JP2013233168A - 画像処理装置、x線ct撮影装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、x線ct撮影装置および画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013233168A
JP2013233168A JP2012105243A JP2012105243A JP2013233168A JP 2013233168 A JP2013233168 A JP 2013233168A JP 2012105243 A JP2012105243 A JP 2012105243A JP 2012105243 A JP2012105243 A JP 2012105243A JP 2013233168 A JP2013233168 A JP 2013233168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal body
ray
volume data
image processing
projection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012105243A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Suzuki
正和 鈴木
Tomoyuki Sadakane
知行 定兼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
J Morita Manufaturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by J Morita Manufaturing Corp filed Critical J Morita Manufaturing Corp
Priority to JP2012105243A priority Critical patent/JP2013233168A/ja
Publication of JP2013233168A publication Critical patent/JP2013233168A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】CT画像において発生する金属アーチファクトを低減するために、CT撮影領域内の金属体位置を適切に特定する技術を提供する。
【解決手段】画像処理装置80は、前記CT撮影領域の各位置毎に、異なる角度からX線を照射してX線検出器21にて検出された複数のX線強度のうち最大のX線強度に基づいて、CT値を決定していくことにより、CT撮影領域に対応する第1ボリュームデータ13Dを取得する(最大強度逆投影)。そして、画像処理装置80は、第1ボリュームデータ13Dを2値化して、金属体領域を非金属体領域から区別することにより、投影データ11Dにおける、金属体に対応する金属体対応領域を特定する。
【選択図】図3

Description

この発明は、X線CT撮影において、CT撮影領域内に含まれる金属体の位置を抽出して、金属アーチファクトを低減する技術に関する。
従来、医療分野などにおいて、X線を用いて被写体に対してX線を照射して投影データを収集し、得られた投影データをコンピュータ上で再構成して、CT(Computed (Computerized) Tomography)画像を生成するX線CT撮影が行われている。
このようなX線CT撮影では、X線発生器とX線検出器との間に被写体が配置され、X線発生器とX線検出器とが被写体周りに旋回するとともに、X線発生器がコーン状のX線(X線コーンビーム)を被写体に照射する。そして、X線検出器によってX線の検出結果(投影データ)が収集され、収集されたX線の検出結果に基づいて、CT画像データ(ボリュームデータ)が再構成される。
CT撮影領域内に金属体が含まれる場合、X線が金属体をほとんど透過せず、正しい透過量を測定することは困難である。このため、金属体周辺にライン状のノイズ(金属アーチファクト)が多数発生してしまい、金属体以外のCT画像(断層面画像)を正しく再現することが困難となる。そこで、この金属アーチファクトを除去する方法がいくつか提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1では、投影データから生成されたシノグラムについて、所定の閾値で2値化することにより、金属体の位置が特定される。
特開2010−099114号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、金属部分と非金属部分とを分離するための閾値を適切に設定することは、一般的に困難である。このため、金属の位置を高精度に特定することができず、金属アーチファクトを適切に除去することができない場合があった。
そこで、本発明は、CT画像において発生する金属アーチファクトを低減するために、CT撮影領域内の金属体位置を適切に特定する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、金属体を含むCT撮影領域に異なる角度からX線を照射して、取得された投影データを再構成することによって、前記CT撮影領域に対応するボリュームデータを取得する画像処理装置であって、前記CT撮影領域の各位置毎に、異なる角度から照射されたX線の強度をX線検出器で検出して得た複数のX線強度信号のうち、所定基準を超える強度のX線強度信号を用いてボクセル値を決定することにより、前記CT撮影領域に対応する第1ボリュームデータを取得する第1ボリュームデータ取得部と、前記第1ボリュームデータに基づいて金属体領域と非金属体領域とを区別することにより、前記投影データにおける、前記金属体に対応する金属体対応領域を特定する、金属体対応領域特定部と、前記投影データにおける、前記金属体対応領域について補間処理を実行することにより、補間投影データを取得する補間処理部と、前記補間投影データを再構成することによって、前記CT撮影領域に対応する第2ボリュームデータを取得する第2ボリュームデータ取得部とを備えている。
また、第2の態様は、第1の態様に係る画像処理装置において、前記第1ボリュームデータ取得部は、前記複数のX線強度のうちの最大となるX線強度信号に基づいて、前記ボクセル値を決定する。
また、第3の態様は、第1または第2の態様に係る画像処理装置において、前記補間処理部は、前記金属体対応領域の周囲におけるX線強度信号に基づいて、前記補間処理を実行する。
また、第4の態様は、第1から第3までの態様のいずれか1態様に係る画像処理装置において、前記金属体対応領域特定部は、前記第1ボリュームデータを所要の閾値に基づいて2値化することにより、前記金属体対応領域と前記非金属体対応領域とを区別する。
また、第5の態様は、第1から第4までの態様のいずれか1態様に係る画像処理装置において、前記投影データが再構成されることにより、前記CT撮影領域に対応するCT値によって構成される通常ボリュームデータを取得する通常ボリュームデータ取得部と、前記第2ボリュームデータにおける、前記金属体領域の各位置のCT値を、前記通常ボリュームにおける同位置のCT値に置換することにより、合成ボリュームデータを取得する合成処理部、をさらに備える。
また、第6の態様は、第1から第5までの態様のいずれか1態様に係る画像処理装置において、前記投影データが、被写体内の部分領域のみにX線を照射する局所X線CT撮影により取得される。
また、第7の態様は、第1から第6までの態様のいずれか1態様に係る画像処理装置において、前記補間処理部は、前記投影データにおける、前記金属体対応領域を1または2画素拡大した拡大領域を、前記補間処理の対象領域とする。
また、第8の態様は、第1から第7までの態様のいずれか1態様に係る画像処理装置において、前記投影データが示す投影画像の各画素毎に、画素値を補正する補正処理を行うことで、前記投影データを補正する投影データ補正部、をさらに備え、前記補正処理は、前記投影画像における着目画素の画素値と、該着目画素周囲の画素の画素値とを比較して、最も大きいX線吸収度を示す画素値を該着目画素の画素値に置換する処理であり、前記第1ボリュームデータ取得部は、前記投影データ補正部によって補正された投影データに基づいて、前記第1ボリュームデータを取得する。
