JP5017686B2 - 遊技台 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機やスロットマシン等に代表される遊技台に関する。
従来のパチンコ機等の遊技台では、様々な装飾部材と共に各種照明装置等が配設され、遊技の演出に使用されている。このような照明装置は、LEDやランプ等の光源により照射される表示カバーを遊技台の外表面に配設し、光源をこの表示カバーの背後(遊技台の内側)に配設して構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−188165号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のパチンコ機では、表示カバーの背後の領域がLED等の光源を配設できないような狭い領域である部分には、照明装置を配設することができないという問題があった。すなわち、照明装置を配設可能な部分に制約があることから、遊技台の装飾や演出態様が画一的にならざるを得ず、面白みがないという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、新規性の高い照明装置による面白みのある遊技台を提供しようとするものである。
(1)本発明は、光を発する光源と、自身の背後の領域が前記光源を配設することが困難な領域となる場所に配設される被照射部と、前記光源が発した光を前記被照射部に導く導光手段と、を備え、前記光源は、前記被照射部の背後の領域以外の領域に配設されることを特徴とする、遊技台である。
(2)本発明はまた、前記導光手段は、前記被照射部と一体的に形成されていることを特徴とする、上記(1)に記載の遊技台である。
(3)本発明はまた、前記導光手段は、前記被照射部とは別部材であり、前記被照射部の背後に配設されることを特徴とする、上記(1)に記載の遊技台である。
(4)本発明はまた、前記光源が背後に配設される光源配置部をさらに備え、前記被照射部と前記光源配置部は、1つの部材として一体的に形成されていることを特徴とする、上記(3)に記載の遊技台である。
(5)本発明はまた、前記光源が背後に配設される光源配置部をさらに備え、前記被照射部と前記光源配置部は、互いの表面が同一面となるように段差をつけずに接続されていることを特徴とする、上記(3)に記載の遊技台である。
(6)本発明はまた、前記光源は、自身の発する光が前記導光手段の側面または端面に入射するように配設されることを特徴とする、上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の遊技台である。
(7)本発明はまた、前記光源は、前記被照射部の長手方向端部の少なくとも一方の近傍に配設されることを特徴とする、上記(6)に記載の遊技台である。
(8)本発明はまた、前記光源は、前記被照射部の長手方向端部の両方の近傍にそれぞれ配設されることを特徴とする、上記(6)に記載の遊技台である。
(9)本発明はまた、前記導光手段は、前記光源が発した光の入射角度に対して前記光の出射角度を異ならせる角度調整部を備えることを特徴とする、上記(1)乃至(8)のいずれかに記載の遊技台である。
(10)本発明はまた、前記角度調整部は、V字状断面の溝であることを特徴とする、上記(9)に記載の遊技台である。
(11)本発明はまた、前記角度調整部は、前記被照射部の光らせたい部分の背後にのみ設けられていることを特徴とする、上記(9)または(10)に記載の遊技台である。
(12)本発明はまた、前記角度調整部は、前記光源から前記導光手段の側面または端面に入射した光を、前記光が入射した前記側面または前記端面と平行な方向に出射させることを特徴とする、上記(9)乃至(11)のいずれかに記載の遊技台である。
(13)本発明はまた、前記光源が配設された領域は、前記被照射部の背後の領域よりも広いことを特徴とする、上記(1)乃至(12)のいずれかに記載の遊技台である。
(14)本発明はまた、前記被照射部の背後の領域は、一定の容積の制約の中で特定の領域を大きくした場合に狭くなる領域であることを特徴とする、上記(1)乃至(13)のいずれかに記載の遊技台である。
(15)本発明はまた、前記被照射部は、透明または半透明の材質から構成されることを特徴とする、上記(1)乃至(14)のいずれかに記載の遊技台である。
(16)本発明はまた、所定の入賞口を有する遊技盤を備え、前記所定の入賞口に遊技球が入球した場合に、遊技者に所定の特典を与えることを特徴とする、上記(1)乃至(15)のいずれかに記載の遊技台である。
(17)本発明はまた、複数種類の図柄が施された複数のリールと、前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、停止時の前記複数のリールにより表示された図柄の組合せが前記抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かによって、当該入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えることを特徴とする、上記(1)乃至(15)のいずれかに記載の遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、新規性の高い照明装置による面白みのある遊技台を提供することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、図面を用いて、本発明の実施例に係るパチンコ機(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1および図2を用いて、本発明の実施例1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、図1はパチンコ機100を正面(遊技者側)から見た状態を示す略示正面図であり、図2はパチンコ機100の外観斜視図である。
パチンコ機100は、遊技領域104を覆う閉状態および該遊技領域104を開放する開状態のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な上扉150と、この上扉150の奥側に視認可能に配設された遊技盤(盤面)102を備えている。この遊技盤102には、遊技球(以下、単に球と称する場合がある。)を遊技盤102の中央に位置する遊技領域104に案内するための外レール106と内レール108を配設している。
遊技領域104の中央やや上側には、横長の装飾図柄表示装置110を配設し、遊技領域104の右下には、普通図柄表示装置112と、特別図柄表示装置114と、普通図柄保留ランプ116と、特別図柄保留ランプ118とを配設している。なお、以下、普通図柄を普図、特別図柄を特図と称する場合がある。さらに、装飾図柄表示装置110の右下方には高確中ランプ120を配設し、装飾図柄表示装置110の左方から下方にかけては、ワープ装置121を配設している。
装飾図柄表示装置110は、装飾図柄(図7(b)参照)を表示するための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置によって構成する。この装飾図柄表示装置110は、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cの3つの表示領域に分割し、各々の表示領域110a、110b、110cに異なった装飾図柄を表示することを可能としている。
普図表示装置112は、普図(図7(c)参照)の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置114は、特図(図7(a)参照)の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ116は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技の開始を2つまで保留することを可能としている。特図保留ランプ118は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技の開始を4つまで保留することを可能としている。
高確中ランプ120は、遊技状態が高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
ワープ装置121は、装飾図柄表示装置110の左方で左上方に向けて開口する入球口に入球した遊技球を後述する第1特図始動口126および第2特図始動口128の上方の排出口から排出するものである。従って、このワープ装置121を通過した遊技球は、第1特図始動口126または第2特図始動口128に高い確率で入球するようになっている。
また、これらの表示装置やランプ等の周囲には、一般入賞口122と、普図始動口124と、第1特図始動口126と、第2特図始動口128と、可変入賞口130を配設している。
一般入賞口122は、本実施例では左右に2つずつ配設しており、この一般入賞口122への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口122に入賞した場合)、払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では10個)の球を賞球として後述する貯留皿171に排出する。貯留皿171に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口122に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を賞球、遊技者に貸し出す球を貸球と区別して呼ぶ場合があり、賞球と貸球を総称して球(遊技球)と呼ぶ。
普図始動口124は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域104の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では左右に1つずつ配設している。普図始動口124を通過した球は一般入賞口122に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口124を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置112による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口126は、本実施例では中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口126への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では3個)の球を賞球として後述する貯留皿171に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口126に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口128は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口126の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口128は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置112が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口128への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では5個)の球を賞球として後述する貯留皿171に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口128に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口130は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技領域104の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口130は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選し、特図表示装置114が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口130への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(本実施例では15球)の球を賞球として後述する貯留皿171に排出する。なお、可変入賞口130に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材132や、遊技釘134を複数個、配設していると共に、内レール108の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口136を設けている。
