置とプライベートネットワーク900を介して通信するための通信部260と、所定の画像を読込むためのスキャナ部270と、所定の画像を印刷するためのプリンタ部280とを含む。
記憶部220は、制御部210でプログラムを実行するために必要な作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)と、制御部210で実行するためのプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)とを含む。また、RAMには、所定の処理を実行するためのプログラムおよびデータが、操作部230、通信部260またはスキャナ部270から読込まれて記憶される。さらに、RAMの記憶領域を補助するための補助記憶装置として、ハードディスクドライブまたはメモリカードが用いられてもよい。
操作部230は、画像形成装置100に所定の機能を実行させるための複数の操作ボタン、および、表示部240のディスプレイに構成されるタッチパネルを含む。操作部230の操作ボタンおよびタッチパネルが操作されることによって画像形成装置100に入力された操作内容を示す操作信号は、制御部210に受け渡される。
表示部240は、ディスプレイにタッチパネルが構成された液晶表示装置(以下「LCD」(Liquid Crystal Display)という)を含む。表示部240のLCDは、制御部210から受けた画像であって、画像形成装置100の状態およびタッチパネルの操作ボタンを示す画像を表示する。なお、表示部240は、LCDに替えて、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)など他のFPD(Flat Panel Display)を含むようにしてもよい。
通信部260は、外部の装置との間で、プライベートネットワーク900を介して、予め定められたプロトコルで、データを送受信する。通信部260は、制御部210から受けたデータを外部に送信したり、外部から受信したデータを制御部210に受け渡したりする。
スキャナ部270は、紙またはその他の物から、それらの表面の視覚可能な情報を、光学的に読取って、読取った画像を画像データに変換し、その画像データを制御部210に受け渡す。
プリンタ部280は、制御部210から受けた画像データを画像に変換し、その画像を印刷用紙に印刷する。
制御部210は、MPU(Micro Processing Unit)およびその補助回路からなる。制御部210は、記憶部220、操作部230、表示部240、通信部260、スキャナ部270およびプリンタ部280を制御し、記憶部220に記憶されたプログラムおよびデータにしたがって所定の処理を実行し、操作部230、通信部260またはスキャナ部270から入力されたデータを処理し、処理されたデータを、記憶部220に記憶させたり、表示部240に表示させたり、通信部260から出力させたり、プリンタ部280で印刷させたりする。
画像形成装置100のコピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能および通信機能は、それぞれ、制御部210、記憶部220、操作部230、表示部240、通信部260、スキャナ部270およびプリンタ部280の画像形成装置100の各部が協調することによって実現される。
図2は、この実施の形態における画像形成装置100の主要部を示す図である。図2を参照して、画像形成装置100は、電子写真方式により像担持体(感光体)51に形成されたトナー像を用紙等の転写媒体110に転写して画像形成を行なう装置である。
画像形成装置100のプリンタ部280は、像担持体51、帯電部材53、露光装置56、現像装置10、転写ローラ54およびクリーニングブレード55を有する。
像担持体51は、画像を担持する。像担持体51は、矢印Aに示す方向に回転可能に設けられている。帯電部材53、露光装置56、現像装置10、転写ローラ54およびクリーニングブレード55は、ここに挙げた順に、像担持体51の回転方向に並んで設けられている。
帯電部材53は、像担持体51を帯電するための帯電手段として設けられている。露光装置56は、像担持体51に光を照射することによって、照射領域内の帯電レベルを低下させ、静電潜像を形成する。現像装置10は、像担持体51上の静電潜像を現像する。すなわち、現像装置10は、像担持体51に対して現像剤を供給し、その現像剤に含まれるトナーを静電潜像に付着させることによってトナー像を形成する。転写ローラ54は、像担持体51上のトナー像を転写媒体110に転写する。クリーニングブレード55は、像担持体51上の残留トナーの除去手段として設けられている。
画像形成装置100における画像形成の流れについて説明すると、像担持体51は、まず、帯電部材53により帯電される。次に、図中のE点の位置でレーザ発光器などを備えた露光装置56により露光されることによって、像担持体51の表面上に静電潜像が形成される。現像装置10は、この静電潜像をトナー像に現像する。転写ローラ54は、像担持体51上のトナー像を転写媒体110に転写し、その後、図中の矢印Cに示す方向に転写媒体110を排出する。クリーニングブレード55は、転写後の像担持体51上の残留トナーを機械的な力で除去する。
