JP5018641B2 - 生産管理システムおよび生産管理方法 - Google Patents

生産管理システムおよび生産管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5018641B2
JP5018641B2 JP2008136896A JP2008136896A JP5018641B2 JP 5018641 B2 JP5018641 B2 JP 5018641B2 JP 2008136896 A JP2008136896 A JP 2008136896A JP 2008136896 A JP2008136896 A JP 2008136896A JP 5018641 B2 JP5018641 B2 JP 5018641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
production
line
change
cell
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008136896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009282914A (ja
Inventor
正志 倉橋
邦明 田中
光秀 長倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2008136896A priority Critical patent/JP5018641B2/ja
Publication of JP2009282914A publication Critical patent/JP2009282914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5018641B2 publication Critical patent/JP5018641B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

この発明は、生産対象の製品の種類や生産数量を外部からの注文に応じて変更しながら生産を行う現場に適用される生産管理システムに関する。
近年の国内の生産現場では、同一規格の製品を大量生産する大規模な生産ラインに代わり、顧客からの注文に応じて様々な種類の製品を求められた数だけ生産するために、セル生産方式を導入するケースが増えている。
セル生産方式の生産ラインは、一般に、1または数名の作業者が各種機械や工具を使用しながら、複数の工程を順に実行するように構成されている(特許文献1参照。)。またロボット等の作業単位を含む生産セルを複数配備し、各セルの作業単位やプログラムの変更によって生産品種の変更に容易に対応できるように構成された生産ラインも提案されている(特許文献2参照。)。
特開2005−135022号公報 特開2004−182558号公報
従来のセル生産は、生産対象の製品や生産数量の変更に容易に対応することを目的とするが、その対応可能な範囲は、同種または類似する製品の生産にとどまっている。また構成や使用目的等が異なる様々な分野の製品を、注文に応じて生産すると、ラインの構成を変更する作業(段取り替え)の頻度が増え、かえって生産効率が低下するおそれがある。
この発明は上記の点に着目し、外部からの注文に応じて生産ラインの構成や機能を変更することが容易で、どのような注文にも効率良くかつ的確に対応できるようにすることを課題とする。
一般に、1つの製品を生産するには、注文された製品を構成する各種コンポーネント(たとえば制御基板、筐体、電源装置など)毎に、そのコンポーネントを製作する工程を実行し、さらに、完成した各コンポーネントを所定の手順で組み立てる工程、完成体が正常に動作するか否かを検査する工程、完成した製品を梱包する工程などを、実行する必要がある。
上記の各工程は、それぞれ処理の目的や内容に応じて、「要素作業」と呼ばれる単位に分解することができる。各要素作業の具体的な内容は生産される製品によって変動するが、たとえば、「はんだ付け」「ネジ締め」「梱包」のように、各種製品の生産に共通する概念の語を用いて表すことが可能である。
この発明では、上記の点に着目し、製品の生産に関する一連の工程を複数の生産セルで分担して実行するように構成されるとともに、独立して動作可能な生産管理システムを含む複数の生産ラインと、生産すべき製品および生産数量ならびに納期を表す情報を含む注文データを外部から受け付けた後に、各生産ラインのライン管理システムとの協働作業によって注文データに応じた生産を実行する生産ラインを決定する受注処理システムとを具備するように、生産管理システムを構成する。
上記のシステムにおいて、各生産セルには、それぞれ所定の概念の要素作業を実行する複数種の処理装置の中から当該セルで分担する工程に含まれる要素作業を実行する機能を備えるものとして選択された任意数の処理装置が、組み替え自由に配備される。
受注処理システムは、外部から受け付けた注文データを各生産ラインのライン管理システムに送信して、この送信に対する各ライン管理システムからの返信を受け付けた後に、これらの返信に基づき注文データを割り当てる生産ラインを決定して、決定した生産ラインのライン管理システムに当該決定を通知する。
さらに、各生産ラインのライン管理システムには、以下の記憶手段、変更点判別手段、返信手段、変更点報知手段、が含まれる。
記憶手段には、複数種の製品について、それぞれその製品の生産に必要な工程および各工程に含まれる要素作業を実行するための処理装置の構成を示すライン設計データが、生産能力別に複数登録される。変更点判別手段は、受注処理システムから注文データの送信を受けたとき、その注文データに対応する製品を当該注文データが示す生産数量および納期に従って生産するためのライン設計データを記憶手段から読み出して、読み出されたライン設計データ現在の自ラインに適用されているライン設計データ照合することにより、現在適用されているライン設計データによる構成から前記読み出されたライン設計データによる構成に変更するために必要な段取り替えの内容を判別する。
返信手段は、変更点判別手段により判別された段取り替えを実施するのに必要な時間の長さ、または自ラインで実施されている処理を完了するのに必要な時間に上記の段取り替えを実施するのに必要な時間を加えた時間の長さを算出し、算出された時間長さを示す情報を注文データに対する返信として受注処理システムに送信する。
