JP2008021574A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムの起動時に、燃料電池での発電をより速やかに開始する。
【解決手段】
燃料電池システムは、燃料ガスのアノードへの供給とアノードからの排出とを行う燃料ガス給排部を備えている。燃料ガス給排部の弁機構は、燃料ガスの流路内空間と流路外空間とを隔絶し、応力を受けて変形することにより燃料ガスの流れを調整するダイアフラムと、ダイアフラムへの応力を制御する電磁駆動部とを備えている。燃料ガス給排部の加圧部は、弁機構の流路外空間に加圧ガスを供給して圧力を高くして、応力をダイアフラムに与える。燃料ガス給排部を制御する制御部は、起動の際に実行される起動運転モードと、起動運転モードの実行後の通常運転モードとを有しており、起動運転モードにおいて、燃料ガスの圧力を通常運転モードにおける圧力よりも高くするように加圧部を作動させる。
【選択図】図3

Description

この発明は、燃料電池システムを起動する技術に関する。
燃料電池システムが停止した状態において時間が経過すると、燃料電池のアノードとカソードとの間のクロスリーク等により、燃料電池のアノード側では、燃料電池の発電に使用される燃料ガスの圧力が低下するとともに、発電に寄与しない窒素等の不純物の濃度が増加する。このように不純物が蓄積した状態で燃料電池をそのまま起動すると、アノードでの燃料ガス濃度の低下により、燃料電池での発電が安定して行えない可能性がある。そのため、燃料電池システムの起動時には、アノード側の不純物を排出するために、燃料ガス流路に燃料ガスを通し、燃料ガス流路を通過した不純物を含む燃料ガスを排出する、パージ処理が行われる。
特開2004−139984号公報 特開2004−197899号公報 特開2005−85552号公報 特開2004−183713号公報 特開2005−347189号公報 特開2004−162806号公報 特開2002−93435号公報
しかしながら、このようなパージ処理を行っている期間中は、燃料電池での発電が制限される。そのため、燃料電池システムを起動しても、不純物の濃度が所定値以下に低下するまで、すなわち燃料電池での発電が安定するまで、燃料電池から出力を取り出すことができない場合がある。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池システムの起動時に、燃料電池での発電をより速やかに開始することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の燃料電池システムは、燃料電池を備える燃料電池システムであって、前記燃料電池での発電に使用される燃料ガスの前記燃料電池のアノードへの供給と前記アノードからの排出とを行う燃料ガス給排部と、前記燃料ガス給排部を制御する制御部と、を備え、前記燃料ガス給排部は、前記燃料ガスの流路内部の流路内空間と前記燃料ガスの流路外部の流路外空間とを隔絶し、所定の方向の応力を受けて変形することにより前記燃料ガスの流れを制御するダイアフラムと、前記ダイアフラムに加わる前記所定の方向の応力を制御する電磁駆動部と、を備える弁機構と、前記弁機構の前記流路外空間に加圧ガスを供給して前記流路外空間の圧力を前記加圧ガスを供給しない場合よりも高くすることにより、前記所定の方向の応力を前記ダイアフラムに与える、流路外空間加圧部と、を有し、前記制御部は、前記燃料電池システムの運転制御モードとして、前記燃料電池システムの起動の際に実行される起動運転モードと、前記起動運転モードの実行の後に実行される通常運転モードとを有しており、前記起動運転モードにおいて、前記アノード内の前記燃料ガスの圧力を前記通常運転モードにおける圧力よりも高くするように、前記流路外空間加圧部を作動させることを特徴とする。
この構成によれば、燃料電池システムの起動時にアノード内の燃料ガスの圧力を高めることにより、燃料電池システムの起動時から燃料電池での発電をより確実に行うことができ、燃料電池での発電をより速やかに開始することができる。また、アノード内の燃料ガスの圧力を高める際に、流路外空間の圧力をより高くすることによりダイアフラムに所定の応力を加えることができるので、所定の方向の応力の制御のために電磁駆動部で消費される電力の低減を図ることができる。
前記流路外空間加圧部は、前記加圧ガスとして前記燃料ガスを前記弁機構の前記流路外空間に供給するものとしても良い。
この構成によれば、加圧ガスとして燃料電池システムが備える燃料ガス給排部から供給される燃料ガスを使用することにより、加圧ガスを供給するためのガス供給装置を別個に設けることが省略できる。
前記燃料電池システムは、さらに、前記燃料電池での発電に使用される酸化剤ガスの前記燃料電池のカソードへの供給と前記カソードからの排出とを行う酸化剤ガス給排部を備えており、前記流路外空間加圧部は、前記加圧ガスとして前記酸化剤ガスを前記弁機構の前記流路外空間に供給するものとしても良い。
