JP5011005B2 - 燃料電池用改質器の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は燃料電池用改質器の制御装置に関し、より具体的には、アノードオフガスと空気を燃焼させて改質触媒を加熱する燃焼バーナを備えた燃料電池用改質器の制御装置に関する。
従来より、燃料と水蒸気を改質触媒でアノードガスに改質して燃料電池に供給する燃料電池用改質器の制御装置は種々提案されている。例えば特許文献1に記載される技術にあっては、燃料電池から排出されるアノードオフガスと空気を燃焼させて改質触媒を加熱する燃焼バーナを備えると共に、改質器に供給される燃料の流量などに基づいて燃焼バーナへの空気の供給量を決定し、決定された空気の供給量に改質触媒の温度などに基づいて算出される補正量を加算して補正し、よって燃焼バーナにおける燃焼状態を安定させつつ改質触媒の温度を調整するようにしている。
特開平08−45521号公報(段落0002,0006〜0008、図20など)
ところで、アノードガスとアノードオフガスは共に多量の水分を含んでいるため、アノードガスを燃料電池に直接供給すると、燃料電池の内部で水分が凝縮してガス通路が閉塞され、燃料電池の出力低下を招くという不具合が生じる。また、アノードオフガスを燃焼バーナに直接供給すると、不完全燃焼や失火などの原因になるおそれがある。これらの不具合は、アノードガスなどを強制的に冷却して水分を凝縮させて除去すれば解消される。
ガスから除去された水分は一般に、水分供給路を介して貯水タンクに供給されて改質水などに利用される。このように構成した場合、アノードガスなどが貯水タンクを介して外部に漏洩するのを防止するため、水分供給路に遮断弁を介挿して水分が水分供給路に一旦貯留されるようにし、アノードガスなどが貯水タンクに流出しないように遮断弁を開閉させ、水分のみを貯水タンクに流出させる必要がある。
しかしながら、上記したガス中の水分を除去する構成を特許文献1記載の技術にそのまま適用すると、燃焼バーナにおいて安定した燃焼状態を保持することが難しいという不都合が生じるおそれがある。即ち、水分供給路の遮断弁が開閉されると、アノードガスなど流通させる配管内においてガスの流速の変化や圧力の変動が生じ、それによって例えばガス中の水分が飛散して改質触媒の温度センサなどに付着し、センサ出力が急激に変動する可能性がある。センサ出力が変動すると、空気の補正量が正確に算出されないため、結果的に燃焼バーナにおいて安定した燃焼状態を保持できないという不都合が生じ得る。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、改質触媒を加熱する燃焼バーナを備えた燃料電池用改質器において、アノードガスなどから除去された水分を貯水タンクに供給する水分供給路を開閉させる際、燃焼バーナでの安定した燃焼状態を保持するようにした燃料電池用改質器の制御装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、燃料をアノードガスに改質する改質触媒と、燃料電池から排出されるアノードオフガスと空気を燃焼させて前記改質触媒を加熱する燃焼バーナからなる燃料電池用改質器と、前記燃焼バーナへの空気の供給量を決定する空気供給量決定手段と、前記燃料電池に供給されるアノードガスと前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの少なくともいずれかに含まれる水分を除去する水分除去手段と、前記除去された水分を貯水タンクに供給する水分供給路と、および前記水分供給路を開閉させて水分の供給量を調整する水分供給量調整手段とを備えた燃料電池用改質器の制御装置において、前記燃焼バーナの排ガス排出路に設けられた排ガスセンサの出力に応じて前記決定された空気の供給量を補正する空気供給量補正手段を備え、前記水分供給量調整手段は、前記水分除去手段によって除去された水分の水量が所定値以上のとき、前記水分供給路を開放すると共に、前記空気供給量補正手段は、前記水分供給路が開されるとき、前記決定された空気の供給量の補正を中止するように構成した。
請求項2にあっては、前記空気供給量補正手段は、前記水分供給路が開放された後、前記水分除去手段によって除去された水分の水量が所定値未満となって前記水分供給路が閉鎖されたとき、前記水分供給路が閉鎖されてから所定時間経過した後に前記排ガスセンサの出力を読み込み、前記読み込んだ排ガスセンサの出力に応じて前記決定された空気の供給量を補正するように構成した。また、請求項3にあっては、前記改質触媒でアノードガスに改質される燃料の供給量を検出する燃料供給量検出手段と、前記燃料電池の出力電流を検出する出力電流検出手段と、および前記検出された燃料の供給量と出力電流の少なくともいずれかに基づいて前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの排出量を推定するアノードオフガス排出量推定手段とを備えると共に、前記空気供給量決定手段は、前記推定されたアノードオフガスの排出量に基づいて前記空気の供給量を決定するように構成した。
請求項にあっては、前記排ガスセンサは、空燃比センサと酸素濃度センサのいずれかからなるように構成した。
