JP5024295B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、駆動軸を有する弁体を備え、駆動軸の軸方向の変位により流路内を遮断または接続する流体制御弁と、流体制御弁を備える燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、燃料ガスと酸化ガスとの反応ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池に反応ガスを供給するためのガス供給流路と、燃料電池から反応ガスを排出するためのガス排出流路とを備える。また、このようなガス供給流路と、ガス排出流路とに、流体制御弁に対応する燃料電池用開閉弁を設けることも考えられている。
例えば、特許文献1に記載された燃料電池用開閉弁の場合、柱部を有する弁体を備え、柱部の軸方向の変位によりガス流路内を遮断または接続できるようにしている。この燃料電池用開閉弁は、内部をダイヤフラムにより2個の室に仕切っている。このような開閉弁は、燃料電池から排出水素を排出するための水素排出部に設けており、燃料電池にエアを供給するためのエア供給用通路から分岐させた通路を、開閉弁の2個の室のうち一方の室に通じさせている。2個の室のうち他方の室には、コイルスプリングを設けており、コイルスプリングは他方の室を開き、排出水素を排出するように弁体を付勢する。使用時に一方の室にエアが供給されると、ダイヤフラムに圧力が作用して、コイルスプリングの弾力に抗して弁体が弁座に着座して、他方の室が閉じられる。
また、特許文献2に記載された燃料電池用水素調圧弁の場合、弁体に連結した2枚のダイヤフラムによりハウジング内を3個の室に仕切っており、3個の室のうちの調圧室に導入される供給空気圧と、スプリングによる圧力と、水素ガスの圧力とに応じて、弁の開度を調整できるようにしている。
特開2004−183713号公報 特開2004−150090号公報
上記の特許文献1に記載された燃料電池用開閉弁の場合、2個の室のうち、一方の室にエアを供給することにより、排出水素を排出するための流路を閉じるようにしている。すなわち、2個の室の圧力差により流路を遮断するようにしている。また、開弁時には、2個の室の圧力差とばねの弾力とのみにより、弁を駆動して流路を接続するようにしている。このため、弁の駆動の応答性向上の面から改良の余地がある。
例えば、燃料電池用開閉弁を水分が流れる環境下で使用する場合、閉弁時に弁体部分に付着した水分が凍結すると、開弁するのに大きな力を必要とする場合がある。これに対して、2個の室の圧力差とばねの弾力とのみにより、流路を遮断または接続する場合、弁を駆動する力が小さくなる可能性がある。このため、弁を駆動するための入力信号に対する弁駆動の応答性の向上を図れる構成の採用が望まれている。
また、特許文献2に記載された燃料電池用開閉弁の場合、3個の室を設けているが、中央の室は大気圧室であり、両側の2個の室は正圧が作用するため、2個の室のうちの調圧室に供給空気圧が導入されることにより弁体を駆動する力と、2個の室のうちの排出水素排出用の室に存在する水素ガスの圧力により弁体を駆動する力とは、互いに逆方向に作用する。このため、弁の駆動の応答性向上の面からはまだ改良の余地がある。
本発明の目的は、燃料電池システムにおいて、弁の駆動に対する応答性を向上させることにある。
本発明に係る燃料電池システムは、酸化ガスと燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、酸化ガス系ガスまたは燃料ガス系ガスを流す流路に設ける燃料電池用開閉弁が流体制御弁であり、流体制御弁は、駆動軸を有する弁体を備え、駆動軸の軸方向の変位によりガス流路内を遮断または接続する、燃料電池の反応ガスである酸化ガス系ガスまたは燃料ガス系ガスの供給用または排出用のガス流路に使用する流体制御弁であって、駆動軸は、互いに分離した第1の圧力室と第2の圧力室とでの圧力差により作用する第1の力と、第1の力と同方向に作用する力であって、互いに分離した第3の圧力室と第4の圧力室とでの圧力差により作用する第2の力との両方の力により駆動し、第1の圧力室および第2の圧力室のうち1の圧力室と、第3の圧力室および第4の圧力室のうち1の圧力室とが互いに連通しているか、それぞれ大気に開放されており、第1の圧力室および第2の圧力室のうち一方の圧力室が、弁体により遮断または接続されるガス流路であり、第1の圧力室および第2の圧力室のうち他方の圧力室が、大気に開放されており、第3の圧力室および第4の圧力室のうち一方の圧力室がガス流路内を流れるガスと同じ供給側から供給される同種のガスにより加圧されており、第3の圧力室および第4の圧力室のうち他方の圧力室が大気に開放されており、第1の圧力室と第2の圧力室と第3の圧力室と第4の圧力室とがすべて同圧であるノーマル状態において、開弁状態となるノーマルオープン型のシャット弁であり、第1の圧力室を構成する部材と、第2の圧力室を構成する部材とのうち、一方の部材がアルミニウム材またはアルミニウム合金により構成され、他方の部材が一方の部材と異なる金属により構成され、一方の部材の、他方の部材との接触部を含む表面全体にアルマイト処理を施すことにより、アルマイト処理を施した一方の部材の他方の部材との接触面に、アルマイト処理を施していない他方の部材の接触面が接触している流体制御弁であることを特徴とする燃料電池システムである。
また、好ましくは、一方の部材と他方の部材との接触部の内径側に、一方の部材と他方の部材との間で弾性部材を挟持した弾性シール部が設けられている。
また、好ましくは、弾性部材はガスの圧力を受け変形する機能を有し、第1の圧力室と第2の圧力室とを分離するダイヤフラムの一部である。
また、好ましくは、他方の部材の、一方の部材との接触部の径方向厚さを、他方の部材の他の部分の径方向厚さよりも小さくする。
本発明に係る燃料電池システムの場合、弁体が有する駆動軸は、互いに分離した第1の圧力室と第2の圧力室とでの圧力差により作用する第1の力と、第1の力と同方向に作用する力であって、互いに分離した第3の圧力室と第4の圧力室とでの圧力差により作用する第2の力との両方の力により駆動するため、弁の駆動に対する応答性の向上を図れる。また、第1の圧力室を構成する部材と、第2の圧力室を構成する部材とは、互いに異なる金属により構成されるので、流体制御弁を車両の床下に搭載して使用する等の、流体制御弁を、外部に水がかかる可能性がある状況で使用する場合でも、耐水性の向上と、軽量化との両立を高次元で図りやすくなる。
