JP5018487B2 - 製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置、方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
例えば、ある製品の設計において、「重量を軽くする」という目的関数値1と「コストを低く抑える」という目的関数値2についての最適化が行われる場合、設計パラメータの与え方によって、目的関数値1と目的関数値2は、図24に示されるような2次元座標上で、様々な座標値を取り得る。
4は、まだまだ軽量化又はローコスト化が可能な点であるため、最適解とはなり得ない。これらを劣解という。
目的空間表示部(例えば図1の105)は、設計パラメータのサンプルの複数の組に対してとそれに対応して計算された複数の目的関数の組に基づいて、任意の目的関数の値がとり得る領域をその目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する。
本発明の第2の態様は、以下の構成を有する。
目的関数近似部(例えば図1の102)は、所定組数の設計パラメータのサンプルの組とそれに対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、目的関数を数式近似する。
上述の本発明の第1又は第2の態様の構成において、ユーザが比較対象として指定する任意の比較対象目的関数に対応する比較対象目的空間上で、目的空間対応設計空間算出部によって算出された設計空間上の対応点又は対応領域に対応する点又は領域を表示する比較対象目的空間表示部(例えば図1の110、111)を更に有するように構成することができる。
図1は、本発明の実施形態の機能ブロック構成図である。
浮上実計算実行部101は、ハードディスクのスライダ形状に関する入力パラメータサンプル組112を入力し、各組に対して、スライダの浮上計算を実行し、各目的関数値を出力する。この場合の入力パラメータサンプル組112は、高々数百組程度でよい。
目的関数間論理式計算部104は、目的関数多項式近似部102にて算出された各目的関数多項式と、入力パラメータサンプル組112(入力パラメータ組108)の各パラメータ値の制約条件とから、QE法(Quantifier Elimination:限量記号消去法)により、目的関数選択部103にユーザに選択された任意の2つの目的関数間の論理式を算出する。
逆像計算部107は、可能領域・感度情報表示部105にて表示されている目的関数選択部103にて選択された目的関数の可能領域、特にその領域上のパレート最適解の領域について、それらの領域の目的関数値を取り得る設計パラメータ選択部106にて選択された設計パラメータを、後述する逆像計算手法によって算出する。
また、前述の可能領域・感度情報表示部105は、逆像計算部107にて算出された設計パラメータの範囲に応じて、表示されている可能領域に見やすく重ねる形で、設計パラメータの感度情報を表示させる。
論理式を、目的関数間論理式計算部104と同様にして、目的関数多項式近似部102にて算出された各目的関数多項式と、入力パラメータサンプル組112(入力パラメータ組108)の各パラメータ値の制約条件とから、QE法により選出する。
図2は、図1の浮上実計算実行部101及び目的関数多項式近似部102によって実行される処理を示す動作フローチャートである。
項式が得られる。
た2つまたは 3つの目的関数間の論理式を算出する(図3のステップS303)。この結果、下記数5式に例示されるような、入力パラメータx1,・・・, x15が消去され、2つの目的関数y1 とy2 に関する論理式が出力される。なお、目的関数が3つの場合には、3つの目的関数y1 とy2 とy3 に関する論理式が出力される。
上記可能領域表示処理の他の具体例について、以下に説明する。
2つの目的関数の近似多項式が、下記数6式として例示されるように、3つの入力パラメータx1 、x2 、x3 に基づいて構成されているとする。
次に、目的関数間論理式計算部104は、入力パラメータサンプル組112とそれに対応する指定された2つの目的関数(f1 、f2 )の中で、(f1 、f2 )がf2 =f1 に近く、かつ原点に最も近い点、例えば図10の1001で示される点を抽出する。その点に対応する入力パラメタを(p1,・・・, p15)とする(図4のステップS402)。
、コンピュータディスプレイに2つの目的関数の可能領域を表示する(図4のステップS405)。
図11(a)は、実際のスライダ形状に対応する入力パラメータサンプル組112を使って得られた可能領域表示の例である。また、図11(b)は、論理式の境界も表示させた場合の可能領域表示の例である。この例では、低高度(0m)でのスライダ浮上量を第1の目的関数f1 、高々度(4200m)でのスライダ浮上量を第2の目的関数f2 として、それらの関係をy1 、y2 として表したグラフである。
図5は、図1の設計パラメータ選択部106、逆像計算部107、設計パラメータ表示部108、及び可能領域・感度情報表示部105の処理を示す動作フローチャートである。
次に、図1の逆像計算部107は、図1の可能領域・感度情報表示部105が、図13の1301又は図14の1401として示されるように表示している目的関数f1 、f2 の可能領域のパレート境界上又はその近傍にて、1点P1を指定する(図5のステップS502)。
て計算されている指定された2つの目的関数の近似多項式を用いて、目的空間へ写像し対応する点を図16(c)に示されるよう計算する(図5のステップS504)。なお、設計空間上でのメッシュの切り方は、図16(a)に示されるような正方形のほか、図16(b)に示されるようなランダム、或いは、正三角形、正六角形、円等であってもよい。格子点の数は、ユーザが指定する。
