JP5011753B2 - 紙幣搬送装置 - Google Patents

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本発明は、自動販売機やパチンコの遊技台用台間機等に設けられる紙幣搬送装置に関するものである。
一般的に、この種の紙幣搬送装置においては、紙幣を搬送した後に紙幣を収納する紙幣収納装置が併設されている。この紙幣収納装置では、紙幣の厚み方向に堆積させた状態で収納させるため、紙幣にカール癖または皺あるいは折れ等が発生していると、堆積不良が発生したり、収納枚数が減ってしまうため、紙幣搬送装置には紙幣のカール癖、皺および折れ等を矯正する構成が備えられている。
従来の紙幣搬送装置としては、周部にリング状の溝が形成された大径プーリと、この大径プーリの溝に周部が臨む矯正ローラとを備え、大径プーリとエンドレステープとに挟まれて搬送される紙幣が大径プーリと矯正ローラとの間を通過するときに、カール癖、皺および折れ等を矯正するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−315652号公報(段落「0006」および「0007」、図1および図2)
上述した従来の紙幣搬送装置においては、紙幣を搬送させる大径プーリによって折れ等を矯正する構成であるため、紙幣に形成された折れが折り返されている場合は、この折れを大径プーリと矯正ローラとによって矯正するのではなく折り畳んでしまうことがある。このように矯正されなかった折れによって紙幣搬送中に紙幣詰まりを起こすという問題があった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、紙幣の折れを自動的に矯正することにより紙幣収納部における紙幣の堆積不良や収納枚数の減少を防止するとともに、紙幣詰まりを防止した紙幣搬送装置を提供するところにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、紙幣を挿入する紙幣挿入口と、この紙幣挿入口に連通され紙幣の厚み方向に互いに対向する2枚の搬送路形成板によって形成された紙幣搬送路と、この紙幣搬送路内に搬送された紙幣の真贋を識別する紙幣識別装置と、この紙幣識別装置へ前記紙幣挿入口から挿入された紙幣を搬送する紙幣搬送手段とを備えた紙幣搬送装置において、前記紙幣搬送路の前記紙幣挿入口と反対側に前記紙幣搬送手段によって搬送される紙幣を外部に露呈させる開口を設け、この開口近傍に設けられ前記搬送路形成板に対接する方向に付勢された矯正レバーを設け、前記紙幣搬送路の前記開口に隣接した部位であって、この部位の前記搬送路形成板間の間隔を狭く形成し、前端部が前記開口から露呈した紙幣を前記紙幣搬送手段によって紙幣挿入口方向へ搬送するものである。
本発明によれば、仮に紙幣の前端部に形成された折れが折り返されていたとしても、搬送路形成板の端部とこれに付勢された矯正レバーの揺動端部との間を通過するときに、折れは紙幣が厚み方向の移動を規制された状態で矯正レバーの揺動端部または搬送路形成板の端部に係合する。この状態で、紙幣が搬送されるため折れは矯正レバーの揺動端部または搬送路形成板の端部によって折り返された方向と反対方向に折り返されながら矯正される。このため、紙幣収納部において堆積不良が発生したり、収納枚数が減ってしまうというようなことがない。また、紙幣搬送中における紙幣詰まりを防止することができる。また、紙幣搬送路の開口に隣接した部位において、搬送路形成板間の間隔が狭く形成されているため、この部位を通過する紙幣が厚み方向への移動を規制される。したがって、紙幣の前端が、矯正レバーの揺動端部と搬送路形成板の端部との対接部に導かれる。また、紙幣が搬送路形成板間の間隔を狭く形成した部位を通過するときに、紙幣の前端部の撓みやカール癖が一時的ではあるが矯正されて平坦状になるため、この前端部の剛性が矯正レバーに当接する際に大きくなる。