また、駆動軸の軸方向に第1の圧力室と第2の圧力室と第3の圧力室と第4の圧力室とを配置している場合には、それぞれの圧力室を大きくすることなく、弁を駆動する力を大きくできる。すなわち、2個の圧力室の圧力差だけにより弁を駆動する従来の流体制御弁の場合、弁を駆動する力を大きくするためには、1個の圧力室の内径を大きくし、2個の圧力室の間に設けたダイヤフラムの直径を大きくすることにより、ダイヤフラムの受圧面積を大きくする必要がある。ただし、この場合には、圧力室の直径が大きくなり、流体制御弁の大型化を招く原因となる。流体制御弁の大型化を招くと、重量が増大したり、車両等への搭載性が悪化することにつながる可能性がある。これに対して、本発明に係る流体制御弁で、駆動軸の軸方向に第1の圧力室と第2の圧力室と第3の圧力室と第4の圧力室とを配置している場合には、それぞれの圧力室の内径を過度に大きくすることなく、弁を駆動する力を大きくできる。
また、第1の圧力室と第2の圧力室とのうち、一方の圧力室を、弁体により遮断または接続される流路とするので、第1の圧力室と第2の圧力室と第3の圧力室と第4の圧力室との他に、弁体により遮断または接続される流路を設ける場合と異なり、流体制御弁の小型化をより図りやすくなる。
また、酸化ガス系ガスまたは燃料ガス系ガスを流す流路に設ける燃料電池用開閉弁として使用する構成において、互いに同方向に作用する第1の力と第2の力とにより駆動軸が開弁状態となる方向に駆動し、開弁状態から閉弁状態となるように駆動軸が駆動する開弁方向の前側に流路の燃料電池側が位置するようにする構成によれば、本発明の構成を採用することにより得られる本発明の効果が顕著になる。すなわち、燃料電池が発電することにより酸素または水素が消費されると、流体制御弁の燃料電池側が負圧になるため、閉弁状態から開弁状態にするためには、負圧に抗して駆動軸を変位させる必要がある。上記の構成の場合、このように負圧に抗して駆動軸を変位させる必要があるのにもかかわらず、第1の力と第2の力とにより開弁状態を有効に実現できる。このため、本発明の構成を採用することにより得られる、本発明の効果が顕著になる。
また、流路の開口面積を調整可能とする構成によれば、例えば、酸化ガス系ガスを流す流路に設ける燃料電池用調圧弁および燃料電池用エアシャット弁の両方の機能を有するものとして使用できる。このため、例えば、燃料電池から酸化ガス系ガスを排出するための酸化ガス系排出流路に、流路の開口面積を調整可能とするエアシャット弁を設ければ、酸化ガス系排出流路に別の調圧弁を設ける必要がなくなり、コスト低減を図れる。
本発明に関する参考例に係る燃料電池システムの基本構成を示す図である。 図1の燃料電池システムに使用する入口シャット弁(または出口シャット弁)の構造を、開弁状態で示す断面図である。 同じく入口シャット弁(または出口シャット弁)の構造を、閉弁状態で示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムを構成する入口シャット弁(または出口シャット弁)を示す、図3のA部拡大相当図である。
参考例
以下、本発明の実施の形態及び参考例を図面に基づいて説明する。図1から図3は、本発明に関する参考例を示しており、図1は、本参考例の燃料電池システムの略構成図である。燃料電池システム10は、燃料電池スタック12と、酸化ガス供給流路14および酸化ガス系排出流路16と、加湿器バイパス弁18と、入口シャット弁20と、出口シャット弁22とを備える。
燃料電池スタック12は、酸素と水素との電気化学反応により発電する。すなわち、燃料ガスである水素ガスと、酸化ガスである空気とを燃料電池スタック12に供給することにより、燃料電池スタック12内の図示しない複数の燃料電池セルにおいて、酸素と水素とが電気化学反応して電気エネルギーが得られる。燃料電池セルは、例えば、電解質膜をアノード側電極とカソード側電極とにより狭持して成る膜−電極アセンブリと、その両側のセパレータを備えるものとする。
なお、本参考例の燃料電池システム10は、例えば燃料電池車用として車両に搭載し、燃料電池スタック12を、車両走行用モータの電源として使用する。もちろん、本参考例の燃料電池システムを、車両走行用以外の用途に使用することもできる。
酸化ガスである空気を燃料電池スタック12に供給するために酸化ガス供給流路14を設けている。酸化ガス供給流路14のガス上流側にはエアコンプレッサ24とインタークーラ26とを設けている。エアコンプレッサ24により加圧された空気は、インタークーラ26で冷却され、加湿器28で加湿された後、燃料電池スタック12のカソード側電極側の流路に供給される。
また、空気を、加湿器28を通過させてから燃料電池スタック12に供給するための本経路30とは別に、本経路30とガスの流れに関して並行に、加湿器バイパス経路32を設けている。加湿器バイパス経路32を通過する空気は、加湿器28を通過せずに、燃料電池スタック12に供給される。加湿器バイパス経路32の途中に、加湿器バイパス弁18を設けている。
また、燃料電池スタック12に供給され、各燃料電池セルで電気化学反応に供された後の空気である空気オフガスを、燃料電池スタック12から排出するために、酸化ガス系排出流路16を設けている。酸化ガス系排出流路16を通じて排出される空気オフガスは、調圧弁34を介して加湿器28に送られ、その後、図示しない希釈器を介して大気に放出される。調圧弁34は、燃料電池スタック12から排出される空気の圧力(背圧)が、燃料電池スタック12の運転状態に応じた適切な圧力値になるように制御される。すなわち、調圧弁34の弁開度によって酸化ガス系排出流路16内の圧力センサP2の位置に対応する空気の圧力が調整される。また、加湿器28は、燃料電池スタック12から排出された後の空気から得た水分を、燃料電池スタック12に供給される前の空気に与えて、加湿する役目を果たす。
なお、燃料電池スタック12には、水素ガスを供給するための水素ガス供給流路と水素ガス系ガスを排出するための水素ガス系排出流路とを接続しているが、図1では図示を省略している。
また、酸化ガス供給流路14の本経路30において、加湿器バイパス経路32の上流側接続部と加湿器28との間、および、酸化ガス系排出流路16において、加湿器28よりもガス下流側の間に、ガスの流れに関して燃料電池スタック12と並行になるように、燃料電池バイパス経路36を接続している。そして、燃料電池バイパス経路36の途中に燃料電池バイパス弁38を設けている。燃料電池バイパス弁38は、燃料電池スタック12へ供給される空気の圧力を制御するために利用される。すなわち、燃料電池バイパス弁38の弁開度により、酸化ガス供給流路14の入口圧力センサP1の位置に対応する空気の圧力が調整される。なお、エアコンプレッサ24から吐出される空気の流量により、入口圧力センサP1位置に対応する空気圧力を調整することもできる。もちろん、燃料電池バイパス弁38の弁開度と、エアコンプレッサ24による吐出流量との両方を利用して、入口圧力センサP1位置に対応する空気圧力を調整することもできる。
