JP2002320311A - フラットケーブル重ね合わせ接続部の絶縁方法 - Google Patents

フラットケーブル重ね合わせ接続部の絶縁方法

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JP2002320311A
JP2002320311A JP2001123268A JP2001123268A JP2002320311A JP 2002320311 A JP2002320311 A JP 2002320311A JP 2001123268 A JP2001123268 A JP 2001123268A JP 2001123268 A JP2001123268 A JP 2001123268A JP 2002320311 A JP2002320311 A JP 2002320311A
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JP
Japan
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flat
insulating
conductor
flat cable
adhesive layer
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Pending
Application number
JP2001123268A
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English (en)
Inventor
Kenji Enomoto
憲嗣 榎本
Yoshiyuki Suzuki
良征 鈴木
Mitsuhiro Yamamura
円博 山村
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着層を有する絶縁シートの加熱挟着時の問
題を回避できるフラットケーブル重ね合わせ接続部の絶
縁方法を得る。 【解決手段】 並設された複数のフラット導体3にフラ
ット絶縁被覆7を挟着貼り合わせた構造の複数のフラッ
トケーブル1を重ね合わせ、この状態で重なりあうフラ
ット導体3に接続子13を突き通して導通接続した導体
接続部14を、内面に接着層15を有する絶縁シート1
6で挟着固定して絶縁する。この際に、接着層15を有
する絶縁シート16を導体接続部14に挟着固定する際
の加熱温度を、フラットケーブル1の製造工程でフラッ
ト導体3にフラット絶縁被覆7を挟着貼り合わせる際の
加熱温度以下にして加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器や自動車
の電気配線に用いるフラットケーブルを重ね合わせ、こ
の状態で重なりあうフラット導体に接続子を突き通して
導通接続した導体接続部を、接着層を有する絶縁シート
で挟着固定するフラットケーブル重ね合わせ接続部の絶
縁方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、電気機器や自動車の電気配線に、
フラットケーブルが用いられるようになってきている。
【0003】このフラットケーブル1は、図1に示すよ
うな構造をしていて、図2に示すようにして製造されて
いる。即ち、供給リール2から複数のフラット導体3を
所定間隔で平行に繰り出して整列装置4に供給し、これ
らフラット導体3の上下からはロール5より内面にホッ
トメルト接着層6を有するフラット絶縁被覆7を繰り出
して整列装置4に供給し、この整列装置4でフラット導
体3の位置及び挟着するフラット絶縁被覆7の位置を正
確に調整し、次に1対の加熱ロール8によってホットメ
ルト接着層6の溶融温度以上の温度で加熱しながら上下
から加圧して各フラット導体3をフラット絶縁被覆7で
挟着する。次に加熱接着されたフラットケーブル1は寸
法検査装置によりフラット導体3のずれ寸法やフラット
絶縁被覆7の幅等を連続して検査し、巻取りリール10
に巻取る。
【0004】従来、このようなフラットケーブルの相互
間の接続方法としては、重ね合わせたフラットケーブル
相互のフラット導体からフラット絶縁被覆を剥離してフ
ラット導体を相互に密着させて固定する方法、実開昭6
0−26766号公報に記載されているように先端に鋸
歯状の刃部を有する接続子の該刃部をフラットケーブル
に食い込ませてフラット導体に接続する方法、重ね合わ
せたフラットケーブルで重なりあうフラット導体に複数
のクリンプ片を有する接続子のクリンプ片を突き刺し、
貫通させたクリンプ片の先端を円弧状に加締める方法等
が考えられている。
【0005】このようにしてフラット導体相互間を接続
した導体接続部は、フラット導体や接続子が露出してい