このため、紙幣の前端部は、矯正レバーの揺動端部と搬送路形成板の端部との対接部との間で破損したりすることなく円滑に通過し開口から露呈する。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る紙幣搬送装置におけるアッパーケースを取り外した状態を示す平面図、図2は図1におけるII-II 線断面図、図3および図4は図2における要部を拡大して示す断面図であって、図3は紙幣挿入口を開放した状態を示し、図4(A)は矯正レバーによって紙幣の折れを矯正する状態を示し、同図(B)は矯正レバーの揺動端部が紙幣挿入口に進出した状態で、揺動端部と搬送路形成板との間に隙間が形成されている状態を示し、図5は図2における要部を拡大して示す断面図である。なお、明細書中において方向を説明するために使用した「上、下」は、説明の便宜上図中における方向を説明したものであって、本発明に係る紙幣搬送装置を実際に使用する際の上、下の方向とは必ずしも一致するものではない。また、図1において、説明の便宜上、第1の矯正レバー35および第2の矯正レバー45にハッチングを付している。
図2に全体を符号1で示す紙幣搬送装置は、下方が開口し箱状に形成されたロアーケース2と、上方が開口し箱状に形成されたアッパーケース3とから概略構成されている。ロアーケース2の上板(搬送路形成板)5の中央部には、矢印A−B方向に延在する細長い長方形に形成された一対の窓6,6(図1参照)が設けられている。また、この上板5の矢印B方向の端部であって、矢印C−D方向の両端部には、後述する第1の矯正レバー35が臨む長方形に形成された窓7,7(図1参照)が設けられている。8はロアーケース2の上板5に設けられ後述するシャッタ40cが臨む窓であって、窓6と窓7との間に設けられている。
図1において、10は紙幣11を搬送するためのモータであって、ロアーケース2の上板5を矢印D方向に延設した延設部12に取り付けられている。このモータ10の出力軸には、図2に示すようにモータギア13が軸着され、このモータギア13には、ロアーケース2に図示を省略した軸受を介して回転自在に支持されたシャフト14の一端部に軸着されたギア15が噛合している。シャフト14の他端部に軸着されたウォーム16にはウォームホィール17が噛合しており、このウォームホィール17は、図1に示すようにロアーケース2の両側部間に横架された駆動軸18の一端部に軸着されている。この駆動軸18には、2つの駆動ローラ19,19が軸着されており、これら駆動ローラ19,19とロアーケース2に図示を省略した軸受を介して従動ローラ20,20との間には、上記した窓6,6に臨む搬送ベルト21,21が張架されている。これら搬送ベルト21,21には、ロアーケース2に設けた図示を省略した軸受に回転自在に支持されたテンションローラ22,22が添接されている。
アッパーケース3の底板(搬送路形成板)25には、図2に示すように上記した窓6,8に対応して窓26,27が設けられており、この底板25の矢印A方向の端部であって、矢印C−D方向の両端部には、後述する第2の矯正レバー45が臨む長方形に形成された窓28,28(一方の窓28は図示せず)が設けられている。
このアッパーケース3は、底板25とロアケース2の上板5と互いに対向するようにしてロアーケース2に取り付けられており、底板25、上板5およびロアーケース2の両側部(図示せず)によって、矢印A−B方向に延在し紙幣11を搬送する紙幣搬送路30が形成されている。この紙幣搬送路30の矢印B方向の端部には、この紙幣搬送路30に連通され紙幣11を挿入する紙幣挿入口31が設けられており、紙幣搬送路30の紙幣挿入口31と反対側の端部には、紙幣搬送路30に連通され紙幣11の前端側を露呈させる開口32が設けられている。
