JP5011000B2 - 金券処理装置 - Google Patents

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本発明は、金券処理装置に関し、特にその多機能化に関する。
デパート等での商品購入の際に貨幣に代えて用いることができる商品券等の金券が従来から使用されている。このような金券を発行する金券発行装置について、装置内部の収納部に金券をセットし、この金券を発行する際に識別番号を読み取って、この識別番号が発行すべきものであるか否かを判定して、発行すべきと判定された金券を発行する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3644214号公報
上述した金券発行装置は、金券の発行処理のみを行うものであり、発行処理以外の処理を行うことができなかった。
したがって、本発明は、金券の発行処理は勿論、発行処理以外の処理も可能な多機能型の金券処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、未発行の金券を装填する金券装填モード、発行済みの金券を収納する金券収納モード未発行の金券を発行する金券発行モードおよび発行済みの金券を回収する金券回収モードの中からいずれか一つのモードが選択設定されるモード設定手段と、入金口に入金された金券の識別を行う入金識別部と、前記モード設定手段によって前記金券装填モードが選択設定された場合に、前記入金口に入金された金券を前記入金識別部の識別結果に基づいて金種別に収納する一方、前記モード設定手段によって前記金券発行モードが選択設定された場合に、収納していた金券を出金口に出金する未発行券収納部と、前記モード設定手段によって前記金券収納モードが選択設定された場合に、前記入金口に入金され前記入金識別部で識別された金券を収納する一方、前記モード設定手段によって前記金券回収モードが選択設定された場合に、収納していた金券を前記出金口に出金する発行済券収納部と、前記未発行券収納部および前記発行済券収納部から出金する金券の識別を行う出金識別部と、前記モード設定手段によって前記金券装填モードが選択設定された場合および前記金券収納モードが選択設定された場合に、当該設定された入金モードと、当該設定された入金モードに対して入金され前記入金識別部によって識別された金券の識別番号とを関連付けして記憶する記憶手段と、前記モード設定手段によって前記金券発行モードが選択設定された場合および前記金券回収モードが選択設定された場合に、当該設定された出金モードと、当該設定された出金モードに対して出金され前記出金識別部によって識別された金券の識別番号に関連付けされて前記記憶手段に記憶されていた入金モードとに基づいて適正な出金処理であるか否かを判定する判定手段と、を有し、前記判定手段は、前記金券発行モードで出金される金券であって前記出金識別部によって識別された識別番号に関連付けされて前記金券装填モードが記憶されていなかった金券と、前記金券回収モードで出金される金券であって前記出金識別部によって識別された識別番号に関連付けされて前記金券収納モードが記憶されていなかった金券とを、適正な出金処理でないと判定して出金リジェクト部に搬送することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記記憶手段は、前記モード設定手段によって前記金券発行モードが選択設定された場合および前記金券回収モードが選択設定された場合に、当該設定された出金モードと、当該設定された出金モードに対して出金され前記出金識別部によって識別された金券の識別番号と、当該識別番号に関連付けされて記憶されていた入金モードとを関連付けして出金情報として記憶し、さらに、前記記憶手段に記憶された前記出金情報を外部機器に送信する通信手段を有することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記入金識別部および前記出金識別部は、ICチップが埋め込まれた金券の前記ICチップから識別番号を識別することを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれか一項に係る発明において、ユーザを認証する認証手段を備え、前記モード設定手段は、前記認証手段の認証結果に基づいて選択設定可能なモードを制御することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、未発行の金券を装填する金券装填モードがモード設定手段によって選択設定された場合に、入金口に入金された金券を入金識別部の識別結果に基づいて未発行券収納部に金種別に収納することになり、未発行の金券を発行する金券発行モードがモード設定手段によって選択設定された場合に、未発行券収納部から、収納していた金券を出金口に出金することになる。さらに、発行済みの金券を収納する金券収納モードがモード設定手段によって選択設定された場合に、入金口に入金され入金識別部で識別された金券を発行済券収納部に収納することになる。このように、未発行の金券についての装填および発行に加えて、発行済みの金券についての収納を行うことができるため、多機能化を図ることができる。
また、モード設定手段によって金券回収モードが選択設定された場合に、発行済券収納部が、収納していた金券を出金口に出金する。その結果、未発行の金券についての装填および発行に加えて、発行済みの金券についての収納および機外回収のための出金口への出金を行うことができるため、さらなる多機能化を図ることができる。
また、モード設定手段によって金券装填モードが選択設定された場合および金券収納モードが選択設定された場合に、当該設定された入金モードと、当該設定された入金モードに対して入金され入金識別部によって識別された金券の識別番号とを関連付けして記憶手段に記憶する一方で、モード設定手段によって金券発行モードが選択設定された場合および金券回収モードが選択設定された場合に、判定手段が、当該設定された出金モードと、当該設定された出金モードに対して出金され出金識別部によって識別された金券の識別番号に関連付けされて記憶手段に記憶されていた入金モードとを比較して、適正な出金処理であるか否かを判定する。これにより、適正な出金処理である場合に出金を継続し、適正な出金処理でない場合には出金をしない等の対処が可能となり、適正に出金処理された金券のみを出金できる。