この構成によれば、加圧ガスとして燃料電池システムが備える酸化剤ガス給排部から供給される酸化剤ガスを使用することにより、加圧ガスを供給するためのガス供給装置を別個に設けることが省略できる。
前記制御部は、前記起動運転モードの実行中、所定の条件が満たされた場合に、前記アノード内の前記燃料ガスの圧力を低下させることにより、前記燃料電池システムの前記運転制御モードを前記起動運転モードから前記通常運転モードに切り替えるものとしても良い。
この構成によれば、通常運転モードに切り替えることにより、起動運転モードにおいて高められていたアノード内の燃料ガスの圧力が低減される。アノード内の燃料ガスの圧力を低減することによりアノード内に残存している不純物の排出が促進されるので、通常運転モードにおける燃料電池での発電をより安定させることができる。
前記制御部は、前記燃料電池システムの前記運転制御モードを前記起動運転モードから前記通常運転モードに切り替える際に、前記流路外空間加圧部の作動を停止させるものとしても良い。
この構成によれば、アノード内の燃料ガスの圧力を低減する際に流路外空間加圧部の作動を停止させることにより、流路外空間の圧力は低減される。流路外空間の圧力を低減することによりダイアフラムに加わる所定の応力を低減することができるので、所定の方向の応力の制御のために電磁駆動部で消費される電力の低減を図ることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法、その燃料電池システムを利用した発電装置およびその燃料電池システムを搭載した電気自動車、その制御方法を実現するためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムを格納した記録媒体等の態様で実現することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例
C.変形例:
A.第1実施例:
図1は、第1実施例における燃料電池システム100の構成を示す説明図である。燃料電池システム100は、複数のセル112を積層することにより構成された燃料電池110と、燃料ガス給排部200と、酸化剤ガス給排部300と、燃料電池制御部400と、を備えている。
燃料ガス給排部200と燃料電池110は、燃料ガス供給配管120と燃料ガス排出配管130との2つの配管で互いに接続されている。同様に、酸化剤ガス給排部300と燃料電池110は、酸化剤ガス供給配管160と酸化剤ガス排出配管170との2つの配管で互いに接続されている。
燃料ガス給排部200は、水素ガスタンク210と、遮断弁220と、調圧弁230と、循環ポンプ240と、気液分離器250と、排気・排水弁260と、水・アノードオフガス排出部280と、を備えている。なお、水素ガスタンク210から、遮断弁220と調圧弁230と燃料電池110と気液分離器250と排気・排水弁260とを介して、水・アノードオフガス排出部280に至る配管・バルブ等の内部は、燃料ガスが通過する流路であるとも言える。
高圧の水素ガスが充填された水素ガスタンク210は、第1の高圧水素配管122を介して遮断弁220に接続されている。燃料電池システム100を運転する際には、遮断弁220が開かれる。遮断弁220が開くことにより、第1の高圧水素配管122と、遮断弁220と、第2の高圧水素配管124とを介して、調圧弁230に水素ガスが供給される。燃料電池システム100を停止する際には、遮断弁220が閉じられて水素ガスの供給が停止される。
調圧弁230は、第2の高圧水素配管124を通して供給された高圧の水素ガスを燃料電池110への供給に適した圧力にまで減圧する。調圧弁230で減圧された水素ガスは、燃料ガス供給配管120を介して燃料電池110に供給される。燃料ガス供給配管120には、調圧弁230と燃料電池110との間に還流配管144が接続されている。燃料電池110には、調圧弁230から供給される水素ガスと、還流配管144から供給されるアノードオフガス(後述する)と、が混合されたガスが、燃料ガスとして供給される。
なお、図1の例では、調圧弁230は、減圧後の圧力(出口圧力)が可変な、可変式調圧弁が使用されている。調圧弁230としては、出口圧力の調整が可能な調圧弁であれば、任意の可変式調圧弁を使用することができる。例えば、モータで出口圧力を調整する可変式調圧弁やソレノイドで出口圧力を調整する可変式調圧弁等を使用することが可能である。
燃料ガス供給配管120には、燃料電池110に供給される燃料ガスの圧力PCを測定するための圧力センサ232が設けられている。なお、燃料電池110に供給される燃料ガスの圧力は、燃料電池110のアノード内の圧力とほぼ等しいと考えられる。そのため、圧力センサ232で測定される燃料ガスの圧力PCは、燃料電池圧力PCであるともいうことができる。
