JP5014133B2 - モータ制御方法及びモータ制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のワイパシステム等に使用されるモータの制御方法に関し、特に、過負荷時やモータロック時の電流量を抑えつつ、低温時のトルクを確保可能なモータ制御方法及びモータ制御システムに関する。
従来より、自動車のワイパシステム等では、その駆動源として、界磁マグネット(永久磁石)を備えた電磁モータが多用されている。このようなモータは、自動車等の使用条件に合わせ、−40°C程度の低温域の使用に耐え、かつ、かかる低温環境下でも支障なく作動する必要がある。すなわち、モータが冷え切っているような低温状態からでも問題なく始動し、ワイパ等を常温時と同様に作動させることが求められる。
ところが、モータが低温環境下に置かれると、電機子巻線として使用されている銅線の抵抗が小さくなり、巻線に電流が流れやすくなる。このため、低温下にてモータが過負荷状態となりモータがロックすると、巻線電流(ロック電流)が著しく大きくなり、その影響により界磁マグネットが減磁しやすくなる。例えば、低温下にてモータを作動させた直後に、揺動したワイパアームが下反転位置にある雪等の障害物に当接してモータがロック状態になると、ロック電流が増大し、界磁マグネットが減磁するおそれがある。特に、フェライト系のマグネットでは、マグネット自体の保磁力が低温時に低下し易いため、低温環境下における減磁がより顕著になる。マグネットが減磁すると、モータ出力が低下するのみならず、雰囲気温度が常温に戻っても所望のモータ特性を得ることができなくなるおそれがある。
このため、低温環境で使用される可能性のあるモータでは、マグネットの減磁を防止すべく、保磁力の高いマグネットを使用したり、マグネットの肉厚を大きくしたりする必要がある。しかしながら、高保磁力のマグネットは価格が高く、その分、製品コストが増大するという問題がある。また、マグネットの肉厚を増加させると、その分、モータが大型化し、重量も大きくなるという問題がある。また、巻線電流が大きくなると、モータ駆動回路においても、モータのロック電流に合わせて電流容量の大きい高価なスイッチング素子を使用する必要が生じる。特に、高トルク、高回転のモータを駆動する場合には、より電流容量の大きいスイッチング素子が必要となることから、素子価格がさらに嵩み製品コストが増大するという問題もあった。
特開平7-39062号公報 特開平11-122703号公報 特願2004-327299号公報
そこで、低温時のマグネット減磁対策として、常温時の電流上限値(Max.Duty)に温度係数を乗じ、低温時における電流値を抑制する制御形態が考えられる。図10は、従来の制御方法におけるMax.Duty値の設定マップであり、(a)は常温時(5°C以上)、(b)は低温時(−40°C)のMax.Duty値をそれぞれ示している。図10の場合、低温時のMax.Duty値は、常温時の値に0.82の温度係数を乗じた値となっている。例えば、「14.0V;500Hz」の条件下では、常温時のMax.Duty値は90%、低温時のMax.Duty値は74%となっている。
しかしながら、このように単純に温度係数を掛けてモータ電流量を抑制するという制御方式では、出力が全体的に低下する。このため、例えば、前記の条件下では、実際には低温時のMax.Duty値は86%程度可能であるにもかかわらず、それが74%で抑えられてしまう。例えば、14.0V時では、700Hz以上の高回転領域でもMax.Duty値が100%未満に抑えられ、低温時に必要以上な抑制が掛かる。このため、モータの性能を十分に生かし切れず、低温時にトルクが不足する場合があるという問題があった。
本発明の目的は、過負荷時やモータロック時の電流量を抑えつつ、低温時のトルクを確保可能なモータ制御方法及びモータ制御システムを提供することにある。
本発明のモータ制御方法は、ON期間とOFF期間を備えたパルス状の波形を有する電圧を印加し、前記電圧のON/OFF比率を変化させることにより印加電圧を実効的に変化させるモータの制御方法であって、前記モータの許容電流量に基づいて、前記モータの温度又は雰囲気温度の下限値において前記モータがロック状態となったときに前記モータに印加可能な前記電圧のON期間時比率の最大値を示す基本制限Duty値Max.Duty(1)を設定し、前記モータの温度又は前記モータの雰囲気温度を検出し、温度に応じて変化する前記基本制限Duty値Max.Duty(1)修正用の温度対応係数を、前記検出された温度値に基づいて算出し、前記基本制限Duty値Max.Duty(1)と前記温度対応係数を用いて、前記検出された温度における前記ON期間時比率の最大値Max.Duty(2)を算出し、前記モータに対し、前記ON期間時比率が前記最大値Max.Duty(2)以下となるように前記電圧を印加して該モータを駆動させることを特徴とする。
