JP2008243762A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池システムにおいて、燃料電池の起動の際の異物の入り込みを抑制して燃料電池の劣化を抑制するとともに、容易に燃料電池停止中に遮断弁を閉状態に保持する。
【解決手段】燃料電池13の制御部80は、始動の際に、空気入口遮断弁50を開弁した後に空気出口遮断弁60を開弁する。各遮断弁50,60は、燃料電池13の停止中に燃料電池内の負圧によって各弁座58,68に吸引される各弁体56,66を備え、停止の際に、制御部80は燃料電池13の空気入口遮断弁50を閉弁した後に空気出口遮断弁60を閉弁する。また、制御部80は、燃料電池の停止の際に、空気入口遮断弁50及び空気出口遮断弁60を閉弁した後に所定の時間だけ圧縮機の運転を継続してから圧縮機を停止する。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池13の制御部80は、始動の際に、空気入口遮断弁50を開弁した後に空気出口遮断弁60を開弁する。各遮断弁50,60は、燃料電池13の停止中に燃料電池内の負圧によって各弁座58,68に吸引される各弁体56,66を備え、停止の際に、制御部80は燃料電池13の空気入口遮断弁50を閉弁した後に空気出口遮断弁60を閉弁する。また、制御部80は、燃料電池の停止の際に、空気入口遮断弁50及び空気出口遮断弁60を閉弁した後に所定の時間だけ圧縮機の運転を継続してから圧縮機を停止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池システムの構成に関し、特に遮断弁の駆動システムに関する。
燃料電池は燃料と酸化剤の電気化学反応によって発電をするもので、イオン交換膜からなる電解質の両側に燃料極と酸化剤極とが対向して配置された膜電極アセンブリ(MEA)と、燃料極に燃料を供給する燃料供給流路が形成された燃料用セパレータと、酸化剤極に酸化剤を供給する酸化剤供給流路が形成された酸化剤用セパレータと、を備えている。燃料と酸化剤には色々なガスが用いられるが、例えば、燃料には水素、酸化剤としては酸素を含む空気が用いられ、電気化学反応によって発電がされると共に酸化剤極側に水が生成される形式のものが多く用いられている。
このような燃料電池において、運転が停止した際には、酸化剤極側の酸化剤供給流路中に酸化剤ガスである空気が残留しており、燃料極側の燃料供給流路中には燃料ガスである水素が残留した状態となっている。一方、停止中の燃料電池内では、燃料ガスである水素がイオン交換膜を通って酸化剤極側に移動し、逆に酸化剤ガスである空気中の酸素がイオン交換膜を通って燃料極側に移動するクロスリークが発生する。このクロスリークが発生すると、発電反応とは違う化学反応によって水素と酸素が結合して水が生成される。そして、酸化剤極側の空気中の酸素が燃料極側に移動してしまうと、酸化剤極側には水素と反応しない窒素分が残り、燃料極側には未反応の水素が残る。また、反応によって水素ガスと酸素ガスとが反応して水が生成されることから、停止中の燃料電池内部の圧力は低下してくる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、燃料電池の停止中に燃料極と酸化剤極の各出入口を開閉弁によって封止して、クロスリークによる反応によって生成される水により電解質膜の湿潤度の低下を抑制する方法が記載されている。
特許文献2には、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口並びに燃料ガスの入口及び出口に開閉弁を設けて、酸化剤ガスと燃料ガスの出口側に各排気管と各ガスを吸引する各吸引ポンプとの各切換弁を設け、燃料電池の運転停止時には、各ガスの入口側の開閉弁を閉じ、各吸引ポンプが各ガスの出口側に接続されるよう各切換弁を切換、燃料電池に残存する各ガスを各吸引ポンプで吸引し、燃料電池入り口側の各開閉弁を閉として、燃料電池内に残留する燃料ガス及び酸化剤ガスを排出する方法が提案されている。この方法によると、燃料電池の停止の際に燃料電池の内部に残留する燃料ガス、酸化剤ガスの量を減少させることができるため、停止中に酸化剤ガスと燃料ガスとが反応することによる燃料電池の性能低下を抑制することができる。
特許文献1、2に記載された従来技術では、燃料電池の停止中には、燃料電池内の圧力は大気圧よりも低い負圧となる場合がある。したがって、燃料電池の起動の際には、酸化剤ガス、及び燃料ガスを燃料電池に充填して圧力を上昇させていくことが必要となる。燃料ガス系統は燃料ガスタンクなどの貯留設備に接続される循環系統となっていることから、加圧の際に外気が系統内に入り込みにくい。しかし、酸化剤ガスとして通常の空気を使用している場合には、負圧からの起動の際に外気が燃料電池の中に入り込む。燃料電池の空気出口から燃料電池内部に空気が逆流して入り込む場合には、入り込む空気に含まれる異物が燃料電池の内部に入り込み、燃料電池の劣化を招く場合がある。
このような、燃料電池内部が負圧の状態からの起動の際に発生する異物の入り込みについて、特許文献1、2の従来技術では解決されていなかった。
また、特許文献2には、燃料電池に残存する各ガスを各吸引ポンプで吸引し、燃料電池入り口側の各開閉弁を閉として、燃料電池を封止する方法が記載されているが、各遮断弁を閉として燃料電池を封止状態に保持することについては記載がなく、燃料電池の停止中に遮断弁を閉状態に保持することが困難となる場合がある。
本発明は、燃料電池の起動の際の異物の入り込みを抑制して燃料電池の劣化を抑制することを目的とする。また本発明の他の目的は、容易に燃料電池停止中に遮断弁を閉状態に保持することを目的とする。