また、判定手段によって適正な出金処理でないと判定された場合、当該適正な出金処理でないと判定された金券を出金リジェクト部に搬送することで、適正な出金処理とならない金券が混入していても、出金処理を停止することなく継続することができる。
請求項に係る発明によれば、記憶手段が、モード設定手段によって金券発行モードが選択設定された場合および金券回収モードが選択設定された場合に、当該設定された出金モードと、当該設定された出金モードに対して出金され出金識別部によって識別された金券の識別番号と、当該識別番号に関連付けされて記憶されていた入金モードとを関連付けして出金情報として記憶すると、通信手段が、記憶手段に記憶された出金情報を外部機器に送信する。したがって、他の装置と情報を共有することが可能となる。
請求項に係る発明によれば、入金識別部および出金識別部は、ICチップが埋め込まれた金券のICチップから識別番号を識別するため、容易且つ確実に金券を識別することができる。
請求項に係る発明によれば、モード設定手段が、ユーザを認証する認証手段の認証結果に基づいて選択設定可能なモードを制御するため、ユーザの職位等に応じて使用できるモードを異ならせることができる。
本発明の第1実施形態の金券処理装置を図1および図2を参照して以下に説明する。
第1実施形態の金券処理装置11は、ユーザを認証する認証装置12(認証手段)と、ユーザによってモード設定入力等が行われる操作部(モード設定手段)13と、ユーザに操作ガイダンス等を表示する表示部14とを上面に有しており、また、内部には、金券処理装置11の全体を制御する制御部15(モード設定手段,判定手段)と、各種データを記憶する記憶部(記憶手段)16と、制御部15の指令に基づいてネットワークを介して金券発行元の管理サーバ(外部機器)17と通信する通信部(通信手段)18とが設けられている。管理サーバ17は複数の金券処理装置11に接続されており、これら金券処理装置11の情報を一括管理する。
金券処理装置11は、金券が集積状態で投入される入金口21を上部に備えており、入金口21には、集積状態で投入された金券を一枚ずつ分離して入金搬送路22に送り出す入金繰出機構23が設けられている。入金口21に投入され入金繰出機構23を介して装置内に送り込まれた金券は、入金搬送路22を介して入金識別部24に搬送される。
入金識別部24は、入金搬送路22で搬送される金券の識別を行うものである。この入金識別部24は、例えばCCDカメラ等の画像検出装置25を一対備えており、搬送中の金券の画像データを表裏両側から撮像する。そして、制御部15は、画像データをOCR処理等を行うことで金券に表記された金券識別番号を検出する。また、制御部15は、画像検出装置25で撮像された画像データと、予め設定された受入可能な金券の金種毎のマスタデータとを比較して、重送や斜行等の搬送異常の有無、汚損の有無等に基づく受入可・不可の判定および受入可の場合の金種を判定することになる。なお、受入可・不可は、搬送異常ありの場合と、汚損ありの場合と、識別した画像データと一致すると判定できるマスタデータがない場合と、読み取った金券識別番号が実行するモードに対応していない場合と、のうちの少なくともいずれか一つの条件に合う場合は受入不可とする。これらのいずれの条件をも満足しない場合に受入可と判定する。
金券処理装置11は、入金リジェクト金券を機外に取り出し可能に排出するリジェクト口28を上部に備えており、制御部15は、入金識別部24の識別結果から受入不可と判定した入金リジェクト金券を、入金搬送路22および入金搬送路22から分岐する入金リジェクト搬送路29を介して入金リジェクト口28に排出する。
金券処理装置11は、入金搬送路22における入金リジェクト搬送路29よりも下流側から分岐する複数、具体的には3箇所の分岐搬送路31a〜31cを有しており、これら分岐搬送路31a〜31cの各端末位置および入金搬送路22の端末位置には、金券を一時貯留する、底部が開閉可能な一時貯留部32a〜32c,33がそれぞれ設けられている。これら一時貯留部32a〜32c,33は、入金識別部24で受入可と識別された金券を受け入れる。ここで、これら一時貯留部32a〜32c,33は、未発行(市場に未発行)の金券を金種別に受け入れて一時貯留するものと、発行済み(市場に発行済み)の金券を金種混在で受け入れて一時貯留するものとに分類されている。具体的には、最も上流側の分岐搬送路31aの端末位置に設けられた一時貯留部32aは、未発行の額面1000円の金券を受け入れ、一つ下流側の分岐搬送路31bの端末位置に設けられた一時貯留部32bは、未発行の額面5000円の金券を受け入れ、さらに一つ下流側の分岐搬送路31cの端末位置に設けられた一時貯留部32cは、未発行の額面10000円の金券を受け入れ、入金搬送路22の端末位置に設けられた一時貯留部33は、発行済みの金券を金種混在で受け入れる。これら一時貯留部32a〜32c,33は、機体から引き出し可能な引出ユニット35に一体に設けられており、一時貯留部32a〜32c,33に貯留された金券は、引出ユニット35が機体から引き出されることで返却可能となっている。