また、燃料電池システム10は、氷点下等の低温始動時において、燃料電池スタック12を速やかに温度上昇させることが好ましい。そして、このために、燃料電池スタック12に供給される水素ガスの量に比べて、燃料電池スタック12に供給される空気の量を、水素ガスとの反応により発電するのに見合う量よりも少なくし、すなわちカソードストイキ比を下げて、低効率で発電させ、燃料電池スタック12を速やかに温度上昇させることが考えられる。ただし、この場合には、燃料電池スタック12のアノード側の流路から電解質膜を透過して水素がカソード側の流路に入り込み、酸化ガス系排出流路16内の水素濃度が高くなる可能性がある。上記の燃料電池バイパス弁38は、このような場合に開弁状態として、燃料電池スタック12を通過しない空気により酸化ガス系排出流路16内の水素濃度を低下させるために利用することもできる。また、燃料電池スタック12から排出される水素ガス系ガス、いわゆる水素オフガス中に含まれる水素の濃度が通常時よりも高くなる可能性があり、上記の燃料電池バイパス弁38は、このような場合に開弁状態として、燃料電池スタック12を通過しないで希釈器に送り込まれる空気の量を多くし、排出されるガス中の水素濃度を低下させるために利用することもできる。
さらに、酸化ガス供給流路14の本経路30の加湿器28よりもガス下流側と、酸化ガス系排出流路16の加湿器28よりもガス上流側とに、それぞれ入口シャット弁20と出口シャット弁22とを設けている。本参考例の場合、上記の加湿器バイパス弁18と入口シャット弁20と出口シャット弁22とが、本発明の流体制御弁であり、かつ、請求の範囲に記載した燃料電池用開閉弁に対応する。
すなわち、加湿器バイパス弁18と入口シャット弁20と出口シャット弁22とは、それぞれ加湿器バイパス経路32と本経路30と酸化ガス系排出流路16との内部の空気の流れを調整する流体制御弁として機能する。これら各弁18,20,22には、圧力制御用流路40を介して、それぞれが電磁弁である、3つずつのPSV(Pressure Switching Valve)が接続されている。
すなわち、加湿器バイパス弁18には、VbS,VbC,VbOの3つのPSVが接続されている。また、入口シャット弁20には、ViS,ViC,ViOの3つのPSVが接続されており、出口シャット弁22には、VoS,VoC,VoOの3つのPSVが接続されている。これらのPSVは、圧力制御用流路40を介して、酸化ガス供給流路14の本経路30のガス上流側、例えばエアコンプレッサ24と加湿器28との間に接続される。これらのPSVは、図示しないECU(Electronic Control Unit)等の制御部により制御される。
加湿器バイパス弁18と、入口シャット弁20と、出口シャット弁22との駆動は、燃料電池スタック12の状態等に応じて、それぞれに対応したPSVにより制御される。
次に、図2および図3により、入口シャット弁20と、出口シャット弁22との構成および作用を、主に入口シャット弁20により代表して説明する。入口シャット弁20と出口シャット弁22との構成自体は、同じである。また、加湿器バイパス弁18の構成は後で説明する。
図2に示すように、入口シャット弁20は、内部に設けたすべての圧力室が同圧であるノーマル状態において、弁体が開く開弁状態となるノーマルオープン型のシャット弁としている。
入口シャット弁20は、複数のハウジング要素を結合して成るハウジング42の内部に仕切り部44で仕切った上下2個の空間を設けており、2個の空間に、それぞれ主ダイヤフラム46と副ダイヤフラム48とを設けることにより、主ダイヤフラム46の上面側に閉弁用圧力室50を、同じく下面側に開弁用圧力室52を、副ダイヤフラム48の上面側に大気圧室54を、同じく下面側に流路構成圧力室56を、それぞれ設けている。このうちの流路構成圧力室56が請求の範囲に記載した第1の圧力室に対応し、大気圧室54が請求の範囲に記載した第2の圧力室に対応する。また、開弁用圧力室52が請求の範囲に記載した第3または第4の圧力室に対応し、閉弁用圧力室50が請求の範囲に記載した第4または第3の圧力室に対応する。閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52と大気圧室54と流路構成圧力室56とは、互いに分離しており、これら圧力室50,52,54,56のうち、いずれの2の圧力室も内部で互いに連通していない。
また、主ダイヤフラム46と副ダイヤフラム48とは、弁体58に結合している。すなわち、ハウジング42の内部に駆動軸60を有する弁体58を備え、ハウジング42に弁体58を駆動軸60の軸方向の変位可能に支持している。弁体58は、駆動軸60と、駆動軸60の下端部に結合した円板状の弁体本体62とを有する。また、駆動軸60の中間部下端寄りに、外周面に駆動軸側円筒面部63を有する有底円筒状の筒状部材64を結合している。
また、筒状部材64の底板部下面と弁体本体62の上面との間に、ゴム等のエラストマー等、例えばEPDM等のエチレンプロピレンゴム等の弾性材製の副ダイヤフラム48の内周側端部を狭持し、副ダイヤフラム48の内周部を駆動軸60に結合している。副ダイヤフラム48の外周側端部は、ハウジング42を構成する2個のハウジング要素により狭持するように、ハウジング42の内周部に結合している。これにより、ハウジング42内の仕切り部44下側の空間の上側と下側とは、副ダイヤフラム48により、大気圧室54と流路構成圧力室56とに分離される。大気圧室54と流路構成圧力室56とは、気密に遮断される。
また、副ダイヤフラム48の径方向中間部内径寄りに、駆動軸側円筒面部63に沿って押し付けられるように弾性変形したダイヤフラム側円筒部66を設けている。そして、図3に示すような閉弁状態から、副ダイヤフラム48のうち、筒状部材64の駆動軸側円筒面部63とハウジング42の内面との間に存在する、上方に山形の環状に変形した環状変形部67の下面が流路構成圧力室56の圧力を受けるようにしている。そして環状変形部67の下面が流路構成圧力室56の圧力を受けることにより、図2に示すように、ダイヤフラム側円筒部66の上部を駆動軸側円筒面部63から引き剥がすように弾性変形させつつ駆動軸60が変位するようにしている。
