JP5017849B2 - 燃料電池システム、燃料電池のバルブシステム、及び燃料ガス供給装置 - Google Patents

燃料電池システム、燃料電池のバルブシステム、及び燃料ガス供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガスの流れを遮断することが可能な遮断バルブを備える燃料電池システム、燃料電池のバルブシステム、及び燃料ガス供給装置に関する。
この種の燃料電池システムの関連技術が下記特許文献1に開示されている。特許文献1においては、燃料タンクと燃料電池のアノード側とを接続するための燃料ガス供給流路に、開閉動作可能なシャットバルブが2つ設けられており、2つのシャットバルブの間に調整バルブが設けられている。燃料電池の発電を行う場合は、2つのシャットバルブを開けることで燃料タンクから燃料電池へ燃料ガスを流す。燃料タンクからの燃料ガスは、調整バルブにより調圧されてから燃料電池へ供給される。一方、燃料電池の発電を停止する場合は、2つのシャットバルブを閉じることで燃料電池への燃料ガスの供給を停止する。これによって、燃料電池の発電を停止する場合における燃料ガスのシール性能の向上を図っている。
その他にも、下記特許文献2〜4による燃料電池システムが開示されている。
特開2005−201822号公報 特開2005−11703号公報 特開2004−170321号公報 特開平8−329965号公報
特許文献1においては、燃料タンクと燃料電池のアノード側とを接続するための燃料ガス供給流路に2つのシャットバルブを設けることでシール性能の向上を図っているが、シャットバルブの各々に要求される性能がシャットバルブの配設箇所に応じて異なる。一例を挙げて説明すると、燃料ガスの流れに関し上流側(燃料タンク側)に配設されたシャットバルブについては、燃料ガスの高い圧力に対してシール性能を確保することが要求される。一方、燃料ガスの流れに関し下流側(燃料電池側)に配設されたシャットバルブについては、燃料ガスの低い圧力に対してシール性能を確保することが要求される。従来においては、全ての配設箇所で要求されるシール性能を有する共通のシャットバルブを直列に設けていた。しかしながら、供給燃料ガスの高圧化(燃料ガス貯蔵手段の高圧化)に伴い、シャットバルブで要求される圧力範囲や温度範囲等が広くなった結果、シャットバルブのシール部材の材料として希少な材料を用いなければならなかったり、冗長性を持たせるために部品が大型化したりして、シャットバルブの構成の複雑化を招いていた。
本発明は、システム全体のシール性能を損なうことなく、より簡易なシャットバルブを用いた燃料電池システム、燃料電池のバルブシステム、及び燃料ガス供給装置を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システム、燃料電池のバルブシステム、及び燃料ガス供給装置は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池のガスが流れるガス流路におけるガスの流れを遮断することが可能な第1遮断バルブと、前記ガスの流れに関し第1遮断バルブより下流側に設けられ且つ該ガスの流れを遮断することが可能な第2遮断バルブと、を備え、前記ガス流路における第1遮断バルブと第2遮断バルブとの間には、供給されたガスを減圧して出力する減圧装置が設けられ、第1遮断バルブは、第1上流側ポートと第1下流側ポートが形成された第1バルブハウジングと、第1バルブハウジングに設けられた環状の第1シール部材と、第1バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第1中心軸方向に移動する第1可動部材と、を含み、第1可動部材には、第1上流側ポートから供給されたガスの圧力を第1中心軸方向の一方側に受ける第1受圧面と、第1中心軸方向の一方側へ付勢されることで第1シール部材に当接する第1当接部が設けられ、第1当接部及び第1シール部材の当接により第1上流側ポートと第1下流側ポートの連通を遮断して前記ガスの流れを遮断することが可能であり、第2遮断バルブは、第2上流側ポートと第2下流側ポートが形成された第2バルブハウジングと、第2バルブハウジングに設けられた環状の第2シール部材と、第2バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第2中心軸方向に移動する第2可動部材と、を含み、第2可動部材には、第2上流側ポートから供給されたガスの圧力を第2中心軸方向の一方側に受ける第2受圧面と、第2中心軸方向の一方側へ付勢されることで第2シール部材に当接する第2当接部が設けられ、第2当接部及び第2シール部材の当接により第2上流側ポートと第2下流側ポートの連通を遮断して前記ガスの流れを遮断することが可能であり、第1シール部材の環状部分は、第1バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中実形状であり、第2シール部材の環状部分は、第2バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中空形状であることで、第1シール部材よりも第2シール部材の方が、同じ大きさの外力に対する変形度合が大きいことを要旨とする。