各一時貯留部32a〜32c,33の下方には、一時貯留部32a〜32c,33から受け渡された金券を収納するとともに、収納している金券を最下のものから出金可能な出金収納部36a〜36c,37が一対一で設けられている。つまり、出金収納部36a〜36c,37も、未発行の金券を金種別に受け入れて出金可能に収納するものと、発行済みの金券を金種混在で受け入れて出金可能に収納するものとに分類されている。具体的には、一時貯留部32aの下方の出金収納部(未発行券収納部)36aは未発行の額面1000円の金券を、一時貯留部32bの下方の出金収納部(未発行券収納部)36bは未発行の額面5000円の金券を、一時貯留部32cの下方の出金収納部(未発行券収納部)36cは未発行の額面10000円の金券を、一時貯留部33の下方の出金収納部(発行済券収納部)37は発行済みの金券を金種混在で、それぞれ収納する。なお、未発行の金券の額面の種類が上記より多い場合、および発行済みの金券を金種別あるいは発行元別に一時貯留したりする場合には、一時貯留部32a〜32c,33および出金収納部36a〜36c,37の数を適宜増やすことで対応可能である。また、複数の一時貯留部32a〜32c,33および出金収納部36a〜36c,37への振り分けを、操作部13を介してのユーザ設定で可変としても良い。
各出金収納部36a〜36c,37の下部には、金券を一枚ずつ分離して計数しつつ繰り出す出金繰出機構40が設けられている。そして、出金収納部37の出金繰出機構40は出金搬送路41に、出金収納部36cの出金繰出機構40は出金搬送路41に合流する繰出搬送路42cに、出金収納部36bの出金繰出機構40は出金搬送路41に合流する繰出搬送路42bに、出金収納部36aの出金繰出機構40は出金搬送路41に合流する繰出搬送路42aに、それぞれ金券を繰り出す。
出金搬送路41には、すべての繰出搬送路42a〜42cの合流位置よりも下流側に、出金搬送路41により搬送中の金券、つまり出金収納部36a〜36c,37が出金した金券の識別を行う出金識別部44が設けられている。この出金識別部44は、例えばCCDカメラ等の画像検出装置45を一対備えており、搬送中の金券の表裏両側の画像データを撮像する。そして、制御部15は、画像データをOCR処理等を行うことで金券に表記された金券識別番号を検出する。また、制御部15は、画像検出装置45で撮像された画像データと、予め設定された金券の金種毎のマスタデータとを比較して、重送や斜行等の搬送異常の有無、汚損の有無等に基づく出金可・不可の判定および出金可の場合の金種を判定することになる。なお、出金可・不可は、搬送異常ありの場合と、汚損ありの場合と、識別した画像データと一致すると判定できるマスタデータがない場合と、読み取った金券識別番号が実行するモードに対応していない場合と、のうちの少なくともいずれか一つの条件に合う場合は出金不可とする。これらのいずれの条件をも満足しない場合に出金可と判定する。
金券処理装置11は、出金搬送路41から分岐する出金リジェクト搬送路47と、出金リジェクト搬送路47に送られた出金リジェクト金券を収納する出金リジェクト庫48(出金リジェクト部)を備えている。この出金リジェクト庫48は、機体に対し着脱可能となっている。制御部15は、出金識別部44の識別結果から出金不可と判定した金券を、出金搬送路41および出金リジェクト搬送路47を介して出金リジェクト庫48に収納する。
金券処理装置11は、出金金券を機外に取り出し可能に排出する出金口50を上部に備えており、制御部15は、出金識別部44の識別結果から出金可と判定した金券を、出金搬送路41を介して出金口50に排出する。
認証装置12は、具体的には、ユーザ毎に発行されるIDカードに記憶されたユーザ識別番号を読み取るカードリーダである。ここで、ユーザ識別番号は、上位の「マスタユーザ」と、下位の「制限ユーザ」と、それ以外の「非ユーザ」との三段階のユーザレベルに分類されることになり、記憶部16には、予めユーザ識別番号毎にユーザレベルが関連付けされて記憶されている。
制御部15は、金券処理装置11の使用開始にあたって表示部14に認証装置12への認証操作を促す表示を行わせる。この表示を見てユーザが認証装置12にIDカードを走査させると、認証装置12によってユーザ識別番号を読み取らせることになり、このユーザ識別番号を記憶部16に記憶されたデータと比較する。そして、このユーザ識別番号が記憶部16に記憶されていなければ非ユーザであると判定する一方、このユーザ識別番号が記憶部16に記憶されていれば、このユーザ識別番号に関連付けされているユーザレベルがマスタユーザである場合にはマスタユーザであると判定し、このユーザ識別番号に関連付けされているユーザレベルが制限ユーザである場合、制限ユーザであると判定する。そして、制御部15は、認証装置12の認証結果に基づいて、以後の制御を変更する。なお、認証装置12としては、ユーザの静脈の形を検出する静脈認証装置等の生体認証装置を用いることも可能である。
操作部13には、未発行の金券を装填する金券装填モードおよび発行済みの金券を収納する金券収納モードの二種類の入金モードと、未発行の金券を発行する金券発行モードおよび発行済みの金券を回収する金券回収モードの二種類の出金モードの合計四種類のモードの中からいずれか一つのモードを選択設定する操作がユーザによって入力可能となっている。
制御部15は、上記した認証装置12による認証結果に基づいて選択可能なモードを切り替える。つまり、制御部15は、認証装置12による認証結果からユーザ識別番号がマスタユーザであると判定した場合、金券装填モード、金券収納モード、金券発行モードおよび金券回収モードのいずれも選択設定可能として、これら四種類のモードから選択を行うように表示部14に表示を行わせる。また、制御部15は、認証装置12による認証結果からユーザ識別番号が制限ユーザであると判定した場合、金券収納モードおよび金券回収モードの二種類のモードのみ選択可能として、これら二種類のモードから選択を行うように表示部14に表示を行わせる。さらに、制御部15は、ユーザ識別番号が非ユーザであると判定した場合、いずれのモードも選択不可とし、正しい認証操作を促す表示を表示部14に表示させる。つまり、操作部13および制御部15は、認証装置12の認証結果に基づいて選択設定可能なモードを制御する。以下、選択設定された各モード別に説明する。
「金券装填モード」