上扉150の下方には、上扉150同様に開閉状態を変化可能な下扉160を配設している。下扉160の後方(遊技盤102の下方)には、後述する発射モータによって回動する発射杆(図示省略)と、この発射杆の先端部に取り付けられて球を遊技領域104に向けて打ち出す発射槌(図示省略)と、この発射槌によって打ち出された球を外レール106に導くための発射レール(図示省略)と、この発射レールに発射槌によって打ち出す球を供給する球送り装置(図示省略)等が配設されている。
そして、下扉160には、球を一時的に貯留すると共に、貯留している球を順次、球送り装置に供給するための貯留皿171と、発射杆を制御して遊技領域104に向けて球の発射強度の操作を行うための操作ハンドル172と、遊技者による押下操作が可能であり、所定の時期にその操作を検出した場合に上述の装飾図柄表示装置110などによる演出表示を変化させるためのチャンスボタン173と、遊技者が貸球の貸し出しを受ける場合に押下される球貸しボタン174と、貯留皿171に貯留できない球を別の容器に排出するための下部排出口175と、後述する払出通路から下部排出口175に繋がる通路を開閉するための球抜きレバー176を配設している。
また、演出用のスピーカとして、上扉150の上部に2つの上部スピーカ150aを配設すると共に、下扉160の左側内部に1つの下部スピーカ160aを配設している。上部スピーカ150aは、直前の上部スピーカダクトに接続され、下部スピーカ160aは、操作ハンドル172の下方で前方に向けて開口する下部スピーカダクト160bに接続されている。
さらに、図示は省略するが、装飾用のランプとして、遊技盤102の所定箇所(例えば、内レール108の内周側に沿った箇所)に複数種類の盤ランプを配設すると共に、上扉150および下扉160の所定箇所に複数種類の枠ランプ(詳細は後述する)を配設している。
このパチンコ機100は、遊技者が貯留皿171に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドル172の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆および発射槌によって外レール106、内レール108を通過させて遊技領域104に打ち出す。そして、遊技領域104の上部に到達した球は、打球方向変換部材132や遊技釘134などによって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口122、可変入賞口130)や始動口(第1特図始動口126、第2特図始動口128)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口124を通過するのみでアウト口136に到達する。
<上扉>
次に、上扉150の詳細について説明する。図3は、上扉150の分解斜視図である。同図に示されるように、上扉150は、略中央に円形の開口部151aが形成された枠状の部材である上部ベース151と、この上部ベース151の開口部151aを塞ぐように配設されるガラス板151bと、上部ベース151を前方から覆うように配設され、略中央に円形の開口部152aが形成された上部クリアカバー152を有して構成されている。上部クリアカバー152は透明な材質から構成されており、上部ベース151の前方を覆う(被さる)ようにして配設されている。上部クリアカバー152および上部ベース151は、ネジ152bにより締結されている。
上部ベース151は、遊技台を装飾するための凹凸形状を正面(前面)に備えている。そして、この凹凸形状の一部は、透明または半透明のレンズ体153a〜153eによって構成されている。図4は、上部ベース151の分解斜視図である。同図に示されるように、上部ベース151には、正面の上部に形成された横長のレンズ体153a、左上角部やや下側に形成された縦長のレンズ体153b、右上角部に形成された縦長のレンズ体153c、左下角部に形成された縦長のレンズ体153d、および左下角部やや中央側に形成された三角錐状のレンズ体151eが配設されている。これらのレンズ体153a〜153eは、複数の係止舌片154を備え、この係止舌片154を上部ベース151の係止部(図示省略)に係止させることで、上部ベース151に固定されている。
各レンズ体153a〜153eの背後には、複数のLEDまたは電球等を備える枠ランプ155a〜155eがそれぞれ配設されている。すなわち、各レンズ体153a〜153eは、背後の枠ランプ155a〜155eにより後方から光を照射されて発光するように構成されている。
本実施例では、さらに、レンズ体153cとレンズ体153dの間、すなわち上部ベース151の開口部151aの周縁の右側中央部分と上部ベース151の右側面151cの間の横幅の狭い部分に、狭隘部用レンズ体156を配設している。この狭隘部用レンズ体156は、各レンズ体153a〜153eと同様に係止舌片154を備えており、この係止舌片154を上部ベース151の係止部に係止させることで、上部ベース151に固定されている。
本実施例に係るパチンコ機100は、容積(幅、高さおよび奥行き等)に一定の制約がある中で遊技領域104をなるべく大きく構成して遊技性を高めるように構成されている。このため、狭隘部用レンズ体156の背後の領域は、枠ランプ153a〜153e等の光を発する光源を配設することのできない狭い領域となっている。従って、この狭隘部用レンズ体156に光を照射して光らせる狭隘部用ランプ157は、狭隘部用レンズ体156の下方のレンズ体153dの背後の領域に配設されている。そして、狭隘部用レンズ体156は、自身の背後以外の領域に配設された狭隘部用ランプ157によって照射されて発光するように構成されている。
図5(a)は狭隘部用レンズ体156周辺を示した拡大図であり、同図(b)は狭隘部用レンズ体156周辺を示した斜視図であり、同図(c)および(d)は同図(a)のA−A線断面図であり、同図(e)および(f)は、狭隘部用レンズ体156における光Lの進行の様子を示した図である。なお、これらの図では、光Lを矢印で示している。
図5(a)および(b)に示されるように、狭隘部用レンズ体156は、透明または半透明の光を透過する材質により構成された略U字形状断面の樋状の部材である。狭隘部用レンズ体156は、レンズ体153cとレンズ体153dの間において、凸面を前方(遊技者側)に向けた状態で、長手方向を上下方向として配設されている。そして、狭隘部用レンズ体156の上端部および下端部は、レンズ体153cおよびレンズ体153dの背後にそれぞれ重ねられている。
図5(a)および(c)に示されるように、狭隘部用レンズ体156は、発光部156a、導光部156b、および角度調整部156cから構成されている。発光部156aは、レンズ体153cおよびレンズ体153dと重ならずに表面が外部に露出した部分であり、狭隘部用ランプ157により光を照射されることで、発光する部分である。導光部156bは、先端面156b1から入射した光を自身の内部を透過させることで、角度調節部156cへと導く部分である。導光部156bは発光部156aの下方に形成さており、先端部が狭隘部用ランプ157と対向している。角度調節部156cは、導光部156bを透過してきた光の進行方向を、発光部156を照射する方向に変更する部分である。本実施例では、角度調整部156cは、狭隘部用レンズ体156の背面に並列して形成された複数のV字状断面の溝から構成されている。図5(e)に示されるように、角度調整部156cは、導光部156bを透過してきた光LがV字状断面の溝の斜面で反射することによって前方の発光部156aに向かうように構成されている。
狭隘部用ランプ157は、図5(a)および(c)に示されるように、少なくとも1つのLED157aおよびこのLED157aを駆動する駆動回路等を備えるLEDベース157bから構成されている。この狭隘部用ランプ157は、LED157aを狭隘部用レンズ体156の導光部156bの先端面156b1に対向させた状態で、狭隘部用レンズ体156の下方のレンズ体153dの背後に配設されている。
図5(c)に示されるように、狭隘部用レンズ体156の発光部156aおよび導光部156bは、略鉛直方向に真直ぐに構成されている。従って、狭隘部用ランプ157のLED157aが発した光Lは、導光部156bに入射して略鉛直上方に向けて進行した後に、角度調整部156cによって進行方向を略90度(直角)変更して発光部156aに進入し、発光部156aの表面156a1から前方に向けて略垂直に出射されることとなる。発光部156aの表面156a1と導光部156bの先端面156b1は互いに略直角となるように形成されている。従って換言すれば、角度調整部156cは、導光部156bの先端面156b1から入射した光Lを、進行方向を略90度変更することによって先端面156b1と平行な方向に出射するように構成されている。また、角度調整部156cは、発光部156aの後方の背面にのみ形成されている。すなわち、狭隘部用レンズ体156は、外部に露出した発光部156aのみが発光し、その他の部分は発光しないようになっている。
また、本実施例では、狭隘部用ランプ157を狭隘部用レンズ体156の下方に1つのみ配設している。従って、発光部156aの発光は、狭隘部用レンズ体156を通過する光の減衰によって下部から上部にかけて徐々に光量が減少するグラデーションとなる。これに対し、図5(d)に示すように、発光部156aの上下にそれぞれ導光部156bを設けると共に、これら2つの導光部156bの先端面156b1の近傍、すなわちレンズ体153cおよびレンズ体153dの背後にそれぞれ狭隘部用ランプ157を配設すれば、発光部156aを略均一に発光させることができる。
発光部156aの発光をグラデーションとするか均一とするかは、遊技台の性質や装飾に応じて決定すればよい。また、図5(d)に示されるように狭隘部用ランプ157を2つ配設した上で、狭隘部用ランプ157を両方点灯させたり、いずれか一方のみを点灯させたりすることで、発光部156aの発光に変化をつけるようにしてもよい。さらに、図5(f)に示されるように、発光部156aの表面156a1にシボ加工等により凹凸を形成し、発光部156aの表面156a1から出射される光Lを拡散させるようにすることもできる。
また、狭隘部用レンズ体156は、導光部156bを省略して構成することもできる。図6(a)は導光部156bを省略した狭隘部用レンズ体156の一例の周辺を示した断面図であり、同図(b)は導光部156bを省略した狭隘部用レンズ体156の一例における光Lの進行の様子を示した図である。同図(a)に示されるように、この場合の狭隘部用レンズ体156は、発光部156aの後方の背面に複数のV字状断面の溝により構成された角度調整部156cが設けられている。この場合の角度調整部156cのV字状断面の溝は、垂直面と斜面から構成されており、角度調整部156cの断面は、鋸刃状となっている。そして、狭隘部用ランプ157は、狭隘部用レンズ体156の下方のレンズ体153dの背後において、狭隘部用レンズ体156よりもやや後方に配設されている。
