JP2009098286A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像剤を平行に搬送する二つの現像剤搬送部材をそれぞれ配置する二つの現像剤搬送路を仕切る仕切り部材に設けられ、二つの現像剤搬送路を連通する連通口で現像剤が滞留することに起因する、濃度ムラ、かぶり、トナー飛散、縦白スジ等の不具合の発生をより確実に防止することができる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 現像装置2は、供給搬送路50と循環搬送路60とを連通する第一連通口A及び第二連通口Bを供給搬送路50の搬送方向の下流端部及び上流側端部の内壁7に備え、第一連通口Aで供給搬送路50から循環搬送路60に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、供給スクリュ5及び循環スクリュ6とは別部材の連通口搬送部材である第一パドル151を有し、トナー濃度センサ12の検出結果に基づいて連通口搬送部材制御手段である制御部が第一駆動モータ161を制御し、第一パドル151の回転速度を制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電子写真方式を用いたプリンタ、複写機、ファクシミリ等に用いられる現像装置、及びこれを用いる画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置が備える現像装置として、トナーとキャリアとからなる二成分の現像剤を用いて、感光体上に形成された静電潜像を可視像化する現像装置が知られている。
このような現像装置としては、現像容器の開口部で感光体に対向配置され磁石を内包した現像剤担持体としての現像ローラと、現像容器内の現像剤を攪拌しながら搬送する二つの搬送スクリュを備えたものがある。二つの搬送スクリュのうちの一方は現像ローラに現像剤を供給しながら現像剤を搬送する供給スクリュであり、他方は、供給スクリュの搬送方向下流端に到達した現像剤を、供給スクリュの上流端に搬送する循環スクリュである。
現像剤搬送部材である供給スクリュ及び循環スクリュは、現像ローラの軸線方向に現像剤を搬送するように平行に配置され、供給スクリュと循環スクリュとの間は仕切り部材で仕切られている。仕切り部材の軸線方向の両端には供給スクリュを配置した供給搬送路と循環スクリュを配置した循環搬送路とを連通する連通口を設けている。そして、供給スクリュの搬送方向と循環スクリュの搬送方向とを逆方向とすることで、仕切り部材の二つの連通口が現像剤の通路となり、現像容器内の現像剤が供給搬送路と循環搬送路とを循環する。
このような現像装置では、現像容器内を循環する現像剤は、現像ローラの回転によって供給搬送路内の現像剤が現像ローラ表面上に汲み上げられる。現像ローラ表面に汲み上げられた現像剤は、現像ローラの表面移動によって現像ローラが感光体と対向する位置(現像位置)へ搬送される。現像位置へ搬送される過程において、現像ローラ表面に担持される現像剤はその層厚をドクタブレードによって規制され、現像ローラ上に現像剤の薄層が形成される。この薄層に形成された現像剤によって、感光体表面上の静電潜像を現像して可視像化する。
その後、現像に供した現像剤は現像ローラの回転に伴い供給搬送路に回収され、供給スクリュ及び循環スクリュによって搬送される。このような現像装置の供給搬送路は、現像ローラに現像剤を供給するのみではなく、現像に供した現像剤を回収する供給回収搬送路としての機能を備える。
また、一度現像に供された現像剤は、トナー濃度が低下しているので、良好な画像を提供するためにはフレッシュトナーをトナー補給装置から補給する必要がある。トナー補給装置からのトナー補給は、現像容器内に設けられたトナー濃度センサの検知結果に基づいて、トナー濃度が一定以下になった時、現像容器内へ新たなトナーを補給しトナー濃度を常に一定に保つように行われる。トナーの補給は循環搬送路内の循環スクリュの搬送方向上流側端部に送られ、現像剤循環時、特に循環スクリュにより攪拌(トナーとキャリアが摩擦帯電)される。
このような現像装置では、一方の搬送スクリュの搬送領域から他方の搬送スクリュの搬送領域への受渡し部である仕切り部材の各搬送スクリュの搬送方向両端部に設けられた連通口には現像剤に搬送力を付与する現像剤搬送部材が無い。そして、各搬送スクリュによって下流端に搬送されてくる現像剤の押し出す力によって、連通口を通過して他方の搬送スクリュの上流端へと移動する。このため、各搬送スクリュによって現像剤に搬送力が付与される部分に比べて、受渡し部である連通口では搬送能力が著しく低下し、現像剤の滞留が生じてしまう。
このように、現像剤の受渡し部に現像剤が滞留してしまうと、以下のような不具合が生じてしまう。
すなわち、搬送スクリュによって攪拌されながら搬送されてトナーとキャリアとの摩擦帯電によって帯電した現像剤が、受渡し部で滞留することによって帯電量が低下し、循環する現像剤のトナーの帯電量が不均一となる。トナーの帯電量が不均一となると濃度ムラ、かぶり、トナー飛散等の不具合が生じる。
また、現像剤が長時間滞留(殆ど動き無し)した場合には、現像剤が固着してブロック状となり、あるとき、ブロック状の現像剤が他の現像剤とともに搬送スクリュで搬送されることがある。そして、ブロック状の現像剤が現像ローラに供給されると、ドクタブレードと現像ローラとの間にブロック状の現像剤が挟まって、このブロック状の現像剤に現像剤が堰き止められてしまい縦白スジ等の不具合が発生する。
このような濃度ムラ等の不具合を解消するための構成として、従来から種々の構成が提案されている。
特許文献1に記載の現像装置では、循環スクリュ端部内部にマグネットを配設する構成が開示されている。この循環スクリュの端部に設けたマグネットの磁力によって現像剤を引き寄せ、受渡し部で現像剤が滞留することをを防止し、分散性及び循環性を向上させ、濃度ムラを防止する。
また、搬送スクリュを用いた現像剤の搬送では連通口に対する搬送スクリュの回転方向によっては、スクリュの回転を連通口での現像剤の搬送に寄与させることができる。詳しくは、スクリュの連通口に対向する羽部がスクリュの回転によって搬送力が連通口側に向かう成分を持つように、スクリュの配置の向き及び回転方向を設定することによって、羽部が現像剤に対して連通口に向かう搬送力を付与することができる。しかし、通常の搬送スクリュは軸部に対する羽部の巻き方向とスクリュの回転方向とはスクリュ軸方向で一様であるのに対して、各搬送スクリュの搬送方向両端部に設けられた2つの連通口での現像剤の搬送方向は互いに逆方向である。このため、一方の連通口でスクリュの回転が連通口での現像剤の搬送に寄与するように設定すると、他方の連通口ではスクリュの回転が連通口での現像剤の搬送に寄与することができない。
特許文献2に記載の現像装置では、供給スクリュと循環スクリュとのそれぞれがスクリュ軸方向の中央で2つの部材に分かれており、この中央部を境にスクリュの羽部の巻き方向とスクリュの回転方向とを逆方向とする構成が開示されている。そして、この現像装置では、搬送スクリュの搬送方向両端部のそれぞれの連通口でスクリュの回転が連通口での現像剤の搬送に寄与するように各搬送スクリュの回転方向が設定されている。
特開2006−337871号公報 特開2006−301164号公報
しかしながら、特許文献1のように搬送スクリュの軸に設けたマグネットによって、受渡し部に存在する現像剤を引き寄せる構成では、マグネットの磁力が弱すぎると受渡し部の現像剤を引き寄せるには不十分である。受渡し部の現像剤を引き寄せる力が不十分だと、受渡し部での現像剤の滞留を十分に防止することができず、上述した従来の現像装置と同様に、濃度ムラ等の不具合が発生する。一方、マグネットの磁力が強すぎると、受渡し部の現像剤を引き寄せることはできるものの、マグネットによって搬送スクリュの軸に引き寄せられた現像剤が搬送スクリュと共に回転してしまうことがある。搬送スクリュと共に回転する現像剤には搬送力が付与されないため、現像剤の搬送量が減少する不具合が生じる。
すなわち、特許文献1のように搬送スクリュの軸に設けたマグネットによって、受渡し部に存在する現像剤を引き寄せる構成では、良好な現像剤の循環を行う構成に設定することが困難である。
また、特許文献2のように、連通口における現像剤の搬送が搬送スクリュの回転による寄与だけでは、現像剤の搬送速度などの現像装置の設定によっては、受渡し部での現像剤の滞留を十分に防止することができなくなるおそれがある。現像剤の滞留を十分に防止することができないと、上述した従来の現像装置と同様に、濃度ムラ等の不具合が発生する。
このような問題に対して本出願人は、特願2007−267894(以下、「先願」という。)に記載の現像装置を提案した。詳しくは、2つの現像剤搬送路とを連通する連通口で、一方の現像剤搬送路から他方の現像剤搬送路に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、2つの現像剤搬送スクリュとは別部材の連通口搬送部材としてのパドル部材を備える現像装置である。この現像装置では、パドル部材によって、連通口内とその近傍に存在する現像剤に対して、一方の現像剤搬送路から他方の現像剤搬送路に向かう搬送力を付与することによって、連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
しかしながら、現像容器内の現像剤はトナー濃度によってその流動性が変化し、トナー補給直後などのトナー濃度が高い状態では、現像剤の流動性が著しく低下し、現像剤が滞留しやすい。このような状態で、連通口搬送部材による現像剤の搬送をトナー濃度があまり高くない状態と同様に行うと、連通口での現像剤の滞留を十分に防止することができなくなるおそれがある。現像剤の滞留を十分に防止することができないと、上述した従来の現像装置と同様に、濃度ムラ等の不具合が発生する。
なお、このような問題は、供給搬送路が供給回収搬送路として機能する現像装置に限るものではない。例えば、供給搬送路と循環搬送路とをそれぞれ現像ローラと対向するように配置し、供給搬送路内の現像剤を現像ローラに供給し、現像に供した現像剤を循環搬送路内に回収し、供給搬送路と循環搬送路とで現像剤が循環する現像装置の供給搬送路と循環搬送路との連通口でも生じ得る問題である。