また、第9の態様は、第1から8までのいずれか画像処理装置を備えている、X線CT撮影装置。
また、第10の態様は、金属体を含むCT撮影領域に異なる角度からX線を照射して、取得された投影データを再構成することによって、前記CT撮影領域に対応するボリュームデータを取得する画像処理方法であって、(a)前記CT撮影領域の各位置毎に、異なる角度から照射されたX線の強度をX線検出器で検出して得た複数のX線強度信号のうち、所定の基準を超える強度のX線強度信号を用いてボクセル値を決定することにより、前記CT撮影領域に対応する第1ボリュームデータを取得する第1ボリュームデータ取得ステップと、(b)前記第1ボリュームデータに基づいて金属体領域と非金属体領域とを区別することにより、前記投影データにおける、前記金属体に対応する金属体対応領域を決定する、金属体対応領域決定ステップと、(c)前記投影データにおける、前記金属体対応領域について補間処理を実行することにより、補間投影データを取得する補間処理ステップと、(d)前記補間投影データを再構成することによって、前記CT撮影領域に対応する第2ボリュームデータを取得する第2ボリュームデータ取得ステップとを含んでいる。
第1から第10の態様によると、金属体の周辺の金属体周辺部分に対して、異なる角度からX線を照射された場合、X線が金属体も通過することでX線強度が衰弱して検出される場合と、金属体を通過せずに比較的X線強度が強いまま検出される場合とが起こりうる。第1の態様では、この金属体周辺部分のボクセル値が、この比較的強いX線強度に基づいて決定された第1ボリュームデータが取得される。つまり、金属体周辺部分について、金属体を透過したX線の強度を排除した第1ボリュームデータを作成することができる。このため、金属体と金属体周辺部分とを高精度に分離することができる。したがって、金属アーチファクトを高精度に除去することができる。
また、第2の態様によると、最大のX線強度に基づいて、第1ボリュームデータのCT値を決定していくことにより、金属体部分とその金属体周囲部分とを、より確実に分離することができる。
また、第3の態様によると、周囲の状況に合わせて、補間処理を実行することができる。
また、第4の態様によると、2値化することで、金属体対応領域と非金属体対応領域とを効率よく区別することができる。
また、第5の態様によると、金属体が除去されることで金属アーチファクトが低減されている第2ボリュームデータ上に、金属体のCT値を埋め込まれた合成ボリュームデータを生成することができる。この合成ボリュームデータによると、金属アーチファクトが低減され、かつ、金属体が正確な位置に写り込んでいるCT画像を取得することができる。
また、第6の態様によると、被写体内の領域をX線CT撮影領域とすることで、空気中のみを透過するX線が散乱してCT画像の画質が低下することを抑制することができる。
また、第7の態様によると、金属体周辺の金属体により発生したノイズの影響を受けずに、金属領域を補間することができる。
また、第8の態様によると、投影データが表す投影画像内の高X線吸収領域が拡大されるため、X線CT撮影中に、被写体が動くなどして金属体の位置がぶれたとしても、得られた投影データから的確に金属体の位置を抽出することができる。
第1実施形態に係るX線CT撮影装置の概略斜視図である。 図1に示されるX線CT撮影装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示される画像処理装置が備える機能ブロックを、データの流れと共に示す図である。 金属アーチファクト除去の流れ図である。 通常ボリュームデータから生成されるCT画像の表示例を示す図である。 通常ボリュームデータを所要の閾値で2値化したボリュームデータから生成された2値化CT画像を示す図である。 最大輝度逆投影を説明するための説明図である。 旋回角度が45度、90度および135度のときに、図7に示される特定点に照射されるX線(矢印)を模式的に示す平面図である。 最大強度逆投影により取得された第1ボリュームデータから生成されたCT画像の例を示す図である。 第1ボリュームデータを所要の閾値で2値化した2値化ボリュームデータから生成された2値化CT画像を示す図である。 補間処理部が実行する補間処理を説明するための説明図である。 通常投影データが表す投影画像、および、該投影画像が補間処理された後の補間投影画像の一例を示す図である。 第2実施形態に係る演算部を示すブロック図である。 投影データ補正部が実行する補正処理を説明するための説明図である。 補正後の補正投影データが表す補正投影画像の一例を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るX線CT撮影装置1の概略斜視図である。図2は、図1に示されるX線CT撮影装置1の概略構成を示すブロック図である。図3は、図1に示される画像処理装置80が備える機能ブロックを、データの流れと共に示す図である。また、図4は、金属アーチファクト除去の流れ図である。
図1に示されるX線CT撮影装置1は、関心領域についてCT撮影領域を設定するともに、表示手段としての機能を兼ね備え、操作者の操作を受け付ける操作手段である操作表示部61と、該操作表示部61によって設定されたCT撮影領域に対してX線CT撮影を実行して、投影データを収集する本体部2と、本体部2において収集された投影データを処理して、各種画像を生成する情報処理装置8とに大別される。X線撮影の場において、本体部2は、好ましくは中空の縦長直方体状の防X線室70に収容されている。
本体部2の本体制御部60、および、情報処理装置8の制御部、演算部801は、X線CT撮影を含むX線撮影のプログラムに従ってX線撮影を実行する。
本体部2と、防X線室70の壁面に装着された操作表示部61と、防X線室70の外部に配置された情報処理装置8とは、接続ケーブル83によって相互に接続されている。
本体部2は、被写体M1に向けてX線の束で構成されるX線コーンビームBXなどのX線ビームを内部に備えたX線発生器10aから出射するX線発生部10と、X線発生部10で出射されたあと、被写体M1を透過したX線ビームを内部に備えたX線検出器21で検出するX線検出部20とを備えている。また本体部2は、X線発生部10とX線検出部20とをそれぞれ支持する支持体である旋回アーム30と、鉛直方向に延びる支柱50と、旋回アーム30を吊り下げるとともに、支柱50に対して鉛直方向に昇降移動可能な昇降部40と、本体制御部60とをさらに備えている。X線発生部10、X線検出部20及びX線発生部10のX線検出部20側に配置されているビーム成形機構により撮像機構が構成されている。
なお、X線検出器21としては、例えばMOSセンサ、CCDセンサ、TFTが挙げられるが、CMOSセンサ等のフラットパネルディテクタ(FPD)やX線蛍光増倍管(XII)、その他の固体撮像素子等、様々なものを採用することができる。
X線発生部10及びX線検出部20は、旋回アーム30の旋回部30cの両端部にそれぞれ吊り下げ固定されており、互いに対向するように支持されている。旋回アーム30は、鉛直方向に延びる旋回軸31を介して、昇降部40に吊り下げ固定されている。
旋回アーム30は、正面視略逆U字状であり、上端部に備えた旋回軸31を旋回中心として旋回する。なお、本実施形態において、旋回中心は上部フレーム41に対して固定された位置とされている。また、旋回アーム30両端のそれぞれに、X線発生部10とX線検出部20とが取り付けられている。
なお、本実施形態に係る旋回アーム30は、U字状に形成されているが、その他の形状とされてもよい。例えば、円柱状部材の外周部に、ボール軸受けなどを介して回転可能に嵌め込まれた環状部材を旋回アームとすることも考えられる。この場合、該環状部材にX線発生部10とX線検出部20とが対向するように取り付けられる。
