JP5017082B2 - 可動体の動作機構 - Google Patents

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Description

この発明は、本体に対し往復動可能に組み合わされた可動体を、いずれの往動位置においても往動を止めた停止状態から復動操作をすることで往動前位置まで強制的に復動させるようにする動作機構に関する。
引き出しに設けたピンを、引き出しの所定の押し込み位置で捕捉してバネの付勢により引き出しを強制的に引き込むようにした機構として、特許文献1に示されるものがある。ピンを捕捉するキヤッチャー(特許文献1では傾斜部分と称されている。)は、引き出しが引き出されるとバネに蓄勢させながら案内トラックの前端に移動されると共に、この前端に形成された弓形の部分により傾動停止されてピンをリリースしそこから引き出しは抵抗なく往動される。引き出された引き出しを、ピンが傾動停止しているキャッチャーに捕捉される位置まで復動されると、ピンを捕捉した状態でキャッチャーは傾動を修正されバネの付勢力で案内トラックの後端まで走行し、これにより引き出しはこの位置から先では強制的に復動される。しかるに、この特許文献1のように構成された機構にあっては、引き出しはキャッチャーがピンをリリースする位置まで往動させなければ引き出しから手を離したとたんに往動前位置まで引き込まれ、また、引き出された引き出しはキャッチャーがピンをキャッチする位置まで復動操作しない限り強制的には引き込まれない。
特公平5−23763号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、本体に対し往復動可能に組み合わされた可動体を、任意の往動位置で安定的に停止させるようにしながら、かかる任意の往動位置において停止された可動体を復動操作をすることでこの任意の往動位置から往動前位置まで可動体を強制的に復動させるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、可動体の動作機構を、本体に対し往復動可能に組み合わされた可動体の動作機構であって、
可動体の移動域において往動された可動体を復動方向に付勢する付勢手段と、 この付勢手段の付勢力に抗して可動体を任意の往動位置で停止させる停止手段とを有していると共に、
この停止手段による可動体の停止が、可動体を復動方向に移動操作することで、解除されるようになっているものとした。
往動前位置にある可動体を任意の往動位置まで往動させると、停止手段によって、前記付勢手段の付勢にかかわらずこの任意の往動位置で停止させ続けることができる。この停止手段による可動体の停止状態は、任意の往動位置で停止されている可動体を復動操作することで解除される。したがって、この復動操作によって前記付勢手段の付勢により可動体は往動前位置まで強制的に復動される。
前記本体に対し可動体が開状態と閉状態とを作り出すように組み合わされていると共に、その往動が可動体の開方向又は閉方向への移動であるようにしておけば、閉状態にある可動体を任意の位置まで往動・開いた状態から、この可動体を復動操作することにより、前記付勢手段の付勢により可動体を復動・閉じさせることができる。あるいはまた、開状態にある可動体を任意の位置まで往動・閉じた状態から、この可動体を復動操作することにより、前記付勢手段の付勢により可動体を復動・開かせることができる
停止手段を、アームと、このアームに移動可能に組み合わされた当接体とを有し、アームは本体及び可動体のいずれか一方に軸支されると共に、この軸支位置に近づく向きの当接体の移動により蓄勢される付勢体を有するものとし、
本体及び可動体の他方には、当接体の被当接部を形成させ、
アームは、可動体を往動操作すると、この可動体の往動を許容する向きに基準位置から傾動し、往動を停止すると当接体は被当接部に圧接して付勢手段の付勢による可動体の復動を阻止するようにしておくと共に、
往動を停止させた状態から可動体を復動操作すると、当接体をアームの軸支位置に近づける向きに一旦移動させながら可動体の復動を許容する向きに反転するようにしておくこともある。
