JP3885521B2 - 燃料電池システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池システム、特に燃料電池から排出される排ガスを燃焼する燃焼器を備えた燃料電池システムの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料電池システムとして特開2000−315516号公報に記載のものがある。これは、炭化水素系の改質原料と水と酸素とから改質反応により水素リッチな改質ガスを生成する改質器を備え、改質ガスを燃料電池に供給して、電気化学反応生じて起電力を得るものである。燃料電池から排出される廃水素と排酸素を燃焼器で燃焼し、その燃焼熱によって改質原料を加熱、蒸発させて改質器へ供給する構成となっており、改質器への蒸発した改質原料の供給量は燃料電池の要求出力量に応じて調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、改質器に充填された改質触媒が劣化し、改質原料、水、酸素を所定量供給しても改質ガスの生成量が規定量に達しない状態や、改質原料の供給量に誤差が生じて所定量の改質原料が供給されない状態等、改質器の運転状態に不具合が生じて所定の改質ガス量が得られず、発電量が不足するという問題がある。
【0004】
従来の燃料電池システムでは、改質器が適切に運転されているかどうかの検出を行っておらず、所定の改質原料を供給しても所定の発電量が得られるかどうか把握できないという問題があった。
【0005】
そこで本発明の目的は、上記問題点を解決する燃料電池システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、炭化水素系の改質原料と水と酸素とを供給され、改質反応によって水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、この改質ガスと酸化ガスを供給されて電力を生じる燃料電池と、燃料電池から排出される未利用改質ガスと未利用酸化ガスの混合気を燃焼する燃焼器と、燃焼した排気ガスの熱量を用いて改質原料と水とを気化する蒸発器とを備えた燃料電池システムにおいて、前記燃料電池から排出される混合気中の酸素濃度を検出する第1酸素濃度検出装置と、前記燃焼器から排出される排気ガス中の酸素濃度を検出する第2酸素濃度検出装置と、前記第1および第2酸素濃度検出装置の検出値に基づき前記第1酸素濃度検出装置の検出した酸素濃度が増加した時は前記改質器に供給する改質原料、水、酸素の供給量を増量補正し、前記第2酸素濃度検出装置の検出した酸素濃度が増加した時は前記改質器に供給する酸素の供給量を減量補正する制御装置とを備える。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記制御装置は、改質器に供給される改質原料と水と酸素の量と、燃料電池から取出せる取出し電流とから第1酸素濃度検出装置が検出すべき第1目標酸素濃度を演算する第1酸素濃度推定部と、改質器に供給される改質原料と水と酸素の量と、燃料電池から取出せる取出し電流とから第2酸素濃度検出装置が検出すべき第2目標酸素濃度を演算する第2酸素濃度推定部とを備え、第1酸素濃度検出装置の出力と第1酸素濃度推定部の第1目標酸素濃度推定値と、第2酸素濃度検出装置の出力と第2酸素濃度推定部の第2目標酸素濃度推定値とに基づき改質器に供給する改質原料と水と酸素のうち少なくとも一つの供給量を補正する。
【0008】
第3の発明は、第2の発明において、前記第1酸素濃度推定部は、前記改質器での改質ガス生成量が目標生成量と異なる場合の酸素濃度である第1誤差酸素濃度推定値を算出しておき、第1誤差酸素濃度推定値と前記第1酸素濃度検出装置の出力から改質ガス生成量の誤差分を算出し、前記第2酸素濃度推定部は、前記改質器に供給される改質原料と水と酸素のうち少なくとも一つの供給量が所定量と異なる場合の酸素濃度である第2誤差酸素濃度推定値を算出しておき、第2誤差酸素濃度推定値と前記第2酸素濃度検出装置の出力から供給量の誤差分を算出し、前記制御装置は、前記改質ガス生成量の誤差分と改質原料と水と酸素の供給量の誤差分とに基づき前記改質器に供給される改質原料と水と酸素のうち少なくとも一つの供給量を補正する。
