JP5019917B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

スクリーン印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5019917B2
JP5019917B2 JP2007061034A JP2007061034A JP5019917B2 JP 5019917 B2 JP5019917 B2 JP 5019917B2 JP 2007061034 A JP2007061034 A JP 2007061034A JP 2007061034 A JP2007061034 A JP 2007061034A JP 5019917 B2 JP5019917 B2 JP 5019917B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
printing
squeegee
screen
pallet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007061034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008221539A (ja
Inventor
学 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2007061034A priority Critical patent/JP5019917B2/ja
Publication of JP2008221539A publication Critical patent/JP2008221539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5019917B2 publication Critical patent/JP5019917B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

本発明は、スクリーン印刷装置に関し、詳しくは粘着性をもつ粘着面に被印刷物を貼り付けてスクリーン印刷するスクリーン印刷装置に関する。
従来、IC、LSI、コンデンサチップ等の電子部品を半田付けするためのクリーム半田を基板上に付与する方法のひとつとして、スクリーン印刷が行われている。スクリーン印刷はスクリーン印刷装置により行われ、スクリーン印刷装置は、載置台上に載置された基板の上にスクリーンマスクを重ね、スクリーンマスク上にクリーム半田を供給し、スキージをスクリーンマスク上面で移動(摺動)させることにより、スクリーンマスクに開口されたパターン孔を通して基板にクリーム半田を印刷している。
近年は、可動部品への配線や立体的な配線、基板を曲げる必要がある箇所には、フレキシブル基板が使用されるようになってきている。フレキシブル基板は、柔軟性があり、大きく変形させることが可能なプリント基板である。このフレキシブル基板の製造(クリーム半田の塗布など)においては、基板自体の自己保持強度がないため、搬送パレット上に基板を貼り付け、加工を行っていた。搬送パレットへの貼り付けは、搬送パレットの表面にシリコン等の粘着物を塗布して搬送パレットの表面に粘着性を付与しておき、この搬送パレットの粘着面に基板を貼り付けることで行われている。
粘着性の搬送パレット上に基板を貼り付けて載置し、基板上にスクリーンマスクを配し、スクリーンマスクに開口されたパターン孔を通して基板にクリーム半田を印刷するときには、搬送パレットの粘着面の基板が貼り付けられた部分以外の部分は、スクリーンマスクの裏面であって基板と当接した以外の部分と接触する。搬送パレットとスクリーンマスクが接触すると、両者が接着する。搬送パレットとスクリーンマスクが接着すると、印刷後の版離れ時に搬送パレットとスクリーンマスクとが貼り付き、版離れ不良を生じさせる。
この版離れ不良を防止する方法として、搬送パレットの粘着面の基板が貼り付けられる部分以外の部分に加工を施してスクリーンマスクとの接触面積を小さくすることが検討されている。具体的には、粘着面の基板が貼り付けられた部分以外の部分の粘着物を削り取る方法や、粘着面に切れ込みを入れる方法が検討されている。
しかしながら、搬送パレットの粘着面に加工を施す方法は、搬送パレットの汎用性が低下し、印刷コストが増大するという問題があった。具体的には、搬送パレットの基板が貼り付けられる部分以外の部分に加工を施すことで、その搬送パレットに使用できる基板の形状が限定される。つまり、形状の異なる基板に対しては、それぞれの基板形状に対応した新たな搬送パレットを準備する必要が生じる。この結果、スクリーンマスクだけでなく搬送パレットも基板に対応した形状となり、印刷に要するコストが増大する。
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、版離れ不良の発生が抑えられたスクリーン印刷装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明者はスクリーン印刷装置について検討を重ねた結果本発明をなすに至った。
請求項1に係る本発明のスクリーン印刷装置は、粘着面に貼り付けられた被印刷物の表面上に、所定のパターンをもつ印刷マスクを配し、印刷マスクを介して被印刷物に印刷用ペーストをスキージで塗布するスクリーン印刷装置において、印刷マスクは、被印刷物との当接部以外の部分であって粘着面に当接する部分に、スキージの移動方向に対して傾斜しているとともに、スキージの当接部ののびる方向に対しても傾斜して形成されている溝条により形成された凹部が裏面に形成されていることを特徴とする。
請求項2に係るスクリーン印刷装置は、請求項1又は2のスクリーン印刷装置において、粘着面はパレットの表面に設けられ、パレットは粘着面に被印刷物を貼り付けられてスクリーン印刷装置に搬入出されることを特徴とする。
請求項3に係るスクリーン印刷装置は、請求項1又は2のスクリーン印刷装置において、印刷マスク裏面に形成された凹部は、スキージが印刷マスクと当接する部分の全領域が、印刷マスクに対するスキージの印刷方向のいずれの位置においても、凹部の周縁の内側に位置することがないように形成されていることを特徴とする。
請求項4に係るスクリーン印刷装置は、請求項1又は2のスクリーン印刷装置において、印刷マスク裏面に形成された凹部は、スキージの移動方向に対して夫々反対側に45°の角度で傾斜して形成された互いに直交する溝条であることを特徴とする。