また、供給スクリュ及び循環スクリュとは別に軸線方向に現像剤を搬送する搬送スクリュを備え、現像に供した現像剤を回収する回収搬送路を現像ローラと対向する位置に配置した現像装置であっても生じ得る問題である。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、現像剤を平行に搬送する二つの現像剤搬送部材をそれぞれ配置する二つの現像剤搬送路を仕切る仕切り部材に設けられ、二つの現像剤搬送路を連通する連通口で現像剤が滞留することに起因する、濃度ムラ、かぶり、トナー飛散、縦白スジ等の不具合の発生をより確実に防止することができる現像装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナーとキャリアとを含有する二成分の現像剤を収容する現像剤収容器と、該現像剤収容器内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサと、該現像剤収容器に設けられた開口部で潜像担持体と対向するように配置され、該現像剤収容器内の現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤に搬送力を付与する第一現像剤搬送部材と、該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、該第一現像剤搬送部材の搬送方向とは逆方向の搬送力を現像剤に付与する第二現像剤搬送部材とを有し、該第一現像剤搬送部材と該第二現像剤搬送部材との間は仕切り部材によって仕切られて、該第一現像剤搬送部材を配置する第一現像剤搬送路と該第二現像剤搬送部材を配置する第二現像剤搬送路とを形成し、該仕切り部材が、該第一現像剤搬送路と該第二現像剤搬送路とを連通する連通口として、該第一現像剤搬送部材の搬送方向下流端部に設けた第一連通口と該第二現像剤搬送部材の搬送方向下流端部に設けた第二連通口とを備える現像装置において、該第一連通口で該第一現像剤搬送路から該第二現像剤搬送路に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、該第一現像剤搬送部材及び該第二現像剤搬送部材とは別部材の連通口搬送部材を有し、該トナー濃度センサの検出結果に基づいて該連通口搬送部材の駆動速度を制御する連通口搬送部材制御手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記第二連通口で該第二現像剤搬送路から該第一現像剤搬送路に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、該第一現像剤搬送部材及び該第二現像剤搬送部材とは別部材の第二の連通口搬送部材を有し、上記連通口搬送部材制御手段は上記トナー濃度センサの検出結果に基づいて該第二の連通口搬送部材の駆動速度を制御することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、トナーとキャリアとを含有する二成分の現像剤を収容する現像剤収容器と、該現像剤収容器にトナーを補給するトナー補給装置と、該現像剤収容器に設けられた開口部で潜像担持体と対向するように配置され、該現像剤収容器内の現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤に搬送力を付与する第一現像剤搬送部材と、該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、該第一現像剤搬送部材の搬送方向とは逆方向の搬送力を現像剤に付与する第二現像剤搬送部材とを有し、該第一現像剤搬送部材と該第二現像剤搬送部材との間は仕切り部材によって仕切られて、該第一現像剤搬送部材を配置する第一現像剤搬送路と該第二現像剤搬送部材を配置する第二現像剤搬送路とを形成し、該仕切り部材が、該第一現像剤搬送路と該第二現像剤搬送路とを連通する連通口として、該第一現像剤搬送部材の搬送方向下流端部に設けた第一連通口と該第二現像剤搬送部材の搬送方向下流端部に設けた第二連通口とを備える現像装置において、該第一連通口で該第一現像剤搬送路から該第二現像剤搬送路に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、該第一現像剤搬送部材及び該第二現像剤搬送部材とは別部材の連通口搬送部材を有し、該トナー補給装置の補給動作に基づいて該連通口搬送部材の駆動速度を制御する連通口搬送部材制御手段を備えることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の現像装置において、上記第二連通口で該第二現像剤搬送路から該第一現像剤搬送路に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、該第一現像剤搬送部材及び該第二現像剤搬送部材とは別部材の第二の連通口搬送部材を有し、上記連通口搬送部材制御手段は上記トナー補給装置の補給動作に基づいて該第二の連通口搬送部材の駆動速度を制御することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1または3の現像装置において、上記第一現像剤搬送部材は回転することによってその回転軸方向に搬送力を付与する搬送部材からなり、該第一現像剤搬送部材の回転軸を挟んで上記仕切り部材側は、該第一現像剤搬送部材の回転によって上方から下方に移動することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の現像装置において、上記現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤を搬送し、該現像剤担持体に現像剤を供給する供給搬送部材と、該供給搬送部材の搬送方向下流端に到達した現像剤を該供給搬送部材の搬送方向上流端に搬送する循環搬送部材とを有し、該供給搬送部材が上記第一現像剤搬送部材及び上記第二現像剤搬送部材のうちの何れか一方であり、該循環搬送部材が上記第一現像剤搬送部材及び上記第二現像剤搬送部材のうちの他方であり、上記仕切り部材によって仕切られる上記第一現像剤搬送路と上記第二現像剤搬送路とが、該供給搬送部材を配置する供給搬送路と該循環搬送部材を配置する循環搬送路であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の現像装置において、上記潜像担持体と対向する箇所を通過後の上記現像剤担持体上の現像剤を回収し、該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、上記供給搬送部材と同方向に搬送する回収搬送部材を有し、上記供給搬送部材または上記循環搬送部材と該回収搬送部材との間は第二の仕切り部材によって仕切られて、該回収搬送部材を配置する回収搬送路を形成し、該第二の仕切り部材は、上記供給搬送路または上記循環搬送路と該回収搬送路とを連通する回収連通口を該回収搬送部材の搬送方向の下流端部に備え、該循環搬送路は、現像に用いられずに該供給搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤と、該回収搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤との供給を受け、供給された現像剤を該供給搬送路の搬送方向上流端に搬送することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項6の現像装置において、上記潜像担持体と対向する箇所を通過後の上記現像剤担持体上の現像剤を上記循環搬送路で回収し、現像に用いられずに上記供給搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤とともに該供給搬送路の搬送方向上流端に搬送することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項6の現像装置において、上記潜像担持体と対向する箇所を通過後の上記現像剤担持体上の現像剤を上記供給搬送路で回収することを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の現像装置において、上記第一現像剤搬送部材及び上記第二現像剤搬送部材は、回転することによってその回転軸方向に搬送力を付与する搬送部材からなることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の現像装置において、上記連通口搬送部材は回転軸を中心に回転する羽部を備えたパドル部材であることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の現像装置において、上記パドル状部材の上記羽部は、回転軸に対して放射状に延びる辺と、回転軸の軸方向に伸びる辺とから形成され、該羽部の回転軸の軸線方向に延びる辺が、回転軸に対して平行ではなく上記連通口での現像剤の移動方向にネジレを加えた形状であることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項11または12の現像装置において、上記パドル状部材はその回転軸の軸方向端部にフランジを備えることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、少なくとも潜像担持体と、該潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、該現像手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13に記載の現像装置を用いることを特徴とするものである。
上記請求項1の構成を備えた発明においては、連通口搬送部材制御手段がトナー濃度センサの検出結果に基づいて、現像剤収容器内の現像剤のトナー濃度が高いという検出結果が出たときに、連通口搬送部材の駆動速度が速くなるように制御する。これにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
