JP5010859B2 - 画像生成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、被検体に照射されるX線ビーム(beam)の減衰を補正するX線減衰補正方法、画像生成装置、X線CT装置、および画像生成方法に関する。
近年、X線CT装置の普及により、X線CT装置で取得される断層画像情報に求められる画質は、ますます高品質なものとなりつつある。ここで、X線CT画像の画質改善の方法として、例えば、被検体内部で生じる散乱X線の補正を行うことが挙げられる。
この方法によれば、理論的あるいは実験的に求められる散乱X線量が、被検体の投影情報から除去される。そして、画像再構成の基となる投影情報は、透過X線ビームのみからなる様にされる。
ここで、被検体の散乱X線量は、被検体の中を透過するX線ビームの透過距離(以下、投影長と称する)に比例して大きなものとなる。従って、散乱X線の補正を行う場合にも、この投影長を考慮し、投影長が長い場合、言い換えれば被検体が投影方向に大きな厚みを有する場合には、補正される散乱X線量も大きなものとなる。
特開2005−095397号公報、(第1頁、第1図)
しかしながら、上記背景技術によれば、投影長に基づいた散乱X線の補正は、充分なものではない。すなわち、X線ビームが透過する経路上に、X線線吸収率が変化する境界が存在する場合には、この境界上でX線ビームに減衰が生じる。この減衰は、均一な媒質中で生じるX線ビームの散乱とは異なる現象であり、投影長を考慮するだけでは補正されない。
特に、この境界上でのX線ビームの減衰は、画像再構成により断層画像を形成する際に、X線線吸収率が変化する境界近傍の画像にアーチファクト(artifact)を生じさせる。このアーチファクトは、断層画像の品質を低下させる要因ともなり、好ましいものではない。
これらのことから、被検体のX線線吸収率が変化する境界におけるX線ビームの減衰を補正するX線減衰補正方法およびX線CT装置をいかに実現するかが重要となる。
この発明は、上述した背景技術による課題を解決するためになされたものであり、被検体のX線線吸収率が変化する境界におけるX線ビームの減衰を補正するX線減衰補正方法およびX線CT装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の観点の発明にかかるX線減衰補正方法は、X線投影情報または前記投影情報を画像再構成して生成される断層画像情報を用いて、X線線吸収率が変化する境界位置の境界位置情報および前記変化の大きさを示す大きさ情報を含む境界情報を抽出し、前記境界情報を用いて、前記投影情報または前記断層画像情報に含まれる前記境界位置のX線減衰を補正することを特徴とする。
この第1の観点による発明では、X線投影情報または断層画像情報に含まれるX線線吸収率が変化する境界位置で、この境界位置に生じるX線減衰を補正する。
また、第2の観点の発明にかかるX線減衰補正方法は、第1の観点に記載のX線減衰補正方法において、前記抽出が、前記投影情報の投影値を、前記投影情報を取得するX線検出器のチャネル方向及び/又は列方向に対応する方向に微分し、前記微分された微分値の大きさが閾値を越える位置を前記境界位置情報として抽出し、前記微分値の大きさを前記大きさ情報として抽出することを特徴とする。
この第2の観点の発明では、投影値が大きく変化する位置を、X線線吸収率が変化する境界位置とする。
また、第3の観点の発明にかかるX線減衰補正方法は、第1の観点に記載のX線減衰補正方法において、前記抽出が、前記断層画像情報の断層画像を微分処理し、前記微分処理された微分画像を絶対値処理して境界画像を作成し、前記境界画像を用いて前記境界情報を抽出することを特徴とする。
この第3の観点の発明では、断層画像情報から境界画像を求める。
また、第4の観点の発明にかかるX線減衰補正方法は、第3の観点に記載のX線減衰補正方法において、前記抽出が、前記境界画像を用いて境界投影情報を算出し、前記境界投影情報の境界投影値が零でない位置を境界位置情報として抽出し、前記境界投影値を前記大きさ情報として抽出することを特徴とする。
この第4の観点の発明では、境界画像から境界位置および変化の大きさを求める。
また、第5の観点の発明にかかるX線減衰補正方法は、第1〜第4の観点より選ばれるX線減衰補正方法において、前記補正が、前記大きさ情報の多次関数からなるゲイン関数を用いることを特徴とする。
この第5の観点の発明では、変化の大きさを散乱X線補正に適した値に変換する。
また、第6の観点の発明にかかるX線減衰補正方法は、第5の観点に記載のX線減衰補正方法において、前記補正が、前記投影情報における前記境界位置での散乱X線量に前記ゲイン関数の関数値を乗算し、前記乗算された散乱X線量を前記投影情報から減算することを特徴とする。
この第6の観点の発明では、境界位置におけるX線減衰の補正を、散乱X線量に補正を加えることで容易に行う。
また、第7の観点の発明にかかるX線減衰補正方法は、第5の観点に記載のX線減衰補正方法において、前記補正が、前記断層画像情報における前記境界位置での散乱X線量に前記ゲイン関数の関数値を乗算し、前記乗算された散乱X線量を画像再構成し、前記断層画像情報から減算することを特徴とする。
この第7の観点の発明では、境界位置におけるX線減衰の補正を、断層画像情報から画
像再構成された補正ずみの散乱X線量を減算することで容易に行う。
また、第8の観点の発明にかかる画像生成装置は、X線CT装置における断層像を生成するための画像生成装置において、被検体のX線投影情報または前記投影情報を画像再構成して生成される断層画像情報を用いて、X線線吸収率が変化する境界位置の境界位置情報および前記変化の大きさを示す大きさ情報を含む境界情報を抽出する手段と、前記境界情報を用いて、前記投影情報または前記断層画像情報に含まれる前記境界位置のX線減衰を補正する補正手段とを含むことを特徴とする。