燃料電池110に供給された燃料ガスは、セル112内のアノードに供給される。アノードでは、燃料電池反応により燃料ガス中の水素が消費される。アノードにおいては、燃料ガス中の水素が消費されるとともに、カソードで生成されカソードからアノードに透過してきた水分が燃料ガスに加わるため、燃料ガスの湿度が高くなる。このように、湿潤な燃料ガス(一般に、「アノードオフガス」と呼ばれる)は、燃料ガス排出配管130を介して気液分離器250に供給される。気液分離器250では、凝縮して液状となった水(凝縮水)がアノードオフガスから除去される。
凝縮水が除去されたアノードオフガスは、第1の還流配管142を介して循環ポンプ240に供給される。循環ポンプ240は、気液分離器250から供給されるアノードオフガスを、第2の還流配管144に送出する。上述のように、第2の還流配管144に送出されたアノードオフガスは、調圧弁230から供給される水素ガスと混合され、燃料ガスとして燃料電池110に供給される。
このように、第1実施例の燃料電池システム100では、循環ポンプ240の働きにより、燃料電池110と気液分離器250と循環ポンプ240との間を燃料ガスが循環する。そのため、本明細書においては、燃料電池110と気液分離器250と循環ポンプ240とこれらの機器を接続する配管120,130,142,144とを併せて「アノード循環流路」とも呼ぶ。
気液分離器250には、第1の排気・排水配管132を介して排気・排水弁260が接続されている。排気・排水弁260は、気液分離器250中の水の量が所定量以上となった場合や、循環する燃料ガス中の不純物濃度が高くなった場合等、必要に応じて開かれる。排気・排水弁260を開くことにより、気液分離器250中の水とアノードオフガスとは、第1の排気・排水配管132と、排気・排水弁260と、第2の排気・排水配管134とを介して、水・アノードオフガス排出部280に排出される。水・アノードオフガス排出部280は、排出されたアノードオフガス中に含まれる水素を燃焼させて不活性化した後、不活性化したアノードオフガスを大気中に放出する。
図2は、排気・排水弁260(図1)に使用されるダイアフラム弁500の概略構成を示す断面図である。図2は、ダイアフラム弁500内部の流体の流れ方向に沿った断面を示している。図2(a)は、閉弁状態におけるダイアフラム弁500の様子を示しており、図2(b)は、開弁状態におけるダイアフラム弁500の様子を示している。
ダイアフラム弁500は、弁体510と、ダイアフラム530と、上蓋部材520と、プランジャ540と、電磁石(ソレノイド)550と、バネ560と、を有している。弁体510の上方に設けられたダイアフラム530は、弁体510と上蓋部材520との間で固定されている。弁体510とダイアフラム530との間、および、上蓋部材520とダイアフラム530との間は、それぞれ気密が保たれるように構成されている。そのため、ダイアフラム530の弁体510側の空間502(弁室)と、ダイアフラム530の上蓋部材520側の空間504(ソレノイド室)との2つの空間502,504は、ダイアフラム530により隔絶されている。
上蓋部材520の上部には、2つの開口部522が設けられている。このように上蓋部材520に設けられた2つの開口部522を介して、ソレノイド室504とダイアフラム弁500の外部の空間とは連通している。そのため、ソレノイド室504の圧力は、ダイアフラム弁500の外部と同じ圧力となる。
弁体510は、図2の左方の入口ポート512と、ダイアフラム530側の面に設けられた入口側開口部514と、を有している。入口ポート512と入口側開口部514は、弁体510内部に設けられた空間により連通している。弁体510は、右方の出口ポート518と、ダイアフラム530側の面に設けられた出口側開口部516と、を有している。出口ポート518と出口側開口部516も、入口側と同様に、弁体510内部に設けられた空間により連通している。
図2(a)に示す閉弁状態では、電磁石550には励磁電流が流されない。そのため、プランジャ540には、図2の上方から下方に向かうバネ560の付勢力が加わる。バネ560により下方に付勢されているプランジャ540により、ダイアフラム530の中央部は下方に向かって押される。ダイアフラム530の中央部が下方に向かって押されることにより、ダイアフラム530は、出口側開口部516を閉塞する。このように、図2(a)に示す閉弁状態では、バネ560の付勢力によってダイアフラム530が出口側開口部516を閉塞する。
一方、図2(b)に示す開弁状態では、電磁石550に励磁電流が流されることにより、プランジャ540には図2の上方に向かって引き寄せられる。電磁石550によりプランジャ540が上方に移動すると、ダイアフラム530はプランジャ540により引き上げられる。そのため、図2(a)に示す閉弁状態においてダイアフラム530により閉塞されていた出口側開口部516は、弁室502を介して入口側開口部514と連通する。このように、図2(b)に示す開弁状態では、プランジャ540が電磁石550に引き寄せられることにより、矢印で示すように流体が流れる流路が形成される。