本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられ、燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、各遮断弁の開閉動作を制御する制御部と、を含む燃料電池システムであって、制御部は、燃料電池の始動の際に、酸化剤ガス入口遮断弁を開弁した後に酸化剤ガス出口遮断弁を開弁する遮断弁開弁手段を有すること、を特徴とする。また、本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池の酸化剤出口圧力を検出する圧力センサを備え、遮断弁開弁手段は、酸化剤出口圧力が正圧となった後に酸化剤ガス出口遮断弁を開弁することとしても好適である。これにより、燃料電池の起動の際の異物の入り込みを抑制して燃料電池の劣化を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられ、燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、各遮断弁の開閉動作を制御する制御部と、を含む燃料電池システムであって、各遮断弁は、燃料電池の停止中に燃料電池内の負圧によって各弁座に吸引される各弁体を備え、制御部は、燃料電池の停止の際に、酸化剤ガス入口遮断弁を閉弁した後に酸化剤ガス出口遮断弁を閉弁する遮断弁閉弁手段を有すること、を特徴とする。また、本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池の酸化剤出口圧力を検出する圧力センサを備え、遮断弁閉弁手段は、酸化剤出口圧力が大気圧まで降下した後に酸化剤ガス出口遮断弁を閉弁すること、としても好適である。これにより、容易に燃料電池停止中に遮断弁を閉状態に保持することができるという効果を奏する。
本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池に供給する酸化剤ガスを圧縮する圧縮機と、圧縮された酸化剤ガスによって開閉駆動され、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられて燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、各遮断弁の開閉動作及び圧縮機の起動停止を制御する制御部と、を含む燃料電池システムであって、制御部は、燃料電池の停止の際に、酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁を閉弁した後に所定の時間だけ圧縮機の運転を継続してから圧縮機を停止する圧縮機停止手段を有すること、を特徴とする。また、本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池の酸化剤出口圧力を検出する圧力センサを備え、各遮断弁は、燃料電池の停止中に燃料電池内の負圧によって弁座に吸引される弁体を備え、圧縮機停止手段は、酸化剤出口圧力が負圧となった後に圧縮機を停止すること、としても好適である。これにより、容易に燃料電池停止中に遮断弁を閉状態に保持することができるという効果を奏する。
本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池に供給する酸化剤ガスを圧縮する圧縮機と、圧縮された酸化剤ガスによって開閉駆動され、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられて燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、各遮断弁の開閉動作及び圧縮機の起動停止を制御する制御部と、を含む燃料電池システムであって、制御部は、燃料電池の起動の際に、酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁を開弁する前に圧縮機を起動する圧縮機起動手段を有すること、を特徴とする。これにより、燃料電池の起動の際の異物の入り込みを抑制して燃料電池の劣化を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池に供給する酸化剤ガスを圧縮する圧縮機と、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられ、燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、を含む燃料電池システムであって、各遮断弁に取り付けられ、酸化剤ガスが供給される開弁動作側圧力室と閉弁動作側圧力室とを含み、各圧力室間の圧力差によって各遮断弁を開閉駆動する弁開閉駆動機構と、弁開閉駆動機構に取り付けられ、燃料電池の停止の際に、閉弁動作側圧力室に圧縮された酸化剤ガスを封止し、開弁動作側圧力室を大気圧に開放する弁機構と、を有することを特徴とする。これにより、容易に燃料電池停止中に遮断弁を閉状態に保持することができるという効果を奏する。
また、本発明の燃料電池システムにおいて、弁開閉駆動機構は、弁に開弁方向の力を付勢する開弁用ばねを含み、弁機構は、圧縮した酸化剤ガスが流入する流入口と開弁動作側圧力室に圧縮した酸化剤ガスを供給する開弁側供給口と閉弁動作側圧力室に圧縮した酸化剤ガスを供給する閉弁側供給口とを備え、酸化剤ガスの流路を開弁動作側圧力室側と閉弁動作側圧力室側との間で切換える酸化剤ガスの流路切換弁と、開弁動作側圧力室から酸化剤ガスを排出する開弁側排出弁と、閉弁動作側圧力室から酸化剤ガスを排出する閉弁側排出弁と、を含み、各遮断弁と各排出弁の開閉動作と切換弁の切換動作と圧縮機の起動停止を制御する制御部を備え、制御部は、燃料電池の停止の際に、閉弁側排出弁を閉とし、流路切換弁を閉弁動作側圧力室側として閉弁動作側圧力室を圧縮された酸化剤ガスによって加圧して閉弁方向力が開弁用ばねの開弁方向力よりも大きい状態とし、流路切換弁を閉弁動作側圧力室側から開弁動作側圧力室側に切換えて閉弁動作側圧力室を封止すると共に、開弁側排出弁を開として開弁動作側圧力室を大気圧に開放し、その後圧縮機の運転を停止する圧縮機停止処理手段を有すること、としても好適である。これにより、容易に燃料電池停止中に遮断弁を閉状態に保持することができるという効果を奏する。
また、本発明の燃料電池システムにおいて、弁開閉駆動機構は、弁に開弁方向の力を付勢する開弁用ばねを含み、弁機構は、開弁動作側圧力室に圧縮した酸化剤ガスを供給する開弁側供給弁と、開弁動作側圧力室から酸化剤ガスを排出する開弁側排出弁と、閉弁動作側圧力室に圧縮した酸化剤ガスを供給する閉弁側供給弁と、閉弁動作側圧力室から酸化剤ガスを排出する閉弁側排出弁と、を含み、各遮断弁及び各供給弁と各排出弁の開閉動作と圧縮機の起動停止を制御する制御部を備え、制御部は、燃料電池の停止の際に、閉弁側供給弁を開とし、閉弁側排出弁を閉として閉弁動作側圧力室を圧縮された酸化剤ガスによって加圧して閉弁方向力が開弁用ばねの開弁方向力よりも大きい状態とし、閉弁側供給弁を閉として閉弁動作側圧力室を封止すると共に、開弁側排出弁を開として開弁動作側圧力室を大気圧に開放し、その後圧縮機の運転を停止する圧縮機停止処理手段を有すること、としても好適である。これにより、容易に燃料電池停止中に遮断弁を閉状態に保持することができるという効果を奏する。