なお、画像形成装置100に用いられる像担持体51、帯電部材53、露光装置56、転写ローラ54およびクリーニングブレード55等として、周知の電子写真方式の技術を任意に使用してもよい。たとえば、図1中には、帯電部材53として帯電ローラが示されているが、像担持体51と非接触の帯電装置が用いられてもよい。また、たとえば、クリーニングブレード55は用いられなくてもよい。
続いて、現像装置10の構造について説明する。現像装置10は、ケーシング20、現像剤担持体11、規制部材16、搬送部材(現像剤担持体側)31、搬送部材(トナー補給側)32およびトナー補給部15を有する。
現像剤担持体11は、その表面に、現像剤槽17に貯留される現像剤23を担持して搬送する。現像剤担持体11は、磁石ローラ25およびスリーブローラ26を有する。磁石ローラ25は、固定されている。スリーブローラ26は、磁石ローラ25を内包するように設けられている。スリーブローラ26は、矢印Bに示す方向に回転可能に設けられている。画像形成時、現像剤担持体11には、現像剤担持体11から像担持体51へのトナーを現像するためのバイアスが印加される。
規制部材16は、現像剤担持体11(スリーブローラ26)の外周面とギャップを設けて配置されている。規制部材16は、現像剤薄層化用であり、現像剤担持体11上の現像剤量を規制する。これによって、現像剤担持体11によって搬送された現像剤23の一部が、現像剤回収領域13に戻される。
ケーシング20は、現像剤槽17を形成する。現像剤槽17には、現像剤23が貯留されている。搬送部材31および搬送部材32は、ケーシング20に収容されている。搬送部材31および搬送部材32は、現像剤23を混合、撹拌しながら現像剤担持体11を現像剤槽17内で循環搬送する。搬送部材31は、現像剤担持体11と対向して配置されている。現像剤23は、搬送部材31により搬送されている間に現像剤担持体11に供給される。
好ましくは、搬送部材32に対向する位置には、トナー濃度検出用のATDC(Automatic Toner Density Control)センサ21が設けられている。
トナー補給部15は、現像剤担持体11から像担持体51への供給により消費される分のトナーを現像剤槽17内に補給する。搬送部材32は、トナー補給部15と対向して配置されている。トナー補給部15は、搬送部材32の上方から現像剤槽17内に補給トナー22を補給する。
トナー補給部15は、補給トナー22を貯蔵するホッパ15hを有する。ケーシング20には、トナー補給口15iが設けられている。トナー補給口15iは、搬送部材32の上方で開口している。ホッパ15hから送られてきた補給トナー22が、トナー補給口15iを通じて現像剤槽17内に補給される。
現像剤23は、トナーと、トナーを帯電するためのキャリアとを含む現像剤(2成分現像剤)である。
トナーとしては、特に限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができる。トナーとしては、バインダー樹脂中に着色剤や、必要に応じて荷電制御剤や離型剤等を含有させ、さらに外添剤により処理したものを使用することができる。トナー粒径は、特に限定されないが、3〜15μm程度であることが好ましい。
キャリアとしては、特に限定されず、一般に使用されている公知のキャリアを使用することができ、たとえば、バインダー型キャリアやコート型キャリアなどを使用することができる。キャリアの粒径は、特に限定されないが、15〜100μmであることが好ましい。
バインダー型キャリアは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、キャリア表面に正または負帯電性の帯電性微粒子を固着させたり、表面コーティング層を設けることもできる。バインダー型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御することができる。
トナーとキャリアとの混合比は、所望のトナー帯電量が得られるよう調整されればよい。トナー比は、トナーとキャリアとの合計量に対して3〜50重量%であることが好ましく、6〜30重量%であることがさらに好ましい。
ここで、現像装置10の動作について説明する。現像剤槽17内の現像剤23は、搬送部材31および搬送部材32により混合、撹拌されることによって、摩擦帯電すると同時に、現像剤槽17内で循環搬送される。この間、現像剤23は、搬送部材31から現像剤担持体11表面のスリーブローラ26へと供給される。現像剤23は、現像剤担持体11内部の磁石ローラ25の磁力によってスリーブローラ26の表面側に保持され、スリーブローラ26とともに回転移動する。スリーブローラ26に保持された現像剤23は、現像剤担持体11に対向して設けられた規制部材16において通過量を規制される。現像剤担持体11には、直流電圧のみ、または直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスが加えられており、現像領域62において、現像剤担持体11から像担持体51にトナーが現像される。
現像領域62を通過した現像剤23は、スリーブローラ26の回転とともに現像剤槽17に向けて搬送される。現像剤23は、現像剤回収領域13において、磁石ローラ25により発生された反発磁界により現像剤担持体11から剥離され、現像剤槽17内へと回収される。トナー補給部15に設けられた補給制御部(不図示)が、ATDCセンサ21の出力値から現像剤23中のトナー濃度が画像濃度確保のための最低トナー濃度以下になったことを検出すると、ホッパ15h内に貯蔵された補給トナー22が、トナー補給口15iを通じて現像剤槽17内に供給される。
