JP2010136897A - 遊技台、検査システム、および遊技台の検査方法 - Google Patents

遊技台、検査システム、および遊技台の検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台、その遊技台を備えた検査システム、およびその遊技台の検査方法に関し、コストがかからずに検査精度を向上させることが可能な遊技台、その遊技台を備えた検査システム、およびその遊技台の検査方法を提供する。
【解決手段】所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行する遊技台100において、画像表示領域1100を有する画像表示手段110と、画像表示領域1100に、複数の要素のうち検査対象になる検査要素211,212が上記所定箇所に位置するか否かを検査する画像501〜504を表示させる検査実行部とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台、その遊技台を備えた検査システム、およびその遊技台の検査方法に関する。
弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台では、所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行し、その遊技の結果に応じて所定の遊技価値を遊技者に付与する。この遊技台では、遊技台の工場出荷前、さらには出荷後であっても、上記複数の要素のうち特定の要素については、その要素の位置に関する検査が行われる。例えば、正しい取付位置に各要素(部品)が取り付けられた基準となる遊技盤の画像と、検査対象になる遊技盤の画像とを比較して、各要素が正しい取付位置に取り付けられているか否かを検査する遊技盤部品取付検査装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−65973号公報
しかしながら、特許文献1に記載された遊技盤部品取付検査装置はコストがかかるとともに、メンテナンスの必要もでてくるため簡単に導入できるものではない。また、各要素が正しい取付位置に取り付けられているか否かの判断を遊技盤部品取付検査装置が行うため、装置の経年劣化とともに正しい判断を行えない恐れや故障した際に検査が中断してしまう恐れがある。
そこで、各要素が正しい取付位置に取り付けられているか否かの判断を、検査員の目視によって行おうとすると、今度は、判断基準が検査員により若干相違し、検査結果にばらつきが生ずる恐れがある。
本発明は上記事情に鑑み、コストがかからずに検査精度を向上させることが可能な遊技台、その遊技台を備えた検査システム、およびその遊技台の検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行する遊技台において、
画像表示領域を有する画像表示手段と、
上記画像表示領域に、上記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が上記所定箇所に位置するか否かを検査する画像を表示させる検査実行部とを備えたことを特徴とする。
ここにいう検査要素には、上記所定箇所に取り付けられた構成部品の他、遊技球や、光、上記画像表示手段に表示される画像等も含まれ、遊技台に取り付けられたものや、有体物に限られない。
また、上記検査実行部によって上記画像表示領域に表示される画像は、検査中の他、遊技進行中にも表示される画像であってもよいし、反対に、検査専用の画像であって遊技進行中には表示されない画像であってもよい。
さらに、上記画像表示手段は、遊技の進行に応じて演出効果を高める演出画像を表示するものであってもよく、この画像表示手段を用いて上記画像を表示させることで、コストアップが抑えられる。また、本発明の遊技台の検査では、上記検査要素の位置に関する検査は検査員が行う。この際、上記画像が検査の基準になり検査精度を向上させることが可能である。
また、この遊技台が、遊技の進行に応じて演出効果を高める演出画像を上記画像表示領域に表示させる演出制御手段を備え、
上記演出制御手段が、上記検査実行部を有するものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記検査実行部が、上記画像を、上記画像表示領域のうちの、上記検査要素が位置すべき所定箇所に基づいて決まる表示位置に表示させるものであってもよい。
すなわち、上記検査要素が、上記画像表示領域に重ならなくてもよい。
また、本発明の遊技台において、上記検査実行部が、上記画像表示領域に上記画像として、上記検査要素が上記所定箇所に位置するとその検査要素が重なって全部が見えなくなる範囲内画像と、その検査要素がその所定箇所に位置してもその検査要素が重ならずに全部が見える範囲外画像とのうちの少なくともいずれか一方の画像を表示させるものであってもよく、
上記検査実行部が、上記画像表示領域に上記画像として、上記検査要素が上記所定箇所に位置するとその検査要素を囲むことになる囲み画像を表示させるものであってもよく、
上記検査実行部が、上記画像表示領域に上記画像として、上記検査要素が上記所定箇所に位置するとその検査要素が重なって少なくとも一部が見えなくなる境界画像を表示させるものであってもよく、あるいは、
上記検査実行部が、上記画像表示領域に上記画像として、目盛り付きの目盛り画像を表示させるものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記検査要素が、上記所定箇所から離れた箇所からその所定箇所まで移動する移動体であってもよい。
上記移動体としては、例えば、副制御部が可動を制御する演出可動物であってもよいし、主制御部が開閉を制御するいわゆる電チューの羽根部材であってもよいし、発射制御部によって制御されて発射された遊技球であってもよいし、副制御部が上記画像表示手段に表示させる移動するキャラクター画像等であってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記検査要素が、構造物であってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記画像表示手段は、遊技者側とは反対側になる裏側が透視可能なものであってもよい。
このような画像表示手段としては、例えば、透過型液晶ディスプレイや、透過型プラズマディスプレイや、透過型有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどがあげられる。
さらに、本発明の遊技台において、上記検査要素が、上記画像表示手段の、上記裏側の所定箇所に位置するものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記画像表示手段が、
反射面を有しその反射面とは反対側になる裏面側が透視可能なハーフミラーと、
表示面を有し、上記ハーフミラーより遊技者側になる進出位置とその進出位置から退避した退避位置との間で位置を切り替え、その進出位置ではその表示面が遊技者側を向きその退避位置ではその表示面の画像が上記反射面に映し出される画像表示部とを備え、
上記画像表示部が、上記進出位置にあるときには上記表示面が上記画像表示領域になり、上記退避位置にあるときには上記反射面がその画像表示領域になってもよい。
さらに、本発明の遊技台において、上記検査要素が、上記ハーフミラーの裏面側の所定箇所に位置するものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記検査要素が、上記画像表示手段よりも遊技者側の所定箇所に位置するものであってもよく、さらには、上記検査要素が、上記進出位置にある画像表示部よりも遊技者側の所定箇所に位置するものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記画像表示手段が、遊技者側を向きその遊技者側とは反対側になる裏面側が透視可能な第1の画像表示領域と、上記第1の画像表示領域よりも裏面側に遊技者側を向いて配置された第2の画像表示領域とを有するものであり、
上記検査実行部は、上記第1の画像表示領域および上記第2の画像表示領域のうちのいずれか一方の画像表示領域の所定箇所に表示される画像が上記検査要素である場合に、その画像がその所定箇所に位置するか否かを検査する画像を、その第1の画像表示領域およびその第2の画像表示領域のうちのいずれか他方の画像表示領域に表示させるものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、所定箇所に光を照射する発光手段を備え、
上記検査実行部は、上記発光手段が所定箇所に照射する光が上記検査要素である場合に、その光が照射されていることによりその光がその所定箇所に位置するか否かを検査する画像を上記画像表示領域に表示させるものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記検査実行部は、上記画像表示領域に、上記画像として遊技進行中には表示されない検査専用の画像を表示させるものであってもよく、反対に
上記検査実行部は、上記画像表示領域に、上記画像として、検査中の他、遊技進行中にも表示される画像を表示させるものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記検査実行部は、所定の検査信号を受信したことを条件の一つにして、上記画像表示領域に上記画像を表示させるものであってもよく、さらには
上記検査実行部を有し、遊技の進行に応じて演出効果を高める演出画像を上記画像表示領域に表示させる演出制御手段と、
遊技の進行を司り、上記検査実行部に向けて上記検査信号を出力する遊技制御手段とを備えた態様であってもよい。
ここで、上記遊技制御手段は、電源が投入されたことを条件の一つにして上記検査実行部に向けて上記検査信号を出力するものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、上記検査実行部は、電源が投入されたことを条件の一つにして、上記画像表示領域に上記画像を表示させるものであってもよい。
こうすることで、上記画像は電源投入演出の画像としても用いることができる。
また、本発明の遊技台において、検出手段を備え、
上記検査実行部は、上記検出手段の検出状態が所定時間連続して非検出状態であることを条件の一つにして、上記画像表示領域に上記画像を表示させるものであってもよい。
ここにいう検出手段は、例えば、遊技球を検出するものであってもよいし、遊技者が遊技を行っていることを検出するものであってもよい。
また、本発明の遊技台において、遊技開始を指示する遊技開始指示信号を出力する遊技開始指示手段と、
上記遊技開始指示手段が出力した上記遊技開始指示信号を入力したことに基づいて、所定の役を当選役として決定する当選役決定手段と、
複数種類の図柄を変動表示する図柄表示手段と、
上記遊技開始指示手段が出力した上記遊技開始指示信号を入力したことに基づいて、上記図柄表示手段の変動表示を開始させる変動表示開始手段と、
上記図柄表示手段による図柄の変動表示の停止を指示する停止指示信号を出力する停止指示手段と、
上記停止指示手段が出力した上記停止指示信号を入力した場合に、上記当選役決定手段が決定した当選役に基づいて、その停止指示手段に対応する上記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止させる変動表示停止手段と、
上記図柄表示手段に停止表示した上記図柄が特定態様となったことに基づいて遊技者に有利な特定遊技状態を発生させる特定遊技状態発生手段と、を備えた態様であってもよい。
ここで、本発明の遊技台は、遊技媒体が打ち出される遊技領域を備え、その遊技媒体をその遊技領域に打ち出すことで遊技が開始され、その遊技の結果に応じて遊技媒体が払い出される遊技台や、複数種類の図柄が施された複数のリールを備え、遊技媒体を投入してその複数のリールを回転させることで遊技が行われ、その遊技の結果に応じてその遊技媒体が払い出される遊技台に適用することができる。ここにいう前者の遊技台としては弾球遊技機(パチンコ機)があげられ、後者の遊技台としては回胴遊技機(スロットマシン)があげられる。
上記目的を解決する本発明の検査システムは、検査信号を出力する検査信号出力手段と、
所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行する遊技台とを備え、
上記遊技台が、
画像表示領域を有する画像表示手段と、
上記検査信号出力手段から上記検査信号を受信したことを条件の一つにして、上記画像表示領域に、上記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が上記所定箇所に位置するか否かを検査する画像を表示させる検査実行部とを備えたものであることを特徴とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台の第1の検査方法は、所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行し、画像表示領域を有する画像表示手段を備えた遊技台の検査方法において、
上記画像表示領域に、上記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が上記所定箇所に位置するとその検査要素が重なって全部が見えなくなる範囲内画像と、その検査要素がその所定箇所に位置してもその検査要素が重ならずに全部が見える範囲外画像とのうちの少なくともいずれか一方の画像を表示させる画像表示工程と、
上記画像表示領域に上記範囲内画像を表示させた場合には、その範囲内画像が見えなければ検査合格と判断する一方、その範囲内画像の少なくとも一部でも見えれば検査不合格と判断し、その画像表示領域に上記範囲外画像を表示させた場合には、その範囲外画像の全部が見えれば検査合格と判断する一方、その範囲外画像の少なくとも一部でも見えなければ検査不合格と判断する検査判断工程とを有することを特徴とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台の第2の検査方法は、所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行し、画像表示領域を有する画像表示手段を備えた遊技台の検査方法において、
上記画像表示領域に、上記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が上記所定箇所に位置するとその検査要素を囲むことになる囲み画像を表示させる画像表示工程と、
上記検査要素が上記囲み画像に重なっていなければ検査合格と判断する一方、その検査要素がその囲み画像の少なくとも一部にでも重なっていれば検査不合格と判断する検査判断工程とを有することを特徴とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台の第3の検査方法は、所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行し、画像表示領域を有する画像表示手段を備えた遊技台の検査方法において、
上記画像表示領域に、上記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が上記所定箇所に位置するとその検査要素が重なって少なくとも一部が見えなくなる境界画像を表示させる画像表示工程と、
上記検査要素が上記境界画像の少なくとも一部にでも重なっていれば検査合格と判断する一方、その検査要素がその境界画像に重なっていなければ検査不合格と判断する検査判断工程とを有することを特徴とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台の第4の検査方法は、所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行し、画像表示領域を有する画像表示手段を備えた遊技台の検査方法において、
上記画像表示領域に目盛り付きの目盛り画像を表示させる画像表示工程と、
上記複数の要素のうち検査対象になる検査要素の位置を上記目盛り画像の目盛りによって計測し所定の計測値を基準に検査合格か否かを判断する検査判断工程とを有することを特徴とする。
さらに、複数の要素を用いて遊技を進行する遊技台において、
画像表示領域を有する画像表示手段と、
前記画像表示領域に、前記複数の要素のうち検査対象になる検査要素を検査する際に用いる画像を表示させる検査実行部とを備えたことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、複数の要素を用いて遊技を進行する遊技台において、
画像表示領域を有する画像表示手段と、
前記画像表示領域に、前記複数の要素のうち検査対象になる検査要素に関する情報が正しいか否かを検査するための画像を表示させる検査実行部とを備えたことを特徴とする遊技台であってもよい。
本発明によれば、コストがかからずに検査精度を向上させることが可能な遊技台、その遊技台を備えた検査システム、およびその遊技台の検査方法を提供することができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施例1に係るパチンコ機(遊技台)について詳細に説明する。
まず、図1を用いて、本発明の実施例1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、ガラス製または樹脂製の透明板部材152および透明部材保持枠154からなるガラス枠156の奥側に、その透明板部材152を通して視認可能に配設した後述する遊技盤(盤面)102を備えている。この遊技盤102は、外枠101に対して開閉自在に設けられた内枠103に取り付けられている。また、ガラス枠156上部の左右には高音スピーカが設けられているとともに、ガラス枠156の様々な所にはランプが設けられている。なお、いずれも図示省略したが、パチンコ機100には、ガラス枠156が開放したことを検知するガラス枠開放センサや、内枠103が開放したことを検知する内枠開放センサが設けられている。
ガラス枠156の下方には、後述する発射モータ602によって回動する発射杆138と、この発射杆138の先端部に取り付けて球を後述する遊技領域104に向けて打ち出す発射槌140と、この発射槌140によって打ち出す球を後述する外レール106に導くための発射レール142と、球を一時的に貯留すると共に、貯留している球を順次、発射レール142に供給するための貯留皿144と、遊技者による押下操作が可能であり、所定の時期にその操作を検出した場合に後述する装飾図柄表示装置110等による演出表示を変化させるための演出ボタン146を配設している。この演出ボタン146はチャンスボタンと呼ばれることがありランプ(演出ボタン用ランプ)が内蔵されている。
また、発射杆138および発射槌140の下方には、発射杆138を制御して遊技領域104に向けて球の発射強度の操作を行うための発射ハンドル148を配設していると共に、貯留皿144の下方には、貯留皿144に貯留できない溢れ球を貯留するための下皿150を設けている。貯留皿144と下皿150を結ぶ内部経路の下皿近傍には、不図示の下皿満タンセンサが設けられている。下皿満タンセンサはスイッチ部を有し、下皿150が満杯になると、そのスイッチ部が球によって押され、下皿満タンセンサから下皿満タンエラーが出力される。
さらに、図1に示す下皿150の左横には不図示の低音スピーカからの音が放たれる放音部が設けられている。
図2は、遊技盤102を正面から見た略示正面図である。
図2に示す遊技盤102は、上方および左右それぞれに設けられた不図示の盤面照明ランプによって照らされる。また、この遊技盤102には、外レール106と内レール108とを配設し、遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある。)が転動可能な遊技領域104を区画形成している。
遊技領域104の略中央には、演出装置200を配設している。この演出装置200には、略中央に横長の装飾図柄表示装置110を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置112と、特別図柄表示装置114と、普通図柄保留ランプ116と、特別図柄保留ランプ118と、高確中ランプ120を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置200は、可動部を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置110は、遊技中に、装飾図柄(図3(b)参照)ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置であるとともに、後述する検査画像を表示するための表示装置でもある。図2に示す装飾図柄表示装置110は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)であり、本発明にいう画像表示手段の一例に相当する。この装飾図柄表示装置110は、表示画面を、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cおよび演出表示領域110dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110bおよび左図柄表示領域110cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域110dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域110a、110b、110c、110dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置110の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置110は、液晶ディスプレイに代えて、プラズマディスプレイや、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ等他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置112は、普図(図3(c)参照)の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置114は、特図(図3(a)参照)の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ116は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を2つまで保留することを可能としている。特図保留ランプ118は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を4つまで保留することを可能としている。高確中ランプ120は、遊技状態が高確率状態(後述する大当り遊技の当選確率を通常の確率よりも高く設定した遊技状態)であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置200の周囲には、一般入賞口122と、普図始動口124と、第1特図始動口126と、第2特図始動口128と、可変入賞口130を配設している。