ここでの遮断バルブの特性については、例えばガスの流れに関し上流側から供給されるガス圧力に対するシール性能特性として表すことができる。シール部材により遮断バルブのシールを行う場合は、遮断バルブの特性を、例えばガスの流れに関し上流側から供給されるガス圧力に対するシール部材の変形特性として表すことができる。本発明によれば、遮断バルブの配設箇所に応じて各遮断バルブの特性を異ならせることで、各遮断バルブの性能をそれぞれの配設箇所で要求させる性能に適合させることができる。その結果、システム全体のシール性能を損なうことなく、遮断バルブの構成を簡易化することができる。
本発明において、第1遮断バルブは、該遮断バルブに設けられた第1当接部及び第1シール部材の当接により前記ガスの流れを遮断することが可能であり、第2遮断バルブは、該遮断バルブに設けられた第2当接部及び第1シール部材とは物理的特性が異なる第2シール部材の当接により前記ガスの流れを遮断することが可能であるものとすることもできる。例えば第1シール部材と第2シール部材とで弾性特性(弾性係数)を異ならせることができ、第2シール部材の弾性係数を第1シール部材の弾性係数よりも小さく設定することができる。また、第1シール部材と第2シール部材とで硬さ(硬度)を異ならせることもでき、第1シール部材を第2シール部材よりも硬くすることもできる。
本発明において、第1シール部材及び第2シール部材は、同じ大きさの外力に対する変形度合が互いに異なる特性を有するものとすることもできる。第1シール部材よりも第2シール部材の方が、同じ大きさの外力に対して変形しやすい、つまり、第1シール部材よりも第2シール部材の方が、同じ大きさの外力に対する変形度合が大きいことが好適である。
本発明において、第1シール部材及び第2シール部材を構成する材料が互いに異なるものとすることもできる。第1シール部材を硬質な材料で構成し、第2シール部材を軟質な材料で構成することもできる。例えば第1シール部材は樹脂製であり、第2シール部材はゴム製であることが好適である。
本発明において、第1シール部材及び第2シール部材の断面形状が互いに異なるものとすることもできる。第1シール部材の断面形状は中実形状であり、第2シール部材の断面形状は中空形状であることが好適である。
本発明において、第2シール部材は、所定のガス透過特性を有するシール部材であるものとすることもできる。第2シール部材のガス透過特性については、第2シール部材の材料の設定により所望の透過特性に設定することができる。ガス透過特性を有する材料として例えばブチルゴムを第2シール部材の材料に用いることができる。あるいは、ガス透過特性を有する材料としてシリコンゴムを第2シール部材の材料に用いることもできる。
本発明において、前記ガス流路における第1遮断バルブと第2遮断バルブとの間には、供給されたガスを減圧して出力する減圧装置が設けられているものとすることもできる。また、第1遮断バルブ及び第2遮断バルブの少なくとも一方においては、前記ガスの流れに関し上流側から供給されたガスの圧力により、該ガスの流れを遮断する方向の力が作用するものとすることもできる。
また、本発明については、燃料電池システムに関する発明の他に、燃料電池のバルブシステムに関する発明や、燃料ガス供給装置に関する発明として把握することもできる。本発明に係る燃料電池のバルブシステムは、燃料ガス供給源から燃料電池への燃料ガスの供給を制御する燃料電池のバルブシステムであって、料ガスが流れるガス流路における燃料ガスの流れを遮断することが可能な第1遮断バルブと、前記燃料ガスの流れに関し第1遮断バルブより下流側に設けられ且つ該燃料ガスの流れを遮断することが可能な第2遮断バルブと、を備え、前記ガス流路における第1遮断バルブと第2遮断バルブとの間には、供給された燃料ガスを減圧して出力する減圧装置が設けられ、第1遮断バルブは、第1上流側ポートと第1下流側ポートが形成された第1バルブハウジングと、第1バルブハウジングに設けられた環状の第1シール部材と、第1バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第1中心軸方向に移動する第1可動部材と、を含み、第1可動部材には、第1上流側ポートから供給された燃料ガスの圧力を第1中心軸方向の一方側に受ける第1受圧面と、第1中心軸方向の一方側へ付勢されることで第1シール部材に当接する第1当接部が設けられ、第1当接部及び第1シール部材の当接により第1上流側ポートと第1下流側ポートの連通を遮断して前記燃料ガスの流れを遮断することが可能であり、第2遮断バルブは、第2上流側ポートと第2下流側ポートが形成された第2バルブハウジングと、第2バルブハウジングに設けられた環状の第2シール部材と、第2バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第2中心軸方向に移動する第2可動部材と、を含み、第2可動部材には、第2上流側ポートから供給された燃料ガスの圧力を第2中心軸方向の一方側に受ける第2受圧面と、第2中心軸方向の一方側へ付勢されることで第2シール部材に当接する第2当接部が設けられ、第2当接部及び第2シール部材の当接により第2上流側ポートと第2下流側ポートの連通を遮断して前記燃料ガスの流れを遮断することが可能であり、第1シール部材の環状部分は、第1バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中実形状であり、第2シール部材の環状部分は、第2バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中空形状であることで、第1シール部材よりも第2シール部材の方が、同じ大きさの外力に対する変形度合が大きいことを要旨とする。