変更点報知手段は、上記の返信後に受注処理システムからの決定通知を受けたとき、変更点判別手段により判別された段取り替えの内容を作業者に報知する。
また、受注処理システムは、複数の生産ラインのうち、注文データの送信に対して最も短い時間を示す情報を返信した生産ラインに当該注文データを割り当てることを決定する。
上記のシステムによれば、各生産ラインには、割り当てられた生産を実行するための一連の工程毎に生産セルが設けられ、各セルに配置された任意数の処理装置により、それぞれのセルが分担する要素作業が実行される。ここで、各処理装置はセルに対して組み替え可能に配置されているので、処理装置の交換、撤去、増設を行うことによって、セル単位での構成や機能を変化させることができる。また、これらの処理をセル内の全ての処理装置に対して実行することにより、セル単位での交換、撤去、増設を行うこともできる。
ライン管理システムの記憶手段に登録されるライン設計データには、たとえば、生産セルの数および各生産セルに配置すべき処理装置の種類、ならびに各処理装置に持たせるべき機能などが含まれる。よって各種製品毎に登録されたライン設計データにより、注文に応じて変更すべき構成を容易に判別することができるから、その判別結果に応じて処理装置の編成を組み替えることによって、ラインの構成を注文に対応するものに容易に変更することができる。
たとえば、現在生産中の製品とは別の仕様の製品が注文された場合でも、各生産セルで実行すべき要素作業が同じ概念のものであれば、処理装置の一部の機能を変更することで対応することができる。一方、変更前には実行していなかった概念の要素作業を実行する必要がある場合には、その要素作業を実行する機能を有する処理装置を増設、または処理装置の交換を行う。また、変更前に実行していた要素作業の一部が不要になった場合には、その要素作業を実行する機能を有する処理装置を撤去する。さらに、要素作業の内容を大幅に変更する必要がある場合には、生産セル全体の入れ替え、撤去、増設を行う。
さらに、上記の生産管理システムでは、外部からの注文データを受け付けたとき、各ラインから受注処理システムに、それぞれ自ラインで注文データに応じた生産を行う場合に必要となる段取り替えに要する時間の長さ、または注文データに応じた生産を開始するまでにかかる待ち時間の長さを表す情報を送信し、これらの情報が示す時間長さが最も短い生産ラインに注文データを割り当てる。よって、最も早く段取り替えを行うことができる生産ラインや、最も早く生産を開始できる生産ラインなど、注文に応じた生産を実行する上で有利な生産ラインを選択して、そのラインに生産を行わせることが可能になる。
上記の生産管理システムの第1の態様では、複数種の処理装置は、それぞれ同一または類似する概念を有するもの毎にグループ化された複数種の要素作業の中の1グループが割り当てられると共に、着脱可能な複数とおりの治具の装着状態によって当該処理装置で実行される要素作業が変更されるように構成される。また各ライン管理システムの変更点報知手段は、変更点判別手段が、所定の処理装置で治具の装着状態を変更する段取り替えの必要があると判別した後に受注処理システムからの決定通知を受けたとき、先の判別結果に応じて治具の装着状態の変更に関する情報を表示する。
上記の生産管理システムの第2の態様では、変更点報知手段は、変更点判別手段が、生産セルの構成を変更する段取り替えの必要があると判別した後に受注処理システムからの決定通知を受けたとき、先の判別結果に基づき、生産セルの構成の変更に関する情報を表示する。
上記2つの態様によれば、注文データに応じた生産を実行するために処理装置や生産セルの構成を変更する必要がある場合には、実際にその注文データが自ラインに割り当てられたときに、変更すべき構成に関する表示が行われるので、無駄がなく、作業員に必要な作業を迅速かつ的確に行わせることができる。
また1番目の態様においては、複数種の処理装置を、それぞれ治具の装着状態の変更に応じて制御プログラムを変更すると共に、少なくとも1つの処理装置を、治具の装着状態を変更することなく制御プログラムを変更する処理のみによって、実行する要素作業を変更できるように設定することができる。
本発明は、製品の生産に関する一連の工程を複数の生産セルで分担して実行するように構成されるとともに、独立して動作可能なライン管理システムを含む複数の生産ラインを含む生産現場において、生産すべき製品および生産数量ならびに納期を表す情報を含む注文データを外部から受け付けて、その注文データに応じた生産を実行する生産ラインを決定する方法に適用される。
この方法では、各生産セルに、それぞれ所定の概念の要素作業を実行する複数種の処理装置の中から当該セルで分担する工程に含まれる要素作業を実行する機能を備えるものとして選択した任意数の処理装置を組み替え自由に配置することとして、生産ライン毎に、複数種の製品につきそれぞれその製品の生産に必要な工程および各工程に含まれる要素作業を実行するための処理装置の構成を示すライン設計データを、生産能力別にそれぞれ複数登録する。そして、複数の生産ライン毎に、そのラインにつき登録されたライン設計データ群の中から注文データに対応する製品を当該注文データが示す生産数量および納期に従って生産するためのライン設計データを特定するステップと、特定されたライン設計データを現在適用されているライン設計データと照合することにより、現在のライン設計データによる構成から特定されたライン設計データによる構成に変更するために必要な段取り替えの内容を判別するステップと、判別された段取り替えを実施するのに必要な時間の長さ、または現在のラインで実施中の処理を完了するのに必要な時間に段取り替えの時間を加えた時間の長さを算出するステップとを実行し、複数の生産ラインのうち、算出された時間の長さが最も短くなった生産ラインで注文データに応じた生産を実行することを決定する。
上記の方法によれば、段取り替え時間や処理待ち時間が最も短い生産ラインに注文データを割り当てることが可能になるので、処理の効率化や、注文への迅速な対応を行うことが可能になる。
本発明によれば、生産する製品に応じて構成や機能を容易に組み替えることが可能な複数の生産ラインの中から、顧客からの注文に応じた生産を実行するための段取り替え時間または処理待ち時間が最も短い生産ラインを自動判別して、その判別した生産ラインで注文を受け付けることができる。よって、構成や用途の異なる種々の製品を対象する場合でも、各注文に効率良くかつ的確に対応することができ、生産性を高めるとともに、客サービスを向上することができる。