なお、このように弁室502は、排気・排水弁260(図1)のうち、燃料ガスが流れる流路となっている。そのため、弁室502は、燃料ガスが流れる流路内である流路内空間であるとも言える。一方、ソレノイド室504は、流路内空間からダイアフラム530により隔絶された流路外空間であるとも言える。
ところで、図2(a)に示す閉弁状態において、弁室502の圧力が高くなると、ソレノイド室504の圧力に対する弁室502の圧力の圧力差ΔP(以下、「ダイアフラム差圧ΔP」とも呼ぶ)が高くなる。このダイアフラム差圧ΔPが大きくなると、ダイアフラム530には、図2の上方に向かう力が加わる。このダイアフラム差圧ΔPによってダイアフラム530に加わる力が、プランジャ540を介してバネ560がダイアフラム530を付勢する力よりも大きくなると、ダイアフラム530は図2の上方に向かって押し上げられる。
ダイアフラム530が上方に向かって押し上げられると、電磁石550に励磁電流が流されない状態であっても、入口側開口部514と出口側開口部516との間が連通し、ダイアフラム弁500の入口ポート512から出口ポート518に向かって流体が流れる。そのため、ダイアフラム弁500は、ダイアフラム差圧ΔPがバネ560の付勢力で定まる所定の上限差圧ΔPX以下となるような圧力の流体に対して使用される。
なお、上限差圧ΔPXは、バネ560の付勢力を大きくすることによって高くすることが可能であるが、バネ560の付勢力を大きくすることにより、図2(b)に示す開弁状態にするために要する励磁電流が大きくなる。そのため、流体の制御を行うダイアフラム弁には、ダイアフラム弁500で流れが制御される流体(被制御流体)の圧力が最大となる場合のダイアフラム差圧ΔPを考慮して、妥当な上限差圧ΔPXを有するダイアフラム弁500が選択される。
図1に示すように、排気・排水弁260は、加圧ケース270内に格納されている。加圧ケース270は、第1の加圧配管152と調圧弁272と第2の加圧配管154とを介して第2の高圧水素配管124に接続されている。調圧弁272は、第2の高圧水素配管124と第1の加圧配管152から供給される高圧の水素ガスを減圧し、第2の加圧配管154を介して加圧ケース270に供給する。なお、調圧弁272としては、調圧弁230と同様に、可変式調圧弁が使用される。
加圧ケース270には、また、加圧ケース内の圧力PBを測定するための圧力センサ274が接続されている。なお、排気・排水弁260は、加圧ケース270に格納されているため、排気・排水弁260のソレノイド室504(図2)の圧力は、加圧ケース270内の圧力PBとなる。そのため、加圧ケース270内の圧力PBは、排気・排水弁260のソレノイド室504の圧力PB(バルブ背圧)であるということもできる。
加圧ケース270は、また、配管156と開閉弁276と配管158とを介して、第2の排気・排水配管134に接続されている。開閉弁276を開くことにより、加圧ケース270内に供給された水素ガスは、第2の排気・排水配管134を介して水・アノードオフガス排出部280に排出される。
酸化剤ガス給排部300は、空気ポンプ310と、カソードオフガス排出部320と、を備えている。空気ポンプ310は、外気から圧縮空気を生成する。生成された圧縮空気は、燃料電池110で使用される酸素を含む酸化剤ガスとして、酸化剤ガス供給配管160を介して燃料電池110に供給される。燃料電池110に供給された酸化剤ガスは、セル112内のカソードに供給される。カソードでは、酸化剤ガス中の酸素が燃料電池反応により消費されるとともに、水分が生成される。酸素の消費により酸素濃度が低下するとともに、生成された水分により湿潤状態になった酸化剤ガス(一般に、「カソードオフガス」と呼ばれる)は、酸化剤ガス排出配管170を介してカソードオフガス排出部320に排出される。カソードオフガス排出部320は、燃料電池110から排出されたカソードオフガスを大気中に放出する。
燃料電池制御部400は、外部制御部からの電力要求や起動・停止の指示などの制御信号と、燃料電池システム100に設けられた圧力センサ232,274やその他のセンサ(図示しない)の出力信号とに基づいて、遮断弁220と、排気・排水弁260と、開閉弁276と、調圧弁230,272と、循環ポンプ240と、空気ポンプ310とを制御する。
燃料電池制御部400は、例えば、圧力センサ232で測定される燃料電池圧力PCが予め設定された目標圧力となるように、調圧弁230の出口圧力と、排気・排水弁260の開弁状態とを制御する。また、圧力センサ274で測定されるバルブ背圧PBが予め設定された目標圧力となるように、調圧弁272の出口圧力と、開閉弁276の開弁状態とを制御する。なお、燃料電池圧力PCとバルブ背圧PBの制御については、後述する。