請求項5に係るスクリーン印刷装置は、請求項1又は2のスクリーン印刷装置において、印刷マスク裏面に形成された凹部は、スキージの移動方向に平行に延在する溝条であることを特徴とする。
請求項1に係る本発明のスクリーン印刷装置は、印刷マスクの裏面の被印刷物との当接部以外の部分に凹部が形成されている。凹部は、印刷マスクの裏面から凹となるように形成されている。印刷時にスキージを移動すると、印刷マスクが粘着面側に押圧されて、裏面の当接部以外の部分が粘着面に接触して接着する。本発明においては、印刷マスクの裏面に凹部が形成されたことで、印刷マスクの裏面と粘着面の接触面積が小さくなっている。接触面積が小さくなると、印刷マスクの裏面と粘着面との間の接着力(粘着力)も小さくなり、版離れ時に印刷マスクを粘着面から剥離しやすくなる。印刷マスクが剥離しやすくなることで、印刷マスクを剥離するときに被印刷物に印刷された印刷用ペーストが印刷マスクに掻かれて角部が形状変化しなくなる(印刷不良が生じなくなる)。この結果、本発明の印刷装置は、版離れ不良の発生が抑えられる。
また、本発明のスクリーン印刷装置は、印刷マスクの裏面の被印刷物との当接部以外の部分に凹部が形成されている。印刷マスク裏面の当接部以外の部分に凹部が形成されることで、印刷不良の発生が抑えられる。凹部が被印刷物との当接部に形成されると、印刷時に所定のパターンを通った印刷用ペーストが印刷マスクと被印刷物の界面を通って凹部に流れ込む。つまり、にじみなどの印刷不良が発生するようになる。対して、裏面の被印刷物との当接部以外の部分に凹部が形成されると、この印刷用ペーストの流れ込みが生じなくなり、印刷不良が発生しなくなる。さらに、被印刷物との当接部に凹部が形成されなくなることで、印刷時などにおいて印刷マスクが被印刷物を押圧したときの加圧力にムラが生じなくなり、被印刷物の形状変化が均一となる。
さらに、本発明のスクリーン印刷装置は、印刷マスク裏面に凹部を形成することで印刷マスクと粘着面の剥離性を向上させており、粘着面側に加工を施す必要がなくなっている。つまり、被印刷物が貼り付けられる粘着面をもつ部材を、被印刷物ごとに準備する必要がなくなる。従来公知の搬送パレットなど汎用性のある部材を利用することができ、粘着面をもつ部材側に加工を施す場合に比べて、印刷に要するコストを低下できる。
請求項2に係るスクリーン印刷装置においては、粘着面がスクリーン印刷装置に搬入出されるパレットの表面に設けられている。被印刷物がスクリーン印刷装置に搬入出されるパレットに貼り付けられることで、印刷のために被印刷物を所定の位置(印刷マスクの所定のパターンが被印刷物の印刷部に重なる位置)に簡単に配置するとともに、印刷終了後に搬出することができる。また、複数のパレットを連続して搬入出することで、複数の被印刷物に連続的にスクリーン印刷を施すことができる。
また、請求項2に係るスクリーン印刷装置は、粘着面が形成されるパレットと、パレットを搬送する搬送手段と、を備えたことが好ましい。スクリーン印刷装置は、搬入出されたパレットを所定の位置に位置決めする位置決め手段を有することが好ましい。この場合においても、印刷マスクの裏面の被印刷物との当接部以外の部分に凹部が形成され、粘着面を構成するパレット側に特別な加工を必要としなくなり、汎用品のパレットを加工を施すことなく使用することができる。印刷マスクは被印刷物ごとに形成される部材であるが、パレットは汎用品を用いることが可能となることから、被印刷物ごとに異なるパレットを準備する必要がなくなり、印刷コストの上昇を抑えることができる。
請求項3に係るスクリーン印刷装置においては、スキージと印刷マスクの当接部の全領域が、スキージの印刷方向のいずれの位置においても、凹部の周縁の内側に位置することがないように形成されている。すなわち、印刷時にスキージが移動しても当接部が、印刷マスクの凹部が形成された部分とが完全に重なり合わない構成となっている。
具体的には、凹部が形成された部分は印刷マスクが部分的に薄肉化している。印刷マスクの薄肉化した部分(凹部)は、薄肉化していない部分(凹部が形成されていない部分)よりも変形を生じやすくなっている。そして、薄肉化した部分(凹部)に当接部の全領域が重なり合うと、スキージが印刷マスクに圧接していることから、スキージの先端が印刷マスク表面から沈み込む。スキージの沈み込みが発生すると、凹部の開口部には、開口部が開く方向の応力が加わり、開口部が開く方向に変形する。そして、印刷マスクの変形した部分の周辺部が被印刷物から浮き上がり、印刷用ペーストのにじみや形状変化が生じる。
本発明のスクリーン印刷装置においては、凹部がスキージの当接部ののびる方向に交差する方向に形成された溝条よりなる。このような構成となることで、スキージの当接部の全領域が重なり合わない凹部を簡単に形成することができる。
請求項4に係るスクリーン印刷装置は、凹部がスキージの移動方向に対して反対側に45°の角度で傾斜した溝条よりなる。このような構成となることで、印刷マスクに加わる力にムラが生じなくなり、印刷マスクの形状変化が均一となる。具体的には、一般的な印刷マスクは所定のパターンが開口した薄膜をテンションを加えた状態でフレームで保持した構成となっている。このような構成の印刷マスクは、薄膜を形成した後にフレームに固定している。フレームへの固定時に薄膜にはテンションが付与される。このとき、溝条が45°の角度で直交して形成されたことで、薄膜に加わるテンションが一部に集中しなくなる(均等に分散される)。この結果、印刷マスクをフレームに固定したときの所定の印刷パターンのズレが均一となり、印刷マスクの形状変化に基づいて印刷のパターンを設計することができ、印刷精度が向上する。さらに、フレームに固定された印刷マスクを被印刷物から離間させるときに、印刷マスクのフレームに固定された外周部から中心部に向かって印刷マスクが剥がれるようになる。つまり、印刷終了後に印刷マスクを離間させるときに、印刷マスクと被印刷物の界面の外周形状の縮小方向に偏りが生じなくなり、にじみなどの印刷不良が生じなくなる。
請求項5に係るスクリーン印刷装置は、溝条がスキージの移動方向に平行に形成されたことで、スキージの移動時に溝条(凹部)による移動抵抗が発生しなくなる。
(第一の実施の形態)
以下に、図1〜4に示す実施の形態により本発明のスクリーン印刷装置を説明する。この実施の形態は、柔軟性をもつフレキシブル基板にクリーム半田をスクリーン印刷するスクリーン印刷装置である。図1には本実施形態のスクリーン印刷装置の印刷部近傍の構成を、図2には本実施形態のスクリーン印刷装置の構成を示す印刷部近傍の断面を、図3にはスクリーン印刷装置のスクリーンマスクの表面を、図4にはスクリーンマスクの裏面を示した。なお、図3及び4においては、スクリーン印刷時にフレキシブル基板10の外縁部に相当する部分を破線で示した。