るので電気的短絡を起こしたり、損傷を受けたりするの
で、通常は絶縁樹脂等で形成したハウジングやケースで
覆って保護している。
【0006】しかしながら、このようなフラットケーブ
ル重ね合わせ接続部の絶縁方法では、接続部が肥大化す
るので、特開平7−135035号公報に記載されてい
るように、接着層を有する絶縁シートを導体接続部に挟
着し、加熱して固定する方法が提案されている。
【0007】このフラットケーブル重ね合わせ接続部の
絶縁方法は、図3に示すように2条のフラットケーブル
1を直交する向きで重ね合わせ、相互のフラットケーブ
ル1の重ね合わせ部でフラット導体3が重なった箇所
に、図4に示すように板状部11の幅方向の両側にクリ
ンプ片12を立設した接続子13の各クリンプ片12を
図5に示すように突き刺して重なり合うフラット導体3
の導通をとり、通り抜けた各クリンプ片12の先端を図
3及び図5に示すように円弧状に加締めて抜け止めし、
導体接続部14を形成している。この導体接続部14
に、図6及び図7に示すように内面にホットメルト接着
層15を有する絶縁シート16を両側から重ねて加熱し
た状態で挟着して固定し、導体接続部14の両面を絶縁
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−135035号公報に記載のように、ホットメルト
接着層15を有する絶縁シート16を導体接続部14に
挟着し、加熱して固定する方法では、フラットケーブル
1の製造工程でフラット導体3にフラット絶縁被覆7を
挟着貼り合わせる際に加熱された上に再加熱されるの
で、フラット絶縁被覆7の接着層6が軟化し、高い加熱
温度ではフラットケーブル1の表面からは確認が難しい
が、接着層6が溶融し、フラット導体3またはフラット
絶縁被覆7がずれて移動したり、接着層6が劣化すると
いう問題点があった。
【0009】また、接続子13は、接触特性と酸化腐食
防止のため、通常黄銅に錫メッキが施されているが、こ
の接続子13が200℃程度以上の高温に晒されると、
メッキ界面にできる錫/銅合金の拡散現象、所謂カーケ
ンダルボイドといわれる空洞が成長し、接触電気抵抗が
高くなって電気的接触の経時的悪化をもたらす問題点が
あった。従来、導体接続部14を絶縁シート16で絶縁
する絶縁方法では、挟着時に絶縁シート16を加熱する
温度は、主としてホットメルト接着層15による接着強
度を出すために決められていたので、かなり高い温度と
なり、前述した問題が発生する恐れがあった。
【0010】本発明の目的は、接着層を有する絶縁シー
トの加熱挟着時の問題を回避できるフラットケーブル重
ね合わせ接続部の絶縁方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、並設された複
数のフラット導体にフラット絶縁被覆を挟着貼り合わせ
た構造の複数のフラットケーブルを重ね合わせ、この状
態で重なりあうフラット導体に接続子を突き通して導通
接続した導体接続部を、内面に接着層を有する絶縁シー
トで挟着固定するフラットケーブル重ね合わせ接続部の
絶縁方法を改良するものである。
【0012】本発明に係るフラットケーブル重ね合わせ
接続部の絶縁方法においては、接着層を有する絶縁シー
トを導体接続部に挟着固定する際の加熱温度を、フラッ
トケーブルの製造工程でフラット導体にフラット絶縁被
覆を挟着貼り合わせる際の加熱温度以下にして加熱する
ことを特徴とする。
【0013】このように接着層を有する絶縁シートを導
体接続部に挟着固定する際の加熱温度を、フラットケー
ブルの製造工程でフラット導体にフラット絶縁被覆を挟
着貼り合わせる際の加熱温度以下にして加熱すると、フ
ラット導体またはフラット絶縁被覆がずれて移動した
り、フラットケーブルの接着層が劣化する問題点もな
い。
【0014】また、絶縁シートの接着層の溶融温度は接
続子に悪影響を及ぼす温度より低いので、接続子への悪
影響もない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフラットケー
ブル重ね合わせ接続部の絶縁方法における実施の形態の
一例について説明する。
【0016】本例のフラットケーブル重ね合わせ接続部
の絶縁方法の製造工程は、前述した図3〜図7の工程を
経ることは従来と同様である。
【0017】本例では、例えばポリエチレン系の接着層
15を有する例えばポリエチレンテレフタレートよりな
る絶縁シート16を、導体接続部14に挟着固定するに
際しては、ポリエチレン系の接着層15の軟化温度は8
0〜110℃程度であって、この接着層15を有するポ
リエチレンテレフタレートよりなる絶縁シート16を導
体接続部14に貼り合わせる際の加熱温度は、フラット
導体3やフラット絶縁被覆7の位置ずれ、接続子13の