請求項にあっては、前記水分除去手段は、前記燃料電池に供給されるアノードガスと前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの少なくともいずれかに含まれる水分を凝縮して凝縮水を生成する凝縮器と、前記凝縮器で凝縮された凝縮水をガスから分離して除去する気液分離器からなるように構成した。
請求項1に係る燃料電池用改質器の制御装置にあっては、改質触媒を加熱する燃焼バーナへの空気の供給量を決定し、燃料電池に供給されるアノードガスと燃料電池から排出されるアノードオフガスの少なくともいずれかに含まれる水分を除去し、除去された水分を貯水タンクに供給する水分供給路を開閉させて水分の供給量を調整すると共に、燃焼バーナの排ガスラインに設けられた排ガスセンサの出力に応じて決定された空気の供給量を補正する一方、除去された水分の水量が所定値以上のとき、水分供給路を開放し、水分供給路が開されるとき、決定された空気の供給量の補正を中止するように構成したので、水分供給路を開閉させる際、燃焼バーナにおいて安定した燃焼状態を保持することができる。
具体的には、水分供給路が例えば遮断弁などによって開閉されると、アノードガスやアノードオフガスを流通させる配管内においてガスの流速の変化や圧力の変動が生じ、それによって例えばガス中の水分が飛散して各種センサ(具体的には、排ガスセンサ)の出力が変動する可能性がある。排ガスセンサの出力が変動すると、決定された空気の供給量を正確に補正することができないおそれがあるが、上記の如く、水分供給路が開閉されるとき、補正された空気の供給量を保持するように構成、換言すれば、水分供給路が開閉されるときの排ガスセンサの出力に応じた空気の供給量の補正を行わず、前回補正された空気の供給量を保持するように構成したので、アノードガスなどを流通させる配管内の流速や圧力が水分供給路の開閉によって変化する場合であっても、その影響を受けることなく、燃焼バーナにおいて安定した燃焼状態を保つことができる。
請求項2に係る燃料電池用改質器の制御装置にあっては、水分供給路が開放された後、除去された水分の水量が所定値未満となって水分供給路が閉鎖されたとき、水分供給路が閉鎖されてから所定時間経過した後に排ガスセンサの出力を読み込み、読み込んだ排ガスセンサの出力に応じて決定された空気の供給量を補正するように構成したので、正確な酸素濃度を示す値に収束してからの排ガスセンサの出力を読み込むことができる。また、請求項3に係る燃料電池用改質器の制御装置にあっては、改質触媒でアノードガスに改質される燃料の供給量と燃料電池の出力電流を検出すると共に、検出された燃料の供給量と出力電流の少なくともいずれかに基づいて燃料電池から排出されるアノードオフガスの排出量を推定し、推定されたアノードオフガスの排出量に基づいて前記空気の供給量を決定するように構成したので、上記した効果に加え、燃焼バーナへの空気の供給量を、改質器や燃料電池の運転状態に応じて正確に決定することができる。
請求項に係る燃料電池用改質器の制御装置にあっては、排ガスセンサは、空燃比センサと酸素濃度センサのいずれかからなるように構成したので、上記した効果に加え、排ガス中の酸素濃度を正確に検出できるため、決定された空気の供給量をより一層正確に補正することができる。
請求項に係る燃料電池用改質器の制御装置にあっては、水分除去手段は、燃料電池に供給されるアノードガスと燃料電池から排出されるアノードオフガスの少なくともいずれかに含まれる水分を凝縮して凝縮水を生成する凝縮器と、凝縮器で凝縮された凝縮水をガスから分離して除去する気液分離器からなるように構成したので、上記した効果に加え、アノードガスやアノードオフガスに含まれる水分を確実に除去することができ、よって燃料電池の内部で水分が凝縮することで生じる出力の低下、燃焼バーナにおける不完全燃焼や失火などの不具合を効果的に防止することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る燃料電池用改質器の制御装置の最良の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る燃料電池用改質器の制御装置を燃料電池も含めて全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は燃料電池を示す。燃料電池10は、電解質膜(固体高分子膜)と、それを挟持するカソード極(空気極)とアノード極(燃料極)と、各電極の外側に配置されるセパレータとから構成される単電池(セル)を複数個積層して形成されたスタック(いずれも図示せず)などを有する、公知の固体高分子型燃料電池である。
燃料電池10には、カソード極にカソードガス(反応空気)を供給するカソードガス供給系12と、アノード極にアノードガス(改質ガス)を供給するアノードガス供給系14と、燃料電池10で発生する電力を制御する電力制御系16が接続される。
カソードガス供給系12は、カソードガスを供給するカソードガス供給路20と、燃料電池10から排出されるカソードオフガスを外部に排出(排気)させるカソードオフガス排出路22を備える。カソードガス供給路20には、空気を吸引してカソードガスとして燃料電池10に圧送するカソードガスポンプ24が接続される。また、カソードガス供給路20とカソードオフガス排出路22の途中には加湿器26が配置され、そこでカソードガスはカソードオフガスなどによって加湿される。
