JP5018564B2 - 多層ffcの接続構造 - Google Patents

多層ffcの接続構造

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本発明は、多層FFCの接続構造に関し、詳しくは、積層したFFCのうちの任意のFFCの導体同士を接続するものである。
従来、自動車用ワイヤハーネスの配索スペースの狭小化に伴い、所要間隔をあけて平行配線される導体を絶縁フィルムで被覆してなるフレキシブルフラットケーブル(FFC)が用いられる傾向にある。
本出願人は、この種のFFCを特開2004−192949号公報(特許文献1)において提供している。該FFCは、図14に示すように、1つの幹線用FFC1と複数の枝線用FFC2A〜2Dからなり、幹線用FFC1の所要箇所に各枝線用FFC2A〜2Dを重ね合わせて、幹線用FFC1の導体1aと枝線用FFC2A〜2Dの導体2aを所要の交差位置で接続している。該接続構造としては、図15(A)に示すように、幹線用FFC1の導体1aと絶縁フィルム1bおよび枝線用FFC2の導体2aと絶縁フィルム2bにジョイント端子3を貫通させ、該ジョイント端子3を介して導体1aと導体2aを接続する構造と、図15(B)に示すように、接続箇所の絶縁フィルム1b、2bを剥離して導体1a、2aを露出させて溶接する構造がある。
しかしながら、特許文献1で提供しているFFCの接続構造では、重ね合わせた2つのFFC同士しか接続することができないため、図14に示すように、幹線用FFC1と各枝線用FFC2A〜2Dの接続をそれぞれ異なる位置に設ける必要があり、多数のFFCを接続する場合に大きなスペースが必要となる点で改善の余地がある。
また、各FFC1、2A〜2Dの平行配線した導体1a、2aのピッチがFFC毎に異なる場合、FFC1、2A〜2Dを平行に重ね合わせたときに、導体1a、2aが対向位置に配置されず、図15(A)(B)に示す方法では接続することができない。
また、特開2000−197250号公報(特許文献2)において、図16に示すFFCの接続構造が提供されており、該FFCの接続構造では、導体からなる所要の回路パターン5aを備えた基板5を用いており、該基板5の回路パターン5aにFFC4A〜4Eの先端に露出させた導体4aを溶接または導電性接着剤により接続して、基板5の回路パターン5aを介してFFC4A〜4E同士を接続している。
しかしながら、特許文献2で提供されているFFCの接続構造では、所要の回路パターン5aを備えた基板5が各回路仕様毎の専用品であるため、汎用性がなく、各回路仕様毎に専用の基板5を設計しなければならず、コスト高になる問題がある。
また、接続するFFCが増加するほど基板5が大型化し、大きな設置スペースが必要となる問題がある。
さらに、FFC4の先端に露出させた導体4aを基板5の回路パターン5aに接続しているため、FFCを任意の位置で他のFFCと接続することができない問題がある。
特開2004−192949号公報 特開2000−197250号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、複数のFFCを1ヶ所で集中的に接続可能として、接続構造の省スペース化および低コスト化を図ることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、第1の発明として、平行配線した導体の両面を絶縁フィルムで被覆したフレキシブルフラットケーブル(FFC)を複数枚備え、これらの各FFCの少なくとも一部を上下方向に積層した集中接合部を設け、該集中接合部で積層した前記FFCは導体配線方向となる長さ方向を同一方向と直交方向のいずれか一方または両方としており、
前記集中接合部を囲む位置では、各FFCの導体のうち他のFFCの導体と接続する導体には導電ピンまたは中継用FFCの導体からなる中継用導体の一端を接続し、該中継用導体の他端を前記集中接合部を囲む4隅の外部空間のいずれかに突出させ、該外部空間で他のFFCから突出させた中継用導体と接続していることを特徴とする多層FFCの接続構造を提供している。
前記構成からなる多層FFCの接続構造によれば、各FFCの導体に接続した中継用導体を積層したFFCの外部へ突出させ、この外部へ突出させた中継用導体同士を接続することにより、該中継用導体を介して所要のFFCの導体同士を接続することができる。