【0009】
第4の発明は、第2または3の発明において、前記制御装置は、前記改質器への改質原料、水、酸素の供給量が変化した時から第1酸素濃度検出装置の出力にその供給量の変化に伴う酸素濃度の変化が現れるまでの第1の遅れ特性に基づき第1目標酸素濃度推定値を補正する第1酸素濃度遅れ補正推定部と、前記改質器への改質原料、水、酸素の供給量が変化した時から第2酸素濃度検出装置の出力にその供給量の変化に伴う酸素濃度の変化が現れるまでの第2の遅れ特性に基づき第2目標酸素濃度推定値を補正する第2酸素濃度遅れ補正推定部とを備える。
【0010】
第5の発明は、第4の発明において、第1酸素濃度遅れ補正部は、改質原料、水、酸素のそれぞれの供給量を第1遅れ特性に基づいて補正し、これら補正供給量を用いて第1目標酸素濃度推定値を補正し、第2酸素濃度遅れ補正部は、改質原料、水、酸素のそれぞれの供給量を第2遅れ特性に基づいて補正し、これら補正供給量を用いて第2目標酸素濃度推定値を補正する。
【0011】
第6の発明は、第1から5のいずれか一つの発明において、前記制御装置は、第1酸素濃度検出装置の検出値を用いて改質器に供給される改質原料、水、酸素の供給量を補正する第1補正装置と、第2酸素濃度検出装置の検出値を用いて改質器に供給される酸素の供給量を補正する第2補正装置とからなる。
【0013】
【発明の効果】
第1の発明では、第1酸素濃度検出装置と第2酸素濃度検出装置とを設けたことにより、第1酸素濃度検出装置が検出する燃料電池から排出されるガス中の酸素濃度の変化から改質器の劣化を、また第2酸素濃度検出装置が検出する改質機が排出するガス中の酸素濃度の変化から改質器への改質原料、水、酸素の所定供給量に対する誤差の双方を検出でき、この検出値に基づき改質器へ供給する改質原料と水と酸素のうち少なくとも一つの供給量を補正することにより所定の改質ガスを生成し、燃料電池システムを安定的に所定の電力を発電することができる。また燃料電池システムが所定の発電を行えない場合にその原因を容易に特定することができる。
【0014】
第2の発明では、改質器に供給する改質原料、水、酸素の量を精度よく補正することができる。
【0015】
第3の発明では、改質ガス生成量や改質原料の供給量等に誤差が発生した時の酸素濃度を予め算出しておくことで、検出された酸素濃度からこれらの誤差の発生を簡単に検出できる。
【0016】
第4の発明では、燃料電池から取り出す電流量が急激に変化したとき、或いは改質器に供給するメタノール、水、空気の供給量を急激に変化させたときでも正確に酸素濃度を推定することが可能となり、過渡的な状況においても改質器と燃料電池の運転を安定的に行うことができる。
【0017】
第5の発明では、目標酸素濃度推定値の演算に用いる値を遅れ補正するので、これらの値を用いて行う演算も遅れを考慮したこととなり、精度が向上するとともに、制御構成が簡略になる。
【0018】
第6の発明では、改質器の運転状態の変化の要因がPOX率の変動によるものか転換効率の変動によるものかを特定でき、適切な補正を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の燃料電池システムを添付図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本発明の燃料電池システムの構成を示す図であり、改質器1では蒸発器4から供給されるメタノール(改質原料)と水(純水)を気化した気化燃料と、空気供給源5から送られる空気(酸化ガスまたは酸素)とを用いて水素リッチな改質ガスを生成する。ここで改質器1に供給される空気量は制御弁6によって調整される。
【0021】
改質ガスは燃料電池2のアノード(燃料極、2a)に供給され、一方、カソード(酸素極、2b)には、空気供給源5から空気が制御弁7で流量を調整されて供給される。燃料電池2では、改質ガスと空気とを用いて電力を発生する。
【0022】
