JP7126393B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
下記特許文献1には、炭化水素を主体とする原燃料(原料ガス)を改質して燃料ガス(改質ガス)を生成し、この燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池モジュールが記載されている。
特開2016-1524号公報
上記特許文献1に示されるような、原料ガスに含まれる炭化水素を改質して改質ガスを生成する燃料電池システムでは、単位時間あたりに投入される原料ガスの熱量が減少すると、改質ガス中の燃料ガス濃度が低下する。燃料ガス濃度が低下すると、燃料電池システムの運転効率が低下する場合がある。または、単位時間あたりに投入される原料ガスの熱量が増加すると、改質器等において炭素析出が発生する場合がある。
本発明は、上記事実を考慮して、原料ガスの熱量が低下した際に運転効率が低下することを抑制し、原料ガスの熱量が増加した場合に炭素析出の発生を抑制できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
請求項1の燃料電池システムは、原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する改質部と、前記改質部から供給された前記改質ガスと酸化ガスとを反応させて発電を行なう燃料電池と、前記燃料電池から排出されたオフガスを燃焼させる燃焼器と、前記原料ガスの熱量変化に応じて、前記原料ガスの流量、改質水の流量及び発電量の少なくとも1つを制御する制御部と、前記燃料電池の電圧を検出する電圧センサと、前記改質部の温度を検出する改質部温度センサと、を備え、前記制御部は、前記燃料電池の電圧が許容範囲より低い場合及び前記改質部の温度が許容範囲より高い場合の少なくとも一方の場合に、前記原料ガスの熱量が減少していると推測する
請求項1に記載の燃料電池システムによると、制御部が、原料ガスの熱量変化に応じて、前記原料ガスの流量、改質水の流量及び発電量の少なくとも1つを制御する。
例えば原料ガスの熱量が減少すると、制御部は原料ガスの流量を大きくする。これにより改質部へ供給される単位時間あたりの熱量を増やし、改質ガス中の燃料ガス濃度の低下を抑制する。このため燃料電池システムの運転効率が低下することが抑制される。
または、原料ガスの熱量が減少すると、制御部は改質水の流量を少なくする。これにより改質部へ原料ガスの熱量に対して余分な水分が供給されることを抑制し、余分な水分を加熱することによる熱ロスを抑制する。このため燃料電池システムの運転効率が低下することが抑制される。
あるいは、原料ガスの熱量が減少すると、発電量を小さくする。これにより改質ガス中の燃料ガスの熱量に見合った発電量として、発電効率の低下を抑制する。このため燃料電池システムの運転効率が低下することが抑制される。
また、例えば原料ガスの熱量が増加すると、制御部は改質水の流量を多くする。これにより改質部へ原料ガスの熱量に対して十分な水分が供給され、炭素の析出が抑制される。なお「改質部」とは、燃料電池と別体に設けられた改質器のほか、燃料電池内で改質反応が行われる部分の双方を指すものとする。
請求項2の燃料電池システムは、原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する改質部と、前記改質部から供給された前記改質ガスと酸化ガスとを反応させて発電を行なう燃料電池と、前記燃料電池から排出されたオフガスを燃焼させる燃焼器と、前記原料ガスの熱量変化に応じて、前記原料ガスの流量、改質水の流量及び発電量の少なくとも1つを制御する制御部と、前記燃料電池の電圧を検出する電圧センサと、前記改質部の温度を検出する改質部温度センサと、を備え、前記制御部は、前記燃料電池の電圧が許容範囲より高い場合及び前記改質部の温度が許容範囲より低い場合の少なくとも一方の場合に、前記原料ガスの熱量が増加していると推測する。
請求項3の燃料電池システムは、請求項1又は2の燃料電池システムにおいて、記燃焼器の温度を検出する燃焼器温度センサを備え、前記制御部は、前記燃焼器の温度から前記原料ガスの熱量変化を推測する。
請求項3の燃料電池システムによると、制御部は、燃料電池の電圧、燃焼器の温度及び改質部の温度の少なくとも1つから前記原料ガスの熱量変化を推測する。
例えば燃料電池の電圧が低下すると、原料ガスの熱量が減少していると推測する。これは、原料ガスの熱量が減少すると、改質ガス中の燃料ガス濃度が低下するため、燃料電池の電圧が低下するからである。
または、燃焼器の温度が低下すると、原料ガスの熱量が減少していると推測する。これは、原料ガスの熱量が減少すると、燃焼器へ供給されるオフガスにおける燃料ガス濃度が低下するため、燃焼器の温度が低下するからである。
あるいは、改質部の温度が上昇すると、原料ガスの熱量が減少していると推測する。これは、原料ガスの熱量が低下すると改質反応が低減されるため、水蒸気改質反応に伴う吸熱が抑制されるからである。