金券装填モードが選択設定された場合、制御部15は、未発行の金券の入金口21への投入を促す表示を表示部14に表示させる。これを見てユーザが入金口21に未発行の金券を投入すると、入金口21に設けられた図示略の検知センサが金券を検知することになり、この検知を確認すると、制御部15は、スタート操作を促す表示を表示部14に表示させる。これを見てユーザが操作部13にスタート操作を行う。操作部13にスタート操作が入力されると、制御部15は、入金繰出機構23および入金搬送路22を駆動する。すると、入金口21に投入された金券を入金繰出機構23が一枚ずつ繰り出し、入金搬送路22が搬送する。入金搬送路22による搬送中に金券を入金識別部24で識別する。この入金識別部24の識別結果から、制御部15は、受入不可と判定した入金リジェクト金券を、入金搬送路22および入金搬送路22から分岐する入金リジェクト搬送路29を介して入金リジェクト口28に排出する。
なお、この金券装填モードでは、受入不可と判定する入金リジェクト金券に、発行済みの中の使用未確定の金券、および発行済みの中の使用済みの金券をも含む。つまり、管理サーバ17に接続されたすべての金券処理装置11は、金券発行モード(後述)の実行時に、発行する金券について発行済み且つ使用未確定の旨と関連付けして金種識別番号を記憶することになり、管理サーバ17は、このデータを一括管理するとともにすべての金券処理装置11に共有させている。同様に、すべての金券処理装置11は、金券回収モード(後述)の実行時に、回収する金券について発行済み且つ使用済みの旨と関連付けして金種識別番号を記憶することになり、管理サーバ17は、このデータを一括管理するとともにすべての金券処理装置11に共有させている。そして、金券処理装置11では、発行済み且つ使用未確定の旨と関連付けして記憶されている金種識別番号と一致する金種識別番号を有する金券および発行済み且つ使用済みの旨と関連付けして記憶されている金種識別番号と一致する金種識別番号を有する金券、つまり発行済みの金券については、金券装填モードに対応していないため入金リジェクト金券とする。
他方、制御部15は、入金識別部24で受入可と識別された金券について、対応する金種の計数値を加算するとともに、金種および金券識別番号を入金モードである金券装填モードと関連付けして記憶部16に記憶する(例えば図2参照)。そして、金券を一時貯留部32a〜32cの対応する金種のものに送り込み一時貯留させる。つまり、未発行の額面1000円の金券を一時貯留部32aに、未発行の額面5000円の金券を一時貯留部32bに、未発行の額面10000円の金券を一時貯留部32cに送り込む。なお、記憶部16に記憶する記憶データは、例えば図2に示すように、モード(図示左側)と金種識別番号(図示中央)と金種(図示右側)とが金券毎に関連付けされて記憶されている。
そして、入金口21に投入されたすべての金券が一時貯留部32a〜32cあるいは入金リジェクト口28に送られると、制御部15は、今回の処理に対する入金識別部24の識別結果(金券の金種別の計数値)を表示部14に表示させるとともに、承認操作またはキャンセル操作の入力を促す表示を表示部14に表示させる。操作部13にキャンセル操作が入力されると、制御部15は、引出ユニット35のロックを解除するとともに、今回の金券装填モードで記憶部16に記憶したデータを消去する。ユーザは引出ユニット35を引き出して一時貯留部32a〜32cから金券を取り出す。
他方、操作部13に承認操作が入力されると、制御部15は、すでに記憶部16に記憶されている、今回の処理で受入可と判定したすべての金券の金種および金券識別番号を入金モードである金券装填モードと関連付けしたデータと、今回の処理を他の処理と識別する処理識別番号と、今回の処理で識別したユーザ識別番号と、今回の処理で受入可と判定したすべての金券の金種別の計数値とを関連付けして入金情報として記憶部16に記憶する。それとともに、すべての一時貯留部32a〜32cの金券を、それぞれ一対一で対応する出金収納部36a〜36cに収納する。つまり、未発行の額面1000円の金券を出金収納部36aに、未発行の額面5000円の金券を出金収納部36bに、未発行の額面10000円の金券を出金収納部36cに収納する。
制御部15は、記憶部16に記憶した入金情報を通信部18を用いて発行元の管理サーバ17に、金券処理装置11の個別の装置識別番号と関連付けして送信することになり、この管理サーバ17において、送信された入金情報を一括して管理する。例えば、管理サーバ17では、金券識別番号が適正であるか否かの照合を行う。つまり、管理サーバ17には発行元から発行された全ての金券識別番号がマスタデータとして記憶されているため、管理サーバ17は、金券処理装置11から送られた金券識別番号について、マスタデータの金券識別番号の中に一致するものがあるか否かを照合する。マスタデータの金券識別番号の中に一致するものがある場合、管理サーバ17は、金券処理装置11から送られた金券識別番号が適正であるとしてこの金券識別番号を金券処理装置11の装置識別番号と関連付けして記憶する。金券処理装置11から送られた金券識別番号に対して、マスタデータの金券識別番号の中に一致するものがない場合、管理サーバ17は、金券処理装置11から送られた金券識別番号が適正でないとしてアラームを発生させる。
以上により、金券装填モードが選択設定された場合に、入金口21に入金された金券を入金識別部24の識別結果に基づいて、未発行券収納部である出金収納部36a〜36cに金種別に収納する。また、操作部13によって金券装填モードが選択設定された場合に、記憶部16が、当該設定された入金モードである金券装填モードと、当該金券装填モードに対して入金され入金識別部24によって識別された金券の金券識別番号とを関連付けして記憶する。
「金券収納モード」