図1は、生産管理システムの一構成例を示す。
この実施例の生産管理システムは、使用の用途や機能が異なる複数種の製品を対象にした受注生産を行うためのもので、自律動作が可能な複数の生産ライン1、受注処理装置2、生産実行システム3、受注・出荷管理システム4などにより構成される。
受注処理装置2はサーバ型コンピュータにより構成される。各生産ライン1(以下、「ライン1」と略す。)には、複数の生産セル11(以下、「セル11」と略す場合もある。)が処理の順序に沿って配列されるとともに、ライン制御装置10が設けられる。ライン制御装置10は、専用のプログラムが導入されたパーソナルコンピュータであって、通信回線を介して受注処理装置2および各生産セル11内の制御装置(後記するセル制御装置12)に接続されている。さらに、受注処理装置2は生産実行システム3に接続され、生産実行システム3は受注・出荷管理システム4に接続されている。
受注・出荷管理システム4は、システム外のコンピュータネットワークシステム(たとえばインターネット)を介して顧客からの注文を受け付ける処理や、注文に応じた製品の出荷管理に関する情報処理を実行する。生産実行システム3(一般に「MES」(Manufacturing Execution Systemの略)と呼ばれる。)は、受注処理装置2および各ライン1の動作を把握して、生産に関する種々の情報を統合管理する。
受注・出荷管理システム4では、アクセスしてきた注文者から、注文者の名称、受注日、生産すべき製品を表す情報(製品種別コード、機種名、型番など)、生産数量、納期などの情報の入力を受け付け、これらを含む注文データを作成する。この注文データは、受注・出荷管理システム4内のデータベースに保存されるとともに、生産実行システム3に渡され、さらに生産実行システム3から受注処理装置2に渡される。
この実施例の各ライン1は、構成や機能の異なる種々の製品の生産に対応するために、各生産セル11の数や構成を容易に変更できるように設計されている。図1では、便宜上、いずれのライン1も4つの生産セル11が配置されているものとしているが、実際には、セル11の数や各セル11の構成、および各セル11が分担する作業内容の組み合わせは、各ライン1で生産される製品に応じて変動する。
さらに、この生産管理システムでは、各ライン1が稼働している状態下で新たな注文を受け付けたとき、受注処理装置2と各ライン1のライン管理システム(ライン1に含まれるすべてのコンピュータによるシステム)とが協働して、注文を割り当てるライン1を決定する。注文が割り当てられたライン1では、現在実行中の生産を終了した後に、つぎの生産のための段取り替えの内容を作業者に報知し、段取り替えが完了すると、新たな生産を開始する。
以下、各ライン1の構成について詳細に説明する。
図2は、ある製品Xを生産するライン1で実行される各種作業と各生産セル11の構成との関係を表した概念図である。なお、以下の説明では、各生産セル11を、ローマ数字を用いて生産セルI,II,III・・・のように識別して示す。
図2によれば、製品Xの生産は、内容が異なる複数の工程(1)(2)(3)・・・を所定の順序で実行することにより実現する。さらに、これらの工程(1)(2)(3)・・・に含まれる各種作業を、所定の結果を得るための作業毎にとりまとめることによって、各工程(1)(2)(3)を所定数の作業群a,b,c・・・に分割することができる。以下では、各作業群のa,b,c・・・を「要素作業」という。
ここで工程(1)(2)(3)・・・毎に生産セルI,II,III・・・が配備されるものとすると、各生産セルI,II,IIIには、それぞれ分担した工程に含まれる要素作業毎に、その作業を実行するための設備を設ける必要がある。この点に鑑み、本実施例では、「機能ユニット」または略して「ユニット」と呼ばれる独立型の処理装置を複数種用意し、各工程(1)(2)(3)・・・に含まれる要素作業a,b,c・・・毎に、その作業を実行する機能を有するユニットA,B,C・・・を選択することによって、各生産セルI,II,IIIの具体的な構成を定めるようにしている。
なお、上記のユニットA,B,C・・・には、対応する要素作業を完全自動で行うタイプのものもあれば、作業員による作業を必要とするものもある。また、各要素作業には、原則として1台ずつユニットが設けられるが、他より処理速度の遅い要素作業や処理内容が複雑な要素作業には、複数台のユニットが設けられる場合もある。
図2に示したような各種要素作業と各生産セルとの関係を構築するためには、あらかじめ、対象となる製品群とそれらを生産する生産ライン、生産セル、及び機能ユニットの構造を階層的に決定することが重要となる。
ここで対象とする加工組立型の製品は、一般的にはコンポーネントの組み合わせで構成され、コンポーネントは複数の部品の組み合わせで構成される。部品を組み合わせてコンポーネントを作り上げるためには、加工、接合、組立などの作業が行われる。これらの作業を生産要素とすると、コンポーネント毎に必要な生産要素が決定できる。
一方、生産ラインは前述したとおり複数の生産セルで構成され、生産セルは複数の機能ユニットで構成される。このとき、生産要素毎に必要となる機能ユニットを決定することにより製品構成と生産ライン構成がマッチングのとれた構造として決定できる。
製品を最適なコンポーネントに分解するには、例えば以下の手順で検討することができる。
1)対象の商品群を定義する。この際、顧客のカスタマイズニーズを見極めることが重要となる。
2)次に、定義した商品群で必要となる商品機能を品質機能展開(QFD : Quality Function Deployment)などの手法を活用し、機能系統図に展開する。品質機能展開については、一般的に知られているが、例えば下記の特許文献3等に記載がある。
3)将来に予想される顧客のカスタマイズニーズの追加による要求仕様の変化を見越し、最適なコンポーネント及び部品を効率的な多品種少量生産に適する観点を加えて定義する。具体的には、例えば下記の非特許文献に記載されたグループ・テクノロジー(GT : Group Technology)の概念、手法が有益である。
特開2004−362480号公報 Group Technology - Applications to production management, Kluerw-Nijhoff Publishing、I. Ham, K. Hitomi, T. Yoshida (1985).