燃料電池2から排出される未反応改質ガスと未反応空気は、燃焼器3に送られて燃焼し、燃焼して高温となった排気ガスは蒸発器4に送られて、排気ガスの熱量を用いて蒸発器5にタンク8、10からインジェクタ9、11によって供給されたメタノールと水を気化し、排気ガスは大気中に放出される。
【0023】
燃焼器3の上流には燃料電池2から排出された未反応ガス中の酸素濃度を検出する第1酸素センサ(以下、第1O2センサという。また請求項での第1酸素濃度検出装置)12が、またその下流には燃焼器3から排出された排気ガス中の酸素濃度を検出する第2O2センサ(第2酸素濃度検出装置)13が設置される。なお、第2O2センサ13は蒸発器4の下流に設置することも可能である。
【0024】
燃料電池システムの制御を行う制御装置14が設けられ、燃料電池2の要求発電量とO2センサ12、13の出力値に基づいて空気供給器5、制御弁6、7およびインジェクタ9、11を制御する。
【0025】
次に改質器1内で生じる改質反応について説明する。
【0026】
前述のように改質器1では供給されたメタノール、水、空気から水素リッチな改質ガスを生成するがその反応は次式で表すことができる。
【0027】
【式1】
【0028】
【式2】
(1)式の反応は水蒸気改質反応と言い、吸熱を伴う反応である。対して(2)式の反応は部分酸化反応と言い、発熱を伴う反応となる。改質器1では(2)式の反応で生じた熱を(1)式の反応で用いるようにしている。
【0029】
なお、ここで、(1)、(2)式の反応のうち(2)式の反応が生じる割合をPOX率と言う。例えば、実際に改質器1に供給される空気量が所定量よりの増加すると、POX率が増加して生成される改質ガス量が所定量達しないこととなる。
【0030】
また、改質器1に供給されたメタノールのうち改質反応に用いられたメタノールの比率を転換効率と言い、改質触媒の劣化等により転換効率が低下するとメタノール、水、空気を所定量だけ改質器1に供給しても改質ガスの生成量は、所定量に達しない。
【0031】
また燃料電池2で発電を生じる際の反応は次式で表される。
【0032】
【式3】
【0033】
【式4】
ここで(3)、(4)式をまとめると下式となる。
【0034】
【式5】
一般に、燃料電池2での発電において供給された改質ガスと空気はそのすべてを発電のために用いることはできず、一部は未使用のまま燃料電池2から排出されることになる。したがって、燃料電池で生じる発電量に必要な理論上の水素量と実際に必要な水素量とは差があり、その比率をSR hと示すこととする。また同様に酸素量の比率をSR oと示すこととする。
【0035】
燃焼器3では燃料電池2から排出された未使用のガスを下式の反応によって燃焼させる。
【0036】
【式6】
【0037】
【式7】
次に図2を用いて制御装置14の構成について説明する。
【0038】
要求水素量算出部14aは、入力された要求電力量に基づき改質器1で生成されるべき水素量(改質ガス量)目標値を算出し、その結果を必要空気量・改質原料量・水量算出部14bに出力し、必要空気量・改質原料量・水量算出部14bは、水素量目標値に対応する空気量と改質原料量と水量とを算出する。
【0039】
第1酸素濃度推定部14cでは、改質器1に供給される空気量と改質原料量と水量と、燃料電池2からの取り出し電流、つまり燃料電池2で消費される水素と酸素量から第1O2センサ12での酸素濃度(第1目標酸素濃度)を推定する。なおここで、予め改質器1の転換効率が低下した場合の酸素濃度を第1誤差酸素濃度推定値としてマップ化しておくことで、例えば、転換効率が1.0の場合の第1目標酸素濃度が10%となるべきところ、第1O2センサ12が検出した実際の酸素濃度が11%であった場合には、第1目標酸素濃度と第1誤差酸素濃度との関係からマップを用いて実際の転換効率を算出でき、この転換効率に基づいて改質器1に供給される空気量と改質原料量と水量とを精度よく補正することが可能となる。
【0040】