図3は、第1実施例において、燃料電池システム100の各部の状態の時間変化を示すグラフである。図3の各グラフの横軸は、時間を表している。図3(a)の縦軸は、燃料電池圧力PCを表しており、図3(b)の縦軸は、バルブ背圧PBを表している。図3(c)の縦軸は、排気・排水弁260のダイアフラム差圧ΔPを表している。図3(d)の縦軸は、燃料電池110のアノード内部の水素の濃度NHを表しており、図3(e)の縦軸は、燃料電池110のアノード内部の窒素の分圧PNを表している。なお、図3(a)〜(c)および図3(e)の0は、大気圧を表している。すなわち、図3(a)〜(c)および図3(e)の各圧力は、ゲージ圧で表されている。
時刻t0において、燃料電池システム100は、通常の運転状態から停止状態に切り替えられる。燃料電池システム100が停止状態となると、アノードとカソードとの間でのガスの拡散等によるクロスリークにより、燃料電池110のアノード内の圧力PCと水素濃度NHは、時間の経過とともに低下する。また、アノード内の窒素分圧PNは、クロスリークにより時間の経過とともに上昇する。
そのため、時刻t0と時刻t1との間の期間に、燃料電池圧力PCは、図3(a)に示すように、燃料電池システム100の通常運転時の圧力PCOよりも低い圧力PCDまで低下する。同様に、水素濃度NHは、図3(d)に示すように、燃料電池システム100の通常運転時の濃度NHOとよりも低い濃度NHDまで低下する。一方、窒素分圧PNは、図3(e)に示すように、燃料電池システム100の通常運転時の窒素分圧PNOとよりも高い圧力PNDまで上昇する。
時刻t0で停止された燃料電池システム100は、時刻t1において起動される。このとき、燃料電池制御部400(図1)は、燃料電池圧力PCを起動時電池圧力PCSとなるように制御を行うとともに、バルブ背圧PBを起動時背圧PBSとなるように制御を行う。具体的には、燃料電池制御部400は、調圧弁230の出口圧力を起動時電池圧力PCSに設定するとともに、排気・排水弁260を閉弁状態にする。これにより、燃料電池圧力PCは、図3(a)に示すように、起動時電池圧力PCSとなる。また、燃料電池制御部400は、調圧弁272の出口圧力を起動時背圧PBSに設定するとともに、開閉弁276を閉弁状態にする。これにより、バルブ背圧PBは、図3(b)に示すように、起動時背圧PBSとなる。
このとき、排気・排水弁260のダイアフラム差圧ΔPは、加圧ケース270に起動時背圧PBSが加わっているので、図3(c)に示すように、起動時電池圧力PCSよりも低い圧力ΔPSとなる。そのため、排気・排水弁260としては、上限差圧ΔPXが起動時電池圧力PCSよりも低いダイアフラム弁を使用することができる。上限差圧ΔPXが低いダイアフラム弁を使用することにより、排気・排水弁260を小型化するとともに、燃料電池システム100の通常運転時の開閉操作に伴う消費電力を低減することが可能となる。
このように、燃料電池圧力PCを起動時電池圧力PCSにまで高めることにより、図3(d)に示すように、時刻t1以前の停止状態で低下していた水素濃度NHは、時刻t1において通常運転時の水素濃度NHOと同程度の濃度にまで回復する。そのため、時刻t1の起動時から燃料電池110のアノードには十分な量の水素が供給されるので、燃料電池110での発電を起動時からより確実に行うことができる。
なお、燃料電池圧力PCは、燃料電池システム100のアノード循環流路内の水素濃度が均一化するまでに要する時間や、燃料電池110の機械的な特性などに基づいて適宜設定される所定の起動時間TS(例えば、0.5秒)、起動時電池圧力PCSに維持される。
時刻t1から所定の起動時間TS経過した時刻t2において、燃料電池制御部400は、燃料電池圧力PCを通常運転時の圧力PCO(以下、「運転時電池圧力PCO」とも呼ぶ)にする制御を行うとともに、バルブ背圧PBを大気圧0となるように制御を行う。具体的には、燃料電池制御部400は、調圧弁230の出口圧力を運転時電池圧力PCOに設定するとともに、排気・排水弁260を開弁し、燃料電池圧力PCが運転時電池圧力PCOとなった段階で排気・排水弁260が閉弁される。また、燃料電池制御部400は、調圧弁272を閉止状態にするとともに、開閉弁276を開弁状態にする。
このように、燃料電池圧力PCを起動時電池圧力PCSから運転時電池圧力PCOに低減することにより、図3(e)に示すように、燃料電池110のアノード中の窒素分圧PNは、時刻t1以前の窒素分圧PNDから低下し、燃料電池システム100の通常運転時における窒素分圧PNOとほぼ同じ圧力となる。なお、時刻t2において、燃料電池圧力PCを起動時電池圧力PCSから運転時電池圧力PCOに低減しても、図3(d)に示すように、水素濃度NHは変化しない。そのため、時刻t2以降においても、燃料電池110のアノードには十分な量の水素が供給され、燃料電池110での発電を安定して行うことができる。