このようにした場合、可動体の往動時には、可動体は付勢手段によって往動前位置に復動する向きに付勢されるが、この復動には前記付勢体の付勢に抗する向きへの当接体の移動を必要とすることから、可動体をこの付勢手段の付勢に抗して任意の往動位置で停止させることができる。これに対し、任意の往動位置からのさらなる可動体の往動は、これに伴って被当接部から当接体を離れ出させる向きへのアームの回動を生じさせることから、妨げられることはない。一方、任意の往動位置で停止された可動体を復動操作するとと、被当接部に圧接されている当接体を付勢体の付勢に抗してアームの軸支位置に近づける向きに移動させることができると共に、これによってアームを可動体の往動時のときと逆側に基準位置を超えて反転傾動させることができる。このようにアームが反転されると可動体の復動によって被当接部から当接体を離れ出させる向きへのアームの回動が生じるようになることから、付勢手段の付勢による可動体の復動が妨げられなくなり、可動体は往動前位置まで強制的に復動される。
前記被当接部を、可動体の移動域に亘って凹凸を交互に備えてなるものとし、又は、粗面としておけば、被当接部と当接体とを付勢手段の付勢に抗して強く当接させ合わせることができる。
動作機構に、可動体の復動速度を、可動体の移動域の全部又は一部において制御する制御手段を備えさせておくこともある。この場合さらに、制御手段を複数備えさせておくこともある。
このようにした場合、かかる制御手段によって、可動体の付勢手段による強制的な復動を全体として減衰させたり、その復動の最終段階でさらに減衰させて、復動をゆっくりとなさしめたりすることができ、復動時の衝撃音の発生などを防止することができる。
前記本体及び可動体の他方に、可動体の往動前位置において、停止手段の少なくとも当接体が掛合される被掛合部を形成させ、可動体の往動操作によりアームが基準位置から傾動されてこの掛合が解かれるようにしておくと共に、
所定の大きさの振動により基準位置から転動される転動体を備えさせておき、
基準位置にない転動体によってアームの傾動を阻止させるようにしておくこともある。
このようにした場合、可動体の往動前位置において、所定の大きさの振動が作用されたときに、可動体の往動を阻止することができ、典型的には地震時の可動体の往動などを防止することができる。
この発明にかかる動作機構によれば、本体に対し往復動可能に組み合わされた可動体を、任意の往動位置で安定的に停止させることができると共に、かかる任意の往動位置において停止された可動体を復動操作をすることでこの任意の往動位置から往動前位置まで可動体を強制的に復動させることができる。
以下、図1〜図12に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1〜図9は動作機構Sの参考例を、図10〜図12はこの発明にかかる動作機構Sの適用例を、それぞれ示している。
具体的には、図1および図2は可動体Mとしての引き出しMaが往動前の状態を、図3は往動の途中の状態を、図4〜図6は往動しきった状態を、図7および図8は図4の状態から可動体Mを復動操作した直後の状態を、それぞれ示している。図2、図6、図8はそれぞれの状態の要部を拡大して示している。また、図9は動作機構Sを構成する各部品を分離した状態として示している。
また、図10は可動体Mとしての引き出しMaの内側から動作機構Sを透かしみた状態として、図11は引き出しMaを取り外した状態として、図12は動作機構Sの要部を拡大して、それぞれ示している。
各図の例では、動作機構Sを引き出しMaの一方の側板Mb側にのみ設けているが、動作機構Sは引き出しMaの左右両方の側板Mb側にそれぞれ設けるようにすることもでき、また、引き出しMaの底板側に設けるようにすることもできる。
この実施の形態にかかる可動体Mの動作機構Sは、本体Rに対し往復動可能に組み合わされた可動体Mを、いずれの往動位置においても往動を止めた停止状態から復動操作をすることで往動前位置まで強制的に復動させるようにするものである。
かかる可動体Mとしては、典型的には、引き出しや引き戸など、本体Rに対しスライド移動可能に組み合わされたものが予定される。図示の例では、かかる可動体Mを引き出しMaとし、本体Rをこの引き出しMaを納める前面を開放させた収納体Raとした例を示している。
かかる動作機構Sは、付勢手段1と、停止手段2とを備えている。
付勢手段1は、可動体Mの移動域において往動された可動体Mを復動方向に付勢するものである。付勢手段1は、可動体Mにこのような付勢力を作用させるものであれば良く、その具体的構成は必要に応じて適宜選択される。