スクリーン印刷装置1は、位置決め装置6と、基板搬送装置11と、バックアップ装置12と、クランブ装置13と、フレキシブル基板10が貼り付けられるパレット2と、フレキシブル基板10上に配置されるスクリーンマスク3に設けられた印刷マスク30と、印刷マスク30の表面上を移動するスキージ4と、を備えている。
位置決め装置6は、基板搬送装置11、バックアップ装置12及びクランブ装置13が載置され垂直軸線周りのθ方向に回転制御可能な回転テーブル61と、該回転テーブル61をX方向、Y方向及びZ方向に移動制御可能なXYZテーブル62と、を備えている。
基板搬送装置11は、回転テーブル61上に設けられ、フレキシブル基板10が貼り付けられたパレット2を搬送方向(後述のY方向)に搬送するもので、支持搬送手段としての一対の無端のコンベヤベルト110を有している。各コンベヤベルト110は、図示しない複数のプーリによってガイドされるとともに、後述する昇降台の近くには、一対のベルトガイド部材111が設けられ、これらのベルトガイド部材111によってもガイドされている。これらのコンベヤベルト110は、それぞれ図示しないベルト駆動装置によって周回させられることによりパレット2に貼り付けられたフレキシブル基板10を半田印刷面に平行である水平方向に搬送する。
パレット2は、コンベヤベルト110上を搬送されてストッパが設けられた位置に到達したら、ストッパによりその所定の位置に停止され、コンベヤベルト110の駆動は停止される。
これらのコンベヤベルト110の間に、バックアップ装置12が回転テーブル62上に設けられている。バックアップ装置12の昇降台122はボールねじ123を介してサーボモータ14によって昇降されるようになっている。ボールねじ123は、昇降台122に一体に設けられたナット126と螺合する。このナット126は、ボールねじ123の回転に追従して回転しないように設けられている。モータ装置14を駆動してボールねじ123を回転させると、螺合したナット126はねじとナットの作用により、ボールねじ123の軸方向に移動し、ナット126が固定された昇降台122も上下方向に移動する。ボールねじ123の両側には昇降ガイド124が設けられ、昇降台122の昇降がガイドされる。回転テーブル61上には、一対のクランプ部材13a,13bが昇降台122の両側に配置されている。クランプ部材13a,13bの上端には、印刷位置に停止されたパレット2の両側部上面に対向して図示されないクランプ部が突出している。このクランプ部は、クランプ部材13a,13bのそれぞれの外方に退避可能に設けられている。ボールねじ123がサーボモータ14により回転駆動され昇降台122が上昇されると、印刷位置に停止されたパレット2の下面にバックアップ部材120が当接し、パレット2の両側部上面をクランプ部に当接させる。このとき、サーボモータ14の出力トルクが所定値となると、サーボモータ14を停止することにより、バックアッププレート120はパレット2の上面が一対のクランプ部材13a,13bの上端面と同一平面上に位置するようになる。そして、一対のクランプ部材13a,13bを相対的に近接させて、一対のクランプ部材13a,13bでパレット2の両側端を保持する。その後、クランプ部を退避させ、一対のクランプ部材13a,13bにパレット2が、パレット2の上面とクランプ部材13a,13bの上端面とが同一平面上に位置した状態でクランプされる。ここで、クランプ部材は、その上面がパレット2の上面と同一平面上または下方に位置するように退避される。
印刷位置に停止されたパレット2をクランプするクランプ装置13は、クランプ部材13a,13b、昇降台122、サーボモータ14、ボールねじ123、ナット126等により構成される。
フレキシブル基板10は、本発明の請求項の被印刷物に相当し、本実施形態のスクリーン印刷装置1によりプリント配線が印刷がなされる基板である。フレキシブル基板10は、柔軟性をもち大きく変形させることが可能な基板である。フレキシブル基板10は、その構成や材質が特に限定されるものではなく、従来公知のフレキシブル基板を用いることができる。このフレキシブル基板10は、たとえば、ポリイミドなどの絶縁性をもつ材質よりなるフィルム状の部材より形成することができる。
パレット2は、フレキシブル基板10が貼り付けられる粘着面2aをもつ部材である。つまり、柔軟性をもつことで変形を生じやすいフレキシブル基板10は、パレット2の粘着面2aに貼り付けられることで固定される。パレット2の粘着面2aは、印刷後のフレキシブル基板10が取り外されることから、フレキシブル基板10を剥離可能に貼り付けることができる。この粘着面2aは、たとえば、シリコン等の粘着物を塗布して形成することができる。
このパレット2についてもフレキシブル基板10の時と同様に、その構成や材質が特に限定されるものではなく、従来公知のパレット2を用いることができる。本実施形態においてパレット2は、フレキシブル基板10が粘着面2aに貼り付けられた状態で移動することができ、この移動によりフレキシブル基板10を所定の位置に配置することができる。
スクリーンマスク3は、印刷されるパターンに応じた多数のアパーチャ300が形成されたシート状の印刷マスク30と、印刷マスク30の外周部に設けられたフレーム39と、から構成される。
印刷マスク30は、多数のアパーチャ300が形成されたシート状の部材であり、その裏面30bが印刷時にフレキシブル基板10に当接する。アパーチャ300は、フレキシブル基板10に印刷されるパターンに対応した形状で印刷マスク30に開口している。印刷マスク30は、さらに、裏面30bに複数の溝条31,32が形成されている。複数の溝条31,32は、平行にのびる複数の溝条31と、溝条31に直交する方向に延在する複数の溝条32と、からなる。溝条31,32のそれぞれは、印刷時にスキージ4が移動する方向(Y方向)に対して、それぞれ45°で反対側に傾斜した状態で形成されている。
溝条31,32は、のびる方向に垂直な断面が凹字状をなすように形成されている。ここで、複数の溝条31と複数の溝条32のそれぞれは、溝条同士の間隔が同じとなる状態で形成されている。溝条31,32の凹字の具体的な形状や平行な溝条31,32の間隔は、印刷条件により異なるため一概に決定できるものではない。溝条31,32は、たとえば、パレット2の粘着面2aがシリコン系の粘着物が塗布されてなるときには、溝条31,32が形成された部分と形成されていない部分との面積比が1:1とすることができ、粘着面2aが非シリコン系の粘着物が塗布されてなるときには、溝条31,32が形成された部分と形成されていない部分との面積比が1:2とすることができる。溝条31,32の深さは、印刷マスク30の厚さの50%程度とすることができる。