なお、図3の例では、時刻t2において、燃料電池圧力PCを起動時電池圧力PCSから運転時電池圧力PCOに低減して、燃料電池システム100の運転状態を、燃料電池圧力PCが起動時電池圧力PCSである起動運転モードから、燃料電池圧力PCが運転時電池圧力PCOである通常運転モードに切り替えているが、必ずしもこのように運転状態が切り替えられる必要はない。例えば、燃料電池システム100の起動時(時刻t1)においてアノード中の窒素分圧PNが十分低い場合には、排気・排水弁260を閉弁状態に維持して調圧弁230の出口圧力を調整することにより、燃料電池圧力PCを起動時電池圧力PCSから運転時電池圧力PCOまで徐々に低下させるものとしても良い。
このように、第1実施例では、燃料電池システム100の起動時に燃料電池圧力PCを高めることにより、燃料電池システムの100の起動時から燃料電池110での発電をより確実に行うことができる。また、第1実施例では、起動時に排気・排水弁260のバルブ背圧PBを高くすることにより、排気・排水弁260の小型化と消費電力の低減を図ることができる。
なお、第1実施例では、調圧弁230,272には、遮断弁220を介して水素ガスタンク210から高圧の水素ガスが供給されるが、遮断弁220と調圧弁230,272との間にさらに調圧弁を設けて、調圧弁230,272に減圧された水素ガスを供給するものとしても良い。この場合、減圧に使用される調圧弁には、水素ガスの圧力を予め設定された圧力にまで減圧する固定式の調圧弁を使用することも可能である。
また、第1実施例では、加圧ケース270に水素ガスを供給する調圧弁272を可変式調圧弁としているが、調圧弁272には固定式の調圧弁を使用することも可能である。この場合、加圧ケース270への水素ガスの供給を停止するため、第1と第2の加圧配管152,154の少なくとも一方には開閉弁が設けられる。
B.第2実施例:
図4は、第2実施例における燃料電池システム100aの構成を示す説明図である。第2実施例の燃料電池システム100aは、排気・排水弁260に替えて調圧弁230が加圧ケース270a内に格納されている点で、第1実施例と異なっている。他の点は、第1実施例と同じである。
図5は、調圧弁230に使用される可変式調圧弁600の概略構成を示す断面図である。可変式調圧弁600は、弁体610と、ダイアフラム630と、ポペット632と、プランジャ640と、電磁石650と、2つのバネ662,664と、を有している。
弁体610は、弁体610内部を2つの空間に仕切る仕切板620を有している。弁体610内部は、この仕切板620とダイアフラム630とにより3つの空間606,602,604に仕切られる。なお、第1実施例のダイアフラム弁500と同様に、弁体610には、弁体610上部の空間604(ソレノイド室)と可変式調圧弁600の外部とを連通する開口部622が設けられている。そのため、ソレノイド室604の圧力は、可変式調圧弁600の外部と同じ圧力となる。
弁体610は、仕切板620下方の空間606と外部とを連通する入口ポート612を有している。可変式調圧弁600で減圧される前のガスは、この入口ポート612を通して空間606に導入される。このように、空間606は、減圧前のガスが導入される空間であるため、一次側弁室とも呼ぶことができる。
一次側弁室606に導入されたガスは、仕切板620に設けられた開口部614とポペット632との間隙を通過して、仕切板620とダイアフラム630で挟まれる空間602に導入される。空間602に導入されるガスは、開口部614とポペット632との間隙を通過する際の圧損により減圧される。このように、空間602は、減圧後のガスが導入される空間であるため、二次側弁室とも呼ぶことができる。二次側弁室602内部の減圧後のガスは、弁体に設けられた出口ポート618を介して可変式調圧弁600から導出される。
ガスが一次側弁室606から二次側弁室602に流入する際の圧力低減量は、ポペット632の位置が図5の上下方向に移動することにより変化する。ポペット632の位置は、2つのバネ662,664の付勢力と、電磁石650によるプランジャ640の吸引力と、二次側弁室602内の圧力と、ソレノイド室604内の圧力と、によって決定される。
2つのバネ662,664の付勢力と、電磁石650によるプランジャ640の吸引力と、ソレノイド室604の圧力が一定である場合、二次側弁室602の圧力が上昇するとダイアフラム630は図5の上方に移動する。ダイアフラム630の上方への移動に伴い、ポペット632も上方に移動するので、開口部614とポペット632との間隙が小さくなる。間隙が小さくなることにより、ガスが一次側弁室606から二次側弁室602に流入する際の圧力低減量が大きくなり、二次側弁室602の圧力が低下する。
一方、二次側弁室602の圧力が低下すると、ダイアフラム630とポペット632は、図5の下方に移動する。ポペット632が下方に移動すると、開口部614とポペット632との間隙が大きくなり、二次側弁室602の圧力が上昇する。このように、二次側弁室602の圧力の増減に伴って、開口部614とポペット632との間隙の圧損が変化することにより、二次側弁室602の圧力、すなわち、可変式調圧弁600の出口圧力はほぼ一定に保たれる。
