JP5016991B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Description

この発明は、荷受台を昇降させることができる荷受台昇降装置に関する。
荷箱を車体フレーム上に搭載した車両において、この荷箱に対して荷物の積み降ろし作業を行うために荷受台昇降装置が設けられている。この荷受台昇降装置は、荷物を載せる荷受台を有しており、これを昇降させることができる。荷受台昇降装置は、図19の二点鎖線で示しているように、荷受台150を地面に接地させる接地位置と、荷箱151の床と同じ高さとした上昇位置との間を昇降させることができるとともに、図19の実線で示しているように、荷受台150を荷箱151の床下の格納位置に格納することができる。
このような荷受台昇降装置を備えている車両において、荷受台150を格納位置としている際、デパーチャアングルα(図19)をできるだけ大きくするようにしている。これは、車両が坂道を上り下りする場合や地面に凹凸がある場合に、荷受台150の後端が地面に接触することを防止するためである。このデパーチャアングルαを大きくするために、荷受台150をできるだけ高い位置で格納することのできる構造が望まれている。
また、従来の荷受台昇降装置において、荷受台150を昇降させるリフトシリンダと、荷受台150を車両前後方向へ移動させるスライドシリンダとを備えたものがある(例えば特許文献1)。この荷受台昇降装置は、荷受台150を格納位置に格納するために、リフトシリンダによって荷受台を上昇させながら、スライドシリンダによってその荷受台を車両前方へ移動させることにより、図19の矢印Uに示しているように、荷受台150を斜め上方に一定の傾斜角度で直線移動させている。さらに特許文献1に記載の荷受台昇降装置は、荷受台側にローラ138が設けられており、車両フレーム側に被乗上げ部材139が設けられており、荷受台を斜め上方に移動させると、ローラ138が被乗上げ部材139に乗り上がり、荷受台150が格納位置となることができる。
特開2005−22593号公報(図3、図4参照)
図20に示しているように、荷受台150の接地位置が車両の車輪の接地位置よりも低くなっている場合、荷受台150を格納する際、特許文献1の荷受台昇降装置のように、荷受台150を斜め上方(矢印U方向)に向かって一定の傾斜角度で移動させると、前記ローラ138を前記被乗上げ部材139に乗り上げることができないおそれがある。これを解消するために被乗上げ部材を低い位置に設けることができるが、この場合、荷受台150は格納位置で低い位置となり、デパーチャアングルα(図19)を大きくすることができなくなる。
つまり、前記特許文献1は、車両後方の地面の高さが様々であって荷受台150の接地位置の高さが使用場所によって異なる場合に、荷受台150を荷箱151の下において高い位置として格納することができる構成ではない。
この発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、荷箱後方の地面の高さが様々な場合でも、荷受台を荷箱の下において高い位置として格納することができる荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためのこの発明の荷受台昇降装置は、荷箱に対して荷物を積み降ろすために荷物を載せる荷受台と、前記荷箱の後ろで前記荷受台を当該荷箱の床に対応させる上昇位置と地面に接地させる接地位置との間を昇降させる昇降駆動装置と、前記荷受台を前後方向に移動させる前後駆動装置と、前記前後駆動装置及び前記昇降駆動装置の駆動を制御し、前記荷受台を、荷物を積み降ろす作業のための前記荷箱の後方の作業位置と、前記荷箱の下の格納位置との間を移動させる制御装置とを備え、前記制御装置は、前記接地位置にある前記荷受台を、前記昇降駆動装置によって当該接地位置と前記格納位置との間の途中位置に上昇させた状態で、前記前後駆動装置によって前記格納位置の直下まで移動させてから、前記昇降駆動装置によって前記格納位置まで上昇させる格納動作制御部と、前記格納位置にある前記荷受台を、前記前後駆動装置により後方へ移動開始してから前記荷箱の後方の作業位置へ移動させる展開動作制御部とを有し、前記格納位置にある前記荷受台を前記荷箱に対して固定した状態とするロック装置をさらに備え、前記ロック装置は、前記荷箱側である固定部と前記荷受台側である移動部とのうちの一方に設けられた第1係合部と、他方に設けられ当該第1係合部と係合する第2係合部と、前記荷受台が上昇して前記格納位置に接近すると前記第1係合部を変位させて前記第2係合部と係合動作を行わせかつ前記格納位置で係合状態とするように、当該第1係合部を変位可能に取り付けている取付部材と、を有し、前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記係合状態において前記荷受台が後方へ移動すると、これら両係合部が前後方向に離されることで前記係合状態が自動的に解ける係脱部を有しているものである。
この荷受台昇降装置によれば、荷箱の後ろの地面の高さが様々であって荷受台の接地位置の高さが使用場所によって異なっていても、格納動作制御部は、接地位置にある荷受台を、昇降方向の途中位置に上昇させた状態で格納位置の直下まで移動させてから、当該格納位置へと上昇させることができる。このため、荷箱の下において、荷受台を高い位置まで上昇させて格納することができる。
また、荷受台を格納位置へ移動させる動作において、荷受台が格納位置に接近すると、第1係合部と第2係合部とが係合動作を行い、格納位置で係合状態となる。つまり、格納動作制御部が荷受台を格納位置へ移動させると、自動的に第1係合部と第2係合部とが係合し、格納位置にある荷受台を荷箱に対して固定した状態とする。これにより、荷受台のガタツキを防止することができる。
また、格納位置にある荷受台を荷箱の後方の作業位置へ移動させる動作において、展開動作制御部がその動作を開始すると、自動的に第1係合部と第2係合部との間の係合状態が解かれる。
