JP2009298657A - 改質システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 改質水供給量の制御精度を向上させることができる改質システムを提供する。
【解決手段】 改質システム(100)は、炭化水素燃料から改質ガスを生成する改質器(50)の下流のガス中の水分濃度を検出する水分濃度センサ(70)と、水分濃度センサの下流において改質器の下流のガス中の水分の少なくとも一部の凝縮水を貯留する凝縮水タンク(32)と、凝縮水タンクの水位を検出する水位センサ(33)と、水分濃度センサの検出値を所定時間積分して得られた積分値と水位センサの検出値に基づいて得られた水位変化量との偏差に基づいて改質器への改質水の供給量を制御する供給量制御手段(10)と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、改質システムに関する。
燃料電池は、一般的には水素及び酸素を燃料として電気エネルギーを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れかつ高いエネルギー効率を実現できることから、今後のエネルギー供給システムとして広く開発が進められてきている。
この燃料電池へ供給するための燃料ガスを生成するために、炭化水素燃料を改質する改質器が設けられることがある。この改質器は、例えば、水蒸気と炭化水素燃料との改質反応によって、改質ガスを得ることができる。この改質反応を用いる場合、改質器に供給される改質水供給量を制御する必要がある。例えば、特許文献1には、水蒸気センサの検出値に応じて改質水供給量を制御する技術が開示されている。
特開2003−212508号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、水蒸気センサの精度不良の対策がなされていない。その結果、改質水供給量の制御精度が低くなる。
本発明は、改質水供給量の制御精度を向上させることができる改質システムを提供することを目的とする。
本発明に係る改質システムは、炭化水素燃料から改質ガスを生成する改質器の下流のガス中の水分濃度を検出する水分濃度センサと、水分濃度センサの下流において改質器の下流のガス中の水分の少なくとも一部の凝縮水を貯留する凝縮水タンクと、凝縮水タンクの水位を検出する水位センサと、水分濃度センサの検出値を所定時間積分して得られた積分値と水位センサの検出値に基づいて得られた水位変化量との偏差に基づいて改質器への改質水の供給量を制御する供給量制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
本発明に係る改質システムにおいては、水分濃度センサに精度不良が生じても、水分濃度センサの検出値を所定時間積分して得られた積分値と水位センサの検出値に基づいて得られた水位変化量との偏差に応じて改質水の供給量が制御される。したがって、炭化水素燃料量に対して改質水供給量を適正に制御することができる。
上記改質システムは、改質ガスに含まれる水素を燃料として発電する燃料電池と、燃料電池のアノードオフガスを燃料とする燃焼器と、をさらに備え、水分濃度センサは、燃焼器の下流に配置されていてもよい。この場合、燃料電池における発電生成水およびアノードオフガスの燃焼生成水による水分濃度誤差も含めて改質供給量を補正することができる。
燃焼器は、改質器に熱を与える加熱部であってもよい。また、燃焼器は、燃料電池のカソードオフガスに含まれる酸素を用いて燃焼してもよい。
水分濃度センサは、酸素イオン伝導性固体電解質を備える水蒸気濃度センサであり、水分濃度センサへの印加電圧に応じて水蒸気濃度および酸素濃度を検出してもよい。この場合、水分濃度センサを、酸素濃度センサとして用いることができる。
本発明によれば、改質器への水供給量の制御精度を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る改質システム100の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、改質システム100は、制御部10、改質燃料供給部20、水供給部30、エアポンプ40、改質器50、燃料電池60および酸素・水分濃度検出器70を備える。
改質燃料供給部20は、改質燃料タンク21、燃料ポンプ22および調圧弁23を備える。水供給部30は、凝縮水排水弁31、凝縮水タンク32、水位センサ33、イオン交換器34、蒸発器35および水計量弁36を備える。改質器50は、改質部51および加熱部52を備える。燃料電池60は、カソード61およびアノード62を備える。