金券収納モードが選択設定された場合、制御部15は、発行済みの金券の入金口21への投入を促す表示を表示部14に表示させる。これを見てユーザが入金口21に発行済みの金券を投入すると、入金口21に設けられた図示略の検知センサが金券を検知することになり、この検知を確認すると、制御部15は、スタート操作を促す表示を表示部14に表示させる。これを見てユーザが操作部13にスタート操作を行う。操作部13にスタート操作が入力されると、制御部15は、入金繰出機構23および入金搬送路22を駆動する。すると、入金口21に投入された金券を入金繰出機構23が一枚ずつ繰り出し、入金搬送路22が搬送する。入金搬送路22による搬送中に金券を入金識別部24で識別する。この入金識別部24の識別結果から、制御部15は、受入不可と判定した入金リジェクト金券を、入金搬送路22および入金搬送路22から分岐する入金リジェクト搬送路29を介して入金リジェクト口28に排出する。
なお、この金券収納モードでは、受入不可と判定する入金リジェクト金券に、未発行の金券および発行済み且つ使用済みの金券をも含む。つまり、すべての金券処理装置11では、金券発行モードの実行時に、発行する金券について発行済み且つ使用未確定の旨と関連付けして金種識別番号を記憶することになり、管理サーバ17は、このデータを一括管理するとともにすべての金券処理装置11に共有させている。そして、金券処理装置11では、発行済み且つ使用未確定の旨と関連付けして記憶されている金種識別番号と一致する金種識別番号を持たない金券については、金券収納モードに対応していないため、入金リジェクト金券とする。
他方、制御部15は、入金識別部24で受入可と識別された金券について、対応する金種の計数値を加算するとともに、金種および金券識別番号を入金モードである金券収納モードと関連付けして記憶部16に記憶する。そして、金券を発行済みの金券用の一時貯留部33に送り込み一時貯留させる。
そして、入金口21に投入されたすべての金券が一時貯留部33あるいは入金リジェクト口28に送られると、制御部15は、今回の処理に対する入金識別部24の識別結果(金種別の計数値)を表示部14に表示させるとともに、承認操作またはキャンセル操作の入力を促す表示を表示部14に表示させる。操作部13にキャンセル操作が入力されると、制御部15は、引出ユニット35のロックを解除するとともに、今回の金券収納モードで記憶部16に記憶したデータを消去する。これにより、ユーザは引出ユニット35を引き出して一時貯留部33から金券を取り出す。
他方、操作部13に承認操作が入力されると、制御部15は、すでに記憶部16に記憶されている、今回の処理で受入可と判定したすべての金券の金種および金券識別番号を入金モードである金券収納モードと関連付けしたデータ(例えば図2参照)と、今回の処理を他の処理と識別する処理識別番号と、今回の処理で識別したユーザ識別番号と、今回の処理で受入可と判定したすべての金券の金種別の計数値とを関連付けして入金情報として記憶部16に記憶する。それとともに、一時貯留部33の金券を対応する出金収納部37に収納する。
制御部15は、記憶部16に記憶した入金情報を通信部18を用いて発行元の管理サーバ17に、金券処理装置11の個別の装置識別番号と関連付けして送信することになり、この管理サーバ17において、送信された入金情報を上記した金券装填モードと同様に管理する。
以上により、操作部13によって金券収納モードが選択設定された場合に、入金口21に入金され入金識別部24で識別された金券を、発行済券収納部である出金収納部37に収納する。また、操作部13によって金券収納モードが選択設定された場合に、記憶部16が、当該設定された入金モードである金券収納モードと、当該金券収納モードに対して入金され入金識別部24によって識別された金券の金券識別番号とを関連付けして記憶する。
「金券発行モード」
金券発行モードが選択設定された場合、制御部15は、額面毎の発行枚数の入力を促す表示を表示部14に表示させる。これを見てユーザが操作部13に額面毎の発行枚数を入力する。すると、制御部15は、スタート操作を促す表示を表示部14に表示させる。これを見てユーザが操作部13にスタート操作を行う。操作部13にスタート操作が入力されると、制御部15は、出金収納部36a〜36cのうちの対応するものの出金繰出機構40および繰出搬送路42a〜42cのうちの対応するものと、出金搬送路41とを駆動する。すると、出金収納部36a〜36cのうちの駆動された出金繰出機構40が金券を一枚ずつ繰り出し、出金搬送路41が搬送する。出金搬送路41による搬送中に金券を出金識別部44で識別する。この出金識別部44の識別結果から、制御部15は、搬送異常なし且つ汚損なし且つ識別した画像データと一致すると判定できるマスタデータがある金券以外の出金不可と判定した出金リジェクト金券を、出金搬送路41および出金搬送路41から分岐する出金リジェクト搬送路47を介して出金リジェクト庫48に収納する。
また、制御部15は、搬送異常なし且つ汚損なし且つ識別した画像データと一致すると判定できるマスタデータがある金券について、出金識別部44で識別された金券識別番号を、記憶部16からこの金券識別番号と関連付けして記憶されていた入金モードとともに読み出し、この入金モードが、今回の出金モードの金券発行モードと対応する金券填モードであるか否かを判定する。金券填モードでなかった場合には、未発行の金券の入金モードで入金された金券ではなく、未発行の金券の金券発行モードで出金するにはふさわしくない、つまり適正な出金処理でないと判定して、この金券を出金リジェクト搬送路47を介して搬送して出金リジェクト庫48に収納する。他方、金券填モードであった場合には、未発行の金券の入金モードで入金された金券であり、未発行の金券の金券発行モードで出金するにふさわしい、つまり適正な出金処理であると判定して、対応する金種の計数値を加算するとともに、出金識別部44で識別された金券識別番号を出金モードである金券発行モードおよび発行済み且つ使用未確定である旨と関連付けして記憶部16に記憶するとともに、出金口50に送り出す。
つまり、操作部13によって金券発行モードが選択設定された場合に、制御部15は、当該設定された出金モードである金券発行モードと、当該金券発行モードに対して出金され出金識別部44によって識別された金券の金種識別番号に関連付けされて記憶部16に記憶されていた入金モードとに基づいて、当該金券が適正な出金処理であるか否かを判定する。