図6(b)に示されるように、狭隘部用ランプ157のLED157aが発する光Lは、直接角度調整部156cに照射され、直接角度調整部156cのV字状断面の溝の斜面から入射する際に前方に向けて屈折し、発光部156aの表面156a1から前方に向けて略垂直に出射することとなる。
<図柄の種類>
次に、図7(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置114、装飾図柄表示装置110、普図表示装置112が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図7(a)は特図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の特図の停止表示態様には、大当たり図柄である特図1と、特別大当たり図柄である特図2と、外れ図柄である特図3の3種類がある。第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技を開始した場合には、特図表示装置114は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図の変動表示を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図変動遊技(大当たり遊技)の当選を報知する場合には特図1を停止表示し、特図変動遊技(特別大当たり遊技)の当選を報知する場合には特図2を停止表示し、特図変動遊技の外れを報知する場合には特図3を停止表示する。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図7(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施例の装飾図柄には、装飾1〜装飾7の7種類がある。第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置110の左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cの各図柄表示領域に、装飾1→装飾2→装飾3→・・・・装飾6→装飾7→装飾1→・・・の順番で表示を切り替える装飾図柄の変動表示を行う。そして、特図変動遊技(大当たり遊技)の当選を報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の数字の装飾図柄の組合せ(例えば、装飾2−装飾2−装飾2))を停止表示し、特図変動遊技(特別大当たり遊技)の当選を報知する場合には、特別大当たりに対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の奇数番号数字の装飾図柄の組合せ(例えば、装飾1−装飾1−装飾1))を停止表示する。なお、大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、大当たり遊技、または特別大当たり遊技を開始し、特別大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、特別大当たり遊技を開始する。また、外れを報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示した後で、保留している装飾図柄の変動表示があれば、その変動表示を開始する。
図7(c)は普図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の普図の停止表示態様には、当たり図柄である普図1と、外れ図柄である普図2の2種類がある。普図始動口124を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として普図表示遊技を開始した場合には、普図表示装置112は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には普図1を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には普図2を停止表示する。
<制御部>
次に、図8を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は主制御部、演出制御部、払出制御部、発射制御部、および電源管理部の回路ブロック図である。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単にコマンドと呼ぶ)に応じて、主に演出の制御を行う演出制御部350と、主制御部300が送信するコマンドに応じて、主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部400と、遊技球の発射制御を行う発射制御部450と、パチンコ機100に供給される電源を、パチンコ機100に搭載した電気部品に送電するための所定の電力を生成する電源管理部500によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数などを計測するためのカウンタタイマ312と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する演出制御部350や払出制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器314bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器314aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路316(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、上扉150および下扉160の開放/閉鎖を検出する扉開放センサ、内枠182の開放/閉鎖を検出する内枠開放センサ、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサなどを含む各種センサ318が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路316および基本回路302に出力するためのセンサ回路320と、特図表示装置114の表示制御を行うための表示回路322と、普図表示装置112の表示制御を行うための表示回路324と、各種状態表示部326(普図保留ランプ116、特図保留ランプ118など)の表示制御を行うための表示回路328と、第2特図始動口128や可変入賞口130などを開閉駆動する各種ソレノイド330を制御するためのソレノイド回路332を接続している。
なお、第1特図始動口126に球が入賞したことを球検出センサ318が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路316に出力する。この信号を受信したカウンタ回路316は、第1特図始動口126に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口126に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路316は、第2特図始動口128に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口128に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口128に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路550にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部500から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路(図示省略)を設けており、この電圧監視回路は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号を出力する起動信号出力回路(図示省略)を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、演出制御部350にコマンドを送信するための出力インターフェースと、払出制御部400にコマンドを送信するための出力インターフェースをそれぞれ設けており、演出制御部350には、主制御部300からコマンドを受信するための入力インターフェースを設け、払出制御部400には、主制御部300からコマンドを受信するための入力インターフェースを設けている。この構成により、主制御部300と、演出制御部350および払出制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と演出制御部350および払出制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は演出制御部350および払出制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、演出制御部350および払出制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<演出制御部>
次に、パチンコ機100の演出制御部350について説明する。
演出制御部350は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて演出制御部350の全体を制御する基本回路352を備えており、この基本回路352には、CPU354と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM356と、一時的にデータを記憶するためのRAM358と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O360と、時間や回数などを計測するためのカウンタタイマ362を搭載している。この基本回路352のCPU354は、水晶発信器364が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路352には、上部スピーカ150aおよび下部スピーカ160a等の各種スピーカ366(およびアンプ)の制御を行うための音源IC368と、枠ランプ、盤ランプなどの各種ランプ370の制御を行うための表示回路372と、各種演出用ソレノイド等374の制御を行うためのソレノイド回路376と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)110の制御を行うための液晶制御回路378と、チャンスボタン173の操作を検出した場合に基本回路352に検出信号を出力するチャンスボタン検出回路380を接続している。
また、演出制御部350には、電源が投入されると起動信号を出力する起動信号出力回路(図示省略)を設けており、CPU354は、この起動信号出力回路から起動信号を入力した場合に、演出制御を開始する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部400、発射制御部450、および電源管理部500について説明する。
払出制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置402を制御すると共に、払出センサ404が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インターフェース部406を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット552との通信を行う。