アノードガス供給系14は、改質燃料(燃料。例えば、メタンを主成分とする都市ガス)を改質させ、燃料電池10のアノード極に供給されるべき水素を含有したアノードガスを生成する燃料電池用改質器(以下、単に「改質器」という)30と、改質器30と燃料電池10を接続してアノードガスを燃料電池10に供給する第1のアノードガス供給路32aと、燃料電池10と改質器30の燃焼バーナ(後述)を接続してアノードオフガスを燃焼バーナに供給するアノードオフガス供給路34を備える。
改質器30は、改質燃料などが流入される改質燃料管30aと、改質燃料を水蒸気と反応させてアノードガスに改質する改質触媒30bと、改質燃料管30aに接続されると共に、改質触媒30bが充填される改質管30cと、改質管30cに接続されると共に、改質触媒30bで改質されたアノードガスを排出させるアノードガス管30dと、燃料電池10から排出されるアノードオフガスと空気を燃焼させて改質触媒30bなどを加熱する燃焼バーナ30eと、燃焼バーナ30eに接続され、前記燃焼によって発生する排ガスを排出する排ガス管30fなどからなる。また、改質触媒30bの近傍には温度センサ30gが取り付けられ、温度センサ30gは改質触媒30bの温度に応じた信号を出力する。
改質器30の改質燃料管30aには、改質燃料供給源(図示せず)の改質燃料を供給する改質燃料供給路36と、改質水タンク(貯水タンク)38に貯留される改質水(改質に使用される純水)を供給する改質水供給路40が接続される。改質燃料供給路36には、改質燃料の付臭剤、例えば有機硫黄化合物などを除去する脱硫器42と、脱硫器42の下流側を通過する改質燃料の流量、別言すれば、改質触媒30bでアノードガス改質される改質燃料の供給量を検出する流量センサ(燃料供給量検出手段)44が設けられる。流量センサ44は、改質燃料の供給量に応じた信号を出力する。尚、この明細書において「下流」とは、そこを流れる気体あるいは液体(流体)などの流れ方向における下流を意味する。
一方、改質水供給路40には、改質水を改質器30に圧送する送水ポンプ46と、送水ポンプ46の下流側において改質水に含まれる不純物を除去するイオンフィルタ48と、イオンフィルタ48の下流側において改質水供給路40を開閉する第1の遮断弁50が設置される。
また、改質器30の燃焼バーナ30eには、燃焼用の空気(以下、単に「空気」という)などを供給する空気供給路52が接続される。空気供給路52には、空気を燃焼バーナ30eに向けて圧送する空気ポンプ54と、空気ポンプ54の下流側において空気の流量(供給量)を調整する流量調整弁56が設けられる。空気供給路52であって流量調整弁56の下流側には、燃料電池10の始動時、別言すれば、燃料電池10からアノードオフガスが排出されないとき、例えば都市ガスを加熱燃料として供給する加熱燃料供給路58が接続される。
改質器30の排ガス管30fの排出口30f1には排ガスを外部に排出(排気)させる排ガス排出路60が接続されると共に、排ガス排出路60の途中には排ガスセンサ62が設けられる。排ガスセンサ62は、具体的には空燃比センサと酸素濃度センサのいずれかからなり、排ガス中の酸素濃度に応じた信号を出力する。
第1のアノードガス供給路32aには、第1のアノードガス供給路32aとアノードオフガス供給路34を連通させる第2のアノードガス供給路32bが接続される。第2のアノードガス供給路32bには、第2のアノードガス供給路32bを開閉する第2の遮断弁(電磁弁)64が介挿される。第2の遮断弁64は、非通電時に閉弁し、燃料電池10において必要なアノードガスの量が減少したとき、通電されて開弁し、アノードガスを第2のアノードガス供給路32bを介してアノードオフガス供給路34に供給する。
第1のアノードガス供給路32aにおいて第2のアノードガス供給路32bの接続位置よりも下流側には、第1のアノードガス供給路32aを開閉する第3の遮断弁66が介挿され、その下流側には、アノードガスに含まれる水分を凝縮して凝縮水を生成するアノードガス凝縮器(凝縮器。水分除去手段)68と、アノードガス凝縮器68で凝縮された凝縮水をアノードガスから分離して除去するアノードガス気液分離器(気液分離器。水分除去手段)70が接続される。
アノードガス凝縮器68には、アノードガスを冷却する冷却水を供給する冷却水供給路68aが接続され、これによりアノードガスは冷却水によって冷却されて水分が凝縮し、凝縮水が生成される。このように、アノードガス凝縮器68はアノードガスを冷却水と熱交換させて冷却する熱交換器として機能する。
アノードガス気液分離器70には、分離された凝縮水を貯留するアノードガス凝縮水タンク72が接続される。アノードガス凝縮水タンク72の適宜位置には、アノードガス凝縮水タンク72の水量が所定値以上であることを検知する水量センサ72aが設けられる。水量センサ72aは、アノードガス凝縮水タンク72の水量が所定値以上であるときにオン信号を出力し、所定値未満であるときにオフ信号を出力する。
アノードガス凝縮水タンク72には、貯留された凝縮水、即ち、アノードガスから除去された水分を前記した改質水タンク38に供給するアノードガス水分供給路(水分供給路)74が接続される。また、アノードガス水分供給路74の途中には、アノードガス水分供給路74を開閉させて水分の供給量を調整する第4の遮断弁(水分供給量調整手段)76が介挿されると共に、第4の遮断弁76の下流側に改質水タンク38が接続される。従って、アノードガスに含まれる水分をアノードガス凝縮器68で凝縮させて得られる凝縮水は、アノードガス気液分離器70、アノードガス凝縮水タンク72、アノードガス水分供給路74および第4の遮断弁76を介して改質水タンク38に供給され、改質水として貯留される(回収される)。
