JP5019547B2 - ガラスびん - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を加熱殺菌する際の耐熱衝撃性に優れたガラスびんで、特に、繰り返し使用するリターナブルびんとして用いて好適なガラスびんに関する。
内容物を加熱殺菌する際の熱衝撃は、内面急熱の場合と外面急冷の場合がある。
内面急熱は、ほぼ常温のガラスびん内に高温(70〜80℃)の内容物を充填する、いわゆるホットパックの場合である。
外面急冷は、加熱殺菌後にガラスびんに冷水をかけて冷やす場合である。
図8は、一般的な形状を有するガラスびんの裾部付近の形状と熱衝撃(温度差60℃)によりびんに発生する外面応力の関係を表したものである。同図中符号「a」は内面急熱、符号「b」は外面急冷の場合である。
外面急冷は、同一温度差であれば、内面急熱に比べて外面最大応力が約1.8倍大きくなる。同図中符号「y」は、外面応力が30MPa以上となる大応力が発生する部分で、これは高さがほぼ4〜10mmの範囲である。
ガラスびんの一般的な裾部の形状は、例えば下記特許文献1等に開示されている。なお、裾部とは、縦断面が垂直線状のびん胴部下端から、底面に至るまでの、径が縮小する部分である。
従来の殆どのガラスびんの裾部形状は、図9又は図10に示すようになっている。
図9は、縦断面が垂直線状のびん胴部2下端から、曲率半径R2の上R面部5に続き、その下端から曲率半径R3の下R面部6となっている場合である。R2はR3よりも相当大きく設定される。
図10は、縦断面が垂直線状のびん胴部2下端から、曲率半径R2の上R面部5に続き、その下端から断面直線状の直線部7に続き、さらにその下端から曲率半径R3の下R面部6となっている場合である。この場合もR2はR3よりも相当大きく設定される。
特開2005−47537号公報
ガラスびんは、製造工程・充填工程でコンベア上を移動するとき互いに接触し、表面に微細な傷が付く。また、運搬時や使用時にも相互に接触して表面に微細な傷がつく。
図11,12は、従来のガラスびんがコンベア移動時などで互いに接触する場合の模式図である。同図に示すように、ガラスびん1は相互に傾いた状態で接触する場合があり、このような場合、大応力発生部yが隣のびんに接触し、表面が傷つく。
熱衝撃時の無傷のガラス破壊強度は60〜70MPa程度あるが、10トリップ程度のリターナブルびんの場合、裾部のガラス強度は約半分程度に低下する。
リターナブルガラスびんは、内容物を充填して販売された後、回収され、アルカリ洗浄を行い、再度内容物を充填して販売され、これが繰り返されるが、内容物の充填、販売、回収、アルカリ洗浄の1サイクルを1トリップという。
図13は、ガラスびんの耐熱温度差とびんのガラス厚みの関係を示している。同図に示されるように、びんの肉厚が厚いほど、耐熱衝撃強度は弱くなる。
リターナブルびんは、トリップを繰り返す度に表面の傷が増えるので、耐熱以外の強度を維持するために通常3.5mm以上の肉厚が必要になるので、耐熱衝撃強度は比較的弱いものである。
本発明は、特にリターナブルガラスびんの耐熱衝撃強度を大きくし、内容物の加熱殺菌時にびんが割れて歩留まりが悪くなるのを防止することを課題とするものである。
本発明は、ガラスびんの裾部外周に、縦断面形状が凹曲線となる環状凹部を設け、該環状凹部の凹み量が0.15〜1.0mmであり、前記環状凹部にナーリングを施したことを特徴とするガラスびんである。
図2は、本発明ガラスびん1の裾部付近の外形形状の模式図(中央縦断面図)である。同図において、一点鎖線はびんの軸線である。
本発明ガラスびん1の裾部3は、上R面部5、その下に続く環状凹部4、及びその下に続く下R面部6からなる。上R面部5及び下R面部6は共に外側に凸の曲線、環状凹部4は外側に凹の曲線である。
環状凹部の凹み量とは、びんの軸線を通る縦断面において、環状凹部4の直上部(上R面部5)と直下部(下R面部6)に共通な接線sを引き、接線sと環状凹部表面の距離の最大値xである。
環状凹部の凹み量は、0.15〜1.0mmが好ましく、さらに好ましくは0.3〜0.5mmである。ガラスびんの裾部に環状凹部を設けることで、当該部分が傷つきにくくなる。凹み量を0.15mm以上にすると、当該部分に付く傷は環状凹部がない場合に比べて概ね60%以下になり、従ってガラスの強度低下も60%以下程度になる。凹み量を0.3mm以上にすると、当該部分に付く傷は環状凹部がない場合に比べて概ね30%以下になり、従ってガラスの強度低下も30%以下程度になる。
図7は、ガラスびんの裾部に発生する熱衝撃による最大応力と環状凹部の凹み量の関係を示している。
同図に示されるように、環状凹部の凹み量が大きくなるほど、最大応力も大きくなるが、凹み量が0.5mm以下であれば、最大応力の増加は概ね10%以下となり、凹み量が1.0mm以下であれば、最大応力の増加は概ね20%以下となり、凹み量は1.0mm以下が適当である。
本発明によれば、環状凹部を設けることで、当該部分に付く傷の量が著しく減少し、ガラスの強度低下が大きく抑制されるのに対し、環状凹部に発生する応力の上昇は僅かであるので、結果的にガラスびんの耐熱衝撃強度が大きくなる。
本発明において、環状凹部の下端の高さは3〜5mm、上端の高さは8〜15mmが適当である。
このようにすることで、環状凹部をびんの大応力発生部に設け、当該部分の傷を防止してガラスの強度低下を抑制し、ひいてはガラスびんの耐熱衝撃強度を大きくできる。