搬送部材32は、スクリューから構成されている。より具体的に説明すると、搬送部材は、シャフト部および羽根部を有する。シャフト部は、中心軸に沿って延びるシャフト形状を有する。シャフト部は、中心軸を中心に回転可能に設けられている。すなわち、中心軸は、シャフト部の回転中心軸である。
羽根部は、シャフト部からその半径方向に延出し、シャフト部の軸方向に沿ってスパイラル状に設けられている。シャフト部の回転時、羽根部が、シャフト部と一体となって、中心軸を中心に回転する。これにより、ケーシング20内の現像剤23は、羽根部からの推進力を受けて搬送される。なお、搬送部材31は、搬送部材32と同様の上記スクリュー構造を有する。
図3は、この実施の形態における現像装置10の構成の概略を示す図である。図3を参照して、搬送部材31は、搬送部材32と平行に配置されている。搬送部材31による現像剤23の搬送路74と、搬送部材32による現像剤23の搬送路75とは、これら搬送路74,75の両端で接続されている。現像剤23は、搬送部材31,32が回転することによって推進力を受けて、それぞれ、図3の搬送路74,75を示している矢印の方向に搬送される。つまり、搬送路74,75は、矢印の方向へ搬送される現像剤23の循環路を構成している。
[第1の実施の形態]
以上のような構成において、搬送部材31,32の回転速度が同じであれば、搬送路74,75の現像剤23を搬送するそれぞれの搬送速度が同程度である場合に、同じ回転速度で搬送部材31,32を駆動した場合、搬送路74,75の現像剤23の搬送速度が同程度となる。このような場合、搬送部材31,32によって現像剤23に与えられる撹拌エネルギの大部分が、現像装置10のケーシング20内の現像剤23を循環させるための搬送エネルギとして消費される。このため、撹拌エネルギを増加させることによって現像剤23の帯電量をさらに効率良く安定化させることが考えらえる。
そこで、第1の実施の形態では、現像装置10が、搬送路74,75を含む循環経路に沿って所定方向に現像剤23を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材31,32を含む場合に、制御部210が、循環経路で隣接する2つの搬送部材31,32のそれぞれによって搬送される現像剤23の搬送速度に差が生じるように搬送部材31,32の動作を制御するようにする。これにより、現像剤23の粒子同士のせん断が発生し、搬送のトルクが増大し、現像剤23に与えられるエネルギは、搬送だけではなく撹拌にも消費される。その結果、現像剤23のキャリアとトナーとの衝突エネルギおよび接触確率が増加するため、現像剤23の帯電量を効率良く安定化させることができる。
現像剤23の搬送速度は、搬送能力、回転速度、および、搬送路の断面形状などによって定まる。この実施の形態においては、搬送部材31,32の回転中心軸に垂直な面での搬送路74,75の断面形状は、略同一であることとする。また、搬送部材31,32の搬送能力は、略同一であることとする。つまり、この実施の形態においては、搬送路74,75での現像剤23の搬送速度は、それぞれ、搬送部材31,32の回転速度が同じであれば、略同一となる。
モータ71は、制御部210によって制御されて、搬送部材31を回転させる。モータ72は、制御部210によって制御されて、搬送部材32を回転させる。そして、制御部210は、搬送部材31,32の回転速度を異ならせるように、モータ71,72を制御する。
表1は、搬送部材31,32の回転速度を異ならせるように制御したときの実施例および比較例のデータを示す。
Figure 0006828499
表1を参照して、これらの値は、2時間程度の使用履歴のある現像剤23を用いて、単位面積当たりの印刷部分の比率であるカバレッジ(印字率)が10〜30%で、1分間、現像を行なったときの値である。
搬送部材31,32の回転速度比をn1:n2とする。現像剤23に与えた単位質量当たりの撹拌エネルギは、モータから搬送部材に与えられた単位質量当たりのエネルギから、単位質量当たりの現像剤23の移動に消費される搬送エネルギ、および、熱などに消費されるその他のエネルギを減算することで算出される。しかし、ここでは、搬送エネルギおよびその他のエネルギを0に近似するとして、現像剤23に与えた単位質量当たりの撹拌エネルギが、モータから搬送部材に与えられた単位質量当たりのエネルギに等しいこととする。
現像剤23の帯電安定率は、目標の帯電率との一致率であることとして、増加した帯電量を目標の帯電量で除算することによって算出される。現像剤23の飛散量は、パーティクルカウンタ(リオン株式会社製、型式:KR−11B)を用いて1Lの空気中の5μm以上の粒子数の1分間の積算値を計測した。
比較例1として、回転速度比n1:n2=1.0:1.0とした場合、実施例1−1の場合の値を基準とした現像剤23へ与えた撹拌エネルギ比は、0.1となり、帯電安定率は80%となり、飛散量は360個/Lとなる。
これと比較して、実施例1−1として、回転速度比n1:n2=1.0:0.8とした場合、帯電安定率は97%となり、飛散量は250個/Lとなる。