一般入賞口122は、本実施例では遊技盤102に複数配設しており、この一般入賞口122への入球を図示省略した所定の球検出センサ(一般入賞口センサ)が検出した場合(一般入賞口122に入賞した場合)、後述する払出装置552を駆動し、所定の個数(本実施例では10個)の球を賞球として図1に示す貯留皿144に排出する。貯留皿144に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口122に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口124は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる。この普図始動口124に入球した球は、遊技領域のうち、その普図始動口124からつながる所定領域を通過する。この普図始動口124に入球した球は一般入賞口122に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。遊技盤102には、上記所定領域を通過する球を検出する所定の球検出センサ(ゲートセンサ)が設けられており、そのゲートセンサが遊技球を検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置112による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口126は、本実施例では遊技盤102の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口126への入球を所定の球検出センサ(第1始動口センサ)が検出した場合、後述する払出装置552を駆動し、所定の個数(本実施例では3個)の球を賞球として図1に示す貯留皿144に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口126に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口128は、本実施例では第1特図始動口126の真下に1つだけ配設している。第2特図始動口128の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材1281が設けられており、一対の羽根部材1281と第2特図始動口128を併せて、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれることがある。一対の羽根部材1281は、第2特図始動口128への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材1281が閉鎖したままでは第2特図始動口128への入球は不可能である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置112が当たり図柄を停止表示した場合には、一対の羽根部材1281が所定の時間間隔で所定回数開閉し、第2特図始動口128への球の入球が可能になる。第2特図始動口128への入球を所定の球検出センサ(第2始動口センサ)が検出した場合、後述する払出装置552を駆動し、所定の個数(本実施例では5個)の球を賞球として図1に示す貯留皿144に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口128に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口130は、本実施例では遊技盤102の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口130は、ソレノイドによって開閉自在な扉部材1301によって入球可能状態になったり、入球不能状態になったりする。すなわち、その扉部材1301の閉鎖中は可変入賞口130への入球は不可能であるが、特図変動遊技に当選し、特図表示装置114が大当り図柄を停止表示した場合には、扉部材1301が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉し、可変入賞口130への入球が可能になる。可変入賞口130は大入賞口と呼ばれることがあり、扉部材1301と可変入賞口130を併せてアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口130への入球を所定の球検出センサ(カウントセンサ)が検出した場合、後述する払出装置552を駆動し、所定の個数(本実施例では15球)の球を賞球として図1に示す貯留皿144に排出する。なお、可変入賞口130に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材132や、遊技釘134を複数個、配設していると共に、内レール108の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口136を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が貯留皿144に貯留している球を発射レール142の発射位置に供給し、遊技者の発射ハンドル148の操作量に応じた強度で発射モータ602を駆動し、発射杆138および発射槌140によって外レール106、内レール108を通過させて遊技領域104に打ち出す。そして、遊技領域104の上部に到達した球は、打球方向変換部材132や遊技釘134等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口122、可変入賞口130)や始動口(第1特図始動口126、第2特図始動口128)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口124を通過するのみでアウト口136に到達する。
<演出装置>
次に、パチンコ機100の演出装置200について説明する。
この演出装置200の前面側には、矩形可動物211、円形可動物212、ワープ装置230、および前面ステージ234を配設し、演出装置200の背面側(遊技者側とは反対側)には、装飾図柄表示装置110および遮蔽手段250を配設している。すなわち、演出装置200において、装飾図柄表示装置110および遮蔽手段250は、矩形可動物211、円形可動物212、ワープ装置230および前面ステージ234の後方に位置することとなる。
図2に示す矩形可動物211も円形可動物212もそれぞれ、所定の初期位置に示されている。これらの矩形可動物211や円形可動物212はいずれも、不図示のソレノイドによって初期位置から遊技盤102の左右方向へ移動可能なものである。
図2に示すワープ装置230は、演出装置200の左上方に設けた入球口232に入った遊技球を演出装置200の前面下方の前面ステージ234に排出し、さらに、前面ステージ234に排出した遊技球が前面ステージ234の中央部後方に設けた第2の入球口236に入った場合は、遊技球を、第1特図始動口126の上方である演出装置200の下部中央に設けた排出口238から第1特図始動口126に向けて排出するものである。この排出口238から排出した遊技球は第1特図始動口126に入球しやすくなっている。
遮蔽手段250は、格子状の左扉250aおよび右扉250bからなり、装飾図柄表示装置110および前面ステージ234の間に配設する。左扉250aおよび右扉250bの上部には、図示しない2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉250aおよび右扉250bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段250は、左右扉250a、250bを完全に閉じた状態では、遊技者が装飾図柄表示装置110を視認し難いように遮蔽する。また、閉じた状態の左右扉250a、250bそれぞれが開いていくとやがて、左扉250aの左端および右扉250bの右端それぞれが不図示のストッパに当接し、左右扉250a、250bは、それ以上は開くことができなくなる。なお、図示省略したが、このストッパに当接する直前の左右扉250a,250bそれぞれを検知する扉検知センサが設けられている。左右扉250a、250bが完全に開いた状態でも左右扉250a、250bそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置110の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置110の表示の全てを視認可能である。また、左右扉250a、250bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左右扉250a、250bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置110の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置110による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置110を全く視認不可にしてもよい。
<図柄の種類>
次に、図3(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置114、装飾図柄表示装置110、普図表示装置112が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図3(a)は特図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の特図の停止表示態様には、大当たり図柄である「特図1」と、特別大当たり図柄である「特図2」と、外れ図柄である「特図3」の3種類がある。第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技を開始した場合には、特図表示装置114は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図変動遊技の当選を報知する場合には「特図1」または「特図2」を停止表示し、特図変動遊技の外れを報知する場合には「特図3」を停止表示する。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図表示装置114が、大当りに対応する特図1を停止表示した場合には、大当り遊技が開始され、特別大当りに対応する特図2を停止表示した場合には、特別大当り遊技が開始される。大当り遊技と特別大当り遊技の違いは簡単に言えば、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り遊技)か低い(大当り遊技)かの違いであって、大当り遊技でも特別大当り遊技でも、図2に示す可変入賞口130の扉部材1301が開閉動作を所定回数連続で行う。以下、可変入賞口130における扉部材1301の開放・閉鎖制御を開始し、可変入賞口130に所定数の入球があるまで、その扉部材1301の開閉動作を2以上の所定回数繰り返して、開放・閉鎖制御を終了するまでの間を「大当たり遊技(状態)」という。
図3(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施例の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置110の左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、大当たりを報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の数字の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」))を停止表示し、特別大当たりを報知する場合には、特別大当たりに対応する図柄組合せ(本実施例では、同一の奇数番号数字の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」))を停止表示する。一方、外れを報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。なお、保留している装飾図柄の変動表示があれば、その変動表示を開始する。
本実施例のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当たりか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当たり(確変大当たり)か否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。
図3(c)は普図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施例の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図1」と、外れ図柄である「普図2」の2種類がある。普図始動口124を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として普図表示遊技を開始した場合には、普図表示装置112は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図1」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図2」を停止表示する。
本実施例のパチンコ機100では、後述するように、普図表示遊技における当たりか否かの決定はソウフトウェア乱数の抽選によって行う。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100は工場で複数の構成部品から組み立てられ、それら複数の構成部品のうち特定の構成部品等が正常か否かの検査を行った後、出荷される。工場出荷後におけるパチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主に表示画像等による演出の制御を行う副制御部400と、副制御部400が送信するコマンドに応じて、可動物やランプによる演出の制御を行う演出制御部700と、主制御部300が送信するコマンドに応じて、主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部550と、遊技球の発射制御を行う発射制御部600と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部650によって構成されている。主制御部300は、本発明にいう遊技制御手段の一例に相当し、副制御部400は、本発明にいう演出制御手段の一例に相当する。なお、本発明にいう演出制御手段は、副制御部400と演出制御部700とを併せたものであってもよい。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM(RWM)308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT313を搭載している。図4に示すCPU304は、水晶発振器314bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、図4に示すROM306には、初期設定処理や遊技処理を行うプログラムやデータの他、工場出荷前に特定の構成部品が正常か否かを検査する出荷前検査処理の検査プログラムも記憶されている。ここにいう初期設定処理は、電源投入に基づいて実行される処理であり、この初期設定処理では、電源が投入されたことを表す電源投入コマンド等が出力される。このように、初期設定処理は、電源投入に基づいて実行される処理であるため、出荷前検査処理が行われる前にも実行される。また、遊技処理は、遊技中に実行される処理であり、パチンコ機100が、工場から出荷され遊技店に設置された状態で実行される処理である。出荷前検査処理の検査プログラムは工場出荷後には使用されないが、ROM306にその検査プログラムを記憶したままの状態でパチンコ機100は出荷される。なお、出荷前検査処理を行う前には、遊技処理を行うプログラムは記憶されておらず初期設定処理や出荷前検査処理を行うプログラムを記憶した検査専用のROMを取り付けておき、その検査専用のROMを用いて出荷前検査処理を行い、出荷前検査に合格すれば、その検査専用のROMに代えて、出荷前検査処理を行うプログラムは記憶されておらず初期設定処理や遊技処理を行うプログラムを記憶した遊技制御専用のROMを取り付けてから、パチンコ機100を出荷してもよい。また、ROM306やRAM308については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400についても同様である。
また、基本回路302には、水晶発振器314aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路316(この回路には2つのカウンタを内臓しているものとする)と、各種センサ318が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路316および基本回路302に出力するためのセンサ回路320と、特図表示装置114の表示制御を行うための表示回路322と、普図表示装置112の表示制御を行うための表示回路324と、各種状態表示部326(普図保留ランプ116、特図保留ランプ118、高確中ランプ120等)の表示制御を行うための表示回路328と、第2特図始動口128や可変入賞口130等を開閉駆動する各種ソレノイド330を制御するためのソレノイド回路332を接続している。図4に示す各種センサ318には、上述のガラス枠開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ等、また球検出センサである上述の一般入賞口センサ、ゲートセンサ、第1始動口センサ、第2始動口センサ、カウントセンサ等が含まれるが、上述の扉検知センサは含まれない。
なお、第1特図始動口126に球が入賞したことを第1始動口センサである球検出センサ318が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路316に出力する。この信号を受信したカウンタ回路316は、第1特図始動口126に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口126に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路316は、第2特図始動口128に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口128に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口128に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部の遊技店コンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部650から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路336を設けており、この電圧監視回路336は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号を入力した場合に、後述する主制御部メイン処理を開始する。
また、主制御部300は、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部550にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、副制御部400および払出制御部550との通信を可能としている。なお、主制御部300と副制御部400および払出制御部550との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は副制御部400および払出制御部550にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、副制御部400および払出制御部550からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部550、発射制御部600、電源管理部650について説明する。
払出制御部550は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置552を制御すると共に、払出センサ554が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部556を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット654、あるいは不図示の遊技店コンピュータとの通信を行う。
発射制御部600は、払出制御部550が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、発射ハンドル148内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による発射ハンドル148の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆138および発射槌140を駆動する発射モータ602の制御や、貯留皿144から発射レール142に球を供給する球送り装置604の制御を行う。
電源管理部650は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して、主制御部300および払出制御部550や、各種装置に供給する。なお、後述するように、副制御部400や演出制御部700には電源管理部650から直接は電力供給されない。さらに、電源管理部650は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
<副制御部>
次に、図5を用いて、パチンコ機100の副制御部400について説明する。同図は、副制御部400等の回路ブロック図を示したものである。