これを実現するために、逆像計算部107は、図1の可能領域・感度情報表示部105が表示している目的関数f1 、f2 の可能領域上で点P1が指定される毎に、それに対応してステップS505にて計算した設計空間上の逆像の領域に含まれる設計パラメータ組のサンプル数をカウントして、そのカウント値に基づく設計パラメータの感度を、可能領域・感度情報表示部105での可能領域表示に重ねて表示させる(図5のステップS506)。
更に、設計パラメータ表示部108での設計空間の逆像表示において、面積が同じなら細長い領域よりも丸い領域の方がよい等、逆像の面積だけでなく形状を考慮することも可能である。
の境界上で自動的に指定される点P1群に対する逆像表示や感度情報の表示が行われるようにしてもよい。
上記処理に加えて、ユーザが選択した目的関数f1 、f2 の組に対する可能領域上で、設計空間上のロバスト性の強い逆像領域を有する点が求まった場合に、更に、ユーザは、そのようなロバスト性の強い設計パラメータを有する点に対応させて、別の比較対象の目的関数の可能領域を表示させることも可能である。
まず、ユーザは、図1の目的関数再選択部109にて、比較対象となる可能領域を表示したい2つの目的関数を選択する(図6のステップS601)。なお、3つの目的関数の指定をするような実施形態も可能である。
図21に示されるコンピュータは、CPU2101、メモリ2102、入力装置2103、出力装置2104、外部記憶装置2105、可搬記録媒体2109が挿入される可搬記録媒体駆動装置2106、及びネットワーク接続装置2107を有し、これらがバス2108によって相互に接続された構成を有する。同図に示される構成は上記システムを実現できるコンピュータの一例であり、そのようなコンピュータはこの構成に限定されるものではない。
可搬記録媒体駆動装置2106は、光ディスクやSDRAM、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬記録媒体2109を収容するもので、外部記憶装置2105の補助の役割を有する。
本実施形態によるシステムは、図1に示される機能ブロックを搭載したプログラムをCPU2101が実行することで実現される。そのプログラムは、例えば外部記憶装置2105や可搬記録媒体2109に記録して配布してもよく、或いはネットワーク接続装置2107によりネットワークから取得できるようにしてもよい。
(付記1)
設計パラメータの組を複数入力して、所定の計算に基づいて複数の目的関数を計算し、その複数の目的関数に対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援する設計支援装置において、
前記設計パラメータのサンプルの複数の組に対してとそれに対応して計算された複数の目的関数の組に基づいて、任意の目的関数の値がとり得る領域を該目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示手段と、
該目的空間表示手段によって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出手段と、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示手段と、
を含むことを特徴とする製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。
(付記2)
設計パラメータの組を複数入力して、所定の計算に基づいて複数の目的関数を計算し、その複数の目的関数に対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援する設計支援装置において、
所定組数の前記設計パラメータのサンプルの組に対する前記複数の目的関数の組を計算するサンプル組目的関数計算手段と、
前記所定組数の設計パラメータのサンプルの組とそれに対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、前記目的関数を数式近似する目的関数近似手段と、
該数式近似された複数の目的関数のうちの任意の目的関数について、それらの間の論理関係を示す論理式を目的関数間論理式として計算する目的関数間論理式計算手段と、
該目的関数間論理式に基づいて、前記任意の目的関数の値がとり得る領域を前記任意の目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示手段と、
該目的空間表示手段によって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出手段と、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示手段と、
を含むことを特徴とする製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。
(付記3)
ユーザが比較対象として指定する任意の比較対象目的関数に対応する比較対象目的空間上で、前記目的空間対応設計空間算出手段によって算出された前記設計空間上の対応点又は対応領域に対応する点又は領域を表示する比較対象目的空間表示手段を更に有する、
ことを特徴とする付記1又は2の何れか1項に記載の製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。
(付記4)
前記目的空間対応設計空間算出手段によって算出された前記設計空間上の対応点又は対応領域を表示する目的空間対応設計空間表示手段を更に含む、