図3に示すように、環状凹部4の下端の高さは、環状凹部4の凹曲線と下R面部6の凸曲線の境目の高さH1、上端の高さは環状凹部4の凹曲線と上R面部5の凸曲線の境目の高さH2である。
図4は、本発明ガラスびん1の形状と外面応力の関係を示している。同図において符号「a」は内面急熱、符号「b」は外面急冷の場合である。
同図に示されるように、最大応力は6〜7mmの高さ位置に発生している。環状凹部の下端の高さを3〜5mm、上端の高さを8〜15mmにすると、どのようなガラスびんであっても、環状凹部の位置を大応力発生部に一致させることができる。
本発明において、環状凹部の縦断面における曲率半径は、環状凹部の直上部にある凸の上R面部の縦断面における曲率半径よりも小さいことが望ましい。
図5,6は、本発明ガラスびん1が相互に接触した状態の模式図である。環状凹部4の曲率半径R1を、上R面部5の曲率半径R2よりも小さくすることで、びんがどのように接触しても、絶対に環状凹部4と上R面部5が接触することがなく、環状凹部4が傷つく可能性が非常に小さくなる。
本発明において、環状凹部にナーリングを施すことができる。ナーリングは、多数の微小突起で、通常はびん底面に設けられ、主に、成形直後のガラスびんがコンベア上に置かれるときのサーマルショックやその後の工程での機械的衝撃によって発生する欠点(微小なクラック)を少なくするためのものである。
本発明において環状凹部にナーリングを施すことにより、万一環状凹部に物体が接触しても、その接触はナーリングの表面であって接触面積が小さくなり、ガラス強度への影響はきわめて小さくなる。
本発明は、熱衝撃による大応力発生部に発生する傷を低減して熱衝撃強度を大きくするものであるから、傷による強度低下が著しいリターナブルびんに特に適している。
本発明のガラスびんは、環状凹部を設けることで、当該部分に付く傷の量が著しく減少し、ガラスの強度低下が大きく抑制されるのに対し、環状凹部に発生する応力の増加は僅かであるので、結果的にガラスびんの耐熱衝撃強度が大きくなる。
実施例ガラスびんの側面図である。 本発明ガラスびんの裾部付近の外形形状の模式図である。 図2の要部拡大図である。 実施例ガラスびんの高さ位置と外面応力の関係説明図である。 実施例ガラスびんの接触の模式図である。 図5の要部拡大図である。 熱衝撃により発生する最大応力と環状凹部の凹み量の関係説明図である。 従来ガラスびんの高さ位置と外面応力の関係説明図である。 従来ガラスびんの裾部付近の外形形状の模式図である。 従来ガラスびんの裾部付近の外形形状の模式図である。 従来ガラスびんの接触の模式図である。 図11の要部拡大図である。 ガラスびんの耐熱衝撃温度と肉厚の関係説明図である。
図1の実施例ガラスびん1は、ジュース等の飲料を包装するリターナブルガラスびんで、垂直な円筒状の胴部2の下方に、底面に向かって徐々に縮径する裾部3が形成され、胴部の上には口部に向かって縮径する肩部が形成されている。
環状凹部4にはナーリング8を設けることができる。ナーリングは、例えば、突出量0.1mm、半径0.5mm、ピッチ(中心距離)2mm程度の円形ドーム状とすることができる。
裾部3の形状は、図2,3の中央縦断面に示すように、垂直線状の胴部2から曲率半径R2の凸曲線の上R面部5が続き、その下に曲率半径R1の凹曲線の環状凹部4、さらにその下に曲率半径R3の下R面部6が続いている。
例えば、環状凹部4の幅を5mmとすると、環状凹部4のR1,上R面部5のR2,下R面部6のR3と凹み量xの関係は表1のようになる。
Figure 0005019547
環状凹部4の下端位置を5mm、上端位置を10mmとし、環状凹部4のR1=10mm、上R面部5のR2=50mm、下R面部6のR3=5mm、凹み量x=0.39mmのガラスびんの熱衝撃時(温度差60℃)の外面応力を求めたところ、図4のようになった。最大応力は約37.5MPaで、従来の裾部形状に比べて約10%大きくなっている。
加傷試験を行った結果、環状凹部の傷の量は、従来の裾部の大応力発生部の傷の量に比べて20%程度であり、この結果、当該部分のガラス強度は、従来に比べて80%程度向上し、耐熱温度は60%程度向上した。
1 ガラスびん
2 胴部
3 裾部
4 環状凹部
5 上部R面部
6 下部R面部
7 直線部
8 ナーリング

Claims (5)

  1. ガラスびんの裾部外周に、縦断面形状が凹曲線となる環状凹部を設け、該環状凹部の凹み量が0.15〜1.0mmであり、前記環状凹部にナーリングを施したことを特徴とするガラスびん。
  2. ガラスびんの裾部外周に、縦断面形状が凹曲線となる環状凹部を設け、該環状凹部の凹み量が0.15〜1.0mmであり、前記環状凹部の下端の高さが3〜5mm、上端の高さが8〜15mmであることを特徴とするガラスびん。
  3. ガラスびんの裾部外周に、縦断面形状が凹曲線となる環状凹部を設け、該環状凹部の凹み量が0.15〜1.0mmであり、前記環状凹部の縦断面における曲率半径が、該環状凹部の直上部にある凸の上R面部の縦断面における曲率半径よりも小さいことを特徴とするガラスびん。
  4. 前記環状凹部にナーリングを施した請求項2又は3に記載のガラスびん。
  5. 前記ガラスびんがリターナブルびんである請求項1〜4のいずれかに記載のガラスびん。
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