副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM(RWM)408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、プログラム処理の異常を監視するWDT413を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、P−ROM(Programable−Read Only Memory)406が接続されている。このP−ROM406には、副制御部400を制御するプログラムやデータの他、出荷前検査処理の検査プログラムも記憶されている。この出荷前検査処理の検査プログラムは工場出荷後には使用されないが、P−ROM406にその検査プログラムを記憶したままの状態でパチンコ機100は出荷される。
さらに、基本回路402には、音源IC418、モータ制御回路420、センサ出力回路421、VDP(Vedeo Display Processor)425、演出ボタン146(図1参照)、および演出ボタン用ランプ417も接続している。音源IC418は、音声や楽曲等のデータを記憶したサウンドROM(S−ROM)を備えており、高音スピーカや低音スピーカ等のスピーカ416(およびアンプ)の制御を行う。モータ制御回路420は、図2に示す遮蔽手段250を駆動するモータの制御を行うためのものである。センサ出力回路421は、その遮蔽手段250の左右扉250a、250bそれぞれを検知する上述の扉検知センサからの検知結果を基本回路402に伝えるためのものである。VDP425は、コンピュータグラフィックROM(C−ROM)を備えており、図2に示す装飾図柄表示装置(液晶ディスプレイ)110の制御を行う。C−ROMには、遊技中に演出効果を高めるための各種の演出画像データや、出荷前検査や初期設定時の検査のときにしか使用されない検査専用画像データが記憶されている。
<演出制御部>
次に、図5を用いて、パチンコ機100の演出制御部700について説明する。
副制御部400と演出制御部700の情報通信は双方向の通信(相互通信)が可能である。演出制御部700は、副制御部400が送信したコマンド等に基づいて、演出用の可動物の駆動や各種ランプの点灯を制御する基本回路702を備えている。この基本回路702も、副制御部400の基本回路402と同じく、CPU704、一時的にデータを記憶するためのRAM(RWM)708、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O710、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ712、およびプログラム処理の異常を監視するWDT713を搭載している。CPU704は、水晶発振器714が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、この基本回路702にも、副制御部400の基本回路402と同じく、P−ROM706が接続されている。このP−ROM706にも、出荷前検査処理の検査プログラムが記憶されている。この出荷前検査処理の検査プログラムは工場出荷後には使用されないが、P−ROM706にその検査プログラムを記憶したままの状態でパチンコ機100は出荷される。
演出制御部700の基本回路702には、演出用駆動装置制御回路720が接続されている。演出用駆動装置制御回路720は、図2に示す矩形可動物211や円形可動物212等の可動物を駆動する各種演出用駆動装置210の駆動制御を行うためのものである。各種演出用駆動装置210には、図2に示す矩形可動物211を駆動するソレノイドや、円形可動物212を駆動するソレノイドが含まれ、これらのソレノイドは、演出用駆動装置制御回路720からの動作信号を受けて、励磁状態と非励磁状態を切り替える。また、この基本回路702には、演出拡張基板750を介してランプ基板760が接続されている。演出制御部700、演出拡張基板750、およびランプ基板760間はそれぞれシリアル通信で情報が送信される。このため、演出制御部700にはシリアル通信制御回路701が設けられているとともに、演出拡張基板750およびランプ基板760それぞれにはシリアル通信駆動回路751,761が設けられている。演出制御部700は、演出拡張基板750を介してランプ基板760に各種のランプ423の点灯パターン設定情報を送信する。図5に示すランプ423には、盤面照明ランプ等の遊技盤102に設けられたランプや、ガラス枠156等の遊技台枠の様々な所に設けられたランプが含まれる。ランプ基板760は、点灯パターン設定情報を受けて各種ランプ423の点灯を制御する。
また、電源管理部650は、直流電力を演出拡張基板750に供給する。電源管理部650から電力を供給された演出拡張基板750は、演出制御部700に電力を供給し、さらに、その演出制御部700は、副制御部400に電力を供給する。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割り込みによりリセットスタートして遊技制御用ROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割り込みマスクの設定、I/Oポート310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT313への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施例では、WDT313に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS102では、WDT313のカウンタの値をクリアし、WDT313による時間計測を再始動する。
ステップS103では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路336が、電源管理部650から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS102に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS104に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS102に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS103は繰り返し実行される。
ステップS104では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割り込み処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタ・タイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS105では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS107)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRAMクリアスイッチを遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS107に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)は、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS107に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS106に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS107に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS107に進む。
ステップS106では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割り込み許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割り込み処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS108、ステップS109内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図7に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS106では、その送信情報記憶領域に、EHを復電コマンドとしてセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割り込み処理におけるステップS215において、副制御部400へ送信される。なお、この復電時処理についてはさらに詳しく後述する。
ステップS107では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割り込み禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS107)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割り込み処理におけるステップS215において、副制御部400へ送信される。なお、この初期化処理についてもさらに詳しく後述する。
ステップS108では、割り込み禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図タイマ乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。また、この基本乱数初期値更新処理の終了後に割り込み許可の設定を行ってステップS109に進む。
ステップS109では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割り込み処理を行っている間を除いて、ステップS108およびS109の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割り込み処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施例では約2msに1回)でタイマ割り込み信号を発生するカウンタ・タイマ312を備えており、このタイマ割り込み信号を契機として主制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割り込みスタート処理を行う。このタイマ割り込みスタート処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS202では、WDT313のカウント値が初期設定値(本実施例では32.8ms)を超えてWDT割り込みが発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施例では、主制御部タイマ割り込みの周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述のガラス枠開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ等、また各種の球検出センサを含む各種センサ318の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、本実施例では、前々回のタイマ割り込み処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割り込み処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS203では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割り込み処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割り込み処理が起動する度に、上述のステップS203では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施例では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施例では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS203では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施例では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口122、可変入賞口130、第1特図始動口126、および第2特図始動口128への入球、または普図始動口124の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口122,130や、これらの始動口124,126,128への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口122への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口122へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口122への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口122への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施例では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS204およびステップS205では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS108で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する普図当選乱数値および特図乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。なお、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS206では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ここでは上記ステップS109で行った演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置112に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特別図柄表示装置114に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS208では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口(一般入賞口122、第1、第2特図始動口126、128、および可変入賞口130)に入賞(入球)があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS209では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1、第2特図始動口126、128に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が4未満である場合には、入賞した始動口に対応するカウンタ回路316のカウンタ値記憶用レジスタから値を特図当選乱数値として取得する。また、上述の特図乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図乱数値として取得し、RAM308に設けた乱数値記憶領域に特図当選乱数値と共に記憶する。また、普図始動口124を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が2未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた上述の特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。また、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより第1、第2特図始動口126、128、普図始動口124、または可変入賞口の入賞(入球)を検出した場合に、副制御部400に送信すべき送信情報に、第1、第2特図始動口126、128、普図始動口124、および可変入賞口130の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
ステップS210では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部550に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS211では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置112を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置112は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、図3(c)に示す普図1の態様となるように普図表示装置112を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、図3(c)に示す普図2の態様となるように普図表示装置112を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置112は、当たり図柄(普図A)および外れ図柄(普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当たりであれば、RAM308に用意されている普図当たりフラグがオンされる。この普図当たりフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口128の羽根部材1281の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材1281を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材1281の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材1281を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS212に移行するようにしている。
ステップS212では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技が行われていない(普図非変動表示中)とともに第2特図始動口128の開閉制御も行われておらず(普図非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。次に、当り判定の結果に関わらず、上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置112に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS213では、特図状態更新処理を行う。この特図状態更新処理は、特図の状態に応じて、以下に説明する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図変動表示の途中(上述の特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置114を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。
また、特図変動表示時間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308に用意された大当たりフラグがオンで同じくRAM308に用意された確変フラグがオフの場合には特図表示装置114に図3(a)に示す特図1、大当たりフラグがオンで確変フラグもオンの場合には特図表示装置114に図3(a)に示す特図2、大当たりフラグがオフの場合には、図3(a)に示す特図3の態様となるように特図表示装置114を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により特図の停止表示をおこない、特図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、大当たりフラグがオンの場合には、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口130に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口130の扉部材1301の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材1301を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口130の扉部材1301の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材1301を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材1301の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。
一方、特図変動遊技の結果が外れであれば、大当たりフラグがオフされる。この大当たりフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理で、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。
特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次のステップS214に移行する。