以下においては、旋回軸31の軸方向と平行な方向(ここでは、鉛直方向、すなわち縦方向)を「Z軸方向」とし、このZ軸に交差する方向を「X軸方向」とし、さらにX軸方向及びZ軸方向に交差する方向を「Y軸方向」とする。なお、X軸及びY軸方向は任意に定め得るが、ここでは、被写体M1である被検者がX線CT撮影装置1において位置決めされて支柱50に正対したときの、被検者の左右の方向をX軸方向とし、被検者の前後の方向をY軸方向と定義する。X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は、本実施形態では互いに直交するものとする。また、以下において、Z戦方向を鉛直方向、X軸方向とY軸方向の2次元方向で規定される平面上の方向を水平方向と呼ぶこともある。
これに対して、旋回する旋回アーム30上の三次元座標については、X線発生部10とX線検出部20とが対向する方向を「y軸方向」とし、y軸方向に直交する水平方向を「x軸方向」とし、これらx軸およびy軸方向に直交する鉛直方向を「z軸方向」とする。本実施形態および以降の各実施形態では、z軸方向とZ軸方向は平行となっている。また、本実施形態に係る旋回アーム30は、鉛直方向に延びる旋回軸31を回転軸として旋回する。したがって、xyz直交座標系は、XYZ直交座標系に対してZ軸(=z軸)周りに回転することとなる。
また、図1に示されるX線発生部10、X線検出部20を上から平面視したときにX線発生部10からX線検出部20へ向かう方向を(+y)方向とし、この(+y)方向に直交する水平な右手方向(図1において、旋回アーム30の向きにおいて、被写体M1の正面側)を(+x)方向とし、鉛直方向上向きを(+z)方向とする。
昇降部40は、上部フレーム41(支持体保持部)と下部フレーム42とで構成されており、鉛直方向に沿って立設された支柱50に係合している。機能する上部フレーム41には、旋回軸31が取り付けられている。昇降部40が支柱50に沿って鉛直方向に移動することによって、旋回アーム30が上下に移動する。
旋回アーム30を旋回させる構造としては、上部フレーム41に対しては旋回不能に固定された旋回軸31に対して旋回アームの旋回部30cを旋回可能に設け、旋回アーム30を旋回軸31に対して旋回駆動するようにしてもよいし、上部フレーム41に対して旋回可能に設けた旋回軸31に旋回アーム30の旋回部30cを旋回不能に固定し、旋回軸31を旋回駆動することで旋回アーム30を旋回するようにしてもよい。
図1に示される例では前者が採用されている。この場合、旋回用モータ(支持体旋回駆動部)を旋回アーム30内部に固定し、不図示のベルトやプーリなどの伝達機構により、旋回用モータの回転力を、旋回アーム30の回転に作用させればよい。
また、上部フレーム41に、旋回軸31を中心として、旋回アーム30を旋回させる旋回用モータを設け、不図示のベルトやプーリ、回転軸などからなり、旋回軸31中を通る伝達機構により、不図示の旋回用モータによる回転力が旋回アーム30に伝達されることで、旋回アーム30が旋回するようにしてもよい。
無論、後者のように、上部フレーム41に対して旋回可能に設けた旋回軸31に旋回アーム30の旋回部30cを旋回不能に固定し、旋回軸31を旋回駆動することで旋回アーム30を旋回する構造を採用してもよい。この場合、旋回用モータが上部フレーム41内部に固定され、不図示のローラなどの伝達機構により、旋回用モータの回転力を旋回軸31の回転に作用させればよい。
なお、本実施形態では、旋回軸31は、鉛直方向に沿って延びるように構成されているが、鉛直方向に対して任意の角度で傾けて配置されることも考えられる。
また、旋回軸31と旋回アーム30の間には、不図示のベアリングが介在している。このため、旋回アーム30は、旋回軸31に対してスムーズに回転することができる。なお、旋回軸31、ベアリング、ベルトやプーリ、回転軸などからなる伝達機構および旋回用モータは、旋回アーム30を旋回させる旋回機構の一例である。本実施形態では、定位置に回転しないように固定された旋回軸31に対して旋回アーム30が旋回する。しかしながら、前述のとおり、旋回アーム30に固定された旋回軸31を上部フレーム41に対して回転させることで、旋回アーム30を旋回させることも考えられる。この場合、上部フレーム41側に、旋回軸31を回転可能に支持するベアリングが形成される。
下部フレーム42には、被写体M1(ここでは、人体の頭部)を左右の両側から固定するイヤロッドや、顎を固定するチンレストなどを含む、被写体保持部421が設けられている。
旋回アーム30は、被写体M1の身長に合わせて昇降部40が昇降することにより、適当な位置に配置される。そして、その状態で被写体M1が被写体保持部421に固定される。なお、被写体保持部421は、図1に示される例では、被写体M1の体軸が旋回軸31の軸方向とほぼ同じ方向となるように被写体M1を保持する。
本体制御部60は、本体部2の各構成の動作を制御する制御部であり、例えば、X線規制制御部および駆動制御部として機能する。本体制御部60は、図1に示されるように、X線検出部20の内部に配置されている。
また、本体制御部60の外側、すなわちX線検出部20の+Y側の面には、各種命令を入カするためのボタン類、または、各種情報を表示するタッチパネルで構成された操作表示部62が取り付けられている。
本体部2を収容する防X線室70の外側には、本体制御部60に接続されており、各種命令を入力操作するためのボタンなどや各種情報を表示するタッチパネルで構成された操作表示部61が取り付けられている。
なお、操作者(術者)は操作表示部62を介して本体部2を操作するようにしてもよいし、操作表示部61を介して本体部2を操作するようにしてもよい。操作表示部62と操作表示部61とで操作内容や表示内容が、異なっていてもよいし、あるいは、操作表示部62と操作表示部61とで、操作内容や表示内容の一部あるいは全部が、共通するようにしてもよい。
また、防X線室70が省略されるなどの場合は、操作表示部61が省絡されてもよい。また、操作表示部62と操作表示部61のどちらか一方を省略することもできる。以下においては、操作表示部61による表示や操作について説明するが、操作表示部62による表示や操作に置き換えてもよい。
操作表示部61は、生体器官などの撮影領域の位置などを指定することなどにも用いられる。また、X線撮影には各種のモードがあるが、操作表示部61の操作によって、モードの選択ができるようにしてもよい。
図3に示されるように、画像処理装置80が備えるCPUが所定のプログラムにしたがって動作することにより、演算部801は、通常ボリュームデータ取得部11P、第1ボリュームデータ取得部12P、金属体対応領域特定部21P、補間処理部31P、第2ボリュームデータ取得部32P、合成処理部41Pとして機能する。
X線検出器21の各検出素子が検出する信号は、被写体を透過したX線の強度を示す信号である。このX線の強度を示す信号が、例えば画像の濃度または輝度の信号に変換されることにより、図3に示される投影データ11Dが生成され、記憶部802に保存される(図4:ステップS100)。つまり、投影データ11Dは、旋回アーム30が旋回することで、CT撮影領域CAに対して様々な角度からX線を照射することによって得られた複数の投影画像を表すデータの集合である。
投影データ11Dは必ずしも後述のステップS101以降の処理と同時期に取得する必要はなく、過去にCT撮影して得られたデータが呼び出されるようにしてもよい。また、X線CT撮影装置1ではない別のX線CT撮影装置で得られたデータを通信手段または記憶媒体を介して取得されてもよい。
X線の強度を示す信号は、画像の濃度または輝度の信号とは限らない。例えば、X線の強度を光電変換せず、X線を直接強度の数値の信号に変換するX線検出素子をX線検出器に用いることもできる。X線の強度は、電荷、電圧など電気的信号に変換される。
また、画像の濃度または輝度を検出する場合にしても、ネガポジ変換の有無によって最小の濃度または輝度がX線の最大強度を示すことになる場合も、最大の濃度または輝度がX線の最大強度を示すことになる場合もありうる。
