JP5010162B2 - 農園芸用粒状殺菌剤組成物とそれを利用したいもち病の防除方法 - Google Patents
農園芸用粒状殺菌剤組成物とそれを利用したいもち病の防除方法 Download PDFInfo
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アルキルアミン塩、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤が挙げられる。また、必要に応じて、両性界面活性剤等を用いることもできる。これらの界面活性剤はそれぞれ単独で用いることができ、又は2種以上を併用することもできる。これらの界面活性剤の添加量は特に限定されないが、効果、経済性などの観点から、一般に、製剤全量に対し0.1〜30質量%、特に2〜10質量%の範囲内で使用することが望ましい。
本発明の殺菌活性成分を界面活性剤、粘結剤、保水剤、担体及び、pH調節剤と混合し、1)その混合物を加水混練し、押し出し造粒機にて造粒後、整粒、乾燥し篩い分けするか、2)該混合物に加水しながら転動造粒機にて造粒し、整粒、乾燥し篩い分けするか、3)該混合物を水に分散させ、噴霧造粒機により造粒し、整粒、乾燥し篩い分けするか、或いは4)殺菌活性成分、界面活性剤、担体及び、pH調節剤の混合物を流動させながら保水剤及び粘結剤溶液をスプレーして流動層造粒機により造粒し、整粒、乾燥、篩い分けする。なお、篩い分けは目開きが2.0mmと0.21mmの間の篩を組み合わせて用いて行うことができる。
カープレックスBS−312AM(ホワイトカーボン(平均粒子径10.3μm);デグサ
ジャパン社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、ゼラチン5質量%、クエン酸2質量%及びベントナイト5質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水165質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
カープレックスBS−312BM(ホワイトカーボン(平均粒子径8.4μm);デグサ
ジャパン社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、ゼラチン5質量%、リンゴ酸2質量%及びベントナイト5質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水140質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
カープレックスXR(ホワイトカーボン(平均粒子径19.5μm);デグサ
ジャパン社製)60質量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.4質量%、カルボキシメチルセルロース1.5質量%、グリセリン5質量%、クレー31.1質量%及びリンゴ酸2質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水130質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
カープレックスXR(ホワイトカーボン(平均粒子径19.5μm);デグサ
ジャパン社製)60質量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.4質量%、カルボキシメチルセルロース1.5質量%、ゼラチン5質量%、クレー29.1質量%及びリンゴ酸4質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水130質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
カープレックスXR(ホワイトカーボン(平均粒子径19.5μm);デグサ
ジャパン社製)60質量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.4質量%、カルボキシメチルセルロース1.5質量%、ゼラチン5質量%、クレー27.1質量%及びリンゴ酸6質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水130質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
カープレックスXR(ホワイトカーボン(平均粒子径19.5μm);デグサ
ジャパン社製)60質量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.4質量%、シリコーン系界面活性剤3質量%、カルボキシメチルセルロース1.5%、ゼラチン5質量%、クレー26.1質量%及びリンゴ酸4質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水130質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
カープレックスBS−AM(ホワイトカーボン(平均粒子径10.3μm);デグサ
ジャパン社製)60質量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.4質量%、カルボキシメチルセルロース1.5質量%、グリセリン5質量%、クレー29.1質量%及びリンゴ酸4質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水130質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
カープレックスXR(ホワイトカーボン(平均粒子径19.5μm);デグサ
ジャパン社製)60質量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.4質量%、グリセリン10質量%、カルボキシメチルセルロース1.5質量%、クレー19.6質量%及びリンゴ酸4質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水120質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
雪印珪石2級(シリカクレー(平均粒子径14.0μm);ネオライト興産社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、ゼラチン5質量%、リンゴ酸1.5質量%およびベントナイト5.5質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水21質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
ハイシリカクレー(シリカクレー(平均粒子径10.3μm);ネオライト興産社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、グリセリン5質量%、リンゴ酸1.5質量%およびベントナイト5.5質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水22質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