可変式調圧弁600の出口圧力の調整は、電磁石650に流す励磁電流を増減し、電磁石650によるプランジャ640の吸引力を増減させることにより行われる。励磁電流を増加させることにより、プランジャ640の吸引力が大きくなると、ダイアフラム630とポペット632は、図5の下方に移動する。ポペット632が下方に移動することにより、開口部614とポペット632との間隙の圧損が低下して可変式調圧弁600の出口圧力が上昇する。これに対し、電磁石650に流れる励磁電流を減少させることにより、可変式調圧弁600の出口圧力は低下する。
また、可変式調圧弁600の出口圧力は、ソレノイド室604の圧力を上昇させることによっても上昇させることが可能である。可変式調圧弁600のソレノイド室604の圧力を上昇させると、ソレノイド室604の圧力によりダイアフラム630に加わる、図5の下向き方向の力が大きくなる。そのため、ダイアフラム630とポペット632は下方に移動し、可変式調圧弁600の出口圧力が上昇する。
図4に示すように、第2実施例の燃料電池システム100aでは、調圧弁230は加圧ケース270a内に格納されている。また、加圧ケース270a内の圧力であるバルブ背圧PBは、図3に示す第1実施例と同様に、燃料電池システム100aの起動時に高められる。そのため、起動時に燃料電池圧力PCを起動時電池圧力PCSにまで高める際、バルブ背圧PBを起動時背圧PBSとすることにより、調圧弁230の電磁石650(図5)に流す励磁電流を低減することができる。そのため、第2実施例では、燃料電池圧力PCを高める際に要する電力を低減することが可能になる。
なお、第2実施例では、調圧弁230(図4)として、図5に示す電磁石(ソレノイド)650で出口圧力を調整する可変式調圧弁600を使用しているが、調圧弁230としては、モータで出口圧力を調整する可変式調圧弁を使用することも可能である。この場合、起動時背圧PBSを適宜調整することにより、調圧弁230の出口圧力を、モータの駆動を行うことなく、起動時電池圧力PCSと運転時電池圧力PCOとの間で切り替えることができる。そのため、モータの駆動に要する電力を低減することが可能になる。
C.変形例:
なお、この発明は上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記各実施例では、起動時に排気・排水弁260の背圧を高める第1実施例と、起動時に調圧弁230の背圧を高める第2実施例とを、それぞれ別個の燃料電池システム100,100aに適用しているが、第1実施例と第2実施例とを単一の燃料電池システムに適用することも可能である。この場合、排気・排水弁260と調圧弁230とを同一の加圧ケースに格納して、起動時に加圧ケースに水素ガスを供給することにより、これらのバルブの背圧を一律に上昇させるものとしても良い。また、排気・排水弁260と調圧弁230とをそれぞれ別個の加圧ケースに格納し、起動時には個々の加圧ケースに水素ガスを供給することにより、これらのバルブの背圧を上昇させるものとしても良い。なお、排気・排水弁260と調圧弁230とを別個の加圧ケースに格納する場合、それぞれの加圧ケースに加える圧力が異なっていても良い。
C2.変形例2:
上記各実施例では、排気・排水弁260あるいは調圧弁230を加圧ケース270,270aに格納し、加圧ケース270,270aに水素ガスを供給することにより、排気・排水弁260あるいは調圧弁230の背圧を高めているが、他の方法によりこれらのバルブの背圧を高めることも可能である。例えば、排気・排水弁260として使用されるダイアフラム弁500(図2)の場合、ソレノイド室504とダイアフラム弁500の外部の空間とが2個の開口部522の他で連通していなければ、2個の開口部522の一方に第2の加圧配管154(図1)を接続し、もう一方の開口部522に配管156を接続することにより、ソレノイド室504の圧力(排気・排水弁260の背圧)を高めることができる。同様に、可変式調圧弁600に直接加圧配管154(図4)と配管156とを接続することにより、ソレノイド室604の圧力(調圧弁230の背圧)を高めることができる。
C3.変形例3:
上記各実施例では、排気・排水弁260あるいは調圧弁230を格納する加圧ケース270,270aに、第2の高圧水素配管124から調圧弁272を介して水素ガスをすることによりこららのバルブの背圧が高められているが、加圧ケース270,270aに供給され、バルブの背圧を上昇させるためのガス(加圧ガス)は、燃料電池システム100,100aの他のガス供給源から供給することも可能である。加圧ガスは、例えば、酸化剤ガス給排部300の空気ポンプ310から加圧ケース270,270aに供給することも可能である。このように、加圧ガスとして燃料ガスあるいは酸化剤ガスを使用することにより、別個に加圧ガス供給源を設けることなく、排気・排水弁260あるいは調圧弁230の背圧を高めることが可能となる。