また、前記荷受台昇降装置において、前記制御装置は、前記荷受台が前記途中位置にあることを検出する第1検出手段と、前記荷受台が前記格納位置の直下にあることを検出する第2検出手段とを有し、前記格納動作制御部は、前記第1検出手段の検出信号に基づいて前記昇降駆動装置による前記荷受台の上昇を休止するとともに、前記前後駆動装置によって当該荷受台を前記格納位置の直下へと移動させ、前記第2検出手段の検出信号に基づいて当該前後駆動装置による当該荷受台の移動を停止させるとともに、前記昇降駆動装置による前記荷受台の上昇を再開させるのが好ましい。
この構成によれば、昇降駆動装置によって荷受台を確実に途中位置とした状態で、前後駆動装置によって当該荷受台を格納位置の直下まで移動させることができる。そして、荷受台を格納位置の直下まで確実に移動させてから、当該荷受台を昇降駆動装置によって格納位置まで上昇させることができる。
この発明によれば、荷箱の後ろの地面の高さが様々であって荷受台の接地位置の高さが使用場所によって異なっていても、格納動作制御部は、接地位置にある荷受台を、昇降方向の途中位置に上昇させた状態で格納位置の直下まで移動させてから、格納位置へと上昇させることができる。このため、荷箱の下において、荷受台を高い位置まで上昇させて格納することができる。したがって、この荷受台昇降装置を車両後部に取り付けた場合、デパーチャアングルを大きくすることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の荷受台昇降装置1の実施の一形態を示す側面図である。この荷受台昇降装置1は、車両が有する車体2のフレーム2fの後部に取り付けられており、荷物を載せる荷受台30を備えている。そして、この荷受台昇降装置1は、荷箱35の後ろ(図1の右側)において、荷受台30を昇降させることによってフレーム2f上の荷箱35に対して荷物を積み降ろすことができる。
さらに、この荷受台昇降装置1は、地面に接地した接地位置にある荷受台30を、荷箱35の床下の格納位置に格納することができる。図2は、荷受台30を格納位置に格納した状態の側面図である。この状態は車両の走行可能状態である。そして、図1は、図2の状態から荷受台30を後方へ移動させ、所定の後端位置(張出位置)に到達させた後、荷受台30を昇降させて荷箱35に対して積荷作業を行う使用状態を示している。荷受台30が前記後端位置にある状態で当該荷受台30が用いられる位置が、積荷作業を行う作業位置となる。また、荷受台30が図1から図2の状態へ移行する動作が格納動作であり、図2から図1の状態へ移行する動作が展開動作である。
図3は図2の平面図であり、フレーム2fを二点鎖線で示している。図1〜図3において、荷受台昇降装置1は、フレーム2fに固定の固定側支持部3と、この固定側支持部3に対して車両前後方向に移動可能である可動側支持部4とを有している。
固定側支持部3は車幅方向の左右に一対設けられており、それぞれは、車両前後方向に水平に延びるレール26と、このレール26をフレーム2fに取り付けている複数(図例では3個)のブラケット27とを有している。
可動側支持部4は、左右一対の支持部材11と、これら支持部材11を車幅方向に連結している連結部材12とを有している。そして、支持部材11が前記レール26に前後移動可能として支持されている。連結部材12は車幅方向に水平に延びる角パイプからなる。支持部材11のそれぞれは、第1、第2、第3の支持板11a,11b,11cを有している(図2参照)。
図1と図2とにおいて、支持部材11(第2支持板11b)には補助部材13が取り付けられており、この補助部材13の上下位置のそれぞれに、上アーム22の基端部及びリフトシリンダ23の基端部が回動可能に取り付けられている。リフトシリンダ23は上アーム22の長手方向に沿って設けられており、その先端部は上アーム22の先端側の所定位置において回動可能に連結されている。このリフトシリンダ23の伸縮動作により、上アーム22にトルクを付与することができる。また、支持部材11(第3の支持板11c)には下アーム24の基端部が回動可能に取り付けられている。上アーム22及び下アーム24はこれらの支点及び作用点を結ぶ四角形が平行四辺形となる平行リンクLを構成し、リフトシリンダ23の伸縮動作により、平行リンクLの先端側を昇降動作させる。そして、この平行リンクLの先端側に、荷受台30が取り付けられている。
左右一対の支持部材11(第1の支持板11a)の各々には、後方へ突出している取付部材14が取り付けられており、その後端にガイド部材(ガイドローラ)15が(回転自在に)取り付けられている。
以上のように、補助部材13、上アーム22、リフトシリンダ23及び下アーム24はそれぞれ左右一対設けられており、これら及び後述するパワーユニット39の機能の一部によりアーム式の昇降駆動装置20を構成している。この昇降駆動装置20は、荷箱35の後ろにおいて、荷受台30を荷箱35の床に対応させる(つまり、荷箱35の床面と同じ高さとする)上昇位置と、荷受台30を地面に接地させた接地位置との間を昇降させることができる。
図1において、荷受台30は、上アーム22の先端部及び下アーム24の先端部に取り付けられており、使用状態において水平状態となる。なお、上アーム22は先端側に回動アーム22aを有しており、リフトシリンダ23がさらに伸長することでこの回動アーム22aを回動させ、荷受台30の先端部を地面に接地させた状態とすることができる(図5参照)。この場合、荷受台30の上面(荷受面)は、後方に緩やかに下傾した状態となる。
荷受台30は、基部荷受台31と、これに対して折り返し(折り畳み)又は展開可能に連結された先部荷受台32とを備えている。積荷作業時では、荷受台30の上面は、基部荷受台31から先部荷受台32へ略真っ直ぐに連続した荷受面が構成される。一方、接地位置にある荷受台30を、荷箱35の床下に格納する格納動作の際には、先ず、先部荷受台32を前方へ折り返す。この際、先部荷受台32の先端部が、前記ガイド部材15に支持された状態となる。この状態で、昇降駆動装置20によって荷受台30を上昇させると、先部荷受台32はガイド部材15に支持されたままの状態で自動的に基部荷受台31に対して回動し、傾斜角度を変えることとなる(図5と図6参照)。