この第8の観点の発明では、X線投影情報または断層画像情報に含まれるX線線吸収率が変化する境界位置で、この境界位置に生じるX線減衰を補正する。
また、第9の観点の発明にかかる画像生成装置は、第8の観点に記載の画像生成装置において、前記境界情報を抽出する手段が、前記抽出は、前記投影情報の投影値を前記投影情報を取得するX線検出器のチャネル方向及び/又は列方向に対応する方向に微分し、前記微分された微分値の大きさが閾値を越える位置を前記境界位置情報として抽出する手段を含むことを特徴とする。
この第9の観点の発明では、投影値が大きく変化する位置を、X線線吸収率が変化する境界位置とする。
また、第10の観点の発明にかかる画像生成装置は、第8の観点に記載の画像生成装置において、前記境界情報を抽出する手段が、記断層画像情報の断層画像を微分処理し、前記微分処理された微分画像を絶対値処理して境界画像を作成し、前記境界画像を用いて前記境界情報を抽出する手段を含むことを特徴とする。
この第10の観点の発明では、断層画像情報から境界画像を求める。
また、第11の観点の発明にかかる画像生成装置は、第10の観点に記載の画像生成装置において、前記境界情報を抽出する手段が、前記境界画像を用いて境界投影情報を算出し、前記境界投影情報の境界投影値が零でない位置を境界位置情報として抽出し、前記境界投影値を前記大きさ情報として抽出することを特徴とする。
この第11の観点の発明では、境界画像から境界位置および変化の大きさを求める。
また、第12の観点の発明にかかる画像生成装置は、第8〜第11の観点より選ばれる画像生成装置において、前記補正手段が、前記大きさ情報の多次関数からなるゲイン関数を用いて補正する手段を含むことを特徴とする。
この第12の観点の発明では、変化の大きさを散乱X線補正に適した値に変換する。
また、第13の観点の発明にかかる画像生成装置は、第12の観点に記載の画像生成装置において、前記補正手段が、前記投影情報における前記境界位置での散乱X線量に前記ゲイン関数の関数値を乗算し、前記乗算された散乱X線量を前記投影情報から減算して補正する手段を含むことを特徴とする。
この第13の観点の発明では、境界位置におけるX線減衰の補正を、散乱X線量に補正を加えることで容易に行う。
また、第14の観点の発明にかかる画像生成装置は、第12の観点に記載の画像生成装置において、前記補正手段が、前記断層画像情報における前記境界位置での散乱X線量に前記ゲイン関数の関数値を乗算し、前記乗算された散乱X線量を画像再構成し、前記断層画像情報から減算して補正する手段を含むことを特徴とする。
この第14の観点の発明では、境界位置におけるX線減衰の補正を、断層画像情報から画像再構成された補正ずみの散乱X線量を減算することで容易に行う。
また、第15の観点の発明にかかるX線CT装置は、X線発生装置と、前記X線発生装置を対向して配置されたX線検出器とを、被検体の周りを相対回転させてX線投影データを収集するX線データ収集手段と、前記X線投影データを用いて被検体の画像情報を生成する画像情報生成手段とを有するX線CT装置において、前記画像生成手段が、被検体のX線投影情報または前記投影情報を画像再構成して生成される断層画像情報を用いて、X線線吸収率が変化する境界位置の境界位置情報および前記変化の大きさを示す大きさ情報を含む境界情報を抽出する手段と、前記境界情報を用いて、前記投影情報または前記断層画像情報に含まれる前記境界位置のX線減衰を補正する補正手段とを含むことを特徴とする。
この第15の観点の発明では、X線投影情報または断層画像情報に含まれるX線線吸収率が変化する境界位置で、この境界位置に生じるX線減衰を補正する。
また、第16の観点の発明にかかるX線CT装置は、第15の観点に記載のX線CT装置において、前記境界情報を抽出する手段が、前記抽出は、前記投影情報の投影値を前記投影情報を取得するX線検出器のチャネル方向及び/又は列方向に対応する方向に微分し、前記微分された微分値の大きさが閾値を越える位置を前記境界位置情報として抽出する手段を含むことを特徴とする。
この第16の観点の発明では、投影値が大きく変化する位置を、X線線吸収率が変化する境界位置とする。
また、第17の観点の発明にかかるX線CT装置は、第15の観点に記載のX線CT装置において、前記境界情報を抽出する手段が、記断層画像情報の断層画像を微分処理し、前記微分処理された微分画像を絶対値処理して境界画像を作成し、前記境界画像を用いて前記境界情報を抽出する手段を含むことを特徴とする。
この第17の観点の発明では、断層画像情報から境界画像を求める。
また、第18の観点の発明にかかるX線CT装置は、第17の観点に記載のX線CT装置において、前記境界情報を抽出する手段は、前記境界画像を用いて境界投影情報を算出し、前記境界投影情報の境界投影値が零でない位置を境界位置情報として抽出し、前記境界投影値を前記大きさ情報として抽出することを特徴とする。
この第18の観点の発明では、境界画像から境界位置および変化の大きさを求める。
また、第19の観点の発明にかかる画像生成方法は、X線CT装置における断層像を生成するための画像生成方法において、被検体のX線投影情報または前記投影情報を画像再構成して生成される断層画像情報を微分処理することにより、X線線吸収率が変化する境界位置の境界位置情報および前記変化の大きさを示す大きさ情報を含む境界情報を抽出する工程を含むことを特徴とする。
この第19の観点の発明では、X線投影情報または断層画像情報に含まれるX線線吸収率が変化する境界位置で、この境界位置に生じるX線減衰を補正する。