また、本発明に係る燃料ガス供給装置は、燃料ガス供給源からガス流路を介して燃料電池に用いる燃料ガスを供給することが可能な燃料ガス供給装置であって、前記ガス流路における燃料ガスの流れを遮断することが可能な第1遮断バルブと、前記燃料ガスの流れに関し第1遮断バルブより下流側に設けられ且つ該燃料ガスの流れを遮断することが可能な第2遮断バルブと、を備え、前記ガス流路における第1遮断バルブと第2遮断バルブとの間には、供給された燃料ガスを減圧して出力する減圧装置が設けられ、第1遮断バルブは、第1上流側ポートと第1下流側ポートが形成された第1バルブハウジングと、第1バルブハウジングに設けられた環状の第1シール部材と、第1バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第1中心軸方向に移動する第1可動部材と、を含み、第1可動部材には、第1上流側ポートから供給された燃料ガスの圧力を第1中心軸方向の一方側に受ける第1受圧面と、第1中心軸方向の一方側へ付勢されることで第1シール部材に当接する第1当接部が設けられ、第1当接部及び第1シール部材の当接により第1上流側ポートと第1下流側ポートの連通を遮断して前記燃料ガスの流れを遮断することが可能であり、第2遮断バルブは、第2上流側ポートと第2下流側ポートが形成された第2バルブハウジングと、第2バルブハウジングに設けられた環状の第2シール部材と、第2バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第2中心軸方向に移動する第2可動部材と、を含み、第2可動部材には、第2上流側ポートから供給された燃料ガスの圧力を第2中心軸方向の一方側に受ける第2受圧面と、第2中心軸方向の一方側へ付勢されることで第2シール部材に当接する第2当接部が設けられ、第2当接部及び第2シール部材の当接により第2上流側ポートと第2下流側ポートの連通を遮断して前記燃料ガスの流れを遮断することが可能であり、第1シール部材の環状部分は、第1バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中実形状であり、第2シール部材の環状部分は、第2バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中空形状であることで、第1シール部材よりも第2シール部材の方が、同じ大きさの外力に対する変形度合が大きいことを要旨とする。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成の概略を示す図である。本実施形態に係る燃料電池システムの構成は、大きく分けて、燃料電池18と、燃料電池18へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、制御装置30と、に分けられる。燃料ガス供給装置の構成は、大きく分けて、燃料ガスを貯蔵する燃料ガス供給源と、燃料ガス供給源から燃料電池18への燃料ガスの供給を制御するバルブシステムと、に分けられる。このバルブシステムは、開閉動作可能なシャットバルブ14,24を備える。
燃料ガス供給源として設けられた燃料タンク10は、その内部に燃料ガスを貯蔵する。ここでの燃料ガスとしては、水素(H2)ガスを用いることができる。燃料タンク10の出口部は、燃料タンク10と燃料電池18のアノード側18Aとを接続するための燃料ガス供給流路12に接続されている。
燃料ガス供給流路12には、燃料タンク10側から燃料電池18側へ順に、シャットバルブ(第1遮断バルブ)14、レギュレータ(減圧バルブ)16、及びシャットバルブ(第2遮断バルブ)24が設けられている。つまり、シャットバルブ24が、燃料ガスの流れる方向に関してシャットバルブ14よりも下流側に設けられており、レギュレータ16が、シャットバルブ14とシャットバルブ24の間に設けられている。なお、シャットバルブ14については、燃料タンク10の出口部に設けることもできる。
シャットバルブ14,24がともに開いているときは、燃料ガス供給流路12における燃料ガスの流れ、つまり燃料タンク10から燃料電池18への燃料ガスの流れが許容される。このときは、燃料タンク10からシャットバルブ14を介してレギュレータ16に燃料ガスが供給される。レギュレータ16は、この供給された燃料ガスを減圧してシャットバルブ24を介して燃料電池18のアノード側18Aへ出力する。また、酸化剤供給流路22を通って燃料電池18のカソード側18Cに酸化剤ガスが供給される。ここでの酸化剤ガスとしては、例えば空気を用いることができる。