通常ボリュームデータ取得部11Pは、この投影データ11Dを再構成(逆投影)することで、通常ボリュームデータ12Dを取得する(図4:ステップS101)。この再構成の演算処理については、特に限定されるものではないが、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法を適用することができる。生成された通常ボリュームデータ12Dは、CT撮影領域に対応する3次元ボリュームデータであり、X線吸収度に応じたボクセル値を有するボクセルで構成される。通常ボリュームデータ12Dは、例えばボクセル値としてCT値によって構成される。
第1ボリュームデータ取得部12Pは、投影データ11Dに基づいて、最大強度逆投影(MIBP:Maximum Intensity Back Projection)を行うことにより、第1ボリュームデータ13Dを取得する(図4:ステップS102)。
ここで、最大輝度逆投影とは、CT撮影領域CA各位置毎に、異なる角度からX線を照射して検出器にて検出された複数のX線強度のうち、最大のX線強度に基づいて、ボクセル値を決定することにより、ボリュームデータ(第1ボリュームデータ13D)を生成する処理をいう。なお、この最大輝度逆投影については、具体的に後述する。
以下、ボクセル値、ピクセル値は共に画素値であるが、3次元画素についてはボクセル値を用い、2次元画素についてはピクセル値を用いる場合がある。各ピクセル、ボクセルについて、演算に用いる画素信号はX線強度の電気的信号であるが、表示部に表示する画像は濃度、輝度の変化で示されるので、表示などの出力においては濃度、輝度の信号により表される。ボクセル値、ピクセル値は表示される画像の濃度、輝度を定めるための電気的信号の値と考えることができる。
金属体対応領域特定部21Pは、第1ボリュームデータ13Dが表すCT撮影領域における、金属体に対応する金属体対応領域を投影データ11D上で特定する(図4:ステップS103)。本実施形態では、金属体対応領域特定部21Pが所要の閾値に基づいて第1ボリュームデータ13Dを2値化することにより、2値化ボリュームデータが生成される。これにより、3次元空間を表現するボリュームデータ上において、金属体に対応する金属体対応領域と、非金属体に対応する非金属体対応領域とが相互に分離され、区別される。
この金属体対応領域のデータを用いて、投影データ11Dにおいて、金属体に対応する金属体対応領域の位置が特定される。なお、必ずしも2値化されたボリュームデータそのものを作成する必要はない。2値化されていない第1ボリュームデータ13Dのボクセルをスキャンして、金属部分の位置を表すデータが作成されてもよい。
この2値化ボリュームデータの生成のために用いられる閾値は、自動で決定されるようにしてもよいし、操作者が指定するようにしてもよい。なお、最大輝度逆投影を行って第1ボリュームデータ13Dが取得された場合、該第1ボリュームデータ13Dにおけるボクセル値の出現度数のピークが、金属体などのボクセル値が比較的高い方と、生体組織(骨、歯牙、皮膚、筋肉など)のボクセル値が比較的低い方と現れやすくなる(二峰性)。したがって、これらの2つのピークを検出することで、それらピーク間の出現度数の谷部分に相当するボクセル値を閾値とすることで、金属体対応領域をそれ以外の領域から良好に区別することができる。
また、操作者が上記閾値を指定できるように構成される場合は、暫定的に入力された閾値で2値化した画像が、表示部81などにプレビュー表示されるようにしてもよい。これにより、操作者が最適な閾値を設定しやすくなる。
また、金属体対応領域特定部21Pは、2値化ボリュームデータに対して、コンピュータ上で投影処理を行うことにより、投影データ11Dが表現する複数の投影画像のそれぞれに対応した2値化投影画像を生成する。この2値化投影画像では、金属体に対応する領域(金属体対応領域)と、それ以外の領域とが異なる画素値を有している。したがって、投影データ11Dが表す各投影画像上における金属体対応領域の位置情報は、2値化投影画像が参照されることで取得される。なお、2値化ボリュームデータおよび2値化投影画を表す2値化投影データは、領域特定データ21Dとして記憶部802に保存される。
補間処理部31Pは、投影データ11Dにおける、金属体対応領域について、補間処理を実行することにより、補間投影データ31Dを取得する(図4:ステップS104)。具体的には、投影データにおける、金属体対応領域周囲に存在する画素のX線吸収度を表す画素値に基づいて、金属対応領域の画素値が補間される。補間処理としては、演算が容易な線形補間が好適である。しかしながら、多項式補間、ウェーブレット補間など、その他の補間処理技術またはこれに類似する補間処理技術が採用されてもよい。
第2ボリュームデータ取得部32Pは、補間投影データ31Dを再構成することにより、第2ボリュームデータ32Dを取得する(図4:ステップS105)。これにより、金属体部分が適当な輝度で補間された補間ボリュームデータが生成される。また、補間投影データ31Dは、金属体が補間処理により除去されている。このため、第2ボリュームデータ32Dは、金属体に由来する金属アーチファクトが低減されたボリュームデータとなっている。
合成処理部41Pは、第2ボリュームデータ32Dにおける、金属体対応領域の各位置のCT値を、前記通常ボリュームにおける同位置のCT値に置換することにより、合成ボリュームデータ41Dを取得する(図4:ステップS106)。これにより、金属体のCT値に関する情報が、合成ボリュームデータ41Dに埋め込まれることとなる。
上述の例では、ステップ106において、第2ボリュームデータ32Dにおける、金属体対応領域の各位置のボクセル値(CT値)を、前記通常ボリュームにおける同位置のボクセル値(CT値)に置換したが、通常ボリュームにおける同位置のボクセル値(CT値)の代わりに予め得ている金属のボクセル値(CT値)で置換してもよい。
ステップ101を省略して、ステップ100からステップ102に進むことも可能である。この場合に、上述の通常ボリュームにおける同位置のボクセル値(CT値)の代わりに予め得ている金属のボクセル値(CT値)で置換する処理を採用することができる。
操作者が操作部82を介して断層面位置を指定すると、画像処理装置80は、合成ボリュームデータ41Dに基づいて、指定された位置におけるCT画像(断層面画像)を表示部81に表示する(図4:ステップS107)。合成ボリュームデータ41Dは、金属体が除去されることで金属アーチファクトが低減された第2ボリュームデータ上に、金属体のCT値を埋め込まれたボリュームデータである。このため、この合成ボリュームデータ41Dが用いられることにより、金属アーチファクトが低減され、かつ、金属体が正確な位置に写り込んでいるCT画像を取得することができる。
以上が、金属アーチファクト除去処理の流れについての説明である。次に、金属アーチファクト除去処理の具体的な適用例について説明する。
図5は、通常ボリュームデータ12Dから生成されるCT画像の表示例を示す図である。図5においては、X軸上からCT撮影領域CAを見たときのCT画像12ix、Y軸上からCT撮影領域CAを見たときのCT画像12iy、Z軸方向から見たCT撮影領域CAのCT画像12iz、および円柱状のCT撮影領域CAを表すボリューム画像12ivの画像がそれぞれ図示されている。
また、図5に示されるように、CT画像12ixにはYカーソルCyおよびZカーソルCz、CT画像12iyにはXカーソルCxおよびZカーソルCz、CT画像12izにはXカーソルCxおよびYカーソルCyが表示されている。
CT画像12ixに表示されているYカーソルCyおよびZカーソルCzは、それぞれ、CT撮影領域CA内の関心位置P1を通るY軸断層面DyおよびZ軸断層面Dzの位置を示している。また、CT画像12iyに表示されているXカーソルCxおよびZカーソルCzは、それぞれ関心位置P1を通るX軸断層面Dxの位置およびZ軸断層面Dzの位置を示している。さらに、CT画像12izに表示されているXカーソルCxおよびZカーソルCzは、それぞれ関心位置P1を通るX軸断層面Dxの位置およびY軸断層面Dyの位置を示している。CT画像12ix、12iy、12izのそれぞれに、その他の断層面の位置が表示されることにより、操作者は、CT画像12ix、12iy、12izの相対的な位置関係を容易に把握できる。