また、実施例1−2として、回転速度比n1:n2=0.8:1.0とした場合、実施例1−1の場合の値を基準とした現像剤23へ与えた撹拌エネルギ比は、1.0となり、帯電安定率は97%となり、飛散量は270個/Lとなる。
このように、実施例1−1および実施例1−2のように、搬送部材31,32の回転速度の差を付けた場合には、回転速度の差を付けていない比較例1の場合と比較して、より多くの撹拌エネルギを現像剤23に与えることができ、その結果、現像剤23の帯電安定率が上昇し、現像剤23の飛散量が減少する。
また、実施例1−2のように、現像剤担持体11に近い側の搬送部材31の回転速度を、実施例1−1の場合よりも遅くした場合、現像剤担持体11が接している搬送路74の現像剤23の量がより多くなる。これにより、現像剤担持体11に供給される現像剤23の量が増えるため、現像剤回収領域13に戻される現像剤23の量が増え、現像剤回収領域13が詰まり易くなる。その結果、規制部材16を通過する現像剤23の流れが不安定となることによって、現像剤23に余剰なストレスが掛かったり、現像剤23が飛散し易くなったりする。
なお、印字中でないときは、現像剤23を現像装置10の外へ露出させないために、現像剤担持体11を停止するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態においては、制御部210は、搬送速度の差を、現像剤23を撹拌せずに放置している時間に応じて変化させる。表2は、現像剤23の放置時間ごとの実施例および比較例のデータを示す。
Figure 0006828499
表2を参照して、これらの値は、それぞれ表2で示される保管時間の間、高温度(30℃)および高湿度(80%)で放置した現像剤23を用いて、第1実施例と同様、単位面積当たりの印刷部分の比率であるカバレッジ(印字率)が10〜30%で、1分間、現像を行なったときの値である。
実施例2として、保管時間100時間で保管後の帯電量が0.96(fc/μm)である場合、回転速度比n1:n2=1.0:1.0とすると、実施例2の保管時間200時間の場合の値を基準とした現像剤23へ与えた撹拌エネルギ比は、0.1となり、帯電安定率は97%となる。
保管時間150時間で保管後の帯電量が0.91(fc/μm)である場合、回転速度比n1:n2=1.0:0.9とすると、実施例2の保管時間200時間の場合の値を基準とした現像剤23へ与えた撹拌エネルギ比は、0.5となり、帯電安定率は97%となる。
保管時間200時間で保管後の帯電量が0.86(fc/μm)である場合、回転速度比n1:n2=1.0:0.8とすると、帯電安定率は97%となる。
比較例2として、保管時間100時間で保管後の帯電量が0.96(fc/μm)である場合、回転速度比n1:n2=1.0:1.0とすると、実施例2の保管時間200時間の場合の値を基準とした現像剤23へ与えた撹拌エネルギ比は、0.1となり、帯電安定率は97%となる。
保管時間150時間で保管後の帯電量が0.91(fc/μm)である場合、回転速度比n1:n2=1.0:1.0とすると、実施例2の保管時間200時間の場合の値を基準とした現像剤23へ与えた撹拌エネルギ比は、0.1となり、帯電安定率は92%となる。
保管時間200時間で保管後の帯電量が0.86(fc/μm)である場合、回転速度比n1:n2=1.0:1.0とすると、実施例2の保管時間200時間の場合の値を基準とした現像剤23へ与えた撹拌エネルギ比は、0.1となり、帯電安定率は87%となる。
このように、保管時間が長い程、実施例2のように、回転速度の差を大きくした場合は、比較例2のように、回転速度の差を付けない場合と比較して、より多くの撹拌エネルギを現像剤23に与えることができ、その結果、現像剤23の帯電安定率が上昇する。また、保管時間に応じて必要最小限の撹拌エネルギを現像剤23に与えるようにすれば、効率の良い制御を行なうことができる。なお、第1の実施例と同様、帯電安定率が高い程、現像剤23の飛散量は減少する。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態においては、制御部210は、搬送速度の差を、周期的に変化させる。図4は、第3の実施の形態における現像装置10の搬送部材31,32の回転速度比の変化を示す図である。図4を参照して、この実施例では、制御部210は、搬送部材32の回転速度を0.9としたときの搬送部材31の回転速度の比率が0.8および1.0を交互に0.5s周期(2.0Hz)で変化するパルス状となるように、搬送部材31,32の回転速度の差を、周期的に変化させる。表3は、現像剤23の搬送速度の差を周期的に変化させた場合の実施例および比較例のデータを示す。
Figure 0006828499
表3を参照して、これらの値は、現像剤23の流動性を変化させる誤差(現像剤23の寿命、環境、トナー濃度等)によって、現像剤23の流動性が悪くなり、搬送速度差によるつまりが発生し易い状態になるときにおいて、表1と同様、単位面積当たりの印刷部分の比率であるカバレッジ(印字率)が10〜30%で、1分間、現像を行なったときの値である。