図示の例では、かかる付勢手段1は、本体Rとしての収納体Raの奥側の内側面にケース一面を接しさせてこの本体Rに備えられると共に、ひも状の連繋体11をケース前部から前方に繰り出しその繰り出し端11aを引き出しMaの側板Mbの後端側に止着させて、かかる引き出しMaと収納体Raとを繋ぐケース体10として構成されている。ケース体10内にはひも状の連繋体11の内端が巻き付けられた図示しないボビン体が内蔵されていると共に、このボビン体は常時この連繋体11を巻き取る向きにゼンマイバネによって付勢されている。図示の例では、かかる付勢手段1によって、往動・引き出されて任意の位置で停止している引き出しMaを前記復動操作したときに、往動前位置まで強制的に復動させるようにしている。
一方、停止手段2は、かかる付勢手段1の付勢力に抗して可動体Mを任意の往動位置で停止させるものである。それと共に、この停止手段2による可動体Mの停止状態は、可動体Mを復動方向に移動操作することで、解除されるようになっている。
往動前位置にある可動体Mを任意の往動位置まで往動させると、停止手段2によって、前記付勢手段1の付勢にかかわらずこの任意の往動位置で停止させ続けることができる。この停止手段2による可動体Mの停止状態は、任意の往動位置で停止されている可動体Mを復動操作することで解除される。したがって、この復動操作によって前記付勢手段1の付勢により可動体Mは往動前位置まで強制的に復動される。
前記本体Rに対し可動体Mが開状態と閉状態とを作り出すように組み合わされていると共に、その往動が可動体Mの開方向又は閉方向への移動であるようにしておけば、閉状態にある可動体Mを任意の位置まで往動・開いた状態から、この可動体Mを復動操作することにより、前記付勢手段1の付勢により可動体Mを復動・閉じさせることができる。あるいはまた、開状態にある可動体Mを任意の位置まで往動・閉じた状態から、この可動体Mを復動操作することにより、前記付勢手段1の付勢により可動体Mを復動・開かせることができる。
図示の例では、閉じきった引き出しMaを往動・開かせるときは、その移動域のどの位置においても前記停止手段2により引き出しMaは停止状態を維持される。そして、停止状態にある引き出しMaに対し押し込み方向への復動操作を行うと同時にかかる停止を解除して引き出しMaを強制的に復動・閉じきらせるようになっている。
(図1〜図9に示される第一例)
図1〜図9に示される第一例では、可動体Mとしての引き出しMaは、引き出しMaを構成する側板Mbの外面側に備えられた引き出しMaの移動方向に長く続く引き出し側レールMcを、本体Rとしての収納体Raの内側面に備えられた本体側ガイドレールRcに組み合わせることにより、本体R内に収まりきった往動前位置から往動・引き出されるようになっている。
この例では、停止手段2は、引き出しMaの後端側において、その側板Mbの外面側に備えられている。
かかる停止手段2は、アーム20と、このアーム20に移動可能に組み合わされた当接体21とを有し、アーム20は可動体Mとしての引き出しMa側に軸支されると共に、この軸支位置20gに近づく向きの当接体21の移動により蓄勢される付勢体22を有している。一方、本体Rとしての収納体Raの内側面には、引き出しMaの移動方向に沿って当接体21の被当接部3が形成されている。かかる被当接部3は、可動体Mとしての引き出しMaの移動域の全部に亘って形成させても良い。
また、アーム20は、引き出しMaを往動操作すると、この引き出しMaの往動を許容する向きに基準位置(図2の位置)から傾動し、往動を停止すると当接体21は被当接部3に圧接して付勢手段1の付勢による引き出しMaの復動を阻止するようになっていると共に、(図6)往動を停止させた状態から引き出しMaを復動操作すると、当接体21をアーム20の軸支位置20gに近づける向きに一旦移動させながら引き出しMaの復動を許容する向きに反転するようになっている。(図8)
図示の例では、アーム20は、アームベース4を介して引き出しMaに取り付けられるようになっている。
アームベース4は一面側を引き出しMaの側板Mbへの添装・取り付け部40とすると共に、上部をアーム20の支持部41とし、下部に後述する制御手段の組み込み部42としている。支持部41は、アームベース4の他面側から突き出す、引き出しMaの移動方向に直交する向きに軸線を配したアーム20の支持軸41aと、この支持軸41aを中心とした仮想の円の円弧に沿うように形成されると共に、上方に向いたアーム20の下端20bの支持面41bとを備えている。支持部41は支持軸41aにアーム20を組み合わせた後に支持軸41aの突きだし端に内面を接しさせるように取り付けられるサイドプレート41cを備えている。