第2酸素濃度推定部14dでは、改質器1に供給される空気量と改質原料量と水量と、燃料電池2からの取り出し電流、つまり燃料電池2で消費される水素と酸素量から第2O2センサ13での酸素濃度(第2目標酸素濃度)を推定する。なおここで、前述の転換効率の場合と同様にして、予め改質器1のPOX率が低下した場合の酸素濃度を第2誤差酸素濃度推定値としてマップ化しておくことで、第2目標酸素濃度と第2誤差酸素濃度との関係からマップを用いて実際のPOX率を算出でき、このPOX率に基づいて改質器1に供給される空気量と改質原料量と水量とを精度よく補正することが可能となる。
【0041】
補正量算出部14eでは、算出された第1目標酸素濃度または第1誤差酸素濃度推定値、第2目標酸素濃度または第2誤差酸素濃度推定値、さらに第1O2センサ12、第2O2センサ13の出力に基づき転換効率とPOX率の所定値との差分を算出し、この差分を補正値として改質器1へ供給されるメタノール、改質原料、水の量を補正する。この補正されたメタノール、改質原料、水の量に基づいてインジェクタ9および11、制御弁6を補正量となるように制御する。
【0042】
空気補正量算出部14fでは、必要空気量・改質原料量・水量算出部14bからの必要空気量を燃料電池2からの取り出し電流に基づき補正し、この補正空気量になるように空気供給源5と制御弁7を制御する。
【0043】
このように構成されて、第1O2センサ12の出力が増加した時には改質機1に充填された改質触媒に劣化が生じ、転換効率が低下したと判断し、改質器1へ供給するメタノール量、改質原料量、空気量を増量補正するように精度よく制御する。また、第2O2センサ13の出力が増加した時には改質器1へ供給される改質原料、水、酸素の量が所定量でなく、POX率が増加したと判断し、改質器1へ供給する空気量を減少補正するように精度よく制御する。
【0044】
したがって、改質器1が劣化した場合、或いは改質器1に供給される空気量が要求量でない場合であっても燃料電池2を安定的に運転し、所定の電力を供給できる。また改質器1が劣化した場合、或いは改質器1に供給される空気量が要求量でない場合のいずれかであるかを容易に判断できる。
【0045】
つぎに第1、第2O2センサ12、13の変化からPOX率と転換効率の変化が推定できることについて説明する。
【0046】
説明を簡単にするために以下の前提条件を設けることにする。
▲1▼ 改質器1では(1)、(2)式で示した化学反応のみ生じ、他の反応は生じない。
▲2▼ 燃料電池カソード2bには酸素を供給するものとする。
▲3▼ 改質器1に供給される改質原料、純水、および燃料電池2に供給される酸素は所定の量が供給されるものとして、改質器1に実際に供給される空気中の酸素量が所定の量と異なることによりPOX率が変動するものとする。
▲4▼ 部分酸化反応は水蒸気改質反応に比べて反応速度が速いので、改質器1に供給された酸素はすべて部分酸化反応に使用される。
▲5▼ 転換効率が低下し、改質反応に使われなかった分のメタノール(改質原料)は未反応のまま改質器1から排出される。
▲6▼ 取り出す電流は一定電流(電力は変動する)とし、燃料電池2で消費される水素、酸素量は一定とする。
【0047】
第1O2センサ12が検出する濃度は、改質器1で発生し、燃料電池2で消費されなかったガスと、燃料電池2で発生したガスの濃度である。
【0048】
改質器1で発生するガスは、以下の3つから構成される混合ガスである。
1.Q12 co2:(1)式のCO2+(2)式のCO2(転換効率低下で低下し、POX率が変化しても不変)
2.Q12 me:未反応のCH3OH(転換効率低下で増加し、POX率が変化しても不変)
3.Q12 w:未反応のH2O(転換効率低下で増加し、POX率増加で増加)
また燃料電池2で発生するガスは以下の3つから構成される混合ガスである。
1.Q3 h:(5)式のH2O(不変)
2.Q4 h:未利用H2(転換効率低下で減少し、POX率増加で減少)
3.Q4 o:未利用O2(不変)
したがって、第1O2センサ12が検出する濃度は、
Q4 o/(Q12 co2+Q12 me+Q12 w+Q3 h+Q4 h+Q4 o)
にて表される。
【0049】
ここで、POX率の増加により、メタノール1モルが(1)式の代わりに、(2)式で反応したとすると、Q12 w(改質器1からの未反応のH2O)が1モル増加し、発生するH2が1モル減少する。したがって、燃料電池2での未利用H2も1モル減少する。