発射制御部450は、払出制御部400が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、操作ハンドル172内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による操作ハンドル172の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆および発射槌を駆動する発射モータ452の制御や、貯留皿171から発射レールに球を供給する球送り装置454の制御を行う。
電源管理部500は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、払出制御部400などの各制御部や払出装置402などの各装置に供給する。さらに、電源管理部500は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308など)に所定の期間(例えば10日間)電力を供給するための蓄電装置(例えばコンデンサ)と、この蓄電装置よりも静電容量が小さく、所定の部品(例えば主制御部300の基本回路302全体)に供給している電力が、静電気ノイズ、人的なミス、遊技台に供給される電力の低下などが原因で変動し、低下している場合に、ある程度の電力を補うための蓄電装置(例えばコンデンサ)をさらに備えている。この蓄電装置により、所定の部品(例えば主制御部300)に供給される電力が電断時、復電時などに不安定になっても、ある程度安定してその所定の部品は動作できるように構成している。また、電源管理部500を構成する電源基板には遊技店の店員などが操作可能な操作部(RAMクリアスイッチ)を備えており、電源投入時にこの操作部が操作されていることを検出した場合には、各制御部の基本回路302および352に、RAM308および358を初期化することを指令するRAMクリア信号を出力するようにしている。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。図9(a)に示す大当たり判定テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している特図抽選状態の種類と、抽選データと、を対応付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この大当たり判定テーブルを用いて特図変動遊技を当選(大当たり)とするか、不当選(外れ)とするかの決定、すなわち大当たり判定を行う。なお、特図抽選状態の情報は、特図変動遊技を所定の低確率で当選と判定する低確率状態を示す情報、および低確率よりも高い高確率で特図変動遊技を当選と判定する高確率状態を示す情報などを含むが、以下、これらを単に低確率状態および高確率状態と称する。また、遊技状態格納領域に記憶する情報には別の情報もあるが、これらの情報については後述する。
大当たり判定テーブルの抽選データは、第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に開始する特図変動遊技の結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、特図抽選状態が低確率状態の場合、取得した特図当選乱数値(乱数値については後述する)が10001〜10187であるときは、特図変動遊技の当選と判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に大当たりとなることを示す情報を設定する(以下、大当たりフラグの格納領域に大当たりの情報を設定することを「大当たりフラグをオンに設定する」という)。一方、取得した特図当選乱数値が10001〜10187以外の数値である場合には、特図変動遊技の外れと判定して上述の大当たりフラグの格納領域に外れとなることを示す情報を設定する(以下、大当たりフラグの格納領域に外れの情報を設定することを「大当たりフラグをオフに設定する」という)。なお、本実施例では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、低確率状態における抽選データが示す数値範囲は10001〜10187(数値範囲の大きさは187)であるから、低確率状態の第1特図始動口126または第2特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は、約1/350.4(=187/65536)である。これに対して、高確率状態における抽選データが示す数値範囲は20001〜21871(数値範囲の大きさは1871)であるから、高確率状態の第1特図始動口126または第2特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は約1/35.0(=1871/65536)であり、特図変動遊技の当選確率は、低確率状態よりも高確率状態の方が高くなるように設定している。
図9(b)に示す高確率状態移行判定テーブルは、上述の大当たり判定の結果、大当たりと判定した場合に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この高確率状態移行判定テーブルを用いて、特図変動遊技の終了後に大当たり遊技を開始するか、または特別大当たり遊技を開始するかの判定、すなわち確変移行判定を行う。例えば、取得した特図乱数値(乱数値については後述する)が11〜74の数値である場合には、RAM308に設けた確変(確率変動)フラグの格納領域に、特図変動遊技の終了後に特別大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(ここで、確変フラグの格納領域に特別大当たり遊技開始の情報を設定することを確変フラグをオンに設定するという)。一方、取得した特図乱数値が11〜74の数値以外である場合には、上述の確変フラグの格納領域に、大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(ここで、確変フラグの格納領域に大当たり遊技開始の情報を設定することを確変フラグをオフに設定するという)。なお、本実施例では、特図乱数値の取り得る数値範囲は0〜127(数値範囲の大きさは128)、抽選データの移行判定乱数の範囲は11〜74(数値範囲の大きさは64)であるから、大当たり判定の結果が当選である場合に確変移行判定の結果を当選にする確率、すなわち特別大当たりを開始する確率は1/2(=64/128)である。
図9(c)に示すタイマ番号決定テーブルは、上述の大当たりフラグと、抽選データと、特図表示装置114による特図の変動表示を開始してから停止表示をするまでの変動時間を示すタイマ番号と、を対応付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、このタイマ番号決定テーブルと、上述の大当たり判定結果(大当たりフラグの値)および後述する特図タイマ乱数値(乱数値については後述する)に基づいて、タイマ番号を選択する。例えば、大当たりフラグがオフで、取得した特図タイマ乱数値が0〜60235の数値である場合には、タイマ番号としてタイマ1(変動時間5秒)を選択し、大当たりフラグがオンで、取得した特図タイマ乱数値が0〜15535の数値である場合には、タイマ番号としてタイマ2(変動時間10秒)を選択する。なお、本実施例では、特図タイマ乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、上述の大当たり判定結果が不当選の場合は、タイマ1のタイマ乱数の範囲は0〜60235(数値範囲の大きさは60236)であるから、タイマ番号としてタイマ1(変動時間5秒)を選択する確率は60236/65536である。また、タイマ番号として、タイマ2(変動時間10秒)を選択する確率は4250/65536、タイマ3(変動時間20秒)を選択する確率は800/65536、タイマ3(変動時間40秒)を選択する確率は250/65536である。一方、大当たり判定結果が当選の場合は、タイマ2のタイマ乱数の範囲は0〜15535(数値範囲の大きさは15536)であるから、タイマ番号としてタイマ2(変動時間10秒)を選択する確率は15535/65536である。また、タイマ番号として、タイマ3(変動時間20秒)を選択する確率は9000/65536、タイマ4(変動時間40秒)を選択する確率は38000/65536、タイマ5(変動時間50秒)を選択する確率は3000/65536である。
<主制御部リセット割り込み処理>
次に、図10を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部リセット割り込み処理について説明する。なお、同図は主制御部リセット割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号を出力する起動信号出力回路を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割り込みによりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って処理を実行し、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定、各種変数の初期化、後述する主制御部タイマ割り込み処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理などを行う。
ステップS102では、復帰データ(前回、電源が遮断された時点における制御状態を復帰させるための情報を保存したデータ)をRAM308が記憶しているか否かを判断する。そして、復帰データをRAM308に記憶していた場合にはステップS103に進み、記憶していなかった場合にはステップS104に進む。
ステップS103では、復帰データを用いて、電源の遮断前の状態に復帰する。
ステップS104では、ソフトウェア乱数カウンタの更新を行う。ここでは、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図タイマ乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始する主制御部タイマ割り込み処理を行っている間を除いて、このステップS104の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割り込み処理>