アノードオフガス供給路34には、アノードオフガス供給路34を開閉する第5の遮断弁80が介挿される。第5の遮断弁80と前述した第1、第3の遮断弁50,66、流量調整弁56はいずれも電磁弁からなり、燃料電池10の非運転時にアノードガスなどが外部に流出するのを防止するため、燃料電池10の運転終了時に全て閉弁されているものとする。
アノードオフガス供給路34において第5の遮断弁80より下流側には、アノードオフガスに含まれる水分を凝縮して凝縮水を生成するアノードオフガス凝縮器(凝縮器。水分除去手段)82と、アノードオフガス凝縮器82で凝縮された凝縮水をアノードオフガスから分離して除去するアノードオフガス気液分離器(気液分離器。水分除去手段)84が接続される。
このアノードオフガス凝縮器82とアノードオフガス気液分離器84は、上記したアノードガス凝縮器68とアノードガス気液分離器70と略同様に構成される。具体的に説明すると、アノードオフガス凝縮器82には、アノードオフガスを冷却する冷却水を供給する冷却水供給路82aが接続され、これによりアノードオフガスは冷却水によって冷却されて水分が凝縮し、凝縮水が生成される。このように、アノードオフガス凝縮器82はアノードオフガスを冷却水と熱交換させて冷却する熱交換器として機能する。
アノードオフガス気液分離器84には、分離された凝縮水を貯留するアノードオフガス凝縮水タンク86が接続される。アノードオフガス凝縮水タンク86の適宜位置には、水量センサ86aが設けられる。水量センサ86aは、アノードオフガス凝縮水タンク86の水量が所定値以上であるときにオン信号を出力し、所定値未満であるときにオフ信号を出力する。
アノードオフガス凝縮水タンク86には、貯留された凝縮水、即ち、アノードオフガスから除去された水分を改質水タンク38に供給するアノードオフガス水分供給路(水分供給路)90が接続される。アノードオフガス水分供給路90の途中には、アノードオフガス水分供給路90を開閉させて水分の供給量を調整する第6の遮断弁(水分供給量調整手段)92が介挿されると共に、第6の遮断弁92の下流側に改質水タンク38が接続される。従って、アノードオフガスに含まれる水分をアノードオフガス凝縮器82で凝縮させて得られる凝縮水は、アノードオフガス気液分離器84、アノードオフガス凝縮水タンク86、アノードオフガス水分供給路90および第6の遮断弁92を介して改質水タンク38に供給され、改質水として貯留される(回収される)。
尚、第6の遮断弁92と上記した第4の遮断弁76はいずれも電磁弁からなり、対応する水量センサ72a,86aからの信号に基づいて動作が制御されるが、それについては後述する。
電力制御系16は、マイクロ・コンピュータなどからなる電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)100と、燃料電池10で発生する電力(直流電流)を所定の周波数の交流電流に変換して電気負荷(交流電源機器)102に出力するインバータ104などからなり、燃料電池10で発生した電力を出力する出力端子106に接続される。
インバータ104と電気負荷102を接続する電線には、燃料電池10の出力電流を検出する電流センサ(出力電流検出手段)110が接続され、燃料電池10の出力電流に応じた信号を出力する。ECU100は、電流センサ110や前記した温度センサ30g、流量センサ44、排ガスセンサ62および水量センサ72a,86aなどの信号が信号線112を介して入力されると共に、入力された各センサの信号に基づき、流量調整弁56や第1から第6の遮断弁50,64,66,76,80,92、送水ポンプ46などの補機類の動作を制御するが、それについては後述する。
尚、燃料電池10には、上記した各構成要素の他に、燃料電池10を冷却する冷却系なども接続されるが、それらは本願の要旨と直接の関係を有しないので、図示および説明を省略する。
次いで上記した構成を前提に、燃料電池10および改質器30などの動作について概説する。
先ず燃料電池10の始動指示がオペレータによってなされると、改質器30においてアノードガスが生成される。具体的には、空気ポンプ54を作動させると共に、流量調整弁56を開弁させる。これにより、空気は空気ポンプ54によって吸引され、空気供給路52と流量調整弁56を介して燃焼バーナ30eに向けて流通させられる。空気には、加熱燃料供給路58を介して加熱燃料が供給されて予混合ガスが生成され、燃焼バーナ30eに供給される。燃焼バーナ30eは供給された予混合ガスを点火電極(図示せず)によって点火(着火)して燃焼させ、その燃焼によって比較的高温の排ガスが発生する。
排ガスは、図1に矢印で示す如く、排ガス管30f内を流通させられる。排ガス管30fは改質管30cの外壁30c1を被覆するような形状を呈しているため、排ガス管30fの排ガスは、改質管30cに充填される改質触媒30bを昇温させる。排ガス管30fの排ガスはその後、排出口30f1、排ガス排出路60を介して大気中に排気される。