本発明によれば、投影情報または断層画像情報に含まれるX線線吸収率が変化する境界位置で、この境界位置に生じるX線減衰を散乱X線補正に含めて補正することとしているので、散乱X線補正を正確なものにすると同時に、境界位置でのX線減衰に起因する断層画像のアーチファクトを軽減し、高品質の断層画像を取得することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるX線減衰補正方法およびX線CT装置を実施するための最良の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態1にかかるX線CT装置の全体構成について説明する。図1は、X線CT装置のブロック(block)図を示す。図1に示すように、本装置は、走査ガントリ(gantry)10,操作コンソール(console)6および撮影テーブル(
table)4を有する。
走査ガントリ10は、X線管20を有する。X線発生装置であるX線管20から放射された図示しないX線は、コリメータ(collimator)22により、例えば、厚みを持って扇状に拡がるコーン状のX線ビーム(beam)となるように成形され、X線管20と対向して配置されたX線検出器24に照射される。
X線検出器24は、ファンビームX線の広がり方向にマトリックス(matrix)状に配列された複数のシンチレータを有する。X線検出器24は、複数のシンチレータをマトリックス状に配列した、幅のある多チャネルの検出器となっている。
X線検出器24は、全体として、凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。X線検出器24は、例えば無機結晶からなるシンチレータと光電変換器であるフォトダイオード(photo diode)を組み合わせたものである。
X線検出器24には、データ(data)収集部26が接続されている。データ収集部26は、X線検出器24の個々のシンチレータの検出情報を収集する。X線管20からのX線の照射は、X線コントローラ(controller)28によって制御される。なお、X線管20とX線コントローラ28との接続関係およびコリメータ22とコリメータコントローラ30との接続関係については図示を省略する。コリメータ22は、コリメータコントローラ30によって制御される。
以上の、X線管20からコリメータコントローラ30までのものが、走査ガントリ10の回転部34に搭載されている。ここで、被検体あるいはファントム(phantom)は、回転部34の中心に位置するボア(bore)29内の撮影テーブル4上に載置される。回転部34は、回転コントローラ36により制御されつつ回転し、X線管20からX
線を爆射し、X線検出器24において被検体およびファントムの透過X線を、回転角度に応じたビュー(view)番号(以後、jで現す)および回転方向のX線検出器列のチャネル番号(以後、iで現す)ごとの投影情報として検出する。なお、回転部34と回転コントローラ36との接続関係については図示を省略する。
操作コンソール6は、データ処理装置60を有する。データ処理装置60は、例えばコンピュータ(computer)等によって構成される。データ処理装置60には、制御インタフェース(interface)62が接続されている。制御インタフェース62には、走査ガントリ10が接続されている。データ処理装置60は、制御インタフェース62を通じて走査ガントリ10を制御する。
走査ガントリ10内のデータ収集部26、X線コントローラ28、コリメータコントローラ30および回転コントローラ36は、制御インタフェース62を通じて制御される。なお、これら各部と制御インタフェース62との個別の接続については図示を省略する。
また、データ処理装置60には、データ収集バッファ(buffer)64が接続されている。データ収集バッファ64には、走査ガントリ10のデータ収集部26が接続されている。データ収集部26で収集されたデータがデータ収集バッファ64を通じてデータ処理装置60に入力される。
データ処理装置60は、データ収集バッファ64を通じて収集した透過X線信号すなわち投影情報を用いて画像再構成を行う。また、データ処理装置60には、記憶装置66が接続されている。記憶装置66は、データ収集バッファ64に収集された投影情報や再構成された断層画像情報および本装置の機能を実現するためのプログラム(program)等を記憶する。
また、データ処理装置60には、表示装置68と操作装置70がそれぞれ接続されている。表示装置68は、データ処理装置60から出力される断層画像情報やその他の情報を表示する。操作装置70は、オペレータによって操作され、各種の指示や情報等をデータ処理装置60に入力する。オペレータは表示装置68および操作装置70を使用してインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。なお、走査ガントリ10、撮影テーブル4および操作コンソール6は、被検体あるいはファントムを撮影して断層画像を取得する。
図2は、データ処理装置60の機能的な構成を示す機能ブロック図である。データ処理装置60は、前処理手段71、画像再構成手段72、後処理手段73、境界情報抽出手段74、X線減衰補正手段75および散乱X線補正手段76を含む。尚、データ処理装置60は、本発明の画像生成装置の一例である。
前処理手段71は、データ収集バッファ64から入力された投影情報に対して、オフセット(offset)補正、X線検出器感度補正等の補正を行う。
画像再構成手段72は、前処理された投影情報P(i,j)を用いて画像再構成を行い、断層画像情報を生成する。この画像再構成は、投影情報がアキシャルスキャン(axial scan)あるいはヘリカルスキャン(helical scan)を用いて取得された場合にはFBR(Filtered Back Projection)法等が用いられ,また厚みを有する投影情報をボリュームデータ(volume data)として扱い3次元画像再構成法を用いることもできる。