また、上記請求項3の構成を備えた発明においては、連通口搬送部材制御手段がトナー補給装置の補給動作に基づいて、トナー補給がなされ、現像剤収容器内の現像剤のトナー濃度が高くなっている状態のときに、連通口搬送部材の駆動速度が速くなるように制御する。これにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
請求項1乃至14の発明によれば、現像剤の流動性が低下した状態でも連通口で現像剤が滞留することを防止することによって、連通口で現像剤が滞留することに起因する不具合の発生をより確実に防止し、良好な現像を行うことができるという優れた効果がある。
〔実施形態1〕
以下、本発明を画像形成装置である電子写真方式のプリンタ(以下、プリンタ100という)について適用した一つ目の実施形態(以下、実施形態1と呼ぶ)について説明する。
まず、プリンタ100の概略構成及び動作について説明する。図1はプリンタ100の構成を示す概略構成図である。プリンタ100は、図1に示すように、矢印α方向に回転可能に取り付けられたドラム状の感光体1の周囲に、帯電装置32、露光装置33、現像装置2、転写装置35、クリーニング装置36、除電装置37等が配設されている。
現像装置2は、現像容器3内にキャリアとトナーとからなる二成分系現像剤が収容され、現像剤担持体としての現像ローラ4の一部が現像容器3の開口部から感光体1に向かって露出されている。現像ローラ4は、中空円筒状に形成された回動可能なアルミニウム等の非磁性体のスリーブからなり、その内部にマグネットローラ或いは複数のマグネットが配置され、所定の位置に磁極が形成されている。この磁極によってスリーブ表面に現像剤を担持させる用になっている。そして、この現像ローラ4は、図示しない駆動機構により矢印β方向に回転し、現像剤を感光体1との対向部分である現像領域に搬送する。また、現像容器3内には、現像剤とトナーとを混合・撹拌する2つの搬送スクリュが配設されている。
プリンタ100、感光体1は、帯電装置32により一様に帯電された後、露光装置33から画像情報により強度変調された露光用の光が照射されて露光されることで画像情報が書き込まれ、静電潜像が形成される。現像容器3内の現像剤は、2つの搬送スクリュにより撹拌され、トナーとキャリアとの摩擦帯電で静電潜像に付着するような極性に帯電する。この帯電した現像剤は、現像ローラ4によって汲み上げられ、感光体1の表面と接触する。この接触の際に、トナーが感光体1上の静電潜像に付着し現像が行われる。また、記録体である転写紙Pが図示しない給紙装置により所定のタイミングで給紙され、一対の転写材ガイド部材45により感光体1と密着するように搬送される。そして、現像によって感光体1上に形成されたトナー像が、転写装置35によって転写紙P上に転写される。トナー像が転写された転写材Pは、図示しない分離チャージャにより感光体1から分離され、図示しない定着装置に送られ、熱と圧力によってトナーが融着され、コピー紙として機外に排出される。一方、転写後の感光体1上に残った転写残トナーは、クリーニング装置36によって掻き落とされる。そして、クリーニング後の感光体1は、除電装置37により残留電荷除去され、帯電装置32による次の帯電に備えられる。
現像装置2においては、現像容器3内の現像剤のうちトナーが現像の度に消費されていく。現像剤中のトナー濃度は、現像容器3に設けられたトナー濃度センサ12により、所定のタイミングで検知される。トナー濃度センサ12による検知結果は、図示しない制御部に送られ、制御部により現像剤のトナー濃度が所定のトナー濃度よりも低下したか否かが判別される。そして、トナー濃度が所定のトナー濃度よりも低下していることが検知された場合には、現像装置2の側方に設けられたトナー補給装置10によってトナー容器としてのトナーボトル31からトナーが現像容器3内に供給される。これにより、現像剤のトナー濃度が所定の濃度に保たれて、画像濃度が一定に保たれる。トナー濃度センサ12としては、例えば現像剤の透磁率を測定することでトナー濃度を検知する透磁率センサなどを用いることができる。
次に、現像装置2についてより詳しく説明する。
図2は図1中の手前側端部近傍の現像装置2の断面図であり、図3は現像装置2を上方から見た概略説明図である。
上述したように現像装置2は二成分現像剤を用いるものであり、現像容器3内に磁性キャリアとトナーからなる現像剤を内包する。また、現像容器3内に現像剤担持体たる現像ローラ4、第一現像剤搬送部材としての供給スクリュ5、及び、第二現像剤搬送部材としての循環スクリュ6と、仕切り部材としての内壁7を有する。
現像ローラ4近傍には、現像剤規制部材たるドクタブレード8が所定の間隔を持って配設されており、現像剤の薄層を形成し、現像ローラ4と感光体1の近接地点である現像領域に供給されるようになっている。
現像ローラ4の下方近傍には、現像ローラ4の軸方向(長手方向)に平行な軸線を持つ回動可能な供給スクリュ5が配設されている。供給スクリュ5は回転する事により現像剤を軸線方向に搬送しながら攪拌し、現像ローラ4に現像剤を汲み上げ、さらに、現像に供した使用済み現像剤の搬送を行う。
仕切り部材としての内壁7は、供給スクリュ5に対して現像ローラ4の反対側で軸線方向に延びて配設され現像容器3内を2つに分ける。内壁7に対して現像ローラ4の反対側には、現像ローラ4軸線方向に平行な軸線を持つ回動可能な循環スクリュ6が配設されている。現像容器3内は内壁7によって2つに分けられ、供給スクリュ5が配置された供給搬送路50と循環スクリュ6が配置された循環搬送路60とを形成している。また、内壁7の軸方向両端部には第一連通口A及び第二連通口Bとが設けられており、供給搬送路50と循環搬送路60とを連通している。さらに、循環搬送路60の循環スクリュ6の搬送方向上流側端部の上方の一部にはトナーを補給するためのトナー補給口30が配設されている。循環スクリュ6はトナー補給口30から補給されたトナーと供給スクリュ5から搬送されてきた現像剤とを攪拌しながら搬送し、供給搬送路50の供給スクリュ5の搬送方向上流側端部に受け渡す。
また、供給スクリュ5と循環スクリュ6とは、互いに逆向きに螺旋状の羽根が形成されており、それぞれ反対方向(図3の矢印方向)に現像剤を搬送するようになっている。つまり、図3で示す現像容器3内を反時計回り方向に回るような現像剤の循環経路が形成されている。
感光体1上の静電潜像を現像装置2の現像ローラ4で現像してトナー像を形成すると、現像装置2内のトナーの割合すなわちトナー濃度が減少する。そこで、画像濃度の低下を抑えるために、現像剤中のトナー濃度が所定値以下になると、トナー補給装置10からトナーを補給して、現像剤中のトナー濃度を維持することが行われる。トナー補給装置10では、不図示の螺旋溝が形成されたトナーボトル31が回転することにより、トナーボトル31から補給されたトナーを4枚のマイラー11によって汲み上げ、トナー補給口30へ送られる。トナーボトル31の回転は、トナー補給モータ17にて駆動される。勿論、トナーボトル31とマイラ−11を支持するマイラーホルダは同期して回転する構成となる。
なお、現像剤中のトナー濃度は現像容器3の低部で、供給スクリュ5の斜め下部に取り付けられている透磁率センサによって測定(電圧に変換)される。トナー濃度センサ12は、現像容器3の軸方向における略中央に、供給スクリュ5の下部に一定の隙間を設け配設されている。本実施形態1では、トナー濃度4[wt%]に対し3[V]の電圧を示し、トナー濃度が高くなると、センサ出力値(電圧)は低くなり、逆にトナー濃度が低くなるとセンサ出力値(電圧)は高くなる反比例の関係を示す。センサ出力電圧が3[V]を超えるとトナー補給することとなる。
内壁7の軸方向両端部には、供給スクリュ5の搬送方向下流端側に第一連通口A、循環スクリュ6の搬送方向下流端側に第二連通口Bが設けられている。そして、供給搬送路50内の搬送方向下流端に到達した現像剤は第一連通口Aを通って循環搬送路60に受け渡され、循環搬送路60内の搬送方向下流端に到達した現像剤は第二連通口Bを通って供給搬送路50に受け渡させる。
図3に示すような二軸攪拌現像方式の現像装置では、良好な画像を得るためには、現像に供した現像剤を現像ローラから次々と回収し、同時に濃度の十分な現像剤と拡散させ次々現像ローラに供給しなければならない。
しかし、従来の現像装置では、現像装置2における第一連通口Aおよび第二連通口Bとなる現像剤の受渡し部では、各スクリュによって現像剤に搬送力が付与される部分に比べて搬送能力が著しく低下することがあった。そして、図3に示すような二軸の搬送スクリュが互いの搬送方向下流端で現像剤を他方の搬送方向上流端に受け渡す構成の場合、現像剤搬送路内で搬送スクリュの下流側ほど現像剤量が多くなるように現像剤の分布に偏りが生じることがあった。これは、搬送スクリュの搬送能力に対して各連通口での現像剤の搬送能力が低いため、搬送スクリュの下流端に到達した現像剤が連通口を通過できずに滞留する。一方、搬送能力が低い連通口を通過した現像剤は搬送能力が高い搬送スクリュによってすぐに搬送されるため、搬送スクリュの上流側では十分な現像剤量を確保することができなくなる。これにより、現像剤搬送路内で搬送スクリュの下流側ほど現像剤量が多くなるように現像剤の分布に偏りが生じる。
そして、供給搬送路50内で現像剤の分布に偏りが生じると、現像ローラ4に対して現像剤の剤面が傾いた状態となる。そして、剤面が高く現像ローラ4への現像剤の汲み上げが容易な供給スクリュ5の搬送方向下流側に比べて、剤面が低く現像ローラ4への現像剤の汲み上げが困難な供給スクリュ5の搬送方向上流側では、現像時に濃度ムラが生じる。そして、供給スクリュ5の搬送方向における濃度ムラは記録体作像時の通紙方向に対して左右濃度ムラとなる。
また、受渡し部で現像剤が滞留することにより、現像剤の循環時間が長くなって、トナーの帯電量が不均一となり、濃度ムラ、カブリ、トナー飛散等の不具合が発生する。
これに対して本実施形態1の現像装置2では、第一連通口A及び第二連通口Bに、連通口搬送部材としての第一パドル151及び第二パドル152をそれぞれ備える。第一パドル151及び第二パドル152は現像剤滞留防止用のパドル(羽根)であり、内壁7の端部と現像容器3の軸方向端部の壁部とに回動可能に支持されている。さらに、第一パドル151及び第二パドル152の端部は、それぞれ第一駆動モータ161及び第二駆動モータ162と連結している。そして、各駆動モータ(161、162)を駆動することによって、各連結口における現像剤の循環方向に現像剤を搬送するように各パドルが回転し、各駆動モータを制御することにより各パドルの回転数を可変にできる。