次に、図11を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割り込みを契機として主制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、I/O310の入力ポートの値を取得して、各種センサ318の状態を検出する。例えば、第1、第2特図始動口126、128に球が入球していることを検出した場合にオン信号を出力する球検出センサからの信号を入力する。他の入賞口、始動口などについても対応する球検出センサからの信号を入力する。このステップS201において入力した結果は、RAM308に各種センサごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS202では、ソフトウェア乱数カウンタの更新を行う。ここでは、主制御部300で使用する普図当選乱数値および特図乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタと、上述の普図当選乱数値、および特図乱数値の初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。これらの処理の後でステップS104で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行う。なお、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS203では、上述のステップS201で各種センサから入力した信号の状態に基づいて入賞検出を行う。この入賞検出では、入賞口や始動口(一般入賞口122、第1、第2特図始動口126、128および可変入賞口130)に入賞(入球)があった場合には、RAM308に設けた賞球数記憶領域の値に入賞口ごとに予め定めた賞球数を加算したり、第1特図始動口126または第2特図始動口128に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技数が4未満である場合には、入賞した始動口に対応するカウンタ回路316bのカウンタ値記憶用レジスタから値を特図当選乱数値として取得する。また、上述の特図乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図乱数値として取得し、RAM308に設けた乱数値記憶領域に特図当選乱数値と共に記憶する。また、普図始動口124を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が2未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた上記特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。
ステップS204では、特図変動遊技に関する処理(特図関連処理)を行う。この特図関連処理では、特図変動遊技および可変入賞口130の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している特図変動遊技の数が1以上である場合に、主制御部300が記憶する上述の各種データテーブルを使用した各種抽選のうち、最初に大当たり判定を行う。
具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図当選乱数値が、図9(a)に示す大当たり判定テーブルの抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、特図当選乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、特図変動遊技の当選と判定して大当たりフラグをオンに設定する。一方、特図当選乱数値が抽選データの数値範囲外である場合には、特図変動遊技の外れと判定して大当たりフラグをオフに設定する。例えば、特図抽選状態が低確率状態で、第1特図始動口126または第2特図始動口128への球入賞の検出に基づいて取得した特図当選乱数値が10100の場合は、特図当選乱数値が10001〜10187の範囲であることから大当たりフラグをオンに設定し、特図当選乱数値が10300の場合は、特図当選乱数値が10001〜10187の範囲外であることから大当たりフラグをオフに設定する。
大当たりフラグにオンを設定した場合には、次に確変移行判定を行う。具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図乱数値が、図9(b)に示す移行判定乱数の数値範囲であるか否かを判定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、上述の確変フラグをオンに設定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲以外である場合には、上述の確変フラグをオフに設定する。例えば、取得した特図乱数値が20の場合には、特図乱数値が11〜74の範囲であることから確変フラグをオンに設定する。一方、取得した特図乱数値が80の場合には、特図乱数値が11〜74の範囲外であることから確変フラグをオフに設定する。
大当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上述の特図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得する。そして、大当たりフラグの値、および取得した特図タイマ乱数値に基づいて、図9(c)に示すタイマ選択乱数の数値範囲に対応するタイマ番号を選択し、RAM308に設けたタイマ番号記憶領域に記憶する。また、そのタイマ番号に対応する変動時間をRAM308に設けた変動時間記憶領域に記憶して処理を終了する。例えば、大当たりフラグがオフで、取得した特図タイマ乱数値が50000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜60235の範囲であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する1行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ1、および変動時間を示す5を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。一方、大当たりフラグがオンで、取得した特図タイマ乱数値が64000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜15535の範囲ではないことからタイマ2は選択せず、15536〜24535ではないことからタイマ3は選択せず、24536〜62535ではないことからタイマ4は選択しないが、62536〜65535の範囲内であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する8行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ5、および変動時間を示す50を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。なお、主制御部タイマ割り込み処理の開始周期である2msを考慮して、選択した変動時間の値に500(1000ms/2ms)を掛けた値を変動時間記憶領域にセットする。例えば、変動時間として5秒を選択した場合には、変動時間記憶領域には2500の値を初期値としてセットし、後述するタイマ更新処理(ステップS208)を実行する度に、この変動時間記憶領域の値を1だけ減算するようにすることで、主制御部タイマ割り込み処理の実行回数により時間の経過を計測できるようにしている。
また、上述の変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで開始する特図変動関連処理では、大当たりフラグがオンの場合には、特図表示装置114に特図1または特図2、大当たりフラグがオフの場合には、特図3を表示するように設定すると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により特図の停止表示を行い、特図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
すなわち、本実施例における「特別図柄(特図)変動遊技」は、第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に、ステップS203の入賞検出処理で、特図当選乱数値および特図乱数値を取得し、取得した値をRAM308の所定の記憶領域にそれぞれ記憶するところから開始し、ステップS204の特図関連処理でRAM308の所定の記憶領域に記憶している乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得し、RAM308の所定の記憶領域に記憶してある特図当選乱数値に基づいて大当たり判定し、RAM308の所定の記憶領域に記憶してある特図乱数値に基づいて確率変動の判定を行い、大当たり判定結果および取得した特図タイマ乱数値などに基づいて特図変動時間を決定し、その変動時間の間に亘って特図を変動表示し、さらに上述の大当たり判定結果および確率変動の判定に基づいて決定した特図1、特図2または特図3の停止表示を行って終了する。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、大当たりフラグがオンの場合には、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口130に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定する。
この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミングで開始する特図変動関連処理では、保留している特図変動遊技の数が1以上であれば、上述の大当たり判定など次の特図変動遊技を開始する。なお、保留している特図変動遊技の数は、RAM308に設けた特図保留数記憶領域に記憶するようにしており、大当り判定をするたびに、保留している特図変動遊技の数から1を減算した値を、この特図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
ステップS205では、普図変動遊技に関する処理(普図関連処理)を行う。この普図関連処理では、普図変動遊技および第2特図始動口128の開閉制御を行っておらず、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合には、最初に当たり判定を行う。
具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した普図当選乱数値が、所定の判定テーブルの抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、普図当選乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、普図変動遊技の当選と判定して当たりフラグをオンに設定する。一方、普図当選乱数値が抽選データの数値範囲外である場合には、普図変動遊技の外れと判定して当たりフラグをオフに設定する。
当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得する。そして、普図変動遊技の保留球数、および取得した普図タイマ乱数値に基づいてタイマ番号を選択し、RAM308に設けたタイマ番号記憶領域に記憶する。また、そのタイマ番号に対応する変動時間をRAM308に設けた変動時間記憶領域に記憶して処理を終了する。
また、上述の普図用の変動時間記憶領域の値が1から0になったタイミングで開始する普図関連処理では、当たりフラグがオンの場合には、普図表示装置112に上述の普図1、当たりフラグがオフの場合には上述の普図2を表示するように設定すると共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するように設定する。この設定により普図の停止表示を行い、普図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