本発明にあっては、所定温度時を基準とした基本制限Duty値Max.Duty(1)を、温度によって変化する温度対応係数を用いて修正し、検出温度に対応したON期間時比率の最大値Max.Duty(2)を算出する。そして、モータの回転数が所定値以下となったとき、ON期間時比率をこのMax.Duty(2)以下に抑制する。例えば、−40°Cのような低温時における基本制限Duty値Max.Duty(1)を基準として温度対応係数による修正を行えば、低温時も必要以上にMax.Duty値が抑えられずトルクが確保され、しかも、常温時のMax.Duty値も適切に抑えられる。このため、必要トルクを犠牲にすることなく、低温時における減磁防止を図りつつ、モータ温度に応じた最適なMax.Duty値を設定できる。
前記モータ制御方法において、前記モータの回転数が所定値以下となりロック状態と判断し得る状態となったとき、前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を、当該モータにて許容される最大ロック電流値と電源電圧に基づいて決定される許容Duty値D0に設定しても良い。また、前記モータ制御方法において、100%から前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を減じた値に所定の前記温度対応係数を乗じ、その算出値を100%から減じた値に前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を修正して前記最大値Max.Duty(2)としても良い。さらに、前記検出温度が所定値を超えている場合は所定の温度対応係数を用いて前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を一定値に修正して前記最大値Max.Duty(2)とし、前記検出温度が所定値以下の場合には温度に応じて変化する温度対応係数を用いて前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を検出温度に応じた値に修正して前記最大値Max.Duty(2)としても良い。
本発明のモータ制御システムは、ON期間とOFF期間を備えたパルス状の波形を有する電圧を印加し、前記電圧のON/OFF比率を変化させることにより印加電圧を実効的に変化させてモータの駆動制御を行うモータ制御システムであって、モータの回転に伴って信号を出力する回転検出手段と、前記モータの温度又は前記モータの雰囲気温度を検出する温度検出手段と、前記モータの温度又は雰囲気温度の下限値において前記モータがロック状態となったときに前記モータに印加可能な前記電圧のON期間時比率の最大値を示す基本制限Duty値Max.Duty(1)と、温度に応じて変化し前記基本制限Duty値の修正に用いられる温度対応係数とが格納された記憶手段と、前記回転検出手段から出力される信号に基づいて、前記記憶手段を参照して前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を算出する基本制限値算出手段と、前記基本制限Duty値Max.Duty(1)と前記温度対応係数を用いて、前記温度検出手段にて検出された温度における前記ON期間時比率の最大値Max.Duty(2)を算出するMax.Duty算出手段と、前記モータに対し、前記ON期間時比率が前記最大値Max.Duty(2)以下となるように前記電圧を印加して該モータを駆動させるDuty制限手段とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、所定温度時を基準とした基本制限Duty値Max.Duty(1)と温度によって変化する温度対応係数とを用いて、検出温度におけるON期間時比率の最大値Max.Duty(2)を算出するMax.Duty算出手段を設けると共に、モータの回転数が所定値以下となったとき、ON期間時比率をMax.Duty算出手段にて算出した最大値Max.Duty(2)以下に抑制するDuty制限手段を設けたので、例えば、−40°Cのような低温時における基本制限Duty値Max.Duty(1)を基準として温度対応係数による修正を行えば、低温時も必要以上にMax.Duty値が抑えられずトルクが確保され、しかも、常温時のMax.Duty値も適切に抑えられる。このため、必要トルクを犠牲にすることなく、低温時における減磁防止を図りつつ、モータ温度に応じた最適なMax.Duty値を設定できる。
前記モータ制御システムにおいて、前記モータの回転数が所定値以下となりロック状態と判断し得る状態となったとき、前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を、当該モータにて許容される最大ロック電流値と電源電圧に基づいて決定される許容Duty値D0に設定しても良い。また、前記モータ制御システムにおいて、前記Max.Duty算出手段は、100%から前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を減じた値に所定の前記温度対応係数を乗じ、その算出値を100%から減じた値に前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を修正して前記最大値Max.Duty(2)とするようにしても良い。さらに、前記Max.Duty算出手段は、前記検出温度が所定値を超えている場合は所定の温度対応係数を用いて前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を一定値に修正して前記最大値Max.Duty(2)とし、前記検出温度が所定値以下の場合には温度に応じて変化する温度対応係数を用いて前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を検出温度に応じた値に修正して前記最大値Max.Duty(2)とするようにしても良い。