そして、印刷マスク30の裏面30bに形成された溝条31,32は、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10に当接しない部分に形成されている。つまり、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10に当接する部分は、平面をなすように形成されている。
印刷マスク30は、その材質が限定されるものではなく、たとえば、ステンレススチール、ニッケル系金属、樹脂(ポリイミド)により形成することができる。印刷マスク30の厚さについても限定されるものではなく、たとえば、60〜180μmとすることができる。印刷マスク30の製造方法についても、特に限定されるものではなく、従来公知の製造方法でアパーチャ300が形成されたシート状の部材を製造した後に印刷マスク30の位置決めの基準マークを形成する時にハーフエッチングやレーザー加工で溝条31,32を形成する方法や、アディティブ製法で溝条31,32を備えた印刷マスク30を製造する方法をあげることができる。これらの製造方法のうち、アパーチャ300及び溝条31,32を同時に製造できることからアディティブ製法で印刷マスク30を製造することもできる。
フレーム39は、印刷マスク30の外周部に設けられ、印刷マスク30が所定のテンションを付与された状態で印刷マスク30を保持する部材である。つまり、フレーム39をもつことで、印刷マスク30がその形状を維持できる。
スクリーンマスク3は、パレット2に貼り付けられたフレキシブル基板10の印刷位置の上方の所定の位置に配される。スクリーンマスク3の印刷マスク30の位置情報は、印刷マスク30の基準マークを読み取る撮像装置等を設けておき、この撮像装置の読みとり結果から求める。フレキシブル基板10の位置決めは、例えば、フレキシブル基板10の基準マークを撮像装置で読み取り、この撮像装置の読みとり結果と、スクリーンマスク3の印刷マスク30の位置情報とに基づいて、フレキシブル基板10の印刷マスク30に対する位置のズレを求め、求められたズレを解消するように回転テーブル61及びXYZテーブル62を移動して各装置11〜13をX、Y方向及びθ方向に動かすことにより行うことができる。
スクリーンマスク3は、印刷マスク30を製造した後に、フレーム39に貼り付けることで製造することができる。スクリーンマスク3をこの方法で製造したときには、印刷マスク30に直交する方向に溝条31,32が形成されており、印刷マスク30をフレーム39に貼り付けるときに印刷マスク30にテンションを付与しても、印刷マスク30に加わる圧力が部分的に集中しなくなり、印刷マスク30の形状の変化が抑えられた。印刷マスク30に加えられたテンションに起因した応力が溝条31,32にそって分散され、一部に応力が集中しなくなったことによる。
本実施形態のスクリーンマスク3は、印刷マスク30が方形状に形成されている。そして、スキージ4が移動する方向をY方向とし、Y方向に直交する方向であってスキージ4と印刷マスク30との当接部の延在する方向をX方向とすると、パレット2は基板搬送装置11によりX方向に移動し所定の位置に位置決めされる。
スキージ4は、スクリーンマスク3の印刷マスク30の表面30a上を移動することで、表面30a上に供給されたクリーム半田5をアパーチャ300を介してフレキシブル基板10に印刷する部材である。スキージ4は、印刷マスク30との当接部が印刷マスク30のX方向に延在した状態で配されている。そして、スキージ4がY方向に移動した場合、いずれの位置においても、スキージ4の印刷マスク30との当接部の全領域が、印刷マスク30の裏面30bの溝条31,32の形成された部分の内側に位置しない構成となっている。つまり、スキージ4の印刷マスク30との当接部の全領域が、溝条31,32の凹部の内部にはまりこまない構成となっている。ここで、当接部の領域と溝条31,32の凹部の一部が重なってもよいが、全領域が重なり合わない。
スキージ4は、印刷マスク30との当接部のびるX方向の長さは、Y方向に移動したときにアパーチャ300の配置された幅よりも長くなるように形成されている。このスキージ4は、従来公知の構成のスキージを用いることができる。
(スクリーン印刷)
本実施形態のスクリーン印刷装置1を用いてスクリーン印刷を行ったときの動作について以下に説明する。
まず、フレキシブル基板10をパレット2の粘着面2aに貼り付ける。そして、フレキシブル基板10が貼り付けられたパレット2を、コンベヤベルト110を作動し、ストッパにより所定の位置に停止させる。ここで、フレキシブル基板10の搬入前には、バックアップ部材120及び昇降台122は下降されて下方の退避位置に位置決めされている。そして、フレキシブル基板10はコンベヤベルト110により搬送されて印刷作業の行われる印刷位置に停止される。
次に、制御装置140は、サーボモータ14を駆動し、ボールねじ123を回転させ、昇降台122及びバックアップ部材120を上昇させる。そして、ボールねじ123がサーボモータ14により回転駆動され昇降台122が上昇されると、印刷位置に停止されたパレット2の下面にバックアップ部材120が当接し、パレット2の両側部上面をクランプ部材13a,13bの上端に設けられたクランプ部に当接させる。制御装置140は、サーボモータ14の出力トルクが所定値となると、サーボモータ14を停止する。サーボモータ14を停止することにより、バックアッププレート120はパレット2の上面が一対のクランプ部材13a,13bの上端面と同一平面上に位置するようになる。そして、一対のクランプ部材13a,13bの一方の可動クランプ部材13aを図示されないモータで他方の固定クランプ部材13bに近接させて、一対のクランプ部材13a,13bでパレット2の両側端を保持する。その後、クランプ部を退避させ、一対のクランプ部材13a,13bにパレット2が、パレット2の上面とクランプ部材13a,13bの上端面とが同一平面上に位置した状態でクランプされる。ここで、クランプ部材は、その上面がパレット2の上面と同一平面上または下方に位置するように退避される。これにより、パレット2が一対のクランプ部材13a,13bでクランプされた。