すなわち、本実施例における「普通図柄(普図)変動遊技」は、普図始動口124に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に、ステップS203の入賞検出処理で、普図当選乱数値を取得し、取得した値をRAM308の所定の記憶領域に記憶するところから開始し、ステップS205の普図関連処理でRAM308の所定の記憶領域に記憶している乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、RAM308の所定の記憶領域に記憶してある普図当選乱数値に基づいて当り判定し、その判定結果と取得した普図タイマ乱数値に基づいて普図変動時間の決定を行い、その変動時間の間に亘って普図を変動表示し、さらに上述の当り判定結果に基づいて決定した普図1または普図2の停止表示を行って終了する。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミングで開始する普図関連処理では、当りフラグがオンの場合には、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口128の羽根の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根を開放状態に保持する信号を出力するように設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミングで開始する普図関連処理では、第2特図始動口128の羽根の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根を閉鎖状態に保持する信号を出力するように設定すると共に、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)開閉駆動用のソレノイド330に、羽根の閉鎖状態を保持するように設定する。
また、所定の閉鎖期間を経過したタイミングで開始する普図関連処理では、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上記当り判定処理など次の普図変動遊技を開始する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。
ステップS206では、演出制御部350に対して制御コマンド(演出コマンド)を送信する。なお、この制御コマンドには、上述のステップS204で大当たり判定をおこなった場合に送信する変動開始コマンド、上述の変動時間記憶領域の値が1から0になった場合に送信する変動停止コマンド、大当たり判定で大当たりフラグを設定した場合に送信する大当たり開始コマンド、上述の所定の開放期間の開始毎に送信するラウンド開始情報などがあり、上述の変動開始コマンドには、変動時間(例えば選択したタイマ番号)、確変フラグのオン/オフの情報、大当たりフラグのオン/オフの情報などを含み、ラウンド開始コマンドには大当たりを開始してから可変入賞口130を開放させた回数を示す情報(例えばラウンド数)などを含めるようにしている。また、払出制御部400に対して払出コマンドを送信する。なお、この払出コマンドには、上述の賞球数記憶領域の値に基づく賞球数などを含めるようにしている。
ステップS207では、各種ソレノイド330を駆動して、第2特図始動口128、可変入賞口130の開閉を制御したり、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路550に出力する。また、表示回路322、324、328を介して普図表示装置112、特図表示装置114、各種状態表示部326などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS208では、普通図柄表示装置112、特図表示装置114に図柄を変動・停止表示する時間、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS209では、電源管理部500から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路が、所定の値以下である場合に電圧が低下したことを示す電圧低下信号を出力しているか否か、すなわち電源の遮断を検知したか否かを監視し、電源の遮断を検知した場合には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化などの電断処理を行う。
以上説明したように、本実施例に係るパチンコ機100は、光を発する光源(本実施例では、狭隘部用ランプ)157と、自身の背後の領域が光源157を配設することが困難な領域となる場所に配設される被照射部(本実施例では、狭隘部用レンズ体)156と、光源157が発した光を被照射部156に導く導光手段(本実施例では、導光部および角度調整部)156b、156cと、を備え、光源157は、被照射部156の背後の領域以外の領域に配設されるため、従来はランプ等を配設することができず、発光させることができなかった部分を発光させることが可能となり、パチンコ機100の装飾および遊技の演出をより多彩にし、遊戯の興趣を高めることができる。
また、導光手段156b、156cは、被照射部156と一体的に形成されているため、部品点数を削減することが可能となり、パチンコ機100の製造コストや組立コストを低減することができる。また、導光手段156b、156cを別部材とした場合よりも被照射部156および導光手段156b、156cをコンパクトに構成することができるため、より狭い領域を発光させることができる。
また、光源157は、自身の発する光が導光手段156b、156cの側面または端面に入射するように配設されるため、光源157を被照射部156の側方に配設して被照射部156を発光させることができる。
また、光源157は、被照射部156の長手方向端部の少なくとも一方の近傍に配設されるため、光源157を配設するスペースを十分広い領域に確保することができる。
また、光源157は、被照射部156の長手方向端部の両方の近傍にそれぞれ配設されるため、被照射部156の発光量を増加させることができる。また、被照射部156を均一に発光させることができると共に、2つの光源157のいずれか一方のみを点灯させて被照射部156の発光に変化をつけることができる。
また、導光手段156b、156cは、光源157が発した光の入射角度に対して光の出射角度を異ならせる角度調整部156cを備えるため、光源157の配設場所の自由度が高まり、より様々な場所に被照射部156を配設して発光させることができる。
また、角度調整部156cは、V字状断面の溝であるため、安価な構成で角度調整部156cを実現することができる。
また、角度調整部156cは、被照射部156の光らせたい部分(本実施例では、発光部)156aの背後にのみ設けられているため、光源157が発した光を無駄なく被照射部156の光らせたい部分156aに集中させて効率的に発光させることができる。
また、角度調整部156cは、光源157から導光手段156b、156cの側面または端面に入射した光を、光が入射した側面または端面と平行な方向に出射させるため、導光手段156b、156cを棒状等の形状として効率的に構成することができると共に、被照射部156、導光手段156b、156cおよび光源157を効率的に配設することができる。
また、光源157が配設された領域は、被照射部156の背後の領域よりも広いため、小型の光源157を特注する必要がなく、既存の光源157を採用してコストを削減することができる。また、より大型の光源157を採用して被照射部156の発光量を増加させることができる。
また、被照射部156の背後の領域は、一定の容積の制約の中で特定の領域を大きくした場合に狭くなる領域であるため、パチンコ機100の遊技性を高めるべく特定の領域を大きく構成した場合であっても、発光させる部分の選択が制限されないようにすることができる。これによりパチンコ機100の設計の自由度を高め、よりデザイン性の高いパチンコ機100を実現することができる。
また、被照射部156は、透明または半透明の材質から構成されるため、発光状態を遊技者に明確に認識させることが可能となり、パチンコ機100のデザイン性を向上させることができる。また、導光手段156b、156cの形状を視認可能に構成することによってパチンコ機100のデザイン性を向上させることもできる。
また、所定の入賞口(本実施例では、一般入賞口122等)を有する遊技盤102を備え、所定の入賞口に遊技球が入球した場合に、遊技者に所定の特典(本実施例では、賞球等)を与えるため、パチンコ機100のデザイン性を高めると共に、所定の特典を与える場合等の演出を多彩に行うことで、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
次に、本発明の実施例2に係るパチンコ機について説明する。本実施例に係るパチンコ機は上記実施例1に係るパチンコ機100に、狭隘部用レンズ体156とは別に導光部材158を適用したものであり、他の構造については上記実施例1に係るパチンコ機100と同一である。このため、同一部分については図中において同じ符号を付すと共に、その説明は省略し、以下、狭隘部用レンズ体156および導光部材158についてのみ説明する。
図12(a)および(b)は、本実施例に係るパチンコ機の狭隘部用レンズ体156および導光部材158の周辺を示した図5のA−A線断面図である。同図(a)に示されるように、本実施例に係る狭隘部用レンズ体156は、透明または半透明の光を透過する材質により構成された略U字形状断面の樋状の部材であり、レンズ体153cとレンズ体153dの間において、凸面を前方(遊技者側)に向けた状態で、長手方向を上下方向として配設されている。そして、狭隘部用レンズ体156の上端部および下端部は、レンズ体153cおよびレンズ体153dの背後にそれぞれ重ねられている。本実施例では、狭隘部用レンズ体156に導光部および角度調整部を備えていない。その代わりに、狭隘部用レンズ体156の背後に、導光部材158を配設している。
導光部材158は、光が透過する透明な材質から構成された略四角形断面の棒状の部材である。そして、導光部材158は、長手方向を上下方向として、レンズ体153dの背後に配設された狭隘部用ランプ157のLED157aの近傍から狭隘部用レンズ体156の上端部近傍の背後にかけて配設されている。また、導光部材158には、前方の狭隘部用レンズ体156と重なる部分の背面に、並列して形成された複数のV字状断面の溝からなる角度調節部158aが形成されている。そして、狭隘部用ランプ157のLED157aと対向する下端面は光が入射する入射面158bとなっており、角度調整部158aの前方の面は光が出射する出射面158cとなっている。入射面158bおよび出射面158cは、互いに略直角となるように形成されている。
上記構成により、狭隘部用ランプ157のLED157aが発した光Lは、入射面158bから導光部材158内に進入して上方に向けて進行した後に、角度調整部158aのV字状断面の溝の斜面において反射して前方に向かい、出射面158cから略垂直に出射して狭隘部用レンズ体を後方から照射することとなる。すなわち、導光部材158は、入射面158bから入射した光Lを、角度調整部158aによってその進行方向を略90度変更し、出射面158cから前方に向けて入射面158bと平行な方向に出射するように構成されている。また、導光部材158は、角度調整部158aの前方の出射面158cからのみ光Lが出射し、前面のその他の部分からは光Lが出射しないように構成されている。すなわち、導光部材158は、狭隘部用レンズ体156のみに光Lを照射して発光させるようになっている。
図12(a)に示されるように、狭隘部用ランプ157を下方に1つのみ配設した場合は、導光部材158から出社する光Lは、下部から上部にかけて徐々に光量が減少するグラデーションとなる。一方、図12(b)に示されるように、狭隘部用ランプ157をレンズ体153cおよびレンズ体153dの背後にそれぞれ配設し、導光部材158の長手方向の両端面をそれぞれ入射面158bとすれば、導光部材158から出射する光Lを均一にすることができる。
このように、狭隘部用レンズ体156と導光部材158を別部材により構成することで、狭隘部用レンズ体の形状の自由度を高めることができる。図12(c)および(d)は、狭隘部用レンズ体156とレンズ体153cおよびレンズ体153dを、接続部分に段差が生じないように接続した一例を示した図5のA−A線断面図である。これらの図に示されるように、狭隘部用レンズ体156の表面156a1とレンズ体153cの表面153c1およびレンズ体153dの表面153d1が同一面となるように(いわゆる面一となるように)狭隘部用レンズ体156とレンズ体153cおよびレンズ体153dを接続することで、パチンコ機100の外観をすっきりと見栄えのよい、デザイン性の高いものとすることができる。