制御部15は、上記を繰り返して金券を出金収納部36a〜36cのうちの最初の一つから発行枚数分だけ出金口50に出金させると、必要により、出金収納部36a〜36cのうちの次の一つから発行枚数分だけ出金口50に出金させ、さらに必要により、出金収納部36a〜36cのうちのさらに次の一つから発行枚数分だけ出金口50に出金させる。以上により、操作部13によって金券発行モードが選択設定された場合に、出金収納部36a〜36cは収納していた金券を出金口50に出金する。
そして、制御部15は、入力された額面毎の発行枚数を出金口50に繰り出させると、繰り出しを終了して、今回の処理を他の処理と識別する処理識別番号と、今回の処理で識別したユーザ識別番号と、今回設定された出金モードである金券発行モードと、今回の金券発行モードによって出金口50に出金されたすべての金券の金券識別番号と、これら金券識別番号に関連付けされて記憶されていた入金モードである金券填モードと、今回の処理で出金口50に出金されたすべての金券の金種別の計数値とを関連付けして出金情報として記憶部16に記憶する。
制御部15は、記憶部16に記憶した出金情報を通信部18を用いて発行元の管理サーバ17に、金券処理装置11の個別の装置識別番号と関連付けして送信することになり、この管理サーバ17において、送信された情報を管理する。まず、金券填モードと同様に金券識別番号が適正であるか否かの照合を行う。マスタデータの金券識別番号と一致するものがある場合、管理サーバ17は、金券処理装置11から送られた金券識別番号が適正であると判定してこの金券識別番号を市場に発行された旨と関連付けして記憶する一方、一致するものがない場合、管理サーバ17は、金券処理装置11から送られた金券識別番号が適正でないと判定してアラームを発生させる。なお、管理サーバ17はネットワークを介して複数の金券処理装置11に接続されているため、複数の金券処理装置11は管理サーバ17に記憶された上記情報を共有することになり、この共有情報を、上述したように一の金券処理装置11によって市場に発行された発行済み且つ使用未確定の金券の金券識別番号を他の金券処理装置11に収納する際に、市場に発行されたものか否かを照合するのに使用する。
「金券回収モード」
金券回収モードが選択設定された場合、制御部15は、スタート操作を促す表示を表示部14に表示させる。これを見てユーザが操作部13にスタート操作を行う。操作部13にスタート操作が入力されると、制御部15は、出金収納部37の出金繰出機構40および出金搬送路41を駆動する。すると、出金収納部37の駆動された出金繰出機構40が金券を一枚ずつ繰り出し、出金搬送路41が搬送する。出金搬送路41による搬送中に金券を出金識別部44で識別する。この出金識別部44の識別結果から、制御部15は、搬送異常なし且つ汚損なし且つ識別した画像データと一致すると判定できるマスタデータがある金券以外の出金不可と判定した出金リジェクト金券を、出金搬送路41および出金搬送路41から分岐する出金リジェクト搬送路47を介して出金リジェクト庫48に収納する。
また、制御部15は、搬送異常なし且つ汚損なし且つ識別した画像データと一致すると判定できるマスタデータがある金券について、出金識別部44で識別された金券識別番号を、記憶部16からこの金券識別番号と関連付けして記憶されていた入金モードとともに読み出し、この入金モードが、今回の出金モードの金券回収モードと対応する金券収納モードであるか否かを判定する。金券収納モードでなかった場合には、発行済み且つ使用未確定の金券の入金モードで入金された金券ではなく、発行済み且つ使用未確定の金券の金券回収モードで出金するにはふさわしくない、つまり適正な出金処理でないと判定して、この金券を出金リジェクト搬送路47を介して搬送して出金リジェクト庫48に収納する。他方、金券収納モードであった場合には、発行済み且つ使用未確定の金券の入金モードで入金された金券であり、発行済み且つ使用未確定の金券の金券回収モードで出金するにふさわしい、つまり適正な出金処理であると判定して、対応する金種の計数値を加算し、出金識別部44で識別された金券識別番号を出金モードである金券回収モードおよび発行済み且つ使用済みである旨と関連付けして記憶部16に記憶するとともに、出金口50に送り出す。
つまり、操作部13によって金券回収モードが選択設定された場合に、制御部15は、当該設定された出金モードである金券回収モードと、当該金券回収モードに対して出金され出金識別部44によって識別された金券の金種識別番号に関連付けされて記憶部16に記憶されていた入金モードとに基づいて、当該金券が適正な出金処理であるか否かを判定する。
制御部15は、上記を繰り返して出金収納部37からすべての金券を出金口50あるいは出金リジェクト庫48に出金させると、繰り出しを終了して、今回の処理を他の処理と識別する処理識別番号と、今回の処理で識別したユーザ識別番号と、今回設定された出金モードである金券回収モードと、今回の金券回収モードによって出金口50に出金されたすべての金券の金券識別番号と、これら金券識別番号に関連付けされて記憶されていた入金モードである金券収納モードと、今回の処理で出金口50に出金された金券の金種別の計数値とを関連付けして出金情報として記憶部16に記憶する。以上により、操作部13によって金券回収モードが選択設定された場合に、出金収納部37が、収納していた金券を出金口50に出金する。
制御部15は、記憶部16に記憶した出金情報を通信部18を用いて発行元の管理サーバ17に、金券処理装置11の個別の装置識別番号と関連付けして送信することになり、この管理サーバ17において、送信された情報を上記金券発行モードと同様に管理する。