一方、シャットバルブ14が閉じているときは、燃料ガス供給流路12における燃料タンク10から燃料電池18への燃料ガスの流れがシャットバルブ14にて遮断される。そして、シャットバルブ24が閉じているときも、燃料ガス供給流路12における燃料ガスの流れがシャットバルブ24にて遮断される。本実施形態では、2つのシャットバルブ14,24を設けることで、シャットバルブ14,24を閉じる場合における燃料ガスのシール性能の向上を図っている。なお、シャットバルブ14,24の開閉動作については、制御装置30が出力する制御指令信号により制御することができる。
燃料電池18においては、アノード側18Aに供給された燃料ガス(水素ガス)がアノードの触媒作用によりプロトン(H+)及び電子(e-)へと解離する。解離したプロトンは電解質膜中を移動し、電子は外部負荷を通ってカソードに移動し、カソードの触媒作用でカソード側18Cに供給された酸化剤ガス(空気)に含まれる酸素と反応して水を生成する。この燃料ガスと酸化剤ガスを用いた電気化学反応により、電気エネルギーが生成される。電気化学反応に供された後の燃料排ガスは、アノード側18Aから燃料排ガス流路26へ排出され、電気化学反応に供された後の酸化剤排ガスは、カソード側18Cから酸化剤排ガス流路28へ排出される。
ここでのシャットバルブ14,24の構成例を図2A、図2Bに示す。なお、図2Aは、シャットバルブ14が開いている状態を示しており、図2Bは、シャットバルブ24が閉じている状態を示している。
シャットバルブ14は、図2Aに示すように、バルブハウジング31、可動部材32、電磁コイル33、ばね34、及びシール部材(第1シール部材)35を備える。バルブハウジング31には、燃料タンク10と連通する上流側ポート31aと、レギュレータ16と連通する下流側ポート31bと、が形成されている。さらに、バルブハウジング31には、可動部材32が当接するためのシート部31cが形成されており、このシート部31cに環状のシール部材35が設けられている。
可動部材32は、バルブハウジング31の内部でその中心軸36に平行な方向(以下、中心軸方向とする)に移動することで、上流側ポート31aと下流側ポート31bの連通を開閉する。電磁コイル33が電磁力を発生していない場合は、可動部材32がばね34の復元力により中心軸方向の一方側(図2Aの下側)へ付勢されていることで、可動部材32に設けられた当接部(第1当接部)32aがシール部材35(シート部31c)に当接している。この当接部32aとシール部材35との当接によって、上流側ポート31aと下流側ポート31bの連通、つまり燃料ガス供給流路12における燃料ガスの流れが遮断される。すなわち、この場合は、シャットバルブ14が閉じている。さらに、可動部材32は、燃料ガスの流れに関し上流側のポートである上流側ポート31aから供給された燃料ガスの圧力を、その受圧面32bにて中心軸方向の一方側に受ける。つまり、可動部材32は、上流側ポート31aから供給された燃料ガスの圧力によっても、中心軸方向の一方側(シール部材35側)へ付勢されている。このように、可動部材32には、ばね34の復元力及び上流側ポート31aから供給された燃料ガスの圧力により、燃料ガス供給流路12における燃料ガスの流れを遮断する方向の力が作用する。
一方、電磁コイル33が電磁力を発生している場合は、可動部材32が電磁力により中心軸方向の他方側(図2Aの上側)へ吸引されていることで、可動部材32の当接部32aがシール部材35(シート部31c)から離れている。この場合は、上流側ポート31aと下流側ポート31bが連通している。すなわち、シャットバルブ14が開いている。なお、電磁コイル33の電磁力については、制御装置30が出力する制御指令信号により制御することができる。
図2Bに示すように、シャットバルブ24も、シャットバルブ14と同様に、バルブハウジング41、可動部材42、電磁コイル43、ばね44、及びシール部材(第2シール部材)45を備える。バルブハウジング41には、レギュレータ16と連通する上流側ポート41aと、燃料電池18と連通する下流側ポート41bと、が形成されている。さらに、バルブハウジング41には、可動部材42が当接するためのシート部41cが形成されており、このシート部41cに環状のシール部材45が設けられている。
可動部材42は、バルブハウジング41の内部でその中心軸46に平行な方向(中心軸方向)に移動することで、上流側ポート41aと下流側ポート41bの連通を開閉する。電磁コイル43が電磁力を発生していない場合は、可動部材42がばね44の復元力により中心軸方向の一方側(図2Bの下側)へ付勢されていることで、可動部材42に設けられた当接部(第2当接部)42aがシール部材45(シート部41c)に当接している。さらに、可動部材42は、燃料ガスの流れに関し上流側のポートである上流側ポート41aから供給された燃料ガスの圧力を、その受圧面42bにて中心軸方向の一方側(シール部材45側)に受ける。したがって、上流側ポート41aから供給された燃料ガスの圧力によっても、可動部材42の当接部42aがシール部材45に当接する。この場合は、シャットバルブ24が閉じており、燃料ガス供給流路12における燃料ガスの流れが遮断される。このように、可動部材42には、ばね44の復元力及び上流側ポート41aから供給された燃料ガスの圧力により、燃料ガス供給流路12における燃料ガスの流れを遮断する方向の力が作用する。一方、電磁コイル43が電磁力を発生している場合は、可動部材42が電磁力により中心軸方向の他方側(図2Bの上側)へ吸引されていることで、可動部材42の当接部42aがシール部材45(シート部41c)から離れている。この場合は、シャットバルブ24が開いている。なお、電磁コイル43の電磁力についても、制御装置30が出力する制御指令信号により制御することができる。