【0050】
つまり、Q12 w(未反応のH2O)の増加量とQ4 h(未利用H2)の減少量とは等しいので、酸素の数は変化せず、トータルのモル数も変動しないので、POX率の増加による第1O2センサ12で検出される酸素濃度は変化しない。
【0051】
転換効率が低下して、メタノール1モルが(1)式の反応を行えなかったとするとQ12 w(改質器1からの未反応のH2O)が1モル増える。またQ12me(改質器1からの未反応のCH3OH)は1モル増加し、Q12 co2(改質器1からの(1)式のCO2+(2)式のCO2)は1モル減少する。
【0052】
また、発生するH2が3モル減少するので、燃料電池2でのQ4 h(未利用H2)も3モル減少する。したがって、酸素の数は変化せず、トータルのモル数は2モル減少するので、転換効率は低下し、第1O2センサ12で検出される酸素濃度は上昇する。
【0053】
一方、第2O2センサ13が検出する濃度は、改質器1で発生し、燃料電池2と燃焼器3で消費されなかったガスと、燃料電池2で発生し、燃焼器3で消費されなかったガスおよび燃焼器3で発生したガスの濃度である。
【0054】
改質器1で発生するガスは、以下の2つから構成される混合ガスである。
1.Q12 co2:(1)式のCO2+(2)式のCO2(転換効率低下で低下し、POX率が変化しても不変)
2.Q12 w:未反応のH2O(転換効率低下で増加し、POX率増加で増加)
また燃料電池2からは、
1.Q3 h:(5)式のH2(不変)
が発生する。
【0055】
さらに燃焼器3から発生するガスは以下の4つからなる混合ガスである。
1.Qc w1:(6)式のH2O(燃料電池2からのQ4 h(未利用H2)の増減量と同一、転換効率低下で減少し、POX率増加で減少)
2.Qc co2:(7)式のCO2(改質器1からの未反応のCH3OH量と同一、転換効率低下で増加し、POX率が変化しても不変)
3.Qc w2:(7)式のH2O(改質器1からの未反応のCH3OH量の2倍、転換効率低下で増加し、POX率が変化しても不変)
4.Q5 o2:余剰O2=Q4 o−((6)式、(7)式で消費されるO2)ここで、POX率の増加により、メタノール1モルが(1)式に代わり(2)式で反応したとすると、発生するH2が1モル低下する。したがって、燃料電池2でのQ4 h(未利用H2)も1モル低下する。したがって、(6)式で消費される酸素は0.5モル減少する。
【0056】
しかし、Q12 me(改質器1からの未反応のCH3OH)はPOX率が変化しても不変であるので、(7)式で消費される酸素は不変である。したがって、燃焼器3で消費される酸素の数は0.5モル低下するので、燃焼器3から排出される余剰O2はPOX率増加により増加する。
【0057】
一方、転換効率が低下してメタノール1モルが(1)式の反応を行えなかったとすると、Q12 me(改質器1からの未反応のCH3OH)が1モル増加する。よって(7)式で消費される酸素は1.5モル増加することになる。
【0058】
また、発生するH2が3モル低下するので、燃料電池2でのQ4 h(未利用H2)も3モル低下する。したがって、(6)式で消費される酸素は1.5モル減少する。つまり、燃焼器3で消費される酸素の数は変化せず、Q5 o2(余剰O2)は転換効率が変化しても変化しない。したがって、余剰O2の特性は、4.Q5 o2:余剰O2(転換効率変化でも不変、POX率増加で増加)
となる。
【0059】
燃焼器3から排出される排気ガス中の酸素濃度は以下で示される。
【0060】
Q5 o2/(Q12 co2+Q12 w+Q3 h+Qc w1+Qc co2+Qc w2+Q5 o2)
ここで、POX率の増加は、Q12 w(未反応のH2Oの増加量)=Qc w1(未利用H2の減少量)であり、Q5 o2(余剰O2)以外の数は変化せず、Q5 o2(余剰O2)は増加するので、POX率の増加による酸素濃度の増加は第2O2センサ13によって検出できる。
【0061】