このように、燃料電池の電圧、燃焼器の温度及び改質部の温度の少なくとも1つから原料ガスの熱量変化を推測することで、熱量計を省略することができる。これにより燃料電池システムの構成を簡略化できる。
一態様の燃料電池システムは、前記制御部は、前記燃料電池の電圧、前記燃焼器の温度及び前記改質部の温度から前記原料ガスの熱量変化を推測する。
一態様の燃料電池システムによると、制御部は、燃料電池の電圧、燃焼器の温度及び改質部の温度、すなわち複数の指標を組み合わせて原料ガスの熱量変化を推測する。このため、1つの指標から推測する場合と比較して推測の精度が高い。
請求項4の燃料電池システムは、請求項1~3の何れか1項に記載の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池を複数備え、後段に配置された前記燃料電池は前段に配置された前記燃料電池から排出されたオフガスを用いて発電を行ない、前記電圧センサは、少なくとも最後段に配置された前記燃料電池の電圧を検出する。
請求項4の燃料電池システムは、燃料電池を複数備えている。原料ガスの熱量が減少すると、改質ガス中の燃料ガス濃度が低下するため、最前段に配置された燃料電池の電圧が低下する。また、この燃料電池から排出されるオフガス中の燃料ガス濃度も低下するため、後段側に配置された燃料電池の電圧も低下する。
このとき、前段側の燃料電池より、後段側の燃料電池のほうが、原料ガスの熱量が減少する「前」の電圧に対する電圧低下率が大きい。
ここで、請求項4の電圧センサは、少なくとも最後段に配置された燃料電池の電圧を検出する。すなわち、原料ガスの熱量が減少することによる電圧低下率が最も高い燃料電池の電圧を検出する。これにより、例えば最前段に配置された燃料電池の電圧を検出する場合と比較して、原料ガスの微細な熱量変化を推測することができる。
請求項5の燃料電池システムは、請求項4に記載の燃料電池システムにおいて、前記電圧センサは、複数の前記燃料電池それぞれの電圧を検出する。
請求項6の燃料電池システムは、請求項1~4の何れか1項に記載の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、燃料電池の発電量と電圧値とを比較して、前記燃料電池の劣化率を判定し、前記劣化率に応じて、原料ガスの熱量変化を推測する。
一態様の燃料電池システムは、前記燃料電池を複数備え、後段に配置された前記燃料電池は前段に配置された前記燃料電池から排出されたオフガスを用いて発電を行ない、前記電圧センサは、少なくとも最後段に配置された前記燃料電池の電圧を検出する。
一態様の燃料電池システムによると、電圧センサは、少なくとも最後段に配置された燃料電池の電圧を検出する。すなわち、原料ガスの熱量が減少することによる電圧低下率が最も高い燃料電池の電圧を検出する。これにより、例えば最前段に配置された燃料電池の電圧を検出する場合と比較して、原料ガスの微細な熱量変化を推測することができる。
さらに、制御部は、燃料電池の電圧、燃焼器の温度及び改質部の温度、すなわち複数の指標を組み合わせて原料ガスの熱量変化を推測する。このため、1つの指標から推測する場合と比較して推測の精度が高い。
本発明に係る燃料電池システムでは、原料ガスの熱量が低下した際に運転効率が低下することを抑制し、原料ガスの熱量が増加した場合に炭素析出の発生を抑制できる。
本発明の第1実施形態における燃料電池システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における燃料電池システムにおいて、制御部が原料ガスの熱量の変化を推測する手順を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態における燃料電池システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における燃料電池システムにおいて、前段の燃料電池セルスタックと後段の燃料電池セルスタックとの間に再生器を配置した変形例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における燃料電池システムにおいて、改質器と燃焼器とを隣接して配置した変形例を示すブロック図である。 (A)は本発明の第1実施形態における燃料電池システムを、原料ガスの熱量を一定にして駆動させた場合における燃料電池セルスタックにおける発電量と電圧との関係を示したグラフであり、(B)は燃料電池セルスタックにおける発電量を一定にして駆動させた場合における原料ガスの熱量と電圧との関係を示したグラフである。
[第1実施形態]