比較例3として、回転速度比n1:n2=1.0:0.8で周期変化を無しとする。このように、比較例3のように、回転速度比が一定の差が付いた状態である場合、誤差によって現像剤23の流動性が悪くなり、搬送速度差によるつまりが発生し易い状態の現像剤23を用いると、現像剤担持体11が接している搬送路74の現像剤23の液面レベルが、比較的、高くなる状態が顕著になる。なお、現像剤23は、ここでは液体ではなく粉体であるが、搬送路74における現像剤23の上面を、慣用的に液面と呼んでいる。
これに対して、実施例3として、回転速度比n1:n2=1.0〜0.8:0.9とし、回転速度n1の周期を2.0Hzとする。このように、実施例3においては、搬送部材31,32の回転速度の大小関係が逆転したり、同等となったりする場合を含むようにしている。また、搬送部材31の回転速度の時間平均は、搬送部材32の回転速度と等しくなるようにしている。これにより、現像剤担持体11が接している搬送路74の現像剤23の液面レベルが、比較例3の場合と比較して低くなる。このように、実施例3の場合は、比較例3の場合と比較して、現像剤23のつまりを低減することができる。
なお、実施例3においては、現像剤担持体11から遠い方の搬送部材32の回転速度を一定として、現像剤担持体11に近い方の搬送部材31の回転速度を変化させるようにした。しかし、これに限定されず、逆に、現像剤担持体11に近い方の搬送部材31の回転速度を一定として、現像剤担持体11から遠い方の搬送部材32の回転速度を変化させるようにしてもよい。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態においては、搬送部材31,32のいずれかを動作させるためのトルクを検出するトルクセンサ73をさらに備え、制御部210は、循環経路で隣接する2つの搬送部材31,32のそれぞれの搬送速度の差を、トルクセンサ73によって検出されたトルクに応じて変化させる。
図5は、第4の実施の形態における現像装置10Aの構成の概略を示す図である。図5を参照して、第4の実施の形態の現像装置10Aの構成においては、図3で示した第1の実施の形態の現像装置10の構成に加えて、モータ71と搬送部材31との間にトルクセンサ73を設ける。
たとえば、トルクセンサ73によって検出されたトルクが大きくなるほど、制御部210は、搬送部材31,32の回転速度の差を小さくなるようにしたり、回転速度の変化の周期を大きくなるように、モータ71,72を制御する。
現像装置10の周辺の環境、現像剤23の使用履歴、および、トナー濃度の変化などによって、現像剤23の流動性が変化した場合、過剰な撹拌エネルギを現像剤23に与えてしまう場合がある。しかし、第4の実施の形態のように、トルクに応じて複数の搬送部材31,32の搬送速度の差を変化させることによって、現像剤23に与える撹拌エネルギが過剰とならないように制御することができる。
なお、トルクセンサ73を他の箇所、たとえば、モータ72と搬送部材32との間に設けるようにしてもよい。また、搬送路での現像剤23の流動性を検出可能な構成であれば、モータと搬送部材との間にトルクセンサ73を設けることに限定されず、他の構成であってもよい。
[第5の実施の形態]
図6は、第5の実施の形態における現像装置10B,10Cの構成の概略を示す図である。図6を参照して、第5の実施の形態においては、現像装置10B,10Cは、搬送路74の下流側および搬送路75の上流側の連通部に、それぞれ、現像剤23の滞留部76B,76Cを備えるようにする。
第1の実施の形態等の現像装置10においては、図6(A)で示すように、搬送路74と搬送路75とを隔てる隔壁部43によって、滞留部76Aの幅がL1とされるようにした。
これに対し、図6(B)で示すように、現像装置10Bにおいては、搬送部材31A,32Aの滞留部76Bの側のシャフト部を、第1の実施の形態等の搬送部材31,32よりも伸ばすことによって、滞留部76Bの幅がL2(>L1)となるようにして、滞留部76Bの容積が大きくなるようにする。たとえば、L2=n1/n2×L1とすることが考えられる。なお、n1,n2が可変の場合は、最も差が大きいときのn1,n2を用いてL2を算出することが考えられる。
また、図6(C)で示すように、現像装置10Cにおいては、隔壁部43Aの滞留部76Bの側を、第1の実施の形態等の隔壁部43よりも短くすることによって、滞留部76Cの幅がL3(>L1)となるようにして、滞留部76Cの容積が大きくなるようにする。たとえば、L3=n1/n2×L1とすることが考えられる。なお、n1,n2が可変の場合は、最も差が大きいときのn1,n2を用いてL3を算出することが考えられる。
図7は、第5の実施の形態における現像装置10B,10Cの現像剤23の液面を示す図である。搬送部材31の回転速度を搬送部材32の回転速度よりも速くした場合、図7(A)で示すように、搬送路74の液面が高くなるため、現像剤担持体11の現像剤23への接触面積が大きくなる。このとき、現像剤担持体11への現像剤23の供給量が過剰となるため、印刷時およびウォームアップ時ともに飛散量が増える。
これに対し、図6(B),図6(C)で示したように、滞留部76B,76Cの容積を大きくした場合、図7(B),図7(C)で示すように、搬送路74の液面が、図7(A)で示す場合よりも高くならないようにすることができるため、現像剤担持体11の現像剤23への接触面積を小さくすることができる。これにより、現像剤担持体11への現像剤23の供給量が適正となり、現像装置10B,10Cの外部への現像剤担持体11からの現像剤23の露出が減るため、飛散量を減少させることができる。つまり、現像剤23へ与える撹拌エネルギを増加させつつ、現像剤23の飛散抑制効果が高めることができる。