組み込み部42は、引き出しMaの移動方向に筒軸を配すると共に、筒前端42aを閉塞させ、筒後端42bを開放させた、筒状をなすように構成されている。
アーム20は、上端20aと下端20bとの間に支持軸41aの軸孔20cを備えた断面を扁平とした棒状をなすように構成されている。アーム20の一面側にはその上端20aと軸孔20cとの間において、アーム20の上端側において開放された当接体21の組み込み凹所20eが形成されている。
当接体21は、上下方向に長い棒状をなすように構成されている。当接体21の下端側には、上下方向に長い長孔21aが形成されている。当接体21の上端側にはゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックよりなるキャップ21bが取り付けられており、当接体21はこのキャップ21bをもって被当接部3に当接されるようになっている。当接体21のキャップ21bと長孔21aとの間には、下方に向いた段差面21eが形成されている。当接体21は、組み込み凹所20eにその下端側を入れ込ませた状態で長孔21aに通した図示しない軸状取り付け体を介してアーム20に止着されることで、この長孔21aの長さの範囲内においてアーム20に上下動可能に組み合わされている。また、組み込み凹所20eの底部20fと当接体21の段差面21eとの間には圧縮コイルバネ22aが介装されており、このバネ22aがアーム20の軸支位置20gに近づく向きの当接体21の移動により蓄勢される付勢体22として機能されるようになっている。すなわち、当接体21はアーム20に対し付勢体22の付勢に抗した下方への移動を許容された状態で組み合わされている。
この例では、アームベース4の上方に位置されるように、本体R側に被当接部3が形成されている。この例では、本体Rの内側面に引き出しMaの移動方向に長い棒状体30を取り付けさせており、このように取り付けられた棒状体30の下方に向いた面がかかる被当接部3として機能するようになっている。
また、アーム20の軸孔20cは、アーム20の一面側において短寸筒状部20dによって縁取られていると共に、アーム20はこの短寸筒状部20dを巻回部23aの内側に通したねじりコイルバネ23によって前記基準位置に位置づけられるようになっている。このねじりコイルバネ23のバネ一端23bは前記サイドプレート41cに止着され、バネ他端23cはアーム20の下端20bに止着されている。そして、図示の例では、アーム20はその上端20aと軸支位置20gとを通る仮想の中心線xを略垂直に位置させた状態(図2/基準位置にある状態)においてねじりコイルバネ23を弾性変形させず、この状態からアーム20の上端20aを後方(引き出しMaの復動先側BW)に向けるように傾動された場合、および、アーム20の上端20aを前方(引き出しMaの往動先側FW)に向けるように傾動された場合のいずれの場合でも、ねじりコイルバネ23は弾性変形されてアーム20を基準位置に回し戻す向きの付勢力を蓄勢するようになっている。
図示の例では、アーム20の軸支位置20gから当接体21のキャップ21bの末端までの寸法y1は前記付勢体22によって、この軸支位置20gと被当接部3までの上下方向のピッチy2よりもやや大きくなるようにしてある。それと共に、可動体Mとしての引き出しMaが本体R内に収まりきった往動前位置にある状態において、棒状体30の後端30aの後方に基準位置にあるアーム20が位置づけられるようになっている。(図2)この状態から引き出しMaを往動させると、当接体21は棒状体30の後端30aに突き当たりアーム20は上端20aを後方に向けるように傾動され、このアーム20の傾動によって当接体21は被当接部3の下方に入り込み被当接部3に圧接される。(図6)引き出しMaは付勢手段1によって往動前位置(図1の位置)に復動する向きに付勢されるが、この復動には前記付勢体22の付勢に抗する向きへの当接体21の移動を必要とすることから、引き出しMaはこの付勢手段1の付勢に抗して任意の往動位置で停止される。