このように、中継用導体を積層したFFCの外部へ突出させて他の中継用導体と接続しているため、積層されたFFCのうちの隣接するFFCに限らず、任意のFFC同士を接続することができる。
よって、特許文献1のように、各FFCを異なる位置で重ね合わせて接続する必要がないため、複数のFFCを1ヶ所にまとめて集中的に接続することができ、接続構造の省スペース化を図ることができる。また、各FFCと中継用導体との接続工程を、各FFC毎にそれぞれ個別に実施できるため、工程上の制約が少なく、効率良く製造することができる。
また、各導体に接続した中継用導体を前記外部空間で位置合わせして接続することにより導体同士を接続しているため、前記特許文献1のように接続する導体同士を対向配置する必要がない。よって、平行配線した導体のピッチが異なるFFCを平行に重ね合わせることにより該導体が対向配置されなくても、前記中継用導体を介してFFCの導体同士を接続することができる。
さらに、本発明では、汎用性の高い導電ピンまたは中継用FFCの導体からなる中継用導体を介してFFC同士を接続しているため、特許文献2の基板のような各回路毎の専用品が不要となり低コスト化を図ることができると共に、回路変更にも柔軟に対応することができる。
前記中継用FFCは、前記FFCに対して直交方向に重ね、該FFCの幅方向両側または一方側から前記外部空間に突出させ、
前記中継用FFCの導体の一端と前記FFCの導体同士、および中継用FFCの導体の他端同士との接続は、該接続箇所の前記絶縁フィルムを剥離して導体を露出させ、導体同士を溶接、溶着または導電チップを介して接続していることが好ましい。
前記構成によれば、中継用FFCをFFCに対して直交方向に重ね合わせているため、中継用FFCの平行配線した導体のピッチとFFCの平行配線した導体のピッチが相違しても、中継用FFCの導体とFFCの導体を交差位置で対向配置でき、導体同士を溶接、溶着または導電チップを介して容易に接続することができる。
前記中継用導体の導電ピンは直線状とし、その一端は、前記FFCの導体と溶接、溶着し、または該導電ピンに設けた突き刺しピンを導体に突き刺し接続し、
該導電ピンの他端同士を重ねて、溶接、溶着し、または該導電ピンに設けたピン孔にジョイントピンを挿入して接続していることが好ましい。
前記のように、前記中継用導体を導電ピンとすると、該導電ピンとFFCの導体との接続および導電ピン同士の接続を容易にすることができる。
また、接続する導電ピンの他端同士を位置合わせできない場合には、この接続する導電ピンの他端間に他の導電ピンを架け渡して接続し、導電ピンの他端同士を他の導電ピンを介して接続してもよい。
前記集中接合部および前記外部空間に突出させた中継用導体の全体を絶縁フィルムでラミネートして被覆し、または、絶縁ボックス内に収容していることが好ましい。
前記構成によれば、FFCの導体同士を接続する中継用導体を絶縁フィルムまたは絶縁ボックスで覆って保護することができる。
また、FFCを積層した集中接合部を囲む外部空間に前記中継用導体を突出させて集中的に配置しているため、これら中継用導体を覆う絶縁フィルムまたは絶縁ボックスが大型化するのを防止することができる。
本発明は、第2の発明として、平行配線した導体の両面を絶縁フィルムで被覆したフレキシブルフラットケーブル(FFC)を複数枚備え、これらの各FFCの少なくとも一部を上下方向に積層した集中接合部を設け、該集中接合部で積層した前記FFCは導体配線方向となる長さ方向を同一方向と直交方向のいずれか一方または両方としており、
前記集中接合部の最上層のFFCの表面に中継用FFCを直交方向に積層し、かつ、該中継用FFCと同一方向となるFFCとは導体ピッチを同一とし、
他のFFCの導体と接続するFFCの導体を前記中継用FFCの導体と接続し、該中継用FFCの導体を介して接続していることを特徴とする多層FFCの接続構造を提供している。
前記構成からなる多層FFCの接続構造によれば、積層したFFCのうち、他のFFCが介在することにより隣接していないFFCの導体同士を1つの中継用FFCで接続することができ、接続構造を簡単にすることができると共に部品点数を低減することができる。