改質触媒30bが改質可能な温度(例えば、700[℃]程度)まで加熱されると、次いで第1、第3、第5の遮断弁50,66,80を開弁させると共に、送水ポンプ46を駆動させる。これにより、改質水タンク38の改質水が改質水供給路40、送水ポンプ46、イオンフィルタ48および第1の遮断弁50を介して改質器30の改質触媒30bに供給される。
改質触媒30bにはさらに、改質燃料が改質燃料供給路36、脱硫器42および流量センサ44を介して供給されて改質動作が開始される。具体的には、改質水は燃焼バーナ30eの排ガスなどによって加熱されて蒸発し、水蒸気となる。水蒸気は改質燃料と混合された後、改質可能な温度まで加熱された改質触媒30bに供給され、そこで水蒸気改質反応が起こる、即ち、混合された改質燃料と水蒸気をアノードガスに改質させる。
アノードガスは、改質器30において一酸化炭素などが除去された後、アノードガス管30d、第1のアノードガス供給路32aおよび第3の遮断弁66を介してアノードガス凝縮器68に流入させられ、そこで水分が凝縮されて凝縮水が生成される。生成された凝縮水を含むアノードガスは、アノードガス気液分離器70に供給されて凝縮水が分離された後、燃料電池10のアノード極に供給される。他方、アノードガス気液分離器70においてアノードガスから分離された凝縮水は、アノードガス凝縮水タンク72に一時的に貯留される。
ここで、アノードガス水分供給路74に設けられた第4の遮断弁76の動作について説明すると、第4の遮断弁76は水量センサ72aからの信号に基づいて動作が制御される。詳しくは、第4の遮断弁76は、水量センサ72aがオン信号を出力するとき、即ち、アノードガス凝縮水タンク72の水量が所定値以上のときに開弁されてアノードガス凝縮水タンク72の凝縮水をアノードガス水分供給路74を介して改質水タンク38に供給する一方、オフ信号が出力されるとき(アノードガス凝縮水タンク72の水量が所定値未満のとき)に閉弁されるように、その動作が制御される。これにより、アノードガス凝縮水タンク72から改質水タンク38への水分の供給量を適宜に調整できると共に、アノードガスがアノードガス凝縮水タンク72を介して改質水タンク38や外部に漏洩するのを防止することができる。
燃料電池10などの動作の説明を続けると、次いでカソードガスポンプ24を作動させる。これにより、カソードガスはカソードガス供給路20を介して加湿器26に流入させられ、そこでカソードオフガスに含まれた水分などの供給を受けて所望の湿度となるまで加湿された後、燃料電池10のカソード極に供給される。
燃料電池10においては、アノード極に供給されたアノードガスをカソード極に供給されたカソードガスと電気化学反応させて発電動作が行われる。電気化学反応によって燃料電池10で発生した電力は、出力端子106から取り出され、その一部がECU100や送水ポンプ46などの補機類の電源として使用されると共に、残部がインバータ104を介して電気負荷102に供給される。
燃料電池10から排出されるカソードオフガスは、カソードオフガス排出路22を介して加湿器26に供給され、カソードガス供給路20を流れるカソードガスを加湿した後、大気中に排気される。
燃料電池10から排出されるアノードオフガス、正確には、燃料電池10の発電動作において使用されずに排出されたアノードオフガス(未反応ガス)は、アノードオフガス供給路34、第5の遮断弁80を介してアノードオフガス凝縮器82に流入させられ、そこで水分が凝縮されて凝縮水が生成される。生成された凝縮水を含むアノードオフガスは、アノードオフガス気液分離器84に供給されて凝縮水が分離された後、改質器30の燃焼バーナ30eに加熱用の燃料として供給される。尚、燃料電池10において発電動作が開始されてアノードオフガスが燃焼バーナ30eに供給されると、加熱燃料供給路58に設置される遮断弁(図示せず)を閉弁させ、加熱燃料(都市ガス)の燃焼バーナ30eへの供給は遮断(停止)される。
アノードオフガス気液分離器84においてアノードオフガスから分離された凝縮水は、アノードオフガス凝縮水タンク86に一時的に貯留された後、第6の遮断弁92の開閉動作により改質水タンク38に供給される。具体的に説明すると、第6の遮断弁92は、第4の遮断弁76と同様、水量センサ86aがオン信号を出力するとき、開弁されて凝縮水をアノードオフガス水分供給路90を介して改質水タンク38に供給する一方、オフ信号が出力されるときに閉弁されるように、その動作が制御される。これにより、アノードオフガス凝縮水タンク86から改質水タンク38への水分の供給量を適宜に調整できると共に、アノードオフガスがアノードオフガス凝縮水タンク86を介して改質水タンク38や外部に漏洩するのを防止することができる。
続いて、図2以降を参照して改質器30の制御装置の動作の内、燃焼バーナ30eへの空気の供給量を決定する処理などについて説明する。
図2は、燃焼バーナ30eへの空気の供給量を決定する処理などを実行するECU100の動作を示すフロー・チャートであり、図3はその処理を示すタイム・チャートである。
以下説明すると、S10において改質燃料の供給量と燃料電池10の出力電流と改質触媒30bの温度を検出する。次いでS12に進み、検出された改質燃料の供給量、燃料電池10の出力電流および改質触媒30bの温度に基づいてアノードオフガスの排出量を推定する。アノードオフガスの排出量の推定は、具体的には、予め設定されたマップ値(図示せず)を改質燃料の供給量などに基づいて検索することにより行われる。