図3において、荷受台昇降装置1は、荷受台30を車両前後方向に移動させる前後駆動装置36を備えている。前後駆動装置36は、左右一対のレール26の間に設けられており、車両前後方向に伸縮するスライドシリンダ37を有している。スライドシリンダ37を伸縮させることによって可動側支持部4(支持部材11及び連結部材12)をレール26に沿って前後方向に移動させる。この前後駆動装置36により、荷受台30を、荷箱35の下の位置と、その後方の作業位置との間を前後移動させることができる。前後駆動装置36は、チェーン38a及びスプロケット38bをさらに有しており、スライドシリンダ37の伸縮力が、チェーン38aを介して連結部材12及び支持部材11に伝達される構成となっている。以上より、スライドシリンダ37、チェーン38a、スプロケット38b及び後述するパワーユニット39の機能の一部により前後駆動装置36を構成している。
図4は荷受台昇降装置のブロック図であり、リフトシリンダ23、スライドシリンダ37、パワーユニット39の油圧回路部及びこのパワーユニット39の動作を制御する制御装置7を示している。スライドシリンダ37はパワーユニット39と接続されている。また、リフトシリンダ23は、電磁弁(切換弁)126を介してパワーユニット39と接続されている。パワーユニット39は、タンク141、ポンプ142、電磁弁143,144,145,146、逆止弁147、絞り弁148、及び、圧力制御弁149を有しており、図示のように接続して構成されている。電磁弁143,144,145,146はそれぞれ逆止弁及びソレノイドを有している。制御装置7は、電磁弁143,144,145,146及びポンプ142の動作を制御する。
スライドシリンダ37を伸長させ荷受台30を後方へ移動させるときは、ポンプ142が運転され、電磁弁144が励磁される。他の電磁弁143,145,146,126は非励磁状態である。ポンプ142から圧送された作動油は、逆止弁147及び絞り弁148を経てスライドシリンダ37の収縮側ポート37bに供給される。また、作動油は、励磁された電磁弁144を通ってスライドシリンダ37の伸長側ポート37aにも供給される。この結果、ピストンヘッドの受圧面積差により、スライドシリンダ37は伸長動作する。
スライドシリンダ37を収縮させ荷受台30を前方へ移動させるときは、ポンプ142が運転され、電磁弁145が励磁される。他の電磁弁143,144,146,126は非励磁状態である。ポンプ142から圧送される作動油は、逆止弁147及び絞り弁148を経てスライドシリンダ37の収縮側ポート37bに供給される。また、伸長側ポート37aは、励磁された電磁弁145からタンク141に連通し、作動油の戻しが可能となる。これにより、スライドシリンダ37は収縮動作する。
リフトシリンダ23を伸長させ荷受台30を上昇させるときは、ポンプ142が運転され、電磁弁143,144が励磁される。他の電磁弁145,146,126は非励磁状態である。ポンプ142から圧送される作動油は、逆止弁147、励磁された電磁弁143、非励磁状態の電磁弁126を経て、リフトシリンダ23に供給され、リフトシリンダ23は伸長(上昇)動作する。このとき作動油は、逆止弁147、絞り弁148及び励磁された電磁弁144を介してスライドシリンダ37の伸長側ポート37aにも供給される。これにより、上昇動作中の負荷によってスライドシリンダ37が収縮方向に戻されることを防止する。
リフトシリンダ23を短縮させ荷受台30を下降させるときは、ポンプ142が停止となり、電磁弁144,146,126が励磁される。他の電磁弁143,145は非励磁状態である。これにより、リフトシリンダ123内の作動油は、励磁された電磁弁126、非励磁状態の電磁弁143、励磁された電磁弁146を経て、タンク141に戻される。これにより、リフトシリンダ23は収縮動作する。電磁弁126が非励磁状態のとき、リフトシリンダ23内の作動油は、電磁弁126内の逆止弁によって封止され、リフトシリンダ23のピストンはその位置に保持される。
制御装置7は、CPU及び記憶装置(RAM、ROM)を有するプログラマブルなマイコンよりなり、前後駆動装置36(スライドシリンダ37)及び昇降駆動装置20(リフトシリンダ23)の駆動を制御する。具体的には、荷受台30を、荷箱35の下の格納位置と、荷物の積み降ろし作業のための荷箱の後方の作業位置(荷箱の後ろの位置)との間を移動させる制御、及び、作業位置で荷受台30を昇降させる制御を行う。
制御装置7は、所定の各機能を実行するプログラムを記憶装置に格納しており、このプログラムが実行する機能部として、後述する格納動作制御部8及び展開動作制御部9を備えている。この制御装置7によるこれらの機能部については、後に説明する。
図5〜図9は、図4の格納動作制御部8及び展開動作制御部9による荷受台30の格納動作及び展開動作を説明する説明図である。図5は荷受台30が接地位置にある状態であり、図6及び図7は荷受台30の格納動作の途中状態であり、図8は荷受台30が格納位置にある状態である。そして、図9は、格納位置にあった荷受台30が展開動作を開始した状態である。
制御装置7は、荷受台30が高さ方向(昇降方向)について接地位置と格納位置との間の途中位置(図6の状態)にあることを検出する第1検出手段17と、荷受台30が格納位置の直下にある(図7の状態)ことを検出する第2検出手段18とを有している。さらに、制御装置7は、格納位置の直下にあった荷受台30が格納位置(図8の状態)まで上昇したことを検出する第3検出手段19と、格納位置にあった荷受台30が前後駆動装置36によって車両後方へ直線的に移動した位置(図9の状態)を検出する第4検出手段25とを有している。
図10は、前記取付部材14及び前記ガイド部材(ガイドローラ)15についての側面図であり、第1検出手段17を説明している。第1検出手段17は、荷受台30の一部(先部荷受台32の先部)を検出対象とするセンサ17aを有しており、このセンサ17aは、ガイド部材15の近傍位置に取り付けられている。具体的には、センサ17aはガイド部材15の側方に取り付けられている。そして、荷受台30の一部(先部荷受台32の先部)には、被検知用のドグ17bが設けられており、センサ17aはこのドグ17bの接近を検出する。