本発明のモータ制御方法によれば、いわゆるPWM制御が実行されるモータにて、前記モータの許容電流量に基づいて、所定温度条件下にてモータロック状態となったときにモータに印加可能な電圧のON期間時比率を示す基本制限Duty値を設定し、モータの温度又はモータの雰囲気温度を検出し、温度に応じて変化する基本制限Duty値修正用の温度対応係数を検出された温度値に基づいて算出し、基本制限Duty値と温度対応係数を用いて検出温度におけるON期間時比率の最大値を示すMax.Duty値を算出し、モータの回転数が所定値以下となったときON期間時比率をMax.Duty値以下に抑制するようにしたので、例えば、−40°Cのような低温時における基本制限Duty値を基準として温度対応係数による修正を行うことにより、低温時のMax.Duty値を必要以上に抑えることなく、Max.Duty値を適切に制御することが可能となる。このため、必要トルクを犠牲にすることなく、低温時における減磁防止を図りつつ、モータ温度に応じた最適なMax.Duty値を設定することが可能となる。従って、減磁抑制によりマグネットやスイッチング素子のコスト低減やモータ重量の軽減を図りつつ、低温時のトルク向上を図ることが可能となる。
本発明のモータ制御システムによれば、いわゆるPWM制御が実行されるモータの制御システムに、回転検出手段と、温度検出手段と、所定温度条件下にてモータロック状態となったときにモータに印加可能な電圧のON期間時比率を示す基本制限Duty値と温度に応じて変化する基本制限Duty値修正用の温度対応係数とが格納された記憶手段と、回転検出手段から出力される信号に基づいて基本制限Duty値を算出する基本制限値算出手段と、基本制限Duty値と温度対応係数を用いて検出温度におけるON期間時比率の最大値を示すMax.Duty値を算出するMax.Duty算出手段と、モータの回転数が所定値以下となったときON期間時比率をMax.Duty値以下に抑制するDuty制限手段とを設けたので、例えば、−40°Cのような低温時における基本制限Duty値を基準として温度対応係数による修正を行うことにより、低温時のMax.Duty値を必要以上に抑えることなく、Max.Duty値を適切に制御することが可能となる。このため、必要トルクを犠牲にすることなく、低温時における減磁防止を図りつつ、モータ温度に応じた最適なMax.Duty値を設定することが可能となる。従って、減磁抑制によりマグネットやスイッチング素子のコスト低減やモータ重量の軽減を図りつつ、低温時のトルク向上を図ることが可能となる。
本発明の一実施例であるモータ制御方法が適用されるモータ制御システムの構成を示すブロック図である。 (a)は、温度センサの構成を示す説明図、(b)は、デジタル化された温度情報と温度との関係を示す表である。 本発明の一実施例であるモータ駆動制御の処理手順を示すフローチャートである。 ステップS3における基本制限値算出処理手順を示すフローチャートである。 式2において、a=124,b=4.7とした場合のEとD0との関係を示すグラフ図である。 a=124,b=4.7,c=420,d=300とした場合の基本制限Duty値を示す制御マップの一例である。 温度対応係数Ktの値を示す説明図であり、(a)は温度対応表、(b)は検出温度と温度対応係数Ktの関係を示すグラフである。 図6の基本制限Duty値を、温度対応係数Kt(5°C時)を用いて修正した値を示す制御マップの一例である。 電流値と回転数から基本制限Duty値を求める場合のモータ制御方法の処理手順を示すフローチャートである。 従来の制御方法におけるMax.Duty値の設定マップであり、(a)は常温時(5°C以上)、(b)は低温時(−40°C)のMax.Duty値をそれぞれ示している。
符号の説明
1 モータ
2 バッテリ
3 CPU
4 回転検出手段
5 モータ駆動装置
6 電圧センサ
7 温度センサ
8 ROM
9 制御マップ
10 Hブリッジ回路
11 制御Duty算出手段
12 基本制限値算出手段
13 Max.Duty算出手段
14 Duty制限手段
21 サーミスタ
22 抵抗
23 A/D変換器
Max.Duty(1) 基本制限Duty値
Max.Duty(2) 検出温度に基づき算出されたON期間時比率の最大値
D0 許容Duty値
Kf 周波数調整係数
Kt 温度対応係数
E 電源電圧
a 固定Duty値
b Duty特性係数
c 制限開始周波数
d ロック判断周波数
f モータ回転周波数