上記した搬送ベルト21,21は、ロアーケース2の窓6,6から紙幣搬送路30内に臨んでおり、駆動ローラ19、従動ローラ20およびテンションローラ22,22のそれぞれには、8個のピンチローラ33(4個のピンチローラ33は図示せず)が搬送ベルト21を介して対接されている。これらピンチローラ33は、駆動ローラ19、従動ローラ20およびテンションローラ22,22に対して接離自在となるように揺動自在なレバーに支持されており、通常付勢手段(いずれも図示せず)によって駆動ローラ19、従動ローラ20およびテンションローラ22,22に対接されている。一方、後述する搬送ローラ55によって紙幣11を図1中矢印C方向に搬送する際に、図示を省略したソレノイドを駆動することによりレバーを付勢手段の付勢力に抗して揺動させ、ピンチローラ33を駆動ローラ19、従動ローラ20およびテンションローラ22,22から離間させるように構成されている。
図1および図3において、35,35はロアーケース2の上記した窓7,7に対応してロアーケース2内に設けられた第1の矯正レバーであって、側面視への字状に形成されており、ロアーケース2の両側部に植設されたピン36,36に中央部が回動自在に支持されている。37はロアーケース2内に設けられた駆動手段としてのソレノイドであって、進退自在なロッド37aの先端部には、このロッド37aの進退方向と直交する方向(図1中矢印C−D方向)に延在する駆動ピン38が軸着されている。
この駆動ピン38の両端部は、第1の矯正レバー35,35の基端部に設けた長孔35a,35aに係入されており、ソレノイド37のロッド37aが前進することにより、第1の矯正レバー35はピン36を回動中心として図3中時計方向に回動し、揺動端部35bが紙幣挿入口31から退出する。揺動端部35bの断面形状は面取りされてなく角度略80°を呈する角部に形成されている。一方、ソレノイド37のロッド37aが後退することにより、第1の矯正レバー35はピン36を回動中心として図4中反時計方向に回動し、揺動端部35bが窓7から紙幣挿入口31内に進出する。進出した揺動端部35bは、同図(B)に示すように紙幣挿入口31近傍であるアッパーケース3の底板25の矢印B方向の端部25aに隙間δだけ隔てて接近する。ここで、隙間δは紙幣11の2枚分の厚みに設定されている。また、端部25aの断面形状は面取りされてなく角度が略80°を呈する角部に形成されている。
図3において、40は断面がコ字状で図中矢印B方向に開口を有する中空部40aが設けられたシャッタ部材であって、図1に示すように矢印C−D方向に延在し両側部には、ガイド突起40b,40bが突設されている。これら突起40b,40bがロアーケース2の両側部に設けたガイド溝(図示せず)に係入されることにより、このシャッタ部材40は図3中上下方向に移動自在に支持されている。このシャッタ部材40の上端部には、ロアーケース2の窓8に臨む3個のシャッタ40cが一体に突設されている。
41は側面視逆L字状に形成された揺動部材であって、中央部がロアーケース2側に横架された軸42に枢支され、この軸42を回動中心としてロアーケース2に図3中時計・反時計方向に回動自在に支持されており、一端側の揺動端部41aがシャッタ部材40の中空部40a内に係入されている。また、この揺動部材41の他端側の基端部に設けたU字溝41bには、上記した駆動ピン38が係入されている。
このような構成において、ソレノイド37のロッド37aが前進すると、駆動ピン38を介して揺動部材41が軸42を回動中心として図中時計方向に回動するので、この揺動部材41の揺動端部41aを介してシャッタ部材40が上方に移動し、シャッタ40cが窓8から紙幣搬送路30内に進出する。一方、ソレノイド37のロッド37aが後退すると、駆動ピン38を介して揺動部材41が、図4(A)に示すように軸42を回動中心として図中反時計方向に回動するので、この揺動部材41の揺動端部41aを介してシャッタ部材40が下方に移動し、シャッタ40cが紙幣搬送路30からロアーケース2内に退避する。