そして、フレキシブル基板10がスクリーンマスク3の印刷マスク30に対して印刷位置に位置するように位置決めされる。フレキシブル基板10の位置決めは、フレキシブル基板10の基準マークを撮像装置で読み取り、この撮像装置の読みとり結果と、印刷マスク30の位置情報とに基づいて、フレキシブル基板10の印刷マスク30に対する位置のズレを求め、求められたズレを解消するように各装置11〜13をX、Y方向及びθ方向に動かすことにより位置決め装置6により行う。
次に、XYZテーブル62をX方向とY方向に垂直なZ方向にそって上方に移動させてクランプされたパレット2を上昇し、フレキシブル基板10の表面をスクリーンマスク3に張架された印刷マスク30に当接させる。そして、図示されない半田供給装置よりクリーム半田を印刷マスク30の表面上に供給し、供給されたクリーム半田を、スキージ4をY方向に摺動させることにより印刷マスク30の表面に塗布する。この塗布されたクリーム半田は印刷マスク30に形成されたアパーチャ300を介してフレキシブル基板10の表面に印刷される。
次に、XYZテーブル62をZ方向下方に移動して、パレット2上のフレキシブル基板10を印刷マスク30から離間する。可動クランプ部材13aを固定クランプ部材13bより離間させてパレット2をアンクランプさせる。そして、モータ装置14によりボールねじ123を逆転させて昇降台122を下降させることによりバックアップ部材120及びパレット2を下降させる。パレット2はバックアップ部材120と一緒に下降する。そして、パレット2の両端部がコンベヤベルト110に接触する位置まで下降させ、さらにバックアップ部材120が下降してバックアップ部材120からパレット2が離脱される。
そして、コンベヤベルト110によりパレット2が搬出される。
上記のスクリーン印刷において、スキージ4でスキージしたときには、クリーム半田5をアパーチャ300に圧入するため、スキージ4がスクリーンマスク3の印刷マスク30をパレット方向に押圧している。このスキージ4の押圧により、印刷マスク30がたわみ(変形し)、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板2との当接部以外の部分の少なくとも一部がパレット2の粘着面2aに接触する。印刷マスク30の裏面30bが粘着面2aに接触すると、粘着面2aの粘着性により印刷マスク30の裏面30bが粘着面2aに貼り付く。
そして、スクリーン印刷が終了して、フレキシブル基板10の表面を印刷マスク30から離間させる。このとき、粘着面2aに貼り付いた印刷マスク30の裏面30bが粘着面2aから剥離される。本実施形態においては、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10との当接部以外の部分の少なくとも一部が粘着面2aに接着しているが、この部分には、均一な状態で溝条31,32が形成されている。この溝条31,32により、印刷マスク30の裏面の粘着面2aに接着する部分の面積が小さくなっている。接着部分の面積が小さくなったことで、印刷マスク30の裏面30bと粘着面2aとが接着する接着力が小さくなった。この結果、印刷マスク30をフレキシブル基板10から簡単に離間することができた。印刷マスク30が剥離しやすくなったことで、印刷マスク30を剥離するときにフレキシブル基板10上に印刷されたクリーム半田5の形状変化(印刷不良)が生じなくなり、印刷された半田のにじみ(印刷不良)が生じなくなった。
本実施形態のスクリーン印刷装置は、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10との当接部には、溝条31,32が形成されていない。このため、スクリーン印刷を行って、クリーム半田5をアパーチャ300に圧入したときに、アパーチャ300からフレキシブル基板10と印刷マスク30の界面に流れ込まなくなった。さらに、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10との当接部に溝条31,32が形成されていないことで、スクリーン印刷時にスキージ4が印刷マスク30を押圧した力に起因する圧力が印刷マスク30に均一に加わることとなり、印刷マスク30とフレキシブル基板10の相対的な位置のズレ等が抑えられた。この結果、印刷マスク30のフレキシブル基板10からの浮き上がりが抑えられ、印刷マスク30の浮き上がりにより印刷マスク30とフレキシブル基板10の間にクリーム半田5が流れ込まなくなり、印刷された半田のにじみや形状変化(印刷不良)が生じなくなった。
更に、本実施形態のスクリーン印刷装置1は、溝条31,32がそれぞれ反対方向でスキージ4の移動方向(Y方向)に対して45°をなすように形成されている。溝条31,32が直交しかつスキージ方向に対して傾斜して形成されたことで、スキージ4を移動したときに印刷マスク30に加わる圧力が部分的に集中しなくなった。つまり、溝条31,32にそって応力が分散された。この結果、印刷マスク30のフレキシブル基板10からの浮き上がりが抑えられ、印刷マスク30の浮き上がりにより印刷マスク30とフレキシブル基板10の間にクリーム半田5が流れ込まなくなり、印刷された半田のにじみや形状変化(印刷不良)が生じなくなった。
本実施形態のスクリーン印刷装置1は、溝条31,32がそれぞれ反対方向でスキージ4の移動方向(Y方向)に対して45°をなすように形成されたことで、上述したように、印刷マスク30をフレーム39に貼り付けるときに印刷マスク30にテンションを付与しても、印刷マスク30に加わる圧力が部分的に集中しなくなり、印刷マスク30の形状の変化が抑えられている。
加えて、本実施形態のスクリーン印刷装置1は、溝条31,32がそれぞれ反対方向でスキージ4の移動方向(Y方向)に対して45°をなすように形成されたことで、フレキシブル基板10が印刷マスク30から離間するときには印刷マスク30がたわみ(変形)を生じ、印刷マスク30の外周部から離間が開始され、中心部が最後に離間するようになる。溝条31,32が直交した方向にのびて形成されたことで、印刷マスク30がたわんだ時に働く応力が一部に集中しなくなり、印刷マスク30のフレキシブル基板10の界面の外周の縮小方向が一定となる。この結果、印刷マスク30がフレキシブル基板10から離間するときの剥離方向が一定となり、にじみなどの印刷不良が生じなくなった。
また、本実施形態のスクリーン印刷装置1は、スキージ4の印刷マスク30との当接部は、その全領域が溝条31,32の形成された部分の内側に位置しない構成となっている。このような構成となったことで、スキージ4が沈み込むことにより溝条31,32の開口部が開く方向に印刷マスク30が浮き上がらなくなり、印刷された半田のにじみ(印刷不良)が生じなくなった。