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例であるモータ制御方法が適用されるモータ制御システムの構成を示すブロック図である。図1のモータ1は、自動車のワイパシステムの駆動源として使用され、バッテリ2から電源が供給され、CPU3によって駆動制御される。モータ1は、4個のFETを用いたHブリッジ回路10によって正逆転駆動される。モータ1には、ホールICを用いた回転検出手段4が設けられており、回転検出手段4から出力されるパルス信号の周波数(モータ回転周波数)によってその速度(回転数)を検出できるようになっている。
CPU3は、パルス信号から算出した回転数に基づき、モータ1をPID制御する。モータ1に対しては、印加電圧のパルス幅のON/OFF比率を変化させて駆動制御を行うPWM制御(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)が実行され、電源電圧をON/OFFさせることにより印加電圧を実効的に変化させてモータ1への供給電流量を制御する。PWM制御に際し、CPU3はパルス電圧のON期間の時比率(Duty)を設定し、モータ駆動装置5に制御信号を送出する。モータ駆動装置5は、この制御信号を受けて、設定されたDutyのパルス電圧をモータ1に印加し、これによりモータ1の回転数が適宜制御される。
バッテリ2には、電圧センサ6が接続されている。電圧センサ6は、モータ1に印加される電源電圧を検出し、その値をCPU3に送出する。また、モータ1の内部には、モータ内の温度、特に電機子巻線の温度を検知する温度センサ(温度検出手段)7が設けられている。温度センサ7は、サーミスタを用いた構成となっており、CPU3に接続されている。温度センサ7によって検出されたモータ1内の温度は、モータ温度情報としてCPU3に送られる。なお、モータ内の温度に代えて、温度センサ7によってモータ雰囲気温度を検出しても良い。
図2(a)は、温度センサ7の構成を示す説明図である。温度センサ7は、サーミスタ21(抵抗値:Rth)とリニアライズ用の抵抗22(抵抗値:Ri)を直列に接続した電圧モードリニアライズ構成となっている。サーミスタ21と抵抗22の両端にはVin(5V)の電圧が印加され、両者の中間点Pから電圧出力Voutを得るようになっている。Voutは、{Ri/(Ri+Rth)}・Vinにて表され、上下10%程度を除いて、温度とVoutとの間は概ねリニアな関係となる。ここでは、VoutはA/D変換器23にてA/D変換され、−50°C〜70°Cの間の電圧出力を210(1024)bitに分解し、図3に示すように、温度情報をデジタル化する。
CPU3は、この温度情報を用いてモータ1内の温度を常時モニタしている。CPU3は、電源電圧やモータ回転周波数,モータ温度情報等に基づいて、モータロック時に電流値が所定値以上とならないようにモータ駆動装置5を制御する。この際、CPU3は、ROM(記憶手段)8内に格納された制御マップ9等を参照し、モータ1のPWM Dutyの最大値を制限し、モータ供給電流を抑制する。
CPU3内には、制御Duty算出手段11、基本制限値算出手段12、Max.Duty算出手段(最大Duty値算出手段)13、Duty制限手段14が設けられている。制御Duty算出手段11は、バッテリ電圧やモータ回転周波数、モータ温度情報等に基づいて、モータ1の現在の状態を検出し、その負荷状態に合った制御Duty値を算出する。モータ1は、通常時はこの制御Duty算出手段11にて求めたDuty値によってPID制御される。
このように、モータ1は、通常時はPID制御による制御Duty値によって駆動制御されているが、当該システムでは、ロック電流による減磁防止のため、ロック時に印加可能なPWM Dutyの最大値(Max.Duty)が設定される。このMax.Duty値は、基本制限値算出手段12及びMax.Duty算出手段13によって、バッテリ電圧やモータ回転周波数、モータ温度情報に基づいて設定される。基本制限値算出手段12は、ROM8内に格納された制御マップ9に基づいて基本制限Duty値(Max.Duty(1))を算出する。Max.Duty算出手段13は、このMax.Duty(1)とモータ温度情報に基づき、検出温度に対応したON期間時比率の最大値(Max.Duty(2))を算出する。
前述のように、単純に温度係数を乗じてモータ電流量を抑制するという制御方式では低温時に所望の出力が得られない。これに対し、当該システムでは、低温時(−40°C)のMax.Dutyを基本制限Duty値Max.Duty(1)とし、−40°Cにて100%Dutyまで使用できる条件を基準としてMax.Dutyを算出し、低温時のトルクを確保する。このようにして制御Duty算出手段11にて算出された制御Duty値や、Max.Duty算出手段13にて算出されたMax.Duty値(Max.Duty(2))は、Duty制限手段14から制御信号として送出される。この制御信号はモータ駆動装置5に送られ、CPU3にて設定されたDuty値に従ってモータ1が駆動される。
図3は、本発明の一実施例であるモータ駆動制御の処理手順を示すフローチャートである。図3の制御は図1のシステムにて実行され、自動車のイグニッションキーがONされると、図3の処理が開始される。