併せて、画像形成装置100のウォームアップ時には、現像剤担持体11への現像剤23の供給は無くても良いため、印刷中よりも、制御部210は、搬送路74の現像剤23の量が少なくなるように搬送部材31,32の搬送速度を制御することが好ましい。これによって、上述の効果をさらに高めることができる。
[その他の実施の形態]
(1) 前述した実施の形態においては、図3で示したように、複数の搬送部材31,32のそれぞれに対して1つのモータ71,72を設けるようにした。
しかし、これに限定されず、複数の搬送部材を1つのモータで駆動するようにしてもよい。この場合、1つのモータからの出力を歯車機構などで複数の出力に分けた後に、CVT(Continuously Variable Transmission、連続可変トランスミッション)によって、各出力の回転速度を目標値に変速した後に、各搬送部材に伝達させるようにしてもよい。
いずれか1つの搬送部材には、CVTを介さずにモータの回転速度のままで、出力を伝達するようにしてもよい。また、複数の搬送部材の回転速度比を一定とする場合は、CVTを用いず、歯車機構のみで、モータの出力を分割して、増速または減速して、各搬送部材に伝達することができる。
(2) 前述した実施の形態においては、現像装置10の内部の現像剤23の循環経路に2つの搬送部材31,32が備えられるようにした。しかし、これに限定されず、3つ以上の搬送部材が備えられるようにしてもよい。この場合、前述した実施の形態と同様の効果を得るためには、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれによって搬送される現像剤23の搬送速度に差が生じるように、制御部210は搬送部材の動作を制御するようにする。
(3) 前述した実施の形態においては、隣接する2つの搬送部材31,32の回転速度が同じであれば、同程度の搬送速度で現像剤23を搬送可能であることとした。しかし、これに限定されず、隣接する2つの搬送部材の回転速度が同じである場合にそれぞれの現像剤23の搬送速度が異なる場合であっても、前述した実施の形態を適用することができる。この場合は、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれによって搬送される現像剤23の搬送速度に差が生じるように、制御部210が搬送部材の回転速度を制御するようにすればよい。
(4) 前述した実施の形態においては、搬送部材31,32が、回転動作することで現像剤を回転軸方向に搬送しながら撹拌するものであることとした。しかし、これに限定されず、搬送部材は、循環経路に沿って所定方向に現像剤を搬送しながら撹拌するものであれば、他のものであってもよく、たとえば、コンベアのようなものであってもよい。この場合は、制御部は、循環経路で隣接する2つの搬送部材のそれぞれによって搬送される現像剤の搬送速度に差が生じるように搬送部材の動作を制御するようにすればよい。
[まとめ]
(1) 以上、説明したように、画像形成装置100は、トナーを含む現像剤23を、トナー像が形成される現像領域62に供給する現像装置10,10A〜10Cと、制御部210とを備える。現像装置10,10A〜10Cは、循環経路に沿って所定方向に現像剤23を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材31,32を含む。第1の実施の形態等で説明したように、制御部210は、循環経路で隣接する2つの搬送部材31,32のそれぞれによって搬送される現像剤23の搬送速度に差が生じるように搬送部材31,32の動作を制御する。
これにより、搬送部材31,32によって、より多くの撹拌エネルギを現像剤23に与えることができる。その結果、現像剤23の帯電量を効率良く安定化させることができる。
(2) 搬送部材31,32は、回転されることで現像剤23を回転軸方向に搬送しながら撹拌する。第1の実施の形態等で説明したように、制御部210は、循環経路で隣接する2つの搬送部材31,32のそれぞれによって搬送される現像剤23の搬送速度に差が生じるように搬送部材31,32の回転速度を制御する。
これにより、搬送部材31,32の回転によって、より多くの撹拌エネルギを現像剤23に与えることができる。その結果、搬送部材31,32の回転によって、現像剤23の帯電量を効率良く安定化させることができる。
(3) 各々の搬送部材31,32は、回転速度が同じであれば、同程度の搬送速度で現像剤23を搬送可能である。第1の実施の形態等で説明したように、制御部210は、循環経路で隣接する2つの搬送部材31,32のそれぞれの回転速度に差が生じるように搬送部材31,32の回転速度を制御する。
これにより、搬送部材31,32の回転速度の差によって、より多くの撹拌エネルギを現像剤23に与えることができる。その結果、搬送部材31,32の回転速度の差によって、現像剤23の帯電量を効率良く安定化させることができる。
(4) 第1の実施の形態等で説明したように、制御部210は、搬送部材31の搬送速度が、搬送部材31よりも現像領域62から遠い搬送部材32の搬送速度よりも速くなるように搬送部材31,32の搬送速度を制御する。