前述したように、第1の本発明によれば、各FFCの導体に接続した中継用導体を積層したFFCの外部へ突出させ、この外部へ突出させた中継用導体同士を接続することにより、該中継用導体を介して所要のFFCの導体同士を接続することができる。このように、中継用導体を積層したFFCの外部へ突出させて他の中継用導体と接続しているため、積層されたFFCのうちの隣接するFFCに限らず、任意のFFC同士を接続することができる。よって、各FFCを異なる位置で重ね合わせて接続する必要がないため、複数のFFCを1ヶ所にまとめて集中的に接続することができ、接続構造の省スペース化を図ることができる。また、各FFCと中継用導体との接続工程を、各FFC毎にそれぞれ個別に実施できるため、工程上の制約が少なく、効率良く製造することができる。
また、各導体に接続した中継用導体を前記外部空間で位置合わせして接続することにより導体同士を接続しているため、平行配線した導体のピッチが異なるFFCを平行に重ね合わせることにより該導体が対向配置されなくても、前記中継用導体を介してFFCの導体同士を接続することができる。
さらに、汎用性の高い直線状の導電ピンまたは中継用FFCの導体からなる中継用導体を介してFFC同士を接続しているため、各回路毎の専用品が不要となり低コスト化を図ることができると共に、回路変更にも柔軟に対応することができる。
また、第2の本発明によれば、積層したFFCのうち、他のFFCが介在することにより隣接していないFFCの導体同士を1つの中継用FFCで接続することができ、接続構造を簡単にすることができると共に部品点数を低減することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4に、本発明の第1実施形態を示す。
本実施形態の多層FFCの接続構造10では、自動車のインストルメントパネルに配索される複数のフレキシブルフラットケーブル(FFC)11A〜11Eを1ヶ所の集中接合部20で積層し、該集中接合部20を囲む位置で導電ピン30からなる中継用導体を介して任意のFFC11の導体同士を接続している。
前記FFC11は、平行配線した銅箔からなる導体12の両面を絶縁フィルム13で被覆している。各FFC11A〜11Eの集中接合部20に対応する部位(図2中、破線で囲んだ部位)に対して導体配線方向となる長さ方向の両側もしくは一方側の位置の導体12に直線状の可撓性を有する導電ピン30を接続している。詳細には、図4(A)に示すように、所要箇所の絶縁フィルム13を剥離して導体12を露出させ、この露出させた導体12に導電ピン30の一端30aを溶接あるいは溶着により接続している。該導電ピン30の他端30bは、FFC11の長さ方向に直交する幅方向の側縁より外方に突出させている。
なお、FFC11Eには、導体12と絶縁フィルム13を貫通する貫通孔14を設けて、該貫通孔14を挟む両側の導体12を回路切断している。
前記導電ピン30を取り付けたFFC11A〜11Eを、図1に示すように、集中接合部20で上下方向に積層し、隣接するFFC11同士を位置決め固定するために必要に応じて接着剤等(図示せず)を介して接着している。
各FFC11A〜11Eの長さ方向を同一方向または直交方向としている。本実施形態では、FFC11A〜11Cの長さ方向を図1中の縦方向の同一方向とする一方、FFC11D、11Eの長さ方向を図1中の横方向の同一方向としており、FFC11A〜11Cの長さ方向をFFC11D、11Eの長さ方向に対して直交方向としている。
前記のように、FFC11を集中接合部20で積層すると、FFC11の側縁から突出した導電ピン30の他端30bが集中接合部20を囲む4隅の外部空間Sのいずれかに突出する。このように外部空間Sに突出した導電ピン30の他端30bを、図1および図4(B)に示すように、外部空間Sに突出した他の導電ピン30の他端30bと位置合わせして、導電ピン30の他端30b同士を溶接あるいは溶着により接続している。
なお、図4(B)では、隣接するFFC11の導体12同士を導電ピン30を介して接続しているが、他のFFC11を間に介在させた隣接していないFFC11(例えば、FFC11Bを間に介在させたFFC11Aと11C)の導体12同士を導電ピン30を介して接続している場合もある。
また、図1に示すように、導電ピン30の他端30b同士を直接接続するのではなく、他の導電ピン31を介して導電ピン30の他端30b同士を接続し、同一のFFC11Eの導体12同士を導電ピン30、31を介して接続している場合もある。