図3に示すように、ここではまず、ステップS1にてモータ回転周波数fが検出される。モータ回転周波数fとしては、回転検出手段4の出力パルス信号の周波数が使用される。出力パルス信号は、モータ1の回転に伴って出力され、これにより、現在のモータ1の回転数や回転状態を把握することができる。回転検出手段4では、モータ1回転当たり12パルスが出力され、例えば、出力パルスが200Hzの場合、モータ回転数は約1000rpmとなる。出力パルスの周波数とモータ回転数とは1対1の関係にあるため、本実施例では、出力パルスの周波数をモータ回転数として捉え、モータ回転周波数fを直接使用してモータ1の駆動制御を行う。
次に、S1にて検出したモータ回転数に基づき、制御Duty算出手段11にてPID制御方式に基づき制御Duty値(Duty(1))を算出する。Duty(1)を算出した後、ステップS3に進み、基本制限値算出手段12にてPWM Dutyの基本制限Duty値(Max.Duty(1))を算出する。図4は、ステップS3における基本制限値算出処理手順を示すフローチャートである。そこでは、まず、ROM8からロック判断周波数dを取得する(ステップS21)。ロック判断周波数dは、モータ回転周波数が何Hzとなったときに「ロック状態」と判断するかを決定する数値である。例えば、ロック判断周波数をd=300に設定すると、300Hzにてモータ1がロック状態と判断される。このdの値は、モータ特性や負荷の程度・種類等によって0〜400程度の範囲で適宜設定される。
次に、ステップS22にて電源電圧Eが検出される。電源電圧Eは、電圧センサ6によって検出され、バッテリ2によって現時点でモータ1に印加されている電圧が検出される。電源電圧が高ければ、その分、ある許容電流値に対応するPWM Dutyは小さくなる。このため、当該制御方法でもバッテリ2の電圧値を検出し、それを制御上のパラメータの一つとして用いている。なお、ロック判断周波数dや電源電圧Eは何れを先に設定・検出しても良く、上述の順序には限定されない。
前記d,Eを検出等した後、ステップS23にてdとfを比較する。fがd以上の場合、すなわち、モータ回転周波数がロック判断周波数以上である場合には、ステップS24に進み、モータ1の基本制限Duty値を次式に基づいて算出した後、ステップS25にて基本制限Duty値Max.Duty(1)を設定して当該ルーチンを抜ける。
Max.Duty(1) = D0*Kf (式1)
前式において、D0は許容Duty値、Kfは周波数調整係数である。D0は、モータ1がロック状態(f=0)となったとき、マグネットの減磁やスイッチング素子の電流容量などの観点から、モータ1に印可可能なDuty値である。D0は電源電圧Eに依存する値であり、CPU3は、ステップS22にて取得した電源電圧Eをパラメータとして、次式によってD0を求める。
D0=a−bE (式2)
式2のa,bはモータ毎(あるいはモータ機種毎等)に予め設定される固定値であり、aはロック時の許容電流量から求められる固定Duty値、bはモータ特性に応じて決まるDuty特性係数である。これらの値は、予めROM8内に格納されている。図5は、式2において、a=124,b=4.7とした場合のEとD0との関係を示すグラフ図である。
固定Duty値aは、ロック電流を何アンペアに固定したいかによって決まり、Eを変数とした一次関数で表現されるD0の切片値となる。aの値は、許容電流量が大きければ大きくなり、許容電流量が小さければaの値は小さくなる。Duty特性係数bは、モータの巻線抵抗等に応じて、各モータの特性に基づいて決定され、Eを変数とした一次関数で表現されるD0の傾きとなる。前述のように、電源電圧Eが高いときは許容Duty値D0を低く抑える必要があり、ここではbは正の値となり、D0を示すグラフは右下がりとなる。
このように、許容Duty値D0は、許容される最大ロック電流値に基づき、各モータの特性に応じて設定され、電源電圧Eの大小によって変化する。この場合、許容最大ロック電流値は、マグネットの減磁が許容範囲内に抑えられる値が設定され、ロックを検知した場合には、電源電圧Eに応じてDuty値を強制的にD0以下に抑制すれば、低温ロック時の過大電流が防止でき、マグネットの減磁は抑制される。
一方、このような制御形態では、過負荷によって徐々にモータ回転数が低減し、巻線電流値が増大している状態でも、モータが停止しない限りDuty値は強制設定されない。そこで、ステップS3の処理では、モータ回転周波数fに応じて基本制限Duty値を補正し、その時点でのモータ回転数で許されるDuty値を個々に設定し、モータの状態に合わせた過電流防止対策を実施している。そのためのD0調整用の係数が式1のKfである。
すなわち、周波数調整係数Kfは、モータ回転周波数fに依存する係数であり、現在のモータ回転周波数fではMax.Duty値をいくつにすべきかを、D0に基づいて求めるための調整値である。CPU3は、先に取得したモータ回転周波数fとロック判断周波数dを用いて、次式によってKfを求める。
Kf=1+(f−d)/c (式3)
式3のcは制限開始周波数であり、モータ回転周波数が何Hzとなった時点からDuty値の制限を開始するかを定める固定値であって、予めROM8内に格納されている。cの値としては、例えば、ロック判断周波数をd=300とした場合、それに対応してc=420(Hz)が設定される。また、f−dは、モータ回転周波数fがロック判断周波数dに達したとき0となり、このときKf=1となる。この際、許容Duty値D0は×1、すなわち、D0そのものとなり、fがdに達すると、f=0とならなくとも基本制限Duty値がD0となる。