(燃料電池システム)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システム10は、原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する改質器20と、改質器20から供給された改質ガスと酸化ガスとを反応させて発電を行なう燃料電池セルスタック30と、燃料電池セルスタック30から排出されたオフガスを燃焼させる燃焼器40と、原料ガスの熱量変化に応じて、原料ガスの流量、改質水の流量及び発電量のうち少なくとも何れかを制御する制御部50と、を備えている。
(改質器)
改質器20は、原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する。改質器20は、例えば、バーナ又は燃焼触媒を配置した燃焼部と、改質用触媒を備える改質部とで構成されている。なお、以下の説明においては、特に断りのない限り改質器20とは改質部を示すものとする。
改質器20には、原料ガス供給経路P1の一端が接続されている。原料ガス供給経路P1には、ブロアBが設けられている。これによりメタンなどの原料ガスが原料ガス供給経路P1を通じて改質器20に供給される。
また、改質器20には、水蒸気供給経路P4の一端が接続されている。水蒸気供給経路P4の他端は、水供給管P3から供給された改質水を気化させる気化器60に接続されている。この気化器60は、水蒸気供給経路P4を介して水蒸気を改質器20に送出する。
改質器20において原料ガスの一例であるメタンを水蒸気改質させた場合、以下の(1)式の反応により一酸化炭素及び水素が生成される。
CH+HO→CO+3H ・・・(1)
更に、一酸化炭素をシフト改質させた場合、以下の(2)式の反応により水素及び二酸化炭素が生成される。
CO+HO→H+CO ・・・(2)
なお、本実施形態では、原料ガスの一例としてメタンが採用されているが、改質が可能なガスであれば特に限定されず、炭化水素燃料を用いることができる。炭化水素燃料としては、天然ガス、LPガス(液化石油ガス)、石炭改質ガス、低級炭化水素ガスなどが例示される。低級炭化水素ガスとしては、メタン、エタン、エチレン、プロパン、又はブタン等の炭素数4以下の低級炭化水素が挙げられ、本実施形態で用いるメタンが好ましい。なお、炭化水素燃料としては、上述した低級炭化水素ガスを混合したものであってもよく、上述した低級炭化水素ガスは、天然ガス、都市ガス、又はLPガス、バイオガス等のガスであってもよい。さらに、原料ガスは、これらの混合ガスであってもよい。
改質器20には、改質ガス供給経路P2の一端が接続されている。改質ガス供給経路P2の他端は、燃料電池セルスタック30におけるアノード32Bに接続されている。これにより、改質器20にて生成された改質ガスが、改質ガス供給経路P2を通じて燃料電池セルスタック30に供給される。改質ガスには、未反応のメタン、改質器20で生成された二酸化炭素、水素、未反応の一酸化炭素及び水蒸気等が含まれている。
(燃料電池セルスタック)
燃料電池セルスタック30は固体酸化物系の燃料電池セルスタックであり、積層された複数の燃料電池セル32を有している。個々の燃料電池セル32は、電解質層32Cと、電解質層32Cの表裏面にそれぞれ積層されたカソード32A及びアノード32Bと、を有する。なお、図1に示す例では、複数の燃料電池セル32の個々のカソードをまとめて「カソード32A」として図示されており、複数の燃料電池セル32の個々のアノードをまとめて「アノード32B」として図示されている。なお、燃料電池セルスタック30は、溶融炭酸塩型や固体高分子型の燃料電池セルスタックとしてもよい。
カソード32Aには、酸化ガスが流れる管である酸化ガス管P5の一端が接続されている。カソード32Aには、酸化ガス管P5を介して酸化ガス(例えば空気)が供給される。カソード32Aでは、以下の(3)式に示すように、酸化ガス中の酸素と電子とが反応して酸素イオンが生成される。生成された酸素イオンは電解質層32Cを通ってアノード32Bに到達する。
1/2O+2e→O2- ・・・(3)
一方、アノード32Bでは、以下の(4)式及び(5)式に示すように、電解質層32Cを通ってきた酸素イオンが改質ガス中の燃料ガスである水素及び一酸化炭素と反応し、水(水蒸気)、二酸化炭素及び電子が生成される。アノード32Bで生成された電子がアノード32Bから外部回路を通ってカソード32Aに移動することで、各燃料電池セル32において発電される。なお、各燃料電池セル32は、発電時に発熱する。
+O2-→HO+2e ・・・(4)
CO+O2-→CO+2e ・・・(5)
アノード32Bには、アノードオフガスが流れる管であるアノードオフガス管P6の一端が接続されており、アノードオフガス管P6には、アノード32Bからアノードオフガスが排出される。アノードオフガスには、未反応の水素、未反応の一酸化炭素、二酸化炭素、及び水蒸気等が含まれている。
カソード32Aには、カソードオフガスが流れる管であるカソードオフガス管P7の一端が接続されており、カソードオフガス管P7には、カソード32Aからカソードオフガスが排出される。カソードオフガスには、未反応の酸化ガスなどが含まれている。