次に、現像剤を搬送する回転部材の駆動(回転方向)の説明を行う。
現像装置2は、プリンタ100本体に装着されると入力ギヤ13が本体駆動ギヤ(図示せず)とカップリングしプリンタ100本体のモータからの駆動が伝わる様になっている。入力ギヤ13は、現像ローラ4を駆動する現像駆動ギヤ18と噛合っており、現像ローラ4の現像駆動ギヤ18の他端側には駆動伝達ギヤ19が現像ローラ4に係止めされている。駆動伝達ギヤ19は、第一アイドラギヤ22と不図示の第二アイドラギヤを介して供給スクリュ5の端部に係止めされた供給ギヤ23に駆動を伝達する。供給ギヤ23は不図示の第三アイドラギヤと噛合い、第三アイドラギヤは循環スクリュ6の端部に係止めされた循環ギヤ24と噛合っている。よって、供給ギヤ23に駆動が伝達することにより、循環ギヤ24に駆動が伝達する構成となっている。
第一パドル151及び第二パドル152は、現像剤の循環方向へ現像剤を搬送する回転方向となっており、受渡し部である第一連通口A及び第二連通口Bでの現像剤の滞留を防止している。
このように、受渡し部での現像剤の滞留を防止することにより、濃度ムラ、かぶり、トナー飛散、縦白スジ等の不具合の発生を防止することができる。
図4は、現像剤の受渡し部の断面図で、図4(a)は第一連通口Aの断面図であり、図4(b)は第二連通口Bの断面図である。現像剤は図3で示した現像装置2中を反時計回りに循環搬送されるため、第一連通口Aでは現像剤は図4(a)中の矢印aで示すように、供給搬送路50から循環搬送路60に向けて搬送される。また、第二連通口Bでは現像剤は図4(b)中の矢印bで示すように、循環搬送路60から供給搬送路50に向けて搬送される。
図4(a)中の第一パドル151の矢印のように、供給搬送路50側にあった羽部がパドルの回転軸の下方を通過して、循環搬送路60の下方から上方に向けて移動するように回転させる。これにより、第一連通口Aにおいて、矢印aで示すように、現像剤を供給搬送路50から循環搬送路60に向けて搬送する搬送力を付与することができる。同様に、図4(b)中の第二パドル152の矢印のように回転させることによって、現像剤を循環搬送路60から供給搬送路50に向けて搬送する搬送力を付与することができる。
図4に示すように、第一連通口Aを連通口として第二現像剤搬送路である循環搬送路60に現像剤を受け渡す第一現像剤搬送路である供給搬送路50と循環搬送路60とは略同じ高さに配置されている。また、図4に示す現像装置2では、現像剤循環方向と供給スクリュ5及び循環スクリュ6の回転方向とが同じ方向となる第二連通口Bでは現像剤の滞留量は比較的に少ない。一方、現像剤循環方向と供給スクリュ5及び循環スクリュ6の回転方向とが異なる方向となる第一連通口Aでは現像剤の滞留量は比較的に多くなる。このことについて以下でより詳しく説明する。
ここで図4(b)に示すように、第二連通口Bでは現像剤を受け渡す側の循環スクリュ6は、その回転軸を挟んで内壁7側は、循環スクリュ6の回転によって下方から上方に移動する。このような循環スクリュ6では、スクリュの第二連通口Bと対向する羽部がスクリュの回転によって搬送力が第二連通口B側に向かう成分を持つようになる。これにより、循環スクリュ6の回転によっても第二連通口Bで循環搬送路60から供給搬送路50に向かう搬送力を付与することができるが、第二パドル152を設けることにより、循環搬送路60から供給搬送路50への現像剤の受渡しをより確実に行うことができる。
一方、図4(a)に示すように、第一連通口Aでは、回転することによってその回転軸方向に搬送力を付与する第一現像剤搬送部材である供給スクリュ5における供給スクリュ5の回転軸を挟んで仕切り部材である内壁7側は、供給スクリュ5の回転によって上方から下方に移動する。このように供給スクリュ5が回転することによって、現像ローラ4への現像剤の汲み上げを助けることができる。しかし、供給スクリュ5の回転では第一連通口Aで供給搬送路50から循環搬送路60に向かう搬送力を付与することができない。すなわち、供給スクリュ5の回転によって生じる回転軸と直交する方向の搬送力の方向と第一連通口Aでの現像剤の搬送方向とが逆方向となっている。このため、現像剤の循環方向と循環スクリュ6の回転によって回転軸と直交する方向に搬送力が働く方向とが一致する第二連通口Bに比較して、第一連通口Aは現像剤が滞留しやすい。このため、第一パドル151によって滞留部となりやすい第一連通口Aの現像剤をメカ的に搬送している。
第一パドル151及び第二パドル152のような連通口搬送部材は、図3〜図4を用いて説明した構成のように、内壁7の軸方向両端に設けることが望ましい。しかし、レイアウトの制約やコスト等の障害がある場合は、現像剤が滞留し易い第一連通口Aのみに連通口搬送部材を設けても良い。
そして、第二連通口Bにおける現像剤の搬送が循環スクリュ6の回転による寄与だけでは、現像剤の搬送速度などの現像装置2の設定によって、受渡し部での現像剤の滞留を十分に防止することができない場合は、第二連通口Bに第二パドル152を設ける。
図5は、第一パドル151及び第二パドル152に適用可能なパドル部材15の詳細説明図である。
図5に示すように、滞留防止用パドルであるパドル部材15は、パドル軸15cにパドル羽部15aが4枚で構成され、駆動が伝達されるギヤ側の端部に現像剤を効率良く搬送するためフランジ15bが付いている。パドル羽部15aと現像容器3の軸方向端部の内壁面との間隙はパドル部材15が回転しても搬送力はほとんど作用しないが、パドル部材15がフランジ15bを備えることにより、この間隙に現像剤が進入することを防止できる。これにより、現像剤の搬送の効率を向上することができる。
なお、パドル部材15としては、図6に示すように、パドル羽部15aがパドル軸15cに対して45度ねじれた形状であっても良い。図6のようなねじれたパドル部材15を用いることにより、連通口を通過する現像剤に対して、2つの搬送スクリュに対して直交する方向ではなく、斜め方向に搬送力を付与することができる。そして、図6に示すパドル部材15を第一連通口Aの第一パドル151に用いることにより、第一連通口Aを通過する現像剤に対して、2つの搬送スクリュの軸方向に直交する方向から循環スクリュ6の搬送方向に傾いた方向の搬送力を付与することができる。これにより、第一連通口Aを通過した後の現像剤の搬送性を高めることができる。なお、図6に示すパドル部材15を第二パドル152に用いても同様に第二連通口Bを通過した後の現像剤の搬送性を高めることができる。
上述の実施形態1では、連通口搬送部材として、回転軸を中心に回転する羽部を供えたパドル部材15を用いる構成について説明した。連通口搬送部材としてはパドル部材15に限るものではなく、平行に配置された搬送スクリュの搬送方向に対して直交する方向に搬送力を付与して連通口で現像剤が滞留することを防止することができるものであればよい。
上述の現像装置2ように、第一連通口A及び第二連通口Bに連通口搬送部材を配置した場合でも、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高い状態では現像剤の流動性が低下し、連通口での現像剤の滞留を十分に防止することができなくなるおそれがある。
そこで、本実施形態1では、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高くなっている状態のときに、連通口搬送部材である第一パドル151及び第二パドル152の駆動速度を速くして、現像剤の流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止する。
〔実施例1〕
次に、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高くなっている状態のときに、連通口搬送部材の駆動速度を速くする一つ目の実施例(以下、実施例1と呼ぶ)について説明する。
図7は、現像装置2の各パドル(151、152)の駆動モータ(161、162)及びトナー補給装置10の駆動を制御する構成のブロック図である。
制御部16は、トナー濃度センサ12の検出結果に基づいてトナー補給装置10のトナー補給モータ17の駆動を制御する。詳しくは、上述したようにトナー濃度センサ12でのセンサ出力電圧が3[V]を超えるとトナー補給モータ17を駆動し、トナー補給を行う。
そして、実施例1では、連通口搬送部材制御手段である制御部16はトナー濃度センサ12の検出結果に基づいて連通口搬送部材である第一パドル151及び第二パドル152の回転速度を制御する。
詳しくは、トナー濃度センサ12は、現像装置2が駆動され転写紙の先端と同期し(レジストローラ動作時)出力電圧を読み取っている。そして、トナー濃度センサ12のセンサ出力電圧が2[V]以下(トナー濃度で5[wt%]以上)になると、制御部16は、第一パドル151及び第二パドル152の駆動源である第一駆動モータ161及び第二駆動モータ162の回転数を通常の回転数よりも10[%]増速するように制御する。これにより、第一パドル151及び第二パドル152の回転速度が通常時よりも速くなる。また、トナー濃度センサ12のセンサ出力電圧の値が2[V]よりも大きくなると、通常の回転数(25[rpm])に戻す制御を行う。
このように、実施例1の現像装置2では、トナー濃度センサ12の検出結果に基づいて、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高いという検出結果が出たときに、制御部16が第一パドル151及び第二パドル152の回転速度が速くなるように制御する。これにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
上述の実施例1では、トナー濃度センサ12でトナー濃度が高い状態を示す検出結果が出た場合に、第一駆動モータ161及び第二駆動モータ162の回転数を共に10[%]速める制御について説明したが、回転数を速める割合としては、第一駆動モータ161と第二駆動モータ162とで同じ割合とするものに限るものではない。