これにより、現像剤担持体11に供給される現像剤23の量を抑制できるため、現像剤回収領域13に戻される現像剤23の量が減少し、現像剤回収領域13が詰まり難くなる。その結果、規制部材16を通過する現像剤23の流れが不安定となり難くなることによって、現像剤23に余剰なストレスが掛かり難くなったり、現像剤23が飛散し難くなったりする。
(5) 第2の実施の形態で説明したように、制御部210は、現像領域62に現像剤23を供給する前に、循環経路で隣接する2つの搬送部材31,32のそれぞれの搬送速度の差を、現像剤23を撹拌せずに放置している時間に応じて変化させる。
これにより、現像剤23を撹拌せずに放置している時間に応じて、より多くの撹拌エネルギを現像剤23に与えることができ、現像剤23の帯電安定率を効率良く上昇させることができる。
(6) 第3の実施の形態で説明したように、制御部210は、循環経路で隣接する2つの搬送部材31,32のそれぞれの搬送速度の差を周期的に変化させる。
これにより、現像剤担持体11が接している搬送路74の現像剤23の液面レベルを低くすることができる。その結果、現像剤23のつまりを低減することができる。
(7) 第4の実施の形態で説明したように、搬送部材31,32のいずれかを動作させるためのトルクを検出するトルクセンサ73をさらに備える。制御部210は、循環経路で隣接する2つの搬送部材31,32のそれぞれの搬送速度の差を、トルクセンサ73によって検出されたトルクに応じて変化させる。
これにより、搬送部材31,32によって現像剤23に与えられる撹拌エネルギが過剰とならないように制御することができる。
(8) 第5の実施の形態で説明したように、制御部210は、画像形成装置100のウォームアップ時のような現像領域62に現像剤23を供給する前は、印刷中のような現像領域62に現像剤23を供給するときよりも、循環経路の現像領域62に近い部分である搬送路74の現像剤23の量が少なくなるように搬送部材31,32の搬送速度を制御する。
これにより、ウォームアップ時に搬送路74の現像剤23の液面が高くならないようにすることができるため、現像剤担持体11の現像剤23への接触面積を小さくすることができる。その結果、現像装置10の外部への現像剤担持体11からの現像剤23の露出が減るため、飛散量を減少させることができる。
(9) 現像装置10B,10Cは、現像領域62に現像剤23を供給する現像剤担持体11をさらに備える。複数の搬送部材31,32は、それぞれ、循環経路のうち現像剤担持体11に沿った搬送路74、および、搬送路74の所定方向に対する下流側の連通部で連通する搬送路75に設けられる。現像装置10B,10Cは、連通部に現像剤23を滞留させる滞留部76B,76Cをさらに備える。
これにより、ウォームアップ時に搬送路74の現像剤23の液面が高くならないようにすることができるため、現像剤担持体11の現像剤23への接触面積を小さくすることができる。その結果、現像装置10の外部への現像剤担持体11からの現像剤23の露出が減るため、飛散量を減少させることができる。
なお、前述した実施の形態は、画像形成装置100の発明として捉えることができるとともに、現像装置10,10A〜10Cの発明として捉えることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10A,10B,10C 現像装置、11 現像剤担持体、13 現像剤回収領域、15 トナー補給部、15h ホッパ、15i トナー補給口、16 規制部材、17 現像剤槽、20 ケーシング、21 ATDCセンサ、22 補給トナー、23 現像剤、25 磁石ローラ、26 スリーブローラ、31,31A,32,32A 搬送部材、43,43A 隔壁部、51 像担持体、53 帯電部材、54 転写ローラ、55 クリーニングブレード、56 露光装置、62 現像領域、71,72 モータ、73 トルクセンサ、74,75 搬送路、76A,76B,76C 滞留部、100 画像形成装置、110 転写媒体、210 制御部、220 記憶部、230 操作部、240 表示部、260 通信部、270 スキャナ部、280 プリンタ部、900 プライベートネットワーク。

Claims (10)

  1. トナーを含む現像剤を、トナー像が形成される現像領域に供給する現像装置と、
    制御部とを備え、
    前記現像装置は、
    循環経路に沿って所定方向に前記現像剤を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材を含み、
    前記制御部は、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれによって搬送される前記現像剤の搬送速度に差が生じるように前記搬送部材の動作を制御且つ、前記現像領域に前記現像剤を供給する前に、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれの搬送速度の差を、前記現像剤を撹拌せずに放置している時間に応じて変化させる画像形成装置。
  2. トナーを含む現像剤を、トナー像が形成される現像領域に供給する現像装置と、
    制御部とを備え、
    前記現像装置は、