アノードオフガス管P6の他端及びカソードオフガス管P7の他端は、燃焼器40に接続されている。
(燃焼器)
燃焼器40は、カソード32Aから排出されたカソードオフガスと、アノード32Bから排出されたアノードオフガスとの混合ガスを燃焼させる。燃焼器40からの排気は、排気管P8を通じて排出される。
(センサ)
燃料電池システム10は、燃料電池セルスタック30の電圧を検出する電圧センサ72と、燃焼器40の温度を検出する温度センサ74(燃焼器温度センサ)と、改質器20の温度を検出する温度センサ76(改質器温度センサ)と、を備えている。
電圧センサ72はカソード32Aとアノード32Bとの間に設けられており、カソード32Aとアノード32Bとの間の電位差(燃料電池セルスタック30の電圧)を検出する。温度センサ74は燃焼器40に設けられており、燃焼器40の温度を検出する。温度センサ76は改質器20に設けられており、改質器20の温度を検出する。
(制御部)
制御部50は、燃料電池システム10の運転効率の低下や改質器20、改質ガス供給経路P2、燃料電池セルスタック30、アノードオフガス管P6又は燃焼器40における炭素析出を抑制するための燃料電池システム用装置である。制御部50は、電圧センサ72、温度センサ74、温度センサ76と有線又は無線で接続されており、これらから燃料電池セルスタック30の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度が入力される。
制御部50は、燃料電池セルスタック30の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度から、原料ガスの熱量変化を推測する。例えば燃料電池セルスタック30の電圧が「低下」すると、単位時間当たりに投入された原料ガスの熱量が「減少」していると推測する。これは、原料ガスの熱量が減少すると、改質ガス中の燃料ガス濃度が低下するため、燃料電池セルスタック30の電圧が低下するからである。
または、燃焼器40の温度が「低下」すると、原料ガスの熱量が「減少」していると推測する。これは、原料ガスの熱量が減少すると、燃焼器40へ供給されるアノードオフガスにおける燃料ガス濃度が低下するため、燃焼器40の温度が低下するからである。
あるいは、改質器20の温度が「上昇」すると、原料ガスの熱量が「減少」していると推測する。これは、原料ガスの熱量が低下すると改質反応が低減されるため、改質反応に伴う吸熱が抑制されるからである。
このように制御部50は、燃料電池セルスタック30の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度のうち少なくとも1つを指標(パラメータ)として、原料ガスの熱量変化を推測することができる。但し、本実施形態においては、燃料電池セルスタック30の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度の「全て」を指標として、原料ガスの熱量変化を推測する。これにより指標数が少ない場合と比較して推測確度を高めることができる。
制御部50による原料ガスの熱量変化推測方法について、図2のフローチャートに沿って説明する。まず、ステップ100において、制御部50に、電圧センサ72、温度センサ74、温度センサ76から、燃料電池セルスタック30の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度がパラメータとして入力される。
次に、ステップ102で、制御部50が燃料電池セルスタック30の電圧が許容範囲かどうかを判別する。例えば燃料電池セルスタック30の電圧が許容範囲より低い場合、原料ガスの熱量が減少していると推測してステップ104へ移行する。燃料電池セルスタック30の電圧が許容範囲内の場合、原料ガスの熱量は正常と判断して、ステップ100へ戻る。なお、制御部50が燃料電池セルスタック30の電圧から原料ガスの熱量が減少していると推測する方法としては、例えば以下の方法がある。
改質器20へ送出される原料ガスの熱量(単位時間あたりの熱量)を一定にして燃料電池システム10を駆動させた場合、燃料電池セルスタック30における発電量(W)と電圧(V)との関係は、例えば図6(A)のように表される。ここで、制御部50は、燃料電池セルスタック30における発電量(W)を制御している。また、制御部50のメモリには、図6(A)に示されるような発電量(W)と想定電圧値(V)との相関関係が保存されている。
制御部50は、燃料電池セルスタック30を発電量W1で稼動させている際、電圧センサ72で検出された電圧V2と、メモリに保存されている想定電圧V1とを比較する。そして、電圧センサ72で検出された電圧V2が、想定電圧V1を基準とした許容範囲より低くなった場合、制御部50は、原料ガスの熱量が減少していると推測する。