次いでS14に進み、推定されたアノードオフガスの排出量に基づいて燃焼バーナ30eへの空気の供給量(基本供給量)を決定する。空気の供給量の決定も、予め設定されたマップ値(図示せず)を、推定されたアノードオフガスの排出量に基づいて検索することにより行われる。
S16に進み、水回収フラグがオンされているか否か判断する。この水回収フラグは、図示しない別処理において水量センサ72a,86aの少なくともいずれかがオン信号を出力するとき、オンにセットされることから、この判断はアノードガス凝縮水タンク72あるいはアノードオフガス凝縮水タンク86の水量が所定値以上であり、凝縮水を改質水タンク38に供給する必要があるか否か判断することに相当する。
最初のプログラムループではS16の判断は通例否定されてS18に進み、第4、第6の遮断弁76,92を閉弁させる。第4、第6の遮断弁76,92は、最初のプログラムループでは既に閉弁されているため、次いでS20に進み、排ガスセンサ62の出力を読み込んで排ガス中の酸素濃度を検出する。次いでS22に進み、検出された排ガス中の酸素濃度に基づいて燃焼バーナ30eへ供給される空気の補正量(初期値0)を算出する。尚、空気の補正量は、燃焼バーナ30eへ供給される空気の量が燃焼バーナ30eにおいて安定した(最適な)燃焼状態を保つことができるような値が算出され、具体的には、予め設定されたマップ値(図示せず)を酸素濃度に基づいて検索することで算出される。
次いでS24に進み、前回のプログラム実行時に算出された補正量の値を今回算出された補正量に置き換える、即ち、更新する。次いでS26に進み、S14で決定された空気の供給量に、S24で更新された補正量を減算して空気の供給量を補正する。このように、決定された空気の供給量は燃焼バーナ30eの排ガス排出路60に設けられた排ガスセンサ62の出力に応じて補正される。
S28に進み、空気供給路52の空気の流量がS26で補正された空気の供給量となるように、流量調整弁56を開閉動作させる。これにより、燃焼バーナ30eにおいては安定した(最適な)燃焼状態が保持されると共に、不完全燃焼や失火なども防止でき、さらに空気ポンプ54などの消費電力も低減でき、結果として装置全体の効率を向上させることができる。
他方、S16で肯定、即ち、水回収フラグがオンされるとき、S30に進んで補正された空気の供給量を保持した後、S32に進み、水量が所定値以上である凝縮水タンクに対応する遮断弁を前述した如く開弁、具体的には、第4あるいは第6の遮断弁76,92を開弁させる。ここで、S16からS32までの処理について図3を参照して説明する。尚、以下において、アノードガス凝縮水タンク72の水量が所定値以上となって水回収フラグがオンされる場合を例にとって説明するが、以下の説明はアノードオフガス凝縮水タンク86の水量が所定値以上となって水回収フラグがオンされる場合にも略妥当する。
図3に示すように、水回収フラグが時点tでオンされると、アノードガス凝縮水タンク72の水量が所定値以上であることから、その後時点tで第4の遮断弁76は開弁される。尚、時点tから時点tまでの時間は約0.1〜1secである。第4の遮断弁76が開弁されてアノードガス水分供給路74が開閉されると、第1のアノードガス供給路32aやアノードオフガス供給路34の内部においてガスの圧力(図3において「配管内圧」という)などが急激に変動する。
配管内圧が急激に変動すると、それによって例えばガス中の水分や配管内に付着/滞留していた水分が飛散し、各種センサ(具体的には、排ガスセンサ62)の出力が変動する。排ガスセンサ62の出力が変動すると、排ガスセンサ62の出力によって算出される補正量や、その補正量によって補正される燃焼バーナ30eへの空気の供給量が、図3に破線で示すように変化する。このような状態で流量調整弁56の動作を制御すると、燃焼バーナ30eの熱量が変化するため、配管内圧の変化をさらに増幅させることとなり、結果として燃焼バーナ30eにおいて安定した(最適な)燃焼状態を保持することが難しくなる。
そこで、S16で肯定されるときはS30に進み、補正された空気の供給量を保持する、換言すれば、アノードガス水分供給路74が開閉されるとき、前回補正された空気の供給量を保持するようにした。これにより、流量調整弁56は、空気供給路52の空気の流量が前回補正された空気の供給量となるように開閉動作されるため、第1のアノードガス供給路32a内のガスの流速や圧力などがアノードガス水分供給路74の開閉によって変化する場合であっても、その影響を受けることなく、燃焼バーナ30eにおいて安定した燃焼状態を保つことができる。
尚、次回以降のプログラムループにおいてS16で否定されると(時点t)、その後時点tにおいて(S18の処理で)第4の遮断弁76が閉弁される。第4の遮断弁76が閉弁されると、配管内圧は変動しなくなるが、図3に示すように、排ガスセンサ62の出力は、正確な酸素濃度を示す値に収束するのに一定の時間を要する。そこで、S18の処理を実行した後、所定時間(時点t〜t。例えば10〜15sec)が経過するまで待機するように構成する。