また、狭隘部用レンズ体156と導光部材158を別部材により構成することによって、狭隘部用レンズ体156を狭隘部用レンズ体156の上下に配設された部材と一体化して形成することも可能となる。図13(a)および(b)は、狭隘部用レンズ体156、レンズ体153cおよびレンズ体153dを兼用するように構成した一例を示した断面図である。このように、狭隘部用レンズ体156を、狭隘部用ランプ157が背後に配設される部材と一体化して構成することにより、さらにパチンコ機100の外観をデザイン性の高いものとすることができる。なお、この場合であっても、導光部材158の角度調節部158aの範囲を適宜に調節することにより、狭隘部用レンズ156の所定の部分のみを照射して発光させることができる。
また、本実施例では、上記した導光部材158の代わりに、その他の様々な構成の導光部材を採用することができる。図14(a)〜(e)および図15(a)〜(e)は、その他の構成の導光部材の例である導光部材160〜165を示した図である。
図14(a)は、導光部材160を示した断面図である。導光部材160は、光を反射する凹面から構成された反射面160aを備えるものであり、下方の狭隘部用ランプ157が発した光を反射面160aから前方の狭隘部用レンズ体156に向けて反射するように構成されている。
図14(b)は、導光部材161を示した断面図である。導光部材161は、樹脂やガラス等の透明な材質から構成され、側断面が略直角三角形状の部材であり、狭隘部用レンズ体156の背面に略当接して配設されている。この導光部材161の光の入射面161aは、下方の狭隘部用ランプ157に対して斜めに形成されている。これにより、狭隘部用ランプ157が発した光は、入射面161aから導光部材161内に入射する際に前方に向けて屈折し、導光部材161内部を通過して前方の狭隘部用レンズ体156に向けて出射する。
図14(c)は導光部材162を示した断面図であり、図14(d)は導光部材162の概観斜視図である。図14(c)および(d)に示す導光部材162は、樹脂やガラス等の透明な材質から構成される略円筒状の部材であり、狭隘部用レンズ体156の背後の部分の外周面に周方向に一周する複数のV字状断面の溝からなる角度調整部162aを備えている。この角度調整部162aは、換言すれば、複数のそろばん玉が連なったような形状となっている。狭隘部用ランプ157が発した光は、導光部材162の下端の入射面162bから導光部材162内に入射して上方に向けて進行した後に、角度調整部162aの溝の斜面で反射、屈折することによって、角度調整部162aの部分から外部に向けて放射状に出射する。すなわち、導光部材162によれば、前方のみならずその他の各方向に向けても光を照射することができる。
図14(e)は、導光部材163を示した断面図である。導光部材163は、樹脂やガラス等の透明な材質から構成され、側断面が略直角三角形状の部材であり、狭隘部用レンズ体156の背面に略当接して配設されている。この導光部材161の光の入射面163aは、下方の狭隘部用ランプ157に対して斜めに形成されると共に、垂直面と斜面から構成されるV字状断面の溝が複数形成された鋸刃状の断面となっている。これにより、狭隘部用ランプ157が発した光は、入射面163aから導光部材163内に入射する際に前方に向けて屈折し、導光部材163内部を通過して前方の狭隘部用レンズ体156に向けて出射する。
図15(a)は導光部材164を示した断面図である。導光部材164は、狭隘部用レンズ体156の背面に略当接して配設される側段面が略直角三角形状の透過部164aと、この透過部164aの背後に設けられる板状の反射部から構成されている。透過部164aは、樹脂やガラス等の透明な材質から構成され、下方の狭隘部用ランプ157に対して斜めに対向する凹面状に形成された入射面164a1を備えている。反射部164bは、透過部164aと対向する面が光を反射する平面状の反射面164b1となっている。
狭隘部用ランプ157が発した光の一部は入射面164a1から屈折して透過部164a内に進入し、一部は入射面164a1から後方に向けて反射する。透過部164a内部に進入した光は、透過部164a内部を通過して前方の狭隘部用レンズ体156に向けて出射する。また、入射面164a1から後方に向けて反射した光は、反射部164bの反射面164b1において前方に向けて反射され、一部は入射面164a1から透過部164a内に進入して前方の狭隘部用レンズ体156に向けて出射する。
図15(b)は導光部材165を示した断面図であり、同図(c)は導光部材165の概観斜視図であり、同図(d)は導光部材165の側面図であり、同図(d)は同図(c)のB−B線断面図である。導光部材165は、透明な樹脂から構成される略円筒状のチューブ165aの内部に複数の散乱性粒子165bを備えるものである。この散乱性粒子165bは、平均粒径が10μm程度の有機ポリマー粒子、金属酸化物粒子、硫化塩粒子または炭酸塩粒子等であり、チューブ165a内部を透過する光を散乱させるものである。
狭隘部用ランプ157が発した光は、導光部材165の下端の入射面165cから導光部材165内に入射して上方に向けて進行し、散乱性粒子165bに衝突して散乱することによって、外周面から放射状に出射する。散乱性粒子165bを配置する部分を調節することによって、導光部材165から狭隘部用レンズ体156のみに光を照射することが可能である。
以上説明したように、本実施例に係るパチンコ機では、導光手段(本実施例では、導光部材)158は、被照射部156とは別部材であり、被照射部156の背後に配設されるため、導光手段158の形状や構成を種々に設定することで、被照射部156の発光態様を多彩に設定することができる。これにより、パチンコ機100のデザイン性を高めると共に遊技の演出を多彩に行うことができる。
また、光源157が背後に配設される光源配置部(本実施例では、レンズ体)153c、153dをさらに備え、被照射部156と光源配置部153c、153dは、1つの部材として一体的に形成されているため、被照射部156および光源配置部153c、153dを流線型から平面まで多種類の形状に構成することができる。これにより、パチンコ機100のデザイン性を向上させることができる。
また、光源157が背後に配設される光源配置部153c、153dをさらに備え、被照射部156と光源配置部153c、153dは、互いの表面が同一面となるように段差をつけずに接続されているため、被照射部156および光源配置部153c、153dに一体感を持たせて構成することができる。これにより、パチンコ機100のデザイン性を向上させることができる。
本発明に係る遊技台は、パチンコ遊技機に限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシン(いわゆるパチロット)等にも適用可能である。さらに、このスロットマシンはメダルを遊技媒体としていてもよい。
図16は、このようなスロットマシン600の概観斜視図である。同図に示すスロットマシン600は、本体601と、本体601の正面に取付けられ、本体601に対して開閉可能な前面扉602と、を備える。本体601の中央内部には、(図16において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール610、中リール611、右リール612)収納され、スロットマシン600の内部で回転できるように構成されている。これらのリール610〜612はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール610〜612が構成されている。リール610〜612上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓613から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール610〜612を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール610〜612は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施例では、3個のリールをスロットマシン600の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール610〜612の背面には、図柄表示窓613に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図16において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン600内部において各々のリール610〜612の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール610〜612を停止させる。
入賞ライン表示ランプ620は、有効となる入賞ライン614を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン614は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン614の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ623は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ624は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ622は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ628は演出用のランプである。
ベットボタン630〜632は、スロットマシン600に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、ベットボタン630が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン631が押下されると2枚投入され、ベットボタン632が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン632はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ629は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ621が点灯する。
メダル投入口634は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン630〜632により電子的に投入することもできるし、メダル投入口634から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器625は、スロットマシン600に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器626は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器627は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー635は、リール610〜612の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口634に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン630〜632を操作して、スタートレバー635を操作すると、リール610〜612が回転を開始することとなる。スタートレバー635に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット636には、ストップボタン637〜639が設けられている。ストップボタン637〜639は、スタートレバー635の操作によって回転を開始したリール610〜612を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール610〜612に対応づけられている。ストップボタン637〜639に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン637〜639の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタンの操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン633は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン634は、スロットマシン600に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口655から排出するためのボタンである。ドアキー孔640は、スロットマシン600の前面扉602のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口655は、メダルを払出すための払出口である。