また、燃料電池セルスタック30における発電量(単位時間あたりの発電量)を一定にして燃料電池システム10を駆動させた場合、原料ガスの熱量(J)と電圧(V)との関係は、例えば図6(B)のように表される。制御部50のメモリには、図6(B)に示されるような熱量(J)と電圧値(V)との相関関係が保存されている。
制御部50は、燃料電池セルスタック30を一定の発電量W1で稼動させている際において、入力された電圧値が電圧V1から電圧V2に低下した場合、原料ガスの熱量が熱量J1から熱量J2に減少したと推測する。
ステップ104では、制御部50が燃焼器40の温度が許容範囲かどうかを判別する。例えば燃焼器40の温度が許容範囲より低い場合、原料ガスの熱量が減少していると推測してステップ106へ移行する。燃焼器40の温度が許容範囲内の場合、原料ガスの熱量は正常と判断して、ステップ100へ戻る。
ステップ106では、制御部50が改質器20の温度が許容範囲かどうかを判別する。例えば改質器20の温度が許容範囲より高い場合、原料ガスの熱量が減少していると推測してステップ108へ移行する。改質器20の温度が許容範囲内の場合、原料ガスの熱量は正常と判断して、ステップ100へ戻る。
ステップ108では、制御部50が、燃料電池システム10を制御する。具体的には、原料ガスの流量、改質水の流量及び発電量のうち少なくとも何れかを制御する。
例えば上述したステップ102~106において、原料ガスの熱量が減少していると推測された場合、制御部50は原料ガスの流量を大きくする。または、制御部50は改質水の流量を少なくする。あるいは、制御部50は発電量を小さくする。なお、制御部50が、原料ガスの流量、改質水の流量及び発電量の何れを制御するかは任意であり、予め制御部50に対して何れを制御するかを設定しておくことができる。
(作用・効果)
第1実施形態に係る燃料電池システム10においては、制御部50が、燃料電池セルスタック30の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度から原料ガスの熱量変化を推測する。このため、原料ガスの熱量を測定するための熱量計を設置する必要がなく、燃料電池システムの構成を簡略化できる。
さらに、制御部50は、燃料電池セルスタック30の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度の全てを指標として、原料ガスの熱量変化を推測している。例えば、燃料電池セルスタック30の電圧が許容範囲より低く、かつ、燃焼器40の温度が許容範囲より低く、かつ、改質器20の温度が許容範囲より高い場合には、制御部50は、原料ガスの熱量が低下していると推測する。これに対して、少なくとも1つの指標が許容範囲内であれば、制御部50は、原料ガスの熱量は正常であると判断する。
これにより、原料ガスの熱量変化以外の要因によって各指標が変化した場合に、当該指標の変化が原料ガスの熱量変化に起因して発生したと判断されるエラーを抑制できる。このため、少ない指標で推測する場合と比較して原料ガスの熱量変化の推測確度が高い。
また、第1実施形態に係る燃料電池システム10においては、制御部50は、ステップ102~106で原料ガスの熱量が減少していると推測した場合、一例として原料ガスの流量を大きくする。これにより改質器20へ供給される単位時間あたりの熱量を増やし、改質ガス中の燃料ガス濃度の低下を抑制する。これにより燃料電池セルスタック30における燃料枯れや燃焼器40の失火を抑制し、発電効率が低減することや燃料電池セルスタック30の破損を抑制できる。また、単位発電量あたりの消費燃料を減らすことができる。
また、制御部50は、ステップ102~106で原料ガスの熱量が減少していると推測した場合、他の一例として改質水の流量を少なくする。これにより改質器20へ余分な水分が供給されることを抑制し、余分な水分を加熱することによる熱ロスを抑制する。換言すると、改質水の流量を少なくすることにより原料ガスの熱量減少に伴う炭素(C)と水(S)とのモル比(スチームカーボン比、S/C)の増加を抑制して、改質ガス中の燃料ガス濃度の低下を抑制する。このため燃料電池システムの運転効率が低下し難い。
なお、制御部50は、原料ガスの熱量が増大していると推測した場合、改質水の流量を多くすることもできる。これにより改質器20へ十分な水分を供給して、改質器20における炭素の析出を抑制できる。
また、制御部50は、ステップ102~106で原料ガスの熱量が減少していると推測した場合、さらに他の一例として燃料電池セルスタック30における発電量を小さくする。これにより改質ガス中の燃料ガスの熱量に見合った発電量として、燃料電池セルスタック30における燃料枯れを抑制し、発電効率の低下を抑制する。また、燃料電池セルスタック30の破損を抑制できる。
なお、制御部50は、原料ガスの流量、改質水の流量、燃料電池セルスタック30における発電量のうち少なくとも1つを制御する。つまり制御部50は、原料ガスの流量、改質水の流量、燃料電池セルスタック30における発電量のうち、2つ以上を制御してもよい。2つ以上を制御することにより相乗的に効果を発揮させて発電効率を高めることができる。