具体的には、時点tで第4の遮断弁76が閉弁されると、図示しない別のプログラムでカウンタ(アップカウンタ)をスタートさせ、そのカウンタ値が所定時間に達したとき(時点t)、排ガスセンサ62の出力を読み込んで排ガス中の酸素濃度を検出する(S20)ようにする。尚、図3において、燃焼バーナ30eへの空気の供給量が排ガスセンサ62の出力によって補正される区間を「補正制御区間」とし、水分供給路が開閉されて補正された空気の供給量を保持する区間を「制御補正量保持区間」と示す。また、前記した所定時間は、配管の取り回しなどを考慮して適宜に設定される。
上記した如く、この発明の実施例にあっては、燃料(改質燃料)をアノードガスに改質する改質触媒30bと、燃料電池10から排出されるアノードオフガスと空気を燃焼させて前記改質触媒を加熱する燃焼バーナ30eからなる燃料電池用改質器30と、前記燃焼バーナへの空気の供給量を決定する空気供給量決定手段(ECU100。S14)と、前記燃料電池に供給されるアノードガスと前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの少なくともいずれかに含まれる水分を除去する水分除去手段(アノードガス凝縮器68、アノードガス気液分離器70、アノードオフガス凝縮器82、アノードオフガス気液分離器84)と、前記除去された水分を貯水タンク(改質水タンク38)に供給する水分供給路(アノードガス水分供給路74、アノードオフガス水分供給路90)と、および前記水分供給路を開閉させて水分の供給量を調整する水分供給量調整手段(第4の遮断弁76、第6の遮断弁92)とを備えた燃料電池用改質器の制御装置において、前記燃焼バーナの排ガス排出路に設けられた排ガスセンサの出力に応じて前記決定された空気の供給量を補正する空気供給量補正手段(ECU100。S22〜S26)を備え、前記水分供給量調整手段は、前記水分除去手段によって除去された水分の水量が所定値以上のとき、前記水分供給路を開放すると共に、前記空気供給量補正手段は、前記水分供給路が開されるとき、前記決定された空気の供給量の補正を中止する(S30)ように構成した。
これにより、水分供給路74,90を開閉させる際、燃焼バーナ30eにおいて安定した燃焼状態を保持することができる。具体的には、水分供給路74,90が遮断弁76,92などによって開閉されると、アノードガスやアノードオフガスを流通させる配管内においてガスの流速の変化や圧力の変動が生じ、それによって例えばガス中の水分が飛散して各種センサ(具体的には、排ガスセンサ62)の出力が変動する可能性がある。排ガスセンサ62の出力が変動すると、決定された空気の供給量を正確に補正することができないおそれがあるが、上記の如く、水分供給路74,90が開閉されるとき、補正された空気の供給量を保持するように構成、換言すれば、水分供給路74,90が開閉されるときの排ガスセンサ62の出力に応じた空気の供給量の補正を行わず、前回補正された空気の供給量を保持するように構成したので、アノードガスなどを流通させる配管内の流速や圧力が水分供給路の開閉によって変化する場合であっても、その影響を受けることなく、燃焼バーナ30eにおいて安定した燃焼状態を保つことができる。
また、前記空気供給量補正手段は、前記水分供給路が開放された後、前記水分除去手段によって除去された水分の水量が所定値未満となって前記水分供給路が閉鎖されたとき、前記水分供給路が閉鎖されてから所定時間経過した後に前記排ガスセンサ62の出力を読み込み、前記読み込んだ排ガスセンサの出力に応じて前記決定された空気の供給量を補正するように構成した(ECU100。S16〜S26。図3のt 〜t )。これにより、正確な酸素濃度を示す値に収束してからの排ガスセンサの出力を読み込むことができる。また、前記改質触媒でアノードガスに改質される燃料の供給量を検出する燃料供給量検出手段(流量センサ44、ECU100。S10)と、前記燃料電池の出力電流を検出する出力電流検出手段(電流センサ110、ECU100。S10)と、および前記検出された燃料の供給量と出力電流の少なくともいずれかに基づいて前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの排出量を推定するアノードオフガス排出量推定手段(ECU100。S12)とを備えると共に、前記空気供給量決定手段は、前記推定されたアノードオフガスの排出量に基づいて前記空気の供給量を決定する(S14)ように構成した。これにより、燃焼バーナ30eへの空気の供給量を、改質器30や燃料電池10の運転状態に応じて正確に決定することができる。
また、前記排ガスセンサ62は、空燃比センサと酸素濃度センサのいずれかからなるように構成した。これにより、排ガス中の酸素濃度を正確に検出できるため、決定された空気の供給量をより一層正確に補正することができる。
また、前記水分除去手段は、前記燃料電池に供給されるアノードガスと前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの少なくともいずれかに含まれる水分を凝縮して凝縮水を生成する凝縮器(アノードガス凝縮器68、アノードオフガス凝縮器82)と、前記凝縮器で凝縮された凝縮水をガスから分離して除去する気液分離器(アノードガス気液分離器70、アノードオフガス気液分離器84)からなるように構成した。これにより、アノードガスやアノードオフガスに含まれる水分を確実に除去することができ、よって燃料電池10の内部で水分が凝縮することで生じる出力の低下、燃焼バーナ30eにおける不完全燃焼や失火などの不具合を防止することができる。