また、副ダイヤフラム48の径方向中間部外径寄りに、ハウジング42の内面に設けたハウジング側円筒面部68に沿って押し付けられるように弾性変形した第2のダイヤフラム側円筒部70を設けている。そして図2に示すような開弁状態から図3に示すように駆動軸60が下方に変位する際に、第2のダイヤフラム側円筒部70の上部をハウジング側円筒面部68から引き剥がすように弾性変形するようにしている。
流路構成圧力室56は、酸化ガス供給流路14(図1参照)(出口シャット弁22の場合は酸化ガス系排出流路16)の一部を構成し、弁体58により上流側と下流側とが遮断または接続される。また、大気圧室54には、一端を大気と連通させた大気連通管72が接続されており、大気圧室54が大気に開放されている。
また、弁体58の上端部に2個の略円板状の抑え部材74a、74bが結合されており、2個の抑え部材74a、74bの間に、ゴム等のエラストマー等、例えばEPDM等のエチレンプロピレンゴム等の弾性材製の主ダイヤフラム46の内周側端部を狭持している。主ダイヤフラム46の外周側端部は、ハウジング42を構成する2個のハウジング要素により狭持するように、ハウジング42の内周部に結合している。これにより、ハウジング42内の仕切り部44上側の空間の上側と下側とは、主ダイヤフラム46により、閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52とに分離される。閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52とは、気密に遮断される。また、閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52とに、給排管76が接続されている。
さらに、2個の抑え部材74a、74bのうち下側の抑え部材74aと、仕切り部44との間に、弾力付与手段であるコイルばね78を設けて、弁体58に上方向、すなわち、開弁状態となる方向に弾力を付与している。弁体58は下方向に変位することにより、弁体本体62の下面が弁座80に着座して、流路を遮断する。すなわち、駆動軸60の軸方向の変位により、流路内が遮断または接続される。また、主ダイヤフラム46を含む駆動軸60上側の部分の受圧面積の直径は、副ダイヤフラム48を含む駆動軸60下側の部分の受圧面積の直径よりも十分に大きくしている。
このような入口シャット弁20では、閉弁用圧力室50が、給排管76(図2、図3)を介して、PSVであるViC側の圧力制御用流路40に接続されている。また、開弁用圧力室52が、給排管76を介して、PSVであるViO側の圧力制御用流路40に接続されている。駆動軸60の軸方向の変位により、主ダイヤフラム46の中央部分が、上下に反り返るように変位する。もちろん、主ダイヤフラム46の全体が上下に変位する構成を採用することもできる。
駆動軸60の変位により図2に示すように、弁体58が上向きに駆動されると、酸化ガス供給流路14(図1)の上流側から入口シャット弁20の入口82に向かって流れる空気が、入口シャット弁20の出口84から燃料電池スタック12(図1)側へ排出される。一方、駆動軸60の変位により図3に示すように、弁体58が下向きに駆動されると、出口84が塞がれ、酸化ガス供給流路14の上流側から燃料電池スタック12に向かう空気の流れが遮断される。
なお、出口シャット弁22の場合には、図1に示すように、入口シャット弁20に対して、入口82および出口84が逆になる。そして、駆動軸60の変位により弁体58が上方に駆動されると、酸化ガス系排出流路16の上流側から出口シャット弁22の入口82に向かって流れる空気オフガスが、出口シャット弁22の出口84から加湿器28側へ排出される。一方、駆動軸60の変位により弁体58が下向きに駆動されると、入口82が塞がれ、酸化ガス系排出流路16の上流側から加湿器28に向かう空気オフガスの流れが遮断される。
駆動軸60の軸方向の変位は、3つのPSVによって制御される。すなわち、入口シャット弁20の場合、ViS,ViC,ViOの3つのPSVによって、開弁用圧力室52と閉弁用圧力室50との圧力が制御される。また、出口シャット弁22の場合には、VoS,VoC,VoOの3つのPSVによって開弁用圧力室52と閉弁用圧力室50との圧力が制御される。
図1に示す、ViS(またはVoS)は、3WAY、すなわち、三方弁式のPSVであり、閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52とのうちの一方の圧力室を選択的に、エアコンプレッサ24のガス上流側と接続し、他方の圧力室とエアコンプレッサ24のガス上流側との間を遮断する。また、ViC,ViO,VoC,VoOは、いずれも2Way式のPSVであり、排気用バルブ、すなわち圧抜き用バルブとして機能する。
また、ViS(またはVoS)は、通電状態により流路の接続状態を変化させる。ViS(またはVoS)は、通電されていない状態(非通電状態)において、エアコンプレッサ24のガス吐出側と開弁用圧力室52とを接続する。また、ViS(またはVoS)は、通電された状態(通電状態)で、エアコンプレッサのガス吐出側と閉弁用圧力室50とを接続する。また、ViC,ViO,VoC,VoOは、いずれも非通電状態で弁を閉鎖し、通電状態で弁を開放する。
なお、図1から図3において、ViS(VoS),ViC(VoC),ViO(VoO)を表している複数の三角形のうち、黒で塗りつぶした三角形は流路を遮断した状態を示しており、白抜きの三角形は流路を接続した状態を表している。
このように構成するため、図3に示す、入口シャット弁20(または出口シャット弁22)の閉弁状態から図2に示すように開弁する場合、ViS(またはVoS)(図1)の非通電状態で、ViC(VoC)を開弁状態とし、閉弁用圧力室50を大気に開放する。そして、エアコンプレッサ24(図1)により、開弁用圧力室52側の給排管76(図2、図3)および圧力制御用流路40を通じて開弁用圧力室52に圧力上昇した空気を導入する。これにより、開弁用圧力室52の圧力と閉弁用圧力室50の圧力(大気圧)との間に圧力差が生じる。