また、本実施形態においては、制御部50は、燃料電池セルスタック30の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度の全てを指標として、原料ガスの熱量変化を推測しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。たとえば、制御部50は、燃料電池セルスタック30の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度のうち少なくとも1つを指標として、原料ガスの熱量変化を推測してもよい。
さらに、制御部50は、燃料電池セルスタック30の発電量と電圧値とを比較して、燃料電池セルスタック30の劣化率を判定してもよい。この場合、制御部50は、燃料電池セルスタック30の劣化率に応じて原料ガスの熱量変化を推測し、原料ガスの流量、改質水の流量、燃料電池セルスタック30における発電量のうち少なくとも1つを制御する。
またさらに、制御部50には、原料ガスの熱量変化を推測するための各種の情報(例えば他の機器の制御情報等)を、予めプログラムしておいてもよいし、インターネットから逐次取得できる機構を組み込んでおいてもよい。
[第2実施形態]
(燃料電池システム)
図3に示す第2実施形態に係る燃料電池システム12は、多段式(2段)の燃料電池システムとされ、燃料電池セルスタック30、34を備えている。なお、第2実施形態において、上述の第1実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成については同一の符号を用いてその説明を省略する。
燃料電池セルスタック34は、燃料電池セルスタック30の後段に設置されたセルスタックである。燃料電池セルスタック34は固体酸化物系の燃料電池セルスタックであり、積層された複数の燃料電池セル36を有している。個々の燃料電池セル36は、電解質層36Cと、電解質層36Cの表裏面にそれぞれ積層されたカソード36A及びアノード36Bと、を有する。なお、燃料電池セルスタック34は、燃料電池セルスタック30と同様に、溶融炭酸塩型や固体高分子型の燃料電池セルスタックとしてもよい。
カソード32Aとカソード36Aとはカソードオフガス管P9で接続されており、カソード36Aには、カソード32Aから排出されたカソードオフガスが送出される。また、アノード32Bとアノード36Bとはアノードオフガス管P10で接続されており、アノード36Bには、アノード32Bから排出されたアノードオフガスが送出される。
電圧センサ72Aは、カソード32Aとアノード32Bとの間に設けられており、カソード32Aとアノード32Bとの間の電位差(燃料電池セルスタック30の電圧)を検出する。また、電圧センサ72Bは、カソード36Aとアノード36Bとの間に設けられており、カソード36Aとアノード36Bとの間の電位差(燃料電池セルスタック34の電圧)を検出する。
第2実施形態における制御部52は、電圧センサ72A、72B、温度センサ74、温度センサ76と図示しない配線で接続されており、これらから燃料電池セルスタック30、34の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度が入力される。
制御部52は、燃料電池セルスタック30、34の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度から、原料ガスの熱量変化を推測する。
(作用・効果)
第2実施形態に係る燃料電池システム12では、複数の燃料電池セルスタック(燃料電池セルスタック30、34)が直列で繋がれている。燃料電池システム12において原料ガスの熱量が減少すると、改質ガス中の燃料ガス濃度が低下するため、前段に配置された燃料電池セルスタック30の電圧が低下する。また、燃料電池セルスタック30から排出されるアノードオフガス中の燃料ガス濃度も低下するため、後段に配置された燃料電池セルスタック34の電圧も低下する。
このとき、前段の燃料電池セルスタック30より後段の燃料電池セルスタック34のほうが、原料ガスの熱量が減少する前の電圧に対する電圧低下率が高い。換言すると、原料ガスの熱量変化に対して、燃料電池セルスタック30より燃料電池セルスタック34のほうが敏感に反応する。
ここで、制御部52は、燃料電池セルスタック30の電圧に加えて、燃料電池セルスタック34の電圧から、原料ガスの熱量変化を推測する。つまり、相対的に電圧低下率が小さな燃料電池セルスタック30の電圧だけでなく、相対的に電圧低下率が大きな燃料電池セルスタック34の電圧を、原料ガスの熱量変化を推測するための指標としている。これにより、燃料電池セルスタック30の電圧のみを指標とする場合と比較して、原料ガスの熱量変化を推測しやすい。また、燃料電池セルスタック34の電圧のみを指標とする場合と比較して、指標数が増えるため推測の確度が高い。