制御部10は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等から構成される。制御部10は、水位センサ33および酸素・水分濃度検出器70から与えられる検出結果に基づいて、改質システム100の各部を制御する。詳細は、後述する。
改質燃料タンク21は、改質燃料として用いるための炭化水素燃料を貯蔵するタンクである。燃料ポンプ22は、制御部10の指示に従って、改質燃料タンク21に貯蔵されている改質燃料を調圧弁23に供給するポンプである。調圧弁23は、制御部10の指示に従って、改質燃料の圧力を調整して、改質部51における改質反応に必要な量の改質燃料を改質部51に供給する弁である。
凝縮水排水弁31は、制御部10の指示に従って、加熱部52からの排気ガスに含まれる凝縮水を凝縮水タンク32へ排水するための弁である。凝縮水タンク32は、凝縮水を貯蔵するタンクである。水位センサ33は、凝縮水タンク32に貯蔵される凝縮水の水位を検出するセンサである。イオン交換器34は、凝縮水タンク32に貯蔵された凝縮水の不純物を除去するための装置である。蒸発器35は、凝縮水を蒸発させるための装置である。水計量弁36は、制御部10の指示に従って、必要量の水蒸気を改質部51に供給するための弁である。
改質部51においては、調圧弁23からの改質燃料と水計量弁36からの水蒸気とから、水素を含有する改質ガスが生成される。まず、改質燃料中の炭化水素と水蒸気とにより水蒸気改質反応が起こり、水素及び一酸化炭素が生成される。次に、生成された一酸化炭素の一部と水蒸気とが反応し、水素及び二酸化炭素が生成される。
改質部51において生成された改質ガスは、アノード62に供給される。アノード62においては、改質ガス中の水素がプロトンに変換される。アノード62においてプロトンに変換されなかった水素、ならびに、改質部51において反応しなかった炭化水素、一酸化炭素および水蒸気は、アノードオフガスとして加熱部52に供給される。
エアポンプ40は、制御部10の指示に従って、必要量の酸素をカソード61に供給する。カソード61においては、アノード62において変換されたプロトンとカソード61に供給されたエア中の酸素とから水が発生するとともに電力が発生する。発生した電力は、図示しないモータ等の負荷に用いられる。発生した水は、燃料電池60において発生する熱によって水蒸気となる。カソード61において発生した水蒸気およびプロトンと反応しなかったエアは、カソードオフガスとして加熱部52に供給される。
加熱部52においては、アノードオフガスに含まれる可燃成分がカソードオフガスに含まれる酸素によって燃焼する。加熱部52における燃焼反応による燃焼熱は、改質部51における水蒸気改質反応に利用される。燃焼反応によって発生する排気ガスは、凝縮水排水弁31を介して外部に排出される。
酸素・水分濃度検出器70は、加熱部52から排出される排気ガス中の酸素濃度および水分濃度を検出するためのセンサである。以下、酸素・水分濃度検出器70の詳細について説明する。
図2は、酸素・水分濃度検出器70の模式的断面図である。図2に示すように、酸素・水分濃度検出器70は、電解質71の一面にアノード72が設けられ、電解質71の他面にカソード73が設けられ、細孔が形成された多孔質基板74がカソード73を覆うように配置された構造を有する。電解質71は、酸素イオン伝導性の電解質からなり、例えばジルコニアからなる。アノード72およびカソード73は、例えば白金からなる。多孔質基板74は、例えば多孔質状のアルミナからなる。
アノード72とカソード73とは、配線を介して外部回路を形成する。この外部回路には、電源75および電流計76が設けられている。電源75は、アノード72にプラス電圧を印加する。この印加電圧は、可変である。電源75によってアノード72に電圧が印加されると、下記式(1)に従って、カソード73において酸素が酸素イオンとなって電解質71を伝導する。アノード72においては、下記式(2)に従って、酸素イオンが酸素分子となる。
+ 4e = 2O2− (1)
2O2− = O + 4e (2)
カソード73への酸素輸送量は、多孔質基板74の細孔によって支配されるため、式(1)および式(2)の反応によって生じる電流は、多孔質基板74の細孔における酸素ガス拡散量によって決定される。この酸素ガス拡散量は、多孔質基板74の外部の酸素濃度によって決まる。以上のことから、酸素・水分濃度検出器70は、電流計76の検出結果に基づいて、排気ガス中の酸素濃度を取得することができる。