(図3、図4)これに対し、任意の往動位置からのさらなる引き出しMaの往動は、これに伴って被当接部3から当接体21を離れ出させる向きへのアーム20の回動を生じさせることから、妨げられることはない。一方、引き出された引き出しMaを復動操作、つまり所定の力でやや押し込むと、被当接部3に圧接されている当接体21を付勢体22の付勢に抗してアーム20の軸支位置20gに近づける向きに移動させることができると共に、これによってアーム20を引き出しMaの往動時のときと逆側に基準位置を超えて反転傾動させることができる。(図8)このようにアーム20が反転されると引き出しMaの復動によって被当接部3から当接体21を離れ出させる向きへのアーム20の回動が生じるようになることから、付勢手段1の付勢による引き出しMaの復動が妨げられなくなり、引き出しMaは往動前位置まで強制的に復動される。(図7から図1)
また、この例では、前記被当接部3は、可動体Mの移動域に亘って凹凸を交互に備えた構成となっている。具体的には、この例では、当接体21のキャップ21bは、その上辺21cを挟んだ両隅部21d、21dをアール状をなすように構成させていると共に、被当接部3はこの隅部21dをほぼ納める上方に弧状にくぼんだ凹所31と、隣り合う凹所31、31間に亘る下方に弧状に突き出す凸所32とを備えている。そして、引き出しMaの往動時にはこの凹所31にアーム20の傾動によって当接体21のキャップ21bの上側に位置される隅部21dが入り込み任意の往動位置において引き出しMaを停止させるようになっている。また、任意の往動位置に停止した引き出しMaを復動操作すると前記凸所32に当接体21を突き当てて付勢手段1による引き出しMaの復動速度を減衰、つまり、制御するようになっている。すなわち、この例では、かかる被当接部3の凹凸によって後述する制御手段の一つを構成させている。これにより、この例では、被当接部3と当接体21とを付勢手段1の付勢に抗して強く当接させ合わせることができる。引き出しMaを図示の例とは別に、かかる被当接部3を粗面として当接体21と被当接部3の摩擦力を高めさせるようにしておくこともできる。
また、この例では、可動体Mの復動速度を、可動体Mとしての引き出しMaの移動域の全部において上記被当接部3の凹凸によって減衰させるようにしていると共に、引き出しMaが復動しきる直前において制御手段としてのピストンダンパー5によってさらに減衰させるようにしている。すなわち、この例では、動作機構Sは、制御手段を複数備えてなる。
ピストンダンパー5は、アームベース4の組み込み部42にピストンロッド50の突きだし側を先にして後方から入れ込まれピストンロッド50の突きだし端を組み込み部42の閉塞された筒前端42aに突き当てさせていると共に、組み込み部42の筒後端42bからシリンダー51の後端51aを突き出させている。かかるピストンダンパー5は図示しないピストンのシリンダー51内への押し込み又は相対的な押し込みにシリンダー51に充填させた粘性流体の抵抗を作用させるように構成されている。この例では、引き出しMaが復動されきる直前において前記付勢手段1を構成するケース体10の前面10aにピストンダンパー5のシリンダー51の後端51aが前方から突き当たり、組み込み部42内にシリンダー51が入り込みこれによりピストンロッド50を介して図示しないピストンがシリンダー51内に押し込まれて引き出しMaの復動に制動力を作用させるようになっている。シリンダー51内には図示しない圧縮コイルスプリングが内蔵されており、引き出しMaを往動させてシリンダー51がケース体10から離れるとこのスプリングの作用によりピストンロッド50は押し込み前の位置まで突きだしこれによりシリンダー51は組み込み部42から前記入り込み前の位置まで突き出される。
この例にあっては、かかる制御手段によって、可動体Mとしての引き出しMaの付勢手段1による強制的な復動を全体として減衰させると共に、その復動の最終段階でさらに減衰させて、復動をゆっくりとなさしめ、また、復動時の衝撃音の発生などを防止できるようになっている。
(図10〜図12に示される第二例)