図1および図5において、45,45はアッパーケース3の上記した窓28,28に対応してアッパーケース3内に設けられた第2の矯正レバーであって、アッパーケース3の両側部に植設されたピン46に基端部が回動自在に支持されている。この第2の矯正レバー45はねじりコイルばね47のねじりモーメントによって、ピン46を回動中心として図5中反時計方向に付勢されており、揺動端部45aが開口32近傍であるロアーケース2の上板5の矢印A方向の端部5aに対接している。この端部5aの断面形状は面取りされてなく角度が90°を呈する角部を形成している。また、揺動端部45aの断面形状は面取りされてなく角度が略70°を呈する角部を形成している。
ロアーケース2の上板5の矢印A方向の端部には隆起部5bが設けられており、紙幣搬送路30の開口32に隣接した部位48において、上板5とアッパーケース3の底板25との間隔が狭く形成されている。
図1において、51は紙幣挿入口31と窓8との間に設けられた第1のセンサであって、紙幣挿入口31から紙幣搬送路30内に挿入された紙幣11の前端を検知してモータ10を正方向に回転駆動するとともに、ソレノイド37のロッド37aを後退させるように駆動する。52は紙幣搬送路30内を矢印A方向に搬送されてきた紙幣11の後端を検知してモータ10を正方向から逆方向に駆動する第2のセンサである。53は紙幣搬送路30内を矢印B方向に搬送されてきた紙幣の前端を検知してモータ10の駆動を停止する第3のセンサである。
55は紙幣搬送路30の矢印C方向の端部に設けられた矢印A−B方向に延在する搬送ローラであって、図示を省略した紙幣識別装置によって真札と識別され図1中二点鎖線で示す位置において停止している紙幣11を矢印C方向に搬送し、紙幣収納部56に紙幣11を堆積状態で収納する。すなわち、紙幣11を紙幣収納部56へ収納する信号が紙幣搬送装置1の制御部(図示せず)から送られると、上述したように図示を省略したソレノイドを駆動し、ピンチローラ33を駆動ローラ19、従動ローラ20およびテンションローラ22,22から離間させる。次いで、図示を省略したモータの駆動によって搬送ローラ55を回転駆動し、この搬送ローラ55とこれに対接するピンチローラ(図示せず)とによって紙幣11を挟持し、矢印C方向に搬送し紙幣収納部56に収納する。
次に、このように構成された紙幣搬送装置において、紙幣挿入口31から挿入された紙幣の搬送動作について説明する。予め、図3に示すようにソレノイド37のロッド37aを前進させ、第1の矯正レバー35をピン36を回動中心として時計方向に回動させ、揺動端部35bを紙幣挿入口31から退出させ、紙幣挿入口31を開放しておく。また、ソレノイド37のロッド37aを前進させることにより、シャッタ部材40が上方に移動しており、シャッタ40cがロアーケース2の窓8から紙幣搬送路30内に進出している。
この状態で、紙幣11を紙幣挿入口31から紙幣搬送路30内に挿入し、紙幣11の前端が第1のセンサ51によって検知されると、モータ10が正方向に回転駆動するため、駆動ローラ19が図2中反時計方向に回転し、搬送ベルト21が矢印A方向に走行する。同時に、ソレノイド37のロッド37aが、図4に示すように後退するため、第1の矯正レバー35がピン36を回動中心として図中反時計方向に回動し、第1の矯正レバー35の揺動端部35bが紙幣挿入口31に進出する。したがって、揺動端部35bが、同図(B)に示すようにアッパーケース3の底板25の端部25aと隙間δだけ隔てて接近する。また、シャッタ部材40が矢印C方向に移動するため、シャッタ40cが紙幣搬送路30からロアーケース2内に退避し、紙幣搬送路30内への紙幣11の挿入が可能になる。