ステップS214では、特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理では、特図変動遊技が行われていない(特図非変動表示中)とともに可変入賞口130の開閉制御も行われておらず(特図非作動中)、且つ、保留している特図変動遊技の数が1以上である場合に、大当たり判定テーブル、高確率状態移行判定テーブル、タイマ番号決定テーブルなどを使用した各種抽選のうち、最初に大当たり抽選を行う。具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図当選乱数値が、大当たり判定テーブルの第1特図始動口用抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、特図当選乱数値が第1特図始動口用抽選データの数値範囲である場合には、特図変動遊技の当選と判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に大当たりとなることを示す情報を設定する(ここで、大当たりの情報をRAM308に設定することを大当たりフラグをオンに設定するという)。一方、特図当選乱数値が第1特図始動口用抽選データの数値範囲以外である場合には、特図変動遊技の外れと判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に外れとなることを示す情報を設定する(ここで、外れの情報をRAM308に設定することを大当たりフラグをオフに設定するという)。なお、保留している特図変動遊技の数は、RAM308に設けた特図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している特図変動遊技の数から1を減算した値を、この特図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また、当り判定に使用した乱数値を消去する。
具体例としては、遊技状態が低確率状態であり、第1特図始動口126への球入賞の検出に基づいて取得した特図当選乱数値が10100の場合は大当たりフラグをオンに設定し、特図当選乱数値が10200の場合は大当たりフラグをオフに設定する。また、第2特図始動口128への球入賞の検出に基づいて取得した特図当選乱数値が20100の場合は大当たりフラグをオンに設定し、特図当選乱数値が20200の場合は大当たりフラグをオフに設定する。
大当たりフラグにオンを設定した場合には、次に確変移行判定を行う。具体的には、ステップS209で乱数値記憶領域に記憶した特図乱数値が、移行判定乱数の数値範囲であるか否かを判定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、RAM308に設けた確変(確率変動)フラグの格納領域に、特別大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する。(ここで、特別大当たり遊技開始の情報をRAM308に設定することを確変フラグをオンに設定するという)。一方、特図乱数値が抽選データの数値範囲以外である場合には、上述の確変フラグの格納領域に、大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(ここで、大当たり遊技開始の情報をRAM308に設定することを確変フラグをオフに設定するという)。例えば、取得した特図乱数値が20の場合には確変フラグをオフに設定する。一方、取得した特図乱数値が特図乱数値が80の場合には確変フラグをオンに設定する。
大当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上述の特図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得する。大当たりフラグの値、および取得した特図タイマ乱数値を含むタイマ乱数の数値範囲に対応するタイマ番号を選択し、RAM308に設けた所定のタイマ番号格納領域に記憶する。さらに、そのタイマ番号に対応する変動時間を、特図変動表示時間として、上述の特図表示図柄更新タイマに記憶し、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に1Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶してから処理を終了する。
ステップS215では、コマンド設定送信処理を行う。なお、副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(0Hの場合は基本コマンド、1Hの場合は図柄変動開始コマンド、4Hの場合は図柄変動停止コマンド、5Hの場合は入賞演出開始コマンド、6Hの場合は終了演出開始コマンド、7Hの場合は大当たりラウンド数指定コマンド、EHの場合は復電コマンド、FHの場合はRAMクリアコマンドをそれぞれ示すなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、大当たりフラグの値、確変フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、大当たりフラグの値、確変フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、確変フラグの値などを含み、大当たりラウンド数指定コマンドの場合であれば確変フラグの値、大当たりラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口126への入賞の有無、第2特図始動口128への入賞の有無、可変入賞口130への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンド種別に1H、コマンドデータにRAM308に記憶している大当たりフラグの値、確変フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンド種別に4H、コマンドデータにRAM308に記憶している大当たりフラグの値、確変フラグの値などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンド種別に5H、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置110,遮蔽手段250,各種演出用駆動装置210,各種ランプ423,スピーカ416に出力する演出制御情報、確変フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンド種別に6H、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置110,遮蔽手段250,各種演出用駆動装置210,各種ランプ423,スピーカ416に出力する演出制御情報、確変フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンド種別に7H、コマンドデータにRAM308に記憶している大当たりラウンド数、確変フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンド種別に8H、コマンドデータにRAM308に記憶している大当たりラウンド数、確変フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンド種別にAHを設定する。
副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS216では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS217では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ203において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無、内枠開放エラーの有無、または下皿満タンエラーの有無などを監視し、これらのエラーを検出した場合には、副制御部400に送信すべき送信情報に、これらのエラーが検出されたことを表すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド330を駆動して第2特図始動口128や、可変入賞口130の開閉を制御したり、表示回路322、324、328を介して普図表示装置112、特図表示装置114、各種状態表示部326などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、入賞受付処理(ステップS209)で設定した入賞受付情報を出力ポート310を介して副制御部400に出力する。
ステップS218では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS220に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割り込みエンド処理を行う。このタイマ割り込みエンド処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS220では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<副制御部メイン処理>
次に、図8(a)を用いて、副制御部400のCPU404が実行する副制御部メイン処理について説明する。同図は副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
副制御部400には、電源が投入されるとリセット信号を出力するリセット信号出力回路が設けられている。このリセット信号が入力された基本回路402のCPU404は、リセット割り込みによりリセットスタートしてP−ROM406に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行し、まず、ステップS301で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化などを行う。また、ステップS301では、後述のVsync変数を0にリセットする。
ステップS302では、主制御部300から送信された演出コマンドを入力するコマンド入力処理(後述の図8(c))を行う。
ステップS303では、RAM408などに割り当てたVsync変数が2以上か否かを判定する。図5に示すVDP425は、1フレーム区間に相当する所定時間T1=1/30s(約33.3ms)のその半分の1/60秒ごとに副制御部400のCPU404に対してVsync割り込み信号を送信する。Vsync変数は、図8(b)のVsync割り込み処理によって1ずつインクリメントされる。即ち、図8(b)のVsync割り込み処理に示すように、VDP425からのVsync割り込みが発生すると、CPU404はステップS401において、Vsync変数を1、インクリメントする。
従って、ステップS303においてVsync変数≧2であるか否かを判定することは、1フレーム区間に相当する所定時間T1=1/30sに相当する時間が経過したか否かの判定と同等である。ステップS303が否定された場合にはステップS302に戻り、コマンド入力処理を繰り返す。ステップS303が肯定された場合、即ち、1フレーム区間T1=1/30sに相当する時間が経過した場合には、ステップS304以降において、1フレーム区間で実行すべき演出制御を行う。
まず、ステップS304では、Vsync変数を0にリセットする。
ステップS305では、主制御部300から送信された演出コマンドに従って、装飾図柄表示装置110,遮蔽手段250,各種演出用駆動装置210,各種ランプ423,スピーカ416などを制御するための演出データを更新する。
ステップS306では、音源IC418に対して、演出データに基づきスピーカ416の音出力設定情報を送る音出力処理を実行する。
ステップS307では、演出制御中に演出ボタン146が押下されたことが検出されると、演出ボタン146の押下に応じて演出ボタン用ランプ417の点灯/消灯(あるいは点滅など)を制御するとともに、必要であれば装飾図柄表示装置110の表示を変更する制御も行う。
ステップS308では、演出データや後述する検査データに基づいて、モータ制御回路426及びセンサ出力検出回路421を用いて遮蔽手段250を動作させる。
ステップS309では、RAM408に設けられた送信コマンド設定領域にセットされたコマンドを演出制御部700に送信する。送信コマンド設定領域には、主制御部300から送信されたコマンドに従って、各種演出用駆動装置210や各種のランプ423などを駆動するための演出用制御コマンド等がセットされている。
さらにステップS310において、図5に示すVDP425およびVRAM424を用いた表示制御処理を実行し、ステップS302に戻る。表示制御処理では、副制御部400のCPU404は、主制御部300からの受信したコマンドに基づいて図5に示すVRAM424に、C−ROMに記憶された画像データを転送する。そして、転送した画像データをVRAM424のうち、装飾図柄表示装置110に出力するための記憶領域(以下、表示領域)に記憶させる。VDP425は、1フレーム区間T1に相当するタイミング毎に装飾図柄表示装置110に対して、表示領域に記憶された画像データを出力し、装飾図柄表示装置110には画像データに基づいた画像が表示される。なお、CPU404は、VDP425に、C−ROMに記憶された表示予定の画像データを前もってVRAM424の表示領域以外の所定の領域に転送するように命令し、所定の表示タイミングとなった場合にCPU404はVDP425に対して、表示領域以外の所定の領域に記憶された画像データを表示領域に記憶させるように命令をしてもよい。VRAM424の表示領域以外の画像データをVRAM424の表示領域に記憶させることにかかる時間は、C−ROMに記憶された画像データをVRAM424に転送させるよりも時間が短いため、VRAM424に予め転送しておくことで、転送の際の処理時間を分散できる場合がある。
副制御部400のCPU404は、後述するVsync割り込み処理、ストローブ処理、チャンスボタン割り込み処理による中断を除いて、以後、上記の処理を繰り返し実行する。
<Vsync割り込み処理>
上述のごとく、VDP425からのVsync割り込みが発生すると、CPU404は、図8(b)に示すステップS401において、Vsync変数を1、インクリメントする。
<コマンド入力処理>
次に、図8(c)を用いて、上記副制御部メイン処理におけるコマンド入力処理(ステップS302)について詳述する。同図はコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
副制御部400の基本回路402に搭載されているRAM408には、コマンド記憶領域が設けられている。副制御部400は、図7に示す主制御部タイマ割り込み処理におけるステップS215において、主制御部300から副制御部400に送信されてきた各種のコマンドを、後述するストローブ割り込み処理を実行することで、そのコマンド記憶領域に未処理コマンドとして格納する。コマンド記憶領域には、図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、さらには検査コマンド等が格納される。図8(c)に示すステップS501では、RAM408に設けられたコマンド記憶領域の内容を確認し、未処理のコマンドが残っているか否かを判断する。そして、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っている場合にはステップS502に進み、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っていない場合には処理を終了して副制御部メイン処理に復帰する。
ステップS502では、ステップS401においてその存在を肯定した未処理コマンドが検査コマンドであるか否かを判定し、検査コマンドであれば、後述する検査コマンド処理を実行する(ステップS503)。一方、検査コマンドでなければ、その未処理コマンド(検査コマンド以外のコマンド)に応じた処理にジャンプする(ステップS504)。
<ストローブ割り込み処理>
次に、図8(d)を用いて、副制御部400のストローブ割り込み処理について説明する。なお、同図はストローブ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
このストローブ割り込み処理は、副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。すなわち、上述の如く、ストローブ信号は、副制御部400に送信されるコマンドにストローブ情報として含まれており、図7に示す主制御部タイマ割り込み処理のコマンド設定送信処理(ステップS215)において、主制御部300から副制御部400にコマンドが送信され、副制御部400が、送信されてきたコマンドにストローブ信号を検出した場合に、このストローブ割り込み処理が実行される。ストローブ割り込み処理のステップS601では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けた上記コマンド記憶領域に記憶する。
<演出ボタン割り込み処理>
次に、図8(e)を用いて、副制御部400の演出ボタン割り込み処理について説明する。なお、同図は演出ボタン割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
この演出ボタン割り込み処理は、演出制御中に副制御部400が演出ボタン146の押下を検出した場合に実行する処理である。
副制御部400のRAM408には回数カウンタ記憶領域が設けられている。演出ボタン割り込み処理のステップS701では、そのRAM408の回数カウンタ記憶領域に記憶している、演出ボタン146の押下回数を計測するための回数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の回数カウンタ記憶領域に記憶する。
<検査コマンド処理>
次に、図8(f)を用いて、上記コマンド入力処理における検査コマンド処理(ステップS503)について詳述する。同図は検査コマンド処理の流れを示すフローチャートである。
RAM408に設けられたコマンド記憶領域に未処理の検査コマンドがある場合には、その検査コマンドに基づいて、検査画像データ転送、検査データの更新、検査用制御コマンドのセットを行う(ステップS801)。上述のごとく、C−ROMには、遊技中に演出効果を高めるための各種の演出画像データの他、出荷前検査や遊技店における初期設定時の検査(ホール設置後の検査)のときにしか使用されない検査専用画像データが記憶されている。演出画像データも出荷前検査や遊技店における初期設定時の検査に使用される場合があり、以下、遊技中に使用されるか否かを問わず、出荷前検査や初期設定時の検査のときに使用される画像データを検査画像データと称することにする。この検査コマンド処理では、主制御部300から送られてきた検査コマンドに基づいて、CPU404は、VDP425に、C−ROMに記憶された検査画像データを前もってVRAM424の表示領域以外の所定の領域に転送するように命令する。ここで、VRAM424の表示領域以外の所定領域に転送された検査画像データは、図8(a)に示す副制御部メイン処理の表示制御処理(S310)において、その表示領域に記憶され、装飾図柄表示装置110には、検査画像データに基づく検査画像が表示される。なお、検査画像データに限らず、このように、CPU404は、VDP425に、C−ROMに記憶された表示予定の画像データを前もってVRAM424の表示領域以外の所定の領域に転送するように命令し、所定の表示タイミングとなった場合にCPU404はVDP425に対して、表示領域以外の所定の領域に記憶された画像データを表示領域に記憶させるように命令をしてもよい。VRAM424の表示領域以外の画像データをVRAM424の表示領域に記憶させることにかかる時間は、C−ROMに記憶された画像データをVRAM424に転送させるよりも時間が短いため、VRAM424に予め転送しておくことで、転送の際の処理時間を分散できる場合がある。
また、検査コマンドに、遮蔽手段250を動作させる命令が含まれている場合には、その検査コマンドに従って、遮蔽手段250を制御するための検査データを更新する。図8(a)に示す副制御部メイン処理の遮蔽手段制御処理(S308)では、ここで更新された検査データに基づいて、モータ制御回路426及びセンサ出力検出回路421を用いて遮蔽手段250を動作させる。
さらに、検査コマンドに、各種演出用駆動装置210を動作させる命令が含まれている場合には、RAM408に設けられた送信コマンド設定領域に、その検査コマンドに応じて各種演出用駆動装置210を駆動するための検査用制御コマンドをセットする。ここでセットされた検査用制御コマンドは、図8(a)に示す副制御部メイン処理のステップS309において演出制御部700に送信され、各種演出用駆動装置210が駆動する。
以上説明した、図8(f)に示す検査コマンド処理および図8(a)に示すステップS310の表示制御処理を実行する副制御部400が、本発明にいう検査実行部の一例に相当する。
<演出制御部メイン処理>
次に、図9を用いて、演出制御部700のCPU704が実行する演出制御部メイン処理について説明する。同図は演出制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
副制御部400と同様に演出制御部700にも、電源が投入されるとリセット信号を出力するリセット信号出力回路が設けられている。このリセット信号が入力された基本回路702のCPU704は、リセット割り込みによりリセットスタートしてP−ROM706に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行し、まず、ステップS901で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化などを行う。
上述のごとく、演出制御部700には副制御部400から演出用制御コマンドや検査用制御コマンドが送信されてくる(図8(a)ステップS309)。演出制御部700のRAM708にも、コマンド記憶領域が設けられており、各種制御コマンドを受信すると、受信したコマンドをそのコマンド記憶領域に記憶する。ステップS902では、RAM708のコマンド記憶領域を参照し、副制御部400からコマンドを受信したか否かを判定する。このステップS902は、受信コマンドがコマンド記憶領域に記憶されるまで繰り返し実行される。そして、ランプ制御処理(ステップS903)及び各種演出用駆動装置制御処理(ステップS904)において、受信した制御コマンドに基づく制御処理が行われる。
ステップS903のランプ制御処理では、上記コマンド記憶領域に記憶した制御コマンドに基づき、図5に示す、シリアル通信制御回路701、演出拡張基板750、およびランプ基板760を介して各種のランプ423の点灯/消灯(点滅)を制御する。