ことを特徴とする付記1乃至3の何れか1項に記載の製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。
(付記5)
前記目的空間対応設計空間算出手段は、前記任意の設計パラメータに対応する設計空間上の所定間隔の格子点について前記目的関数に基づいて計算される前記目的空間上の可能領域のうち、前記ユーザが指定する対応点又は対応領域に対応する格子点を、前記設計空間上の対応点又は対応領域として算出する、
ことを特徴とする付記1乃至4の何れか1項に記載の製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。
(付記6)
前記設計パラメータは、ハードディスク磁気記憶装置のスライダ部の形状を決定するためのパラメータである、
ことを特徴とする付記1乃至5の何れか1項に記載の製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。
(付記7)
設計パラメータの組を複数入力して、所定の計算に基づいて複数の目的関数を計算し、その複数の目的関数に対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援する設計支援方法において、
前記設計パラメータのサンプルの複数の組とそれに対応して計算された複数の目的関数の組から、任意の目的関数について、それらの間の論理関係を示す論理式を目的関数間論理式として計算する目的関数間論理式計算ステップと、
該目的関数間論理式に基づいて、前記任意の目的関数の値がとり得る領域を前記任意の目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示ステップと、
該目的空間表示ステップによって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出ステップと、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示ステップと、
を含むことを特徴とする製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援方法。
(付記8)
設計パラメータの組を複数入力して、所定の計算に基づいて複数の目的関数を計算し、その複数の目的関数に対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援する設計支援方法において、
所定組数の前記設計パラメータのサンプルの組に対する前記複数の目的関数の組を計算するサンプル組目的関数計算ステップと、
前記所定組数の設計パラメータのサンプルの組とそれに対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、前記目的関数を数式近似する目的関数近似ステップと、
該数式近似された複数の目的関数のうちの任意の目的関数について、それらの間の論理関係を示す論理式を目的関数間論理式として計算する目的関数間論理式計算ステップと、
該目的関数間論理式に基づいて、前記任意の目的関数の値がとり得る領域を前記任意の目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示ステップと、
該目的空間表示ステップによって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出ステップと、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示ステップと、
を含むことを特徴とする製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援方法。
(付記9)
設計パラメータの組を複数入力して、所定の計算に基づいて複数の目的関数を計算し、その複数の目的関数に対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援するコンピュータに、
前記設計パラメータのサンプルの複数の組とそれに対応して計算された複数の目的関数の組から、任意の目的関数について、それらの間の論理関係を示す論理式を目的関数間論理式として計算する目的関数間論理式計算機能と、
該目的関数間論理式に基づいて、前記任意の目的関数の値がとり得る領域を前記任意の目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示機能と、
該目的空間表示機能によって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出機能と、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示機能と、
を実行させるためのプログラム。
(付記10)
設計パラメータの組を複数入力して、所定の計算に基づいて複数の目的関数を計算し、その複数の目的関数に対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援するコンピュータに、
所定組数の前記設計パラメータのサンプルの組に対する前記複数の目的関数の組を計算するサンプル組目的関数計算機能と、
前記所定組数の設計パラメータのサンプルの組とそれに対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、前記目的関数を数式近似する目的関数近似機能と、
該数式近似された複数の目的関数のうちの任意の目的関数について、それらの間の論理関係を示す論理式を目的関数間論理式として計算する目的関数間論理式計算機能と、