したがって、紙幣11を紙幣11の前端が従動ローラ20に接触するまで、紙幣搬送路30内へ挿入すると、図2中反時計方向に回転している従動ローラ20とこれに対向するピンチローラ33とによって紙幣11の前端が挟持され、紙幣11は紙幣搬送路30内を矢印A方向に搬送される。矢印A方向に搬送される紙幣11は、順次テンションローラ22,22とピンチローラ33,33および駆動ローラ19とピンチローラ33とによって挟持されて後端が紙幣挿入口31から紙幣搬送路30内に取り込まれる。
ここで、仮に、図4(A)に示すように紙幣11の後端部に、図中下方側でかつ紙幣搬送方向(矢印A方向)に折り返された折れ11aが発生していたとしても、紙幣11が紙幣挿入口31から紙幣搬送路30内に取り込まれる際に折れ11aが矯正される。すなわち、第1の矯正レバー35の揺動端部35bが、同図(B)に示すように隙間δだけ隔てた状態で底板25の矢印B方向の端部25aに接近している。したがって、折れ11aが紙幣挿入口31を通過する際、折れ11aと対向する部位11bが端部25aに対接するため、折れ11aは上方への移動(紙幣の厚み方向への移動)を規制された状態で揺動端部35bに係合する。この状態で、さらに紙幣11が矢印A方向にわずかに搬送されると、揺動端部35bに係合している折れ11aは対向する部位11bから剥離するように、矢印B方向に折り返されながら平坦状に矯正される。
紙幣11の後端が紙幣搬送路30内に取り込まれた後、さらに紙幣11は紙幣搬送路30内を矢印A方向に搬送され、紙幣11の前端が開口32から露呈する。このとき、紙幣搬送路30の開口32に隣接した部位48において、上板5とアッパーケース3の底板25との間隔が狭く形成されているため、この部位48を通過する紙幣11の上下方向の移動が規制される。したがって、紙幣11の前端が、第2の矯正レバー45の揺動端部45aとロアーケース2の上板5の端部5aとの対接部に導かれる。また、紙幣11がこの部位48を通過するときに、紙幣11の前端部の撓みやカール癖が一時的ではあるが矯正されて平坦状になるため、この前端部の剛性が第2の矯正レバー45に当接する際に大きくなる。このため、紙幣11の前端部は、第2の矯正レバー45の揺動端部45aとロアーケース2の上板5の端部5aとの対接部との間で破損したりすることなく円滑に通過し開口32から露呈する。
さらに、紙幣11が矢印A方向に搬送されて紙幣11の後端が第2のセンサ52によって検知されると、紙幣11の前端側が開口32から露呈した状態で、モータ10の駆動が停止し、一旦紙幣11の搬送が停止する。次いで、モータ10が逆方向に駆動し、駆動ローラ19が図2中時計方向に回転することにより、搬送ベルト21が矢印B方向に走行する。したがって、紙幣11は駆動ローラ19とピンチローラ33とに挟持された状態で矢印B方向に搬送され、図5に示すように紙幣11の前端部が開口32に接近する。
このとき、仮に、紙幣11の前端部に図中下方側でかつ紙幣搬送方向(矢印B方向)に折り返された折れ11cが発生していたとしても、紙幣11の前端部が開口32から紙幣搬送路30内に取り込まれる際にこの折れ11cが矯正される。すなわち、第2の矯正レバー45の揺動端部45aがロアーケース2の上板5の矢印A方向の端部5bに対接している。したがって、折れ11cが開口32を通過する際に、折れ11cと対向する部位11dが第2の矯正レバー45の揺動端部45aに対接するため、折れ11cは上方への移動(紙幣11の厚み方向への移動)を規制された状態で端部5bに係合する。この状態で、さらに紙幣11が矢印B方向にわずかに搬送されると、端部5bに係合している折れ11cは対向する部位11dから剥離するように、矢印A方向に折り返されながら平坦状に矯正される。
前端部の折れ11cが矯正され紙幣搬送路30内に取り込まれた紙幣11が矢印B方向に搬送され、前端が第3のセンサ53によって検知されると、モータ10の駆動が停止して紙幣11の搬送も停止する。紙幣11はこの位置で、図示を省略した紙幣識別装置によって真贋が識別され、疑似紙幣であると識別されることにより、モータ10が逆方向に駆動し、駆動ローラ19が図2中時計方向に回転するため、疑似紙幣はカード搬送路30を矢印B方向に搬送され、紙幣挿入口31から返却される。