また、レイアウトの制約やコスト等の問題によって、現像剤が滞留し易い第一連通口Aのみに連通口搬送部材を設けた現像装置2であっても、トナー濃度センサ12でトナー濃度が高い状態を示す検出結果が出た場合に、第一駆動モータ161の回転数を速める制御を行うことにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
〔実施例2〕
次に、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高くなっている状態のときに、連通口搬送部材の駆動速度を速くする二つ目の実施例(以下、実施例2と呼ぶ)について説明する。
実施例1の現像装置2では、トナー濃度センサ12の検出結果に基づいて、各駆動モータの回転数を制御するものであったが、実施例2の現像装置2は、トナー補給モータ17の動作信号と同期して各駆動モータの回転数を制御する。
トナー補給モータ17が回転するのに伴いトナーが現像容器3に補給されることになる。補給されたトナー濃度の高い現像剤は攪拌されながら循環される。そこで、実施例2では、トナー濃度の高い現像剤が滞留部となる連通口(A,B)に到達するに同期させ、制御部16が第一駆動モータ161及び第二駆動モータ162の回転数を10[%]増速するようになっている。
つまり、トナー補給モータ17駆動信号がONされてから2秒後(滞留部に到達する少し前)に第一駆動モータ161及び第二駆動モータ162の回転数を10[%]増速、5秒間後通常回転(25[rpm])に戻するようになっている。
このように、実施例2の現像装置2では、トナー補給モータ17の動作信号に基づいて、連通口周辺の現像剤の流動性が下がるタイミングにあわせて、制御部16が第一パドル151及び第二パドル152の回転速度が速くなるように制御する。これにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
また、レイアウトの制約やコスト等の問題によって、現像剤が滞留し易い第一連通口Aのみに連通口搬送部材を設けた現像装置2であっても、トナー補給モータ17の動作信号に基づいて、連通口周辺の現像剤の流動性が下がるタイミングにあわせて、第一駆動モータ161の回転数を速める制御を行うことにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
〔実施形態2〕
次に、本発明の特徴部である連通口搬送部材を適用可能な二つ目の実施形態(以下、実施形態2と呼ぶ)について説明する。
図8は実施形態2の現像装置2の断面説明図であり、図9は図8に示す現像装置2を上方から見た模式図である。図8及び図9中の感光体1、現像ローラ4、供給スクリュ5及び循環スクリュ6上に示す矢印はそれぞれの回転方向を示し、他の矢印は現像剤の搬送方向を示す。
実施形態1と同様に実施形態2の現像装置2は、図8及び図9に示すように、現像容器3内は内壁7によって仕切られ供給スクリュ5を配置された供給搬送路50と循環スクリュ6が配置された循環搬送路60とを形成している。また、図9に示すように、現像ローラ4の軸方向における内壁7の両端部には、供給搬送路50と循環搬送路60とを連通する第一連通口A及び第二連通口Bを備える。実施形態2の現像装置2においても実施形態1と同様に、供給スクリュ5及び循環スクリュ6が回転することによって、図9に示すように現像剤が供給搬送路50と循環搬送路60との間を循環する。
そして、実施形態2の現像装置2は、供給搬送路50から現像ローラ4に供給され現像ローラ4と感光体1との対向部である現像領域を通過した現像剤が循環搬送路60で回収される点で実施形態1の現像装置2と異なる。
現像領域を通過した現像剤は感光体1上の潜像にトナーを供給してトナー濃度が低下した状態である。このため、現像領域を通過した現像剤が供給搬送路50に戻る実施形態1のような現像装置2では供給搬送路50の搬送方向下流側ほど現像剤中のトナー濃度が低下するおそれがある。特に高印字率の画像では現像領域を通過する前の現像剤に対して現像領域を通過した後の現像剤のトナー濃度の低下が大きくなり、供給スクリュ5の搬送方向下流側のトナー濃度低下が大きくなり、画像品質が低下するおそれがある。
一方、実施形態2の現像装置2では、現像領域を通過してトナー濃度が低下した現像剤は供給搬送路50に戻らず、循環搬送路60に受け渡される。このため、上述したような供給スクリュ5の搬送方向下流側ほどトナー濃度が低下する問題を防止することができる。
実施形態2の現像装置2のように現像領域を通過した現像剤を循環搬送路で回収する現像装置であっても、従来の現像装置では、現像剤の受渡し部である2つの連通口では搬送能力が著しく低下することがあった。これに対して、実施形態2の現像装置2では第一連通口A及び第二連通口Bに連通口搬送部材(不図示)を配置する。連通口搬送部材としては実施形態1に記載のパドル部材15を用いることができるが、これに限るものではない。
第一連通口A及び第二連通口Bに連通口搬送部材を配置することにより、受渡し部での現像剤の滞留を防止することができ、濃度ムラ、かぶり、トナー飛散、縦白スジ等の不具合の発生を防止することができる。
また、実施形態2においても、連通口搬送部材について、上述の実施例1及び実施例2のような制御を行うことにより、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
〔実施形態3〕
次に、本発明の特徴部である連通口搬送部材を適用可能な三つ目の実施形態(以下、実施形態3と呼ぶ)について説明する。
図10は実施形態3の現像装置2の断面説明図である。実施形態3の現像装置2は実施形態2と同様に現像領域を通過してトナー濃度が低下した現像剤は供給搬送路50に戻らず、循環搬送路60に受け渡される。このため、上述したような供給スクリュ5の搬送方向下流側ほどトナー濃度が低下する問題を防止することができる。また、供給スクリュ5が循環スクリュ6の上方に位置するように配置しているため、供給スクリュ5と循環スクリュ6とを略同じ高さに配置している実施形態2に比べて、現像装置2の水平方向の省スペース化を図ることができる。
実施形態3の現像装置2は、実施形態2の現像装置2と同様に内壁7の軸方向両端には、供給搬送路50と循環搬送路60とを連通する連通口を備えている。供給スクリュ5の搬送方向下流端の連通口は上方の供給搬送路50から下方の循環搬送路60に現像剤を受け渡すため、連通口搬送部材を配置しなくても重力によって現像剤の受渡しを行うことができる。
一方、循環スクリュ6の搬送方向下流端の連通口では下方の循環搬送路60から上方の供給搬送路50に重力方向に反して現像剤を受け渡す。このため、実施形態3の現像装置2のように下方の現像剤搬送路から上方の現像剤搬送路に連通口を介して現像剤を受け渡す現像装置の従来の構成では、この連通口では搬送能力が著しく低下することがあった。
これに対して、実施形態3の現像装置2では循環搬送路60から供給搬送路50へ現像剤を受け渡す連通口(不図示)に連通口搬送部材(不図示)を配置する。連通口搬送部材としては実施形態1に記載のパドル部材15を用いることができるが、これに限るものではない。
また、連通口搬送部材としてパドル部材を用いる場合、パドル部材の回転方向は循環スクリュ6の回転方向と同方向となるように設定する。循環搬送路60内の現像剤は循環スクリュ6を回転させている状態では、スクリュの軸を中心にスクリュの羽部が下方から上方に移動する側(図10中左側)の方が現像剤の嵩が高くなる。そして、パドル部材の回転方向を循環スクリュ6と同方向にすることにより、パドル部材の羽部が下方から上方に移動する側と、現像剤の嵩が高くなっている側とが一致し、上方にある供給搬送路50への現像剤の受渡しを促すことができる。これにより、下方の循環搬送路60から上方の供給搬送路50に現像剤を受け渡す連通口での現像剤の滞留を防止することができる。
このように、受渡し部での現像剤の滞留を防止することにより、濃度ムラ、かぶり、トナー飛散、縦白スジ等の不具合の発生を防止することができる。
また、実施形態3においても、連通口搬送部材について、上述の実施例1及び実施例2のような制御を行うことにより、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
〔実施形態4〕
次に、本発明の特徴部である連通口搬送部材を適用可能な四つ目の実施形態(以下、実施形態4と呼ぶ)について説明する。
図11は実施形態4の現像装置2の断面説明図であり、図12は図11に示す現像装置2の現像容器3の上部ケーシングを取り外した状態を図11中の奥側の斜め上方から見た斜視図である。図11中の矢印は各部材の回転方向を示し、図12中の矢印は現像剤の搬送方向を示す。
実施形態1と同様に実施形態4の現像装置2は、図11及び図12に示すように、現像容器3内は内壁7によって仕切られ供給スクリュ5を配置された供給搬送路50と循環スクリュ6が配置された循環搬送路60とを形成している。また、図12に示すように、現像ローラ4の軸方向における内壁7の両端部には、供給搬送路50と循環搬送路60とを連通する第一連通口A及び第二連通口Bを備える。実施形態4の現像装置2においても実施形態1と同様に、供給スクリュ5及び循環スクリュ6が回転することによって、図12に示すように現像剤が供給搬送路50と循環搬送路60との間を循環する。
さらに、実施形態4の現像装置2は、感光体1と対向する現像領域を通過後の現像ローラ4上の現像剤を回収し、現像ローラ4の軸線方向に沿って、且つ、供給スクリュ5と同方向搬送する回収搬送部材としての回収スクリュ9を有する。なお、供給スクリュ5、循環スクリュ6及び回収スクリュ9の三つの現像剤搬送スクリュは、図11に示すように、略同じ高さに配置されている。
また、供給スクリュ5と回収スクリュ9との間は第二の仕切り部材である第二内壁70によって仕切られて、回収スクリュ9を配置する回収搬送路90を形成している。また、第二内壁70は、供給搬送路50と回収搬送路90とを連通する回収連通口Cを回収スクリュ9の搬送方向下流端部に備える。回収搬送路90内の現像剤は回収スクリュ9の搬送方向下流端部で回収連通口Cを通って供給搬送路50の供給スクリュ5の搬送方向下流端部に受け渡される。
供給搬送路50の供給スクリュ5の搬送方向下流端部に到達した現像剤は第一連通口Aを通って循環搬送路60の循環スクリュ6の搬送方向上流端部に受け渡される。そして、循環搬送路60は、現像に用いられずに供給搬送路50の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤と、回収搬送路90の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤との供給を受け、供給された現像剤を供給搬送路50の搬送方向上流端に搬送する。