図3に製品、及び生産ライン構成を階層化し、その各々の構成要素がマッチングされた構造概念を示す。図3で示したとおり、製品には生産ライン、製品のコンポーネントには生産セル、製品のコンポーネントを生産するための生産要素には生産セルの構成要素である機能ユニットが相似的に対応する。
図4は、加工組立型の製品(具体的にはPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ))を生産する場合を例に、各工程および要素作業に応じて定められたラインの構成を具体的に示す。
この図4によれば、PLCの生産には、「基板製作」「端子台接続」「最終検査」「梱包」を含む複数種の工程が必要であり、これに応じてライン1には、「実装セル」「後付け実装セル」「検査セル」「梱包セル」等の名称の生産セルが設けられる。
各生産セルの具体的な構成は、それぞれ分担する工程に含まれる要素作業により決定される。図示されている範囲で説明すると、基板製作工程を実行する実装セルには、「はんだ塗布」「部品登載」「はんだ付け」「検査」の各要素作業を実行するために4種類のユニットが配備される。また端子台接続工程を実行する後付け実装セルには、「部品組み付け」「ネジ締め」「検査」の各要素作業を実行するために3種類のユニットが配備される。
一方、最終検査工程に含まれる要素作業は「検査」のみであるため、この工程を実行する検査セルに配備されるユニットは1種類のみとなる。梱包工程を実行する梱包セルには、「ラベル貼り」「梱包・印字」の各要素作業を実行するために2種類のユニットが配備される。
この実施例では、あらかじめ各種製品の生産について、図4と同様の分析を行うことによって、生産に関わる一連の処理に含まれる工程や要素作業を特定し、これらに基づきライン設計データを作成する。ライン設計データには、生産セルの数、各生産セルに配置されるユニットの識別コード、各ユニットに設られる治具の識別コードなど、ライン1の具体的なハードウェア構成に関する情報が含められる。作成されたライン設計データはデータベース化されて、各ラインのライン管理装置10に登録される。
さらにこの実施例では、各種要素作業を、同一または類似する概念を有するもの毎にグループ化して、グループ毎に、そのグループに属する複数の要素作業を選択して実行することが可能なマルチ機能のユニットを準備している。さらにこれらのユニットをセルに容易に着脱できるように構成することによって、生産対象の製品が変更された場合にも、その変更に応じた段取り替えを短時間で実行できるようにしている。
ここで、マルチ機能型のユニットを有するセルの具体例として、検査セルを説明する。
図5は、検査セルの外観を模式的に示したものである。この検査セル100は、キャスター付の支持台101の上面に、検査ユニット102を2台まで配置できるように構成されている。各検査ユニット102は、大きさや形態が統一された筐体103の内部に4つの検査治具P,Q,R,Sを組み込んだ構成のもので、電源ラインおよび後記するユニットルータ16(図8に示す。)に接続することによって、検査セル100内に導入することができる。反対に、電源ラインおよびユニットルータ16による検査ユニット102の接続を解除すれば、この検査ユニット102は検査セル100の構成から外れ、支持台101から移動させることが可能になる。
各検査治具のうち、治具Pは単独で着脱が可能である。治具Q,R,Sは一体化されているが、治具Qは治具Rに着脱可能に取り付けられ、治具Rは治具Sに着脱可能に取り付けられている。
この実施例では、構成の異なる複数の製品の「検査」という要素作業に対応するために、検査治具P,Q,R,Sをそれぞれ複数タイプ製作し、これらの中から検査対象の製品に応じたタイプを選択して筐体103内に組み込むようにしている。また、検査ユニット102には、後記する制御部17(図8に示す。)が設けられ、この制御部内に、対応可能な各種製品の検査に関するプログラム(検査に用いられるパラメータ情報なども含む。)が登録される。
さらに、この実施例の検査セル100には、モニタ14が設けられる。このモニタ14は、通常は、検査対象のワークの画像や検査結果の表示に用いられるが、生産対象の製品の変更に応じて段取り替えを行う必要が生じた場合には、段取り替えの具体的な内容を示す情報がモニタ14に表示される。作業員は、この表示に基づき、検査治具P〜Sや検査ユニット103の交換作業を行う。
また、ここには図示していないが、各治具P〜Sの端面には自己の識別コードが格納されたRFIDタグが設けられ、また筐体103内にも、各治具Pが装着される位置および治具Q,R,Sが装着される位置に、それぞれRFID用のアンテナ部が設けられている。これらのアンテナ部は、後記するラインの構成の確認処理において、RFIDタグから識別コードを読み取るために使用される。読み取られた識別コードから治具P〜Sが適切でないと判断された場合には、モニタ14にその旨が表示される。
図6は、上記構成の検査セル100で実行可能な段取り替えの内容を、変更される範囲の大きさに応じてレベル分けして示す。
同図において、レベル0は、プログラムのみを変更するもので、制御部17内で自動的に行われる。その他の段取り替えでは、プログラムを変更するとともに、検査治具の交換作業が必要になる。具体的には、レベル1では、治具Pのみを交換し、レベル2では、治具P,Qを交換し、レベル3では、治具P,Q,Rを交換する。さらに、レベル4では、すべての治具P,Q,R,Sを交換する。
レベル0〜4の段取り替えは、いずれも、検査ユニット100の本体(筐体103や制御部を含む。)を移動させることなく、治具を交換することにより機能を変更するものである。レベルの数字が大きくなるほど、機能の変更範囲は拡大されるが、レベル3の段取り替えでは、治具Q,Rの交換を一括で実行でき、レベル4の段取り替えでは、治具Q,R,Pの交換を一括で実行できるので、作業の負荷はさほど大きくはならない。
つぎにレベル5では、検査ユニット103の全体を別の構成のユニットに変更する。さらに、レベル6では、2台の検査ユニットを、ともに別の構成のものに変更することによって、セル全体の構成を変更する。ただし、レベル6を実行する場合でも、支持台100やセル制御装置12は、交換せずに、そのまま使用することができる。
上記の各レベルの段取り替えに関しては、2台の検査ユニット102に対して同内容の段取り替えが実施される場合もあるが、一方の検査ユニット102のみで段取り替えが行われたり、各検査ユニット102にそれぞれ別の内容の段取り替えが行われることもある。また、検査ユニット102を1台撤去したり、もう1台、検査ユニット102を追加するなどの段取り替えを行うことも可能である。
また、上記の実施例では、各治具を交換する方法により検査ユニット100の機能を変更しているが、これに限らず、所定の治具を取り外すことによって、それまで設定されていた機能の一部を除去したり、新たな治具を追加することによって、機能を追加することも可能である。