この第1検出手段17の機能を説明すると、図5と図6と図10に示しているように、先部荷受台32をガイド部材15に凭れかけた状態とした荷受台30を、昇降駆動装置20によって接地位置から上昇させると、荷受台30の先部荷受台32の傾斜角度が徐々に(自動的に)変化する。第1検出手段17は、この先部荷受台32に設けたドグ17b(図10)を検出することにより、荷受台30が所定の途中位置に達したことを検出する。つまり、荷受台30が昇降駆動装置20によって接地位置から所定の途中位置(図6)に達するまでは、センサ17aはドグ17bを検出しないが、荷受台30が所定の途中位置(図6)に達することで、図10に示しているように、センサ17aはドグ17bを検出することができる。
図6のように、先部荷受台32が折り返された状態で、センサ17aはドグ17bを検出する構成であるため、先部荷受台32が折り返されていない場合、センサ17aによるドグ17bの検出は行われない。つまり、先部荷受台32が基部荷受台31の後方に展開している状態、すなわち、荷物を荷受台30に載せた使用状態では、センサ17aは機能することがなく、積荷作業のために荷受台30を昇降している際に、前記途中位置と同じ高さで、荷受台30が自動的に停止することがない。
図6と図7とにおいて、第2検出手段18は、固定側支持部3のレール26の基端部26a側に設けられた部材(後述するドグ18a)を検出対象とするセンサ18bを有しており、このセンサ18bは、可動側支持部4の支持部材11の一部(前部)に取り付けられている。レール26の基端部26a側に設けられた部材には、被検知用のドグ18bが設けられており、センサ18bはこのドグ18aの接近を検出する。なお、ドグ18aとセンサ18bとの取り付け位置は反対であってもよい。
この第2検出手段18の機能を説明する。前記途中位置にある荷受台30(図6)を前後駆動装置36によって前方へ直線的に移動させると、図7に示しているように、センサ18bとドグ18aとが接近する。これにより、第2検出手段18は、荷受台30が格納位置の直下に達したことを検出する。つまり、荷受台30が前後駆動装置36によって格納位置の直下位置に達するまでは、センサ18bはドグ18aを検出しないが、荷受台30が前記直下位置(図7)に達することで、センサ18bはドグ18aを検出することができる。
図7と図8とにおいて、第3検出手段19は、平行リンクLに取り付けられた部材を検出対象とするセンサ19aを有しており、このセンサ19aは、支持部材11に取り付けられている。そして、平行リンクLには、被検知用のドグ19bが設けられており、センサ19aはこのドグ19bの接近を検出する。ドグ19bは、平行リンクLを構成する上アーム22又は下アーム24に固定されており、このアームと一体的に回動する。なお、ドグ19bとセンサ19aとの取り付け位置は反対であってもよい。
この第3検出手段19の機能を説明する。昇降駆動装置20によって荷受台30を前記直下位置から上昇させると、図7と図8とに示しているように、平行リンクLが上昇し、ドグ19bの高さ位置及び角度が変化する。第3検出手段19では、センサ19aが平行リンクLに取り付けたドグ19bを検出することにより荷受台30が上昇端である格納位置に達したことを検出する。つまり、荷受台30が昇降駆動装置20によって格納位置(図8)に達するまでは、センサ19aはドグ19bを検出しないが、荷受台30が格納位置(図8)に達することで、センサ19aはドグ19bを検出することができる。
なお、ドグ19bは平行リンクLの基端部に取り付けてもよいが、平行リンクLの長手方向の途中部に取り付けることができる。この場合、センサ19aの取付位置は、荷受台30が格納位置にある状態で平行リンクLの途中部に取り付けたドグ19bを検出することができる位置とする。
図8と図9とにおいて、第4検出手段25は、支持部材11の一部(後部)を検出対象とするセンサ25aを有しており、このセンサ25aは、レール26の後端部26b側に設けられた部材(図示せず)に取り付けられている。そして、支持部材11の一部(後部)には、被検知用のドグ25bが設けられており、センサ25aはこのドグ25bの接近を検出する。なお、ドグ25bとセンサ25aとの取り付け位置は反対であってもよい。
この第4検出手段25の機能を説明する。格納位置にある荷受台30(図8)を前後駆動装置36によって後方へ直線的に移動させると、図9に示しているように、前記ドグ25bがセンサ25aに接近する。これにより、第4検出手段25は、荷受台30が後端位置に達したことを検出する。荷受台30が前後駆動装置36によって後端位置に達するまでは、センサ25aはドグ25bを検出しないが、荷受台30が後端位置(図9)に達することで、センサ25aはドグ25bを検出することができる。
なお、前記第1〜第4検出手段17,18,19,25がそれぞれ有しているセンサは非接触式の近接センサとすることができ、例えば光センサである。そして、これらセンサの検出信号が制御装置7に入力され、制御装置7がセンサ検出信号に基づいて昇降駆動装置20及び前後駆動装置36の動作を制御する。
図11は、格納位置にある荷受台30の後端部及びフレーム2fの後端部を側方から見た断面図である。この図において、荷受台昇降装置1は、格納位置にある荷受台30を、フレーム2fに対して固定した状態とするロック装置40をさらに備えている。ロック装置40は、フレーム2f(荷箱35側である固定部)と荷受台30(移動部)とのうちの一方に設けられた第1係合部41と、他方に設けられこの第1係合部41と係合する第2係合部42と、第1係合部41を変位可能に取り付けている取付部材43とを有している。