図6は、a=124,b=4.7,c=420,d=300とした場合の基本制限Duty値を示す制御マップ9の一例であり、ROM8内に格納されている。ここでは、dは300(f=300Hzでロックと判断)となっており、モータが減速し周波数が300Hzとなったとき、図5のような設定のD0が適用される。つまり、式1は、図6のマップでは、基本制限Duty値Max.Duty(1) = D0*(1+(f−300)/420):(式4)で表され、f=300HzではMax.Duty(1)=D0となる。なお、例えば、d=400と設定すると、f=400のときD0が適用されるように図6のテーブルが読み替えられる。
D0は、電源電圧Eに応じて図5に示した値を取り、例えば、電源電圧Eが13.5Vを超え14.0V以下の場合には、D0=58%となる。すなわち、図6において、E=14.0(V)以下,周波数300(Hz)以下の場合の値は58%となる。これは、Eが13.5V超14.0V以下の際にモータ1がロックした場合は、Dutyの最大値を58%に絞ることを意味している。
また、図6に示すように、電源電圧が前記同様13.5V〜14.0Vの場合、f=400HzではMax.Duty=72%、f=500HzではMax.Duty=86%などとDuty値が制限される。f=600Hzでは、Max.Duty(1)の計算値が100%を超え、この場合はDuty値100%が可能であるため、Duty制限は行われない。また、図6の網掛け部のようにMax.Duty(1)の計算値が100%以上の場合については、計算値に関わらずMax.Duty(1)=100(%)となる。
式1に基づいてPWM Duty値の制限を行うと、モータ1の回転数が低下するのに伴い、Duty値が徐々に制限される。そして、モータロック時には、基本制限Duty値は、マグネットの減磁やスイッチング素子の電流容量を考慮した値であるD0に抑制される。一方、ステップS23にて、モータ回転周波数fがロック判断周波数d未満の場合には、ステップS26に進む。この場合は、既にモータ1はロック状態にあると判断されるので、基本制限Duty値は前述のD0に設定され、ステップS25に進み、ルーチンを抜ける。これにより、モータ1が始動直後からロック状態となっても、基本制限Duty値はD0に抑えられる。
このようにステップS3にて基本制限Duty値Max.Duty(1)を算出した後、ステップS4に進み、モータ温度を検出する。モータ温度は温度センサ7によって検出され、モータ温度情報として取得される。モータ温度情報を取得した後、ステップS5に進み、現在の温度が5°Cを超えているか否かが判断される。5°Cを超えている場合には、ステップS6に進み、基本制限Duty値Max.Duty(1)を常温対応値に修正してMax.Duty値(Max.Duty(2))を算出する。一方、5°Cを超えていない場合には、ステップS7に進み、基本制限Duty値Max.Duty(1)を検出温度対応値に修正してMax.Duty(2)を算出する。
ステップS6,S7では、次式によってMax.Duty(1)を常温対応値や検出温度対応値に修正する。すなわち、Duty100%から基本制限Duty値Max.Duty(1)を減じた値に温度対応係数を乗じ、その算出値をDuty100%から減じた値に基本制限Duty値を修正し、Max.Duty(2)を算出する。
Max.Duty(2) = 100-(100-Max.Duty(1))*Kt (式4)
ここで、Ktは温度対応係数であり、モータ温度に応じた所定値が予め定められており、ROM8内に格納されている。図7は、温度対応係数Ktの値を示す説明図であり、(a)は温度対応表、(b)は検出温度と温度対応係数Ktの関係を示すグラフである。図7に示すように、Ktは、温度センサ7からのデジタルデータ値に対応して設定されており、Kt=0.001x(x:温度データ値)の関係となっている。図7(a)から分かるように、モータ温度が5°CのときはKt=0.69、−40°CのときはKt=0.99となる。
従って、ステップS6では、図6に示した基本制限Duty値Max.Duty(1)に0.69を乗じた値がMax.Duty値(Max.Duty(2))として設定される。図8は、このようにして求めたMax.Duty値(常温対応値)であり、モータ温度が5°Cを超えている場合には、モータの現在温度にかかわらず、図8のマップが使用されて一定のMax.Duty(2)が設定される。一方、ステップS7では、図6に示した基本制限Duty値Max.Duty(1)に検出温度に対応したKtを乗じた値(検出温度対応値)がMax.Duty(2)として設定される。つまり、0°CならばKt=0.75、−40°CならばKt=0.99が乗じられる。従って、−40°Cの場合、事実上Max.Duty(1)がそのまま使用され、図6のマップによりMax.Duty(2)が設定される。
