JP5007684B2 - ラジアル軸受 - Google Patents
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Description
(1) 上記各ポケット7、7の両内側面に設けた上記各係止突条部9、9の先端縁同士の間隔を十分に狭くできない。
(2) 各柱部6、6が円周方向に弾性変形し易くなり、上記各係止突条部9、9の先端縁同士の間隔が拡がり易くなる。
このうちの外輪は、内周面を円筒状の外輪軌道としている。
又、上記保持器は、合成樹脂製で、上記外輪の内径側に配置されたもので、円周方向複数個所にポケットを設けている。即ち、上記保持器は、互いに間隔をあけて同心に配置された、それぞれが円環状である1対のリム部と、これら両リム部同士の間に、それぞれの両端部をこれら両リム部の互いに対向する内側縁に連続させた状態で、円周方向に間隔をあけた状態で互いに平行に配置された複数本の柱部とを備える。そして、円周方向に隣り合う柱部と上記両リム部とにより四周を囲まれた部分を、それぞれ上記各ポケットとしている。
又、上記各柱部の円周方向両側面のうちで上記両リム部の径方向に関して内径側の端部に、互いに近付く方向に突出した係止突条部を設けている。そして、上記各柱部の自由状態で、上記各ポケットを挟んで互いに対向する1対の係止突条部の先端縁同士の間隔は、上記各転動体の外径よりも小さい。
更に、上記各転動体は、上記各ポケット内に転動自在に保持されている。
この様な本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、上記各内径側段部の外径側の面の傾斜角度と上記各外径側段部の外径側の面の傾斜角度との差を、20度以上確保する。
又、好ましくは、請求項3に記載した発明の様に、上記保持器の軸方向に関して、上記各係止突条部の両端部を、上記両リム部の内側面にまで達する状態として、これら各係止突条部の両端部とこれら両リム部とを連続させる。
そして、請求項5に記載した発明の様に、前記転動体である玉を、上記保持器に設けた複数のポケット毎に複数個ずつ設ける。
或いは、請求項6に記載した発明の様に、転動体であるニードルを、上記保持器に設けた複数のポケット毎に1本ずつ設ける。
即ち、本発明の場合には、各係止突条部を、突出量が少なく外径側面の傾斜角度が緩い外径側段部と、突出量が多く外径側面の傾斜角度が急である内径側段部とから構成している。この為、上記外径側段部の外径側面と各転動体の転動面とが当接する迄これら各転動体を保持器の内径側に変位させれば、これら各転動体の一部を、この保持器の内周面よりも十分径方向内方に突出させられる。即ち、各ポケット内に保持した各転動体の落ち量を確保できる。この様に、これら各転動体の転動面と上記外径側段部の外径側面とが当接するまで、これら各転動体を上記保持器の内径側に変位させた状態でも、これら各転動体の転動面と上記内径側段部とが当接する事はない。この内径側段部は、上記各係止突条部全体としての高さ寸法を確保して、これら各係止突条部を設けた各柱部の曲げ剛性を高くする役目と、万一、上記各転動体が上記外径側段部よりも内径側に変位する傾向になった場合にこれら各転動体を抑えて、これら各転動体が上記保持器の内径側に抜け出る(脱落する)のを防止する役目とを有する。従って、上記各ポケット内に保持した上記各転動体が、上記保持器の内径側に抜け出る事を確実に防止して、ラジアル軸受の組立作業時に転動体が保持器の内径側に抜け出たり、組立後に転動体が保持器の内径側に抜け出たりする事を確実に防止できる。この様な作用・効果は、請求項2に記載した発明の様に、上記各内径側段部の外径側の面の傾斜角度と上記各外径側段部の外径側の面の傾斜角度との差を、20度以上確保すれば、十分に得られる。又、これら各外径側段部と上記各内径側段部とから成る、上記各係止突条部を射出成形する為の金型の加工は容易で、上記保持器の製造コストが嵩む事もない。
更に、請求項4に記載した発明の様に、上記各係止突条部の両端部先端縁と上記両リム部の内側面との連続部を、曲率半径が0.1〜0.5mmの円弧状の曲面とすれば、これら各連続部と転動体(特にニードル)との干渉を防止しつつ、これら各連続部の曲げ剛性を確保できる。
図1〜4は、請求項1、2、5、6に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例を含めて本発明の特徴は、合成樹脂製の保持器2aに設けた各ポケット7、7内に保持した転動体(玉3、3或いはニードル8、8)の落ち量を確保しつつ、この転動体が上記各ポケット7、7から内径側に抜け出る事を確実に防止すべく、上記保持器2aの一部の形状を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図11〜13に示したスライドボール軸受、或いは、前述の図14〜16に示したニードル軸受と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