メッキ層のボイドの発生がないように、180℃程度以
下の温度としている。
【0018】このように接着層15を有する絶縁シート
16を導体接続部14に挟着固定する際の加熱温度を、
フラットケーブル1の製造工程でフラット導体3にフラ
ット絶縁被覆7を挟着貼り合わせる際の加熱温度以下に
して加熱するので、フラット導体3またはフラット絶縁
被覆7がずれて移動したり、フラットケーブル1の接着
層6が劣化する問題点もない。また、絶縁シート16の
接着層15の溶融温度は接続子13に悪影響を及ぼす温
度より低いので、接続子13への悪影響もない。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るフラットケーブル重ね合わ
せ接続部の絶縁方法では、接着層を有する絶縁シートを
導体接続部に挟着固定する際の加熱温度を、フラットケ
ーブルの製造工程でフラット導体にフラット絶縁被覆を
挟着貼り合わせる際の加熱温度以下にして加熱するの
で、フラット導体またはフラット絶縁被覆がずれて移動
したり、フラットケーブルの接着層が劣化する問題点も
ない。また、絶縁シートの接着層の溶融温度は接続子に
悪影響を及ぼす温度より低いので、接続子への悪影響も
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラットケーブルの端面図である。
【図2】フラットケーブルの製造工程図である。
【図3】フラットケーブルの重ね合わせ接続部の斜視図
である。
【図4】図3で用いている接続子の正面図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】絶縁が施されたフラットケーブル重ね合わせ接
続部の斜視図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 フラットケーブル 2 供給リール 3 フラット導体 4 整列装置 5 ロール 6 ホットメルト接着層 7 フラット絶縁被覆 8 加熱ロール 9 寸法検査装置 10 巻取りリール 11 板状部 12 クリンプ片 13 接続子 14 導体接続部 15 ホットメルト接着層 16 絶縁シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 15/08 H02G 3/28 F (72)発明者 山村 円博 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5G355 AA08 BA01 BA11 CA17 CA26 5G363 AA08 BA05 DC02 5G375 AA11 BA26 BB45 CA02 CA13 CB04 CC07 EA17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された複数のフラット導体にフラッ
    ト絶縁被覆を挟着貼り合わせた構造の複数のフラットケ
    ーブルを重ね合わせ、この状態で重なりあう前記フラッ
    ト導体に接続子を突き通して導通接続した導体接続部
    を、内面に接着層を有する絶縁シートで挟着固定するフ
    ラットケーブル重ね合わせ接続部の絶縁方法において、 前記接着層を有する前記絶縁シートを前記導体接続部に
    挟着固定する際の加熱温度を、前記フラットケーブルの
    製造工程で前記フラット導体に前記フラット絶縁被覆を
    挟着貼り合わせる際の加熱温度以下にして加熱すること
    を特徴とするフラットケーブル重ね合わせ接続部の絶縁
    方法。
JP2001123268A 2001-04-20 2001-04-20 フラットケーブル重ね合わせ接続部の絶縁方法 Pending JP2002320311A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009212018A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd 多層ffcの接続構造
JP2011034876A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Furukawa Electric Co Ltd:The フラット基板と接続端子との接続構造及びその接続方法

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JP2009212018A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd 多層ffcの接続構造
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