なお、第2実施形態においては、燃料電池セルスタック30、34の双方の電圧を、原料ガスの熱量変化を推測するための指標としているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、少なくとも後段に配置された燃料電池セルスタック34の電圧を指標とすればよい。これにより燃料電池セルスタック30の電圧のみを指標とする場合と比較して、原料ガスの熱量変化を推測しやすい。
また、燃料電池システム12では、複数の燃料電池セルスタック(燃料電池セルスタック30、34)を用いているため、燃料電池セルスタックを単独で用いたシステムと比較して総合燃料利用率が高い。このため原料ガスの熱量が減少した際に燃料枯れが生じる可能性が高くなる。
このとき、前段の燃料電池セルスタック30へ供給される改質ガス中の燃料ガス濃度の低下率より、後段の燃料電池セルスタック34へ供給されるアノードオフガス中の燃料ガス濃度の低下率が高くなる。このため、燃料電池セルスタック30と比較して、燃料電池セルスタック34において燃料枯れが生じ易くなる。
第2実施形態に係る燃料電池システム12においては、第1実施形態に係る燃料電池システム10と同様に、制御部52は、原料ガスの熱量が減少していると推測した場合、一例として原料ガスの流量を大きくする。これにより燃料電池セルスタック30における燃料枯れを抑制できるほか、燃料電池セルスタック34における燃料枯れも抑制できる。この結果、燃料電池セルスタック30だけでなく、燃料枯れが生じ易い燃料電池セルスタック34の破損も抑制できる。
また、制御部52は、原料ガスの熱量が減少していると推測した場合、他の一例として燃料電池セルスタック30、34における発電量をそれぞれ小さくして、改質ガス中の燃料ガス及びアノードオフガス中の燃料ガスの熱量に見合った発電量とする。これにより燃料電池セルスタック30における燃料枯れを抑制できるほか、燃料電池セルスタック34における燃料枯れも抑制できる。この結果、燃料電池セルスタック30だけでなく、燃料枯れが生じ易い燃料電池セルスタック34の破損も抑制できる。
また、第2実施形態においては、燃料電池セルスタックを2段で構成しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば3段以上の任意の段数の燃料電池セルスタックを用いてもよい。この場合、最も後段に配置された燃料電池セルスタックに電圧センサを設置して、検出された電圧を原料ガスの熱量変化を推測するための指標とすることが好ましい。また、最も後段に配置された燃料電池セルスタック以外の燃料電池セルスタックにも電圧センサを設置することがさらに好ましい。
また、第2実施形態においては、燃料電池セルスタック30のアノード32Bと燃料電池セルスタック34のアノード36Bとは、アノードオフガス管P10で接続されている。そしてアノード36Bにはアノード32Bから排出されたアノードオフガスが直接送出されるものとしたが、本発明の実施形態はこれに限らない。
例えば図4に示す燃料電池システム14のように、一端がアノード32Bに接続されたアノードオフガス管P10の他端を再生器80に接続し、再生器80とアノード36Bとを再生ガス管P11で接続してもよい。再生器80は、アノード32Bから排出されたアノードオフガスから、水及び二酸化炭素のうち少なくとも一方を分離する。
再生器80は、一例として、アノードオフガスに含まれる水及び二酸化炭素のうち少なくとも一方を分離する分離膜を用いた再生器とすることができる。
また、再生器80としては、水蒸気を凝縮して除去する凝縮器、水蒸気吸着材又は水蒸気吸収剤等を用いることができる。さらに、二酸化炭素吸着材又は二酸化炭素吸収材等を用いてもよい。すなわち、水及び二酸化炭素のうち少なくとも一方をアノードオフガスから除去する作用を持つものであれよい。このような再生器80を用いることで、燃料電池セルスタック34における発電効率を高めることができる。
また、第1、第2実施形態においては、燃焼器40と改質器20とが離間して配置され、改質器20の改質反応に使用する熱は燃焼器40以外の熱源から得ているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図5に示す燃料電池システム16のように、改質器20と燃焼器40とを隣接させて配置して、燃焼器40における燃焼熱を改質器20における改質反応(吸熱反応)に使用してもよい。すなわち、改質器20と燃焼器40との間で熱交換させてもよい。
なお、係る構成においては、原料ガスの熱量が低下して燃焼器40の温度が低くなった際、改質器20と熱交換できる熱量が少なくなる。このため、改質器20による改質反応が抑制される。これにより、改質器20の改質反応に使用する熱を燃焼器40以外の熱源から得る場合と比較して、発電効率が低くなる可能性がある。