ハイシリカクレー(シリカクレー(平均粒子径18.6μm);ネオライト興産社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、グリセリン5質量%、リンゴ酸1.5質量%およびベントナイト5.5質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水22質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め農園芸用粒状殺菌剤組成物を得る。
富士シリシア化学株式会社製の「イネルギー」(商品名)(種類名:シリカ80質量%含有)をそのまま使用した。
三共株式会社製の「デラウス粒剤」(商品名)(種類名:ジクロシメット粒剤3.0質量%含有)をそのまま使用した。
クミアイ化学工業株式会社製の「テクリードCフロアブル」(商品名)(種類名:イプコナゾール・銅水和剤、3.0質量%・4.6質量%含有)を200倍液に希釈して使用した。
カープレックスXR(ホワイトカーボン(平均粒子径29.3μm);デグサ ジャパン社製)60質量%、アルキルベンゼンスルホン酸塩0.4質量%、シリコーン系界面活性剤3質量%、カルボキシメチルセルロース1.5%、ゼラチン5質量%、クレー26.1質量%及びリンゴ酸4質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水130質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め粒状組成物を得る。
ハイシリカクレー(シリカクレー(平均粒子径38.7μm);ネオライト興産社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、グリセリン5質量%、リンゴ酸1.5質量%およびベントナイト5.5質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水22質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を1.2mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径1.68〜0.21mmの分画を集め粒状組成物を得る。
ハイシリカクレー(シリカクレー(平均粒子径10.3μm);ネオライト興産社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、グリセリン5質量%、リンゴ酸1.5質量%およびベントナイト5.5質量%をハイスピードミキサー(深江パウテック社製)に秤り込み、2分間混合し、この混合物100質量%に対して水15質量%を添加し撹拌造粒する。得られた粒を篩い分けして、粒径0.10〜0.21mmの分画を集め粒状組成物を得る。
ハイシリカクレー(シリカクレー(平均粒子径18.6μm);ネオライト興産社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、グリセリン5質量%、リンゴ酸1.5質量%およびベントナイト5.5質量%をハイスピードミキサー(深江パウテック社製)に秤り込み、2分間混合し、この混合物100質量%に対して水15質量%を添加し撹拌造粒する。得られた粒を篩い分けして、粒径0.10〜0.21mmの分画を集め粒状組成物を得る。
ハイシリカクレー(シリカクレー(平均粒子径10.3μm);ネオライト興産社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、グリセリン5質量%、リンゴ酸1.5質量%およびベントナイト5.5質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水22質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を3mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径3.36〜2.00mmの分画を集め粒状組成物を得る。
ハイシリカクレー(シリカクレー(平均粒子径18.6μm);ネオライト興産社製)80質量%、ポリカルボン酸金属塩5質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、ビニルアルコールアルキルビニルエーテル共重合物2質量%、グリセリン5質量%、リンゴ酸1.5質量%およびベントナイト5.5質量%を混合容器に秤り込み、万能混合機で5分間混合し、この混合物100質量%に対して水22質量%を添加した後、更に5分間混練する。この混練物を3mm径のスクリーンを付けたドームグラン型造粒機(ダルトン社製)で造粒し、整粒後の粒を乾燥し、得られた粒を篩い分けして、粒径3.36〜2.00mmの分画を集め粒状組成物を得る。
実施例8、12、13で得られた農園芸用粒状殺菌剤組成物、比較例3〜5の粒剤を用いて、イネいもち病(苗いもち)の評価を行った。
実施例12、13で得られた農園芸用粒状殺菌剤組成物、比較例6〜9の粒剤を用いて、育苗期のイネに対する薬害試験を行った。薬剤処理は試験例1と同様、全面混和処理で実施した。尚、全てのイネ種籾は、比較例3の200倍液に浸種前のイネ種籾を24時間浸漬して使用した。
実施例3〜13で得られた農園芸用粒状殺菌剤組成物、比較例1、2、8及び9の粒剤を用いて、ポットにおけるイネいもち病(葉いもち)の評価を行った。
接種15日後にイネの葉に発生しているいもち病の病斑数を調査し株当たりの病斑数を求めて、次式により防除価を算出した。
さらに実施例6、8、12、13及び比較例1、2の粒剤を用いて、覆土混和処理を行ない、本田における葉いもち及び穂いもちの評価を行った。
Claims (4)
- a)平均粒子径2〜20μmのシリカ、b)界面活性剤、c)粘結剤、d)グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチトール、ブチレングリコール、ポリオキシエチレンメチルグリコシド、マンニトール、ソルビット、澱粉、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、アラビアゴム、プルラン及びカゼインより選ばれる少なくとも1種である保水剤、e)担体及び、f)pH調節剤を含有し、pH(20℃)3〜6.5に調節した平均粒径が0.21〜2mmの範囲内の粒状であることを特徴とする農園芸用粒状殺菌剤組成物。
- 平均粒子径2〜20μmのシリカを全量に対し0.1〜95質量%含有することを特徴とする請求項1記載の農園芸用粒状殺菌剤組成物。
- a)平均粒子径2〜20μmのシリカ0.1〜95質量%、b)界面活性剤0.1〜30質量%、c)粘結剤0.1〜40質量%、d)保水剤0.1〜40質量%、e)担体0.1〜80質量%及び、f)pH調節剤0.1〜20質量%を含有することを特徴とする請求項1記載の農園芸用粒状殺菌剤組成物。
- 請求項1、2又は3のいずれかに記載の農園芸用粒状殺菌剤組成物を、イネ育苗箱に処理することを特徴とするいもち病の防除方法。
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