ここで、排気ガスに水蒸気が含まれる場合を考える。この場合、電源75の電圧が高くなると、水蒸気の解離によって生じる酸素イオンが電解質71を伝導することになる。それにより、外部回路を流れる電流が増加する。この増加幅は、排気ガス中の水蒸気濃度に依存する。
図3は、排気ガス中の酸素濃度が一定である場合における、電源75の電圧と電流と排気ガス中の水蒸気濃度との関係を示す図である。図3において、横軸は電源75の電圧を示し、縦軸は電流計76によって検出される電流を示す。図3に示すように、電圧0.7V程度までは、電流はほぼ一定値となる。これは、低い電圧では水蒸気の解離が促進されないからであると考えられる。一方、電圧が0.7Vよりも高くなると、電流が大きくなる。この場合の増加幅は、水蒸気濃度の増加に伴って大きくなる。
以上のことから、電源75の電圧を0.7V以下に制御すれば、水蒸気濃度にかかわらず、排気ガス中の酸素濃度を検出することができる。また、電源75の電圧を0.7よりも大きくすることによって、排気ガス中の水蒸気濃度を検出することができる。
図4は、改質システム100における水分量の流れを示す模式図である。炭化水素燃料としてメタンを用いた場合に理想的な改質反応が生じるとすると、下記式(3)に示すように、メタン1モルに対して2モルの水が反応して4モルの水素が生成される。この2モルの水は、凝縮水タンク32から改質水として供給される。
CH + 2HO → 4H + CO (3)
この水素が燃料電池60での発電反応および加熱部52での燃焼反応によって完全酸化すると、下記式(4)に示すように、4モルの水が生成される。
4H + 2O → 4HO (4)
さらに、エアポンプ40からカソード61に供給されるエアにも水分が含まれている。これらの水分の合計が、カソードオフガスに含まれることになる。装置ロスおよび排気ガスによる水分持ち去りを差し引いた残りの水分が、凝縮水タンク32に戻る。この場合、凝縮水タンク32に2モルの水が戻れば、凝縮水タンク32における水位は変化しないことになる。すなわち、凝縮水タンク32から改質部51に供給される改質水は、ある時間遅れの後に再度凝縮水タンク32に戻る。
しかしながら、改質水供給量が炭化水素燃料に対して適正量供給されないと、改質システム100内の水分ループの収支が合わなくなる。例えば、炭化水素燃料に対して改質水供給量が少ないと、改質反応効率が低下し、カソードオフガス中の水分濃度が低下し、凝縮水排水弁31による補水量が低下する。それにより、改質システム100内の水分ループの収支が合わなくなる。一方、炭化水素燃料に対して改質水供給量が多いと、凝縮水排水弁31による補水量を上回る水分がカソードオフガスに含まれてしまい、大気に放出される水分量が多くなる。それにより、改質システム100内の水分ループの収支が合わなくなる。
そこで、本実施例に係る改質システム100は、酸素・水分濃度検出器70を用いて、排気ガス中の酸素濃度および水蒸気濃度を検出し、改質部51への水分供給量を適正に制御する。以下、図5〜図11を参照しつつ、その詳細を説明する。
図5は、カソードオフガス中の酸素濃度を取得する際のフローチャートの一例を示す図である。このフローチャートは、周期的に実行され、例えば256msごとに実行される。図5に示すように、まず、制御部10は、電解質71に印加される電圧が電圧v1になるように電源75を制御する(ステップS1)。この電圧v1は、排気ガス中の水蒸気濃度の干渉を回避できる電圧である。本実施例においては、電圧v1を一例として0.4Vとする。
次に、制御部10は、時間t_dが経過したか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2において時間t_dが経過したと判定されなかった場合、制御部10は、ステップS2を再度実行する。この時間t_dは、電源75の電圧が制御された後に酸素・水分濃度検出器70の出力電流が安定化するまでの時間であることが好ましい。本実施例においては、時間t_dを一例として128msとする。
ステップS2において時間t_dが経過したと判定された場合、制御部10は、排気ガス中の酸素濃度O_v1を取得して、保存する(ステップS3)。この場合、制御部10は、電流計76の検出結果に基づいて、酸素濃度を取得する。酸素濃度O_v1は、水蒸気濃度の干渉を回避して取得される値であるため、排気ガス中の酸素濃度と等しいかそれに近い値である。
次に、制御部10は、電解質71に印加される電圧が電圧v2になるように電源75を制御する(ステップS4)。この電圧v2は、排気ガス中の水蒸気濃度の干渉を受ける範囲の電圧である。本実施例においては、電圧v2を一例として1.3Vとする。