しかし、燃料電池システム16は、制御部52によって発電効率が低減することが抑制される。このため、燃焼器40の温度が低くなることに起因する発電効率の低減作用を軽減することができる。
また、第1、第2実施形態においては、燃料電池セルスタック30、34には電圧センサのみを設置する構成としたが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば電圧センサに加え、温度センサを設置してもよい。温度センサを設置することで、燃料電池セルスタック30、34の温度を、原料ガスの熱量変化を推測する指標として用いる事ができる。この場合、例えば燃料電池セルスタック30、34の温度が低くなると、原料ガスの熱量が減少したと推測できる。なお、上記の説明では、改質器20をバーナや燃焼器40で加熱する例について説明したが、燃料電池セルスタック30、34における反応熱を用いて改質器20を加熱してもよい。
また、第1、第2実施形態においては、燃料電池セルスタック30、34の電圧、燃焼器40の温度及び改質器20の温度等から、原料ガスの熱量変化を推測しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、原料ガスの熱量を、熱量計を用いて測定してもよい。この場合においても、制御部50、52が、原料ガスの熱量変化に応じて、原料ガスの流量、改質水の流量及び発電量の少なくとも1つを制御する。これにより、燃料電池システム10、12の運転効率の低下を抑制できる。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
10 燃料電池システム
12 燃料電池システム
14 燃料電池システム
16 燃料電池システム
20 改質器(改質部)
30 燃料電池セルスタック(燃料電池)
34 燃料電池セルスタック(燃料電池)
40 燃焼器
50 制御部
52 制御部
72 電圧センサ
72A 電圧センサ
72B 電圧センサ
74 温度センサ(燃焼器温度センサ)
76 温度センサ(改質器温度センサ)

Claims (6)

  1. 原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する改質部と、
    前記改質部から供給された前記改質ガスと酸化ガスとを反応させて発電を行なう燃料電池と、
    前記燃料電池から排出されたオフガスを燃焼させる燃焼器と、
    前記原料ガスの熱量変化に応じて、前記原料ガスの流量、改質水の流量及び発電量の少なくとも1つを制御する制御部と、
    前記燃料電池の電圧を検出する電圧センサと、
    前記改質部の温度を検出する改質部温度センサと、を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池の電圧が許容範囲より低い場合及び前記改質部の温度が許容範囲より高い場合の少なくとも一方の場合に、前記原料ガスの熱量が減少していると推測する、
    燃料電池システム。
  2. 原料ガスを水蒸気改質して改質ガスを生成する改質部と、
    前記改質部から供給された前記改質ガスと酸化ガスとを反応させて発電を行なう燃料電池と、
    前記燃料電池から排出されたオフガスを燃焼させる燃焼器と、
    前記原料ガスの熱量変化に応じて、前記原料ガスの流量、改質水の流量及び発電量の少なくとも1つを制御する制御部と、
    前記燃料電池の電圧を検出する電圧センサと、
    前記改質部の温度を検出する改質部温度センサと、を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池の電圧が許容範囲より高い場合及び前記改質部の温度が許容範囲より低い場合の少なくとも一方の場合に、前記原料ガスの熱量が増加していると推測する、
    燃料電池システム。
  3. 記燃焼器の温度を検出する燃焼器温度センサを備え、
    前記制御部は、前記燃焼器の温度から前記原料ガスの熱量変化を推測する、
    請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池を複数備え、後段に配置された前記燃料電池は前段に配置された前記燃料電池から排出されたオフガスを用いて発電を行ない、
    前記電圧センサは、少なくとも最後段に配置された前記燃料電池の電圧を検出する、
    請求項1~3の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記電圧センサは、複数の前記燃料電池それぞれの電圧を検出する、
    請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記制御部は、燃料電池の発電量と電圧値とを比較して、前記燃料電池の劣化率を判定し、前記劣化率に応じて、原料ガスの熱量変化を推測する、請求項1~4の何れか1項に記載の燃料電池システム。
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