一方、転換効率が低下してメタノール1モルが(1)式の反応を行えないとすると、Qc co2(燃焼器3からの(7)式のCO2)が1モル増加し、Qcw2(燃焼器3からの(7)式のH2O)が2モル増加し、Q12co2(改質器1からの(1)式のCO2)が1モル低下し、さらにQ12 w(改質器1からの未反応のH2O)が1モル増加する。また、発生するH2が3モル低下するので、燃料電池2でのQc w1(未利用H2)も3モル低下する。
【0062】
したがって、酸素の数は変化せず、トータルのモル数も変化しないので、転換効率低下により、酸素濃度は変化せず、第2O2センサ13によって検出する酸素濃度もまた変化しない。
【0063】
これまで説明してきた内容を具体的な数値に置き換えて説明する。
【0064】
例えばメタノール10モルをPOX率40%、転換効率1.0で改質し、SRhが1.2、SR oが1.3とすると、改質に必要な酸素は2モル、純水は6モルとなる。
【0065】
【式8】
【0066】
【式9】
このうち発生した水素26モルのうち26/1.2=21.6667モルが発電によって消費される。この時カソード2bの必要な酸素量は(4)式とSR o=1.3から(26/1.2)*(1.3/2)=14.0833モルとなる。なお、反応の過程で発生した10モルのCO2もそのままアノード2aに供給される。燃料電池2から排出される水素は4.333モル、酸素は3.25モルとなる。また発電の過程で生じた水は21.6667モルになる。その結果、燃料電池2から排出されるガス中の酸素濃度は8.2802%になる。よって第1O2センサ12で検出される酸素濃度はこの値となる。
【0067】
燃料電池2から排出されたガスは燃焼器3で燃焼され、燃焼器3から排出される水素は0、酸素は1.0833モル、水は26モル、CO2は10モルとなる。その結果、燃焼器3から排出される排気ガス中の酸素濃度は2.9213%になる。よって、第2O2センサ13で検出される酸素濃度はこの値となる。
【0068】
次に前記の条件で運転中に改質器1に充填された触媒の劣化等によりメタノールの転換効率が低下した場合を考える。
【0069】
簡単のために転換効率が低下した分のメタノールは未反応のまま改質器1から排出されるとする。転換効率が1.0から0.9に低下した時を想定すると、前述のように部分酸化反応は水蒸気改質反応より反応速度が速いため、改質器1に供給された酸素はすべて部分酸化反応に消費される。ここで、燃料電池2から排出されるガス中の酸素濃度は8.7248%で、燃焼器3から排出されるガス中の酸素濃度は2.9213%となり、転換効率の低下前と同様の値を示し、転換効率の低下と関係ないことがわかる。
【0070】
次の同じ運転条件でPOX率が高く(つまり、酸素供給量が多く)なった場合を想定する。燃料電池2から排出されるガス中の酸素濃度は8.2802%でPOX率上昇前と同じ値であり、燃焼器3から排出されるガス中の酸素濃度は4.2129%となる。
【0071】
以上の結果をまとめたものが、表1と表2であり、表1には燃料電池1から排出されるガス中の酸素濃度の変化を示し、表2には同様に燃焼器3からの_排出されるガス中の酸素濃度の変化を示す。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
これまで説明してきたように燃料電池2から排出されるガス中の酸素濃度を第1センサ12を用いて、また燃焼器3から排出されるガス中の酸素濃度を第2センサ13を用いて検出することにより、改質器1の運転状態を判断することができる。すなわち、燃料電池2から排出されるガス中の酸素濃度のみが変動する時には改質器1の触媒に劣化が生じ、転換効率が変動した場合であり、一方、燃焼器3から排出されるガス中の酸素濃度のみが変動するときには、改質器1に供給される改質原料、水、酸素の供給量が所定量でなく、POX率が変動した場合である。
【0074】
次に図3に示した第2の実施形態は、図2に示した第1の実施形態の制御装置14の構成に対して、第1酸素濃度遅れ補正部14gと、第2酸素濃度遅れ補正部14hを追加したものである。
【0075】