検査セル以外のセルに導入されるユニットについても、上記の例と同様に、プログラムや治具の変更によって、複数種の製品に関する要素作業を実行可能なユニットが製作される。このような構成のユニットを使用することによって、製品毎に専用の設備を配備する必要がなくなり、コストを削減することができる。また、段取り替えの負荷も大幅に軽減することができる。
つぎに、図7は、図2に示した生産セルI,II,IIIによる生産ライン(上段に示すもの)を例に、生産対象の製品の変更に応じてラインのハードウェア構成を変更する事例を示す。同図では、各生産セルやセル内に含まれるユニットを、それぞれ矩形枠により示すとともに、段取り替えが行われた箇所を極太線の枠で示している。
同図において、『事例1』〜『事例4』は、1つのセル内の一部構成を変更するものである。まず、『事例1』では、生産セルIIの2つのユニットD,EのうちのユニットEについて、治具の変更により機能を変更する段取り替えを行うことにより、ユニットEをユニットE´に変更している。
つぎに、『事例2』では、生産セルIIに、ユニットEをもう1台追加している。反対に、『事例3』では、生産セルIIIの3つのユニットF,G,HのうちのユニットHを撤去している。また『事例4』では、生産セルIのユニットCを、他の構成のユニットIに交換している。
『事例1』『事例2』『事例3』のような段取り替えは、たとえば、変更前と同じカテゴリに属するが一部の仕様が異なる製品を生産したり、変更前と同一の製品であるが、生産数が増加したり、納期が短いために処理能力を高める必要が生じた場合などに、適用される。また『事例4』の段取り替えは、基本的な工程の組み合わせは変わらないが、ある要素作業の内容が大幅に変更される場合や、全く別の概念の要素作業を導入する必要がある場合に行われる。
つぎに、『事例5』〜『事例7』は、セル単位での段取り替えの例を示す。『事例5』では、各生産セルI,II,IIIをそのまま維持して、さらに生産セルIIIをもう1つ追加している。『事例6』では、生産セルI,IIIの構成は維持されるが、生産セルIIが撤去されている。『事例7』では、生産セルIIIが撤去されて、構成が全く異なる生産セルIVが導入されている。
『事例5』は、生産対象の製品は変わらないが、生産数や納期に応じてセル単位での処理能力を高める必要がある場合に適用される。これに対し、変更前とは構成が異なる製品を生産する場合には、『事例6』や『事例7』のような段取り替えが行われる。
なお、図7では、段取り替えの概念を示すために、変更箇所を一箇所に限定しているが、実際には、複数のセルにおいて様々なレベルの段取り替えが行われる可能性がある。また、生産対象の製品が変更される場合には、構成が変更されていないセルを含む全てのセルにおいて、実行するプログラムを変更する必要がある。
図8は、生産ライン1における電気構成を示す。この図でも、図2に示した生産セルI,IIの構成を前提とするが、参照の煩雑さを避けるために、各生産セルI,IIを図1と同様の符号11により総称する。また、各生産ユニットA,B,C,D,Eも、同様の理由で符号13により総称する。
各生産セル11には、それぞれセル制御装置12が設けられる。これらのセル制御装置12もライン制御装置10と同様に、専用のプログラムが格納されたパーソナルコンピュータにより構成されるもので、ラインルータ15を介してライン制御装置10に接続される。
各生産セル11のユニット13は、それぞれユニットルータ16を介して自セル内のセル制御装置12に接続される。また各セル制御装置12には、それぞれ前出のモニタ14が接続される。また、各ユニット13にも、それぞれマイクロコンピュータによる制御部17が設けられる。ラインルータ15およびユニットルータ16は、ともに、所定数を上限に、任意の数の装置を接続できるように構成されている。
ライン制御装置10には、受注が可能なすべての製品について、先に説明したライン設計データが登録されている。なお、各製品のライン設計データには、一定量までの製品を生産する場合に適用する標準的なライン構成を示すデータのほか、生産能力を高める必要がある場合に適用する構成(たとえば図7の事例1,2,4,5)を示すデータが含まれる。
セル制御装置12やユニット13の制御部17には、自装置の識別コードや属性を送信する機能が付与されている。さらに、ユニット13の制御部17には、自装置で対応可能なすべての製品について、それぞれ該当する要素作業を実行するためのプログラムが登録されており、セル制御装置12から後記するプログラムの実行指令を受けると、その指令に応じたプログラムを選択して実行するように設定されている。
この実施例では、新たな注文により注文データが生成されたとき、各生産ラインの中から、段取り替えに要する時間(以下、「段取り替え時間」という。)または生産を開始するまでの時間(以下、「処理待ち時間」という。)が最も短いものを判別して、その生産ラインに注文データを割り当てるようにしている(いずれの時間を算出するかは、あらかじめユーザの設定作業により定められ、ライン間でも統一されているものとする。)。この割り当てを受けたラインでは、実行中の生産が完了すると、必要な段取り替えを実行し、生産を開始する。
以下、注文データの割り当てられるラインを決定する処理の詳細を、受注処理装置2の処理、およびライン1側の処理に分けて説明する。
図9は、受注処理装置2が生産実行システム3から注文データの送信を受け付けたときに実行する処理の流れを示す。同図の各ステップの符号を参照して説明すると、注文データの送信を受けると、まずその注文データを各ライン1に送信し(ST11)、各ライン1からの返信に待機する(ST12)。
上記の注文データの送信を受けたライン1では、それぞれ図10のST101からST105までの各ステップを実行して、受注処理装置2に段取り替え時間または処理待ち時間を返送する。受信処理装置2では、各ライン1のうち、最も短い時間を返送したラインを注文データを割り当てるラインとして決定し、このラインに生産指示を送信する(ST13,14)。
なお、上記の処理における実質的な通信の相手は、ライン制御装置10である。
つぎに、図10は、ライン側の処理の流れを示す。この一連の処理のうちST103までは、ライン制御装置10により実行されるが、ST104の処理には、ライン制御装置10のほか、各セル11のセル制御装置12や各ユニット13の制御部17が関わって実行する。
まず、受注処理装置2から注文データの送信を受けると、その注文データが示す製品、納期、生産数等に応じて、その注文に対応するライン設計データを読み出す(ST101)。