図11のロック装置40は、第1係合部41が荷受台30に設けられており、第2係合部42がフレーム2fの後端部に設けられている。第1係合部41は板状の部材であり、上部において後方へ延びる爪部41aを有している。図2において、荷受台30が格納位置にある状態では、先部荷受台32が基部荷受台31の上に重なって折り返された状態となり、この折り返された荷受台3の後端部の上部に第1係合部41が設けられている。また、先部荷受台32と基部荷受台31とは連結部材45及び連結ピン43a,43bによって連結されており、先部荷受台32側の連結ピン43aによって、第1係合部41は取り付けられている(図11)。また、第1係合部41は、弾性部材46によって車両前方へ付勢された状態で連結ピン43aの軸心を中心として回動可能に取り付けられている。つまり、連結ピン43aが前記取付部材43であり、第1係合部41は、車幅方向の水平軸心(ピン43aの軸線)を中心として前後方向に回動することで変位可能となる。
第2係合部42は、孔42aが形成されたフレーム2fの後端部の壁部材であり、第1係合部41の爪部41aが孔42aに挿入状となって係合する。図11の弾性部材46は捻りばねであり、爪部41aが孔42aに挿入する方向に(車両前方へ向かうように)第1係合部41を付勢している。
以上より、爪部41aが孔42aに係合すると、荷受台30は、フレーム2fに対して、第1係合部41によって吊り下げ状態となって上下方向について固定される(図11の状態)。
図12は、第1係合部41が第2係合部42に係合する係合動作の途中の状態を示した説明図である。後にも詳しく説明するが、荷受台30を格納位置に格納する格納動作において、昇降駆動装置20が荷受台30を上昇させ、荷受台30が格納位置に接近すると(図12の状態)、爪部41aの上面部にある傾斜面41bが、フレーム2fの後端下部(後端下部にある傾斜面)と接触し、両者の間で摺動しながら第1係合部41は弾性部材46のばね力に抗して後方へ回動する。荷受台30がさらに上昇して格納位置に達すると、爪部41aが孔42aに達し、弾性部材46のばね力によって爪部41aは孔42a内に進入し、両者は係合状態となる(図11)。
また、図11の状態から、荷受台30とともに第1係合部41が車両後方へ移動すると、爪部41aは孔42aから外れ、係合状態が解ける構造となっている。つまり、第1係合部41が後方へ移動すると爪部41aは孔42aに対して摺動することができ、爪部41aは孔42aから抜け出ることができる。すなわち、第1係合部41及び第2係合部42は、爪部41a及び孔42aからなる係脱部を有しており、この係脱部は、両者が前後方向に離されることで係合状態を解くことができる。
これにより、後にも説明するが、格納位置にある荷受台30を先ず車両後方へ移動開始させてから作業位置へ移動させる展開動作において、前後駆動装置36により、格納位置にあってロック状態にある荷受台30を車両後方へ移動開始すると、第1係合部41と第2係合部42との係合が解け、自動的に非ロック状態となる。なお、図9において、前記第4検出手段25のセンサ25aがドグ25bを検出した状態で、制御装置7は、ロック装置40が非ロック状態となっていることを認識することができる。これにより、荷受台30を昇降させることができる。
以上のように構成した荷受台昇降装置1の動作を説明する。
先ず、接地位置にある荷受台30を、格納動作制御部8によって格納位置に格納する格納動作を説明する。
格納動作を開始するために、図5において、先ず、先部荷受台32を折り返すことで、先部荷受台32の先部をガイド部材15に支持させた状態とし、先部荷受台32がガイド部材15に斜め上から当接した状態となる。
この状態で、図外の操作装置によって、制御装置7に格納動作を開始させる操作信号を与えると、格納動作制御部8は、接地位置にある荷受台30を、昇降駆動装置20によって最初に上昇させ、昇降方向について接地位置と格納位置との間の途中位置に、上昇させた状態とする(図6)。そして、この状態で、荷受台30を前後駆動装置36によって荷箱35の下方位置である格納位置の直下まで移動させる(図7)。すなわち、ガイド部材15の近傍に設けたセンサ17a(第1検出手段17)が、先部荷受台32に設けたドグ17bを検出するまで、格納動作制御部8は、昇降駆動装置20によって荷受台30を上昇させ、センサ17aがドグ17bを検出すると、このセンサ17aの検出信号に基づいて昇降駆動装置20による荷受台30の上昇を休止するとともに、前後駆動装置36によってその荷受台30を格納位置の直下へと移動させる。
そして、格納動作制御部8は、荷受台30を格納位置の直下まで移動させてから(図7)、昇降駆動装置20によって格納位置まで上昇させる(図8)。すなわち、支持部材11に設けたセンサ18b(第2検出手段18)が、レール26の基端部26a側に設けたドグ18aを検出するまで、格納動作制御部8は、前後駆動装置36によって荷受台30を前方へ移動させ、センサ18bがドグ18aを検出すると、センサ18bの検出信号に基づいて前後駆動装置36による荷受台30の前方への移動を停止させるとともに、昇降駆動装置20による荷受台30の上昇を再開する。
そして、支持部材11に設けたセンサ19a(第3検出手段19)が、平行リンクLに設けたドグ19bを検出するまで、格納動作制御部8は、昇降駆動装置20によって荷受台30を上昇させ、センサ19aがドグ19bを検出すると、センサ19aの検出信号に基づいて昇降駆動装置20による荷受台30の上昇を停止する。これにより、荷受台30を格納位置とすることができる(図8)。
この荷受台昇降装置1によれば、図6の破線で示しているように、荷箱35後方の地面の高さが、車両のタイヤ(図示せず)の接地位置よりも高かったり低かったり様々であっても、つまり、荷受台30の接地位置の高さが使用場所によって異なっていても、格納動作制御部8は、接地位置にある荷受台30を、昇降方向について途中位置とした状態で荷箱35の下方位置まで移動させてから、さらに格納位置へと上昇させることができるため、荷箱35の下において荷受台30を高い位置まで上昇させて格納することができる。
さらに、前記第1検出手段17及び前記第2検出手段18を有しており、格納動作制御部8は、第1検出手段17及び第2検出手段18の検出信号に基づいて昇降駆動装置20及び前後駆動装置36の動作を制御することができるため、昇降駆動装置20によって荷受台30を確実に昇降方向の途中位置とした状態で、当該荷受台30を前後駆動装置36によって格納位置の直下まで移動させることができる。そして、荷受台30を格納位置の直下まで確実に移動させてから、当該荷受台30を昇降駆動装置20によって格納位置まで上昇させることができる。つまり、荷受台昇降装置1における格納動作を正確に行うことができる。