具体的には、溝条31,32の形成された部分は印刷マスク30が部分的に薄肉化している。溝条31,32により印刷マスク30の薄肉化した部分は、薄肉化していない部分(溝条31,32が形成されていない部分)よりも変形を生じやすくなっている。そして、薄肉化した部分に当接部の全領域が重なり合うと、スキージ4が印刷マスク30に圧接していることから、スキージ4の先端が印刷マスク30表面30aから沈み込む。スキージ4の沈み込みが発生すると、溝条31,32の開口部には、開口部が開く方向の応力が加わり、開口部が開く方向に変形する。そして、印刷マスク30の変形した部分の周辺部がフレキシブル基板10から浮き上がり、半田のにじみや形状変化が生じる。対して、本実施形態は、印刷マスク30が浮き上がらなくなり、印刷された半田のにじみ(印刷不良)が生じなくなった。
加えて、本実施形態のスクリーン印刷装置1は、パレット2は従来公知のパレットを、加工することなく使用することができた。つまり、本実施形態のスクリーン印刷装置1は、スクリーンマスク3のみをフレキシブル基板ごとに製造し、フレキシブル基板ごとに特別なパレットを新たに準備しなくてもよい。ここで、スクリーンマスクは、フレキシブル基板ごとに準備される部材である。本実施形態のスクリーン印刷装置1は、形状の異なる複数のフレキシブル基板にスクリーン印刷する場合にも、スクリーンマスクのみを準備するだけでスクリーン印刷を行うことができ、印刷に要するコストの上昇が抑えられた。
(第二の実施の形態)
本実施形態のスクリーン印刷装置は、スクリーンマスク3の印刷マスク30の裏面30bに形成された溝条の形態が異なる以外は第一の実施の形態と同様な構成である。本実施形態のスクリーンマスク3の印刷マスク30の裏面30bを図5に示した。
図5に示したように、印刷マスク30の裏面30bには、複数の溝条33が形成されている。複数の溝条33は、スキージ4が移動する方向(Y方向)に平行にのびた状態で形成されている。
溝条33ののびる方向に垂直な断面は、第一の実施の形態の溝条31,32と同様に形成されている。
そして、印刷マスク30の裏面30bに形成された溝条33は、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10に当接しない部分に形成されている。つまり、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10に当接する部分は、平面をなすように形成されている。
本実施形態のスクリーンマスク3は、印刷マスク30の裏面30bの溝条の形態が異なる以外は、第一の実施の形態の時と同様であり、上記の方法と同様にしてスクリーン印刷を行うことができ、同様な効果を発揮する。
本実施形態のスクリーンマスク3は印刷マスク30の裏面30bの溝条33がスキージ4のスキージ方向にそってのびた状態で形成されている。つまり、スキージ4をY方向に移動したときに、スキージ4の移動が阻害されなくなっている。つまり、スキージの移動の阻害による印刷不良が発生しなくなった。
(変形形態)
上記の第一及び第二の実施形態において、印刷マスク30の裏面30bの溝条33の断面形状は凹字状であるが、この凹字意外の形状としてもよい。たとえば、図6に示した略V字状の溝条34や、図7に示した略U字状の溝条35としてもよい。
第一の参考の形態)
本形態のスクリーン印刷装置は、スクリーンマスク3の印刷マスク30の裏面30bに溝条31,32ではなく、凹部36が形成された以外は第一の実施の形態と同様な構成である。本形態のスクリーンマスク3の印刷マスク30の裏面30bを図8に示した。
図8に示したように、印刷マスク30の裏面30bには、複数の円形の凹部36が形成されている。複数の凹部36は、それぞれの内径が同じとなるように形成されている。凹部36の具体的な形状や裏面30bでの間隔は、印刷条件により異なるため一概に決定できるものではない。凹部36は、たとえば、内径:5〜10mmとすることができる。パレット2の粘着面2aがシリコン系の粘着物が塗布されてなるときに、凹部36が形成された部分と形成されていない部分との面積比は1:1とすることができ、粘着面2aが非シリコン系の粘着物が塗布されてなるときには、同様の面積比を1:2とすることができる。凹部36の深さは、印刷マスク30の厚さの50%程度とすることができる。
そして、印刷マスク30の裏面30bに形成された複数の凹部36は、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10に当接しない部分に形成されている。つまり、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10に当接しない部分は、平面をなすように形成されている。
本形態のスクリーンマスク3は、印刷マスク30の裏面30bの溝条に替えて凹部36が形成されたこと以外は、第一の実施の形態の時と同様であり、上記の方法と同様にしてスクリーン印刷を行うことができ、同様な効果を発揮する。
第二の参考の形態)
本形態のスクリーン印刷装置は、スクリーンマスク3の印刷マスク30の裏面30bの凹部36と凹部が形成されていない部分とが入れ替わった構成となった以外は第一の参考の形態と同様な構成である。本形態のスクリーンマスク3の印刷マスク30の裏面30bを図9に示した。
図9に示したように、印刷マスク30の裏面30bには、複数の円形のランド部37とその外周部に形成された凹部38とが形成されている。複数の円形のランド部37は、それぞれの内径が同じとなるように形成されている。ランド部37の先端面は印刷マスク30の裏面30bと同一の表面であり、裏面30のフレキシブル基板10との当接面と同一表面上に位置する。ランド部37の具体的な形状や裏面30bでの間隔は、印刷条件により異なるため一概に決定できるものではない。ランド部37は、たとえば、内径:5〜10mmとすることができる。パレット2の粘着面2aがシリコン系の粘着物が塗布されてなるときに、ランド部37と凹部38の面積比は1:1とすることができ、粘着面2aが非シリコン系の粘着物が塗布されてなるときには、同様の面積比を2:1とすることができる。凹部38の深さは、印刷マスク30の厚さの50%程度とすることができる。
本形態の印刷マスク30の裏面30bに形成された凹部38は、スキージ4がY方向に変移したときに、Y方向でいずれの位置にあるときでも、スキージ4の印刷マスク30との当接部の全領域が凹部38の形成された部分の内側に位置しない構成となっている。つまり、スキージ4がY方向に変移した場合に、Y方向でいずれの位置にあるときでも、スキージ4の印刷マスク30との当接部がランド部37と重なり合う位置に形成されている。このとき、スキージ4の当接部とは、フレキシブル基板10のX方向での両側で重なり合う。