本発明は、燃料電池の起動の際の異物の入り込みを抑制して燃料電池の劣化を抑制することができるという効果を奏する。また本発明は、容易に燃料電池停止中に遮断弁を閉状態に保持することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように本実施形態の燃料電池システム11は、燃料ガスである水素と酸化剤ガスである空気とが供給されて電気化学反応によって発電する燃料電池13と、燃料電池13に供給する空気を圧縮する空気圧縮機17と、燃料電池13に供給する空気を加湿する加湿モジュール15とを備えている。空気圧縮機17と加湿モジュール15とは圧縮空気供給管27によって接続され、加湿モジュール15と燃料電池13とは、加湿モジュール15において加湿された空気を燃料電池13の空気入口に導く空気入口管29と燃料電池13の空気出口から排出された空気を加湿モジュール15に導く空気出口管31とによって接続され、加湿モジュール15には空気を外部に排出する空気排出管33が接続されている。また、圧縮空気供給管27と空気排出管33とを接続するバイパス管35が設けられている。空気圧縮機17はモータ19によって駆動され、空気圧縮機17によって温度が上昇した空気はインタークーラー21によって冷却されてから加湿モジュール15に供給される。
空気入口管29には空気入口遮断弁50が設けられ、空気出口管31には空気出口遮断弁60が設けられている。また、空気出口管31の燃料電池13の空気出口と空気出口遮断弁60との間には空気圧力調節弁25が設けられ、空気圧力調節弁25の上流側の空気出口管31には燃料電池13の出口空気圧力を測定する圧力センサ37が設けられ、インタークーラー21の出口には圧縮空気の圧力を測定する圧力センサ34が設けられているまた、バイパス管35にはバイパス流量調節弁23が設けられている。
空気入口遮断弁50は、弁本体50bと駆動部50aとを備えている。弁本体50bはケーシングの中に弁座58と弁体56とを備えている。弁体56には弁棒57が取り付けられている。駆動部50aはダイヤフラム54によって2つの圧力室に仕切られている。図1の上部の圧力室は圧縮空気供給管27から供給される圧縮空気によって加圧されて弁体56を閉弁方向に駆動する力を発生させる閉弁動作側圧力室51であり、図1の下部の圧力室は圧縮空気供給管27から供給される圧縮空気によって加圧されて弁体56を開弁方向に駆動する力を発生させる開弁動作側圧力室52である。ダイヤフラム54には弁棒57に接続されて弁体56を駆動する駆動板55が取り付けられ、駆動板55の開弁動作側圧力室52側には、開弁動作側圧力室52の壁面に取り付けられ、駆動板55を弁座58と反対側に向かって押し上げて開弁方向の力を与える開弁用ばね53が設けられている。空気出口遮断弁60も空気入口遮断弁50と同様の構造を有し、弁本体60bと駆動部60aとを備え、弁本体60bは弁座68と弁体66とを備え、駆動部60aはダイヤフラム64によって閉弁方向に駆動する力を発生させる閉弁動作側圧力室61と開弁方向に駆動する力を発生させる開弁動作側圧力室62と、弁棒67に接続されて弁体66を駆動する駆動板65と開弁用ばね63とが設けられている。
空気入口遮断弁50と空気出口遮断弁60とは、燃料電池13の運転中には各開弁用ばね53,63によって各駆動板55,65が閉弁動作側圧力室51,61側に押し上げられて開状態に保たれ、燃料電池13の停止中には、各弁体56,66が燃料電池13内の負圧によって各弁座58,68に吸着されて閉状態に保持される。
圧縮空気供給管27には、空気入口遮断弁50と空気出口遮断弁60の駆動用空気を供給する駆動用空気供給管39の一端が接続され、駆動用空気供給管39の他端は分岐して、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44に接続されている。各切換弁41、44は2つの空気供給口を持ち、一方の空気供給口は各遮断弁50,60の閉弁動作側圧力室51,61と管路71,73とによって接続され、他方の空気供給口は各遮断弁50,60の開弁動作側圧力室52,62と管路72,74によって接続されている。また、各閉弁動作側圧力室51,61は管路75,77を介して供給された圧縮空気を大気に排出する閉弁側排出弁42,45が設けられ、各開弁動作側圧力室52,62は管路76,78を介して供給された圧縮空気を大気に排出する開弁側排出弁43,46が設けられている。
圧縮空気供給管27に設けられた圧力センサ34と、燃料電池13の空気出口の圧力センサ37とは制御部80に接続され、検出信号が制御部80に入力されるように構成されている。また、空気圧縮機17のモータ19と、バイパス流量調節弁23と、空気圧力調節弁25と、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41と、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44と、閉弁側排出弁42,45と、開弁側排出弁43,46とは制御部80に接続され、制御部80の指令によって動作するよう構成されている。空気入口遮断弁駆動空気切換弁41と、閉弁側排出弁42と、開弁側排出弁43とは空気入口遮断弁50の弁駆動機構に含まれる弁機構を構成し、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44と、閉弁側排出弁45と、開弁側排出弁46とは空気出口遮断弁60の弁駆動機構に含まれる弁機構を構成する。
以下、本実施形態の燃料電池システム11の動作について図2を参照しながら説明する。図2は燃料電池システム11の始動の際の各機器の動作と圧力の変化を示したもので、図2の各グラフは上から順に、空気圧縮機17の回転数、バイパス流量調節弁23の開度、燃料電池13の出口空気圧力、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41の空気供給方向、空気入口遮断弁50用の閉弁側排出弁42の開度、空気入口遮断弁50用の開弁側排出弁43の開度、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44の空気供給方向、空気出口遮断弁60用の閉弁側排出弁45の開度、空気出口遮断弁60用の開弁側排出弁46の開度、空気入口遮断弁50の開度、空気出口遮断弁60の開度を示している。また、図2の各グラフの横軸は時間を示し、時間軸は共通である。