以上より、荷箱35の床下において高い位置で荷受台30を格納することができ、デパーチャアングルα(図8)を大きくすることができる。
また、図7から図8の状態とする際、昇降駆動装置20によって荷受台30を上昇させ格納位置に接近させることにより、前記ロック装置40(図11と図12)において、第1係合部41と第2係合部42とが係合動作を行い、格納位置で係合状態となる。つまり、格納動作制御部8が荷受台30を格納位置へ移動させると、自動的に第1係合部41と第2係合部42とが係合状態となる。このロック装置40により、荷受台30を荷箱35に対して固定した状態(ロック状態)とすることができ、車両の走行の際、荷受台30のガタツキを防止することができる。
次に、格納位置にあった荷受台30を、前記展開動作制御部9によって作業位置に展開するする展開動作を説明する。展開動作制御部9は、格納位置にある荷受台30を、前後駆動装置36により後方へ移動開始してから作業位置へ移動させる。
具体的に説明すると、図外の操作装置によって、制御装置7に展開動作を開始させる操作信号を与えると、展開動作制御部9は、格納位置にあった荷受台30を、前後駆動装置36によって車両後方へ移動させ、後端位置とする(図9)。この状態で昇降駆動装置20によって荷受台30を降下させ、基部荷受台31を地面に接地させ、先部荷受台32を後方へ展開することにより、積荷作業の使用状態とすることができる。
そして、展開動作制御部9が展開動作を開始した場合において、格納位置にあってロック装置40によりロック状態にあった荷受台30を、前後駆動装置36が車両後方へ移動開始させると、前記のとおり、自動的に第1係合部41と第2係合部42との間の係合状態が解かれる。これにより、作業者が手動によってロック状態を解除する作業が不要となる。
ロック装置40の第2の形態を図13により説明する。このロック装置40は、前記のもの(図11と図12)と機能は同じである。このロック装置40は、荷箱35側であるフレーム2fに第1係合部61が設けられ、荷受台30に第2係合部62が設けられ、取付部材63がフレーム2fに設けられている。取付部63は、第1係合部61を前後方向の軸線回りに回動可能としてフレーム2fに取り付けている。第1係合部61は板状の部材であり、その下部において左右方向の一方に延びる第1フック部64を有している。第2係合部62は先部荷受台32に固定されており、上方へ延びている本体部65と、この本体部65の上部から車両前方へ延びる軸状の第2フック部66とを有している。そして、第1フック部64と第2フック部66とが係合することができる。
取付部材63は前後方向に延びる断面円形の軸部材である。この軸部材の外周側には捻りばねからなる弾性部材67が設けられており、第1係合部61を第2係合部62と係合させる方向に付勢している。そして、取付部材(軸部材)63は、第1係合部61をその上部において回動可能として取り付けており、荷受台30が上昇して格納位置に接近すると、第1係合部61を回動させて第2係合部62と係合動作を行わせ、かつ、格納位置で係合状態とすることができる。すなわち、荷受台30が上昇して格納位置に接近すると、第1フック部64の下面(傾斜面)と、第2フック部66の上面とが接触し、両者の間で摺動しながら第1係合部61は弾性部材67のばね力に抗して側方へ回動する(図13(b)の二点鎖線)。荷受台30がさらに上昇して格納位置に達すると、第2フック部66が第1フック部64の内側(上面)に達し、弾性部材67のばね力によって両フック部64,66は係合状態となる。なお、弾性部材67は圧縮コイルばねであってもよい。
そして、第1フック部64と第2フック部66とによる係脱部は、第1係合部61及び第2係合部62が前後方向に離されることで係合状態が解ける構造となっている。したがって、前記展開動作制御部8が、格納位置にある荷受台30を、前後駆動装置36により後方へ移動開始してから前記作業位置へ移動させると、第1係合部61と第2係合部62との係合が自動的に解け、非ロック状態となることができる。
ロック装置40の第3の形態を図14により説明する。図14のロック装置40は、前記のもの(図11と図12)と機能は同じである。このロック装置40は、荷箱35側であるフレーム2fに左右一対の第1係合部61a,61bが設けられ、荷受台30に第2係合部62が設けられ、取付部材63aがフレーム2fに設けられている。取付部材63aは、一対の第1係合部61a,61bを前後方向の軸線回りに回動可能としてフレーム2fに取り付けている。第1係合部61a,61bは板状の部材であり、一方の第1係合部61aは、その下部において左右方向の右側に延びるフック部64aを有しており、他方の第1係合部61bは、その下部において左右方向の左側に延びるフック部64bを有している。第2係合部62aは先部荷受台32に固定されており、上方へ延びている本体部65aと、この本体部65aの上部から車両前方へ延びる軸部66aとを有している。そして、一対のフック部64a,64bが、軸部66aを左右両側から挟むようにして係合することができる。
取付部材63aは前後方向に延びる断面円形の軸部材である。また、一対の第1係合部61a,61bの間には弾性部材67aが設けられており、第1係合部61a,61bを第2係合部62aと係合させる方向に付勢している。そして、取付部材(軸部材)63aは、第1係合部61a,61bをその上部において回動可能として取り付けており、荷受台30が上昇して格納位置に接近すると、第1係合部61a,61bを回動させて第2係合部62aと係合動作を行わせ、かつ、格納位置で係合状態とすることができる。すなわち、荷受台30が上昇して格納位置に接近すると、フック部64a,64bの下面(傾斜面)と、円形断面の軸部66aの上面とが接触し、両者の間で摺動しながら第1係合部61a,61bは弾性部材67aのばね力に抗して両者が離反する方向となる側方へ回動する(図14(b)の二点鎖線)。荷受台30がさらに上昇して格納位置に達すると、軸部66aがフック部64a,64bの内側(上面)に達し、弾性部材67aのばね力によってフック部64a,64bと軸部66aは係合状態となる。