そして、印刷マスク30の裏面30bに形成された複数のランド部37及び凹部38は、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10に当接しない部分に形成されている。つまり、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10に当接する部分は、平面をなすように形成されている。
本形態のスクリーンマスク3は、印刷マスク30の裏面30bの溝条に替えて凹部38が形成されたこと以外は、第一の実施の形態の時と同様であり、上記の方法と同様にしてスクリーン印刷を行うことができ、同様な効果を発揮する。
本形態においては、スキージ4が移動するときにスキージ4の印刷マスク30との当接部がフレキシブル基板10のX方向での両側でランド部37と重なり合う構成となっている。そして、スキージ4の印刷マスク30との当接部は、スキージ4の位置によらず、その全領域が凹部38の形成された部分の内側に位置しない構成となっており、スキージ4が沈み込まなくなった。この結果、スキージ4が沈み込むことに起因する印刷マスク30の浮き上がりが生じなくなり、印刷された半田のにじみ(印刷不良)が生じなくなった。
具体的には、凹部38の形成された部分は印刷マスク30が部分的に薄肉化している。凹部38により印刷マスク30の薄肉化した部分は、薄肉化していない部分(ランド部37)よりも変形を生じやすくなっている。そして、薄肉化した部分に当接部の全領域が重なり合うと、スキージ4が印刷マスク30に圧接していることから、スキージ4の先端が印刷マスク30表面30aから沈み込む。スキージ4の沈み込みが発生すると、凹部38の開口部には、開口部が開く方向の応力が加わり、開口部が開く方向にランド部37が変形する。そして、印刷マスク30の変形した部分の周辺部であるランド部37がフレキシブル基板10から浮き上がり、半田のにじみや形状変化が生じる。対して、本形態は、印刷マスク30が浮き上がらなくなり、印刷された半田のにじみ(印刷不良)が生じなくなった。
(変形形態)
上記の第一及び第二の参考の形態においては、凹部36及びランド部37は同じ内径の円形で複数形成されているが、凹部36及びランド部37が形成する円の内径がそれぞれ異なっていてもよい。
また、上記の第一及び第二の参考の形態においては、凹部36及びランド部37は円形をなすように形成されているが、この円形に限るものではなく、たとえば、多角形や楕円形をなしていてもよい。また、複数の凹部36及びランド部37のそれぞれが異なる形状であってもよい。
(その他の変形形態)
上記の各形態においては、印刷マスク30の裏面30bのフレキシブル基板10に当接しない部分に溝条31,32,33,34,35や凹部36,38が形成されていたが、図10に示したように、裏面30bのフレキシブル基板10に当接する部分の外周の周縁部には、溝条31,32,33,34,35や凹部36,38が形成されない部分をもつ形態とすることができる。なお、図10においては、外周の周縁部に相当する部分を一点破線で示した。なお、本変形形態を示した図10は、第一実施形態の変形形態である。
また、上記の各形態においては、スキージ4は、印刷マスク30との当接部が移動方向(Y方向)に直交した方向(X方向)に延在した状態で設けられているが、当接部が移動方向(Y方向)に対して傾斜した方向に延在した状態で設けられていてもよい。なお、この場合には、スキージ4は、印刷マスク30との当接部が延在した方向が溝条ののびる方向と一致しない方向となることが好ましい。
第一の実施形態のスクリーン印刷装置の構成を示した図である。 第一の実施形態のスクリーン印刷装置の構成を示した断面図である。 第一の実施形態のスクリーン印刷装置のスクリーンマスクの表面図である。 第一の実施形態のスクリーン印刷装置のスクリーンマスクの裏面図である。 第二の実施形態のスクリーン印刷装置のスクリーンマスクの裏面図である。 変形形態の印刷マスクの溝条の断面図である。 変形形態の印刷マスクの溝条の断面図である。 第一の参考形態のスクリーン印刷装置のスクリーンマスクの裏面図である。 第二の参考形態のスクリーン印刷装置のスクリーンマスクの裏面図である。 変形形態のスクリーン印刷装置のスクリーンマスクの裏面図である。
符号の説明
1:スクリーン印刷装置 10:フレキシブル基板
11:基板搬送装置 12:バックアップ装置
13:クランブ装置
2:パレット
3:スクリーンマスク 30:印刷マスク
300:アパーチャ
31,32,33,34,35:溝条
36,38:凹部 37:ランド部
39:フレーム
4:スキージ
5:クリーム半田
6:位置決め装置

Claims (5)

  1. 粘着面に貼り付けられた被印刷物の表面上に、所定のパターンをもつ印刷マスクを配し、該印刷マスクを介して該被印刷物に印刷用ペーストをスキージで塗布するスクリーン印刷装置において、
    該印刷マスクは、該被印刷物との当接部以外の部分であって該粘着面に当接する部分に、該スキージの移動方向に対して傾斜しているとともに、該スキージの当接部ののびる方向に対しても傾斜して形成されている溝条により形成された凹部が裏面に形成されていることを特徴とするスクリーン印刷装置。
  2. 前記粘着面はパレットの表面に設けられ、該パレットは前記粘着面に前記被印刷物を貼り付けられて前記スクリーン印刷装置に搬入出されることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷装置。
  3. 前記印刷マスク裏面に形成された前記凹部は、前記スキージが該印刷マスクと当接する部分の全領域が、該印刷マスクに対する前記スキージの印刷方向のいずれの位置においても、前記凹部の周縁の内側に位置することがないように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスクリーン印刷装置。
  4. 前記印刷マスク裏面に形成された前記凹部は、前記スキージの移動方向に対して夫々反対側に45°の角度で傾斜して形成された互いに直交する溝条であることを特徴とする請求項1又は2記載のスクリーン印刷装置。
  5. 前記印刷マスク裏面に形成された前記凹部は、前記スキージの移動方向に平行に延在する溝条であることを特徴とする請求項1又は2記載のスクリーン印刷装置。