前記集中接合部20および外部空間Sに突出させた導電ピン30、31の全体を樹脂成形品からなる絶縁ボックス40に収容している。該絶縁ボックス40は、アッパーケース41とロアケース42からなり、該アッパーケース41とロアケース42を集中接合部20および外部空間Sを覆うように上下方向より被せロック結合している。アッパーケース41とロアケース42の側壁41a、42aの端縁より切欠41b、42bを設け、該切欠41b、42bよりFFC11A〜11Eをボックスの外部へ引き出している。
前記構成によれば、各FFC11A〜11Eの導体12に一端30aを接続した導電ピン30をFFC11A〜11Eの外部へ突出させ、この外部へ突出させた導電ピン30の他端30b同士を接続することにより、該導電ピン30を介して所要のFFC11の導体12同士を接続することができる。
このように、導電ピン30を積層したFFC11の外部へ突出させて他の導電ピン30と接続しているため、積層されたFFC11のうちの隣接するFFC11に限らず、任意のFFC11同士を接続することができる。
よって、複数のFFC11を1ヶ所にまとめて集中的に接続することができ、接続構造の省スペース化を図ることができる。また、各FFC11と導電ピン30との接続工程を、各FFC11A〜11E毎にそれぞれ個別に実施できるため、工程上の制約が少なく、効率良く製造することができる。
また、各導体12に接続した導電ピン30を外部空間Sで位置合わせして接続することにより導体12同士を接続しているため、平行配線した導体12のピッチが異なるFFC11でも導電ピン30を介してFFC11の導体12同士を接続することができる。
さらに、汎用性の高い直線状の導電ピン30を介してFFC11同士を接続しているため、各回路毎の専用品が不要となり低コスト化を図ることができると共に、回路変更にも柔軟に対応することができる。
図5乃至図7に、第1実施形態の第1変形例を示す。
第1変形例では、導電ピン30の構成を第1実施形態と相違させている。即ち、図5に示すように、導電ピン30の一端30aに導電ピン30の長さ方向と直交する方向に突出する一対の突き刺しピン30cを設け、他端30bには、ジョイントピン32を挿入するためのピン孔30dを設けている。
前記導電ピン30の突き刺しピン30cを、図6に示すように、FFC11の絶縁フィルム13と導体12に突き刺し、加締めて接続している。このように導電ピン30を取り付けたFFC11を第1実施形態と同様に集中接合部で積層し、図7に示すように、接続する導電ピン30のピン孔30dを位置合わせして連通させ、これら連通させたピン孔30dにジョイントピン32を圧入して導電ピン30の他端30b同士を接続している。
前記構成によれば、各FFC11の導体12に一端30aの突き刺しピン30cで接続した導電ピン30をFFC11の外部へ突出させ、この外部へ突出させた導電ピン30の他端30b同士をジョイントピン32で接続することにより、該導電ピン30を介して所要のFFC11の導体12同士を接続することができ、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に、第1実施形態の第2変形例を示す。
第2変形例では、集中接合部20と外部空間Sを絶縁ボックスに替えて絶縁フィルム43でラミネートして被覆している。
詳細には、第2変形例では、3つのFFC11A〜11Cを集中接合部20で積層しており、第1実施形態と同様の接続ピン30を用いた接続構造によりFFC11A〜11Cの導体12を接続している。集中接合部20および外部空間Sに突出させた導電ピン30の全体を上下両側より絶縁フィルム43で覆い、ラミネートして被覆している。
前記構成によれば、多層FFCの接続構造を保護するための絶縁ボックスが不要となり、絶縁フィルム43で保護することができるため、構成を簡単にすると共にコストを低減することができる。
なお、第2変形例では、3つのFFC11を積層しているが、2つのFFC11を積層した場合にも、絶縁フィルム43で保護することが好ましい。逆にFFC11を4つ以上積層する場合には、集中接合部が厚くなるため、該集中接合部を第1実施形態のように絶縁ボックスに収容することが好ましい。
他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図9乃至図11に、本発明の第2実施形態を示す。
第2実施形態では、FFC11の導体12同士を接続する中継用導体を中継用FFC50の導体52としている。