そして、第1フック部64a,64bと軸部66aとによる係脱部は、第1係合部61a,61b及び第2係合部62aが前後方向に離されることで係合状態が解ける構造となっている。したがって、前記展開動作制御部8が、格納位置にある荷受台30を、前後駆動装置36により後方へ移動開始してから前記作業位置へ移動させると、第1係合部61a,61bと第2係合部62aとの係合が自動的に解け、非ロック状態となることができる。
ロック装置40の第4の形態を図15により説明する。このロック装置40は、前記のもの(図11と図12)と機能は同じである。このロック装置40は、荷箱35側であるフレーム2fに第1係合部61cが設けられ、荷受台30に第2係合部62cが設けられ、取付部材63cがフレーム2fに設けられている。取付部材63cは、第1係合部61cを前後方向に直線移動可能としてフレーム2fに取り付けている。第1係合部61cは前後方向に延びるピンであり、その先部64cが後方へ突出している。第2係合部62cは、先部荷受台32に固定され上方へ延びている本体部65cを有し、この本体部65cに前後方向に貫通する孔部66cが形成されている。そして、先部64cが孔部66cに挿入状態となって両者が係合した状態となることができる。
取付部材63cは第1係合部61cを前後方向に移動可能として支持しているガイド部材である。この第1係合部61cの後端部には圧縮コイルばねからなる弾性部材67cが設けられており、先部64cを車両後方に付勢している。そして、取付部材63cは、第1係合部61cを出退可能として取り付けており、荷受台30が上昇して格納位置に接近すると、第1係合部61cと第2係合部62との係合動作を行わせ、かつ、格納位置で係合状態とすることができる。すなわち、荷受台30が上昇して格納位置に接近すると、先部64cの下面(傾斜面)と、第2係合部62cの上面とが接触し、両者の間で摺動しながら第1係合部61cは弾性部材67のばね力に抗して車両前方へ移動する。荷受台30がさらに上昇して格納位置に達すると、先部64cが孔部66cの内側に達し、弾性部材67cのばね力によって第1係合部61は車両後方へ復帰し、先部64cと孔部66cとが係合状態となる。
そして、先部64cと孔部66cとによる係脱部は、第1係合部61c及び第2係合部62cが前後方向に離されることで係合状態が解ける構造となっている。したがって、前記展開動作制御部8が、格納位置にある荷受台30を、前後駆動装置36により後方へ移動開始してから前記作業位置へ移動させると、第1係合部61cと第2係合部62cとの係合が自動的に解け、非ロック状態となることができる。
図16は格納状態にある荷受台30の側部を車両前方から見た断面図である。図2及び図8に示しているように、格納状態では、基部荷受台31の上に先部荷受台32が重なった折り返し状態となる。図16はこの状態の断面図である。
また、図1の展開状態において、荷物が荷受台30の左右側方から落下することを防止するために、基部荷受台31の左右両側部及び先部荷受台32の左右両側部には、荷受面31a及び荷受面32aよりも上方へ突出している第1突出部81及び第2突出部82がそれぞれ設けられている。第1突出部81及び第2突出部82は、それぞれ基部荷受台31及び先部荷受台32の前後方向に沿って設けられている。
図16の折り返し状態において、第1突出部81及び第2突出部82は、それぞれ基部荷受台31及び先部荷受台32の側部に被せられた第1カバー部材83及び第2カバー部材84と一体形成されている。これにより、第1突出部81及び第2突出部82の取付が簡単となり、製造工数を低減することができる。なお、第1と第2カバー部材83,84と突出部81,82とはアルミ製とすることができ、押し出し成形又は引き抜き成形によって製造することができる。
そして、第1突出部81と第2突出部82とは左右幅方向に位置ずれして設けられており、図16に示しているように、基部荷受台31と先部荷受台32とが上下重なった状態で干渉することを防止している。
さらに、上側となる先部荷受台32の第2突出部82が車幅方向の外側となり、第2突出部82の内側に第1突出部81が配置される。これにより、先部荷受台32及び第2突出部82が、基部荷受台31及び第1突出部81を上方及び側方から覆う状態となり、雨水が基部荷受台31上に浸入し溜まることを防止することができる。また、これにより、外観上好ましいものとすることができる。
図17は荷受台30が展開状態となって地面に接地した状態にある当該荷受台30の先部55の説明図である。先部55の上面は凹凸形状であり、滑り防止面を形成している。積荷を荷受台30に載せて昇降を行う際、作業者が荷受台30の先部側に立って当該荷物が位置ずれしないように補助することがある。この際、この滑り防止面によって作業者が足を滑らすことを防止することができる。
また、先部55が接地している状態で、側面視において当該先部55はくさび形状となっており、先部55の上面は先端に向かって下へ傾斜する面となっている。この先部の上面は凹凸形状からなる滑り防止面となっているが、その凹凸形状は、荷物が荷受台30の基部側(図17の左側)へ向かっては移動しやすい(摺動しやすい)が、先端側(図17の右側)へ向かっては移動しにくい(摺動しにくい)、つまり引っ掛かり易い鋸刃形状となっている。この凹凸形状により、滑り落ち防止が可能となり、また、荷物を荷受台30の先端から滑らせるようにして当該荷受台30の上に載せたり、車輪で転がして載せたりする作業が容易となる。
また、この発明の荷受台昇降装置は、図示する形態に限らずこの発明の範囲内において他の形態のものであっても良い。例えば、昇降駆動装置20及び前後駆動装置36は、他の形態であってもよい。