ステップS904の各種演出用駆動装置制御処理では、上記コマンド記憶領域に記憶した制御コマンドに基づき、図5に示す演出用駆動装置制御回路720を介して各種演出用駆動装置210(図2に示す矩形可動物211や円形可動物212等の可動物を駆動させるソレノイドやステッピングモータなど)を動作させる。このステップS904の処理を終えると、ステップS902へ戻る。
続いて、本発明の遊技台の検査方法の一実施例について説明する。
図10は、本発明の遊技台の検査方法の一実施例である画像を用いた検査方法の流れを示すフローチャートである。
図10に示す画像を用いた検査方法は、これまで説明してきた図1に示すパチンコ機100の検査方法である。この検査方法は、出荷前検査や遊技店における初期設定時の検査(ホール設置後の検査)の際に検査員によって行われる方法である。まず、図2に示す装飾図柄表示装置110の画像表示領域に検査画像データに基づく検査画像を表示させる画像表示工程を実施し(ステップS11)、次いで、画像表示領域に表示された画像をもとに検査を行い検査合格か検査不合格かを判断する検査判断工程(ステップS12)を実施する。画像表示工程や検査判断工程についての詳しい説明は後述する。
続いて、検査判断工程の結果が検査合格であるか否かを判断し(ステップS13)、検査不合格である場合には、不具合解消工程(ステップS14)に進む。この不具合解消工程では、出荷前検査であれば、パチンコ機100を検査工程から修理工程に戻し、遊技店における初期設定時の検査であれば、遊技店の店員やパチンコ機製造メーカのサービスマンが修理を施す。不具合解消工程が完了すると、ステップS11に戻る。一方、検査合格である場合には、検査員は、画像を用いた次の検査があるか否かを確認する(ステップS15)。例えば、検査員は、図2に示す演出ボタン146を押下し、画像を用いた次の検査がある場合には、次の検査のためにステップS11に戻り、次の検査がない場合には終了になる。図10に示す画像を用いた検査方法が終了すると、他の検査があれば他の検査を実施しなければ、出荷前検査の場合には出荷工程に移り、遊技店における初期設定時の検査の場合には検査対象のパチンコ機100が遊技に供されることになる。
図11は、図10に示す画像表示工程が実施されたパチンコ機の主制御部において実行される処理の流れを示す図である。
検査員は、図10に示す画像表示工程の実施として、パチンコ機100の電源を投入する。電源が投入されると、上述のごとく、主制御部300には起動信号(リセット信号)が入力され、主制御部300は図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
図11(a)は、図6に示す主制御部メイン処理におけるステップS107の初期化処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すステップS107の初期化処理では、まず、図6を用いて説明したように、割り込み禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定、主制御部300のRAM308の全ての記憶領域の初期化などの各種初期化処理を行い(ステップS1071)、次いで、そのRAM308に設けられた送信情報記憶領域に検査コマンドをセットして(ステップS1072)、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。主制御部300のROM306には複数種類の検査コマンドが用意されている。検査コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS107)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割り込み処理におけるステップS215において副制御部400へ送信される。この検査コマンドは、本発明にいう検査信号の一例に相当する。副制御部400は、検査コマンドが送信されてくると図8(f)に示す検査コマンド処理を実行し、装飾図柄表示装置110の画像表示領域には、検査画像データに基づく検査画像が表示される。
図11(b)は、図6に示す主制御部メイン処理におけるステップS106の復電時処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すステップS106の復電時処理では、スタックポインタの再設定(本設定)、主制御部300のRAM308の各レジスタの再設定、割り込み許可の設定、RAM308の送信情報記憶領域への復電コマンドのセットなどの各種復電時処理を行い(ステップS1061)、次いで、その送信情報記憶領域に、検査コマンドをセットして(ステップS1062)、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。この検査コマンドも、本発明にいう検査信号の一例に相当し、主制御部300のタイマ割り込み処理におけるステップS215において副制御部400へ送信され、装飾図柄表示装置110の画像表示領域には、検査画像データに基づく検査画像が表示される。
ホール設置後のパチンコ機100においては、電源が投入されると、検査画像が電源投入演出の一つとして表示されることになる。
また、図1に示すパチンコ機100は、遊技盤102上の、外レール106と内レール108の間に、発射杆138および発射槌140によって打ち出された遊技球(打球)を検出する遊技球検出センサ(不図示)が設けられている。検査員は、図10に示す画像表示工程の実施として、電源が投入されたパチンコ機100の発射ハンドル148を所定時間(例えば3分,以下、この所定時間をデモ切り替え所定時間と称する)以上操作せず、その遊技球検出センサを非検出状態にする。
図11(c)は、主制御部が実行する検査用割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のカウンタ・タイマ312は、デモ切り替え所定時間ごとにもデモ用タイマ割り込み信号を発生し、主制御部300のCPU304は、このデモ用タイマ割り込み信号を契機として主制御部の検査用割り込み処理を開始する。
この主制御部の検査用割り込み処理では、遊技球検出センサがデモ切り替え所定時間連続して非検出状態であるか否かを判定し(ステップS251)、遊技球が検出されて非検出状態でなければ、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、遊技球が検出されずに非検出状態であれば、RAM308の送信情報記憶領域に検査コマンドをセットして(ステップS252)、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。この検査コマンドも、本発明にいう検査信号の一例に相当し、主制御部300のタイマ割り込み処理におけるステップS215において副制御部400へ送信され、副制御部400は図8(f)に示す検査コマンド処理を実行し、装飾図柄表示装置110の画像表示領域には、検査画像データに基づく検査画像が表示される。なお、遊技球検出センサに代えて、図1に示す発射ハンドル148に触れていることを検出するハンドル接触センサを用いて検査用割り込み処理を行ってもよく、いずれにしても遊技者が遊技を行っていないとき(非プレイ時)に検査を行うこともできる。また、検査用割り込み処理を図6に示す主制御部メイン処理に含ませてもよい。さらに、副制御部400のP−ROM406に検査コマンドを用意しておき、副制御部400にこの検査用割り込み処理を行わせるようにしてもよい。
以上説明したように、電源の投入や、検出センサの非検出状態の継続によって検査コマンドが副制御部400に送信されて検査が開始される。このため、電源投入を行うか、デモ切り替え所定時間だけパチンコ機100に触れなければ検査を開始することができ、任意のタイミングで検査を行うことができるといえる。一方で、検査コマンドという特定の信号が副制御部400に送信されないと検査は開始されないことになる。
図12は、図2に示す矩形可動物211および円形可動物212の位置に関する第1検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。
図12(a)には、矩形可動物211および円形可動物212それぞれを、装飾図柄表示装置の画像表示領域1100よりも遊技者側(前側:図面では紙面手前側)の初期位置に移動させた状態が示されている。矩形可動物211や円形可動物212は、本発明にいう移動体の一例に相当する。
図12(b)は、矩形可動物211および円形可動物212の位置に関する第1検査コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。すなわち、図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、図12(b)に示す装飾図柄表示装置の画像表示領域1100には、矩形可動物211の検査画像として、矩形の範囲内画像501と矩形環状の範囲外画像502が表示されている。矩形の範囲内画像501は、矩形可動物211の外郭形状よりも小さな相似形であり、矩形可動物211が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、その矩形可動物211が重なって全部が見えなくなる画像である。一方、矩形環状の範囲外画像502は、矩形可動物211が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、その矩形可動物211が重ならずに全部が見える画像であり、この範囲外画像502は、設計通りの正しい初期位置にある矩形可動物211を囲むことになる囲み画像でもある。また、その画像表示領域1100には、円形可動物212の検査画像として、円形の範囲内画像503と円形環状の範囲外画像504も表示されている。円形の範囲内画像503は、円形可動物212の外郭形状よりも小さな相似形であり、円形可動物212が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、その円形可動物212が重なって全部が見えなくなる画像である。一方、円形環状の範囲外画像504は、円形可動物212が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、その円形可動物212が重ならずに全部が見える画像であり、この範囲外画像504は、設計通りの正しい初期位置にある円形可動物212を囲むことになる囲み画像でもある。なお、ここに示す範囲外画像502,504は、検査対象になる可動物211,212の全周を囲む画像ではないが、全周を囲む画像であってもよい。
図12(c)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施し画像表示領域1100に図12(b)に示す4つの検査画像501〜504を表示させた状態で、矩形可動物211が設計通りの正しい初期位置にあるとともに円形可動物212も設計通りの正しい初期位置にある様子を示した図である。矩形の範囲内画像501には矩形可動物211が重なりその範囲内画像501全部が見えず、円形の範囲内画像503には円形可動物212が重なりその範囲内画像503全部が見えないが、検査対象になる可動物211,212と範囲内画像501,503との位置関係を明確にするため、この図では、これらの範囲内画像501,503の外郭線を点線で表している。範囲内画像501,503の点線で表す外郭線は、検査対象になる可動物211,212の実線で表す外郭線よりも内側に示されている。一方、矩形環状の範囲外画像502には矩形可動物211が重ならず、その範囲外画像502が、矩形可動物211の外郭線に沿って矩形可動物211を囲んでいる様子が示されている。また、円形環状の範囲外画像504には円形可動物212が重ならず、その範囲外画像504が、円形可動物212の外郭線に沿って円形可動物212を囲んでいる様子も示されている。
図12(d)は、検査対象になる可動物211,212がいずれも、設計通りの正しい初期位置からずれている様子を示した図である。この図に示す画像表示領域1100にも、同図(b)に示す4つの検査画像501〜504が表示されている。この図では、同図(c)とは異なり、いずれの範囲内画像501,503もその一部が見えており、いずれの範囲外画像502,504にも検査対象になる可動物211,212が重なりその範囲外画像502,504の一部が見えていない。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図12(b)に示す検査画像501〜504を検査基準にして、検査対象になる可動物211,212の位置が、検査合格か検査不合格かを判断する。すなわち、図12(c)に示すように、範囲内画像501,503が見えなければ検査合格と判断する一方、図12(d)に示すように、範囲内画像501,503の少なくとも一部でも見えれば検査不合格と判断する。また、図12(c)に示すように、範囲外画像502,504の全部が見えれば検査合格と判断する一方、図12(d)に示すように、範囲外画像502,504の少なくとも一部でも見えなければ検査不合格と判断する。このように、検査対象の、設計通りの正しい位置と範囲内画像は重なるため、範囲内画像と検査対象が重ならなければ検査員は検査対象の位置が異常と容易に判断することができる。同様に、検査対象の正しい位置と範囲外画像は重ならないため、範囲外画像と検査対象が重なれば検査員は検査対象の位置が異常と容易に判断することができる。また、範囲外画像502,504は、検査対象を囲むことになる囲み画像でもあるため、囲み画像である範囲外画像502,504の範囲から検査対象が超えたら検査員は検査対象の位置が異常と容易に判断することもできる。
なお、範囲内画像501,503および範囲外画像502,504のいずれか一方のみを用いた検査であってもよい。
図13は、図2に示す矩形可動物211および円形可動物212の位置に関する第2検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。
図13(a)には、図12(a)と同じく、矩形可動物211および円形可動物212それぞれを、装飾図柄表示装置の画像表示領域1100よりも遊技者側(前側:図面では紙面手前側)の初期位置に移動させた状態が示されている。
図13(b)は、矩形可動物211および円形可動物212の位置に関する第2検査コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。すなわち、図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、図13(b)に示す装飾図柄表示装置の画像表示領域1100には、矩形可動物211の検査画像として矩形の範囲超え画像505が表示されているとともに、円形可動物211の検査画像として円形の範囲超え画像506も表示されている。ここに示す矩形の範囲超え画像505は、矩形可動物211の外郭形状よりも大きな相似形であり、矩形可動物211が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、外周部分5051がその矩形可動物211を囲むことになる。したがって、矩形の範囲超え画像505の外周部分5051は、囲み画像に相当する。また、円形の範囲超え画像506は、円形可動物212の外郭形状よりも大きな相似形であり、円形可動物212が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、外周部分5061がその円形可動物212を囲むことになる。したがって、円形の範囲超え画像506の外周部分5061も、囲み画像に相当する。これらの範囲超え画像505,506それぞれの外周縁5050,5060は、図12(b)に示す環状の範囲外画像502,504それぞれの内周縁に一致する。
図13(c)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施し画像表示領域1100に図13(b)に示す2つの範囲超え画像505,506を表示させた状態で、矩形可動物211が設計通りの正しい初期位置にあるとともに円形可動物212も設計通りの正しい初期位置にある様子を示した図である。矩形の範囲超え画像505の内側部分には矩形可動物211が示され、その矩形可動物211を外周部分5051が囲んでいる様子が示されている。また、円形の範囲超え画像506の内側には円形可動物212が示され、その円形可動物212を外周部分5061が囲んでいる様子も示されている。
図13(d)は、検査対象になる可動物211,212がいずれも、設計通りの正しい初期位置からずれている様子を示した図である。この図に示す画像表示領域1100にも、同図(b)に示す2つの範囲超え画像505,506が表示されている。この図では、同図(c)とは異なり、矩形可動物211は矩形の囲み画像505の外周縁5050からはみ出し、円形可動物212は円形の囲み画像506の外周縁5060からはみ出している。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図13(b)に示す範囲超え画像505,506を検査基準にして、検査対象になる可動物211,212の位置が検査合格か検査不合格かを判断する。すなわち、検査対象になる可動物211,212が、図13(c)に示すように範囲超え画像505,506内に収まっていれば検査合格と判断する一方、図13(d)に示すように範囲超え画像505,506からはみ出していれば検査不合格と判断する。
図14は、図2に示す遮蔽手段250の左右扉250a、250bが完全に閉じた状態における各扉250a,250bの位置に関する第3検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。
図14(a)には、遮蔽手段250の左右扉250a、250bが完全に閉じた状態が示されている。開いた状態の左扉250aは図の左側から右側に向かって移動し、同じく開いた状態の右扉250bは図の右側から左側に向かって移動してくる。図14(a)に示す左扉250aの、右扉250bに対向して上下方向に延びる右縁250a1と、右扉250bの、左扉250aに対向して上下方向に延びる左縁250b1は互いに当接し、遮蔽手段250は遊技者が装飾図柄表示装置の画像表示領域1100を視認し難いように遮蔽している。遮蔽手段250の左右扉250a、250bそれぞれも、本発明にいう移動体の一例に相当する。
図14(b)は、完全に閉じた状態の左右扉250a,250bそれぞれの位置に関する第3検査コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。すなわち、図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、図14(b)に示す装飾図柄表示装置の画像表示領域1100の左右方向中央部分には、各扉250a,250bの検査画像として、上下に延びる帯状の境界画像507が表示されている。
図14(c)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施し画像表示領域1100に図14(b)に示す境界画像507を表示させた状態で、完全に閉じた状態における左右扉250a,250bそれぞれが設計通りの正しい全閉位置にある様子を示した図である。この図では、上下に延びる帯状の境界画像507には左右扉250a,250bが重なりその境界画像507全部が見えないが、検査対象になる左右扉250a,250bと境界画像507との位置関係を明確にするため、境界画像507の外郭線を点線で表している。境界画像507の点線で表す外郭線のうち右側の外郭線5071は、左側から移動してきた左扉250aの右縁250a1よりも右側に位置し、境界画像507の左側の外郭線5072は、右側から移動してきた右扉250bの左縁250b1よりも左側に位置する。
図14(d)は、左扉250aは設計通りの正しい全閉位置にあるが、右扉250bは完全に閉まりきらずに、設計通りの正しい全閉位置よりも右側にずれた位置にある様子を示した図である。この図に示す画像表示領域1100にも、同図(b)に示す境界画像507が表示されている。この図でも、設計通りの正しい全閉位置にある左扉250aは境界画像507に重なっている。一方、完全に閉まりきらずに右側にずれた位置にある右扉250bは境界画像507に重なっていない。この右扉250bの左縁250b1は、境界画像507の右側の外郭線5071よりも右側にある。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図14(b)に示す境界画像507を検査基準にして、検査対象になる左右扉250a,250bの位置が検査合格か検査不合格かを判断する。ここでは、検査対象になる左右扉250a,bが、図14(c)に示す左右扉250a,250bや同図(d)に示す左扉250aのように境界画像507の少なくとも一部にでも重なっていれば検査合格と判断する。反対に、同図(d)に示す右扉250bのように境界画像507に重なっていなければ検査不合格と判断する。すなわち、境界画像507の左右方向の幅を例えば4mmとすると、境界画像507の幅方向中央から左側2mmの範囲内に左扉250aの右縁250a1が位置すれば左扉250aは検査合格と判断し、境界画像507の幅方向中央から右側2mmの範囲内に右扉250bの左縁250b1が位置すれば右扉250bは検査合格と判断する。一方、図14(b)に示す境界画像507の左側の外郭線5071が見えれば左扉250aは検査不合格と判断し、同図(d)に示すように、境界画像507の右側の外郭線5072が見えれば右扉250bは検査不合格と判断する。このように、境界画像507と、検査対象の、設計通りの正しい位置とは一部が重なるため、境界画像507と検査対象が重ならなければ検査員は検査対象の位置が異常と容易に判断することができる。
図15は、図2に示す遮蔽手段250の左右扉250a、250bが完全に閉じた状態における各扉250a,250bの位置に関する第4検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。
図15(a)には、図14(a)と同じく、遮蔽手段250の左右扉250a、250bが完全に閉じた状態が示されている。
図15(b)は、完全に閉じた状態の左右扉250a,250bそれぞれの位置に関する第4検査コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。すなわち、図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、図15(b)に示す装飾図柄表示装置の画像表示領域1100の左右方向中央部分には、各扉250a,250bの検査画像として、左右方向に目盛りが付された目盛り画像508が表示されている。この目盛り画像508の左右方向中央には、中央目盛り5081が付されており、隣り合う目盛りの間隔は1mmである。