中継用FFC50は、FFC11と同様の構成としており、平行配線した銅箔からなる導体52の両面を絶縁フィルム53で被覆している。中継用FFC50の導体52は全て同一ピッチとしている。
各FFC11A〜11Eの集中接合部20に対応する部位(図10中、破線で囲んだ部位)に対して導体配線方向となる長さ方向の両側もしくは一方側の位置の導体12に中継用FFC50の導体52を接続している。詳細には、図11(A)に示すように、FFC11の所要箇所の絶縁フィルム13を剥離して導体12を露出さると共に、中継用FFC50の所要箇所の絶縁フィルム53を剥離して導体52を露出させ、この露出させた導体12、52を対向位置に配置して溶接あるいは溶着により接続している。該中継用FFC50は、FFC11に対して直交方向に重ね、該FFC11の幅方向両側または一方側から外部空間Sに突出させている。
なお、所要の中継用FFC50には、導体52と絶縁フィルム53を貫通する貫通孔54を設けて、該貫通孔54を挟む両側の導体52を回路切断している。
前記中継用FFC50を取り付けたFFC11A〜11Eを、図9に示すように、集中接合部20で上下方向に積層し、隣接するFFC11同士を位置決め固定するために必要に応じて接着剤等(図示せず)を介して接着している。
前記のように、FFC11を集中接合部20で積層すると、FFC11の側縁から突出した中継用FFC50が集中接合部20を囲む4隅の外部空間Sのいずれかに突出する。このように外部空間Sに突出した中継用FFC50は、FFC11の導体12と接続した導体52を他の中継用FFC50の導体52と接続するために、所要位置の絶縁フィルム53を剥離して導体52を露出させており、図11(B)に示すように、中継用FFC50の露出させた導体52同士を対向配置して、溶接あるいは溶着により接続している。
なお、図10の一点鎖線で結ばれた両端の2点は、中継用FFC50の導体52同士の接続位置を示す。
前記構成によれば、各FFC11A〜11Eの導体12に接続した中継用FFC50をFFC11A〜11Eの外部へ突出させ、この外部へ突出させた中継用FFC50の導体52同士を接続することにより、該中継用FFC52を介して所要のFFC11の導体12同士を接続することができ、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図12に、第2実施形態の変形例を示す。
前記中継用FFC50の導体52とFFC11の導体12の接続、および中継用FFC50の導体52同士の接続を、接続箇所の絶縁フィルム13、53を剥離して導体12、52を露出させ、導体同士をハンダ等の導電材からなる導電チップ55を介して接続している。該導電チップ55を接続する導体間に配置し、加熱溶融した後に硬化させて、両側の導体に固着させている。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図13に、本発明の第3実施形態を示す。
第3実施形態では、集中接合部20で積層したFFC11A〜11Dのうち、最上層のFFC11Dと、該FFC11Dと直交方向に積層したFFC11Bを1つの中継用FFC50を介して接続している。該中継用FFC50は、第2実施形態の中継用FFCと同様の構成としており、同一方向に配置されるFFC11Bと導体のピッチを同一としている。
FFC11B、11Dは中継用FFC50の導体52と接続する位置の絶縁フィルム13を剥離して導体12を露出させていると共に、中継用FFC50もFFC11B、11Dの導体12と接続する位置の絶縁フィルム53を剥離して導体52を露出させている。
前記中継用FFC50を最上層のFFC11Dと直交する方向に配置して、FFC11Bと同一方向とし、中継用FFC50の一端側の露出させた導体52と最上層のFFC11Dの露出させた導体12とを対向配置して、第2実施形態と同様、溶接、溶着あるいは導電チップを介してFFC11Dの導体12に中継用FFC50の導体52を接続している。同様に、中継用FFC50の他端側の露出させた導体52とFFC11Bの露出させた導体12とを対向配置して、溶接、溶着あるいは導電チップを介してFFC11Bの導体12に中継用FFC50の導体52を接続している。これにより、1つの中継用FFC50の導体52を介してFFC11BとFFC11Dの導体12同士を接続している。