また、前記実施形態では、荷受台30は前後二分割の構造としているが、図18(a)に示しているように、荷受台30は前後方向に3分割の構成であってもよい。この場合、荷受台30は、先端側から、先部(第1)荷受台71と、中間(第2)荷受台72と、基部(第3)荷受台73とからなる。そして、この荷受台30を格納位置に格納する際、先部荷受台71を中間荷受台72の上に略平行に重ねて折り返した状態としてから、この先部荷受台71及び中間荷受台72を一つとして、図5に示したように、これの先部を、ガイド部材15に支持させた状態とする。これにより、格納動作を行うことができる。
そして、荷受台30を3分割とした場合において、この荷受台30は、先部荷受台71を中間荷受台72に対して固定する固縛装置74を有している。図18(a)において、固縛装置74は、先部荷受台71に設けられた被係合部材75と、中間荷受台72に設けられ折り返した状態で前記被係合部材75に係合する係合部材76と、係合部材76を取り付けている本体部80とを有している。なお、中間荷受台72は、軽量化のために部分的に中空形状となっており、本体部80及び係合部材76(係合部材76の少なくとも一部)はこの中空部に格納されている。これにより、本体部80(係合部材76)に荷物が衝突することを防止することができる。
本体部80は、図18(b)に示しているように、係合部材76の下部と固定された取付部材77と、この取付部材77の一部と繋がっており取付部材77に弾性力を付与する弾性部材(コイルばね)78と、取付部材77の他部と繋がっており弾性部材78に抗して取付部材77を変位させる取っ手部材79とを有している。
これにより、先部荷受台71が中間荷受台72に対して折り返されると、被係合部材75が係合部材76の爪部に係合し、先部荷受台71と中間荷受台72とは固定された状態となる。そして、作業者が取っ手部材79を引くと、弾性部材78に抗して取付部材77が変位し、被係合部材75と係合部材76との間の係合状態が解除される。この固縛装置74により、先部荷受台71と中間荷受台72とを一体とすることができ、荷受台30を格納位置に格納するための動作及び荷受台30を展開する動作が容易となる。
この発明の荷受台昇降装置の実施の一形態を示す側面図である。 荷受台を格納位置に格納した状態の側面図である。 図2の平面図である。 荷受台昇降装置のブロック図である。 荷受台の格納動作の開始状態を示している説明図である。 荷受台の格納動作の途中状態を示している説明図である。 荷受台の格納動作の途中状態を示している説明図である。 荷受台が格納位置にある状態を示している説明図である。 格納位置にあった荷受台が展開動作を開始した状態を示している説明図である。 取付部材及びガイド部材の側面図である。 格納位置にある荷受台の後端部及びフレームの後端部を側方から見た断面図であり、ロック装置の説明図である。 図11のロック装置の動作を説明する説明図である。 ロック装置の第2の形態を説明する説明図である。 ロック装置の第3の形態を説明する説明図である。 ロック装置の第4の形態を説明する説明図である。 格納状態にある荷受台の側部を前方から見た断面図である。 荷受台の先部の説明図である。 固縛装置の説明図である。 従来の荷受台昇降装置の動作を説明する説明図である。 従来の荷受台昇降装置の動作を説明する説明図である。
符号の説明
1 荷受台昇降装置
7 制御装置
8 格納動作制御部
9 展開動作制御部
17 第1検出手段
18 第2検出手段
20 昇降駆動装置
30 荷受台
35 荷箱
36 前後駆動装置
40 ロック装置
41 第1係合部
42 第2係合部
43 取付部材
44 係脱部

Claims (2)

  1. 荷箱に対して荷物を積み降ろすために荷物を載せる荷受台と、
    前記荷箱の後ろで前記荷受台を当該荷箱の床に対応させる上昇位置と地面に接地させる接地位置との間を昇降させる昇降駆動装置と、
    前記荷受台を前後方向に移動させる前後駆動装置と、
    前記前後駆動装置及び前記昇降駆動装置の駆動を制御し、前記荷受台を、荷物を積み降ろす作業のための前記荷箱の後方の作業位置と、前記荷箱の下の格納位置との間を移動させる制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記接地位置にある前記荷受台を、前記昇降駆動装置によって当該接地位置と前記格納位置との間の途中位置に上昇させた状態で、前記前後駆動装置によって前記格納位置の直下まで移動させてから、前記昇降駆動装置によって前記格納位置まで上昇させる格納動作制御部と、前記格納位置にある前記荷受台を、前記前後駆動装置により後方へ移動開始してから前記荷箱の後方の作業位置へ移動させる展開動作制御部とを有し
    前記格納位置にある前記荷受台を前記荷箱に対して固定した状態とするロック装置をさらに備え、
    前記ロック装置は、前記荷箱側である固定部と前記荷受台側である移動部とのうちの一方に設けられた第1係合部と、他方に設けられ当該第1係合部と係合する第2係合部と、前記荷受台が上昇して前記格納位置に接近すると前記第1係合部を変位させて前記第2係合部と係合動作を行わせかつ前記格納位置で係合状態とするように、当該第1係合部を変位可能に取り付けている取付部材と、を有し、
    前記第1係合部及び前記第2係合部は、前記係合状態において前記荷受台が後方へ移動すると、これら両係合部が前後方向に離されることで前記係合状態が自動的に解ける係脱部を有していることを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記制御装置は、前記荷受台が前記途中位置にあることを検出する第1検出手段と、前記荷受台が前記格納位置の直下にあることを検出する第2検出手段と、を有し、
    前記格納動作制御部は、前記第1検出手段の検出信号に基づいて前記昇降駆動装置による前記荷受台の上昇を休止するとともに、前記前後駆動装置によって当該荷受台を前記格納位置の直下へと移動させ、前記第2検出手段の検出信号に基づいて当該前後駆動装置による当該荷受台の移動を停止させるとともに、前記昇降駆動装置による前記荷受台の上昇を再開させる請求項1に記載の荷受台昇降装置。
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