後処理手段73は、断層画像情報にCT値変換等の後処理を行う。そして、後処理が行われた断層画像情報は、表示装置68に送信される。
境界情報抽出手段74は、前処理された投影情報P(i,j)からX線線吸収率が不連
続的に異なる境界位置の境界位置情報およびこの境界位置におけるX線線吸収率の変化の大きさを示す大きさ情報からなる境界情報を求める。ここで、境界情報抽出手段74は、X線検出器のチャネル方向に対応する方向(以下、単にチャネル方向と呼ぶ)に投影情報を微分する微分演算手段を有し、この微分値が閾値を越える場合に、境界位置と判定する。ここで、ビュー番号j、チャネル番号iの位置のおける投影値をP(i、j)とすると微分値D(i、j)の大きさは、
│D(i、j)│=│[P(i+Δi、j)−P(i、j)]/Δi│
で求まり,閾値をthとして、
│D(i、j)│>th
となるチャネル番号の位置を境界位置とする。
散乱X線補正手段76は、投影情報に含まれるビュー番号およびチャネル番号ごとの散乱X線量S(i,j)を算出する。この散乱X線量S(i,j)は、例えばファントム等を用いて取得される散乱X線情報に基づいて算出され、さらにX線が透過する被検体中の投影長をも考慮して精度の高いものとされる(例えば、特許文献1参照)。
X線減衰補正手段75は、境界情報抽出手段74で取得される境界情報を用いて、散乱X線補正手段76で算出される散乱X線量に、X線線吸収率が変化する境界位置でのX線減衰量の補正を加える。ここで、X線減衰補正手段75は、散乱X線量に乗算され、散乱X線量を補正するゲイン(gain)関数G(i、j)を有する。ここで、ゲイン関数をG(i、j)とすると、例えばfを多次関数として、
G(i、j)=1+f[│D(i、j)│]
で表される。そして、チャネル番号ごとの散乱X線量S(i、j)にゲイン関数G(i、j)が乗算され、境界位置でのX線減衰の補正を含んだ散乱X線量とされる。このゲイン関数は、変化の大きさとそれに対する補正量を調整する。なお、この多次関数は、実験的に補正量が最適になるように決定される。
また、X線減衰補正手段75は、この補正された散乱X線量を投影情報から減算し、散乱X線の補正を行う。すなわち、補正後の投影値をCP(i、j)とすると、
CP(i、j)=P(i、j)−S(i、j)*G(i、j)
とされる。そして、補正された投影情報CP(i、j)は、画像再構成手段72に出力され画像再構成される。
つぎに、データ処理装置60のX線減衰補正の具体的な動作について図3を用いて説明する。図3は、X線減衰補正の動作を示すフローチャートである。まず、オペレータ(operator)は、被検体1をボア29内に配置し、被検体1の投影情報を取得する(ステップS301)。図4(A)は、被検体1の撮影断面を模式的に示した図である。図4(A)に示す例では、被検体1は、概ね楕円形状の低X線線吸収率部2と、この楕円形状の中心近傍に位置する円形形状の高X線線吸収率部3とを含む断面を有する。図4(B)は、図4(A)に示す被検体1の断面を、面内の上下方向に投影した投影情報を示す図である。この投影情報は、チャネル方向に概ね半円形の低X線線吸収率部2の投影像を有し、また半円の中心位置近傍には、高X線線吸収率部3を含む小さな半円形の投影像が重畳されている。なお、この様な投影情報が、被検体1の周囲360度に渡って、回転部34の回転角度に応じた各ビュー番号(j)ごとに取得される。
その後、境界情報抽出手段74は、投影情報に微分を行い境界情報である境界位置およびX線線吸収率の変化の大きさを抽出する(ステップS302)。図4(C)は、図4(B)に示す投影情報に微分演算を行い微分値の大きさを求めた例である。投影情報の投影値が急峻に変化する境界位置では、大きな値を有している。
その後、X線減衰補正手段75は、散乱X線補正手段76で算出されたビュー番号およ
びチャネル番号ごとの散乱X線量S(i,j)に補正を行う(ステップS303)。この際、X線減衰補正手段75は、ゲイン関数を用いて微分値、すなわちX線線吸収率の変化の大きさと散乱X線量に乗算される補正量を調整する。
図5(A)は、図4(A)に示す様な断面を被検体1が有する場合に、散乱X線補正手段76で算出される図4(B)と同様のビュー番号jの投影方向における散乱X線量S(i、j)を示す図である。散乱X線量は、高X線線吸収率部3が存在し、投影長が長い中央近傍位置では大きな値となり、投影長が短い周辺位置では徐々に小さなものとなる。図5(B)は、図4(C)に示すチャネル方向位置での微分値の大きさ│D(i、j)│、すなわちX線線吸収率の変化の大きさを用いて、散乱X線量S(i、j)を補正した例である。投影値が急峻に変化する境界位置ではX線の減衰が生じるので、散乱X線を高く見積もっている。
その後、X線減衰補正手段75は、補正された散乱X線量を用いて投影情報に散乱補正を行う(ステップS304)。この散乱補正では、投影情報の投影値P(i、j)から散乱X線量が減算される。図5(C)は、図5(B)に示す補正された散乱X線量S(i,j)×G(i,j)を用いて図4(B)の投影情報を散乱補正した例である。図5(C)中に実線で示した図は、散乱補正された投影情報CP(i,j)である。なお、図5(C)中に破線で示した図は、図4(B)と同一の投影情報P(i,j)で比較のために図示した。
その後、画像再構成手段72は、この補正された投影情報を用いて画像再構成を行い(ステップS305)、再構成された断層画像情報は、表示装置68に表示される(ステップS306)。