図2に示す時間t0に燃料電池システム11の起動指令が出されると制御部80は、空気圧縮機17のモータ19を起動して空気圧縮機17の回転数を上昇させていくと同時にバイパス流量調節弁23を開とする。すると、空気圧縮機17から圧縮空気供給管27に流れた圧縮空気は、バイパス管35を通って空気排出管33に入り、空気排出管33から大気に排出される。
また、同時に制御部80は空気入口遮断弁50の開弁動作を開始する。制御部80は、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41を開側に切り換える指令と、空気入口遮断弁50用の閉弁側排出弁42を開とする指令と、空気入口遮断弁50用の開弁側排出弁43を閉とする指令とを出力する。この指令によって、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41の空気供給方向は開弁側に切り換えられ、閉弁側排出弁42が開き、開弁側排出弁43が閉まる。各弁の当初の状態と指令が同一の場合には各弁は当初の状態が維持される。この弁の切り換え、開閉動作によって、圧縮空気供給管27から空気入口遮断弁駆動空気切換弁41、管路72を介して圧縮空気が空気入口遮断弁50の開弁動作側圧力室52に供給される流路が形成されると共に、開弁動作側圧力室52は、内部に流入した圧縮空気が大気に排出されないように封止され、圧力を上昇させることができる状態となる。一方、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41が開弁側に切り換えられていることから閉弁動作側圧力室51に圧縮空気を供給する管路71は封止された状態となる。そして、閉弁動作側圧力室51に管路75を介して接続されている閉弁側排出弁42が開となっているので、閉弁動作側圧力室51は大気に連通し、内部の圧力は大気圧力を保持する状態となる。また、開弁用ばね53は弁体56が弁棒57によって接続された駆動板55を弁座58と反対側に向かって押し上げる開弁方向の力を与えている。
図2の時間t0においては、出口空気圧力のグラフに示すように、燃料電池13内部の圧力は大気圧よりも圧力の低い負圧となっている。このため、空気入口遮断弁50の弁体56は弁座58に吸引されて吸着状態となっている。
燃料電池システム11が始動して、上記のように空気圧縮機17が起動し、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41が開弁側になり、閉弁側排出弁42が開となり、開弁側排出弁43が閉となって、開弁動作側圧力室52を加圧できる状態とし、閉弁動作側圧力室51を大気圧力に保持することができる状態となると、空気圧縮機17からの圧縮空気が開弁動作側圧力室52に供給され、各圧力室51,52の圧力差によって空気入口遮断弁50の駆動板55には弁体56を開弁する方向の開弁方向力がかかる。更に、駆動板55には開弁用ばね53による開弁方向の力がかかっている。この開弁方向の力を合計した力が、燃料電池13内部の真空によって弁体56にかかる閉弁方向の力よりも大きくなると、図2の時間t1において空気入口遮断弁50は開弁する。開弁のタイミングは、燃料電池13内部の負圧の状態によって異なる。燃料電池13内部の負圧が小さく大気圧力に近い場合には、開弁動作開始後すぐに開弁方向の力が閉弁方向の力よりも大きくなり、空気入口遮断弁50は開弁する。負圧が大きい場合には遮断弁50はしばらく閉弁したままで、圧縮空気供給管27から流入した空気によって開弁動作側圧力室52の圧力がある程度上昇した後に開弁する。従って、開弁のタイミングは図2の時間t1に限られない。
図2の時間t0において、制御部80は空気出口遮断弁駆動空気切換弁44を閉弁状態に保持する動作指令を出力する。制御部80は、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44を閉側に切り換える指令と、空気出口遮断弁60用の閉弁側排出弁45を閉とする指令と、空気出口遮断弁60用の開弁側排出弁46を開とする指令とを出力する。この指令によって、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44の空気供給方向は閉弁側に切り換えられ、閉弁側排出弁45が閉まり、開弁側排出弁46が開となる。指令前の各弁の指令が同一の場合には各弁は指令前の状態に保持される。この弁の切り換え、開閉動作によって、空気出口遮断弁60の閉弁動作側圧力室61には圧縮空気供給管27から空気出口遮断弁駆動空気切換弁44、管路73を介して圧縮空気を供給する流路が形成されると共に、閉弁動作側圧力室61は、内部に流入した圧縮空気が大気に排出されないように封止され、圧力を上昇させることができる状態となる。一方、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44が閉弁側に切り換えられていることから開弁動作側圧力室62に圧縮空気を供給する管路74は封止された状態となる。そして、開弁動作側圧力室62に管路78を介して接続されている開弁側排出弁46が開となっているので、開弁動作側圧力室62は大気に連通し、内部の圧力は大気圧力を保持する状態となる。また、開弁用ばね63は弁体66が弁棒67によって接続された駆動板65を弁座68と反対側に向かって押し上げる開弁方向の力を与えている。
燃料電池システム11が始動して、上記のように空気圧縮機17が起動し、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44が閉弁側になり、閉弁側排出弁45が閉となり、開弁側排出弁46が開となって、閉弁動作側圧力室61を加圧できる状態とし、開弁動作側圧力室62を大気圧力に保持することができる状態となると、空気圧縮機17からの圧縮空気が閉弁動作側圧力室61に供給され、各圧力室61,62の圧力差によって空気出口遮断弁60の駆動板65には弁体66を閉弁する方向の閉弁方向の力がかかる。更に、燃料電池13内部の真空によって弁体66に閉弁方向の力がかかっている。この閉弁方向の力を合計した力は、開弁用ばね63による開弁方向の力よりも大きいので、空気出口遮断弁60は閉弁状態を保持している。