次に、制御部10は、時間t_dが経過したか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5において時間t_dが経過したと判定されなかった場合、制御部10は、ステップS5を再度実行する。ステップS5において時間t_dが経過したと判定された場合、制御部10は、酸素濃度O_v2を取得して、保存する(ステップS6)。その後、制御部10は、フローチャートの実行を終了する。
図5のフローチャートに従えば、カソードオフガス中の水蒸気の干渉を回避した場合の酸素濃度O_v1と水蒸気の干渉を受けた場合の酸素濃度O_v2とを検出することができる。
図6は、図5のフローチャートに従って得られた酸素濃度O_v1を用いて改質部51における空気過剰率を制御する際のフローチャートの一例を示す図である。このフローチャートは、例えば、改質部51への改質水供給周期(例えば、256ms)と同周期かつ、改質部51への改質水供給と異なるタイミングで実行される。
図6に示すように、まず、制御部10は、酸素濃度O_v1に基づいて、改質部51における空気過剰率λを求めて保存する(ステップS11)。空気過剰率λは、アノードオフガス中の可燃成分の理論空燃比に対する比率のことである。酸素濃度O_v1と空気過剰率λとの関係は、あらかじめマップとして作成しておいてもよい。酸素濃度O_v1と空気過剰率λとの関係を、一例として図7に示す。例えば、空気過剰率λは、酸素濃度O_v1の増加に伴って上昇する。
次に、制御部10は、空気過剰率λが最小値λmin以下であるか否かを判定する(ステップS12)。ここで、最小値λminは、不完全燃焼を抑制してNOx濃度を所定値以下に抑制できる値に設定される。NOx濃度は、加熱部52における火炎温度との間に強相関関係を有する。空気過剰率λと加熱部52における火炎温度との関係を、図8に示す。図8に示すように、空気過剰率λが1.0よりもやや小さい場合に、火炎温度が最も高くなる(NOx濃度が最も高くなる)。最小値λminは、1.0よりも大きい範囲で、NOx濃度が所望値以下になるように設定される。
ステップS12において空気過剰率λが最小値λmin以下であると判定された場合、制御部10は、カソードエア流量Qaを、下記式(3)に従って求め、エアポンプ40を制御する。この場合、空気過剰率λが増加する。
Qa = Qf・λ_trg + Qa_fb (3)
ここで、Qfは、アノード燃料流量を示し、λ_trgは、空気過剰率λの制御目標値を示し、Qa_fbは、補正カソードエア流量を示す。アノード燃料流量Qfは、調圧弁23への指令値から求めることができ、燃料電池60の発電電流から求めることもできる。補正カソードエア流量は、カソードエア流量の増分としてあらかじめ設定しておくことができる。
次に、制御部10は、空気過剰率λが最大値λmax以上であるか否かを判定する(ステップS14)。最大値λmaxは、加熱部52において失火しない範囲で設定される。ステップS14において空気過剰率λが最大値λmax以上であると判定された場合、制御部10は、カソードエア流量Qaを、下記式(4)に従って求め、エアポンプ40を制御する。この場合、空気過剰率λが減少する。
Qa = Qf・λ_trg − Qa_fb (4)
その後、制御部10は、フローチャートの実行を終了する。なお、ステップS12において空気過剰率λが最小値λmin以下であると判定されなかった場合、制御部10は、ステップS14を実行する。また、ステップS14において空気過剰率λが最大値λmax以上であると判定されなかった場合、制御部10は、フローチャートの実行を終了する。
図6のフローチャートに従えば、NOx濃度を所定値以下に制御することができかつ加熱部52における失火を抑制できるように、空気過剰率λを設定することができる。
ここで、制御目標値λ_trg、最小値λminおよび最大値λmaxの関係を図9に示す。図9において、横軸は燃料電池60の発電負荷を示し、縦軸は空気過剰率λを示す。図9に示すように、最小値λminは、制御誤差に余裕を持たせ、さらにNOx濃度を低下させるため、1.0よりも大きい値に設定される。最大値λmaxは、制御誤差に余裕を持たせるため、燃焼限界(例えば「5」)よりも小さい値に設定される。
図10は、凝縮水タンク32の水位をフィードバック制御するためのフローチャートの一例を示す図である。このフローチャートは、周期的に実行され、例えば256msごとに実行される。図10に示すように、制御部10は、図5のフローチャートを実行した際に保存した酸素濃度O_v1および酸素濃度O_v2を読み込む(ステップS21)。次に、制御部10は、フローチャート6を実行した際に用いたアノード燃料流量Qfおよび空気過剰率λを読み込む(ステップS22)。