一方、紙幣識別装置によって紙幣11が真札であると識別されることにより、図示を省略したソレノイドが駆動し、各ピンチローラ33が駆動ローラ19、従動ローラ20およびテンションローラ22,22から離間する。同時に、図示を省略したモータの駆動によって搬送ローラ55が回転し、この搬送ローラ55とこれに対接するピンチローラ(図示せず)とによって紙幣11が挟持され、紙幣11は矢印C方向に搬送され紙幣収納部56に収納される。
紙幣収納部56に堆積状態で収納される紙幣11は、折れ11a,11cが矯正されているため、堆積不良が発生したり、収納枚数が減ってしまうというようなことがない。また、紙幣搬送中に紙幣11の折れに起因する紙幣詰まりを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、第2の矯正レバー45の揺動端部45aをロアーケース2の上板5の端部5aに対接させた状態としたが、第1の矯正レバー35の揺動端部35bとアッパーケース3の端部25aとの間に設けた隙間δを揺動端部45aと端部5aとの間に設けるようにしてもよい。また、本実施の形態においては、紙幣11の折れ11cが下方側に折り返された例を説明したが、上方側に折り返されていたとしても、上述した端部5aによって矯正するのと同じ作用によって第2の矯正レバー45によって矯正することができる。また、紙幣収納方向を矢印C方向としたが、矢印A方向に搬送し開口32から排出するようにして収納してもよい。また、紙幣挿入口31に第1の矯正レバー35を設けたが、紙幣11の後端側に折れ11aが発生していない場合は設けなくてもよい。
本発明に係る紙幣搬送装置におけるアッパーケースを取り外した状態を示す平面図である。 図1におけるII-II 線断面図である。 図2における要部を拡大して示す断面図であって、紙幣挿入口を開放した状態を示す。 図2における要部を拡大して示す断面図であって、同図(A)は矯正レバーによって紙幣の折れを矯正する状態を示し、同図(B)は矯正レバーの揺動端部が紙幣挿入口に進出した状態で、揺動端部と搬送路形成板との間に隙間が形成されている状態を示す。 図2における要部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1…紙幣搬送装置、2…ロアーケース、3…アッパーケース、5…上板(搬送路形成板)、5a…端部、5b…隆起部、11…紙幣、11c…折れ、19…駆動ローラ、20…従動ローラ、21…搬送ベルト、25…底板(搬送路形成板)、30…紙幣搬送路、31…紙幣挿入口、32…開口、45…第2の矯正レバー(矯正レバー)、45a…揺動端部、47…ねじりコイルばね、55…搬送ローラ、56…紙幣収納部。

Claims (1)

  1. 紙幣を挿入する紙幣挿入口と、
    この紙幣挿入口に連通され紙幣の厚み方向に互いに対向する2枚の搬送路形成板によって形成された紙幣搬送路と、
    この紙幣搬送路内に搬送された紙幣の真贋を識別する紙幣識別装置と、
    この紙幣識別装置へ前記紙幣挿入口から挿入された紙幣を搬送する紙幣搬送手段とを備えた紙幣搬送装置において、
    前記紙幣搬送路の前記紙幣挿入口と反対側に前記紙幣搬送手段によって搬送される紙幣を外部に露呈させる開口を設け、
    この開口近傍に設けられ前記搬送路形成板に対接する方向に付勢された矯正レバーを設け、
    前記紙幣搬送路の前記開口に隣接した部位であって、この部位の前記搬送路形成板間の間隔を狭く形成し、
    前端部が前記開口から露呈した紙幣を前記紙幣搬送手段によって紙幣挿入口方向へ搬送することを特徴とする紙幣搬送装置。
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