つぎに、読み出したライン設計データ(以下、「新規ライン設計データ」という。)を、現在適用されているライン設計データと比較することによって、ハードウェア構成の変更が必要な箇所を表す段取り替えデータを作成する(ST102)。たとえば、構成の変更が必要なセル11がある場合には、新規ライン設計データからその変更箇所に対応する部分を切り出し、これを段取り替えデータとする。また、撤去すべきセル11がある場合には、そのセル11の識別情報に撤去を表すフラグを付したものを段取り替えデータとする。また、セル11の増設を行う必要がある場合には、新規ライン設計データから増設するセル11に対応する部分を切り出すとともに、このセルを挿入する位置を示すデータを作成し、これら2種類のデータを含む段取り替えデータを作成する。
上記のようにして段取り替えデータが作成されると、新規ライン設計データおよび段取り替えデータをライン制御装置10内のメモリに保存する(ST103)。
つぎに、段取り替え時間または処理待ち時間を算出する(ST104)。
このステップでは、まず、各セル11がそれぞれセル単位での時間計算を行い、それらに基づきライン制御装置10がライン全体の時間を決定する。たとえば、段取り替え時間を算出する場合には、ライン制御装置10から各セル11のセル制御装置12に段取り替えデータが供給され、その段取り替えデータに基づき、セル制御装置12が自セル内のユニット13にそれぞれ段取り替え時間を計算させて、そのうちの最大値をセル単位での段取り替え時間として決定する。ライン制御装置10では、各セル制御装置12から段取り替え時間の送信を受けて、これらのうちの最大値をライン単位での段取り替え時間として選択する。
また、処理待ち時間を算出する場合には、上記と同様の要領でライン単位での段取り替え時間を算出するとともに、各セル11において、現在実行中の処理が終了するまでにかかる時間を予測する。たとえば、上流のセル11の予測結果を下流のセル11の予測処理に反映させながら、上流のセル11から順に処理終了時刻を予測し、最終のセル11で予測された終了時刻を処理終了の予定時刻としてライン制御装置10に送信する。ライン制御装置10では、この予定時刻までの時間と段取り替え時間とを合計したものを処理待ち時間とする。なお、各セル11で処理終了時刻を予測する処理も、セル制御装置12および各ユニット13の制御部17の協働作業により実行される。
このようにして、段取り替え時間または処理待ち時間が算出されると、算出した時間を受注処理装置2に送信する(ST105)。この後、先のST13,14の処理を実行した受信処理装置2から生産指示が送信されると(ST106が「YES」の場合)、ST107〜112の各ステップを実行することによって段取り替えを実行する。一方、ST105のステップを実行してから所定時間が経過しても生産指示が送信されなかった場合(ST106が「NO」の場合)には、ST103で保存したライン設計データおよび段取り替えデータをクリアし(ST113)、処理を終了する。
つぎに、段取り替えを実行する場合について説明する。
まず、ハードウェアの変更を行う必要がない場合には、ST107が「YES」、ST108が「NO」となってST112に進み、ライン1内のすべてのユニット13を、新たな生産対象の製品に対応するプログラムを実行する状態に設定する。具体的には、ライン制御装置10からセル制御装置12を介して各ユニット13に、新たな生産対象の製品に対応するプログラムの実行指示を送信し、各ユニット13の制御部17が、この指示に応じたプログラムをロードする。ただし、生産対象の製品が現在と同一のものである場合には、プログラムの実行指示はセル制御装置12で留められ、各ユニット13でのプログラムの変更は行われない。
つぎに、ハードウェアの変更が必要な場合(ST108が「YES」の場合)には、変更対象となるセル11のモニタ14に、変更後の構成を示す情報を表示する(ST109)。具体的には、ライン制御装置10から変更対象のセルのセル制御装置12に、該当する段取り替えデータを送信し、セル制御装置12がモニタ14に表示すべき情報を送信する。作業者は、この表示を参照して、段取り替え作業を実行することができる。
つぎに、段取り替え作業が終了すると、その作業が適切であったかどうかを確認する。
この確認作業は、ライン全体の構成を新しいライン設計データ(ST103で保存されたもの)と照合するものである。
具体的な確認処理について説明すると、まず各ユニット13では、治具に添付されているRFIDタグから識別コードを読み取り、読み取った識別コードを自装置本体の識別コードとともにセル制御装置12に送信する。セル制御装置12では、これらの情報に、さらに自装置の識別コードを添付してライン制御装置10に送信する。
ライン制御装置10は、各セル制御装置12から送信された情報を保存していたライン設計データと照合することにより、各セル11に正しいユニット13や治具が設置されているかどうかを判断する。ここで、全てのセル11の構成が適切であると判断した場合(ST110が「YES」の場合)には、各ユニット13に新たな生産対象の製品に対応するプログラムの実行を指示する。これにより、ST112が実行され、新たな生産を開始することができる。
一方、いずれかのセル11の構成に誤りがあると判断した場合(ST110が「NO」の場合)には、そのセル11のセル制御装置12に、判断結果を連絡する。この連絡を受けたセル制御装置12では、付属のモニタ14に、連絡された情報の内容を示すエラー表示を行う(ST111)。よって、誤った段取り替えが行われた場合には、その誤りが作業員に報知され、その誤りが是正されるまで報知が続けられる。また、上記の確認処理はラインの構成が適切になるまで繰り返し実行され、その間、各ユニット13へのプログラムの実行指示が出されることがないので、ライン1は停止したままとなる。よって、誤ったライン構成による生産が実行されるのを防止することができる。
さらに、上記の処理では、段取り替えの対象のユニット13やセル11のみならず、すべてのユニット13やセル11を対象にして構成の適否を確認しているので、作業員が段取り替えの対象を誤って作業を行った場合にも、誤ったライン構成による生産が実行されるのを防止することができる。
なお、上記の実施例では、各ライン1にそれぞれライン制御装置10を配置して、このライン制御装置10を中心として図10の処理を実行したが、ライン制御装置10を配置せずに、各セル11のセル制御装置12のうちの1つにライン制御装置10の機能をもたせるようにしてもよい。
また受注処理装置2についても、単独のコンピュータに限らず、複数のコンピュータにより構成してもよい。また、生産実行システム3内に受注処理装置2の機能を含めるようにしてもよい。
生産管理システムの構成例を示すブロック図である。 製品の生産のために実行される作業と生産セルの構成との関係を示す説明図である。 製品および生産ライン構造の概念図である。 図2の関係を具体化した説明図である。 検査セルの構成例を示す模式図である。 図5の検査セルで実行可能な段取り替えの内容をレベル分けして示す説明図である。 生産ラインのハードウェア構成を変更する事例を示す説明図である。 生産ラインの詳細な電気構成を示すブロック図である。 受注処理装置で実行される処理のフローチャートである。 生産ラインで実行される処理のフローチャートである。