前記構成によれば、積層したFFC11A〜11Dのうち、他のFFC11Cが介在することにより隣接していないFFC11Bと11Dの導体12同士を1つの中継用FFC50で接続することができ、接続構造を簡単にすることができると共に部品点数を低減することができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第1実施形態の多層FFCの接続構造を示す図面である。 (A)〜(E)は各FFCを示す図面である。 多層FFCの接続構造の斜視図である。 (A)(B)は導電ピンを介してFFCの導体同士を接続する方法を示す図面である。 第1実施形態の第1変形例の導電ピンを示す斜視図である。 導電ピンをFFCの導体に接続した状態を示す図面である。 第1変形例の導電ピンでFFCの導体同士を接続した状態を示す図面である。 第1実施形態の第2変形例を示す図面である。 本発明の第2実施形態の多層FFCの接続構造を示す図面である。 各FFCを示す図面である。 (A)(B)は中継用FFCの導体を介してFFCの導体同士を接続する方法を示す図面である。 第2実施形態の変形例を示す図面である。 本発明の第3実施形態を示す図面である。 従来例を示す図面である。 (A)(B)は従来例におけるFFCの導体同士の接続構造を示す図面である。 他の従来例を示す図面である。
符号の説明
10 多層FFCの接続構造
11 FFC
12 導体
13 絶縁フィルム
20 集中接合部
30、31 導電ピン
30c 突き刺しピン
30d ピン孔
32 ジョイントピン
40 絶縁ボックス
43 絶縁フィルム
50 中継用FFC
52 導体
53 絶縁フィルム
S 外部空間

Claims (5)

  1. 平行配線した導体の両面を絶縁フィルムで被覆したフレキシブルフラットケーブル(FFC)を複数枚備え、これらの各FFCの少なくとも一部を上下方向に積層した集中接合部を設け、該集中接合部で積層した前記FFCは導体配線方向となる長さ方向を同一方向と直交方向のいずれか一方または両方としており、
    前記集中接合部を囲む位置では、各FFCの導体のうち他のFFCの導体と接続する導体には導電ピンまたは中継用FFCの導体からなる中継用導体の一端を接続し、該中継用導体の他端を前記集中接合部を囲む4隅の外部空間のいずれかに突出させ、該外部空間で他のFFCから突出させた中継用導体と接続していることを特徴とする多層FFCの接続構造。
  2. 前記中継用FFCは、前記FFCに対して直交方向に重ね、該FFCの幅方向両側または一方側から前記外部空間に突出させ、
    前記中継用FFCの導体の一端と前記FFCの導体同士、および中継用FFCの導体の他端同士との接続は、該接続箇所の前記絶縁フィルムを剥離して導体を露出させ、導体同士を溶接、溶着または導電チップを介して接続している請求項1に記載の多層FFCの接続構造。
  3. 前記中継用導体の導電ピンは直線状とし、その一端は前記FFCの導体と溶接、溶着し、または該導電ピンに設けた突き刺しピンを導体に突き刺し接続し、
    該導電ピンの他端同士を重ねて、溶接、溶着し、または該導電ピンに設けたピン孔にジョイントピンを挿入して接続している請求項1に記載の多層FFCの接続構造。
  4. 前記集中接合部および前記外部空間に突出させた中継用導体の全体を絶縁フィルムでラミネートして被覆し、または、絶縁ボックス内に収容している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の多層FFCの接続構造。
  5. 平行配線した導体の両面を絶縁フィルムで被覆したフレキシブルフラットケーブル(FFC)を複数枚備え、これらの各FFCの少なくとも一部を上下方向に積層した集中接合部を設け、該集中接合部で積層した前記FFCは導体配線方向となる長さ方向を同一方向と直交方向のいずれか一方または両方としており、
    前記集中接合部の最上層のFFCの表面に中継用FFCを直交方向に積層し、かつ、該中継用FFCと同一方向となるFFCとは導体ピッチを同一とし、
    他のFFCの導体と接続するFFCの導体を前記中継用FFCの導体と接続し、該中継用FFCの導体を介して接続していることを特徴とする多層FFCの接続構造。
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