また、図3に示す、流路構成圧力室56にもエアコンプレッサ24から酸化ガス供給流路14の上流側部分を通じて圧力上昇した空気が導入されるため、流路構成圧力室56の圧力と、大気に連通する大気圧室54の圧力との間に圧力差が生じる。流路構成圧力室56の圧力は、図3に示す副ダイヤフラム48の環状変形部67の下面に加わる。このため、副ダイヤフラム48が筒状部材64を押し上げて、図2に示すように、駆動軸60が上方に変位し、環状変形部67が大きく断面山形に上方に変形した状態になる。この結果、駆動軸60は、流路構成圧力室56と大気圧室54とでの圧力差により駆動軸60に上方に作用する第1の力F1と、閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52とでの圧力差により駆動軸60に上方に作用する第2の力F2との両方の力F1、F2と、コイルばね78の弾力とにより、上方に駆動する。入口シャット弁20が図2に示すように開弁しきった状態では、ViC(VoC)を閉弁状態として、閉弁用圧力室50と大気との間を遮断する。また、この状態で2個の抑え部材74a、74bのうち上側の抑え部材74bが、ハウジング42の内面の上部に突き当たるストッパの役目を果たす。
一方、図2に示す入口シャット弁20の開弁状態から図3に示すように閉弁する場合には、ViS(またはVoS)を通電状態とし、エアコンプレッサ24により圧力上昇した空気が、閉弁用圧力室50に給排管76および圧力制御用流路40を介して導入されるようにする。また、ViO(VoO)を開弁状態として、開弁用圧力室52を大気に開放する。この結果、閉弁用圧力室50の圧力と開弁用圧力室52の圧力(大気圧)との間に生じる圧力差により駆動軸60に下方に向かう第3の力F3が作用する。一方、図2に示す、流路構成圧力室56にも、エアコンプレッサ24により圧力上昇した空気が導入されるため、流路構成圧力室56の圧力と大気に連通する大気圧室54の圧力との間に生じる圧力差により、駆動軸60に第3の力F3と逆方向の、上方に向かう第4の力F4が作用する。ただし、本参考例の場合、主ダイヤフラム46を含む駆動軸60上側の部分の受圧面積の直径を、副ダイヤフラム48を含む駆動軸60下側の部分の受圧面積の直径よりも十分に大きくしている。このため、図3に示すように、駆動軸60が第4の力F4とコイルばね78の弾力とに抗して下方に変位して、弁体本体62が弁座80に着座する。
そして、入口シャット弁20が閉弁しきった状態で、ViS(またはVoS)を非通電状態として、閉弁用圧力室50とエアコンプレッサ24との接続を遮断し、閉弁用圧力室50内の空気の圧力を一定に維持する。そして、この状態で、ViO(VoO)を閉弁状態として、開弁用圧力室52と大気との間を遮断する。出口シャット弁22についても同様にして、開閉作用を行う。
一方、加湿器バイパス弁18は、内部に設けたすべての圧力室がすべて同圧であるノーマル状態において、弁体58が閉じる閉弁状態となるノーマルクローズ型のシャット弁としている。加湿器バイパス弁18の詳細構造の図示は省略するが、図2、図3に示した入口シャット弁20または出口シャット弁22と同様の構造で、コイルばね78(図2、図3参照)を、筒状部材64の底板部上面と仕切り部44下面との間に設けたような構造を有する。なお、加湿器バイパス弁18は、抑え部材74b(図2、図3参照)等の、弁体58の上端部に固定した部材の上面とハウジング42の下面との間に、コイルばねを設けて、ノーマルクローズ型のシャット弁とすることもできる(図1の略図参照)。
また、加湿器バイパス弁18は、図1に示すように、PSVのVbC側の圧力制御用流路40に閉弁用圧力室50が、PSVのVbO側の圧力制御用流路40に開弁用圧力室52が、それぞれ接続されている。
駆動軸60の変位により弁体58が上向きに駆動されると、加湿器バイパス経路32の上流側から加湿器バイパス弁18の入口82に向かって流れる空気が、加湿器バイパス弁18の出口84から燃料電池スタック12側へ排出される。一方、駆動軸60の変位により弁体58が下向きに駆動されると、出口84が塞がれ、加湿器バイパス経路32の上流側から燃料電池スタック12に向かう空気の流れが遮断される。
駆動軸60の軸方向の変位は、入口シャット弁20、出口シャット弁22の場合と同様に、3つのPSVである、VbS,VbC,VbOによって制御される。なお、図1において、VbS,VbC,VbOを表している複数の三角形のうち、黒で塗りつぶした三角形は流路を遮断した状態を示しており、白抜きの三角形は流路を接続した状態を表している。また、VbSは、非通電状態でエアコンプレッサ24のガス吐出側と閉弁用圧力室50とを接続し、通電状態でエアコンプレッサ24のガス吐出側と開弁用圧力室52とを接続する。
このような加湿器バイパス弁18を開弁する場合、エアコンプレッサ24により圧力上昇した空気を開弁用圧力室52に導入するとともに、閉弁用圧力室50を大気に開放する。この結果、エアコンプレッサ24により圧力上昇した空気が導入される流路構成圧力室56と大気圧室54(図2、図3参照)とでの圧力差により駆動軸60(図2、図3参照)に上方に作用する第1の力F1´と、閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52とでの圧力差により駆動軸60に上方に作用する第2の力F2´との両方の力F1´、F2´により、駆動軸60がコイルばねの弾力に抗して上方に駆動する。そして、加湿器バイパス弁18が開弁する。
これに対して、加湿器バイパス弁18を閉弁する場合、エアコンプレッサ24により圧力上昇した空気を閉弁用圧力室50に導入するとともに、開弁用圧力室52を大気に開放する。そして、開弁用圧力室52と閉弁用圧力室50とでの圧力差により駆動軸60に下方に作用する力と、コイルばねの弾力とにより、駆動軸60が下方に駆動する。この場合、流路構成圧力室56と大気圧室54との圧力差により駆動軸60に上方に力が作用するが、主ダイヤフラム46(図2、図3参照)を含む駆動軸60上側の部分の受圧面積の直径を、副ダイヤフラム48(図2、図3参照)を含む駆動軸60下側の部分の受圧面積の直径よりも十分に大きくしているため、駆動軸60は下方に変位する。そして、加湿器バイパス弁18が閉弁する。
上記のような燃料電池システムによれば、運転を停止した放置中、すなわち、入口シャット弁20、出口シャット弁22、加湿器バイパス弁18のそれぞれに対応するすべての3つずつのPSVの非通電状態で、入口シャット弁20と出口シャット弁22と加湿器バイパス弁18とを、いずれも閉弁状態に維持できる。このため、燃料電池スタック12のカソード側電極側の内部の流路に新たな空気が供給されることを防止できる。このため、膜−電極アセンブリを構成する触媒を保持したカーボン材が酸化して、燃料電池スタック12の寿命が低下するのを抑えることができる。