燃料電池18により発電を行う場合は、制御装置30は、シャットバルブ14,24へ制御指令信号を出力することで、電磁コイル33,43に電磁力を発生させてシャットバルブ14,24を開ける。シャットバルブ14,24が開くと、燃料タンク10の内部に高圧(例えば35MPa程度)で蓄えられた燃料ガスがレギュレータ16により設定圧力(例えば0.2MPa程度)まで減圧されてから燃料電池18のアノード側18Aに供給される。燃料電池18は、アノード側18Aに供給された燃料ガスとカソード側18Cに供給された酸化剤ガスとを用いた電気化学反応により、電気エネルギーを生成する。
一方、燃料電池18による発電を停止する場合は、制御装置30は、シャットバルブ14,24への制御指令信号の出力を停止することで、電磁コイル33,43による電磁力の発生を停止させてシャットバルブ14,24を閉じる。ここでは、シャットバルブ14,24を同時に閉じてもよいし、シャットバルブ14を閉じてから所定時間経過した後にシャットバルブ24を閉じてもよい。シャットバルブ14,24が閉じると、燃料ガス供給流路12における燃料ガスの流れが遮断され、燃料タンク10から燃料電池18への燃料ガスの供給が停止される。その結果、燃料電池18による電気エネルギーの生成が停止される。本実施形態では、燃料電池18による発電を停止する場合に、2つのシャットバルブ14,24を閉じることで、燃料ガスのシール性能の向上が図られる。
シャットバルブ14においては、可動部材32の当接部32aとシール部材35との密着によりシールが行われ、ばね34の復元力及び上流側ポート31aからの燃料ガスの圧力により可動部材32の当接部32aをシール部材35へ密着させる力を発生させている。同様に、シャットバルブ24においても、可動部材42の当接部42aとシール部材45との密着によりシールが行われ、ばね44の復元力及び上流側ポート41aからの燃料ガスの圧力により可動部材42の当接部42aをシール部材45へ密着させる力を発生させている。シャットバルブ24の上流側ポート41aにおける燃料ガスの圧力は、シャットバルブ14の上流側ポート31aにおける燃料ガスの圧力よりも低くなるため、シャットバルブ24において可動部材42の当接部42aをシール部材45へ密着させる力は、シャットバルブ14において可動部材32の当接部32aをシール部材35へ密着させる力よりも小さくなる。
このように、シャットバルブ14においては、可動部材32の当接部32aとシール部材35との密着力がシャットバルブ24よりも大きいため、シール部材35を構成する材料としてゴム等の軟質な材料を用いると、シール部材35が塑性変形しやすくなり、シール部材35の耐久性が低下しやすくなる。シール部材35の要求性能としては、大きい外力が作用しても塑性変形しにくいことが要求される。一方、シャットバルブ24においては、可動部材42の当接部42aとシール部材45との密着力がシャットバルブ14よりも小さいため、シール部材45を構成する材料として樹脂等の硬質な材料を用いると、可動部材42の当接部42aとシール部材45との密着が不十分となりやすく、シール性能が低下しやすくなる。シール部材45の要求性能としては、小さい外力でもシール性能を確保できることが要求される。このように、本実施形態では、シャットバルブ14,24の各々において要求されるシール性能が異なる。
そこで、本実施形態では、シール部材35を塑性変形しにくい硬質な材料で構成し、シール部材45を弾性変形しやすい軟質な材料で構成する。例えばシール部材35を樹脂製とし、シール部材45を樹脂より軟らかいゴム製とする。これによって、シール部材35,45は、同じ大きさの外力に対する弾性変形度合(歪み)が互いに異なる特性を有し、シール部材35よりもシール部材45の方が、同じ大きさの外力に対する弾性変形度合(歪み)が大きくなる。つまり、シール部材45の弾性係数が、シール部材35の弾性係数よりも小さく設定され、シール部材35よりもシール部材45の方が、同じ大きさの外力に対して弾性変形しやすくなる。このように、本実施形態では、シール部材45の物理的特性をシール部材35と異ならせる。その結果、図3に示すように、シャットバルブ24が閉じている場合における上流側ポート41aからの燃料ガス圧力に対するシール部材45の歪みの特性(シャットバルブ24のシール性能特性)は、シャットバルブ14が閉じている場合における上流側ポート31aからの燃料ガス圧力に対するシール部材35の歪みの特性(シャットバルブ14のシール性能特性)と異なる。
シャットバルブ14が閉じている状態では、上流側ポート31aからの燃料ガスの供給圧力が高く、可動部材32の当接部32aとシール部材35との密着力が大きくなるが、シール部材35の弾性係数が大きく設定されていることで、シール部材35の変形量(歪み)が抑制される。したがって、シール部材35に作用する外力が大きくても、シール部材35の耐久性を確保することができる。