以上述べたような動作によって、図2に示す時間t0において燃料電池システム11が始動された後、図2に示す時間t1において空気入口遮断弁50が開弁する。そしてこの間、空気出口遮断弁60は閉状態が保たれている。一方、燃料電池13の内部は負圧状態であることから、空気圧縮機17から供給される圧縮空気の一部は空気入口遮断弁50を通って燃料電池13の内部に流入し圧力を上昇させ、図2の出口空気圧力のグラフに示すように、燃料電池13の出口空気圧力が次第に上昇する。圧力センサ37によって検出された出口空気圧力の信号は制御部80に入力される。図2に示す時間t2において、図2の出口空気圧力のグラフに示すように、制御部80は圧力センサ37によって検出される出口空気圧力が大気圧以上となった場合に、燃料電池13の内部圧力が大気圧以上の正圧となったものと判断する。
制御部80は、図2に示す時間t2において燃料電池13の内部の圧力が大気圧以上の正圧となったと判断すると、空気出口遮断弁60を開とする動作を開始する。
図2に示す時間t2に制御部80は空気出口遮断弁駆動空気切換弁44を開側に切り換える指令と、空気出口遮断弁60用の閉弁側排出弁45を開とする指令と、空気出口遮断弁60用の開弁側排出弁46を閉とする指令とを出力する。この指令によって、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44の空気供給方向は開弁側に切り換えられ、閉弁側排出弁42が開弁し、開弁側排出弁43が閉弁する。この弁の切り換え、開閉動作によって、圧縮空気供給管27から空気出口遮断弁駆動空気切換弁44、管路74を介して圧縮空気が空気出口遮断弁60の開弁動作側圧力室62に供給される流路が形成されると共に、開弁動作側圧力室62は、内部に流入した圧縮空気が大気に排出されないように封止され、圧力を上昇させることができる状態となる。一方、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44が開弁側に切り換えられていることから閉弁動作側圧力室61に圧縮空気を供給する管路73は封止された状態となる。そして、閉弁動作側圧力室61に管路77を介して接続されている閉弁側排出弁45が開となっているので、閉弁動作側圧力室61は大気に連通し、内部の圧力は大気圧力を保持する状態となる。また、開弁用ばね63は駆動板65を弁座68と反対側に向かって押し上げる開弁方向の力を与えている。
上記のように、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44が開弁側になり、閉弁側排出弁45が開となり、開弁側排出弁46が閉となって、開弁動作側圧力室62を加圧できる状態とし、閉弁動作側圧力室61を大気圧力に保持することができる状態となると、空気圧縮機17からの圧縮空気が開弁動作側圧力室62に供給され、各圧力室61,62の圧力差によって空気出口遮断弁60の駆動板65には弁体66を開弁する方向の開弁方向力がかかる。更に、駆動板65には開弁用ばね63による開弁方向の力がかかっている。図2の時間t2においては、出口空気圧力のグラフに示すように、燃料電池13内部の圧力は大気圧よりも圧力が高い状態となっているので、空気出口遮断弁60の弁体66はこの圧力によって開弁方向の力を受ける状態となっている。
このため、図2の時間t2において、制御部80による空気出口遮断弁60の開動作指令によって、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44、閉弁側排出弁45、開弁側排出弁46が動作すると、駆動板65に開弁方向の力のみがかかるようになり、図2の時間t2において空気出口遮断弁60は開弁する。
空気出口遮断弁60が開弁すると、空気圧縮機17から供給された圧縮空気の一部は空気入口遮断弁50を通って空気入口管29から燃料電池13に流入し、空気出口から空気出口管31に排出され、空気出口遮断弁60を通って空気排出管33から大気に排出される。また、圧縮空気の他の一部は圧縮空気供給管27からバイパス管35を通って空気排出管33から大気に放出される。
そして、燃料電池13の空気入口側から出口側に向かって空気が流れるようになると、制御部80は、バイパス流量調節弁23を徐々に閉めて、燃料電池13に供給される空気圧力を上昇させ、燃料電池13の内部圧力の制御をバイパス流量調節弁23から空気圧力調節弁25に移していく。そして、図2に示す時間t4にバイパス流量調節弁23を全閉とする。
また、各遮断弁の開動作後の所定の時間経過後に、制御部80は、各遮断弁50,60の各閉弁側排出弁42,45を閉として、各閉弁動作側圧力室51,61と開弁動作側圧力室52,62との圧力差を保持することができるようにして、各開弁用ばね53,63と共に各遮断弁50,60を開弁状態に保持することができるようにする指令を出力する。本実施形態では、各閉弁側排出弁42,45の閉のタイミングは時間t3と時間t5に示しているが、各閉弁側排出弁42,45の閉のタイミングは各遮断弁50,60が閉となった後であれば、このt3,t5の時間に限定されない。
本実施形態では、燃料電池13の内部の圧力が負圧からの起動の際に、空気入口遮断弁50を開弁して燃料電池13の内部圧力を大気圧力以上に上昇させた後に空気出口遮断弁60を開弁して燃料電池13の空気入口から空気出口に向かって空気を流すようにすることから、燃料電池13の空気出口側から燃料電池13の内部に向かって空気入口のエアフィルターなどを通過せずに空気が逆流し、異物が燃料電池13の内部に入り込んで、燃料電池13の劣化が発生することを抑制することができるという効果を奏する。また、空気の逆流によって異音が発生することを抑制することができるという効果を奏する。
また、本実施形態では、開弁用ばね53,63と各遮断弁の各圧力室51,52及び61,62の差圧を保持することによって各遮断弁50,60を開弁状態に保持することができることから、駆動源が停止した場合でも弁を容易に開状態に保持することができるという効果を奏する。
以上述べたように、本実施形態では、燃料電池13の起動の際の異物の入り込みを抑制して燃料電池13の劣化を抑制することができるという効果を奏する。
本実施形態では、図2に示す時間t0に空気圧縮機17の起動と同時に空気入口遮断弁50の開弁動作を行う指令を出力することとして説明したが、空気圧縮機17を起動してから空気入口遮断弁50の開弁動作を行うようにしても好適である。この場合には、空気圧力が高くなった状態で空気入口遮断弁50の開弁動作が行われることから、空気入口遮断弁50の開動作が速くなるという効果を奏する。