図10〜図12に示される第二例は、停止手段2を本体Rとしての収納体Raの側に取り付け、停止手段2を構成する被当接部3を可動体Mとしての引き出しMaの側に備えさせている。具体的には、本体Rとしての引き出しMaの収納体Raの開放側においてその内側面に停止手段2が備えられている。引き出しMaの側板Mbの上端には、引き出しMaの移動方向に亘って外側突出部33が形成されており、この外側突出部33の下方に向けられた面が被当接部3として機能するようになっている。引き出しMaの往動前位置において、外側突出部33に形成された貫通孔33aに基準位置にあるアーム20によって当接体21の上部が入り込むようになっている。(図12)引き出しMaを往動させると、アーム20はその上端20aを引き出しMaの往動先側FWに向けるように傾動されて被当接部3の下方に入り込み被当接部3に当接体21を圧接させて引き出しMaの復動を阻止する。この第二例における停止手段2と付勢手段1の構成は第一例と実質的に同一である。よって、同一の構成部分については第一例と同一の符号を付してその説明は省略する。
この第二例では、引き出しMaの被当接部3に引き出しMaの自重により常時ローラ上端を接しさせて引き出しMaの移動に伴って回転する支持ローラ43aが停止手段2の前方においてアームベース4に支持され配されている。支持ローラ43aの下方には内外二枚のギア状体43d、43eからなるクラッチ体43cと、このクラッチ体43cの外側のギア状体43eにピニオン43gをかみ合わせる回転ダンパー43fと、支持ローラ43aと一体のこれと同軸のギア43bとクラッチ体43cの内側のギア状体43dとにそれぞれかみ合った中間ギア43hとが配されている。引き出しMaが往動されるとき、クラッチ体43cの内側のギア状体43dは回転されるが、このときは外側のギア状体43eは連れ回りせず、一方、引き出しMaが復動されるとき、往動時と逆向きに回転されるクラッチ体43cの内側のギア状体43dの回転に外側のギア状体43eは連れ回りされ、回転ダンパー43fのピニオン43gが回転されるようになっている。回転ダンパー43fはかかるピニオン43gを備えた図示しないロータを図示しないステータに回転可能に組み合わせると共に、ステータに充填した粘性流体の抵抗をロータの回転に作用させるようになっており、これにより引き出しMaの往動には回転ダンパー43fの制動は作用されないが、引き出しMaの復動には支持ローラ43aを介して回転ダンパー43fの制動が作用されるようになっている。すなわち、この例では、かかる支持ローラ43aから回転ダンパー43fまでの一連の機構が第一例の制御手段として機能するようになっている。
また、この例にあっては、可動体Mとしての引き出しMaに、その往動前位置において、停止手段2の当接体21が入り込み掛合される被掛合部としての前記貫通孔33aが形成されていると共に、引き出しMaの往動操作によりアーム20が基準位置から傾動されてこの掛合が解かれるようになっている。それと共に、この例にあっては、所定の大きさの振動により基準位置から転動される転動体44aを備えられており、基準位置にない転動体44aによってアーム20の前記傾動が阻止されるようになっている。これによりこの例にあっては、可動体Mとしての引き出しMaが本体R内に収まりきった往動前位置(図10の位置)において、所定の大きさの振動が作用されたときに、引き出しMaの往動を阻止することができ、典型的には地震時の引き出しMaの開きだしなどを防止することができるようになっている。
具体的には、この例にあっては、アーム20の下端20bの直下に、上昇時にこのアーム20の下端20bを納める上方に開放された凹所44cを備えたスライダ44bが上下動可能にアームベース4に支持されている。また、スライダ44bの下方には、引き出しMaの移動方向に転動可能に構成された円板状をなす転動体44aの支持面44fが設けられている。この例では、転動体44aは一定のウエイトを持たせるために金属により構成されている。転動体44aは、スライダ44bの下方に向けられたカム面44dと、前記支持面44fとの間に転動中心軸を引き出しMaの移動方向に直交する水平方向に位置させるようにして納められている。カム面44dと支持面44fとの間のピッチはその前後において次第に狭まるように構成されており、通常は転動体44aはカム面44dと支持面44fの略中間位置に落ち着くようになっている。(図12/転動体44aの基準位置)転動体44aが基準位置にある状態においてスライダ44bは下降しきっており、アーム20の下端20bはスライダ44bの凹所31には入り込んでいない。所定の大きさの振動が作用されると転動体44aは基準位置から前方又は後方に転動し支持面44fとカム面44dの形状によってスライダ44bを持ち上げる。