図5〜7は、係止突条部9c、9cの形状の点で、本発明の技術的範囲からは外れるが、請求項3〜5に記載した発明を示唆する構造を含んだ、本発明に関する参考例の第1例を示している。本参考例の場合には、保持器2bの軸方向に関して、前記各係止突条部9c、9cの両端部を、上記両リム部5、5の内側面にまで達する状態として、これら各係止突条部9c、9cの両端部とこれら両リム部5、5とを連続させている。又、これら各係止突条部9c、9cの両端部先端縁とこれら両リム部5、5の内側面との連続部を、曲率半径が0.1〜0.5mmの円弧状の曲面14、14としている。
図5〜7は、係止突条部9d、9dの形状の点で、本発明の技術的範囲からは外れるが、請求項3〜5に記載した発明を示唆する構造を含んだ、本発明に関する参考例の第2例を示している。本参考例の場合には、保持器2cに設けた各ポケット7、7の内径側端部に前記係止突条部9d、9dを、これら各ポケット7、7の全周に亙り設けている。言い換えれば、保持器2cの軸方向に関して、各係止突条部9d、9dの両端部を、上記両リム部5、5の内側面にまで達するまで形成し、更に、互いに対向する1対の係止突条部9d、9dの端部同士を、上記両リム部5、5の内側面内径寄り部分に形成した突条部により連続させている。この様な本例の構造によれば、上記両リム部5、5と各柱部6、6の両端部との連続部の剛性を、上述した参考例の第1例よりも、更に向上させられる。その他の部分の構成及び作用は、この参考例の第1例の場合と同様である。
2、2a、2b、2c 保持器
3 玉
4a、4b 鍔部
5 リム部
6 柱部
7 ポケット
8 ニードル
9、9a、9b、9c、9d 係止突条部
10、10a、10b 傾斜面
11 凹曲面
12 外径側段部
13 内径側段部
14 曲面
Claims (6)
- 内周面を円筒面状の外輪軌道とした外輪と、この外輪の内径側に配置された、円周方向複数個所にポケットを設けた合成樹脂製の保持器と、これら各ポケット内に転動自在に保持された複数個の転動体とから成り、
上記保持器は、互いに間隔をあけて同心に配置された、それぞれが円環状である1対のリム部と、これら両リム部同士の間に、それぞれの両端部をこれら両リム部の互いに対向する内側縁に連続させた状態で、円周方向に間隔をあけた状態で互いに平行に配置された複数本の柱部とを備え、円周方向に隣り合う柱部と上記両リム部とにより四周を囲まれた部分をそれぞれ上記各ポケットとしたものであり、
上記各柱部の円周方向両側面のうちで上記両リム部の径方向に関して内径側の端部に、互いに近付く方向に突出した係止突条部を設けており、上記各柱部の自由状態で、上記各ポケットを挟んで互いに対向する1対の係止突条部の先端縁同士の間隔は、上記各転動体の外径よりも小さいラジアル軸受に於いて、
上記各係止突条部は、上記径方向に関して外径側の面を、外径側に向かう程上記各柱部の円周方向中央部に近づく方向に傾斜した傾斜面としたものであり、且つ、上記各係止突条部は、上記径方向に関して外径側に位置する外径側段部と、同じく内径側に位置する内径側段部とから成るものであって、上記各ポケットを挟んで互いに対向する1対の係止突条部の外径側段部の先端縁同士の間隔は、上記各転動体の外径よりも小さく、同じく内径側段部の先端縁同士の間隔は、上記外径側段部の先端縁同士の間隔よりも更に小さく、これら各内径側段部とこれら各外径側段部との外径側の面の、上記径方向に対する傾斜角度を比較した場合に、各内径側段部の外径側の面の傾斜角度が各外径側段部の外径側の面の傾斜角度よりも大きい事を特徴とする
ラジアル軸受。 - 各内径側段部の外径側の面の傾斜角度と各外径側段部の外径側の面の傾斜角度との差が20度以上である、請求項1に記載したラジアル軸受。
- 保持器の軸方向に関して、各係止突条部の両端部が、両リム部の内側面にまで達している、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したラジアル軸受。
- 各係止突条部の両端部先端縁と両リム部の内側面との連続部が、曲率半径が0.1〜0.5mmの円弧状の凹曲面である、請求項3に記載したラジアル軸受。
- 外輪が、軸方向両端部にそれぞれ内向フランジ状の鍔部を設けたものであって、これら両鍔部の内側面同士の間隔が保持器の軸方向寸法よりも大きく、転動体である玉が、この保持器に設けた複数のポケット毎に複数個ずつ設けられている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したラジアル軸受。
- 外輪が、軸方向両端部にそれぞれ内向フランジ状の鍔部を設けたものであって、これら両鍔部の内側面同士の間隔が保持器の軸方向寸法よりも大きく、転動体であるニードルが、この保持器に設けた複数のポケット毎に1本ずつ設けられている、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したラジアル軸受。
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