CT画像12ix、12iy、12zから判るように、歯牙表面には取り付けられた金属製のクラウンが、比較的明るい輝度で検出されている。さらに、このクラウンの周囲には、金属アーチファクト(スジ上のノイズ)が発生している。この金属アーチファクトを低減させるため、画像処理装置80は図4に示される一連の処理を実行する。
図6は、通常ボリュームデータ12Dを所要の閾値で2値化したボリュームデータから生成された2値化CT画像を示す図である。なお、2値化CT画像121ix、121iy、121izの断層面位置は、それぞれ図5に示されるCT画像12ix、12iz、12izの断層面位置と一致している。図6に示されるように、通常の2値化処理では、特に金属体の周辺において、金属体対応領域と非金属体対応領域とを区別することが困難となっている。このため、本来金属体でない部分についても、金属体であると誤判定される場合が考えられる。また、比較的大きな金属体では、金属が中空になったように判定される場合が考えられる。
図7は、最大輝度逆投影を説明するための説明図である。図7に示されるように、今、円柱状のCT撮影領域CAを想定する。X線CT撮影では、図7に示されるように、図示を略する旋回アーム30が旋回軸31周りに旋回することにより、X線発生器10aからX線検出器21に向けて、CT撮影領域CAに対して、異なる角度からX線(X線コーンビームBX)を照射される。図7に示される例では、CT撮影領域CAに対して、X線コーンビームBXが平面視右側から照射されるように、旋回アーム30が旋回を開始している。また、旋回アーム30は、平面視右周りに回転している。
ここで、図7に示されるように、CT撮影領域CA内のある特定点21vに着目する。特定点21vを透過したX線の、X線検出器21における投影位置21pは、図7に示されるように、旋回角度に応じて変化する。通常の逆投影(再構成)処理では、基本的に、各投影画像における、投影位置21pに対応した画素の持つX線強度(もしくはX線吸収度)を示す画素値が収集される。そして、収集された画素値の平均値をフィルターにかけた値の平均値が、CT撮影領域CAを表すボリュームデータ(例えば、通常ボリュームデータ12D)上の特定点21vのボクセル値(CT値)とされる。
これに対して、最大強度逆投影では、各投影画像における、投影位置21pの持つX線強度のうち、X線強度が最も強い(換言すると、X吸収度度が最も低い)ことを示す画素値が、特定点21vのボクセル値として採用される。この具体例について、図8を用いて説明する。
図8は、旋回角度が45度、90度および135度のときに、図7に示される特定点21vに照射されるX線(矢印)を模式的に示す平面図である。なお、図8に示されるように、特定点21vは、金属体21mの+Y側に近接して存在する非金属体領域とする。また、各X線を示す矢印の先には、X線検出器21の投影位置21pにおいて検出されるX線強度から算出されたピクセル値が示されている。具体的には、旋回角度45度のときピクセル値が600であり、旋回角度90度のときピクセル値が100であり、旋回角度が135度のときピクセル値が500となっている。
図8に示されるように、旋回角度45度、90度、135度のうち、X線検出器21にて検出されるX線強度が最も高くなる(つまり、X線吸収度が最も低くなる)ときの旋回角度は、ピクセル値が600となる旋回角度45度のときである。このため、最大強度逆投影の例として、最大の強度のボクセル値600を用いて、CT撮影領域CAを表すボリュームデータ(第1ボリュームデータ13D)の特定点21vにおけるボクセル値を仮に600とする。
実際のCT撮影においては、旋回アーム30は、例えば180度、180度にX線コーンビームBXの水平方向の広がり角を加えた角度、または360度のいずれかの旋回をするが、上記の最大のX線強度(透過X線の強度)は、その旋回の間、逐次検出される。
第1ボリュームデータ13Dのボクセル値を決定するのに、所定の範囲を設定してもよい。例えば、上述の特定点21vについて、X線検出器21において検出されるピクセル値が最大600であったとして、600から10%減じた値である540から600の範囲にピクセル値を設定し、その間の範囲のピクセル値を基に、第1ボリュームデータ13Dのボクセル値を決定するようにしてもよい。この場合、ピクセル値540が基準値となり、この基準値を超える強度のX線強度信号が第1ボリュームデータ13Dのボクセル値を決定するのに用いられる。上述の所定の範囲を設定する際には、X線透過率がゼロである範囲にかからないようにし、X線の経路上に金属体がある場合と無い場合とが区別できる範囲に設定される。
好適には、X線検出器21において検出されるピクセル値のうち、最大の強度のX線強度信号を用いて第1ボリュームデータ13Dのボクセル値が決定される。
ここで、第1ボリュームデータ13Dのボクセル値を決定するのに、例えばX線検出器21において検出されるピクセル値のうち、一部分のみ不連続に突出した値についてはノイズとみなして破棄または無視する処理など、前処理を介在させてもよい。また、X線検出器21において検出されるピクセル値に係数を乗ずる、または、加減値を与えるなど、演算の加工を加えてもよい。
このように、最大の強度のX線強度信号を用いてボクセル値を決定するとは、必ずしも単純な最大の検出信号をそのまま第1ボリュームデータ13Dのボクセル値とすることを意味するとは限らない。ただし、続く2値化などの処理により金属体対応領域を非金属体対応領域から明瞭に区別することが可能なボクセル値が演算の結果、決定されることを要する。
上述のように、通常の再構成処理では、投影位置21pに対応する画素の持つ画素値の平均値をフィルターにかけた値の平均値に基づいて、特定点21vのボクセル値(CT値)が算出される。このため、特定点21vが金属体21mの近くに存在する場合、ボクセル値(CT値)が特定点21vの本来の値よりも高く算出されることとなる。あるいは、本来の値より低く算出される場合もある。したがって、特定点21vのボクセル値(CT値)が金属体の強度に近づくことがあり、2値化したときに金属体対応領域と誤判定される虞がある(図7参照)。これに対して、最大強度逆投影では、X線吸収値が最も低くなるときのボクセル値を採用することで、金属体を透過したX線のX線強度を除いて、ボクセル値を決定することができる。したがって、2値化したときに、特定点21vが金属体対応領域と誤判定されることを防止することができる。
また、図8に示されるように、金属体21mと特定点21vとが極めて接近していたとしても、X線が金属体21mを透過せずに特定点21vを透過することが少なくとも1回あれば、そのときに検出されるX線強度に基づき、特定点21vのボクセル値が決定されることとなる。これに対して、金属体21mについては、どの角度からX線を照射しても、検出されるX線強度が低くなる。このため、最大強度逆投影により、金属体21mとそれ以外の領域との間で、ボクセル値に差をつけることができる。したがって、第1ボリュームデータ13Dにおける、ボクセル値の出現度数を表すヒストグラムを作成したとき、金属体側に対応するボクセル値と、非金属体側に対応するボクセル値とで、出現度数のピークが現れやすくなる。つまり、ボクセル値のヒストグラムが、二峰性を示しやすくなる。二峰性のヒストグラムを示す場合、この二峰のヒストグラムの谷底部分(つまり、出現度数が最も少ないボクセル値)に閾値を設定することで、金属体対応領域と非金属体対応領域とを正確に区別することができる。
図9は、最大強度逆投影により取得された第1ボリュームデータ13Dから生成されたCT画像の例を示す図である。なお、図9に示されるCT画像13ix、13iy、13izは、関心位置P1を通る断層面の画像である。また、図10は、第1ボリュームデータ13Dを所要の閾値で2値化した2値化ボリュームデータから生成された2値化CT画像を示す図である。図10に示される2値化CT画像131ix、131iy、131izの断層面位置は、それぞれ図9に示されるCT画像13ix、13iy、13izの断層面位置と一致している。