第1実施例における燃料電池システム100の構成を示す説明図。 排気・排水弁260に使用されるダイアフラム弁500の概略構成を示す断面図。 第1実施例において、燃料電池システム100の各部の状態の時間変化を示すグラフ。 第2実施例における燃料電池システム100aの構成を示す説明図。 調圧弁230に使用される可変式調圧弁600の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
100,100a…燃料電池システム
110…燃料電池
112…セル
120…燃料ガス供給配管
122,124…高圧水素配管
130…燃料ガス排出配管
132,134…排気・排水配管
142,144…還流配管
152,154…加圧配管
156,158…配管
160…酸化剤ガス供給配管
170…酸化剤ガス排出配管
200…燃料ガス給排部
210…水素ガスタンク
220…遮断弁
230,272…調圧弁
232,274…圧力センサ
240…循環ポンプ
250…気液分離器
260…排気・排水弁
270,270a…加圧ケース
276…開閉弁
280…アノードオフガス排出部
300…酸化剤ガス給排部
310…空気ポンプ
320…カソードオフガス排出部
400…燃料電池制御部
500…ダイアフラム弁
502…弁室
504…ソレノイド室
510…弁体
512…入口ポート
514…入口側開口部
516…出口側開口部
518…出口ポート
520…上蓋部材
522…開口部
530…ダイアフラム
540…プランジャ
550…電磁石
560…バネ
600…可変式調圧弁
602…二次側弁室
604…ソレノイド室
606…一次側弁室
610…弁体
612…入口ポート
614…開口部
618…出口ポート
620…仕切板
622…開口部
630…ダイアフラム
632…ポペット
640…プランジャ
650…電磁石
662,664…バネ

Claims (5)

  1. 燃料電池を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池での発電に使用される燃料ガスの前記燃料電池のアノードへの供給と前記アノードからの排出とを行う燃料ガス給排部と、
    前記燃料ガス給排部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記燃料ガス給排部は、
    前記燃料ガスの流路内部の流路内空間と前記燃料ガスの流路外部の流路外空間とを隔絶し、所定の方向の応力を受けて変形することにより前記燃料ガスの流れを調整するダイアフラムと、前記ダイアフラムに加わる前記所定の方向の応力を制御する電磁駆動部と、を備える弁機構と、
    前記弁機構の前記流路外空間に加圧ガスを供給して前記流路外空間の圧力を前記加圧ガスを供給しない場合よりも高くすることにより、前記所定の方向の応力を前記ダイアフラムに与える、流路外空間加圧部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記燃料電池システムの運転制御モードとして、前記燃料電池システムの起動の際に実行される起動運転モードと、前記起動運転モードの実行の後に実行される通常運転モードとを有しており、
    前記起動運転モードにおいて、前記アノード内の前記燃料ガスの圧力を前記通常運転モードにおける圧力よりも高くするように、前記流路外空間加圧部を作動させる、
    燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムであって、
    前記流路外空間加圧部は、前記加圧ガスとして前記燃料ガスを前記弁機構の前記流路外空間に供給する、燃料電池システム。
  3. 請求項1記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記燃料電池での発電に使用される酸化剤ガスの前記燃料電池のカソードへの供給と前記カソードからの排出とを行う酸化剤ガス給排部を備えており、
    前記流路外空間加圧部は、前記加圧ガスとして前記酸化剤ガスを前記弁機構の前記流路外空間に供給する、
    燃料電池システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれか記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、前記起動運転モードの実行中、所定の条件が満たされた場合に、前記アノード内の前記燃料ガスの圧力を低下させることにより、前記燃料電池システムの前記運転制御モードを前記起動運転モードから前記通常運転モードに切り替える、燃料電池システム。
  5. 請求項4記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、前記燃料電池システムの前記運転制御モードを前記起動運転モードから前記通常運転モードに切り替える際に、前記流路外空間加圧部の作動を停止させる、燃料電池システム。
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