符号の説明
1 生産ライン
2 受注処理装置
10 ライン制御装置
11 生産セル(I,II,III・・・)
12 セル制御装置
13 ユニット(A,B,C,D,E・・・)
14 モニタ
17 制御部

Claims (5)

  1. 製品の生産に関する一連の工程を複数の生産セルで分担して実行するように構成されるとともに、独立して動作可能なライン管理システムを含む複数の生産ラインと、生産すべき製品および生産数量ならびに納期を表す情報を含む注文データを外部から受け付けた後に、各生産ラインのライン管理システムとの協働作業によって前記注文データに応じた生産を実行する生産ラインを決定する受注処理システムとを具備し、
    各生産セルには、それぞれ所定の概念の要素作業を実行する複数種の処理装置の中から当該セルで分担する工程に含まれる要素作業を実行する機能を備えるものとして選択された任意数の処理装置が、組み替え自由に配置されており、
    前記受注処理システムは、外部から受け付けた注文データを各生産ラインのライン管理システムに送信して、この送信に対する各ライン管理システムからの返信を受け付けた後に、これらの返信に基づき前記注文データを割り当てる生産ラインを決定して、決定した生産ラインのライン管理システムに当該決定を通知し、
    各生産ラインのライン管理システムは、
    複数種の製品について、それぞれその製品の生産に必要な工程および各工程に含まれる要素作業を実行するための処理装置の構成を示すライン設計データが、生産能力別に複数登録された記憶手段と、
    前記受注処理システムから前記注文データの送信を受けたとき、その注文データに対応する製品を当該注文データが示す生産数量および納期に従って生産するためのライン設計データを前記記憶手段から読み出して、読み出されたライン設計データ現在の自ラインに適用されているライン設計データ照合することにより、現在適用されているライン設計データによる構成から前記読み出されたライン設計データによる構成に変更するために必要な段取り替えの内容を判別する変更点判別手段と、
    前記変更点判別手段により判別された段取り替えを実施するのに必要な時間の長さ、または自ラインで実施されている処理を完了するのに必要な時間に前記段取り替えを実施するのに必要な時間を加えた時間の長さを算出し、算出された時間長さを示す情報を前記注文データに対する返信として受注処理システムに送信する返信手段と、
    前記返信後に前記受注処理システムからの決定通知を受けたとき、前記変更点判別手段により判別された段取り替えの内容を作業者に報知する変更点報知手段とを具備し、
    前記受注処理システムは、前記複数の生産ラインのうち、前記注文データの送信に対して最も短い時間を示す情報を返信した生産ラインに当該注文データを割り当てることを決定する、生産管理システム。
  2. 前記複数種の処理装置は、それぞれ同一または類似する概念を有するもの毎にグループ化された複数種の要素作業の中の1グループが割り当てられると共に、着脱自由な複数とおりの治具の装着状態によって当該処理装置で実行される要素作業が変更されるように構成されており、
    前記各ライン管理システムの変更点報知手段、前記変更点判別手段が、所定の処理装置で治具の装着状態を変更する段取り替えの必要があると判別した後に前記受注処理システムからの決定通知を受けたとき、先の判別結果に応じて治具の装着状態の変更に関する情報を表示する、請求項1に記載された生産管理システム。
  3. 前記各ライン管理システムの変更点報知手段は、前記変更点判別手段が、生産セルの構成を変更する段取り替えの必要があると判別した後に前記受注処理システムからの決定通知を受けたとき、先の判別結果に基づき、生産セルの構成の変更に関する情報を表示する、請求項1に記載された生産管理システム。
  4. 前記複数種の処理装置は、それぞれ治具の装着状態の変更に応じて制御プログラムを変更すると共に、少なくとも1つの処理装置は、前記治具の装着状態を変更することなく制御プログラムを変更する処理のみによって、実行する要素作業を変更できるように設定されている、請求項2に記載された生産管理システム。
  5. 製品の生産に関する一連の工程を複数の生産セルで分担して実行するように構成されるとともに、独立して動作可能なライン管理システムを含む複数の生産ラインを含む生産現場において、生産すべき製品およびその生産数量ならびに納期を表す情報を含む注文データを外部から受け付けて、その注文データに応じた生産を実行する生産ラインを決定するための方法であって、
    各生産セルに、それぞれ所定の概念の要素作業を実行する複数種の処理装置の中から当該セルで分担する工程に含まれる要素作業を実行する機能を備えるものとして選択した任意数の処理装置を組み替え自由に配置することとして、生産ライン毎に、複数種の製品につきそれぞれその製品の生産に必要な工程および各工程に含まれる要素作業を実行するための処理装置の構成を示すライン設計データを、生産能力別に複数登録し、
    前記複数の生産ライン毎に、そのラインにつき登録されたライン設計データ群の中から前記注文データに対応する製品を当該注文データが示す生産数量および納期に従って生産するためのライン設計データを特定するステップと、特定されたライン設計データを現在適用されているライン設計データと照合することにより、現在のライン設計データによる構成から特定されたライン設計データによる構成に変更するために必要な段取り替えの内容を判別するステップと、判別された段取り替えを実施するのに必要な時間の長さ、または現在のラインで実施中の処理を完了するのに必要な時間に前記段取り替えの時間を加えた時間の長さを算出するステップとを、実行し、
    前記複数の生産ラインのうち、算出された時間の長さが最も短くなった生産ラインで前記注文データに応じた生産を実行することを決定する、ことを特徴とする生産管理方法。
JP2008136896A 2008-05-26 2008-05-26 生産管理システムおよび生産管理方法 Expired - Fee Related JP5018641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136896A JP5018641B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 生産管理システムおよび生産管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008136896A JP5018641B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 生産管理システムおよび生産管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009282914A JP2009282914A (ja) 2009-12-03