ここで、従来の制御方法のように、低温時のMax.Duty値算出に際し、常温時のMax.Duty値(Max.Duty(2):図8)を基準として、その値に補正係数(例えば、0.82)を乗じる形態を採るとする。このとき、例えば、「14.0V;600Hz」の条件下では、図8の値は100%であることから、低温時のMax.Duty値は82%となる。これを図6の値と比較すると、前記条件下では図6のMax.Duty値(Max.Duty(2))は100%であり、図8の値に補正係数を乗じた値(82%)は、図6の値よりも明らかに小さな値となる。図6のMax.Duty値は、−40°Cにおける減磁防止の観点から値が設定されており、前記条件では−40°Cでも100%Dutyが可能である。つまり、従来の制御方法では、100%Dutyが可能であるにもかかわらず、低温時に必要以上にDuty値が制限され、これによりトルク不足のおそれが生じる。
また、低温時を基準として単に補正係数(例えば、1.25)を乗じる形態を採ると、例えば、「14.0V;500Hz」の条件下では、図6の値は86%であることから、常温時のMax.Duty値は100%(107.5%)となる。これを常温時のMax.Duty値を示した図10(a)の値と比較すると、前記条件下では図10(a)のMax.Duty値は90%であり、それよりも明らかに大きな値となる。つまり、Max.Duty値が過大となり、許容電流値を超えてしまうおそれがある。
これに対し当該制御方法では、低温時を基準としつつ、常温時でのMax.Duty値も過大になることなく抑えられ、図8のMax.Duty値(Max.Duty(2))も図10(a)とほぼ同等に設定される。このため、低温時も必要以上にMax.Duty値が抑えられることがなく、例えば、−40°Cの「14.0V;700Hz」時においてもMax.Duty値は100%確保される(前述のように、図10(b)では90%に抑制される)。つまり、低温時においても、回転数が低い領域のみ電流制限が掛かり、高回転領域の通常動作では100%Dutyまで使用することが可能となり、必要トルクを犠牲にすることなく、モータ温度に応じた最適なMax.Duty値を設定できる。従って、低温時における減磁防止を図りつつ、常温時の電流値を適切に制御し、しかも、低温時のトルクも確保することが可能となる。
ステップS6,S7にてMax.Duty(2)を設定した後、ステップS8に進み、ステップS2にて求めた制御Duty値(Duty(1))と、Max.Duty(2)とを比較する。Duty(1)がMax.Duty(2)以下の場合には、Duty値を抑制する必要はなく、ステップS9に進みそのままDuty(1)を出力Duty値に設定し、ステップS11にてその値をDuty制限手段14からモータ駆動装置5に出力してルーチンを抜ける。これに対し、Duty(1)がMax.Duty(2)を超えている場合には、このDuty(1)をそのまま出力すると、電流値が過剰となり減磁が生じるおそれがある。このため、ステップS10に進み、Max.Duty(2)を出力Duty値として設定し、Duty値を抑制する。その後、ステップS11に進み、Max.Duty(2)を出力しルーチンを抜ける。これにより、モータロック時の過剰電流が抑えられ、マグネットの減磁防止が図られる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、基本制限Duty値を、式1を用いて算出する制御形態を示したが、基本制限Duty値の算出方法はこれには限定されず、例えば、電流値と回転数から基本制限Duty値を求めても良い。図9は、その場合の処理手順を示すフローチャートである。ここでは、図3のステップS3の処理に代えて、ステップS31,33にて検出した回転数と電流値を用いて、ステップS34にて基本制限Duty値を算出している。その他の処理は図3と同様である。なお、電流値の検出方法は、電流センサやシャント抵抗、回転数とDutyの関係等、種々の方法にて検出可能である。
また、前述の実施例では、本発明を自動車のワイパシステム用モータに適用した例を示したが、本発明の適用対象はこれには限定されず、窓やドアを駆動するモータ、或いは他の車載モータや、寒冷地にて使用されるポンプ等に使用されるモータなど、種々のモータに適用可能である。また、モータ1として、駆動回路10によって正逆転駆動されるものを示したが、一方向にのみ回転するモータの制御に本発明を適用することも可能である。なお、前述実施例にて挙げた数値や図6,8,10のマップなどはあくまでも一例であり、本発明がこれらの数値に限定されないことは言うまでもない。

Claims (8)

  1. ON期間とOFF期間を備えたパルス状の波形を有する電圧を印加し、前記電圧のON/OFF比率を変化させることにより印加電圧を実効的に変化させるモータの制御方法であって、
    前記モータの許容電流量に基づいて、前記モータの温度又は雰囲気温度の下限値において前記モータがロック状態となったときに前記モータに印加可能な前記電圧のON期間時比率の最大値を示す基本制限Duty値Max.Duty(1)を設定し、
    前記モータの温度又は前記モータの雰囲気温度を検出し、
    温度に応じて変化する前記基本制限Duty値Max.Duty(1)修正用の温度対応係数を、前記検出された温度値に基づいて算出し、