図15(c)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施し画像表示領域1100に図15(b)に示す目盛り画像508を表示させた状態で、完全に閉じた状態における左右扉250a,250bそれぞれが設計通りの正しい全閉位置にある様子を示した図である。この図では、左扉250aの右縁250a1と右扉250bの左縁250b1は互いに当接し、左右扉250a,250bの間には隙間がなく、中央目盛り5081は見えない。
図15(d)は、左扉250aは設計通りの正しい閉塞位置にあるが、右扉250bは完全に閉まりきらずに、設計通りの正しい全閉位置よりも右側にずれた位置にある様子を示した図である。この図に示す画像表示領域1100にも、同図(b)に示す目盛り画像508が表示されている。設計通りの正しい全閉位置にある左扉250aの右縁250a1は中央目盛り5081に一致している。一方、完全に閉まりきらずに右側にずれた位置にある右扉250bの左縁250b1は、中央目盛り5081から右に3目盛りずれた位置にある。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図15(b)に示す目盛り画像508を検査基準にして、検査対象になる左右扉250a,250bの位置が検査合格か検査不合格かを判断する。ここでは、検査対象になる左扉250aの右縁250a1および右扉250bの左縁250b1それぞれが、目盛り画像508の中央目盛り5081から2目盛り以内の位置にあれば検査合格と判断し(同図(c)に示す左右扉250a,250b、同図(d)に示す左扉250a参照)、2目盛りを超えた位置にあれば検査不合格と判断する(同図(d)に示す右扉250b参照)。すなわち、左扉250aの右縁250a1および右扉250bの左縁250b1それぞれの位置を目盛り画像508の目盛りによって計測し、2mmを基準に検査合格か否かを判断する。このように、目盛り画像508には目盛りが表示されているため、検査対象が目盛りのどの位置にあるか(例えば、所定数の目盛りを確認した場合)に検査員は検査対象の位置が異常と容易に判断することができる。
以上説明したように、本実施例のパチンコ機100では、検査対象の位置の異常や検査対象の歪みなどを検査画像と検査対象との相対位置に基づいて検査員が判定することができるため、経験の無い検査員でも迅速且つ正確に検査を行うことができ、検査精度及び検査速度を向上させることができる。また、パチンコ機100単体で検査を行うことができるため、検査対象の位置の判断を検査装置が行う場合に比べて検査装置の導入によるコストの増加や検査装置の故障による検査の中断の恐れがない。さらに、検査対象の位置の判断を検査員が行うため、検査対象の位置の判断を検査装置が行う場合に比べて検査装置の経年劣化に伴って正しい判断を行えなくなる恐れや検査装置の経年劣化に伴うメンテナンスの必要性がない。
また、検査画像の表示位置は、検査対象の、設計通りの正しい位置に基づいて決まるため、検査員が検査対象の正しい位置を認識し易くなる。また、検査対象の正しい位置が検査画像と離れていたとしても検査することができる。
また、検査対象が移動するものであっても、移動後の検査対象の位置を検査時の位置にすることができる。このため、検査対象を移動させて検査し易い位置で検査することができる。また、検査対象を複数の位置で検査することもできる。
続いて、第2実施例〜第9実施例のパチンコ機を用いて順次説明する。以下の説明では、これまで説明した構成要素と同じ構成要素にはこれまで用いた符号と同じ符号を付して、重複する説明は省略して説明する。
第2実施例のパチンコ機100では、図2に示す矩形可動物211に代えて矩形環状可動物213が配置されているとともに、円形可動物212に代えて円形環状可動物214が配置されている。矩形環状可動物213や円形環状可動物214も2は、本発明にいう移動体の一例に相当する。なお、矩形環状可動物213および円形環状可動物214それぞれの中抜き部分Sにガラス部材やレンズ部材等の透明部材を設けてもよい。
図16は、矩形環状可動物213および円形環状可動物214の位置に関する検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。
図16(a)には、矩形環状可動物213および円形環状可動物214それぞれを、装飾図柄表示装置の画像表示領域1100よりも遊技者側(前側:図面では紙面手前側)の初期位置に移動させた状態が示されている。
図16(b)は、矩形環状可動物213および円形環状可動物214の位置に関する検査コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。すなわち、図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、図16(b)に示す装飾図柄表示装置の画像表示領域1100には、矩形環状可動物213の検査画像として、矩形の範囲外画像511と矩形環状の範囲内画像512が表示されている。矩形の範囲外画像511は、矩形環状可動物213の内周縁2131の形状よりも小さな相似形であり、矩形環状可動物213が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、その矩形環状可動物213の内周縁2131よりも内側に全部が見える画像である。一方、矩形環状の範囲内画像512は、矩形環状可動物213が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、その矩形環状可動物213が重なって全部が見えなくなる画像である。また、その画像表示領域1100には、円形環状可動物214の検査画像として、円形の範囲外画像513と円形環状の範囲内画像514も表示されている。円形の範囲外画像513は、円形環状可動物214の内周縁2141の形状よりも小さな相似形であり、円形環状可動物214が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、その円形環状可動物214の内周縁2141よりも内側に全部が見える画像である。一方、円形環状の範囲内画像514は、円形環状可動物214が、設計通りの正しい初期位置にある場合には、その円形環状可動物214が重なって全部が見えなくなる画像である。
図16(c)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施し画像表示領域1100に図16(b)に示す4つの検査画像511〜514を表示させた状態で、矩形環状可動物213が設計通りの正しい初期位置にあるとともに円形環状可動物214も設計通りの正しい初期位置にある様子を示した図である。矩形環状の範囲内画像512には矩形環状可動物213が重なりその範囲内画像512全部が見えず、円形環状の範囲内画像514には円形環状可動物214が重なりその範囲内画像514全部が見えないが、検査対象になる可動物213,214と範囲内画像512,514との位置関係を明確にするため、この図では、これらの範囲内画像512,514それぞれを点線で表している。一方、矩形の範囲外画像511には矩形環状可動物213が重ならず、その範囲外画像511全部が見えている様子が示されている。また、円形の範囲外画像513には円形環状可動物214が重ならず、その範囲外画像513全部が見えている様子も示されている。
図16(d)は、検査対象になる可動物213,214がいずれも、設計通りの正しい初期位置からずれている様子を示した図である。この図に示す画像表示領域1100にも、図16(b)に示す4つの検査画像511〜514が表示されている。この図では、同図(c)とは異なり、いずれの範囲内画像512,514もその一部が見えており、いずれの範囲外画像511,513にも検査対象になる可動物213,214が重なりその範囲外画像511,513の一部が見えていない。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図16(b)に示す検査画像511〜514を検査基準にして、検査対象になる可動物213,214の位置が、検査合格か検査不合格かを判断する。すなわち、図16(c)に示すように、範囲内画像512,514が見えなければ検査合格と判断する一方、図16(d)に示すように、範囲内画像512,514の少なくとも一部でも見えれば検査不合格と判断する。また、図16(c)に示すように、範囲外画像511,513の全部が見えれば検査合格と判断する一方、図16(d)に示すように、範囲外画像511,513の少なくとも一部でも見えなければ検査不合格と判断する。
なお、範囲内画像512,514および範囲外画像511,513のいずれか一方のみを用いた検査であってもよい。
図17は、第3実施例のパチンコ機の遊技盤を正面から見た略示正面図である。
第3実施例のパチンコ機の遊技盤102の構成は、図2に示す遮蔽部材250、矩形可動物211、円形可動物212が省略されている以外は、図2に示す遊技盤の構成と同じである。この図17に示す遊技盤102には、遊技領域104に打ち出された打球(遊技球)Bが示されている。また、図中の2点鎖線は仮想線である。
図17に示す装飾図柄表示装置110の画像表示領域1100には、図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、打球検査画像516、普図始動口検査画像517、および電チュー検査画像518が表示されている。打球検査画像516は、遊技領域104に打ち出された打球Bの位置に関する検査コマンドに基づいて表示された検査画像である。普図始動口検査画像517は、普図始動口124の位置に関する検査コマンドに基づいて表示された検査画像である。電チュー検査画像518は、第2特図始動口128の近傍に設けられた一対の羽根部材1281の開閉位置に関する検査コマンドに基づいて表示された検査画像である。図17では、これら3種類の検査画像516〜518が同時に表示された様子が示されているが、これら3種類の検査画像516〜518は別々に表示される画像であってもよい。
図17の画像表示領域1100に表示された打球検査画像516は、遊技球の発射強度を相対的に7段階で表す棒グラフ表示になっており、右側の棒グラフほど発射強度が高い。これらの各棒グラフの左右方向における表示位置は、打球Bの、設計通りの正しい最高到達位置を表している。図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図4に示す発射制御部600に、7段階の発射強度それぞれを指示する制御信号を順次供給し、それぞれの発射強度で発射された打球Bの位置を棒グラフの表示位置によって確認する。すなわち、検査対象になる打球Bの最高到達位置が、該当する発射強度を表す棒グラフの真上の位置になれば検査合格と判断し、真上の位置からずれれば検査不合格と判断する。なお、図17に示す最右端の棒グラフに対応した発射強度の打球は、発射強度が強すぎてアウト口136へ向かう。
また、図17の画像表示領域1100に表示された普図始動口検査画像517は、普図始動口124の、設計通りの正しい取付位置を表している。図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、普図始動口検査画像517を検査基準にして、検査対象になる普図始動口124の取付位置が、検査合格か検査不合格かを判断する。ここでは、普図始動口124が、普図始動口検査画像517の真左に位置していれば検査合格と判断する一方、真左からずれていれば検査不合格と判断する。
さらに、図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、電チュー検査画像518を検査基準にして、検査対象になる一対の羽根部材1281の開いた位置および閉じた位置それぞれが、検査合格か検査不合格かを判断する。すなわち、電チュー検査画像518に重ねて、第2特図始動口128および一対の羽根部材1281の画像が表示されている。電チュー検査画像518に重ねて表示された一対の羽根部材1281の画像では、実線で閉じた状態の一対の羽根部材1281を表し、点線で開いた状態の一対の羽根部材1281を表している。電チュー検査画像518のうち、シングルハッチングを施した中央部分の間隔が、閉じた状態の一対の羽根部材1281の、設計通りの正しい間隔を表している。すなわち、中央部分の2本の縦線5181が、閉じた状態の一対の羽根部材1281先端の、設計通りの正しい位置を表すものである。また、これら2本の縦線5181は、演出装置200の下部中央に設けた排出口238の、設計通りの正しい位置を表すものでもある。さらに、電チュー検査画像518のクロスハッチングを施した左右の部分それぞれの外側の縦線5182が、開いた状態の一対の羽根部材1281先端の、設計通りの正しい位置を表すものである。図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、電チュー検査画像518を検査基準にして、閉じた状態の一対の羽根部材1281の位置が、検査合格か検査不合格かを判断するとともに、開いた状態の一対の羽根部材1281の位置も、検査合格か検査不合格かを判断する。ここでは、閉じた状態の一対の羽根部材1281の先端が、中央部分の2本の縦線5181の真下に位置していれば検査合格と判断する一方、その真下からずれていれば検査不合格と判断する。また、開いた状態の一対の羽根部材1281の先端が、外側の縦線5182の真下に位置していれば検査合格と判断する一方、その真下からずれていれば検査不合格と判断する。さらに、検査員は、演出装置200の下部中央に設けた排出口238の位置が、中央部分の2本の縦線5181の真下に位置していれば検査合格と判断する一方、その真下からずれていれば検査不合格と判断する。
続いて、第4実施例のパチンコ機における演出装置について説明する。第4実施例のパチンコ機では、図2に示す演出装置に代えて、ハーフミラーを有する演出装置が設けられている。
図18(a)は、第4実施例のパチンコ機の演出装置の斜視図であり、図18(b)は、同図(a)に示す演出装置の側面図である。
第4実施例の演出装置200は、ハーフミラー221、構造物222、装飾図柄表示装置110、および遮蔽手段250を有する。遮蔽手段250が最も遊技者側(前側)になり、構造物222が遊技者側とは最も反対側(後側)になる。図18(a)では、左斜め手前が前側、右斜め奧が後側になり、同図(b)では、左側が前側、右側が後側になる。
ハーフミラー221は、遮蔽手段250と構造物222の間に斜めに傾いた状態で配置され、前面に反射面2211を有し構造物222側(裏面側)が透視可能なものである。
装飾図柄表示装置(液晶ディスプレイ)110は、進出位置とその進出位置から退避した退避位置との間で位置を切り替えるものである。図18(b)には、退避位置にある装飾図柄表示装置110と、全開位置にある左右扉のうち右扉250bのみが示されている。退避位置にある装飾図柄表示装置110は、その表示面110aがハーフミラー221の反射面2211を向いた状態で、ハーフミラー221の上方に位置している。退避位置にある装飾図柄表示装置110の表示面110aの画像は、ハーフミラー221の反射面2211に映し出され、その反射面2211が画像表示領域になる(図中の点線の矢印参照)。
図18(c)は、装飾図柄表示装置110が進出位置にある状態の演出装置の側面図である。
退避位置にある装飾図柄表示装置110は回動して、ハーフミラー221より遊技者側(前側)になる進出位置に移動する。この際、ハーフミラー221と構造物222は、装飾図柄表示装置110の回動を妨げないように後退する。この図18(c)にも、全開位置にある左右扉のうち右扉250bのみが示されている。装飾図柄表示装置110が進出位置にある場合には、その表示面110aが画像表示領域になる(図中の点線の矢印参照)。
図19は、図18に示す構造物222の位置に関する検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。
図19(a)には、図18に示す構造物222の正面図が示されている。構造物222には、左柱2221、右柱2222、ステージの骨組み2223、およびスピーカ2224といった各種の部材が設けられている。
図19(b)は、構造物222の位置に関する検査コマンドに基づいて、ハーフミラー221の反射面2211に映し出された検査画像を示す図である。装飾図柄表示装置110が退避位置にある状態で図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、図19(b)に示すハーフミラー221の反射面2211には、構造物222の検査画像として、複数の基準位置画像521〜528が表示されている。ここでは、構造物222全体の取付位置についての検査、およびその構造物222に設けられた各種部材2221〜2224それぞれの取付位置について検査を行う。
図19(c)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施しハーフミラー221の反射面2211に複数の基準位置画像521〜528を表示させた状態で、構造物222全体が設計通りの正しい取付位置にあるとともにその構造物222に設けられた各種の部材2221〜2224も設計通りの正しい取付位置にある様子を示した図である。構造物222は、ハーフミラー221を介して透けて見え、この図では、複数の基準位置画像521〜528それぞれが表示された位置と、構造物222に設けられた各種の部材2221〜2224の位置が一致している。
図19(d)は、構造物222全体の取付位置が、設計通りの正しい取付位置から右側にずれている様子を示した図である。この図に示すハーフミラー221の反射面2211にも、複数の基準位置画像521〜528が表示されている。この図では、構造物222に設けられた各種の部材2221〜2224が、複数の基準位置画像521〜528が表示された位置から右側にずれている。なお、構造物222全体が設計通りの正しい取付位置に取り付けられていても、その構造物222に設けられた各種の部材2221〜2224が設計通りの正しい取付位置から右側にずれて取り付けられていればこの図に示す様子と同じような様子になる。また、ハーフミラー221に歪みが生じていてもこの図に示す様子と同じような様子になる。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図19(b)に示す複数の基準位置画像521〜528を検査基準にして、検査対象になる構造物222の取付位置、およびその構造物222に設けられた各種の部材2221〜2224の取付位置が検査合格か検査不合格かを判断する。すなわち、図19(c)に示すように、複数の基準位置画像521〜528それぞれが表示された位置と、構造物222に設けられた各種の部材2221〜2224の位置が一致していれば検査合格と判断する一方、図19(d)に示すように、構造物222に設けられた各種の部材2221〜2224が、複数の基準位置画像521〜528が表示された位置からずれていれば検査不合格と判断する。このように、検査画像を表示するハーフミラー221が後方が透視可能なものであるため、そのハーフミラー221の後方にある検査対象について検査することができる。また、構造物222の位置の異常や構造物222の歪みなどを検査画像と構造物との相対位置に基づいて検査員が判定することができる。
続いて、第5実施例のパチンコ機における演出装置について説明する。第5実施例のパチンコ機では、図18に示す構造物に代えて、図20に示す構造物が取り付けられている。
図20(a)は、第5実施例のパチンコ機の演出装置における構造物を示す斜視図であり、同図(b)は、同図(a)に示す構造物の側面図である。
図20に示す構造物240には、木の幹の模型241や、左右離れた所に一対の岩壁の模型242等が取り付けられている。
図21は、図20に示す構造物240の位置に関する検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。
図21(a)には、図20に示す構造物240の正面図が示されている。
図21(b)は、図20に示す構造物240の位置に関する検査コマンドに基づいて、ハーフミラー221の反射面2211に映し出された検査画像を示す図である。ここでも、装飾図柄表示装置110が退避位置にある状態で図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、図21(b)に示すハーフミラー221の反射面2211には、構造物240の検査画像として、木の葉っぱの画像531および滝の画像532が表示されている。これらの検査画像531、532は、遊技進行中にも表示される画像である。このため、検査専用の画像を用意する必要がなく、所定の記憶手段(ここでは図5に示すC−ROM)の使用容量を抑えることができる。また、図21(b)に示すハーフミラー221の反射面2211には侍の画像533も表示されており、この侍の画像533も、木の葉っぱの画像531および滝の画像532とともに遊技進行中にも表示される。ここでも、構造物240全体の取付位置についての検査、およびその構造物240に取り付けられた各種の模型241,242それぞれの取付位置について検査を行う。
図21(c)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施しハーフミラー221の反射面2211に、木の葉っぱの画像531、滝の画像532、および侍の画像533を表示させた状態で、構造物240全体が設計通りの正しい取付位置にあるとともにその構造物240に設けられた各種の模型241,242それぞれも設計通りの正しい取付位置にある様子を示した図である。ここでも、構造物240は、ハーフミラー221を介して透けて見え、この図では、木の幹の模型241に木の葉っぱの画像531が重なり、一対の岩壁の模型242の間に滝の画像532が位置している。
図21(d)は、構造物240全体の取付位置が、設計通りの正しい取付位置から左側にずれている様子を示した図である。この図に示すハーフミラー221の反射面2211にも、木の葉っぱの画像531、滝の画像532、および侍の画像533が表示されている。この図では、木の幹の模型241が木の葉っぱの画像531が表示された位置から左側にずれているとともに、一対の岩壁の模型242の間も滝の画像532が表示された位置から左側にずれている。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図21(b)に示す木の葉っぱの画像531および滝の画像532を検査基準にして、検査対象になる構造物240の取付位置、およびその構造物240に設けられた各種の模型241,242それぞれの取付位置が検査合格か検査不合格かを判断する。すなわち、図21(c)に示すように、木の幹の模型241に木の葉っぱの画像531が重なり、一対の岩壁の模型242の間に滝の画像532が位置していれば検査合格と判断する一方、図21(d)に示すように、木の幹の模型241が木の葉っぱの画像531が表示された位置からずれていたり、あるいは一対の岩壁の模型242の間が滝の画像532が表示された位置からずれていれば検査不合格と判断する。
