JP2014234162A - 合成樹脂製ボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】口部11、首部12、肩部13、胴部14及び底部15がボトル軸O方向に沿ってこの順に連設された合成樹脂製のボトル1であって、首部12と肩部13との連結部分17は、ボトル内側に向けて突の曲面状に形成され、肩部13は、首部12側から胴部14側に向かうに従い漸次拡径されるとともに、ボトル外側に向けて突の曲面状に形成され、このボトル1の縦断面視において、連結部分17の曲率半径R1が5mm以上とされるとともに、肩部13の曲率半径R2が連結部分17の曲率半径R1より大きく、かつ40mm以上となっていて、連結部分17と肩部13とが段差なく連なっている。
【選択図】図1
Description
なお一般に、このひび割れは、クレージングと呼ばれ、ボトルの内面に発生し、周方向に直交する縦方向に延びる。
本実施形態の合成樹脂製ボトル1は、図1に示されるように、筒状の口部11、首部12、肩部13及び胴部14と、有底筒状の底部15と、が、この順に連設されるとともに、合成樹脂材料で一体に形成されており、例えば二軸延伸ブロー成形等により形成される。なお、前記合成樹脂材料として、例えばポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
口部11、首部12、肩部13、胴部14及び底部15は、共通軸と同軸に配置されている。以下、この共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸O方向に沿う口部11側を上側、底部15側を下側といい、また、ボトル軸Oに直交する方向を径方向といい、ボトル軸O回りに周回する方向を周方向という。
首部12は、ネックリング16から下方に向けて延びる円筒状に形成されている。
肩部13は、上側から下側に向かうに従い漸次、拡径しており、肩部13の下端部は、胴部14の上端部と段差なく滑らかに連なっている。胴部14は、円筒状に形成されている。
底部15の周壁部には、周方向に間隔をあけて複数の縦凹条部15aが形成されるとともに、底部15の周壁部において、周方向で隣り合う縦凹条部15a同士の間に位置する各部分には、底部15の底壁部より下側に向けて突出する脚部15bが形成されており、このボトル1の底部15は、いわゆるペタロイド形状に形成されている。なお、縦凹条部15a及び脚部15bはそれぞれ、奇数個ずつ形成されており、図示の例では、5個ずつ形成されている。また複数の縦凹条部15aは、互いに同形同大に形成されるとともに、周方向に同等の間隔をあけて配置されている。さらに複数の脚部15bは、互いに同形同大に形成されるとともに、周方向に同等の間隔をあけて配置されている。
肩部13は、上側から下側に向かうに従い漸次拡径されるとともに、このボトル1の外側に向けて突の曲面状に形成されている。
そして、本実施形態では、このボトル1の縦断面視において、前記上側連結部分17の曲率半径R1が5mm以上とされるとともに、肩部13の曲率半径R2が上側連結部分17の曲率半径R1より大きく、かつ40mm以上となっていて、これらの上側連結部分17と肩部13とが段差なく連なっている。
また、図示の例では、肩部13の縦断面視形状は、胴部14との連結部分(以下、下側連結部分という)20を含む、ボトル軸O方向の全長にわたって単一の円弧形状となっている。
なお、このボトル1の縦断面視において、ネックリング16と首部12との連結部分を通り、かつ肩部13に外接する直線の、ボトル軸Oに対する傾斜角度θが、例えば、35°以下、好ましくは30°以上35°以下となっている。
4種類の合成樹脂製ボトルのうち、実施例1の合成樹脂製ボトル1、及び比較例の合成樹脂製ボトル102では、肩部13の縦断面視形状を、全長にわたって単一の円弧形状とした。
実施例2の合成樹脂製ボトル2、及び従来例の合成樹脂製ボトル101では、下側連結部分20を、この合成樹脂製ボトル2、101の外側に向けて突の曲面状に形成し、当該ボトル2、101の縦断面視において、下側連結部分20の曲率半径R3を、上側連結部分17の曲率半径R1より大きく、かつ肩部13の曲率半径R2より小さくした。
以上の構成において、図2に示されるように、実施例1、2の合成樹脂製ボトル1、2の肩部13は、従来例、比較例の合成樹脂製ボトル101、102の肩部13よりも、径方向の内側に位置している。
なお、実施例1、2の合成樹脂製ボトル1、2のうち、下側連結部分20が、このボトル2の外側に向けて突の曲面状に形成されるとともに、当該ボトル2の縦断面視において、下側連結部分20の曲率半径R3が、上側連結部分17の曲率半径R1より大きく、かつ肩部13の曲率半径R2より小さい実施例2の合成樹脂製ボトル2では、実施例1の合成樹脂製ボトル1より前記最大応力値がさらに低減できることが確認された。
評価に際して、ひび割れが生じていないときを0とし、長さが1mm以下のひび割れが生じたときを1とし、長さが1mm以下のひび割れが多数発生したとき、または、長さが1〜5mmのひび割れが生じたときを2とし、長さが1〜5mmのひび割れが多数発生したとき、または、長さが5〜10mmのひび割れが生じたときを3とし、長さが5〜10mmのひび割れが多数発生したときを4とし、内容物が漏出する程度の割れが生じたときを5として数値で表した。
結果を表2に示す。
なお、表2には、実施例1、従来例、及び比較例それぞれの合成樹脂製ボトル1、101、102について4本の平均値を記載した。
11 口部
12 首部
13 肩部
14 胴部
15 底部
17 上側連結部分(連結部分)
O ボトル軸
R1 上側連結部分の曲率半径
R2 肩部の曲率半径
Claims (1)
- 口部、首部、肩部、胴部及び底部がボトル軸方向に沿ってこの順に連設された合成樹脂製のボトルであって、
前記首部と前記肩部との連結部分は、ボトル内側に向けて突の曲面状に形成され、
前記肩部は、前記首部側から前記胴部側に向かうに従い漸次拡径されるとともに、ボトル外側に向けて突の曲面状に形成され、
このボトルの縦断面視において、前記連結部分の曲率半径が5mm以上とされるとともに、前記肩部の曲率半径が前記連結部分の曲率半径より大きく、かつ40mm以上となっていて、前記連結部分と前記肩部とが段差なく連なっていることを特徴とする合成樹脂製ボトル。
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Family Applications (1)
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2013
- 2013-05-30 JP JP2013114577A patent/JP2014234162A/ja active Pending
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