次に、本実施形態の燃料電池システム11の停止の際の動作について図3を参照しながら説明する。図3は燃料電池システム11の停止の際の各機器の動作と圧力の変化を示したもので、図3の各グラフは図2と同様である。
図3に示す時間t0に燃料電池システム11の停止指令が出されると制御部80は、空気圧縮機17のモータ19の回転数を増加させる。また、空気圧力調節弁25を絞るとともにバイパス流量調節弁23の開度を上げて、圧縮空気を圧縮空気供給管27から空気排出管33に流れるようにする。これによって、燃料電池13への空気の供給が停止される。
図3に示す時間t0に制御部80は空気入口遮断弁50の閉弁動作を開始する。制御部80は空気入口遮断弁駆動空気切換弁41を閉側に切り換える指令と、空気入口遮断弁50用の閉弁側排出弁42を閉とする指令と、空気入口遮断弁50用の開弁側排出弁43を開とする指令とを出力する。この指令によって、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41の空気供給方向は閉弁側に切り換えられ、閉弁側排出弁42が閉まり、開弁側排出弁43が開く。指令前の各弁の指令が同一の場合には各弁は指令前の状態に保持される。この弁の切り換え、開閉動作によって、圧縮空気供給管27から空気入口遮断弁駆動空気切換弁41、管路71を介して圧縮空気が空気入口遮断弁50の閉弁動作側圧力室51に供給される流路が形成されると共に、閉弁動作側圧力室51は、内部に流入した圧縮空気が大気に排出されないように封止され、圧力を上昇させることができる状態となる。一方、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41が閉弁側に切り換えられていることから開弁動作側圧力室52に圧縮空気を供給する管路72は封止された状態となる。そして、開弁動作側圧力室52に管路76を介して接続されている開弁側排出弁43が開となっているので、開弁動作側圧力室52は大気に連通し、内部の圧力は大気圧力状態となる。また、開弁用ばね53は駆動板55を弁座58と反対側に向かって押し上げる開弁方向の力を与えている。
燃料電池システム11の停止指令によって、上記のように、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41が閉弁側になり、閉弁側排出弁42が閉となり、開弁側排出弁43が開となって、閉弁動作側圧力室51を加圧できる状態とし、開弁動作側圧力室52を大気圧力の状態とすると、運転されている空気圧縮機17からの圧縮空気が閉弁動作側圧力室51に供給され、各圧力室51,52の圧力差によって空気入口遮断弁50の駆動板55には弁体56を閉弁する方向の閉弁方向力がかかる。この閉弁方向の力は、開弁用ばね53による開弁方向の力の力よりも大きいので、空気入口遮断弁50は、図3に示す時間t1に閉弁されて、弁体56は弁座58に密着する。
空気入口遮断弁50が閉弁されると、燃料電池13への空気の流入が止まる一方、空気出口遮断弁60は開状態であるので、燃料電池13の内部の空気は空気出口管31から大気に排出され、内部圧力は大気圧力まで低下してくる。そして、図3に示す燃料電池13の出口空気圧力も徐々に低下し、図3に示す時間t2になると、燃料電池13内部の圧力は大気圧力となる。
制御部80は圧力センサ37によって検出する出口空気圧力が略大気圧となった場合に、燃料電池13の内部圧力は大気圧となったと判断し、空気出口遮断弁60の閉弁動作を開始する。
図3に示す時間t2において、制御部80は、起動の際の動作と同様に、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44を閉側に切り換える指令と、空気出口遮断弁60用の閉弁側排出弁45を閉とする指令と、空気出口遮断弁60用の開弁側排出弁46を開とする指令とを出力する。この指令によって、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44の空気供給方向は閉弁側に保持され、閉弁側排出弁45は閉状態に保持され、開弁側排出弁46が開となる。この弁の切り換え、開閉動作によって、空気出口遮断弁60の閉弁動作側圧力室61には圧縮空気供給管27から空気出口遮断弁駆動空気切換弁44、管路73を介して圧縮空気を供給する流路が形成されると共に、閉弁動作側圧力室61は、内部に流入した圧縮空気が大気に排出されないように封止され、圧力を上昇させることができる状態となる。一方、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44が閉弁側に切り換えられていることから開弁動作側圧力室62に圧縮空気を供給する管路74は封止された状態となる。そして、開弁動作側圧力室62に管路78を介して接続されている開弁側排出弁46が開となっているので、開弁動作側圧力室62は大気に連通し、内部の圧力は大気圧力を保持する状態となる。
上記のように閉弁動作側圧力室61を加圧できる状態とし、開弁動作側圧力室62を大気圧力に保持することができる状態となると、運転されている空気圧縮機17からの圧縮空気が閉弁動作側圧力室61に供給され、各圧力室61,62の圧力差によって空気出口遮断弁60の駆動板65には弁体66を閉弁する方向の閉弁方向力がかかる。この閉弁方向の力は、開弁用ばね63による開弁方向の力の力よりも大きいので、空気出口遮断弁60は、図3に示す時間t3に閉弁される。
空気出口遮断弁60が閉となった際には、空気圧縮機17はまだ運転されており、空気圧縮機17からの圧縮空気は圧縮空気供給管27から駆動用空気供給管39、各切換弁41,44、管路71,73を介して各閉弁動作側圧力室51,61に供給されており、各閉弁動作側圧力室51,61と各開弁動作側圧力室52,62との間の差圧によって各弁体56,66には閉弁方向の力がかかっており、各遮断弁は閉弁状態を保持している。
制御部80は空気出口遮断弁60が閉弁されると、空気圧縮機停止動作を開始する。制御部80は空気圧縮機17を停止させる前に、図3に示す時間t4において、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41と空気出口遮断弁駆動空気切換弁44をそれぞれ開弁側に切り換え、各開弁側排出弁43,46を開とする指令を出力する。この指令によって、各切換弁41,44は開弁側に切り換えられ、各開弁側排出弁43,46は開状態が保持される。各切換弁41,44が開弁側に切り換えられると、各切換弁41,44の閉弁動作側圧力室51,61に接続されている管路71,73は封止される。各閉弁側排出弁42,45は閉弁状態で保持されていることから、各閉弁動作側圧力室51,61は内部に圧力を保ったまま封止されることとなる。これによって、各遮断弁50,60は閉弁用駆動空気の供給が無い状態でも保持圧力によって各遮断弁を閉状態に保持することができる状態となる。