上述してきたように、本実施の形態1では、被検体1の投影情報P(i,j)から、X線線吸収率が変化する境界位置およびこの変化の大きさからなる境界情報D(i,j)を抽出し、この境界情報を用いて、境界位置における変化の大きさに対応する量G(i,j)を散乱X線量S(i,j)に乗算し、境界位置におけるX線減衰を補正することとしているので、境界位置におけるX線の減衰を、投影情報の散乱X線補正と共に補正し、ひいては断層画像に生じるアーチファクトを減じることができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、チャネル方向の投影情報を微分することによって、X線線吸収率が変化する境界情報を抽出したが、本実施の形態においては、X線検出器の回転方向と直交する方向の幅であるX線検出器の列方向に対応する方向(以下、単に列方向と呼ぶ)の投影情報を微分することによって、列方向における境界情報を抽出する例について説明する。尚、本実施の形態においては、境界情報抽出手段74及びX線減衰補正手段75を主に説明し、実施の形態1と同じで構成については説明を省略する。
本実施の形態においては、境界情報抽出手段74は、投影情報を列方向に微分する微分演算手段を有し、この微分値が閾値を越える場合に、境界位置と判定する。ここで、ビュー番号j、列番号kの位置における投影値をP(i、k、j)とすると微分値Dk(i、k、j)の大きさは、
|Dk(i、k、j)|=|[P(i、k+Δk、j)−P(i、k、j)] / Δk|
で求まり、閾値をth_kとして、
|Dk(i、k、j)|>th_k
となる列番号の位置を境界位置とする。
散乱X線補正手段76は、投影情報に含まれるビュー番号およびチャンネル番号および列番号ごとの散乱X線量S(i、k、j)を算出する。この散乱X線量S(i、k、j)は、実施の形態1と同様に、例えばファントム等を用いて取得される散乱X線情報に基づいて算出され、さらにX線が透過する被検体中の投影長や投影面積をも考慮して精度のたかいのもとされる。
X線減衰補正手段75は、境界情報抽出手段74で取得される境界情報を用いて、散乱X線補正手段76で算出される散乱X線量に、X線線吸収率が変化する境界位置でのX線減衰量の補正を加える。ここで、X線減衰補正手段75は、散乱X線量に乗算され、散乱X線量を補正するゲイン(gain)関数G2(i、k、j)を有する。ここで、ゲイン関数をG2(i、k、j)とすると、例えばf2を多次関数として、
G2(i、k、j)=1+f2[|Dk(i、k、j)|]
で表される。そして、散乱X線量S(i、k、j)にゲイン関数G2(i、k、j)が乗算され、境界位置でのX線減衰の補正を含んだ散乱X線量とされる。このゲイン関数は、変化の大きさとそれに対する補正量を調整する。なお、この多次関数は、実験的に補正量が最適になるように決定される。
また、X線減衰補正手段75は、この補正された散乱X線量を投影情報から減算し、散乱X線の補正を行う。すなわち、補正後の投影値をCP(i、k、j)とすると、
CP (i、k、j)=P(i、k、j)― S(i、k、j)*G2(i、k、j)
とされる。そして、補正された投影情報CP(i、k、j)は、画像再構成手段72に出力され画像再構成される。
このように、本実施の形態2では、被検体1の投影情報P(i、k、j)から、X線線吸収率が変化する境界位置およびこの変化の大きさからなる境界情報D(i、k、j)を抽出し、この境界情報を用いて、境界位置における変化の大きさに対応する量G2(i、k、j)を散乱X線量S(i、k、j)に乗算し、境界位置におけるX線減衰を補正することとしているので、列方向の投影情報の境界位置におけるX線の減衰を、投影情報の散乱X線補正と共に補正し、ひいては断層画像に生じるアーチファクトを減じることができる。
(実施の形態3)
上記実施の形態1では、チャネル方向の投影情報を、実施の形態2では、列方向の投影情報を微分することによって、X線線吸収率が変化する境界情報を抽出したが、本実施の形態においては、チャネル方向と列方向の両方を微分することによって、チャネル方向及び列方向における境界情報を抽出する例について説明する。尚、本実施の形態においては、境界情報抽出手段74及びX線減衰補正手段75を主に説明し、実施の形態1と同じで構成については説明を省略する。
本実施の形態においては、境界情報抽出手段74は、投影情報をチャンネル方向および列方向に微分する微分演算手段を有し、この微分値が閾値を越える場合に、境界位置と判定する。ここで、ビュー番号j、列番号kの位置における投影値をP(i、k、j)とするとチャンネル方向の微分値Di(i、k、j)および列方向の微分値Dk(i、k、j)の大きさは、
|Di(i、k、j)|=|[P(i+Δi、k、j)−P(i、k、j)] / Δi|
|Dk(i、k、j)|=|[P(i、k+Δk、j)−P(i、k、j)] / Δk|
で求まる。チャンネル方向の閾値をth_i、列方向の閾値をth_kとして、
|Di(i、k、j)|>th_i
|Dk(i、k、j)|>th_k
となる列番号の位置を境界位置とする。
散乱X線補正手段76は、投影情報に含まれるビュー番号およびチャンネル番号および列番号ごとの散乱X線量S(i、k、j)を算出する。この散乱X線量S(i、k、j)は、実施の形態1と同様に、例えばファントム等を用いて取得される散乱X線情報に基づいて算出され、さらにX線が透過する被検体中の投影長や投影面積をも考慮して精度のたかいのもとされる。
X線減衰補正手段75は、境界情報抽出手段74で取得される境界情報を用いて、散乱X線補正手段76で算出される散乱X線量に、X線線吸収率が変化する境界位置でのX線減衰量の補正を加える。ここで、X線減衰補正手段75は、散乱X線量に乗算され、散乱X線量を補正するゲイン(gain)関数G3(i、k、j)を有する。ここで、ゲイン関数をG3(i、k、j)とすると、例えばf3を多次関数として、