次に、制御部10は、酸素・水分濃度検出器70が検出する瞬時水分量dQs_Oを下記式(5)を用いて求める(ステップS23)。
dQs_O = (O_v2−O_v1)・(Qf+Qf・λ) (5)
ここで、式(5)から瞬時水分量dQs_Oが求まる理由を説明する。図4で説明したように、水蒸気の干渉を受ける場合の酸素濃度と水蒸気の干渉を回避した場合の酸素濃度との差から水分濃度が求まる。この水分濃度にガス量を乗じれば、水分量が求まる。したがって、ある時点の酸素濃度差とある時点のガス量とから、瞬時水分量が求まる。ガス量は、カソードエア流量とアノード燃料流量との和である。カソードエア流量は、アノード燃料流量に空気過剰率λを乗じることによって得られる。
なお、正確には、改質工程前後でガス種が変化する。さらに改質水が加わって発電反応によって可燃性ガスが消費されることから、酸素・水分濃度検出器70の位置におけるガス量は、厳密にはカソードエア流量とアノード燃料流量との和とは異なり得る。したがって、必要に応じて、実機から得られたマップデータ、または、改質反応が常に平衡状態にあると仮定して発電反応分を発電電力に基づいて考慮した値を、カソードエア流量とアノード燃料流量とに基づいて決定し、酸素・水分濃度検出器70の位置におけるガス量と推定してもよい。
次に、制御部10は、下記式(6)に従って、酸素・水分濃度検出器70によって検出された水分量の積分値Qs_Oを求める(ステップS24)。それにより、ステップS24実行時の積分値Qs_Oを求めることができる。
Qs_O = Qs_O + dQs_O (6)
次に、制御部10は、積分回数を1回加算する(ステップS25)。次に、制御部10は、積分回数Nが最大値Nmaxに到達したか否かを判定する(ステップS26)。本実施例においては、一例として最大値Nmaxを120とする。ステップS26において積分回数Nが最大値Nmaxに到達したと判定されなかった場合、制御部10は、フローチャートの実行を終了する。この場合、積分回数Nが最大値Nmaxに到達するまで、ステップS21からステップS24が実行される。
ステップS26において積分回数Nが最大値Nmaxに到達したと判定された場合、制御部10は、水位センサ33から、凝縮水タンク32の水位POSを取得する(ステップS27)。次に、制御部10は、水位POSから前回のフローチャート実行時に求めた水位POS_oldを差し引いて、凝縮水タンク32の水位変化量dPOSを求める(ステップS28)。
次に、制御部10は、水位変化量dPOSの絶対値が水位変化誤差限界POS_lmt以上であるか否かを判定する(ステップS29)。水位変化誤差限界POS_lmtは、水位センサ33の誤差以上の値に設定される。したがって、ステップS29においては、水位センサ33の誤差以上に水位が変動したか否かを判定することができる。例えば、水位変化誤差限界POS_lmtは、設計基準水位×k%(例えば、100mm×10%)に設定される。
ステップS29において水位変化量dPOSの絶対値が水位変化誤差限界POS_lmt以上であると判定されなかった場合、制御部10は、積分回数Nをゼロに設定する(ステップS30)。次に、制御部10は、水位POSを水位POS_oldに代入し(ステップS31)、フローチャートの実行を終了する。
ステップS29において水位変化量dPOSの絶対値が水位変化誤差限界POS_lmt以上であると判定された場合、制御部10は、偏差Qs_O_errを求める(ステップS32)。偏差Qs_O_errは、積分値Qs_Oから水位変化量dPOSを差し引いた値である。
次に、制御部10は、図11のマップに従って、改質部51への改質水の供給量の補正量Qs_fb_posを求める(ステップS33)。図11において、横軸は偏差Qs_O_errを示し、縦軸は偏差Qs_Oerrから求まるマップ値map(Qs_O_err)を示す。図11に示すように、偏差Qs_Oerrの絶対値が小さい場合には、水回収ループの回収時間遅れを考慮して、マップ値map(Qs_O_err)をゼロとする。偏差Qs_O_errがプラスに大きくなると、map(Qs_O_err)を増加させる。一方、偏差Qs_Oerrがマイナスに大きくなると、map(Qs_O_err)をマイナスに増加させる。なお、過補償防止を目的とし、マップ値map(Qs_O_err)に下限値および上限値が設定されている。