JP2007061034A 2007-03-09 2007-03-09 スクリーン印刷装置 Active JP5019917B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007061034A JP5019917B2 (ja) 2007-03-09 2007-03-09 スクリーン印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007061034A JP5019917B2 (ja) 2007-03-09 2007-03-09 スクリーン印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008221539A JP2008221539A (ja) 2008-09-25
JP5019917B2 true JP5019917B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=39840703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007061034A Active JP5019917B2 (ja) 2007-03-09 2007-03-09 スクリーン印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5019917B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8284625B2 (en) 2004-01-30 2012-10-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device having memory blocks

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011009384A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Process Lab Micron:Kk 基板搬送用受け治具
KR20120003726A (ko) * 2010-07-05 2012-01-11 삼성전기주식회사 스크린 인쇄용 마스크

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004268335A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Murata Mfg Co Ltd スクリーンマスク、それを用いた電子部品の製造方法および電子部品
JP2005294579A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Matsui Denki Sangyo Kk 付着防止塗料を有する粘着面で配線基板を固定する治具
JP2006140323A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Taiyo Yuden Co Ltd 薄型基板キャリア及びその製造方法
JP2006147608A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Taiyo Yuden Co Ltd 薄型基板キャリア及びその製造方法
JP2007160767A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Optrex Corp 印刷用メタルマスクおよびスクリーン印刷方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8284625B2 (en) 2004-01-30 2012-10-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device having memory blocks
US8634266B2 (en) 2004-01-30 2014-01-21 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008221539A (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6637397B2 (ja) 半導体製造装置および半導体装置の製造方法
KR101422063B1 (ko) Pcb 고정 지그 및 이를 이용한 pcb 제조 공정
KR20070095184A (ko) 필름 박리장치
JP4472582B2 (ja) 可撓性回路基板の実装処理方法
US6370750B1 (en) Component affixing method and apparatus
JP5019917B2 (ja) スクリーン印刷装置
JP2011138128A (ja) 液晶表示装置の製造装置及び製造方法
JP6957063B2 (ja) 剥離装置及び剥離方法
KR20190101293A (ko) 볼 탑재 장치
JP2002374062A (ja) フレキシブルプリント回路基板の固定方法
JP4862584B2 (ja) フレキシブル配線基板用搬送治具及びそれを用いた電子部品実装方法
KR102045812B1 (ko) 플렉시블 인쇄회로기판 솔더링용 지그
JP2006210592A (ja) テープ貼付方法
JP4116509B2 (ja) テープ部材の貼着装置
JP4785694B2 (ja) プリント基板の支持方法及び装置
JP2008263039A (ja) 接続材料塗布装置および半導体装置の製造方法
JP2005079275A (ja) 樹脂テープ貼付装置及び貼付方法
JP2006186398A (ja) 基板保持具の製造方法
JPH07195657A (ja) クリーム半田の塗布装置
JP2004247721A (ja) 電子回路基板の製造方法および製造装置
JP3991591B2 (ja) 部品形成用基板の搬送方法
JP5611665B2 (ja) 基板搬送用冶具
JP2007163694A (ja) 光学フィルム貼付け装置、光学フィルム貼付け方法、及び表示用パネルの製造方法
JP2004363438A (ja) 回路基板保持治具
JP2009059874A (ja) 電子部品保持具及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5019917

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250