該目的関数間論理式に基づいて、前記任意の目的関数の値がとり得る領域を前記任意の目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示機能と、
該目的空間表示機能によって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出機能と、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示機能と、
を実現させるためのプログラム。
102 目的関数多項式近似部
103 目的関数選択部
104 目的関数間論理式計算部
105 可能領域・感度情報表示部
106 設計パラメータ選択部
107 逆像計算部
108 設計パラメータ表示部
109 目的関数再選択部
110 再写像計算部
111 比較対象可能領域表示部
112 入力パラメータサンプル組
2101 CPU
2102 メモリ
2103 入力装置
2104 出力装置
2105 外部記憶装置
2106 可搬記録媒体駆動装置
2107 ネットワーク接続装置
2108 バス
2109 可搬記録媒体
2201 スライダ
2202 アクチュエータ
2203 フライハイト
2204 ロール
2205 ピッチ
Claims (10)
- 複数の設計パラメータの組と、所定の計算に基づいて計算された複数の目的関数とに対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援する設計支援装置において、
前記設計パラメータのサンプルの複数の組と該設計パラメータのサンプルの複数の組に対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、任意の目的関数の値がとり得る領域を該目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示手段と、
該目的空間表示手段によって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出手段と、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示手段と、
を含むことを特徴とする製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。 - 複数の設計パラメータの組と、所定の計算に基づいて計算された複数の目的関数とに対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援する設計支援装置において、
所定組数の前記設計パラメータのサンプルの組に対する前記複数の目的関数の組を計算するサンプル組目的関数計算手段と、
前記所定組数の設計パラメータのサンプルの組と該設計パラメータのサンプルの組に対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、前記目的関数を数式近似する目的関数近似手段と、
該数式近似された複数の目的関数のうちの任意の目的関数について、それらの間の論理関係を示す論理式を目的関数間論理式として計算する目的関数間論理式計算手段と、
該目的関数間論理式に基づいて、前記任意の目的関数の値がとり得る領域を前記任意の目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示手段と、
該目的空間表示手段によって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出手段と、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示手段と、
を含むことを特徴とする製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。 - ユーザが比較対象として指定する任意の比較対象目的関数に対応する比較対象目的空間上で、前記目的空間対応設計空間算出手段によって算出された前記設計空間上の対応点又は対応領域に対応する点又は領域を表示する比較対象目的空間表示手段を更に有する、
ことを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。 - 前記目的空間対応設計空間算出手段によって算出された前記設計空間上の対応点又は対応領域を表示する目的空間対応設計空間表示手段を更に含む、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。 - 前記目的空間対応設計空間算出手段は、前記任意の設計パラメータに対応する設計空間上の所定間隔の格子点について前記目的関数に基づいて計算される前記目的空間上の可能領域のうち、前記ユーザが指定する対応点又は対応領域に対応する格子点を、前記設計空間上の対応点又は対応領域として算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。 - 前記設計パラメータは、ハードディスク磁気記憶装置のスライダ部の形状を決定するためのパラメータである、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援装置。 - 複数の設計パラメータの組と、所定の計算に基づいて計算された複数の目的関数とに対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援する、設計支援装置によって行われる設計支援方法において、