一方、シャットバルブ24が閉じている状態では、上流側ポート31aからの燃料ガスの供給圧力が低く、可動部材42の当接部42aとシール部材45との密着力が小さくなるが、シール部材45の弾性係数が小さく設定されていることで、シールに必要なシール部材45の変形量(歪み)を確保することができる。したがって、シール部材45に作用する外力が小さくても、シール性能を十分に確保することができる。
このように、本実施形態では、シャットバルブ24の上流側ポート41aからの燃料ガス圧力に対するシール性能特性(シール部材45の変形特性)を、シャットバルブ14の上流側ポート31aからの燃料ガス圧力に対するシール性能特性(シール部材35の変形特性)と異ならせることで、各シャットバルブ14,24のシール性能をそれぞれの配設箇所で要求される性能に適合させることができる。本実施形態によれば、全ての配設箇所で要求されるシール性能を満たすようにシャットバルブ14,24を設計する必要がないため、バルブシステム全体構成の簡易化を実現することができるとともに所望の燃料ガスのシール性能を実現することができる。なお、特許文献1〜4においては、シャットバルブの配設箇所に応じてシャットバルブの性能を異ならせることについては何ら示されていない。
また、シャットバルブ14,24が閉じている状態でシャットバルブ14に微少漏れが生じた場合は、燃料ガス供給流路12におけるシャットバルブ14,24間の圧力が上昇する。本実施形態では、シール部材45を所定のガス透過特性を有する材料(ゴム)で構成することもでき、これによって、シャットバルブ14,24間の圧力上昇を抑えることができる。シール部材45のガス透過特性(ガス透過係数)については、シール部材45の材料の設定により所望の透過特性(透過係数)に設定することができる。例えばガス透過係数の小さい材料(ゴム)としてブチルゴムをシール部材45の材料に用いることができる。あるいは、ブチルゴムよりもガス透過係数の大きい材料(ゴム)としてシリコンゴムをシール部材45の材料に用いることもできる。
以上の本実施形態の説明では、シール部材35,45を構成する材料を互いに異ならせることで、シャットバルブ14,24のシール性能特性を互いに異ならせるものとした。ただし、本実施形態では、シール部材35,45の断面形状を互いに異ならせることによっても、シャットバルブ14,24のシール性能特性を互いに異ならせることができる。例えば図4Aに示すように、シール部材35の環状部分の断面形状を中実形状に構成し、図4Bに示すように、シール部材45の環状部分の断面形状を中空部45aが形成された中空形状に構成する。このシール部材35,45の構成によっても、同じ大きさの外力に対する弾性変形度合(歪み)が、シール部材35よりシール部材45の方が大きくなる(シール部材45の弾性係数がシール部材35の弾性係数より小さく設定される)。なお、図4A、図4Bは、中心軸36(46)を含む平面で切断した断面を示している。
また、本実施形態では、シャットバルブ24が閉じている状態でのばね44の付勢力を、シャットバルブ14が閉じている状態でのばね34の付勢力と異ならせることによっても、シャットバルブ14,24のシール性能特性を互いに異ならせることができる。例えばシャットバルブ24が閉じている状態でのばね44の付勢力を、シャットバルブ14が閉じている状態でのばね34の付勢力よりも大きく設定する。この構成によっても、シャットバルブ14が閉じている状態でのシール部材35の変形量(歪み)を抑制することができるとともにシャットバルブ24が閉じている状態でのシール部材45の変形量(歪み)を増大させることができる。したがって、シール部材35の耐久性を確保することができるとともにシールに必要なシール部材45の変形量を確保することができる。
また、本実施形態では、可動部材42の受圧面42bの面積を可動部材32の受圧面32bの面積と異ならせることによっても、シャットバルブ14,24のシール性能特性を互いに異ならせることができる。例えば可動部材42の受圧面42bの面積を可動部材32の受圧面32bの面積よりも大きく設定する。この構成によっても、シャットバルブ14が閉じている状態でのシール部材35の変形量(歪み)を抑制することができるとともにシャットバルブ24が閉じている状態でのシール部材45の変形量(歪み)を増大させることができる。また、本実施形態では、シャットバルブ14において可動部材32の当接部32aをシール部材35へ密着させる力(燃料ガス供給流路12における燃料ガスの流れを遮断する力)を、上流側ポート31aからの燃料ガスの圧力を利用することなくばね34の復元力のみによって発生させてもよい。この構成によっても、シャットバルブ14が閉じている状態でのシール部材35の変形量(歪み)を抑制することができる。
なお、本実施形態に係る燃料電池システムにおいては、燃料ガスの漏れ検査を行うこともできる。図5に示すように、燃料ガスの漏れ検査を行うことが可能な燃料電池システムでは、ガス圧力を検出する圧力センサ15が燃料ガス供給流路12におけるシャットバルブ14,24間(以下、検査対象区間とする)、より具体的には、シャットバルブ14とレギュレータ16との間の位置に設けられている。圧力センサ15により検出された検査対象区間のガス圧力Pは、制御装置30に入力される。以下、制御装置30により燃料ガスの漏れ検査を行う処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