図10に示されるように、2値化CT画像131ix、131iy、131izでは、金属体領域Amと非金属体領域Anmが区別されている。このように、最大強度逆投影により取得された第1ボリュームデータ13Dを所要の閾値で2値化することにより、通常ボリュームデータ12Dを2値化する場合に比べて、金属体がより高精度に抽出されることが判る。
なお、上述した最大強度逆投影では、検出されるX線強度が最大となるときのX線吸収度に基づいて、第1ボリュームデータにおける、特定点21vのボクセル値が決定されるとしている。しかしながら、前述したように、最大の強度のX線強度信号を用いてボクセル値を決定するとは、必ずしも単純な最大値の信号をそのまま第1ボリュームデータ13Dのボクセル値とすることを意味するとは限らない。ただし、2値化などにより金属体対応領域を非金属体対応領域から明瞭に区別することが可能なボクセル値が決定されることを要する。
図11は、補間処理部31Pが実行する補間処理を説明するための説明図である。また図12は、通常投影データ11Dが表す投影画像11i、および、該投影画像11iが補間処理された後の補間投影画像31iの一例を示す図である。
前述したように、投影データ11Dが表す各投影画像上における金属体対応領域の位置情報は、2値化投影画像が参照されて取得される。図11に示されるように、投影画像11i(図12参照)において、水平方向に連続する複数の画素91pが、金属体対応領域として特定されているものとする。そして、この複数の画素91pの周囲、例えば両側に隣接する画素を画素92p、93pとする。図11に示されるように、各画素のX線吸収度を示す輝度(X線強度信号の値)が、それぞれ図11の下段に示される2次元グラフ上にプロットされている。このプロットされた点を繋いだ折れ線グラフから判るように、金属相当領域を構成する画素91pは、X線吸収度が周辺よりも大きいため、周辺よりも高い輝度91Bを有している。
補間処理部31Pがこのような一連の画素91pを補間処理する場合、水平方向に関して、一連の画素91pに隣接する画素92p、93pを抽出する。そして、補間処理部31Pは、それらの画素92p、93pの輝度92B、93Bを用いて補間することにより、連続する画素91p毎に新たな輝度94Bを決定する。例えば、線形補間(直線補間)が行われる場合は、図13に示されるように、画素92pの輝度92Bと、画素93pの輝度93Bとが、破線で示される線分94Lで結ばれる。そして、一連の画素91p毎に、線分94L上の対応する位置の輝度が、画素91pの新たな輝度94Bとして採用される。
なお、図11において説明した補間処理では、投影画像11iに関し、水平方向に沿って処理が行われている。しかしながら、垂直方向に沿って補間処理が行われてもよい。つまり、垂直方向に関して、金属体対応領域に隣接する画素の輝度を用いて、補間処理が行われてもよい。つまり、補間に用いられる周囲の画素としては、水平方向の両隣の画素も考えられるし、垂直方向の両隣の画素も考えられる。また、水平方向及び垂直方向の双方の隣接画素の輝度を用いて、補間処理が行われてもよい。
また、投影画像11i上における、金属体対応領域に隣接する画素(画素92p、93pなど)の輝度は、ノイズ成分を含んでいる可能性がある。このため、金属体対応領域特定部21Pにより特定された金属体対応領域を、画像の水平方向または垂直方向にさらに1以上の所要画素(例えば、1画素または2画素)分拡大することも考えられる。この拡大された拡大領域を新たな金属体相当領域とすることにより、補間処理部31Pが補間処理を行う際に、ノイズ成分を含む可能性のある画素(例えば画素92p、93p)の輝度が補間処理に用いられることを抑制できる。
図12に示されるように、補間処理が行われることによって、投影画像11iに写っていた金属体が、補間投影画像31iでは、略除去されていることが判る。このため、この補間投影画像31iを表す補間投影データ31Dを再構成して得られるボリュームデータ(第2ボリュームデータ32D)によると、金属アーチファクトが低減されたCT画像を生成することができる。
以上のように、本実施形態によると、X線CT撮影により取得した投影データについて、最大強度逆投影により第1ボリュームデータ13Dを取得し、該第1ボリュームデータ13Dを所要の閾値で2値化することで、金属体対応領域を非金属体対応領域から正確に区別することができる。また、この処理で特定した金属体対応領域について、補間処理が行われることで、金属体が除去された補間投影データ31Dを取得することができる。この補間投影データ31Dを再構成して取得される第2ボリュームデータ32Dによると、金属アーチファクトが低減されたCT画像を取得することができる。また、第2ボリュームデータ32Dにおける金属体対応領域のボクセル値(CT値)を、通常ボリュームデータ12Dにおける金属体対応領域のボクセル値(CT値)に変換することで、第2ボリュームデータ32Dに金属体のCT値情報を合成した合成ボリュームデータ41Dを取得することができる。この合成ボリュームデータ41DからCT画像が生成されることで、金属アーチファクトが低減され、かつ、金属体の像が写り込んでいるCT画像を取得することができる。
<2. 第2実施形態>
上記実施形態では、第1ボリュームデータ取得部12Pは、投影データ11Dをそのまま利用して、第1ボリュームデータ13Dを取得しているが、投影データ11Dに対して所要の補正を行った補正データを用いて第1ボリュームデータ13Dを取得することも考えられる。
図13は、第2実施形態に係る演算部801aを示すブロック図である。図13に示されるように、第2実施形態に係る演算部801aは、投影データ補正部10Paを備えている。なお、演算部801aは、図示を省略するが、投影データ補正部10Paの他に、図3に示される演算部801と同様の構成を備えている。
投影データ補正部10Paは、投影データ11Dが示す投影画像の各画素毎に、画素値を補正する補正処理を行うことで、補正投影データ11Daを取得する。この補正処理は、金属体を投影した部分を拡張させる処理である。具体的に、この補正処理は、投影画像における着目画素の画素値と、該着目画素周囲の画素の画素値とを比較して、最も大きいX線吸収度を示す画素値を、該着目画素の画素値と置換する。
図14は、投影データ補正部10Paが実行する補正処理を説明するための説明図である。図14は、処理単位である投影画像の着目画素110pとその周囲にある4近傍の画素111p、112p、113p、114pを示す図である。また、図15は、補正後の補正投影データ11Daが表す補正投影画像11iaの一例を示す図である。
図14に示されるように、投影データ補正部10Paは、着目画素110pの画素値とその4近傍の画素111p、112p、113p、114pの画素値すなわちX線強度信号の値とを比較する。これらの画素のうち、画素111pの画素値が、最も低いX線強度(換言すると、最も高いX線吸収度)を示しているものとする。すると、投影データ補正部10Paは、着目画素110pの画素値を、画素111pの画素値に置換する。このような補正処理が、投影画像の全画素について行われることにより、図15に示される補正投影画像11iaが生成される。図15に示されるように、補正処理が行われることによって、金属体等に対応するX線吸収度が比較的高い領域(高X線吸収領域11R)が、破線で示される元の形状から実線で示される形状に拡大される。
本実施形態では、投影データ11Dの代わりに、補正投影データ11Daに基づいて最大強度逆投影が行われ、第1ボリュームデータ13Dが生成される。ここで、補正投影データ11Daでは、高X線吸収領域R1が拡大されているため、X線CT撮影中に、被写体M1が動くなどして金属体の位置が若干ぶれたとしても、得られた投影データ11Dから的確に金属体の位置を抽出することができる。したがって、CT画像において発生する金属アーチファクトを良好に低減することができる。