続いて、第6実施例のパチンコ機における演出装置について説明する。第6実施例のパチンコ機では、図2に示す演出装置に代えて、装飾図柄表示装置110の他に、透過型表示装置を有する演出装置が設けられている。
図22(a)は、第6実施例のパチンコ機の演出装置の斜視図である。
第6実施例の演出装置200は、装飾図柄表示装置110と、透過型表示装置260とを有する。透過型表示装置260が遊技者側(前側)になり、装飾図柄表示装置110が遊技者側とは反対側(後側)になる。図22(a)では、左斜め手前が前側、右斜め奧が後側になる。透過型表示装置260は、具体的には透過型液晶ディスプレイであり、後側が透視可能な画像表示装置である。なお、この透過型表示装置260は、透過型プラズマディスプレイや、透過型有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ等であってもよい。
図22(b)は、同図(a)に示す前側の透過型表示装置260の正面図である。この図に示す透過型表示装置260には、侍のキャラクター画像261が表示されている。
図22(c)は、同図(b)に示す前側の透過型表示装置260における画像表示位置に関する検査コマンドに基づいて、後側の装飾図柄表示装置110に表示された検査画像を示す図である。図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、後側の装飾図柄表示装置110には、前側の透過型表示装置260の検査画像541が表示されている。
図22(d)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施し後側の装飾図柄表示装置110に検査画像541を表示させた状態で、前側の透過型表示装置260が設計通りの正しい表示位置に侍のキャラクター画像261を表示している様子を示した図である。ここでは、図10に示す画像表示工程(S11)を実施すると、前側の透過型表示装置260には侍のキャラクター画像261が表示される。後側の装飾図柄表示装置110に表示された検査画像541は、前側の透過型表示装置260が透けて、前側の透過型表示装置260に表示された侍のキャラクター画像261の後に見える。この図では、侍のキャラクター画像261が、検査画像541の中に収まっている。
図22(e)は、前側の透過型表示装置260が、設計通りの正しい表示位置から右側にずれて侍のキャラクター画像261を表示している様子を示した図である。この図では、前側の透過型表示装置260に表示された侍のキャラクター画像261が、後側の装飾図柄表示装置110に表示された検査画像541からはみ出している。前側の透過型表示装置260の画像表示位置がずれる理由の一つには、透過型表示装置260に画像データを出力するVDPの故障が考えられる。なお、前側の透過型表示装置260が設計通りの正しい取付位置から右側にずれた位置に取り付けられていても、この図に示す様子と同じような様子になる。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図22(c)に示す、後側の装飾図柄表示装置110に表示された検査画像541を検査基準にして、検査対象になる前側の透過型表示装置260の画像表示位置が検査合格か検査不合格かを判断する。すなわち、前側の透過型表示装置260に表示された侍のキャラクター画像261が、図22(d)に示すように、検査画像541の中に収まっていれば検査合格と判断する一方、図22(e)に示すように、検査画像541からはみ出していれば検査不合格と判断する。このように、検査画像を表示する装飾図柄表示装置110の前方にある検査対象についても検査することができ、さらには、透視可能な透過型表示装置260に表示された画像の位置についても検査することができる。
図23は、第6実施例のパチンコ機における、後側の装飾図柄表示装置110における画像表示位置に関する検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。
図23(a)は、図22(a)と同じく、第6実施例のパチンコ機における演出装置200の斜視図である。この図でも、左斜め手前側に、前側の透過型表示装置260が示されており、右斜め奧側に、後側の装飾図柄表示装置110が示されている。
図23(b)は、同図(a)に示す後側の装飾図柄表示装置110の正面図である。この図に示す装飾図柄表示装置110には、侍のキャラクター画像111が表示されている。
図23(c)は、同図(b)に示す後側の装飾図柄表示装置110における画像表示位置に関する検査コマンドに基づいて、前側の透過型表示装置260に表示された検査画像を示す図である。図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、前側の透過型表示装置260には、後側の装飾図柄表示装置110の検査画像542が表示されている。
図23(d)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施し前側の透過型表示装置260に検査画像542を表示させた状態で、後側の装飾図柄表示装置110が設計通りの正しい表示位置に侍のキャラクター画像111を表示している様子を示した図である。ここでは、図10に示す画像表示工程(S11)を実施すると、後側の装飾図柄表示装置110には侍のキャラクター画像111が表示される。後側の装飾図柄表示装置110に表示された侍のキャラクター画像111は、前側の透過型表示装置260が透けて、前側の透過型表示装置260に表示された検査画像542の内側に見える。
図23(e)は、後側の装飾図柄表示装置110が、設計通りの正しい表示位置から右側にずれて侍のキャラクター画像111を表示している様子を示した図である。この図では、後側の装飾図柄表示装置110に表示された侍のキャラクター画像111が、前側の透過型表示装置260に表示された検査画像542からはみ出している。後側の装飾図柄表示装置110の画像表示位置がずれる理由の一つには、図5に示すVDP425の故障が考えられる。なお、後側の装飾図柄表示装置110が設計通りの正しい取付位置から右側にずれた位置に取り付けられていても、この図に示す様子と同じような様子になる。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、図23(c)に示す、前側の透過型表示装置260に表示された検査画像542を検査基準にして、検査対象になる後側の装飾図柄表示装置110の画像表示位置が検査合格か検査不合格かを判断する。すなわち、後側の装飾図柄表示装置110に表示された侍のキャラクター画像111が、図23(d)に示すように、検査画像542の内側にあれば検査合格と判断する一方、図23(e)に示すように、検査画像542からはみ出していれば検査不合格と判断する。このように、検査対象が検査画像を表示する表示手段の後方にあっても、その表示手段は後方を透視可能なのでその検査対象についても検査することができ、さらには、透視不可能な装飾図柄表示装置110に表示された画像の位置についても検査することができる。
図24は、第7実施例のパチンコ機の遊技盤を正面から見た略示正面図である。
第7実施例のパチンコ機の遊技盤102の構成は、図2に示す遮蔽部材250、矩形可動物211、円形可動物212が省略され、代わりに、拡散型発光手段271と、侍のキャラクターの人形272が設けられている以外は、図2に示す遊技盤の構成と同じである。拡散型発光手段271は、装飾図柄表示装置110の右斜め下に設けられており、四方八方に向かって光りを発する(図中の矢印参照)が、照射範囲は予め定められた範囲に留まる。また、侍のキャラクターの人形272は、装飾図柄表示装置110の右斜め下に設けられている。この人形272の目の部分には、指向性のある光(図中の矢印参照)を発する指向性型発光手段2721が埋め込まれている。
図24に示す装飾図柄表示装置110の画像表示領域1100には、図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、照射範囲検査画像561と光路検査画像562が表示されている。ここでの検査では、拡散型発光手段271からの光と、人形272の目の部分に埋め込まれた指向性型発光手段2721からの光が検査対象になる。照射範囲検査画像561は、拡散型発光手段271からの光の照射位置に関する検査コマンドに基づいて表示された検査画像であり、画像表示領域1100の上部中央部分に表示される半円の画像である。光路検査画像562は、指向性型発光手段2721からの光の光路位置に関する検査コマンドに基づいて表示された検査画像であり、画像表示領域1100の右下と左上を結ぶ帯状の画像である。図24では、これら2種類の検査画像561,562が同時に表示された様子が示されているが、これら2種類の検査画像561,562は別々に表示される画像であってもよい。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、照射範囲検査画像561を検査基準にして、検査対象になる拡散型発光手段271からの光の照射位置が、検査合格か検査不合格かを判断する。ここでは、拡散型発光手段271からの光が、照射範囲検査画像561を越えて照射されていれば検査合格と判断する一方、照射範囲検査画像561が表示された位置とは異なる位置に照射されていたり、あるいはその照射範囲検査画像561内までしか照射されていなければ検査不合格と判断する。したがって、拡散型発光手段271が、設計通りの正しい取付位置に取り付けられていなければ検査不合格になる。また、拡散型発光手段271の光量不足の場合にも検査不合格になる。このように、発光手段及び/又は光を検査対象にすることができ、発光手段の位置や向き、あるいは発光手段からの光の光量や方向を検査することができる。
さらに、図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、光路検査画像562を検査基準にして、検査対象になる指向性型発光手段2721からの光の光路位置が、検査合格か検査不合格かを判断する。ここでは、指向性型発光手段2721からの光が、光路検査画像562内を通っていれば検査合格と判断する一方、光路検査画像562からずれていれば検査不合格と判断する。したがって、指向性型発光手段2721が、設計通りの正しい取付位置に取り付けられていなければ検査不合格になる。また、指向性型発光手段2721の向きが設計通りの正しい向きと異なっていても検査不合格になる。
続いて、第8実施例のパチンコ機における検査について説明する。
図25(a)は、第8実施例のパチンコ機における装飾図柄表示装置の正面図である。
図25(a)に示す装飾図柄表示装置110は、画像表示領域1100を囲むように、取付枠1102が設けられている。この取付枠1102は、図2に示す演出装置200に装飾図柄表示装置110を取り付けるためのものである。
図25(b)は、図5に示すVDP425が正常であるか否かの検査に関する検査コマンドに基づく想定検査画像を示す図である。この想定検査画像570は、検査画像データに基づく画像であり、内周画像571と、領域画像572と、外周画像573からなるものである。内周画像571は、VDP425が正常である場合には、図25(a)に示す装飾図柄表示装置の画像表示領域1100の外周縁に沿ってその外周縁の内側に表示される画像である。この内周画像571には左下がりのシングルハッチングを施してある。
領域画像572は、その内周画像571のさらに内側の領域全体に表示される画像である。この領域画像572にはクロスハッチングを施してある。外周画像573は、内周画像571の外側を周回する画像であり、VDP425が正常である場合には表示されない画像である。この外周画像573には右下がりの細かいシングルハッチングを施してある。
図25(c)は、図5に示すVDP425が正常である場合に装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。この図25(c)以降の各図では、同図(a)に示す取付枠1102は図示省略する。同図(c)に示す装飾図柄表示装置の画像表示領域1100には、領域画像572が表示されるとともに、VDP425が正常であれば、その領域画像572を周回する内周画像571全部が表示される。この内周画像571は画像表示領域1100の端部に表示される。
図25(d)は、VDP425が異常であって装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示される画像が左側にずれる場合に、その画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。この図に示す画像表示領域1100には、領域画像572は全部が表示されているが、内周画像571は左側の縦辺部分が表示されておらず、代わりに、正常の場合には表示されない外周画像573の右側の縦辺部分5731が表示されている。
図25(e)は、VDP425が異常であって装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示される画像が上側にずれる場合に、その画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。この図に示す画像表示領域1100にも領域画像572は全部が表示されているが、この場合には、内周画像571は上側の横辺部分が表示されておらず、代わりに、正常の場合には表示されない外周画像573の下側の横辺部分5732が表示されている。
図25(f)は、VDP425が異常であって装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示される画像が小さく表示される場合に、その画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。この図に示す画像表示領域1100にも領域画像572は全部が表示されており、内周画像571も全部が表示されており、さらには、正常の場合には表示されない外周画像573までもが全部表示されている。
図25(g)は、VDP425が異常であって装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示される画像が大きく表示される場合に、その画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。この図に示す画像表示領域1100にも領域画像572は全部が表示されているが、内周画像571は表示されておらず、外周画像573も表示されていない。
ここでの検査では、検査員は、図25(b)に示す想定検査画像570を検査基準にして、検査対象になる図5に示すVDP425が検査合格か検査不合格かを判断する。すなわち、装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示される画像が、図25(c)に示す画像であれば検査合格と判断する一方、図25(c)に示す画像以外の画像であれば検査不合格と判断する。なお、同図(a)に示す取付枠1102の取付位置が設計通りの正しい取付位置からずれていると内周画像571が部分的に見えなくなる場合が生じる。したがって、同図(b)に示す想定検査画像570を用いて、取付枠1102の取付位置に関する検査も行うことができる。
図26は、第9実施例のパチンコ機の遊技盤を正面から見た略示正面図である。
第9実施例のパチンコ機の遊技盤102の構成は、図2に示す遮蔽部材250、矩形可動物211、円形可動物212が省略された以外は、図2に示す遊技盤の構成と同じである。この図26に示す装飾図柄表示装置110の画像表示領域1100には、図10に示す画像表示工程(S11)が実施され、遊技盤検査画像581が表示されている。ここでの検査では、遊技盤102に取り付けられた各種の部品が検査対象になる。遊技盤検査画像581は、遊技盤102に取り付けられた各種の部品の取付位置に関する検査コマンドに基づいて表示された検査画像であり、設計通りに正しく各種の部品が取り付けられた遊技盤の遊技領域104全体の画像である。
図10に示す検査判断工程(ステップS12)では、検査員は、遊技盤検査画像581を検査基準にして、検査対象になる、遊技盤102に取り付けられた各種の部品の取付位置が、検査合格か検査不合格かを判断する。ここでは、遊技盤検査画像581に示された位置と同じ位置に部品が取り付けられていれば検査合格と判断する一方、遊技盤検査画像581に示された位置とは異なる位置に部品が取り付けられていれば検査不合格と判断する。なお、装飾図柄表示装置110は、カラー表示可能であり、遊技盤検査画像581を検査基準にして、遊技盤102に取り付けられた各種の部品の色、模様が正しいか否かの検査も同時に行うことができる。また、遊技盤102に取り付けられた各種の部品の数や、順番等が正しいか否かの検査も同時に行うことができる。したがって、図26に示す画像表示領域1100には、検査対象になる、遊技盤102に取り付けられた各種の部品を検査する際に用いる遊技盤検査画像581が表示されている。
以上の説明では、主制御部300のROM306、あるいは副制御部400のP−ROM406に検査コマンドを用意しておき、その検査コマンドに基づいて検査が行われるが、検査コマンドをパチンコ機100に出力する外部検査基板とパチンコ機100を接続して検査を行ってもよい。
図27は、外部検査基板を用いた検査システムの構成を示す図である。
図27に示す検査システム8は、外部検査基板800とパチンコ機100とを有する。図4や図5では図示省略したが、主制御部300と副制御部400はメイン−サブ中継基板を介して接続されている。この検査システム8では、このメイン−サブ中継基板に外部検査基板800を接続する。外部検査基板800からは、副制御部400に検査コマンドが送られる。検査コマンドを受け取った副制御部400は、図8(f)に示す検査コマンド処理および図8(a)に示す副制御部メイン処理の表示制御処理(S310)を実行し、検査コマンドに基づく検査画像データが装飾図柄表示装置110に送られ、装飾図柄表示装置110には、検査画像データに基づく検査画像が表示される。外部検査基板800を用いることで、外部検査基板800から検査コマンドを任意のタイミングで出力することができるようになり、任意のタイミングで検査を行うことができる。
以上、本発明をパチンコ機(弾球遊技機)に適用させた実施例について詳細に説明したが、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、メダルや遊技球(パチンコ球)を使用する回胴遊技機(スロットマシン)にも適用可能である。
図28は、本発明を適用可能なスロットマシンの一例を示す図である。
図28に示すスロットマシン900は、本体901と、本体901の正面に取付けられ、本体901に対して開閉可能な前面扉902と、を備える。本体901の中央内部には、(図28において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール910、中リール911、右リール912)収納され、スロットマシン900の内部で回転できるように構成されている。これらのリール910乃至912はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
図28に示すスロットマシン900では、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール910乃至912が構成されている。リール910乃至912上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓913から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール910乃至912を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール910乃至912は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン900の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール910乃至912の背面には、図柄表示窓913に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図28において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン900内部において各々のリール910乃至912の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール910乃至912を停止させる。
入賞ライン表示ランプ920は、有効となる入賞ライン914を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン914は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン914の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ923は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ924は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ922は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ928は演出用のランプである。
ベットボタン930乃至932は、スロットマシン900に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン930が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン931が押下されると2枚投入され、ベットボタン932が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン932はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ929は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ921が点灯する。