G3(i、k、j)=1+f3[|Di(i、k、j)|、|Dk(i、k、j)|]
で表される。そして、散乱X線量S(i、k、j)にゲイン関数G3(i、k、j)が乗算され、境界位置でのX線減衰の補正を含んだ散乱X線量とされる。このゲイン関数は、変化の大きさとそれに対する補正量を調整する。なお、この多次関数は、実験的に補正量が最適になるように決定される。
また、X線減衰補正手段75は、この補正された散乱X線量を投影情報から減算し、散乱X線の補正を行う。すなわち、補正後の投影値をCP(i、k、j)とすると、
CP (i、k、j)=P(i、k、j)― S(i、k、j)*G3(i、k、j)
とされる。そして、補正された投影情報CP(i、k、j)は、画像再構成手段72に出力され画像再構成される。
このように、本実施の形態2では、被検体1の投影情報P(i、k、j)から、X線線吸収率が変化する境界位置およびこの変化の大きさからなる境界情報D(i、k、j)を抽出し、この境界情報を用いて、境界位置における変化の大きさに対応する量G2(i、k、j)を散乱X線量S(i、k、j)に乗算し、境界位置におけるX線減衰を補正することとしているので、チャネル方向及び列方向の投影情報の境界位置におけるX線の減衰を、投影情報の散乱X線補正と共に補正し、ひいては断層画像に生じるアーチファクトを減じることができる。
(実施の形態4)
ところで、上記実施の形態1〜3では、投影情報P(i,j)を微分し、X線線吸収率が変化する境界情報D(i,j)を抽出することとしたが、画像再構成された断層画像情報から境界情報を抽出し、境界位置におけるX線減衰の補正を行うこともできる。そこで、本実施の形態4では、画像再構成された断層画像情報から境界情報を抽出し、X線線吸収率が変化する境界位置におけるX線減衰の補正を行う場合を示すことにする。
図6は、本実施の形態2にかかるデータ処理装置61の機能的な構成を示す機能ブロック図である。ここで、データ処理装置61は、図1の全体構成に示すデータ処理装置60に対応するもので、その他の構成は図1に示すものと全く同様であるので、詳しい説明を省略する。
データ処理装置61は、前処理手段71、画像再構成手段72、後処理手段73、境界情報抽出手段84、X線減衰補正手段85および散乱X線補正手段76を含む。ここで、前処理手段71、画像再構成手段72、後処理手段73および散乱X線補正手段76は、図2に示したものと機能的には全く同様である。ただし、実施の形態1では、前処理手段71は、前処理された投影情報を境界情報抽出手段74にのみ出力していたが、本実施の形態2では、画像再構成手段72およびX線減衰補正手段85に出力する。そして、画像再構成手段72は、前処理手段71からの投影情報を用いて画像再構成を行い断層画像情
報を形成する。
境界情報抽出手段84は、画像再構成手段72から取得した断層画像情報IMG(x,y)(x、yは、画像の横および縦方向の位置座標を示す。)を用いて、X線線吸収率が不連続的に異なる境界位置の境界位置情報およびこの境界位置におけるX線線吸収率の変化の大きさを示す大きさ情報からなる境界情報を求める。ここで、境界情報抽出手段84は、断層画像情報に含まれる断層画像を微分する微分演算手段、微分された画像の絶対値を取り境界画像を生成する絶対値手段およびこの境界画像を用いて各ビュー角度に対応する位置からの複数の投影像を求める再投影手段を有する。
ここで、断層画像IMG(x、y)から境界画像をBIMG(x、y)を生成する際には、
Figure 0005010859
の関係にある式(1)が用いられる。なお、*は、畳み込み演算を現し、HF(x、y)は、高域通過型のフィルタ(filter)関数である。この式の分子は上述した微分演算手段をなし、分母はCT値に依存させないための規格化因子である。
そして、境界情報抽出手段84は、この境界画像BIMG(x,y)の投影像BD(i,j)をビュー番号およびチャネル番号ごとに求める。そして、境界情報抽出手段84は、投影像BD(i,j)が零でない投影値を有する際に、この投影値が存在するチャネル方向の位置を境界位置とし、投影値の大きさをX線線吸収率の変化の大きさとする。
X線減衰補正手段85は、境界情報抽出手段84で取得される境界情報を用いて、散乱X線補正手段76で算出される散乱X線量に、X線線吸収率が変化する境界位置でのX線減衰量の補正を加える。ここで、X線減衰補正手段85は、X線減衰補正手段75と同様の散乱X線量に乗算され、散乱X線量を補正するゲイン関数を有する。このゲイン関数は、例えば、fを多次関数として、
G(i、j)=1+f[│BD(i、j)│]
で表される。また、散乱X線量をS(i、j)とすると、定義からS(i、j)×G(i、j)が補正された散乱X線量となる。
また、X線減衰補正手段85は、この補正された散乱X線量CP(i,j)を前処理手段71からの投影情報P(i、j)から減算し、散乱X線の補正を行う。
CP(i、j)=P(i、j)−S(i、j)×G(i、j)
つぎに、データ処理装置61のX線減衰補正の具体的な動作について図7を用いて説明する。図7は、X線減衰補正の動作を示すフローチャートである。まず、オペレータ(operator)は、被検体2をボア29内に配置し、被検体2の投影情報を取得する(ステップS701)。この投影情報は、データ処理装置61に送信され、前処理手段71で前処理された後に画像再構成手段72に出力される。そして、画像再構成手段72は、この投影情報P(i,j)を画像再構成し(ステップS702)、断層画像情報IMG(x,y)を取得する。図8(A)は、被検体2の断層画像の一例である。この断層画像は、被検体2の大部分を占める低X線線吸収率部8と、この低X線線吸収率部8の中にある2つの円形の高X線線吸収率部9とからなる。なお、この断層画像中に破線で示す部分は、X線線吸収率が変化する境界位置でのX線減衰によって生じるアーチファクト7を模式的に示すものである。