音孔660はスロットマシン600内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉602の左右各部に設けられたサイドランプ644は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉602の上部には演出装置690が配設されている。この演出装置690は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉663a、左扉663bからなる扉(シャッタ)部材663と、この扉部材663の奥側に配設された液晶表示装置657(図示省略)を備えており、2枚の右扉663a、左扉663bが液晶表示装置657の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置657(図示省略)の表示画面がスロットマシン600正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
また、図示は省略するが、スロットマシン600は、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選(内部抽選)により判定する抽選手段と、この抽選手段の判定結果とストップボタン637〜639の操作に基づいて、リール610〜612を停止させるリール停止制御手段と、停止時の複数のリール610〜612により表示された図柄の組合せが抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かによって、当該入賞役への入賞を判定する判定手段と、を内部に備えている。
図17は、スロットマシン600を正面から見た場合の概略図である。容積(幅、高さおよび奥行き等)に一定の制約があるスロットマシン600において、例えばリール610〜612を大きく構成した場合、同図に示すリール610〜612の右側方の領域600aは、ランプ等の光を発する光源を配設することのできない狭い領域となる。また、液晶表示装置657に大型のものを採用した場合、液晶表示装置657の上方および下方の領域600bおよび600cは、光源を配設することのできない狭い領域となる。このような場合であっても、領域600a〜600cに上記実施例1または実施例2に示した狭隘部用レンズ体156、狭隘部用ランプ157および導光部材158、160〜165等を適用することによって、領域600a〜600cの表面を発光させることができる。
すなわち、スロットマシン600は、複数種類の図柄が施された複数のリール610〜612と、複数のリール610〜612の回転を開始させるスタートスイッチ(本実施例では、スタートレバー)635と、複数のリール610〜612のそれぞれに対応して設けられ、複数のリール610〜612の回転を個別に停止させるストップスイッチ(本実施例では、ストップボタン)637〜639と、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、停止時の前記複数のリールにより表示された図柄の組合せが前記抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かによって、当該入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えると共に、光を発する光源(本実施例では、狭隘部用ランプ)157と、自身の背後の領域が光源157を配設することが困難な領域となる場所に配設される被照射部(本実施例では、狭隘部用レンズ体)156と、光源157が発した光を被照射部156に導く導光手段(本実施例では、導光部および角度調整部)156b、156cと、を備え、光源157は、被照射部156の背後の領域以外の領域に配設されるため、従来はランプ等を配設することができず、発光させることができなかった部分を発光させることが可能となり、スロットマシン600の装飾および遊技の演出をより多彩にし、遊戯の興趣を高めることができる。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、狭隘部用レンズ体156、狭隘部用ランプ157および導光部材158、160〜165を配設する場所は、上記各実施例で示した位置に限定されるものではなく、その他の位置であってもよい。
また、狭隘部用レンズ体156、狭隘部用ランプ157および導光部材158、160〜165の形状および構成は、城規格実施例で示した形状または構成に限定されるものではなく、その他の形状または構成であってもよい。
また、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の各実施例に記載されたものに限定されるものではない。
本発明に係る遊技台は、パチンコ機やスロットマシン等に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
本発明の実施例に係るパチンコ機100を正面から見た状態を示す略示正面図である。 パチンコ機100の外観斜視図である。 上扉150の分解斜視図である。 上部ベース151の分解斜視図である。 (a)は狭隘部用レンズ体156周辺を示した拡大図であり、(b)は狭隘部用レンズ体156周辺を示した斜視図であり、(c)および(d)は(a)のA−A線断面図であり、(e)および(f)は、狭隘部用レンズ体156における光Lの進行の様子を示した図である。 (a)は導光部156bを省略した狭隘部用レンズ体156の一例の周辺を示した断面図であり、(b)は導光部156bを省略した狭隘部用レンズ体156の一例における光Lの進行の様子を示した図である。 (a)は特図の停止表示態様の一例を示した図であり、(b)は装飾図柄の一例を示した図であり、(c)は普図の停止表示態様の一例を示した図である。 主制御部300、演出制御部350、払出制御部400、発射制御部450、および電源管理部500の回路ブロック図である。 (a)は大当たり判定テーブルの一例を示した図であり、(b)は大当たり時の特図選択テーブルの一例を示した図であり、(c)はタイマ番号決定テーブルの一例を示した図である。 主制御部リセット割り込み処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。 (a)および(b)は、本実施例に係るパチンコ機の狭隘部用レンズ体156および導光部材158の周辺を示した図5のA−A線断面図であり、(c)および(d)は、狭隘部用レンズ体156とレンズ体153cおよびレンズ体153dを、接続部分に段差が生じないように接続した一例を示した図5のA−A線断面図である。 (a)および(b)は、狭隘部用レンズ体156、レンズ体153cおよびレンズ体153dを兼用するように構成した一例を示した断面図である。 (a)は導光部材160を示した断面図であり、(b)は導光部材161を示した断面図であり、(c)は導光部材162を示した断面図であり、(d)は導光部材162の概観斜視図であり、(e)は導光部材163を示した断面図である。 (a)は導光部材164を示した断面図であり、(b)は導光部材165を示した断面図であり、(c)は導光部材165の概観斜視図であり、(d)は導光部材165の側面図であり、(d)は(c)のB−B線断面図である。 スロットマシン600の概観斜視図である。 スロットマシン600を正面から見た場合の概略図である。
符号の説明
100・・・パチンコ機
102・・・遊技盤
122・・・一般入賞口
126・・・第1特図始動口
128・・・第2特図始動口
130・・・可変入賞口
153c、153d・・・レンズ体
156・・・狭隘部用レンズ体
156a・・・発光部
156b・・・導光部
156c、158a、162a・・・角度調整部
157・・・狭隘部用ランプ
158、160、161、162、163、164、165・・・導光手段
600・・・スロットマシン
610、611、612・・・リール
635・・・スタートレバー
637、638、639・・・ストップボタン

Claims (3)

  1. 略中央部に開口部が形成された枠状の部材における前記開口部の周縁であって幅の狭い狭隘部分に配設される狭隘部用被照射部と、
    前記狭隘部用被照射部の背後の領域以外の領域に配設され、光を発する第1の光源と、
    前記第1の光源が発した光を前記狭隘部用被照射部に導く導光手段と、
    前記枠状の部材における前記狭隘部分以外に配設される一般用被照射部と、
    前記一般用被照射部の背後の領域に配設され、前記一般用被照射部に向けて光を発する第2の光源と、を備え、
    前記狭隘部用被照射部は、隣接する前記一般用被照射部の背後に自身の一部が重なるように構成され、
    前記導光手段は、前記第1の光源が発した光の入射角度に対して前記光の出射角度を異ならせる角度調整部と、前記第1の光源が発した光を前記角度調整部に導く導光部と、を備えると共に、前記狭隘部用被照射部と一体的に形成され、
    前記角度調整部は、前記狭隘部用被照射部において前記一般用被照射部と重ならない露出部分の背後にのみ設けられて前記露出部分のみを発光させるように構成され、
    前記導光部は、前記狭隘部用被照射部において前記一般用被照射部と重なる部分に設けられることを特徴とする、遊技台。
  2. 所定の入賞口を有する遊技盤を備え、
    前記所定の入賞口に遊技球が入球した場合に、遊技者に所定の特典を与えることを特徴とする、
    請求項に記載の遊技台。
  3. 複数種類の図柄が施された複数のリールと、
    前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、
    前記複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、前記複数のリールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、
    予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、
    停止時の前記複数のリールにより表示された図柄の組合せが前記抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かによって、当該入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えることを特徴とする、
    請求項に記載の遊技台。
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