通常の燃料電池システムでは、蒸発器4に供給するメタノール、水の流量、改質器1に供給する空気の流量を変化させてから、第1、第2O2センサ12、13で検出される酸素濃度の変化までには遅れが生じ、この遅れは、改質器1内部での反応の遅れと、改質ガスや空気が改質器1、燃料電池2の内部を移動するために生じる移送遅れに大別される。
【0076】
ここで、第1酸素濃度遅れ補正部14gには、改質器1の容積、蒸発器4での蒸発遅れ、供給されるメタノール、水、空気流量などが入力され、これらから第1センサ12の位置での第1の遅れ量を算出し、改質器1に供給されたメタノール、純水、空気流量と第1の遅れ量を用いてメタノール、純水、空気の流量の出力に遅れを持たせて、第1酸素濃度推定部14cに出力する。したがって第1酸素濃度推定部14cでは遅れを持って第1目標酸素濃度と第1誤差酸素濃度推定値が算出される。
【0077】
また、第2酸素濃度遅れ補正部14hには、改質器1の容積、蒸発器4での蒸発遅れ、供給されるメタノール、水、空気の流量、燃料電池2での移送遅れなどが入力され、これらから第2センサ13の位置での第2の遅れ量を算出し、改質器1に供給されたメタノール、純水、空気の流量と燃料電池2に供給された空気流量と第2の遅れ量を用いてメタノール、純水、空気の流量の出力に遅れを持たせて、第2酸素濃度推定部14dに出力する。したがって第2酸素濃度推定部14dでは遅れを持って第2目標酸素濃度と第2誤差酸素濃度推定値が算出される。
【0078】
したがって、燃料電池2から取り出す電流量が急激に変化したとき、或いは改質器1に供給するメタノール、純水、空気の流量を急激に変化させたときでも正確に酸素濃度を推定することが可能となり、過渡的な状況においても改質器1と燃料電池2の運転を安定的に行うことができる。
【0079】
また目標酸素濃度の推定に用いる値を遅れ補正するので、これらの値を用いて行う演算も遅れを考慮したこととなり、精度が向上するとともに、制御構成が簡略になる。
【0080】
図4に示す第3の実施形態は第1の実施形態の制御装置14の構成の補正量算出部14eを第1補正量算出部14iと第2補正量算出部14jとに分割した構成となっている。
【0081】
第1補正量算出部14iは第1酸素濃度推定部14cから出力された第1酸素濃度、第1誤差酸素濃度推定値、第1センサ12からの出力から転換効率の所定効率との差を算出し、この差に基づいて改質器1へ供給するメタノール、純水、空気の補正量を算出する。なお、第1補正量算出部14iは補正量算出部14eの有する機能のうち、第1酸素濃度による転換効率の差に関する補正のみを行うものである。
【0082】
第2補正量算出部14jは第2酸素濃度推定部14dから出力された第2酸素濃度、第2誤差酸素濃度推定値、第2センサ13からの出力からPOX率の所定値との差を算出し、この差に基づいて改質器1へ供給する空気の補正量を算出する。なお、第2補正量算出部14jは補正量算出部14eの有する機能のうち、第2酸素濃度によるPOX率の差に関する補正のみを行うものである。
【0083】
したがって、改質器の運転状態の変化の要因がPOX率の変動によるものか転換効率の変動によるものかを特定でき、適切な補正を行うことができる。
【0084】
なお本実施形態に第2実施形態で説明した遅れ補正を追加することも可能であることは言うまでもない。
【0085】
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内でさまざまな変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池システムの構成図である。
【図2】同じく制御装置の構成図である。
【図3】第2の実施形態としての制御装置の構成図である。
【図4】第3の実施形態としての制御装置の構成図である。
【符号の説明】
1 改質器
2 燃料電池
3 燃焼器
4 蒸発器
12 第1酸素センサ
13 第2酸素センサ
14 制御装置
Claims (6)
- 炭化水素系の改質原料と水と酸素とを供給され、改質反応によって水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、
この改質ガスと酸化ガスを供給されて電力を生じる燃料電池と、