図7に戻り、データ処理装置61は、境界情報抽出手段84により、境界情報の抽出を行う(ステップS703)。この境界情報の抽出では、断層画像IMG(x,y)に(1)式を用いた演算を行い境界画像BIMG(x,y)を求める。図8(B)は、図8(A)に示す断層画像から求めた境界画像を示す図である。この図では、被検体2の低X線線吸収率部8および高X線線吸収率部9の境界領域のみが抽出されている。そして、境界情報抽出手段84は、この境界画像BIMG(x,y)から、ビュー番号およびチャネル番号ごとの境界情報である境界投影値BD(i,j)を算出する。図8(C)は、図8(B)に示す境界画像の面内で上下方向に投影した境界投影値の例である。図8(C)では、境界投影値が、低X線線吸収率部8の辺縁部および高X線線吸収率部9の辺縁部では大きなものとなっており、また高X線線吸収率部9を含む境界投影値は、低X線線吸収率部8のみからなる境界投影値よりも大きな値を示している。
図7に戻り、その後データ処理装置61は、X線減衰補正手段85により、散乱X線量を補正する(ステップS704)。この補正では、境界投影値BD(i,j)を用いたゲイン関数G(i、j)を求め、このゲイン関数G(i、j)を散乱X線量S(i、j)に乗算する。
図9(A)は、散乱X線補正手段76で求められた被検体2の上下方向の散乱X線量S(i、j)を示す図である。図9(B)は、この散乱X線量S(i、j)に、境界投影値BD(i,j)のゲイン関数G(i、j)を乗算して補正した散乱X線量を示す図である。
図7に戻り、データ処理装置61は、X線減衰補正手段85により、散乱補正を行う(ステップS705)。この散乱補正では、X線減衰補正手段85は、前処理手段71から取得した被検体2の投影情報P(i,j)から、補正された散乱X線量S(i、j)×G(i、j)を減算する。図9(C)は、図中の破線で被検体2の投影情報P(i,j)を示し、図中の実線で散乱補正が行われた被検体2の投影情報CP(i、j)を示している。
図7に戻り、データ処理装置61は、画像再構成手段72により、散乱補正を行った投影情報CP(i、j)を画像再構成し(ステップS706)、この再構成画像を表示装置68に表示する(ステップS707)。なお、この再構成画像では、図8(A)の断層画像に示されたアーチファクト7の低減が図られる。
上述してきたように、本実施の形態2では、被検体2の断層画像IMG(x,y)から、X線線吸収率が変化する境界位置のみからなる境界画像BIMG(x,y)を抽出し、この境界画像の境界投影値BD(i,j)をビュー番号およびチャネル番号ごとに算出し、この境界投影値を用いて散乱X線量S(i,j)を補正し、この散乱X線量を用いて被検体2の投影情報P(i,j)の散乱補正を行うこととしているので、X線線吸収率が異なる境界位置におけるX線の減衰を、投影情報の散乱補正と共に補正し、ひいては断層画像に生じるアーチファクト7を減じることができる。
(実施の形態5)
ところで、上記実施の形態4では、断層画像から境界画像BIMG(x,y)を抽出し、この境界画像の境界投影値BD(i,j)を用いて被検体2の投影情報を補正したが、境界投影値に基づいて補正された散乱X線量を画像再構成して散乱X線画像を生成し、この散乱X線画像を断層画像から減算して散乱線X線およびアーチファクトの軽減を図ることもできる。そこで、本実施の形態5では、境界投影値で補正された散乱X線画像を用いて、断層画像のX線線吸収率が変化する境界位置におけるX線減衰を補正する場合を示すことにする。
図10は、本実施の形態5にかかるデータ処理装置63の機能的な構成を示す機能ブロック図である。ここで、データ処理装置63は、図1の全体構成に示すデータ処理装置60に対応するもので、その他の構成は図1に示すものと全く同様であるので、詳しい説明を省略する。
データ処理装置63は、前処理手段71、画像再構成手段72、後処理手段73、境界情報抽出手段84、X線減衰補正手段95および散乱X線補正手段76を含む。ここで、前処理手段71、画像再構成手段72、後処理手段73、境界情報抽出手段84および散乱X線補正手段76は、図6に示した実施の形態2のものと機能的には全く同様であるので詳しい説明を省略する。ただし、本実施の形態3では、前処理手段71は、前処理された投影情報をX線減衰補正手段95に出力せず、X線減衰補正手段95は、画像再構成された断層画像および散乱X線画像のみを用いて境界位置のX線減衰を補正する。また、画像再構成手段72は、後処理手段73に直接再構成画像を出力せず、X線減衰補正手段95を介して出力する。
図11(A)は、被検体2の投影情報から画像再構成される断層画像IMG(x、y)の例である。被検体2は、低X線線吸収率部8とその中に2つの円形の高X線線吸収率部9を有する。そして、低X線線吸収率部8および高X線線吸収率部9の辺縁部には、アーチファクト7が破線で示されている。
X線減衰補正手段95は、X線減衰補正手段85と同様に境界情報抽出手段84により境界画像BIMG(x.y)から取得される境界投影値BD(i,j)を用いて、散乱X線補正手段76で算出される散乱X線量S(i、j)を補正する。なお、断層画像IMG(x、y)から境界画像をBIMG(x、y)を生成する際には、
Figure 0005010859
の関係にある式(2)が用いられる。なお、*は、畳み込み演算を現し、HF(x、y)は、高域通過型のフィルタ(filter)関数である。また、X線減衰補正手段85と同様にゲイン関数G(i、j)を用いて、境界投影値BD(i,j)を変換する。