以上に述べた第1実施形態の金券処理装置11によれば、未発行の金券を装填する金券装填モードが操作部13によって選択設定された場合に、入金口21に入金された金券を入金識別部24の識別結果に基づいて出金収納部36a〜36cに金種別に収納することになり、未発行の金券を発行する金券発行モードが操作部13によって選択設定された場合に、出金収納部36a〜36cから、収納していた金券を出金口50に出金することになる。さらに、発行済みの金券を収納する金券収納モードが操作部13によって選択設定された場合に、入金口21に入金され入金識別部24で識別された金券を出金収納部37に収納することになる。このように、未発行の金券についての装填および発行に加えて、発行済みの金券についての収納を行うことができるため、多機能化を図ることができる。
また、操作部13によって金券回収モードが選択設定された場合に、出金収納部37が、収納していた金券を出金口50に出金する。その結果、未発行の金券についての装填および発行に加えて、発行済みの金券についての収納および機外回収のための出金口50への出金を行うことができるため、さらなる多機能化を図ることができる。
加えて、操作部13によって金券装填モードが選択設定された場合および金券収納モードが選択設定された場合に、当該設定された入金モードと、当該設定された入金モードに対して入金され入金識別部24によって識別された金券の識別番号とを関連付けして記憶部16に記憶する一方で、操作部13によって金券発行モードが選択設定された場合および金券回収モードが選択設定された場合に、制御部15が、当該設定された出金モードと、当該設定された出金モードに対して出金され出金識別部44によって識別された金券の識別番号に関連付けされて記憶部16に記憶されていた入金モードとを比較して、適正な出金処理であるか否かを判定する。そして、制御部15によって適正な出金処理でないと判定された場合、当該適正な出金処理でないと判定された金券を出金リジェクト庫48に搬送する。したがって、適正な出金処理とならない金券が混入していても、出金処理を停止することなく出金リジェクトを行うことができ、適正な出金処理の金券のみを出金口50に出金できる。
加えて、記憶部16が、操作部13によって金券発行モードが選択設定された場合および金券回収モードが選択設定された場合に、当該設定された出金モードと、当該設定された出金モードに対して出金され出金識別部44によって識別された金券の識別番号と、当該識別番号に関連付けされて記憶されていた入金モードとを関連付けして出金情報として記憶すると、通信部18が、記憶部16に記憶された出金情報を管理サーバ17に送信する。したがって、管理サーバ17を介して他の装置と情報を共有することができ、金券の発行、使用の有無、回収の有無を一括して管理することができる。
さらに、操作部13が、ユーザを認証する認証装置12の認証結果に基づいて選択設定可能なモードを制御するため、ユーザの職位等に応じて使用できるモードを異ならせることができる。
本発明の第2実施形態の金券処理装置を図3を参照しつつ第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態では、発行元を示す発行元識別番号、金種および金券識別番号等を含む金券情報を記憶したICチップを有するRFIDタグが埋め込まれた金券を取り扱うものであり、上記した入金識別部24に、RFIDタグとの通信によりICチップに記憶された金券情報を取り込むRFIDリーダ55が設けられている。また、出金識別部44にも同様のRFIDリーダ56が設けられている。
そして、入金識別部24は、CCDカメラ等の画像検出装置25によって、搬送中の金券の画像データを撮像するとともに、RFIDリーダ55によって、搬送中の金券のICチップから金券情報を取り込む。そして、制御部15は、画像検出装置25で撮像された画像データと、予め設定された受入可能な金券の金種毎のマスタデータとを比較して、重送や斜行等の搬送異常の有無、汚損の有無および金種を判定することになり、これと、RFIDリーダ55によってICチップから取り込んだ金券情報とから受入可・不可および受入可の場合の金種を判定することになる。なお、受入可・不可は、搬送異常ありの場合と、汚損ありの場合と、識別した画像データと一致すると判定できるマスタデータがない場合と、RFIDリーダ55によってICチップから金券情報が読みとれない場合と、ICチップから読み取った発行元識別番号が取り扱うべき発行元識別番号のマスタデータにない場合と、ICチップから読み取った金種と画像検出装置25で撮像された画像データに基づく金種とが一致しない場合と、ICチップから読み取った金券識別番号が実行するモードに対応していない場合と、のうちの少なくともいずれか一つの条件に合う場合は受入不可とする。これらのいずれの条件をも満足しない場合に受入可と判定する。なお、RFIDリーダ55によって同時に複数のICチップから金券情報を取得できた場合、重送(搬送異常)であると判定しても良い。
制御部15は、入金識別部24の識別結果から受入不可と判定した入金リジェクト金券を、入金搬送路22および入金搬送路22から分岐する入金リジェクト搬送路29を介して入金リジェクト口28に排出する一方、受入可と判定した金券を、一時貯留部32a〜32c,33のうちの対応するものに搬送し、承認操作によって出金収納部36a〜36c,37に収納する。
また、出金識別部44は、CCDカメラ等の画像検出装置45によって、搬送中の金券の画像データを撮像するとともに、RFIDリーダ56によって、搬送中の金券のICチップから金券情報を取り込む。そして、制御部15は、画像検出装置45で撮像された画像データと、予め設定された出金可能な金券の金種毎のマスタデータとを比較して、重送や斜行等の搬送異常の有無、汚損の有無および金種を判定することになり、これと、RFIDリーダ56によってICチップから取り込んだ金券情報とから出金可・不可および出金可の場合の金種を判定することになる。なお、出金可・不可は、搬送異常ありの場合と、汚損ありの場合と、識別した画像データと一致すると判定できるマスタデータがない場合と、RFIDリーダ55によってICチップから金券情報が読みとれない場合と、ICチップから読み取った発行元識別番号が取り扱うべき発行元識別番号のマスタデータにない場合と、ICチップから読み取った金種と画像検出装置25で撮像された画像データに基づく金種とが一致しない場合と、ICチップから読み取った金券識別番号が実行するモードに対応していない場合と、のうちの少なくともいずれか一つの条件に合う場合は出金不可とする。これらのいずれの条件をも満足しない場合に出金可と判定する。なお、RFIDリーダ56によって同時に複数のICチップから金券情報を取得できた場合、重送(搬送異常)であると判定しても良い。