スライダ44bが持ち上げられると引き出しMaが往動してもアーム20はその下端20bを凹所31に入り込ませて傾動できないため、前記被掛合部としての貫通孔33aから当接体21が抜け出さず、引き出しMaは往動されない。この例にあっては、スライダ44bの後方にステータ44hと図示しないロータとこのロータの外端に備えられたピニオン44iとを備えロータの回転にステータ44hに充填された粘性流体の抵抗を作用させる回転ダンパー44gがさらに設けられていると共に、この回転ダンパー44gのロータがピニオン44iよりも下方においてアームベース4に回動可能に支持されている。スライダ44bの後方には上下方向に沿って回転ダンパー44gのピニオン44iにかみ合うラック44eが形成してあり、所定の大きさの振動が作用されたとき、スライダ44bの上昇時はピニオン44iとラック44eとのかみ合いを解く向きに前記アームベース4との支持部44jを中心に回転ダンパー44gが後方に回動して逃げてスライダ44bを速やかに上昇させる一方で、スライダ44bの下降時にはピニオン44iとラック44eとをかみ合わせる向きに前記アームベース4との支持部41を中心に回転ダンパー44gが前方に回動してスライダ44bの下降を遅らせるようになっている。
引き出しMaを備えた収納体Raの要部破断斜視図 図1の要部拡大図 引き出しMaを備えた収納体Raの要部破断斜視図 引き出しMaを備えた収納体Raの要部破断斜視図 引き出しMaを備えた収納体Raの要部破断斜視図(図4と反対の側から視た図) 図4の要部拡大図 引き出しMaを備えた収納体Raの要部破断斜視図 図7の要部拡大図 動作機構Sの分解斜視構成図 図1〜図9に示される例の構成の一部を変更させた動作機構Sの適用例を示した要部斜視図 同要部斜視図 同動作機構Sの要部拡大斜視図
符号の説明
M 可動体
R 本体
M 動作機構
1 付勢手段
2 停止手段

Claims (5)

  1. 本体に対し往復動可能に組み合わされた可動体の動作機構であって、
    可動体の移動域において往動された可動体を復動方向に付勢する付勢手段と、 この付勢手段の付勢力に抗して可動体を任意の往動位置で停止させる停止手段とを有していると共に、
    この停止手段による可動体の停止が、可動体を復動方向に移動操作することで、解除されるようになっており、
    停止手段は、アームと、このアームに移動可能に組み合わされた当接体とを有し、アームは本体及び可動体のいずれか一方に軸支されると共に、この軸支位置に近づく向きの当接体の移動により蓄勢される付勢体を有しており、
    本体及び可動体の他方には、当接体の被当接部が形成されており、
    アームは、可動体を往動操作すると、この可動体の往動を許容する向きに基準位置から傾動し、往動を停止すると当接体は被当接部に圧接して付勢手段の付勢による可動体の復動を阻止するようになっていると共に、
    往動を停止させた状態から可動体を復動操作すると、当接体をアームの軸支位置に近づける向きに一旦移動させながら可動体の復動を許容する向きに反転するようになっており、
    しかも、本体及び可動体の他方に、可動体の往動前位置において、停止手段の少なくとも当接体が掛合される被掛合部が形成され、可動体の往動操作によりアームが基準位置から傾動されてこの掛合が解かれるようになっていると共に、
    所定の大きさの振動により基準位置から転動される転動体を備えており、
    基準位置にない転動体によってアームの傾動が阻止されるようになっていることを特徴とする可動体の動作機構。
  2. 本体に対し可動体が開状態と閉状態とを作り出すように組み合わされていると共に、その往動が可動体の開方向又は閉方向への移動であることを特徴とする請求項1に記載の可動体の動作機構。
  3. 被当接部が、可動体の移動域に亘って凹凸を交互に備えてなり、又は、粗面となっていることを特徴とする請求項1に記載の可動体の動作機構。
  4. 可動体の復動速度を、可動体の移動域の全部又は一部において制御する制御手段を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の可動体の動作機構。
  5. 制御手段を複数備えさせてなることを特徴とする請求項4に記載の可動体の動作機構。
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