その後、X線減衰補正手段95は、補正された散乱X線量S(i、j)×G(i、j)を画像再構成手段72に出力する。画像再構成手段72は、補正された散乱X線量を画像再構成し散乱X線画像SIMG(x、y)を生成する。図11(B)は、画像再構成された散乱X線画像を模式的に示す図である。概ね、図11(A)に示すアーチファクト7部分を画像化したものとなる。
その後、X線減衰補正手段95は、画像再構成手段72からこの散乱X線画像SIMG(x,y)を入力し、断層画像IMG(x,y)との減算を行い減算画像DIMG(x、y)を生成する。すなわち、
DIMG(x,y)=IMG(x、y)−SIMG(x、y)
を算出する。図11(C)は、減算された減算画像を示している。減算画像は、概ね断層画像からアーチファクト7部分を取り除いたものとなっている。
その後、X線減衰補正手段95は、後処理手段73に減算画像を出力し、また後処理手段73は、後処理の後に表示装置68にこの減算画像を出力する。
上述してきたように、本実施の形態3では、被検体2の断層画像IMG(x,y)の境界のみからなる境界画像BIMG(x,y)から境界投影値BP(i,j)をビュー番号およびチャネル番号ごとに算出し、この境界投影値を用いて散乱X線量S(i,j)を補正し、この散乱X線量を画像再構成して散乱X線画像SIMG(x,y)を生成し、断層画像から減算することとしているので、X線線吸収率が異なる境界位置におけるX線の減衰を、散乱X線画像の減算と共に補正し、ひいては断層画像に生じるアーチファクト7を減じることができる。
X線CT装置の全体構成を示すブロック図である。 実施の形態1のデータ処理装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1のX線減衰補正の動作を示すフローチャートである。 被検体1の断層画像、投影情報および境界情報を示す図である。 被検体1の散乱X線情報、補正された散乱X線情報および補正された投影値を示す図である。 実施の形態2のデータ処理装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態2のX線減衰補正の動作を示すフローチャートである。 被検体2の断層画像、境界画像および境界投影値を示す図である。 被検体2の散乱X線情報、補正された散乱X線情報および補正された投影値を示す図である。 実施の形態3のデータ処理装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 被検体2の断層画像、散乱X線画像および減算画像を示す図である。
符号の説明
1、2 被検体
2、8 低X線線吸収率部
3、9高X線線吸収率部
7 アーチファクト
4 撮影テーブル
6 操作コンソール
10 走査ガントリ
20 X線管
22 コリメータ
24 X線検出器
26 データ収集部
28 X線コントローラ
29 ボア
30 コリメータコントローラ
34 回転部
36 回転コントローラ
60、61、63 データ処理装置
62 制御インタフェース
64 データ収集バッファ
66 記憶装置
68 表示装置
70 操作装置
71 前処理手段
72 画像再構成手段
73 後処理手段
74 境界情報抽出手段
75 X線減衰補正手段
76 散乱X線補正手段
84 境界情報抽出手段
85、95 X線減衰補正手段

Claims (7)

  1. X線CT装置における断層像を生成するための画像生成装置において、
    被検体のX線投影情報または前記投影情報を画像再構成して生成される断層画像情報を用いて、前記被検体の内部の境界位置を含むX線吸収率が変化する境界位置の境界位置情報および前記変化の大きさを示す大きさ情報を含む境界情報を抽出する手段と、
    前記被検体を通過するX線の透過長に基づくと共に前記境界情報にも基づいて求められた前記投影情報または前記断層画像情報における散乱X線補正量、前記投影情報または前記断層画像情報から減算して補正する補正手段と
    を含むことを特徴とする画像生成装置。
  2. 前記境界情報を抽出する手段は、前記抽出は、前記投影情報の投影値を前記投影情報を取得するX線検出器のチャネル方向及び/又は列方向に対応する方向に微分し、前記微分された微分値の大きさが閾値を越える位置を前記境界位置情報として抽出する手段を含むことを特徴とする請求項に記載の画像生成装置。
  3. 前記境界情報を抽出する手段は、記断層画像情報の断層画像を微分処理し、前記微分処理された微分画像を絶対値処理して境界画像を作成し、前記境界画像を用いて前記境界情報を抽出する手段を含むことを特徴とする請求項に記載の画像生成装置。
  4. 前記境界情報を抽出する手段は、前記境界画像を用いて境界投影情報を算出し、前記境界投影情報の境界投影値が零でない位置を境界位置情報として抽出し、前記境界投影値を前記大きさ情報として抽出することを特徴とする請求項に記載の画像生成装置。
  5. 前記補正手段は、前記大きさ情報の多次関数からなるゲイン関数を用いて補正する手段を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像生成装置。
  6. 前記補正手段は、前記投影情報における前記境界位置での散乱X線量に前記ゲイン関数の関数値を乗算し、前記乗算された散乱X線量を前記投影情報から減算して補正する手段を含むことを特徴とする請求項に記載の画像生成装置。
  7. 前記補正手段は、前記断層画像情報における前記境界位置での散乱X線量に前記ゲイン関数の関数値を乗算し、前記乗算された散乱X線量を画像再構成し、前記断層画像情報から減算して補正する手段を含むことを特徴とする請求項に記載の画像生成装置。
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