また、循環搬送路60の下方にはトナー濃度センサ12が配置されておいる。トナー濃度が所定のトナー濃度よりも低下していることが検知された場合には、トナー補給装置10によってトナーボトル31内のトナーが現像容器3内に供給される。図12中の矢印Tがトナー補給装置10からのトナーの補給位置を示し、矢印Tの位置で、回収スクリュ9によって搬送されてきたトナー濃度が低下した現像剤と、フレッシュトナーとが混合される。
実施形態4の現像装置2は現像領域を通過してトナー濃度が低下した現像剤は供給搬送路50に戻らず、回収搬送路90に受け渡される。このため、上述したような供給スクリュ5の搬送方向下流側ほどトナー濃度が低下する問題を防止することができる。
なお、実施形態2及び3の現像装置2では、循環スクリュ6の搬送方向の途中の循環搬送路60内にトナー濃度が低下した現像剤が受け渡されるため、現像剤の十分な帯電が行われないまま、供給搬送路50に受け渡される場合があった。帯電不足の現像剤が供給搬送路50に受け渡されると、濃度ムラ、かぶり、トナー飛散等の不具合が生じるおそれがある。一方、実施形態4の現像装置2であれば、トナー濃度が低下した現像剤に対してフレッシュトナーが混合された後に循環搬送路60に現像剤が受け渡され、循環搬送路60の途中でトナー濃度が低下した現像剤が受け渡されることがない。これにより、供給搬送路50に受け渡される現像剤の帯電不足に起因する不具合の発生を防止することができる。
実施形態4の現像装置2のように現像領域を通過した現像剤を回収搬送路で回収する現像装置であっても、従来の現像装置では、供給搬送路と循環搬送路との現像剤の受渡し部である2つの連通口では搬送能力が著しく低下することがあった。これに対して、実施形態4の現像装置2では第一連通口A及び第二連通口Bに連通口搬送部材(不図示)を配置する。
第一連通口A及び第二連通口Bに連通口搬送部材を配置することにより、供給搬送路50と循環搬送路60との受渡し部での現像剤の滞留を防止することができる。これにより、受渡し部での現像剤の滞留に起因する、濃度ムラ、かぶり、トナー飛散、縦白スジ等の不具合の発生を防止することができる。
なお、連通口搬送部材としては実施形態1に記載のパドル部材15を用いることができるが、これに限るものではない。
また、実施形態4においても、連通口搬送部材について、上述の実施例1及び実施例2のような制御を行うことにより、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
〔実施形態5〕
次に、本発明の特徴部である連通口搬送部材を適用可能な五つ目の実施形態(以下、実施形態5と呼ぶ)について説明する。
図13は実施形態5の現像装置2の断面説明図であり、図15は図13に示す現像装置2の現像容器3内での現像剤の流れを説明する模式図である。図13中の矢印は各部材の回転方向を示し、図15中の矢印は現像剤の搬送方向を示す。
実施形態5の現像装置2は、実施形態4と同様に、内壁7によって供給スクリュ5を配置された供給搬送路50と、循環スクリュ6を配置された循環搬送路60とが形成されている。また、第二内壁70によって、回収スクリュ9を配置された回収搬送路90が形成されている。そして、供給スクリュ5が他の現像剤搬送スクリュよりも上方に配置されている点と、回収連通口Cを介して回収搬送路90と連通する現像剤搬送路が循環搬送路60である点とが実施形態4の現像装置2と相違する。
ここで図15を用いて実施形態5の現像装置2内での現像剤の流れについて説明する。
図15に示すように供給搬送路50内の現像剤は、供給スクリュ5の回転により現像ローラ4の軸方向に搬送されながら、現像ローラ4の表面に供給される。現像ローラ4に供給されることなく、供給搬送路50の供給スクリュ5の搬送方向下流端に到達した現像剤は内壁7に設けられた第一連通口Aを通って循環搬送路60に受け渡される(図15中の矢印E)。
現像ローラ4に供給された現像剤は現像ローラ4と感光体1との対向部で感光体1上の潜像の現像に供され、回収搬送路90に回収される。回収搬送路90に回収された現像剤は、回収スクリュ9の回転によって回収搬送路90内の搬送方向下流端まで搬送され、第二内壁70に設けられた回収連通口Cを通って循環搬送路60に受け渡される(図15中矢印F)。
そして、循環搬送路60に供給された現像剤は、循環スクリュ6の回転によって循環搬送路60内の搬送方向下流端まで搬送され、内壁7に設けられた第二連通口Bを通って供給搬送路50に受け渡される(図15中矢印D)。
回収スクリュ9を備え、回収搬送路90が形成された実施形態5の現像装置2では、実施形態4と同様に、現像領域を通過してトナー濃度が低下した現像剤は供給搬送路50に戻らないため、供給スクリュ5の搬送方向下流側ほどトナー濃度が低下する問題を防止することができる。また、循環搬送路60の途中でトナー濃度が低下した現像剤が受け渡されることがないため、供給搬送路50に受け渡される現像剤の帯電不足に起因する不具合の発生を防止することができる。
さらに、実施形態5の現像装置2では、供給スクリュ5が他の現像剤搬送スクリュの上方に位置するように配置している。このため、3つの現像剤搬送スクリュを略同じ高さに配置している実施形態4の現像装置2に比べて、現像装置2の水平方向の省スペース化を図ることができる。
実施形態5の現像装置2では、循環スクリュ6の搬送方向下流端の連通口である第二連通口Bでは下方の循環搬送路60から上方の供給搬送路50に重力方向に反して現像剤を受け渡す。このため、実施形態5の現像装置2のように下方の現像剤搬送路から上方の現像剤搬送路に連通口を介して現像剤を受け渡す現像装置の従来の構成では、この連通口では搬送能力が著しく低下することがあった。
これに対して、実施形態3と同様に、循環搬送路60から供給搬送路50へ現像剤を受け渡す第二連通口Bに連通口搬送部材(不図示)を配置することによって、第二連通口Bでの現像剤の滞留を防止することができる。これにより、受渡し部である第二連通口Bでの現像剤の滞留を防止することができ、濃度ムラ、かぶり、トナー飛散、縦白スジ等の不具合の発生を防止することができる。
なお、連通口搬送部材としては実施形態1に記載のパドル部材15を用いることができるが、これに限るものではない。
また、実施形態5においても、連通口搬送部材について、上述の実施例1及び実施例2のような制御を行うことにより、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても連通口で現像剤が滞留することを防止することができる。
以上、実施形態1によれば、現像装置2は、トナーとキャリアとを含有する二成分の現像剤を収容する現像剤収容器である現像容器3と、現像容器3内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ12とを有する。また、現像容器3に設けられた開口部で潜像担持体である感光体1と対向するように配置され、現像容器3内の現像剤を表面上に担持して回転し、感光体1と対向する箇所で感光体1の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体である現像ローラ4を有する。また、現像ローラ4の軸線方向に沿って現像剤に搬送力を付与する第一現像剤搬送部材である供給スクリュ5を有する。また、現像ローラ4の軸線方向に沿って、且つ、供給スクリュ5の搬送方向とは逆方向の搬送力を現像剤に付与する第二現像剤搬送部材である循環スクリュ6を有する。また、供給スクリュ5と循環スクリュ6との間は仕切り部材である内壁7によって仕切られて、供給スクリュ5を配置する第一現像剤搬送路である供給搬送路50と循環スクリュ6を配置する第二現像剤搬送路である循環搬送路60とを形成する。また、内壁7が、供給搬送路50と循環搬送路60とを連通する連通口として、供給スクリュ5の搬送方向下流端部に設けた第一連通口Aと循環スクリュ6の搬送方向下流端部に設けた第二連通口Bとを備える。また、第一連通口Aで供給搬送路50から循環搬送路60に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、供給搬送路50及び循環搬送路60とは別部材の連通口搬送部材である第一パドル151を有する。そして、実施例1のように、連通口搬送部材制御手段である制御部16が、トナー濃度センサ12の検出結果に基づいて第一駆動モータ161を制御して、第一パドル151の回転速度を制御する。すなわち、制御部16がトナー濃度センサ12の検出結果に基づいて、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高いという検出結果が出たときに、第一パドル151の回転速度が速くなるように制御する。これにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても第一連通口Aで現像剤が滞留することを防止することができる。
また、実施例1の現像装置2に、第二連通口Bで循環搬送路60から供給搬送路50に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、供給スクリュ5及び循環スクリュ6とは別部材の第二の連通口搬送部材である第二パドル152を有する。そして、トナー濃度センサ12の検出結果に基づいて第二パドル152の回転速度を制御する。これにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても第二連通口Bで現像剤が滞留することを防止することができる。
また、実施例2の現像装置2では、トナー補給装置10を有し、制御部16がトナー補給装置10の補給動作に基づいて第一パドル151の回転速度を制御する。すなわち、制御部16がトナー補給装置10の補給動作に基づいて、トナー補給がなされ、現像容器3内の現像剤のトナー濃度が高くなっている状態のときに、第一パドル151の駆動速度が速くなるように制御する。これにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても第一連通口Aで現像剤が滞留することを防止することができる。