燃料ガスの漏れ検査を行う場合は、制御装置30は、シャットバルブ14,24への制御指令信号の出力を停止することで、シャットバルブ14,24を閉じる(ステップS101)。ここでは、まずシャットバルブ14を閉じ、圧力センサ15により検出されるガス圧力Pを設定圧力P1まで低下させてからシャットバルブ24を閉じる。次に、制御装置30は、シャットバルブ24を閉じてから所定時間t0経過した後に、検査対象区間のガス圧力P2を圧力センサ15から取得する(ステップS102)。次に、制御装置30は、所定時間t0における検査対象区間のガス圧力変化P2−P1が設定範囲内にあるか否かを判定する(ステップS103)。検査対象区間のガス圧力変化P2−P1が設定範囲の上限値Pmax(上限値は正の値)よりも大きい場合は、制御装置30は、シャットバルブ14に漏れが生じていると判定する(ステップS104)。また、検査対象区間のガス圧力変化P2−P1が設定範囲の下限値−Pmin(下限値は負の値)よりも大きい場合は、制御装置30は、シャットバルブ24及び検査対象区間のガス流路の少なくとも一方に漏れが生じていると判定する(ステップS105)。一方、検査対象区間のガス圧力変化P2−P1が設定範囲内にある場合は、制御装置30は、シャットバルブ14,24及び検査対象区間のガス流路に漏れが生じていないと判定する(ステップS106)。このように、本実施形態では、制御装置30は、シャットバルブ14,24を閉じるよう制御した場合におけるシャットバルブ14,24間(検査対象区間)の圧力変化に基づいてガス漏れ判定を行うことができる。なお、前述の設定圧力P1を変更しながら図6のフローチャートによる処理を繰り返して実行することで、ガス漏れ判定を行ってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成の概略を示す図である。 シャットバルブの構成例を示す図である。 シャットバルブの構成例を示す図である。 シャットバルブのシール性能特性の一例を示す図である。 シール部材の構成例を示す図である。 シール部材の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池システムの他の構成の概略を示す図である。 制御装置により燃料ガスの漏れ検査を行う処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 燃料タンク、12 燃料ガス供給流路、14,24 シャットバルブ、16 レギュレータ、18 燃料電池、30 制御装置、35,45 シール部材。

Claims (3)

  1. 燃料電池と、
    燃料電池のガスが流れるガス流路におけるガスの流れを遮断することが可能な第1遮断バルブと、
    前記ガスの流れに関し第1遮断バルブより下流側に設けられ且つ該ガスの流れを遮断することが可能な第2遮断バルブと、
    を備え、
    前記ガス流路における第1遮断バルブと第2遮断バルブとの間には、供給されたガスを減圧して出力する減圧装置が設けられ、
    第1遮断バルブは、第1上流側ポートと第1下流側ポートが形成された第1バルブハウジングと、第1バルブハウジングに設けられた環状の第1シール部材と、第1バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第1中心軸方向に移動する第1可動部材と、を含み、
    第1可動部材には、第1上流側ポートから供給されたガスの圧力を第1中心軸方向の一方側に受ける第1受圧面と、第1中心軸方向の一方側へ付勢されることで第1シール部材に当接する第1当接部が設けられ、第1当接部及び第1シール部材の当接により第1上流側ポートと第1下流側ポートの連通を遮断して前記ガスの流れを遮断することが可能であり、
    第2遮断バルブは、第2上流側ポートと第2下流側ポートが形成された第2バルブハウジングと、第2バルブハウジングに設けられた環状の第2シール部材と、第2バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第2中心軸方向に移動する第2可動部材と、を含み、
    第2可動部材には、第2上流側ポートから供給されたガスの圧力を第2中心軸方向の一方側に受ける第2受圧面と、第2中心軸方向の一方側へ付勢されることで第2シール部材に当接する第2当接部が設けられ、第2当接部及び第2シール部材の当接により第2上流側ポートと第2下流側ポートの連通を遮断して前記ガスの流れを遮断することが可能であり、
    第1シール部材の環状部分は、第1バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中実形状であり、第2シール部材の環状部分は、第2バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中空形状であることで、第1シール部材よりも第2シール部材の方が、同じ大きさの外力に対する変形度合が大きいことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料ガス供給源から燃料電池への燃料ガスの供給を制御する燃料電池のバルブシステムであって、