特に、本参考例の場合、入口シャット弁20と出口シャット弁22と加湿器バイパス弁18とは、駆動軸60を有する弁体58を備え、駆動軸60の軸方向の変位により流路内を遮断または接続するとともに、駆動軸60は、互いに分離した閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52とでの圧力差により作用する第1の力F1,F1´と、第1の力F1、F1´と同方向に作用する力であって、互いに分離した大気圧室54と流路構成圧力室56とでの圧力差により作用する第2の力F2,F2´との両方の力により駆動する構成を備える。このため、弁の駆動に対する応答性の向上を図れる。
また、駆動軸60の軸方向に閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52と大気圧室54と流路構成圧力室56とを配置しているため、それぞれの圧力室50,52,54,56の内径を過度に大きくすることなく、弁を駆動する力を大きくできる。
また、流路構成圧力室56を、弁体58により遮断または接続される流路としているため、圧力室50,52,54,56の他に弁体58により遮断または接続される流路を設ける場合と異なり、入口シャット弁20と出口シャット弁22と加湿器バイパス弁18との小型化をより図りやすくなる。
また、加湿器バイパス弁18は、すべての圧力室50,52,54,56が同圧である場合にコイルばねの弾力により閉弁状態となるノーマルクローズ型のシャット弁とするとともに、駆動軸60が互いに同方向に作用する第1の力F1´と第2の力F2´とにより開弁状態となる方向に駆動するようにしている。このため、「駆動軸60を有する弁体58を備え、駆動軸60の軸方向の変位により流路内を遮断または接続するとともに、駆動軸60は、互いに分離した閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52とでの圧力差により作用する第1の力F1´と、第1の力F1´と同方向に作用する力であって、互いに分離した大気圧室54と流路構成圧力室56とでの圧力差により作用する第2の力F2´との両方の力により駆動する構成を備える」の構成を採用することにより得られる効果が顕著になる。すなわち、加湿器バイパス弁18を閉弁状態から開弁状態とするためにコイルばねの弾力に抗して駆動軸60を変位させる必要があるのにもかかわらず、第1の力F1´と第2の力F2´とにより開弁状態を有効に実現できる。このため、上記の構成を採用することにより得られる効果が顕著になる。
また、入口シャット弁20と出口シャット弁22と加湿器バイパス弁18とは、駆動軸60に固定した筒状部材64の外周面に設けた駆動軸側円筒面部63と、ハウジング42と、内周部が駆動軸60に、外周部がハウジング42に結合された弾性材製の副ダイヤフラム48と、を備える。また、副ダイヤフラム48の環状変形部67が圧力を受けることにより、副ダイヤフラム48を弾性変形させつつ駆動軸60が変位するようにしている。このため、駆動軸60が変位する際に、副ダイヤフラム48の変形抵抗により、駆動軸60の変位を緩やかにできる。すなわち、圧力を受ける副ダイヤフラム48に、駆動軸60の変位を緩やかにする機能を持たせることができる。この結果、開弁時に、駆動軸60が変位して弁体58に固定の抑え部材74bがハウジング42に当たる際の作動音を抑えることができる。
また、入口シャット弁20と出口シャット弁22と加湿器バイパス弁18とを、酸化ガス供給流路14または酸化ガス系排出流路16に設ける燃料電池用開閉弁として使用し、互いに同方向に作用する第1の力F1,F1´と第2の力F2,F2´とにより駆動軸60が開弁状態となる方向に駆動し、駆動軸60が開弁状態から閉弁状態となるように駆動する開弁方向の前側、すなわち、図2、図3の下側に流路、すなわち、流路構成圧力室56の燃料電池スタック12側が位置するようにしている。このため、「駆動軸60を有する弁体58を備え、駆動軸60の軸方向の変位により流路内を遮断または接続するとともに、駆動軸60は、互いに分離した閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52とでの圧力差により作用する第1の力F1,F1´と、第1の力F1,F1´と同じ方向に作用する力であって、互いに分離した大気圧室54と流路構成圧力室56とでの圧力差により作用する第2の力F2,F2´との両方の力により駆動する構成を備える」の構成を採用することにより得られる効果が顕著になる。すなわち、燃料電池スタック12が発電することにより酸素および水素が消費されると、各弁20、22、18の燃料電池スタック12側が負圧になる。このため、閉弁状態から開弁状態にするためには、負圧に抗して駆動軸60を変位させる必要がある。上記の構成の場合、このように負圧に抗して駆動軸60を変位させる必要があるのにもかかわらず、第1の力F1,F1´と第2の力F2,F2´とにより開弁状態を有効に実現できる。このため、上記の構成を採用することにより得られる、本発明の効果が顕著になる。
なお、図3にのみ図示するように、駆動軸60の中間部外周面と仕切り部44の下面との間に軸方向に伸縮可能な筒状シール部材86を設けて、駆動軸60とハウジング42との間の軸受部等の摺動部に水分が付着するのをより有効に防止することもできる。これにより、付着した水分が低温環境下で凍結して、駆動軸60の摺動が円滑に行えなくなることをより有効に防止することができる。
また、図示は省略するが、上記の参考例において、入口シャット弁20と出口シャット弁22と加湿器バイパス弁18との少なくともいずれかの弁において、流路内を単に遮断または接続するだけでなく、流路の開口面積を所定の大きさに調整可能とする機能を持たせることもできる。例えば、いずれかの弁20,22,18の閉弁用圧力室50と開弁用圧力室52と大気圧室54と流路構成圧力室56との少なくともいずれかの圧力室の圧力を微妙に調整可能とする構成を採用すれば、駆動軸60を開弁しきった状態と閉弁しきった状態との間の半開状態に位置するように維持して、流路の開口面積が調整可能となる。このような構成によれば、例えば、酸化ガス系排出流路16に出口シャット弁22を、調圧弁の機能を備えるエアシャット弁として設ければ、酸化ガス系排出流路16に別の調圧弁34(図1)を設ける必要がなくなり、コスト低減を図れる。
なお、本発明の流体制御弁は、上記のような入口シャット弁20と出口シャット弁22と加湿器バイパス弁18とに適用する場合に限定するものではなく、例えば、燃料ガス系ガスである水素ガスを流す燃料ガス供給流路または燃料ガス系排出流路に設ける燃料電池用開閉弁として使用するものにも本発明を適用できる。