なお、上記説明では、4近傍の画素を画素値の比較の対象としているが、さらに比較の範囲を広げてもよい。例えば、着目画素の8近傍の画素、または、この8近傍の画素に隣接する画素の画素値と、着目画素の画素値とが比較されるようにすることも考えられる。
<3. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、X線CT撮影装置1により、局所撮影が行われてもよい。局所撮影とは、被写体M1の内部にある部分領域すなわち局部のみにX線を照射して透過したX線を検出する、あるいは、該局部を含む領域にX線を照射して該局部を透過したX線のみを検出して、CT画像を再構成する撮影である。例えば歯科診療においては、埋もれた智歯の領域において、智歯が横倒しの状態になっていないかどうかの診察、各種腫瘍の広がりについての診察、または、歯列弓の一部およびその周辺部(舌側部分もしくは頬側部分)などの診察などが行われる場合がある。このような場合、例えば2、3本の歯牙を局所的撮影対象物として、局所CT撮影領域が設定される。このような局所撮影で取得される投影画像では、空気のみを透過したX線の散乱光が検出されることを抑制できるため、ノイズの少ないCT画像を再構成により取得することができる。
また、X線CT撮影装置1において、撮影対象となるCT撮影領域CAは、歯科分野の治療対象である、顎部または歯牙などに限定されるものではない。例えば、頭部から頸部までの臓器(耳、鼻腔、副鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、甲状腺など)、または、頸部から下の臓器(内臓、リンパ節)などが、CT撮影領域CAとされることも考えられる。このような領域に金属体が存在している場合であっても、画像処理装置80により、金属体の位置を高精度に特定することができる。このため、CT画像に発生する金属アーチファクトを低減することができる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
1 X線CT撮影装置
10 X線発生部
2 本体部
20 X線検出部
21 X線検出器
21m 金属体
30 旋回アーム
31 旋回軸
421 被写体保持部
60 本体制御部
8 情報処理装置
80 画像処理装置
801、801a 演算部
802 記憶部
81 表示部
82 操作部
10Pa 投影データ補正部
11P 通常ボリュームデータ取得部
12P 第1ボリュームデータ取得部
21P 金属体対応領域特定部
31P 補間処理部
32P 第2ボリュームデータ取得部
41P 合成処理部
11D 投影データ
11Da 補正投影データ
12D 通常ボリュームデータ
13D 第1ボリュームデータ
21D 領域特定データ
31D 補間投影データ
32D 第2ボリュームデータ
41D 合成ボリュームデータ
Am 金属体領域
Anm 非金属体領域
11i 投影画像
11ia 補正投影画像
110p 着目画素
111p、112p、113p、114p、91p、92p、93p 画素
91p 画素(金属対応領域)
21p 投影位置
21v 特定点
31i 補間投影画像
91B、92B、93B、94B 輝度
91L 線分
BX X線コーンビーム
CA X線CT撮影領域
M1 被写体
11R 高X線吸収領域

Claims (10)

  1. 金属体を含むCT撮影領域に異なる角度からX線を照射して、取得された投影データを再構成することによって、前記CT撮影領域に対応するボリュームデータを取得する画像処理装置であって、
    前記CT撮影領域の各位置毎に、異なる角度から照射されたX線の強度をX線検出器で検出して得た複数のX線強度信号のうち、所定基準を超える強度のX線強度信号を用いてボクセル値を決定することにより、前記CT撮影領域に対応する第1ボリュームデータを取得する第1ボリュームデータ取得部と、
    前記第1ボリュームデータに基づいて金属体領域と非金属体領域とを区別することにより、前記投影データにおける、前記金属体に対応する金属体対応領域を特定する、金属体対応領域特定部と、
    前記投影データにおける、前記金属体対応領域について補間処理を実行することにより、補間投影データを取得する補間処理部と、
    前記補間投影データを再構成することによって、前記CT撮影領域に対応する第2ボリュームデータを取得する第2ボリュームデータ取得部と、
    を備えている、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記第1ボリュームデータ取得部は、前記複数のX線強度のうちの最大となるX線強度信号に基づいて、前記ボクセル値を決定する、画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記金属体対応領域の周囲におけるX線強度信号に基づいて、前記補間処理を実行する、画像処理装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記金属体対応領域特定部は、前記第1ボリュームデータを所要の閾値に基づいて2値化することにより、前記金属体対応領域と前記非金属体対応領域とを区別する、画像処理装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記投影データが再構成されることにより、前記CT撮影領域に対応するCT値によって構成される通常ボリュームデータを取得する通常ボリュームデータ取得部と、
    前記第2ボリュームデータにおける、前記金属体領域の各位置のCT値を、前記通常ボリュームにおける同位置のCT値に置換することにより、合成ボリュームデータを取得する合成処理部、
    をさらに備える画像処理装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記投影データが、被写体内の部分領域のみにX線を照射する局所X線CT撮影により取得される画像処理装置。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記投影データにおける、前記金属体対応領域を1または2画素拡大した拡大領域を、前記補間処理の対象領域とする、画像処理装置。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記投影データが示す投影画像の各画素毎に、画素値を補正する補正処理を行うことで、前記投影データを補正する投影データ補正部、
    をさらに備え、
    前記補正処理は、前記投影画像における着目画素の画素値と、該着目画素周囲の画素の画素値とを比較して、最も大きいX線吸収度を示す画素値を該着目画素の画素値に置換する処理であり、
    前記第1ボリュームデータ取得部は、前記投影データ補正部によって補正された投影データに基づいて、前記第1ボリュームデータを取得する、画像処理装置。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の画像処理装置を備えている、X線CT撮影装置。
  10. 金属体を含むCT撮影領域に異なる角度からX線を照射して、取得された投影データを再構成することによって、前記CT撮影領域に対応するボリュームデータを取得する画像処理方法であって、
    (a) 前記CT撮影領域の各位置毎に、異なる角度から照射されたX線の強度をX線検出器で検出して得た複数のX線強度信号のうち、所定の基準を超える強度のX線強度信号を用いてボクセル値を決定することにより、前記CT撮影領域に対応する第1ボリュームデータを取得する第1ボリュームデータ取得ステップと、
    (b) 前記第1ボリュームデータに基づいて金属体領域と非金属体領域とを区別することにより、前記投影データにおける、前記金属体に対応する金属体対応領域を決定する、金属体対応領域決定ステップと、
    (c) 前記投影データにおける、前記金属体対応領域について補間処理を実行することにより、補間投影データを取得する補間処理ステップと、
    (d) 前記補間投影データを再構成することによって、前記CT撮影領域に対応する第2ボリュームデータを取得する第2ボリュームデータ取得ステップと、