前記装置が備えている目的空間表示手段が行う目的空間表示ステップであって、前記設計パラメータのサンプルの複数の組と該設計パラメータのサンプルの複数の組に対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、任意の目的関数の値がとり得る領域を該目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示ステップと、
前記装置が備えている目的空間対応設計空間算出手段が行う目的空間対応設計空間算出ステップであって、該目的空間表示ステップによって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出ステップと、
前記装置が備えている感度情報表示手段が行う感度情報表示ステップであって、該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示ステップと、
を含むことを特徴とする製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援方法。 - 複数の設計パラメータの組と、所定の計算に基づいて計算された複数の目的関数とに対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援する、設計支援装置によって行われる設計支援方法において、
前記装置が備えているサンプル組目的関数計算手段が行うサンプル組目的関数計算ステップであって、所定組数の前記設計パラメータのサンプルの組に対する前記複数の目的関数の組を計算するサンプル組目的関数計算ステップと、
前記装置が備えている目的関数近似手段が行う目的関数近似ステップであって、前記所定組数の設計パラメータのサンプルの組と該設計パラメータのサンプルの組に対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、前記目的関数を数式近似する目的関数近似ステップと、
前記装置が備えている目的関数間論理式計算手段が行う目的関数間論理式計算ステップであって、該数式近似された複数の目的関数のうちの任意の目的関数について、それらの間の論理関係を示す論理式を目的関数間論理式として計算する目的関数間論理式計算ステップと、
前記装置が備えている目的空間表示手段が行う目的空間表示ステップであって、該目的関数間論理式に基づいて、前記任意の目的関数の値がとり得る領域を前記任意の目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示ステップと、
前記装置が備えている目的空間対応設計空間算出手段が行う目的空間対応設計空間算出ステップであって、該目的空間表示ステップによって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出ステップと、
前記装置が備えている感度情報表示手段が行う感度情報表示ステップであって、該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示ステップと、
を含むことを特徴とする製造バラつきを考慮した多目的最適化設計支援方法。 - 複数の設計パラメータの組と、所定の計算に基づいて計算された複数の目的関数とに対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援するコンピュータに、
前記設計パラメータのサンプルの複数の組と該設計パラメータのサンプルの複数の組に対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、任意の目的関数の値がとり得る領域を該目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示機能と、
該目的空間表示機能によって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出機能と、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示機能と、
を実現させるためのプログラム。 - 複数の設計パラメータの組と、所定の計算に基づいて計算された複数の目的関数とに対して多目的最適化処理を実行することにより、最適な設計パラメータの組の決定を支援するコンピュータに、
所定組数の前記設計パラメータのサンプルの組に対する前記複数の目的関数の組を計算するサンプル組目的関数計算機能と、
前記所定組数の設計パラメータのサンプルの組と該設計パラメータのサンプルの組に対応して計算された複数の目的関数の組とに基づいて、前記目的関数を数式近似する目的関数近似機能と、
該数式近似された複数の目的関数のうちの任意の目的関数について、それらの間の論理関係を示す論理式を目的関数間論理式として計算する目的関数間論理式計算機能と、
該目的関数間論理式に基づいて、前記任意の目的関数の値がとり得る領域を前記任意の目的関数に対応する目的空間上の可能領域として表示する目的空間表示機能と、
該目的空間表示機能によって表示される前記任意の目的関数に対応する目的空間の可能領域上でのユーザによる指定点又は指定領域に対応して、任意の前記設計パラメータに対応する設計空間上の対応点又は対応領域を算出する目的空間対応設計空間算出機能と、
該対応点又は対応領域の分布状態を前記可能領域上での指定点又は指定領域に対応付けて感度情報として表示する感度情報表示機能と、
を実現させるためのプログラム。
Priority Applications (5)
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