制御部80は、上記のように各切換弁41,44を切り換えた後、空気圧縮機17の回転数を徐々に低下させて空気圧縮機17を停止させる。空気圧縮機17が停止して駆動用空気が供給されなくなっても、各遮断弁50,60は各閉弁動作側圧力室51,61の内部に保った圧力によって閉状態に保持されている。そして、制御部80は、空気圧縮機17の停止動作の後、所定の時間が経過した後、開弁側排出弁を閉状態として各弁の状態を初期状態とする。
空気入口遮断弁50及び空気出口遮断弁60が共に閉となると、燃料電池13は外気と遮断され、酸化剤ガスである空気が流入しなくなる。しかし、燃料電池13の内部の空気流路には酸化剤である酸素を含んだ空気が残留しており、この残留空気中の酸素と水素流路内に残留している水素との反応によって空気の体積が減少することにより、燃料電池13の空気極側の圧力は負圧に低下し、これに従って、空気出口遮断弁60よりも燃料電池13側にある圧力センサ37によって計測される出口空気圧力も負圧に低下する。そして、燃料電池13内部の空気圧力が負圧となると、各遮断弁50,60の各弁体56,66は、大気圧と負圧との圧力差によって、燃料電池13の側にある各弁座58,68に吸引されて吸着する。負圧がある程度大きくなり、この各弁体56,66を各弁座58,68に吸引することによる閉弁方向の力が閉弁用ばね53,63による開弁方向の力よりも大きくなると、各弁体56,66は負圧のみによって閉弁状態を保持することができる様になる。従って、燃料電池13の停止中に駆動用空気のリークによって、各閉弁動作側圧力室51,61の圧力が低下しても、各遮断弁50,60は閉弁状態を保つことができる。また、燃料電池13の負圧によって各弁の閉状態が保持されていることから電力など燃料電池13の停止中に閉弁を保持するための駆動力を必要としない。
本実施形態では、燃料電池の停止の際に空気入口遮断弁50を閉弁し、燃料電池13内部の空気極側圧力を大気圧まで降下させた後に空気出口遮断弁60を閉弁しているので、停止の際の燃料電池13内部の圧力を早く低下させることができ、停止後の早い段階で燃料電池13の内部が負圧となり、負圧による各遮断弁50,60の閉弁保持をより容易且つ確実に行うことができるという効果を奏する。このため、停止中に燃料電池13の内部に空気が入り込んで残留水素と反応することによる、燃料電池13の性能の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本実施形態では、空気圧縮機17の動作中に各閉弁動作側圧力室51,61の中に圧力を封止してから空気圧縮機17を停止するので、開弁用ばね53,63を備えているような各遮断弁50,60であっても、容易に停止の際に閉弁することができる。また、停止中には、各閉弁動作側圧力室51,61の中に保持した圧力と燃料電池13の負圧による弁体56,66の吸引力によって閉弁状態の保持を行えることから、容易に閉弁状態を保持することができると共に、閉弁状態を保持するために電力などの動力を必要としないことから燃料電池を効率的に運用することができるという効果を奏する。
以上述べたように、本実施形態では、燃料電池13の停止中に遮断弁50,60を容易に閉状態に保持することができるという効果を奏する。
本実施形態では、各遮断弁50,60を閉弁した後に空気圧縮機17の停止動作を行うようにすることで説明したが、各遮断弁を閉弁した後、燃料電池13内部の空気圧力が負圧になった場合に空気圧縮機17の停止動作を開始することとしても良い。この場合には、停止中により確実に各遮断弁50,60を閉弁状態に保持することができる。
また、本実施形態では、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41と、閉弁側排出弁42と、開弁側排出弁43とが空気入口遮断弁50の弁駆動機構に含まれる弁機構を構成し、空気出口遮断弁駆動空気切換弁44と、閉弁側排出弁45と、開弁側排出弁46とが空気出口遮断弁60の弁駆動機構に含まれる弁機構を構成することとして説明したが、空気入口遮断弁駆動空気切換弁41は、駆動用空気供給管39にそれぞれ接続され、管路71及び管路72を介して閉弁動作側圧力室51と開弁動作側圧力室52とに圧縮空気を供給、遮断する2つの遮断弁によって構成し、空気入口遮断弁駆動空気切換弁44は、駆動用空気供給管39にそれぞれ接続され、管路73及び管路74を介して閉弁動作側圧力室61と開弁動作側圧力室62とに圧縮空気を供給、遮断する2つの遮断弁によって構成してもよい。この場合、上記の実施形態の各切換弁41,44と同様に各圧力室への圧縮空気の供給と各圧力室の封止を行うことによって、同様の動作が行え、同様の効果を奏する。
11 燃料電池システム、13 燃料電池、15 加湿モジュール、17 空気圧縮機、19 モータ、21 インタークーラー、23 バイパス流量調節弁、25 空気圧力調節弁、27 圧縮空気供給管、29 空気入口管、31 空気出口管、33 空気排出管、34 圧力センサ、35 バイパス管、37 圧力センサ、39 駆動用空気供給管、41 空気入口遮断弁駆動空気切換弁、42,45 閉弁側排出弁、43,46 開弁側排出弁、44 空気出口遮断弁駆動空気切換弁、50 空気入口遮断弁、50a,60a 駆動部、50b,60b 弁本体、51,61 閉弁動作側圧力室、52,62 開弁動作側圧力室、53,63 開弁用ばね、54,64 ダイヤフラム、55,65 駆動板、56,66 弁体、57,67 弁棒、58,68 弁座、60 空気出口遮断弁、71〜78 管路、80 制御部、t0〜t5 時間。
Claims (10)
- 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられ、燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、各遮断弁の開閉動作を制御する制御部と、を含む燃料電池システムであって、
制御部は、燃料電池の始動の際に、酸化剤ガス入口遮断弁を開弁した後に酸化剤ガス出口遮断弁を開弁する遮断弁開弁手段を有すること、