    を含んでいる、画像処理方法。
JP2012105243A 2012-05-02 2012-05-02 画像処理装置、x線ct撮影装置および画像処理方法 Pending JP2013233168A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012105243A JP2013233168A (ja) 2012-05-02 2012-05-02 画像処理装置、x線ct撮影装置および画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012105243A JP2013233168A (ja) 2012-05-02 2012-05-02 画像処理装置、x線ct撮影装置および画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013233168A true JP2013233168A (ja) 2013-11-21

Family

ID=49759801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012105243A Pending JP2013233168A (ja) 2012-05-02 2012-05-02 画像処理装置、x線ct撮影装置および画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013233168A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015100702A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー コンピュータ断層撮影画像再構成のアーチファクト低減の方法および装置
JP2016106889A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 国立大学法人京都大学 画像処理装置、画像処理方法、及びx線撮影装置
JP2018504234A (ja) * 2015-02-04 2018-02-15 シロナ デンタル,インコーポレーテッド トモシンセシスデータセットからアーチファクトを除去するための方法、システム、装置、およびコンピュータプログラム
CN110365873A (zh) * 2018-03-26 2019-10-22 株式会社理光 图像处理装置、摄影系统、图像处理方法
CN111803107A (zh) * 2020-08-06 2020-10-23 上海联影医疗科技有限公司 一种金属检测方法、装置、设备及存储介质
JP2021058594A (ja) * 2019-10-07 2021-04-15 株式会社モリタ製作所 セグメンテーション装置および学習モデルの生成方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015100702A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー コンピュータ断層撮影画像再構成のアーチファクト低減の方法および装置
JP2016106889A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 国立大学法人京都大学 画像処理装置、画像処理方法、及びx線撮影装置
JP2018504234A (ja) * 2015-02-04 2018-02-15 シロナ デンタル,インコーポレーテッド トモシンセシスデータセットからアーチファクトを除去するための方法、システム、装置、およびコンピュータプログラム
CN110365873A (zh) * 2018-03-26 2019-10-22 株式会社理光 图像处理装置、摄影系统、图像处理方法
JP2021058594A (ja) * 2019-10-07 2021-04-15 株式会社モリタ製作所 セグメンテーション装置および学習モデルの生成方法
JP7152455B2 (ja) 2019-10-07 2022-10-12 株式会社モリタ製作所 セグメンテーション装置および学習モデルの生成方法
US11734825B2 (en) 2019-10-07 2023-08-22 J. Morita Mfg. Corp. Segmentation device and method of generating learning model
CN111803107A (zh) * 2020-08-06 2020-10-23 上海联影医疗科技有限公司 一种金属检测方法、装置、设备及存储介质
CN111803107B (zh) * 2020-08-06 2023-09-12 上海联影医疗科技股份有限公司 一种金属检测方法、装置、设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5984120B2 (ja) 画像処理装置、x線ct撮影装置および画像処理方法
JP6007386B2 (ja) 放射線撮像用のデータ処理装置
US9036881B2 (en) Reduction and removal of artifacts from a three-dimensional dental X-ray data set using surface scan information
JP6327845B2 (ja) 口腔内画像と体積画像の統合
US9401019B2 (en) Imaging tomosynthesis system, in particular mammography system
JP5400326B2 (ja) トモシンセシス画像を表示するための方法
US9872663B2 (en) Methods, systems, apparatuses, and computer programs for removing marker artifact contribution from a tomosynthesis dataset
JP5324883B2 (ja) Ct装置および金属形状抽出方法
JP2013233168A (ja) 画像処理装置、x線ct撮影装置および画像処理方法
JP2007181623A (ja) X線ct装置
JP2007089674A (ja) 外観形状計測装置およびx線ct装置
JP2014117611A5 (ja)
KR101190801B1 (ko) X선 단층 촬영 장치 및 그 방법
US20190175131A1 (en) Methods, systems, apparatuses, and computer program products for extending the field of view of a sensor and obtaining a synthetic radiagraph
JP5669799B2 (ja) 画像処理装置、放射線画像撮影システム、画像処理プログラム、及び画像処理方法
JP2005323628A (ja) 画像再構成方法およびx線ct装置
JP5214110B2 (ja) X線ct装置
KR102664286B1 (ko) 구강 내 단층합성을 위한 다중-시야 합성 치과 방사선 사진들을 생성하기 위한 시스템 및 방법(systems and methods for generating multi-view synthetic dental radiographs for intraoral tomosynthesis)
JP7439075B2 (ja) パノラマx線撮影画像を編集するためのデバイス及び方法
JP2008154680A (ja) X線ct装置
JP5514397B2 (ja) 画像表示装置およびx線断層撮影装置
KR20180063753A (ko) 의료 영상 장치 및 동작 방법
JP5854658B2 (ja) X線ct装置
JP6877881B2 (ja) 医用画像処理装置、x線ct装置及び画像処理方法
JP6793030B2 (ja) 医用画像処理装置及びそれを備えたx線ct装置、医用画像処理方法