また、本発明から外れるが、本発明者が発明した別発明として、上記の参考例の入口シャット弁20と出口シャット弁22と加湿器バイパス弁18とのいずれかにおいて、開弁用圧力室52および閉弁用圧力室50を設けず、ソレノイドやモータにより駆動軸60を有する弁体58を駆動する構成において、弁の駆動力を大きくするために、副ダイヤフラム48(図2、図3参照)に対応するダイヤフラムにより大気圧室54と流路構成圧力室56とを仕切ることもできる。すなわち、駆動軸60を有する弁体58を備え、駆動軸60の軸方向の変位により流路内を遮断または接続する流体制御弁であって、駆動軸60は、ソレノイドまたはモータによる第1の力と、第1の力と同方向に作用する力であって、互いに分離した第1の圧力室と第2の圧力室とでの圧力差により作用する第2の力との両方の力により駆動することを特徴とする流体制御弁とすることもできる。
発明の実施の形態]
図4は、本発明の実施の形態に係る燃料電池システムを構成する入口シャット弁(または出口シャット弁)を示す、図3のA部拡大相当図である。図4に示すように、入口シャット弁20(または出口シャット弁22。以下、単に「入口シャット弁20」として説明する。)は、上記の参考例と同様に、駆動軸60(図2、図3参照)に結合した副ダイヤフラム48を備える。また、副ダイヤフラム48の外周端部を、ハウジング42を構成する第1ハウジング要素88と、同じく第2ハウジング要素90とにより挟持している。また、第1ハウジング要素88の内側に流路構成圧力室56が、第2ハウジング要素90の内側に大気圧室54が、それぞれ設けられる。
また、第1ハウジング要素88と第2ハウジング要素90との一方に設けた通孔(図示せず)に挿入したボルト(図示せず)を、第1ハウジング要素88と第2ハウジング要素90との他方に設けたねじ孔(図示せず)に結合する等により構成する締結部により、第1ハウジング要素88と第2ハウジング要素90とを結合している。また、第1ハウジング要素88の片側(図4の上側)外周部に、略円環状の突部である、外側ビード部92を設け、第2ハウジング要素90の片側(図4の下側)外周部に、略円環状の外側段部94を設け、外側段部94の側面 (図4の下側面)に外側ビード部92の先端面を突き当てている。外側段部94と外側ビード部92とを突き合わせた部分により、結合部96を構成している。
また、第2ハウジング要素90の片側面(図4の下側面)の、外側段部94よりも径方向内側に、ハウジング42の軸方向(図4の上下方向)に突出する略円環状の突部である、内側ビード部98を設け、内側ビード部98の先端面と、第1ハウジング要素88の片面(図4の上側面)とを、隙間を介して対向させることにより、ラビリンスシール部100を構成している。すなわち、結合部96よりもハウジング42の径方向内側に、ラビリンスシール部100を設けている。このため、万が一、結合部96を通じて外部から内側に水が浸入した場合でも、ラビリンスシール部100により、流路構成圧力室56および大気圧室54の内側への水の浸入を有効に防止できる。
また、副ダイヤフラム48の外周端部は、ラビリンスシール部100を構成する隙間を通じて、ハウジング42の径方向に関して、内側ビード部98と外側ビード部92との間に配置し、第1ハウジング要素88および第2ハウジング要素90の間で副ダイヤフラム48の外周端部を挟持している。
また、流路構成圧力室56を構成する第1ハウジング要素88と、大気圧室54を構成する第2ハウジング要素90とは、互いに異なる金属により構成している。すなわち、第1ハウジング要素88は、ステンレス鋼により構成し、第2ハウジング要素90は、アルミニウム材またはアルミニウム合金により構成している。また、第2ハウジング要素90の、結合部96を構成する部分を含む全体に、アルマイト処理を施している。このため、第2ハウジング要素90の塩害腐食に対する耐久性の向上を図れる。なお、第2ハウジング要素90とともに、主ダイヤフラム46(図2、図3参照)の外周端部を挟持するハウジング要素も、アルミニウム材またはアルミニウム合金により構成することができる。
また、第1ハウジング要素88と第2ハウジング要素90との結合部96、すなわち接触部の径方向に関する幅W1は、十分に小さくしている。例えば、結合部96のうち、図4に図示しない部分には、ボルトをねじ孔に結合する等により構成する締結部が存在するが、結合部96のうち、締結部から周方向にずれた部分の幅W1を、第1ハウジング要素88のうち、流路構成圧力室56内の圧力を受ける本体部102の径方向の厚さT1以下と、小さくしている。より好ましくは、結合部96のうち、締結部から周方向にずれた部分を、線状接触部とする。
このように、本実施の形態では、流路構成圧力室56を構成する第1ハウジング要素88と、大気圧室54を構成する第2ハウジング要素90とを、互いに異なる金属により構成するので、入口シャット弁20を車両の床下に搭載して使用する等の、入口シャット弁20を、外部に水がかかる可能性がある状況で使用する場合でも、耐水性の向上と、軽量化との両立を高次元で図りやすくなる。
すなわち、第2ハウジング要素90をアルミニウム材またはアルミニウム合金等の軽量な金属により構成することができるため、入口シャット弁20の軽量化を図れる。また、第2ハウジング要素90を、アルミニウム材またはアルミニウム合金等の軽量な金属により構成する場合に、塩害腐食に対する耐久性向上のために第2ハウジング要素90にアルマイト処理を施す場合には、例えば、第1ハウジング要素88との結合部96である接触部等、第2ハウジング要素90の表面にクラックが生じやすくなる。このため、第1ハウジング要素88を、アルマイト処理を施したアルミニウムまたはアルミニウム合金により構成した場合には、結合部96でクラック同士が重なりやすくなるため、ハウジング42内部に水が浸入することに対して改良の余地がある。これに対して、本実施の形態では、第1ハウジング要素88を構成する材料を、第2ハウジング要素90を構成する金属である、アルミニウムまたはアルミニウム合金と異なる金属である、ステンレス鋼により構成しているため、結合部96でクラックが重なることを有効に防止でき、結合部96を通じての水の浸入を抑えやすくできる。すなわち、本実施の形態によれば、入口シャット弁20を、外部に水がかかる可能性がある状況で使用する場合でも、耐水性の向上と、軽量化との両立を高次元で図りやすくなる。