制御部15は、出金識別部44の識別結果から出金不可と判定した金券を、出金搬送路41および出金搬送路41から分岐する出金リジェクト搬送路47を介して出金リジェクト庫48に収納する一方、出金可と判定した金券を出金口50に排出する。
なお、第2実施形態においては、入金識別部24による金券の識別および出金識別部44による金券の識別が上記のように異なる以外は第1実施形態と同様である。
以上に述べた第2実施形態の金券処理装置11によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することは勿論、入金識別部24のRFIDリーダ55および出金識別部44のRFIDリーダ56が、ICチップが埋め込まれた金券のICチップから識別番号を識別するため、容易且つ確実に金券を識別することができる。
なお、RFIDタグが設けられた金券と、設けられていない金券とを混在で取り扱う場合には、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせることで対応できる。つまり、第2実施形態と同様に入金識別部24にRFIDリーダ55を設け、出金識別部44にRFIDリーダ56を設けた構成とし、RFIDタグが設けられていない金券に対しては第1実施形態と同様の識別を行い、RFIDタグが設けられている金券に対しては第2実施形態と同様の識別を行うようにすれば良い。
本発明の第1実施形態の金券処理装置を概略的に示す構成図である。 本発明の第1実施形態の金券処理装置における記憶部への記憶例を示す図である。 本発明の第2実施形態の金券処理装置を概略的に示す構成図である。
符号の説明
11 金券処理装置
12 認証装置(認証手段)
13 操作部(モード設定手段)
15 制御部(モード設定手段,判定手段)
16 記憶部(記憶手段)
17 管理サーバ(外部機器)
18 通信部(通信手段)
21 入金口
24 入金識別部
36a〜36c 出金収納部(未発行券収納部)
37 出金収納部(発行済券収納部)
44 出金識別部
48 出金リジェクト庫(出金リジェクト部)
50 出金口

Claims (4)

  1. 未発行の金券を装填する金券装填モード、発行済みの金券を収納する金券収納モード未発行の金券を発行する金券発行モードおよび発行済みの金券を回収する金券回収モードの中からいずれか一つのモードが選択設定されるモード設定手段と、
    入金口に入金された金券の識別を行う入金識別部と、
    前記モード設定手段によって前記金券装填モードが選択設定された場合に、前記入金口に入金された金券を前記入金識別部の識別結果に基づいて金種別に収納する一方、前記モード設定手段によって前記金券発行モードが選択設定された場合に、収納していた金券を出金口に出金する未発行券収納部と、
    前記モード設定手段によって前記金券収納モードが選択設定された場合に、前記入金口に入金され前記入金識別部で識別された金券を収納する一方、前記モード設定手段によって前記金券回収モードが選択設定された場合に、収納していた金券を前記出金口に出金する発行済券収納部と
    前記未発行券収納部および前記発行済券収納部から出金する金券の識別を行う出金識別部と、
    前記モード設定手段によって前記金券装填モードが選択設定された場合および前記金券収納モードが選択設定された場合に、当該設定された入金モードと、当該設定された入金モードに対して入金され前記入金識別部によって識別された金券の識別番号とを関連付けして記憶する記憶手段と、
    前記モード設定手段によって前記金券発行モードが選択設定された場合および前記金券回収モードが選択設定された場合に、当該設定された出金モードと、当該設定された出金モードに対して出金され前記出金識別部によって識別された金券の識別番号に関連付けされて前記記憶手段に記憶されていた入金モードとに基づいて適正な出金処理であるか否かを判定する判定手段と、
    を有し、
    前記判定手段は、前記金券発行モードで出金される金券であって前記出金識別部によって識別された識別番号に関連付けされて前記金券装填モードが記憶されていなかった金券と、前記金券回収モードで出金される金券であって前記出金識別部によって識別された識別番号に関連付けされて前記金券収納モードが記憶されていなかった金券とを、適正な出金処理でないと判定して出金リジェクト部に搬送することを特徴とする金券処理装置。
  2. 前記記憶手段は、前記モード設定手段によって前記金券発行モードが選択設定された場合および前記金券回収モードが選択設定された場合に、当該設定された出金モードと、当該設定された出金モードに対して出金され前記出金識別部によって識別された金券の識別番号と、当該識別番号に関連付けされて記憶されていた入金モードとを関連付けして出金情報として記憶し、
    さらに、前記記憶手段に記憶された前記出金情報を外部機器に送信する通信手段を有することを特徴とする請求項に記載の金券処理装置。
  3. 前記入金識別部および前記出金識別部は、ICチップが埋め込まれた金券の前記ICチップから識別番号を識別することを特徴とする請求項1または2に記載の金券処理装置。
  4. ユーザを認証する認証手段を備え、
    前記モード設定手段は、前記認証手段の認証結果に基づいて選択設定可能なモードを制御することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の金券処理装置。
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