    燃料ガスが流れるガス流路における燃料ガスの流れを遮断することが可能な第1遮断バルブと、
    前記燃料ガスの流れに関し第1遮断バルブより下流側に設けられ且つ該燃料ガスの流れを遮断することが可能な第2遮断バルブと、
    を備え、
    前記ガス流路における第1遮断バルブと第2遮断バルブとの間には、供給された燃料ガスを減圧して出力する減圧装置が設けられ、
    第1遮断バルブは、第1上流側ポートと第1下流側ポートが形成された第1バルブハウジングと、第1バルブハウジングに設けられた環状の第1シール部材と、第1バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第1中心軸方向に移動する第1可動部材と、を含み、
    第1可動部材には、第1上流側ポートから供給された燃料ガスの圧力を第1中心軸方向の一方側に受ける第1受圧面と、第1中心軸方向の一方側へ付勢されることで第1シール部材に当接する第1当接部が設けられ、第1当接部及び第1シール部材の当接により第1上流側ポートと第1下流側ポートの連通を遮断して前記燃料ガスの流れを遮断することが可能であり、
    第2遮断バルブは、第2上流側ポートと第2下流側ポートが形成された第2バルブハウジングと、第2バルブハウジングに設けられた環状の第2シール部材と、第2バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第2中心軸方向に移動する第2可動部材と、を含み、
    第2可動部材には、第2上流側ポートから供給された燃料ガスの圧力を第2中心軸方向の一方側に受ける第2受圧面と、第2中心軸方向の一方側へ付勢されることで第2シール部材に当接する第2当接部が設けられ、第2当接部及び第2シール部材の当接により第2上流側ポートと第2下流側ポートの連通を遮断して前記燃料ガスの流れを遮断することが可能であり、
    第1シール部材の環状部分は、第1バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中実形状であり、第2シール部材の環状部分は、第2バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中空形状であることで、第1シール部材よりも第2シール部材の方が、同じ大きさの外力に対する変形度合が大きいことを特徴とする燃料電池のバルブシステム。
  3. 燃料ガス供給源からガス流路を介して燃料電池に用いる燃料ガスを供給することが可能な燃料ガス供給装置であって、
    前記ガス流路における燃料ガスの流れを遮断することが可能な第1遮断バルブと、
    前記燃料ガスの流れに関し第1遮断バルブより下流側に設けられ且つ該燃料ガスの流れを遮断することが可能な第2遮断バルブと、
    を備え、
    前記ガス流路における第1遮断バルブと第2遮断バルブとの間には、供給された燃料ガスを減圧して出力する減圧装置が設けられ、
    第1遮断バルブは、第1上流側ポートと第1下流側ポートが形成された第1バルブハウジングと、第1バルブハウジングに設けられた環状の第1シール部材と、第1バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第1中心軸方向に移動する第1可動部材と、を含み、
    第1可動部材には、第1上流側ポートから供給された燃料ガスの圧力を第1中心軸方向の一方側に受ける第1受圧面と、第1中心軸方向の一方側へ付勢されることで第1シール部材に当接する第1当接部が設けられ、第1当接部及び第1シール部材の当接により第1上流側ポートと第1下流側ポートの連通を遮断して前記燃料ガスの流れを遮断することが可能であり、
    第2遮断バルブは、第2上流側ポートと第2下流側ポートが形成された第2バルブハウジングと、第2バルブハウジングに設けられた環状の第2シール部材と、第2バルブハウジングの内部でその中心軸に平行な方向である第2中心軸方向に移動する第2可動部材と、を含み、
    第2可動部材には、第2上流側ポートから供給された燃料ガスの圧力を第2中心軸方向の一方側に受ける第2受圧面と、第2中心軸方向の一方側へ付勢されることで第2シール部材に当接する第2当接部が設けられ、第2当接部及び第2シール部材の当接により第2上流側ポートと第2下流側ポートの連通を遮断して前記燃料ガスの流れを遮断することが可能であり、
    第1シール部材の環状部分は、第1バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中実形状であり、第2シール部材の環状部分は、第2バルブハウジングの中心軸を含む平面で切断した断面の形状が中空形状であることで、第1シール部材よりも第2シール部材の方が、同じ大きさの外力に対する変形度合が大きいことを特徴とする燃料ガス供給装置
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