メダル投入口934は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン930乃至932により電子的に投入することもできるし、メダル投入口934から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器925は、スロットマシン900に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器926は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器927は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー935は、リール910乃至912の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口934に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン930乃至932を操作して、スタートレバー935を操作すると、リール910乃至912が回転を開始することとなる。スタートレバー935に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット936には、ストップボタン937乃至939が設けられている。ストップボタン937乃至939は、スタートレバー935の操作によって回転を開始したリール910乃至912を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール910乃至912に対応づけられている。以下、ストップボタン937乃至939に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン937乃至939の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン937乃至939の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン933は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン934は、スロットマシン900に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口955から排出するためのボタンである。ドアキー孔940は、スロットマシン900の前面扉902のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口955は、メダルを払出すための払出口である。
音孔960はスロットマシン900内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉902の左右各部に設けられたサイドランプ944は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉902の上部には演出装置990が配設されている。この演出装置990は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉963a、左扉963bからなる扉(シャッタ)部材963と、この扉部材963の奥側に配設された液晶表示装置957(図示省略)を備えており、2枚の右扉963a、左扉963bが液晶表示装置957の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置957(図示省略)の表示画面がスロットマシン900正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。図28に示すスロットマシン900では、表示画面は長方形の平坦面であるが、正方形の平坦面でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。さらに、表示画面は曲面をなしていてもよい。
図28に示すスロットマシン900では、検査対象になる各種の部品等を検査する際に用いる検査画像は、液晶表示装置957の表示画面に表示され、検査が行われる。
また、本発明を、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、ピンボールマシン、に適用してもよい。また、本発明を、遊技媒体の投入を契機として遊技可能となる遊技機(例えば、カジノマシン、ビデオゲームマシン、封入式のパチンコ遊技機)、遊技媒体自体を遊技に使用する遊技機(例えば、メダル落としゲーム機)に適用してもよい。ここで、「遊技媒体の投入」とは「賭ける」を意味し、「ベット」とも同意である。「遊技媒体の投入」は、「通貨の投入」や「電子マネーの投入」を含む。カジノマシンとは、通貨の投入により遊技が開始可能となり、抽選結果が当選の場合に、該当選結果に対応付けられて設定された図柄が停止し、遊技者に特典となる払出しを行う、カジノマシンである。
図29は、本発明を適用可能なカジノマシンの一例を示す図である。
図29に示すカジノマシン950も、液晶表示装置951を有する。このカジノマシン950では、検査対象になる各種の部品等を検査する際に用いる検査画像は、この液晶表示装置951の表示画面に表示され、検査が行われる。
パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 遊技盤102を正面から見た略示正面図である。 (a)は特図の停止表示態様の一例を示したものであり、(b)は装飾図柄の一例を示したものであり、(c)は普図の停止表示態様の一例を示したものである。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 副制御部400等の回路ブロック図を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)はVsync割り込み流れを示すフローチャートであり、(c)はコマンド入力処理の流れを示すフローチャートであり、(d)はストローブ割り込み処理の流れを示すフローチャートであり、(e)は演出ボタン割り込み処理の流れを示すフローチャートであり、(f)は検査コマンド処理の流れを示すフローチャートである。 演出制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の遊技台の検査方法の一実施例である画像を用いた検査方法の流れを示すフローチャートである。 図10に示す画像表示工程が実施されたパチンコ機の主制御部において実行される処理の流れを示す図である。 図2に示す矩形可動物211および円形可動物212の位置に関する第1検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。 図2に示す矩形可動物211および円形可動物212の位置に関する第2検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。 図2に示す遮蔽手段250の左右扉250a、250bが完全に閉じた状態における各扉250a,250bの位置に関する第3検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。 図2に示す遮蔽手段250の左右扉250a、250bが完全に閉じた状態における各扉250a,250bの位置に関する第4検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。 矩形環状可動物213および円形環状可動物214の位置に関する検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。 第3実施例のパチンコ機の遊技盤を正面から見た略示正面図である。 (a)は、第4実施例のパチンコ機の演出装置の斜視図であり、(b)は、同図(a)に示す演出装置の側面図であり、(c)は、装飾図柄表示装置110が進出位置にある状態の演出装置の側面図である。 図18に示す構造物222の位置に関する検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。 (a)は、第5実施例のパチンコ機の演出装置における構造物を示す斜視図であり、(b)は、同図(a)に示す構造物の側面図である。 図20に示す構造物240の位置に関する検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。 (a)は、第6実施例のパチンコ機の演出装置の斜視図であり、(b)は、同図(a)に示す前側の透過型表示装置260の正面図であり、(c)は、同図(b)に示す前側の透過型表示装置260における画像表示位置に関する検査コマンドに基づいて、後側の装飾図柄表示装置110に表示された検査画像を示す図であり、(d)は、図10に示す画像表示工程(S11)を実施し後側の装飾図柄表示装置110に検査画像541を表示させた状態で、前側の透過型表示装置260が設計通りの正しい表示位置に侍のキャラクター画像261を表示している様子を示した図であり、(e)は、前側の透過型表示装置260が、設計通りの正しい表示位置から右側にずれて侍のキャラクター画像261を表示している様子を示した図である。 第6実施例のパチンコ機における、後側の装飾図柄表示装置110における画像表示位置に関する検査コマンドに基づく検査について説明するための図である。 第7実施例のパチンコ機の遊技盤を正面から見た略示正面図である。 (a)は、第8実施例のパチンコ機における装飾図柄表示装置の正面図であり、(b)は、図5に示すVDP425が正常であるか否かの検査に関する検査コマンドに基づく想定検査画像を示す図であり、(c)は、図5に示すVDP425が正常である場合に装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図であり、(d)は、VDP425が異常であって装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示される画像が左側にずれる場合に、その画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図であり、(e)は、VDP425が異常であって装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示される画像が上側にずれる場合に、その画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図であり、(f)は、VDP425が異常であって装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示される画像が小さく表示される場合に、その画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図であり、(g)は、VDP425が異常であって装飾図柄表示装置の画像表示領域1100に表示される画像が大きく表示される場合に、その画像表示領域1100に表示された検査画像を示す図である。 第9実施例のパチンコ機の遊技盤を正面から見た略示正面図である。 外部検査基板を用いた検査システムの構成を示す図である。 本発明を適用可能なスロットマシンの一例を示す図である。 本発明を適用可能なカジノマシンの一例を示す図である。
符号の説明
100 パチンコ機
110 装飾図柄表示装置
1100 画像表示領域
146 演出ボタン
250 遮蔽手段
211 矩形可動物
212 円形可動物
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
400 副制御部
404 CPU
406 P−ROM
408 RAM
424 VRAM
425 VDP
501,503 範囲内画像
502,504 範囲外画像
700 演出制御部
704 CPU
706 P−ROM
708 RAM

Claims (27)

  1. 所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行する遊技台において、
    画像表示領域を有する画像表示手段と、
    前記画像表示領域に、前記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が前記所定箇所に位置するか否かを検査する画像を表示させる検査実行部とを備えたことを特徴とする遊技台。
  2. 前記検査実行部が、前記画像を、前記画像表示領域のうちの、前記検査要素が位置すべき所定箇所に基づいて決まる表示位置に表示させるものであることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  3. 前記検査実行部が、前記画像表示領域に前記画像として、前記検査要素が前記所定箇所に位置すると該検査要素が重なって全部が見えなくなる範囲内画像と、該検査要素が該所定箇所に位置しても該検査要素が重ならずに全部が見える範囲外画像とのうちの少なくともいずれか一方の画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技台。
  4. 前記検査実行部が、前記画像表示領域に前記画像として、前記検査要素が前記所定箇所に位置すると該検査要素を囲むことになる囲み画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技台。
  5. 前記検査実行部が、前記画像表示領域に前記画像として、前記検査要素が前記所定箇所に位置すると該検査要素が重なって少なくとも一部が見えなくなる境界画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技台。
  6. 前記検査実行部が、前記画像表示領域に前記画像として、目盛り付きの目盛り画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技台。
  7. 前記検査要素が、前記所定箇所から離れた箇所から該所定箇所まで移動する移動体であることを特徴とする請求項1〜6の何れか記載の遊技台。
  8. 前記画像表示手段は、遊技者側とは反対側になる裏側が透視可能なものであることを特徴とする請求項1〜7の何れか記載の遊技台。
  9. 前記画像表示手段が、
    反射面を有し該反射面とは反対側になる裏面側が透視可能なハーフミラーと、
    表示面を有し、前記ハーフミラーより遊技者側になる進出位置と該進出位置から退避した退避位置との間で位置を切り替え、該進出位置では該表示面が遊技者側を向き該退避位置では該表示面の画像が前記反射面に映し出される画像表示部とを備え、
    前記画像表示部が、前記進出位置にあるときには前記表示面が前記画像表示領域になり、前記退避位置にあるときには前記反射面が該画像表示領域になることを特徴とする請求項1〜7の何れか記載の遊技台。
  10. 前記検査要素が、前記ハーフミラーの裏面側の所定箇所に位置するものであることを特徴とする請求項9記載の遊技台。
  11. 前記検査要素が、前記画像表示手段の、前記裏側の所定箇所に位置するものであることを特徴とする請求項8記載の遊技台。
  12. 前記検査要素が、前記画像表示手段よりも遊技者側の所定箇所に位置するものであることを特徴とする請求項1〜9の何れか記載の遊技台。
  13. 前記検査要素が、構造物であることを特徴とする請求項1〜12の何れか記載の遊技台。
  14. 前記画像表示手段が、遊技者側を向き該遊技者側とは反対側になる裏面側が透視可能な第1の画像表示領域と、前記第1の画像表示領域よりも裏面側に遊技者側を向いて配置された第2の画像表示領域とを有するものであり、
    前記検査実行部は、前記第1の画像表示領域および前記第2の画像表示領域のうちのいずれか一方の画像表示領域の所定箇所に表示される画像が前記検査要素である場合に、当該画像が当該所定箇所に位置するか否かを検査する画像を、該第1の画像表示領域および該第2の画像表示領域のうちのいずれか他方の画像表示領域に表示させるものであることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  15. 所定箇所に光を照射する発光手段を備え、
    前記検査実行部は、前記発光手段が所定箇所に照射する光が前記検査要素である場合に、当該光が照射されていることにより当該光が当該所定箇所に位置するか否かを検査する画像を前記画像表示領域に表示させるものであることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  16. 前記検査実行部は、前記画像表示領域に、前記画像として遊技進行中には表示されない検査専用の画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  17. 前記検査実行部は、前記画像表示領域に、前記画像として、検査中の他、遊技進行中にも表示される画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  18. 前記検査実行部は、所定の検査信号を受信したことを条件の一つにして、前記画像表示領域に前記画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  19. 前記検査実行部は、電源が投入されたことを条件の一つにして、前記画像表示領域に前記画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  20. 検出手段を備え、
    前記検査実行部は、前記検出手段の検出状態が所定時間連続して非検出状態であることを条件の一つにして、前記画像表示領域に前記画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  21. 前記検査実行部を有し、遊技の進行に応じて演出効果を高める演出画像を上記画像表示領域に表示させる演出制御手段と、
    遊技の進行を司り、前記検査実行部に向けて前記検査信号を出力する遊技制御手段とを備えたことを特徴とする請求項18記載の遊技台。
  22. 遊技開始を指示する遊技開始指示信号を出力する遊技開始指示手段と、
    前記遊技開始指示手段が出力した前記遊技開始指示信号を入力したことに基づいて、所定の役を当選役として決定する当選役決定手段と、
    複数種類の図柄を変動表示する図柄表示手段と、
    前記遊技開始指示手段が出力した前記遊技開始指示信号を入力したことに基づいて、前記図柄表示手段の変動表示を開始させる変動表示開始手段と、
    前記図柄表示手段による図柄の変動表示の停止を指示する停止指示信号を出力する停止指示手段と、
    前記停止指示手段が出力した前記停止指示信号を入力した場合に、前記当選役決定手段が決定した当選役に基づいて、当該停止指示手段に対応する前記図柄表示手段による図柄の変動表示を停止させる変動表示停止手段と、
    前記図柄表示手段に停止表示した前記図柄が特定態様となったことに基づいて遊技者に有利な特定遊技状態を発生させる特定遊技状態発生手段と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜21の何れか記載の遊技台。
  23. 検査信号を出力する検査信号出力手段と、
    所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行する遊技台とを備え、
    前記遊技台が、
    画像表示領域を有する画像表示手段と、
    前記検査信号出力手段から前記検査信号を受信したことを条件の一つにして、前記画像表示領域に、前記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が前記所定箇所に位置するか否かを検査する画像を表示させる検査実行部とを備えたものであることを特徴とする検査システム。
  24. 所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行し、画像表示領域を有する画像表示手段を備えた遊技台の検査方法において、
    前記画像表示領域に、前記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が前記所定箇所に位置すると該検査要素が重なって全部が見えなくなる範囲内画像と、該検査要素が該所定箇所に位置しても該検査要素が重ならずに全部が見える範囲外画像とのうちの少なくともいずれか一方の画像を表示させる画像表示工程と、
    前記画像表示領域に前記範囲内画像を表示させた場合には、該範囲内画像が見えなければ検査合格と判断する一方、該範囲内画像の少なくとも一部でも見えれば検査不合格と判断し、該画像表示領域に前記範囲外画像を表示させた場合には、該範囲外画像の全部が見えれば検査合格と判断する一方、該範囲外画像の少なくとも一部でも見えなければ検査不合格と判断する検査判断工程とを有することを特徴とする遊技台の検査方法。
  25. 所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行し、画像表示領域を有する画像表示手段を備えた遊技台の検査方法において、
    前記画像表示領域に、前記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が前記所定箇所に位置すると該検査要素を囲むことになる囲み画像を表示させる画像表示工程と、
    前記検査要素が前記囲み画像に重なっていなければ検査合格と判断する一方、該検査要素が該囲み画像の少なくとも一部にでも重なっていれば検査不合格と判断する検査判断工程とを有することを特徴とする遊技台の検査方法。
  26. 所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行し、画像表示領域を有する画像表示手段を備えた遊技台の検査方法において、
    前記画像表示領域に、前記複数の要素のうち検査対象になる検査要素が前記所定箇所に位置すると該検査要素が重なって少なくとも一部が見えなくなる境界画像を表示させる画像表示工程と、
    前記検査要素が前記境界画像の少なくとも一部にでも重なっていれば検査合格と判断する一方、該検査要素が該境界画像に重なっていなければ検査不合格と判断する検査判断工程とを有することを特徴とする遊技台の検査方法。
  27. 所定箇所に位置する複数の要素を用いて遊技を進行し、画像表示領域を有する画像表示手段を備えた遊技台の検査方法において、
    前記画像表示領域に目盛り付きの目盛り画像を表示させる画像表示工程と、
    前記複数の要素のうち検査対象になる検査要素の位置を前記目盛り画像の目盛りによって計測し所定の計測値を基準に検査合格か否かを判断する検査判断工程とを有することを特徴とする遊技台の検査方法。
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