を特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
燃料電池の酸化剤出口圧力を検出する圧力センサを備え、
遮断弁開弁手段は、酸化剤出口圧力が正圧となった後に酸化剤ガス出口遮断弁を開弁すること、
を特徴とする燃料電池システム。 - 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられ、燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、各遮断弁の開閉動作を制御する制御部と、を含む燃料電池システムであって、
各遮断弁は、燃料電池の停止中に燃料電池内の負圧によって各弁座に吸引される各弁体を備え、
制御部は、燃料電池の停止の際に、酸化剤ガス入口遮断弁を閉弁した後に酸化剤ガス出口遮断弁を閉弁する遮断弁閉弁手段を有すること、
を特徴とする燃料電池システム。 - 請求項3に記載の燃料電池システムであって、
燃料電池の酸化剤出口圧力を検出する圧力センサを備え、
遮断弁閉弁手段は、酸化剤出口圧力が大気圧まで降下した後に酸化剤ガス出口遮断弁を閉弁すること、
を特徴とする燃料電池システム。 - 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池に供給する酸化剤ガスを圧縮する圧縮機と、圧縮された酸化剤ガスによって開閉駆動され、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられて燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、各遮断弁の開閉動作及び圧縮機の起動停止を制御する制御部と、を含む燃料電池システムであって、
制御部は、燃料電池の停止の際に、酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁を閉弁した後に所定の時間だけ圧縮機の運転を継続してから圧縮機を停止する圧縮機停止手段を有すること、
を特徴とする燃料電池システム。 - 請求項5に記載の燃料電池システムであって、
燃料電池の酸化剤出口圧力を検出する圧力センサを備え、
各遮断弁は、燃料電池の停止中に燃料電池内の負圧によって弁座に吸引される弁体を備え、
圧縮機停止手段は、酸化剤出口圧力が負圧となった後に圧縮機を停止すること、
を特徴とする燃料電池システム。 - 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池に供給する酸化剤ガスを圧縮する圧縮機と、圧縮された酸化剤ガスによって開閉駆動され、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられて燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、各遮断弁の開閉動作及び圧縮機の起動停止を制御する制御部と、を含む燃料電池システムであって、
制御部は、燃料電池の起動の際に、酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁を開弁する前に圧縮機を起動する圧縮機起動手段を有すること、
を特徴とする燃料電池システム。 - 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池に供給する酸化剤ガスを圧縮する圧縮機と、燃料電池の酸化剤ガスの入口及び出口に設けられ、燃料電池の運転中には開弁状態に保持され、燃料電池の停止中には閉弁状態に保持される酸化剤ガス入口遮断弁及び酸化剤ガス出口遮断弁と、を含む燃料電池システムであって、
各遮断弁に取り付けられ、酸化剤ガスが供給される開弁動作側圧力室と閉弁動作側圧力室とを含み、各圧力室間の圧力差によって各遮断弁を開閉駆動する弁開閉駆動機構と、
弁開閉駆動機構に取り付けられ、燃料電池の停止の際に、閉弁動作側圧力室に圧縮された酸化剤ガスを封止し、開弁動作側圧力室を大気圧に開放する弁機構と、
を有することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項8に記載の燃料電池システムであって、
弁開閉駆動機構は、弁に開弁方向の力を付勢する開弁用ばねを含み、
弁機構は、圧縮した酸化剤ガスが流入する流入口と開弁動作側圧力室に圧縮した酸化剤ガスを供給する開弁側供給口と閉弁動作側圧力室に圧縮した酸化剤ガスを供給する閉弁側供給口とを備え、酸化剤ガスの流路を開弁動作側圧力室側と閉弁動作側圧力室側との間で切換える酸化剤ガスの流路切換弁と、開弁動作側圧力室から酸化剤ガスを排出する開弁側排出弁と、閉弁動作側圧力室から酸化剤ガスを排出する閉弁側排出弁と、を含み、
各遮断弁と各排出弁の開閉動作と切換弁の切換動作と圧縮機の起動停止を制御する制御部を備え、
制御部は、燃料電池の停止の際に、閉弁側排出弁を閉とし、流路切換弁を閉弁動作側圧力室側として閉弁動作側圧力室を圧縮された酸化剤ガスによって加圧して閉弁方向力が開弁用ばねの開弁方向力よりも大きい状態とし、流路切換弁を閉弁動作側圧力室側から開弁動作側圧力室側に切換えて閉弁動作側圧力室を封止すると共に、開弁側排出弁を開として開弁動作側圧力室を大気圧に開放し、その後圧縮機の運転を停止する圧縮機停止処理手段を有すること、
を特徴とする燃料電池システム。 - 請求項8に記載の燃料電池システムであって、
弁開閉駆動機構は、弁に開弁方向の力を付勢する開弁用ばねを含み、
弁機構は、開弁動作側圧力室に圧縮した酸化剤ガスを供給する開弁側供給弁と、開弁動作側圧力室から酸化剤ガスを排出する開弁側排出弁と、閉弁動作側圧力室に圧縮した酸化剤ガスを供給する閉弁側供給弁と、閉弁動作側圧力室から酸化剤ガスを排出する閉弁側排出弁と、を含み、
各遮断弁及び各供給弁と各排出弁の開閉動作と圧縮機の起動停止を制御する制御部を備え、
制御部は、燃料電池の停止の際に、閉弁側供給弁を開とし、閉弁側排出弁を閉として閉弁動作側圧力室を圧縮された酸化剤ガスによって加圧して閉弁方向力が開弁用ばねの開弁方向力よりも大きい状態とし、閉弁側供給弁を閉として閉弁動作側圧力室を封止すると共に、開弁側排出弁を開として開弁動作側圧力室を大気圧に開放し、その後圧縮機の運転を停止する圧縮機停止処理手段を有すること、
を特徴とする燃料電池システム。
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