    前記基本制限Duty値Max.Duty(1)と前記温度対応係数を用いて、前記検出された温度における前記ON期間時比率の最大値Max.Duty(2)を算出し、
    前記モータに対し、前記ON期間時比率が前記最大値Max.Duty(2)以下となるように前記電圧を印加して該モータを駆動させることを特徴とするモータ制御方法。
  2. 請求項1記載のモータ制御方法において、前記モータの回転数が所定値以下となりロック状態と判断し得る状態となったとき、前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を、当該モータにて許容される最大ロック電流値と電源電圧に基づいて決定される許容Duty値D0に設定することを特徴とするモータ制御方法。
  3. 請求項1又は2記載のモータ制御方法において、100%から前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を減じた値に所定の前記温度対応係数を乗じ、その算出値を100%から減じた値に前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を修正して前記最大値Max.Duty(2)とすることを特徴とするモータ制御方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のモータ制御方法において、前記検出温度が所定値を超えている場合は所定の温度対応係数を用いて前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を一定値に修正して前記最大値Max.Duty(2)とし、前記検出温度が所定値以下の場合には温度に応じて変化する温度対応係数を用いて前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を検出温度に応じた値に修正して前記最大値Max.Duty(2)とすることを特徴とするモータ制御方法。
  5. ON期間とOFF期間を備えたパルス状の波形を有する電圧を印加し、前記電圧のON/OFF比率を変化させることにより印加電圧を実効的に変化させてモータの駆動制御を行うモータ制御システムであって、
    モータの回転に伴って信号を出力する回転検出手段と、
    前記モータの温度又は前記モータの雰囲気温度を検出する温度検出手段と、
    前記モータの温度又は雰囲気温度の下限値において前記モータがロック状態となったときに前記モータに印加可能な前記電圧のON期間時比率の最大値を示す基本制限Duty値Max.Duty(1)と、温度に応じて変化し前記基本制限Duty値の修正に用いられる温度対応係数とが格納された記憶手段と、
    前記回転検出手段から出力される信号に基づいて、前記記憶手段を参照して前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を算出する基本制限値算出手段と、
    前記基本制限Duty値Max.Duty(1)と前記温度対応係数を用いて、前記温度検出手段にて検出された温度における前記ON期間時比率の最大値Max.Duty(2)を算出するMax.Duty算出手段と、
    前記モータに対し、前記ON期間時比率が前記最大値Max.Duty(2)以下となるように前記電圧を印加して該モータを駆動させるDuty制限手段とを有することを特徴とするモータ制御システム。
  6. 請求項5記載のモータ制御システムにおいて、前記モータの回転数が所定値以下となりロック状態と判断し得る状態となったとき、前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を、当該モータにて許容される最大ロック電流値と電源電圧に基づいて決定される許容Duty値D0に設定することを特徴とするモータ制御システム。
  7. 請求項5又は6記載のモータ制御システムにおいて、前記Max.Duty算出手段は、100%から前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を減じた値に所定の前記温度対応係数を乗じ、その算出値を100%から減じた値に前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を修正して前記最大値Max.Duty(2)とすることを特徴とするモータ制御システム。
  8. 請求項5〜7の何れか1項に記載のモータ制御システムにおいて、前記Max.Duty算出手段は、前記検出温度が所定値を超えている場合は所定の温度対応係数を用いて前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を一定値に修正して前記最大値Max.Duty(2)とし、前記検出温度が所定値以下の場合には温度に応じて変化する温度対応係数を用いて前記基本制限Duty値Max.Duty(1)を検出温度に応じた値に修正して前記最大値Max.Duty(2)とすることを特徴とするモータシステム。
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