    循環経路に沿って所定方向に前記現像剤を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材を含み、
    前記制御部は、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれによって搬送される前記現像剤の搬送速度に差が生じるように前記搬送部材の動作を制御し、且つ、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれの搬送速度の差を周期的に変化させる画像形成装置
  3. トナーを含む現像剤を、トナー像が形成される現像領域に供給する現像装置と、
    制御部とを備え、
    前記現像装置は、
    循環経路に沿って所定方向に前記現像剤を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材を含み、
    前記制御部は、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれによって搬送される前記現像剤の搬送速度に差が生じるように、且つ、前記現像領域に前記現像剤を供給する前は、前記現像領域に前記現像剤を供給するときよりも、前記循環経路の前記現像領域に近い部分の前記現像剤の量が少なくなるように前記搬送部材の動作を制御する画像形成装置。
  4. 前記搬送部材は、回転されることで前記現像剤を回転軸方向に搬送しながら撹拌し、
    前記制御部は、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれによって搬送される前記現像剤の搬送速度に差が生じるように前記搬送部材の回転速度を制御する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 各々の前記搬送部材は、回転速度が同じであれば、同程度の搬送速度で前記現像剤を搬送可能であり、
    前記制御部は、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれの回転速度に差が生じるように前記搬送部材の回転速度を制御する、請求項に記載の画像形成装置。
  6. 複数の搬送部材は第1搬送部材と、前記第1搬送部材よりも前記現像領域から遠い第2搬送部材とを含み、
    前記制御部は、前記第1搬送部材の搬送速度が、前記2搬送部材の搬送速度よりも速くなるように前記搬送部材の搬送速度を制御する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像装置は、
    前記現像領域に前記現像剤を供給する供給部材をさらに備え、
    複数の前記搬送部材は、前記循環経路のうち前記供給部材に沿った第1循環経路に設けられる第1搬送部材と、前記第1循環経路の前記所定方向に対する下流側の連通部で連通する第2循環経路に設けられる第2搬送部材とを含み、
    前記現像装置は、
    前記連通部に前記現像剤を滞留させる滞留部をさらに備える、請求項に記載の画像形成装置。
  8. トナーを含む現像剤を、トナー像が形成される現像領域に供給する現像装置であって
    循環経路に沿って所定方向に前記現像剤を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材を備え、
    各々の前記搬送部材は、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれによって搬送される前記現像剤の搬送速度に差が生じるように動作可能であり、且つ、前記現像領域に前記現像剤を供給する前に、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれの搬送速度の差を、前記現像剤を撹拌せずに放置している時間に応じて変化させる現像装置。
  9. トナーを含む現像剤を、トナー像が形成される現像領域に供給する現像装置であって
    循環経路に沿って所定方向に前記現像剤を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材を備え、
    各々の前記搬送部材は、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれによって搬送される前記現像剤の搬送速度に差が生じるように動作可能であり、且つ、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれの搬送速度の差を周期的に変化させる現像装置。
  10. トナーを含む現像剤を、トナー像が形成される現像領域に供給する現像装置であって
    循環経路に沿って所定方向に前記現像剤を搬送しながら撹拌する複数の搬送部材を備え、
    各々の前記搬送部材は、前記循環経路で隣接する2つの前記搬送部材のそれぞれによって搬送される前記現像剤の搬送速度に差が生じるように、且つ、前記現像領域に前記現像剤を供給する前は、前記現像領域に前記現像剤を供給するときよりも、前記循環経路の前記現像領域に近い部分の前記現像剤の量が少なくなるように動作可能である現像装置。
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