また、実施例2の現像装置2に、第二連通口Bで循環搬送路60から供給搬送路50に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、供給スクリュ5及び循環スクリュ6とは別部材の第二の連通口搬送部材である第二パドル152を有する。そして、トナー補給装置10の補給動作に基づいて第二パドル152の回転速度を制御する。これにより、現像剤のトナー濃度が高く、流動性が低い状態であっても第二連通口Bで現像剤が滞留することを防止することができる。
また、図4に示すように、供給スクリュ5は回転することによってその回転軸方向に搬送力を付与する搬送部材である搬送スクリュからなり、供給スクリュ5の回転軸を挟んで内壁7側は、供給スクリュ5の回転によって上方から下方に移動する。このため、供給搬送路50から循環搬送路60へ現像剤を受け渡す第一連通口Aでは、供給スクリュ5の回転が第一連通口Aでの現像剤の搬送に寄与し難い。よって、第一パドル151及び第二パドル152を備えない状態であれば、第二連通口Bよりも第一連通口Aの方が現像剤が滞留しやすい。よって、レイアウトの制約やコスト等の障害によって、パドル部材15を一つしか配置できない場合は、現像剤が滞留し易い第一連通口Aのみに連通口搬送部材を設けることで、第二連通口Bのみに連通口搬送部材を設ける構成よりも、より効率的に現像剤の滞留を防止することができる。
また、現像装置2は、現像ローラ4の軸線方向に沿って現像剤を搬送し、現像ローラ4に現像剤を供給する供給搬送部材と、供給搬送部材の搬送方向下流端に到達した現像剤を供給搬送部材の搬送方向上流端に搬送する循環搬送部材とを有する。そして、実施形態1では、供給搬送部材が第一現像剤搬送部材としての供給スクリュ5であり、循環搬送部材が第二現像剤搬送部材としての循環スクリュ6である。そして、内壁7によって仕切られる第一現像剤搬送路と第二現像剤搬送路とが、供給スクリュ5を配置する供給搬送路50と循環スクリュ6を配置する循環搬送路60である。
なお、実施形態3及び実施形態5では、仕切り部材である内壁7の軸方向両端に設けられた連通口のうち循環搬送路60から供給搬送路50へ現像剤を受け渡す第二連通口Bにのみ連通口搬送部材を配置している。よって、実施形態3及び実施形態5では循環スクリュ6が第一現像剤搬送部材であり、供給スクリュ5が第二現像剤搬送部材である。
また、実施形態4及び実施形態5の現像装置2は、感光体1と対向する箇所を通過後の感光体1上の現像剤を回収し、感光体1の軸線方向に沿って、且つ、供給スクリュ5と同方向に現像剤を搬送する回収搬送部材である回収スクリュ9を有する。また、実施形態4の現像装置2では、供給スクリュ5と回収スクリュ9との間は第二の仕切り部材である第二内壁70によって仕切られて、回収スクリュ9を配置する回収搬送路90を形成している。第二内壁70は、供給搬送路50と回収搬送路90とを連通する回収連通口Cを回収スクリュ9の搬送方向の下流端部に備える。また、実施形態5の現像装置2では、循環スクリュ6と回収スクリュ9との間は第二内壁70によって仕切られて、回収スクリュ9を配置する回収搬送路90を形成している。第二内壁70は、循環搬送路60と回収搬送路90とを連通する回収連通口Cを回収スクリュ9の搬送方向の下流端部に備える。そして、実施形態4及び実施形態5の現像装置2では、循環搬送路60が、現像に用いられずに供給搬送路50の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤と、回収搬送路90の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤との供給を受ける。そして、循環搬送路60は第二連通口Bを介して、供給された現像剤を供給搬送路50の搬送方向上流端に搬送する。このように、実施形態4及び実施形態5の現像装置2のように、供給搬送路50及び循環搬送路60とは別に回収搬送路90を備える。これにより、現像領域を通過してトナー濃度が低下した現像剤は供給搬送路50に戻らないため、供給スクリュ5の搬送方向下流側ほどトナー濃度が低下する問題を防止することができる。また、循環搬送路60の途中でトナー濃度が低下した現像剤が受け渡されることがないため、供給搬送路50に受け渡される現像剤の帯電不足に起因する不具合の発生を防止することができる。
また、実施形態2及び実施形態3の現像装置2では、感光体1と対向する箇所を通過後の現像ローラ4上の現像剤を循環搬送路60で回収し、現像に用いられずに供給搬送路50の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤とともに供給搬送路50の搬送方向上流端に搬送する。これにより、現像領域を通過してトナー濃度が低下した現像剤は供給搬送路50に戻らないため、供給スクリュ5の搬送方向下流側ほどトナー濃度が低下する問題を防止することができる。
また、実施形態1の現像装置2では、感光体1と対向する箇所を通過後の現像ローラ4上の現像剤を供給搬送路50で回収している。このような構成であれば、供給搬送路50内の現像剤量が軸方向でほとんど変化せず、他の実施形態のように供給搬送路50内の現像剤量が供給スクリュ5の搬送方向下流側ほど減少することが生じない。このため、供給スクリュ5の搬送方向下流側で現像ローラ4への現像剤の供給が不足することを防止するために、供給スクリュ5の搬送方向下流側ほど現像剤の嵩が上昇するような構成を必要としない。よって、現像装置2の簡素化を図ることができ、現像装置2のコスト削減を図ることができる。
また、実施形態4及び実施形態5の現像装置2では、現像ローラ4の軸線方向に沿って現像剤を搬送し、現像ローラ4に現像剤を供給する供給搬送部材である供給スクリュ5を配置した供給搬送路50を有する。また、供給搬送路50の搬送方向下流端に到達した現像剤を供給搬送路50の搬送方向上流端に搬送する循環搬送部材である循環スクリュ6を配置した循環搬送路60を有する。さらに、感光体1と対向する箇所を通過後の現像ローラ4上の現像剤を回収し、現像ローラ4の軸線方向に沿って、且つ、供給スクリュ5と同方向の搬送力を現像剤に付与する回収搬送部材である回収スクリュ9を配置した回収搬送路90を有する。また、供給搬送路50と循環搬送路60とは供給循環仕切り部材である内壁7によって仕切られ、内壁7は供給搬送路50と循環搬送路60とを連通する供給循環連通口である第一連通口A及び第二連通口Bを該軸方向の両端部に備える。また、循環搬送路60は、現像に用いられずに供給搬送路50の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤と、回収搬送路90の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤との供給を受ける。そして、循環搬送路60は、供給された現像剤を供給搬送路50の搬送方向上流端に搬送するものである。そして、実施形態4及び実施形態5の現像装置2では、回収スクリュ9を第一現像剤搬部材と考えることができ、回収搬送路90を第一現像剤搬送路と考えることができる。回収搬送路90を第一現像剤搬送路とした場合、実施形態4の現像装置では、仕切り部材である第二内壁70を挟んで回収搬送路90と隣り合うように形成された供給搬送路50が第二現像剤搬送路である、また、実施形態5の現像装置では、仕切り部材である第二内壁70を挟んで回収搬送路90と隣り合うように形成された循環搬送路60が第二現像剤搬送路である。実施形態4及び実施形態5では、第一現像剤搬送路と第二現像剤搬送路とを連通する連通口である回収連通口Cに連通口搬送部材を配置することにより、回収搬送路90で現像剤が滞留することを防止できる。これにより、回収連通口Cでの現像剤の滞留に起因する、画像濃度低下等の不具合の発生を防止することができる。
また、現像装置2の第一現像剤搬送部材及び第二現像剤搬送部材として、回転することによってその回転軸方向に搬送力を付与する搬送部材である搬送スクリュを用いることにより、現像剤を効率よく搬送することができる。
また、連通口搬送部材として、回転軸を中心に回転する羽部を備えたパドル状部材であるパドル部材15を用いることにより、簡単な形状で効率良くスムーズに現像剤循環させることができる。
また、パドル部材15のパドル羽部15aは、図5及び図6に示すように、回転軸であるパドル軸15cに対して放射状に延びる辺と、パドル軸15cの軸方向に伸びる辺とから形成されている。そして、パドル羽部15aのパドル軸15cの軸線方向に延びる辺が、図5のようにパドル軸15cに対して平行ではなく、図6のように連通口での現像剤の移動方向にネジレを加えた形状であることにより、連通口を通過した後の現像剤の搬送性を高めることができる。
また、パドル部材15はその回転軸の軸方向端部にフランジ15bを備えることにより、パドル部材15による現像剤の搬送の効率を向上することができる。
また、画像形成装置であるプリンタ100は、少なくとも潜像担持体である感光体1と、感光体1表面を帯電させるための帯電手段である帯電装置32と、感光体1上に静電潜像を形成するための潜像形成手段である露光装置33とを有する。また、感光体1上の静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段として、実施形態1〜実施形態5に記載の現像装置2を用いることによって、濃度ムラ、かぶり、トナー飛散、縦白スジ等の不具合の発生を防止することができ、常に良好な画像形成を行うことができる。
実施形態1に係るプリンタの構成を示す概略構成図。 実施形態1の現像装置の断面図。 実施形態1の現像装置を上方から見た概略説明図。 実施形態1の現像剤の受渡し部の断面図、(a)は、第一連通口の断面図、(b)は、第二連通口の断面図。 パドル部材の詳細説明図。 羽部がねじれた形状のパドル部材の詳細説明図。 現像装置2の各パドルの駆動モータ及びトナー補給装置の駆動を制御する構成のブロック図。 実施形態2の現像装置の断面説明図。 実施形態2の現像装置を上方から見た模式図。 実施形態3の現像装置の断面説明図。 実施形態4の現像装置の断面説明図。 実施形態4の現像装置を斜め上方から見た斜視図。 実施形態5の現像装置の断面説明図。 実施形態5の現像装置内での現像剤の流れを説明する模式図。