JP5018641B2 true JP5018641B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=41453273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008136896A Expired - Fee Related JP5018641B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 生産管理システムおよび生産管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5018641B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101373369B1 (ko) * 2011-04-21 2014-03-13 주식회사 썬스타 네트워크 기반 생산 관리 시스템 및 방법
JP6113174B2 (ja) * 2012-09-03 2017-04-12 富士機械製造株式会社 生産ラインの管理方法、管理システムおよび管理装置
CN112668203A (zh) 2013-01-18 2021-04-16 派克赛泽有限责任公司 包装材料的拼接生产
US10922637B2 (en) 2013-01-18 2021-02-16 Packsize Llc Tiling production of packaging materials
JP2016012163A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 株式会社オーエム製作所 箱ライン設定表示システムおよびプログラム
WO2016076023A1 (ja) * 2014-11-14 2016-05-19 Necソリューションイノベータ株式会社 スケジュール管理装置、スケジュール管理方法、及び、プログラム
WO2017165701A1 (en) 2016-03-25 2017-09-28 Nebbiolo Technologies, Inc. Fog Computing Facilitated Flexible Factory
JP2017191567A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 ファナック株式会社 生産計画を実施する生産システム
US10798063B2 (en) 2016-10-21 2020-10-06 Nebbiolo Technologies, Inc. Enterprise grade security for integrating multiple domains with a public cloud

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000190174A (ja) * 1998-12-29 2000-07-11 Horkos Corp Nc工作機械の自動段取り換え方法と自動段取り換え支援装置
JP4897392B2 (ja) * 2006-08-21 2012-03-14 パナソニック株式会社 ライン選定方法、部品実装基板生産方法及びライン選定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009282914A (ja) 2009-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5018641B2 (ja) 生産管理システムおよび生産管理方法
US8040818B2 (en) Method for exchange of upkeep-relevant information with a computer-supported, upkeep system
CN109884996A (zh) 生产控制系统、方法及生产管理系统
US20180218296A1 (en) Method for planning and producing an assembled product, production module, and production control
JP6140351B1 (ja) 複数の機械と相互通信を行う機械システム
JP2006139793A (ja) 加工作業管理支援システム及び加工作業管理支援方法
JP3548000B2 (ja) ワイヤーハーネス製造装置及び該装置のタクトタイム制御方法
CN110060820A (zh) 数字化电气成套产品的线束生产装配系统
JP2009098737A (ja) 設計管理装置、生産管理装置、生産管理システム
CN110244663A (zh) 生产管理系统
Ramesh et al. Digital thread enabled manufacturing automation towards mass personalization
JP2019179338A (ja) 準備計画作成方法および準備計画作成装置
JP2002329091A (ja) 再利用部品の流通管理方法、再利用部品の流通管理システム、再利用部品の部品管理サーバ、部品供給側端末及び部品要求側端末
JP2007193525A (ja) トレーサビリティ情報収集方法、トレーサビリティ情報収集システム、購入部品情報入力端末および製作品情報入力端末
JP3929038B2 (ja) 加工作業管理支援システム及び加工作業管理支援方法
JP2011028372A (ja) 板金加工システムにおける二酸化炭素排出量の算出方法
JP4234342B2 (ja) 部品実装装置の部品実装動作支援システム及び方法
JP2003295936A (ja) 生産管理方法
JP2007148598A (ja) 情報処理装置
Li et al. Monitor and control system with RFID technology in discrete manufacturing line
JP2020102079A (ja) 作業進捗管理装置およびこの作業進捗管理装置を用いた作業進捗管理方法
JP2004326298A (ja) プリント基板実装工程における生産管理方法とそのシステム
CN113741366B (zh) 生产控制方法
JP4551812B2 (ja) 部品供給装置の外段取り装置
JP7478779B2 (ja) ネスティング装置、加工スケジュール情報作成方法、及び加工スケジュール情報作成プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees