JP2010099303A - Ct装置および金属形状抽出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属の正確な形状を抽出して、金属アーチファクトを低減する。
【解決手段】X線CT装置は、被検体の周囲を回動しながら被検体にX線を照射するX線照射装置1と、被検体の周囲を回動しながら被検体を透過したX線を検出するX線撮像装置2と、X線撮像装置2から得られた画像を処理して被検体の3次元ボクセルデータを得る画像処理装置4とを有する。画像処理装置4は、X線照射装置1およびX線撮像装置2の回動角度毎にX線撮像装置2から2次元の投影画像を取得し、投影画像を2値化し、2値化後の投影画像を回動角度毎に計算上で3次元空間に単純逆投影して3次元の逆投影ボクセルデータを生成し、逆投影ボクセルデータを2値化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、X線等の放射線を用いて被検体の3次元データ(ボクセルデータ)を得るCT装置に係り、特に金属の正確な形状を抽出して金属アーチファクトを低減する技術に関するものである。
CT(Computed Tomography )装置は、光源として通常X線を使用し、画像処理によって被検体の断面画像あるいは3次元データ(以下ボクセルデータと称す)を得る。このようなCT装置の1つとして、近年、コーンビームCT装置が開発されている。コーンビームCT装置では、コーンビームと呼ばれる円錐状のX線ビームを用い、被検体を透過したX線を2次元検出器で検出して投影画像を得る。このとき、X線管と検出器とを被検体の位置を中心として回動させることで複数の投影画像を取得し、これらの投影画像を処理することで被検体のボクセルデータを得ることができる。このコーンビームCT装置では、短時間でボクセルデータを生成することができる。
ところで、投影画像の画像処理は被検体の物質がその原子番号に応じたX線の減衰特性を持つことを前提としている。被検体に金属が含まれる場合、金属の原子番号が大きいために、X線が金属をほとんど透過せず、正しい透過量が計測できない。結果として、正しいボクセルデータが得られず、金属周辺にライン状のノイズが多数発生し、金属部分以外の断面も正しく再現できない。このようなノイズを金属アーチファクトと呼ぶ。金属アーチファクトが生じる理由は、金属がX線を吸収してしまうために、被検体のX線吸収率の変化が投影データに現れなくなるなどにより、非線形特性を示すからである。金属アーチファクトは、産業用、医療用など、すべてのCTにおいて発生するが、特に歯科治療では原子番号が大きい金属を多用するのでその影響が著しい。このため、歯科治療用のCTにおいて激しい金属アーチファクトが発生する。金属アーチファクトが発生すると、被検体の正しいボクセルデータが得られず、診断等に支障が発生することが多い。
従来、3次元X線CT装置においてアーチファクトを低減する手法としては、特許文献1、特許文献2に開示されたX線CT画像再構成方法が知られている。
特許文献1に開示されたX線CT画像再構成方法は、コーンビームを用いたマルチスライスCTに限定される金属アーチファクト低減手法である。この手法では、体軸方向に移動するテーブル上の被検体を複数回スキャンする。そして、スキャン毎に画像を生成し、生成した複数の画像に含まれるデータのうち金属アーチファクトの影響を受けたデータを、影響を受けていない他の画像データによって補完することで、金属アーチファクトを低減するようにしている。しかしながら、特許文献1に開示されたX線CT画像再構成方法では、被検体の内部に複数の金属が存在する場合や金属が比較的大きい場合には、金属の影響を受けていない透過データが不足するので、金属アーチファクトを十分に低減することができないという問題点があった。
また、特許文献2に開示されたX線CT画像再構成方法は、アーチファクトの原因となるX線高吸収物体のみをボクセルデータから取り出し、取り出したボクセルデータを再投影処理し、補正用の投影データを求めて再構成処理することで、高吸収物体とそれによるアーチファクトのみのボクセルデータを生成し、このボクセルデータを元のボクセルデータから減算することで、アーチファクトを低減するものである。特許文献2に開示されたX線CT画像再構成方法では、X線高吸収物体を取り出すために、ボクセルデータから閾値で切り出すことになるので、この閾値設定が十分可能な程度のアーチファクトに対してのみ有効である。通常、金属は激しいアーチファクトを発生するため、閾値で切り出すことはできない。すなわち、特許文献2に開示されたX線CT画像再構成方法では、被検体の骨によるアーチファクトに対応することはできるが、金属アーチファクトを低減することはできない。
特開2000−107169号公報 特開平10−75947号公報
以上のように従来のX線CT装置では、金属の正確な形状を抽出することが難しいので金属アーチファクトを低減することが難しいという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、金属の正確な形状を抽出することができるCT装置および金属形状抽出方法を提供することを目的とする。
本発明のCT装置は、被検体の周囲を回動しながら前記被検体に放射線を照射する放射線照射手段と、前記被検体を挟んで前記放射線照射手段と対向するように配置され、前記被検体の周囲を回動しながら前記被検体を透過した放射線を2次元検出器によって検出する放射線撮像手段と、前記放射線照射手段および放射線撮像手段の回動角度毎に前記放射線撮像手段から2次元の投影画像を取得する画像取得手段と、前記投影画像を2値化する第1の2値化処理手段と、前記第1の2値化処理手段による2値化後の投影画像を回動角度毎に計算上で3次元空間に単純逆投影して3次元の逆投影ボクセルデータを生成する逆投影処理手段と、前記逆投影ボクセルデータを2値化する第2の2値化処理手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のCT装置の1構成例は、さらに、前記第2の2値化処理手段による2値化後の逆投影ボクセルデータを計算上で投影して回動角度毎の2次元の投影画像を得る投影処理手段と、この投影処理手段が生成した投影画像に基づいて金属領域を特定し、前記画像取得手段が取得した投影画像上において前記特定した金属領域を補間する補間処理手段と、この補間処理手段が生成した補間後の投影画像を計算上で再構成して3次元の再構成ボクセルデータを生成する再構成処理手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のCT装置の1構成例は、さらに、前記再構成処理手段が生成した再構成ボクセルデータと前記第2の2値化処理手段が生成した逆投影ボクセルデータとを合成する合成処理手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明のCT装置の1構成例において、前記第1の2値化処理手段は、金属領域と考えられる所定の閾値以上の領域を第1の値とし、金属以外の領域と考えられる前記閾値未満の領域を第2の値とすることにより、前記画像取得手段が取得した投影画像を2値化することを特徴とするものである。
また、本発明のCT装置の1構成例において、前記第2の2値化処理手段は、前記逆投影ボクセルデータの最大値を閾値として前記逆投影ボクセルデータを2値化することを特徴とするものである。
また、本発明のCT装置の1構成例において、前記補間処理手段は、前記画像取得手段が取得した投影画像上において前記放射線照射手段および放射線撮像手段の回動方向に相当する方向をチャンネル方向としたとき、この投影画像上において前記特定した金属領域を、チャンネル方向に沿った前記金属領域の両端の境界値を用いて補間することを特徴とするものである。
また、本発明のCT装置の1構成例において、前記合成処理手段は、前記合成時において前記逆投影ボクセルデータの金属領域に所定の輝度値を割り当てることを特徴とするものである。
また、本発明の金属形状抽出方法は、被検体の周囲を回動しながら前記被検体に放射線を照射する放射線照射手段と前記被検体の周囲を回動しながら前記被検体を透過した放射線を2次元検出器により検出する放射線撮像手段とによって回動角度毎に2次元の投影画像を取得する投影画像取得手順と、前記投影画像を2値化する第1の2値化処理手順と、前記第1の2値化処理手順による2値化後の投影画像を回動角度毎に計算上で3次元空間に単純逆投影して3次元の逆投影ボクセルデータを生成する逆投影処理手順と、前記逆投影ボクセルデータを2値化する第2の2値化処理手順とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の金属形状抽出方法の1構成例は、さらに、前記第2の2値化処理手順による2値化後の逆投影ボクセルデータを計算上で投影して回動角度毎の2次元の投影画像を得る投影処理手順と、この投影処理手順で生成した投影画像に基づいて金属領域を特定し、前記画像取得手順で取得した投影画像上において前記特定した金属領域を補間する補間処理手順と、この補間処理手順で生成した補間後の投影画像を計算上で再構成して3次元の再構成ボクセルデータを生成する再構成処理手順とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の金属形状抽出方法の1構成例は、さらに、前記再構成処理手順で生成した再構成ボクセルデータと前記第2の2値化処理手順で生成した逆投影ボクセルデータとを合成する合成処理手順を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の金属形状抽出方法の1構成例において、前記第1の2値化処理手順は、金属領域と考えられる所定の閾値以上の領域を第1の値とし、金属以外の領域と考えられる前記閾値未満の領域を第2の値とすることにより、前記画像取得手順で取得した投影画像を2値化することを特徴とするものである。
また、本発明の金属形状抽出方法の1構成例において、前記第2の2値化処理手順は、前記逆投影ボクセルデータの最大値を閾値として前記逆投影ボクセルデータを2値化することを特徴とするものである。
また、本発明の金属形状抽出方法の1構成例において、前記補間処理手順は、前記画像取得手順で取得した投影画像上において前記放射線照射手段および放射線撮像手段の回動方向に相当する方向をチャンネル方向としたとき、この投影画像上において前記特定した金属領域を、チャンネル方向に沿った前記金属領域の両端の境界値を用いて補間することを特徴とするものである。
また、本発明の金属形状抽出方法の1構成例において、前記合成処理手順は、前記合成時において前記逆投影ボクセルデータの金属領域に所定の輝度値を割り当てることを特徴とするものである。
本発明によれば、放射線照射手段および放射線撮像手段の回動角度毎に放射線撮像手段から2次元の投影画像を取得し、投影画像を2値化し、2値化後の投影画像を回動角度毎に計算上で3次元空間に単純逆投影して3次元の逆投影ボクセルデータを生成し、逆投影ボクセルデータを2値化することにより、金属のみの逆投影ボクセルデータを得ることができる。その結果、本発明では、従来よりも金属の正確な3次元形状を抽出することができ、金属アーチファクトを低減することができる。
また、本発明では、2値化後の逆投影ボクセルデータを計算上で投影して回動角度毎の2次元の投影画像を取得し、この投影画像に基づいて金属領域を特定し、画像取得手段が取得した投影画像上において特定した金属領域を補間し、補間後の投影画像を計算上で再構成して3次元の再構成ボクセルデータを生成することにより、金属が存在しない被検体のボクセルデータを得ることができる。
また、本発明では、再構成処理手段が生成した再構成ボクセルデータと第2の2値化処理手段が生成した逆投影ボクセルデータとを合成することにより、金属アーチファクトが少なく、かつ金属が正確な形状で重畳された被検体のボクセルデータを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。
X線CT装置は、被検体の周囲を回動しながら被検体にX線を照射するX線照射装置1と、被検体を挟んでX線照射装置1と対向するように配置され、被検体の周囲を回動しながら被検体を透過したX線を検出するX線撮像装置2と、X線照射装置1とX線撮像装置2とを制御する制御装置3と、X線撮像装置2から得られた画像を処理して被検体の3次元データ(ボクセルデータ)を得る画像処理装置4と、画像処理装置4が生成した被検体のボクセルデータを表示する表示装置5とを有する。
図2はX線照射装置1によるX線投影処理とX線撮像装置2によるX線撮像処理とを説明する図である。本実施の形態では、コーンビームCT装置を例に挙げて説明する。
X線照射装置1は、検査対象の患者(以下、被検体と呼ぶ)100に対して円錐状のX線101を照射するX線管10と、被検体100を通る体軸であるZ軸を回動軸としてX線管10が被検体100の周囲を回動するようにX線管10を駆動する駆動機構(不図示)とから構成される。
X線撮像装置2は、被検体100を挟んでX線管10と対向するように配置され、X線管10から放射されたX線101を検出する検出器20と、Z軸を回動軸として検出器20が被検体100の周囲を回動するように検出器20を駆動する駆動機構(不図示)とから構成される。検出器20は、図2に示すチャンネル方向(体周方向)102とZ軸方向(体軸方向)に多数の検出素子200が2次元状に配置された構造からなる。
図3は本実施の形態のX線CT装置の動作を示すフローチャートである。最初に、制御装置3は、X線管10と検出器20とが被検体100の周囲を回動するように、X線照射装置1とX線撮像装置2とを制御する。検出器20には、X線管10から放射されたX線が直接もしくは被検体100を通って入射するので、検出器20の出力からはX線の透過率を示す投影画像データが得られる。ここでは、検出器20の検出素子200が2次元状に配置されているため、2次元の投影画像データが得られる。
画像処理装置4は、2次元投影画像データをX線管10および検出器20の回動角度毎に収集する(図3ステップS100)。なお、実際には、回動角度毎に連続的に投影画像データを収集するのではなく、所定の回動ステップ角毎に投影画像データを収集することになる。コーンビームCTでは、1周分の投影画像データを収集した時点で撮影が終了する。
図4は画像処理装置4の構成例を示すブロック図である。画像処理装置4は、データを記憶する記憶部40と、X線照射装置1およびX線撮像装置2の回動角度毎にX線撮像装置2から2次元の投影画像を取得する画像取得手段となる投影画像変換部41と、投影画像を2値化する2値化処理部(第1の2値化処理部)42と、2値化後の投影画像を回動角度毎に計算上で3次元空間に単純逆投影して3次元の逆投影ボクセルデータを生成する逆投影処理部43と、逆投影ボクセルデータを2値化する2値化処理部(第2の2値化処理部)44と、2値化後の逆投影ボクセルデータを計算上で投影して回動角度毎の2次元の投影画像を得る投影処理部45と、投影処理部45が生成した投影画像に基づいて金属領域を特定し、投影画像変換部41が取得した投影画像上において特定した金属領域を補間する補間処理部46と、補間処理部46が生成した補間後の投影画像を計算上で再構成して3次元の再構成ボクセルデータを生成する再構成処理部47と、再構成処理部47が生成した再構成ボクセルデータと2値化処理部44が生成した逆投影ボクセルデータとを合成する合成処理部48と、合成処理部48が生成した再構成ボクセルデータを表示用の画像に変換して表示装置5に表示させる表示出力部49とから構成される。
検出器20から収集した回動角度毎の2次元投影画像データは、記憶部40に格納される。記憶部40に格納された2次元投影画像データの各画素は、個々の検出素子200にそれぞれ対応しており、X線の透過率を示している。投影画像変換部41は、記憶部40に格納された2次元投影画像データの各画素がX線の透過率を示す値からX線の吸収率を示す値になるように、2次元投影画像データを変換する(図3ステップS101)。同時に、投影画像変換部41は、2次元投影画像データを対数変換する。
記憶部40に格納された2次元投影画像は、X線管10から扇形に広がるファンビームによる投影画像であるため、平行ビームによる投影画像に直す必要がある。そこで、投影画像変換部41は、ステップS101で変換処理した後の2次元投影画像を、平行ビームを仮定した2次元投影画像に変換する(ステップS102)。このファンビーム−平行ビーム変換では、複数の投影画像から同じ方向のビームを補間によって作り出すことで、ファンビームによる投影画像を平行ビームによる投影画像に変換する。投影画像変換部41は、以上のような変換処理を回動角度毎に収集された2次元投影画像の各々に対して行う。投影画像変換部41が変換した2次元投影画像は、記憶部40に格納される。
図5にステップS101の変換処理を行う前の2次元投影画像の1例を示す。図5の投影画像は、被検体100の頭部、特に口付近を投影して得たものである。図5では、各画素がX線の透過率を示しており、X線の透過率が高くなるほど白色に近くなる。
図5の2次元投影画像に対して透過率−吸収率変換を行った後の2次元投影画像を図6に示す。図6では、各画素がX線の吸収率を示しており、X線の吸収率が高くなるほど白色に近くなる。図6において、最も白く輝いている部分は歯の治療跡であり、金属が使用されている。
次に、2値化処理部42は、投影画像変換部41が変換した2次元投影画像の各画素に対して閾値以上を「1」、閾値未満を「0」とする閾値処理を行い、2次元投影画像を2値化する(図3ステップS103)。ここでの2値化は、投影画像からX線の吸収率が飽和している領域を金属の影響を受けたものとして抽出する。飽和領域の閾値は、脊椎や頭骨が背景にくると変動するが、金属周辺の輝度の変化率は保存される。そこで、2値化処理部42は、差分ヒストグラム法を用いて輝度の変化率が大きな領域を特定し、この領域の輝度の平均値を閾値として投影画像を2値化すればよい。あるいは、脊椎や頭骨が背景にくる場合とそうでない場合を考慮して、閾値を背景の輝度などで適応的に変動させる他の2値化アルゴリズムを用いても良い。
この2値化により、被検体100の内部に存在する金属がほぼ完全に「1」となる。図6に示した2次元投影画像を差分ヒストグラム法によって2値化した後の2次元投影画像を図7に示す。なお、値が「1」の領域には金属以外の領域が含まれる可能性があるが、後述する処理で金属以外の領域を削除できるので、値が「1」の領域に金属以外の領域が含まれていても構わない。2値化処理部42は、以上のような変換処理を回動角度毎に収集された2次元投影画像の各々に対して行う。2値化後の投影画像は、記憶部40に格納される。
続いて、逆投影処理部43は、2値化後の2次元投影画像を回動角度毎に計算上で3次元空間中の投影角度毎に向きの異なる円錐状の領域に単純逆投影することにより、逆投影ボクセルデータを生成する(図3ステップS104)。単純逆投影は、X線管10と検出器20とが回動しながら被検体100の投影データを取得するのと逆の処理を計算にて行うものである。この逆投影ボクセルデータは、被検体100のボクセルデータに相当するものである。
図8(A)〜図8(D)は単純逆投影の原理を説明する図である。ただし、図8(A)〜図8(D)では、記載を容易にするため、検出器20が1次元状に配置された検出素子200からなる場合、すなわち1次元投影画像が得られる場合について記載している。図8(A)の103は金属である。図8(A)に示すような状態でX線管10から照射されたX線を検出器20で検出すると、図8(B)のような投影画像70が得られる。前述のとおり、X線管10と検出器20とが被検体100の周囲を回動すると、回動角度毎に投影画像70が得られる。次に、図8(C)に示すように投影画像70を回動角度毎に3次元空間に逆投影し、逆投影した各画像を重ね合わせて加算すると、図8(D)に示すような逆投影ボクセルデータ71が得られる。
図8(C)では投影画像70を2次元空間に逆投影しているが、実際には図9に示すようにX線管10と検出器20の回動に伴って回動する円錐台状の3次元空間80に逆投影するので、逆投影データも3次元のデータ(ボクセルデータ)になる。図9における81は回動中心である。逆投影処理部43によって生成された逆投影ボクセルデータは、記憶部40に格納される。逆投影ボクセルデータから得られる被検体100の断面画像の1例を図10に示す。3次元の逆投影ボクセルデータは、被検体100の2次元の断面画像をZ軸方向に沿って平行に並べたものと見なすことができる。図10はこれらの断面画像の1枚を示すものである。このときの逆投影ボクセルデータは、図7に示した2次元投影画像を含む複数の2次元投影画像の単純逆投影によって生成されたものである。
2値化処理部(第2の2値化処理部)44は、逆投影処理部43が生成した逆投影ボクセルデータの各ボクセルに対して閾値以上を「1」、閾値未満を「0」とする閾値処理を行い、逆投影ボクセルデータを2値化する(図3ステップS105)。ステップS103の2値化で金属領域を全て「1」として抽出できていれば、多くの角度からの逆投影が重なることにより、金属領域は逆投影ボクセルデータにおいて最大値(X線の吸収率が最大)をとり、2値化後の投影画像に含まれていた金属以外の領域は最大値よりも低い値をとる。
したがって、基本的には逆投影ボクセルデータの最大値を閾値として2値化すれば、金属領域を正確に抽出することができる。ただし、実際には金属のエッジ部分でボクセルの値が最大値よりも若干低い値となるので、2値化の閾値は逆投影ボクセルデータの最大値よりも若干低い値とすることが望ましい。2値化処理部44は、以上のような2値化処理を、逆投影ボクセルデータを構成する断面画像毎に行う。この2値化処理により、金属のみの逆投影ボクセルデータを得ることができる。2値化処理部44が生成した2値化後の逆投影ボクセルデータは、記憶部40に格納される。図10に示した断面画像を2値化した後の断面画像を図11に示す。また、図11に対応する2値化後の逆投影ボクセルデータを図12に示す。
次に、投影処理部45は、2値化後の逆投影ボクセルデータを計算上で円錐状の視野に3次元投影して、回動角度毎の2次元投影画像を得る(図3ステップS106)。この投影処理は、2値化後の逆投影ボクセルデータを被検体と仮定して、X線管10と検出器20とが回動しながら被検体100の投影データを取得するのと同じ処理を計算にて行うものである。この計算により、実際の投影と同様に回動角度毎に2次元投影画像が得られる。
ここで得られる2次元投影画像は、後述する線形補間領域を特定するためのものであるので、2値化後の逆投影ボクセルデータにおいて値が「1」となっている金属領域のX線吸収率と2値化後の逆投影ボクセルデータにおいて値が「0」となっている金属以外の領域のX線吸収率とはそれぞれ任意の値でよく、金属領域が白色(吸収率が最大)、金属以外の領域が黒色(吸収率が最低)となるような投影を行えばよい。投影処理部45が生成した2次元投影画像は、記憶部40に格納される。投影処理によって得られる2次元投影画像の1例を図13に示す。図13の画像は、図6と同じ回動角度の画像を計算で得たものである。図13によれば、金属領域を正確に抽出できていることが分かる。
次に、補間処理部46は、ステップS106で投影処理部45が生成した2次元投影画像に基づいて金属領域を特定し、ステップS102で投影画像変換部41が生成した2次元投影画像上において上記特定した金属領域に相当する領域を、チャンネル方向(X線管10と検出器20の回動方向に相当する方向)に沿って補間する(図3ステップS107)。なお、補間処理としては線形補間、多項式補間、ウエブレット補間などが知られているが、何れの補間処理を採用してもよい。
図14は2次元投影画像の線形補間処理を説明する図であり、投影画像変換部41が生成した2次元投影画像の1例を示す図である。上記のとおり、投影処理部45が生成した2次元投影画像においては金属領域が白色、金属以外の領域が黒色となっているので、補間処理部46は金属領域を容易に特定できる。また、図14の2次元投影画像では、縦方向がチャンネル方向である。
線形補間は、図14に示すように投影画像変換部41が生成した2次元投影画像上において金属領域と金属以外の領域との境界140の値と、チャンネル方向に沿って境界140と対向する境界141の値とを用いて、境界140と境界141との間の画素の値を補間するものである。金属領域と金属以外の領域との境界140、141の値として用いるのは、より正確にはチャンネル方向に沿って境界の外側に存在する金属以外の領域の画素のうち、直近に存在する画素の値である。このような線形補間により、金属が存在しない2次元投影画像を生成することができる。補間処理部46は、投影画像変換部41が回動角度毎に生成した2次元投影画像の各々に対して線形補間処理を、投影処理部45が生成した同じ回動角度の2次元投影画像を用いて行う。線形補間後の2次元投影画像は、記憶部40に格納される。図14に示した2次元投影画像を線形補間した後の2次元投影画像を図15に示す。
再構成処理部47は、補間処理部46が生成した線形補間後の2次元投影画像を、周知の画像再構成法により回動角度毎に計算上で3次元空間に逆投影することにより、再構成ボクセルデータを生成する(図3ステップS108)。本実施の形態ではコーンビームCTで代表的なFDK(Feldcamp-Davis-Kress )法を使用する。なお、FDK法の詳細は、文献「Feldkamp, L. A., Davis, L. C., Kress, J. W., "Practical cone-beam algorithm" J. Opt. Soc. Am. A1 612-619 (1984)」に開示されている。
図16(A)、図16(B)はFDK法の原理を説明する図である。ただし、図16(A)、図16(B)は、検出器20が1次元状に配置された検出素子200からなる場合、すなわち1次元投影画像が得られる場合を示しており、2次元の画像の再構成手法であるFBP(Filtered Back Projection)法を説明するものであるが、FDK法はFBP法の投影領域を円錐状の立体に修正したものであるので、図16(A)、図16(B)を用いてFBP法を説明する。
FBP法は、上記の単純逆投影とは異なり、2次元投影画像をフィルタ処理し、図16(A)に示すようにフィルタ処理した投影画像160を回動角度毎に円錐状の3次元空間に逆投影し、逆投影した各ボクセルデータを重ね合わせて加算して図16(B)に示すような断面画像161から成るボクセルデータを得る。具体的には、投影画像をFFT(Fast Fourier Transform)により周波数空間に変換し、周波数空間上でフィルタ処理を適用し、逆FFTで実空間に戻して逆投影し、逆投影した各ボクセルデータを重ね合わせて加算する。こうして、金属が存在しない2次元投影画像を再構成することで、金属が存在しない3次元の再構成ボクセルデータを得ることができる。再構成処理部47が生成した再構成ボクセルデータは、記憶部40に格納される。
合成処理部48は、再構成処理部47が生成した再構成ボクセルデータと2値化処理部44が生成した逆投影ボクセルデータとを対応する画素毎に重ね合わせることにより、最終的な再構成ボクセルデータを生成する(図3ステップS109)。金属が存在しない再構成ボクセルデータと金属のみの逆投影ボクセルデータとを合成することにより、金属が存在する再構成ボクセルデータ(被検体100のボクセルデータ)を得ることができる。この合成時において逆投影ボクセルデータの金属領域には所定の輝度値を割り当てる。被検体100の断面画像において金属領域は金属であることが分かればよいので、逆投影ボクセルデータにおいて値が「1」となっている金属領域に割り当てる輝度値は任意の値でよい。合成処理部48が生成した再構成ボクセルデータは、記憶部40に格納される。
表示出力部49は、合成処理部48が生成した再構成ボクセルデータを表示装置5が表示できる画像に変換して表示装置5に表示させる(図3ステップS110)。画像の変換手法としては、例えば3次元のボクセルデータから2次元画像を作成するボリュームレンダリング(VR:volume rendering )法、ボクセルデータから面を抽出して描画するサーフェスレンダリング(SR:surface rendering)法、ボクセルデータに対し任意の視点方向に投影処理を行い、投影経路中の最大値を投影面に表示する最大値投影法(MIP:maximum intensity projection)などがある。
以上で、X線CT装置の動作が終了する。
合成処理部48によって生成され、表示出力部49によって表示用に変換された再構成ボクセルデータの画像表示の1例を図17に示す。また、再構成ボクセルデータから、ある面を抽出した断面画像を図18に示す。
図19は従来のX線CT装置によって得られた再構成ボクセルデータの画像表示の図、図20は図19の再構成ボクセルデータから得た断面画像を示す図である。この再構成ボクセルデータは、図17、図18の場合と同じ被検体から得たボクセルデータである。図19、図20から明らかなように従来のX線CT装置では、金属アーチファクトが発生しているのに対し、図17、図18に示した本実施の形態の再構成ボクセルデータの画像および断面画像では、金属アーチファクトを大幅に低減できていることが分かる。
以上のように、本実施の形態では、2次元投影画像を2値化し、2値化後の2次元投影画像を回動角度毎に計算上で3次元空間に単純逆投影して3次元の逆投影ボクセルデータを生成し、逆投影ボクセルデータを2値化することにより、金属のみの逆投影ボクセルデータを得ることができる。その結果、本実施の形態では、従来よりも正確に金属の形状を特定することにより金属アーチファクトを低減することができる。また、本実施の形態では、2値化後の逆投影ボクセルデータを計算上で投影して回動角度毎の2次元の投影画像を取得し、この投影画像に基づいて金属領域を特定し、投影画像変換部41が生成した投影画像上において特定した金属領域を補間し、補間後の投影画像を計算上で再構成して3次元の再構成ボクセルデータを生成することにより、金属が存在しない被検体の3次元ボクセルデータを得ることができる。さらに、本実施の形態では、再構成処理部47が生成した再構成ボクセルデータと2値化処理部44が生成した逆投影ボクセルデータとを合成することにより、金属アーチファクトが少なく、かつ金属が正確な形状で重畳された被検体の3次元ボクセルデータを得ることができる。
金属アーチファクトは、再構成ボクセルデータ上で強力なノイズとなるため、再構成ボクセルデータの画像処理に多大な悪影響を及ぼす。例えば再構成ボクセルデータを用いて、位相限定法を用いた位置決め、類似度計測などを行う場合、大きな問題となることが明確であるため、金属アーチファクト低減は、CTにより得られる画像を用いた画像処理に多大な効果をもたらすと考えられる。近年、X線以外の放射線を用いた透過による物体内部の観測方法の研究が進んできている。放射線の具体例としては、超音波、テラヘルツ光、電波(ミリ波)などが挙げられる。これらにおいても、その透過を遮蔽する物質に対しては同様の問題が発生すると思われるため、このような放射線を用いる場合にも、本発明は有効であると考えられる。
なお、本実施の形態では、コーンビームCT装置に適用する場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば被検体のテーブルを動かしながら連続的にスキャンするヘリカルスキャン方式に本発明を適用することも可能である。
また、本実施の形態の画像処理装置4は、CPU、記憶装置および外部とのインタフェースを備えたコンピュータによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明したような処理を実行する。
本発明は、医療用や産業用などにおけるCTの画像処理技術に適用することができる。
本発明の実施の形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるX線投影装置によるX線投影処理とX線撮像装置によるX線撮像処理とを説明する図である。 本発明の実施の形態に係るX線CT装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るX線CT装置の画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における2次元投影画像の1例を示す図である。 図5の2次元投影画像に対して透過率−吸収率変換を行った後の2次元投影画像を示す図である。 図6の2次元投影画像を差分ヒストグラム法によって2値化した後の2次元投影画像を示す図である。 本発明の実施の形態における単純逆投影の原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態における単純逆投影の原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態における逆投影ボクセルデータを構成する断面画像の1例を示す図である。 図10の断面画像を2値化した後の断面画像を示す図である。 本発明の実施の形態における2値化後の逆投影ボクセルデータの1例を示す図である。 本発明の実施の形態の投影処理によって得られる2次元投影画像の1例を示す図である。 本発明の実施の形態における2次元投影画像の線形補間処理を説明する図である。 図14の2次元投影画像を線形補間した後の2次元投影画像を示す図である。 FDK法の原理を説明する図である。 本発明の実施の形態における再構成ボクセルデータの画像の1例を示す図である。 図17の再構成ボクセルデータから面を抽出して得た断面画像を示す図である。 従来のX線CT装置によって得られた再構成ボクセルデータの画像を示す図である。 図19の再構成ボクセルデータから面を抽出して得た断面画像を示す図である。
符号の説明
1…X線照射装置、2…X線撮像装置、3…制御装置、4…画像処理装置、5…表示装置、10…X線管、20…検出器、40…記憶部、41…投影画像変換部、42…2値化処理部(第1の2値化処理部)、44…2値化処理部(第2の2値化処理部)、43…逆投影処理部、45…投影処理部、46…補間処理部、47…再構成処理部、48…合成処理部、49…表示出力部、100…被検体、101…X線、200…検出素子。

Claims (14)

  1. 被検体の周囲を回動しながら前記被検体に放射線を照射する放射線照射手段と、
    前記被検体を挟んで前記放射線照射手段と対向するように配置され、前記被検体の周囲を回動しながら前記被検体を透過した放射線を2次元検出器によって検出する放射線撮像手段と、
    前記放射線照射手段および放射線撮像手段の回動角度毎に前記放射線撮像手段から2次元の投影画像を取得する画像取得手段と、
    前記投影画像を2値化する第1の2値化処理手段と、
    前記第1の2値化処理手段による2値化後の投影画像を回動角度毎に計算上で3次元空間に単純逆投影して3次元の逆投影ボクセルデータを生成する逆投影処理手段と、
    前記逆投影ボクセルデータを2値化する第2の2値化処理手段とを備えることを特徴とするCT装置。
  2. 請求項1記載のCT装置において、
    さらに、前記第2の2値化処理手段による2値化後の逆投影ボクセルデータを計算上で投影して回動角度毎の2次元の投影画像を得る投影処理手段と、
    この投影処理手段が生成した投影画像に基づいて金属領域を特定し、前記画像取得手段が取得した投影画像上において前記特定した金属領域を補間する補間処理手段と、
    この補間処理手段が生成した補間後の投影画像を計算上で再構成して3次元の再構成ボクセルデータを生成する再構成処理手段とを備えることを特徴とするCT装置。
  3. 請求項2記載のCT装置において、
    さらに、前記再構成処理手段が生成した再構成ボクセルデータと前記第2の2値化処理手段が生成した逆投影ボクセルデータとを合成する合成処理手段を備えることを特徴とするCT装置。
  4. 請求項1記載のCT装置において、
    前記第1の2値化処理手段は、金属領域と考えられる所定の閾値以上の領域を第1の値とし、金属以外の領域と考えられる前記閾値未満の領域を第2の値とすることにより、前記画像取得手段が取得した投影画像を2値化することを特徴とするCT装置。
  5. 請求項1記載のCT装置において、
    前記第2の2値化処理手段は、前記逆投影ボクセルデータの最大値を閾値として前記逆投影ボクセルデータを2値化することを特徴とするCT装置。
  6. 請求項2記載のCT装置において、
    前記補間処理手段は、前記画像取得手段が取得した投影画像上において前記放射線照射手段および放射線撮像手段の回動方向に相当する方向をチャンネル方向としたとき、この投影画像上において前記特定した金属領域を、チャンネル方向に沿った前記金属領域の両端の境界値を用いて補間することを特徴とするCT装置。
  7. 請求項3記載のCT装置において、
    前記合成処理手段は、前記合成時において前記逆投影ボクセルデータの金属領域に所定の輝度値を割り当てることを特徴とするCT装置。
  8. 被検体の周囲を回動しながら前記被検体に放射線を照射する放射線照射手段と前記被検体の周囲を回動しながら前記被検体を透過した放射線を2次元検出器により検出する放射線撮像手段とによって回動角度毎に2次元の投影画像を取得する投影画像取得手順と、
    前記投影画像を2値化する第1の2値化処理手順と、
    前記第1の2値化処理手順による2値化後の投影画像を回動角度毎に計算上で3次元空間に単純逆投影して3次元の逆投影ボクセルデータを生成する逆投影処理手順と、
    前記逆投影ボクセルデータを2値化する第2の2値化処理手順とを備えることを特徴とする金属形状抽出方法。
  9. 請求項8記載の金属形状抽出方法において、
    さらに、前記第2の2値化処理手順による2値化後の逆投影ボクセルデータを計算上で投影して回動角度毎の2次元の投影画像を得る投影処理手順と、
    この投影処理手順で生成した投影画像に基づいて金属領域を特定し、前記画像取得手順で取得した投影画像上において前記特定した金属領域を補間する補間処理手順と、
    この補間処理手順で生成した補間後の投影画像を計算上で再構成して3次元の再構成ボクセルデータを生成する再構成処理手順とを備えることを特徴とする金属形状抽出方法。
  10. 請求項9記載の金属形状抽出方法において、
    さらに、前記再構成処理手順で生成した再構成ボクセルデータと前記第2の2値化処理手順で生成した逆投影ボクセルデータとを合成する合成処理手順を備えることを特徴とする金属形状抽出方法。
  11. 請求項8記載の金属形状抽出方法において、
    前記第1の2値化処理手順は、金属領域と考えられる所定の閾値以上の領域を第1の値とし、金属以外の領域と考えられる前記閾値未満の領域を第2の値とすることにより、前記画像取得手順で取得した投影画像を2値化することを特徴とする金属形状抽出方法。
  12. 請求項8記載の金属形状抽出方法において、
    前記第2の2値化処理手順は、前記逆投影ボクセルデータの最大値を閾値として前記逆投影ボクセルデータを2値化することを特徴とする金属形状抽出方法。
  13. 請求項9記載の金属形状抽出方法において、
    前記補間処理手順は、前記画像取得手順で取得した投影画像上において前記放射線照射手段および放射線撮像手段の回動方向に相当する方向をチャンネル方向としたとき、この投影画像上において前記特定した金属領域を、チャンネル方向に沿った前記金属領域の両端の境界値を用いて補間することを特徴とする金属形状抽出方法。
  14. 請求項10記載の金属形状抽出方法において、
    前記合成処理手順は、前記合成時において前記逆投影ボクセルデータの金属領域に所定の輝度値を割り当てることを特徴とする金属形状抽出方法。
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