尚、上記において、水分除去手段である凝縮器と気液分離器を、第1のアノードガス供給路32aとアノードオフガス供給路34にそれぞれ備えるように構成したが、いずれかの供給路にのみ備えるように構成しても良く、その意味から、請求項1において「前記燃料電池に供給されるアノードガスと前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの少なくともいずれかに含まれる水分を除去する水分除去手段」と記載した。
また、時点tから時点tまでの時間や改質触媒の改質可能な温度などを具体的に示したが、それらの数値は例示であって限定されるものではない。
また、燃料電池10を固体高分子型としたが、それに限られるものではなく、他の形式であってもよい。
また、改質燃料や加熱燃料として都市ガスを使用するように構成したが、それに限られるものではなく、LPガスなどであっても良い。
この発明の実施例に係る燃料電池用改質器の制御装置を燃料電池も含めて全体的に示す概略図である。 図1に示すECUの動作を示すフロー・チャートである。 図1に示す排ガスセンサの出力や燃焼バーナへの空気の供給量などの変化を表すタイム・チャートである。
符号の説明
10 燃料電池、30 改質器(燃料電池用改質器)、30b 改質触媒、30e 燃焼バーナ、38 改質水タンク(貯水タンク)、44 流量センサ(燃料供給量検出手段)、60 排ガス排出路、62 排ガスセンサ、68 アノードガス凝縮器(水分除去手段)、70 アノードガス気液分離器(水分除去手段)、74 アノードガス水分供給路(水分供給路)、76 第4の遮断弁(水分供給量調整手段)、82 アノードオフガス凝縮器(水分除去手段)、84 アノードオフガス気液分離器(水分除去手段)、90 アノードオフガス水分供給路(水分供給路)、92 第6の遮断弁(水分供給量調整手段)、100 電子制御ユニット(ECU)、110 電流センサ(出力電流検出手段)

Claims (5)

  1. a.燃料をアノードガスに改質する改質触媒と、燃料電池から排出されるアノードオフガスと空気を燃焼させて前記改質触媒を加熱する燃焼バーナからなる燃料電池用改質器と、
    b.前記燃焼バーナへの空気の供給量を決定する空気供給量決定手段と、
    c.前記燃料電池に供給されるアノードガスと前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの少なくともいずれかに含まれる水分を除去する水分除去手段と、
    d.前記除去された水分を貯水タンクに供給する水分供給路と、
    および
    e.前記水分供給路を開閉させて水分の供給量を調整する水分供給量調整手段と、
    を備えた燃料電池用改質器の制御装置において、前記燃焼バーナの排ガス排出路に設けられた排ガスセンサの出力に応じて前記決定された空気の供給量を補正する空気供給量補正手段を備え、前記水分供給量調整手段は、前記水分除去手段によって除去された水分の水量が所定値以上のとき、前記水分供給路を開放すると共に、前記空気供給量補正手段は、前記水分供給路が開されるとき、前記決定された空気の供給量の補正を中止することを特徴とする燃料電池用改質器の制御装置。
  2. 前記空気供給量補正手段は、前記水分供給路が開放された後、前記水分除去手段によって除去された水分の水量が所定値未満となって前記水分供給路が閉鎖されたとき、前記水分供給路が閉鎖されてから所定時間経過した後に前記排ガスセンサの出力を読み込み、前記読み込んだ排ガスセンサの出力に応じて前記決定された空気の供給量を補正することを特徴とする請求項1記載の燃料電池用改質器の制御装置。
  3. f.前記改質触媒でアノードガスに改質される燃料の供給量を検出する燃料供給量検出手段と、
    g.前記燃料電池の出力電流を検出する出力電流検出手段と、
    および
    h.前記検出された燃料の供給量と出力電流の少なくともいずれかに基づいて前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの排出量を推定するアノードオフガス排出量推定手段と、
    を備えると共に、前記空気供給量決定手段は、前記推定されたアノードオフガスの排出量に基づいて前記空気の供給量を決定することを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池用改質器の制御装置。
  4. 前記排ガスセンサは、空燃比センサと酸素濃度センサのいずれかからなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池用改質器の制御装置。
  5. 前記水分除去手段は、前記燃料電池に供給されるアノードガスと前記燃料電池から排出されるアノードオフガスの少なくともいずれかに含まれる水分を凝縮して凝縮水を生成する凝縮器と、前記凝縮器で凝縮された凝縮水をガスから分離して除去する気液分離器からなることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の燃料電池用改質器の制御装置。
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