符号の説明
1 感光体
2 現像装置
3 現像容器
4 現像ローラ
5 供給スクリュ
6 循環スクリュ
7 内壁
8 ドクタブレード
9 回収スクリュ
10 トナー補給装置
11 マイラー
12 トナー濃度センサ
13 入力ギヤ
15 パドル部材
15a パドル羽部
15b フランジ
15c パドル軸
16 制御部
17 トナー補給モータ
18 現像駆動ギヤ
19 駆動伝達ギヤ
22 第一アイドラギヤ
23 供給ギヤ
24 循環ギヤ
30 トナー補給口
31 トナーボトル
32 帯電装置
33 露光装置
35 転写装置
36 クリーニング装置
37 除電装置
45 転写材ガイド部材
50 供給搬送路
60 循環搬送路
70 第二内壁
90 回収搬送路
100 プリンタ
151 第一パドル
152 第二パドル
161 第一駆動モータ
162 第二駆動モータ
A 第一連通口
B 第二連通口
C 回収連通口

Claims (14)

  1. トナーとキャリアとを含有する二成分の現像剤を収容する現像剤収容器と、
    該現像剤収容器内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサと、
    該現像剤収容器に設けられた開口部で潜像担持体と対向するように配置され、該現像剤収容器内の現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤に搬送力を付与する第一現像剤搬送部材と、
    該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、該第一現像剤搬送部材の搬送方向とは逆方向の搬送力を現像剤に付与する第二現像剤搬送部材とを有し、
    該第一現像剤搬送部材と該第二現像剤搬送部材との間は仕切り部材によって仕切られて、該第一現像剤搬送部材を配置する第一現像剤搬送路と該第二現像剤搬送部材を配置する第二現像剤搬送路とを形成し、
    該仕切り部材が、該第一現像剤搬送路と該第二現像剤搬送路とを連通する連通口として、該第一現像剤搬送部材の搬送方向下流端部に設けた第一連通口と該第二現像剤搬送部材の搬送方向下流端部に設けた第二連通口とを備える現像装置において、
    該第一連通口で該第一現像剤搬送路から該第二現像剤搬送路に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、該第一現像剤搬送部材及び該第二現像剤搬送部材とは別部材の連通口搬送部材を有し、
    該トナー濃度センサの検出結果に基づいて該連通口搬送部材の駆動速度を制御する連通口搬送部材制御手段を有することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、
    上記第二連通口で該第二現像剤搬送路から該第一現像剤搬送路に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、該第一現像剤搬送部材及び該第二現像剤搬送部材とは別部材の第二の連通口搬送部材を有し、
    上記連通口搬送部材制御手段は上記トナー濃度センサの検出結果に基づいて該第二の連通口搬送部材の駆動速度を制御することを特徴とする現像装置。
  3. トナーとキャリアとを含有する二成分の現像剤を収容する現像剤収容器と、
    該現像剤収容器にトナーを補給するトナー補給装置と、
    該現像剤収容器に設けられた開口部で潜像担持体と対向するように配置され、該現像剤収容器内の現像剤を表面上に担持して回転し、潜像担持体と対向する箇所で該潜像担持体の表面の潜像にトナーを供給して現像する現像剤担持体と、
    該現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤に搬送力を付与する第一現像剤搬送部材と、
    該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、該第一現像剤搬送部材の搬送方向とは逆方向の搬送力を現像剤に付与する第二現像剤搬送部材とを有し、
    該第一現像剤搬送部材と該第二現像剤搬送部材との間は仕切り部材によって仕切られて、該第一現像剤搬送部材を配置する第一現像剤搬送路と該第二現像剤搬送部材を配置する第二現像剤搬送路とを形成し、
    該仕切り部材が、該第一現像剤搬送路と該第二現像剤搬送路とを連通する連通口として、該第一現像剤搬送部材の搬送方向下流端部に設けた第一連通口と該第二現像剤搬送部材の搬送方向下流端部に設けた第二連通口とを備える現像装置において、
    該第一連通口で該第一現像剤搬送路から該第二現像剤搬送路に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、該第一現像剤搬送部材及び該第二現像剤搬送部材とは別部材の連通口搬送部材を有し、
    該トナー補給装置の補給動作に基づいて該連通口搬送部材の駆動速度を制御する連通口搬送部材制御手段を備えることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3の現像装置において、
    上記第二連通口で該第二現像剤搬送路から該第一現像剤搬送路に向かう搬送力を現像剤に付与し、且つ、該第一現像剤搬送部材及び該第二現像剤搬送部材とは別部材の第二の連通口搬送部材を有し、
    上記連通口搬送部材制御手段は上記トナー補給装置の補給動作に基づいて該第二の連通口搬送部材の駆動速度を制御することを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1または3の現像装置において、
    上記第一現像剤搬送部材は回転することによってその回転軸方向に搬送力を付与する搬送部材からなり、
    該第一現像剤搬送部材の回転軸を挟んで上記仕切り部材側は、該第一現像剤搬送部材の回転によって上方から下方に移動することを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5の現像装置において、
    上記現像剤担持体の軸線方向に沿って現像剤を搬送し、該現像剤担持体に現像剤を供給する供給搬送部材と、
    該供給搬送部材の搬送方向下流端に到達した現像剤を該供給搬送部材の搬送方向上流端に搬送する循環搬送部材とを有し、
    該供給搬送部材が上記第一現像剤搬送部材及び上記第二現像剤搬送部材のうちの何れか一方であり、該循環搬送部材が上記第一現像剤搬送部材及び上記第二現像剤搬送部材のうちの他方であり、
    上記仕切り部材によって仕切られる上記第一現像剤搬送路と上記第二現像剤搬送路とが、該供給搬送部材を配置する供給搬送路と該循環搬送部材を配置する循環搬送路であることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項6の現像装置において、
    上記潜像担持体と対向する箇所を通過後の上記現像剤担持体上の現像剤を回収し、該現像剤担持体の軸線方向に沿って、且つ、上記供給搬送部材と同方向に搬送する回収搬送部材を有し、
    上記供給搬送部材または上記循環搬送部材と該回収搬送部材との間は第二の仕切り部材によって仕切られて、該回収搬送部材を配置する回収搬送路を形成し、
    該第二の仕切り部材は、上記供給搬送路または上記循環搬送路と該回収搬送路とを連通する回収連通口を該回収搬送部材の搬送方向の下流端部に備え、
    該循環搬送路は、現像に用いられずに該供給搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤と、該回収搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤との供給を受け、供給された現像剤を該供給搬送路の搬送方向上流端に搬送することを特徴とする現像装置。
  8. 請求項6の現像装置において、
    上記潜像担持体と対向する箇所を通過後の上記現像剤担持体上の現像剤を上記循環搬送路で回収し、現像に用いられずに上記供給搬送路の搬送方向の最下流側まで搬送された現像剤とともに該供給搬送路の搬送方向上流端に搬送することを特徴とする現像装置。
  9. 請求項6の現像装置において、
    上記潜像担持体と対向する箇所を通過後の上記現像剤担持体上の現像剤を上記供給搬送路で回収することを特徴とする現像装置。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の現像装置において、
    上記第一現像剤搬送部材及び上記第二現像剤搬送部材は、回転することによってその回転軸方向に搬送力を付与する搬送部材からなることを特徴とする現像装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の現像装置において、
    上記連通口搬送部材は回転軸を中心に回転する羽部を備えたパドル部材であることを特徴とする現像装置。
  12. 請求項11の現像装置において、上記パドル状部材の上記羽部は、回転軸に対して放射状に延びる辺と、回転軸の軸方向に伸びる辺とから形成され、
    該羽部の回転軸の軸線方向に延びる辺が、回転軸に対して平行ではなく上記連通口での現像剤の移動方向にネジレを加えた形状であることを特徴とする現像装置。
  13. 請求項11または12の現像装置において、
    上記パドル状部材はその回転軸の軸方向端部にフランジを備えることを特徴とする現像装置。
  14. 少なくとも潜像担持体と、
    該潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、
    該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、
    該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
    該現像手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13に記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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