燃料電池から排出される未利用改質ガスと未利用酸化ガスの混合気を燃焼する燃焼器と、
燃焼した排気ガスの熱量を用いて改質原料と水とを気化する蒸発器とを備えた燃料電池システムにおいて、
前記燃料電池から排出される混合気中の酸素濃度を検出する第1酸素濃度検出装置と、
前記燃焼器から排出される排気ガス中の酸素濃度を検出する第2酸素濃度検出装置と、
前記第1および第2酸素濃度検出装置の検出値に基づき前記第1酸素濃度検出装置の検出した酸素濃度が増加した時は前記改質器に供給する改質原料、水、酸素の供給量を増量補正し、前記第2酸素濃度検出装置の検出した酸素濃度が増加した時は前記改質器に供給する酸素の供給量を減量補正する制御装置とを備えたことを特徴とする燃料電池システム。 - 前記制御装置は、
前記改質器に供給される改質原料と水と酸素の量と、前記燃料電池から取出せる取出し電流とから前記第1酸素濃度検出装置が検出すべき第1目標酸素濃度を演算する第1酸素濃度推定部と、
前記改質器に供給される改質原料と水と酸素の量と、前記燃料電池から取出せる取出し電流とから前記第2酸素濃度検出装置が検出すべき第2目標酸素濃度を演算する第2酸素濃度推定部とを備え、
前記第1酸素濃度検出装置の出力と前記第1酸素濃度推定部の第1目標酸素濃度推定値と、前記第2酸素濃度検出装置の出力と前記第2酸素濃度推定部の第2目標酸素濃度推定値とに基づき前記改質器に供給する改質原料と水と酸素のうち少なくとも一つの供給量を補正することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記第1酸素濃度推定部は、前記改質器での改質ガス生成量が目標生成量と異なる場合の酸素濃度である第1誤差酸素濃度推定値を算出しておき、第1誤差酸素濃度推定値と前記第1酸素濃度検出装置の出力から改質ガス生成量の誤差分を算出し、
前記第2酸素濃度推定部は、前記改質器に供給される改質原料と水と酸素のうち少なくとも一つの供給量が所定量と異なる場合の酸素濃度である第2誤差酸素濃度推定値を算出しておき、第2誤差酸素濃度推定値と前記第2酸素濃度検出装置の出力から供給量の誤差分を算出し、
前記制御装置は、前記改質ガス生成量の誤差分と改質原料と水と酸素の供給量の誤差分とに基づき前記改質器に供給される改質原料と水と酸素のうち少なくとも一つの供給量を補正することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記制御装置は、
前記改質器への改質原料、水、酸素の供給量が変化した時から前記第1酸素濃度検出装置の出力にその供給量の変化に伴う酸素濃度の変化が現れるまでの第1の遅れ特性に基づき第1目標酸素濃度推定値を補正する第1酸素濃度遅れ補正推定部と、
前記改質器への改質原料、水、酸素の供給量が変化した時から前記第2酸素濃度検出装置の出力にその供給量の変化に伴う酸素濃度の変化が現れるまでの第2の遅れ特性に基づき第2目標酸素濃度推定値を補正する第2酸素濃度遅れ補正推定部とを備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の燃料電池システム。 - 前記第1酸素濃度遅れ補正部は、改質原料、水、酸素のそれぞれの供給量を第1遅れ特性に基づいて補正し、これら補正供給量を用いて第1目標酸素濃度推定値を補正し、
前記第2酸素濃度遅れ補正部は、改質原料、水、酸素のそれぞれの供給量を第2遅れ特性に基づいて補正し、これら補正供給量を用いて第2目標酸素濃度推定値を補正することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。 - 前記制御装置は、
前記第1酸素濃度検出装置の検出値を用いて改質器に供給される改質原料、水、酸素の供給量を補正する第1補正装置と、
前記第2酸素濃度検出装置の検出値を用いて改質器に供給される酸素の供給量を補正する第2補正装置とからなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の燃料電池システム。
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