また、本実施の形態では、外側ビード部92と外側段部94とを突き合わせることにより構成する結合部96よりも、ハウジング42の径方向内側に、ラビリンスシール部100を設けている。このため、入口シャット弁20において、異なる金属の接触による電食の局所的進行を抑えつつ、塩害腐食に対する耐久性の向上を図れる。すなわち、本実施の形態のように、第1ハウジング要素88と第2ハウジング要素90とを異なる金属により構成する場合には、それぞれの金属の表面積の比に応じて電食の進行が生じやすくなる。特に、第2ハウジング要素90をアルミニウムまたはアルミニウム合金により構成し、アルマイト処理を施す場合には、上記のように第2ハウジング要素90の表面にクラックが生じやすく、何ら工夫しない場合には、第1ハウジング要素88と第2ハウジング要素90との結合部96を通じて、外部からハウジング42の内側に水が浸入しやすくなる可能性がある。このため、従来から、アルミニウムまたはアルミニウム合金により構成する部材において、ステンレス合金により構成する部材と接触する接触部を含む部分には、アルマイト処理を行わないようにすることが考えられている。ただし、この場合には、アルミニウムまたはアルミニウム合金により構成する部材、すなわち、第2ハウジング要素90の塩害腐食に対する耐久性が低下する可能性がある。
本実施の形態によれば、このような不都合を解消することもできる。すなわち、本実施の形態によれば、
(A) 軽量化を図るために、第1ハウジング要素88と第2ハウジング要素90とのうち、一方の要素をアルミニウムまたはアルミニウム合金により構成し、他方の要素をステンレス鋼により構成する場合に、一方の要素の他方の要素との接触部を含む部分を含めてアルマイト処理を施すことにより、ハウジング42の塩害腐食に対する耐久性を向上させる。
(B) 両方の要素88,90の接触部を通じて内部に水が浸入しやすくなることを有効に防止する。
という、相反する要求を同時に満たすようにすることができる。すなわち、外側ビード部92と外側段部94とを突き合わせることにより構成する結合部96よりも、ハウジング42の径方向内側に、ラビリンスシール部100を設けているので、結合部96の径方向の幅W1を小さくすることにより、結合部96の面圧を大きくでき、結合部96のシール性を高くできることと、ラビリンスシール部100により得られる高いシール性とが相まって、全体のシール性を十分に高くできる。この結果、(A)(B)の要求を同時に満たすことができる構造を得られる。
なお、第2ハウジング要素90とともに、主ダイヤフラム46(図2、図3参照)の外周端部を挟持するハウジング要素を、第2ハウジング要素90と異なる金属、例えばステンレス鋼等により構成することもできる。また、本実施の形態では、互いに接触するハウジング要素を、アルミニウムまたはアルミニウム合金と、ステンレス鋼との異なる金属の組み合わせにより構成する場合について説明した。ただし、本実施の形態では、これ以外の異なる金属の組み合わせにより、互いに接触するハウジング要素を構成することもできる。また、出口シャット弁22および加湿器バイパス弁18(図1参照)の一方または両方において、互いに異なる圧力室を構成する2個のハウジング要素を、入口シャット弁20のハウジング42の場合と同様に、互いに異なる金属により構成することもできる。その他の構成および作用については、上記の参考例と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する説明および図示を省略する。
本発明は、流体制御弁および燃料電池システムに利用される。例えば、燃料電池車用として車両に搭載し、燃料電池スタックを、車両走行用モータの電源として使用する燃料電池システムに利用される。

Claims (4)

  1. 酸化ガスと燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、
    酸化ガス系ガスまたは燃料ガス系ガスを流す流路に設ける燃料電池用開閉弁が流体制御弁であり、
    流体制御弁は、
    駆動軸を有する弁体を備え、駆動軸の軸方向の変位によりガス流路内を遮断または接続する、燃料電池の反応ガスである酸化ガス系ガスまたは燃料ガス系ガスの供給用または排出用のガス流路に使用する流体制御弁であって、
    駆動軸は、互いに分離した第1の圧力室と第2の圧力室とでの圧力差により作用する第1の力と、第1の力と同方向に作用する力であって、互いに分離した第3の圧力室と第4の圧力室とでの圧力差により作用する第2の力との両方の力により駆動し、
    第1の圧力室および第2の圧力室のうち1の圧力室と、第3の圧力室および第4の圧力室のうち1の圧力室とが互いに連通しているか、それぞれ大気に開放されており、
    第1の圧力室および第2の圧力室のうち一方の圧力室が、弁体により遮断または接続されるガス流路であり、第1の圧力室および第2の圧力室のうち他方の圧力室が、大気に開放されており、第3の圧力室および第4の圧力室のうち一方の圧力室がガス流路内を流れるガスと同じ供給側から供給される同種のガスにより加圧されており、第3の圧力室および第4の圧力室のうち他方の圧力室が大気に開放されており、
    第1の圧力室と第2の圧力室と第3の圧力室と第4の圧力室とがすべて同圧であるノーマル状態において、開弁状態となるノーマルオープン型のシャット弁であり、
    第1の圧力室を構成する部材と、第2の圧力室を構成する部材とのうち、一方の部材がアルミニウム材またはアルミニウム合金により構成され、他方の部材が一方の部材と異なる金属により構成され、一方の部材の、他方の部材との接触部を含む表面全体にアルマイト処理を施すことにより、アルマイト処理を施した一方の部材の他方の部材との接触面に、アルマイト処理を施していない他方の部材の接触面が接触している流体制御弁であることを特徴とする燃料電池システム
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    一方の部材と他方の部材との接触部の内径側に、一方の部材と他方の部材との間で弾性部材を挟持した弾性シール部が設けられていることを特徴とする燃料電池システム
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    弾性部材はガスの圧力を受け変形する機能を有し、第1の圧力室と第2の圧力室とを分離するダイヤフラムの一部であることを特徴とする燃料電池システム
  4. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    他方の部材の、一方の部材との接触部の径方向厚さを、他方の部材の他の部分の径方向厚さよりも小さくすることを特徴とする燃料電池システム
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