次いで、制御部10は、下記式(7)に従って、改質部51への改質水供給量を求める(ステップS34)。なお、Qsは、改質水供給量を示す。Qs_baseは、燃料量Qfに比例した改質水量であって、S/C比=2.5によって求まる値である。なお、S/C比とは、炭化水素燃料中の炭素モル数に対する水蒸気のモル数の比のことをいう。さらに、Qs_fb_Oは、酸素・水分濃度検出器70に基づくフィードバック補正水分量を示す。この値は、酸素センサを用いる際のフィードバック補正量としてよく知られた値である。
Qs=Qs_base+Qs_fb_O+Qs_fb_pos (7)
次に、制御部10は、ステップS30およびステップS31を順に実行する。その後、制御部10は、フローチャートの実行を終了する。
以上のように酸素・水分濃度検出器70の検出値を所定時間積分して得られた値と凝縮水タンク32の水位変化量との偏差を改質部51への供給改質水分量に反映することによって、凝縮水タンク32の水位を所定範囲内にフィードバック制御することができる。それにより、炭化水素燃料量に対して改質水供給量を適正に制御することができる。
なお、本実施例においては酸素・水分濃度検出器70はアノードオフガスの酸素濃度および水分濃度を検出するが、それに限られない。例えば、酸素・水分濃度検出器70は、改質部51の下流側のいずれかの箇所における酸素濃度および水分濃度を検出すればよい。この場合においても、酸素・水分濃度検出器70の検出値を所定時間積分して得られた値と凝縮水タンク32の水位変化量との偏差を改質部51への供給改質水分量に反映することによって、凝縮水タンク32の水位を所定範囲内にフィードバック制御することができる。
また、本実施例においては水分濃度センサとして酸素・水分濃度検出器70を用いているが、水蒸気濃度を検出できるセンサであれば水分濃度センサとして用いることができる。
本実施例と請求項との対応関係において、酸素・水分濃度検出器70が水分濃度センサに相当し、制御部10が供給量制御手段に相当し、加熱部52が燃焼器に相当する。
本発明の第1実施例に係る改質システムの全体構成を示す模式図である。 酸素・水分濃度検出器の模式的断面図である。 排気ガス中の酸素濃度が一定である場合における、電源の電圧と電流と排気ガス中の水蒸気濃度との関係を示す図である。 改質システムにおける水分量の流れを示す模式図である。 カソードオフガス中の酸素濃度を取得する際のフローチャートの一例を示す図である。 図5のフローチャートに従って得られた値を用いて改質部における空気過剰率を制御する際のフローチャートの一例を示す図である。 酸素濃度と空気過剰率との関係を示す図である。 空気過剰率と加熱部における火炎温度との関係を示す図である。 空気過剰率の制御目標値、最小値および最大値の関係を示す図である。 凝縮水タンクの水位をフィードバック制御するためのフローチャートの一例を示す図である。 改質部への改質水の供給量の補正量を示す図である。
符号の説明
10 制御部
20 改質燃料供給部
30 水供給部
31 凝縮水排水弁
32 凝縮水タンク
33 水位センサ水
36 計量弁
40 エアポンプ
50 改質器
51 改質部
52 加熱部
60 燃料電池
61 カソード
62 アノード
70 酸素・水分濃度検出器
100 改質システム

Claims (5)

  1. 炭化水素燃料から改質ガスを生成する改質器の下流のガス中の水分濃度を検出する水分濃度センサと、
    前記水分濃度センサの下流において、前記改質器の下流のガス中の水分の少なくとも一部の凝縮水を貯留する凝縮水タンクと、
    前記凝縮水タンクの水位を検出する水位センサと、
    前記水分濃度センサの検出値を所定時間積分して得られた積分値と前記水位センサの検出値に基づいて得られた水位変化量との偏差に基づいて、前記改質器への改質水の供給量を制御する供給量制御手段と、を備えることを特徴とする改質システム。
  2. 前記改質ガスに含まれる水素を燃料として発電する燃料電池と、
    前記燃料電池のアノードオフガスを燃料とする燃焼器と、をさらに備え、
    前記水分濃度センサは、前記燃焼器の下流に配置されていることを特徴とする請求項1記載の改質システム。
  3. 前記燃焼器は、前記改質器に熱を与える加熱部であることを特徴とする請求項2記載の改質システム。
  4. 前記燃焼器は、前記燃料電池のカソードオフガスに含まれる酸素を用いて燃焼することを特徴とする請求項2または3記載の改質システム。
  5. 前記水分濃度センサは、酸素イオン伝導性固体電解質を備える水蒸気濃度センサであり、前記水分濃度センサへの印加電圧に応じて水蒸気濃度および酸素濃度を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の改質システム。
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